JP6316760B2 - 固体酸化物形燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池の製造方法に関し、例えば、発電性能及び耐熱サイクル性能が良好な固体酸化物形燃料電池の製造方法に関する。
従来、反応層上にガス供給層が積層された二層構造の酸素極層を備えた固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この固体酸化物形燃料電池においては、反応層を平均粒径が2μm以下の導電性セラミックの微細粒子で形成すると共に、ガス供給層を10μm以上100μm以下の導電性セラミックの三次元網目状に連なる粗大粒子で形成することにより、発電性能を向上させている。
特許第4456822号公報
ところで、固体酸化物形燃料電池においては、高い発電性能を得るためには、反応層(以下、「空気極中間層」ともいう)とガス供給層(以下、「空気極導電層」ともいう)との界面における空気極導電層の充填率を上げて、中反応層/ガス供給層/気相と反応層/気相/空気極導電層の3相界面を増大させることが有効である。
しかしながら、従来の固体酸化物形燃料電池においては、耐熱サイクル性能を維持しつつ、空気極中間層と空気極導電層との界面における空気極導電層の充填率を上げて発電性能を向上させることは困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、発電性能及び耐熱サイクル性能に優れた固体酸化物形燃料電池が得られる固体酸化物形燃料電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の固体酸化物形燃料電池の製造方法は、基体管上に、燃料極と固体電解質層とを順次形成する第1工程と、前記固体電解質層上に、空気極中間層を形成する第2工程と、前記空気極中間層上に、平均粒径(d50)が25.0μm以上35.0μm以下の第1平均粒径範囲内の第1粒子と平均粒径(d50)が前記第1平均粒径範囲より小さい第2平均粒径範囲内の第2粒子とを混合した混合物を用いて下記一般式(1)を満たす組成の空気極導電層を形成する第3工程とを含むことを特徴とする。
(La1−x−ySrCaMnO ・・・式(1)
(上記式(1)中、x、y及びzは、0<x<0.5、0<y<0.5、0.1≦x+y≦0.5及び0.92≦z<1を満たす。)
この方法によれば、平均粒径範囲が相互に異なる粗粒子と微粒子とを混合した混合物を用いるので、空気極中間層の表面上で粗粒子間に微粒子が充填される。これにより、耐熱サイクル性能を維持しつつ、特定の組成を有する空気極導電層と空気極中間層との界面における空気極導電層の充填率を増大することができるので、発電性能を向上させることが可能となる。したがって、発電性能及び耐熱サイクル性能に優れた固体酸化物形燃料電池が得られる固体酸化物形燃料電池の製造方法を実現できる。
本発明の固体酸化物形燃料電池の製造方法においては、前記第2粒子の前記第2平均粒径範囲が、2.5μm以上3.0μm以下であることが好ましい。
本発明の固体酸化物形燃料電池の製造方法においては、前記第1粒子が、スプレードライ法によって得られたものであることが好ましい。
本発明の固体酸化物形燃料電池の製造方法においては、前記第1粒子と前記第2粒子との混合比が、40:60〜60:40であることが好ましい。
本発明の固体酸化物形燃料電池は、上記固体酸化物形燃料電池の製造方法で製造されたことを特徴とする。
この構成によれば、平均粒径範囲が相互に異なる粗粒子と微粒子とを混合した混合物を用いるので、空気極中間層の表面上で粗粒子間に微粒子が充填される。これにより、耐熱サイクル性能を維持しつつ、空気極導電層と空気極中間層との界面における空気極導電層の充填率を増大することができるので、発電性能を向上させることが可能となる。したがって、発電性能及び耐熱サイクル性能に優れた固体酸化物形燃料電池を実現できる。
本発明によれば、発電性能及び耐熱サイクル性能に優れた固体酸化物形燃料電池が得られる固体酸化物形燃料電池の製造方法及び固体酸化物形燃料電池を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池の製造方法により製造された固体酸化物形燃料電池の断面模式図である。 図2は、固体電解質層と空気極との界面の拡大図である。 図3は、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池10の製造方法の概略を示すフロー図である。 図4は、本発明の実施例に係る固体酸化物形燃料電池の空気極の断面写真である。 図5は、本発明の実施例に係る固体酸化物形燃料電池の空気極の断面写真である。 図6は、本発明の比較例に係る固体酸化物形燃料電池の空気極の断面写真である。 図7は、本発明の比較例に係る固体酸化物形燃料電池の空気極の断面写真である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。また、以下の各実施の形態は適宜組み合わせて実施可能である。また、各実施の形態において共通する構成要素には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
図1は、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池の製造方法により製造された固体酸化物形燃料電池のセルチューブの断面模式図である。なお、以下においては、円筒状の基体管を有する固体酸化物形燃料電池について説明するが、本発明は、円筒型の基体管を有する固体酸化物形燃料電池だけでなく、平板型の基体管、及び扁平円筒型の基体管などの各種形状の基体を用いた各種固体酸化物形燃料電池に適用可能である。図1に示すように、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池10は、概略円筒形状の基体管11と、この基体管11の外周面上に形成された複数の単素子12とを備える。単素子12は、基体管11上に設けられる燃料極13と、この燃料極13上に設けられる固体電解質層14と、固体電解質層14上に設けられる空気極15とを備える。空気極15は、固体電解質層14上に設けられた空気極中間層151と、この空気極中間層151上に設けられた空気極導電層152とを含む。この固体酸化物形燃料電池10においては、基体管11の内側に燃料(水素ガスなど)17が一方の方向に流れると共に、基体管11の外側に空気18が燃料17とは逆方向に流れることにより発電する。なお、基体管11は導電性、非導電性のいずれであってもよく、燃料極支持体、空気極支持体、電解質支持体、絶縁支持体のいずれであってもよい。
単素子12は、基体管11の円周方向に沿って設けられる。また、単素子12は、基体管11の管軸方向に沿って複数の単素子12が並設される。固体電解質層14は、一部が単素子12の基体管11の管軸方向における一端部で基体管11と接触するように設けられる。また、固体電解質層14は、隣接する単素子12の燃料極13とは接触しないように設けられる。複数の単素子12間には、それぞれ隣接する単素子12同士を連結するインターコネクタ16が形成されている。インターコネクタ16は、単素子12の固体電解質層14と隣接する単素子12の燃料極13との間で基体管11と接触している。空気極15の空気極中間層151は、固体電解質層14及びインターコネクタ16に接触して設けられる。また、空気極15の空気極導電層152は、空気極中間層151に接触して設けられる。
基体管11は、カルシア安定化ジルコニア(CSZ)を主とする多孔質材料を含んで構成される。この多孔質材料により基体管11を構成することにより、基体管11が多孔質となるので、燃料17とされる水素ガスなどが基体管11の内側から外側(燃料極13側)に向かって流れるようになる。
燃料極13は、酸化ニッケル(NiO)とジルコニア系電解質材料との複合材で構成される。複合材としては、例えば、NiOとイットリア安定化ジルコニア(Y安定化ZrO:YSZ)の混合物などを用いることができる。燃料極13の厚さは、例えば、120μmである。
固体電解質層14は、電子絶縁性と、燃料17及び空気18などのガスを通さない気密性と、高温での高いイオン透過性とを有する。固体電解質層14は、例えば、YSZなどにより構成される。固体電解質層14の厚さは、例えば、80μmである。
図2は、固体電解質層14と空気極15との界面の拡大図である。図2に示すように、本実施の形態においては、空気極15は、空気極中間層151上に第1平均粒径範囲を有する粗粒子(第1粒子)152aと第1平均粒径範囲より相対的に小さい第2粒径範囲を有する微粒子(第2粒子)152bとを含む空気極導電層152が設けられる。これにより、空気極導電層152では、空気極中間層15上で粗粒子152a間に微粒子152bが充填されるので、空気極中間層151における空気極導電層152との界面151a上における空気極導電層152の充填率を向上させることが可能となる。この結果、固体酸化物形燃料電池10は、耐熱サイクル性能を維持しつつ、発電性能を向上させることが可能となる。なお、本発明において、平均粒径とは、粗粒子152a及び微粒子152bをレーザー回折式粒子径分布測定装置(日機装社製)にて測定した平均粒径(d50)の測定値である。
空気極中間層151は、Sm1−xCe(0.8≦x≦0.9)で表されるセリア化合物を含有する。空気極中間層151の膜厚は、例えば、10μm以上20μm以下である。
空気極導電層152は、La、Sr、Ca及びMnOを含有するペロブスカイト型酸化物を含有する。空気極導電層152の粗粒子152aは、例えば、これらのぺロブスカイト型酸化物のスラリーをスプレードライ法によって乾燥させた球状粒子を用いることができる。また、空気極導電層152の微粒子152bは、粗粒子152aをぺロブスカイト構造の維持が可能な低温領域(例えば、900℃)で処理した後、粉砕したものを用いることができる。
空気極導電層152としては、固体酸化物形燃料電池10の発電性能及び耐熱サイクル性能を向上する観点から、下記一般式(1)で表されるペロブスカイト型酸化物を含有する。
(La1−x−ySrCaMnO ・・・式(1)
(上記式(1)中、x、y及びzは、0<x<0.5、0<y<0.5、0.1≦x+y≦0.5及び0.92≦z<1を満たす。)
上記一般式(1)で表されるペロブスカイト型酸化物は、AサイトとされるLa、Sr、Caに対し、BサイトとされるMnが過剰に存在する。焼結前のA/B比(Mnのモル数に対するLa、Sr、Caの合計モル数の比)は、固体酸化物形燃料電池の発電性能及び耐熱サイクル性能を向上する観点から、0.92以上1.0未満とすることが好ましい。空気極導電層152の膜厚は、例えば、500μm以上1500μm以下の範囲内である。
また、空気極導電層152の粗粒子152aは、第1平均粒径範囲が、25.0μm以上35.0μm以下である。これにより、固体酸化物形燃料電池10は、発電性能及び耐熱サイクル性が向上する。第1平均粒径範囲は、27.0μm以上31.0μm以下がより好ましい。
また、空気極導電層152の微粒子152bは、第2平均粒径範囲が、2.5μm以上3.0μm以下であることが好ましい。これにより、固体酸化物形燃料電池10は、発電性能及び耐熱サイクル性がより一層向上する。
インターコネクタ16は、チタン酸ストロンチウム系などのM1−zTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素、0.05≦z≦0.2)で表される導電性ペロブスカイト型酸化物から構成される。インターコネクタ16は、例えば、Sr1−zLaTiO(0.05≦z≦0.2)の導電性ペロブスカイト型酸化物を用いることができる。インターコネクタ16は、燃料17の水素ガスなどと空気18とが混合しないように緻密な膜となっている。
なお、基体管11、燃料極13、固体電解質層14、インターコネクタ16は、上述した材料に限定されず、本発明の効果を奏する範囲で各種材料を用いることが可能である。
次に、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池10の製造方法について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池10の製造方法の概略を示すフロー図である。図3に示すように、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池10の製造方法は、基体管11上に、燃料極13と固体電解質層14とを順次形成する第1工程ST11と、固体電解質層14上に、空気極中間層151を形成する第2工程ST12と、空気極中間層151上に、平均粒径(d50)が25.0μm以上35.0μm以下の第1平均粒径範囲内の粗粒子152aと平均粒径(d50)が第1平均粒径範囲より小さい第2平均粒径範囲内の微粒子152bとを混合した混合物を用いて空気極導電層152を形成する第3工程とを含む。
まず、第1工程ST11では、カルシウム安定化ジルコニア(CSZ)などを押し出し成形法により成形して基体管11を形成する。次に、Ni+YSZの混合粉末などと水にメチルセルロースなどの分散剤、ポリエチレンオキサイドなどのバインダ、及びグリセリンなどの消泡剤を添加した水系ビヒクルとを混合して燃料極用スラリーを調製する。NiとYSZとの混合比は、燃料極13に要求される性能により適宜選択される。混合粉末と水系ビヒクルとの混合比は、燃料極13の厚さ及びスラリー塗布後の燃料極膜の状態などにより適宜選択される。
次に、YSZ粉末などと水系ビヒクルとを混合し、固体電解質膜用スラリーを調製する。YSZ粉末などと水系ビヒクルとの混合比は、固体電解質層14の厚さ及びスラリー塗布後の固体電解質膜の状態などにより適宜選択される。
次に、基体管11の外周面上に、円周方向に沿って調製した燃料極用スラリー及び固体電解質膜用スラリーをスクリーン印刷により塗布して燃料極13及び固体電解質層14を形成する。ここでは、図1に示したように、燃料極13と固体電解質層14との積層膜を、複数の区域に分けて形成して複数の単素子12を形成する。
次に、M1−zTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素、0.05≦z≦0.2)粉末と水系ビヒクルとを混合してインターコネクタ用スラリーを調製する。粉末の組成は、インターコネクタ16に要求される性能に応じて適宜選択される。粉末と水系ビヒクルとの混合比は、スラリー塗布後のインターコネクタ16の状態などにより適宜選択される。
次に、燃料極13及び固体電解質層14が形成された基体管11における隣接する燃料極13及び固体電解質層14の積層膜の間で、基体管11の外周面上に、円周方向に沿って調製したインターコネクタ用スラリーをスクリーン印刷により塗布してインターコネクタ16を形成する。
次に、燃料極13、固体電解質層14及びインターコネクタ16が形成された基体管11を大気中にて共焼結する。焼結温度は、例えば、1350℃以上1450℃以下である。
次に、第2工程ST12では、Sm1−xCe(0.8≦x≦0.9)粉末と水系ビヒクルとを混合して空気極中間層用スラリーを調製する。粉末と水系ビヒクルとの混合比は、スラリー塗布後の空気極中間層の状態などにより適宜選択される。
次に、共焼結後の基体管11の固体電解質層14に、調製した空気極中間層用スラリーを基体管11の円周方向に沿って塗布して空気極中間層151を形成する。空気極中間層151は、例えば、印刷法などにより形成される。
第3工程ST13では、下記一般式(1)を満たすペロブスカイト型酸化物からスプレードライ法などによって作製した平均粒径が第1平均粒径範囲を満たす粗粒子152aと、ペロブスカイト構造を維持できる低温度域(例えば、900℃)で合成した粗粒子152aを平均粒径が第2平均粒径範囲となるように粉砕して得られた微粒子152bとを調製する。なお、微粒子152aは、粗粒子152aだとは別のペロブスカイト型酸化物から調製してもよい。そして、調製した粗粒子152a及び微粒子152bの粉末とを所定割合(例えば、50:50)で混合した混合物と水系ビヒクルとを混合して空気極導電層用スラリーを作製する。粉末と水系ビヒクルとの混合比は、スラリー塗布後の空気極導電層の状態などにより適宜選択される。
(La1−x−ySrCaMnO ・・・式(1)
(上記式(1)中、x、y及びzは、0<x<0.5、0<y<0.5、0.1≦x+y≦0.5及び0.92≦z<1を満たす。A/B比は、0.92以上1.00以下である。)
第3工程ST13においては、固体酸化物形燃料電池の発電性能及び耐熱サイクル性能を向上する観点から、粗粒子152aと微粒子152bとの混合比が、40:60〜60:40であることが好ましく、50:50であるこことがより好ましい。
次に、調製した空気極導電層用スラリーを、空気極中間層151上に基体管11の円周方向に沿ってスクリーン印刷により塗布し、空気極導電層152を形成する。次に、空気極中間層151及び空気極導電層152が形成された基体管11を、大気中にて焼結する。焼結温度は、例えば、1100℃以上1250℃以下である。ここでの焼結温度は、基体管11、燃料極13、固体電解質層14及びインターコネクタ16を形成した後の共焼結温度よりも低温とされる。以上の工程により、基体管11上に単素子12が形成された固体酸化物形燃料電池10が得られる。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、平均粒径範囲が相互に異なる粗粒子152aと微粒子152bとを混合した混合物を用いて空気極導電層152を形成するので、空気極中間層151の表面上で粗粒子152a間に微粒子152bが充填される。これにより、耐熱サイクル性能を維持しつつ、空気極導電層152と空気極中間層151との界面151aにおける空気極導電層152の充填率が増大して空気極中間層151/空気極導電層152/気相の3層界面の個数が増加するので、発電性能を向上させることが可能となる。したがって、発電性能及び耐熱サイクル性能に優れた固体酸化物形燃料電池10が得られる固体酸化物形燃料電池の製造方法を実現できる。
以下、本発明の効果を明確にするために行った実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例及び比較例によって何ら制限されるものではない。
(実施例1)
主原料であるカルシウム安定化ジルコニア(CSZ)に、分散材としてのメチルセルロース、とバインダとしてのポリエチレンオキサイドと、消泡剤としてのグリセリンと、を添加して水を加えながら加圧ニーダで坏土状になるまで混練した。この混練物をオーガー式押出機で円筒状に成形して基体管を作製した。
次に、主原料であるNiO+YSZを3本ローラでスラリーにして燃料極作製用スラリーを調製した。また、YSZを3本ローラでスラリーにして電解質作製用スラリーを調製した。さらに、Sr0.9La0.1TiOを3本ローラでスラリーにしてインターコネクタ作製用スラリーを調製した。
円筒状の基体管の上に燃料極(厚さ100μm)/電解質(厚さ80μm)/インターコネクタ(厚さ30μm)を順次成膜して乾燥した後、1400℃で3時間以上保持して共焼結した。次に、共焼結後の基体管上の電解質層及びインターコネクタ上に、3本ローラでスラリー化したSm0.2Ce0.8をスクリーン印刷法により塗布して膜厚が10μmの空気極中間層を成膜した。次に、(La0.5Sr0.25Ca0.250.92MnOを3本ローラでスラリー化したスラリーをスプレードライ法により約80℃以上にて乾燥した後に、1300℃で4時間焼成して平均粒径30.5μmで気孔率7.3%以下の空気極導電層形成用の粗粒子を得た。次に、空気極導電層原料を900℃で焼成した後、粉砕して空気極形成用の平均粒径が2.8μmの微粒子を得た。
次に、得られた微粒子と粗粒子とを50:50の割合で混合して3本ローラにてスラリー化したスラリーを空気極中間層上にスクリーン印刷法により成膜して膜厚が約800μmの空気極導電層を成膜した後、1200℃で2時間焼結して固体酸化物形燃料電池を得た。空気極中間層と空気極導電層との界面からの空気極導電層側に30μmの範囲の平均充填率は、空気極導電層全体の平均で64.7%であった。空気極中間層/空気極導電層/気相の3相界面は、96個/100μmであった。なお、3層界面の個数は、空気極の3枚の空気極の断面写真上で空気極中間層/空気極導電層/気相が接する部分を100μmに亘って数えた平均値により算出した。また、空気極中間層の平均の細孔径は平均0.4μmであった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極の断面写真を図4及び図5に示す。図4及び図5から分かるように、実施例1の固体酸化物形燃料電池は、空気極中間層と空気極導電層との界面において空気極導電層を構成する粗粒子間に微粒子が充填されており、空気極導電層の充填率が高かった。
次に、得られた固体酸化物形燃料電池の基体管の内側に燃料として70%H−Nを流すと共に、基体管の外側に空気を流しながら、900℃に保持して発電試験を実施した。燃料利用率は75%であり、空気利用率は20%であった。発電性能は、450mA/cm−0.76Vであり、熱サイクル後の5%以上の出力低下を判定する耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。なお、表1の平均粒径は、粗粒子152a及び微粒子152bをレーザー回折式粒子径分布測定装置(日機装社製)にて測定した値である。
(実施例2)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.25Ca0.250.99MnOを用いて粗粒子の平均粒径を30.1μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.9μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.77Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例3)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.25Ca0.250.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を28.5μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.78Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例4)
空気極導電層の形成に(La0.7Sr0.15Ca0.150.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を29.4μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.9μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.77Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例5)
空気極導電層の形成に(La0.9Sr0.05Ca0.050.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を29.6μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.8μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.78Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例6)
空気極導電層の形成に(La0.7Sr0.2Ca0.10.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を29.9μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.8μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.76Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例7)
空気極導電層の形成に(La0.6Sr0.1Ca0.30.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を30.1μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.6μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.78Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例8)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.4Ca0.10.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を27.9μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.8μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.78Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(実施例9)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.1Ca0.40.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を29.2μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.9μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.75Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例1)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.25Ca0.250.95MnOを用いて粗粒子の平均粒径を17μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。空気極導電層の充填率は、空気極導電層全体の平均で61.5%であった。空気極中間層/空気極導電層/気相の3相界面は、82個/100μmであった。発電性能は、450mA/cm−0.74Vであり、耐熱サイクル性能は15回であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極の断面写真を図6及び図7に示す。図6及び図7から分かるように、比較例1の固体酸化物形燃料電池は、空気極中間層と空気極導電層との界面において空気極導電層を構成する微粒子が実施例1に対して十分に充填されず、空気極導電層の充填率が低かった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例2)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.25Ca0.250.91MnOを用いて粗粒子の平均粒径を26.4μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.6μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.71Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例3)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.25Ca0.251.01MnOを用いて粗粒子の平均粒径を28.8μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.73Vであり、耐熱サイクル性能は10回であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例4)
空気極導電層の形成に(La0.4Sr0.3Ca0.30.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を27.8μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.8μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.76Vであり、耐熱サイクル性能は12回であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例5)
空気極導電層の形成に(La)0.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を28.2μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.55Vであり、耐熱サイクル性能は8回であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例6)
空気極導電層の形成に(La0.4Sr0.4Ca0.20.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を27.7μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.77Vであり、耐熱サイクル性能は10回であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例7)
空気極導電層の形成に(La0.95Sr0.02Ca0.030.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を28.9μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.6μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.73Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例8)
空気極導電層の形成に(La0.5Sr0.50.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を28.1μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.72Vであり、耐熱サイクル性能は12回であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
(比較例9)
空気極導電層の形成に(La0.5Ca0.50.97MnOを用いて粗粒子の平均粒径を27.8μmとすると共に、微粒子の平均粒径を2.7μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして固体酸化物形燃料電池を作製して発電試験を実施した。発電性能は、450mA/cm−0.73Vであり、耐熱サイクル性能は20回以上であった。得られた固体酸化物形燃料電池の空気極導電層の組成及び発電試験の結果を下記表1に示す。
表1から分かるように、空気極導電層の粗粒子が第1平均粒径範囲内であって、空気極導電層の組成が上記一般式(1)を満たす場合には、発電性能が0.75V以上を満たし、かつ、耐熱サイクル性能が20回以上の発電性能及び耐熱サイクル性能に優れた固体酸化物形燃料電池が得られた(実施例1〜実施例9)。
これに対して、空気極導電層の粗粒子が第1平均粒径範囲外となる場合には、発電性能及び耐熱サイクル性能が低下した(比較例1)。この結果は、空気極導電層における粗粒子及び微粒子の充填率が低下したためと考えられる。また、空気極導電層のMn比率が高くなりすぎる場合には、発電性能が低下した(比較例2)。この結果は、Mn比率が高くなり過ぎたため空気極導電層の導電率が低下したためと考えられる。また、空気極導電層のMn比率が低くなりすぎる場合には、発電性能及び耐熱サイクル性能が低下した(比較例3)。この結果は、空気極導電層の焼結性の低下により導電率が低下して性能が低下すると共に、空気極導電層と空気極中間層との密着性が不足したためと考えられる。また、空気極導電層のSr及びCaの含有量が高すぎる場合には、耐熱サイクル性能が低下した(比較例4及び比較例6)。この結果は、空気極導電層の線膨張係数が高くなり、熱サイクル時の応力に耐えきれなかったためと考えられる。また、空気極導電層がSr及びCaを含まない場合及びSr及びCaの含有量が少ない場合には、発電性能が著しく低下するし(比較例5及び比較例7)、また耐熱サイクル性能が低下した(比較例5)。この結果は、空気極導電層の導電性が低下すると共に、焼結性が悪化したためと考えられる。また、空気極導電層のSr含有量が高すぎる場合には、発電性能及び耐熱サイクル性能が低下した(比較例8)。この結果は、空気極導電層に第2相が生成したためと考えられる。さらに、また、空気極導電層のCa含有量が高すぎる場合には、発電性能が低下した(比較例9)。この結果は、空気極導電層に第2相が生成したためと考えられる。
10 固体酸化物形燃料電池
11 基体管
12 単素子
13 燃料極
14 固体電解質層
151 空気極中間層
152 空気極導電層
152a 粗粒子
152b 微粒子
16 インターコネクタ
17 燃料
18 空気

Claims (4)

  1. 基体管上に、燃料極と固体電解質層とを順次形成する第1工程と、
    前記固体電解質層上に、空気極中間層を形成する第2工程と、
    前記空気極中間層上に、平均粒径(d50)が25.0μm以上35.0μm以下の第1平均粒径範囲内の第1粒子と平均粒径(d50)が前記第1平均粒径範囲より小さい第2平均粒径範囲内の第2粒子とを混合した混合物を用いて下記一般式(1)を満たす組成の空気極導電層を形成する第3工程と、を含むことを特徴とする、固体酸化物形燃料電池の製造方法。
    (La1−x−ySrCaMnO ・・・式(1)
    (上記式(1)中、x、y及びzは、0<x<0.5、0<y<0.5、0.1≦x+y≦0.5及び0.92≦z<1を満たす。)
  2. 前記第2粒子の前記第2平均粒径範囲が、2.5μm以上3.0μm以下である、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
  3. 前記第1粒子が、スプレードライ法によって得られたものである、請求項1又は請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
  4. 前記第1粒子と前記第2粒子との混合比が、40:60〜60:40である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
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