JP6312954B2 - 情報提供装置、情報提供サーバおよび情報提供方法 - Google Patents

情報提供装置、情報提供サーバおよび情報提供方法 Download PDF

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Description

この発明は、移動体に備えられた機器の操作を支援する情報を提供する技術に関するものである。
従来、移動体に備えられた機器について、推奨される操作を提示する技術が用いられている。
特許文献1に記載の方法では、操作される可能性のある操作が提案されると、自動車が使用されている状況に従って、提案された操作の中から、操作を選択している。具体的には、自動車が使用されている状況が提案された操作に関するトリガとなるイベントに対応している場合に、当該操作を選択し、選択した操作を提示している。
特表2014−524380号公報
上記特許文献1によれば、提案された複数の操作から、自動車が使用されている状況に応じて操作を選択して提示しているが、選択した操作を提示するタイミングについては考慮していない。そのため、選択した操作を提示するタイミングが操縦者にとって好ましくない場合があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、移動体の移動経路の状況を考慮して、推奨する操作の情報を提示するタイミングが好ましくない場合に、当該推奨する操作の情報を提示するタイミングを変更することを目的とする。
この発明に係る情報提供装置は、複数の区間からなる移動体の移動予定経路の経路状況を取得する第1の経路状況取得部と、移動体に備えられた機器に関する推奨操作情報の内容、および当該推奨操作情報を出力する移動予定経路内の出力地点を定義する推奨操作定義部と、第1の経路状況取得部が取得した移動予定経路の経路状況のうち、静的な経路状況を用いて、推奨操作定義部が定義した出力地点を含む区間における経路の複雑度を判定すると共に、当該区間の複雑度が閾値以上の場合に移動予定経路内の他の区間の複雑度を判定する複雑度判定部と、複雑度判定部の判定結果を用いて出力地点を決定する推奨操作決定部とを備えるものである。
この発明によれば、推奨する操作の情報を提示するのに好ましくないタイミングでの、情報の提示を避けることができる。
実施の形態1に係る情報提供装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る情報提供装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3A、図3Bは、実施の形態1に係る情報提供装置の推奨情報定義部が参照するデータベースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る情報提供装置の予め定義されたテーブルの一例を示す図である。 実施の形態1による情報提供装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る情報提供装置の複雑度判定部および推奨操作決定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る情報提供装置が情報を提供する移動体の走行を例示した図である。 実施の形態2に係る情報提供装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る情報提供装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る情報提供装置の推奨操作決定部の動作を示すフローチャートである。 図11A、図11Bは、実施の形態2に係る情報提供装置により提供された推奨操作情報に基づいて表示した表示画面例を示す図である。 実施の形態3に係る情報提供装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る情報提供装置に予め定義されたテーブルの一例を示す図である。 実施の形態3に係る情報提供装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態6に係る情報提供サーバの構成を示すブロック図である。 実施の形態6に係る情報提供サーバと、車載機器および携帯端末との接続を示した構成例である。 実施の形態7に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
以下に示す実施の形態1から実施の形態7では、移動体として自動車等の車両を適用した場合を例に説明を行うが、車両以外にも列車、航空機および船舶等が適用可能である。
図1は、この発明の実施の形態1に係る情報提供装置100の構成を示すブロック図である。
情報提供装置100は、現在位置情報取得部1、経路情報取得部2、第1の経路状況取得部3、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7を備えている。
現在位置情報取得部1は、例えば車両に搭載された図示しないGPS(Global Positioning System)受信器から、車両の現在位置の緯度経度を示す情報を取得する。
経路情報取得部2は、車両に搭載された、例えばナビゲーションシステム等に設定された経路情報を取得する。経路情報取得部2は、経路情報として、例えば目的地が設定されているかの情報、目的地までの経路を示す情報、目的地までの距離を示す情報、目的地の緯度経度を示す情報等を取得する。経路情報取得部2は、目的地が設定されているかの情報として、例えば目的地の設定がある場合に「1」を取得し、目的地の設定がない場合に「0」を取得する。また、経路情報取得部2は、目的地までの距離を示す情報として、例えば車両の現在位置から目的地までの距離を「1200m」として取得する。
現在位置情報取得部1および経路情報取得部2は、車両に搭載された機器から予め設定されたタイミングで各情報を取得してもよいし、常時各情報を取得するように構成してもよい。
第1の経路状況取得部3は、車両の現在位置から所定の距離以内の範囲を超えた領域に設定された経路(以下、移動予定経路と称する)の状況を予測した情報を取得する。具体的には、第1の経路状況取得部3は、車両の現在位置から所定の距離以内の範囲を超えた地点から、移動予定経路を分割して複数の区間を設定し、設定した複数の区間ごとに移動予定経路の経路状況を予測した情報を取得する。
第1の経路状況取得部3は、例えば移動体が車両である場合、車載機器の情報、車載センサの取得情報、地図データ、道路交通情報、VICS(Vehicle Information and Communication System、登録商標/以下、記載を省略する)情報、DSRC(Dedicated Short Range Communications)により取得した情報、の少なくとも1つから移動予定経路の経路状況を予測した情報を取得する。なお、地図データ、道路交通情報およびVICS情報は、車両に搭載されたナビゲーション装置等が有する情報を取得する等として構成する。
また、第1の経路状況取得部3が取得する移動予定経路の経路状況を予測した情報とは、例えば車線数、道路種別等を示す情報である。なお、移動予定経路の経路状況を予測した情報の詳細については後述する。
推奨操作定義部4は、現在位置情報取得部1が取得した現在位置情報と、経路情報取得部2が取得した経路情報と、第1の経路状況取得部3が取得した移動予定経路の経路状況を予測した情報とに基づいて、図示しないデータベースを参照し、車両が移動予定経路を移動中に、車載機器等に関して運転者に推奨する操作を示す情報(以下、推奨操作情報と称する)の内容および出力地点を定義する。推奨操作定義部4が参照するデータベースは、情報提供装置100が有していてもよいし、情報提供装置100の外部に設けられた図示しない外部装置が備えていてもよい。
推奨操作定義部4は、推奨操作情報の内容として、具体的には、ナビゲーション関連操作、運転関連操作、車室内環境関連操作、音響または映像機器関連操作、通信機器関連操作等を定義する。
複雑度判定部5は、第1の経路状況取得部3が取得した移動予定経路の経路状況を予測した情報のうち、静的な経路状況を示した情報を用いて、推奨操作情報の出力地点の経路状況が複雑であるか判定する。すなわち、複雑度判定部5は、車両が移動予定経路を走行中に、運転者が、推奨操作定義部4によって定義された推奨操作情報の内容で示される操作を、定義された出力地点で実行すると複雑であるかを判定する。
そこで、複雑度判定部5は、判定結果を経路状況が複雑かを示す情報(以下、複雑度と称する)として、例えばレベル1、レベル2・・・等、経路状況の複雑さの度合いを段階的に表した情報で示す。なお、複雑度判定部5は、レベルで示す以外の方法で経路状況の複雑度を示してもよい。
複雑度判定部5は、複雑度が、予め設定した閾値以上であるか判定を行う。複雑度判定部5は、判定結果に基づいて、必要であれば定義された出力地点を含まない他の区間の複雑度を判定する。
推奨操作決定部6は、複雑度判定部5の判定結果に基づいて、推奨操作情報の出力地点を決定する。推奨操作決定部6は、複雑度判定部5により定義された出力地点が複雑でないと判定された場合には、定義された出力地点を推奨操作情報の出力地点に決定する。一方、推奨操作決定部6は、複雑度判定部5により定義された出力地点が複雑であると判定された場合には、複雑度が閾値未満であると判定された他の区間のうち、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の出力地点に最も近い区間を出力地点に決定する。推奨操作決定部6は、推奨操作定義部4が定義した内容と、出力地点を含む情報を推奨操作情報として出力制御部7に出力する。
出力制御部7は、推奨操作決定部6から出力された推奨操作情報を、図示しない情報提供装置100の外部に設けられた表示装置または音声出力装置の少なくとも一方に出力するための制御を行う。表示装置は、例えばナビゲーション装置のディスプレイ等である。また、音声出力装置は、例えば車載のスピーカ等である。
次に、情報提供装置100のハードウェア構成例を説明する。
図2は、情報提供装置100のハードウェア構成例を示す図である。
情報提供装置100における現在位置情報取得部1、経路情報取得部2および第1の経路状況取得部3は、外部からの情報を入力する入力装置101により実現される。
情報提供装置100における推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7は、処理回路により実現される。すなわち、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7は、推奨する操作情報を定義し、第1の経路状況の判定結果に基づいて複雑な経路状況での操作支援情報の提示を避ける処理回路を備える。処理回路は、メモリ103に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)102である。
推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ103に格納される。CPU102は、メモリ103に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7の各機能を実現する。即ち、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7は、CPU102により実行されるときに、後述する図5および図6に示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ103を備える。また、これらのプログラムは、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、CPU102は、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などのことである。
メモリ103は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、ミニディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクであってもよい。
次に、第1の経路状況取得部3、推奨操作定義部4、複雑度判定部5および推奨操作決定部6についてより詳細に説明する。
まず、第1の経路状況取得部3について説明する。
第1の経路状況取得部3は、例えば、車両の現在位置を中心とした半径50m以内の範囲を、車両の現在位置から所定の距離以内の範囲とする。第1の経路状況取得部3は、車両の現在位置を中心とした半径50m以内の範囲を超えた領域に設定された移動予定経路を、例えば100mを一区間として分割する。具体的には、第1の経路状況取得部3は、車両の現在位置から50m以上150m未満の区間、150m以上250m未満の区間というように、移動予定経路を分割して複数の区間を設定する。
第1の経路状況取得部3は、経路情報取得部2が取得した経路情報において目的地の設定がある「1」が示されていた場合、車両の現在位置から所定の距離以内の範囲を超えた地点から設定された目的地までの移動予定経路について複数の区間の移動予定経路の経路状況を予測した状況を取得する。
例えば、第1の経路状況取得部3が、車両の現在位置を中心とした半径50m以内の範囲を超えた領域に移動予定経路を設定し、車両の現在位置から設定された目的地までの距離を700mとし、各区間を100mとすると、車両の現在位置から50m以上150m未満の区間、150m以上250m未満の区間、・・・550m以上650m未満の区間、650mから700m未満の区間という各区間について、移動予定経路の経路状況を予測した状況を取得する。
一方、第1の経路状況取得部3は、経路情報取得部2が取得した経路情報において目的地の設定がない「0」が示されていた場合、車両の現在位置からから所定の距離以内の範囲を超えた地点から設定された地点までの走行予定道路について各区間の移動予定経路の経路状況を予測した状況を取得する。
例えば、第1の経路状況取得部3が、車両の現在位置を中心とした半径50m以内の範囲を超えた領域に移動予定経路を設定し、車両の現在位置から設定された地点までの距離を1000mとし、各区間を100mとすると、車両の現在位置から50m以上150m未満の区間、150m以上250m未満の区間、・・・850m以上950m未満の区間、950mから1000m未満の区間という各区間について、移動予定経路の経路状況を予測した状況を取得する。
なお、第1の経路状況取得部3における設定は、車両の現在位置を中心とした所定の距離以内の範囲が現在位置を中心とした半径0mの範囲と設定され、実質的に所定の距離以内の範囲が設けられないものとしてもよい。即ち、第1の経路状況取得部3は、現在位置から目的地までの全ての経路を移動予定経路としてもよい。
第1の経路状況取得部3は、移動予定経路の経路状況を予測した情報として、車線数、道路種別、道路形態、道路幅員、右左折地点、交差点、分岐点、合流地点、車線変更地点、車線規制地点、一旦停止地点、信号地点、踏切地点、高速道路または専用道路の入口地点、高速道路または専用道路の出口地点、高速道路または専用道路の料金所地点、高速道路または専用道路のETC地点、高速道路または専用道路のジャンクション地点、サービスエリア地点、パーキングエリア地点、カープールレーン地点、施設の入口または出口地点、渋滞地点、事故地点、工事地点、迂回地点、通行止め地点、進入禁止地点、災害地点、天候、季節、時間帯、の各項目のうち少なくとも1つについて、その状況を示す情報を取得する。
また、第1の経路状況取得部3は、上述した各項目の情報が示す状況を、当該状況が数値化されたパラメータ値として取得する。第1の経路状況取得部3が取得する各項目のパラメータ値の一例を以下に示す。
第1の経路状況取得部3は、移動予定経路の車線数について、例えば、中央線が無い状態をパラメータ値「0」、片側一車線をパラメータ値「1」、片側二車線をパラメータ値「2」、片側三車線をパラメータ値「3」として取得する。同様に、第1の経路状況取得部3は、移動予定経路の道路種別について、例えば、細街路をパラメータ値「0」、一般道をパラメータ値「1」、県道をパラメータ値「2」、国道をパラメータ値「3」、高速道路をパラメータ値「4」として取得する。また、第1の経路状況取得部3は、移動予定経路の道路形態について、例えば、通常の道路をパラメータ値「0」、トンネルをパラメータ値「1」、橋をパラメータ値「2」等として取得する。また、第1の経路状況取得部3は、走行予定道路の道路幅員について、例えば、幅員3.0m未満をパラメータ値「0」、幅員3.0m以上5.5m未満をパラメータ値「1」、幅員5.5m以上をパラメータ値「2」等として取得する。
第1の経路状況取得部3は、移動予定経路に右左折地点、交差点、分岐点、合流地点、車線変更地点、車線規制地点、一旦停止地点、信号地点、踏切地点、高速道路または専用道路の入口地点、高速道路または専用道路の出口地点、高速道路または専用道路の料金所地点、高速道路または専用道路のETC地点、高速道路または専用道路のジャンクション地点、サービスエリア地点、パーキングエリア地点、カープールレーン地点、施設の入口または出口地点、渋滞地点、事故地点、工事地点、迂回地点、通行止め地点、進入禁止地点、災害地点等が存在するかに応じて、パラメータ値を取得する。第1の経路状況取得部3は、移動予定経路が上述した右左折地点等でない場合をパラメータ値「0」、移動予定経路が上述した右左折地点等である場合をパラメータ値「1」等として取得する。
第1の経路状況取得部3は、天候について、例えば、晴天をパラメータ値「0」、曇りをパラメータ値「1」、雨天をパラメータ値「2」等として取得する。また、第1の経路状況取得部3は、季節について、例えば春をパラメータ値「0」、夏をパラメータ値「1」、秋をパラメータ値「2」、冬をパラメータ値「3」、時間帯について、例えば、早朝をパラメータ値「0」、午前をパラメータ値「1」、正午をパラメータ値「2」等として取得する。
第1の経路状況取得部3は、取得した情報が示す状況を、数値化したパラメータ値として取得する場合を示したが、パラメータ値に限定されるものではなく、移動予定経路の状況を相対的に比較可能な情報で取得できればよい。
次に、推奨操作定義部4について説明する。
まず、推奨操作定義部4の推奨操作情報の内容について説明する。
推奨操作定義部4は、推奨操作情報の内容として、ナビゲーション関連操作、運転関連操作、車室内環境関連操作、音響または映像機器関連操作、通信機器関連操作等を定義する。
ナビゲーション関連操作には、例えば地図表示、経由地または目的地設定、経路探索・再探索・案内設定、周辺施設・地点検索、道路交通情報取得、気象情報取得、の各項目のうち少なくとも1つについての操作が含まれる。
運転関連操作には、アクセル、ブレーキ、ステアリング、シフトチェンジ、ウインカー、ハザード、パッシング、ヘッドライト、その他の照明、の各項目のうち少なくとも1つについての操作が含まれる。
車室内環境関連操作には、車室内の温度、湿度、風量、換気、空調、窓開閉、の各項目のうち少なくとも1つについての操作が含まれる。
音響または映像機器関連操作には、選曲、選局、コンテンツ選択、再生、停止、音量・音質・画像調整、の少なくとも1つについての操作が含まれる。
通信機器関連操作には、発信、再発信、通話、保留、遮断、ハンズフリー、WEB検索、の各項目のうち少なくとも1つについての操作が含まれる。
推奨操作定義部4が定義する操作の内容を具体的に示すと、例えばナビゲーション関連操作を定義する場合、地図表示において縮尺を拡大する、経由地設定において目的地周辺の駐車場を経由地に設定するといった操作が定義される。また、推奨操作定義部4が、例えば音響または映像機器関連操作を定義する場合、CDを再生する、オーディオをOFFにするといった操作が定義される。
次に、推奨操作定義部4が定義する推奨操作情報の出力地点について説明する。
推奨操作定義部4は、現在位置情報と、経路情報と、推奨操作情報の内容と、走行予定道路の状況を予測した情報とに基づいて、推奨操作情報の出力地点を定義する。
推奨操作定義部4は、例えば、車両が目的地を設定せずに走行を開始した場合、走行開始後100m地点を、「AB遊園地を目的地に設定する」との推奨操作情報の内容が出力される出力地点として定義する。
また、推奨操作定義部4は、例えば、車両が目的地を設定して走行している場合、目的地の手前2km地点を、「目的地周辺の駐車場を経由地に設定する」との推奨操作情報の内容が出力される出力地点として定義する。
また、推奨操作定義部4は、例えば、車両が高速道路を走行している場合、サービスエリアの3km手前地点を、「次のサービスエリアの情報を表示する」との推奨操作情報の内容が出力される出力地点として定義する。
また、推奨操作定義部4は、例えば、車両が高速道路を降りた直後の場合、料金所出口から300m地点で「道の駅を経由地に設定する」との推奨操作情報の内容が出力される出力地点として定義する。
上述した推奨操作情報の内容は、推奨操作定義部4が過去の操作履歴、データベース等を参照して決定する。ここで、過去の操作履歴およびデータベース等は、自車両の情報を蓄積して構成されたものでもよいし、自車両の情報に加えてサーバ等に集められたその他の車両の情報を蓄積して構成されたものでもよい。
図3Aおよび図3Bは、実施の形態1に係る情報提供装置100の推奨操作定義部4が参照するデータベースの一例を示す図である。
図3Aおよび図3Bで示したデータベースは、出力地点および各推奨操作内容の出力尤度で構成され、2つの推奨操作内容「目的地を設定する」および「地図を拡大する」の出力尤度の例を示している。出力尤度は、例えば0から100の数字で表す。
図3Aは、出力尤度を予め設定した場合のデータベースを示している。
推奨操作定義部4は、図3Aのデータベースを参照し、各出力地点において、例えば出力尤度の上位N個の推奨操作内容を、その地点での推奨操作内容として定義する。
また、データベースは、過去の操作履歴に応じて出力尤度を変化させてもよい。図3Bは、図3Aで示したデータベースに対して過去の操作履歴に応じて出力尤度を変化させた場合のデータベースを示している。
例えば、過去の操作履歴において、「目的地を設定する」との操作が「自宅から300m以内」よりも「自宅から300m以上1km以内」で行われる頻度が高い場合には、推奨操作内容「目的地を設定する」の出力地点が「自宅から300m以内」である場合の出力尤度は「90」から「85」に減少する。一方、推奨操作内容「目的地を設定する」の出力地点が「自宅から300m以上1km以内」である場合の出力尤度は「50」から「55」に増加する。
推奨操作定義部4は、図3Bのデータベースを参照し、各出力地点において、例えば出力尤度の上位N個の推奨操作内容を、その地点での推奨操作内容として定義する。
また、推奨操作定義部4は、情報提供装置100の外部から、例えば、CSV(Comma-Separated Values)形式ファイルで記載された情報を読み込み、読み込んだ情報を推奨操作情報の内容と出力地点として定義してもよい。
次に、複雑度判定部5および推奨操作決定部6について説明する。
複雑度判定部5は、第1の経路状況取得部3が取得した移動予定経路の経路状況を予測した情報のうち、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の出力地点を含む区間の静的な経路状況を示した情報が示すパラメータのパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、当該出力地点を含む区間の複雑度を求める。
上述した、静的な経路状況とは、時間の経過に伴ってほぼ変化しない経路の状況であり、例えば、車線数、道路種別、道路形態、道路幅員、右左折地点、交差点、分岐点、合流地点等の状況である。複雑度判定部5は、これらの静的な経路状況を示した情報のパラメータ数および各パラメータのパラメータ値に基づいて、定義された推奨操作情報の出力地点を含む区間の経路状況が複雑であるかを複雑度で表す。
複雑度判定部5は、各パラメータのパラメータ値が大きいほど、複雑度を高く設定する。
複雑度判定部5は、求めた複雑度が、予め設定された閾値以上であるか判定を行う。複雑度が閾値未満である場合に、複雑度判定部5は、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の内容および出力地点を示す情報を出力制御部7に出力する。
一方、複雑度が閾値以上である場合に、複雑度判定部5は、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の出力地点を含まない他の区間の複雑度を求める。複雑度判定部5は、他の区間の複雑度が予め設定された閾値以上であるか判定を行う。複雑度判定部5は、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の内容および出力地点と、判定結果とを、出力する。
推奨操作決定部6は、複雑度判定部5から入力された判定結果を参照し、推奨操作定義部4で定義された推奨操作情報の出力地点の複雑度が閾値未満であるとの判定結果に基づいて、推奨操作定義部4で定義された出力地点を推奨操作情報の出力地点に決定する。また、推奨操作決定部6は、複雑度判定部5から入力された判定結果を参照し、推奨操作定義部4で定義された推奨操作情報の出力地点の複雑度が閾値以上であり、出力地点を含まない他の区間の複雑度が閾値未満であるとの判定結果に基づいて、推奨操作情報の出力地点の複雑度が閾値未満である区間のうち、最も出力地点に近い区間を出力地点に決定する。
上述した複雑度の設定について、詳細に説明する。
複雑度判定部5は、例えば、図4に示す予め定義されたテーブルを参照して複雑度を求める。
図4で示したテーブルにおいて、「経路状況数」は推奨操作情報の出力地点を含む区間の静的な経路状況として取得した情報の数である。例えば、区間の車線数のみの情報を取得した場合には「1」となり、区間の車線数、道路種別、右左折地点の情報を取得した場合には「3」となる。
テーブルの「パラメータ値」は、取得した区間の静的な経路状況を示した情報のパラメータ値の和である。テーブルの「複雑度」は、各パラメータ値の和に対応して設定すべき複雑度の値である。
複雑度「1」は、車両がスムーズに走行できる経路状況を示す。例えば、信号の少ない郊外の県道、片側2車線の国道等、スムーズに走行できると想定される経路状況等である。
複雑度「2」は、普段よりも周囲の確認が必要な経路状況を示す。例えば、踏切、料金所、など、普段より比較的速度を落として運転する必要のある経路状況等である。
複雑度「3」は、普段よりも周囲の確認が必要な経路状況を示す、例えば、交差点の右左折時、高速道路の合流地点等である。
例えば、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の出力地点を含む区間の静的な経路状況を示した情報のパラメータのパラメータ数が「3」である、当該パラメータのパラメータ値の和が「5」であった場合に、複雑度判定部5は複雑度を「2」と設定する。
また、複雑度判定部5が判定に用いる予め設定された設定値には、テーブルで示された例えば複雑度「1」、「2」、「3」のいずれかが設定される。複雑度判定部5に、例えば設定値「2」が設定されていた場合、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の出力地点を含む区間の複雑度が「2」以上であった場合、複雑度判定部5は当該区間が複雑であると判定する。
次に、情報提供装置100の動作について説明する。
図5は、実施の形態1による情報提供装置100の動作を示すフローチャートである。
現在位置情報取得部1は、車両の現在位置情報を取得する(ステップST101)。経路情報取得部2は、車両に設定された経路情報を取得する(ステップST102)。第1の経路状況取得部3は、ステップST101で取得された車両の現在位置情報およびステップST102で取得された経路情報から、車両の移動予定経路を設定し、設定した移動予定経路の経路状況を予測した情報を取得する(ステップST103)。推奨操作定義部4は、ステップST101で取得された車両の現在位置情報、ステップST102で取得された経路情報、およびステップST103で取得された移動予定経路の経路状況から、運転者に推奨する推奨操作情報の内容および出力地点を定義する(ステップST104)。
複雑度判定部5は、ステップST103で取得された情報のうち、ステップST104で定義された推奨操作情報の出力地点を含む区間の静的な経路状況を示す情報から、定義された推奨操作情報の出力地点の経路状況が複雑であるかを示す複雑度を取得し、当該複雑度が予め設定された閾値以上であるか判定を行う(ステップST105)。複雑度が予め設定された閾値未満である場合(ステップST105;NO)、複雑度判定部5は、ステップST104で定義された推奨操作情報とステップST105の判定結果を推奨操作決定部6に出力する(ステップST106)。
一方、複雑度が予め設定された閾値以上である場合(ステップST105;YES)、複雑度判定部5は、ステップST104で定義された推奨操作情報の出力地点を含まない他の区間について複雑度を取得し、当該複雑度が閾値未満である区間が存在するか判定を行う(ステップST107)。複雑度判定部5は、ステップST104で定義された推奨操作情報と、ステップST107の判定結果を推奨操作決定部6に出力する(ステップST108)。
推奨操作決定部6は、ステップST106で入力された判定結果またはステップST108で入力された判定結果のいずれかに基づいて、推奨操作情報の出力地点を決定する(ステップST109)。推奨操作決定部6は、推奨操作情報の内容およびステップST109で決定した推奨操作情報の出力地点での出力を指示する(ステップST110)。出力制御部7は、ステップST106またはステップST110で入力される出力指示に基づいて、推奨操作情報の出力制御を行う(ステップST111)。その後、フローチャートは、ステップST101の処理に戻る。
図6のフローチャートを参照しながら、図5のフローチャートで示したステップST105からステップST110の処理についてより詳細に説明する。
図6は、実施の形態1に係る情報提供装置100の複雑度判定部5および推奨操作決定部6の動作を示すフローチャートである。
ステップST104として推奨操作定義部4が推奨操作情報の内容および出力地点を定義すると、複雑度判定部5は、移動予定経路から、推奨操作情報の出力地点を含む区間を特定する(ステップST121)。複雑度判定部5は、第1の経路状況取得部3が取得した移動予定経路の経路状況を予測した情報から、ステップST121で特定した区間の静的な経路状況を取得し、取得した静的な経路情報が示すパラメータのパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、特定した区間の複雑度を求める(ステップST122)。
複雑度判定部5は、ステップST122で設定した複雑度が予め設定された閾値以上であるか判定を行う(ステップST123)。複雑度が予め設定された閾値未満である場合(ステップST123;NO)、複雑度判定部5は、ステップST104で定義された推奨操作情報とステップST123の判定結果を推奨操作決定部6に出力する(ステップST106)。推奨操作決定部6は、ステップST106で入力された判定結果に基づいて、推奨操作情報の出力地点を、ステップST104で定義された出力地点に決定する(ステップST124)。
一方、複雑度が予め設定された閾値以上である場合(ステップST123;YES)、複雑度判定部5は、移動予定経路の、ステップST104で定義された推奨操作情報の出力地点を含まない他の区間の静的な経路状況を予測した情報を取得し、取得した情報が示すパラメータのパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、特定した各区間の複雑度を求める(ステップST125)。複雑度判定部5は、特定した各区間について、ステップST125で設定した複雑度が予め設定された閾値未満であるか判定を行う(ステップST126)。複雑度判定部5は、図5のフローチャートのステップST104で定義された推奨操作情報とステップST126の判定結果を推奨操作決定部6に出力する(ステップST127)。
推奨操作決定部6は、ステップST127で入力された判定結果を参照し、推奨操作情報の出力地点を含まない他の区間について複雑度が閾値未満である区間が存在したか判定を行う(ステップST128)。複雑度が閾値未満である他の区間が存在しない場合(ステップST128;NO)、図5のフローチャートのステップST101の処理に戻る。一方、複雑度が閾値未満である他の区間が存在する場合(ステップST128;YES)、推奨操作決定部6は、ST104で定義された推奨操作情報の出力地点に最も近い他の区間を出力地点に決定する(ステップST129)。推奨操作決定部6は、推奨操作情報の内容およびステップST124またはステップST129で決定した推奨操作情報の出力地点での出力を指示する(ステップST110a)。その後、図5のフローチャートのステップST111の処理に進む。
次に、上述した図5および図6のフローチャートで示した処理を、具体例を用いて説明する。
図7は、実施の形態1に係る情報提供装置100が情報を提供する車両の走行を例示した図である。
図7では、車両Xが現在位置である地点Pに位置し、目的地Yが地点Rに設定されている。図7において、地点Qは、車両の現在位置である地点Pから所定の距離離れた地点であり、当該地点Qから地点Rまでの間に設定された経路が、移動予定経路Sである。
第1の経路状況取得部3は、ステップST103として、地点Qおよび移動予定経路Sの設定を行う。第1の経路状況取得部3は、ステップST103として、移動予定経路Sを区間Aから区間Gまでの7区間に分割する。さらに、第1の経路状況取得部3は、ステップST103として、区間Aから区間Gについて、移動予定経路を予測した情報として、パラメータ値を取得する。
推奨操作定義部4は、ステップST104として、移動予定経路S内に、推奨操作情報の出力地点Tを定義する。複雑度判定部5は、ステップST121として推奨操作定義部4が定義した出力地点Tを含む区間Dを特定する。複雑度判定部5は、ステップST122として、区間Dの静的な経路状況を予測した情報が示すパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、区間Dの複雑度「3」を設定する。複雑度判定部5は、ステップST123として、区間Dの複雑度「3」が、予め設定した閾値「3」以上であると判定する(YESと判定する)。
複雑度判定部5は、ステップST124として、区間Aから区間C、および区間Eから区間Gの静的な経路状況を予測した情報が示すパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、複雑度を求める。図7の例では、複雑度判定部5は、区間Aに複雑度「2」を設定し、区間Bに複雑度「3」を設定する。複雑度判定部5は、ステップST125として、区間Aから区間C、および区間Eから区間Gの複雑度が予め設定した閾値「3」未満である区間が存在すると判定する(YESと判定する)。図7の例では、複雑度判定部5は、区間A、区間C、区間Fおよび区間Gが存在すると判定する。複雑度判定部5は、ステップST126として、区間A、区間C、区間Fおよび区間Gの位置情報と、ステップST104で定義された推奨操作情報の内容および出力地点Tを示す情報とを推奨操作決定部6に出力する。
推奨操作決定部6は、ステップST127として、区間A、区間C、区間Fおよび区間Gのうち、推奨操作情報の出力地点Tに最も近い位置情報を有する区間Cを特定する。推奨操作決定部6は、ステップST128として、推奨操作情報の出力地点Tを区間C内の地点である出力地点Uに変更する。例えば、車両Xが現在位置である地点Pから推奨操作情報の出力地点Tまでの距離が350m、1つの区間が100mである場合、推奨操作決定部6は、出力地点Uを地点Pから250m(350m−100m)の地点に変更する。なお、推奨操作決定部6は、上述した計算により出力地点Uを決定してもよいし、上述した計算により決定される区間内でさらに複雑度を考慮して複雑度が低い地点を出力地点Uとしてもよい。推奨操作決定部6は、ステップST110aとして、出力地点Uに変更した推奨操作情報の出力を出力制御部7に出力する。出力制御部7は、ステップST111として、車両Xが出力地点Uに到達した際に設定された内容を出力することを示した出力制御情報を出力する。
これにより、推奨操作情報は、車両Xが経路状況が複雑でない区間Cの出力地点Uを走行中に運転者に提示され、車両Xが経路状況が複雑で運転者が運転中に操作を実行するのに複雑な地点を走行中に推奨操作情報が運転者に提示されるのを抑制することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、移動予定経路について予測される経路状況を取得する第1の経路状況取得部3と、取得された経路状況を用いて運転者に推奨する操作の内容および出力地点を定義する推奨操作定義部4と、移動予定経路の経路状況のうち、時間の経過に伴って変化しない静的な経路状況を用いて、運転者が、推奨操作定義部4によって定義された出力地点、または定義された出力地点を含まない他の区間で定義された内容の操作を行うには複雑であるか判定する複雑度判定部5と、複雑度判定部5の判定結果に基づいて、推奨操作情報の出力地点を決定する推奨操作決定部6とを備えるように構成したので、運転者が操作または画面確認に不安を感じる、または運転者が操作を行うには複雑な経路状況での操作支援情報の提供を避けることができる。
なお、上述した実施の形態1において、推奨操作決定部6は、推奨操作情報の出力地点を決定する場合に、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報の内容に応じて、車両の現在位置方向のみに決定する、あるいは車両の目的地方向のみに決定する構成としてもよい。
実施の形態2.
この実施の形態2では、移動予定経路の全ての区間において、複雑度が閾値以上であった場合について説明する。
図8は、この発明の実施の形態2に係る情報提供装置100aの構成を示すブロック図である。
実施の形態2に係る情報提供装置100aは、図1に示した実施の形態1の情報提供装置100に対して第2の経路状況取得部8が追加され、複雑度判定部5および推奨操作決定部6が複雑度判定部5aおよび推奨操作決定部6aに変更されている。図8において図1と同一または相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
第2の経路状況取得部8は、車両の現在位置から所定の距離以内の範囲に設定された経路(以下、移動経路と称する)の状況を監視した情報を取得する。第2の経路状況取得部8は、例えば、車両の現在位置を中心とした半径50mの範囲を、車両の現在位置から所定の距離以内の範囲とし、当該半径50mの範囲内に設定された経路について状況を監視した情報を取得する。第2の経路状況取得部8は、図2で示したハードウェア構成において入力装置101により実現される。
第2の経路状況取得部8は、例えば移動体が車両である場合、車載機器、車載センサ、地図データ、道路交通情報、VICS情報、DSRCにより取得した情報、の少なくとも一つから移動経路状況監視情報を取得する。
第2の経路状況取得部8は、移動経路の状況を監視した情報として、車線数、道路種別、道路形態、道路幅員、路面状態、車両の走行速度、走行方位、加減速状態、停車状態、駐車状態、右左折状態、前後進状態、車線変更状態、信号待ち状態、踏切待ち状態、高速道路または専用道路の入口の通過状態、出口の通過状態、料金所の通過状態、ETCの通過状態、ジャンクションの通過状態、サービスエリアの状態、パーキングエリアの状態、カープールレーンの通過状態、施設の入口または出口通過状態、渋滞の状態、事故の状態、工事の状態、迂回の状態、通行止めの状態、進入禁止地点の通過状態、緊急車両待ち状態、天候、季節、時間帯、自車周辺の車両との車間距離、自車周辺の通行人と自車間の距離、自車周辺の車両位置、自車周辺の通行人の位置の少なくとも1つを示す情報を取得する。
第2の経路状況取得部8は、さらに取得した情報が示す状況を数値化したパラメータ値を取得する。第2の経路状況取得部8が取得する移動経路の状況を監視した情報のパラメータ値の一例を以下に示す。第2の経路状況取得部8は、移動経路の車線数について、例えば、中央線が無い状態をパラメータ値「0」、片側一車線をパラメータ値「1」、片側二車線をパラメータ値「2」、片側三車線をパラメータ値「3」、移動経路の道路種別について、例えば、細街路をパラメータ値「0」、一般道をパラメータ値「1」、県道をパラメータ値「2」、国道をパラメータ値「3」、高速道路をパラメータ値「4」、移動経路の道路形態について、例えば、通常の道路をパラメータ値「0」、トンネルをパラメータ値「1」、橋をパラメータ値「2」、道路幅員について、例えば、幅員3.0m未満をパラメータ値「0」、幅員3.0m以上5.5m未満をパラメータ値「1」、幅員5.5m以上をパラメータ値「2」等として取得する。
第2の経路状況取得部8は、移動経路の右左折状態について、例えば、右左折地点範囲外をパラメータ値「0」、右折状態をパラメータ値「1」、左折状態をパラメータ値「2」、移動経路の踏切待ち状態について、例えば、踏切地点範囲外をパラメータ値「0」、踏切待ち状態をパラメータ値「1」、踏切通過中の状態をパラメータ値「2」等として取得する。第2の経路状況取得部8は、自車両と周辺の車両との車間距離について、例えば、時速40kmで走行中の場合、100m以上をパラメータ値「0」、50m以上100m未満をパラメータ値「1」、30m以上50m未満をパラメータ値「2」、30m未満をパラメータ値「3」等として取得する。第2の経路状況取得部8は、自車周辺の車両位置について、例えば、自車両辺の車両が、前方にいる場合をパラメータ値「0」、真横から前方にいる場合をパラメータ値「1」、真横から後方にいる場合をパラメータ値「2」、後方にいる場合をパラメータ値「3」、死角にいる場合をパラメータ値「4」等として取得する。
なお、第2の経路状況取得部8が取得した情報が示す状況をパラメータ値で数値化する場合を示したが、パラメータ値に限定されるものではなく、移動経路の状況を相対的に比較可能な情報で取得すればよい。
複雑度判定部5aは、まず実施の形態1と同様に、第1の経路状況取得部3が取得した移動予定経路の経路状況を予測した情報のうち、静的な経路状況を示した情報を用いて、推奨操作情報の出力地点の経路状況が複雑であるか、または出力地点を含む区間以外の区間について経路状況が複雑であるかを判定する。
複雑度判定部5aは、移動予定経路の全ての区間について経路状況が複雑であると判定した場合に、移動経路の状況を監視した情報のうち、静的な経路状況を監視した情報を用いて、車両が移動経路を走行中に、運転者が、推奨操作定義部4によって定義された内容の操作を実行すると複雑であるか、すなわち移動経路の経路状況が複雑であるかを判定する。複雑度判定部5aは、移動経路の判定結果を、移動経路の複雑度として、レベル1、レベル2、レベル3等といった、複雑度を段階的に示したレベルで示す。なお、複雑度判定部5aは、レベルで示す以外の方法で複雑度を示してもよい。
推奨操作決定部6aは、複雑度判定部5aの判定結果に基づいて、推奨操作情報の出力地点および内容を決定する。具体的には、複雑度判定部5aが、移動予定経路の全ての区間について経路状況が複雑であると判定し、且つ、移動経路の経路状況が複雑でないと判定した場合に、推奨操作情報の出力地点を移動経路に決定し、且つ運転者が推奨される操作を行った際の負担を軽減する内容に決定する。推奨操作情報の出力地点は、移動経路内の任意の地点であってもよいし、移動経路内で経路状況がより複雑でない地点を選択して設定してもよい。
推奨操作決定部6aが、推奨操作情報の内容を、運転者の操作の負担を軽減する内容に決定する具体的例を示す。推奨操作決定部6aは、推奨操作情報の内容を、運転者が内容の操作を行った後に、操作結果を目視で確認する必要がある否かに応じて分類する。操作結果を目視で確認する必要がない内容とは、例えば「AVを切り替える」、または「音量を調整する」等である。推奨操作決定部6aは、操作結果を画面上等で目視で確認する必要がない操作を、例えば種別aの内容に分類する。
一方、操作結果を目視で確認する必要がある内容とは、例えば「縮尺を変更する」、または「コンビニを目的地に設定する」等である。推奨操作決定部6aは、操作結果を画面上等で目視で確認する必要がある操作を、例えば種別bの内容に分類する。
推奨操作決定部6aは、内容の分類結果を参照し、種別aおよび種別bの内容が含まれる場合、当該種別bの内容を削除し、種別aの内容のみを有する推奨操作情報に変更する。
次に、情報提供装置100aの動作について説明する。
図9は、実施の形態2に係る情報提供装置100aの動作を示すフローチャートである。図9において、図5で示した実施の形態1のフローチャート同一のステップには同一の符号を付し、説明を省略する。

ステップST101およびステップST102の処理が行われると、第2の経路状況取得部8は、ステップST101で取得される車両の現在位置情報およびステップST102で取得された経路情報から、車両の移動経路を設定し、当該移動経路の状況を監視した情報を取得する(ステップST201)。その後、ステップST103からステップST106の処理を行う。次に、複雑度判定部5aはステップST104で定義された推奨操作情報の出力地点を含まない他の区間について複雑度を取得し、当該複雑度が閾値未満である区間が存在するか判定を行う(ステップST107a)。複雑度が閾値未満である区間が存在する場合(ステップST107a;YES)、ステップST108以降の処理を行う。
一方、複雑度が閾値未満である区間が存在しない場合(ステップST107a;NO)、複雑度判定部5aは、ステップST201で取得された情報のうち、静的な経路状況を監視した情報から、移動経路の複雑度を取得し、当該移動経路の複雑度が閾値未満であるか判定を行う(ステップST202)。移動経路の複雑度が閾値以上である場合(ステップST202;NO)、ステップST101の処理に戻る。一方、移動経路の複雑度が閾値未満である場合(ステップST202;YES)、複雑度判定部5aは、判定結果と、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報と、ステップST202の判定結果を推奨操作決定部6aに出力する(ステップST203)。推奨操作決定部6aは、ステップST203で入力された判定結果に基づいて、推奨操作情報の内容と、出力地点とを決定する(ステップST204)。その後、ステップST110の処理に進む。
図10のフローチャートを参照しながら図9のフローチャートのステップST203の処理についてより詳細に説明する。
図10は、実施の形態2に係る情報提供装置100aの推奨操作決定部6aの動作を示すフローチャートである。
推奨操作決定部6aは、ステップST203で出力された判定結果に基づいて、推奨操作情報の内容を、操作結果を目視で確認する必要がある種別と、操作結果を目視で確認する必要がない種別とに分類する(ステップST211)。推奨操作決定部6aは、ステップST211で分類した種別を参照し、内容に操作結果を目視で確認する必要がない種別の操作が含まれるか判定を行う(ステップST212)。
内容に操作結果を目視で確認する必要がない種別の操作が含まれない場合(ステップST212;NO)、ステップST214の処理に進む。一方、内容に操作結果を目視で確認する必要がない種別の操作が含まれる場合(ステップST212;YES)、推奨操作決定部6aは、推奨操作情報の内容を、操作結果を目視で確認する必要がない種別の操作のみに変更する(ステップST213)。推奨操作決定部6aは、推奨操作情報の出力地点を移動経路に変更し(ステップST214)、ステップST110の処理に進む。
次に、上述した図9および図10のフローチャートで示した処理を具体例を用いて説明する。
第2の経路状況取得部8は、ステップST201として、移動経路の状況を監視した情報を取得する。第1の経路状況取得部3は、ステップST103として、移動予定経路の経路状況を予測した情報を取得する。推奨操作定義部4が、ステップST104として、例えば「AVを切り替える」、「音量を調整する」および「案内地点を表示する」の3つの操作を含む内容を有する推奨操作情報を定義する。次に、複雑度判定部5aは、ステップST105として推奨操作情報の出力地点を含む区間の複雑度「3」であり、閾値以上であると判定する(YESと判定する)。また、複雑度判定部5aは、ステップST106として移動予定経路の他の全ての区間の複雑度が「3」であり、閾値未満でないと判定する(NOと判定する)。
さらに、複雑度判定部5aは、ステップST202として移動経路の複雑度が「1」であり、閾値未満であると判定する(YESと判定する)。複雑度判定部5aは、ステップST203として、定義された推奨操作情報と判定結果を推奨操作決定部6aに出力する。推奨操作決定部6aは、ステップST211として、推奨操作情報の2つの操作「AVを切り替える」、「音量を調整する」を種別aに分類し、1つの操作「案内地点を表示する」を種別bに分類する。推奨操作決定部6aは、ステップST212として、推奨操作情報の内容に操作結果を目視で確認する必要がない種別aの操作が含まれていると判定する(YESと判定する)。推奨操作決定部6aは、ステップST213として、推奨操作情報の内容を2つの操作「AVを切り替える」、「音量を調整する」に変更する。推奨操作決定部6aは、ステップST214として、推奨操作情報の出力地点を移動経路に決定する。
図11A、図11Bは、実施の形態2に係る情報提供装置により提供された推奨操作情報に基づいて表示した表示画面例を示す図である。
図11A、図11Bは、推奨操作定義部4が定義した同一の推奨操作情報に対して処理を行った場合の表示画面例を示している。図11Aは、情報提供装置100が、以下の条件を満たすと判定した場合に提供される推奨操作情報に基づいた表示画面例である。
・移動予定経路に、複雑度が、予め設定された閾値未満の区間がある
・推奨操作定義部4が種別aの内容および種別bの内容の推奨操作情報を定義
上述した2つの条件を満たす場合、図11Aに示すように、種別aの内容の推奨操作情報である「2.ラジオに切り替える」と、種別bの内容の推奨操作情報である「1.コンビニを目的地に設定する」および「3.縮尺を大きくする」とが表示される。
図11Bは、情報提供装置100が以下の条件を満たすと判定した場合に提供される推奨操作情報に基づいた表示画面例である。
・移動予定経路に、複雑度が、予め設定された閾値未満の区間がない
・移動経路の複雑度が、予め設定された閾値未満である
・推奨操作定義部4が種別aの内容および種別bの内容の推奨操作情報を定義
・推奨操作決定部6が種別bのみの内容の推奨操作情報に変更
上述した4つの条件を満たす場合、図11Bに示すように種別bの内容の推奨操作情報である「1.ラジオに切り替える」と、「2.音量を小さくする」とが表示される。図11Bの表示画面例では、種別bの内容の推奨操作情報である「コンビニを目的地に設定する」および「縮尺を大きくする」が削除され、推奨操作定義部4が4番目に定義していた推奨操作情報である「音量を小さくする」が繰り上がり、2番目に表示される。
なお、画面上に表示される推奨操作情報の数は、画面の大きさなどに基づいて適宜設定されるものとする。
図11A、図11Bに示したように、移動予定経路に推奨操作情報の出力に適した地点が存在しない場合にも、車両が移動経路を走行している際に、運転者の操作の負担を軽減した推奨操作情報のみを提供することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、移動経路の状況を監視した情報を取得する第2の経路状況取得部8と、移動予定経路の全ての区間において複雑度が閾値以上である場合に、移動経路の複雑度が閾値未満であるか判定する複雑度判定部5aと、複雑度判定部5aの判定結果に基づいて、推奨操作情報の内容を運転者の操作の負担が少ない内容に決定し、出力地点を移動経路に決定する推奨操作決定部6aとを備えるように構成したので、運転者が操作または画面確認に不安を感じる、または運転者が操作を行うには複雑である経路状況での操作支援を避けることができる。
実施の形態3.
この実施の形態3では、車両が推奨操作情報の出力地点を含む移動経路を走行している際に、当該移動経路の難易度を判定する構成について説明する。
図12は、実施の形態3に係る情報提供装置100bの構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る情報提供装置100bは、図8に示した実施の形態2の情報提供装置100aに対して難易度判定部9が追加され、推奨操作決定部6aが推奨操作決定部6bに変更されている。図12において図8と同一または相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
難易度判定部9は、第2の経路状況取得部8が取得した移動経路の状況を監視した情報のうち、動的な状況を監視した情報が示すパラメータのパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、出力地点を含む移動経路を走行する際の難易度を設定し、設定した難易度の判定を行う。難易度判定部9が難易度の判定を行うタイミングは、実施の形態1の図5および実施の形態2の図9のフローチャートのステップST111で出力制御情報として示した出力地点を含む移動経路を車両が走行するタイミングである。
難易度判定部9は、図2で示したハードウェア構成において、処理回路により実現される。すなわち、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6、出力制御部7および難易度判定部9は、操作情報の出力地点を含む移動経路を走行する際に推奨操作を実行する際の難易度を判定するための処理回路を備える。
上述した動的な状況とは、例えば、数分から数時間単位の時間の経過に伴って変化する経路の状況であり、例えば、路面状態、加減速状態、ETC地点の通過状態、自車周辺の車両との車間距離、自車周辺の車両位置、自車周辺の通行人の位置等の状況である。難易度判定部9は、これらの移動経路の動的な状況を監視した情報のパラメータ数および各パラメータのパラメータ値に基づいて、出力地点を含む移動経路の走行し易さを示す難易度で表す。難易度判定部9は、各パラメータのパラメータ値が大きいほど、難易度を高く設定する。
難易度判定部9は、例えば、図13に示す予め定義されたテーブルを参照して移動経路の難易度を設定する。
図13で示したテーブルにおいて「経路状況数」は走行区間の動的な状況として取得した情報の数である。テーブルの項目「パラメータ値」は、取得した走行区間の動的な状況を監視した情報のパラメータ値の和である。テーブルの項目「難易度」は、各パラメータ値の和に対応して設定すべき難易度の値である。
図13では、難易度判定部9が、3段階の基準に当てはまるパラメータ値を難易度の判定材料とした場合を例に示している。難易度判定部9は、例えば、通行人と自車の距離が近い状態、自転車が自車に近づいている状態など、人や軽車両が自車に近づいている状況を示すパラメータを有する場合、難易度「1」と設定する。また、難易度判定部9は、例えば、前方車両が速度を落として車線変更をしている状態、二輪車が自車を追い抜こうとしている状態等、周辺車両が自車に近づいている状況を示すパラメータを有する場合、難易度「2」と設定する。また、難易度判定部9は、例えば、豪雨時、凍結時など、片手をハンドルから手放して操作を行うと非常に複雑度が増す状況を示すパラメータを有する場合、難易度「3」と設定する。
また、難易度判定部9が判定に用いる予め設定された設定値には、テーブルで示された例えば難易度「1」、「2」、「3」のいずれかが設定される。難易度判定部9に、例えば設定値「2」が設定され、移動経路の難易度が「2」以上であった場合、難易度判定部9は当該走行区間が走行し難いと判定する。難易度判定部9は、難易度が閾値以上であると判定した場合に、当該難易度と共に推奨操作情報の変更指示を推奨操作決定部6bに出力する。
推奨操作決定部6bは、入力された難易度に基づいて、現在の推奨操作情報の内容、出力地点、出力様態、出力先の選択、出力件数、優先順位、の少なくとも一つを決定する。推奨操作決定部6bは、例えば、難易度判定部9から入力された難易度が「1」以上である場合、推奨操作情報の出力地点を決定する。推奨操作決定部6bは、例えば、通行人が近づいている場合は通行人が離れると予測される地点に出力地点を決定する、などの変更を行う。
推奨操作決定部6bは、例えば、難易度判定部9から入力された難易度が「2」以上である場合、推奨操作情報の出力様態を決定する。推奨操作決定部6bは、例えば、推奨操作決定部6bは、表示文字の大きさを大きくする、表示文字の色を変更する、表示文字のフォントを変更する、音声出力の音声を変更する、などの変更を行う。
推奨操作決定部6bは、例えば、難易度判定部9から入力された難易度が「2」以上の場合、推奨操作情報の出力先を複数選択する。例えば、推奨操作決定部6bは、出力先を2箇所の表示モニターに出力するように選択する、運転者側のスピーカにだけ音声出力するように選択する、などの変更を行う。
推奨操作決定部6bは、例えば、難易度判定部9から入力された難易度が「2」以上の場合、推奨操作情報の内容を決定する。例えば、内容の種別を例に説明すると、推奨操作決定部6bは、操作結果を目視で確認する必要がある内容を、操作結果を目視で確認する必要のない内容に入れ替えた推奨操作情報を作成する、などの変更を行う。
推奨操作決定部6bは、例えば、難易度判定部9から入力された難易度が「2」以上の場合、推奨操作情報の出力件数を決定する。例えば、内容の種別を例に説明すると、推奨操作決定部6bは、操作結果を目視で確認する必要がある内容を削除し、操作結果を目視で確認する必要のない内容のみを残した、出力件数を減らした推奨操作情報を作成する、などの変更を行う。
推奨操作決定部6bは、例えば、難易度判定部9から入力された難易度が「2」以上の場合、推奨操作情報の優先順位を変更する。例えば、内容の種別を例に説明すると、推奨操作決定部6bは、操作結果を目視で確認する必要がある内容の優先順位を下げ、操作結果を目視で確認する必要のない内容の優先順位を上げた推奨操作情報を作成する、などの変更を行う。
推奨操作決定部6bは、推奨操作情報の変更について、複数の変更を行ってもよいし、一つのみの変更でもよい。
推奨操作決定部6bは、推奨操作情報の決定について、難易度判定部9が判定した難易度に応じて行ってもよいし、難易度判定部9が難易度の判定処理に用いる各パラメータの有無で設定してもよい。推奨操作決定部6bが行う判定処理に用いる各パラメータの有無での設定とは、高速道路を走行している場合のみ、フォントを大きくする、後方車両が近づいている場合のみ特定箇所に音声で出力する、などである。また、推奨操作決定部6bは、例えば、車両が右折予定の交差点の700m手前を走行中、「次の案内地点を表示する」を推奨する予定だが、二輪車が自車を追い越そうとしているため、二輪車が自車を通り過ぎてから推奨するように、出力地点を右折予定の交差点の600m手前に変更した推奨操作情報に決定する、などである。
次に、情報提供装置100bの動作について説明する。
図14は、実施の形態3に係る情報提供装置100bの動作を示すフローチャートである。
図14のフローチャートで示す処理は、実施の形態1の図5および実施の形態2の図9のフローチャートのステップST111の処理が行われた後に、実行されるものとする。
難易度判定部9は、現在位置情報取得部1から車両の現在位置情報を取得し、経路情報取得部2から経路情報を取得すると、車両が現在、推奨操作情報の出力地点を含む移動経路を走行しているか判定を行う(ステップST301)。難易度判定部9は、出力地点を含む移動経路を走行していないと判定した場合(ステップST301;NO)、ステップST301の判定処理を継続する。
一方、難易度判定部9は、出力地点を含む移動経路を走行していると判定した場合(ステップST301;YES)、第2の経路状況取得部8が取得した移動経路の状況を監視した情報のうち、動的な状況を監視した情報を取得する(ステップST302)。難易度判定部9は、ステップST302で取得した情報が示すパラメータに基づいて、移動経路の難易度を設定する(ステップST303)。難易度判定部9は、ステップST303で設定した難易度が、予め設定された閾値以上であるか判定を行う(ステップST304)。難易度が予め設定された閾値以上でない場合(ステップST304;NO)、処理を終了する。
一方、難易度が予め設定された閾値以上である場合(ステップST304;YES)、難易度判定部9は、ステップST303で設定した難易度と共に、推奨操作情報の変更指示を出力する(ステップST305)。推奨操作決定部6bは、ステップST305で出力された変更指示に基づいて、推奨操作情報の内容、出力地点、出力様態、出力先の数、出力件数、優先順位、の少なくとも1つを変更する(ステップST306)。推奨操作決定部6bは、ステップST306で変更した推奨操作情報の出力を指示する(ステップST307)。出力制御部7は、ステップST307で入力される出力指示に基づいて、推奨操作情報の出力制御を行い(ステップST308)、処理を終了する。
上述した図14のフローチャートで示した処理を具体例を用いて説明する。なお、難易度の判定のために、難易度判定部9に設定された設定値が「2」であるものとする。
難易度判定部9は、ステップST303として、例えばゲリラ豪雨に遭遇した場合、難易度を「3」に設定する。また、難易度判定部9は、ステップST304として、難易度「3」が設定値「2」以上であると判定し、ステップST305として難易度「3」を示す情報と共に、推奨操作情報の変更指示を出力する。推奨操作決定部6bは、ステップST306として、推奨操作情報を変更する。
一方、難易度判定部9は、ステップST303として、例えば、車両周辺を自転車が走行している場合、難易度を「1」に設定する。また、難易度判定部9は、ステップST304として難易度「1」が設定値「2」未満であると判定し、処理を終了する。
以上のように、この実施の形態3によれば、移動体が推奨操作情報の出力地点を含む移動経路を移動している場合に、当該移動経路の動的な経路状況を用いて、移動経路の走行の難易度を判定する難易度判定部9と、判定された難易度に基づいて現在の推奨操作情報の内容を変更する推奨操作決定部6bとを備えるように構成したので、運転者が操作または画面確認に不安を感じる、または運転者が操作を行うには複雑である経路状況において、運転者の操作または画面確認の負担を軽減した内容に変更することができる。
実施の形態4.
この実施の形態4では、車両が推奨操作情報の出力地点を含む移動経路を走行している際に、当該移動経路の動的な状況を監視した情報に加えて、静的な経路状況を監視した情報を用いて、移動経路の難易度を判定する構成について説明する。
実施の形態4に係る情報提供装置の構成は、上記実施の形態3の図12に示した情報提供装置の構成と図面上は同様であるため、ブロック図の記載を省略する。また、実施の形態3の情報提供装置100bと同一または相当する部分は、同一の符号を付し、説明を省略する。
難易度判定部9は、第2の経路状況取得部8が取得した移動経路の状況を監視した情報のうち、動的な状況と静的な経路状況とを監視した情報が示すパラメータのパラメータ数およびパラメータ値に基づいて、移動経路の難易度を設定し、設定した難易度の判定を行う。難易度判定部9が難易度の判定を行うタイミングは、実施の形態1の図5および実施の形態2の図9のフローチャートのステップST111で出力制御情報として示した出力地点を含む移動経路を車両が走行するタイミングである。
上述した動的な状況とは、例えば、路面状態、加減速状態、ETC地点の通過状態、自車周辺の車両との車間距離、自車周辺の車両位置、自車周辺の通行人の位置等の状況である。また、上述した静的な経路状況とは、車線数、道路種別、道路形態、道路幅員等の状況である。
難易度判定部9は、これらの移動経路の動的な状況および静的な経路状況を監視した情報のパラメータ数および各パラメータのパラメータ値に基づいて、移動経路の走行し易さを示す難易度で表す。難易度判定部9は、各パラメータのパラメータ値が大きいほど、難易度を高く設定する。
難易度判定部9は、図13で示したように、例えば3段階の基準に当てはまるパラメータ値を難易度の判定材料とする。
難易度判定部9は、例えば、細い路地で通行人と自車の距離が近い状態、交差点付近で自転車が自車に近づいている状態など、特定の地点で人や軽車両が自車に近づいている状況を示すパラメータを有する場合、難易度「1」と設定する。
難易度判定部9は、例えば、高速道路で車両が速度を落として車線変更をしている状態、幹線道路で二輪車が自車を追い抜こうとしている状態など、特定の地点で周辺車両が自車に近づいている状況を示すパラメータを有する場合、難易度「2」と設定する。
難易度判定部9は、例えば、高速道路での豪雨時、山道での凍結時など、特定の地点で片手をハンドルから手放して操作を行うと非常に複雑度が増す状況を示すパラメータを有する場合、難易度「3」と設定する。
また、難易度判定部9が判定に用いる設定値に「2」が設定されていた場合、移動経路の難易度が「2」以上であった場合、難易度判定部9は当該移動経路が走行し難いと判定する。難易度判定部9は、難易度が閾値以上であると判定した場合に、当該難易度と共に推奨操作情報の変更指示を推奨操作決定部6bに出力する。推奨操作決定部6bは、入力された難易度に基づいて、現在の推奨操作情報の内容、出力地点、出力様態、出力先の選択、出力件数、優先順位、の少なくとも一つを変更する。
実施の形態4の情報提供装置100bの動作は、実施の形態3の図14のフローチャートで示したステップST302において、第2の経路状況取得部8が取得した移動経路の状況を監視した情報のうち、動的な状況を監視した情報に加えて、静的な経路状況を監視した情報を取得する点のみが異なる。その他の処理は図14のフローチャートで示した処理と同一である。
図14のフローチャートに沿って、実施の形態4の情報提供装置100bの処理動作を具体例を用いて説明する。なお、難易度の判定のために、難易度判定部9に設定された設定値が「2」であるものとする。
難易度判定部9は、ステップST303として、例えば高速道路でゲリラ豪雨に遭遇した場合、難易度を「3」に設定する。難易度判定部9は、ステップST304として、難易度「3」が設定値「2」以上であると判定し、ステップST305として難易度「3」を示す情報と共に、推奨操作情報の変更指示を出力する。推奨操作決定部6bは、ステップST306として、推奨操作情報を変更する。
一方、難易度判定部9は、ステップST303として、例えば、交差点付近で車両周辺を自転車が走行している場合、難易度を「1」に設定する。また、難易度判定部9は、ステップST304として難易度「1」が設定値「2」未満であると判定し、処理を終了する。
以上のように、この実施の形態4によれば、移動体が推奨操作情報の出力地点を含む移動経路を移動している場合に、難易度判定部9が移動経路の状況を監視した情報のうち、動的な経路状況に加えて、静的な経路状況を用いて、移動経路の難易度を判定し、推奨操作決定部6bが判定された難易度に基づいて現在の推奨操作情報の内容を変更するように構成したので、運転者が操作または画面確認に不安を感じる、または運転者が操作を行うには複雑である経路状況において、運転者の操作または画面確認の負担を軽減した内容に変更することができる。
実施の形態5.
この実施の形態5では、推奨操作情報として音声出力または表示出力の出力情報を定義する構成を示す。
実施の形態5に係る情報提供装置の構成は、上記実施の形態3の図12に示した情報提供装置100bの構成と図面上は同様であるため、ブロック図の記載を省略する。また、実施の形態3の情報提供装置100bと同一または相当する部分は、同一の符号を付し、説明を省略する。
推奨操作決定部6bは、推奨操作情報の内容または難易度判定部9が設定した移動経路の難易度の少なくとも1つを用いて、推奨操作情報を音声出力するか、または表示出力するかのいずれかを特定し、特定した出力方法を推奨操作情報に加える。
推奨操作決定部6bは、推奨操作情報の内容を用いて出力方法を特定する場合、例えば、推奨操作情報の内容が「次のサービスエリアの情報を表示する」であると、車両は必ず高速道路上に位置するので、表示出力と共に音声出力を行う等とする。推奨操作決定部6bは、難易度を用いて特定する場合、例えば、難易度「3」の場合は、必ず音声出力のみを行う等とする。
推奨操作決定部6bは、実施の形態3の図14のフローチャートで示したステップST306の処理として、推奨操作情報の内容、出力地点、出力態様、出力先の数、出力件数、優先順位、の少なくとも1つを変更した後、さらに推奨操作情報の内容または移動経路の難易度を用いて、変更した推奨操作情報の出力方法を特定する。
推奨操作決定部6bは、例えば、難易度「3」の場合、音声出力のみを行うとの出力方法を特定した推奨操作情報を作成する。推奨操作決定部6bは、ステップST307として、変更した推奨操作情報の出力を指示する。
以上のように、この実施の形態5によれば、推奨操作決定部6bが、推奨操作情報の内容または移動経路の難易度を用いて、推奨操作情報の出力方法を特定する構成としたので、運転者が操作または画面確認に不安を感じる、または運転者が操作を行うには複雑である経路状況において、運転者の操作または画面確認の負担を軽減した内容に変更することができる。
実施の形態6.
この実施の形態6では、上述した実施の形態1で示した構成を備えた情報提供サーバについて説明する。
図15は、実施の形態6に係る情報提供サーバ200の構成を示すブロック図である。
情報提供サーバ200は、現在位置情報受信部11、経路情報受信部12、第1の経路状況取得部3、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6、出力制御部7および送信部13を備えている。
また、情報提供サーバ200は、車両300に搭載されたナビゲーションシステム等の車載機器301と接続されている。
第1の経路状況取得部3、推奨操作定義部4、複雑度判定部5、推奨操作決定部6および出力制御部7は、上述した実施の形態1の情報提供装置100で示した構成と同一であるため、説明を省略する。
現在位置情報受信部11は、車載機器301から車両300の現在位置情報を受信する。現在位置情報は、車両300の車載機器301に搭載されたGPSが取得した、車両300の現在位置の緯度および経度を示す情報である。
経路情報受信部12は、車載機器301から設定された経路情報を受信する。経路情報受信部12は、経路情報として、目的地が設定されているか、設定されていないかを示す情報、目的地が設定されている場合に当該目的地までの経路を示す情報、目的地が設定されている場合に車両300の現在位置から当該目的地までの距離を示す情報、目的地の緯度および経度を示す情報等を受信する。また、経路情報受信部12は、車載機器301から車載機器の情報、車載センサの取得情報、地図データ、道路交通情報、VICSの取得情報、DSRCの取得情報等も取得する。経路情報受信部12は、目的地が設定されているか、設定されていないかを示す情報に関して、例えば、目的地の設定がされている場合を「1」、目的地が設定されていない場合を「0」で示した情報を受信する。経路情報受信部12は、車両300の現在位置から当該目的地までの距離を示す情報に関して、例えば、車両300から目的地までの距離を「1200m」等と示した情報を受信する。
第1の経路状況取得部3は、現在位置情報受信部11が受信した車両300の現在位置情報と、経路情報受信部12が受信した経路情報とに基づいて、移動予定経路の経路状況を予測した情報を取得する。
推奨操作定義部4は、現在位置情報受信部11が受信した現在位置情報と、経路情報受信部12が受信した経路情報と、第1の経路状況取得部3が取得した移動予定経路の経路状況を予測した情報とに基づいて、推奨操作情報の内容および出力地点を定義する。
送信部13は、出力制御部7の推奨操作情報の表示制御指示に基づいて、推奨操作情報を、接続された車載機器301に出力する。
以上のように、この実施の形態6によれば、推奨操作情報を定義し、変更する機能をサーバ上で運用する構成としたので、情報を提供する機能の更新や変更を容易に行うことができる。また、情報提供サーバ200は、ネットワークを介して多様な方面から経路状況に関する情報を取得することができ、正確な経路状況を把握することができる。これにより、運転者により安全な操作支援を行うことができる。
また、上述した実施の形態6において、推奨操作定義部4が定義した推奨操作情報、または推奨操作決定部6が変更した推奨操作情報を、位置情報と共に学習データとして蓄積した学習データベースを作成してもよい。推奨操作定義部4は、推奨操作情報の内容および出力地点を定義する際に、当該学習データベースを参照して、過去に定義した履歴または過去に内容または出力地点を変更した履歴などを考慮するように構成してもよい。
また、この実施の形態6では、車載機器301の一部の機能をスマートフォンなどの携帯端末の機能を用いて実現してもよい。図16に、情報提供サーバ200、車載機器301および携帯端末400を用いた構成例を示している。例えば、車載機器301がGPS機能を備えていない場合に、運転者または同乗者が所有する携帯端末400のGPS機能を用いて、車両300の現在位置情報を取得してもよい。また、携帯端末400は、GPS機能以外にも、車載機器301に変わって実現可能な機能があれば、当該機能を実行してもよい。
なお、上述した実施の形態6では、実施の形態1の構成を情報提供サーバ200に適用する構成を示したが、実施の形態2から実施の形態5の構成を適用して情報提供サーバを構成することが可能である。
実施の形態7.
上述した実施の形態1−5の情報提供装置100,100a,100bは、例えばスピーカおよび操作画面を備えたナビゲーションシステム等に適用することができる。この実施の形態7では、実施の形態1の情報提供装置をナビゲーションシステムに適用した場合について示す。
図17は、実施の形態7に係るナビゲーションシステム500の構成を示すブロック図である。
ナビゲーションシステム500は、例えば車両に搭載されて目的地までの経路案内を実行する装置であり、情報取得装置501、制御装置502、情報提供装置100、出力装置503、入力装置504、地図データベース505、経路算出装置506および経路案内装置507を備える。ナビゲーションシステム500の各装置の動作は、制御装置502によって統括的に制御される。
情報取得装置501は、例えば現在位置検出手段、無線通信手段および周囲情報検出手段などを備え、自車の現在位置、自車周囲、他車で検出された情報を取得する。出力装置503は、例えば表示手段、表示制御手段、音声出力手段および音声制御手段などを備え、運転者に情報を通知する。入力装置504は、ボタン、タッチパネルなどの操作入力手段およびマイクなどの音声入力手段によって実現され、運転者からの情報入力を受け付ける。情報提供装置100は、実施の形態1で示した構成および機能を備えた装置である。情報提供装置100は、制御装置502からの制御情報に基づいて推奨操作情報の定義または変更を行い、出力装置503に対して出力制御を行う。
地図データベース505は、地図データを記憶する記憶領域であり、例えば、HDD、RAMなどの記憶装置として実現される。経路算出装置506は、出発地、目的地および地図データに基づいて、出発地から目的地までの経路を算出する。経路案内装置507は、経路算出装置506により算出された経路を経路案内する。
ナビゲーションシステム500は、例えば車両の目的地が設定されると、制御装置502、情報取得装置501、経路算出装置506、経路案内装置507を介して運転者の操作に基づいた経路算出が行われ、出力装置503から運転者に対して経路案内が行われる。また、ナビゲーションシステム500が車両の目的地を設定し、経路の算出を行うと、情報提供装置100が上述した図5および図6のフローチャートで示した処理を行い、推奨操作情報の定義または変更を行い、推奨操作情報の出力制御を行う。
以上のように、この実施の形態7によれば、ナビゲーションシステム500により取得される自車両の現在位置、自車周辺、他車で検出された情報、出発地から目的地までの経路を用いて、運転者への提示を推奨する推奨操作情報の内容および出力地点を定義、または変更し、出力装置503を介して運転者に提示するように構成したので、運転者が操作または画面確認に不安を感じる、または運転者が操作を行うには複雑である経路状況での操作支援を避けることができる。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る情報提供装置は、移動体が移動する経路状況に基づいて、推奨操作情報の内容または出力地点を変更するようにしたので、移動体が移動する経路状況に合わせた経路案内を提示するナビゲーション装置などに用いるのに適している。
1 現在位置情報取得部、2 経路情報取得部、3 第1の経路状況取得部、4 推奨操作定義部、5,5a 複雑度判定部、6,6a,6b 推奨操作決定部、7 出力制御部、8 第2の経路状況取得部、9 難易度判定部、11 現在位置情報受信部、12 経路情報受信部、13 送信部、100,100a,100b 情報提供装置、200 情報提供サーバ、300 車両、301 車載機器、400 携帯端末、500 ナビゲーションシステム、501 情報取得装置、502 制御装置、503 出力装置、504 入力装置、505 地図データベース、506 経路算出装置、507 経路案内装置。

Claims (8)

  1. 複数の区間からなる移動体の移動予定経路の経路状況を取得する第1の経路状況取得部と、
    前記移動体に備えられた機器に関する推奨操作情報の内容、および当該推奨操作情報を出力する前記移動予定経路内の出力地点を定義する推奨操作定義部と、
    前記第1の経路状況取得部が取得した前記移動予定経路の経路状況のうち、静的な経路状況を用いて、前記推奨操作定義部が定義した前記出力地点を含む前記区間における経路の複雑度を判定すると共に、当該区間の複雑度が閾値以上の場合に前記移動予定経路内の他の区間の複雑度を判定する複雑度判定部と、
    前記複雑度判定部の判定結果を用いて前記出力地点を決定する推奨操作決定部とを備えた情報提供装置。
  2. 前記推奨操作決定部は、前記他の区間の複雑度が判定されている場合に、前記出力地点を、前記閾値未満の複雑度が判定されている他の区間のうち、前記推奨操作定義部が定義した出力地点に最も近い区間内に決定することを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
  3. 前記移動予定経路を除く前記移動体の現在位置を含む移動経路の経路状況を取得する第2の経路状況取得部を備え、
    前記複雑度判定部は、前記出力地点を含む区間および前記他の区間の全ての複雑度が前記閾値以上である場合に、前記第2の経路状況取得部が取得した前記経路状況のうち静的な経路状況を用いて、前記移動経路の複雑度を判定し、
    前記推奨操作決定部は、前記移動経路の複雑度が前記閾値未満である場合に、前記推奨操作定義部が定義した前記推奨操作情報の内容を変更し、前記出力地点を前記移動経路内の地点に決定することを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
  4. 前記移動体が前記出力地点に向けて前記移動経路を移動している場合に、前記第2の経路状況取得部が取得した経路状況のうち、動的な経路状況を用いて、前記移動経路における操縦の難易度を判定する難易度判定部を備え、
    前記推奨操作決定部は、前記難易度判定部の判定結果に基づいて、前記推奨操作情報の前記内容、前記推奨操作情報の前記出力地点、前記推奨操作情報の出力様態、前記推奨操作情報の出力先、前記推奨操作情報の出力件数または前記推奨操作情報の優先順位のうちの少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項3記載の情報提供装置。
  5. 前記難易度判定部は、前記第2の経路状況取得部が取得した経路状況のうち、静的な経路状況も用いて、前記移動経路における操縦の難易度を判定することを特徴とする請求項4記載の情報提供装置。
  6. 前記難易度判定部が判定した難易度に基づいて、前記推奨操作情報を、音声または表示の少なくとも一方で出力するための出力制御を行う出力制御部を備えたことを特徴とする請求項4記載の情報提供装置。
  7. 移動体の現在位置、および前記移動体の経路情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記移動体の現在位置および前記移動体の経路情報から、複数の区間からなる前記移動体の移動予定経路の経路状況を取得する第1の経路状況取得部と、
    前記移動体に備えられた機器に関する推奨操作情報の内容、および当該推奨操作情報を出力する前記移動予定経路内の出力地点を定義する推奨操作定義部と、
    前記第1の経路状況取得部が取得した前記移動予定経路の経路状況のうち、静的な経路状況を用いて、前記推奨操作定義部が定義した前記出力地点を含む前記区間における経路の複雑度を判定すると共に、当該区間の複雑度が閾値以上の場合に前記移動予定経路内の他の区間の複雑度を判定する複雑度判定部と、
    前記複雑度判定部の判定結果を用いて前記出力地点を決定する推奨操作決定部と、
    前記推奨操作情報を音声または表示の少なくとも一方で出力するための出力制御を行う出力制御部と、
    前記出力制御部の出力制御情報を送信する送信部とを備えた情報提供サーバ。
  8. 第1の経路状況取得部が、複数の区間からなる移動体の移動予定経路の経路状況を取得するステップと、
    推奨操作定義部が、前記移動体に備えられた機器に関する推奨操作情報の内容、および当該推奨操作情報を出力する前記移動予定経路内の出力地点を定義するステップと、
    複雑度判定部が、前記移動予定経路の経路状況のうち、静的な経路状況を用いて、前記定義された前記出力地点を含む前記区間における経路の複雑度を判定すると共に、当該区間の複雑度が閾値以上の場合に前記移動予定経路内の他の区間の複雑度を判定するステップと、
    推奨操作決定部が、前記複雑度の判定結果を用いて前記出力地点を決定するステップとを備えた情報提供方法。
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