JP6319514B2 - 送風機 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年4月28日に出願された日本特許出願番号2015−91638号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本開示は、送風機に関するものである。
特許文献1には、温度の異なる2種類の送風空気を異なる吹出口に導く送風機が開示されている。2種類の送風空気は、具体的には温風と冷風である。この送風機では、遠心ファンを囲むケーシングの内部に仕切り部材を配置することで、2種類の送風空気の各々の通路が形成されており、それにより、2種類の送風空気を異なる吹出口に導くことができる。
特公平5−39810号公報
しかし、上記のような構成では、2つの通路が遠心ファンの回転中心から見て同じ方向に配置されているので、ケーシングの体格が大きくなりがちである。
本開示は上記点に鑑み、温度の異なる2種類以上の送風空気を異なる吹出口に導く送風機において、ケーシングの体格を従来よりも小さくすることを目的とする。
上記目的を達成するための1つの観点によれば、送風機は、軸芯の周りに回転することで温度の異なる複数種類の送風空気を吸い込んで吹き出すファンと、前記ファンから吹き出された前記複数種類の送風空気を導くケーシングと、を備える。前記ケーシングは、前記ファンよりも前記軸芯を中心とする径方向外側に位置する周壁を有し、前記周壁は、前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第1のスクロール内壁面および前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第2のスクロール内壁面を有する。前記第1のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出された第1種類の送風空気を第1の出口空間に導く形状に形成される。前記第2のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出されると共に前記第1種類の送風空気とは温度が異なる第2種類の送風空気を前記第1の出口空間とは異なる第2の出口空間に導く形状に形成される。前記第1のスクロール内壁面と前記第2のスクロール内壁面は、前記軸芯を始点とする径方向に重ならないよう配置されている。
このようになっていることで、軸芯から見てスクロール空間の外側を更にスクロール空間が巻いていたり、逆にスクロール空間の外側を更にスクロール空間が巻いていたりすることがない。したがって、ケーシングの体格を小さく抑えることができる。
また、別の観点によれば、送風機は、軸芯の周りに回転することで温度の異なる複数種類の送風空気を吸い込んで吹き出すファンと、前記ファンから吹き出された前記複数種類の送風空気を導くケーシングと、を備える。前記ケーシングは、前記ファンよりも前記軸芯を中心とする径方向外側に位置する周壁を有する。前記周壁は、前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第1のスクロール内壁面および前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第2のスクロール内壁面を有する。前記第1のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出された第1種類の送風空気を第1の出口空間に導く形状に形成される。前記第2のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出されると共に前記第1種類の送風空気とは温度が異なる第2種類の送風空気を前記第1の出口空間とは異なる第2の出口空間に導く形状に形成される。前記第1のスクロール内壁面は、前記第1種類の送風空気の流れの上流側にある第1ノーズ部から、前記第1種類の送風空気の流れの下流側に延びる。前記周壁における前記第1ノーズ部の裏面側は、前記ケーシングの外部の空気が存在する空間に面している。前記第2のスクロール内壁面は、前記第2種類の送風空気の流れの上流側にある第2ノーズ部から、前記第1種類の送風空気の流れの下流側に延びる。前記周壁における前記第2ノーズ部の裏面側は、前記ケーシングの外部の空気が存在する空間に面している。
第1実施形態に係る空調ユニットの断面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1のIV−IV断面図である。 図1のV−V断面図である。 比較例である。 第2実施形態に係る空調ユニットの断面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 図7のIX−IX断面図である。 図7のX−X断面図である。 図7のXI−XI断面図である。 図7の図XII−XII断面における端面図である。 図7のXIII−XIII断面図である。 図7のXIV−XIV断面図である。 他の実施形態に係る空調ユニットの断面図である。 他の実施形態に係る空調ユニットの断面図である。
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1〜図5を用いて説明する。本実施形態では、車室内の空調を行う車両用空調装置を車両に適用した例を説明する。図1に示すように、車両用空調装置は、主たる構成要素として、空調ユニット10を備える。図1は、搭載先の車両の前後方向に垂直な断面における、本実施形態に係る空調ユニット10の断面図である。
なお、図1に示す上と下とを示す矢印は、車両用空調装置を車両に搭載した際の車両の上方向および下方向を示している。また、図1に示す右と左とを示す矢印は、車両用空調装置を車両に搭載した際の車両の右方向および左方向を示している。このことは、その他の図面においても同様である。また、他の図において、前と後を示す矢印は、車両用空調装置を車両に搭載した際の前方向および後ろ方向を示している。
空調ユニット10は、車室内に配置されている。より具体的は、空調ユニット10は、ダッシュボード内かつ計器盤(すなわちインストルメントパネル)の下方部に配置されている。空調ユニット10は、その外殻を形成する空調ケース11の内部に、エバポレータ13、ヒータコア14等を収容したものである。
空調ケース11は、車室内へ送風する送風空気の通風路を構成する筒形状のケースである。本実施形態の空調ケース11は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)により成形されている。
空調ケース11の空気流れ最上流側には、車外の空気である外気を導入する外気導入口121、および車室内空気を導入する内気導入口122が形成されている。
また、空調ケース11内の外気導入口121、内気導入口122の空気流れ下流側には、内外気切替ドア123が配置されている。内外気切替ドア123は、各導入口121、122の開口面積を調整して、外気の導入風量と内気の導入風量の割合を変化させるダンパである。内外気切替ドア123は、外気導入口121と内気導入口122との間に回動自在に配置されて、図示しないアクチュエータにより駆動される。
また、空調ケース11内における内外気切替ドア123の空気流れ下流側には、エアフィルタ8が配置されている。このエアフィルタ8は、空調ケース11の内面に固定された板形状の部材であり、紙材または樹脂材の不織布から成る。このエアフィルタ8は、外気導入口121、内気導入口122から空調ケース11内に浸入した空気中の粉塵、埃を除去して空気を濾過する。
空調ケース11内におけるエアフィルタ8の空気流れ下流側には、車室内への送風空気を冷却する冷却部を構成するエバポレータ13が配置されている。このエバポレータ13は、内部を流通する低温冷媒の蒸発潜熱を空調ケース11内の送風空気から吸熱することで送風空気を冷却する熱交換器であり、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧機構と共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する。
空調ケース11内におけるエバポレータ13の空気流れ下流側には、車室内への送風空気を加熱する加熱部を構成するエバポレータ13が配置されている。ヒータコア14は、図示しない車両のエンジンの冷却水を熱源として、空調ケース11内の送風空気を加熱する熱交換器である。
また、空調ケース11内の内外気切替ドア123の空気流れすぐ下流から遠心送風機19までには、上下仕切板21が配置されている。この上下仕切板21は、空調ケース11に固定される平板形状の樹脂製部材であり、その板面が車両の上下方向に垂直である。この上下仕切板21によって、空調ケース11内で送風空気が流れる空間のうち内外気切替ドア123から遠心送風機19までの空間が、車両の上下に仕切られる。
また、遠心送風機19の車両上方かつ上下仕切板21よりも車両右側には、平板形状の樹脂製の上側吸込口仕切板23aが配置されている。この上側吸込口仕切板23aは、空調ケース11の内面に固定されている。また上側吸込口仕切板23aは、上下仕切板21とは別部材であり、上下仕切板21には固定されていない。また、上下仕切板21の車両右側端部と上側吸込口仕切板23aの車両左側端部は、互いに接触するかまたは微小な空隙を隔てて隣接している。また、上下仕切板21と上側吸込口仕切板23aは平行であり、上下仕切板21と上側吸込口仕切板23aにより1つの平板が構成される。
また、遠心送風機19の車両下方かつ上下仕切板21よりも車両右側には、平板形状の樹脂製の下側吸込口仕切板23bが配置されている。この下側吸込口仕切板23bは、空調ケース11の内面に固定されている。また下側吸込口仕切板23bは、上下仕切板21とは別部材であり、上下仕切板21には固定されていない。また、上下仕切板21の車両右側端部と下側吸込口仕切板23bの車両左側端部は、互いに接触するかまたは微小な空隙を隔てて隣接している。また、上下仕切板21と下側吸込口仕切板23bは平行であり、上下仕切板21と下側吸込口仕切板23bにより1つの平板が構成される。
また、空調ケース11内の内外気切替ドア123の空気流れすぐ下流から遠心送風機19の車両左側の端部までには、前後仕切板22が配置されている。この前後仕切板22は、空調ケース11に固定される平板形状の樹脂製部材であり、その板面が車両の前後方向に垂直である。この前後仕切板22によって、空調ケース11内で送風空気が流れる空間のうち内外気切替ドア123から遠心送風機19までの空間が、車両の前後に仕切られる。
これら上下仕切板21および前後仕切板22は、空調ケース11内において互いに垂直に交差する。したがって、空調ケース11内で送風空気が流れる空間のうち内外気切替ドア123から遠心送風機19の車両上方および車両下方までの空間が、上下仕切板21、前後仕切板22、上側吸込口仕切板23a、下側吸込口仕切板23bによって、上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4という4つの空間に分離される。
より具体的には、上下仕切板21が空間R1、R2と空間R3、R4とを隔て、前後仕切板22が空間R1、R3と空間R2、R4とを隔てる。また、上側吸込口仕切板23aが空間R1と空間R2とを隔て、下側吸込口仕切板23bが空間R3と空間R4を隔てる。
上述のエアフィルタ8、エバポレータ13およびヒータコア14は、これら上下仕切板21および前後仕切板22を貫通して配置され、上述の上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4のすべての内部に存在している。
上部前側空間R1における、エバポレータ13の空気流れ下流側かつヒータコア14の空気流れ上流側には、上部前側空間R1内で冷風と温風の風量割合を調整するための上部前側エアミックスドア181および上部前側ドアシャフト186が配置されている。
上部前側エアミックスドア181は、板形状の樹脂部材であり、上部前側ドアシャフト186に対して車両上下方向に変位可能に、上部前側ドアシャフト186に接続されている。上部前側ドアシャフト186は、図示しないアクチュエータに駆動されて回転することで、上部前側エアミックスドア181を車両上下方向に変位させる。これにより、上部前側空間R1において、エバポレータ13を通ってヒータコア14に流入する送風空気である冷風とエバポレータ13を通ってヒータコア14をバイパスする温風の風量割合を調整することができる。
また、上部後側空間R2における、エバポレータ13の空気流れ下流側かつヒータコア14の空気流れ上流側には、上部後側空間R2内で冷風と温風の風量割合を調整するための上部後側エアミックスドア182および上部後側ドアシャフト187が配置されている。上部後側エアミックスドア182および上部後側ドアシャフト187の構成および機能は、それぞれ上部前側エアミックスドア181および上部後側エアミックスドア182と同等である。
また、下部前側空間R3における、エバポレータ13の空気流れ下流側かつヒータコア14の空気流れ上流側には、下部前側空間R3内で冷風と温風の風量割合を調整するための下部前側エアミックスドア183および下部前側ドアシャフト188が配置されている。下部前側エアミックスドア183および下部前側ドアシャフト188の構成および機能は、それぞれ上部前側エアミックスドア181および上部後側エアミックスドア182と同等である。
また、下部後側空間R4における、エバポレータ13の空気流れ下流側かつヒータコア14の空気流れ上流側には、下部後側エアミックスドア184および下部後側ドアシャフト189が配置されている。下部後側エアミックスドア184および下部後側ドアシャフト189は、下部後側空間R4内で冷風と温風の風量割合を調整するための部材である。下部後側エアミックスドア184および下部後側ドアシャフト189の構成および機能は、それぞれ上部前側エアミックスドア181および上部後側エアミックスドア182と同等である。
なお、これらドアシャフト186〜189は、それぞれ独立に、すなわち、どの1個のドアシャフトも他のドアシャフトに影響されず、駆動される。したがって、これらエアミックスドア181〜184の位置は、それぞれ独立に、すなわち、どの1個のエアミックスドアの位置も他のエアミックスドアの位置に影響されず、調節される。
したがって、場合によっては、上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4から遠心送風機19に流入する送風空気の温度は、上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4のすべてにおいて異なる。また、場合によっては、上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4から遠心送風機19に流入する送風空気の温度は、上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4のすべてにおいて同じである。
一例として、内外気切替ドア123が内気も外気も導入する内外気二層モード位置にある例について説明する。この例では、内外気切替ドア123および上下仕切板21によって内気と外気が分離され、内気が上部前側空間R1、上部後側空間R2に流入し、外気が下部前側空間R3、下部後側空間R4に流入する。またこの例では、冷風と温風の風量割合が上部前側空間R1と上部後側空間R2で異なるよう、上部前側エアミックスドア181および上部後側エアミックスドア182の位置が調節されている。またこの例では、冷風と温風の風量割合が下部前側空間R3と下部後側空間R4で異なるよう、下部前側エアミックスドア183および下部後側エアミックスドア184の位置が調節されている。したがって、この例では、上部前側空間R1から遠心送風機19に流入する送風空気の温度と、上部後側空間R2から遠心送風機19に流入する送風空気の温度とが異なる。またこの例では、下部前側空間R3から遠心送風機19に流入する送風空気の温度と、下部後側空間R4から遠心送風機19に流入する送風空気の温度とが異なる。
上部前側空間R1、上部後側空間R2、下部前側空間R3、下部後側空間R4の各々における、ヒータコア14の空気流れ下流側には、遠心送風機19が配置されている。遠心送風機19は、上記各空間を流れる空気を吸い込んで空調ケース11の外部に吹き出す装置である。
このように、空調ケース11の内部空間において、内外気切替ドア123、エアフィルタ8、エバポレータ13、4つのドアシャフト186〜189、4つのエアミックスドア181〜184、ヒータコア14、遠心送風機19が、当該内部空間の長手方向に、空気流れ方向の上流から下流にこの順で、並んで配置されている。
以下、遠心送風機19の詳細について説明する。遠心送風機19は、モータ190、回転軸191、上側遠心多翼ファン192、上側スクロールケーシング193、下側遠心多翼ファン194、下側スクロールケーシング195を有している。
モータ190は、空調ケース11内において上側遠心多翼ファン192と下側遠心多翼ファン194の間に配置されている。このモータ190の出力軸に相当する回転軸191は、モータ190のモータハウジングから上側遠心多翼ファン192側と下側遠心多翼ファン194側の両方に延びている。そして、モータ190の作動時に回転軸191が回転駆動される。回転軸191は、棒形状の金属部材であり、一方側の端部で上側遠心多翼ファン192に接続され、他方側の端部で下側遠心多翼ファン194に接続される。なお、他の例として、モータ190は、空調ケース11の外部に配置されていてもよい。
この回転軸191は、モータ190によって駆動されて軸芯CLを中心に回転することで、モータ190で発生した回転トルクを遠心多翼ファン192、194に伝達する。なお、軸芯CLは、車両上下方向に平行である。
上側スクロールケーシング193は、図1、図2、図4に示す通り空調ケース11内に配置され、回転軸191の一部および上側遠心多翼ファン192を収容する筐体である。上側スクロールケーシング193は、空気導入側底壁193a、反対側底壁193b、スクロール外周壁193cを有している。
空気導入側底壁193aは、車両の上下方向に直交する板形状の樹脂製の部材であり、その中央部にある内周端部は連通孔を囲んでいる。連通孔は、上側スクロールケーシング193の内部空間を上部前側空間R1および上部後側空間R2に連通させる孔である。
反対側底壁193bは、車両の上下方向に直交すると共に空気導入側底壁193aと車両上下方向に対向する板形状の樹脂製の部材である。この反対側底壁193bは、空気導入側底壁193aと違って孔が開けられていない。また、反対側底壁193bは、上下仕切板21に一体に接続されており、上下仕切板21と共に空調ケース11内の空間を上下に仕切っている。
スクロール外周壁193cは、上側スクロールケーシング193の外周を構成する板形状の樹脂製の部材である。このスクロール外周壁193cは、その一端である車両上側端において空気導入側底壁193aの外周端と接続し、その他端である車両下側端において反対側底壁193bの外周端と接続している。したがって、スクロール外周壁193cは空気導入側底壁193aと反対側底壁193bを繋ぐ部材である。そして、スクロール外周壁193cは、上側遠心多翼ファン192よりも軸芯CLを中心とする径方向外側に位置する。
なお、空気導入側底壁193a、反対側底壁193b、スクロール外周壁193cで囲まれた空間が、上側スクロールケーシング193の内部空間である。
また、上側スクロールケーシング193は、2つの樹脂製のダクト201、202に接続されている。そして、上側スクロールケーシング193の内部空間は、これらダクト201、202の内部空間に連通している。ダクト201、202の各々は、空調ケース11の外部かつダッシュボード内部に配置される配管であり、一端が上側スクロールケーシング193の内部空間に開口しており、他端が車室内に開口している。したがって、上側スクロールケーシング193の内部空間から出た送風空気は、これらダクト201、201を通って車室内に吹き出される。
上側遠心多翼ファン192は、上側スクロールケーシング193の内部空間に収容され、軸芯CLを中心に回転することで送風空気を吸い込み、軸芯CLから離れる方向に送風空気を吹き出す部材である。この上側遠心多翼ファン192は、図4に示すように、ボス部192a、複数枚(例えば40枚)のブレード192b、および図示しない天板部を有している。上側遠心多翼ファン192は、シロッコファンであってもよいしターボファンであってもよい。
ボス部192aは、板形状の樹脂製部材であり、中心部が回転軸191に固定されている。そしてボス部192aは、回転軸191と接続する部分を頂点として車両上方向に凸の形状、すなわち、軸芯CLに沿った空気導入側底壁193aに開けられた連通孔の方向に凸の形状を有している。また、このボス部192aは、回転軸191と共に回転可能になっている。
複数枚のブレード192bは、ファン軸心CLを中心とする円柱状のファン吸込空間のまわりに周方向に等間隔で周状に配置された平板の樹脂製部材である。ファン吸込空間は、上側スクロールケーシング193の内部空間のうち、ファン軸心CLおよびファン軸心CLの近傍の空間を含む空間である。そして各ブレード192bは、ボス部192aに対して垂直に、かつ、送風空気がファン軸芯CLから離れる方向に導かれるよう(すなわち、ファン軸芯CLを中心とした径方向に垂直にならないよう)、ボス部192aに接続かつ固定されている。したがって、これら複数枚のブレード192bは、ボス部192aと一体的に回転する。
天板は、上記複数枚のブレード192bを挟んでボス部192aと対向する円環板形状の樹脂製部材であり、すべてのブレード192bが天板に接続かつ固定されている。したがって、天板は、複数枚のブレード192bおよびボス部192aと一体的に回転する。
下側スクロールケーシング195は、図1、図3、図5に示す通り、空調ケース11内に配置され、回転軸191の一部および下側遠心多翼ファン194を収容する筐体である。下側スクロールケーシング195は、空気導入側底壁195a、反対側底壁193b、スクロール外周壁195cを有している。なお、反対側底壁193bは、上側スクロールケーシング193と下側スクロールケーシング195に共有される部材である。
空気導入側底壁195aは、車両の上下方向に直交する板形状の樹脂製の部材であり、その中央部にある内周端部は連通孔を囲んでいる。連通孔は、下側スクロールケーシング195の内部空間を下部前側空間R3および下部後側空間R4に連通させる孔である。反対側底壁193bは、空気導入側底壁195aとも車両上下方向に対向する。
スクロール外周壁195cは、下側スクロールケーシング195の外周を構成する板形状の樹脂製の部材である。このスクロール外周壁195cは、その一端である車両下側端において空気導入側底壁195aの外周端と接続し、その他端である車両上側端において反対側底壁193bの外周端と接続している。したがって、スクロール外周壁195cは空気導入側底壁195aと反対側底壁193bを繋ぐ部材である。そして、スクロール外周壁195cは、上側遠心多翼ファン192よりも軸芯CLを中心とする径方向外側に位置する。
なお、空気導入側底壁195a、反対側底壁193b、スクロール外周壁195cで囲まれた空間が、下側スクロールケーシング195の内部空間である。
また、下側スクロールケーシング195は、2つの樹脂製のダクト204、205に接続されている。そして、下側スクロールケーシング195の内部空間は、これらダクト204、205の内部空間に連通している。ダクト204、205の各々は、空調ケース11の外部かつダッシュボード内部に配置される配管であり、一端が下側スクロールケーシング195の内部空間に開口しており、他端が車室内に開口している。したがって、下側スクロールケーシング195の内部空間から出た送風空気は、これらダクト204、205を通って車室内に吹き出される。
下側遠心多翼ファン194は、下側スクロールケーシング195の内部空間に収容され、軸芯CLを中心に回転することで送風空気を吸い込み、軸芯CLから離れる方向に送風空気を吹き出す部材である。この下側遠心多翼ファン194は、図5に示すように、ボス部194a、複数枚(例えば40枚)のブレード194b、および図示しない天板部を有している。下側遠心多翼ファン194は、シロッコファンであってもよいしターボファンであってもよい。
ボス部194aは、板形状の樹脂製部材であり、中心部が回転軸191に固定されている。そしてボス部194aは、回転軸191と接続する部分を頂点として車両下方向に凸の形状、すなわち、軸芯CLに沿った空気導入側底壁195aに開けられた連通孔の方向に凸の形状を有している。また、このボス部194aは、回転軸191と共に回転可能になっている。
複数枚のブレード194bの構成およびボス部194aへの接続形態は、複数枚のブレード192bの構成およびボス部192aへの接続形態と同じなので、その説明は省略する。下側遠心多翼ファン194の天板の構成および複数枚のブレード194bへの接続形態は、上側遠心多翼ファン192の天板の構成および複数枚のブレード192bへの接続形態と同じなので、その説明は省略する。
ここで、上側スクロールケーシング193の構成について更に詳細に説明する。図4に示すように、上側スクロールケーシング193のスクロール外周壁193cは、上側スクロールケーシング193の内部空間側の面として、2つのスクロール内壁面S1、S2および4つの出口内壁面D11、D12、D21、D22を有している。
スクロール内壁面S1は、上側スクロールケーシング193の内部空間のうち、上部前側空間R1を通った後に上側遠心多翼ファン192に吸い込まれて吹き出された送風空気BW1を導くスクロール空間V1に面している。送風空気BW1は、第1種類の送風空気の一例に相当する。
また、スクロール内壁面S1は、軸芯CLからの距離が軸芯CLを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って図4中半時計周りに増大するように、ノーズ部N1から巻き終わり部E1まで、延びている。したがって、スクロール内壁面S1は、軸芯CLを取り巻く形状で湾曲して延びている。ノーズ部N1の裏面側
ノーズ部N1は、スクロール内壁面S1におけるこの送風空気BW1の空気流れ最上流側に位置し、巻き終わり部E1はスクロール内壁面S1におけるこの送風空気BW1の空気流れ最下流側に位置する。ノーズ部N1は、第1ノーズ部の一例に相当し、巻き終わり部E1は、第1巻き終わり部の一例に相当する。スクロール外周壁193cにおけるノーズ部N1の裏面側は、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間に面している。
出口内壁面D11は、スクロール内壁面S1の巻き終わり部E1から空調ケース11の外部まで延びる略平面形状の面である。出口内壁面D12は、スクロール内壁面S2のノーズ部N2から空調ケース11の外部まで延びる略平面形状の面であり、出口内壁面D11と対向して配置されている。
出口内壁面D11、D12、空気導入側底壁193a、反対側底壁193bに囲まれた出口空間X1は、スクロール空間V1に連通し、更に、ダクト201の内部空間に連通している。したがって、上側遠心多翼ファン192から吹き出された送風空気BW1は、スクロール空間V1を通って出口空間X1に導かれ、その後更にダクト201の内部空間を通って車室内に吹き出される。このように、スクロール内壁面S1は、上側遠心多翼ファン192から吹き出された送風空気BW1を出口空間X1およびダクト201の内部空間に導く形状に形成されている。
スクロール内壁面S2は、上側スクロールケーシング193の内部空間のうち、上部後側空間R2を通った後に上側遠心多翼ファン192に吸い込まれて吹き出された送風空気BW2を導くスクロール空間V2に面している。送風空気BW2は、第2種類の送風空気の一例に相当する。
また、スクロール内壁面S2は、軸芯CLからの距離が軸芯CLを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って図4中半時計周りに増大するように、ノーズ部N2から巻き終わり部E2まで、延びている。したがって、スクロール内壁面S2は、軸芯CLを取り巻く形状で湾曲して延びている。
ノーズ部N2は、スクロール内壁面S2におけるこの送風空気BW2の空気流れ最上流側に位置し、巻き終わり部E2はスクロール内壁面S2におけるこの送風空気BW2の空気流れ最下流側に位置する。ノーズ部N2は、第2ノーズ部の一例に相当し、巻き終わり部E2は、第2巻き終わり部の一例に相当する。スクロール外周壁193cにおけるノーズ部N2の裏面側は、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間に面している。
出口内壁面D21は、スクロール内壁面S1の巻き終わり部E2から空調ケース11の外部まで延びる略平面形状の面である。出口内壁面D22は、スクロール内壁面S1のノーズ部N1から空調ケース11の外部まで延びる略平面形状の面であり、出口内壁面D21と対向して配置されている。
出口内壁面D21、D22、空気導入側底壁193a、反対側底壁193bに囲まれた出口空間X1は、スクロール空間V1に連通し、更に、ダクト201の内部空間に連通している。したがって、上側遠心多翼ファン192から吹き出された送風空気BW2は、スクロール空間V2を通って、出口空間X1とは異なる出口空間X2に導かれ、その後更にダクト202の内部空間を通って車室内に吹き出される。このように、スクロール内壁面S2は、上側遠心多翼ファン192から吹き出された送風空気BW2を出口空間X2およびダクト202の内部空間に導く形状に形成されている。
なお、図4中の2点鎖線は、出口空間X1、出口空間X2の境界を示す仮想的な線である。
ここで、スクロール内壁面S1とスクロール内壁面S2の相対的な配置について説明する。軸芯CLに垂直かつノーズ部N1、N2と交差するすべての断面において、ノーズ部N1、軸芯CL、ノーズ部N2が一直線に並ぶ。また、軸芯CLに垂直かつ巻き終わり部E1、巻き終わり部E2と交差するすべての断面において、巻き終わり部E1、軸芯CL、巻き終わり部E2が一直線に並ぶ。したがって、軸芯CLから見て、スクロール内壁面S1とスクロール内壁面S2が反対側に配置されている。
ここで、軸芯CLに直交すると共に巻き終わり部E1、ノーズ部N2、巻き終わり部E2と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、スクロール内壁面S2におけるノーズ部N2から巻き終わり部E2までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
また、軸芯CLに直交すると共に巻き終わり部E2、ノーズ部N1、巻き終わり部E1と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、スクロール内壁面S1におけるノーズ部N1から巻き終わり部E1までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
つまり、軸芯CLから見たスクロール内壁面S1の方向範囲とスクロール内壁面S2の方向範囲は、全く重複しない。
したがって、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S1を貫くすべての半直線はスクロール内壁面S2を貫かない。また、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S2を貫くすべての半直線はスクロール内壁面S1を貫かない。つまり、軸芯CLから見てスクロール内壁面S1とスクロール内壁面S2は互いに重ならない位置に配置されている。言い換えれば、スクロール内壁面S1とスクロール内壁面S2は、軸芯CLを始点とする径方向に互いに重ならないよう配置されている。
このようになっていることで、図6に示すように、軸芯CLから見てスクロール空間Vaの外側を更にスクロール空間Vbが巻いていた結果幅Wzが大きくなってしまうことがない。したがって、上側スクロールケーシング193の体格を、より具体的には、軸芯CLに直交する方向の上側スクロールケーシング193の幅を、小さく抑えることができる。
特に、図4に示すように、空調ケース11内で、空調ケース11の内部空間の長手方向K1における上側スクロールケーシング193の幅Wを、小さく抑えることができるので、空調ケース11の内部空間の長手方向における他の機器の配置の自由度が増す。
ここで、スクロール内壁面S1、S2の空調ケース11に対する配置について説明する。空間R1、R2においては、空調ケース11の内部空間の長手方向に沿って送風空気が流れ、その後、空間R1、R2から空気導入側底壁193aの連通孔を通ってファン吸込空間に流入する。なお、この長手方向は、空間R1、R2の長手方向と同一である。したがって、空調ケース11の内部空間の長手方向は、少なくとも遠心送風機19の近傍において遠心送風機19に吸引される吸込方向K1である。このようにして空間R1、R2からファン吸込空間に流入した送風空気の流速ベクトルは、この吸込方向K1の成分を有している。
ここで、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1と交差する断面のうち、どの断面においても、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向を座標軸Xの正の方向とし、当該座標軸と直交する方向を座標軸Yの方向とする。このとき、どの断面においても、ノーズ部N1は第1象限に位置し、ノーズ部N2は第1象限以外に、具体的には第4象限に位置する。
ここで、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1と交差する断面において、第1、第2、第3、第4象限を定義する。第1〜第4象限は、第4に示す通り、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に平行かつ軸芯CLを通る仮想線を線L1とし、当該線L1に直交すると共に軸芯CLを通る仮想線を線L2とすると、当該断面を当該線L1、L2で分割した4つの区画である。
より具体的には、線L1よりも車両前側かつ線L2よりも車両右側が第1象限であり、線L1よりも車両前側かつ線L2よりも車両左側が第2象限である。また、線L1よりも車両後側かつ線L2よりも車両左側が第3象限であり、線L1よりも車両後側かつ線L2よりも車両右側が第4象限である。
したがって、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1と交差する断面のうち、どの断面においても、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、ずれている。具体的には、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、上側遠心多翼ファン192の回転方向に、0°より大きくかつ90°よりも小さい角度で、ずれている。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N2と交差する断面のうち、どの断面においても、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、ずれている。具体的には、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、上側遠心多翼ファン192の回転方向に、90°より大きくかつ360°よりも小さい角度で、ずれている。更に具体的には、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、上側遠心多翼ファン192の回転方向に、180°より大きくかつ270°よりも小さい角度で、ずれている。なお、上側遠心多翼ファン192の回転方向は、図4の矢印に示す通り、図4中では反時計回り方向である。
また、スクロール空間V1は、上側遠心多翼ファン192から吹き出されると共に送風空気BW1とは異なる送風空気BW2が流れる隣りの通路と、すなわち、ダクト202の内部空間と、壁のみを介して隣り合っているのではない。すなわち、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間をも介して隣り合っている。この空間は、空調ケース11の内部空間または空調ケース11外の空間である。
また、スクロール空間V2は、上側遠心多翼ファン192から吹き出されると共に送風空気BW2とは異なる送風空気BW1が流れる隣りの通路と、すなわち、ダクト201の内部空間と、壁のみを介して隣り合っているのではない。すなわち、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間をも介して隣り合っている。この空間は、空調ケース11の内部空間または空調ケース11外の空間である。
このようになっていることで、温度が異なる送風空気BW1、BW2の間の熱交換を抑制することができる。なお、図4においては、図1のIV−IV断面に上側吸込口仕切板23aを正射影した図形を破線で示している。
下側スクロールケーシング195は、図5に示す通り、反対側底壁193bを対称面として面対称となっている。したがって、下側スクロールケーシング195の構成は、上述の上側スクロールケーシング193についての詳細説明において自明の置き換えを行ったものと同等であるので、説明は省略する。なお、具体的な置き換えとしては、上側スクロールケーシング193、空気導入側底壁193a、スクロール外周壁193cをそれぞれ下側スクロールケーシング195、空気導入側底壁195a、スクロール外周壁195cに置き換える。また、上側遠心多翼ファン192を下側遠心多翼ファン194に置き換える。また、上部前側空間R1、上部後側空間R2をそれぞれ下部前側空間R3、下部後側空間R4に置き換える。また、図4を図5に置き換える。また、反時計回りを時計回りに置き換える。また、ダクト201、202をそれぞれダクト204、205に置き換える。また、上側吸込口仕切板23aを下側吸込口仕切板23bに置き換える。
なお、下側スクロールケーシング195におけるスクロール内壁面S1、S2、ノーズ部N1、N2、巻き終わり部E1、E2、スクロール空間V1、V2、出口空間X1、X2、出口内壁面D11、D12、D21、D22は、上側遠心多翼ファン192における同じ名称および同じ符号の物とは、別の物である。しかし、説明の簡単のために同じ符号が付されている。また、下側スクロールケーシング195における送風空気BW1、BW2は、上側遠心多翼ファン192における同じ符号の送風空気とは、別の送風空気であるが、説明の簡単のために同じ符号が付されている。
次に、本実施形態の空調ユニット10の作動について説明する。車両のエンジンが作動しており空調ユニット10が作動している時には、図示しないエアコン制御コンピュータの制御により、エバポレータ13を含む冷凍サイクルが作動し、遠心送風機19が作動する。また、エアコン制御コンピュータの制御により、内外気切替ドア123が内気モード位置、外気モード位置、および内外気二層モード位置のいずれか1つに位置するよう制御される。
なお、内外気切替ドア123が内気モード位置にある場合、空間R1、R2、R3、R4のいずれにも、遠心送風機19の吸引力により、外気導入口121からの外気が導入され、内気は導入されない。
また、内外気切替ドア123が内気モード位置にある場合、空間R1、R2、R3、R4のいずれにも、遠心送風機19の吸引力により、内気導入口122からの内気が導入され、外気は導入されない。
また、内外気切替ドア123が内外気二層モード位置にある場合、外気導入口121、内気導入口122の両方が開放され、内外気切替ドア123と上下仕切板21が接触またはごく狭い空隙を隔てて隣接される。したがってこの場合、内外気切替ドア123と上下仕切板21が共に内気と外気を隔てるので、空間R1、R2に内気のみが導入され、空間R3、R4に外気のみが導入される。
空間R1、R2、R3、R4に流入した送風空気は、エバポレータ13を通過することでエバポレータ13と熱交換して温度が低下して冷風となり、さらに、冷風の一部がヒータコア14と熱交換して暖められて温風となる。
そして、遠心送風機19の吸引力により、これら温風と冷風を含む送風空気が遠心送風機19に吸い込まれる。具体的には、図2に示すように、空間R1、R2の送風空気は、空気導入側底壁193aを通って上側遠心多翼ファン192のファン吸込口に入る。
空間R1、R2の送風空気は、上側吸込口仕切板23aによって互いに分離された状態でファン吸込口に入るので、ファン吸込口においても、図4の線L1を境に、ある程度分離している。
つまり、本実施形態においては、空間R1、R2を通った送風空気は、互いに分離して上側スクロールケーシング193の連通孔に入り、更に、ファン吸込口の軸芯CLから見て互いに異なる方向範囲に流入する。すなわち、上部前側空間R1を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板23の車両前方側の方向範囲に流入する。また、上部後側空間R2を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板23の車両後方側の方向範囲に流入する。したがって、ファン吸込口における図4の線L1よりも車両前側の部分では、上部前側空間R1からの送風空気が、軸芯CLを中心とした径方向外側に進み、複数枚のブレード192bのうちいずれか2枚のブレード間に、当該2枚のブレードの軸芯CL側端から、流入する。また、ファン吸込口における図4の線L1よりも車両後側の部分では、上部後側空間R2からの送風空気が、軸芯CLを中心とした径方向外側に進み、複数枚のブレード192bのうちいずれか2枚のブレード間に、当該2枚のブレードの軸芯CL側端から、流入する。
その後、2枚のブレード間に流入した送風空気は、当該2枚のブレードの回転と共に軸芯CLを中心とする周方向に移動しながら、遠心力によって軸芯CLから離れる方向に流れる。更にこの送風空気は、当該2枚のブレードの反軸芯CL側端から、軸芯CLから離れる方向に、吹き出される。
なお、図4の断面において上側吸込口仕切板23aが延びる方向は、軸芯CLからノーズ部N1、N2への方向に対して、上側遠心多翼ファン192の回転方向と反対の方向に、所定のずれ角度だけずれている。このずれ角度は、送風空気が2枚のブレードに流入してから、当該2枚のブレードを出るまでの間に上側遠心多翼ファン192が回転する角度に相当する。
したがって、上部前側空間R1からファン吸込口に流入した送風空気の殆どは、スクロール内壁面S1に面するスクロール空間V1に流入する。そして、上部後側空間R2からファン吸込口に流入した送風空気の殆どは、スクロール内壁面S2に面するスクロール空間V2に流入する。
なお、既に説明した通り、空間R1、R2からファン吸込空間に流入した送風空気の流速ベクトルは、図4の吸込方向K1の成分を有している。また、第1象限における各ブレード192bの移動速度ベクトルは、吸込方向K1と反対方向の成分を有している。したがって、上部前側空間R1から吸込空間に流入した送風空気は、2枚のブレード間に流入した後で、当該2枚のブレードのうち一方に衝突することで、流速が低下してしまう。
しかし上述の通り、ノーズ部N1が第1象限に配置されているので、これら流速が低下した送風空気は、スクロール空間V1のうち巻き終わり部E1よりもノーズ部N1に近い側に、すなわち、これからスクロール空間V1を流れる距離が長い側に、吹き出される。したがって、これら流速が低下した送風空気が、スクロール空間V1のうち巻き終わり部E1に近い側に吹き出される場合に比べ、スクロール空間V1における送風空気BW1の流速が高くなる。
また、既に説明した通り、スクロール空間V1に流入した送風空気BW1と、スクロール空間V2に流入した送風空気BW1の温度は異なっており、それらは、それぞれダクト201、202を通って車室内の異なる位置に吹き出される。
また、具体的には、図4に示すように、空間R3、R4の送風空気は、空気導入側底壁195aの連通孔を通って下側遠心多翼ファン194のファン吸込口に入る。
空間R3、R4から下側遠心多翼ファン194のファン吸込口に入った空気の流れは、上述の空間R1、R2から上側遠心多翼ファン192のファン吸込口に入った送風空気の流れと、反対側底壁193bを対称面として面対称になっている。したがって、これら送風空気の流れは、空間R1、R2から上側遠心多翼ファン192のファン吸込口に入った送風空気についての上記の詳細説明において自明の置き換えを行ったものと同等であるので、説明は省略する。
なお、具体的な置き換えとしては、上側スクロールケーシング193、空気導入側底壁193a、スクロール外周壁193cをそれぞれ下側スクロールケーシング195、空気導入側底壁195a、スクロール外周壁195cに置き換える。また、ブレード192bをブレード194bに置き換える。また、上側吸込口仕切板23aを下側吸込口仕切板23bに置き換える。また、上部前側空間R1、上部後側空間R2をそれぞれ下部前側空間R3、下部後側空間R4に置き換える。また、図4を図5に置き換える。また、ダクト201、202をそれぞれダクト204、205に置き換える。
以上説明した通り、本実施形態の遠心送風機19においては、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S1を貫くすべての半直線は第2のスクロール内壁面を貫かない。そして、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S2を貫くすべての半直線はスクロール内壁面S1を貫かない。そうなるように、スクロール内壁面S1およびスクロール内壁面S2が配置されている。
また、別の観点からは、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1、N2、巻き終わり部E2と交差する任意の断面において、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、ある角度範囲から外れている。その角度範囲は、スクロール内壁面S2におけるノーズ部N2から巻き終わり部E2までを軸芯CLから見込んだ角度範囲である。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1、N2、巻き終わり部E1と交差する断面において、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、スクロール内壁面S1におけるノーズ部N1から巻き終わり部E1までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から外れている。
つまり、軸芯CLから見てスクロール内壁面S1とスクロール内壁面S2は互いに重ならない位置に配置されている。言い換えれば、スクロール内壁面S1とスクロール内壁面S2は、軸芯CLを始点とする径方向に互いに重ならないよう配置されている。
また、軸芯CLに直交すると共にスクロール内壁面S1と交差する断面において、スクロール空間V1が軸芯CLの両側に存在することがない。すなわち、スクロール空間V1中の2点が、軸芯CLと共に、一直線に並ぶことがない。また、軸芯CLに直交すると共にスクロール内壁面S2と交差する断面において、スクロール空間V2が軸芯CLの両側に存在することがない。すなわち、スクロール空間V2中の2点が、軸芯CLと共に、一直線に並ぶことがない。
このようになっていることで、軸芯CLから見てスクロール空間V1の外側を更にスクロール空間V2が巻いていたり、逆にスクロール空間V2の外側を更にスクロール空間V1が巻いていたりすることがない。したがって、上側スクロールケーシング193の体格を、より具体的には、軸芯CLに直交する方向の上側スクロールケーシング193の幅を、小さく抑えることができる。
また、本実施形態は、送風空気BW1、BW2を異なる方向に独立して送風させることによって、従来よりも上側スクロールケーシング193の体格を抑えることができる。
また、スクロールケーシング193、195は、車室内へ送られる送風空気の通風路を構成する空調ケース11内に配置され、遠心多翼ファン192、194から吹き出された複数種類の送風空気BW1、BW2を空調ケース11の外に導くようになっている。このような場合、スクロールケーシング193、195の体格を小さく抑えることで、空調ケース11の内部空間における他の機器の配置の自由度が増す。
また、スクロール内壁面S1は、ノーズ部N1から軸芯CLを取り巻く形状で湾曲して延びる。そして、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1と交差する任意の断面において、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、長手方向を当該断面に正射影した方向に対して、ファンの回転方向に0°より大きくかつ90°よりも小さい角度で、ずれている。このようになっていることで、スクロール空間V1における送風空気の速度を向上させることができる。
また、スクロール空間V1は、遠心多翼ファン192、194から吹き出されると共に送風空気BW1とは異なる送風空気BW2が流れる隣りの通路と、スクロールケーシング193、195の外部の空気が存在する空間を介して隣り合っている。また、スクロール空間V2は、遠心多翼ファン192、194から吹き出されると共に送風空気BW2とは異なる送風空気BW1が流れる隣りの通路と、スクロールケーシング193、195の外部の空気が存在する空間を介して隣り合っている。このようになっていることで、温度が異なる送風空気BW1、BW2の間の熱交換を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に2実施形態について、図7〜図14を用いて説明する。なお、図7は、搭載先の車両の前後方向に垂直な断面における、本実施形態に係る空調ユニット10の断面図である。
本実施形態の空調ユニット10は、第1実施形態の空調ユニット10の構成を、送風空気の種類が増えるように変更したものである。第1実施形態では、空間R1、R2の送風空気が上側スクロールケーシング193に吸い込まれ、空間R3、R4の送風空気が下側スクロールケーシング195に吸い込まれるようになっている。これに対し、本実施形態では、図7、図8、図9、図10、図11に示すように、上部前側空間R1と上部後側空間R2の間に上部中央空間R5が配置され、下部前側空間R3と下部後側空間R4の間に下部中央空間R6が設けられている。
このような空間R5、R6を設けるために、本実施形態の空調ユニット10は、第1実施形態の空調ユニット10に対して、以下のような変更を加えている。まず、第1実施形態の前後仕切板22を廃し、前後仕切板22に代えて、前−中央仕切板24、中央−後仕切板25、前−後仕切板26が空調ケース11内に配置されている。
前−中央仕切板24は、空調ケース11に固定される平板形状の樹脂製部材であり、その板面が車両の上下方向に平行である。この前−中央仕切板24によって、空調ケース11内で上部前側空間R1と上部中央空間R5とが仕切られると共に、下部前側空間R3と下部中央空間R6とが仕切られる。
中央−後仕切板25は、空調ケース11に固定される平板形状の樹脂製部材であり、その板面が車両の上下方向に平行である。この中央−後仕切板25によって、空調ケース11内で上部中央空間R5と上部後側空間R2とが仕切られると共に、下部中央空間R6と下部後側空間R4とが仕切られる。
これら前−中央仕切板24および中央−後仕切板25は、空調ケース11内において、上下仕切板21と、垂直に交差する。なお、本実施形態の上下仕切板21は、空調ケース11の内部空間を、空間R1、R2、R5の側と空間R3、R4、R6の側に仕切る。
これら仕切板24、25は、図8、図12に示すように、内外気切替ドア123の空気流れすぐ下流から、ヒータコア14の空気流れすぐ下流まで、互いに平行に延びている。しかし、これら仕切板24、25は、ヒータコア14の空気流れすぐ下流において、車両上側の端部および車両下側の端部において、互いに接続される。その一方、仕切板24、25の車両所下方向中央部は、ヒータコア14のすぐ下流から遠心送風機19まで、互いに平行に延びている。
また、第1実施形態の上側吸込口仕切板23aは、第1上側吸込口仕切板27a、第2上側吸込口仕切板28a、第3上側吸込口仕切板29aに置き換わっている。また、第1実施形態の下側吸込口仕切板23bは、第1下側吸込口仕切板27b、第2下側吸込口仕切板28b、第3下側吸込口仕切板29bに置き換わっている。
仕切板27a、28a、29aは、遠心送風機19に対して車両上側に配置され、空調ケース11の内面に固定された平板形状の樹脂部材である。そして、仕切板27a、28a、29aは、軸芯CLを中心として放射状に所定の角度だけ互いに離れて配置されている。仕切板27aと仕切板28aによって挟まれた空間が、上部前側空間R1からの送風空気が上側スクロールケーシング193の連通孔に入る前に通る空間である。仕切板27aと仕切板29aによって挟まれた空間が、上部後側空間R2からの送風空気が上側スクロールケーシング193の連通孔に入る前に通る空間である。
仕切板27b、28b、29bは、遠心送風機19に対して車両下側に配置され、空調ケース11の内面に固定された平板形状の樹脂部材である。そして、仕切板27b、28b、29bは、軸芯CLを中心として放射状に所定の角度だけ互いに離れて配置されている。仕切板27bと仕切板28bによって挟まれた空間が、下部前側空間R3からの送風空気が上側スクロールケーシング193の連通孔に入る前に通る空間である。仕切板27bと仕切板29bによって挟まれた空間が、下部後側空間R4からの送風空気が上側スクロールケーシング193の連通孔に入る前に通る空間である。
また、本実施形態の空気導入側底壁193aは、第1実施形態の空気導入側底壁193aに対して、連通孔を取り囲む内縁側に、ネック部193dが追加されている。このネック部は、車両上下方向中央部がくびれた形状で車両上方に延びる円筒に対し、軸芯CLから見込んだ車両右側の所定の角度範囲を切り欠いた形状となっている。
また、本実施形態の空気導入側底壁195aは、第1実施形態の空気導入側底壁195aに対して、連通孔を取り囲む内縁側に、ネック部195dが追加されている。このネック部は、車両上下方向中央部がくびれた形状で車両下方に延びる円筒に対し、軸芯CLから見込んだ車両右側の所定の角度範囲を切り欠いた形状となっている。
このような仕切板により、上部前側空間R1を通る送風空気は、図8に示すように、仕切板27aと仕切板28aの間の空間を通る。そしてこの送風空気は、車両前方側かつネック部193dの車両上方から上側スクロールケーシング193の連通孔に入り、さらにファン吸込口に入る。
また、上部後側空間R2を通る送風空気は、図8に示すように、仕切板27aと仕切板29aの間の空間を通り、車両後方側かつネック部193dの車両上方から上側スクロールケーシング193の連通孔に入り、さらにファン吸込口に入る。
したがって、本実施形態においては、空間R1、R2、R5を通った送風空気は、互いに分離して上側スクロールケーシング193の連通孔に入り、更に、ファン吸込口の軸芯CLから見て互いに異なる方向範囲に流入する。すなわち、上部前側空間R1を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板27aと仕切板28aの間の方向範囲に流入する。また、上部後側空間R2を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板27aと仕切板29aの間の方向範囲に流入する。また、上部中央空間R5を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板28aと仕切板29aの間の方向範囲に流入する。
また、上部中央空間R5を通る送風空気は、図9に示すように、ネック部193dのくびれ部をネック部193dの外周に沿って進んだ後、ネック部193dの切り欠き部から上側スクロールケーシング193の連通孔に入り、さらにファン吸込口に入る。
また、下部前側空間R3を通る送風空気は、図10に示すように、仕切板27bと仕切板28bの間の空間を通り、車両前方側かつネック部195dの車両下方から下側スクロールケーシング195の連通孔に入り、さらにファン吸込口に入る。
また、下部後側空間R4を通る送風空気は、図10に示すように、仕切板27bと仕切板29bの間の空間を通り、車両後方側かつネック部195dの車両下方から下側スクロールケーシング195の連通孔に入り、さらにファン吸込口に入る。
また、下部中央空間R6を通る送風空気は、図11に示すように、ネック部195dのくびれ部をネック部195dの外周に沿って進んだ後、ネック部195dの切り欠き部から下側スクロールケーシング195の連通孔に入り、さらにファン吸込口に入る。
したがって、本実施形態においては、空間R3、R4、R6を通った送風空気は、互いに分離して下側スクロールケーシング195の連通孔に入り、更に、ファン吸込口の軸芯CLから見て互いに異なる方向範囲に流入する。すなわち、下部前側空間R3を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板27bと仕切板28bの間の方向範囲に流入する。また、下部後側空間R4を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板27bと仕切板29bの間の方向範囲に流入する。また、下部中央空間R6を通った送風空気はファン吸込口の軸芯CLから見て仕切板28bと仕切板29bの間の方向範囲に流入する。
また、本実施形態のエアフィルタ8、エバポレータ13、ヒータコア14は、空間R1〜R4のみならず、空間R5、R6内にも存在する。
また、上部中央空間R5における、エバポレータ13の空気流れ下流側かつヒータコア14の空気流れ上流側には、上部中央エアミックスドア281および上部中央ドアシャフト286が配置されている。上部中央エアミックスドア281および上部中央ドアシャフト286は、上部中央空間R5内で冷風と温風の風量割合を調整するための部材である。
上部中央エアミックスドア281は、板形状の樹脂部材であり、上部中央ドアシャフト286に対して車両上下方向に変位可能に、上部中央ドアシャフト286に接続されている。上部中央エアミックスドア281および上部中央ドアシャフト286の構成および機能は、それぞれ上部前側エアミックスドア181および上部後側エアミックスドア182と同等である。
また、下部中央空間R6における、エバポレータ13の空気流れ下流側かつヒータコア14の空気流れ上流側には、下部中央エアミックスドア282および下部中央ドアシャフト287が配置されている。下部中央エアミックスドア282および下部中央ドアシャフト287は、下部中央空間R6内で冷風と温風の風量割合を調整するための部材である。下部中央エアミックスドア282および下部中央ドアシャフト287の構成および機能は、それぞれ上部前側エアミックスドア181および上部後側エアミックスドア182と同等である。
このような構成により、空間R1、R2、R3、R4、R5、R6の送風空気の温度を独立に、例えば互いに異なるように、調整することができる。
ここで、上側スクロールケーシング193の構成について、第1実施形態から変更した部分を中心に説明する。図13に示すように、本実施形態の上側スクロールケーシング193は、第1実施形態のスクロール内壁面S1、S2、ノーズ部N1、N2、巻き終わり部E1、E2、スクロール空間V1、V2、出口空間X1、X2に対し、スクロール内壁面S3、ノーズ部N3、巻き終わり部E3、スクロール空間V3、出口空間X3を追加したものである。なお、スクロール内壁面S3、ノーズ部N3、巻き終わり部E3、スクロール空間V3、出口空間X3を追加するために、ダクト202の位置が変更され、スクロール内壁面S2、スクロール空間V2の長さも変更されている。
スクロール内壁面S3は、上側スクロールケーシング193の内部空間のうち、上部中央空間R5を通った後に上側遠心多翼ファン192に吸い込まれて吹き出された送風空気BW3を導くスクロール空間V3に面している。スクロール内壁面S3は、第2のスクロール内壁面の一例に相当する。また、送風空気BW3は、第2種類の送風空気の一例に相当する。
また、スクロール内壁面S3は、軸芯CLからの距離が軸芯CLを中心とする巻き角に対して周知の対数螺旋関数に従って図13中半時計周りに増大するように、ノーズ部N3から巻き終わり部E3まで、延びている。したがって、スクロール内壁面S3は、軸芯CLを取り巻く形状で湾曲して延びている。
ノーズ部N3は、スクロール内壁面S3におけるこの送風空気BW3の空気流れ最上流側に位置し、巻き終わり部E3はスクロール内壁面S3におけるこの送風空気BW3の空気流れ最下流側に位置する。ノーズ部N3は、第2ノーズ部の一例に相当し、巻き終わり部E3は、第2巻き終わり部の一例に相当する。スクロール外周壁193cにおけるノーズ部N3の裏面側は、ノーズ部N1、N2の裏面側と同様に、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間に面している。
出口内壁面D31は、スクロール内壁面S3の巻き終わり部E3から空調ケース11の外部まで延びる略平面形状の面である。出口内壁面D32は、スクロール内壁面S1のノーズ部N1から空調ケース11の外部まで延びる略平面形状の面であり、出口内壁面D31と対向して配置されている。
なお、本実施形態の出口内壁面D22は、スクロール内壁面S3が設けられたことにより、スクロール内壁面S3のノーズ部N3から空調ケース11の外部まで延びる曲面形状の面となるように変更されている。
出口内壁面D31、D32、空気導入側底壁193a、反対側底壁193bに囲まれた出口空間X3は、スクロール空間V3に連通し、更に、ダクト201、202とは異なるダクト203の内部空間に連通している。したがって、上側遠心多翼ファン192から吹き出された送風空気BW3は、スクロール空間V3を通って出口空間X3に導かれ、その後更にダクト203の内部空間を通って車室内に吹き出される。このように、スクロール内壁面S3は、上側遠心多翼ファン192から吹き出された送風空気BW3を出口空間X3およびダクト203の内部空間に導く形状に形成されている。
なお、本実施形態では、スクロール空間V1、出口空間X1、およびダクト201の内部空間を通った送風空気は、車室内の助手席用の吹出口Paから助手席に向けて吹き出される。また、スクロール空間V2、出口空間X2、およびダクト202の内部空間を通った送風空気は、車室内の運転席用の吹出口Drから運転席に向けて吹き出される。また、スクロール空間V3、出口空間X3、およびダクト203の内部空間を通った送風空気は、車室内の後部座席用の吹出口Rrから助手席に向けて吹き出される。
ここで、スクロール内壁面S1、S2、S3の相対的な配置について説明する。軸芯CLから見て、スクロール内壁面S1、S2、S3は、互いに異なる位置に配置され、上側遠心多翼ファン192の回転方向に沿って、スクロール内壁面S1、スクロール内壁面S2、スクロール内壁面S3の順に並んでいる。
ここで、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1、ノーズ部N2、巻き終わり部E2と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、スクロール内壁面S2におけるノーズ部N2から巻き終わり部E2までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1、ノーズ部N3、巻き終わり部E3と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、スクロール内壁面S3におけるノーズ部N3から巻き終わり部E3までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N2、ノーズ部N1、巻き終わり部E1と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、スクロール内壁面S1におけるノーズ部N1から巻き終わり部E1までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N2、ノーズ部N3、巻き終わり部E3と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N2への方向は、スクロール内壁面S3におけるノーズ部N3から巻き終わり部E3までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N3、ノーズ部N1、巻き終わり部E1と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N3への方向は、スクロール内壁面S1におけるノーズ部N1から巻き終わり部E1までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N3、ノーズ部N2、巻き終わり部E2と交差する断面を規定することができる。このような断面のうちどの断面においても、軸芯CLからノーズ部N3への方向は、スクロール内壁面S2におけるノーズ部N2から巻き終わり部E2までを軸芯CLから見込んだ角度範囲から、外れている。
つまり、軸芯CLから見たスクロール内壁面S1の方向範囲、スクロール内壁面S2、スクロール内壁面S3の方向範囲は、互いに全く重複しない。
したがって、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S1を貫くすべての半直線はスクロール内壁面S2、S3のいずれも貫かない。また、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S2を貫くすべての半直線はスクロール内壁面S1、S3のいずれも貫かない。また、軸芯CLを始点として軸芯CLに直交して延びてスクロール内壁面S3を貫くすべての半直線はスクロール内壁面S1、S2のいずれも貫かない。
つまり、軸芯CLから見てスクロール内壁面S1、S2、S3は互いに重ならない位置に配置されている。言い換えれば、スクロール内壁面S1、S2、S3は、軸芯CLを始点とする径方向に互いに重ならないよう配置されている。
また、軸芯CLに直交すると共にスクロール内壁面S1と交差する断面において、スクロール空間V1が軸芯CLの両側に存在することがない。すなわち、スクロール空間V1中の2点が、軸芯CLと共に、一直線に並ぶことがない。また、軸芯CLに直交すると共にスクロール内壁面S2と交差する断面において、スクロール空間V2が軸芯CLの両側に存在することがない。すなわち、スクロール空間V2中の2点が、軸芯CLと共に、一直線に並ぶことがない。また、軸芯CLに直交すると共にスクロール内壁面S3と交差する断面において、スクロール空間V3が軸芯CLの両側に存在することがない。すなわち、スクロール空間V3中の2点が、軸芯CLと共に、一直線に並ぶことがない。
このようになっていることで、第1実施形態と同様、上側スクロールケーシング193の体格を、より具体的には、軸芯CLに直交する方向の上側スクロールケーシング193の幅を、小さく抑えることができる。
特に、図13に示すように、空調ケース11内で、空調ケース11の内部空間の長手方向K1における上側スクロールケーシング193の幅Wを、小さく抑えることができるので、空調ケース11の内部空間の長手方向における他の機器の配置の自由度が増す。
また、第1実施形態と同様、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N1と交差する断面のうち、どの断面においても、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、ずれている。具体的には、軸芯CLからノーズ部N1への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、上側遠心多翼ファン192の回転方向に、0°より大きくかつ90°よりも小さい角度で、ずれている。したがって、第1実施形態で説明した通り、スクロール空間V1における送風空気BW1の流層を高めることができる。
また、軸芯CLに直交すると共にノーズ部N2、N3と交差する断面のうち、どの断面においても、軸芯CLからノーズ部N2、N3への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、ずれている。具体的には、軸芯CLからノーズ部N2、N3への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、上側遠心多翼ファン192の回転方向に、90°より大きくかつ360°よりも小さい角度でずれている。より具体的には、軸芯CLからノーズ部N2、N3への方向は、吸込方向K1を当該断面に正射影した方向に対して、180°より大きくかつ270°よりも小さい角度で、ずれている。
また、スクロール空間V1は、上側遠心多翼ファン192から吹き出されると共に送風空気BW1とは異なる送風空気BW3が流れる隣りの通路と、すなわち、ダクト203の内部空間と、壁のみを介して隣り合っているのではない。すなわち、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間をも介して隣り合っている。この空間は、空調ケース11の内部空間または空調ケース11外の空間である。
また、スクロール空間V2は、上側遠心多翼ファン192から吹き出されると共に送風空気BW2とは異なる送風空気BW1が流れる隣りの通路と、すなわち、ダクト201の内部空間と、壁のみを介して隣り合っているのではない。すなわち、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間をも介して隣り合っている。この空間は、空調ケース11の内部空間または空調ケース11外の空間である。
また、スクロール空間V3は、上側遠心多翼ファン192から吹き出されると共に送風空気BW3とは異なる送風空気BW2が流れる隣りの通路と、すなわち、ダクト202内部空間と、壁のみを介して隣り合っているのではない。すなわち、上側スクロールケーシング193の外部の空気が存在する空間をも介して隣り合っている。この空間は、空調ケース11の内部空間または空調ケース11外の空間である。このようになっていることで、温度が異なる送風空気BW1、BW2、BW3の間の熱交換を抑制することができる。
下側スクロールケーシング195は、図14に示す通り、反対側底壁193bを対称面として面対称となっている。したがって、下側スクロールケーシング195の構成は、上述の上側スクロールケーシング193についての詳細説明において自明の置き換えを行ったものと同等であるので、説明は省略する。なお、具体的な置き換えとしては、上側スクロールケーシング193、空気導入側底壁193a、スクロール外周壁193cをそれぞれ下側スクロールケーシング195、空気導入側底壁195a、スクロール外周壁195cに置き換える。また、上側遠心多翼ファン192を下側遠心多翼ファン194に置き換える。また、上部前側空間R1、上部後側空間R2、上部中央空間R5をそれぞれ下部前側空間R3、下部後側空間R4、下部中央空間R6に置き換える。また、図13を図14に置き換える。また、反時計回りを時計回りに置き換える。また、ダクト201、202、203をそれぞれダクト204、205、206に置き換える。また、仕切板27a、28a、29aをそれぞれ仕切板27b、28b、29bに置き換える。
なお、下側スクロールケーシング195におけるスクロール内壁面S1、S2、S3、ノーズ部N1、N2、N3、巻き終わり部E1、E2、N3、スクロール空間V1、V2、V3出口空間X1、X2、X3、出口内壁面D11、D12、D21、D22、D31、D32は、上側遠心多翼ファン192における同じ名称および同じ符号の物とは、別の物である。しかし、説明の簡単のために同じ符号が付されている。また、下側スクロールケーシング195における送風空気BW1、BW2、BW3は、上側遠心多翼ファン192における同じ符号の送風空気とは別の送風空気であるが、説明の簡単のために同じ符号が付されている。
次に、本実施形態の空調ユニット10の作動について、第1実施形態に対する変更部分を中心に説明する。空調ユニット10の作動時において、空間R1、R2、R5の送風空気は、上側吸込口仕切板23aによって互いに分離された状態でファン吸込口に入る。したがって、ファン吸込口においても、既に説明した通り、軸芯CLから見た各送風空気の方向範囲が、ある程度分離している。
つまり、本実施形態においては、空間R1、R2、R5を通った送風空気は、互いに分離して上側スクロールケーシング193の連通孔に入り、更に、ファン吸込口の軸芯CLから見て互いに異なる方向範囲に流入する。すなわち、上部前側空間R1を通った送風空気は、ファン吸込口の軸芯CLから見込んだ仕切板27aと仕切板28aとの間の方向範囲に流入する。また、上部後側空間R2を通った送風空気は、ファン吸込口の軸芯CLから見込んだ仕切板27aと仕切板29aとの間の方向範囲に流入する。また、上部中央空間R5を通った送風空気は、ファン吸込口の軸芯CLから見込んだ仕切板28aと仕切板29aとの間の方向範囲に流入する。
そして、ファン吸込口における上記各方向範囲の送風空気が、軸芯CLを中心とした径方向外側に進み、複数枚のブレード192bのうちいずれか2枚のブレード間に、当該2枚のブレードの軸芯CL側端から、流入する。
その後、2枚のブレード間に流入した送風空気は、当該2枚のブレードの回転と共に軸芯CLを中心とする周方向に移動しながら、遠心力によって軸芯CLから離れる方向に流れる。そしてこの送風空気は、当該2枚のブレードの反軸芯CL側端から、軸芯CLから離れる方向に、吹き出される。
そして、上部前側空間R1からファン吸込口に流入した送風空気の殆どは、スクロール内壁面S1に面するスクロール空間V1に流入する。また、上部後側空間R2からファン吸込口に流入した送風空気の殆どは、スクロール内壁面S2に面するスクロール空間V2に流入する。また、上部中央空間R5からファン吸込口に流入した送風空気の殆どは、スクロール内壁面S3に面するスクロール空間V3に流入する。
空間R3、R4、R6から下側遠心多翼ファン194のファン吸込口に入った空気の流れは、上述の空間R1、R2、R5から上側遠心多翼ファン192のファン吸込口に入った送風空気の流れと、反対側底壁193bを対称面として面対称になっている。したがって、これら送風空気の流れは、空間R1、R2、R5から上側遠心多翼ファン192のファン吸込口に入った送風空気についての上記の詳細説明において自明の置き換えを行ったものと同等であるので、説明は省略する。
なお、具体的な置き換えとしては、上側スクロールケーシング193、空気導入側底壁193a、スクロール外周壁193cをそれぞれ下側スクロールケーシング195、空気導入側底壁195a、スクロール外周壁195cに置き換える。また、ブレード192bをブレード194bに置き換える。また、仕切板27a、28a、29aを仕切板27b、28b、29bに置き換える。また、空間R1、R2、R5をそれぞれ空間R3、R4、R6に置き換える。また、図13を図14に置き換える。また、ダクト201、202、203をそれぞれダクト204、205、206に置き換える。
(他の実施形態)
なお、本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本開示は、上記各実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記各実施形態では、図1、図7に示すように、遠心多翼ファン192、194が空調ケース11の内部空間における車両上下方向の中央部に配置されている。しかし、遠心多翼ファン192、194の配置は、このような例に限定されるものではない。
例えば、図15に示すように、遠心多翼ファン192、194が空調ケース11の内部空間における車両上下方向の上端と下端に分かれて配置されていてもよい。あるいは、図16に示すように、下側遠心多翼ファン194を廃して上側遠心多翼ファン192のみを空調ケース11内に配置するようになっていてもよい。
(変形例2)
また、上記第1実施形態において、上側吸込口仕切板23aは、軸芯CLを回転軸として回転可能になっていてもよい。その場合、上側吸込口仕切板23a、下側吸込口仕切板23bの回転角は、各エアミックスドア181、182の位置等に基づいて、空間R1、R2の送風空気の殆どがそれぞれスクロール空間V1、V2に吹き出されるような角度に、変化してもよい。下側吸込口仕切板23bについても同様である。
また、上記第2実施形態において、仕切板27a、28a、29aは、軸芯CLを回転軸として回転可能になっていてもよい。その場合、仕切板27a、28a、29aの回転角は、各エアミックスドア181、182、281の位置等に基づいて、空間R1、R2、R5の送風空気の殆どがそれぞれスクロール空間V1、V2、V3に吹き出されるような角度に、変化してもよい。仕切板27b、28b、29bについても同様である。
(変形例3)
上記各実施形態においては、送風機の一例として遠心送風機19が例示されているが、本開示の適用対象は、遠心送風機に限らず、軸流送風機にも及ぶ。

Claims (7)

  1. 送風機であって、
    軸芯(CL)の周りに回転することで温度の異なる複数種類の送風空気を吸い込んで吹き出すファン(192、194)と、
    前記ファンから吹き出された前記複数種類の送風空気を導くケーシング(193、195)と、を備え、
    前記ケーシングは、前記ファンよりも前記軸芯を中心とする径方向外側に位置する周壁(193c、195c)を有し、
    前記周壁は、前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第1のスクロール内壁面(S1)および前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第2のスクロール内壁面(S2、S3)を有し、
    前記第1のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出された第1種類の送風空気(BW1)を第1の出口空間(X1)に導く形状に形成され、
    前記第2のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出されると共に前記第1種類の送風空気とは温度が異なる第2種類の送風空気(BW2、BW3)を前記第1の出口空間とは異なる第2の出口空間(X2、X3)に導く形状に形成され、
    前記第1のスクロール内壁面と前記第2のスクロール内壁面は、前記軸芯を始点とする径方向に重ならないよう配置されている送風機。
  2. 前記軸芯を始点として前記軸芯に直交して延びて前記第1のスクロール内壁面を貫くすべての半直線は前記第2のスクロール内壁面を貫かず、前記軸芯を始点として前記軸芯に直交して延びて前記第2のスクロール内壁面を貫くすべての半直線は前記第1のスクロール内壁面を貫かないよう、前記第1のスクロール内壁面および前記第2のスクロール内壁面が配置されている請求項1に記載の送風機。
  3. 前記第1のスクロール内壁面は、前記第1種類の送風空気の流れの上流側にある第1ノーズ部(N1)から、前記第1種類の送風空気の流れの下流側にある第1巻き終わり部(E1)まで延び、
    前記第2のスクロール内壁面は、前記第2種類の送風空気の流れの上流側にある第2ノーズ部(N2、N3)から、前記第1種類の送風空気の流れの下流側にある第2巻き終わり部(E2、E3)まで延び、
    前記軸芯に直交すると共に前記第1ノーズ部、前記第2ノーズ部および前記第2巻き終わり部と交差する断面において、前記軸芯から前記第1ノーズ部への方向は、前記第2のスクロール内壁面における前記第2ノーズ部から前記第2巻き終わり部までを前記軸芯から見込んだ角度範囲から外れており、
    前記軸芯に直交すると共に前記第2ノーズ部、前記第1ノーズ部および前記第1巻き終わり部と交差する断面において、前記軸芯から前記第2ノーズ部への方向は、前記第1のスクロール内壁面における前記第1ノーズ部から前記第1巻き終わり部までを前記軸芯から見込んだ角度範囲から外れている請求項1または2に記載の送風機。
  4. 前記ケーシングは、車室内へ送られる送風空気の通風路を構成する空調ケース(11)内に配置され、前記ファンから吹き出された前記複数種類の送風空気を前記空調ケースの外に導く請求項1ないし3のいずれか1つに記載の送風機。
  5. 前記空調ケースの内部空間において、前記空調ケース内を流れる送風空気を冷却する冷却部(13)、前記空調ケース内を流れる送風空気を加熱する加熱部(14)、および前記ファンは、前記内部空間の長手方向(D1)に並んで配置され、
    前記第1のスクロール内壁面は、前記第1種類の送風空気の流れの最上流側にある第1ノーズ部(N1)から前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延び、
    前記軸芯に直交すると共に前記第1ノーズ部と交差する断面において、前記軸芯から前記第1ノーズ部への方向は、前記長手方向を当該断面に正射影した方向に対して、前記ファンの回転方向に0°より大きくかつ90°よりも小さい角度で、ずれている請求項4に記載の送風機。
  6. 前記第1のスクロール内壁面に面して前記第1種類の送風空気が流れるスクロール空間(V1)は、前記ファンから吹き出されると共に前記第1種類の送風空気とは異なる送風空気が流れる隣りの通路と、前記ケーシングの外部の空気が存在する空間を介して隣り合っている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の送風機。
  7. 送風機であって、
    軸芯(CL)の周りに回転することで温度の異なる複数種類の送風空気を吸い込んで吹き出すファン(192、194)と、
    前記ファンから吹き出された前記複数種類の送風空気を導くケーシング(193、195)と、を備え、
    前記ケーシングは、前記ファンよりも前記軸芯を中心とする径方向外側に位置する周壁(193c、195c)を有し、
    前記周壁は、前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第1のスクロール内壁面(S1)および前記軸芯を取り巻く形状で湾曲して延びる第2のスクロール内壁面(S2、S3)を有し、
    前記第1のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出された第1種類の送風空気(BW1)を第1の出口空間(X1)に導く形状に形成され、
    前記第2のスクロール内壁面は、前記ファンから吹き出されると共に前記第1種類の送風空気とは温度が異なる第2種類の送風空気(BW2、BW3)を前記第1の出口空間とは異なる第2の出口空間(X2、X3)に導く形状に形成され、
    前記第1のスクロール内壁面は、前記第1種類の送風空気の流れの上流側にある第1ノーズ部(N1)から、前記第1種類の送風空気の流れの下流側に延び、前記周壁における前記第1ノーズ部の裏面側は、前記ケーシングの外部の空気が存在する空間に面しており、
    前記第2のスクロール内壁面は、前記第2種類の送風空気の流れの上流側にある第2ノーズ部(N2、N3)から、前記第1種類の送風空気の流れの下流側に延び、前記周壁における前記第2ノーズ部の裏面側は、前記ケーシングの外部の空気が存在する空間に面している送風機。
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