JP3114557U - 自動車用ヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【課題】追突事故等に遭遇した場合に、大人から背の低い子供まで後頭部及び首部をそれぞれ支持して頭部及び首部に作用する衝撃を抑える自動車用ヘッドレストの提供。
【解決手段】凹状の後頭部支持部とその下方に枕状の首部支持部3を連接した支持体1を、逆U字形ステー4に固定した自動車用ヘッドレストであって、前記支持体1は、座席シート7の背もたれの面又はその延長よりも前方に配置され、前記逆U字状ステー4を介して座席シート7上端に上下調節自在に取り付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】凹状の後頭部支持部とその下方に枕状の首部支持部3を連接した支持体1を、逆U字形ステー4に固定した自動車用ヘッドレストであって、前記支持体1は、座席シート7の背もたれの面又はその延長よりも前方に配置され、前記逆U字状ステー4を介して座席シート7上端に上下調節自在に取り付けられる。
【選択図】図1
Description
本考案は、自動車の座席シートに設けられるヘッドレスト、特に後頭部及び首部(頚椎部)を支持することができる自動車用ヘッドレストに関する。
従来の自動車用ヘッドレストは、自動車の座席シートの上部に、ステーを介して着脱自在に取り付けられるものであるが、運転者(以下、「同乗者」を含める)の後頭部を後続車の追突による衝撃等から保護するために後頭部支持部を形成している。しかし、後頭部支持部と座席シート上端との間に空間が在り、追突された場合衝撃で首部がその空間に食い込み首部が反り返ってムチ打ち症等の原因となる。
そこで、首部を支持できるように後頭部支持部に首部支持部を設けることが提案されている(下記特許文献1,2,3参照)。首部支持部は、既存のヘッドレスト(後頭部支持部)に取り付け自在とされている。
特開2002−120626号公報 特開2002−153350号公報 登録実用新案第3053949号公報
上記特許文献1,2に開示されている首部支持部は、後頭部支持部に取り付け自在とされており、後頭部支持部は、座席シート上端から上への高さ方向の調節は可能である。後頭部支持部と座席シート上端との空間を利用して設けられているため、座席シート上端から下方へ自在に調節することはできない。このため、背の低い子供の場合、後頭部が座席シートの背もたれ上方で支持されるが、首部と背もたれとの隙間に首部支持部を存在させることができず、追突による衝撃の際、首部が反り返るという事態を防ぐことができない。
また、上記特許文献3に開示されているものは、上記の欠点はなく、首部支持部は、後頭部支持部に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、座席シート上端から下方へ位置させることができる。しかしながら、首部支持部の後頭部支持部に対する取り付け構造は、複雑であり、製作コストも大きかった。
そこで、本考案の目的は、追突事故等に遭遇した場合に、大人から背の低い子供まで体格に応じて後頭部及び首部をそれぞれ支持して頭部及び首部に作用する衝撃を抑えることができる、簡便な構造の自動車用ヘッドレストを提供するものである。
上記の課題を解決するため、本考案の自動車用ヘッドレストは、凹状の後頭部支持部とその下方に枕状の首部支持部を連接した支持体を、逆U字形ステーに固定した自動車用ヘッドレストであって、前記支持体は、座席シートの背もたれの面又はその延長よりも前方に配置され、前記逆U字状ステーを介して座席シート上端に上下調節自在に取り付けられることを特徴とする。
本考案のヘッドレストにより、追突事故等に遭遇した場合に、大人から背の低い子供まで後頭部及び首部をそれぞれ支持して頭部及び首部に作用する衝撃を抑えることができる。
構造は簡便であり、座席シートへの取り付けも容易である。
構造は簡便であり、座席シートへの取り付けも容易である。
次に、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストの見取り図である。
図2は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストの要部側面図である。
図3は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストの要部断面図であり、(a)は図1のA−A、(b)はB−B断面図である。
図4は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストを座席シート上端より上方に位置せしめた状態を示す図である。
図5は、本考案の実施形態における自動車用座席シート上端より低めに位置せしめた状態を示す図である。
図1は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストの見取り図である。
図2は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストの要部側面図である。
図3は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストの要部断面図であり、(a)は図1のA−A、(b)はB−B断面図である。
図4は、本考案の実施形態における自動車用ヘッドレストを座席シート上端より上方に位置せしめた状態を示す図である。
図5は、本考案の実施形態における自動車用座席シート上端より低めに位置せしめた状態を示す図である。
本考案の自動車用ヘッドレストは、支持体1と逆U字形ステー4から構成される。支持体1は、凹状の後頭部支持部2と、後頭部支持部1下方に連接された凸状(枕状)の首部支持部3を有し、例えば鉄板のような金属板からプレス成形された板材5とその表面を覆った緩衝材6から成る。
逆U字形ステー4は、鋼製のパイプ又は棒を一旦U字状に曲げ、更に逆U字状に曲げたものであり、その一端が支持体1に対して、凹状の後頭部支持部2の裏側と凸状の首部支持部3の裏側で溶接又は接着により固定される。凹状の後頭部支持部2と凸状の首部支持部3の裏側では、左右の端に近い箇所で逆U字形ステー4が固定されている。
逆U字形ステー4の他端は長く延び、座席シート7上端に在る既存の穴8に挿入され、差込深さが調節自在に取り付けられる。
逆U字形ステー4は、鋼製のパイプ又は棒を一旦U字状に曲げ、更に逆U字状に曲げたものであり、その一端が支持体1に対して、凹状の後頭部支持部2の裏側と凸状の首部支持部3の裏側で溶接又は接着により固定される。凹状の後頭部支持部2と凸状の首部支持部3の裏側では、左右の端に近い箇所で逆U字形ステー4が固定されている。
逆U字形ステー4の他端は長く延び、座席シート7上端に在る既存の穴8に挿入され、差込深さが調節自在に取り付けられる。
支持体1は、座席シート7の背もたれの面又はその延長よりも前方に配置され、上下位置調節可能になっている。凹状の後頭部支持部2は、運転者の後頭部を支持し、凸状の首部支持部3は、凹状の後頭部支持部2よりも前方に膨出している。運転者の肩部は、座席シート7の背もたれに支持される。
図4からも明らかなように背の高い運転者の場合、支持体1を座席シート7上端よりも高めに位置させることができる。また、図5のように背の低い子供の場合でも、支持体1を座席シート7上端よりも低めに位置させることができる。このように大人の運転者から背の低い子供まで体格に応じて後頭部及び首部をそれぞれ支持することにより、追突された場合後頭部及び首部に作用する衝撃を抑えることができる。また、車の走行中も首の部分の疲れを防止することができる。
首部支持部2は、前方に膨出しているが中央部に対して左右の部分をより膨出させ、首部の左右方向の移動を抑えて安定させるようにしてもよく、特に幼児の場合に有効である。
首部支持部2は、前方に膨出しているが中央部に対して左右の部分をより膨出させ、首部の左右方向の移動を抑えて安定させるようにしてもよく、特に幼児の場合に有効である。
1…支持体
2…後頭部支持部
3…首部支持部
4…逆U字形ステー
5…板材
6…緩衝材
7…座席シート
8…穴
2…後頭部支持部
3…首部支持部
4…逆U字形ステー
5…板材
6…緩衝材
7…座席シート
8…穴
Claims (3)
- 凹状の後頭部支持部とその下方に枕状の首部支持部を連接した支持体を、逆U字形ステーに固定した自動車用ヘッドレストであって、前記支持体は、座席シートの背もたれの面又はその延長よりも前方に配置され、前記逆U字状ステーを介して座席シート上端に上下調節自在に取り付けられることを特徴とする自動車用ヘッドレスト。
- 前記支持体は、板材とその表面を覆った緩衝材から成ることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ヘッドレスト。
- 前記板材は、金属板からプレス成形されたものであることを特徴とする請求項2に記載の自動車用ヘッドレスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005745U JP3114557U (ja) | 2005-06-23 | 2005-06-23 | 自動車用ヘッドレスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005745U JP3114557U (ja) | 2005-06-23 | 2005-06-23 | 自動車用ヘッドレスト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3114557U true JP3114557U (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=43276860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005005745U Expired - Fee Related JP3114557U (ja) | 2005-06-23 | 2005-06-23 | 自動車用ヘッドレスト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3114557U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011235827A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Ts Tech Co Ltd | ヘッドレスト |
JP2017052360A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
-
2005
- 2005-06-23 JP JP2005005745U patent/JP3114557U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017043526A1 (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
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