JP6316777B2 - ヒートシンクの放熱性能の異常を検知するモータ駆動装置、および検知方法 - Google Patents

ヒートシンクの放熱性能の異常を検知するモータ駆動装置、および検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヒートシンクの放熱性能の異常を検知するモータ駆動装置、および検知方法に関する。
パワー素子等の発熱素子を備える電子機器を冷却するために、該電子機器に、ヒートシンクと、該ヒートシンクにて気流を発生させるファンが取り付けられる。このような電子機器において、該電子機器の温度からヒートシンクの熱抵抗を算出し、算出した熱抵抗に基づいて、ヒートシンクの性能異常を検知する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−130223号公報
工作機械等に内蔵されるモータを駆動するモータ駆動装置は、該モータへ供給する電力を、短時間で大きく変動させるように制御する場合がある。この場合、モータ駆動装置の温度は、短時間に大きく変動することになる。
一方、上述した従来技術において熱抵抗を高精度に算出するためには、電子機器の温度が定常状態となったときに、温度を検出する必要がある。このため、従来の手法では、温度が短時間に大きく変動するモータ駆動装置においてヒートシンクの性能異常を正確に検知することが困難となっていた。
本発明の一態様において、モータ駆動装置は、発熱素子と、発熱素子を冷却するヒートシンクと、発熱素子の消費電力を検出する電力検出部と、モータ駆動装置の温度を検出する温度検出部と、温度検出部が検出した温度に基づいて、予め定められた時間における温度の変化量を検出変化量として算出する温度変化算出部とを備える。
また、モータ駆動装置は、温度検出部が検出した温度と、電力検出部が検出した消費電力とに基づいて、温度の基準変化量を決定する基準決定部と、基準決定部によって決定された基準変化量と、温度変化算出部によって算出された検出変化量とを比較して、該検出変化量が該基準変化量と異なっているか否かを判別する温度変化判別部とを備える。
温度変化判別部は、検出変化量が、基準変化量を含むように予め定められた許容範囲外であった場合に、該検出変化量が基準変化量と異なっていると判別してもよい。温度変化判別部は、消費電力がゼロとなって検出変化量が負の値になっているときに、該検出変化量が基準変化量と異なっているか否かを判別してもよい。
モータ駆動装置は、ヒートシンクにおいて気流を発生させるファンと、ファンの回転数を検出する回転数検出部と、温度変化判別部によって検出変化量が基準変化量と異なっていると判別された場合に、回転数検出部によって検出された回転数が、予め定められたファンの基準回転数と異なっているか否かを判別する回転数判別部とをさらに備えてもよい。
モータ駆動装置は、異常信号生成部をさらに備えてもよい。異常信号生成部は、温度変化判別部によって検出変化量が基準変化量と異なっていると判別された場合に、ヒートシンクの性能に異常があることを表す信号を生成してもよい。
異常信号生成部は、温度変化判別部によって検出変化量が基準変化量と異なっていると判別され、且つ、回転数判別部によって回転数が基準回転数と異なっていないと判別された場合に、ヒートシンクの性能に異常があることを表す信号を生成してもよい。
異常信号生成部は、温度変化判別部によって検出変化量が基準変化量と異なっていると判別され、且つ、回転数判別部によって回転数が基準回転数と異なっていると判別された場合に、ファンの動作に異常があることを表す信号を生成してもよい。
モータ駆動装置は、モータ駆動装置の温度変化が定常状態となっているか否かを判別する定常状態判別部をさらに備えてもよい。温度変化算出部は、定常状態判別部によってモータ駆動装置の温度変化が定常状態になっていないと判別された場合に、検出変化量を算出してもよい。
定常状態判別部は、消費電力が予め定められた期間一定であった場合に、モータ駆動装置の温度変化が定常状態になっていることを判別してもよい。
モータ駆動装置は、定常状態判別部によってモータ駆動装置の温度変化が定常状態となっていると判別された場合に、温度検出部によって検出された温度と消費電力とに基づいて、モータ駆動装置の熱抵抗を算出する熱抵抗算出部を備えてもよい。
モータ駆動装置は、熱抵抗算出部によって算出された熱抵抗が、予め定められた基準熱抵抗と異なっているか否かを判別する熱抵抗判別部をさらに備えてもよい。
本発明の他の態様において、モータ駆動装置に設けられたヒートシンクの放熱性能の異常を検知する方法は、モータ駆動装置に設けられた発熱素子の消費電力を検出することと、モータ駆動装置の温度を検出することと、検出された温度に基づいて、予め定められた時間における温度の変化量を検出変化量として算出することとを備える。
また、この方法は、検出された消費電力と、検出された温度とに基づいて、温度の基準変化量を決定することと、決定された基準変化量と、算出された検出変化量と、を比較して、該検出変化量が該基準変化量と異なっているか否かを判別することとを備える。
本発明の一実施形態に係るモータ駆動装置の斜視図である。 図1に示すモータ駆動装置に設けられたヒートシンク組立体の図である。 図2に示すヒートシンク組立体を図2中の矢印IIIから見た図である。 図1に示すモータ駆動装置のブロック図である。 モータ駆動装置の温度と時間との関係、および、発熱素子の消費電力と時間との関係を表すグラフであって、温度が定常状態となっている場合を表す。 モータ駆動装置の温度と時間との関係、および、発熱素子の消費電力と時間との関係を表すグラフであって、温度が短時間で変化している場合を表す。 図4に示すモータ駆動装置の動作フローの一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るモータ駆動装置のブロック図である。 図8に示すモータ駆動装置の動作フローの一例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態に係るモータ駆動装置のブロック図である。 図10に示すモータ駆動装置の動作フローの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係るモータ駆動装置10について説明する。モータ駆動装置10は、工作機械等に内蔵された主モータ(図示せず)を駆動するために、該主モータへ電力を供給する。
モータ駆動装置10は、筐体12、制御部14、ヒートシンク組立体16、発熱素子24、および温度検出部26を備える。筐体12は、例えば樹脂から作製された箱型部材であって、内部空間を画定している。
制御部14は、例えばCPUを含み、筐体12の内部空間に実装される。制御部14は、モータ駆動装置10の各構成要素を直接的または間接的に制御する。
ヒートシンク組立体16は、筐体12に隣接して設置されている。図2および図3に示すように、ヒートシンク組立体16は、ヒートシンク20およびファン22を有する。
ヒートシンク20は、図2および図3中の直交座標系のz軸方向を長手方向とする直方体部材であって、z軸方向の第1端部20a、および該第1端部20aとは反対側の第2端部20bを有する。
ヒートシンク20は、複数の放熱フィン28を有する。放熱フィン28の各々は、予め定められたz軸方向の長さ、y軸方向の厚さ、およびx軸方向の幅を有する板部材であって、第1端部20aと第2端部20bとの間で延在する。放熱フィン28は、y軸方向に略等間隔で整列するように、配置されている。
y軸方向に互いに隣り合う2つの放熱フィン28の間には、流路30が画定されている。流路30の各々は、第1端部20aと第2端部20bとの間でz軸方向へ延在し、第1端部20aおよび第2端部20bの各々にて、外部へ開口する。
ファン22は、ヒートシンク20の第1端部20aに取り付けられている。ファン22は、複数の羽根を含む回転体(図示せず)と、該回転体を回転させるファンモータ(図示せず)とを有する。ファンモータは、制御部14からの指令に応じて、ファン22の回転体を回転駆動する。
ファン22の回転体が回転駆動されると、流路30内において、例えば図2中のz軸プラス方向へ向かう気流が発生する。この場合、流路30の第2端部20b側の開口から外気が流入し、流路30内をz軸プラス方向へ流れて、流路30の第1端部20a側の開口から流出する。このように流路30内を流動する気体によって、ヒートシンク20が冷却され、これによりモータ駆動装置10が冷却される。
本実施形態においては、発熱素子24および温度検出部26は、ヒートシンク20の外面20cの上に設置されている。発熱素子24は、パワー素子等を含み、制御部14からの指令に応じて、電力を生成する。制御部14は、発熱素子24によって生成した電力を、工作機械等の主モータへ供給し、該主モータを駆動する。
温度検出部26は、温度センサを含み、制御部14からの指令に応じて、該温度検出部26が設置されている位置の温度を検出し、検出した温度に係るデータを制御部14へ送信する。
図4に示すように、モータ駆動装置10は、電力検出部32、記憶部34、計時部36、および警報出力部38をさらに備える。
電力検出部32は、発熱素子24の消費電力を検出し、検出した消費電力に係るデータを、制御部14へ送信する。一例として、電力検出部32は、発熱素子24のうちの1つの消費電力を検出するように、設置される。また、他の例として、電力検出部32は、複数の発熱素子24からなる電力増幅器(図示せず)全体としての消費電力を検出するように、設置されてもよい。
記憶部34は、例えば、EEPROM(登録商標)等のような、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ、または、例えばDRAM、SRAM等のような、高速で読み書きのできるランダムアクセスメモリによって構成される。
記憶部34は、制御部14に通信可能に接続され、制御部14が温度検出部26および電力検出部32から受信したデータや、後述する基準変化量を記憶する。記憶部34は、制御部14に内蔵されてもよいし、または、制御部14の外部に設置され、制御部14とネットワークを介して通信可能に接続された外部機器(例えばサーバ)に内蔵されてもよい。
計時部36は、制御部14からの指令に応じて、予め定められた時点からの経過時間を計時する。警報出力部38は、例えばスピーカまたは表示部を有し、制御部14からの指令に応じて、音波または画像を出力する。計時部36は、制御部14に内蔵されてもよいし、または、制御部14の外部に設置され、該制御部と通信可能に接続された外部機器に内蔵されてもよい。
モータ駆動装置10の冷却のためにファン22を動作させ、流路30内で気体を流動させるにつれて、外部から流路30内に塵埃等の異物が入り込んで蓄積し、流路30を閉塞してしまう場合がある。
この場合、流路30内の気流が妨げられ、流路30内の気流が異常に減少する。その結果、ヒートシンク20の放熱性能が低下し、モータ駆動装置10がオーバーヒートを引き起きしてしまう場合がある。
本実施形態に係るモータ駆動装置10は、温度検出部26によって検出された温度の時間に対する変化量に基づいて、ヒートシンク20の放熱性能に異常が発生しているか否かを検知する。
以下、図5および図6を参照して、モータ駆動装置10にてヒートシンク20の放熱性能の異常を検知する方法の概念について説明する。図5および図6の上側のグラフは、温度検出部26によって検出された温度Tと時間tとの関係を示しており、図5および図6の下側のグラフは、電力検出部32によって検出された電力Pと時間tとの関係を示している。
なお、図5中の実線42、および図6中の実線46は、ヒートシンク20の流路30内に異物が蓄積しておらず、ヒートシンク20の放熱性能が正常である場合(以下、正常品とする)の特性を示している。
一方、図5中の一点鎖線40、および図6中の一点鎖線44は、ヒートシンク20の流路30内に異物が蓄積して流路30内の気流が妨げられ、ヒートシンク20の放熱性能が低下している場合(以下、異常品とする)の特性を示している。
図5に示すように、時点tから一定の電力Pmaxが発熱素子24に加えられている場合、温度Tは、時点tから急速に上昇した後、徐々に定常状態(すなわち、飽和状態)へ移行する。
温度Tが定常状態となったとき、正常品(実線42)の特性の時間に対する温度変化量(すなわち、傾き)と、異常品(一点鎖線40)の特性の時間に対する温度変化量との間には、顕著な差が見られなくなる。このような定常状態においては、温度Tおよび電力Pに基づいて、モータ駆動装置10(例えばヒートシンク20)の熱抵抗を正確に検出することができる。
一方、図6に示すように、発熱素子24に負荷される電力Pが短時間で変化する場合(例えば、モータ駆動装置10が高周波電力を主モータへ供給する場合)、温度Tも、消費電力Pに追随して短時間で変化することになり、定常状態となることがない。このような場合は、モータ駆動装置10の熱抵抗を正確に算出することができない。
上述したように、モータ駆動装置10においては、消費電力が短時間で変化するので、温度Tは、図6の上側のグラフに示すように、短時間で大きく変化することになる。
ここで、図6の上側のグラフを参照すると、温度上昇時においては、異常品(すなわち一点鎖線44)の時間に対する温度上昇の度合のほうが、正常品(すなわち実線46)の時間に対する温度上昇の度合よりも、大きくなっている。
その一方で、温度低下時においては、異常品(すなわち一点鎖線44)の時間に対する温度低下の度合のほうが、正常品(すなわち実線46)の時間に対する温度低下の度合よりも、小さくなっている。換言すれば、温度上昇時および温度低下時における異常品の特性の傾き(時間微分係数)は、正常品の特性と顕著に異なっている。
そこで、本実施形態に係るモータ駆動装置10は、正常品の時間に対する温度変化量(基準変化量)と、温度検出部26によって検出された温度の時間に対する変化量(検出変化量)とを比較することによって、ヒートシンク20の放熱性能に異常が発生しているか否かを検知する。
次に、図7を参照して、モータ駆動装置10の動作について説明する。図7に示すフローは、制御部14が、例えば使用者または上位コントローラ(例えば、工作機械コントローラ)から、工作機械等に内蔵された主モータを駆動するモータ駆動指令を受け付けたときに、開始する。
ステップS1において、制御部14は、経過時間の計時を開始する。具体的には、制御部14は、計時部36に計時開始指令を送信する。計時部36は、制御部14から計時開始指令を受信した時点から、経過時間を計時する。
後述するように、本実施例に係るフローにおいては、制御部14は、ステップS6またはS8にてYESと判別するまで、ステップS2〜S7を周期τ(例えば1秒)でループする。以下、制御部14が第n回目のループを実行している場合の動作について説明する。
ステップS2において、制御部14は、モータ駆動装置10の温度Tを検出する。具体的には、制御部14は、温度検出部26に指令を送り、該温度検出部26が設置されている位置の温度を検出する。制御部14は、温度検出部26から取得した温度に係るデータを、記憶部34へ記憶する。
ステップS3において、制御部14は、発熱素子24の消費電力Pを検出する。具体的には、制御部14は、電力検出部32に指令を送り、発熱素子24の消費電力を検出する。制御部14は、電力検出部32から取得した消費電力に係るデータを、記憶部34へ記憶する。
ステップS4において、制御部14は、時間τ(周期τ)における温度の変化量に相当する検出変化量を算出する。一例として、制御部14は、第n回目のステップS2にて取得された温度Tと、第n−1回目のステップS2(すなわち、時間τだけ前)にて取得された温度Tn−1との差ΔT=T−Tn−1を、検出変化量ΔTとして算出する。
また、他の例として、制御部14は、上述の差ΔTを、時間τで除算した傾きδT/δt=ΔT/τを、検出変化量δT/δtとして算出する。このように、本実施形態においては、制御部14は、検出変化量(ΔT、δT/δt)を算出する温度変化算出部48(図4)としての機能を有する。
ステップS5において、制御部14は、ステップS2にて取得した温度Tと、ステップS3にて取得した消費電力Pとに基づいて、基準変化量ΔTrefを決定する。
ここで、基準変化量ΔTrefは、図6の正常品(実線46)の特性の、時間に対する温度変化の度合に相当するパラメータである。
例えば、ステップS4にて検出変化量として差ΔT (=T −T n−1 を算出する場合、基準変化量ΔTrefは、図6の正常品の特性の、時間τにおける温度変化量に相当するパラメータとして設定される。また、ステップS4にて検出変化量として傾きδT /δt(=ΔT /τ)を算出する場合、基準変化量ΔTrefは、図6の正常品の特性の傾き(時間微分係数)に相当するパラメータとして設定される。
一例として、基準変化量ΔTrefは、温度Tおよび消費電力Pに関連付けられて、記憶部34に予め記憶される。この場合、制御部14は、ステップS5において、ステップS2にて取得した温度Tと、ステップS3にて取得した消費電力Pとに対応する基準変化量を記憶部34から読み出し、基準変化量ΔTrefとして決定する。
また、他の例として、基準変化量ΔTrefは、温度Tおよび消費電力Pの関数として規定される。この場合、制御部14は、ステップS5において、ステップS2にて取得した温度Tと、ステップS3にて取得した消費電力Pとから、基準変化量ΔTrefを算出する。
このように、本実施形態においては、制御部14は、温度検出部26によって検出された温度Tと、電力検出部32によって検出された消費電力Pとに基づいて、基準変化量ΔTrefを決定する基準決定部50(図4)としての機能を有する。
ステップS6において、制御部14は、ステップS4にて算出した検出変化量(ΔT、δT/δt)と、ステップS5にて決定した基準変化量ΔTrefとを比較して、該検出変化量が該基準変化量ΔTrefと異なっているか否かを判別する。
一例として、制御部14は、検出変化量(ΔT、δT/δt)と基準変化量ΔTrefとの差δ(=|ΔT−ΔTref|、|δT/δt−ΔTref|)を算出し、該差δが予め定められた閾値αを超えるか否かを判別する。
制御部14は、差δが閾値αを超えた場合(δ>α)、検出変化量ΔT、δT/δtが基準変化量ΔTrefと異なっている(すなわちYES)と判別し、ステップS10へ進む。一方、制御部14は、差δが閾値αを超えていない場合(δ≦α)、検出変化量が基準変化量ΔTrefと異なっていない(すなわちNO)と判別し、ステップS7へ進む。
また、他の例として、制御部14は、検出変化量ΔT、δT/δtが、基準変化量ΔTrefを含むように予め定められた許容範囲(例えば、基準変化量ΔTrefの±5%以内の範囲)にあるか否かを判別する。
制御部14は、検出変化量ΔT、δT/δtが許容範囲外であった場合、該検出変化量が基準変化量ΔTrefと異なっている(すなわちYES)と判別し、ステップS10へ進む。
一方、制御部14は、検出変化量ΔT 、δT /δtが許容範囲内であった場合、検出変化量が基準変化量ΔTrefと異なっていない(すなわちNO)と判別し、ステップS7へ進む。
このように、本実施形態においては、制御部14は、基準変化量ΔTrefと検出変化量(ΔT、δT/δt)とを比較して、該検出変化量が該基準変化量と異なっているか否かを判別する温度変化判別部52(図4)としての機能を有する。
ステップS7において、制御部14は、計時部36によって計時されている経過時間がτ×n(τ:周期、n:ループの回数)に到達したか否かを判別する。制御部14は、経過時間がτ×nに到達した(すなわちYES)と判別した場合、ステップS2へ戻る。一方、制御部14は、経過時間がτ×nに到達していない(すなわちNO)と判別した場合、ステップS8へ進む。
ステップS8において、制御部14は、使用者または上位コントローラから、モータ駆動装置10の動作を停止する停止指令を受け付けたか否かを判別する。制御部14は、停止指令を受け付けた(すなわちYES)と判別した場合、ステップS9へ進む。一方、制御部14は、停止指令を受け付けていない(すなわちNO)と判別した場合、ステップS7へ戻る。
ステップS6にてYESと判別された場合、ステップS10において、制御部14は、ヒートシンク20の放熱性能に異常が発生していることを表す異常報知信号を生成する。一例として、制御部14は、使用者に対して発する警告音の音声信号の形態で、異常報知信号を生成する。
また、他の例として、制御部14は、使用者が視認可能な警告画像の画像信号の形態で、異常報知信号を生成する。このように、本実施形態においては、制御部14は、ヒートシンク20の性能に異常があることを表す信号を生成する異常信号生成部53(図4)としての機能を有する。
ステップS11において、制御部14は、警報出力部38を介して、使用者に、ヒートシンク20の放熱性能に異常が発生している旨を報知する。一例として、ステップS10にて警告音の音声信号を生成した場合、制御部14は、該音声信号を警報出力部38に送信する。この場合、警報出力部38は、スピーカを有し、受信した音声信号を警告音として出力する。
また、他の例として、ステップS10にて警告画像の画像信号を生成した場合、制御部14は、該画像信号を警報出力部38に送信する。この場合、警報出力部38は、表示部を有し、受信した画像信号に応じた警告画像を、表示部に表示する。
ステップS9において、制御部14は、モータ駆動装置10の動作を停止する。具体的には、制御部14は、発熱素子24への電力供給を停止し、これにより、主モータへの電力供給を停止する。
このように、本実施例に係るフローにおいては、制御部14は、ステップS6またはS8にてYESと判別されるまで、ステップS2〜S7を周期τでループし、予め定められた時間τ毎に、該時間τに対する検出変化量(ΔT、δT/δt)を算出する。
そして、制御部14は、検出変化量が基準変化量ΔTrefと異なっているか否かを、常時監視する。この構成によれば、モータ駆動装置10の温度Tが、図6に示すように短時間で変化するような場合においても、ヒートシンク20の放熱性能の異常を検知することができる。
また、本実施形態においては、ヒートシンク20の放熱性能の異常が検知された場合、警報出力部38を介して、その旨を使用者に自動的に報知する。したがって、使用者は、例えば流路30内の異物を除去するメンテナンスを行う必要があることを、自動的且つ確実に認知することができる。
なお、制御部14は、モータ駆動装置10の温度Tが上昇している局面、および温度T低下している局面のいずれか一方においてのみ、ステップS6を実行してもよい。この構成について以下に説明する。
図6の上側のグラフから明らかなように、正常品の温度−時間特性の傾きと、異常品の温度−時間特性の傾きとの差は、温度が上昇しているとき、または、温度が低下しているときに、顕著となっている。
したがって、制御部14は、温度Tの上昇または低下を検知したときに、ステップS6を実行すれば、ステップS6において検出変化量(ΔT、δT/δt)の異常を、より確実に検出することができる。
一例として、制御部14は、ステップS3にて検出された消費電力Pがゼロとなった場合に、ステップS6を実行する。この場合、温度検出部26によって検出される温度Tは低下していくことになるので、ステップS4にて算出される検出変化量(ΔT、δT/δt)は、負の値となる。
そして、仮にヒートシンク20の放熱性能に異常がある場合は、ステップS4にて算出される検出変化量(ΔT、δT/δt)と、ステップS5にて決定される基準変化量ΔTrefとの差が、顕著となる。このため、ステップS6において、検出変化量(ΔT、δT/δt)の異常を、より確実に検出することができる。
次に、図8を参照して、本発明の他の実施形態に係るモータ駆動装置60について説明する。なお、以下に説明する種々の実施形態において、既に述べた実施形態度と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
モータ駆動装置60は、筐体12(図1)、制御部62、ヒートシンク組立体16(図2、図3)、発熱素子24、温度検出部26、電力検出部32、記憶部34、計時部36、警報出力部38、および回転数検出部64を備える。ヒートシンク組立体16は、ヒートシンク20およびファン22を有する。
回転数検出部64は、例えばエンコーダ等から構成され、ファン22の回転体の回転数を検出する。回転数検出部64は、ファン22の回転数に係るデータを、制御部62へ送信する。
次に、図9を参照して、モータ駆動装置60の動作について説明する。なお、図9に示すフローにおいて、図7に示すフローと同様のプロセスには同じステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
ステップS6にてYESと判別された場合、ステップS21において、制御部62は、ファン22の回転数を検出する。具体的には、制御部62は、回転数検出部64に指令を送り、ファン22の回転数Rを検出する。制御部62は、回転数検出部64から受信したファン22の回転数Rに係るデータを、記憶部34へ記憶する。
ステップS22において、制御部62は、ステップS21にて取得した回転数Rが、予め定められた基準回転数Rrefと異なっているか否かを判別する。例えば、この基準回転数Rrefは、モータ駆動装置60が工作機械等の主モータへ電力を供給するときにファン22を通常動作させるための所要値として、予め定められる。記憶部34は、基準回転数Rrefを予め記憶する。
一例として、制御部62は、ステップS21にて取得した回転数Rと、記憶部34に記憶された基準回転数Rrefとの差δ=|R−Rref|を算出する。そして、該差δが、予め定められた閾値αを超えたか否かを判別する。制御部62は、差δが閾値αを超えた(δ>α)場合、回転数Rが基準回転数Rrefと異なっているものと判別する。
また、他の例として、制御部62は、ステップS21にて取得した回転数Rが、予め定められた許容範囲(例えば、基準回転数Rrefの±5%)にあるか否かを判別する。制御部62は、回転数Rが許容範囲外であった場合、回転数Rが基準回転数Rrefと異なっているものと判別する。
このように、本実施形態においては、制御部62は、ファン22の回転数Rが基準回転数Rrefと異なっているか否かを判別する回転数判別部66(図8)としての機能を有する。
制御部62は、回転数Rが基準回転数Rrefと異なっている(すなわちYES)と判別した場合、ステップS24へ進む。一方、回転数Rが基準回転数Rrefと異なっていない(すなわちNO)と判別した場合、ステップS23へ進む。
ステップS23において、制御部62は、ヒートシンク20の放熱性能に異常が発生していることを表す第1の異常報知信号を生成する。一方、ステップS24においては、制御部62は、ファン22の動作に異常が発生していることを表す第2の異常報知信号を生成する。
ステップS25において、制御部62は、ステップS23にて生成した第1の異常報知信号、またはステップS24にて生成した第2の異常報知信号を警報出力部38に送信する。
制御部62から第1の異常報知信号を受信した場合、警報出力部38は、ヒートシンク20の放熱性能に異常が発生していることを示す警告音または警告画像を、使用者に出力する。一方、制御部62から第2の異常報知信号を受信した場合、警報出力部38は、ファン22の動作に異常が発生していることを示す警告音または警告画像を、使用者に出力する。
本実施形態によれば、ステップS6にて検出変化量(ΔT、δT/δt)に異常があることを検知した場合に、該検出変化量の異常が、ヒートシンク20に起因しているのか、または、ファン22に起因しているのかを、判別することができる。これにより、使用者は、ヒートシンク20の放熱性能の異常の原因を高精度に把握することができる。
次に、図10を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係るモータ駆動装置70について説明する。モータ駆動装置70は、筐体12(図1)、制御部72、ヒートシンク組立体16(図2、図3)、発熱素子24、温度検出部26、電力検出部32、記憶部34、計時部36、および警報出力部38を備える。ヒートシンク組立体16は、ヒートシンク20およびファン22を有する。
次に、図11を参照して、モータ駆動装置70の動作について説明する。なお、図11に示すフローにおいて、図7に示すフローと同様のプロセスには同じステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
図5を用いて説明したように、発熱素子24に一定の電力Pが負荷され続けた場合、温度Tは徐々に定常状態(すなわち、飽和状態)へ移行する。温度Tが定常状態となった場合、正常品(実線42)の特性の傾きと、異常品(一点鎖線40)の特性の傾きとの間には、顕著な差が見られなくなる。
したがって、このような定常状態においては、仮に異常品であったとしても、検出変化量(ΔT、δT/δt)と基準変化量ΔTrefとの間の差が小さくなってしまうので、ステップS6にて検出変化量の異常を検出することが困難となる。
そこで、本実施形態においては、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態となっているか否かを判別し、温度変化が定常状態であった場合は、モータ駆動装置70の熱抵抗に基づいて、ヒートシンクの異常を検知する。
具体的には、ステップS31において、制御部72は、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態となっているか否かを判別する。一例として、制御部72は、ステップS3にて取得した消費電力Pが、予め定められた期間に亘って略一定であった場合に、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態になっていると判別する。
具体的には、制御部72は、ステップS7をm回繰り返す間(すなわち、期間τ×m)にステップS3にて取得した消費電力Pn−m〜Pの変動が、予め定められた範囲(例えば、±5%以内)に収まる場合、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態になっていると判別する。
また、他の例として、制御部72は、ステップS2にて取得した温度Tが、予め定められた期間に亘って略一定であった場合に、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態になっていると判別してもよい。
具体的には、制御部72は、ステップS7をm回繰り返す間(すなわち、期間τ×m)にステップS2にて取得した温度Tn−m〜Tの変動が、予め定められた範囲(例えば、±5%以内)に収まる場合、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態になっていると判別する。
このように、本実施形態においては、制御部72は、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態になっているか否かを判別する定常状態判別部74(図10)としての機能を有する。
制御部72は、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態となっている(すなわちYES)と判別した場合、ステップS32へ進む。一方、制御部72は、モータ駆動装置70の温度変化が定常状態になっていない(すなわちNO)と判別した場合、ステップS4へ進む。
ステップS32において、制御部72は、モータ駆動装置70の熱抵抗を算出する。具体的には、制御部72は、第n回目のステップS2にて取得した温度Tと、レファレンス温度Tと、第n回目のステップS3にて取得した消費電力Pとを、以下の式1に代入することによって、モータ駆動装置70の熱抵抗Zを算出する。
=(T−T)/P・・・(式1)
なお、レファレンス温度Tは、発熱素子24に電力が加えられる前に温度検出部26によって計測された温度であってもよい。または、レファレンス温度Tは、モータ駆動装置10の周囲の大気温度であってもよい。この場合において、大気温度を測定するための他の温度検出部が設けられてもよい。
このように、本実施形態においては、制御部72は、モータ駆動装置70の熱抵抗を算出する熱抵抗算出部76(図10)としての機能を有する。
ステップS33において、制御部72は、ステップS32にて算出した熱抵抗Zが、予め定められた基準熱抵抗Zrefと異なっているか否かを判別する。この基準熱抵抗Zrefは、モータ駆動装置70の温度Tと発熱素子24の消費電力Pとに応じて予め定められ、記憶部34に記憶される。基準熱抵抗Zrefは、理論的、実験的、またはシミュレーション的手法によって求められ得る。
一例として、制御部72は、ステップS32にて算出した熱抵抗Zと基準熱抵抗Zrefとの差δ=|Z−Zref|を算出する。そして、該差δが、予め定められた閾値αを超えたか否かを判別する。制御部62は、差δが閾値αを超えた(δ>α)場合、熱抵抗Zが基準熱抵抗Zrefと異なっているものと判別する。
また、他の例として、制御部72は、ステップS32にて算出した熱抵抗Zが、予め定められた許容範囲(例えば、基準熱抵抗Zrefの±5%)にあるか否かを判別する。制御部72は、熱抵抗Zが許容範囲外であった場合、熱抵抗Zが基準熱抵抗Zrefと異なっているものと判別する。
このように、本実施形態においては、制御部72は、ステップS32にて算出した熱抵抗Zが基準熱抵抗と異なっているか否かを判別する熱抵抗判別部78(図10)としての機能を有する。
制御部72は、熱抵抗Zが基準熱抵抗Zrefと異なっている(すなわちYES)と判別した場合、ステップS10へ進む。一方、制御部72は、熱抵抗Zが基準熱抵抗Zrefと異なっていない(すなわちNO)と判別した場合、ステップS7へ進む。
本実施形態によれば、モータ駆動装置70の温度が短時間で変化するような場合、および、モータ駆動装置70の温度が定常状態となっている場合の双方において、ヒートシンク20の放熱性能の異常を検知することができる。これにより、モータ駆動装置70を様々な運転モードで稼働させたとしても、ヒートシンク20の放熱性能の異常を確実に検知することができる。
なお、ヒートシンク20の形状は、如何なる形状であってもよい。例えば、ヒートシンクは、多角形、円形の外形を有するように、構成されてもよい。
また、発熱素子24は、例えば伝熱材料からなる他の部材を介して、ヒートシンク20に間接的に取り付けられてもよい。または、発熱素子24は、ヒートシンク20以外の、モータ駆動装置10,60,70を構成する如何なる要素に取り付けられてもよい。
また、ファン22は、省略されてもよい。この場合、ヒートシンク20は、自然空冷によってモータ駆動装置を冷却することになる。この場合においても、例えばヒートシンク20の表面に異物が付着することによって、ヒートシンク20の放熱性能が低下する虞がある。本発明によれば、このようなヒートシンク20の異常も検知することができる。
また、制御部14、62、72は、ステップS6にてYESと判別した場合に、ステップS10およびS11を省略して、ステップS9を実行してもよい。また、制御部14、62、72は、ステップS6にてYESと判別した場合に、ステップS10およびS11を実行した後に、ステップS9を省略してもよい。
また、上述した種々の実施形態の構成を組み合わせることも可能である。例えば、図7または図11に示すフローに、図9のステップS21〜S24を組み入れて実行することも可能である。
例えば、図11に示すフローに図9のステップS21〜S24を組み入れる場合、図11のステップS6およびS33の後に、図9のステップS21〜S24を実行することができる。
以上、発明の実施形態を通じて本発明を説明したが、上述の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、本発明の実施形態の中で説明されている特徴を組み合わせた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得るが、これら特徴の組み合わせの全てが、発明の解決手段に必須であるとは限らない。さらに、上述の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることも当業者に明らかである。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、工程、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」、「次いで」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10,60,70 モータ駆動装置
14,62,72 制御部
20 ヒートシンク
22 ファン
24 発熱素子
26 温度検出部
32 電力検出部
38 警報出力部

Claims (10)

  1. モータ駆動装置であって、
    発熱素子と、
    前記発熱素子を冷却するヒートシンクと、
    前記発熱素子の消費電力を検出する電力検出部と、
    前記モータ駆動装置の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出した前記温度に基づいて、予め定められた時間における前記温度の変化量を検出変化量として算出する温度変化算出部と、
    前記温度検出部が検出した前記温度と、前記電力検出部が検出した前記消費電力とに基づいて、前記温度の基準変化量を決定する基準決定部と、
    前記基準決定部によって決定された前記基準変化量と、前記温度変化算出部によって算出された前記検出変化量とを比較して、該検出変化量が該基準変化量と異なっているか否かを判別する温度変化判別部と、を備える、モータ駆動装置。
  2. 前記温度変化判別部は、前記検出変化量が、前記基準変化量を含むように予め定められた許容範囲外であった場合に、該検出変化量が前記基準変化量と異なっていると判別する、請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記温度変化判別部は、前記消費電力がゼロとなって前記検出変化量が負の値になっているときに、該検出変化量が前記基準変化量と異なっているか否かを判別する、請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. ヒートシンクにおいて気流を発生させるファンと、
    前記ファンの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記温度変化判別部によって前記検出変化量が前記基準変化量と異なっていると判別された場合に、前記回転数検出部によって検出された前記回転数が、予め定められた前記ファンの基準回転数と異なっているか否かを判別する回転数判別部と、をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記温度変化判別部によって前記検出変化量が前記基準変化量と異なっていると判別された場合に、前記ヒートシンクの性能に異常があることを表す信号を生成する異常信号生成部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記温度変化判別部によって前記検出変化量が前記基準変化量と異なっていると判別され、且つ、前記回転数判別部によって前記回転数が前記基準回転数と異なっていないと判別された場合には、前記ヒートシンクの性能に異常があることを表す信号を生成し、
    前記温度変化判別部によって前記検出変化量が前記基準変化量と異なっていると判別され、且つ、前記回転数判別部によって前記回転数が前記基準回転数と異なっていると判別された場合には、前記ファンの動作に異常があることを表す信号を生成する、異常信号生成部をさらに備える、請求項4に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記モータ駆動装置の温度変化が定常状態となっているか否かを判別する定常状態判別部をさらに備え、
    前記温度変化算出部は、前記定常状態判別部によって前記モータ駆動装置の温度変化が定常状態になっていないと判別された場合に、前記検出変化量を算出する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記定常状態判別部は、前記消費電力が予め定められた期間一定であった場合に、前記モータ駆動装置の温度変化が定常状態になっていると判別する、請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記定常状態判別部によって前記モータ駆動装置の温度変化が定常状態となっていると判別された場合に、前記温度検出部によって検出された前記温度と前記消費電力とに基づいて、前記モータ駆動装置の熱抵抗を算出する熱抵抗算出部と、
    前記熱抵抗算出部によって算出された前記熱抵抗が、予め定められた基準熱抵抗と異なっているか否かを判別する熱抵抗判別部と、をさらに備える、請求項7または8に記載のモータ駆動装置。
  10. モータ駆動装置に設けられたヒートシンクの放熱性能の異常を検知する方法であって、
    モータ駆動装置に設けられた発熱素子の消費電力を検出することと、
    前記モータ駆動装置の温度を検出することと、
    検出された前記温度に基づいて、予め定められた時間における前記温度の変化量を検出変化量として算出することと、
    検出された前記消費電力と、検出された前記温度とに基づいて、前記温度の基準変化量を決定することと、
    決定された前記基準変化量と、算出された前記検出変化量と、を比較して、該検出変化量が該基準変化量と異なっているか否かを判別することと、を備える、方法。
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