JP2023097024A - シートクッションフレーム、車両用シートフレーム及び車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】前面衝突時におけるサブマリン現象の発生を抑制しつつ、衝撃吸収性を確保する。【解決手段】車両の乗員が着座するシートクッション12の骨格を構成するシートクッションフレーム30は、シートクッション12の左右の側部に配置される左右のサイドフレーム34と、左右のサイドフレーム34の前部の上端部をシート左右方向に連結すると共に、後端部のシート左右方向の中央に設けられた貫通孔37において局所的に脆弱化されたクッションパン36と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シート及びそのフレームに関する。
下記特許文献1に記載された自動車用シートでは、緊急ロック式巻取り装置に連結されたシートベルトと、シートクッションフレーム上にクッション材を装着してなるシートクッションとを備えている。シートクッションの前端より後方の下部には、幅方向に延びる受止部が配設されており、シートクッションフレームの受止部より前方部には、パネル部が配設されている。パネル部における受止部の前方の一部には、上方から一定以上の押圧力が作用すると下方に倒伏する可倒部が設けられている。この可倒部は、シートベルトがロックされた際の乗員腰部の下方に配置される。
上記の構成によれば、自動車の急減速時に前方に移動しようとする乗員の腰部が受止部にて適宜に受け止められるとともに緊急ロック式巻取り装置に連結されたシートベルトにて乗員の胸部の前傾が抑制される。乗員の胸部の前傾が抑制されると、乗員の腰部がシートクッションに沈み込みながら前方に移動するサブマリン現象が発生することになるが、この前方に移動しようとする腰部が受止部にて適宜に受け止められるので、サブマリン現象による腰部の急激な前方移動も抑制される。その後、シートベルトがロックされたときに、受止部を乗り越えた腰部が、受止部前方のパネル部に設けられた可倒部にて弾性的に受け止められつつシートベルトの固定部を支点として下方に落ち込む。これにより、可倒部にて効果的に衝撃エネルギーが吸収され、急減速時の乗員に対する加害性を効果的に低減することができるとされている。
特許第4936823号公報
上記の先行技術では、シートクッションフレームの受止部を乗り越えた乗員の腰部が、受止部前方のパネル部に設けられた可倒部にて受け止められる構成であるため、乗員の腰部の前方移動量が大きくなる。このため、乗員腰部の前方移動を抑制する観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、前面衝突時における乗員腰部の前方移動を抑制しつつ、衝撃吸収性を確保することができるシートクッションフレーム、車両用シートフレーム及び車両用シートを得ることを目的とする。
本発明の第1の態様のシートクッションフレームは、車両の乗員が着座するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームであって、前記シートクッションの左右の側部に配置される左右のサイドフレームと、前記左右のサイドフレームの前部の上端部をシート左右方向に連結すると共に、後端部のシート左右方向の中央に設けられた脆弱部において局所的に脆弱化されたクッションパンと、を備えている。
第1の態様によれば、車両の乗員が着座するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームは、左右のサイドフレームと、クッションパンとを備えている。左右のサイドフレームは、シートクッションの左右の側部に配置されている。クッションパンは、左右のサイドフレームの前部の上端部をシート左右方向に連結している。このクッションパンは、後端部のシート左右方向の中央に設けられた脆弱部において局所的に脆弱化されている。
前面衝突の初期には、乗員の臀部からクッションパンに加わる荷重が低いため、クッションパンから乗員の臀部に加わる反力によって、サブマリン現象の発生を抑制することができる。前面衝突の後半には、乗員の臀部からクッションパンに加わる荷重が増加することにより、クッションパンが上記の脆弱部を起点として変形する(折れ曲がる)。これにより、衝撃吸収性を確保することができる。しかも、背景技術の欄で説明した自動車用シートのように、シートクッションフレームの受止部を乗り越えた乗員の腰部(臀部)を可倒部で受け止める構成ではないため、乗員腰部の前方移動を抑制することができる。
本発明の第2の態様のシートクッションフレームは、第1の態様において、前記脆弱部は、前記クッションパンの後端部を貫通した孔又は切欠きである。
第2の態様では、例えば既存のクッションパンの後端部に上記の孔又は切欠きを形成することにより、脆弱部が設けられたクッションパンを容易に製造することができる。
本発明の第3の態様のシートクッションフレームは、第1の態様又は第2の態様において、前記左右のサイドフレームは、前記左右のサイドフレームの前部に各一端部が連結される左右のリンクと、前記左右のリンクの各他端部が連結される左右のライザと、前記左右のライザが取り付けられる左右のスライドレールとを介して前記車両の床部に連結され、前記左右のリンクをシート左右方向に連結する連結部材が前記クッションパンの後部の下方に間隙を隔てて配置される。
第3の態様によれば、シートクッションフレームの左右のサイドフレームの前部に左右のリンクの各一端部が連結される。左右のリンクの各他端部は、左右のライザに連結され、左右のライザは、左右のスライドレールに取り付けられる。そして、上記の左右のリンク、左右のライザ及び左右のスライドレールを介して左右のサイドフレームが車両の床部に連結される。上記の左右のリンクは、連結部材によってシート左右方向に連結されるが、この連結部材は、クッションパンの後部の下方に間隙を隔てて配置される。このため、クッションパンの後部の下方に連結部材が配置される構成であっても、クッションパンが脆弱部を起点として変形するためのスペースを確保することができる。
本発明の第4の態様の車両用シートフレームは、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様のシートクッションフレームと、前記シートクッションフレームが有する前記左右のサイドフレームの下方に配置され、前記車両の床部に取り付けられる左右のスライドレールと、前記左右のスライドレールに取り付けられる左右のライザと、前記左右のサイドフレームの前部に各一端部が連結され、前記左右のライザに各他端部が連結される左右のリンクと、を備えている。
第4の態様によれば、シートクッションフレームは、左右のサイドフレームを有している。左右のサイドフレームの前部には、左右のリンクの各一端部が連結されている。左右のサイドフレームの下方には、車両の床部に取り付けられる左右のスライドレールが配置されている。左右のスライドレールには、左右のリンクの各他端部が連結される左右のライザが取り付けられている。上記のシートクッションフレームは、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様のシートクッションフレームである。よって、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様と同様の効果が得られる。
本発明の第5の態様の車両用シートは、乗員が着座するシートクッションと、前記乗員の背部を支持して背凭れとなるシートバックとを備え、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様のシートクッションフレームによって前記シートクッションの骨格が構成される。
第5の態様によれば、シートクッション及びシートバックを備える車両用シートは、シートクッションの骨格が、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様のシートクッションフレームによって構成される。よって、第1の態様~第3の態様の何れか1つの態様と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明に係るシートクッションフレーム、車両用シートフレーム及び車両用シートでは、前面衝突時におけるサブマリン現象の発生を抑制しつつ、衝撃吸収性を確保することができる。
実施形態に係る車両用シートフレームにおけるシートクッションフレームの周辺をシート左斜め前の上方側から見た状態で示す斜視図である。 同車両用シートフレームにおけるシートクッションフレームの周辺をシート右斜め前の下方側から見た状態で示す斜視図である。 同車両用シートフレームにおけるシートクッションフレームの前部周辺をシート左斜め前方側から見た状態で示す斜視図である。 同車両用シートフレームにおけるシートクッションフレームの前部周辺をシート下方側から見た状態で示す下面図である。 補強部材を示す斜視図である。 クッションパンが変形した状態をシート左斜め後の上方側から見た状態で示す斜視図である。 図4のF7-F7線に沿った切断面に対応する断面図である。 実施形態に係る車両用シートを示す側面図であり、前面衝突前の状態を示す側面図である。 前面衝突初期の状態を示す図8Aに対応した側面図である。 前面衝突後期の状態を示す図8A及び図8Bに対応した側面図である。
以下、図1~図8Cを参照して本発明の一実施形態に係る車両用シート10、車両用シートフレーム30及びシートクッションフレーム32について説明する。なお、各図においては図面を見易くする関係から一部の符号を省略している場合がある。また、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印LHは車両左方を示し、矢印RHは車両右方を示している。以下、前後左右上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図8A~図8Cに示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、車両の乗員Pが着座するシートクッション12と、乗員Pの背部を支持して背凭れとなるシートバック14と、乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト16とを備えている。この車両用シート10の前後方向、左右方向(幅方向)、及び上下方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。なお、図8A~図8Cに示される乗員Pは、例えば前面衝突試験用のダミー人形であるHYBRIDIIIのAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。この乗員Pは、図示しない車両に搭載された3点式のシートベルト18を装着している。
車両用シート10の骨格は、図1~図4に示される車両用シートフレーム30によって構成されている。この車両用シートフレーム30は、シートクッション12の骨格を構成するシートクッションフレーム32と、シートバック14の骨格を構成するシートバックフレーム40とを有している。シートクッションフレーム32及びシートバックフレーム40には、それぞれ表皮13、15(図8A~図8C参照)によって覆われたパッド材(図示省略)が取り付けられている。
シートクッションフレーム32は、シートクッション12の左右の側部に配置されてシート前後方向に延在した左右一対のサイドフレーム34と、左右のサイドフレーム34の前部における上端部間に架け渡されたクッションパン36と、左右のサイドフレーム34の後端部間に架け渡されたリヤフレーム38とを備えている。クッションパン36とリヤフレーム38との間には、図示しないシートクッションスプリングが架け渡されている。このシートクッションスプリングによって、シートクッション12のパッド材がシート下方側から弾性的に支持されている。
左右のサイドフレーム34は、例えば板金がプレス成型されることにより長尺状に形成されており、長手方向がシート前後方向に沿い且つ厚さ方向がシート左右方向に沿う姿勢で配置されている。クッションパン36は、例えば板金によって略矩形状に形成され、厚さ方向がシート上下方向に沿う姿勢で配置されており、シート左右方向の両端部が左右のサイドフレーム34の前部に溶接等の手段によって固定されている。リヤフレーム38は、例えば金属製のパイプによって形成され、軸線方向がシート左右方向に沿う姿勢で配置されており、シート左右方向の両端部がカシメ等の手段で左右のサイドフレーム34の後端部に回転可能に連結されている。
左右のサイドフレーム34の後端部には、周知のリクライニング機構46を介してシートバックフレーム40の下端部がリクライニング可能に連結されている。シートバックフレーム40は、シートバック14の左右の側部に配置されてシート上下方向に延在した左右一対のサイドフレーム42と、左右のサイドフレーム42の上端部間に架け渡された図示しないアッパフレームと、左右のサイドフレーム42の下端部間に架け渡されたロアフレーム44とを備えている。上記のアッパフレームには、ヘッドレスト16が連結されている。
シートクッションフレーム32の左右のサイドフレーム34は、周知のスライド機構48及びリフタ機構56及びを介して車両の床部に連結されており、車両の床部に対する前後方向の位置及び上下方向の位置を調節可能とされている。スライド機構48は、左右のサイドフレーム34の下方に配置された左右一対のスライドレール50を含んで構成されている。スライドレール50は、例えばボルト締結等の手段で車両の床部に固定されたロアレール52と、ロアレール52に対して前後方向にスライド可能に支持されたアッパレール54と、ロアレール52に対するアッパレール54のスライドを規制する図示しないロック機構とを備えている。ロアレール52及びアッパレール54は、前後方向を長手として配置されている。
リフタ機構56は、左右一対のフロントライザ58(図1~図4参照)と、左右一対のリヤライザ60(図1及び図2参照)と、左右一対のフロントリンク62(図2及び図3参照)と、左右一対のリヤリンク64(図2参照;右側のリヤリンク64は図示省略)とを含んで構成されている。左右のフロントライザ58、左右のリヤライザ60、左右のフロントリンク62及び左右のリヤリンク64は、例えば板金がプレス成型されて製造されたものである。左右のフロントライザ58は、本発明における「左右のライザ」に相当し、左右のフロントリンク62は、本発明における「左右のリンク」に相当する。
図3に示されるように、左右のフロントライザ58は、左右のアッパレール54の前端部の上面にボルト締結等の手段で固定されたフロント固定部58Aと、フロント固定部58Aの左右方向内側端部から上方側へ延びるフロント縦壁部58Bとを有している。図示は省略するが、左右のリヤライザ60は、左右のアッパレール54の後端部の上面にボルト締結等の手段で固定されたリヤ固定部と、リヤ固定部の左右方向一端部から上方側へ延びるリヤ縦壁部とを有している。
左右のフロントリンク62及び左右のリヤリンク64は、後方側へ傾いた姿勢で配置されている。左右のフロントリンク62の各一端部(各上端部)は、左右のサイドフレーム34の前部に対して左右方向内側から重ね合わされており、左右方向を軸線方向とする連結軸65を介して左右のサイドフレーム34の前部に回転可能に連結されている。左右のフロントリンク62の各他端部(各下端部)は、左右のフロントライザ58のフロント縦壁部58Bに対して左右方向外側から重ね合わされており、左右方向を軸線方向とする連結軸66を介して各フロント縦壁部58Bに回転可能に連結されている。
左右のリヤリンク64の各一端部(各上端部)は、左右のサイドフレーム34の後部に対して左右方向内側に配置されており、リヤフレーム38に固定されている。これにより、左右のリヤリンク64は、左右のサイドフレーム34に対してリヤフレーム38を介して回転可能に連結されている。左右のリヤリンク64の各他端部(各下端部)は、左右のリヤライザ60のリヤ縦壁部に対して左右方向一方側から重ね合わされており、左右方向を軸線方向とする連結軸(図示省略)を介して各リヤ縦壁部に回転可能に連結されている。
左右のリヤリンク64の一方には、例えばセクタギヤが形成されており、当該セクタギヤに噛合された図示しないピニオンが手動又は電動で回転されることにより、上記一方のリヤリンク64が回動される。これにより、左右のリヤリンク64及び左右のフロントリンク62が回動し、シートクッションフレーム32(すなわちシートクッション12)の上下方向の位置が変更される構成になっている。
左右のフロントリンク62は、連結部材である連結パイプ68によって左右方向に連結されている。連結パイプ68は、例えば金属製のパイプ材によって構成されており、左右方向を軸線方向として配置されている。連結パイプ68の軸線方向両端部は、左右のフロントリンク62の中間部に形成された貫通孔(図示省略)に挿通されており、溶接等の手段で左右のフロントリンク62に固定されている。
図1及び図4に示されるように、シートクッションフレーム32は、クッションパン36の後端部に固定された補強部材72を有している。この補強部材72は、例えば板金がプレス成型されて製造されたものであり、左右一対の補強部72Aと、連結部72Bとを有している。左右の補強部72Aは、クッションパン36の後端部おける左右方向の両側に固定され、当該固定された部位を補強している。連結部72Bは、左右の補強部72Aを左右方向に連結している。
図5に示されるように、左右の補強部72Aは、一例として、固定部72A1と、下方延出部72A2と、後方延出部72A3と、固定片72A4とを有している。固定部72A1は、クッションパン36の後端部の上面に溶接等の手段で固定されている。下方延出部72A2は、固定部72A1の後端の左右方向中央部から下方側へ延出されている。後方延出部72A3は、下方延出部72A2の下端から後方側へ延出されている。左右の補強部72Aの各後方延出部72A3は、連結部72Bによって左右方向に連結されており、連結部72Bと一体に形成されている。固定片72A4は、固定部72A1の前端の左右方向中央部から下方側へ延出されている。固定片72A4の下部側は、前方側へ屈曲されている。この固定片72A4は、クッションパン36に形成された図示しない孔内に挿入され、溶接等の手段でクッションパン36に固定されている。
図1及び図4に示されるように、クッションパン36の後端部の左右方向中央には、脆弱部としての一つの貫通孔37が形成されている。この貫通孔37は、本発明における「孔」に相当する。この貫通孔37は、一例として前後方向を長手とする矩形状をなしており、クッションパン36の後端部を貫通している。クッションパン36の後端部は、この貫通孔37が形成された箇所において局所的に脆弱化されている。
上記の貫通孔37は、車両の前面衝突時にクッションパン36が変形する際の変形の起点となるものである。上記の前面衝突は、例えば米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)によって規定されているフルラップ前面衝突試験(対リジット・バリア、速度35mph:約56Km/h)と同様の衝突である。この前面衝突の初期(図8B参照)には、比較的低い荷重が乗員Pからシートクッション12に加わり、この前面衝突の後期(図8C参照)には、比較的高い荷重が乗員Pからシートクッション12に加わる。この前面衝突の後期には、図6に示されるようにクッションパン36が貫通孔37を起点として下方側へ変形するように、クッションパン36の強度が設定されている。
なお、貫通孔37の数は一つではなく複数であってもよい。また、クッションパン36の後端部の左右方向中央に形成される脆弱部は、貫通孔37に限らず、クッションパン36の後端部の左右方向中央を局所的に脆弱化させるものであればよい。例えば、脆弱部は、クッションパン36の後端部の左右方向中央を貫通した切欠きであってもよいし、クッションパン36の後端部の左右方向中央が局所的に曲げられた曲げ部であってもよい。
また、本実施形態では、図4に示されるように、クッションパン36の後部の下方には、リフタ機構56の連結パイプ68が配置されている。この連結パイプ68は、図7に示されるように、クッションパン36の後部に対して間隙(隙間)76を隔てて配置されている。この間隙76の大きさは、例えば連結パイプ68を小径化することにより拡大することができる。この連結パイプ68とクッションパン36の後部との間には、他の部材が介在していない構成になっている。なお、図6及び図7では、補強部材72の図示を省略している。
前述したように、上記の連結パイプ68は、リフタ機構56によるシートクッション12の上下位置の変更(調整)に伴ってフロントリンク62と一緒に回動するが、この連結パイプ68の回動位置によらず、上記の間隙76が確保されるように構成されている。これにより、クッションパン36が貫通孔37を起点として下方側へ変形する際の変形ストロークが確保されるように構成されている。
また、本実施形態では、前面衝突時におけるクッションパン36の変形量が、前述した補強部材72(変形量調整部材)によって調整されるように構成されている。この補強部材72の左右の補強部72Aは、乗員Pの左右の座骨(図示省略)に対して前方側から対向する位置に配置される。このため、前面衝突時には、クッションパン36において左右の補強部72Aが固定された部位に、乗員Pの左右の座骨からの荷重が入力される。前面衝突の初期(図8B参照)には、左右の補強部72Aによってクッションパン36の変形(下方側への沈み込み)が抑制される。前面衝突の後期には、乗員Pの左右の座骨からクッションパン36に加わる荷重が増加することにより、クッションパン36が貫通孔37を起点として変形する。なお、クッションパン36が上記の補強部材72を備えない構成にしてもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、シートクッション12の骨格を構成するシートクッションフレーム32は、シートクッション12の左右の側部に配置された左右のサイドフレーム34と、左右のサイドフレーム34の前部の上端部を左右方向に連結したクッションパン36とを備えている。このクッションパン36は、後端部の左右方向中央に設けられた脆弱部としての貫通孔37において局所的に脆弱化されている。
前面衝突の初期(図8B参照)には、乗員Pの臀部からクッションパン36に加わる荷重が低いため、クッションパン36から乗員の臀部に加わる反力によって、サブマリン現象の発生を抑制することができる。前面衝突の後半(図8C参照)には、乗員Pの臀部からクッションパン36に加わる荷重が増加することにより、クッションパン36が貫通孔37を起点として変形する(下方側へ折れ曲がる)。これにより、衝撃吸収性を確保することができる。しかも、背景技術の欄で説明した自動車用シートのように、シートクッションフレームの受止部を乗り越えた乗員の腰部(臀部)を可倒部で受け止める構成ではないため、乗員Pの腰部の前方移動を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記の貫通孔37が脆弱部とされているので、例えば既存のクッションパンの後端部の左右方向中央に貫通孔37を形成することにより、脆弱部が形成されたクッションパン36を容易に製造することができる。しかも、この貫通孔37(脆弱部)は、前後方向を長手とする長尺状をなしているので、クッションパン36の後端部が前後方向視で略V字状に折れ曲がる際の折れ曲がり部の起点として良好に機能する。
また、本実施形態では、クッションパン36の後部の下方にリフタ機構56の連結パイプ68が配置されているが、この連結パイプ68は、クッションパン36の後部に対して間隙76を隔てて配置されている。このため、クッションパン36の後部の下方に連結パイプ68が配置された構成であっても、クッションパン36が貫通孔37(脆弱部)を起点として変形するためのスペースを確保することができる。しかも、この変形用スペースである上記の間隙76の大きさを調整することにより、衝撃吸収量を調整することができる。さらに、上記のように変形したクッションパン36が連結パイプ68に当たると、それ以上のクッションパン36の変形が抑制されるので、乗員Pの腰部の前方移動を制限することができる。また、連結パイプ68よりも上方のスペースで衝撃が吸収されるため、連結パイプ68の下方に衝撃吸収スペースを確保し難い車両に対して適用することができる。
また、本実施形態では、シートクッションフレーム32のクッションパン36の後端部に固定された補強部材72を有している。この補強部材72は、クッションパン36の後端部におけるシート左右方向の両側に固定された左右の補強部72Aを含んでおり、クッションパン36において左右の補強部72Aが固定された部位が補強されている。このため、前面衝突の初期(図8B参照)には、乗員Pの臀部からクッションパン36に加わる荷重によるクッションパン36の変形が抑制される。これにより、前面衝突の初期には、クッションパン36から乗員Pに加わる反力が増加するので、乗員Pの前方移動を抑制する効果が向上し、サブマリン現象の発生を抑制する効果が向上する。一方、前面衝突の後期(図8C参照)には、乗員Pからシートクッションフレーム32の前部に加わる荷重が増加する。これにより、クッションパン36は、左右の補強部72Aによって補強されていない左右方向中央側から変形する。これにより、衝撃吸収性を向上させる効果を確保することができる。
また、本実施形態では、補強部材72の左右の補強部72Aが連結部72Bによって左右方向に連結されるので、補強部材72を一部品化することができる。その結果、補強部材72が二部品の場合よりも製造コストを低減し易くなる。しかも、前面衝突の初期には、連結部72Bからの反力も乗員Pの臀部に加わるため、サブマリン現象の発生を抑制する効果を一層向上させることができる。
なお、上記実施形態では、クッションパン36の後端部に固定された補強部材72が、左右の補強部72Aを連結する連結部72Bを備えた構成にしたが、これに限らず、補強部材72が連結部72Bを備えない構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、連結部材としての連結パイプ68が金属パイプによって製造された構成にしたが、これに限らず、連結部材の材料は適宜変更可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
30 車両用シートフレーム
32 シートクッションフレーム
34 サイドフレーム
36 クッションパン
37 貫通孔(脆弱部)
50 スライドレール
58 フロントライザ(ライザ)
62 フロントリンク(リンク)
68 連結パイプ(連結部材)

Claims (5)

  1. 車両の乗員が着座するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームであって、
    前記シートクッションの左右の側部に配置される左右のサイドフレームと、
    前記左右のサイドフレームの前部の上端部をシート左右方向に連結すると共に、後端部のシート左右方向の中央に設けられた脆弱部において局所的に脆弱化されたクッションパンと、
    を備えるシートクッションフレーム。
  2. 前記脆弱部は、前記クッションパンの後端部を貫通した孔又は切欠きである請求項1に記載のシートクッションフレーム。
  3. 前記左右のサイドフレームは、前記左右のサイドフレームの前部に各一端部が連結される左右のリンクと、前記左右のリンクの各他端部が連結される左右のライザと、前記左右のライザが取り付けられる左右のスライドレールとを介して前記車両の床部に連結され、
    前記左右のリンクをシート左右方向に連結する連結部材が前記クッションパンの後部の下方に間隙を隔てて配置される請求項1又は請求項2に記載のシートクッションフレーム。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1項に記載のシートクッションフレームと、
    前記シートクッションフレームが有する前記左右のサイドフレームの下方に配置され、前記車両の床部に取り付けられる左右のスライドレールと、
    前記左右のスライドレールに取り付けられる左右のライザと、
    前記左右のサイドフレームの前部に各一端部が連結され、前記左右のライザに各他端部が連結される左右のリンクと、
    を備える車両用シートフレーム。
  5. 乗員が着座するシートクッションと、前記乗員の背部を支持して背凭れとなるシートバックとを備え、請求項1~請求項3の何れか1項に記載のシートクッションフレームによって前記シートクッションの骨格が構成される車両用シート。
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