JP6323637B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
まず、図1を用いて、本実施形態のラベル作成装置1(印刷装置)の外観概略構成を説明する。なお、以下の説明において、前・後方向、左・右方向、上・下方向は、図1等の各図中に適宜示す矢印の方向を表す。
次に、図2、図3、及び図4を用いて、本実施形態のラベル作成装置1の内部構造を説明する。
ロール3を構成する被印字テープ3Aには、図4中拡大図中に示すように、例えば値札等に使用されるラベル台紙Lが剥離材層3c上に長手方向に沿って連続配置されている。すなわち、ラベル台紙Lは、この例では2層構造となっており、印字ヘッド61によって印字が形成される被印字層3aと、粘着剤層3bと、の順で積層されている。そして、ラベル台紙Lは、上記粘着剤層3bの粘着力により所定間隔おきに剥離材層3cの一方側の面に接着されている。すなわち、被印字テープ3Aは、ラベル台紙Lが接着された部分では被印字層3a、粘着剤層3b、及び剥離材層3cの3層構造となっており(図4中拡大図参照)、ラベル台紙Lが接着されていない部分(すなわちラベル台紙L同士の間の部分)では、剥離材層3cのみの1層構造となっている。印字が完了したラベル台紙Lは、最終的に剥離材層3cより剥がされることで印字ラベルとして所定の商品等の被着体に貼り付けられる。
ロール収納部4の底面部には、3つの支持ローラ51〜53が設けられている。支持ローラ51〜53は、プラテンローラ66が回転駆動されてロール3より被印字テープ3Aを引き出す際に、少なくとも2つのローラがロール3の外周面に接触することにより、従動的に回転してロール3を回転可能に支持する。これら3つの支持ローラは、ロール3に対する周方向位置がそれぞれ異なっており、前方から後方に向かって、ロール3の周方向に沿って、第1支持ローラ51、第2支持ローラ52、及び第3支持ローラ53、の順に配置されている。これら第1〜第3支持ローラ51〜53は、上記左右方向(言い換えればロール幅方向)に複数の部分に分割されており、ロール幅に応じてロール3が搭載された部分だけが回転するようになっている。
一方、ロール収納部4にはまた、ロール3の右側の端面に接触して被印字テープ3Aを左右方向(すなわちテープ幅方向。以下同様)にガイドする第1ガイド部材20Aと、ロール3の左側の端面に接触して被印字テープ3Aを左右方向にガイドする第2ガイド部材20Bと、が設けられている。これら第1ガイド部材20A及び第2ガイド部材20Bは、上記左右方向に沿って進退することで互いに遠近可能となっている。そして、ロール3に対し、第1ガイド部材20Aが右側から接触するとともに第2ガイド部材20Bが左側から接触することにより、ロール3を両側から挟み込みつつ、被印字テープ3Aをガイドする。このように両ガイド部材20A,20Bは、左右方向に沿って進退可能に設けられていることから、収納したロール3の幅に応じて両ガイド部材20A,20Bを進退させ位置を調整することで、任意な幅のロール3に対し、両ガイド部材20A,20Bでロール3を挟み込み、被印字テープ3Aの幅方向をガイドすることができる。なお、このガイド部材20A,20Bを進退させるための支持構造の詳細については、後述する。
また、ロール収納部4の前方側において、被印字テープ3Aの搬送経路には、凹部載置面であるセンサ配置部(図示省略)が設けられている。このセンサ配置部には、上記被印字テープ3Aの所定の基準位置を光学的に検出するためのセンサユニット100がロール3(被印字テープ3A)の幅方向(すなわち上記左右方向)に沿って移動可能に設けられている。
一方、図4に示すように、上カバーユニット5の前端部下側には印字ヘッド61が設けられている。また、この印字ヘッド61に上下方向に対向するように、筐体2の前端部上側に、プラテンローラ66が設けられている。プラテンローラ66のローラ軸66Aは、軸方向両端に設けたブラケット65(図4参照)により回転自在に軸支されており、またローラ軸66Aの一方の軸端には、プラテンローラ66を駆動するギア(図示省略)が固定されている。
上記構成において、上カバーユニット5が閉じられ、上記プラテンローラ用モータによりプラテンローラ66が回転駆動されると、被印字テープ3Aが引っ張られる。これにより、ガイド部材20A及びガイド部材20Bにより幅方向をガイドされつつ、被印字テープ3Aがロール3から繰り出される。ロール3より繰り出された被印字テープ3Aは、印字ヘッド61によって印字された後、剥離板200によりプラテンローラ66の下方側へ折り返される。このとき、腰が強い被印字層3aがこのような折返し経路に追従できないことを利用して、前述のように剥離材層3cから被印字層3a及び粘着剤層3bが引き剥がされる。このように剥離板200により引き剥がされた被印字層3a及び粘着剤層3b(言い換えればラベル台紙L)は、第1排出口6Aより筐体2の外部へ排出され、印字ラベルとして使用される。なお、図4では、ロール3より繰り出され搬送される被印字テープ3Aの搬送経路を破線又は一点鎖線で示している。
次に、上記第1〜第3支持ローラ51,52,53を用いた両ガイド部材20A,20Bの進退支持構造の詳細について説明する。
そして、ガイド部材20A,20Bの案内支持部24のうち、被印字テープ3Aの搬送方向に沿った一方側と他方側との両側(図4中の左右方向)に、貫通孔400A,400Bが設けられている。これら貫通孔400A,400Bは、上記したロール収納部4の底面部に設けた前述の第2支持ローラ52及び第3支持ローラ53を上記左右方向に沿ってそれぞれ挿通し、当該ガイド部材20A,20Bの上記左右方向に沿った進退を案内する。
次に、被印字テープ3Aの搬送経路に設けたセンサユニット100について説明する。
センサユニット100は、発光部(図示せず)及び受光部(図示せず)とからなる公知の反射型センサである。すなわち、発光部より発光された光は、被印字テープ3Aを透過して受光部により受光される。このとき、被印字テープ3Aは、前述したようにラベル台紙Lが接着された部分では被印字層3a、粘着剤層3b、及び剥離材層3cの3層構造となっており、ラベル台紙Lが接着されていない部分(ラベル台紙L同士の間の部分)では剥離材層3cのみの1層構造となっている。この結果、例えば、上記厚みの相違による受光部での受光量の差に基づき、ラベル台紙Lの搬送方向における端部位置が基準位置として検出される。
一方、図5に示すように、被印字テープ3Aの搬送経路のうち、印字ヘッド61とプラテンローラ66とによる挟持位置Oから上記剥離板200′の前方側端部による支持位置Qまでの間の区間(第1区間に相当)の上方に、第1リブ部材300が設けられている。この第1リブ部材300は、上記挟持位置Oと支持位置Qとの間の区間を搬送される被印字テープ3Aに対し上方から当接する。これにより、当該被印字テープ3Aの搬送経路を、確実に略直線状にピンと張った状態に近い状態で搬送できるようにする。なお、第1リブ部材300は、図5に示すように、その下端位置が、上記挟持位置Oと上記支持位置Qとを直線的に結ぶ線よりも上方に位置するように配置されている。また、剥離板200は、上記支持位置Qの高さ方向位置が、プラテンローラ66及び印字ヘッド61による上記挟持位置Oの高さ方向位置よりも下方となるように配置されている。
また、本実施形態では、図5に示すように、剥離板200により後方側(第1水平方向一方側)へ折り返された剥離材層3cの搬送経路のうち、当該剥離板200の前方側(第1水平方向他方側)の端部の支持位置Qとプラテンローラ66及びピンチローラ201による挟持位置Rとの間の区間(第2区間に相当)に第2リブ部材900が設けられている。第2リブ部材900は、上記第2区間を搬送される剥離材層3cに対し、下方から当接可能となっている。
次に、上記剥離板200に対する付勢構造について説明する。
以上説明したように、本実施形態においては、剥離板200は前後方向に沿って可動となるように支持される。そして、上記可動に支持された剥離板200に対し、バネ802により常に前方側への付勢力の付与が行われる。これにより、上記のようにして被印字層3a及び粘着剤層3bが剥離材層3cから剥離される際、当該被印字テープ3Aや剥離材層3cに対し、適宜な張力を付与することができる。この結果、確実に良好な引き剥がしを行うことができる。
2 筐体
3 ロール
3A 被印字テープ
3a 被印字層
3b 粘着剤層
3c 剥離材層
4 ロール収納部
6A 第1排出口
6B 第2排出口
61 印字ヘッド
66 プラテンローラ
200 剥離板
200a 突部(支持手段)
201 ピンチローラ
300 第1リブ部材
801 凹溝(支持手段)
802 バネ(付勢手段)
900 第2リブ部材
Claims (3)
- 装置外郭を構成する筐体と、
前記筐体の第1水平方向一方側に設けられ、被印字層、前記被印字層を被着体に貼り付けるための粘着剤層、及び、前記粘着剤層を覆う剥離材層、を備えた被印字テープをロール状に巻回したロールを、該巻回の軸線を前記第1水平方向と直交する第2水平方向となる状態で回転可能に収納するロール収納部と、
前記収納部に収納された前記ロールから繰り出される前記被印字テープに下方から当接し、当該被印字テープをテープ幅方向を前記第2水平方向としたテープ姿勢で前記第1水平方向他方側へ搬送するプラテンローラと、
前記プラテンローラの上方に設けられ、当該プラテンローラとの間を前記プラテンローラの駆動力により搬送される前記被印字テープの前記被印字層に対し、所望の印字を行う印字ヘッドと、
前記プラテンローラよりも前記第1水平方向他方側において、前記第1水平方向他方側及び前記第1水平方向一方側へと可動に設けられ、前記印字ヘッドにより前記被印字層に印字が形成され当該第1水平方向他方側に搬送されてきた前記被印字テープのうち、前記剥離材層を前記プラテンローラの下方側へ折り返し、当該剥離材層から前記被印字層及び前記粘着剤層を引き剥がす剥離板と、
前記可動に設けられた前記剥離板に対し、前記第1水平方向他方側への付勢力を付与する付勢手段と、
前記筐体のうち、前記剥離板よりも前記第1水平方向他方側の部位に設けられ、前記剥離板により引き剥がされた前記被印字層及び前記粘着剤層を、前記筐体の外部へ排出する第1排出口と、
前記プラテンローラの下方に設けられ、前記剥離板により前記第1水平方向一方側へ折り返された前記剥離材層を当該プラテンローラとの間に挟み込んで搬送するピンチローラと、
前記筐体のうち、前記第1排出口よりも下方側の部位に設けられ、前記ピンチローラにより搬送された前記剥離材層を、前記筐体の外部へ排出する第2排出口と、
前記剥離板を、前記第1水平方向に略沿って可動となるように支持する支持手段と、
を有し、
前記付勢手段は、
前記支持手段により支持された前記剥離板を、前記第1水平方向に略沿って当該第1水平方向他方側へ付勢する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置において、
前記被印字テープの搬送経路のうち、前記プラテンローラ及び前記印字ヘッドによる挟持位置と前記剥離板の前記第1水平方向他方側の端部の支持位置との間の第1区間に設けられ、当該第1区間を搬送される前記被印字テープに対し上方から当接可能な、第1リブ部材を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
前記剥離板により前記第1水平方向一方側へ折り返された前記剥離材層の搬送経路のうち、前記剥離板の前記第1水平方向他方側の端部の支持位置と前記プラテンローラ及び前記ピンチローラによる挟持位置との間の第2区間に設けられ、当該第2区間を搬送される前記剥離材層に対し下方から当接可能な、第2リブ部材を有することを特徴とする印刷装置。
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