JP6320244B2 - ミスト収集装置 - Google Patents

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本発明は、ミスト収集装置に関する。
半導体製造工程等において使用される切削装置や研削装置は、高い清浄度の雰囲気(クリーンエア)で満たされたクリーンルームに設定される。クリーンエアは、精密なフィルタによって粉塵が捕獲され作られており、コストがかかる。また、切削装置や研削装置等の加工装置は、加工水を供給しながらウェーハ等の被加工物を加工する。加工装置に供給される加工水は、通常、純水と呼ばれる不純物が取り除かれたコストの高い水であり、加工屑とともに廃棄される。
コストの高い純水の大量廃棄を課題とし、再利用するための加工廃液処理装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。加工廃液処理装置により、大部分の加工水を再利用することが可能となったが、加工装置の加工室の雰囲気中にミストとして飛散した加工水は、加工室の雰囲気とともに排出され、再利用することができない。そこで、雰囲気中のミストの捕獲を加工装置内で行う装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5086123号公報 特開2012−151263号公報
しかしながら、雰囲気中のミストの捕獲を加工装置内で行う装置では、ミストの捕獲量向上の点でさらなる改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ミストの捕獲量向上を図ることができるミスト収集装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、加工室内で被加工物に加工水を供給しながら加工を施す加工装置から加工室の雰囲気を吸引し、吸引した雰囲気からミストを収集するミスト収集装置であって、加工室に連結される吸引ダクトと、吸引ダクトを介して加工室の雰囲気を吸引し排出するファンユニットと、吸引ダクトとファンユニットの間に接続し雰囲気中のミストを捕獲して除去するミスト除去手段と、から構成され、ミスト除去手段は、ファンユニットが連結し、ファンユニットが発生させる気流の上流側に吸引ダクトが連結する筐体と、筐体に収容されるミスト捕獲部と、筐体の下端部の流出口を介して捕獲したミストからなる液体を排水する排水手段と、を備え、ミスト捕獲部は、気流の上流側に第1デミスターと、気流の下流側に第1デミスターより目の細かい第2デミスターと、を備え、第1デミスターと第2デミスターとの間には、通過する気流を冷却する冷却手段が配設されており、ファンユニットを介して排出された清浄エアはクリーンルーム内に排出される、又は加工室に戻されることを特徴とする。
また、上記ミスト収集装置において、排水手段は、筐体内の負圧に抗して液体を吸引して排出するアスピレータと、アスピレータによって排出した液体を溜める水溜部と、水溜部に溜めた水をアスピレータに供給し負圧を発生させる供給ポンプと、を備えることが好ましい。
また、上記ミスト収集装置において、冷却手段は、温度によって排出する清浄エアの湿度を制御することが好ましい。
本発明によれば、第1デミスター通過後の気流を冷却手段により冷却することで、第1デミスター通過後の気流中の飽和水蒸気量を冷却前より相対的に減少させることができ、第1デミスターを通過したミストの粒子径が大きくなることを促して、第1デミスターより目の細かい第2デミスターでミストを捕獲しやすくなる。したがって、本発明によれば、ミストの捕獲量向上を図ることができる。
図1は、実施形態に係るミスト収集装置の構成例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るミスト収集装置の構成例を示す図である。なお、図1では、実施形態に係るミスト収集装置の使用例も示している。
図1に示すミスト収集装置1は、加工装置100の加工室110の雰囲気中のミストを収集する装置である。ミスト収集装置1は、例えば半導体製造工場等のクリーンルーム内に設置される。ミスト収集装置1は、図1に示すように、吸引ダクト10と、ファンユニット20と、ミスト除去手段30と、排出ダクト40と、制御手段50と、を含んで構成されている。
ここで、加工装置100は、被加工物Wに対して切削加工を施す切削装置(ダイサ)である。加工装置100は、ミスト収集装置1と同様にクリーンルーム内に設置される。加工装置100は、加工室110内に、被加工物Wを保持するチャックテーブル120と、チャックテーブル120に保持される被加工物Wを切削する切削手段130と、を備えている。切削手段130は、例えば純水等の加工水を被加工物Wに供給しながら、被加工物Wに対して切削加工を施す。被加工物Wは、特に限定されないが、例えば、半導体ウェーハや光デバイスウェーハ、無機材料基板、延性樹脂材料基板等、各種の加工材料である。
吸引ダクト10は、加工室110とミスト除去手段30とを連通させるエアダクトである。吸引ダクト10の一端部は、加工室110に連結されている。吸引ダクト10の他端部は、ミスト除去手段30の後述する筐体31に連結されている。
ファンユニット20は、吸引ダクト10を介して加工室110の雰囲気を吸引し排出するものである。ファンユニット20は、筐体31に対して着脱可能に連結されている。ファンユニット20のユニット筐体21の排出口21aは、排出ダクト40と連結されており、クリーンルームに対して開放されてもいる。ユニット筐体21内には、ファン22と、エアフィルタ23と、が配設されている。
ファン22は、ユニット筐体21に対して、排出口21aとは反対側に設けられている。ファン22は、例えば、シロッコファンやターボファン等の遠心ファン、プロペラファン等の軸流ファンなどで構成されている。ファン22は、排出口21aとは反対側から排出口21a側に向かう気流Fを形成する。つまり、ファン22は、ミスト除去手段30側からファンユニット20側に向かって流れる気流Fを発生させる。また、ファン22は、気流Fを発生させること、つまりミスト除去手段30の筐体31内のエアを吸引することで、クリーンルーム内の気圧に対して筐体31内の気圧を負圧にする。
エアフィルタ23は、ユニット筐体21に対して、ファン22とは反対側、つまり排出口21a側に設けられている。エアフィルタ23は、例えば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)等で構成されている。このため、ファンユニット20の排出口21aからは、清浄エアが排出される。つまり、ファンユニット20を介して排出された清浄エアは、ダクトを介してクリーンルーム内に排出される、又は排出ダクト40を介して加工室110に戻される。
ミスト除去手段30は、吸引ダクト10を介して吸引される加工室110の雰囲気中のミストを捕獲して除去するものである。ミスト除去手段30は、吸引ダクト10とファンユニット20との間に接続されている。つまり、ミスト除去手段30は、吸引ダクト10とファンユニット20とに接続されており、吸引ダクト10とファンユニット20とを連通する。ミスト除去手段30は、筐体31と、ミスト捕獲部32と、排水手段33と、冷却手段34と、を備えている。
筐体31は、例えば箱状に形成されており、その内部の空間内に、ミスト捕獲部32および冷却手段34を収容している。筐体31には、ファンユニット20が発生させる気流Fの上流側に吸引ダクト10が連結され、ファンユニット20が発生させる気流Fの下流側にファンユニット20が連結されている。本実施形態では、筐体31に形成された吸引口31aに吸引ダクト10が連結され、吸引口31aとは反対側の筐体31に形成された連結口31bにファンユニット20が連結されている。なお、本実施形態では、筐体31における気流Fの上流側は、吸引口31a側であり、気流Fの向かってくる側である。また、本実施形態では、筐体31における気流Fの下流側は、連結口31b側であり、気流Fの進む側である。
ミスト捕獲部32は、筐体31内に収容されている。ミスト捕獲部32は、第1デミスター32aと、第2デミスター32bと、を備えている。第1デミスター32aおよび第2デミスター32bは、例えばステンレス鋼線をメリヤス状に編み込んだ金網が複数枚重ね合わされて構成された、いわゆるワイヤーメッシュデミスターである。第1デミスター32aおよび第2デミスター32bのそれぞれは、例えば、ステンレス鋼線に対してミストが慣性衝突したり、ステンレス鋼線がミストに対して直接遮断したりすることで、エアとミストとを分離し、ミストからなる液体Lを生成する。第1デミスター32aと第2デミスター32bとは、互いに間隔をおいて配置されている。第1デミスター32aと第2デミスター32bとの間には、第2デミスター32bを通過する気流Fを冷却する冷却手段34が配設されている。
第1デミスター32aは、筐体31において、気流Fの上流側に配設されている。第1デミスター32aの網目は、例えば、第2デミスター32bより目の粗い網目である。第2デミスター32bは、筐体31において、気流Fの下流側に配設されている。第2デミスター32bの網目は、例えば、第1デミスター32aより目の細かい網目である。
排水手段33は、筐体31の下端部の流出口33bを介して、第1デミスター32aや第2デミスター32bで捕獲したミストからなる液体Lを排水するものである。排水手段33は、傾斜面33aと、流出口33bと、ドレイン管33cと、アスピレータ33dと、水溜部33eと、供給ポンプ33fと、を備えている。
傾斜面33aは、気流Fの上流側から下流側に向かって、筐体31内の底面の鉛直方向の位置が徐々に低下して形成されている。
流出口33bは、傾斜面33aにおいて、気流Fの下流側の端部に形成されている。
ドレイン管33cは、筐体31から鉛直方向の下方に延在されている。ドレイン管33cの一端部は、流出口33bに連結されている。ドレイン管33cの他端部は、例えばゴム管等を介して、アスピレータ33dの吸い込み口に連結されている。
アスピレータ33dは、筐体31内の負圧に抗して液体Lを吸引して排出するものである。アスピレータ33dは、供給ポンプ33fから供給される水を吐出するベンチュリノズルと、ベンチュリノズルの先端部の周囲に設けられる筒部と、筒部に設けられて筒部内と連通する吸い込み口と、筒部に設けられてベンチュリノズルの先端部と連通するディフューザーと、を有している、一般的なアスピレータである。アスピレータ33dは、ベンチュリノズルから吐出する水、および吸い込み口から吸い込む液体Lのそれぞれを、水溜部33eに排出する。
水溜部33eは、アスピレータ33dによって筐体31内から吸引して排出した液体Lを溜めるものである。本実施形態では、水溜部33eに溜めた水は、第1デミスター32aと第2デミスター32bとで捕獲したミストからなる液体Lである。また、水溜部33eに溜めた水は、例えば、加工装置100での加工時に供給される加工水の廃液を処理する加工廃液処理装置により、加工水として再生されて加工装置100に供給される。
冷却手段34は、筐体31内において、第1デミスター32aと第2デミスター32bとの間に配設されている。冷却手段34は、第1デミスター32aを通過後で、第2デミスター32bを通過前の気流Fを冷却する。つまり、冷却手段34は、第2デミスター32bを通過する気流Fを冷却する。なお、本実施形態では、気流Fを冷却するとは、第1デミスター32aを通過したエアを冷却することである。
また、冷却手段34は、例えば図示しない迷路板(バッフル板とも称される)等が交互に複数配設されており、第1デミスター32aを通過したエアの流れる流路が迷路状に形成されている。本実施形態では、冷却手段34は、例えば半導体製造工場に併設されるチラー等で冷却した水が流れる図示しない冷却管を筐体31内に有している。なお、冷却管は、第1デミスター32aを通過したエアに対して、熱交換可能に構成されていることが好ましい。
また、冷却手段34は、温度によってクリーンルーム内に排出する清浄エア、又は加工室110に戻される清浄エアの湿度を制御する。つまり、冷却手段34は、第1デミスター32aを通過したエアの温度を制御することで、第2デミスター32bで捕獲されるミストの捕獲量を制御する。
排出ダクト40は、加工室110とファンユニット20とを連通させるエアダクトである。排出ダクト40の一端部は、加工室110に連結されている。排出ダクト40の他端部は、ユニット筐体21の排出口21aに連結されている。
制御手段50は、ミスト収集装置1の全体の動作を制御するものである。制御手段50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を有するマイクロコンピュータである。制御手段50は、機能概念的に、清浄エア温度検出部51と、清浄エア湿度検出部52と、清浄エア温度調整部53、清浄エア湿度調整部54と、切替部55と、水位調整部56と、を含んで構成されている。
清浄エア温度検出部51は、例えば、ファンユニット20に設けられる図示しない温度センサから出力された検出信号に基づいて、クリーンルーム内に排出する清浄エア、又は加工室110に戻される清浄エアの温度を検出する。
清浄エア湿度検出部52は、例えば、ファンユニット20に設けられる図示しない湿度センサから出力された検出信号に基づいて、クリーンルーム内に排出する清浄エア、又は加工室110に戻される清浄エアの相対湿度を検出する。
清浄エア温度調整部53は、清浄エア温度検出部51が検出する温度に基づいて、クリーンルーム内に排出する清浄エア、又は加工室110に戻される清浄エアの温度が所定の温度となるように、冷却手段34により冷却されて第2デミスター32bを通過したエアを、例えばファンユニット20に設けられる図示しない加熱手段により加熱させる。つまり、清浄エア温度調整部53は、加熱手段によるエアの加熱温度を調整することで、清浄エアの温度を調整する。ここで、清浄エアの所定の温度は、クリーンルーム内の雰囲気の温度や加工室110内の雰囲気の温度と同じ温度であり、オペレータにより設定可能な任意の温度である。
清浄エア湿度調整部54は、清浄エア湿度検出部52が検出する相対湿度に基づいて、クリーンルーム内に排出する清浄エア、又は加工室110に戻される清浄エアの相対湿度が所定の相対湿度となるように、第1デミスター32aを通過したエアを、冷却手段34により冷却させる。つまり、清浄エア湿度調整部54は、冷却手段34によるエアの冷却温度を調整することで、清浄エアの相対湿度を調整する。ここで、清浄エアの所定の相対湿度は、クリーンルーム内の雰囲気の相対湿度や加工室110内の雰囲気の相対湿度と同じ相対湿度であり、オペレータにより設定可能な任意の相対湿度である。また、湿度センサは、加熱手段により加熱されて所定の温度に調整された清浄エアに対して、相対湿度を検出するように構成されていることが好ましい。
なお、清浄エアの温度設定や相対湿度設定は、例えば、現在の清浄エアの温度や相対湿度、および清浄エアの温度や相対湿度の設定値を表示可能な表示部(例えばセグメントディスプレイ等)と、温度や相対湿度の設定値を入力可能な入力部(例えばアップ・ダウンキー等)と、を有する図示しない表示・入力手段を介して、オペレータにより設定される。また、表示・入力手段は、オペレータに対する操作性や視認性のよい箇所で、筐体31に設けられていることが好ましい。
切替部55は、例えば排出口21aに設けられる切替バルブ等により、ファンユニット20を介して排出された清浄エアをクリーンルーム内に排出させる、又はファンユニット20を介して排出された清浄エアを加工室110に戻させる。つまり、切替部55は、切替バルブにより清浄エアの排出先を切り替えることで、清浄エアをクリーンルーム内に排出する、又は加工室110に戻す。
水位調整部56は、例えば、水溜部33eに設けられる図示しない水位センサから出力された検出信号に基づいて、水溜部33eに加工水等を供給する給水管の開閉バルブの開閉動作、および水溜部33e内の水を加工廃液処理装置等へ排水する排水ポンプの動作を制御する。つまり、水位調整部56は、加工水を水溜部33e内へ供給したり、水溜部33e内の水を排水したりすることで、水溜部33eの水位を調整する。本実施形態では、水位調整部56は、水溜部33eから水がオーバーフローせず、供給ポンプ33fが空回りしない水位を維持するように、水溜部33eの水位を調整する。
次に、以上のように構成されたミスト収集装置1の基本動作について説明する。なお、クリーンルーム内の雰囲気や加工室110内の雰囲気は、例えば、温度が23℃程度、相対湿度が40%程度から60%程度に保たれるように、オペレータにより予め設定されている。また、ミスト収集装置1の排出口21aから排出される清浄エアは、クリーンルーム内の雰囲気や加工室110内の雰囲気と同様に、例えば、温度が23℃程度、相対湿度が40%程度から60%程度に保たれるように、オペレータにより予め設定されている。また、加工装置100に供給される加工水は、クリーンルーム内の雰囲気や加工室110内の雰囲気と同様に、例えば、温度が23℃程度に保たれるように、オペレータにより予め設定されている。また、ミスト収集装置1は、少なくとも加工装置100による加工開始前に電源投入され、稼働する。
被加工物Wに対して加工装置100が加工を実施していない状態(つまり加工室110内で加工水のミストが発生していない状態)において、ミスト収集装置1は、吸引ダクト10を介して加工室110の雰囲気を吸引しつつ、排出ダクト40を介して清浄エアを加工室110に戻す、又はクリーンルーム内に排出させる。なお、制御手段50が清浄エアをクリーンルーム内に排出させる場合には、加工装置100の筐体に設けられ加工室110とクリーンルームとを連通させる図示しない吸気口を介して、クリーンルーム内の雰囲気が加工室110内に供給される。
被加工物Wに対して加工装置100が加工を施している状態(つまり加工室110内で加工水のミストが発生している状態)において、ミスト収集装置1は、吸引ダクト10を介して加工室110の雰囲気を吸引しつつ、排出ダクト40を介して清浄エアを加工室110に戻す。ここで、制御手段50では、清浄エアの温度や相対湿度が所定の温度や所定の相対湿度を保つように、冷却手段34によるエア(第1デミスター32a通過後のエア)の冷却温度と、加熱手段による清浄エアの加熱温度とを調整する。
また、ミスト収集装置1では、吸引ダクト10を介して吸引されたエアを第1デミスター32aに通過させつつ、吸引ダクト10を介して吸引されたエア中のミストを第1デミスター32aで捕獲させることで、第1デミスター32a通過後のエアを第1デミスター32a通過前のエアより相対的に相対湿度を低下させる。また、ミスト収集装置1では、第1デミスター32a通過後のエアを清浄エアの相対湿度(所定の相対湿度および検出される相対湿度)に応じて冷却手段34により冷却させることで、第1デミスター32a通過後のエアを冷却前のエアより相対的に相対湿度を上昇させ(つまり冷却前より相対的に飽和水蒸気量を減少させ)、第1デミスター32a通過後のエア中のミストの粒子径を拡大させる(エア中のミストを核に、エア中の水蒸気を凝集させる)。また、ミスト収集装置1では、冷却手段34により冷却されたエアを第2デミスター32bに通過させ、冷却手段34により冷却されたエア中のミストを第2デミスター32bで捕獲する。つまり、ミスト収集装置1では、第1デミスター32a通過後のエアに対する冷却温度を相対的に低くすることで、第1デミスター32a通過後のエア中のミストの捕獲量を相対的に増加させ、第1デミスター32a通過後のエアに対する冷却温度を相対的に高くすることで、第1デミスター32a通過後のエア中のミストの捕獲量を相対的に減少させる。
また、ミスト収集装置1では、第1デミスター32aおよび第2デミスター32bのそれぞれで捕獲されたミストからなる液体Lを生成し、生成した液体Lを傾斜面33aから流出口33bへ流下させる。また、ミスト収集装置1では、流出口33bへ流下した液体Lをアスピレータ33dにより吸引し、水溜部33eに排出する。また、ミスト収集装置1では、捕獲したミストからなる液体Lをアスピレータ33dによって吸引して水溜部33eに排出するため、水溜部33eの水位低下を抑制する。
また、ミスト収集装置1では、第1デミスター32a通過後のエアを清浄エアの湿度(所定の相対湿度および検出される相対湿度)に応じて冷却手段34により冷却させつつ、第2デミスター32b通過後のエアを清浄エアの温度(所定の温度および検出される温度)に応じて加熱手段により加熱させ、加熱したエアをエアフィルタ23に通過させることで、所定の温度および所定の相対湿度の清浄エアを生成し、所定の温度および所定の相対湿度の清浄エアを排出ダクト40を介して加工室110に戻す、又はクリーンルーム内に排出させる。
以上のように、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、吸引ダクト10を介して吸引された加工室110の雰囲気を第1デミスター32aに通過させて雰囲気中のミストを捕獲した後、第1デミスター32a通過後のエアを冷却手段34により冷却することで、第1デミスター32aを通り抜けたミスト(つまり第1デミスター32a通過後のエア中のミスト)の粒子径を、冷却前より相対的に拡大させることができる。また、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、冷却手段34により冷却したエアを、第1デミスター32aより目の細かい第2デミスター32bに通過させることで、冷却前より粒子径が相対的に拡大したミスト(つまり冷却したエア中のミスト)を第2デミスター32bで捕獲することができる。また、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、冷却手段34により冷却したエアで第2デミスター32bが冷却されるので、第2デミスター32bで捕獲したミストからなる液体Lの気化を抑制することもできる。つまり、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、冷却前より粒子径が相対的に拡大したミストを含むエアを、第1デミスター32aより目の細かい第2デミスター32bに通過させることで、ミストと第2デミスター32bとの慣性衝突や直接遮断等を促して、ミストを第2デミスター32bで捕獲し、エアとミストとの分離性能を向上することができる。したがって、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、ミストの捕獲量向上を図ることができるという効果を奏する。
また、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、筐体31内から吸引した液体Lを水溜部33eに排出して溜めるので、水溜部33e内に外部から水を別途供給することを抑制することができる。また、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、捕獲したミストからなる液体Lをアスピレータ33dによって吸引して水溜部33eに排出する際に、排出される液体Lを水溜部33eに溜めて、溜めた液体Lを利用してアスピレータ33dを吸引源として作用させることができる。つまり、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、筐体31内から十分な量の液体Lが吸引されている場合、水溜部33e内に外部から水を別途供給することなく、アスピレータ33dを吸引源として使用することができるという効果を奏する。
また、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、第1デミスター32a通過後のエアに対する冷却手段34による冷却温度を相対的に低くする(つまり第1デミスター32a通過後のエアと冷却後のエアとの温度差を相対的に大きくする)ことで、第2デミスター32bでのミストの捕獲量を増加させることができ、第1デミスター32a通過後のエアに対する冷却手段34による冷却温度を相対的に高くする(つまり第1デミスター32a通過後のエアと冷却後のエアとの温度差を相対的に小さくする)ことで、第2デミスター32bでのミストの捕獲量を減少させることができる。したがって、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、冷却手段34によるエアの冷却温度を調整することにより、ミストの捕獲量を調整することができる。
また、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、ミストの捕獲量を調整することができるので、任意の相対湿度の清浄エアを生成することができる。したがって、実施形態に係るミスト収集装置1によれば、任意の相対湿度の清浄エアをクリーンルーム内に排出する、又は加工室110に戻すことができるという効果を奏する。
なお、上記の実施形態では、ミスト収集装置1は、ファンユニット20を介して排出された清浄エアをクリーンルーム内に排出する、又は加工室110に戻していたが、これに限定されるものではなく、例えば、清浄エアをクリーンルームおよび加工室110のそれぞれに戻してもよい。
また、上記の実施形態では、ミスト収集装置1は、第1デミスター32aおよび第2デミスター32bのそれぞれが複数枚の金網を重ね合わせたワイヤーメッシュデミスターを備えていたが、エア中のミストを捕獲することができればよいので、例えば、金網を渦巻き状に巻き合わせたワイヤーメッシュデミスターを備えるものであってもよい。
また、上記の実施形態では、ミスト収集装置1は、水溜部33eに溜めた水がミストからなる液体Lであったが、アスピレータ33dを吸引源として使用可能な流体であればよいので、例えば、純水等の加工水や加工廃液処理装置で再生した加工水等であってもよい。このため、水溜部33eに水や液体Lが溜まっていない場合などには、外部から加工水等を水溜部33eに溜めることで、アスピレータ33dを吸引源として使用可能である。
また、上記の実施形態では、ミスト収集装置1は、チラー等で冷却した水を冷却管に流すことで、第1デミスター32a通過後のエアを冷却手段34で冷却していたが、いわゆる蒸気圧縮式冷凍機で冷却したフロンガス等の冷却媒体を冷却管に流すことでエアを冷却してもよい。この場合、第1デミスター32a通過後のエアをより低い温度に冷却することができ、ミストの捕獲量をより向上させることができる。
また、上記の実施形態では、ミスト収集装置1は、冷却手段34に複数の迷路板が交互に複数配設されていたが、冷却手段34により第1デミスター32a通過後のエアを冷却することで任意の相対湿度の清浄エアを生成することができればよいので、第1デミスター32a通過後のエアを螺旋状に流通させてもよい。つまり、ミスト収集装置1は、第1デミスター32a通過後のエアを冷却し、任意の相対湿度の清浄エアを生成することができるのであれば、冷却手段34の構成は特に限定されない。
また、上記の実施形態では、加工装置100は、被加工物Wに対して切削加工を施す切削装置(ダイサ)であったが、これに限定されるものではなく、例えば、加工水を供給しながら研削砥石で被加工物W等を研削する研削装置(グラインダ)、加工水を供給しながら研磨ホイールで被加工物W等を研磨する研磨装置(ポリッシャ)、高圧高速の加工水とともに吐出される研磨材で被加工物W等を切断する、いわゆるウォータージェットソー等、各種の加工装置であってもよい。
1 ミスト収集装置
10 吸引ダクト
20 ファンユニット
30 ミスト除去手段
31 筐体
32 ミスト捕獲部
32a 第1デミスター
32b 第2デミスター
33 排水手段
33b 流出口
33d アスピレータ
33e 水溜部
33f 供給ポンプ
34 冷却手段
100 加工装置
110 加工室
F 気流
L 液体
W 被加工物

Claims (3)

  1. 加工室内で被加工物に加工水を供給しながら加工を施す加工装置から前記加工室の雰囲気を吸引し、吸引した前記雰囲気からミストを収集するミスト収集装置であって、
    前記加工室に連結される吸引ダクトと、前記吸引ダクトを介して前記加工室の雰囲気を吸引し排出するファンユニットと、前記吸引ダクトと前記ファンユニットの間に接続し前記雰囲気中のミストを捕獲して除去するミスト除去手段と、から構成され、
    前記ミスト除去手段は、
    前記ファンユニットが連結し、前記ファンユニットが発生させる気流の上流側に前記吸引ダクトが連結する筐体と、
    前記筐体に収容されるミスト捕獲部と、
    前記筐体の下端部の流出口を介して捕獲したミストからなる液体を排水する排水手段と、を備え、
    前記ミスト捕獲部は、
    前記気流の上流側に第1デミスターと、前記気流の下流側に前記第1デミスターより目の細かい第2デミスターと、を備え、
    前記第1デミスターと前記第2デミスターとの間には、通過する気流を冷却する冷却手段が配設されており、
    前記ファンユニットを介して排出された清浄エアはクリーンルーム内に排出される、又は前記加工室に戻されることを特徴とするミスト収集装置。
  2. 前記排水手段は、
    前記筐体内の負圧に抗して前記液体を吸引して排出するアスピレータと、
    前記アスピレータによって排出した前記液体を溜める水溜部と、
    前記水溜部に溜めた水を前記アスピレータに供給し負圧を発生させる供給ポンプと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のミスト収集装置。
  3. 前記冷却手段は、
    温度によって排出する前記清浄エアの湿度を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のミスト収集装置。
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