JP6325392B2 - 短絡状態から加工開始可能なワイヤ放電加工機 - Google Patents

短絡状態から加工開始可能なワイヤ放電加工機 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤ放電加工機に関し、特に加工開始時においてワイヤ電極とワークの極間が短絡状態であっても放電加工が開始可能なワイヤ放電加工機に関する。
ワイヤ放電加工機は、ワークの小径加工開始穴にワイヤ電極を通して加工を開始する際に、ワイヤとワークが短絡していない、いわゆる開放状態で加工を開始すると、ワイヤ電極とワークの間の、いわゆる極間に抵抗のある加工液、例えば比抵抗管理された水や油が存在し、高いエネルギーの放電電流が一気に流れず、抵抗で制限された放電電流が長く持続しワイヤの溶断(断線)もなく、安定して加工できるように工夫されている。
一方で、図16(a)に示すように、加工開始時において、ワイヤ電極と小径加工開始穴中心との位置のずれが原因となって、ワイヤ電極の外周面が小径加工開始穴内面に接する、いわゆる短絡状態になっている場合がある。ワイヤ放電加工機においては、短絡状態で加工開始を行い、電源電圧のワイヤ電極−ワーク間への印加及び放電電流の供給を行った場合、ワークからワイヤ電極(もしくはその逆)に一気に電流が流れ、ワイヤ電極の抵抗によってジュール熱が発生し、ワイヤ電極が溶断してしまうことが常識である。その為、通常は短絡状態では電源電圧の印加や放電電流の供給を行わないようにしている。
このような問題に対応するために、ワイヤ放電加工機における加工開始時の短絡状態を解除する従来技術として、例えば特許文献1に開示されるように、加工開始時に短絡状態が検出された場合に、ワイヤ電極とワークの間で相対的な微小距離移動を繰り返すことで、短絡状態が解除される位置を探索する手法が開示されている。
特開03−287315号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には以下に述べる問題があった。
すなわち、ワークの小径加工開始穴がワイヤ電極のワイヤ径に近い微小な場合や、図16(b)に示すように、小径加工開始穴が斜めに形成されていることが原因でワイヤ電極と小径加工開始穴が平行にならずワイヤ電極とワークの上エッジもしくは下エッジが接触している場合、図16(c)に示すように、小径加工開始穴の内面にバリがある場合、図16(d)に示すように、ワイヤ電極が斜めになっている場合などにおいては、特許文献1に記載の技術を用いたとしても短絡状態の解除が出来る可能性は少ないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、従来は加工を開始することが困難であった、微小穴径や、バリが残っていたり、斜めになった小径加工開始穴からの放電加工の開始を可能とするワイヤ放電加工機を提案することである。
本願の請求項に係る発明は、第1の直流電源が第1のスイッチング素子と電流制限抵抗を介してワイヤ電極とワークの極間に接続される放電誘起回路と、第2の直流電源が第2のスイッチング素子を介して前記極間に接続される電流供給回路と、前記極間の電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路で検出された電圧に基づいて短絡状態を検出する短絡検出手段と、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子のオン・オフを制御する制御回路を有するワイヤ放電加工機において、加工開始時に前記短絡検出手段により短絡を検出したとき、前記制御回路は、前記極間に短絡検出用のパルス状の電圧印加、及び、前記ワイヤ電極が前記ワークと短絡状態でも溶断せず、なおかつ、開放状態で接近した際にワーク表面を放電除去するに十分な電流供給を繰り返し、前記繰り返しの期間内で、前記短絡検出用の電圧により前記ワイヤ電極と前記ワークが開放状態になったことが検出された時点から、予め定められた時間、前記極間に、前記短絡検出用の電圧の印加、及び、前記電流の供給を続けことを特徴とするワイヤ放電加工機である。
本願の請求項に係る発明は、前記予め定められた時間までに、前記短絡検出手段により、短絡が解除されたことを検出した時、予め設定された加工条件に変更することを特徴とする請求項に記載のワイヤ放電加工機である。
本願の請求項に係る発明は、前記加工条件に変更した後、ワイヤ放電加工機において、加工プログラムに基づいて加工することを特徴とする請求項に記載のワイヤ放電加工機である。
本願の請求項に係る発明は、前記予め定められた時間までに、短絡が解除されなかった場合、短絡が解除されるまで前記ワイヤ電極のワイヤ張力、加工液流量、前記ワイヤ電極のワイヤ送り速度のいずれかもしくはそれらを組み合わせた条件を変更することを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤ放電加工機である。
本願の請求項に係る発明は、前記ワイヤ電極と前記ワークが短絡状態でも溶断しない放電電流は、前記ワイヤ電極の線径、材質および種類、加工する前記ワークのワーク材質と板厚、加工液の比抵抗値、前記ワイヤ電極を走行させるのに必要なワイヤ張力を設定した状態で実験により求めることを特徴とする請求項に記載のワイヤ放電加工機である。
本発明により、従来、短絡状態で加工開始が出来なかった微小穴径や、バリが残っていたり、斜めになった小径加工開始穴からの加工が可能となり、短絡解除に多大な時間を要していた従来の段取り作業を省略することが出来るため、生産性の向上に大きく貢献することができる。
本発明の実施の形態におけるワイヤ放電加工機の概略構成図である。 本発明の実施の形態における小電流パルスについて説明する図である。 本発明の実施の形態において極間に印加する電圧パルスと電流パルスの概要を説明する図である。 ワイヤ電極とワーク間の短絡検出方法を説明する図である。 本発明の実施の形態における極間に印加する電圧パルスと電流パルスの一例示す図である。 本発明の実施の形態における加工電源回路の概略構成図である。 従来技術におけるスイッチング素子の制御と極間電圧、極間電流の関係を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態におけるスイッチング素子の制御と極間電圧、極間電流の関係を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態におけるワイヤ電極とワーク間の短絡検出を説明するタイムチャートである。 従来技術における極間短絡時のプログラム起動・停止を説明するタイムチャートである。 本発明の実施の形態における極間短絡時のプログラム起動を説明するタイムチャートである。 従来技術におけるワイヤ放電加工機の制御処理の流れを示すフローチャートである。 従来技術におけるワイヤ放電加工機の他の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態におけるワイヤ放電加工機の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態におけるワイヤ放電加工機の他の制御処理の流れを示すフローチャートである。 ワイヤ電極とワークの短絡状態を例示する図である。
以下、本発明の一実施形態について図面と共に説明する。
従来のワイヤ放電加工機には、ワイヤ電極とワークが短絡状態では、断線の可能性が高い為に放電の為の電源電圧の印加や放電電流の供給を行わないように設定されていた。
しかしながら、発明者は実験を繰り返すことにより、ワイヤ電極とワークとが短絡している状態で、ワイヤ電極をワイヤ走行方向に低いワイヤ張力をかけた状態で走行させ、加工液の供給を行い、ワイヤ電極線が溶断しない程度のパルス状の高周波の電圧印加と放電電流供給を行い続けていると、ワイヤ振動やワイヤ表面に付着した油分による絶縁皮膜、その他の要因により、ワイヤ電極とワークとの間が僅か一瞬ではあるものの短絡状態が解除されることがあり、その瞬間に放電を発生させることが可能であることを立証した。
そして、僅か一度でも放電が発生すれば、その放電反発力によりワイヤ電極がワーク面から押し返されワークとの間に隙間を生じることが出来、放電を継続させ、さらに放電により短絡していた面を溶融除去させる事が出来、短絡状態から抜け出し加工を開始する事が可能となることがわかった。
その為、加工開始時に、短絡状態においても、加工開始時の最初の一定期間のみ、特別にワイヤ電極が溶断しない程度の高周波の電圧印加及び放電電流供給を行える電源回路と制御方式と印加する機能を有し、放電除去による短絡解除を行い、加工を開始するワイヤ放電加工機を発明した。
図1は、本発明の一実施の形態におけるワイヤ放電加工機30の概略構成図である。ワイヤ電極1が巻かれたワイヤボビン11は、送り出し部トルクモータ10で、ワイヤ電極1の引き出し方向とは逆方向に指令された所定低トルクが付与される。ワイヤボビン11から繰り出されたワイヤ電極1は、複数のガイドローラを経由し(図示せず)、ブレーキモータ12により駆動されるブレーキシュー13により、ブレーキシュー13とワイヤ電極送りモータ(図示せず)で駆動されるフィードローラ22の間の張力が調節される。
張力検出器14は上ガイド15と下ガイド17間を走行するワイヤ電極1の張力の大きさを検出する検出器である。ブレーキシュー13を通過したワイヤ電極1は、上ガイド15に備えられた上ワイヤ支持ガイド16、下ガイド17に備えられた下ワイヤ支持ガイド18、下ガイドローラ19を経由し、ピンチローラ21とワイヤ電極送りモータ(図示せず)で駆動されるフィードローラ22で挟まれ、ワイヤ電極回収箱20に回収される。
上ガイド15と下ガイド17の間の放電加工領域には放電加工対象となる図示しないワーク2がテーブル4(図示せず)に載置され、ワイヤ電極1に加工用電源から高周波電圧が印加され放電加工がなされる。また、ワイヤ放電加工機30本体は制御装置40によって制御される。
次に、本発明の一実施の形態におけるワイヤ放電加工機30の放電制御の概要を、図2〜図5を用いて説明する。
図2(a)に示すように、ワイヤ電極1とワーク2の極間が短絡状態において、本来開放時に供給するべき通常の放電加工に用いる高電流パルスを極間に供給すると、極間抵抗が少なくワイヤ電極1に過大な電流が流れ、ジュール熱によりワイヤ電極1が溶断する。そこで、本発明においては、図2(b)に示すように、ワイヤ電極1とワーク2の極間が短絡状態である場合に、短絡状態においてもワイヤ電極1が溶断せず、なおかつ、開放状態で接近した際にワーク表面を放電除去するに十分な小電流を供給するように極間電圧、極間電流を制御する。
なお、この小電流については、実際にワークの加工を行う際に用いられるワイヤ電極の線径やワイヤ電極の材質および種類、そして加工対象となるワークのワーク材質と板厚、加工液の比抵抗値やワイヤを走行させるに必要なワイヤ張力などによって異なるので、これら各加工条件をワイヤ放電加工機に設定した状態で実験を行うか、または計算などにより、あらかじめ供給電流量を求めておくようにすればよい。
図3は、本発明における小径加工開始穴から加工開始時に供給する高周波電圧パルスと電流パルスの波形を示したグラフである。本発明のワイヤ放電加工機30では、図3(a)に示すように、ワイヤ電極1とワーク2の間にパルス状の放電誘起電圧を印加した際に、ワイヤ電極1とワーク2間が短絡状態であることが検出された場合においても、パルス状の放電用電圧によりワイヤ電極1が溶断しない程度の高周波の小電流を供給する。このような小電流を供給することにより、短絡中においてもワイヤ電極1を断線させることなく極間に電流を供給することができ、また、小電流の供給中に僅かでも開放状態が発生すると、ワークのエッジ部を僅かながら除去加工することができる。そして、このようなパルス状の小電流を繰り返し供給することで、放電反発力や小電流放電によるワーク表面の溶融除去により、ワイヤ電極とワーク間が安定した開放状態へと推移することが期待できる。
そして、図3(b)に示すように、ワイヤ電極とワーク間にパルス状の放電誘起電圧を印加した際に、ワイヤ電極とワーク間が開放状態であることが検出された場合には、放電加工のために設定されている本来の加工条件で供給する電流パルスを供給し、通常の放電加工を開始することができる。
なお、ワイヤ電極1とワーク2の間が短絡状態であるのか、開放状態であるのかについては、図4に示すように、短絡状態と開放状態を判別するための短絡開放判定基準電圧を設定しておき、放電誘起電圧を印加した際の極間電圧の立ち上がり電圧を観察し、極間電圧が短絡開放判定基準電圧を超えたか否かで判定するようにすればよい。
また、図5に示すように、開放状態の検出と放電電流供給が一定期間連続した場合に、放電加工のために設定されている通常の加工条件に切り替えるように制御することで、一時的な短絡解除に対して大電流を供給してワイヤ電極が断線してしまうことを防止することができる。
このように、本発明においては、加工プログラム開始時には供給している電流がワイヤ電極を断線させることがない小電流を供給している為、万が一判定後に電流供給前に瞬時に短絡してしまっても、ワイヤ電極が断線する心配は無い。
また、一定期間待っても、短絡が解除しない場合には、水圧やワイヤ張力を順次変更し、ワイヤに振動を与えて、ワイヤ電極がワークに接している状態から離れる状態を作りやすくする。更に、一定期間待っても解除しない場合には、電圧印加を停止し、加工開始処理を中断しプログラムの停止処理を行い、短絡解除のアラームを表示する。
図6は、本発明の一実施の形態における、極間電圧、極間電流を生成する加工電源回路50の要部を説明する図である。加工電源回路50は、極間に放電を誘起するための放電誘起回路51と、ワークの除去加工を行うため電流供給回路52などから構成されている。放電誘起回路51には第1の直流電源53があり、第1のスイッチング素子S1と電流制限抵抗54を介して、ワイヤ電極1とワーク2により形成される極間に接続される。
一方、電流供給回路52には第2の直流電源55があり、第2のスイッチング素子S2を介して、ワイヤ電極1とワーク2により形成される極間に接続される。符号56は、配線などにより生じる浮遊インダクタンスであり、これらは誘導エネルギーを蓄えることができる。
さらに、極間に放電が発生したかどうかを検出する放電検出手段57、各スイッチング素子のオン・オフを制御する制御回路58が備えられている。
図6の加工電源回路50において、第1のスイッチング素子S1は、ワイヤ電極1とワーク2との極間に放電誘起用パルス電圧を印加し、このパルス電圧によって前記極間の短絡状態を検出すると共に、解放状態においては前記極間の絶縁を破壊して放電を誘起するために用いられる。一方で、第2のスイッチング素子S2は、従来技術と同様に極間に加工用パルス電圧を印加してワーク2の加工を行うために用いられると共に、本発明の特徴である、ワイヤ電極1とワーク2との極間が短絡状態において供給してもワイヤ電極1が断線(溶断)しない小電流を前記極間に供給するために用いられる。なお、小電流の値については、前述の通りあらかじめ実験や計算などにより求めておき、制御装置40の設定パラメータとして設定しておく。
このように構成された加工電源回路50の動作について、図7,8を用いて説明する。
図7は、従来技術において行われる加工電源回路50の第1のスイッチング素子S1と第2のスイッチング素子S2の制御について、極間電圧Vg、極間電流Igとの関係を説明するタイムチャートである。従来技術においては、はじめにS1をオンにして、放電誘起用パルス電圧を極間に印加する。その際に、極間電圧Vgがほとんど検出されない場合には、ワイヤ電極1とワーク2の極間が短絡状態になっていると判断し、一定期間後にS1をオフし、S2はオフのままで放電電流を極間に供給しないように制御する。
また、極間電圧Vgが検出され、放電検出手段57により放電が検出された場合には、ワイヤとワークの極間が開放状態となっていると判断し、S1をオフすると共にS2を一定時間オンして大電流を極間に供給することでワーク2に対する放電加工を行う。
その後、極間の絶縁を回復するために休止時間を設け、1サイクルの放電加工が完了する。
図8は、本発明の実施の形態のおいて行われる加工電源回路50の第1のスイッチング素子S1と第2のスイッチング素子S2の制御について、極間電圧Vg、極間電流Igとの関係を説明するタイムチャートである。本実施の形態においては、はじめにS1をオンにして、放電誘起用パルス電圧を極間に印加する。ここで、極間電圧Vgがほとんど検出されない場合にワイヤ電極1とワーク2の極間が短絡状態になっていると判断し、一定期間後にS1をオフする点までは従来技術と同様であるが、本発明では、その際に同時にS2を一定時間オンして小電流を極間に供給する。この場合、供給される電流は小電流であるから、ワイヤは断線することなく、また、小電流の供給中に僅かでも開放状態が発生すると、ワーク2のエッジ部を僅かながら除去加工することができる。
また、ワイヤ電極1とワーク2の極間が開放状態であって、極間の間隙距離が十分小さく放電が発生する場合には、放電誘起用パルス電圧による放電を検出したらS1をオフし、同時にS2を一定時間オンして同じ小電流を極間に供給することでワークを除去加工する。なお、図8において、開放状態における極間電流Igの電流ピーク値は、短絡状態の極間電流Igの電流ピーク値よりも低い値となっているが、これは加工液の絶縁抵抗があるためである。
その後極間の絶縁を回復するために休止時間を設け、1サイクルが完了する。
図9は、本発明の実施の形態において、放電誘起回路51によりワイヤ電極1とワーク2の極間に放電誘起電圧が印加するために第1のスイッチング素子S1を制御した場合における、極間電圧Vg、極間電流Igと、極間の短絡判定S3との関係を説明するタイムチャートである。図9に示すように、極間が開放状態にある場合には、第1のスイッチング素子S1をオンにすると、極間電圧Vgが立ち上がり短絡開放判定基準電圧を超えることが検出され、短絡判定S3においては、短絡状態ではない(開放状態である)という判定がなされる。
一方で、極間が短絡状態にある場合には、第1のスイッチング素子S1をオンにすると、極間電圧Vgは短絡開放判定基準電圧を超えないことが検出され、短絡判定S3においては、短絡状態であるという判定がなされる。
図10は、従来技術における、加工開始時の短絡検出時の制御動作における、加工電源回路50の第1のスイッチング素子S1と第2のスイッチング素子S2の制御と、極間電圧Vg、極間電流Ig、および短絡判定S3との関係を説明するタイムチャートである。
図10に示すように、従来技術におけるワイヤ放電加工機において、加工開始前にワイヤ電極1とワーク2との間で短絡状態が検出されている状態で、ワイヤ放電加工用の制御プログラムが起動すると、第1のスイッチング素子S1により短絡状態が検出された後、S1をオフした後もS2はオフのままで放電電流を極間に供給しないように制御し、このような状態が一定時間継続すると、ワイヤ放電加工が開始できないと判断し、ワイヤ放電加工用の制御プログラムを停止する。
図11は、本発明の実施の形態において、加工開始時の短絡検出時の制御動作における、加工電源回路50の第1のスイッチング素子S1と第2のスイッチング素子S2の制御と、極間電圧Vg、極間電流Ig、および短絡判定S3との関係を説明するタイムチャートである。
図11に示すように、本発明の実施の形態におけるワイヤ放電加工機30において、加工開始前にワイヤ電極1とワーク2との間で短絡状態が検出されている状態で、ワイヤ放電加工用の制御プログラムが起動すると、第1のスイッチング素子S1により短絡状態が検出された後、S1をオフすると同時にS2を一定時間オンして小電流を極間に供給するように制御され、ワイヤ放電加工用の制御プログラムの動作を継続する。
なお、本実施の形態において、極間に供給する電流の大きさは、第2の直流電源55の出力電圧と第2のスイッチング素子S2のスイッチング時間によって調整され、これらを小さく短くすることで、ワイヤ電極1がワーク2に対して小電流と通常の加工用放電電流を適宜切り替えて供給するように制御することができる。
以下に、図12〜図15を用いて、本発明の実施の形態における制御処理の流れを説明する。
図12は、従来技術におけるワイヤ放電加工機の制御処理の流れを示す図である。
図12の制御処理では、小径加工開始穴において、ワイヤとワークが短絡していた場合、短絡アラームとなりプログラムを停止している。また、短絡していなければ、放電加工のサイクルに移行する。
●[ステップSA01]加工制御プログラムが開始されると、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加し、ワイヤ電極−ワーク間の短絡判定を行う。ワイヤ電極−ワーク間が短絡状態である場合にはプログラムを停止し、短絡状態でない場合(開放状態である場合)にはステップSA02へと進む。
●[ステップSA02]第1のスイッチング素子S1をオン/オフすることで、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加する。
●[ステップSA03]ステップSA02で印加した放電誘起電圧によりワイヤ電極とワークの極間に放電が発生したか判定する。放電が発生した場合にはステップSA04へと進み、放電が発生しなかった場合にはステップSA02へと戻る。
●[ステップSA04]第2のスイッチング素子S2をオンして、ワイヤ電極とワークの極間に放電加工用の大電流を供給する。
●[ステップSA05]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への放電加工用の大電流の供給を停止し、ワイヤ極間の絶縁を回復するために一定時間加工を休止する。
●[ステップSA06]加工制御プログラムが終了したか否かを判定する。プログラムが終了していない場合にはステップSA02へと戻り、プログラムが終了した場合にはプログラムを終了する。
図13は、従来技術におけるワイヤ放電加工機の他の制御処理の流れを示す図である。
図13の制御処理では、放電加工が開始され、その途中で短絡が検出されると、大電流の供給を停止し、第1の直流電源53による放電判定を行い、短絡が所定の連続N回以上検出されれば、ワイヤ電極を制御して加工経路を逆行させてワイヤとワークの短絡を解除する後退制御に移行し、後退制御で所定距離後退しても短絡が解除しない場合、短絡アラームとして、プログラムの停止を行う。
●[ステップSB01]加工制御プログラムが開始されると、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加し、ワイヤ電極−ワーク間の短絡判定を行う。ワイヤ電極−ワーク間が短絡状態である場合にはプログラムを停止し、短絡状態でない場合(開放状態である場合)にはステップSB02へと進む。
●[ステップSB02]第1のスイッチング素子S1をオン/オフすることで、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加する。
●[ステップSB03]ステップSB02で印加した放電誘起電圧によりワイヤ電極とワークの極間に放電が発生したか判定する。放電が発生した場合にはステップSB04へと進み、放電が発生しなかった場合にはステップSB07へと進む。
●[ステップSB04]第2のスイッチング素子S2をオンして、ワイヤ電極とワークの極間に放電加工用の大電流を供給する。
●[ステップSB05]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への放電加工用の大電流の供給を停止し、ワイヤ極間の絶縁を回復するために一定時間加工を休止する。
●[ステップSB06]加工制御プログラムが終了したか否かを判定する。プログラムが終了していない場合にはステップSB02へと戻り、プログラムが終了した場合にはプログラムを終了する。
●[ステップSB07]放電加工開始後に短絡が検出された場合において、ステップSB03の放電判定で連続して所定回数N回以上の短絡が検出されたかを判定する。所定回数N回以上の短絡が検出された場合には、ステップSB10へと進み、所定回数N回以上の短絡が検出されていない場合には、ステップSB08へと進む。
●[ステップSB08]第2の直流電源55を制御して第2のスイッチング素子S2をオンにし、ワイヤ電極とワークの極間に中電流を供給して放電を試みる。
●[ステップSB09]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への中電流の供給を停止し、ステップSB06へ戻る。
●[ステップSB10]ワイヤ電極を制御して加工経路を逆行させてワイヤとワークの短絡を解除する後退制御に移行する。
●[ステップSB11]ワイヤ電極1とワークの極間の短絡判定を行う。極間が短絡状態である場合にはプログラムを停止し、開放状態である場合にはステップSB02へと進む。
図14は、本発明の実施の形態におけるワイヤ放電加工機の制御処理の流れを示す図である。
図14の制御処理では、小径加工開始穴において、ワイヤとワークが短絡していた場合でも、第1の直流電源53による放電判定を行い、さらに一定時間短絡が連続した場合には短絡アラームとしてプログラムの停止を行うが、この間、S2による小電流による放電を試みるサイクルを繰り返す。この際、S1電源による放電判定で放電が確認できれば、S2による大電流供給に切り替え、本来の加工エネルギーによる放電加工を開始する。
●[ステップSC01]加工制御プログラムが開始されると、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加し、ワイヤ電極−ワーク間の短絡判定を行う。ワイヤ電極−ワーク間が短絡状態である場合にはステップSC07へと進み、開放状態である場合にはステップSC02へと進む。
●[ステップSC02]第1のスイッチング素子S1をオン/オフすることで、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加する。
●[ステップSC03]ステップSC02で印加した放電誘起電圧によりワイヤ電極とワークの極間に放電が発生したか判定する。放電が発生した場合にはステップSC04へと進み、放電が発生しなかった場合にはステップSC02へと戻る。
●[ステップSC04]第2のスイッチング素子S2をオンして、ワイヤ電極とワークの極間に放電加工用の大電流を供給する。
●[ステップSC05]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への放電加工用の大電流の供給を停止し、ワイヤ極間の絶縁を回復するために一定時間加工を休止する。
●[ステップSC06]加工制御プログラムが終了したか否かを判定する。プログラムが終了していない場合にはステップSC02へと戻り、プログラムが終了した場合にはプログラムを終了する。
●[ステップSC07]第1のスイッチング素子S1をオン/オフすることで、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加する。
●[ステップSC08]ステップSC07で印加した放電誘起電圧によりワイヤ電極とワークの極間に放電が発生したか判定する。放電が発生した場合にはステップSC04へと戻り、放電が発生しなかった場合にはステップSC09へと進む。
●[ステップSC09]ステップSC08における放電判定で一定時間短絡が連続して検出されたか否かを判定する。一定時間短絡が連続して検出された場合には短絡アラームとしてプログラムを停止し、そうでない場合にはステップSC10へと進む。
●[ステップSC10]第2の直流電源55を制御して第2のスイッチング素子S2をオンにし、ワイヤ電極とワークの極間に小電流を供給して放電を試みる。
●[ステップSC11]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への小電流の供給を停止する。
●[ステップSC12]加工制御プログラムが終了したか否かを判定する。プログラムが終了していない場合にはステップSC07へと戻り、プログラムが終了した場合にはプログラムを終了する。
図15は、本発明の実施の形態におけるワイヤ放電加工機の他の制御処理の流れを示す図である。
図15の制御処理では、図14の制御処理に加えて、一定時間短絡が続いた場合、プログラムをアラーム停止させるのではなく、さらに加工条件を変更して、第1のスイッチング素子S1による放電判定を繰り返す。例えば、放電判定で短絡判定基準を下げ放電と判定しやすいような加工条件に変更したり、ワイヤ張力、加工液流量、ワイヤ送り速度を調整する。これにより、半導通状態において、放電を起こしやすくする。規定回数にわたって加工条件の変更を行っても放電判定とならない場合には、最終的にアラームによるプログラム停止とする。
●[ステップSD01]加工制御プログラムが開始されると、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加し、ワイヤ電極−ワーク間の短絡判定を行う。ワイヤ電極−ワーク間が短絡状態である場合にはステップSD07へと進み、短絡状態でない場合(開放状態である場合)にはステップSD02へと進む。
●[ステップSD02]第1のスイッチング素子S1をオン/オフすることで、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加する。
●[ステップSD03]ステップSD02で印加した放電誘起電圧によりワイヤ電極とワークの極間に放電が発生したか判定する。放電が発生した場合にはステップSD04へと進み、放電が発生しなかった場合にはステップSD02へと戻る。
●[ステップSD04]第2のスイッチング素子S2をオンして、ワイヤ電極とワークの極間に放電加工用の大電流を供給する。
●[ステップSD05]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への放電加工用の大電流の供給を停止し、ワイヤ極間の絶縁を回復するために一定時間加工を休止する。
●[ステップSD06]加工制御プログラムが終了したか否かを判定する。プログラムが終了していない場合にはステップSD02へと戻り、プログラムが終了した場合にはプログラムを終了する。
●[ステップSD07]第1のスイッチング素子S1をオン/オフすることで、ワイヤ電極とワークの極間に放電誘起電圧を印加する。
●[ステップSD08]ステップSD07で印加した放電誘起電圧によりワイヤ電極とワークの極間に放電が発生したか判定する。放電が発生した場合にはステップSD04へと戻り、放電が発生しなかった場合にはステップSD09へと進む。
●[ステップSD09]ステップSD08における放電判定で一定時間短絡が連続して検出されたか否かを判定する。一定時間短絡が連続して検出された場合にはステップSD13へと進み、そうでない場合にはステップSD10へと進む。
●[ステップSD10]第2の直流電源55を制御して第2のスイッチング素子S2をオンにし、ワイヤ電極とワークの極間に小電流を供給して放電を試みる。
●[ステップSD11]第2のスイッチング素子S2をオフして、ワイヤ電極とワークの極間への小電流の供給を停止する。
●[ステップSD12]加工制御プログラムが終了したか否かを判定する。プログラムが終了していない場合にはステップSD07へと戻り、プログラムが終了した場合にはプログラムを終了する。
●[ステップSD13]加工条件を変更して、半導通状態において、放電を起こしやすくする。例えば、放電判定で短絡判定基準を下げ放電と判定しやすいような加工条件に変更したり、ワイヤ張力、加工液流量、ワイヤ送り速度を調整したりする。
●[ステップSD14]ステップSD13における加工条件の変更回数があらかじめ設定しておいた所定の回数を超過したか否かを判定する。超過している場合には、短絡アラームとしてプログラムを停止し、超過していない場合にはステップSD07へと戻る。
1 ワイヤ電極
2 ワーク
10 送り出し部トルクモータ
11 ワイヤボビン
12 ブレーキモータ
13 ブレーキシュー
14 張力検出器
15 上ガイド
16 上ワイヤ支持ガイド
17 下ガイド
18 下ワイヤ支持ガイド
19 下ガイドローラ
20 ワイヤ電極回収箱
21 ピンチローラ
22 フィードローラ
30 ワイヤ放電加工機
40 制御装置
50 加工電源回路
51 放電誘起回路
52 電流供給回路
53 第1の直流電源
54 電流制限抵抗
55 第2の直流電源
56 浮遊インダクタンス
57 放電検出手段
58 制御手段
S1 第1のスイッチング素子
S2 第2のスイッチング素子

Claims (5)

  1. 第1の直流電源が第1のスイッチング素子と電流制限抵抗を介してワイヤ電極とワークの極間に接続される放電誘起回路と、第2の直流電源が第2のスイッチング素子を介して前記極間に接続される電流供給回路と、前記極間の電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路で検出された電圧に基づいて短絡状態を検出する短絡検出手段と、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子のオン・オフを制御する制御回路を有するワイヤ放電加工機において、
    加工開始時に前記短絡検出手段により短絡を検出したとき、前記制御回路は、前記極間に短絡検出用のパルス状の電圧印加、及び、前記ワイヤ電極が前記ワークと短絡状態でも溶断せず、なおかつ、開放状態で接近した際にワーク表面を放電除去するに十分な電流供給を繰り返し、前記繰り返しの期間内で、前記短絡検出用の電圧により前記ワイヤ電極と前記ワークが開放状態になったことが検出された時点から、予め定められた時間、前記極間に、前記短絡検出用の電圧の印加、及び、前記電流の供給を続け
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 前記予め定められた時間までに、前記短絡検出手段により、短絡が解除されたことを検出した時、予め設定された加工条件に変更することを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機。
  3. 前記加工条件に変更した後、ワイヤ放電加工機において、加工プログラムに基づいて加工することを特徴とする請求項2に記載のワイヤ放電加工機。
  4. 前記予め定められた時間までに、短絡が解除されなかった場合、短絡が解除されるまで前記ワイヤ電極のワイヤ張力、加工液流量、前記ワイヤ電極のワイヤ送り速度のいずれかもしくはそれらを組み合わせた条件を変更することを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤ放電加工機。
  5. 前記ワイヤ電極と前記ワークが短絡状態でも溶断しない放電電流は、前記ワイヤ電極の線径、材質および種類、加工する前記ワークのワーク材質と板厚、加工液の比抵抗値、前記ワイヤ電極を走行させるのに必要なワイヤ張力を設定した状態で実験により求めることを特徴とする請求項1記載のワイヤ放電加工機。
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