JP6325976B2 - カード式錠装置 - Google Patents

カード式錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6325976B2
JP6325976B2 JP2014264161A JP2014264161A JP6325976B2 JP 6325976 B2 JP6325976 B2 JP 6325976B2 JP 2014264161 A JP2014264161 A JP 2014264161A JP 2014264161 A JP2014264161 A JP 2014264161A JP 6325976 B2 JP6325976 B2 JP 6325976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
case
ring
rotating member
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014264161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016125202A (ja
Inventor
國井 大
大 國井
大塚 清弘
清弘 大塚
Original Assignee
シャーロック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シャーロック株式会社 filed Critical シャーロック株式会社
Priority to JP2014264161A priority Critical patent/JP6325976B2/ja
Publication of JP2016125202A publication Critical patent/JP2016125202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6325976B2 publication Critical patent/JP6325976B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、キーカード及びコードカードを用いるカード式錠装置に係り、更に詳しくは、ドア錠に取り付け、回動操作によって簡便に施錠、解錠できるようにしたカード式錠装置に関するものである。
ドア錠に用いるカード式錠として、扉の外側面にキーカード挿入口を設け、このキーカード挿入口にキーカードを挿入し、キーカードが錠装置内のコードカードと一致したとき、内部のピンが移動して作動体が移動可能となり、施解錠できるようにしたカード式錠装置が知られている(特許文献1)。しかし、この錠装置は、扉に取り付けるドア錠を含めて装置全体を交換しなければならないので、取付作業が面倒であり、経済的でもない。
扉の室内側に設けたサムターン部分に対応して、扉の室外側にキーカードで操作される操作部を設け、適正なキーカードを挿入した際、該操作部を回転することにより施解錠できるようにしたカード式錠装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の装置は、固定される外ケース内に回動可能に内ケースを設け、この内ケース内に作動体を有するカード式錠本体を装着し、予め挿入したコードカードに対応する適正なキーカードをカード式錠本体に差し込んだ際、カード式錠本体の作動体を移動させて内ケースを回転可能とし、該内ケースを回動させることによって、内ケースに連結したドア錠のデッドボルト等の錠杆を施錠若しくは解錠位置に移動できるよう構成されている。
特許文献2の装置は、従来のドア錠をそのまま使用し、扉の室外側の操作部にカード式錠装置を装着するだけでよいので、構成が簡単であり、かつ扉に取り付け易いという利便性を有している。
しかし、特許文献2に記載のカード式錠装置は、内ケースに固定する取付板、外ケースに設けられカム溝を有する移動制御板及び固定板、支持板、係止制御板その他種々の部品を必要とするから、部品点数が多くなり、製造、組み立てが複雑であり、経済的に得にくかった。また、コードカード等の挿入口を覆うようカバーを外ケースの前端に回転可能に装着してあるので、コードカードの交換の際には、内ケースを引き出さなければならない。ところが、特許文献2の装置では特殊な工具を用いて係止制御部材を回転した後、内ケースを吸盤で吸着して引き出さなければならないから簡単に交換することができない。
また、特許文献2の装置では、キーカード挿入口の方向が固定されている。そのため、右開き、左開き、内開き、外開き等の扉の開閉方向、使用者の身長、ドアに取り付けるレバーハンドルの形状等種々の事情により、キーカードをキーカード挿入口に挿入しにくい場合がある。
上記のようなカム溝を有する移動制御板、固定板、支持板、及び係止制御板等の複雑な部品を具備せずに、かつカード挿入口の方向を変更できるようにした錠装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に記載の錠装置は、錠本体が、ハウジングと、ハウジングに嵌合するベースと、ベースに設けたスライドユニットと、スライドユニットを覆う蓋部材で構成されている。そして、適正なメインキー(キーカード)を差し込んだときスライドユニットがメインキーの挿入方向に移動し、スライドユニットの移動片がハウジングの切欠き部に嵌合し、ハウジングとベースを一緒に回転でき、これによりベースに設けた施解錠用のドライバーが回転し、これに連結された施錠部材によって施解錠操作ができる、と記載されている。しかし、特許文献3の装置は、メインキーを挿入しないとき移動片が切り欠き部から外れることになるから、この状態でベース及びベースに設けられた施解錠用操作接続杆が自由に動くようになり、施錠部材を操作できることになるので、どのようにして施解錠できるのか不明である。
なお、特許文献3の装置にも、施錠時にサブキー(コードカード)の挿入口を塞ぐようスライドカバー部材が設けられている。しかし、このスライドカバー部材は、ハウジングの外周に単に被嵌され、蓋部材側に付勢しているだけであるから、スライドカバー部材の張り出し片をハウジングの突条不連続部から第1摺動溝に移動させれば、サブキーの挿入口が露出し、該挿入口を塞ぐことができない。その上、このスライドカバー部材は、ベースとハウジングの一部を覆っているだけで、扉側に付勢されていないので、ハウジングと扉の間に隙間が生じたような場合には、隙間を隠すことができない。
さらに、特許文献3には、マウントピースとハウジングの取付位置を変えることにより、メインキーの挿入方向を変化させることができる、と記載されているが、上記マウントピースがどのように施錠部材に連絡しているのか記載されていない。その上、マウントピースは、ハウジングに固定され、このハウジングが上述のように施解錠の際にベースと共に回転すると記載されているから、マウントピースも一緒に回転することになる。そのため取付位置を変えても、どのようにしてスライドユニットのメインキー挿入口の位置が変化するのか不明である。したがって、特許文献3の錠装置が実施されたかどうか知らない。
特公昭59−21417号公報(図1) 特開2003−307058号公報(段落0014、0023、0024) 特開2014−74268号公報(段落0035〜0040、0050〜0052)
本発明の解決課題は、構成が簡単で部品点数が少なく、扉に取り付けた際に隙間を生じることもなく、また、特殊な工具を用いずにコードカードを交換でき、かつ、キーカード挿入口の方向を変えることもできるようにしたカード式錠装置を提供することである。
本発明によれば、錠杵に連絡する連動部に着脱可能に係合する連結具と、上記連結具を回動可能に保持する固定部材を具備するドア錠を操作するカード式錠装置であって、上記カード式錠装置は、上記固定部材に着脱可能に固定され外周に係合孔を有し後部に軸方向に延びる嵌合溝を有するケース、上記ケースに回動可能かつ軸方向に移動可能に収納される回動部材、上記回動部材内に設けられコード化された孔が形成されたキーカードとコードカードの孔の位置関係により停止位置から操作位置に移動可能な作動体を有するカード式錠本体、上記作動体に連結され上記作動体が停止位置にあるとき上記係合孔に係合し該作動体が操作位置へ移動したとき該係合孔から離脱可能な回動制御爪、上記回動部材の後端に固定されケースの後部に形成した上記嵌合溝に嵌入可能な係止突起を有し上記連結具を挿入する係合溝を設けた抜け止め板、上記回動部材及び上記ケースの外周に嵌着し前方に付勢された前方リングと後方に付勢された後方リングを含む被覆部材を具備することを特徴とするカード式錠装置が提供され、上記課題が解決される。
本発明において、上記ドア錠を取り付けた扉には設置用孔が形成され、上記ケース部は前方ケース部と前方ケース部より小径の後方ケース部を有し、該後方ケース部及び上記固定部材の外径は上記設置用孔に挿入できる大きさに形成されているカード式錠装置が提供される。
さらに本発明において、上記被覆部材は上記前方リングと後方リングの間に中間リングを有し、該中間リングと後方リングの間には前方リングを前方に付勢すると共に後方リングを後方に付勢するばねを設けたカード式錠装置が提供される。
本発明において、上記回動部材は、内部に上記カード式錠本体を設けた大径部と該大径部より小径の小径部を有し、上記回動部材の前端に上記大径部より外径の大きい蓋板を有するカード式錠装置が提供される。
本発明において、上記係合溝は、上記連結具に角度を変えて挿入できるよう複数形成され、上記ケースの後端面には同心円状に並んだ複数の取付孔が等間隔に設けられ、上記取付孔に対応して上記固定部材に複数の固定用取付孔を形成したカード式錠装置が提供される。
本発明のカード式錠装置は、上記のように構成され、固定部材に固定されるケースの外周に係合孔を設け、回動部材に回動制御爪と連結するカード式錠本体を設け、キーカードにより上記回動制御爪を上記係合部に係合した際に回動部材が回転不能となり、係合部から離脱した際に回動部材を回転可能にし、これにより中立位置にある連結具を右回転、左回転して施解錠できるようにしたので、構成が簡単で、部品点数を少なくすることができる。
また、係合溝は上記連結具に対して角度を変えて挿入できるよう複数形成され、かつ、ケースの後端面に同心円状に並んだ複数の取付孔を等間隔に設けると共に、固定部材に上記取付孔に対応して複数の固定用取付孔を形成したから、ケースを円周方向に適宜の角度回転し、固定部材に対する取付角度、すなわち、停止位置におけるキーカードの挿入方向と、中立位置における固定部材の連結具の起立方向の相違により生じる角度を変えて固定することができる。これにより、回動部材に設けたキーカード挿入口が所望の位置になるようにキーカード挿入口の位置を使い勝手の良い位置に変更することができ、コードカード挿入口の位置もコードカードの交換が行いやすい位置にすることができる。
なお、上記のような構成により、上記ケース、回動部材及び固定部材は、ドア錠と一連に連結される結果、ケースの後端はドア錠から所定距離離れた部位に位置することになる。そのため、扉の種類により扉の厚さが変わると、ケースと扉の間に隙間が生じるおそれがあり、防犯上好ましくなく、体裁もよくない。然るに、本発明は、上記のように構成され、ケース及び固定部材の外周に前方に付勢された前方リングと後方に付勢された後方リングを有する被覆部材が設けられているので、被覆部材が伸縮し、扉の厚さが変化してケースと扉の間に隙間が生じるような恐れがあっても、その隙間を被覆部材で確実に覆って外部に露出しないようにすることができる。
本発明の使用状態の一実施例を示す斜視図である。 被覆部材、ケース及び固定部材の一部を断面し、一部を拡大して示す側面図である。 回動部材の分解斜視図である。 回動部材の断面図である。 ケースの斜視図である。 ケースの断面図である。 固定部材の分解斜視図である。 固定部材の断面図である。 被覆部材の分解斜視図である。 被覆部材の分解断面図である。 キーカードを挿入していない状態を示し、(A)はキーカード及びコードカードの挿入口の関係を示す説明図であり、(B)は抜け止め板と嵌合溝の関係を示す説明図である。 被覆部材を後方に押した状態の説明図である。 被覆部材を後方に移動し、回動部材を前方に引き出した状態の説明図である。
本発明のカード式錠装置1は、図1、図2に示すように、扉2のドア錠3に組み合わせて使用されるものである。すなわち、図1に示すように、ドア錠3は公知のようにハンドル4で操作されるラッチ5、図1には表れていない室内側に設けたサムターンに連絡するデッドボルト6を有し、該サムターンに対向する扉2の室外側に、上記デッドボルト6に連絡するカード式錠装置1が設けられている。このカード式錠装置1は、上記デッドボルト6に連絡され上記ハンドル4の回転軸と並行して伸びる中心軸を中心として回動可能に設けられた回動部材7と、扉2に固定され該回動部材7を回転可能及び軸方向に移動可能に保持するケース8を具備し、ほぼ全体が被覆部材9で覆われている。なお、上記ケース8の後端は、図2に示すようにドア錠3に固定された固定部材10に、後記するように円周方向の取付位置を変更可能に固定される。なお、本願明細書及び特許請求の範囲において、扉の室外方向を「前方」、「前部」とし、室内方向を「後方」、「後部」とする。
回動部材7は、図3に示すように、略円柱状若しくは略円盤状に形成され、内部にカード式錠本体11を設けた大径部12と、該大径部12より小径の小径部13とを有する。小径部13は、段差部14を介して中間軸部15と、該中間軸部15より小径の後端軸部16を有し、回動部材7の中心軸と交差する方向に延びる長溝17が設けられている。
上記カード式錠本体11は、図4に示すように、図4において上下方向に摺動可能に作動体18が設けられている。作動体18には、キーカード挿入口19とコードカード挿入口20が、図4において作動体18の上下方向にそれぞれ開口するように形成され、これら挿入口からキーカード21及びコードカード22が挿入される。このカード式錠本体11の構造は、ヴィングカード(vingcard:ヴィングカードは登録商標)として広く知られているものであり、簡単に説明すると、キーカード21が挿入されていないときは複数の長孔23に挿入した施錠ピン24により、作動体18の移動がロックされている。コードカード22に対応する適正なキーカード21が挿入されると、ボール25、スプリング26を介して施錠ピン24が移動し、作動体18は移動可能になる。そして、キーカード21をさらに押し込むと、作動体18は停止位置から操作位置に移動する。操作位置から、キーカード21をもとの方向に引き戻すと、作動体18ももとの位置に戻り、キーカード21を引くと、上記施錠ピン24により作動体18の移動は、停止位置でロックされる。
上記中間軸部15の長溝17には、一端に止着部27を有し他端に係合部28を有する略L字状の回動制御爪29が長溝17に沿って移動可能に挿入されている。該回動制御爪29は、長溝17に挿入した後、後端軸部16に固定具30を嵌着し、該後端軸部16の端面に抜け止め板31をねじ止めすることにより、挿入位置に保持されている。上記回動制御爪29は、長溝17の底部に形成した差込溝32を通って作動体18方向に延びる上記止着部27を該作動体18に形成した連結孔33に挿入することにより該作動体18に連結されている。これにより、作動体18の移動とともに回動制御爪29は、図4において上下方向に移動する。上記差込溝32の、図4において上下方向の長さは、作動体18が移動したとき回動制御爪29も追従して一緒に移動することを許容できる長さである。上記固定具30の中央には、受孔34が形成されている。
上記回動制御爪29の係合部28は、作動体18が停止位置(ロックされた位置)にあるとき(図4、実線)、中間軸部15の周面から突出し、上記ケース8の外周に設けた係合孔35(図5、図6参照)に係合する。作動体18がキーカード21によりキーカード21の挿入方向に押されて操作位置に移動すると、係合部28はケース8の係合孔35から抜け出して、回動部材7の回動に支障を生じないよう中間軸部15内に没入する長さに形成されている。
上記抜け止め板31は、円板状に形成され、その周囲には、90度の間隔をあけて、放射方向に延びる4個の係止突起36が突設されている。また、中心部には、上記デッドボルト6等の錠杆に連絡する連結具37を遊嵌状態で挿入するための係合溝38が設けられている。この係合溝38は、図3に示す実施例においては、上記連結具37が板状に形成されている(図7参照)ので、角度を変えて挿入できるよう放射方向に延びる複数のスリット状の溝で構成してある。連結具37が角軸状に形成されている場合は、角軸の挿入角度を変更できるよう内周面に複数の角部を有する略円形状に形成することもできる(図示略)。該抜け止め板31は、ケース8の前方から回動部材7を挿入した後、ケース8の背面側からケース8の後部に当てがわれ、取付孔39を通してねじ(図示略)を回動部材7のねじ孔40にねじ着することにより回動部材7に固定される。上記連結具37の先端部41は、上記固定具30の受孔34に入り込み、上記回動部材7を軸方向に移動する際、上記係合溝38に係合した状態で溝面と摺接する(図2参照)。
上記回動部材7の前面には、被覆部材9の前端が当接するよう大径部12より外径の大きい蓋板42がねじで固定される。蓋板42の表面には、キーカード挿入口19の場所が分かるようなマークや凹凸等の目印を設けておくこともできる(図示略)。また、上記各挿入口19、20と近接する蓋板42の周面には、キーカード21及びコードカード22を各挿入口19、20に案内するよう適宜の傾斜面を設けてもよい(図示略)。さらに、蓋板42は、円板状に形成してあるが正六角形等の多角形や具象的な形態やキャラクターの形状等種々の形状にすることもできる(図示略)。
回動部材7の周面には、挿入孔43を設けてあり(図3、図4参照)、該挿入孔43に、支持ばね44、クリックボール45を挿入し、後記するように回動部材7を90度回動した際及び軸方向に引き出した際、クリック音やクリック感を与えることができるようにしてある。
上記ケース8は、図5、図6に示すように、上記回動部材7の大径部12を回動可能にかつ軸方向に移動可能に収納する前方ケース部46と、上記小径部13を収納する後方ケース部47を有している。扉2には、設置用孔48(図2参照)を設けてあり、後方ケース部47の外径は、この設置用孔48に挿入できる外径に形成され、図2に示すように、ドア錠3の連動部49に対応する上記固定部材10も設置用孔48内に収納される。
上記前方ケース部46には、上記回動部材7に設けた上記クリックボール45が係合可能な確認孔50を設けてある。上記確認孔50は、前方ケース部46の周面に90度の間隔をあけて4ヶ所設けてあり、各ヶ所に前後に2個ずつ設けられている。この構成により、回動部材7が90度回動する毎に、また軸方向に前方、後方に移動したときに、クリックボール45が確認孔50の開口周縁に当接してクリック音を発生させ若しくはクリック感を生じさせることができる。
上記後方ケース部47の外周には、上記回動部材7の回動制御爪29の係合部28を係合できるよう上記係合孔35を貫設してあり、その内方には、上記回動部材7の小径部13の中間軸部15を収納する中間内径部51と、後端軸部16を回転可能及び軸方向に移動可能に収容する後端内径部52が、段部53を介して形成されている。
該後端内径部52の後端面には、上記抜け止め板31を収容できる深さでかつ該抜け止め板31の係止突起36を嵌入できる幅の環状溝54が形成されている。該環状溝54の一部には、該係止突起36が入り込む幅を有する嵌合溝55が係止突起36の数に対応して、図に示す実施例では、4つ軸方向に形成されている。これらの嵌合溝55の位置は、上記作動体18が停止位置にあってロックされ回動部材7を回動することができないとき及び回動部材7を90度回転したとき係止突起36に対向する位置である。この構成により、回動部材7は、回動する際に環状溝54の側面を係止突起36が摺動し、揺動せず軸方向前方へ抜け出さないよう確実に保持される。
該嵌合溝55の軸方向の長さは、後記するようにコードカード挿入口20が露出する位置まで回動部材を移動させたとき、該回動部材7の軸方向の移動を停止できる長さである。
上記後方ケース部47の後端面側には、固定部材10と連結するための取付孔79を形成してあり、実施例に示す取付孔79は、同心円状に並んだ複数のねじ孔で形成されている。このねじ孔は等間隔に設けられている(図5参照)。
図7、図8を参照し、上記固定部材10の周縁は、上記ケース8の後端面に設けた複数の取付孔79に対応して複数の固定用取付孔56が形成されている。この固定用取付孔56の位置は、上記ケース8を周方向に回転した際に、該ケース8のいずれかの取付孔79に対応することができる位置である。
上記固定部材10の側面には、ドア錠3から差し込んだ固定ピン57を挿入するための差込孔58を形成してあり、該差込孔58に固定ピン57を挿入することにより、固定部材10はドア錠3に固定される。また、該固定ピン57を抜き取ると、該固定部材10はドア錠3から取り外すことができる。なお、固定部材10をドア錠3に着脱可能に固定するには、上記固定ピン57による方法以外に適宜のボルト等を用いて固定してもよい(図示略)。
該固定部材10は、上記連結具37を回動可能に保持する中心孔59を有する。該連結具37は、前方の先端部41を前方に突出させた状態で中心孔59に挿入され、ワッシャ60を介して止め輪61を固着することにより回転可能に保持されている。上記連結具37の後端部62は、固定部材10をドア錠3に固定した状態において、デッドボルト6等の錠杆の移動を制御する連動部49に係合する。この連動部49は、公知のように中立位置から右回転若しくは左回転することにより錠杆を突出位置若しくは後退位置に移動させるよう構成されている。
被覆部材9は、図9に示すように、3個のリング状部材を組み合わせることにより軸方向に伸縮可能に形成されている。すなわち、キーカード挿入口19を被覆してキーカード挿入口19への雨水や埃等の異物の侵入を防ぐ前方リング63と、前方リング63の後端側のフランジ部64に嵌着する中間リング65と、該中間リング65及びケース8の外周を覆う後方リング66と、上記中間リング65及び前方リング63を前方に付勢すると共に後方リング66を後方に付勢するコイルばね等のばね67を有している。この構成により、前方リング63は上記蓋板42に当接するまで前進し、後方リング66は扉2に当接するまで後退する。したがって前方リング63及び後方リング66により全体が被覆され、後記するように扉2の厚さが変化して、ケース8の後部が露出するようなおそれがあっても、全体を被覆することができる。
上記前方リング63は、図10に示すように、上記蓋板42に当接する外径の前端面68と上記後方リング66に当接可能な後端面69を有し、その内周面には、上記ケース8の前端面78と当接可能な内方突出縁70が形成されている。該内方突出縁70の後端面71からケース8の前端面78までの距離及び/又は前方リング63の後端面69から後方リング66の前端面72までの距離は、前方リング63を後方に移動させた際、キーカード挿入口19は露出するがコードカード挿入口20は露出しない位置で前方リング63の移動を停止させることができる距離である(図2参照)。なお、この状態で後記するように回動部材7を前方に移動させたときには、コードカード挿入口20が露出する位置である。
上記の構成により、前方リング63を後方リング66の前端面72若しくはケース8の前端面78に当る位置まで、ばね67に抗して後方に移動させると、前方リング63はコードカード挿入口20を隠した位置で停止するから、コードカード22をいたずらされることがなく、コードカード22を勝手に抜き取ったり、交換されるおそれがない。
中間リング65は、内周面に当接部73を形成してあり、該当接部73と後方リング66の後端に設けたフランジ74の間には、上記ばね67が設けられている。この構成により上記フランジ74の後端が扉2に当接するまで後方リング66は後方に移動するから、扉2の厚さが変わっても後方リング66は追従して移動し、ケース8に設けた係合孔35が露出するようなおそれはない(図2参照)。
なお、中間リング65の上記当接部73は、当接部73の前端面75及び後端面76と、中間リング65の前端面77及び後端面80までの長さが同じになるように形成してもよいが、好ましくはそれぞれの長さを図10に示すように、変えて形成することが好ましい。このようにすると、中間リング65を反転することにより、上記ばね67を設ける空間の長さが変化し、ばね圧を変えることができる。
本発明のカード式錠装置1をドア錠3に設置する場合について説明する。まず、抜け止め板31を取り付けていない回動部材7、ケース8、固定部材10、被覆部材9を用意する。そして、回動部材7のキーカード挿入口19及びコードカード挿入口20から、キーカード21及びコードカード22を挿入し、キーカード21を押し込んで回動制御爪29の係合部28を小径部13内に没入させる。
次に該回動部材7の外周に被覆部材9の前方リング63を挿入した後、小径部13側からケース8に収納する。そして、回動制御爪29の係合部28が係合孔35に対応する位置になる位置で回動部材7からキーカード21を抜き取り、作動体18を移動させて、係合部28を係合孔35に係合する。その後、上記ケース8の後端側から回動部材18に抜け止め板31を取り付け、ねじで固定する。これによりケース8と回動部材7が連結される。
一方、ドア錠3から取り外した固定部材10は、デッドボルト6等の錠杵の移動を制御する連動部49が、通常非操作時に中立位置にあるから、該連動部49に係合する固定部材10の連結具37も中立位置に存するようにドア錠3に取り付けなければならない。
そこで、回動部材7に設けたキーカード挿入口19が所望の位置になるように取り付けるには、回動部材10を連結した上記ケース8を円周方向に回転し、中立位置にある上記連結具37に対応する係合溝38を選び、該係合溝38内に連結具37の先端部41を挿入しながらケース8の後端を固定部材10に当接し、固定用取付孔56から取付孔79にねじ(図示略)をねじ着して、ケース8と固定部材10を連結する。
中間リング65、ばね67、後方リング66をケース8の外周に嵌着した後、固定部材10及びケース8の後部を扉2に設けた設置用孔48に挿入する。最後にドア錠3側から固定ピン57を固定部材10の差込孔58に挿入し固定部材10をドア錠3に固定する。
上記のようにして扉2にカード式錠装置1を取り付けることができる。取付状態で中間リング65を介して前方リング63及び後方リング66はそれぞれ前方、後方に付勢されているから、扉2の厚さが異なってもケース8と扉2の間に隙間が生じることなく、確実に外周を覆うことができる。これにより、係合孔35が扉2から前方に位置するようなことがあっても、係合孔35の露出を防止することができる。
次に、図11、図12を参照し使用態様を説明する。上記カード式錠装置1は、上述したように非操作時には、図11(A)に示すようにキーカード挿入口19及びコードカード挿入口20が前方リング63で被覆されている。また、抜け止め板31の係止突起36は、嵌合溝55の1つに対応している(図11(B))。
前方リング63を後方リング66の前端面72若しくケース8の前端面78に当るまで移動させると、図12に示すように、キーカード挿入口19を現出させることができる。この時点で上述したようにコードカード挿入口20が表れることはない。このキーカード挿入口19にキーカード21を挿入し、作動体18を停止位置から操作位置まで移動させ、回動制御爪29の係合部28を係合孔35から抜け出すと、回動部材7は回動可能になる。
そして、回動部材7を時計方向又は反時計方向に回動させると、回動部材7の抜け止め板31に係合している連結具37も一緒に回動する。これにより、連結具37と連絡している連動部49を介して上記錠杆を突出位置若しくは後退位置に移動させ、施解錠することができる。回動部材7をもとの位置に戻してキーカード21を抜き取ると、係合部28は係合孔35に係合し、回動部材7を回転させることができないようロックすることができる。
上記したように、上記ケース8及び回動部材7は、円周方向に適宜回転した位置で、固定部材10に固定することができるので、上記キーカード挿入口19の位置を変更して使用することができる。また、環状溝54に抜け止め板31の係止突起36が摺接しながら、回動部材7が回動するから、回動部材7を安定状態で回動させることができる。
次に、コードカード22を交換する場合について説明する。まず、図12に示す状態から、キーカード挿入口19にキーカード21を挿入し、回動制御爪29の係合部28を係合孔35から後退させる。そして、回動部材7を時計回り若しくは反時計回りに90度回動させる。この位置で、抜け止め板31の係止突起36が嵌合溝55に対応するから、該係止突起36を嵌合溝55に入り込ませることにより該嵌合溝55の前方内端に係止突起36が当る位置まで、蓋板42若しくは被覆部材9の前方リング63をつかんで回動部材7を前方向に移動させることができる。
その後、該前方リング63を後方リング66の前端面71若しくはケース8の前端面78に当る位置に後退させると、図13に示すように、コードカード挿入口20を現出させることができる。そして、現出したコードカード挿入口20からコードカード22を抜いて、新たなコードカード22を挿入し、回転部材7を後方に押し込み、キーカード21により回動して係合孔35に回動制御爪29の係合部28を係合させればよい。
以上のように、本発明のカード式錠装置1は、キーカード挿入口19の位置が周方向のどの位置に変化していても、コードカード22を交換することができる。したがって、交換しやすい位置を選択してドア錠3に固定することにより、利便性を一層向上することができる。
1:カード式錠装置
7:回動部材
8:ケース
9:被覆部材
10:固定部材
11:カード式錠本体
29:回動制御爪
31:抜け止め板
35:係合孔
36:係止突起
37:連結具
42:蓋板
46:前方ケース部
47:後方ケース部
48:設置用孔
55:嵌合溝
56:固定用取付孔
63:前方リング
65:中間リング
66:後方リング
67:ばね
79:取付孔

Claims (5)

  1. 錠杵に連絡する連動部に着脱可能に係合する連結具と、上記連結具を回動可能に保持する固定部材を具備するドア錠を操作するカード式錠装置であって、
    上記カード式錠装置は、
    上記固定部材に着脱可能に固定され外周に係合孔を有し後部に軸方向に延びる嵌合溝を有するケース、
    上記ケースに回動可能かつ軸方向に移動可能に収納される回動部材、
    上記回動部材内に設けられコード化された孔が形成されたキーカードとコードカードの孔の位置関係により停止位置から操作位置に移動可能な作動体を有するカード式錠本体、
    上記作動体に連結され上記作動体が停止位置にあるとき上記係合孔に係合し該作動体が操作位置へ移動したとき該係合孔から離脱可能な回動制御爪、
    上記回動部材の後端に固定されケースの後部に形成した上記嵌合溝に嵌入可能な係止突起を有し上記連結具を挿入する係合溝を設けた抜け止め板、
    上記回動部材及び上記ケースの外周に嵌着し前方に付勢された前方リングと後方に付勢された後方リングを含む被覆部材を具備することを特徴とするカード式錠装置。
  2. 上記ドア錠を取り付けた扉には設置用孔が形成され、
    上記ケースは前方ケース部と前方ケース部より小径の後方ケース部を有し、
    上記後方ケース部及び上記固定部材の外径は上記設置用孔に挿入できる大きさに形成されている請求項1に記載のカード式錠装置。
  3. 上記被覆部材は上記前方リングと後方リングの間に中間リングを有し、上記中間リングと上記後方リングの間には前方リングを前方に付勢すると共に後方リングを後方に付勢するばねを有する請求項1又は2に記載のカード式錠装置。
  4. 上記回動部材は、内部に上記カード式錠本体を設けた大径部と該大径部より小径の小径部を有し、上記回動部材の前端に上記大径部より外径の大きい蓋板を有する請求項1〜3のいずれかに記載のカード式錠装置。
  5. 上記係合溝は、上記連結具に角度を変えて挿入できるよう複数形成され、
    上記ケースの後端面には同心円状に並んだ複数の取付孔が等間隔に設けられ、
    上記取付孔に対応して上記固定部材に複数の固定用取付孔を形成した請求項1〜4のいずれかに記載のカード式錠装置。
JP2014264161A 2014-12-26 2014-12-26 カード式錠装置 Active JP6325976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264161A JP6325976B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 カード式錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264161A JP6325976B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 カード式錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125202A JP2016125202A (ja) 2016-07-11
JP6325976B2 true JP6325976B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=56356987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264161A Active JP6325976B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 カード式錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6325976B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3995460A (en) * 1975-05-30 1976-12-07 Sedley Bruce S Magnetic card key operated door lock structure
JP3906407B2 (ja) * 2002-04-12 2007-04-18 シャーロック株式会社 カ−ド式錠装置
US6840071B2 (en) * 2003-05-23 2005-01-11 Bruce Samuel Sedley Magnetic key-operated locks
JP2014074268A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 General Hardware Co Ltd 錠装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016125202A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003232147A (ja) 高度のセキュリティを有する組み合わせパッドロック
JPH02503457A (ja) 軸方向ウエフアタンブラ錠およびキー
CA3035844C (en) Multifunction hub core for mortise lock and method of assembly
US8485006B2 (en) Disc tumbler cylinder lock and key combination
JP6325976B2 (ja) カード式錠装置
JP2010242389A (ja) シリンダ錠
JP2009197422A (ja) 車両用シリンダ錠装置
JP6113765B2 (ja) 打掛錠
JP2017106282A (ja) 錠装置のベース部材およびそれを用いた錠装置
JP2009024335A (ja) 錠装置
JP2011102487A (ja) ドア施解錠表示装置
KR101941589B1 (ko) 레버 타입 dls 창호용 손잡이
JP5279335B2 (ja) シリンダ錠
KR200393089Y1 (ko) 교실용 도어록의 잠금 및 열림장치
JP5280146B2 (ja) シリンダ錠
JP4289596B2 (ja) 錠前用サムターン装置
JP2017057630A (ja) シリンダー付き非常解錠装置
JP6894070B2 (ja) 補助錠
JP2006257840A (ja) サムターン装置
JP2007332672A (ja) 扉錠
JP2011084901A (ja) 室内扉用表示錠
KR101778469B1 (ko) 암호설정이 가능한 열쇠
JP4154192B2 (ja) 引違い戸用錠
JP4174284B2 (ja) 錠前用サムターン装置
JP2001288937A (ja) 施解錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6325976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250