JP6324518B2 - 乗り物用シート及び乗り物用シートのフレーム構造体製造方法 - Google Patents

乗り物用シート及び乗り物用シートのフレーム構造体製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、乗り物用シート及び乗り物用シートのフレーム構造体製造方法に係る。
一人掛けの乗り物用シートにおいて、骨格となるフレーム構造体を熱処理によって高強度化する技術が、特許文献1に記載されている。
この技術は、一般鋼で形成された複数のフレーム部材を一体的に枠組みした状態で、強度の必要なフレーム部分あるいはその枠組み全体に高周波焼入、液体浸炭、ガス浸炭などの何れかの熱処理を施し、高張力鋼同等の強度を得るものである。
特開2011−235789号公報
乗り物用シートには、一人掛け用以外に、自動車の荷室前のシートに多用されるような、三人着座可能で二人掛け用と一人掛け用とに分割されたいわゆる分割式シートがある。この分割式シートは、車両の幅方向に、例えば6:4分割とされて自動車の居室に搭載される。
この分割式シートにおける二人掛け用の幅広側(6割側)シートは、通常、幅が居室幅の半分以上を占める。そのため、幅広側シートの骨格として用いられるフレーム構造体は、一人掛けのシート用フレーム構造体よりも幅が広く質量も大きい。
このようなフレーム構造体において、安全ベルトの保持具が固定されている部位は、衝突などの際に局部的な過剰変形を生じないように、他の部位と比べて高剛性を有していることが望まれるが、幅広側シートのフレーム構造体については、部分的な高剛性化は検討されていない。
従って、フレーム構造体全体としての強度及び剛性の向上を図るべく、フレーム点数を増やす、フレーム構造体全体を熱処理する、などしているのが現状である。
これにより、製造作業の効率低下と製造原価の増加を招いており、改善が望まれていた。
本発明は、このような要望に対応するため、製造作業の効率が向上し製造原価が低減する乗り物用シート及び乗り物用シートのフレーム構造体製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、 シートクッションと、前記シートクッションよりも小さい左右方向幅を有して前後回動可能とされたシートバックと、前記シートクッションの内部に左右方向に延在して収められたリアクロスメンバと、前記シートバックの内部に収められた矩形枠状のシートバックフレーム構造体と、右方側が前記シートバックフレーム構造体の下枠とされて左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバと、前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバと一体化されたタワーメンバと、前記シートバックフレーム構造体の右枠及び上枠として左端部が前記タワーメンバの先端部に固定された逆L字状のシートバックエルボメンバと、前記リアクロスメンバに取り付けられた第1の安全ベルト保持具と、前記タワーメンバと前記シートバックエルボメンバとの固定部位近傍に取り付けられた第2の安全ベルト保持具と、を備え、
前記シートバックロアクロスメンバと前記タワーメンバとが一体化された部位、又は前記タワーメンバの少なくとも一部の部位である第1の部位と、前記シートバックエルボメンバにおいて前記右枠及び前記上枠となる部位に跨る第2の部位と、前記リアクロスメンバにおける前記第1の安全ベルト保持具が取り付けられた部位を含む第3の部位と、の内の少なくとも一つの部位が、前記第1の部位〜第3の部位以外の部位よりも剛性が高く形成されており、
前記タワーメンバは、前記左枠となるサイド部と前記サイド部の下端部から左方側に延びるクロス部とを有してL字管状に形成され、前記クロス部の右方部位に前記シートバックロアクロスメンバの左端部が連結固定されており、
前記第1の部位は、前記タワーメンバにおける少なくとも前記サイド部と前記クロス部とに跨る部位である乗り物用シートが提供される。
本発明の第2の態様によれば、シートクッションと前記シートクッションよりも小さい左右方向幅を有して前後回動可能とされたシートバックとを有する乗り物用シートに骨格として備えられたフレーム構造体を製造する乗り物用シートのフレーム構造体製造方法であって、
前記フレーム構造体を、前記シートクッションの内部に収められ左右方向に延在するリアクロスメンバと、前記シートバックの内部に収められる矩形枠状のシートバックフレーム構造体と、右方側が前記シートバックフレーム構造体の下枠とされて左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバと、前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバと一体化されたタワーメンバと、前記シートバックフレーム構造体の右枠及び上枠として左端部が前記タワーメンバの先端部に固定された逆L字状のシートバックエルボメンバと、前記リアクロスメンバに取り付けられた第1の安全ベルト保持具と、前記タワーメンバと前記シートバックエルボメンバとの固定部位近傍に取り付けられた第2の安全ベルト保持具と、を有するように溶接によって組み立てる組立てステップと、前記組立てステップによって、前記シートバックロアクロスメンバと前記タワーメンバとが一体化される部位、又は前記タワーメンバの少なくとも一部の部位である第1の部位と、前記シートバックエルボメンバにおいて前記右枠及び前記上枠となる部位に跨る第2の部位と、前記リアクロスメンバにおける前記第1の安全ベルト保持具が取り付けられる部位を含む第3の部位と、の内の少なくとも一つの部位を、前記第1の部位〜第3の部位以外の部位よりも剛性が高くなるように前記組立てステップよりも前に予め熱処理しておく熱処理ステップと、を含み、
前記タワーメンバを、前記左枠となるサイド部と前記サイド部の下端部から左方側に延びるクロス部とを有するL字管状に形成して前記組立てステップにおいて前記クロス部の右方部位に前記シートバックロアクロスメンバの左端部を連結固定し、前記第1の部位を、前記タワーメンバにおける前記サイド部と前記クロス部とに跨る部位とする乗り物用シートのフレーム構造体製造方法が提供される。
本発明の乗り物用シート及び乗り物用シートのフレーム構造体製造方法によれば、製造における作業効率が向上し製造原価が低減する。
図1は、実施の形態に係る乗り物用シートを含むシート群STを示す斜視図である。 図2は、実施例1の乗り物用シート1に用いられるフレーム構造体20を示す斜視図である。 図3は、フレーム構造体20を示す前面図である。 図4は、フレーム構造体20を示す模式的左側面図である。 図5は、フレーム構造体20に安全ベルト12,18が取り付けられた状態を説明するための斜視図である。 図6は、実施例2の乗り物用シート101に用いられるフレーム構造体201を示す斜視図である。 図7は、実施例3の乗り物用シート102に用いられるフレーム構造体202を示す斜視図である。
図1〜図7を参照し、実施の形態に係る乗り物用シート及び乗り物用シートのフレーム構造体製造方法を好ましい実施例により説明する。図1〜図7では、乗り物の進行方向を前方とし、前後左右上下の各方向を、FR,RR,LH,RH,UP,LWRとして示す。
(実施例1)
図1〜図5を用いて、実施例1の乗り物用シート1(以下、単にシート1とも称する)と、シート1の骨格となるフレーム構造体20と、について説明する。
まず、図1は、乗り物に搭載される6:4分割シートのシート群STを示す斜視図である。シート群STは、フレーム構造体20が適用される乗り物居室の右側に配置された6割側のシート1と、シート1の左側に独立して並設された4割側のシート2と、を含む。
フレーム構造体20が適用されるシート1は、シートクッション3,シートバック4R,及びシートバック4Cを有し、2名の着座が可能な二人掛けとなる右座席1R及び中央座席1Cが形成されている。
すなわち、右座席1Rは、シートクッション3の右方部位であるシートクッション部3Rと、シートバック4Rと、を含んで形成される。
中央座席1Cは、シートクッション3の左方部位であるシートクッション部3Cと、シートバック4Cと、を含んで形成される。
シートバック4Rの上端部には、ヘッドレスト5Rが装着され、シートバック4Cの上端部には、ヘッドレスト5Cが装着されている。
シート1は、乗り物の床50に設置された前後方向に平行に延びる一対のレール51L,51Rに対し、前後方向に移動可能に係合するようになっている。
シート1の下面には、前後方向に延在する一対の凹部6が形成されている。一対の凹部6にはそれぞれレール51L,51Rが進入している。
中央座席1Cにおいて、シートクッション部3Cの左後方部位には、ベルト孔P1が設けられている。ベルト孔P1からは、バックルベルト11aが外部に引き出されている。バックルベルト11aの先端にはバックル11が取り付けられている。
シートクッション部3Cの右後方部位には、ベルト孔P2が設けられている。また、シートバック4Rの左上部位には、ベルト孔P3が設けられている。
安全ベルト12は、ベルト孔P2から引き出され、ベルト孔P3から内部に引き込まれている。安全ベルト12は、後述する安全ベルトリトラクタ46(図2参照:以下、リトラクタ46とも称する)によって、通常状態でベルトガイド47(図2参照)を介しベルト孔P3内に引き込まれるように引っ張られている。
安全ベルト12は、タングプレート13に設けられた貫通孔13aに挿通されると共に所定位置にタングプレート13が通過不能の移動規制部材(図示せず)が取り付けられている。
これにより、タングプレート13は、所定位置(概ね図1に示される位置)からベルト孔P2側への移動が規制され、ベルト孔P3側へ移動自在となっている。
タングプレート13は、バックル11に向け人手で引っ張ることで、安全ベルト12をリトラクタ46の引き込み力に抗してベルト孔P3から引出しながらバックル11へ係合させることができるようになっている。
タングプレート13をバックル11へ係合させた状態の安全ベルト12は、図1に二点鎖線で示されている。
安全ベルト12により、中央座席1Cに着座した乗員の身体は安定的に保持される。
ベルト孔P2からは、安全ベルト12と共に、バックルベルト14aが外部に引き出されている。バックルベルト14aの先端にはバックル14が取り付けられている。
バックル14には、乗り物本体側から引き出される安全ベルト18(図5参照)のタングプレート19(図5参照)が係合する。
安全ベルト18により、右座席1Rに着座した乗員の身体が安定的に保持される。
シート1は、骨格として図2に示されるフレーム構造体20と、フレーム構造体20を包むクッション部7(図4参照)と、を有する。
クッション部7は、図4において外形が二点鎖線及び実線で示され、内部構成が一部断面で示されている。
具体的には、クッション部7は、外装部7aと、外装部7aに包まれた柔軟部7bと、を有してフレーム構造体20のほぼ全体を覆うように形成されている。
外装部7aは、例えばポリウレタンシートで形成される。柔軟部7bは、発泡ポリウレタンにより柔軟性を有するように形成される。
次に、図2〜図4を主に参照してフレーム構造体20の詳細を説明する。
フレーム構造体20は、シートクッション3の骨格となるクッションフレーム構造体20Aを有している。さらに、フレーム構造体20は、シートバック4Rの骨格となるシートバックフレーム構造体20Rと、シートバック4Cの骨格となるシートバックフレーム構造体20Cと、乗り物本体に固定されるベースフレーム構造体20Dと、を有している。
ベースフレーム構造体20Dは、クッションフレーム構造体20Aとシートバックフレーム構造体20Rとを支持している。
まず、ベースフレーム構造体20Dは、フレーム構造体20の下部に配置され、レッグ22L,22R,フロントクロスメンバ23,及びリアクロスメンバ24を含んで構成されている。
レッグ22L,22Rは、レール51L,51Rにそれぞれ係合する係合ブロック21L,21Rを有する。
レッグ22L,22Rは、前方側において、左右方向に延びる管状のフロントクロスメンバ23により連結され、後方側において、左右方向に延びる管状のリアクロスメンバ24により連結されている。
リアクロスメンバ24の外径は、フロントクロスメンバ23の外径よりも大きくなっている。
フロントクロスメンバ23に対する上方には、フロントクロスメンバ23に取り付けられたシート跳ね上げ装置25を介してシートクッションフレーム26が取り付けられている。シートクッションフレーム26は、管によって左右方向に長い枠状に形成されている。
シートクッションフレーム26の枠内には、前後方向に延びる三本のスプリングバー27が取り付けられている。
シートクッションフレーム26及びスプリングバー27を有して、シートクッション3の骨格となるクッションフレーム構造体20Aは構成されている。
シートクッション部3Rのクッション性は、クッション部7の柔軟部7bの柔軟性及びスプリングバー27の撓みによって良好に発揮される。
次に、シートバックフレーム構造体20Rについて説明する。
リアクロスメンバ24の右方端部には、右リクライニング装置28が取り付けられ、左方端部には、アームプレート29aを有する左リクライニング装置29が取り付けられている。
右リクライニング装置28には、左右方向に薄く形成された板状のサイドブラケット30が斜め上後方に延びるように連結されている。
サイドブラケット30とアームプレート29aとの間には、左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバ30Mが設けられている。
シートバックロアクロスメンバ30Mは、例えば、管状のアウトロアクロスメンバ31と管状のインロアクロスメンバ32とで構成され、タワーメンバ33を介して直状に配置されている。
タワーメンバ33は、左右方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
タワーメンバ33は、下方側において、継手として、アウトロアクロスメンバ31とインロアクロスメンバ32とを、リアクロスメンバ24と平行の同軸芯で連結されている。この連結は、溶接で行われている。
すなわち、タワーメンバ33は、下方部位がシートバックロアクロスメンバ30Mと一体化されている。
タワーメンバ33の上方部位は、サイドブラケット30と同方向の斜め上後方に延びている。また、タワーメンバ33の方がサイドブラケット30よりも高い位置まで延びている。
サイドブラケット30とタワーメンバ33の先端とは、シートバックエルボメンバ34により連結されている。
シートバックエルボメンバ34は、管により形成され、サイドブラケット30に沿って延びるサイド部34aと、サイド部34aの上方端で左方へ緩やかに曲る角部を経て、水平に延びるアッパ部34bと、を有している。
サイド部34aの右側面は、サイドブラケット30の左側面に溶接により固定され、アッパ部34bの左方端部は、タワーメンバ33の先端部位に溶接により固定されている。
また、サイド部34aの長手方向中間部位と、タワーメンバ33の長手方向中間部位とには、アウトロアクロスメンバ31と平行に管状のクロスパイプ35が架け渡され、溶接により固定されている。
これにより、シートバックロアクロスメンバ30Mとしてのアウトロアクロスメンバ31を下枠とし、サイドブラケット30及びシートバックエルボメンバ34のサイド部34aを右枠とし、シートバックエルボメンバ34のアッパ部34bを上枠とし、タワーメンバ33を左枠として矩形の枠体が形成されている。この枠体と、シートバックロアクロスメンバ30Mとしてのインロアクロスメンバ32と、クロスパイプ35と、を含んで、シートバックフレーム構造体20Rが構成されている。
シートバックエルボメンバ34のアッパ部34bには、一対のヘッドレストホルダ8が取り付けられている。ヘッドレストホルダ8には、ヘッドレスト5Rから下方に延びるステイ(図示せず)が挿入される。これにより、ヘッドレスト5Rはシートバック4Rに取り付けられる。
シートバックフレーム構造体20Rは、右リクライニング装置28によって、左右水平に延びる仮想の回動軸線Caまわりに(前後方向に)回動可能(矢印Da)とされ、着座を可能とする所定の角度範囲の任意姿勢でロック可能とされている。
次に、シートバックフレーム構造体20Cについて説明する。
リアクロスメンバ24の左方端に設けられた左リクライニング装置29は、アームプレート29aを左右水平に延びる回動軸線Caまわりに(前後方向に)回動可能としている。
アームプレート29aには、中央リクライニング装置41が固定されている。中央リクライニング装置41には、図2において上方に延びるアウタアーム42が取り付けられている。
アウタアーム42は、中央リクライニング装置41によって、左右水平に延びる仮想の回動軸線Cbまわりに回動可能とされている。
そして、アウタアーム42は、使用状態の起立姿勢(図2における実線)及び水平姿勢(図2における2点鎖線及び図4参照)でロックされ得るようになっている。
シートバック4Cは、水平姿勢において、右座席1R又はシート2に着座した乗員の肘掛として利用される。
アウタアーム42の右方側の面には、管により概ね矩形枠状に形成されたシートバックフレーム43が溶接により固定されている。
シートバックフレーム43は、アウタアーム42に固定されたサイド部43aと、サイド部43aの右方に対向配置されるサイド部43bと、二つのサイド部43a,43bの上方端を連結するアッパ部43cと、下方端を連結するロア部43dと、を有している。
サイド部43bには、インナアーム44が取り付けられている。インナアーム44には、タワーメンバ33において回動軸線Cbを軸として左方に突出するよう設けられたピン33aが係合している。
これにより、シートバックフレーム43は、中央リクライニング装置41及びピン33aによって回動軸線Cbまわりに(前後方向に)回動可能に支持されている。
このシートバックフレーム43を有してシートバックフレーム構造体20Cは構成されている。
シートバックフレーム43のアッパ部43cには、一対のヘッドレストホルダ9が取り付けられている。ヘッドレストホルダ9には、ヘッドレスト5Cから下方に延びる一対のステイ(図示せず)が挿入される。これにより、ヘッドレスト5Cはシートバック4Cに取り付けられる。
次に、図1で説明した安全ベルト12,18及びバックルベルト11a,14aのフレーム構造体20への固定構造について、図5を主に参照して説明する。
図5は、図2に対し、中央座席1C用の安全ベルト12と、右座席1R用の安全ベルト18とを、着座した乗員(不図示)に対し装着した使用状態を説明する図である。説明に関与しない一部の部材は、描画の煩雑化を避けるため省略してある。
ベースフレーム構造体20Dにおけるレッグ22Lの後方側には、バックルベルト11aの一端側が固定されている。バックルベルト11aの他端側には、バックル11が取り付けられている。
リアクロスメンバ24の左右方向中央部には、一端側にバックル14が取り付けられたバックルベルト14aの他端側が固定されている。
また、バックルベルト14aが固定された部位の左側直近部位には、安全ベルトアンカ16が溶接により固定されている。
シートバックフレーム構造体20Rにおけるクロスパイプ35の左方端部には、リトラクタブルブラケット45が、タワーメンバ33に沿う姿勢で溶接により固定されている。
リトラクタブルブラケット45の上方端部には、上述のリトラクタ(安全ベルトリトラクタ)46が取り付けられている。
また、シートバックエルボメンバ34のアッパ部34bにおける左方端部には、ベルトガイド47が取り付けられている。
このベルトガイド47は、タワーメンバ33側に設けられていてもよい。すなわち、シートバックエルボメンバ34又はタワーメンバ33における両メンバの固定部位近傍に設けられている。
安全ベルト12は、一端側(下方側)が安全ベルトアンカ16に固定され、ベルト孔P2(図1参照)から外部に引き出されている。
そして、図1に実線で示される不使用状態では、上方に延び、ベルト孔P3(図1参照)から内部に引き込まれている。
ベルト孔P3近傍では、ベルトガイド47によりベルト孔P3から出入り自在に支持され、他端側は巻き取り装置であるリトラクタ46に巻き取られている。
リアクロスメンバ24には、安全ベルト12及び安全ベルト18以外に、チャイルドシート等を固定するための複数の部材が固定されている。
具体的には、図2に示されるように、リアクロスメンバ24における安全ベルトアンカ16が固定された部位の後方面に、左アイソフィックス(ISOFIX)用アンカ17Lが溶接により固定されている。また、右リクライニング装置28の近傍の後方面には、右アイソフィックス(ISOFIX)用アンカ17Rが溶接により固定されている。
また、リアクロスメンバ24におけるバックルベルト14aが固定された部位の直近右後方側には、テザーアンカ15が溶接により固定されている。
上述のフレーム構造体20は、シートバックフレーム構造体20Rの左方端部に設けられたタワーメンバ33が、乗り物本体の床50に固定される部材となる左右一対のレッグ22L,22Rに連結されたリアクロスメンバ24に対して直接連結されていない。
すなわち、タワーメンバ33は、リアクロスメンバ24に対し非連結状態で設けられている。そして、タワーメンバ33は、リアクロスメンバ24に対して、その左右両端に設けられた左リクライニング装置29及び右リクライニング装置28を介してのみ支持されている。
これにより、フレーム構造体20の構造が極めて簡単になっている。また、シートバックフレーム構造体20Rの、クッションフレーム構造体20A側への取り付けが容易になっている。
また、フレーム構造体20は、部品数が少なく、軽量になっている。
フレーム構造体20は、必要な部位に部分熱処理が施されており、このような簡単軽量構造を実現しつつ必要十分な強度及び剛性が確保されている。この強さ向上について、図5を主に参照して説明する。
図5に示されるように、中央座席1C用の安全ベルト12は、乗員への装着使用状態で、一端側が安全ベルトアンカ16に固定されている。他端側は、バックル11に係合させたタングプレート13を経て、ベルトガイド47に挿通され、リトラクタ46によって引っ張られつつ巻き取られている。
右座席1R用の安全ベルト18は、下方側端が乗り物本体の居室下部に設けられた安全ベルトアンカ(図示せず)に固定されている。上方端側は、バックル14に装着されたタングプレート19を経て、居室右側部に設けられたリトラクタ(図示せず)に引っ張られつつ巻き取られている。
このような使用状態で、前進中の乗り物に、前方衝突などによる急激な減加速度が生じて安全ベルト12,18の繰り出しがロックされると、フレーム構造体20に対し、乗員の慣性力に相当する前方へ向かう力が付与される。
詳しくは、中央座席1Cに着座している乗員に関しては、ベルトガイド47,バックル11,及び安全ベルトアンカ16に対し、それぞれ前方へ向かう力F1〜F3が付与される。また、右座席1Rに着座している乗員に関しては、バックル14に対し、前方に向かう力F4が付与される。
フレーム構造体20は、付与される力F1〜F4による局部変形が容易に生じないように、また、仮に変形した際の変形量が十分抑制されるようになっている。詳しくは、フレーム構造体20を構成する複数の部材の内の特定の部材について、その一部の部位又は全体を、残りの部位又は他の部材よりも高剛性にしている。
高剛性化した部位は、以下に説明する三つの高剛性化部位AR1〜AR3である。高剛性化部位AR1〜AR3は、図5において網点付与により示されている。
すなわち、高剛性化部位AR1〜AR3は、それ以外の部位よりも高剛性とされている。
高剛性化部位AR1は、アウトロアクロスメンバ31におけるタワーメンバ33の固定部位を含む左方側の部位及びインロアクロスメンバ32の全体である。
高剛性化部位AR1の、アウトロアクロスメンバ31における右端位置(図1におけるタワーメンバ33からの距離Laの右端位置)は、最大でアウトロアクロスメンバ31の長さの半分とするのが望ましい。また、距離Laは0(ゼロ)、すなわち、高剛性化部位AR1をアウトロアクロスメンバ31には設けずに、タワーメンバ33に対して左方側の部分であるインロアクロスメンバ32のみに設けてもよい。
高剛性化部位AR2は、シートバックエルボメンバ34におけるサイド部34a全体及びアッパ部34bにおけるサイド部34a側の部位である。この高剛性化部位AR2は、少なくともサイド部34aとアッパ部34bとに跨る部位として設定されているとよい。
高剛性化部位AR3は、リアクロスメンバ24における、バックルベルト14a及び安全ベルトアンカ16の固定部位を含む中央部位である。高剛性化部位AR3の左右方向の長さは、リアクロスメンバ24の長さに対して2/5〜4/5の範囲で設定するとよい。また、高剛性化部位AR3は、図5では省略してあるテザーアンカ15及び左アイソフィックス用アンカ17Lの固定部位を含むとよりよい。
高剛性化部位AR1〜AR3は、一般鋼により形成したそれぞれの部材(アウトロアクロスメンバ31,シートバックエルボメンバ34,及びリアクロスメンバ24、以下、被高剛性化部材とも称する)に対し、高周波加熱による部分熱処理によって他の部位よりも高剛性に変性して形成する。
高周波加熱以外の方法として、一般鋼管を用い、被高剛性化部材の形状形成とそれらの部分熱処理による高剛性化部位AR1〜AR3の形成とを、いわゆる3次元熱間曲げ焼き入れ工法により一工程で行ってもよい。
部分熱処理の方法は、これらに限定されず、周知の方法を適用することができる。例えば、液体浸炭、ガス浸炭などである。
いずれの部分熱処理方法を用いても、被高剛性化部材は、組立てられる前の部材単体状態で、すでに高剛性化部位AR1〜AR3が形成されたものとされる。
その後、アウトロアクロスメンバ31とシートバックエルボメンバ34とについては、シートバックフレーム構造体20Rとして組立て、リアクロスメンバ24については、レッグ22L,22Rと共にベースフレーム構造体20Dとして組み立てる。
高剛性化部位AR1を設けることで、アウトロアクロスメンバ31がリアクロスメンバ24に直接連結されていないことで生じ易くなっている、力F1による前方凸の屈曲発生と、前方凸の屈曲発生時の屈曲量と、が抑制される。また、力F1によるタワーメンバ33の前方移動と前倒れ変形とが抑制される。この前方移動と前倒れ変形は、それぞれアウトロアクロスメンバ31及びインロアクロスメンバ32の曲げ変形と捻じれ変形とに対応する。
このようにアウトロアクロスメンバ31及びインロアクロスメンバ32の変形が抑制されることで、シートバック4Rの変形が抑制される。
高剛性化部位AR2を設けることで、力F1によるシートバックエルボメンバ34の前倒れ変形及びタワーメンバ33の前倒れ変形の発生と、変形発生時の変形量と、が抑制される。これらの前倒れ変形は、シートバックエルボメンバ34の曲げ変形及び捻じれ変形に対応する。
このようにシートバックエルボメンバ34の変形が抑制されることで、シートバック4Rの変形が抑制される。
高剛性化部位AR3を設けることで、力F3又は力F4によるリアクロスメンバ24の前方凸の屈曲の発生と、前方凸の屈曲発生時の変形量と、が抑制される。
このようにリアクロスメンバ24の前方凸屈曲変形が抑制されることで、リアクロスメンバ24の前方に配置されたシートクッションフレーム26への変形伝播の影響も抑制され、シートクッション3の変形が抑制される。
一方、前方衝突とは逆の、被追突などの乗り物に対する後方からの衝突時には、乗り物に急激な増加速度が生じる。この増加速度に伴う着座乗員の慣性力によって、シートバック4R,シートバック4C,及びシートクッション3は、後方に向け強く押される。
この場合にも、高剛性化部位AR1〜AR3を設けることで、シート1の変形が抑制される。
詳しくは、高剛性化部位AR1を設けることで、アウトロアクロスメンバ31におけるタワーメンバ33が固定されている部位を含んで捻じれ変形及び曲げ変形が生じにくくなっている。これにより、タワーメンバ33の後方への倒れ変形及び後方移動が生じにくく、仮に生じた場合も変形量及び移動量は抑制される。
高剛性化部位AR2を設けることで、シートバックエルボメンバ34は、サイドブラケット30との固着部位に対する前後方向の曲げ変形及びタワーメンバ33側の前後方向の捻じれ変形が生じにくくなっている。これにより、タワーメンバ33の後方への倒れ変形及びシートバックエルボメンバ34自体の後方への倒れ変形が生じにくくなり、仮に生じた場合も各変形量が抑制される。
高剛性化部位AR3を設けることで、リアクロスメンバ24の後方側へ凸となる屈曲が生じにくくなっている。これにより、着座乗員の慣性力でシートクッション3が後方側に移動しても、その骨格となるシートクッションフレーム26の過剰な後方移動をリアクロスメンバ24が規制する。そのため、シートクッション3が大きく後方移動せずシート1の大きな変形が抑制される。
フレーム構造体20は、高剛性化部位AR1〜AR3がすべて形成されていなくてもよく、いずれか一つの部位が形成されていればよい。
例えば、高剛性化部位AR1のみを有するフレーム構造体の場合、高剛性化部位AR2及び高剛性化部位AR3は、該当する部位について、厚さを他の部位よりも厚くする、多重構造にする、大径にする、など、熱処理以外の方法が適用されて高剛性化が図られる。
(実施例2)
次に実施例2について、図6を参照して説明する。
実施例2の乗り物用シート101には、フレーム構造体201が用いられる。フレーム構造体201は、実施例1のフレーム構造体20に対し、インロアクロスメンバ32及びタワーメンバ33の替わりに、一つのタワーメンバとしてのエルボメンバ331を用いた点で異なる。
エルボメンバ331は、フレーム構造体201におけるシートバックフレーム構造体201Rの構成部材として機能する。
エルボメンバ331は、クロス部331bとサイド部331cとを有してL字状に形成されている。
詳しくは、クロス部331bは、右端部がアウトロアクロスメンバ31の左端部と溶接により固定部で固定され、左端部が左リクライニング装置29のアームプレート29aに固定されている。サイド部331cは、アウトロアクロスメンバ31の固定部位から上方に延びる部位であり、上端部はシートバックエルボメンバ34におけるアッパ部34bの左方端部に溶接固定されている。
サイド部331cにおける下方部位には、ピン33aに相当するピン331aが設けられている。
エルボメンバ331は、一般鋼管から形成され、シートバックフレーム構造体201Rとして組立てる前に、例えばその単体全体が高剛性化部位AR4(図6において網点付与)として熱処理されている。高剛性化部位AR4は、一般鋼管そのままの部位や部材(例えばアウトロアクロスメンバ31)よりも高剛性化されている。
高剛性化部位AR4は、少なくともクロス部331bとサイド部331cとに跨る部位であり、上述のように全体に及んでいてもよい。
高剛性化部位AR4を有して形成されたエルボメンバ331を用いることで、部品数が減少し、構造が簡素化する。その効果が得られるなかで、エルボメンバ331は、全体が高剛性化部位AR4とされている。
これにより、エルボメンバ331は、ベルトガイド47に付与される力F1(図5参照)による曲げ変形及びねじり変形が生じにくい。また各変形が生じた場合の変形量が小さく抑制される。
そのため、フレーム構造体201の変形が抑制され、フレーム構造体201を用いたシートバックの変形が抑制される。
(実施例3)
次に実施例3について、図7を参照して説明する。
実施例3の乗り物用シート102には、フレーム構造体202が用いられる。フレーム構造体202は、実施例1のフレーム構造体20に対し、タワーメンバとしてタワーメンバ33の替わりにタワーパイプ332を用いた点で異なる。
タワーパイプ332は、フレーム構造体202におけるシートバックフレーム構造体202Rの構成部材として機能する。
タワーパイプ332は、直管状に形成され、上方端部がシートバックエルボメンバ34におけるアッパ部34bの左方端部に溶接固定されている。下方端部は、左右方向に潰された板状の接合部332bとされ、接合部332bには、シートバックロアクロスメンバ30Mを構成する右方側のアウトロアクロスメンバ31と左方側のインロアクロスメンバ32とが溶接で連結固定されている。
すなわち、タワーパイプ332は、下方部位がシートバックロアクロスメンバ30Mと一体化されている。
下方の接合部332b近傍部位には、ピン33aに相当するピン332aが設けられている。
タワーパイプ332は、一般鋼管から形成され、シートバックフレーム構造体202Rとして組立てられる前に、接合部332b及びその近傍を含む最下方部位を除く部位が、高剛性化部位AR5(図7において網点付与)として熱処理されている。高剛性化部位AR5は、一般鋼管そのままのアウトロアクロスメンバ31及びインロアクロスメンバ32よりも高剛性化されている。
高剛性化部位AR5は、タワーパイプ332の上方側を含む部位として設定される。その下端は、少なくとも、タワーパイプ332の長手中央位置よりも下方側にあるとよい。接合部332bを除く部位全体であってもよい。
高剛性化部位AR5を有して形成されたタワーパイプ332を用いることで、ベルトガイド47に付与される力F1(図5参照)でのタワーパイプ332の曲げ変形が生じにくい。また、曲げ変形が生じた場合の変形量が小さく抑制される。
そのため、フレーム構造体202の変形が抑制され、フレーム構造体202を用いたシートバックの変形が抑制される。
フレーム構造体201及びフレーム構造体202においても、フレーム構造体20と同様に、高剛性化部位AR1,AR2を形成してももちろんよい。
以上詳述した実施例1〜3によれば、種々の効果が得られる。
実施例1によれば、シートクッション3のクッションフレーム構造体20Aの左右方向中間部に、強度を確保するためのリーンホースメントフレームに該当する前後方向に延びるフレームを有していない。これにより、フレーム構造体20は軽量となっている。
また、シートクッション3のクッション部7の厚さを大きく確保することができる。これにより、シート1のクッション性が向上する。
これらの効果は、実施形態2及び実施形態3でも同様に得られる。
上述の実施形態1〜3によれば、フレーム構造体の強さを増すための熱処理を、組立て後のフレーム構造体20,201,202の全体に施すことなく、剛性及び強度の向上が必要な部材に対して組立て前に行っている。これにより、組立ての作業効率が低下することはない。
また、熱処理に不良が生じても、部材単体が不良になるのみで組立て後のフレーム構造体20,201,202が不良になることはない。これにより、フレーム構造体20,201,202の製造において、歩留まりが低下することはない。
また、フレーム構造体20,201,202は、必要な部位のみ高剛性化されているので、乗り物に衝撃が付与された際に、フレーム構造体20,201,202に対し、安全ベルト12,18から加わる力による局部的な過剰変形が抑制されフレーム構造体全体として変形が平均化される。これにより、シート1,101,102の過剰な変形が抑制され、着座乗員への変形の影響が効果的に抑制される。
また、高剛性化部位AR1〜AR3を形成する部材を管材とすることで、いわゆる3次元熱間曲げ焼き入れ工法の適用が可能となる。これにより、一工程で形状形成と所望部位の熱処理とが可能になり、乗り物用シートのフレーム構造体としての最適形状化と最適部分高剛性化が容易に、かつ高レベルで得られる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
実施例1及び実施例3において、シートバックロアクロスメンバ30Mは、一本の直管として形成されていてもよい。
シート1は、2名の着座が可能なものに限定されない。
乗り物は、自動車に限らず、航空機,船舶,鉄道車両など、乗員を着座状態で移動させる移動体であればよい。
本発明は、乗員を着座状態で移動させる乗り物(自動車、航空機、船舶、鉄道車両、など)に搭載されるシートに利用できる。

Claims (12)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションよりも小さい左右方向幅を有して前後回動可能とされたシートバックと、
    前記シートクッションの内部に左右方向に延在して収められたリアクロスメンバと、
    前記シートバックの内部に収められた矩形枠状のシートバックフレーム構造体と、
    右方側が前記シートバックフレーム構造体の下枠とされて左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバと一体化されたタワーメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の右枠及び上枠として左端部が前記タワーメンバの先端部に固定された逆L字状のシートバックエルボメンバと、
    前記リアクロスメンバに取り付けられた第1の安全ベルト保持具と、
    前記タワーメンバと前記シートバックエルボメンバとの固定部位近傍に取り付けられた第2の安全ベルト保持具と、
    を備え、
    前記シートバックロアクロスメンバと前記タワーメンバとが一体化された部位、又は前記タワーメンバの少なくとも一部の部位である第1の部位と、前記シートバックエルボメンバにおいて前記右枠及び前記上枠となる部位に跨る第2の部位と、前記リアクロスメンバにおける前記第1の安全ベルト保持具が取り付けられた部位を含む第3の部位と、の内の少なくとも一つの部位が、前記第1の部位〜第3の部位以外の部位よりも剛性が高く形成されており、
    前記タワーメンバは、前記左枠となるサイド部と前記サイド部の下端部から左方側に延びるクロス部とを有してL字管状に形成され、前記クロス部の右方部位に前記シートバックロアクロスメンバの左端部が連結固定されており、
    前記第1の部位は、前記タワーメンバにおける少なくとも前記サイド部と前記クロス部とに跨る部位である乗り物用シート。
  2. シートクッションと、
    前記シートクッションよりも小さい左右方向幅を有して前後回動可能とされたシートバックと、
    前記シートクッションの内部に左右方向に延在して収められたリアクロスメンバと、
    前記シートバックの内部に収められた矩形枠状のシートバックフレーム構造体と、
    右方側が前記シートバックフレーム構造体の下枠とされて左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバと一体化され、かつ前記リアクロスメンバと非連結とされたタワーメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の右枠及び上枠として左端部が前記タワーメンバの先端部に固定された逆L字状のシートバックエルボメンバと、
    前記リアクロスメンバに取り付けられた第1の安全ベルト保持具と、
    前記タワーメンバと前記シートバックエルボメンバとの固定部位近傍に取り付けられた第2の安全ベルト保持具と、
    を備え、
    前記シートバックロアクロスメンバと前記タワーメンバとが一体化された部位、又は前記タワーメンバの少なくとも一部の部位である第1の部位と、前記シートバックエルボメンバにおいて前記右枠及び前記上枠となる部位に跨る第2の部位と、前記リアクロスメンバにおける前記第1の安全ベルト保持具が取り付けられた部位を含む第3の部位と、の内の少なくとも一つの部位が、前記第1の部位〜第3の部位以外の部位よりも剛性が高く形成されていることを特徴とする乗り物用シート。
  3. 前記タワーメンバは、左右方向を厚みとする板状に形成されて前記シートバックロアクロスメンバの中間部位に固定されており、
    前記第1の部位は、前記シートバックロアクロスメンバにおける前記中間部位を含む部位であることを特徴とする請求項記載の乗り物用シート。
  4. 前記タワーメンバは、直管状に形成され前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバの中間部位に固定されており、
    前記第1の部位は、前記タワーメンバにおける上方側を含む部位であることを特徴とする請求項記載の乗り物用シート。
  5. 前記シートバックロアクロスメンバは、左方側のインロアクロスメンバと右方側のアウトロアクロスメンバとで構成され、
    前記インロアクロスメンバと前記アウトロアクロスメンバとは、前記タワーメンバを介して前記中間部位で連結固定されていることを特徴とする請求項又は請求項4記載の乗り物用シート。
  6. 前記リアクロスメンバ及び前記シートバックエルボメンバは、管状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  7. シートクッションと前記シートクッションよりも小さい左右方向幅を有して前後回動可能とされたシートバックとを有する乗り物用シートに骨格として備えられたフレーム構造体を製造する乗り物用シートのフレーム構造体製造方法であって、
    前記フレーム構造体を、
    前記シートクッションの内部に収められ左右方向に延在するリアクロスメンバと、
    前記シートバックの内部に収められる矩形枠状のシートバックフレーム構造体と、
    右方側が前記シートバックフレーム構造体の下枠とされて左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバと一体化されたタワーメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の右枠及び上枠として左端部が前記タワーメンバの先端部に固定された逆L字状のシートバックエルボメンバと、
    前記リアクロスメンバに取り付けられた第1の安全ベルト保持具と、
    前記タワーメンバと前記シートバックエルボメンバとの固定部位近傍に取り付けられた第2の安全ベルト保持具と、
    を有するように溶接によって組み立てる組立てステップと、
    前記組立てステップによって、前記シートバックロアクロスメンバと前記タワーメンバとが一体化される部位、又は前記タワーメンバの少なくとも一部の部位である第1の部位と、前記シートバックエルボメンバにおいて前記右枠及び前記上枠となる部位に跨る第2の部位と、前記リアクロスメンバにおける前記第1の安全ベルト保持具が取り付けられる部位を含む第3の部位と、の内の少なくとも一つの部位を、前記第1の部位〜第3の部位以外の部位よりも剛性が高くなるように前記組立てステップよりも前に予め熱処理しておく熱処理ステップと、
    を含み、
    前記タワーメンバを、前記左枠となるサイド部と前記サイド部の下端部から左方側に延びるクロス部とを有するL字管状に形成して前記組立てステップにおいて前記クロス部の右方部位に前記シートバックロアクロスメンバの左端部を連結固定し、
    前記第1の部位を、前記タワーメンバにおける前記サイド部と前記クロス部とに跨る部位とする乗り物用シートのフレーム構造体製造方法。
  8. シートクッションと前記シートクッションよりも小さい左右方向幅を有して前後回動可能とされたシートバックとを有する乗り物用シートに骨格として備えられたフレーム構造体を製造する乗り物用シートのフレーム構造体製造方法であって、
    前記フレーム構造体を、
    前記シートクッションの内部に収められ左右方向に延在するリアクロスメンバと、
    前記シートバックの内部に収められる矩形枠状のシートバックフレーム構造体と、
    右方側が前記シートバックフレーム構造体の下枠とされて左右方向に延在するシートバックロアクロスメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の左枠として下方部位が前記シートバックロアクロスメンバと一体化され、かつ前記リアクロスメンバと非連結とされたタワーメンバと、
    前記シートバックフレーム構造体の右枠及び上枠として左端部が前記タワーメンバの先端部に固定された逆L字状のシートバックエルボメンバと、
    前記リアクロスメンバに取り付けられた第1の安全ベルト保持具と、
    前記タワーメンバと前記シートバックエルボメンバとの固定部位近傍に取り付けられた第2の安全ベルト保持具と、
    を有するように溶接によって組み立てる組立てステップと、
    前記組立てステップによって、前記シートバックロアクロスメンバと前記タワーメンバとが一体化される部位、又は前記タワーメンバの少なくとも一部の部位である第1の部位と、前記シートバックエルボメンバにおいて前記右枠及び前記上枠となる部位に跨る第2の部位と、前記リアクロスメンバにおける前記第1の安全ベルト保持具が取り付けられる部位を含む第3の部位と、の内の少なくとも一つの部位を、前記第1の部位〜第3の部位以外の部位よりも剛性が高くなるように前記組立てステップよりも前に予め熱処理しておく熱処理ステップと、
    を含むことを特徴とする乗り物用シートのフレーム構造体製造方法。
  9. 前記タワーメンバを、左右方向を厚みとする板状に形成して前記組立てステップにおいて前記シートバックロアクロスメンバの中間部位に固定し、
    前記第1の部位を、前記シートバックロアクロスメンバにおける前記中間部位を含む部位とすることを特徴とする請求項記載の乗り物用シートのフレーム構造体製造方法。
  10. 前記タワーメンバを、前記左枠となるサイド部と前記サイド部の下端部から左方側に延びるクロス部とを有するL字管状に形成して前記組立てステップにおいて前記クロス部の右方部位に前記シートバックロアクロスメンバの左端部を連結固定し、
    前記第1の部位を、前記タワーメンバにおける前記サイド部と前記クロス部とに跨る部位とすることを特徴とする請求項記載の乗り物用シートのフレーム構造体製造方法。
  11. 前記シートバックロアクロスメンバを、左方側のインロアクロスメンバと右方側のアウトロアクロスメンバとで構成し、
    前記組立てステップにおいて、前記インロアクロスメンバと前記アウトロアクロスメンバとを、前記タワーメンバを介して連結固定することを特徴とする請求項又は請求項10記載の乗り物用シートのフレーム構造体製造方法。
  12. 前記リアクロスメンバ及び前記シートバックエルボメンバを、管状にすることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の乗り物用シートのフレーム構造体製造方法。
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