JP5250768B2 - 半導体レーザー及び半導体レーザー装置 - Google Patents

半導体レーザー及び半導体レーザー装置 Download PDF

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本発明は、マルチモード干渉導波路を備える半導体レーザーに関する。
近年、数Wから数kWもの高い光出力が得られる半導体レーザーが実現され、加工装置やエネルギー空間伝送などへの応用が検討されている。通常のシングルストライプ構造の半導体レーザーでは、最大光出力は高々数百mW〜数Wであるため、上記用途に用いられる半導体レーザーでは、一般にアレイ構造を採用している。例えば、非特許文献1ではアレイ構造の半導体レーザーによるエネルギー空間伝送が報告されている。
武田和也、河島信樹、"半導体レーザーによる月氷探査ローバーモデルへの100mエネルギー伝送実験"、日本航空宇宙学会論文集、Vol.51,No.594,pp.393−396(2003) H.Yang,L.J.Mawst,M.Nesnidal,J.Lopez,A.Bhattacharya and D. Botez,"10W Near−Diffraction−Limited Peak Pulsed Power from Al−Free,0.98μm−emitting Phase−Locked Antiguided Arrays",Electronics Letters,Vol.33,No.2,pp.136−137(1997) 特開平11−68241号公報 特開平11−68242号公報
上述のアレイ構造の半導体レーザーは、光出力としては数W〜数kWと高い光出力が報告されているが、各アレイ導波路間の相対位相は固定されていなかった。このため、アレイ導波路の先に、仮にフェーズドアレイを集積したとしても、ビーム偏向機構としては機能せず、特に移動体へのエネルギー空間伝送には不向きである、という課題があった。
また、各アレイ導波路間隔を狭めて光結合を生じさせ、相対位相を固定しようというコンセプトのフェーズロックレーザーであれば、非特許文献2で報告されているが、各導波路間の干渉状態を設計通りに実現するのは極めて困難で、実用に値するフェーズロックレーザーを製造することは事実上できていない、という課題があった。
そこで、たとえば特許文献1及び特許文献2に記載されているように、マルチモード干渉分岐回路と複数の出射導波路とを接続し、出射導波路から分岐された複数のレーザー光を同時に出射させることができれば、アレイ導波路のフェーズロックが可能であることが考えられた。
しかしながら、本発明者の知見によれば、マルチモード干渉分岐回路の構造をそのままレーザー構造として用いることができないことが明らかとされている。すなわち、従来のマルチモード干渉分岐回路で光出力をN分岐した場合、各出射端での光の位相は一致しない。たとえば、N=3の時、中心導波路での位相を0radとすると両脇の導波路ではπ/3radとなり、中心導波路とは位相が一致しない。位相がずれた光は、出射側で位相がずれたまま反射されることにより、入射側に備えられる反射面に到達する前に導波路外に漏れてしまう。漏れた光は導波路内に再び回収されないため、従来のマルチモード干渉分岐回路は正常な共振構造とはならない。
本発明の目的は、かかる知見に基づき、マルチモード干渉導波路を用いてN出力される光の相対位相を固定することにより効果的に光の漏れを抑制し、高い光出力を実現するという目的を達成することにある。
本発明によれば、
N(Nは2以上の整数)出力型マルチモード干渉導波路と、
マルチモード干渉導波路の一方の端部に設けられ、光を導波する1以上の光導波路と、
マルチモード干渉導波路の他方の端部に設けられ、レーザー光を導波させるNの光導波路と、
を備え、
Nの光導波路の全部又は一部が、Nの光導波路の各端面において光の位相を整合させるように光位相整合領域を構成し、
1以上の光導波路の端面とNの光導波路の端面との間で共振器が形成されていることを特徴とする半導体レーザー
が提供される。
この発明によれば、光位相整合領域がマルチモード干渉導波路のN出力側に設けられることにより、出力光の位相を整合させることができる。これにより、Nの出射端面で各導波路間の光の位相のずれを整合させることができ、入射側の光の漏れを抑制することができる。したがって、1以上の光導波路の端面とNの光導波路の端面との間に共振器が形成され、Nの出射端面から位相が固定されたレーザー光を出射することができる。
本発明において、Nの光導波路は、湾曲された曲線導波路を含み、曲線導波路の湾曲された領域が光位相整合領域を構成することができる。これにより、光の導波する距離を稼ぐことができ、光の位相のずれを整合させることができる。
また、本発明において、1以上の光導波路は、1の光導波路からなり、
1の光導波路から導波する光がN分岐される構成を採用することができる。また、Nの光導波路は、マルチモード干渉導波路を介して1の光導波路と対向する位置に設けられる直線導波路をさらに含み、直線導波路と、曲線導波路とが並列して配置され、直線導波路を中心とし、直線導波路の外側に曲線導波路が配置されている構成を採用することもできる。さらに、マルチモード干渉導波路は矩形のマルチモード干渉領域を有し、矩形の一方の辺に1の光導波路が設けられ、対向する他方の辺にNの光導波路が設けられている構成を採用することもできる。位相のずれが生じる位置に配置された導波路が湾曲されていることにより、光の導波する距離を稼ぎ、光の位相のずれを整合させることができる。
また、本発明において、1以上の光導波路及びNの光導波路が、シングルモード導波路として構成されていてもよい。これにより、シングルモード光を高出力で得ることができる。また、Nの光導波路が、マルチモード干渉導波路の端部と接続している構成を採用することもできる。また、Nの光導波路が、レーザー光出力導波路として構成されている構成を採用することもできる。
さらに、本発明によれば、
上記に記載の半導体レーザーと、
半導体レーザーから出射されたレーザー光が入射されるN(Nは2以上の整数)の導波路からなるフェーズドアレイ領域と、
フェーズドアレイ領域を構成する各導波路に電界を印加して出射光の角度を制御する出射光制御手段と、
を備えることを特徴とする半導体レーザー装置
が提供される。
この発明によれば、フェーズドアレイ領域を構成する各導波路間の相対位相を固定することができるため、各導波路に電界を印加させることにより、レーザー光の出射角度を制御することができる。したがって、移動体へのエネルギー空間伝達を実現することが可能となる。
本発明によれば、位相が固定されたN本(Nは2以上の整数)のレーザー光を出力させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザーの構成を示す模式図である。本実施の形態の半導体レーザー1は、1×3型マルチモード干渉導波路102と、マルチモード干渉導波路102の一方の端部に設けられ、光を導波する1本の光導波路101と、マルチモード干渉導波路102の他方の端部に設けられ、レーザー光を導波させる3本の光導波路(直線導波路108及び曲線導波路107)と、を備える。3本の光導波路の一部が、各前方端面105において光の位相を整合させるように光位相整合領域103を構成し、光導波路101の後方端面106と3本の光導波路107、108の前方端面105との間で共振器が形成されている。
本実施の形態においては、「光の位相を整合させる」とは、前方端面105において、中心の光導波路108の光の位相に対して両脇の光導波路107の光の位相が、+π[rad]もしくは−π[rad]となるよう光位相整合領域103が構成されていることを表しており、このとき、半導体レーザー1内では正常な共振器が構成されることになる。
曲線導波路107は、湾曲された領域を含む。この湾曲された領域が光位相整合領域103を構成する。
半導体レーザー1には、マルチモード干渉導波路102の一方の端部に設けられる光を入射する1本の光導波路101がさらに備えられる。光導波路101から導波する光が3分岐される。
直線導波路108は、マルチモード干渉導波路102を介して1本の光導波路101と対向する位置に設けられる。直線導波路108と、曲線導波路107とが並列して配置され、直線導波路108を中心とし、直線導波路108の外側に曲線導波路107が配置されている。
マルチモード干渉導波路102は矩形の干渉領域を有している。矩形の一方の辺に光導波路101が設けられ、対向する他方の辺に直線導波路108及び曲線導波路107が設けられている。
半導体レーザー1は、光位相整合領域103の端部と接続する光導波路領域104をさらに備える。光導波路領域104は、直線導波路108及び曲線導波路107の一部を構成している。
マルチモード干渉導波路102は、1×3型マルチモード干渉導波路からなる。マルチモード干渉導波路102内の伝搬する全ての高次モード光が3分岐されるとともにシングルモード光に変換される。変換されたシングルモード光は、光位相整合領域103で位相のずれが整合された後、光導波路領域104を経てレーザー光として前方端面105から出力される。
光導波路101、直線導波路108及び曲線導波路107は、シングルモード導波路であり、それぞれマルチモード干渉導波路102の端部に接続している。また、曲線導波路107のうち、光位相整合領域103が、マルチモード干渉導波路102の端部と接続している。マルチモード干渉導波路102は、光導波路101、直線導波路108及び曲線導波路107よりも導波路幅が広い。このような構成とすることにより、高い電流を注入することができるため、高出力化が達成される。
半導体レーザー1は素子端面を劈開して、後方端面106及び前方端面105を作成する。後方端面106は、好ましくは30%以上の反射率を有するように作成する。また、端面は、高反射(HR)コーディングをすることにより、反射率を高めることができ、無反射(AR)コーティングをすることにより、反射率を低くすることができる。後方端面106の反射率は、90〜95%程度とするとより好ましい。また、前方端面105の反射率は、1〜3%程度とすると好ましい。こうすることにより、半導体レーザーの高出力化が可能となる。
次に、本実施の形態の具体的な構成の一例を例示する。図1で示すように、基板100上に、光導波路101と、マルチモード干渉導波路102と、光位相整合領域103と、光導波路領域104とが集積されている。
光導波路101、光位相整合領域103、及び光導波路領域104の導波路幅は2μm程度、マルチモード干渉導波路102の導波路幅は10μm程度としている。
光導波路101の長さは50μm程度、マルチモード干渉導波路102の長さは280μm程度、光位相整合領域103及び光導波路領域104の長さは50μm程度としている。
光位相整合領域103及び光導波路領域104をさらに長くすることもできる。この長さは、全長の半分以上としてもよい。たとえば、光位相整合領域103及び光導波路領域104の長さを1360μmとし、半導体レーザー1の全長を2000μmとしてもよい。こうすることにより、高光出力化が可能となる。
また、図2は、図1で示すA−A'線の断面図である。図2で示す半導体レーザーは、通常の多重量子井戸からなる発光層を用いたリッジ構造となっている。
光導波路101と、マルチモード干渉導波路102と、光位相整合領域103と、光導波路領域104とは、層構造は同一で、導波路幅が異なっている。
図2で示すように、図1で示すA−A'線の断面は、n−InP基板201上に、n−InPバッファ層202、InGaAsP/InGaAsP−1.55μm帯発光層203、第一のp−InPクラッド層204、p−InGaAsPエッチングストッパ層205、第二のp−InPクラッド層206、p−InGaAsコンタクト層207から構成されている。前記InGaAsP/InGaAsP−1.55μm帯発光層203は、SCH(Separate Confinement Hetero−structure)と多重量子井戸からなる通常の発光層である。
また、各層の厚さは、n−InPバッファ層202が100nm程度、InGaAsP/InGaAsP−1.55μm帯発光層203が100nm程度、第一のp−InPクラッド層204が200nm程度、p−InGaAsPエッチングストッパ層205が10nm程度、第二のp−InPクラッド層206が800nm程度、p−InGaAsコンタクト層207が150nm程度、それぞれ積層された構造となっている。
リッジ構造とするため、図2に示されるように、非導波領域においては、p−InGaAsコンタクト層207及び第二のp−InPクラッド層206がエッチングにより除去された構造となっている。
次に、半導体レーザーの製造方法を説明する。まず、n−InP基板201上に、n−InPバッファ層202、InGaAsP/InGaAsP−1.55μm帯発光層203、第一のp−InPクラッド層204、p−InGaAsPエッチングストッパ層205、第二のp−InPクラッド層206、p−InGaAsコンタクト層207とが、MOVPE法(有機金属気相成長法)により順番に積層形成されている。
次に、通常のフォトリソグラフィ法により、p−InGaAsコンタクト層207上にエッチング用マスクが形成される。その後、反応性イオンエッチング法(RIE法)により、第二のp−InPクラッド層206、p−InGaAsコンタクト層207とが、部分的に(マスクが形成されていない部分のみ)除去され、メサ構造が形成される。
続いて、本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態の半導体レーザー1によれば、光位相整合領域103がマルチモード干渉導波路102の3出力側に設けられることにより、出力光の位相を整合させることができる。これにより、3の前方端面105で各導波路間の光の位相のずれを整合させることができ、入射側の光の漏れを抑制することができる。したがって、後方端面106と前方端面105との間に共振器が形成され、3の前方端面105から位相が固定されたレーザー光を出射することができる。
マルチモード干渉導波路102は、公知の技術を用いて設計できるが、たとえば、MMI(Multimode Interference)理論に基づいて以下のように設計することができる。
マルチモード干渉導波路102の長さ(Lπ)の式は、数1のように示すことができる。
Lは、マルチモード干渉領域の長さ、Wはマルチモード干渉領域の幅、Nrは導波路の屈折率、Ncはクラッドの屈折率、λは光波長を表す。また、σはTEモードのときσ=0、TMモードのときσ=1を表す。
マルチモード干渉領域は、数2の式で表されるとき、1×N光導波路として動作することができる。また、マルチモード干渉領域は、数3の式で表されるとき、N×N光導波路として動作することができる。なお、Nは正の整数であり、入力側のNは1であってもよく、出力側のNは2以上とすることができる。
一般に、マルチモード干渉導波路(MMI導波路)で光出力をN分岐した場合、各出射端での光の位相は一致しない。図3は、本実施の形態の半導体レーザーの効果を説明する図である。図3(a)は、従来の1×3型マルチモード干渉導波路を説明する図である。矩形のマルチモード干渉導波路の一方の辺の中心に1本の入射導波路が設けられ、対向する他方の辺に3本の直線の出射導波路が設けられている。また、入射導波路に対向するように出射導波路が1本設けられ、その左右に2本の出射導波路が設けられている。マルチモード干渉導波路に対して、入射導波路及び出射導波路の幅は狭い。
このようなマルチモード干渉導波路により、光出力を3分岐すると、3分岐側の中心導波路での位相を0radとすれば、両端の位相はπ/3radずれる。位相がずれた光は、出射側で位相がずれたまま反射されることにより、再びマルチモード干渉導波路に3分岐側から光が入射された場合、そのまま位相がπ/3radずれた状態で入射されることとなり、1本の光導波路側へ合波することができない。3分岐側から1本の光導波路側へ光を正常に合波させるためには、3分岐側において、中心導波路での位相を0radとすれば、その上下の光導波路とマルチモード干渉導波路とが接続する部分における位相を−π/3radずらした状態で入射する必要があるからである。このためマルチモード干渉導波路の1本の光導波路側で1本の光導波路とマルチモード干渉導波路とが接続する部分から光が漏れることとなり、1本の光導波路側の端面に到達できない。漏れた光は導波路内に再び回収されないため、導波路内で正常な光の共振が起こらず、レーザー光を正常に発振させることができない。
なお、数2もしくは数3でマルチモード干渉導波路を設計する場合、正確にこの式を満たす必要は必ずしも無く、例えば理論式から10%程度マルチモード干渉導波路の長さがずれた程度であれば、マルチモード干渉導波路として合分岐機能することは良く知られている。
図3(b)は、本実施の形態の半導体レーザーの効果を説明する図である。光の位相のずれが生じる出射側の両端の導波路に、曲線導波路107が適用されている。曲線導波路107は、中心の直線導波路108の光位相整合領域103と、光導波路領域104との接続部分での位相を0radとすれば、曲線導波路107の光位相整合領域103と、光導波路領域104との接続部分での位相は、−πradとなるように湾曲されている。これにより、マルチモード干渉導波路102での103との接続部分において、中心の直線導波路108の光位相整合領域103との接続部分での位相を0radとすれば、曲線導波路107の光位相整合領域103とマルチモード干渉導波路102との接続部分での位相を−π/3radずらした状態で入射されることとなり、導波路内で光の共振が起こり、レーザー光を正常に発振させることが可能となる。
導波路を湾曲させることにより、距離を稼いで任意の位相差をつけることが可能となる。したがって、各出射端面で光の位相が整合するように曲線導波路107を設計することができる。
両端の導波路に曲線導波路107が適用されることにより、各導波路間の幅が広くなる。たとえば、従来のNの光導波路側の導波路間が5μmとすると、位相を整合させることにより、本実施の形態の出射側の導波路間は、光導波路領域104において、17μmとなる。
図4は、BPM(ビーム伝搬法:Beam propagation Method)による、従来の1×3型マルチモード干渉導波路と本実施の形態の半導体レーザーとのシミュレーション結果を示す図である。図4は、光エネルギー強度を色の濃淡で示した図で、色が薄いほど光エネルギー強度が強いことを示している。図4(a)は、通常の1×3型マルチモード干渉導波路のシミュレーション結果である。前方端面105で位相がずれていることから、出射端面で反射された光はマルチモード干渉導波路で合波されず、光の漏れが生じている。漏れた光は導波路内に回収されないため、光を共振させることができず、レーザー光は発振されない。
図4(b)は、本実施の形態の半導体レーザーのシミュレーション結果である。光位相整合領域103が設けられていることから、前方端面105で位相が整合することとなる。したがって、前方端面105で反射された光はマルチモード干渉導波路102で合波され、光の漏れは生じていない。よって、光を共振させることができ、レーザー光の発振が可能となる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザー装置の構成を示す模式図である。図5(a)は、第2の実施の形態の半導体レーザー装置の平面図である。本実施の形態の半導体レーザー装置2は、第1の実施形態の半導体レーザー1と、半導体レーザー1から出射されたレーザー光が入射される3本の光導波路からなるフェーズドアレイ領域301と、フェーズドアレイ領域301を構成する各光導波路に電界を印加して出射光の角度θを制御する電極504と、を備える。
フェーズドアレイ領域301には、アレイ導波路を用いることができる。このアレイ導波路として、電気光学材料を用いることができる。電気光学材料とは、電界の作用によりその屈折率を変化させる物質である。例えば、BBO、LiTaO3、KTB、LiNbO3などが挙げられ、好ましくは、LiNbO3を用いる。アレイ導波路として、電気光学材料を用いる場合、各導波路に備えられる電極に電圧印加し、屈折率を変化させることにより、位相のずれを発生させることができる。これにより、角度θのレーザー光を出射させることができる。
また、アレイ導波路には、通常の電流注入構造もしくは電圧印加構造を有する半導体導波路を用いることもできる。半導体レーザーを用いる場合、各導波路に備えられる電極504に電流注入又は電圧印加し、位相のずれを発生させることにより、角度θのレーザー光を出射することができる。
本実施形態において、半導体レーザー1の直線導波路108は、1入力かつ1出力型の1×1型マルチモード干渉導波路として構成されていてもよい。
本実施形態において、フェーズドアレイ領域301及び電極504は公知の製造方法を用いて製造することができ、例えばフェーズドアレイ領域の光導波路はプロトン交換法によって製造することができる。また、電極は電子ビーム蒸着法によって製造すればよい。また、半導体レーザー1とフェーズドアレイ領域301との間の光結合効率を高める目的で、本実施例には通常のスポットサイズ変換器302が集積されている。
以下、フェーズドアレイ領域301の製造方法の一例を説明する。図5(b)は、図5(a)のA−A線に沿った断面の一例である。Xカットのニオブ酸リチウムからなる基板501の表面に、Tiからなる拡散型光導波路パターンを1000℃の酸素雰囲気中で拡散処理することにより光導波路502を形成し、その上に、真空蒸着法やスパッタリング法によりバッファ層503を形成する。ついで、このバッファ層503の上面全体に、真空蒸着法により遷移金属膜およびAu膜を順次作成し、さらにこのAu膜の上にフォトリソグラフィー技術を用いてレジストパターンを形成し、レジストマスクが形成されていない部分、すなわち、Au膜が露出している部分にのみ電解メッキ法でAuを析出・堆積させて、電極504を作成する。その後、レジストマスクを有機溶媒で除去し、電極504の間に残ったAu膜および遷移金属膜を化学エッチングすることにより除去し、遷移金属層505とする。
続いて、本実施の形態の効果について説明する。この半導体レーザー装置によれば、フェーズドアレイ領域301の導波路間の相対位相を固定することができるため、各光導波路に電界を印加させることにより、レーザー光の出射角度θを制御することができる。したがって、移動体へのエネルギー空間伝達を実現することが可能となる。
また、アレイ導波路の各光導波路を導波するレーザー光の位相を固定させ、各光導波路に電界を印加させることができる。これにより、レーザー光を偏向させて出射させることが可能となる。
従来、アレイ構造の半導体レーザーは、光出力としては数W〜数kWと高い光出力が報告されているが、各アレイ導波路間の相対位相は固定されていなかった。このため、アレイ導波路の先に、フェーズドアレイを集積したとしても、ビーム偏向機構としては機能せず、特に移動体へのエネルギー空間伝送には不向きである、という課題があった。
また、各アレイ導波路間隔を狭めて光結合を生じさせ、相対位相を固定しようというコンセプトのフェーズロックレーザーの場合、各光導波路間の干渉状態を設計通りに実現するのは極めて困難で、実用に値するフェーズロックレーザーを製造することは事実上できていない、という課題があった。
本実施の形態のレーザー装置によれば、マルチモード導波路を利用して、相対位相が整合されたレーザー光を得ることができる。本実施の形態で用いる半導体レーザーは通常の半導体レーザーの層構造と同等であり、通常の半導体レーザーにおいてすでに確立した製造方法を用いて同様に作成することができる。したがって、再現性および歩留まりに優れた比較的容易な製造方法で製造することができ、実用に値するフェーズロックレーザーを得ることができる。
また、本実施の形態の半導体レーザーがフェーズロックレーザーとして機能することにより、各アレイ導波路間の相対位相は固定される。したがって、このアレイ導波路の先に、フェーズドアレイを集積することにより、ビーム偏向機構として機能させることができ、移動体へのエネルギー空間伝送が実現できる。また、従来のアレイ構造の半導体レーザーと同様に、光出力として数W〜数kWと高い光出力を保持することができる。
(実施例1)
図1に示す光位相整合領域を有する半導体レーザーを設計し、試作した。レーザーの波長体は、1.3μm帯とした。光位相整合領域103及び光導波路領域104の長さを1360μm、マルチモード干渉導波路102を340μm、全長2000μmとした。また、光位相整合領域103の長さを500μm、曲線導波路107と直線導波路108との間の距離は17μmとした。
また、1×2型マルチモード干渉導波路領域を有する半導体レーザーも設計及び試作した。レーザーの波長帯、光位相整合領域及び光導波路領域の長さ、マルチモード干渉導波路領域の長さ、全長は、図1の半導体レーザーと同様にした。この半導体レーザーは出射側の光導波路が2本の直線導波路からなる。
素子端面は劈開した。
図6は、試作した半導体レーザーの電流及び光出力特性の相関を表すグラフである。パルス幅を1μ秒、周波数を2kHzとして評価した。比較のため通常のシングルモードレーザーを用いた結果も同様に示す。スロープ効率はシングルモードレーザー(図6のRegular)で0.15、1×2型マルチモード干渉導波路領域を有する半導体レーザー(図6の1×2)で0.16、1×3型マルチモード干渉導波路領域を有する半導体レーザー(図6の1×3)で0.15とほぼ一致していた。したがって、1×N型のマルチモード干渉導波路領域を有する半導体レーザーの発振動作を確認できた。
(実施例2)
図5で示した半導体レーザー装置2のうち、半導体レーザー1の1×3型マルチモード干渉導波路を1×5型マルチモード干渉導波路に置き換え、出射端に5本の光導波路から構成されるフェーズドアレイ領域を設けた半導体レーザー装置を用意した(図7)。フェーズドアレイ領域301には、アレイ導波路としてLiNbO3導波路を集積し、アレイ導波路の導波路長を100μm、導波路幅を5μm、アレイ数を5本、アレイ間隔を5μmとした。この半導体レーザー装置を用いて、レーザー光の偏向制御をシュミレーションした。各導波路部位相制御にはポッケルス効果を利用した。
アレイ導波路の5本の各導波路に0V、2.49V、4.98V、7.47V、9.96Vの電圧をかけた。このとき、ポッケルス効果によって、各アレイ導波路を通過するレーザー光に0.26π位相差をつけることができた。光フィールドをビーム伝搬光によりシミュレーションした結果、10°のレーザー光の偏向を確認することができた。
また、アレイ導波路の5本の各導波路に0V、4.98V、9.96V、14.94V、19.92Vの電圧をかけた。このとき、ポッケルス効果によって、各アレイ導波路を通過するレーザー光に0.52π位相差をつけることができた。光フィールドをビーム伝搬光によりシミュレーションした結果、20°のレーザー光の偏向を確認することができた。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、本実施形態においては、1×N構造の一例として1×3構造を用いたが、これに限るわけではなく、Nは2以上の正の整数であれば本発明は適用可能である。
この場合、曲線導波路は、レーザー光を出力するNの光導波路(Nは2以上の整数)の端面で光の位相が整合するように湾曲させればよい。矩形のマルチモード干渉導波路の場合、矩形の一方の辺に1以上の光導波路を設けるとともに、対向する他方の辺にNの光導波路が設けられるように構成することができる。Nの光導波路は、1以上の光導波路に対向する位置を中心とし、外側に位置する曲線導波路を湾曲させる。これにより、曲線導波路が導波する距離を長くすることができ、位相を整合させることができる。曲率半径は、数100μmとすることにより、光損失を最小限にすることができる。
また、実施の形態では、レーザーの波長を1.55μm帯とし、実施例では、1.3μm帯のレーザー波長を用いたが、これに限るわけではなく、可視光帯域であってもよいし、近赤外光帯であっても、本発明は適用可能である。
また、本実施形態では、光位相整合領域を構成している光導波路とマルチモード干渉導波路とが接続している例を挙げたが、シングルモード導波路領域を構成しているNの光導波路がマルチモード干渉導波路の端部と接続し、シングルモード導波路領域を介してマルチモード干渉導波路と位相整合領域とが接続していてもよい。
また、本実施形態では、矩形のマルチモード干渉導波路を例示したが、これに限るわけではなく、テーパーが設けられていてもよい。
また、図1に示す半導体レーザー1において、光導波路101、直線導波路108及び曲線導波路107が、2次モードカットオフ導波路として構成されていてもよい。
第1の実施の形態に係る半導体レーザーの構成を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る半導体レーザーの構成を示す図1のA−A'断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体レーザーの効果を説明する図である。図3(a)は、従来の1×3型マルチモード干渉導波路を説明する模式図である。図3(b)は、第1の実施の形態に係る半導体レーザーの効果を説明する模式図である。 第1の実施の形態に係る半導体レーザーの効果を説明する図である。図4(a)は、従来の1×3型マルチモード干渉導波路を説明する模式図である。図4(b)は、第1の実施の形態に係る半導体レーザーの効果を説明する模式図である。 第2の実施の形態に係る半導体レーザーの構成を示す模式図である。図5(a)は、第2の実施の形態の半導体レーザー装置の平面図である。図5(b)は、同図(a)のA−A断面図の一例である。 実施例1の結果を示すグラフである。 実施例2の半導体レーザー装置を示す図である。
符号の説明
1 半導体レーザー
2 半導体レーザー装置
100 基板
101 光導波路
102 マルチモード干渉導波路
103 光位相整合領域
104 光導波路領域
105 前方端面
106 後方端面
107 曲線導波路
108 直線導波路
201 基板
202 バッファ層
203 帯発光層
204 クラッド層
205 エッチングストッパ層
206 クラッド層
207 コンタクト層
301 フェーズドアレイ領域
302 スポットサイズ変換器
501 基板
502 光導波路
503 バッファ層
504 電極
505 遷移金属層

Claims (11)

  1. N(Nは2以上の整数)出力型マルチモード干渉導波路と、
    前記マルチモード干渉導波路の一方の端部に設けられ、光を導波する1以上の光導波路と、
    前記マルチモード干渉導波路の他方の端部に設けられ、レーザー光を導波させるNの光導波路と、
    を備え、
    前記Nの光導波路の全部又は一部が、前記Nの光導波路の各端面において光の位相を整合させるように光位相整合領域を構成し、
    前記1以上の光導波路の端面と前記Nの光導波路の端面との間で共振器が形成されており、
    前記Nの光導波路は、湾曲された曲線導波路を含み、前記曲線導波路の湾曲された領域が前記光位相整合領域を構成し、
    前記Nの光導波路の前記各端面が一平面上に沿って形成されていることを特徴とする半導体レーザー。
  2. 前記1以上の光導波路は、1の光導波路からなり、
    前記1の光導波路から導波する光がN分岐されることを特徴とする請求項記載の半導体レーザー。
  3. 前記Nの光導波路は、
    前記マルチモード干渉導波路を介して前記1の光導波路と対向する位置に設けられる直線導波路をさらに含み、
    前記直線導波路と、前記曲線導波路とが並列して配置され、
    前記直線導波路を中心とし、前記直線導波路の外側に前記曲線導波路が配置されていることを特徴とする請求項記載の半導体レーザー。
  4. 前記マルチモード干渉導波路は矩形のマルチモード干渉領域を有し、
    前記矩形の一方の辺に前記1の光導波路が設けられ、対向する他方の辺に前記Nの光導波路が設けられていることを特徴とする請求項記載の半導体レーザー。
  5. 前記Nの光導波路が、1×1型マルチモード干渉導波路として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の半導体レーザー。
  6. 前記1以上の光導波路及び前記Nの光導波路が、シングルモード導波路として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の半導体レーザー。
  7. 前記1以上の光導波路及び前記Nの光導波路が、2次モードカットオフ導波路として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の半導体レーザー。
  8. 前記Nの光導波路が、前記マルチモード干渉導波路の端部と接続していることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の半導体レーザー。
  9. 前記Nの光導波路の位相整合領域が、前記マルチモード干渉導波路の端部と接続していることを特徴とする請求項記載の半導体レーザー。
  10. 前記Nの光導波路が、レーザー光出力導波路として構成されていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の半導体レーザー。
  11. 請求項1乃至10いずれか記載の半導体レーザーと、
    前記半導体レーザーから出射されたレーザー光が入射されるN(Nは2以上の整数)の光導波路からなるフェーズドアレイ領域と、
    前記フェーズドアレイ領域を構成する各光導波路に電界を印加して出射光の角度を制御する出射光制御手段と、
    を備えることを特徴とする半導体レーザー装置。
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