JP6313991B2 - ダブルコグドvベルト - Google Patents

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Description

本開示は、ダブルコグドVベルトに関する。
2輪車(スクーター)の無段変速機には、ゴム製のベルトが用いられている。変速機に用いるベルトには、高い耐屈曲性が求められる。また、近年の小型化及び燃費低減の要求に答えるために高い伝動効率も求められている。
高い耐久性と伝動効率とが両立するベルトとして、外周面及び内周面に一定のピッチでコグが設けられたダブルコグドVベルトが注目されている(例えば、特許文献1を参照。)。ベルト内周側にコグを形成することにより、ベルトの曲げ剛性を抑え、ベルトの自己発熱を抑制することができると共に、ベルトの曲げ歪みを低減してクラックの発生を抑止することができる。また、ベルト外周側にもコグを形成することにより、ベルトの側圧による座屈変形を防止することができる。このため、ダブルコグドVベルトは高い耐屈曲性と、高い伝動効率とを両立させることが可能となる。
特開2004−36855号公報
しかしながら、従来のダブルコグドVベルトには以下のような問題がある。従来のダブルコグドVベルトにおいては、動的粘弾性を高くし、変形ができるだけ小さくなるように設計されている。これにより、ベルトの摩耗を抑え、耐久性を向上させることができる。しかし、ベルト周方向の変形が困難となることにより、伝動効率が低下してしまう。特に、近年のスクーターの小型化に対応した小径で幅も狭いベルトにおいてこの問題は顕著になる。
本開示は、耐久性を維持しつつ伝動効率をさらに向上したダブルコグドVベルトを実現できるようにすることを目的とする。
本開示のダブルコグドVベルトの一態様は、心線を有するエンドレスの心線埋設部と、心線埋設部の内周側に一体に設けられた、下コグ形成部と、心線埋設部の外周側に一体に設けられた、上コグ形成部とを備え、下コグ形成部及び上コグ形成部を構成するゴム組成物は、以下の式(1)及び式(2)を満たす。
*100℃≧160MPa・・・(1)
*100℃/M20≧60・・・(2)
但し、E*100℃は、100℃における列理方向の動的粘弾性であり、M20は反列理方向の20%モジュラスである。
ダブルコグドベルトの一態様において、ゴム組成物は、ゴム100質量部に対し、40質量部以上、80質量部以下のフィラーを含み、フィラーは、シリカを30%以上含む構成とすることができる。
ダブルコグドVベルトの一態様において、ゴム組成物は、クロロプレンゴムを主成分とすることができる。
本開示のダブルコグドVベルトによれば、耐久性を維持しつつ伝動効率をさらに向上することができる。
一実施形態に係るダブルコグドVベルトを示す斜視図である。 (a)及び(b)は一実施形態に係るダブルコグドVベルトを示し、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。 *100℃とスリップ率との関係を示すグラフである。 *100℃/M20と伝動効率との関係を示すグラフである。
図1及び図2に示すように本実施形態のダブルコグドVベルト100は、エンドレスの心線埋設部110と、心線埋設部110の内周側に一体に設けられた下コグ形成部120と、心線埋設部110の外周側に一体に設けられた上コグ形成部130とを有している。
心線埋設部110は、ゴム組成物で形成された心線埋設部本体111と、それにベルト幅方向に所定ピッチの螺旋を形成するように埋設された心線112とを含む。心線埋設部本体111を構成するゴム組成物のゴム成分は、クロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマーゴム(EPDM)、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレンゴム(ACSM)、又は水素添加NBR(H−NBR)等とすることができる。中でもクロロプレンゴムが好ましい。
心線112は、ダブルコグドVベルトに用いられる通常の心線を用いることができる。例えば、接着処理が施されたアラミド繊維又はポリエステル繊維等を用いることができる。心線112は所定外径d(例えば、d=0.8〜1.6mm)を有している。例えば、心線112は、マルチフィラメントを下撚りし、この下撚りされたマルチフィラメントを数本束ねて下撚り方向とは逆方向に上撚りした、太さが6000dtex以上、例えば6600dtexであるポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET))繊維の撚り糸により形成することができる。この撚り糸にはレゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液に浸漬した後に乾燥させる接着処理を施すことができる。心線112の太さを6600dtex以上とすることにより、心線112を縦弾性率の低いPET繊維により形成してもベルト100の伝動能力が低下しないようにすることができる。ポリエチレンテレフタレート繊維に代えてポリエチレンナフタレート(PEN)繊維とすることもできる。
下コグ形成部120は、ゴム組成物からなる下コグ形成部本体122と、その表面に接着された帆布123とを含む。下コグ形成部120を構成するゴム組成物のゴム成分は、クロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマーゴム(EPDM)、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレンゴム(ACSM)、又は水素添加NBR(H−NBR)等とすることができる。中でもクロロプレンゴムが好ましい。下コグ形成部120の厚さは5.0mm以上、8.0mm以下とすることができる。帆布123は、ナイロン繊維、綿、綿とナイロン繊維との混合繊維、綿とポリエステル繊維との混合繊維、又はアラミド繊維等からなる伸性を有する織布を、ゴム糊に浸漬した後に乾燥させる接着処理を施して用いることができる。
上コグ形成部130を構成するゴム組成物のゴム成分は、クロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレン・ジエン・ターポリマーゴム(EPDM)、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレンゴム(ACSM)、又は水素添加NBR(H−NBR)等とすることができる。中でもクロロプレンゴムが好ましい。上コグ形成部130の厚さは、1.5mm以上、3.0mm以下とすることができる。
下コグ形成部120及び上コグ形成部130を構成するゴム組成物は、フィラー(図示せず)と短繊維121とを含んでいる。下コグ形成部120及び上コグ形成部130を構成するゴム組成物は、ゴム100質量部に対して40質量部以上のフィラーを含んでいる。加工性等の観点からフィラーは80質量部以下とすることが好ましい。フィラーはシリカを含む。フィラーにおけるシリカの含有量は30%以上である。シリカの含有量は、90%以下とすることが好ましい。シリカは、特に限定されないが、湿式法シリカを用いることができる。例えば、トクヤマ社製のトクシールU、日本シリカ工業社製のニップシールVN3、神島化学社製のスターシール及びエボニック社製のウルトラジルVN3等を用いることができる。フィラーは、シリカの他にカーボンブラックを含んでいてもよい。カーボンブラックは、特に限定されないが、ファーネスブラックを用いることができる。例えば、SAF、ISAF、GPF及びFEF等を用いることができる。
短繊維121及び短繊維131は、列理方向がベルト幅方向と一致するように配向させて混合分散されている。短繊維121及び短繊維131は、引張弾性率5GPa以上の繊維を用いることができる。例えば、高強力ポリビニルアルコール(PVA)繊維、パラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、又はヘテロ環含有芳香族繊維等とすることができる。これらのうち、パラ系アラミド繊維(例えば、デュポン社製商品名:ケブラー29、ケブラー119,帝人社製商品名:テクノーラ)及びメタ系アラミド繊維(例えば、帝人社製商品名:コーネックス)は、ゴム成分中に短繊維を混練する際に繊維が切断されにくく、少量で弾性率を高めることができるという観点から好適に用いられる。短繊維121及び短繊維131はゴム成分100質量部に対して15質量部以上、25質量部以下とすることができる。
下コグ形成部120及び上コグ形成部130を構成するゴム組成物は、以下の式(1)及び式(2)を満たす。
*100℃≧160MPa ・・・(1)
*100℃/M20≧60 ・・・(2)
但し、E*100℃は、100℃における列理方向の動的粘弾性であり、M20は反列理方向の20%モジュラスである。E*100℃及びM20は、実施例において示す方法により測定することができる。
下コグ形成部120及び上コグ形成部130を構成するゴム組成物が式(1)及び式(2)を満たすことにより、ベルト幅方向の変形を抑えつつ、ベルト周方向の変形を可能にすることができる。このため、ベルトの耐久性を維持しつつ、伝動効率を向上させることができる。これにより燃費を向上させることができる。
下コグ形成部120を構成するゴム組成物と、上コグ形成部130を構成するゴム組成物とは、同一とすることができる。また、先に述べた条件を満たせば互いに異なる配合のゴム組成物とすることもできる。
下コグ形成部120は、ベルト長手方向に沿って一定ピッチP1(例えば、P1=6mm)で配設された下コグ124を有し、相互に隣接した下コグ124間にベルト幅方向に延びる溝125が構成されている。下コグ124の縦断面外形は、コグ高さD1が4〜6mmの略正弦波形とすることができ、溝125の底が外向きに凹である半径R1(例えば、R1=2.0mm)の円弧状に形成することができる。下コグ124のコグ高さD1を4mm以上、6mm以下とすることにより、ベルトの曲げ剛性を低くしベルトの発熱を抑えると共にベルトの受ける曲げ歪を小さくすることができる。これにより、クラックの発生を抑える効果を十分に得ることができる。また、回転変動が生じた際に下コグ124が揺動して張力変動に対する耐久性に悪影響が及ぶのを阻止することができる。
上コグ形成部130は、ベルト長手方向に沿って一定ピッチP2(例えば、P2=6mm)で配設された上コグ134を有し、相互に隣接した上コグ134間にベルト幅方向に延びる溝135が構成されている。上コグ134の縦断面外形は、所定コグ高さD2(例えば、D2=2.2mm)の略台形に形成することができ、溝135の底が外向きに凹である半径R2(例えば、R2=1.2mm)の円弧状に形成することができる。
下コグ124の配設ピッチP1は上コグ134の配設ピッチP2以下とすることができる。また、上コグ134のコグ高さD2に対する下コグ124のコグ高さD1の比D1/D2は1.7以上とすることができる。さらに、下コグ形成部120の溝125の底と上コグ形成部130の溝135の底との間の距離TCに対するベルト厚さTの比T/TCは1.5以上とすることができる。但し、TCは、下コグ形成部120の溝125の底から心線112の中心までの距離T1と上コグ形成部130の溝135の底から心線の中心までの距離T2との和である。下コグ124のコグ高さD1を4mm以上、6mm以下とすることにより、ベルトの曲げ剛性を低くしベルトの発熱を抑えると共にベルトの受ける曲げ歪を小さくすることができる。これにより、クラックの発生を抑える効果を十分に得ることができる。また、回転変動が生じた際に下コグ124が揺動して張力変動に対する耐久性に悪影響が及ぶのを阻止することができる。
<ゴム組成物>
−ゴム組成物1−
クロロプレンゴム(東ソー社製、スカイプレンR22)と、クロロプレンゴム100質量部に対して5質量部のカーボンブラック(東海カーボン社製、FEF)と、24質量部のシリカ(エボニック社製、ウルトラジルVN3)と、5質量部の酸化マグネシウムと、5質量部の酸化亜鉛と、3.33質量部の老化防止剤(大内新興化学工業社製、ノラックAD:3質量部、ノラック8C:0.33質量部)と、5質量部の可塑剤(三建加工社製、DOS)と、1質量部のステアリン酸と、10質量部の亜鉛末(白水化学社製、UF)と、をインターナルミキサーに投入して混練した後に計量分割した。次に、これにクロロプレンゴム(CR)100質量部に対して3質量部の架橋促進剤(大内新興化学工業社製、ノラックAD−F)と、16質量部の繊維長3mmのメタ系アラミド短繊維(帝人社製、コーネックス)とをさらに投入して混練して塊状のゴム組成物1を形成した。
−ゴム組成物2−
カーボンブラックを25質量部、シリカを20質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物3−
カーボンブラックを7質量部、シリカを35質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物4−
カーボンブラックを9質量部、シリカを45質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物5−
カーボンブラックを8質量部、シリカを40質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物6−
カーボンブラックを20質量部、シリカを35質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物7−
カーボンブラックを48質量部、シリカを10質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物8−
カーボンブラックを20質量部、シリカを40質量部とした以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物9−
カーボンブラックを48質量部とし、シリカを配合しなかった以外は、ゴム組成物1と同様にした。
−ゴム組成物10−
カーボンブラックを60質量部とし、シリカを配合しなかった以外は、ゴム組成物1と同様にした。
各ゴム組成物におけるフィラーの配合を表1にまとめて示す。
<心線>
1100dtexの太さのポリエステル繊維を2本集めて下撚り係数2.6で下撚りし、その下撚りしたものを5本集めて下撚り方向とは逆方向に上撚り係数2.9で上撚りしたトータル11000dtexの太さの心線とした。心線は、レゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス(RFL)処理をして用いた。
<ベルト>
−ベルト1−
ゴム組成物1をカレンダロールで厚さ0.7mmに圧延し、長手方向に短繊維を配向させた。次に、これを所定長さ毎に裁断し、それらを短繊維が幅方向に配向するようにジョイントした。短繊維が幅方向に配向するようにジョイントしたシート状のゴム組成物1、心線及び伸縮性のナイロン帆布を円筒状金型にセットし、それらから円筒状のスラブを円筒金型の外周に成形加硫し、これを所定幅に幅切りした後にベルト横断面が32°の楔角度になるようにカットすると共に研磨して作製した。ベルト1は、ベルト厚さTが14.8mm、心線のベルト幅方向の中心でのベルト幅Wが23.0mm、下コグの配設ピッチP1が11.0mm、上コグの配設ピッチP2が7.5mmである。下コグ形成部の溝底の断面形状の半径R1が1.5mm、上コグ形成部の溝底の断面形状の半径R2が1.0mmである。下コグのコグ高さD1が7.1mm、上コグのコグ高さD2が3.6mmである。下コグ形成部の溝の底から心線の中心までの距離T1が2.9mm、上コグ形成部の溝の底から心線の中心までの距離T2が1.2mmである。
−ベルト2〜10−
ゴム組成物1をゴム組成物2〜10として、それぞれベルト2〜10を作製した。
<物理特性>
−物理特性評価用シート−
各ゴム組成物について、カレンダロールにより厚さが0.4mmの未加硫シートを作成した。未加硫シートを3枚重ね合わせて170℃×20分の熱プレスを行い厚さが約1.1mmの粘弾性率評価用シートを作成した。未加硫シートを6枚重ね合わせて170℃×20分の熱プレスを行い、厚さが約2.2mmの引張り試験評価用シートを作成した。
−粘弾性−
粘弾性率評価シートを用いてカレンダー列理方向への引張りモードでの静歪1.5%、動歪0.1%、周波数10Hz、100℃で動的粘弾性(E*100℃)を測定した。
−モジュラス−
物理特性評価用シートから、カレンダー反列理方向にJIS3号ダンベル試験片を切り出しJIS K 6251に準拠して引張り試験を行い20%モジュラス(M20)を測定した。
<評価>
−伝動効率及びスリップ率−
伝動効率及びスリップ率は、駆動プーリと従動プーリとの間にベルトを掛け渡し、駆動プーリを所定の条件で回転させることにより測定した。
伝動効率を測定する際には、駆動プーリと従動プーリとの径を同じにし、駆動軸トルクを4N・mとして回転させた。その際の、入力回転数N1、入力トルクTr1、出力回転数N2及び出力トルクTr2を測定し、以下の式(3)にあてはめて計算した。回転数が3000rpm、5000rmp及び7000rpmのそれぞれについて値を求め、その平均値を伝動効率とした。
伝動効率=(N2×Tr2)/(N1×Tr1)×100・・・(3)
スリップ率を測定する際には、駆動プーリの径を従動プーリの径よりも小さくし、駆動軸トルクを8N・mとして回転させた。無負荷時及び負荷時の駆動プーリと従動プーリの回転数とを測定し、以下の式(4)にあてはめて計算した。回転数が3000rpm、5000rmp及び7000rpmのそれぞれについて値を求め、その平均値をスリップ率とした。
スリップ率={1−(n’/N’)×(N/n)}×100・・・(4)
ここで、Nは無負荷時の駆動プーリの回転数(rpm)、nは無負荷時の従動プーリの回転数(rpm)、N’は負荷時の駆動プーリの回転数(rpm)、n’は負荷時の従動プーリの回転数(rpm)である。
表2に、各ベルトの物理特性、伝動効率及びスリップ率をまとめて示す。
図3は、E*100℃とスリップ率との関係を示している。図3に示すように、E*100℃を160MPa以上とすることにより、スリップ率を向上させることができる。
図4は、E*100℃/M20と伝動効率との関係を示している。図4に示すように、スリップ率が大きいベルト1を除いて、E*100℃/M20が60以上の場合には、伝動効率を大きくすることができる。
以上のように、E*100℃が160MPa以上で、E*100℃/M20が60以上の場合には、伝動効率を85%以上とし、スリップ率を4.5%以下とすることができる。
本開示のダブルコグドVベルトは、耐久性を維持しつつ伝動効率をさらに向上することができ、特に中排気量以下のスクーターの伝動ベルト等として有用である。
100 ダブルコグドVベルト
110 心線埋設部
111 心線埋設部本体
112 心線
120 下コグ形成部
121 短繊維
122 下コグ形成部本体
123 帆布
124 下コグ
125 溝
130 上コグ形成部
131 短繊維
134 上コグ
135 溝

Claims (2)

  1. 心線を有するエンドレスの心線埋設部と、
    前記心線埋設部の内周側に一体に設けられた、下コグ形成部と、
    前記心線埋設部の外周側に一体に設けられた、上コグ形成部とを備え、
    前記下コグ形成部及び上コグ形成部を構成するゴム組成物は、以下の式(1)及び式(2)を満たし、
    前記ゴム組成物は、ゴム100質量部に対し、40質量部以上、80質量部以下のフィラーを含み、
    前記フィラーは、カーボンブラック及びシリカを含み且つシリカを30%以上含み、
    前記下コグ形成部及び前記上コグ形成部は、短繊維を含み、
    前記短繊維は、ポリビニルアルコール繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、又はヘテロ環含有芳香族繊維である、ダブルコグドVベルト。
    *100℃≧160MPa ・・・(1)
    *100℃/M20≧60 ・・・(2)
    但し、E*100℃は、100℃における列理方向の動的粘弾性であり、M20は反列理方向の20%モジュラスである。
  2. 前記ゴム組成物は、クロロプレンゴムを主成分とする、請求項1に記載のダブルコグドVベルト。
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