JP6314926B2 - プレス加工装置 - Google Patents

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Description

本発明はワークのプレス成形とトリミングを連続的に行なうプレス加工装置に関する。
加熱したワーク(鋼板)を型で急冷しながら成形することで、焼入れされたプレス成形品を得るホットプレスは一般に知られている。このホットプレスで得られる成形品は、焼入れによって硬度が高くなっているため、後工程でトリミングをすることが難しくなる。
これに対して、ワークのホットプレスとトリミングを同じプレス加工装置で行なうことは知られている。例えば、特許文献1には、下型にパンチ及びブランクホルダを設け、上型にダイ及びトリム刃を設けたプレス加工装置が記載されている。このプレス加工装置では、加熱されたワークをパンチとダイによって絞り成形した後、ブランクホルダの縁に設けた切刃と上型側のトリム刃によってトリミングが行なわれる。
特開2012−218067号公報
上述の如き、プレス成形とトリミングを行なうプレス加工装置の場合、ワークがパンチとダイの間に搬入され、ダイが下降してワークのプレス成形が開始されると、ダイの縁がワークに接触した状態になる。そして、ワークがダイの下降に伴って変形していく途中で、ワークがパンチ及びダイに引きずられて上記ダイの縁を擦る(こする)ことになる。そのため、プレス成形が繰り返されると上記ダイの縁が徐々に摩耗していく。
ワークの変形が終了し、パンチ及びダイがワークをプレスした状態になったとき、ワークはその一部がパンチ及びダイの間から外側に張り出し、この張出し部がトリム刃の下降によって切断される。このトリミングは、ワークの張出し部の根元がパンチ側の切刃とダイの縁の間にしっかり挟まれた状態になっているときに円滑に行なわれる。しかし、上述の如く、ダイの縁が摩耗すると、このダイの縁とパンチ側の切刃によるワークの押えが甘くなり、ワークの切り口の抜きダレやカエリが大きくなる。
また、ホットプレスの場合は、ワークをパンチ及びダイでプレスした状態でワークの焼入れが行なわれる。しかし、上述の如く、ダイの縁が摩耗すると、その摩耗部ではワークがダイの縁から浮いた状態になり、ワークは、ダイに接触した部分とダイの縁の浮いた部分の冷却速度に差ができ、不良品発生の一因となる。
ここに、ワークのトリミングにあたって、ダイの縁にトリミング用の切刃を設け、パンチ側にトリム刃を設けたときは、パンチの縁がワークとの接触によって摩耗することが問題になる。
上記説明はダイ又はパンチの縁がワークとの接触によって早期に摩耗するケースであるが、このトリム刃がワークとの接触によって早期に摩耗するケースもある。
すなわち、トリム刃をパンチ又はダイの縁よりもプレス方向の前方に突き出した状態に設けるケースである。トリム刃はパンチ又はダイと一体の関係でプレス方向に移動し、ワークがパンチとダイによってプレス状態になる直前に、トリム刃がパンチ又はダイの縁の切刃とすれ違うことにより、ワークをトリミングする。このケースでは、トリム刃がパンチ又はダイの縁よりもプレス方向の前方に突き出ているから、ワークがパンチ及びダイに引きずられてトリム刃を擦り、トリム刃が摩耗するものである。
このようなパンチ又はダイの縁やトリム刃の摩耗問題は、ワークのプレス成形とトリミングを同じプレス加工装置で行なうときは、冷間プレス成形であっても熱間プレス成形(ホットプレス)であっても、同様に出てくる問題である。
そこで、本発明は、ワークのプレス成形とトリミングを同じプレス加工装置で行なうときのパンチ又はダイの縁の早期摩耗、又はトリム刃の早期摩耗の問題を解決する。
本発明は、上記課題を解決するために、ワークのプレス成形時にワークがパンチ又はダイの縁に接触すること、又はワークがトリム刃に接触することを妨げる防護用突起を設けた。
ここに開示するプレス加工装置は、ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備えている。このプレス加工装置では、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になる。
そうして、このプレス加工装置は、上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え
上記トリム刃は、上記プレス成形時には上記他方の型の縁よりも後退した位置に設けられ、上記トリミング時に当該後退位置から前進して上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げることを特徴とする。
これによれば、ワークのプレス成形時には、パンチがダイに接近することに伴って、トリム刃の側方の防護用突起が、上記他方の型の縁又はトリム刃よりも先にプレス方向の前方においてワークと当接することにより、ワークが上記他方の型の縁又はトリム刃に接触することが妨げられる。よって、ワークによる当該型の縁又はトリム刃の摩耗が防止される。
また、上記ワークのプレス成形時に防護用突起がワークと当接することにより、ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げるから、上記他方の型の縁の摩耗が防止され、一方の型の縁の切刃と他方の型の縁によってワークが確実に押えられ、ワークのトリミングが円滑に行なわれる。また、ホットプレスの場合、ワークのプレス状態においてワークが上記他方の型の縁から浮いた状態にならない。従って、ワークの冷却速度が不均一になることが避けられるため、高品質のプレス成形品を得る上で有利になる。
ここに開示する別の好ましいプレス加工装置は、ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になる。
そうして、このプレス加工装置は、上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
上記トリム刃は、上記他方の型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ており且つ上記他方の型と相互に一体関係でプレス方向に進退するように設けられ、上記プレス成形時において上記ワークが上記プレス状態になるまでに上記トリム刃が上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる。従って、ワークによるトリム刃の摩耗が防止され、その耐久性が向上する。
上記防護用突起は、上記トリム刃に沿って連続的に設けるようにしてもよく、或いは、複数の防護用突起を上記トリム刃に沿って適宜の間隔で配置するようにしてもよい。
ここに開示する別の好ましいプレス加工装置は、ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になる。
そうして、このプレス加工装置は、上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備えていて、
上記プレス成形は、上記ワークの上記トリム刃に対応する部分に該トリム刃の長手方向に沿って波打ちを生ずるものであり、
上記防護用突起は、上記波打ちに伴って上記ワークがトリム刃に向かって凸変形する部位に対応するように配置されていることを特徴とする。
好ましい実施形態では、上記防護用突起がトリム刃と一体に設けられている。
好ましい実施形態では、上記プレス加工装置はホットプレス用である。本発明によれば、ワークのプレス成形に続いて、ワークが焼入れ硬化する前にトリミングを行なうことができ、トリミングが容易になる。
本発明によれば、パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、さらに、トリム刃の側方にプレス方向の前方に突き出した防護用突起を備えているから、ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又はワークがトリム刃に接触することを妨げることができ、上記他方の型の縁又はトリム刃がワークとの接触によって摩耗することが防止され、良好なトリミング性を長期間にわたって維持すること、或いは、ホップレスにおいてはワークの焼入れ不良を防止することに有利になる。
また、上記トリム刃が、プレス成形時には上記他方の型の縁よりも後退した位置に設けられ、トリミング時に当該後退位置から前進して上記切刃とすれ違うことにより、ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起が、プレス成形時にワークと当接することにより、ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げるケースでは、上記他方の型の縁の摩耗が防止され、一方の型の縁の切刃と他方の型の縁によってワークが確実に押えられ、ワークのトリミングが円滑に行なわれる。また、ホットプレスの場合、ワークのプレス状態においてワークが上記他方の型の縁から浮いた状態にならない。従って、ワークの冷却速度が不均一になることが避けられるため、高品質のプレス成形品を得る上で有利になる。
また、上記トリム刃が、上記他方の型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ており且つ上記他方の型と相互に一体関係でプレス方向に進退するように設けられ、プレス成形時においてワークがプレス状態になるまでに上記トリム刃が上記切刃とすれ違うことにより、ワークをトリミングするものであり、上記防護用突起が、プレス成形時にワークと当接することにより、ワークが上記トリム刃に接触することを妨げるケースでは、ワークによるトリム刃の摩耗が防止され、その耐久性が向上する。
また、上記防護用突起を、プレス成形に伴う波打ちによってワークがトリム刃に向かって凸変形する部位に対応するように配置したケースでは、そのワークの凸変形した部分によって上記他方の型の縁、又はトリムに摩耗を生ずることが防止される。
実施形態1のプレス加工装置にワークを投入した状態を示す断面図。 プレス成形に伴うワークの形状の変化を示す平面図。 実施形態1のプレス成形途中段階のプレス加工装置を示す断面図。 同形態のプレス成形が進んだ状態のプレス加工装置を示す断面図。 同形態のプレス成形完了状態のプレス加工装置を示す断面図。 同形態のトリミング及びピアス加工完了状態のプレス加工装置を示す断面図。 実施形態2のプレス加工装置にワークを投入した状態を示す断面図。 同形態のプレス成形途中段階のプレス加工装置を示す断面図。 同形態のプレス成形完了状態のプレス加工装置を示す断面図。 同形態のトリミング完了状態のプレス加工装置を示す断面図。 実施形態3のプレス加工装置にワークを投入した状態を示す断面図。 同形態のプレス成形途中段階のプレス加工装置を示す断面図。 同形態のプレス成形及びトリミング完了状態のプレス加工装置を示す断面図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
図1に示すプレス加工装置において、1はプレス成形用型としてのパンチ2を備えた固定の下型、3はプレス成形用型としてのダイ4及びトリムダイ5を備えた可動の上型、6はワーク(鋼板)である。本例のプレス加工装置は、加熱したワーク6をパンチ2及びフォーミングダイ4にて曲げ成形しながら急冷する(ホットプレス)。これにより、焼入れされた高張力鋼製プレス成形品が得られる。
下型1は、パンチホルダ7を備え、パンチホルダ7にパンチ2が固定されている。パンチ2の表面(ワーク6を成形する成形面)の両側縁にトリミング用の切刃8が設けられている。パンチホルダ7におけるパンチ2の両側位置には、ワーク6のトリミングで発生するスクラップを受けるスクラップ受け9が設けられている。
上型3は、上下に重ねたベースプレート11及びダイプレート12からなるダイホルダ10を備える。このダイホルダ10のベースプレート11がプレス機械の昇降するスライダに取り付けられる。フォーミングダイ4は、ダイプレート12を貫通する油圧シリンダ13によってベースプレート11に取り付けられている。油圧シリンダ13の作動により、フォーミングダイ4がダイプレート12に対して相対的に昇降する。トリムダイ5は、フォーミングダイ4の側方を下方に延びるダイプレート12の延設部の下端に固定されている。トリムダイ5にトリム刃14が設けられている。
ダイプレート12には、ワーク6に対して孔開け加工するピアス15が設けられている。フォーミングダイ4には、ピアス15を通す貫通孔が設けられている。下型1のパンチ2には、ピアス15に対応するダイス18が設けられている。
上記プレス加工装置ではプレス成形品の冷却に水冷が採用されている。図示は省略するが、パンチ2及びフォーミングダイ4各々には冷却水通路が形成され、各々の成形面に冷却水の噴出口と冷却水の吸込口が開口している。パンチ2及びフォーミングダイ4の成形面とプレス成形品の間に冷却水を供給することで、プレス成形品を急冷して焼き入れする。なお、パンチ2及びフォーミングダイ4各々に冷却水通路を形成し、冷却水を噴出させることなく、パンチ2及びフォーミングダイ4を介してプレス成形品を間接的に水冷することもできる。
−プレス成形に伴う成形用型の縁の摩耗対策−
本例のプレス加工装置では、図2(A)に示す平板状のワーク6から図2(C)に示すハット型断面形状のプレス成形品を得る。パンチ2及びフォーミングダイ4によるワーク6の成形が進むにつれて、ワーク6の両側部が中央側へ引き寄せられる。このワーク6の両側部が引き寄せられるときに切刃8に相対するフォーミングダイ4の縁16を擦ることが繰り返されると、この縁16が摩耗していく。特に、図2(B)に示すように、プレス成形の途中でワーク6の両側部にトリム刃14に沿って波打ち26を生ずるケースでは、その波打ち26によってトリム刃14に向かって凸変形した部分が上記縁16を強く擦ることになる。
そこで、トリム刃14の側方に、トリミング前のプレス成形時にワーク6が上記縁16に接触することを妨げる防護用突起31が設けられている。トリム刃14と防護用突起31とは一体になってトリムダイ5に設けられている。防護用突起31は、トリム刃14及びフォーミングダイ4の縁16よりもプレス方向の前方(本例の場合は下方)に、すなわち、下型側に突き出している。防護用突起31は、ワーク6のプレス成形時に、パンチ2がフォーミングダイ4に接近することに伴って、フォーミングダイ4の縁16よりも先にプレス方向の前方側でワーク6と当接することによりワーク6が縁16に接触することを妨げる。
本例のトリム刃14はプレス成形時にはフォーミングダイ4の縁16よりも後退した位置に設けられている。従って、プレス成形時にワーク6がトリム刃14を擦ることはない。トリム刃14はプレス成形に続いて上記後退位置から前進して切刃8とすれ違うことにより、ワーク6をトリミングする。
本例のプレス加工装置では、複数の防護用突起31がトリム刃14に沿って間隔をおいて配設され、各防護用突起31はワーク6の波打ち26の部位、すなわち、トリム刃14に向かって凸変形する部位に対応するように配置されている。
−プレス成形・トリミング・焼入れ−
図3に示すように、上型3が下降すると、ワーク6はパンチ2とフォーミングダイ4に挟まれて上向きの凸になるように変形する。このとき、ワーク6の両側部は防護用突起31に当接した状態になる。防護用突起31はフォーミングダイ4の縁16よりもプレス方向の前方(下方)位置でワーク6と当接するから、ワーク6は防護用突起31に妨げられ、フォーミングダイ4の縁16には接触しない。
図4に示すように、上型3の下降につれてワーク6のプレス成形が進んでいき、図5に示すように、パンチ2及びフォーミングダイ4によるワーク6の変形が終了し、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4でプレスされた状態になる。この状態になってはじめてワーク6がフォーミングダイ4の縁16に接触する。すなわち、ワーク6は切刃8とフォーミングダイ4の縁16の間に挟まれた状態になる。この時点で、油圧シリンダ13がダイホルダ10に対してフォーミングダイ4を相対的に下降させた状態から相対的に上昇させる状態に切り替わる。
これにより、図6に示すように、ダイホルダ10がトリムダイ5と共にさらに下降し、トリム刃14がパンチ2の両側縁の切刃8とすれ違うことによってワーク6のトリミングが行なわれる。スクラップ27はスクラップ受け9に受けられる。また、ダイホルダ10の上記下降に伴ってワーク6の頂部がピアス15によって打ち抜かれる。
以上のように、本実施形態によれば、フォーミングダイ4の縁16がワーク6との接触によって摩耗することが防護用突起31によって防止される。
−防護用突起31の突出し量−
図5に示すように、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4でプレスされた状態になった時点において、ワーク6のパンチ2とフォーミングダイ4の間から側方に突出した突出部6aと水平面のなす角度θが30度以下に、さらには20度以下になるようにすることが好ましい。すなわち、防護用突起31の突出し量を角度θが30度以下になるように設定することが好ましい。このようにすることで、ワーク6のトリミングされた切り口の抜きダレやカエリを抑えることができる。
<実施形態2>
本実施形態は、図7乃至図10に示すように、トリム刃14を下型側に設けたケースである。
図7に示すように、ダイホルダ10に固定されたフォーミングダイ4の成形面の両側縁にトリミング用切刃8が設けられ、パンチホルダ7にトリム刃14を備えたトリムダイ5が固定されている。パンチ2は、パンチホルダ7に油圧シリンダ13によって支持されている。油圧シリンダ13は、パンチ2の下降を阻止する状態とパンチ2の下降を許容する状態に切り替わる。トリム刃14は、切刃8に相対するパンチ2の縁17よりも後退した位置に設けられている。防護用突起31は、トリムダイ5に設けられ、トリム刃14及びパンチ2の縁17よりもプレス方向の前方(上方)に突き出ている。
図8に示すように、上型3の下降により、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4によってプレス成形されていく。このとき、ワーク6は、その両側部が防護用突起31に当接した状態になるから、防護用突起31に妨げられ、パンチ2の縁17には接触しない。そして、図9に示すように、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4でプレスされた状態になってはじめてワーク6がパンチ2の縁17に接触する。この時点で、油圧シリンダ13がパンチ2の下降を許容する状態に切り替わり、パンチ2がフォーミングダイ4と共に下降する。そして、図10に示すように、トリム刃14がフォーミングダイ4の両側縁の切刃8とすれ違うことによってワーク6のトリミングが行なわれる。スクラップ27はスクラップ受け9に受けられる。
以上のように、本実施形態によれば、パンチ2の縁17がワーク6との接触によって摩耗することが防護用突起31によって防止される。
<実施形態3>
本実施形態は、図11乃至図13に示すように、トリム刃14が、切刃8に相対する成形用型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ているケースである。
図11に示すように、実施形態1と同じく、パンチホルダ7に固定されたパンチ2の両側縁にトリミング用切刃8が設けられている。トリムダイ5はダイホルダ10に固定されている。トリム刃14は、フォーミングダイ4の縁16よりもプレス方向の前方(下方)に突き出ており、フォーミングダイ4と相互に一体関係でプレス方向に進退する。
防護用突起31は、トリムダイ5に設けられ、トリム刃14よりもプレス方向の前方(下方)に突き出ている。すなわち、防護用突起31は、ワーク6のプレス成形時にパンチ2がフォーミングダイ4に接近することに伴ってワーク6と当接することにより、ワーク6がトリム刃14に接触することを妨げるように、プレス方向の前方に突き出している。
図12に示すように、上型3の下降により、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4によってプレス成形されていく。このとき、ワーク6は、その両側部が防護用突起31に当接した状態になるから、トリミング前のプレス成形時にはワーク6は防護用突起31に妨げられてトリム刃14に接触しない。
そして、図13に示すように、上型3の下降により、ワーク6がパンチ2とフォーミングダイ4でプレスされた状態になる。ワーク6がプレス状態になってはじめてワーク6がフォーミングダイ4の縁16に接触する。また、このプレス状態になるまでに、トリム刃14が切刃8とすれ違うことにより、ワーク6がトリミングされる。スクラップ27はスクラップ受け9に受けられる。
本実施形態によれば、実施形態1,2の油圧シリンダ13のようなパンチ2又はフォーミングダイ4を各々のホルダ7,10に対して昇降させる手段は不要になる。そして、フォーミングダイ4の縁16及びトリム刃14がワーク6との接触によって摩耗することが防護用突起31によって防止される。
<その他>
実施形態1,2では、ダイホルダ10に対するフォーミングダイ4の支持、並びにパンチホルダ7に対するパンチ2の支持に油圧シリンダ13を用いたが、その支持手段としては、エア式又は油圧式のクッション、ガススプリング、コイルバネ等を採用することもできる。
実施形態3は、トリム刃14が上型側に設けられているケースであるが、トリム刃を下型側に設けるケースにおいても、トリム刃よりもプレス方向の前方(上方)に突き出した防護用突起を設けることにより、トリミング前のプレス成形時にワークがトリム刃に接触することを妨げ、トリム刃の摩耗を防止することができる。
本発明は、上記実施形態のホットプレスに限らず、ワークを冷間でプレス成形するケースにも適用することができる。
1 下型
2 パンチ
3 上型
4 フォーミングダイ
5 トリムダイ
6 ワーク
7 パンチホルダ
8 トリミング用切刃
9 スクラップ受け
10 ダイホルダ
13 油圧シリンダ
14 トリム刃
26 波打ち
27 スクラップ
31 防護用突起

Claims (5)

  1. ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になるプレス加工装置において、
    上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
    上記トリム刃は、上記プレス成形時には上記他方の型の縁よりも後退した位置に設けられ、上記トリミング時に当該後退位置から前進して上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、
    上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触することを妨げることを特徴とするプレス加工装置。
  2. ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になるプレス加工装置において、
    上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
    上記トリム刃は、上記他方の型の縁よりもプレス方向の前方に突き出ており且つ上記他方の型と相互に一体関係でプレス方向に進退するように設けられ、上記プレス成形時において上記ワークが上記プレス状態になるまでに上記トリム刃が上記切刃とすれ違うことにより、上記ワークをトリミングするものであり、
    上記防護用突起は、上記ワークのプレス成形時に上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げることを特徴とするプレス加工装置。
  3. ワークをプレス成形するための型としてパンチ及びダイを備えているとともに、このプレス成形されたワークをトリミングするための上記パンチ及びダイのうちの一方の型の縁に設けられた切刃及び該切刃に対応して上記パンチ及びダイのうちの他方の型の側方に設けられたトリム刃を備え、上記パンチ及びダイによる上記ワークの変形が終了し該ワークが上記パンチ及びダイによってプレスされた状態になったときに、上記切刃に相対する上記他方の型の縁と上記切刃の間に上記ワークが挟まれた状態になるプレス加工装置において、
    上記トリム刃の側方に、上記ワークのプレス成形時に上記パンチが上記ダイに接近することに伴って上記ワークと当接することにより、上記ワークが上記他方の型の縁に接触すること、又は上記ワークが上記トリム刃に接触することを妨げる、プレス方向の前方に突き出した防護用突起を備え、
    上記プレス成形は、上記ワークの上記トリム刃に対応する部分に該トリム刃の長手方向に沿って波打ちを生ずるものであり、
    上記防護用突起は、上記波打ちに伴って上記ワークが上記トリム刃に向かって凸変形する部位に対応するように配置されていることを特徴とするプレス加工装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記防護用突起が上記トリム刃と一体に設けられていることを特徴とするプレス加工装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    ホットプレス用であることを特徴とするプレス加工装置。
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