JP6325209B2 - 固形棒状化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、固形棒状化粧料に関し、更に詳しくは、折損強度などの機械的強度、塗膜の均一性及び付着力に優れると共に、塗布性、経時安定性に優れ、更に、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーションの形成も容易となる固形棒状化粧料に関する。
従来より、アイブロウ、アイライナーなどの固形棒状化粧料としては、結合材として油脂、ロウ、脂肪酸、炭化水素等のワックス類や粘土類と、着色剤及び体質剤を混練し、棒状に成形して得られるものである。近年、多色化粧によるメイクアップ効果を得る目的で多色配合の固形棒状化粧料が知られている。
例えば、1)鉛筆型化粧料芯を化粧料と光沢(パール)化粧料などの2芯並列形にして、単一のペンシルにおいて化粧と光沢用等の双方に使用可能な鉛筆型化粧料の製造方法(例えば、特許文献1参照)、2)多色配合のペンシル形またはシャープペンシル形化粧料とすることを特徴とする多色配合のペンシル形またはシャープペンシル形化粧料の製造方法にあって、一次成形する直径5mm、長さ5〜10mm程度の大きさの色別の練粒の2種乃至数種を互いに混り合わないように練り合わせて一定大きさの多色玉体とし、該多色玉体を芯成型機内に入れて伸ばし出しすることにより長手方向に2種乃至数種の細長且つ分断形の色筋を有す芯体を連続成形し、該芯体を固化し削り出し可能に軸付け、または繰出し可能に挿入して多色配合のペンシル形またはシャープペンシル形化粧料とする製造方法(例えば、特許文献2参照)、3)一体性に優れ、使用によっても折れがなく、色が長手方向に2種以上に分割されている扁平芯状のペンシル状化粧料及びその製造方法を提供するために、融点が70℃〜105℃の固形油分を15〜35質量%と、融点が40℃〜65℃の半固形油分または固形油分を5〜35質量%とを配合し、色の異なる2種類以上の化粧料基剤を射出成型と同時に一体化して扁平芯状とし、その後50〜65℃で熱処理してなるペンシル状化粧料の製造方法(例えば、特許文献3参照)が知られている。
しかしながら、上記特許文献1〜3の固形棒状化粧料では、肌や睫などに多色化粧を施すことができるが、未だ塗布しずらく、また、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーションの形成も難しく、折損強度などの機械的強度、塗膜の均一性及び付着力、並びに、塗布性、経時安定性が十分でなく、未だ消費者ニーズに沿う固形棒状化粧料として十分でない点に課題があるのが現状である。
特開昭58−198411号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平11−29439号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2010−30969号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであり、折損強度などの機械的強度、塗膜の均一性及び付着力に優れると共に、塗布性、経時安定性に優れる固形棒状化粧料の提供、更に、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーションの形成も容易となる固形棒状化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも融点を特定範囲とした成分を含むワックス成分と、顔料及び体質材との各含有量を特定の範囲で好適に組み合わせることにより、上記目的の固形棒状化粧料が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(5)に存する。
(1) 少なくともステアリル変性アクリレートシリコンを含むと共に下記A群から選ばれるワックス成分と合わせ15〜60質量%と、顔料及び体質材25〜40質量%と、下記B群から選ばれる固着樹脂成分1〜25質量%とを含有することを特徴とする固形棒状化粧料。
A群:セレシンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、キャンデリラワックス、ホホバワックス、合成ワックス、脂肪酸トリグリセリド、ワセリン
B群:トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシリコーン
(2) 前記ステアリル変性アクリレートシリコンを固形棒状化粧料全量に対して、1〜15質量%含むことを特徴とする上記(1)に記載の固形棒状化粧料。
(3) 前記顔料が平均粒子径60μm〜150μmの光輝性顔料であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の固形棒状化粧料。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか一項に記載の棒状化粧料を2種以上融着させたことを特徴とする固形棒状化粧料。
(5) 幅15mm以下、厚さ5mm以下の直方体又は断面が楕円の柱状であることを特徴とする上記(4)に記載の固形棒状化粧料。
本発明によれば、折損強度などの機械的強度、塗膜の均一性及び付着力に優れると共に、塗布性、経時安定性に優れ、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーションの形成も容易となる固形棒状化粧料が提供される。
本発明の固形棒状化粧料の実施形態の一例を示す斜視図である。 本発明の固形棒状化粧料の実施形態の他例を示す斜視図である。 本発明の固形棒状化粧料の実施形態の他例を示す斜視図である。 本発明の固形棒状化粧料の実施形態の他例を示す斜視図である。 本発明の固形棒状化粧料の実施形態の他例を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の固形棒状化粧料は、少なくともステアリル変性アクリレートシリコンを含むワックス成分15〜60質量%と、顔料及び体質材25〜40質量%とを含有することを特徴とするものである。
本発明に用いるワックス成分としては、棒状化粧料に用いられているワックス成分であれば特に限定されず、例えば、セレシンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、キャンデリラワックス、ホホバワックス、カルナバワックス、合成ワックス、ステアリル変成アクリレートシリコン、脂肪酸トリグリセリド、ワセリンなどの少なくとも1種(各単独又は2種以上の混合物、以下同様)が挙げられる。
本発明に用いるステアリル変性アクリレートシリコンは、塗布性、グラデーションの各機能を高度に発揮させるために含有せしめるものであり、融点が25〜40℃となるワックス成分に含まれるものである。
このステアリル変性アクリレートシリコンを必須成分としたのは、従来のワックス成分に対して、塗布性に優れ、グラデーションを任意に作ることができ、塗布直後に延ばすことも容易となる観点から限定したものであり、この成分を含まない場合には、本発明の配合組成では本発明の効果を発揮することができないものとなる。
このステアリル変性アクリレートシリコンを含むワックス成分の合計含有量は、固形棒状化粧料全量に対して、15〜60質量%(以下、単に「%」という)、好ましくは、15〜30%とすることが望ましい。
このワックス成分の合計含有量が15%未満では、固形棒状化粧料の芯としての保形性が困難となり、一方、60%超では、硬すぎて塗布できなくなり、好ましくない。
また、ステアリル変性アクリレートシリコンの含有量は、本発明の効果を好適に発揮せしめる点から、固形棒状化粧料全量に対して、1〜20%、好ましくは、1〜15%、更に好ましくは、5〜15%とすることが望ましい。
本発明に用いる顔料としては、例えば、酸化チタン、鉄黒、カーボンブラック、紺青、群青、青色1号、弁柄、黄酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化コバルト、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、青色2号、青色404号、赤色201号、赤色202号、赤色220号、赤色102号、赤色104号、黄色4号、黄色4号Alレーキなどの顔料や、光輝性顔料である、パール顔料、アルミニウム粉顔料、金属又は金属酸化物コーティングガラスフレーク、アルミコーティングポリエステルフイルムなどの少なくとも1種が挙げられる。
この顔料の含有量としては、好ましくは、固形棒状化粧料全量に対して、0.1〜30%、更に好ましくは、5〜15%とすることが望ましい。
本発明の固形棒状化粧料に使用される体質材としては、従来の固形棒状化粧料に使用されているものであれば、特に限定されるものではなく、いずれも使用することができる。例えば、窒化ホウ素、カオリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、セリサイト、酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイト等の白色系体質材や、棒状化粧料の色相によっては、有色系の体質材も使用することができ、当然これら数種類の混合物も使用できる。特に、好ましくは、その物性、形状から、カオリン、タルク、マイカ、セリサイト、酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイトなどの少なくとも1種が挙げられる。
この顔料及び体質材の合計含有量は、固形棒状化粧料全量に対して、25〜40%とすることが望ましい。
この顔料及び体質材の合計含有量が25%未満では、固形棒状化粧料の芯としての保形性が困難となり、一方、40%超では、硬すぎて塗布できなくなり、好ましくない。
更に、本発明の固形棒状化粧料には、前記各成分の他に、好ましくは、揮発成分、ゲル化剤、固着樹脂成分、油性成分などを併用して含有せしめることが望ましく、更に、通常の固形棒状化粧料に用いられる任意成分、例えば、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、ビタミンE(酢酸dl−α−トコフェロール)などの酸化防止剤、美容成分、香料などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜量含有せしめることができる。
用いることができる揮発成分としては、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチコン、ドデカン、イソドデカンなどを挙げることができる。
この揮発成分の含有量は、固形棒状化粧料全量に対して、好ましくは、使用性、化粧モチの点から、5〜30%、更に好ましくは、10〜25%とすることが望ましい。
用いることができるゲル化剤としては、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリルなどが挙げられる。
このゲル化剤の含有量は、固形棒状化粧料全量に対して、好ましくは、0.5〜15%、更に好ましくは、0.5〜13%とすることが望ましい。
用いることができる固着樹脂成分は、皮膜形成剤として用いるものであり、例えば、トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシリコーンなどを挙げることができる。この固着樹脂成分の合計含有量は、固形棒状化粧料全量に対して、好ましくは、1〜25%、更に好ましくは、5〜20%とすることが望ましい。
併用することができる油性成分としては、特に限定されるものではなく、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサノイン、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ひまわり油、ひまし油、スクワラン、ラノリンなどを挙げることができる。
この油性成分の合計含有量は、固形棒状化粧料全量に対して、好ましくは、使用性、滑らかな塗布感付与の点から、0〜15%、更に好ましくは、5〜10%とすることが望ましい。
本発明の固形棒状化粧料は、ステアリル変性アクリレートシリコンを含むワックス成分、顔料、体質材、揮発成分、ゲル化剤、油性成分などを混練し、この混練物を常法等により成形機などを用いて直方体状、円柱状、角柱状などの任意の形状・大きさとなる目的の固形棒状化粧料を製造することができる。
好ましい形状としては、成形性、塗布性、化粧の仕上がりの点から、図1に示すような、直方体状の固形棒状化粧料10や、図2に示すような断面が楕円の柱状となる固形棒状化粧料20や、図3に示すような直方体状でかつ対向する側面が曲面である固形棒状化粧料30となるものが望ましく、更に好ましくは、幅15mm以下、厚さ5mm以下の角を落とした直方体、直方体状又は断面の長径が15mm以下、短径が5mm以下の楕円の柱状となるものが望ましい。なお、下限値は、固形棒状化粧料の形状、配合組成などにより変動するが、直方体状で幅8mm以上、厚さ2mm以上、楕円柱状のものでは、断面の長径が8mm以上、短径が2mm以上とすることが望ましい。
本発明の固形棒状化粧料において、色材として粒子径が大きい光輝性顔料等、例えば、平均粒子径60μm〜150μmの光輝性顔料を用いた場合に、ある程度の強度が必要であり、高強度にするためワックス成分などを多めに配合すると光輝性の大粒子径粒子となる光輝性顔料が埋もれてしまい、光輝性が発現できなくなる場合がある。この場合は、大粒径の光輝性顔料を含まない棒状化粧料(高強度)と、光輝性顔料を含む棒状化粧料(やや弱い強度)の組み合わせて一体化した全体の芯強度を確保した固形棒状化粧料とすることができる。
図4及び図5は、粒子径が大きい光輝性顔料を用いた場合の固形棒状化粧料の図面であり、図4は、光輝性の大粒子径となる光輝性顔料を含まない棒状化粧料(高強度)11と、光輝性の大粒子径となる光輝性顔料を含む棒状化粧料(やや弱い強度)12とを融着により一体となった直方体状の固形棒状化粧料10としたものであり、図5は、半楕円状の棒状化粧料21、22とを一体にした楕円の柱状となる固形棒状化粧料20としたものである。なお、図面上では棒状化粧料11と12、21と22との境界を説明上明確化したが実際の固形棒状化粧料では、配合組成、成形法等により境界がない場合や、境界が判別できる場合があるものである。
これらの構造の固形棒状化粧料では、光輝性の大粒子径となる光輝性顔料を含まない棒状化粧料と、光輝性の大粒子径となる光輝性顔料を含む棒状化粧料を組合せて全体の芯強度を確保することができると共に、同時にマット調とパール光沢とが同居する多色の棒状のアイシャドウなどとなる固形棒状化粧料を実現することができることとなる。
また、本発明となる配合組成で、かつ、色材(上記光輝性顔料以外又は含む)を用いて色相が異なる棒状化粧料の2種以上を作製した上で、上記融着でこれらを組合せて固形棒状化粧料としたり、更に、本発明となる配合組成で、いわゆる多色成形したり、該多色成形と同様の、多色充填により異なる組成(色相)の固形棒状化粧料を一体に成形して製造することにより、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーションとなる(多色が同居する)アイシャドウペンシルなどを製造することができるものとなる。
このように構成される本発明の固形棒状化粧料では、少なくともステアリル変性アクリレートシリコンを含むワックス成分15〜60%と、顔料及び体質材25〜40%とを含有することにより、折損強度などの機械的強度、塗膜の均一性及び付着力に優れると共に、塗布性、経時安定性に優れ、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーションの形成も容易となる固形棒状化粧料が得られることとなる。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜6及び比較例1〜6〕
(実施例1〜3及び比較例1〜3)
下記表1に示す配合処方の固形棒状化粧料(配合単位:質量%、全量100質量%)をして調製して、図1に示す直方体状の各固形棒状化粧料(10×4×40mm)を得た。
(実施例4〜6及び比較例4〜6)
下記表2に示す大粒径光輝性粉体(光輝性顔料)含有棒状化粧料と大粒径光輝性粉体(光輝性顔料)を含有しない棒状化粧料の各配合処方(配合単位:質量%、全量100質量%)を調整、溶融した物を層状充填成形して一体化した図4に示す直方体状の各固形棒状化粧料(10×4×40mm)を得た。
得られた各固形棒状化粧料について、下記各評価方法により、塗布時の芯の折れ難さ、塗膜の均一性、塗膜の付着力(化粧モチ)、滑らかな使用性(塗布のし易さ)、経時安定性(40℃・3ヶ月)について評価した。
これらの結果を下記表1及び表2に示す。
〔塗布時の芯の折れ難さの評価方法〕
得られた各固形棒状化粧料の折損強度を塗布時の折れ難さとして評価した。具体的には、実使用テストを実施して、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:全く問題なく塗布出来、3折れたり欠損したりしない。
○:やや硬さ又は脆さを感じる、塗布時僅かに欠損が起こる。
△:硬く脆い、塗布時に欠損が起こりやすい。
×:折れ等が生じ、正常に塗布できない
〔塗膜の均一性の評価方法〕
手の平及び各部位(瞼、目の際等)へ塗布し、その状態を観察して、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:均一な塗膜で掠れ等は全く見られない。
○:ほぼ均一な塗膜で掠れ等は視認できない。
△:塗膜面に一部濃淡が見られるか、微細な掠れ等が視認できる。
×:塗膜面にダマ付着、又は、掠れた部分が見られる。
〔塗膜の付着力(化粧モチ)の評価方法)
皮膚へ塗布し30秒後に手指を押し当て転写の有無を、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:塗布30秒後、塗布面からの転写が全く見られない。
○:塗布30秒後、塗布面から半分未満の面積の転写が見られた。
△:塗布30秒後、塗布面から半分以上の面積の転写が見られた。
×:塗布30秒後、塗布面から概ね同面積の転写が見られた。
〔滑らかな使用性(塗布のし易さ)の評価方法〕
手の平及び各部位(瞼、目の際等)へ塗布し、その塗布性で、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:全く引っかかりが無く、均一な描線が描ける。
○:滑らかとは言えないが、ほぼ均一な描線が描ける。
△:引っかかりを感じるが、塗布は可能である。
×:折れ等が生じ、均一には塗布できない。
〔経時安定性(40℃、3ヶ月経時後の塗布性能)の評価方法〕
40℃で3ヶ月間放置後、取り出した物を室温に一日置き、上記塗膜の付着力(化粧モチ)及び滑らかな使用性(塗布のし易さ)との性能を比較して、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:初期と比べ、遜色なく塗布可能である。
○:初期と比べ滑らかさ等では劣るが、遜色なく塗布可能である。
△:引っかかり等を多く感じるようになり、描線はダマ付着、又は、掠れが見られた。
×:塗布時に折れ等が生じ、塗布できない。
Figure 0006325209
Figure 0006325209
上記表1及び2中の略号*1〜*6は、下記のとおりである。
*1:KP561P(融点25〜35℃、信越化学社製)
*2:クロダランSWL(融点30〜38℃、クローダジャパン社製)
*3:SMARTWAX(融点80〜86℃、日本ナチュラルプロダクツ社製)
*4:キャンデリラロウ炭化水素(融点60〜70℃、日本ナチュラルプロダクツ社製)
*5:タロックスBL−100(大東化成工業社製)
*6:メタシャインRY1120(日本板硝子社製)
上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜6の固形棒状化粧料は、本発明の範囲外となる比較例1〜6に較べて、塗布時の芯の折れ難さ、塗膜の均一性、塗膜の付着力(化粧モチ)、滑らかな使用性(塗布のし易さ)、経時安定性(40℃・3ヶ月)に優れていることが判明した。
特に、実施例4〜6の固形棒状化粧料では、マット調とパール光沢とが同居する多色の固形棒状化粧料が得られ、十分な強度と共に、ある色から別の色へ色が徐々に変化するグラデーション効果にも優れることが判った。
比較例を個別的に見ると、比較例1及び4はステアリル変性アクリレートシリコンが入っていないものであり、また,比較例2,3、並びに5及び6は色材となる顔料、体質材の含有量が本発明の範囲外(25%未満、40%超)となる場合であり、これらの場合は塗布時の芯の折れ難さ、塗膜の均一性、塗膜の付着力(化粧モチ)、滑らかな使用性(塗布のし易さ)、経時安定性の全てを満足することができず、本発明の効果を発揮できないことが判った。
本発明の固形棒状化粧料では、アイシャドウ、アイライナーなどに好適に用いることができる。
10 直方体状の固形棒状化粧料
20 断面が楕円状となる固形棒状化粧料

Claims (5)

  1. 少なくともステアリル変性アクリレートシリコンを含むと共に下記A群から選ばれるワックス成分と合わせ15〜60質量%と、顔料及び体質材25〜40質量%と、下記B群から選ばれる固着樹脂成分1〜25質量%とを含有することを特徴とする固形棒状化粧料。
    A群:セレシンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、キャンデリラワックス、ホホバワックス、合成ワックス、脂肪酸トリグリセリド、ワセリン
    B群:トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシリコーン
  2. 前記ステアリル変性アクリレートシリコンを固形棒状化粧料全量に対して、1〜15質量%含むことを特徴とする請求項1に記載の固形棒状化粧料。
  3. 前記顔料が平均粒子径60μm〜150μmの光輝性顔料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固形棒状化粧料。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の棒状化粧料を2種以上融着させたことを特徴とする固形棒状化粧料。
  5. 幅15mm以下、厚さ5mm以下の直方体又は断面が楕円の柱状であることを特徴とする請求項4に記載の固形棒状化粧料。
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