JP6314926B2 - プレス加工装置 - Google Patents
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Description
上記トリム刃は、上記プレス成形時には上記他方の型の縁よりも後退した位置に設けられ、上記トリミング時に当該後退位置から前進して上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げることを特徴とする。
そうして、このプレス加工装置は、上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
上記トリム刃は、上記他方の型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ており且つ上記他方の型と相互に一体関係でプレス方向に進退するように設けられ、上記プレス成形時において上記ワークが上記プレス状態になるまでに上記トリム刃が上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる。従って、ワークによるトリム刃の摩耗が防止され、その耐久性が向上する。
そうして、このプレス加工装置は、上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備えていて、
上記プレス成形は、上記ワークの上記トリム刃に対応する部分に該トリム刃の長手方向に沿って波打ちを生ずるものであり、
上記防護用突起は、上記波打ちに伴って上記ワークがトリム刃に向かって凸変形する部位に対応するように配置されていることを特徴とする。
また、上記トリム刃が、プレス成形時には上記他方の型の縁よりも後退した位置に設けられ、トリミング時に当該後退位置から前進して上記切刃とすれ違うことにより、ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起が、プレス成形時にワークと当接することにより、ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げるケースでは、上記他方の型の縁の摩耗が防止され、一方の型の縁の切刃と他方の型の縁によってワークが確実に押えられ、ワークのトリミングが円滑に行なわれる。また、ホットプレスの場合、ワークのプレス状態においてワークが上記他方の型の縁から浮いた状態にならない。従って、ワークの冷却速度が不均一になることが避けられるため、高品質のプレス成形品を得る上で有利になる。
また、上記トリム刃が、上記他方の型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ており且つ上記他方の型と相互に一体関係でプレス方向に進退するように設けられ、プレス成形時においてワークがプレス状態になるまでに上記トリム刃が上記切刃とすれ違うことにより、ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起が、プレス成形時にワークと当接することにより、ワークが上記トリム刃に接触することを妨げるケースでは、ワークによるトリム刃の摩耗が防止され、その耐久性が向上する。
また、上記防護用突起を、プレス成形に伴う波打ちによってワークがトリム刃に向かって凸変形する部位に対応するように配置したケースでは、そのワークの凸変形した部分によって上記他方の型の縁、又はトリムに摩耗を生ずることが防止される。
図1に示すプレス加工装置において、1はプレス成形用型としてのパンチ2を備えた固定の下型、3はプレス成形用型としてのダイ4及びトリムダイ5を備えた可動の上型、6はワーク(鋼板)である。本例のプレス加工装置は、加熱したワーク6をパンチ2及びフォーミングダイ4にて曲げ成形しながら急冷する(ホットプレス)。これにより、焼入れされた高張力鋼製プレス成形品が得られる。
本例のプレス加工装置では、図2(A)に示す平板状のワーク6から図2(C)に示すハット型断面形状のプレス成形品を得る。パンチ2及びフォーミングダイ4によるワーク6の成形が進むにつれて、ワーク6の両側部が中央側へ引き寄せられる。このワーク6の両側部が引き寄せられるときに切刃8に相対するフォーミングダイ4の縁16を擦ることが繰り返されると、この縁16が摩耗していく。特に、図2(B)に示すように、プレス成形の途中でワーク6の両側部にトリム刃14に沿って波打ち26を生ずるケースでは、その波打ち26によってトリム刃14に向かって凸変形した部分が上記縁16を強く擦ることになる。
図3に示すように、上型3が下降すると、ワーク6はパンチ2とフォーミングダイ4に挟まれて上向きの凸になるように変形する。このとき、ワーク6の両側部は防護用突起31に当接した状態になる。防護用突起31はフォーミングダイ4の縁16よりもプレス方向の前方(下方)位置でワーク6と当接するから、ワーク6は防護用突起31に妨げられ、フォーミングダイ4の縁16には接触しない。
図5に示すように、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4でプレスされた状態になった時点において、ワーク6のパンチ2とフォーミングダイ4の間から側方に突出した突出部6aと水平面のなす角度θが30度以下に、さらには20度以下になるようにすることが好ましい。すなわち、防護用突起31の突出し量を角度θが30度以下になるように設定することが好ましい。このようにすることで、ワーク6のトリミングされた切り口の抜きダレやカエリを抑えることができる。
本実施形態は、図7乃至図10に示すように、トリム刃14を下型側に設けたケースである。
本実施形態は、図11乃至図13に示すように、トリム刃14が、切刃8に相対する成形用型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ているケースである。
実施形態1,2では、ダイホルダ10に対するフォーミングダイ4の支持、並びにパンチホルダ7に対するパンチ2の支持に油圧シリンダ13を用いたが、その支持手段としては、エア式又は油圧式のクッション、ガススプリング、コイルバネ等を採用することもできる。
2 パンチ
3 上型
4 フォーミングダイ
5 トリムダイ
6 ワーク
7 パンチホルダ
8 トリミング用切刃
9 スクラップ受け
10 ダイホルダ
13 油圧シリンダ
14 トリム刃
26 波打ち
27 スクラップ
31 防護用突起
Claims (5)
- ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になるプレス加工装置において、
上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
上記トリム刃は、上記プレス成形時には上記他方の型の縁よりも後退した位置に設けられ、上記トリミング時に当該後退位置から前進して上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、
上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げることを特徴とするプレス加工装置。 - ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になるプレス加工装置において、
上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
上記トリム刃は、上記他方の型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ており且つ上記他方の型と相互に一体関係でプレス方向に進退するように設けられ、上記プレス成形時において上記ワークが上記プレス状態になるまでに上記トリム刃が上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、
上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げることを特徴とするプレス加工装置。 - ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になるプレス加工装置において、
上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
上記プレス成形は、上記ワークの上記トリム刃に対応する部分に該トリム刃の長手方向に沿って波打ちを生ずるものであり、
上記防護用突起は、上記波打ちに伴って上記ワークが上記トリム刃に向かって凸変形する部位に対応するように配置されていることを特徴とするプレス加工装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記防護用突起が上記トリム刃と一体に設けられていることを特徴とするプレス加工装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
ホットプレス用であることを特徴とするプレス加工装置。
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