JP6318752B2 - 画像形成装置、および、ログ保存装置 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、前記把握手段は、エラーの種別毎のエラーの発生回数をユーザ毎に把握し、前記設定手段は、ユーザによる画像形成が行われる際、当該ユーザが画像形成を行う際に発生したエラーのうちの最も多く発生したエラーに関連する対象項目のログが前記ログ保存部に保存されるように前記設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、予め設定された複数の対象項目の各々についてのログであって画像形成装置にて行われる各処理についてのログを保存するログ保存部と、ユーザが画像形成を行う際に発生したエラーの発生状況であるエラー発生状況をユーザ毎に把握する把握手段と、ユーザによる画像形成が行われる際、当該ユーザについての前記エラー発生状況に基づき、前記対象項目の絞り込みを行い、一部の対象項目についてのログが前記ログ保存部に保存されるように設定する設定手段と、を備えるログ保存装置である。
本発明の請求項2によれば、発生するエラーとは関連性が低い対象項目についてのログが保存されることを抑制できるようになる。
本発明の請求項3によれば、画像形成装置にて行われる各処理のログを保存する保存領域をより効率的に利用できるようになる。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の構成図である。
画像形成装置100には、用紙などの記録材に対して画像形成を行う画像形成部200が設けられている。また、画像形成装置100には、画像形成装置100の各部を制御する制御部300が設けられている。
受信部310は、外部に設けられたPC(Personal Computer)500などから送信されてくる情報を受信する。例えば、受信部310は、画像データ、画像形成条件、画像形成を行うユーザに関する情報であるユーザ情報などを受信する。
画像描画部320は、受信部310にて受信された画像データをレンダリング(描画展開)し、マトリックス状に配列された画素で表現された印刷用の画像データ(ビットマップデータ)を生成する。
操作パネル制御部330は、不図示の操作パネルにおける情報の表示制御を行う。さらに、操作パネルが、タッチパネル方式のディスプレイにより構成されている場合には、このディスプレイがユーザにより操作されることで入力される、ユーザからの情報を受信する。
ログ格納部350は、画像形成装置100にて行われる各種処理の各々についてのログ(履歴情報)を保存する。画像形成装置100にてエラーが発生した場合、ログ格納部350に格納されているログを参照することで、エラーの要因をより早期に特定できるようになる。
制御部300は、予め定められたプログラムに従って演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)211、CPU211の作業用メモリ等として用いられるRAM(Random Access Memory)212、CPU211での処理に使用される各種設定値等が格納されるROM(Read Only Memory)213、および、ハードディスク装置等により構成された情報記憶装置214により構成されている。
制御部300では、CPU211が、ROM213に記憶されているプログラムを読み出し、RAM212を作業エリアにしてプログラムを実行する。これにより、図1に示した各機能部が実現される。
ログ格納部350には、エラーカテゴリー保持部351、保存対象ログ定義部352、ログ保存判定部353、ログ保存要求部354、ログ記憶部355が設けられている。
エラーカテゴリー保持部351は、画像形成装置100にてエラーが発生した場合に、発生したこのエラーが属するエラーカテゴリーについての情報を保持する。付言すると、発生したエラーの種別についての情報を保持する。
ログ保存判定部353は、ログの保存要求を受け付けた場合に、保存対象ログ定義部352に格納されている上記判断テーブルを参照し、このログの保存を行うか否かの判断を行う。
本実施形態では、画像形成装置100にて発生するエラーが4つのエラーカテゴリー(種別)に分類される。具体的には、判断テーブルの最上欄に表示されているように、「復旧不可エラー」、「処理中ストール(描画中ストール)」、「印刷中ストール」、「節電復帰せず」、の4つのエラーカテゴリーに分類される。なお、ここで、「ストール」とは、処理が途中で停止することを指す。
さらに、本実施形態では、各ログ保存対象項目が3つのログカテゴリ(「操作ログ」、「状態変化ログ」、「動作(内部動作)ログ」)に分類されており、ログ保存対象項目の各々は、「操作ログ」、「状態変化ログ」、「動作ログ」の何れかに属している。
さらに、判断テーブルでは、ログ保存対象項目の各々について、上記4つのエラーカテゴリー毎に、保存を行うか否かの指示がなされている。ここで、図4では、図中「○」が、保存を行う指示を示し、図中「×」が、保存を行わない指示を示している。
例えば、上記4つのエラーカテゴリーのうちの、「復旧不可エラー」が最初に発生した場合には、図4に示すように、以後、「操作ログ」、「状態変化ログ」に属するログ保存対象項目についてのログの保存は行わず、「動作ログ」に属するログ保存対象項目についてのログを保存する。
また、例えば、「処理中ストール(描画中ストール)」が最初に発生した場合には、以後、「操作ログ」、「状態変化ログ」に属するログ保存対象項目についてのログの保存は行わない。また、この場合は、描画中に内部動作でストールしているため、「動作ログ」に属するログ保存対象項目のうち、給紙動作等についてのログ保存対象項目のログや、節電に関するログ保存対象項目のログの保存も行わない。
さらに、例えば、「節電復帰せず」が最初に発生した場合には、以後、「操作ログ」、「状態変化ログ」に属するログ保存対象項目についてのログの保存は行わない。また、「動作ログ」については、節電に関するログ保存対象項目のログのみを保存する。
図5に示すように、本実施形態の画像形成装置100では、エラーが発生すると(ステップ101)、エラーカテゴリー保持部351(図3参照)が、発生したこのエラーが、上記4つのエラーカテゴリーの何れかに属するかを判断し、このエラーが属するエラーカテゴリーを把握する。そして、エラーカテゴリー保持部351は、把握したこのエラーカテゴリーを保持する(ステップ102)。
何れかのログ保存対象項目に対応する処理がなされると、ログ保存要求部354から(ログ保存要求部354A〜354Cの何れかから)、ログ保存判定部353に対し、このログ保存対象項目についてのログの保存要求がなされる(ステップ201)。
そして、本実施形態では、絞り込まれたログ保存対象項目に含まれるログ保存対象項目であって、保存要求のあったログ保存対象項目についてのログが、ログ保存判定部353からログ記憶部355に出力され、このログが、ログ記憶部355に記憶される。
例えば、エラーカテゴリー保持部351が保持しているエラーカテゴリーが、「印刷中ストール」であり、且つ、保存要求のあったログ保存対象項目が、「状態変化ログ」に属する「ジャムエラー発生」であった場合には、図4にて「×」が表示され、ログを保存しない指示がなされている。このため、この場合は、「ジャムエラー発生」についてのログは保存されない。その一方で、例えば、ログ保存対象項目が、「動作ログ」に属する「給紙処理開始」であった場合には、図4にて「○」が表示され、「給紙処理開始」についてのログは保存される。
ところで、このような処理に限らず、最初に発生したエラーが属するエラーカテゴリーとは異なるエラーカテゴリーに属する他のエラーが後に発生した場合には、エラーカテゴリー保持部351が保持しているエラーカテゴリー(最初に保持したエラーカテゴリー)を、この異なるエラーカテゴリーに置き換えるようにしてもよい。付言すると、属するエラーカテゴリーが異なるエラーが発生する度に、エラーカテゴリー保持部351が保持しているエラーカテゴリーを、新たに発生したエラーが属するエラーカテゴリーに置き換えるようにしてもよい。
また、例えば、各エラーカテゴリーに属するエラーの発生回数を、エラーカテゴリー毎に把握するようにし、エラーの発生頻度が最も大きいエラーカテゴリーを、エラーカテゴリー保持部351に保持させるようにしてもよい。
なお、図3にて示した機能と同様の機能を有する部分については、図3と同じ符号を付し、説明を省略する。
図7にて示すログ格納部350では、ユーザ/エラー統計部356が設けられている。このユーザ/エラー統計部356は、ユーザ毎に、また、上記4つのエラーカテゴリー毎に、発生したエラーの数をカウントする。さらに、ユーザ/エラー統計部356は、カウントにより得たエラー発生回数をエラーカウントテーブルに書き込み、エラー発生回数が記憶されたエラーカウントテーブルを生成する。
また、図7にて示すログ格納部350には、図3と同様、保存対象ログ定義部352が設けられている。この保存対象ログ定義部352には、図4にて示した判断テーブルと同じ判断テーブルが格納されている。
ユーザ/エラー統計部356は、画像形成装置100にてエラーが発生すると、このエラーが発生した際に画像形成装置100を使用していたユーザを把握する。また、上記4つのエラーカテゴリーのうちの、このエラーが属するエラーカテゴリーを把握する。そして、ユーザ/エラー統計部356は、エラーカウントテーブルのうちの、把握したユーザ、および、把握したエラーカテゴリーに対応した箇所に、1を加算する(インクリメントする)。
なお、ユーザの把握は、例えば、PC500(図1参照)から送信されてくるユーザ情報に基づき把握される。また、例えば、画像形成装置100にカードリーダを設けておき、各ユーザが有するIDカードからユーザIDを読み取って把握してもよい。
また、画像形成装置100を使用しているユーザが明確ではない場合には、図8に示すように、このユーザはゲストとして扱うようにする。
図9に示すように、まず、エラーが発生すると(ステップ301)、ユーザ/エラー統計部356が、このエラーが属するエラーカテゴリーを把握する(ステップ302)。次いで、ユーザ/エラー統計部356が、このエラーが発生した際に画像形成装置100を使用していたユーザを把握する(ステップ303)。次いで、ユーザ/エラー統計部356が、上記エラーカウントテーブルに、把握したこのユーザが既に登録されているか否かを判断する(ステップ304)。
一方で、登録されていないと判断した場合には、ユーザ/エラー統計部356は、エラーカウントテーブルに対し、ユーザの登録(新規のユーザ登録)を行う(ステップ305)。なお、この登録に際し、このユーザの、各エラーカテゴリーにおけるカウント値は0とする。
次いで、ステップ306では、エラーが発生した際に画像形成装置100を使用していた上記ユーザ(ステップ303にて把握したユーザ)のカウント値であって、上記ステップ302にて把握したエラーカテゴリーにおけるカウント値をインクリメントする(カウント値に対して1を加算する)。
何れかのログ保存対象項目に対応する処理がなされると、この処理がなされた際に画像形成装置100を使用していたユーザの情報、ログ保存対象項目、ログの具体的内容が、ログ保存要求部354(ログ保存要求部354A〜354Cの何れか)からログ保存判定部353に対して通知される(ステップ401)。
次いで、ログ保存判定部353は、上記エラーカウントテーブルを参照し、ステップ401にて通知されたユーザの、エラーの最も発生頻度が高いエラーカテゴリーを把握する(ステップ402)。付言すると、把握手段としても機能するログ保存判定部353が、エラーカウントテーブルを参照し、ステップ401にて通知されたユーザについてのエラー発生状況を把握する。
そして、保存を行うべきログであるとログ保存判定部353が判断した場合には、ログ記憶部355にこのログが記憶されるようになる(ステップ404)。その一方で、保存を行うべきログであるとログ保存判定部353が判断しなかった場合には、ログ記憶部355へのログの記憶は省略される。
例えば、ステップ401にて通知されてきたユーザが例えばユーザAであった場合、図8によると、エラーの発生頻度が最も高いエラーカテゴリーは、「印刷中ストール」となる。次いで、本実施形態では、図4に示した判断テーブルを参照し、発生頻度が最も高いエラーカテゴリーである「印刷中ストール」、および、保存要求のあったログのログ保存対象項目に基づき、ログを保存するか否かを判断する。
図9、図10にて示した処理に限らず、例えば、ユーザ毎に、ログの保存を行うログ保存対象項目を予め設定しておいても、メモリの使用量は減らせるようになる。ところで、この場合は、ユーザの入れ替わりなど、環境条件が変わる度に、設定を変更する必要が生じ、手間を要するようになる。特に、多数のユーザがいる場合には、設定作業は極めて煩雑化する。一方で、本実施形態の構成では、このような事前の設定を不要としつつ、必要となるログの保存を行えるようになる。
Claims (3)
- 予め設定された複数の対象項目の各々についてのログを保存するログ保存部と、
ユーザが画像形成を行う際に発生したエラーの発生状況であるエラー発生状況をユーザ毎に把握する把握手段と、
ユーザによる画像形成が行われる際、当該ユーザについての前記エラー発生状況に基づき、前記対象項目の絞り込みを行い、一部の対象項目についてのログが前記ログ保存部に保存されるように設定する設定手段と、
を備える画像形成装置。 - 前記把握手段は、エラーの種別毎のエラーの発生回数をユーザ毎に把握し、
前記設定手段は、ユーザによる画像形成が行われる際、当該ユーザが画像形成を行う際に発生したエラーのうちの最も多く発生したエラーに関連する対象項目のログが前記ログ保存部に保存されるように前記設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 予め設定された複数の対象項目の各々についてのログであって画像形成装置にて行われる各処理についてのログを保存するログ保存部と、
ユーザが画像形成を行う際に発生したエラーの発生状況であるエラー発生状況をユーザ毎に把握する把握手段と、
ユーザによる画像形成が行われる際、当該ユーザについての前記エラー発生状況に基づき、前記対象項目の絞り込みを行い、一部の対象項目についてのログが前記ログ保存部に保存されるように設定する設定手段と、
を備えるログ保存装置。
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