JP6323164B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
このような現金自動預払機において、カード取扱部や紙幣入出金部等のユニットを装置本体に組込む場合は、装置本体の前面側に配置された顧客操作部に設けたカード挿入口とカード取扱ユニットのカード受入口との高さ合わせや、顧客操作部の紙幣入出金口のシャッタと紙幣入出金ユニットの紙幣受入口との高さ合わせを行う必要があり、通常、ユニットの高さ方向の位置調整は、人または重機によって組込対象のユニットを持上げ、ユニットの底面とユニットベースとの間に必要な厚さのシムを挟み込んで組付高さの調整を行っている。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ユニットの組付高さの調整作業に要する時間と労力を削減する手段を提供することを目的とする。
前記ユニットベースに設けたネジ穴に螺合させる調整ネジと、前記ユニットの組付高さを保持するためのシムと、を備えた高さ調整構造を装備した自動取引装置において、前記ユニットベースの底部の両端に立設する側部を設けると共に、前記側部と装置本体との間にスライド機構を設け、前記スライド機構によって、前記ユニットベースを前記装置本体の外に引出し、前記ユニットベースのネジ穴に螺合させた前記調整ネジの軸力により形成した隙間に前記シムを挿入して前記ユニットの組付高さの調整を行うことを特徴とする。
図1、図2において、1は自動取引装置としての現金自動預払機であり、銀行等の金融機関の支店やコンビニエンスストア等の店舗に設置され、顧客が選択した取引の入力を受付け、これを基に図示しないホストコンピュータと交信して顧客との、現金としての紙幣に関する取引処理を自動で行う機能等を有しており、装置本体2の前面側に顧客が紙幣の入出金やそれに伴う取引入力等の操作を行う顧客操作部3が設けられ、その顧客操作部3の下部には開閉扉4が設けられている。
5は表示部であり、現金自動預払機1の顧客操作部3に設けられ、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、表示画面に取引選択画面や各種の入力画面、顧客の処置を促す画面等を表示する機能を有する他、入力手段により顧客からの入力を受付ける機能等を有している。
8はキー操作部であり、顧客操作部3の前面パネル3aや開閉扉4の解放等を行うときに、金融機関の行員やコンビニエンスストアの店員等の係員が所持するキーによるキー操作を受付ける。
また、ユニットベース11の底部11aには、ユニット固定ネジ12を挿通させる穴、および組付高さ調整用の調整ネジ13を螺合させるネジ穴が設けられている。
このため、本実施例のカードユニット6aの底板には、ユニット固定ネジ12を螺合させるネジ穴が設けられ、調整ネジ13が押圧する部位は平面に形成され、かつ補強部材等で補強されている。
また、シム17には、挿入時に、ユニット固定ネジ12および調整ネジ13と当接しないように、ユニット固定ネジ12および調整ネジ13の挿通箇所に切欠き部17aが設けられている。
本実施例の高さ調整構造を装備した現金自動預払機1において、その組立時にカードユニット6aの組付高さの調整を行う場合は、顧客操作部3の前面パネル3aおよび開閉扉4を解放し、スライド機構15によってユニットベース11を装置本体2の外側に引出し、その底部11a上にカードユニット6aを載置する。
この場合に、底部11aに設けた穴の下側から挿通させたユニット固定ネジ12をカードユニット6aの底板のネジ穴に螺合させて未締結の状態で仮止めすれば、底部11aに設けた穴に挿通させたユニット固定ネジ12のネジ部を、組付高さ調整時におけるガイド部材として機能させることができる。
この場合に、取外した調整ネジ13および高さ調整に用いなかったシム17は、装置本体2の内部の他の場所に保管される。
紙幣ユニット7a等を組込む場合における組付高さの調整も、上記と同様である。
この場合は、顧客操作部3の前面パネル3aおよび開閉扉4を解放し、スライド機構15によってユニットが固定されたユニットベース11を装置本体2の外側に引出し、ユニット固定ネジ12を緩め、調整ネジ13によってユニットの底板を押圧した後にシム17を抜取り、上記と同様にして、調整ネジ13の軸力によりユニットを所定の高さまで昇降させる。その後の作動は上記と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例のユニットベース11には、図5に示すように、その側部11b、11cのそれぞれの上端部を外側(底部11aに固定されるカードユニット6aの反対側)に伸長させた鍔部21が設けられており、それぞれの鍔部21には、組付高さ調整用の調整ネジ13を螺合させるネジ穴、およびブラケット固定ネジ22を挿通させる穴22aが設けられている(図6、図7参照)。
なお、本実施例のユニットベース11の底部11aには、ユニット固定ネジ12を挿通させる穴のみが設けられ、カードユニット6aの底板には、そのユニット固定ネジ12を螺合させるネジ穴が設けられ、上記実施例1で説明した調整ネジ13が押圧する部位の補強部材等による補強は省略されている。
また、レールブラケット24のレール取付部24bには、その装置本体2側の面にスライドレール15aが取付けられており、本実施例のスライド機構15は、レール取付部24bと装置本体2との間に配置される。
このように、本実施例の高さ調整構造は、鍔部21を設けたユニットベース11、レールブラケット24、ユニットの組付高さ調整用の調整ネジ13、シム17等で構成され、そのユニットベース11は、レールブラケット24とスライド機構15を介して装置本体2に取付けられる。
この場合に、取外した調整ネジ13は、上記実施例1と同様に、装置本体2の内部の他の場所に保管される。
紙幣ユニット7a等を組込む場合における組付高さの調整も、上記と同様である。
なお、上記においては、現金自動預払機1の組立時におけるユニットの組付高さの調整について説明したが、組立後の保守時等におけるユニットの組付高さの調整も、本実施例の高さ調整構造を用いて同様に行うことができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、組付位置調整用の調整ネジを上方から締付けることが可能になり、ユニットベースの底部の下面が床面に近接している場合であっても、組付高さの調整作業を容易に行うことができる。
2 装置本体
3 顧客操作部
3a 前面パネル
4 開閉扉
5 表示部
6 カード取扱部
6a カード取扱ユニット(カードユニット)
6b カード挿入口
6c カード受入口
7 紙幣入出金部
7a 紙幣入出金ユニット(紙幣ユニット)
7b 紙幣シャッタ
7c 紙幣入出金口
8 キー操作部
11 ユニットベース
11a 底部
11b、11c 側部
12 ユニット固定ネジ
13 調整ネジ
15 スライド機構
15a、15b スライドレール
17 シム
18 隙間
21 鍔部
22 ブラケット固定ネジ
22a 穴
22b ネジ穴
24 レールブラケット
24a 押圧部
24b レール取付部
25 長穴
Claims (3)
- ユニットを固定するユニットベースと、
前記ユニットベースに設けたネジ穴に螺合させる調整ネジと、
前記ユニットの組付高さを保持するためのシムと、を備えた高さ調整構造を装備した自動取引装置において、
前記ユニットベースの底部の両端に立設する側部を設けると共に、前記側部と装置本体との間にスライド機構を設け、
前記スライド機構によって、前記ユニットベースを前記装置本体の外に引出し、前記ユニットベースのネジ穴に螺合させた前記調整ネジの軸力により形成した隙間に前記シムを挿入して前記ユニットの組付高さの調整を行うことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記ユニットベースの前記底部に前記調整ネジを螺合させるネジ穴を設け、
前記底部のネジ穴に螺合させた前記調整ネジの軸力により前記底部と前記ユニットの底面との間に隙間を形成し、当該隙間に前記シムを挿入して前記ユニットの組付高さの調整を行うことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記ユニットベースの前記側部の上端部を外側に伸長させた鍔部を設けると共に、前記鍔部に対向する押圧部を有するブラケット部材を設け、
前記鍔部に、前記調整ネジを螺合させるネジ穴を形成し、
前記鍔部のネジ穴に螺合させた前記調整ネジの軸力により前記鍔部と前記ブラケット部材の押圧部との間に隙間を形成し、当該隙間に前記シムを挿入して前記ユニットの組付高さの調整を行うことを特徴とする自動取引装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014102541A JP6323164B2 (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 自動取引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014102541A JP6323164B2 (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 自動取引装置 |
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JP2015219702A JP2015219702A (ja) | 2015-12-07 |
JP6323164B2 true JP6323164B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=54779019
Family Applications (1)
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JP2014102541A Active JP6323164B2 (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 自動取引装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6323164B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6281269U (ja) * | 1985-11-11 | 1987-05-23 | ||
JPH07108270B2 (ja) * | 1989-09-29 | 1995-11-22 | 積水化学工業株式会社 | 浴槽ユニット用架台の上下位置調整方法 |
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2014
- 2014-05-16 JP JP2014102541A patent/JP6323164B2/ja active Active
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JP2015219702A (ja) | 2015-12-07 |
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