JP6316730B2 - ロール部材、ペンシル部材、及びそれらの少なくともいずれか一方を含む基板処理装置 - Google Patents

ロール部材、ペンシル部材、及びそれらの少なくともいずれか一方を含む基板処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウェハ等の基板の表面と平行な軸周りに回転しながら基板の表面を擦って基板の表面を処理するロール部材(特に、表面にノジュールを有するロール部材)、及び基板に接触しながら基板の表面を処理するペンシル部材、並びにそれらの少なくともいずれか一方を用いた基板処理装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの微細化にともなって、微細構造を有する基板(物性の異なる様々な材料膜を形成した基板)の加工が行われている。例えば、基板に形成した配線溝を金属で埋めるダマシン配線形成工程においては、ダマシン配線形成後に基板研磨装置(CMP装置)により、余分な金属を研磨除去して、基板表面に物性の異なる様々な材料膜(金属膜、バリア膜、絶縁膜など)が形成される。このような基板表面には、CMP研磨で使用されたスラリ残渣や金属研磨屑(Cu研磨屑など)が存在する。そのため、基板表面が複雑で洗浄が困難な場合など、基板表面の洗浄が充分に行わない場合には、残渣物などの影響によってリークや密着性不良が発生し、信頼性低下の原因になるおそれがある。そこで、半導体基板の研磨を行うCMP装置では、研磨後に洗浄が行われる。
基板の洗浄方法としては、円筒形状のスポンジ等の部材(ロール洗浄部材)を、その中心軸が基板の表面と平行になるように保持して、中心軸周りに回転させることで、その側面で基板の表面を擦って基板の表面をスクラブ洗浄するロール洗浄(例えば、特許文献1参照)や、円筒形状のスポンジ等の部材(ペンシル洗浄部材)を、その中心軸が基板の表面と垂直になるように保持して、その底面を基板の表面に接触させて、基板を回転させることで、基板の表面をスクラブ洗浄するペンシル洗浄(例えば、特許文献2参照)が知られている。
このロール洗浄部材の表面には、多数の小さな円柱形状の突起(ノジュール)が形成されており、ロール洗浄部材が基板の表面と平行な軸周りに回転することで、ノジュールが順に基板の表面を擦って基板の表面を洗浄する。また、スクラブ洗浄の際には、基板上に洗浄液が供給されるが、特許文献2には、この洗浄液を洗浄部に一様に供給するために、ペンシル洗浄部材の底面にスリットを形成している。
国際公開第98/020987号 特開平8−141521号公報
図23は、ロール洗浄部材のノジュールが基板の表面を擦る様子を示す図である。また、図24(a)は、1つのノジュールを示す斜視図であり、図24(b)は、基板に接触していない状態のノジュールの洗浄面(基板と接触する面)を示す図であり、図24(c)は、基板と接触している状態のノジュールの洗浄面を示す図である。図24(a)〜(c)において、矢印aはロール洗浄部材の長手方向(回転軸方向)を示し、矢印cはロール洗浄部材の表面の回転方向(周方向)を示している。
図24(a)及び(b)に示すように、1つのノジュールNは円柱形状を有し、その洗浄面CFは円形である。しかしながら、図23に示すように、このノジュールNがロール洗浄部材Rの回転によって基板Sの表面(被洗浄面)に接触すると、押しつぶされるとともに、基板Sの表面に引きずられて変形し、図24(c)に示すように、洗浄面CFも回転方向に潰れる。そうすると、ノジュールNの洗浄面CFにかかる圧力は、図24(c)に示すように上流側のエッジ付近(図24(c)のハッチング部分)に集中し、その他の部分が洗浄への寄与度が低くなる。
また、底面にスリットを形成した特許文献2に記載のペンシル洗浄部材の底面にスリットが形成されているが、洗浄液をペンシル洗浄部材の外側から基板の表面に供給する場合には、スリットに入り込んだ洗浄液がスリットの中で滞留して洗浄部に新鮮な洗浄液を供給できないという問題がある。
上記では洗浄装置について説明したが、バフ処理装置においてもノジュールを有するロール部材やスリットを有するペンシル部材を用いて基板の表面を擦る処理が行われる。この場合には、上記と同様の問題が生じ得る。
本発明は、ノジュールを有するロール部材やスリットを有するペンシル部材を用いて基板の表面を擦る処理を伴う基板処理(洗浄処理やバフ処理)において、それらの処理能力を向上させることを目的とする。
本発明の一態様のロール洗浄部材は、基板の表面を擦って基板の表面を処理するためのロール部材であって、表面にノジュールを有し、前記ノジュールが、前記ロール部材が回転することで前記ノジュールの先端面が前記基板の表面に接触するときの上流側に位置するエッジである上流エッジを、前記ロール部材の回転方向に複数有する構成を有している。
この構成により、1つのノジュールで上流エッジが被洗浄面を複数回擦る(スクラブする)ことになるので、1つのノジュールの洗浄力が向上する。
前記ノジュールの先端面にスリット又は凹部が形成されることにより、前記上流エッジが形成されてよい。
前記ロール部材の回転方向に隣り合う前記ノジュールが前記ロール部材の回転軸方向に互いに重複した重複部分を有し、前記スリット又は前記凹部によって形成される前記上流エッジは、前記ロール部材の回転軸方向に、前記先端面における前記重複部分を除く非重複部分をカバーする長さを有していてよい。
この構成により、2列のノジュール列が基板の被洗浄面を擦ることによって、非重複部分についても2回の上流エッジが基板の被洗浄面を擦ることになり、非重複部分についての洗浄性が強化される。
前記スリット又は前記凹部は、深さ方向に幅が狭くなる形状を有していてよい。
この構成により、ノジュールが押しつぶされて基板の被洗浄面に引きずれられることによってスリットや凹部が埋まってしまい上流エッジがなくなる可能性を低減できる。
本発明の別の態様のロール洗浄部材は、基板の表面を擦って基板の表面を処理するためのロール部材であって、表面にノジュールを有し、前記ノジュールが、前記ロール部材の回転方向と非平行に延びるスリット又は凹部を有する構成を有している。
この構成により、1つのノジュールに複数の上流エッジが存在することとなり、各上流エッジが被洗浄面を擦ることになるので、1つのノジュールの洗浄力が向上する。
前記スリットは、前記ロール部材の回転方向に凸に曲がっていてよい。
この構成により、ロール部材の回転(ノジュールの移動)によって、スリット内の汚れがスリットの左右に掻き出される。
本発明の一態様の基板洗浄装置は、上記のいずれかのロール洗浄部材と、前記ロール部材を回転軸周りに回転させる回転駆動手段と、前記ロール部材の前記ノジュールと接触する位置で、前記基板の表面が前記ロール部材の回転軸方向と平行になるように、前記基板を保持する基板保持手段とを備えた構成を有している。
この構成によっても、1つのノジュールで上流エッジが被洗浄面を複数回擦ることになるので、1つのノジュールの洗浄力が向上する。
本発明の一態様のペンシル部材は、底面で基板の表面を擦って基板の表面を処理するためのペンシル部材であって、前記底面に、エッジからエッジまで枝分かれすることなく連続したスリットを有する構成を有している。
この構成により、基板の表面を擦るペンシル部材の底面にスリットが形成されているので、スリットの両側のいずれかが上流エッジとなって、スリットがないペンシル部材と比較して基板の表面を擦る処理能力が向上するとともに、そのスリットがエッジからエッジまで枝分かれすることなく連続しているので、基板の表面に供給される液体がスリットに入り易く、かつ排出され易くなり、新鮮な液体をスリットに供給できる。
前記スリットは直線状であってよい。
この構成により、基板の表面に供給される液体がスリットにより入り易く、かつより排出され易くなる。
前記ペンシル部材には、深さの異なる複数の前記スリットが形成されていてよい。
複数のスリットの深さを調整することで、ペンシル部材におけるスリットの間の部分の変形量を調整できる。例えば、中心に近いスリットを比較的深くし、中心から遠いスリットを比較的浅くすることができ、その逆にもできる。
前記ペンシル部材は、前記基板の表面に対して洗浄処理を行うペンシル洗浄部材であり、軟質のスポンジからなっていてよい。
この構成により、基板の表面をペンシル洗浄部材で擦りながらスクラブ洗浄を行うことができる。
前記ペンシル部材は、前記基板の表面に対してバフ処理を行うペンシルバフ部材であってよく、前記ペンシルバフ部材は、基部と、基部の下面に設けられ、前記底面となるバフパッドとからなっていてよい。
この構成により、基板の表面をペンシルバフ部材で擦りながらバフ処理を行うことができる。
本発明の別の態様の基板処理装置は、上記のいずれかのペンシル部材と、前記ペンシル部材を前記底面に垂直な回転軸周りに回転させる回転駆動手段と、前記ペンシル部材の前記底面と接触する位置で、前記基板の表面が前記ペンシル部材の前記底面と平行になるように、前記基板を保持する基板保持手段とを備えた構成を有している。
この構成によっても、基板の表面を擦るペンシル部材の底面にスリットが形成されているので、スリットの両側のいずれかが上流エッジとなって、スリットがないペンシル部材と比較して基板の表面を擦る処理能力が向上するとともに、そのスリットがエッジからエッジまで枝分かれすることなく連続しているので、基板の表面に供給される液体がスリットに入り易く、かつ排出され易くなり、新鮮な液体をスリットに供給できる。
本発明の別の態様の基板処理装置は、上記のいずれかのペンシル部材と、前記ペンシル部材の前記底面と接触する位置で、前記基板の表面が前記ペンシル部材の前記底面と平行になるように、前記基板を保持して回転させる基板回転手段とを備えた構成を有している。
この構成によっても、基板の表面を擦るペンシル部材の底面にスリットが形成されているので、スリットの両側のいずれかが上流エッジとなって、スリットがないペンシル部材と比較して基板の表面を擦る処理能力が向上するとともに、そのスリットがエッジからエッジまで枝分かれすることなく連続しているので、基板の表面に供給される液体がスリットに入り易く、かつ排出され易くなり、新鮮な液体をスリットに供給できる。
本発明の一態様によれば、1つのノジュールで上流エッジが基板の表面を複数回擦ることになるので、1つのノジュールによる基板の表面を擦る処理能力が向上する。また、本発明の別の態様によれば、基板の表面を擦るペンシル部材の底面に、エッジからエッジまで枝分かれすることなく連続したスリットが形成されているので、基板の表面を擦る処理能力が向上するとともに、基板の表面に供給される液体がスリットに入り易く、かつ排出され易くなり、新鮮な液体をスリットに供給できる。
本発明の第1の実施の形態における洗浄装置の概要を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態におけるロール洗浄部材を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態におけるロール洗浄部材を示す正面図 図3のA−A断面図 (a)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの斜視図 (b)本発明の第1の実施の形態における基板と接触していない状態のノジュールの洗浄面を示す図 (c)本発明の第1の実施の形態における基板と接触している状態のノジュールの洗浄面を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるノジュールが基板の表面を擦る様子を示す図 図6の部分拡大図 (a)本発明の第1の実施の形態における回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示す図 (c)本発明の第1の実施の形態における回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示す図 (d)本発明の第1の実施の形態における回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示す図 (e)本発明の第1の実施の形態における回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示す図 (f)本発明の第1の実施の形態における回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示す図 本発明の第1の実施の形態における複数のノジュールの配置と第2の上流エッジとの関係を説明するための図 (a)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (a)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (a)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (a)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態におけるノジュールの変形例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるロール洗浄部材とノジュールに形成されたスリットの向きとの関係の変形例を示す図 本発明の第2の実施の形態における基板洗浄装置の概要を示す斜視図 本発明の第2の実施の形態におけるペンシル洗浄部材の斜視図 本発明の第2の実施の形態におけるペンシル洗浄部材の底面図 本発明の第2の実施の形態におけるペンシル洗浄部材の正面図 本発明の第2の実施の形態における基板とペンシル洗浄部材との関係を示す平面図 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(0度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(45度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(90度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(135度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(180度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(225度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(270度) 本発明の第2の実施の形態における洗浄部の拡大図(315度) 本発明の第3の実施の形態におけるバフ処理装置の概要を示す斜視図 本発明の第3の実施の形態におけるペンシルバフ部材の縦断面図 ロール洗浄部材のノジュールが基板の表面を擦る様子を示す図 (a)1つのノジュールを示す斜視図 (b)基板に接触していない状態のノジュールの洗浄面を示す図 (c)基板と接触している状態のノジュールの洗浄面を示す図
以下、本発明の実施の形態のロール部材、ペンシル部材、及びそれらの少なくともいずれか一方を含む基板処理装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
1.第1の実施の形態:ロール洗浄部材を備えた基板洗浄装置
図1は、第1の実施の形態に係る基板処理装置(基板洗浄装置)の概要を示す斜視図である。図1に示すように、基板洗浄装置10は、基板回転機構として、表面を上にして基板Sの周縁部を支持し基板Sを水平回転させる、水平方向に移動自在な複数本(図19では4本)のスピンドル11(基板保持手段)と、図示しないロールホルダに回転自在に支承される上部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)12と、図示しないロールホルダに回転自在に支承される下部ロール洗浄部材(ロールスポンジ)13とを備えている。上部ロール洗浄部材12及び下部ロール洗浄部材13は、円柱状であり、長尺状に延びており、例えばPVAからなる。なお、上部ロール洗浄部材12は、そのロールホルダによって基板Sの表面に対して昇降自在であり、下部ロール洗浄部材13は、そのロールホルダによって基板Sの裏面に対して昇降自在である。
上部ロール洗浄部材12は、図示しない駆動機構(回転駆動手段)によって、矢印F1に示すように回転し、下部ロール洗浄部材13は、図示しない駆動機構によって、矢印F2に示すように回転する。スピンドル11で支持して回転させる基板Sの上方に位置して、基板Sの表面に洗浄液を供給する2つの洗浄液供給ノズル14、15が配置されている。洗浄液供給ノズル14は、基板Sの表面にリンス液(例えば、超純水)を供給するノズルであり、洗浄液供給ノズル15は、基板Sの表面に薬液を供給するノズルである。
基板洗浄装置10は、スピンドル11の上部に設けたコマ11aの外周側面に形成した嵌合溝内に基板Sの周縁部を位置させて内方に押し付けてコマ11aを回転(自転)させることにより、基板Sを水平に回転させる。この例では、4個のコマ11aのうち2個のコマ11aが基板Sに回転力を与え、他の2個のコマ11aは、基板Sの回転を受けるベアリングの働きをしている。なお、全てのコマ11aを駆動機構に連結して、基板Sに回転力を付与するようにしてもよい。
このように基板Sを水平に回転させた状態で、洗浄液供給ノズル14から基板Sの表面にリンス液を供給し、かつ洗浄液供給ノズル15から基板Sの表面に薬液を供給しつつ、上部ロール洗浄部材12を回転させながら下降させて回転中の基板Sの表面に接触させ、これによって、洗浄液(リンス液及び薬液)の存在下で、基板Sの表面を上部ロール洗浄部材12でスクラブ洗浄する。
上部ロール洗浄部材12及び下部ロール洗浄部材13の長さは、いずれも基板Sの直径より僅かに長く設定されている。上部ロール洗浄部材12及び下部ロール洗浄部材13は、その中心軸(回転軸)O1及びO2が、基板Sの中心軸(即ち回転中心)OSとほぼ直交し、かつ基板Sの直径の全長に亘って延びるように配置される。これによって、基板Sの表裏の全表面が同時に洗浄される。
図2は、本実施の形態のロール洗浄部材を示す斜視図であり、図3は、本実施の形態のロール洗浄部材を示す正面図であり、図4は、図3のA−A断面図である。図2〜図4に示すようにその表面にノジュールを有するロール洗浄部材50は、図1の上部ロール洗浄部材12に採用することができ、また、下部ロール洗浄部材13に採用することもでき、その両方に採用することもできる。
図2〜4に示すように、ロール洗浄部材50は、円柱形状の芯材51と、芯材51の外周面に固定された筒状のスポンジ部材52とからなる。スポンジ部材52は、円柱の表面である基面53からノジュール54が突出した形状を有している。複数のノジュール54は、ロール洗浄部材50の回転軸方向(長手方向)aに平行に並んだ複数の直線上に並べられている。これらの直線は周方向に等間隔に離れている。周方向に隣り合うノジュール54は、互いに回転軸方向に半ピッチずれている。よって、図4に示すように、長手方向に垂直な面での断面図を見ると、複数のノジュール54は、周方向に等角度間隔で並んでいる。なお、複数のノジュールのこのような配置は一例にすぎず、他の配置が採用されてもよい。
図5(a)は、本実施の形態のノジュールの斜視図であり、図5(b)は、本実施の形態の基板と接触していない状態のノジュールの洗浄面を示す図であり、図5(c)は、本実施の形態の基板と接触している状態のノジュールの洗浄面を示す図である。図2〜4に示され、かつ図5(a)〜(c)に詳細に示されるように、各ノジュール54は、洗浄面541にスリット542を有している。なお、図2及び図3に示したロール洗浄部材50では、すべてのノジュール54がスリット(溝)542を有しているが、ロール洗浄部材50に設けられた複数のノジュール54の内の一部のノジュール54のみがスリット542を有していてもよい。
スリット542は、ロール洗浄部材50の回転方向cと垂直な方向、即ち、ロール洗浄部材50の回転軸方向aに平行に、延びている。図4及び図5(a)に示すように、スリット542は、深くなるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有しており、その断面は逆三角形(V字形)である。
ロール洗浄部材50が回転することでノジュールの洗浄面541が基板Sの被洗浄面に接触するときに、基板Sの被洗浄面に最初に接触するエッジを以下では「上流エッジ」という。この上流エッジとなる側(上流側)は、「突っ込み側」とも表現することができ、これに対して下流側は、「逃げ側」ということもできる。
スリット542を形成したことによって、従来円柱形状であったノジュールの洗浄面541の一部が除かれている。これによって、ロール洗浄部材50の回転方向cには複数の上流エッジが存在することになる。具体的には、図5(a)〜(c)に示すように、1つのノジュール54は、第1の上流エッジ541e1と、それよりも回転方向cの下流にある第2の上流エッジ541e2とを有している。
上述のように、洗浄面541の上流エッジ付近において他の部分と比較して洗浄力が高くなるが、図5(c)に示すように、本実施の形態のノジュール54は、回転方向cに複数の上流エッジを有するので、洗浄力の高い領域(図5(c)のハッチング部分)が複数できることになる。これによって、基板Sは、1つのノジュール54がその被洗浄面を擦るときに、洗浄力の高い上流エッジが2回擦るので、1つのノジュール54の洗浄力が従来のノジュールと比較して向上する。
このように、ノジュール54にスリット542を形成した目的は、第2の上流エッジ541e2を形成することにある。従って、スリット542の幅や深さは、ノジュール54が回転しながら基板Sの被洗浄面を擦る際に、ノジュール54が回転方向cにつぶされることで、洗浄面541にてこのスリット542が埋まってしまわないように設計される。
具体的には、スリット542の幅が狭すぎ、かつ深さが深すぎると、ノジュール54が基板Sの被洗浄面を擦る際に回転方向cにつぶされてスリット542が埋まってしまうので、スリット542の形状は、かかる状況が生じない程度に広く浅く設計される。例えば、ノジュール54の高さが5mmであり、径が7mmであるときに、スリット542は、洗浄面541における幅が1mm程度、深さが洗浄面541から2mm程度に設計される。また、スリット542は、上記のように深さ方向に徐々に幅が狭くなるV字形を有しているので、スリット542が埋まるような変形がし難くなっている。
図6は、ノジュールが基板Sの表面を擦る様子を示す図である。図6は、図23に対応している。また、図7は、図6の部分拡大図である。図6及び図7に示すように、1つのノジュール54において、第1の上流エッジ541e1とその下流側にある第2の上流エッジ541e2が順に基板Sを擦ることになる。
このとき、基板Sの表面上の比較的大きいパーティクルPは、第1の上流エッジ541e1で掻き取られ、比較的小さなパーティクルpは、第2の上流エッジ541e2で掻き取られる。即ち、第1の上流エッジ541e1は粗い洗浄を行い、それに続く第2の上流エッジ541e2は細かな洗浄を行う。また、図6に示すように、第1の上流エッジ541e1には十分な液体Lが存在し、第2の上流エッジ541e2にも液体Lが存在する。
1つのノジュール54において、第1の上流エッジ541e1とその下流側にある第2の上流エッジ541e2が順に基板Sを擦ることによって、スリット542のない従来の円筒形のノジュールが数多くある場合と比べて、優れた洗浄効果を有する。それは以下の理由による。まず、円筒形のノジュールの数を増やすと、1つのノジュールの大きさは小さくなり、変形しやすくなるため、基板に与える物理力が小さくなる。また、第1の上流エッジ541e1と第2の上流エッジ541e2が基板を連続的に擦るので、パーティクルの再付着が抑制される。
回転方向に2つの上流エッジを形成するためのノジュール54の構成は上記のものに限られない。図8には、回転方向に2つの上流エッジが形成されているノジュールの洗浄面の他の例を示している。図8(a)〜(c)は、上記の実施の形態と同様に、洗浄面にスリットが形成されている例であり、図8(d)〜(f)は、洗浄面に凹部が形成されている例である。
具体的には、図8(a)の例では、洗浄面5411に、回転軸方向aに平行な2本のスリット5421a、5421bが形成されている。これによって、回転方向cに、3つの上流エッジ5411e1〜5411e3が形成されている。このように、図8(a)の例では、3つの上流エッジ5411e1〜5411e3を有するので、洗浄力がより向上する。
図8(b)の例では、洗浄面5412に、回転方向cに凸の円弧状の湾曲スリット5422が形成されている。その結果、上流エッジ5412e1に加えて、回転方向cに凸の円弧状の湾曲した上流エッジ5412e2が形成されている。この構成によっても、2つの上流エッジ5412e1、5412e2が形成されており、従来のノジュールに対して洗浄力が向上する。
図8(c)の例では、洗浄面5413に、回転方向cに凸に折れ曲がったくの字スリット5423が形成されている。換言すれば、図8(c)の例では、角度が互いに異なる二つのスリットが中心で連結している。その結果、上流エッジ5413e1に加えて、回転方向cに凸に折れ曲がったくの字状の上流エッジ5413e2が形成されている。この構成によっても、2つの上流エッジ5413e1、5413e2が形成されており、従来のノジュールに対して洗浄力が向上する。
図8(b)及び(c)の例では、スリット5422及びスリット5423が回転方向cに対して凸の形状を有しているので、回転によってスリット内の汚れがスリットの左右に掻き出される。
図8(d)の例では、洗浄面5414に、両端部が台形形状であり回転軸方向aに長い形状の凹部5424が形成されている。この構成によって、洗浄面5414の上流側のエッジである上流エッジ5414e1に加えて、凹部5424の下流側のエッジが上流エッジ5414e2となって、洗浄力が向上する。
図8(e)の例では、洗浄面5415に、両端部が円弧形状であり回転軸方向aに長い形状の凹部5425が形成されている。この構成によって、洗浄面5415の上流側のエッジである上流エッジ5415e1に加えて、凹部5425の下流側のエッジが上流エッジ5415e2となって、洗浄力が向上する。
図8(f)の例では、洗浄面5416が真円ではなく、長手方向が回転軸方向aに平行な長円形状である。長円形状の洗浄面5416には、両端が矩形形状であり回転軸方向aに長い形状の凹部5426が形成されている。この構成によっても、洗浄面5416の上流側のエッジである上流エッジ5416e1に加えて、凹部5426の下流側のエッジが上流エッジ5416e2となって、洗浄力が向上する。このように、ノジュールの洗浄面の形状は、真円に限らず、長円、楕円、その他の多角形を含む任意の形状であってよい。
以上、図8(a)〜(f)に示したように、洗浄面5415の上流側のエッジである上流エッジに加えて、回転方向cにさらなる上流エッジを形成するために、種々の形状のスリットや凹部を形成することができる。図5及び図8(a)〜(e)の例において、スリットや凹部は、すべて回転方向cに非平行に延びている。ここで、第2の上流エッジの回転軸方向aの長さについて、さらに説明する。
図9は、複数のノジュールの配置と第2の上流エッジとの関係を説明するための図である。上述のように、本実施の形態のロール洗浄部材50では、複数のノジュール54が回転軸方向aに等間隔で並んでおり、回転方向cに隣り合うノジュール54同士は、回転軸方向aに半ピッチずれている。また、隣り合う列のノジュール54は、回転軸方向aに互いに一部重複している。即ち、ノジュール54の径L4と、ノジュールの半ピッチL5とは、L4>L5の関係にある。
重複の幅L2は、L2=L4−L5となる。この重複部分では、図9の上側のノジュール54によっても基板Sを擦り、下側のノジュール54によっても基板Sを擦ることになる。これに対して、非重複部分(その幅はL1=L4−2×L2)は、第2の上流エッジがない場合には、図9の上側ノジュール54及び下側のノジュール54のいずれか一方によってのみ基板Sを擦ることになる。
そこで、第2の上流エッジの幅L3は、この非重複部分の幅L1より大きいことが望ましい。即ち、回転方向cに隣り合うノジュール54が回転軸方向aに互いに重複した部分を有する場合には、第2の上流エッジは、非重複部分を覆うだけの回転軸方向aの長さを持っていることが望ましい。この構成によって、2列のノジュールが通過することによって、非重複部分についても2回の上流エッジが通過することになり、非重複部分についての洗浄性が強化される。
次に、図10〜図13を参照して、スリットの変形例を説明する。上記の実施の形態では、スリットが深さ方向に幅が狭くなるV字形状に形成されたが、図10(a)及び(b)に示すスリット5426、5427のように、深さ方向に幅が一定であってもよい。また、スリットの底は、図10(a)に示すスリット5427のように円弧形状であってよく、図10(b)に示すスリット5428のように矩形であってもよい。また、スリットのみならず、図8(c)〜(f)に示したような凹部についても、その深さ方向に幅が狭くなる形状であっても、図10(a)及び(b)に示すように深さ方向に幅が一定であってもよい。
また、図11(a)及び(b)に示すように、1つのノジュールに複数のスリットが形成されていてもよい。この場合には、3つ以上の上流エッジが形成されることになる。すなわち、図11(a)の例では、第1の上流エッジ5419e1、第2の上流エッジ5419e2、第3の上流エッジ5419e3の3つの上流エッジが形成され、図11(b)の例でも、第1の上流エッジ5420e1、第2の上流エッジ5420e2、第3の上流エッジ5420e3の3つの上流エッジが形成されている。
複数のスリットの深さは互いに同じであってもよく、図11(a)及び(b)に示すように、互いに異なっていてもよい。図11(a)は、上流側のスリット5429aが下流側のスリット5429bよりも深い例を示しており、図11(b)は、上流側のスリット5430aが下流側のスリット5430bよりも浅い例を示している。
このように、複数のスリットを形成する場合において、それらの深さを異ならせることで、複数の上流エッジによる基板Sへの接触圧を異ならせることができる。即ち、図11(a)に示すように、下流側のスリットの方が浅い場合には、より下流側にある上流エッジの接触圧が強くなり、図11(b)に示すように、上流側のスリットの方が浅い場合には、より上流側にある上流エッジの接触圧が強くなる。いずれを選択するかは、例えば、基板Sの膜の種類、除去対象物、洗浄液等に応じて適宜選択することができる。
図12は、第2の上流エッジを有するノジュールのさらなる変形例を示す図である。図12(a)に示すノジュール54´のように、回転方向cにスリット542´の前後で洗浄面541´高さが異なっていてもよい。この場合、図12(a)に示すように、スリットより上流側(先に基板Sの洗浄面に接触する側)の接触面541b´が、スリット542´より下流側の接触面541a´より低くてよい。また、図12(b)に示すノジュール54´´のように、スリット542´´より下流側の洗浄面541a´´の高さがスリット542´´から下流に向けて低くなる形状であってもよい。
これらのノジュール54´、54´´によれば、上流側の第1の上流エッジ541e1´、541e1´´が比較的強く基板Sの表面を擦り、下流側の第2の上流エッジ541e2´、541e2´´が比較的弱く基板Sの表面を擦ることになる。また、ノジュール54´´によれば、下流側(逃げ側)の接触面541a´´が斜めにカットされており、基板Sに対する接触圧が弱くなりつつノジュール54´´が基板Sから離れるので、スリット542´´内の液体の排出性が向上する。
図13は、第2の上流エッジを有するノジュールのさらなる変形例を示す図である。図13(a)及び(b)に示すノジュール54´、54´´は、図12に示したノジュール54´、54´´の上流側と下流側とを逆にしたものである。これらの例によれば、上流側の第1の上流エッジ541e1´、541e1´´よりも下流側の第2の上流エッジ541e2´、541e2´´の方が基板Sの表面に強く接触することとなる。図12(a)及び(b)に示したように上流側の第1の上流エッジの接触圧を強くするか、図13(a)及び(b)に示したように下流側の第2の上流エッジの接触圧を強くするかは、基板Sの膜の種類、除去対象物、洗浄液等によって適当な方を選択することができる。
図14は、ロール洗浄部材50とノジュール54に形成されたスリット542の向きとの関係の変形例を示す図である。図14では、一列のノジュール54のみを示し、他の図示を省略している。この例では、ノジュール54のスリット542がロール洗浄部材50の軸芯方向に対して傾いている。この傾斜角αは、例えば10〜30度とすることができる。
図14における矢印は、基板に対してノジュール54が移動する向きを示している。図14に示すように、スリット542は、ロール洗浄部材50の長手方向の中心Cに近いほどより上流側になるように、傾いている。この結果、図14では、中心Cより左側にあるノジュール54のスリット542は左肩上がりとなり、中心Cより右側にあるノジュール54のスリット542は右肩上がりとなる。
これにより、第2の上流エッジが基板に接触する際には、ロール洗浄部材50の回転軸方向aの中心C側から先に基板Sに接触することとなる。そうすると、スリット542内の汚れた液体は、ノジュール54の移動によってロール洗浄部材50の回転軸方向aの中心Cから外側に向けてスリット542から排出されることになる。なお、ロール洗浄部材50の回転軸方向aに対するスリット542の傾斜角αは、ロール洗浄部材50の回転速度に応じて設定されてよい。また、傾斜角αがロール洗浄部材50の回転軸方向aに一様でなく、分布を有していてもよい。
2.第2の実施の形態:ペンシル洗浄部材を備えた基板洗浄装置
図15は、第2の実施の形態に係る基板処理装置(基板洗浄装置)の概要を示す斜視図である。図15に示すように、基板洗浄装置20は、基板回転機構として、表面を上にして基板Sの周縁部を支持し基板Sを水平回転させる、水平方向に移動自在な複数本(図15では4本)のスピンドル21(基板保持手段)と、昇降可能な鉛直方向に延びる支柱26と、一端が支柱26の先端に回転可能に取り付けられ、水平方向に延びる搖動アーム27と、搖動アーム27の他端の下面に回転可能に取り付けられた円柱状のペンシル洗浄部材28(円柱状スポンジ)を備えている。また、スピンドル21のスピンチャック21aで支持して回転させる基板Wの上方に位置して、基板Wの表面に洗浄液を供給する2つの洗浄液供給ノズル24、25が配置されている。洗浄液供給ノズル24は、基板Wの表面にリンス液(例えば、超純水)を供給するノズルであり、洗浄液供給ノズル25は、基板Wの表面に薬液を供給するノズルである。
ペンシル洗浄部材28は、図示しない保持部材に保持されて搖動アーム27の先端の下面に回転可能に設けられ、図示しない駆動機構によってその中心軸を回転軸として回転(自転)する。この回転軸は基板Wに垂直な軸である。ペンシル洗浄部材28は、例えば発砲ポリウレタン、PVAからなる。搖動アーム27が支柱26周りに回転すると、搖動アーム27の先端に取り付けられたペンシル洗浄部材28は、円弧状の軌跡を描いて基板Wの上を移動する。搖動アーム27の先端は基板Wの中心Oまで延びているので、ペンシル洗浄部材28の移動軌跡は、基板Wの中心Oを通過する。また、ペンシル洗浄部材28は、基板Wの外周まで移動させられる。よって、搖動アーム27の回転によるペンシル洗浄部材28の移動軌跡は、搖動アーム27の長さを半径とする円弧状となり、その移動範囲は、基板Wの外周から基板Wの中心Oを過ぎたところまでである。
基板回転機構によって基板Wを水平に回転させた状態で、洗浄液供給ノズル24から基板Wの表面にリンス液を供給し、かつ洗浄液供給ノズル25から基板Wの表面に薬液を供給しつつ、ペンシル洗浄部材28を回転(自転)させながら、搖動アーム27を回転させることでペンシル洗浄部材28を公転させて、回転中の基板Wの表面に接触させ、これによって、洗浄液(リンス液及び薬液)の存在下で、基板Wの表面をペンシル洗浄部材28でスクラブ洗浄する。
図16は、ペンシル洗浄部材28の斜視図であり、図17(a)は、ペンシル洗浄部材18の底面図であり、図17(b)は、ペンシル洗浄部材28の正面図である。図16及び図17(a)において、洗浄面にはハッチングを施してある。図16及び図17(a)及び(b)に示すように、ペンシル洗浄部材28には、エッジからエッジまで連続する、互いに平行な複数本(本実施の形態では4本)のスリット281a〜281dが形成されている。このスリット281a〜281dは、ペンシル洗浄部材28のエッジからエッジまでの間に枝分かれすることなく形成されている。また、スリットの深さは、ペンシル洗浄部材28の中心に近いスリットほど深くなっている。具体的に、本実施の形態のペンシル洗浄部材28では、内側のスリット281b、281cが外側のスリット281a、281dよりも深く形成されている。なお、上記の例では、スリット281a〜281dがいずれも幅一定の直線形状であるが、これらが曲線形状になっていてもよく、幅が一定でなくてもよい。
図18は、基板Sとペンシル洗浄部材28との関係を示す平面図である。上述のように、基板Sは、その中心軸周りに回転し、ペンシル洗浄部材28は、その中心軸周りに回転をしながら、基板Sの中心を含む半径方向の軌道上を移動する。本実施の形態では、基板Sの回転方向とペンシル洗浄部材28の回転方向とが同じであり、いずれも平面視で反時計回りに回転しているものとする。
基板Sは、直径300mmのものであっても、直径450mmのものであってもよい。基板Sの回転数は、250〜2000rpmである。具体的な基板Sの回転速度は、スピンドル21の仕様や基板Sの大きさ等を考慮して決定される。ペンシル洗浄部材28のその中心軸周りの回転の回転速度は0〜400rpmであり、典型的には、150〜300rpmである。具体的なペンシル洗浄部材28の回転速度は、基板Sの大きさ、ペンシル洗浄部材28の大きさ等を考慮して決定される。ペンシル洗浄部材28の搖動速度(搖動アーム27の回転速度)は、2〜150mm/secであり、基板Sの回転速度、基板Sの大きさ、ペンシル洗浄部材28の回転速度、要求されるスループット等を考慮して決定される。
ペンシル洗浄部材28は、搖動アーム27の搖動によって、基板Sの一方のエッジから基板Sの中心Oを経て、他方のエッジまで平行移動するエッジ−エッジ搖動によって基板Sの表面全面をスクラブ洗浄してよい。この場合に、ペンシル洗浄部材28が他方のエッジに到達した後に、そのまま逆方向に移動して基板Sの中Oを経て一方のエッジに戻り、このような往復搖動によって基板Sの表面全面をスクラブ洗浄してよく、または、他方のエッジに到達した後に、ペンシル洗浄部材28を基板Sの表面から持ち上げて、一方のエッジの上方に戻し、その後再びペンシル洗浄部材28を基板Sの表面に接触させて、搖動アーム27の搖動によって基板Sの一方のエッジから基板Sの中Oを経て、他方のエッジまで平行移動させるという動作を繰り返してもよい。1枚の基板Sを洗浄するための搖動アーム27の搖動回数は1〜10回程度であってよい。
さらに、ペンシル洗浄部材28は、搖動アーム27の搖動によって、基板Sの中心から基板Sのエッジまで平行移動するセンタ−エッジ搖動によって基板Sの表面全面をスクラブ洗浄してもよい。この場合にも、ペンシル洗浄部材28がエッジに到達した後に、そのまま逆方向に移動して基板SのOまでもどしてよく、または、エッジに到達した後に、ペンシル洗浄部材28を基板Sの表面から持ち上げて、基板Sの中心Oの上方に戻し、その後再びペンシル洗浄部材28を基板Sの表面に接触させて、搖動アーム27の搖動によって基板Sの中心Oからエッジにまで平行移動させるという動作を繰り返してよい。この場合にも、1枚の基板Sを洗浄するための搖動アーム27の搖動回数は1〜10回程度であってよい。
液体供給ノズル24、25からそれぞれ基板Sの中心に向かって供給された液体(純水及びリンス液)は、基板Sの表面に着水して、供給方向(基板Sの中心向き)の慣性と、基板Sの回転による遠心力(基板Sのエッジ向き)によって、図18に示すように、回転する基板Sの表面上を半径方向に広がる。このようにして液体が供給された基板Sの表面部分が、基板Sの回転によって、ペンシル洗浄部材28と基板Sとが擦れ合う洗浄部に到達し、この洗浄部において、純水及びリンス液の存在の下、基板Sがペンシル洗浄部材28によってスクラブ洗浄される。
図19(a)〜(d)は、洗浄部の拡大図である。図19(a)〜(d)では、ペンシル洗浄部材28が回転する様子を示しており、ペンシル洗浄部材28のスリット281a〜281dも示している。また、図19(a)〜(d)のペンシル洗浄部材28において、複数のスリット281a〜281dの一方の端部が形成された側面をH1とし、他方側の端部が形成された側面をH2として図示している。
図19(a)の回転角を0度とすると、図19(b)、(c)、(d)は、それぞれ回転角45度、90度、135度の状態を示している。図19(a)〜(d)に示すように、回転角0〜180度までは、スリット281a〜281dの側面H1の端部からスリット内に液体が流入し、側面H2の端部からスリット内の液体が流出する。即ち、ペンシル洗浄部材28の回転角が0〜180度にあるときは、液体は、各スリット281a〜281d内を一定の方向(側面H1から側面H2に向かう方向)に流れる。
図20(a)〜(d)は、図19(a)のペンシル洗浄部材28の回転角を0度とした場合の、回転角180度、225度、270度、315度の状態を示している。図20(a)〜(d)に示すように、ペンシル洗浄部材28の回転角が180〜360度にあるときは、液体は各スリット281a〜281d内を一定の方向(側面H2から側面H1に向かう方向)に流れる。
図19(a)〜(d)及び図20(a)〜(d)から明らかなように、ペンシル洗浄部材28が1回転する間の半分では、液体はスリット281a〜281d内を側面H1から側面H2に向かって流れ、残りの半分では、液体はスリット281a〜281d内を逆方向、すなわち側面H2から側面H1に向かって流れる。これによって、スリット内の液体は十分に流通して、常に新鮮な液体がスリット内に供給されることになる。
また、本実施の形態のペンシル洗浄部材28では、底面に、一方のエッジから他方のエッジまで枝分かれすることなくスリット281a〜281dが形成されているので、スリット内に入り込んだ液体が枝分かれすることで排出側に到達できずにスリット内に滞留することがない。この点でも、スリット内に常に新鮮な液体が供給されることとなる。
さらに、ペンシル洗浄部材28の底面にスリット281a〜281dを形成したことで、その両側にエッジが形成されている。ペンシル洗浄部材28は、その中心軸周りに回転するとともに基板Sの半径方向に平行移動し、かつ基板Sもその中心軸周りに回転しているので、スリット281a〜281dのいずれの部分が上流エッジとなるかは変動するが、いずれにしても、各スリット281a〜281dの両側のエッジのいずれかが上流エッジとなる。これによって、第1の実施の形態と同様の原理により、スリット281a〜281dを形成しない場合と比較して、洗浄力が向上する。
上記の実施の形態では、ペンシル洗浄部材28を基板Sと同じ方向に回転させている。この場合には、ペンシル洗浄部材28と基板Sとが接触する洗浄部のうちの基板Sの半径方向の外側にて、基板Sの表面とペンシル洗浄部材28の底面とが同方向(順方向又はフォロー方向)に移動し、洗浄部のうちの基板の半径方向の内側にて、基板Sの表面とペンシル洗浄部材28の底面とが逆方向(対抗方向又はカウンタ方向)に移動することになる。洗浄部において、基板Sの表面とペンシル洗浄部材28の底面とが対抗方向に移動する部分(基板Sの半径方向の内側)では洗浄力が比較的高くなり、基板Sの表面とペンシル洗浄部材28の底面とが順方向に移動する部分(基板Sの半径方向の外側)では洗浄力が比較的低くなる。
なお、ペンシル洗浄部材28を基板Sと逆方向に回転させてもよい。この場合には、洗浄部のうちの基板Sの半径方向の外側にて、基板Sの表面とペンシル洗浄部材28の底面とが逆方向に移動し、洗浄部のうちの基板Sの半径方向の内側にて、基板Sの表面とペンシル洗浄部材28の底面とが順方向に移動する。よって、洗浄部のうちの基板Sの半径方向の外側にて、洗浄力が比較的高くなり、洗浄部のうちの基板Sの半径方向の内側にて、洗浄力が比較的弱くなる。
さらに、ペンシル洗浄部材28は、回転させなくてもよい。この場合、図19(a)及び図20(a)、あるいは図19(c)及び図20(c)に示すように、スリット281a〜281dが基板Sの半径方向と円周方向のいずれにも角度をなすような向きでペンシル洗浄部材28を固定してよい。これらの場合には、液体は、基板Sの回転の上流側からスリット281a〜281dの各々に入って、反対側から排出される。
図19(a)及び図20(a)の向きで固定した場合には、各スリット281a〜281dの左側のエッジが上流エッジとなって、洗浄力向上に貢献することになる。また、図19(c)及び図20(c)の向きで固定した場合には、各スリット281a〜281dの上側のエッジが上流エッジとなって、洗浄力向上に貢献することとなる。このように、図19(a)及び図20(a)、あるいは図19(c)及び図20(c)の向きでペンシル洗浄部材28の向きを固定させた場合には、スリット内の液体の流通及び複数の上流エッジによる洗浄力の向上のいずれのメリットも得ることができる。
ペンシル洗浄部材28を回転させない場合において、図19(b)及び図20(b)に示すように、スリット281a〜281dが基板Sの半径方向と略直角、かつ円周方向と略平行になる向きでペンシル洗浄部材28を固定してもよい。この場合には、複数の上流エッジによる洗浄力の向上については、ペンシル洗浄部材28の基板Sの半径方向への移動(搖動)分についてしか期待できないが、各スリット281a〜281d内の液体の流れがスムーズであり、各スリット281a〜281dに新鮮な液体を供給するという点で他の例と比較して有利である。
また、ペンシル洗浄部材28を回転させない場合において、図19(d)及び図20(d)に示すように、スリット281a〜281dが基板Sの半径方向と略平行、かつ円周方向と略垂直になる向きでペンシル洗浄部材28を固定してもよい。この場合には、各スリット281a〜281d内での液体の流通については、ペンシル洗浄部材28の基板Sの半径方向への移動(搖動)によるものが支配的となるが、複数の上流エッジによる洗浄力の向上の点では他の例と比較して有利である。
なお、上記の実施の形態では、ペンシル洗浄部材28の底面に4本のスリットを形成したが、ペンシル洗浄部材28の底面に形成するスリットは1〜3本であってもよく、4本より多くてもよい。また、上記のようにエッジからエッジまで枝分かれすることなく形成されたスリットに加えて、例えば円形の凹部等の他の凹部を形成してよい。
3.第3の実施の形態:ペンシルバフ部材を備えた基板洗浄装置
上記の第1及び第2の実施の形態では、本発明が基板洗浄装置に応用される例を説明したが、本発明は研磨後の基板に対してバフ処理を行うバフ処理装置に応用することも可能である。すなわち、本発明は、PVAのような軟質なスポンジ材料を用いた基板洗浄装置だけでなく、バフ処理装置にも適用することができる。ここで、バフ処理には、バフ研磨処理及びバフ洗浄処理の少なくとも一方が含まれる。バフ処理装置は、研磨装置と一体となった装置であっても、研磨装置とは独立した装置であってもよい。
バフ研磨処理とは、基板に対してバフパッドを接触させながら基板とバフパッドとを相対運動させて、基板とバフパッドとの間にスラリ(研磨液)を介在させることにより基板の処理面を研磨除去する処理である。バフ研磨処理は、通常は、基板の表面の凹凸を平坦化したり、トレンチやビア等の内部以外の表面に形成された余分な膜を除去したりといった目的で行う主研磨の後に、いわゆる仕上げ研磨として行われる処理である。バフ研磨処理によって、基板表面のスクラッチや異物を除去したり、主研磨で除去できなかった箇所を追加除去したり、または、主研磨後のモフォロジーを改善したりすることができる。
一方、バフ洗浄処理とは、基板に対してバフパッドを接触させながら基板とバフパッドを相対的に運動させ、基板とバフパッドとの間に洗浄処理液(薬液、純水)を介在させることにより、基板の表面の異物を除去したり、基板の表面を改質したりする仕上げ処理である。このバフ洗浄処理では、PVAのような軟質のスポンジ材料を用いた洗浄よりも基板に強い物理的作用力を作用させる。バフ洗浄処理により、PVAからなるスポンジ材料を接触させるだけでは除去できないような粘着性の大きな異物などを効果的に洗浄除去することができる。
図21は、第3の実施の形態のバフ処理装置の概要を示す斜視図である。バフ処理装置30は、基板Sを保持して所要の回転数で水平回転するスピンチャック31と、表面に微細な孔が形成された発泡ポリウレタンからなる洗浄部材を貼り付けた回転可能なペンシルバフ部材32と、先端にペンシルバフ部材32を保持する昇降可能な揺動アーム33と、基板Sの表面に洗浄液を噴射する洗浄液ノズル34と、洗浄具を洗浄する洗浄カップ35とから構成されている。ペンシルバフ部材32は回転軸36により揺動アーム33の先端部分に支持され、所定回転数で回転するようになっている。ペンシルバフ部材32は、回転軸36に固定された基部321と、その下方に取り付けられ、ペンシルバフ部材32の底面を形成するバフパッド322とからなる。
基板はリンス洗浄又はブラシ洗浄によるスクラブ洗浄の工程を経て、比較的大きなパーティクルを落とした後にバフ処理装置30に搬入される。基板Sは、表面を上向きに露出してスピンチャック31に保持される。保持された基板Sを所定回転数で回転させると同時に洗浄液ノズル34から洗浄液を基板Sの中心に向けて噴射する。
揺動アーム33は、ペンシルバフ部材32を洗浄カップ35内に納めた下降位置を初期位置とし、ペンシルバフ部材32は洗浄液が満たされた洗浄カップ35内で回転し、セルフクリーニングを行うようになっている。初期位置にある揺動アーム33はペンシルバフ部材32の回転を停止して、上昇し、アーム先端部のペンシルバフ部材32を洗浄カップ35から取り出し、基板Sの中心まで搖動アーム33を移動させた後、搖動アーム33の下降によってペンシルバフ部材32に底面を基板Sの表面に押しつける。このとき、ペンシルバフ部材32は基板Sに接触する直前に所定回転数で回転を始める。
スピンチャック31で支持され回転する基板Sの表面に接触して、独立に回転軸36の回りに回転するペンシルバフ部材32のバフパッド322を揺動アーム33によって基板Sに押しあて、ペンシルバフ部材32を基板Sの中心部から外周部まで所定の速度で揺動させて基板Sの表面をスクラブ洗浄する。基板Sの外周まで揺動した搖動アーム33を揺動停止後、上昇させペンシルバフ部材32を基板Sの表面から離し、1サイクルの動作とする。上記の洗浄動作は基板Sの外周部で上昇位置にある搖動アーム33を再び基板Sの中心位置に移動させることにより繰り返し行うことができる。
上記動作を1回以上行った後、洗浄液ノズル34からの洗浄液を停止し、揺動アーム33を移動させてペンシルバフ部材32を洗浄カップ35の上方位置まで移動した後、下降させてペンシルバフ部材32を洗浄カップ35内で回転させてセルフクリーニングして洗浄動作が終了する。
洗浄が終了した直後に、乾燥した不活性ガス雰囲気中で、スピンチャック31を高速で回転させることにより、洗浄した基板Sをスピン乾燥する。揺動アーム33を基板Sの中心位置から外周部へと移動して洗浄するのは、基板Sがスピンチャック31によって回転させられ、基板Sの表面に存在する汚染物質やパーティクルは回転による遠心力を受けるため、遠心力が働く方向と同じ方向へ掻き出すためである。
図22は、バフ処理装置30のペンシルバフ部材32の縦断面図である。ペンシルバフ部材32は回転軸36の下端に取り付けられており、ペンシルバフ部材32は基部321と基部321の下面に貼着されたバフパッド322とから構成されている。バフパッド322は、ポリッシング用の研磨布を用い、適当な大きさに切って基部321の下面に貼り付けられている。ポリッシング用の研磨布は、その裏面が接着可能なシールになっているためこれを利用して貼り付ける。基部321は回転軸36と球面で接触しており、研磨布は基板Sが傾いても均一に接触するように構成されている。
バフパッド322は、一般的に、基板を鏡面かつ平坦に研磨するポリッシングに用いられている研磨布であり、市場で入手できるものである。例えば、例えば、硬質発泡ポリウレタンと不織布とを積層したパッド(具体的には、例えば、市場で入手できるIC1000(登録商標)/SUBA(登録商標)のバリエーション)や、スウェードタイプパッド(具体的には、例えば、市場で入手できるSupreme(登録商標))などを用いることができる。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみ又は孔を有している。
本実施の形態では、ペンシルバフ部材32の底面に、第2の実施の形態と同様に、複数本(本実施の形態では4本)のスリット323a〜323dが形成されている。これらのスリット323a〜323dは、ペンシルバフ部材32のエッジからエッジまで、枝分かれすることなく形成されている。スリット323a〜323dは、一定の幅で直線形状に形成されている。スリットの深さは、図22に示すようにバフパッド322の厚さと同じであってよく、又はそれより深くても浅くてもよい。
ペンシルバフ部材32に一方向のスリット323a〜323dを設けることにより、バフパッド322の下の処理液(スラリや洗浄処理液)の供給、排出が促進される。バフパッド322の下で処理液が滞留すると、バフ研磨においてはスクラッチが発生し、バフ洗浄では基板を汚染してしまうことになるが、液体の供給及び排出が促進されることで、バフ研磨ではスクラッチが発生することを防止でき、バフ洗浄では洗浄効果を高めることができる。
処理液は、液供給ノズル34からの供給に加えて、搖動アーム33、回転軸36、ペンシルバフ部材32の基部321及びバフパッド322の中央に開口部を設けて、その開口部を通して連通している液供給ラインを通じて、バフパッド322の中央からも供給してよい。
本発明は、1つのノジュールで上流エッジが被洗浄面を複数回擦ることになるので、1つのノジュールの洗浄力が向上するという効果、又は基板の表面を擦るペンシル部材の底面に、エッジからエッジまで枝分かれすることなく連続したスリットが形成されているので、基板の表面を擦る処理能力が向上するとともに、基板の表面に供給される液体がスリットに入り易く、かつ排出され易くなり、新鮮な液体をスリットに供給できるという効果を有し、基板の表面を擦ることで基板の表面を処理するロール部材又はペンシル部材等として有用である。
10 基板洗浄装置
11 スピンドル(基板保持手段)
12 上部ロール洗浄部材
13 下部ロール洗浄部材
50 ロール洗浄部材
52 スポンジ部材
54 ノジュール
541 洗浄面
542 スリット
541e1、541e2 上流エッジ
20 基板洗浄装置
21 スピンドル(基板保持手段)
24、25 洗浄液供給ノズル
27 搖動アーム
28 ペンシル洗浄部材
281a〜281d スリット
30 バフ処理装置
31 スピンチャック
32 ペンシルバフ部材
321 基部
322 バフパッド
323a〜323d スリット
33 搖動アーム
34 洗浄液ノズル
36 回転軸

Claims (17)

  1. 基板の表面に接触して基板の表面を処理するためのロール部材であって、
    表面にノジュールを有し、
    前記ノジュールが、第1エッジ部および第2エッジ部を少なくとも有するとともに、前記基板に当接させたノジュールの変形により閉塞しないような幅および深さを有する溝部が、前記第1エッジ部および前記第2エッジ部に隣接して形成されており、
    前記溝部により前記ノジュールが分割されて、前記第1エッジ部と前記第2エッジ部が形成され
    前記第1エッジ部および前記第2エッジ部のそれぞれが、前記基板に当接させる際に前記溝部に対して実質的に同じ高さ位置で前記基板と面接触しうるように構成されたことを特徴とするロール部材。
  2. 前記第1エッジ部は、前記ロール部材が回転することで前記ノジュールの先端面が前記基板の表面に接触するときの上流側に位置するエッジである上流エッジであり、該上流エッジを前記ロール部材の回転方向に複数有することを特徴とする請求項1に記載のロール部材。
  3. 基板の表面に接触して基板の表面を処理するためのロール部材であって、
    表面にノジュールを有し、
    前記ノジュールが、第1エッジ部および第2エッジ部を少なくとも有するとともに、前記基板に当接させたノジュールの変形により閉塞しないような幅および深さを有する溝部が、前記第1エッジ部および前記第2エッジ部に隣接して形成されており、
    前記溝部により前記ノジュールが分割されて、前記第1エッジ部と前記第2エッジ部が形成され、
    前記第1エッジ部は、前記ロール部材が回転することで前記ノジュールの先端面が前記基板の表面に接触するときの上流側に位置するエッジである上流エッジであり、該上流エッジを前記ロール部材の回転方向に複数有し、
    前記ノジュールの先端面にスリット又は凹部が形成されることにより、前記上流エッジが形成されることを特徴とするロール部材。
  4. 前記ロール部材の回転方向に隣り合う前記ノジュールが前記ロール部材の回転軸方向に互いに重複した重複部分を有し、前記スリット又は前記凹部によって形成される前記上流エッジは、前記ロール部材の回転軸方向に、前記先端面における前記重複部分を除く非重複部分をカバーする長さを有していることを特徴とする請求項に記載のロール部材。
  5. 基板の表面に接触して基板の表面を処理するためのロール部材であって、
    表面にノジュールを有し、
    前記ノジュールが、第1エッジ部および第2エッジ部を少なくとも有するとともに、前記基板に当接させたノジュールの変形により閉塞しないような幅および深さを有する溝部が、前記第1エッジ部および前記第2エッジ部に隣接して形成されており、
    前記溝部により前記ノジュールが分割されて、前記第1エッジ部と前記第2エッジ部が形成され、
    前記ノジュールの先端面には、スリット又は凹部が設けられ、
    前記スリット又は前記凹部は、深さ方向に幅が狭くなる形状を有することを特徴とするロール部材。
  6. 基板の表面を擦って基板の表面を処理するためのロール部材であって、
    表面にノジュールを有し、
    前記ノジュールが、前記ロール部材の回転方向と非平行に延びるスリット又は凹部を有することにより、前記ノジュールが分割されて、第1エッジ部および第2エッジ部が形成され
    前記第1エッジ部および前記第2エッジ部のそれぞれが、前記基板に当接させる際に実質的に前記スリット又は前記凹部に対して実質的に同じ高さ位置で前記基板と面接触しうるように構成されたことを特徴とするロール部材。
  7. 基板の表面を擦って基板の表面を処理するためのロール部材であって、
    表面にノジュールを有し、
    前記ノジュールが、前記ロール部材の回転方向と非平行に延びるスリット又は凹部を有することにより、前記ノジュールが分割されて、第1エッジ部および第2エッジ部が形成され、
    前記スリットは、前記ロール部材の回転方向に凸に曲がっていることを特徴とする請求項に記載のロール部材。
  8. 前記ロール部材は、筒状の軸芯と、表面に前記ノジュールを有するとともに、該軸芯の外周面に固定された筒状のスポンジ部材を備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のロール部材。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載のロール部材と、
    前記ロール部材を回転軸周りに回転させる回転駆動手段と、
    前記ロール部材の前記ノジュールと接触する位置で、前記基板の表面が前記ロール部材の回転軸方向と平行になるように、前記基板を保持する基板保持手段と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  10. 底面で基板の表面を擦って基板の表面を処理するためのペンシル部材であって、
    前記底面に、エッジからエッジまで枝分かれすることなく連続した直線状のスリットを有し、
    前記スリットは、前記基板に当接させたペンシル部材の変形により閉塞しない深さを有することを特徴とするペンシル部材。
  11. 前記スリットの深さは、前記底面が基板の表面を擦る際、前記底面の少なくとも一部は前記基板の表面に接触するが、前記スリットは前記基板の表面に接触しない深さである、請求項1に記載のペンシル部材。
  12. 前記ペンシル部材には、深さの異なる複数の前記スリットが形成されていることを特徴とする請求項10または11に記載のペンシル部材。
  13. 前記底面の中心に近いスリットほど深い深さを有する、請求項1に記載のペンシル部材。
  14. 前記ペンシル部材は、前記基板の表面に対して洗浄処理を行うペンシル洗浄部材であり、軟質のスポンジからなることを特徴とする請求項1ないし1のいずれか一項に記載のペンシル部材。
  15. 前記ペンシル部材は、前記基板の表面に対してバフ処理を行うペンシルバフ部材であり、
    前記ペンシルバフ部材は、基部と、基部の下面に設けられ、前記底面となるバフパッドとからなることを特徴とする請求項10ないし1のいずれか一項に記載のペンシル部材。
  16. 請求項1ないし1のいずれか一項に記載のペンシル部材と、
    前記ペンシル部材を前記底面に垂直な回転軸周りに回転させる回転駆動手段と、
    前記ペンシル部材の前記底面と接触する位置で、前記基板の表面が前記ペンシル部材の前記底面と平行になるように、前記基板を保持する基板保持手段と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  17. 請求項10ないし1のいずれか一項に記載のペンシル部材と、
    前記ペンシル部材の前記底面と接触する位置で、前記基板の表面が前記ペンシル部材の前記底面と平行になるように、前記基板を保持して回転させる基板回転手段と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
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