JP6312535B2 - ノイズ検出装置及びノイズ検出方法 - Google Patents

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Description

この発明は、誤動作の評価対象である供試機器を伝搬する電磁ノイズを検出するノイズ検出装置及びノイズ検出方法に関するものである。
パルス状の電磁ノイズを電子機器(誤動作の評価対象である供試機器)に印加して、誤動作を評価するイミュニティ試験として、例えば、IEC61000−4−2(静電気放電(ESD)に対する試験規格)には、放電ガンを用いて、ESDを供試機器に印加して、供試機器の性能劣化や誤動作を評価するイミュニティ試験が開示されている。
イミュニティ試験で供試機器が不適合であると判断された場合、不具合箇所を探索してノイズ対策を講じることが一般的である。
しかし、上記のイミュニティ試験では、供試機器に印加しているESDの伝搬経路を特定することができず、容易に不具合箇所を特定することができないため、適切なノイズ対策を講じることが可能になるまでに長期間を要する。
以下の特許文献1には、供試機器に印加しているESDの伝搬経路を表示するノイズ検出装置が開示されている。
このノイズ検出装置は、供試機器の一部に放電ガンを当ててESDを放電し、供試機器上の近傍の電磁界強度をオシロスコープで測定して、その測定結果を画面に表示するものである。
特開平8−233887号公報(段落番号[0006]から[0011])
従来のノイズ検出装置は以上のように構成されているので、供試機器から発生している電磁界強度を画面に表示することができるが、画面に表示されている電磁界強度がESDに係るものであるのか、供試機器ノイズ(供試機器の通常動作で発生するノイズ)に係るものであるのかを区別することができない。このため、ESDの伝搬経路を正確に特定することができない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、試験信号の印加に伴って供試機器から発生する電磁界の強度に含まれている供試機器ノイズに係る電磁界の強度を抑圧することができるノイズ検出装置及びノイズ検出方法を得ることを目的とする。
この発明に係るノイズ検出装置は、誤動作の評価対象である供試機器に対して、試験用のノイズである試験信号を繰り返し印加する試験信号印加手段と、試験信号印加手段により試験信号が印加される毎に、試験信号により供試機器から発生した電磁界の強度の時間変化である信号波形を検出する電磁界強度検出手段と、電磁界強度検出手段により検出された複数の試験信号についての信号波形における電磁界強度を平均化する平均化手段と、平均化手段により平均化された電磁界強度を記録する記録手段とを設け、位置関係変更手段が、平均化手段による電磁界強度の平均化処理が完了すると、電磁界強度検出手段と供試機器間の相対的な位置関係を変更するようにしたものである。
この発明によれば、試験信号印加手段により試験信号が印加される毎に、供試機器から発生する電磁界の強度を検出する電磁界強度検出手段を設け、平均化手段が、電磁界強度検出手段により検出された電磁界強度を平均化するように構成したので、試験信号の印加に伴って供試機器から発生する電磁界の強度に含まれている供試機器ノイズに係る電磁界の強度を抑圧することができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるノイズ検出装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるノイズ検出装置の処理内容(ノイズ検出方法)を示すフローチャートである。 パルスノイズ生成部3により発生されたパルス状の試験信号を示すグラフ図である。 試験信号が供試機器1に印加されたときに検出プローブ5により検出される信号の信号レベルを示すグラフ図である。 供試機器1内を伝搬する試験信号の反射の様子と検出プローブ5により検出される信号の時系列波形を示す説明図である。 パルス発生周期T内でのN回の電磁界強度Vの検出処理を示す説明図である。 電磁ノイズ分布の座標系を示す説明図である。 データ処理部9によるM組の電磁界強度Vの平均化処理によって、供試機器ノイズに係る電磁界強度が抑圧されている様子を示す説明図である。 供試機器1の中央部に試験信号が印加された場合の電磁ノイズ分布の表示例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるノイズ検出装置の制御部8内の周期発生回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態2によるノイズ検出装置の処理内容(ノイズ検出方法)を示すフローチャートである。 制御部8内の周期発生回路による遅延信号の生成タイミングを示す説明図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるノイズ検出装置を示す構成図である。
図1において、供試機器1は誤動作の評価対象であり、例えば、電子部品が実装されているプリント基板などの電子機器が該当する。
接続ケーブル2は供試機器1上の配線パターンや電子部品などと接続されており、試験用のノイズである試験信号が接続ケーブル2に印加されると、試験信号が供試機器1内に侵入し、供試機器1上の配線パターンや電子部品などを介して外部へ放射される。
パルスノイズ生成部3は制御部8の指示の下、試験用のノイズであるパルス信号を試験信号として繰り返し発生する信号源である。
印加プローブ4は供試機器1の接続ケーブル2をクランプする非接触型の電流印加プローブであり、パルスノイズ生成部3から発生された試験信号を電磁誘導によって接続ケーブル2に印加する。
ここでは、印加プローブ4が電流印加プローブである例を示しているが、パルスノイズ生成部3から発生された試験信号を印加することができれば、電流印加プローブ以外のプローブを用いるようにしてもよい。例えば、接続ケーブル2に電気的に接触して試験信号を印加する接触型プローブ(例えば、コンデンサプローブ:CDN(Coupling Decoupling Network)や、照射アンテナなどを用いるようにしてもよい。
なお、パルスノイズ生成部3及び印加プローブ4から試験信号印加手段が構成されている。
検出プローブ5は例えば微小なループコイルを内蔵している近磁界プローブなどで構成されており、パルスノイズ生成部3から発生された試験信号が供試機器1に印加されることで、供試機器1から発生する電磁界の強度を繰り返し検出する強度検出処理を実行し、その電磁界強度の検出信号をオシロスコープ6に出力する。
検出プローブ5は制御部8の指示の下、検出プローブ5と供試機器1間の相対的な位置関係が同一の位置で、上記の強度検出処理をM回実行する。
オシロスコープ6は検出プローブ5から検出信号を受ける毎に、その検出信号の信号レベルを測定することで、供試機器1で発生している電磁界の強度を測定し、その測定結果を制御部8及びデータ処理部9に出力する。
ここでは、オシロスコープ6が、検出プローブ5から出力された検出信号の信号レベルを測定する例を示しているが、例えば、電圧計などを用いて、検出信号の信号レベルである電圧を測定して、その測定結果を制御部8及びデータ処理部9に出力するようにしてもよい。
なお、検出プローブ5及びオシロスコープ6から電磁界強度検出手段が構成されている。
可動部7は制御部8の指示の下、検出プローブ5を支持した状態でX軸方向(横方向)、Y軸方向(縦方向)、Z軸方向(高さ方向)及びθ方向(回転方向)に移動することで、検出プローブ5を走査する移動機構である。
一般に検出プローブ5から出力される検出信号の信号レベルは、検出プローブ5が供試機器1に近づくと上昇して、供試機器1から離れると低下するため、検出プローブ5を支持している可動部7が、供試機器1の形状に合わせてZ軸方向に移動するように、制御部8によって制御される。
また、検出プローブ5は、微小なループコイルによって構成されており、ループコイルの角度に応じてループを通過する磁束が変化して検出信号のレベルが変化するため、検出プローブ5を支持している可動部7がθ方向にも回転できるように構成されている。
制御部8は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、ノイズ検出装置を構成している各処理部を制御する。
例えば、制御部8はデータ処理部9での電磁界強度の平均化処理が完了する毎に、検出プローブ5を支持している可動部7の位置を移動させることで、検出プローブ5と供試機器1間の相対的な位置関係を変更する処理を実施する。ここでは、可動部7の位置を移動させることで、検出プローブ5と供試機器1間の相対的な位置関係を変更しているが、供試機器1の位置を移動させることで、検出プローブ5と供試機器1間の相対的な位置関係を変更するようにしてもよい。
また、制御部8はパルスノイズ生成部3から発生される試験信号の時間間隔を制御する処理を実施する。この試験信号の時間間隔は、供試機器1で生じることが想定される試験信号の多重反射の回数と供試機器1の寸法に基づいて算出される。
なお、可動部7及び制御部8は位置関係変更手段を構成しており、制御部8は試験信号印加手段を構成している。
データ処理部9は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、制御部8の指示の下、検出プローブ5と供試機器1間の相対的な位置関係が同一の位置で、オシロスコープ6によりM回測定された電磁界強度を平均化する処理を実施する。
即ち、データ処理部9はオシロスコープ6によりM回測定された電磁界強度の平均値を算出し、その電磁界強度の平均値を記録部10に格納する処理を実施する。
また、データ処理部9は供試機器1における全てのノイズ検出位置(可動部7によって移動される全ての検出プローブ5の位置)での電磁界強度の平均値を供試機器1の位置座標上にマッピングすることで、電磁ノイズ分布を示すノイズ分布データ(平均値のマッピング結果)を生成し、そのノイズ分布データを記録部10に格納する処理を実施する。なお、データ処理部9は平均化手段及び電磁ノイズ分布表示手段を構成している。
記録部10は例えばRAMやハードディスクなどの記憶装置から構成されており、データ処理部9により算出された各ノイズ検出位置での電磁界強度の平均値や、データ処理部9により生成されたノイズ分布データなどを記録する。なお、記録部10は記録手段を構成している。
表示部11は例えばGPU(Graphics Processing Unit)や液晶ディスプレイなどから構成されており、制御部8の指示の下、データ処理部9により生成されたノイズ分布データにしたがって電磁ノイズ分布などを表示する処理を実施する。なお、表示部11は電磁ノイズ分布表示手段を構成している。
図1の例では、ノイズ検出装置の構成要素であるパルスノイズ生成部3、印加プローブ4、検出プローブ5、オシロスコープ6、可動部7、制御部8、データ処理部9、記録部10及び表示部11のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを示しているが、ノイズ検出装置の一部(例えば、制御部8、データ処理部9、記録部10及び表示部11)がコンピュータで構成されていてもよい。
ノイズ検出装置の一部(例えば、制御部8、データ処理部9、記録部10及び表示部11)をコンピュータで構成する場合、記録部10をコンピュータの内部メモリ又は外部メモリ上に構成するとともに、制御部8、データ処理部9及び表示部11の処理内容記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2はこの発明の実施の形態1によるノイズ検出装置の処理内容(ノイズ検出方法)を示すフローチャートである。
図3はパルスノイズ生成部3により発生されたパルス状の試験信号を示すグラフ図であり、図4は試験信号が供試機器1に印加されたときに検出プローブ5により検出される信号の信号レベルを示すグラフ図である。図3及び図4において、横軸が時間、縦軸が信号レベルを示している。
パルスノイズ生成部3が1つの試験信号を発生することで、1つの試験信号が供試機器1に印加されると(図3を参照)、図4に示すように、検出プローブ5が当該試験信号に係る電磁界強度を検出するが、供試機器ノイズ(供試機器1の通常動作で発生するノイズであり、試験信号と無関係に発生するノイズ)に係る電磁界強度も検出する。
図5は供試機器1内を伝搬する試験信号の反射の様子と検出プローブ5により検出される信号の時系列波形を示す説明図である。
図4のグラフ図では、検出プローブ5が1つの試験信号に係る電磁界強度を検出しているが、図5(a)に示すように、供試機器1に印加された試験信号は、供試機器1の内(例えば、供試機器1の基板端や部品など)で反射を繰り返すため、図5(b)に示すように、検出プローブ5では、供試機器1内で反射された試験信号に係る電磁界強度を複数回検出する。
ただし、供試機器1内で反射される試験信号は、反射の際に生じる損失や放射等によって時間と共に振幅が減少し、一定の時間の後には無視できるほどに小さくなる。
供試機器1内で反射された試験信号の振幅が大きい段階で、次の試験信号を供試機器1に印加すると、検出プローブ5によって検出された信号が、供試機器1内で反射された試験信号に係る電磁界強度であるのか、次の試験信号に係る電磁界強度であるのかを区別することができないので、供試機器1内で反射された試験信号の振幅が無視できるほどに小さくなってから、次の試験信号を供試機器1に印加する必要がある。
次に動作について説明する。
制御部8は、ノイズ検出装置の前処理として、供試機器1内で反射された試験信号の振幅が無視できるほどに小さくなってから、次の試験信号を供試機器1に印加するようにするため、パルスノイズ生成部3から発生される試験信号の時間間隔であるパルス発生周期Tを設定する(ステップST1)。
即ち、制御部8は、予め、供試機器1で生じることが想定される試験信号の多重反射の回数N(例えば、N=5)を設定し、下記の式(1)に示すように、その多重反射の回数Nと供試機器1の長辺の長さL(供試機器1の寸法)から、供試機器1内で反射された試験信号の振幅が無視できるほどに小さくなるまでの最小時間Tminを算出する。
Figure 0006312535
式(1)において、cは光速である。
制御部8は、最小時間Tminを算出すると、その最小時間Tminと一致する時間、あるいは、その最小時間Tminより少し長い時間をパルス発生周期Tに設定する。
≧Tmin
なお、パルス発生周期Tが最小時間Tminより長すぎると、ノイズの検出処理に長時間を要することになるので、パルス発生周期Tは最小時間Tminと概ね一致していることが望ましい。
ここでは、供試機器1の寸法として、供試機器1の長辺の長さLを用いて、供試機器1内で反射された試験信号の振幅を無視することが可能な最小時間Tminを算出しているが、さらに、供試機器1の短辺の長さLを用いて、試験信号の振幅を無視することが可能な最小時間Tminを算出するようにしてもよい。
次に、制御部8は、最初にノイズを検出する初期位置(x,y)(例えば、(x,y)=(0,0)の位置)まで、検出プローブ5を支持している可動部7を移動させる制御信号を可動部7に出力する(ステップST2)。
制御部8は、可動部7の移動が完了すると、1回の試験信号の印加に伴う電磁界強度の信号波形のサンプリング回数Nを設定するとともに、その電磁界強度の信号波形の平均化を行うために必要な信号波形数Mを設定する(ステップST3)。
また、制御部8は、電磁界強度の信号波形の平均化処理を実施する時間区分数Dを設定する。
ここで、図6はパルス発生周期T内でのN回の電磁界強度Vの検出処理を示す説明図である。
図6の波形は、1回の試験信号の印加に伴う電磁界強度の信号波形の時間変化を示しており、●は検出プローブ5による電磁界強度のサンプリング点である。
図6の例では、時間区分数Dが4に設定されており、各時間区分に属しているサンプリング点の数が8である。
詳細は後述するが、図1のノイズ検出装置は、供試機器ノイズに係る電磁界強度を抑圧するために、同一のノイズ検出位置で、複数の電磁界強度の信号波形を取得する。したがって、上記の信号波形数Mは、多い程、供試機器ノイズに係る電磁界強度の抑圧効果を高めることができるが、多過ぎると、ノイズの検出処理が完了するまでに長時間を要することになるので、供試機器1のノイズ特性等を考慮して、適正な信号波形数を設定することが望ましい。
制御部8は、サンプリング回数Nや信号波形数M等を設定すると、先に設定したパルス発生周期Tで試験信号を発生する旨をパルスノイズ生成部3に指示する。
パルスノイズ生成部3は、制御部8の指示の下、試験信号を発生する(ステップST4)。即ち、パルスノイズ生成部3は、パルス発生周期Tで試験信号を繰り返し発生する。
印加プローブ4は、パルスノイズ生成部3が試験信号を発生すると、その試験信号を電磁誘導によって接続ケーブル2に印加する。これにより、試験信号が供試機器1に印加される。
検出プローブ5は、印加プローブ4が試験信号を接続ケーブル2に印加すると、図6に示すように、制御部8の指示の下で、サンプリング回数Nだけ、供試機器1から発生する電磁界の強度V(n=1,2,・・・,N)を検出する強度検出処理を実行し、その電磁界強度Vに対応する信号レベル(電圧)の検出信号を順番にオシロスコープ6に出力する。
オシロスコープ6は、検出プローブ5から検出信号を受ける毎に、その検出信号の信号レベルを測定することで、供試機器1で発生している電磁界の強度Vを測定し、その測定結果を制御部8及びデータ処理部9に出力する(ステップST5)。
データ処理部9は、オシロスコープ6により測定された電磁界強度Vを記録部10に記録する(ステップST6)。
ステップST4〜ST6の処理は、同一のノイズ検出位置での電磁界強度の信号波形の取込み回数が、平均化を行うために必要な信号波形数Mに到達するまで繰り返し実施される(ステップST7)。このため、記録部10には、下記の式(2)に示すようなサンプリング回数N分の電磁界強度V(n=1,2,・・・,N)がM組記録される。
=V,V,・・・,V (2)
ただし、m=1,2,・・・,Mである。
制御部8は、同一のノイズ検出位置での電磁界強度の信号波形の取込み回数が、平均化を行うために必要な信号波形数Mに到達したか否かを判定し、信号波形の取込み回数が信号波形数Mに到達していれば(ステップST7:Yesの場合)、M組の電磁界強度Vの平均化指示をデータ処理部9に出力する。
データ処理部9は、制御部8からM組の電磁界強度Vの平均化指示を受けると、記録部10から、同一のノイズ検出位置でのM組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)を読み出し、各々の時間区分毎に、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の平均値Vmeanを算出し、M組の電磁界強度Vの平均値Vmeanを記録部10に記録する(ステップST8)。
Figure 0006312535
図6の例では、時間区分数Dが4に設定されているので、時間区分(1)でのM組の電磁界強度Vの平均値Vmeanと、時間区分(2)でのM組の電磁界強度Vの平均値Vmeanと、時間区分(3)でのM組の電磁界強度Vの平均値Vmeanと、時間区分(4)でのM組の電磁界強度Vの平均値Vmeanとが算出されて記録部10に記録される。
この実施の形態1では、データ処理部9が、時間区分毎に、M組の電磁界強度Vの平均値Vmeanを算出している例を示しているが、オシロスコープ6が実装している平均化機能を用いて、時間区分毎に、M組の電磁界強度Vの平均値Vmeanを算出するようにしてもよい。
制御部8は、データ処理部9が、各時間区分におけるM組の電磁界強度Vの平均値Vmeanを記録部10に記録すると、全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理が完了しているか否かを判定し、未だノイズ検出処理が完了していなければ(ステップST9:Noの場合)、次にノイズを検出する位置(x,y)まで、検出プローブ5を支持している可動部7を移動させる制御信号を可動部7に出力する(ステップST10)。
制御部8は、可動部7の移動が完了すると、先に設定したパルス発生周期Tで試験信号を発生する旨をパルスノイズ生成部3に指示する。
これにより、次のノイズ検出位置(x,y)で、ステップST4〜ST7の処理が繰り返し実施されることで、次のノイズ検出位置(x,y)での電磁界強度の信号波形がM個取り込まれたのち、時間区分毎に、M組の電磁界強度Vの平均値Vmeanが算出されて記録部10に記録される(ステップST8)。
ここで、図7は電磁ノイズ分布の座標系を示す説明図である。
図7において、x軸,y軸は供試機器1上のノイズ検出位置を示す軸であり、t軸は時間軸を表している。
また、Tは(d=1,2,・・・,D)は各時間区分での電磁ノイズ分布を表している。
図中、(0,0)は原点であり、供試機器1の左下端の位置である。(x,y)は供試機器1の右上端の位置である。
全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理が完了すると(ステップST9:Yesの場合)、記録部10には、全てのノイズ検出位置における各時間区分での電磁界強度Vの平均値Vmeanが記録される。
下記の式(4)は、全てのノイズ検出位置におけるd番目の時間区分での電磁界強度Vの平均値Vmeanを表している。
Figure 0006312535
図8はデータ処理部9によるM組の電磁界強度Vの平均化処理によって、供試機器ノイズ(供試機器1の通常動作で発生するノイズ)に係る電磁界強度が抑圧されている様子を示す説明図である。
M回の試験信号の印加タイミングであるパルス発生周期Tは同一であるため、平均化処理が実施されても、試験信号に係る電磁界強度Vのレベルは低下しない。
これに対して、供試機器ノイズは、発生するタイミングが一定ではないため、平均化処理が実施されることで、電磁界強度Vのレベルが低下する。
よって、データ処理部9によるM組の電磁界強度Vの平均化処理によって、供試機器ノイズに係る電磁界強度が抑圧される。
制御部8は、全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理が完了すると(ステップST9:Yesの場合)、電磁ノイズ分布データの生成指示をデータ処理部9に出力する。
データ処理部9は、制御部8から電磁ノイズ分布データの生成指示を受けると、記録部10から、時間区分毎に、全てのノイズ検出位置での電磁界強度Vの平均値Vmeanを読み出し、全てのノイズ検出位置での電磁界強度Vの平均値Vmeanを供試機器1の位置座標上にマッピングすることで、電磁ノイズ分布を示すノイズ分布データ(ノイズ検出位置と電磁界強度Vの平均値Vmeanとの関係を示すデータであり、式(4)に相当するデータである)を生成し、そのノイズ分布データを記録部10に記録する(ステップST11)。これにより、時間区分数Dと等しい数のノイズ分布データが記録部10に記録される。
データ処理部9がD個のノイズ分布データを記録部10に記録すると、ノイズ分布検出処理(全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理、ノイズ分布データの生成処理)が完了する。
制御部8は、ノイズ分布検出処理が完了すると、D個のノイズ分布データの中から、表示対象の電磁ノイズ分布を示すノイズ分布データの選択を受け付ける処理を開始し、ユーザが図示せぬユーザインタフェース(例えば、キーボードやマウスなど)を用いて、所望のノイズ分布データを選択すると、そのノイズ分布データが示す電磁ノイズ分布の表示指示を表示部11に出力する。
表示部11は、制御部8から電磁ノイズ分布の表示指示を受けると、記録部10からデータ処理部9を介して、ユーザにより選択されたノイズ分布データを読み出し、そのノイズ分布データにしたがって電磁ノイズ分布を画面に表示する(ステップST12)。
ここで、図9は供試機器1の中央部に試験信号が印加された場合の電磁ノイズ分布の表示例を示す説明図である。
図9では、時刻t=0の電磁ノイズ分布、t=Tの電磁ノイズ分布、t=Tの電磁ノイズ分布を例示している(0<T<T)。
時刻t=0では、供試機器1の中央部のみノイズが伝搬しているが、時間の経過に伴ってノイズが周囲に伝搬している様子を示している。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、試験信号が印加される毎に、供試機器1から発生する電磁界の強度を検出する検出プローブ5及びオシロスコープ6を設け、データ処理部9が、検出プローブ5及びオシロスコープ6によって検出された電磁界強度を平均化するように構成したので、試験信号の印加に伴って供試機器1から発生する電磁界の強度に含まれている供試機器ノイズに係る電磁界の強度を抑圧することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、データ処理部9により算出された電磁界強度Vの平均値Vmeanを供試機器1の位置座標上にマッピングし、そのマッピング結果である電磁ノイズ分布を表示するように構成したので、供試機器ノイズの影響を受けずに、試験信号の伝搬経路を正確に特定することができる効果を奏する。
この実施の形態1では、データ処理部9が、同一のノイズ検出位置でのM組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の平均化処理として、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の平均値Vmeanを算出する例を示したが、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の平均化処理は平均値の算出処理に限るものではなく、例えば、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の中央値を算出する処理や、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の最頻値を算出する処理を実施するようにしてもよい。
M組の電磁界強度Vの中央値や最頻値を算出する場合でも、供試機器ノイズに係る電磁界強度を抑圧することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、データ処理部9が、同一のノイズ検出位置でのM組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)を平均化することで、供試機器ノイズに係る電磁界強度を抑圧するものを示したが、供試機器ノイズが発生するタイミングが一定であって、かつ、試験信号の印加タイミングであるパルス発生周期Tと一致する場合には、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)を平均化しても、供試機器ノイズに係る電磁界強度を抑圧することができない。
そこで、この実施の形態2では、供試機器ノイズが発生するタイミングが一定であって、かつ、試験信号の印加タイミングと一致する場合でも、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)を平均化することで、供試機器ノイズに係る電磁界強度を抑圧することができるようにするために、パルスノイズ生成部3が発生する試験信号の時間間隔をランダムにしている。
図10はこの発明の実施の形態2によるノイズ検出装置の制御部8内の周期発生回路を示す構成図である。
図10において、基準クロック発生部21は基準クロックを発生するクロックである。
周期T設定部22は供試機器1で生じることが想定される試験信号の多重反射の回数Nと供試機器1の長辺の長さLから、パルス発生周期Tを設定する処理を実施する。
周期T遅延部23は基準クロック発生部21から発生される基準クロックの1周期分以上のStart信号を受けると、そのStart信号を周期T設定部22により設定されたパルス発生周期Tだけ遅延させて、その遅延信号を出力する処理を実施する。
乱数発生器24は乱数によってランダム周期Trndを設定する処理を実施する。
周期Trnd遅延部25は周期T遅延部23から出力された遅延信号を乱数発生器24により設定されたランダム周期Trndだけ遅延させて、その遅延信号をパルスノイズ生成部3に出力する処理を実施する。
パルスノイズ生成部3は、周期Trnd遅延部25から遅延信号を受けたタイミングで試験信号を発生する。
次に動作について説明する。
図11はこの発明の実施の形態2によるノイズ検出装置の処理内容(ノイズ検出方法)を示すフローチャートである。
図12は制御部8内の周期発生回路による遅延信号の生成タイミングを示す説明図である。
制御部8の周期T設定部22は、ノイズ検出装置の前処理として、供試機器1内で反射された試験信号の振幅が無視できるほどに小さくなってから、次の試験信号を供試機器1に印加するようにするため、上記実施の形態1と同様に、パルスノイズ生成部3から発生される試験信号の時間間隔であるパルス発生周期Tを設定する(ステップST1)。
次に、制御部8は、上記実施の形態1と同様に、最初にノイズを検出する初期位置(x,y)まで、検出プローブ5を支持している可動部7を移動させる制御信号を可動部7に出力する(ステップST2)。
制御部8は、可動部7の移動が完了すると、上記実施の形態1と同様に、1回の試験信号の印加に伴う電磁界強度の信号波形のサンプリング回数Nを設定するとともに、その電磁界強度の信号波形の平均化を行うために必要な信号波形数Mを設定する(ステップST3)。
また、制御部8は、電磁界強度の信号波形の平均化処理を実施する時間区分数Dを設定する。
制御部8の周期T遅延部23は、基準クロック発生部21から発生される基準クロックの1周期分以上のStart信号を受けると(Start信号は、サンプリング回数N等の設定が完了した時点で、周期発生回路以外の制御部8から出力される)、そのStart信号を周期T設定部22により設定されたパルス発生周期Tだけ遅延させて、その遅延信号を周期Trnd遅延部25に出力する。
周期T遅延部23から周期Trnd遅延部25に出力される遅延信号の時間は、周期T遅延部23がStart信号を受けてから、パルス発生周期Tの時間が経過した時間である。
制御部8の乱数発生器24は、乱数によってランダム周期Trndを設定する(ステップST21)。
制御部8の周期Trnd遅延部25は、周期T遅延部23から遅延信号を受けると、その遅延信号を乱数発生器24により設定されたランダム周期Trndだけ遅延させて、その遅延信号をパルスノイズ生成部3に出力する。
周期Trnd遅延部25からパルスノイズ生成部3に出力される遅延信号の時間は、図12に示すように、周期T遅延部23がStart信号を受けてから、パルス発生周期Tとランダム周期Trndの合計時間が経過した時間である。ただし、ランダム周期Trndは毎回異なるため、この遅延信号の遅延時間は毎回異なる。
パルスノイズ生成部3は、制御部8の周期Trnd遅延部25から遅延信号を受けると、試験信号を発生する(ステップST4)。
印加プローブ4は、パルスノイズ生成部3が試験信号を発生すると、上記実施の形態1と同様に、その試験信号を電磁誘導によって接続ケーブル2に印加する。これにより、試験信号が供試機器1に印加される。
検出プローブ5は、印加プローブ4が試験信号を接続ケーブル2に印加すると、上記実施の形態1と同様に、制御部8の指示の下で、サンプリング回数Nだけ、供試機器1から発生する電磁界の強度V(n=1,2,・・・,N)を検出する強度検出処理を実行し、その電磁界強度Vに対応する信号レベル(電圧)の検出信号を順番にオシロスコープ6に出力する。
オシロスコープ6は、検出プローブ5から検出信号を受ける毎に、その検出信号の信号レベルを測定することで、供試機器1で発生している電磁界の強度Vを測定し、その測定結果を制御部8及びデータ処理部9に出力する(ステップST5)。
データ処理部9は、オシロスコープ6により測定された電磁界強度Vを記録部10に記録する(ステップST6)。
ステップST21,ST4〜ST6の処理は、同一のノイズ検出位置での電磁界強度の信号波形の取込み回数が、平均化を行うために必要な信号波形数Mに到達するまで繰り返し実施される(ステップST7)。このため、記録部10には、上記の式(2)に示すようなサンプリング回数N分の電磁界強度V(n=1,2,・・・,N)がM組記録される。
制御部8は、同一のノイズ検出位置での電磁界強度の信号波形の取込み回数が、平均化を行うために必要な信号波形数Mに到達したか否かを判定し、信号波形の取込み回数が信号波形数Mに到達していれば(ステップST7:Yesの場合)、M組の電磁界強度Vの平均化指示をデータ処理部9に出力する。
データ処理部9は、制御部8からM組の電磁界強度Vの平均化指示を受けると、上記実施の形態1と同様に、記録部10から、同一のノイズ検出位置でのM組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)を読み出し、上記の式(3)に示すように、各々の時間区分毎に、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)の平均値Vmeanを算出し、M組の電磁界強度Vの平均値Vmeanを記録部10に記録する(ステップST8)。
制御部8は、データ処理部9が、各時間区分におけるM組の電磁界強度Vの平均値Vmeanを記録部10に記録すると、上記実施の形態1と同様に、全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理が完了しているか否かを判定し、未だノイズ検出処理が完了していなければ(ステップST9:Noの場合)、次にノイズを検出する位置(x,y)まで、検出プローブ5を支持している可動部7を移動させる制御信号を可動部7に出力する(ステップST10)。
制御部8は、可動部7の移動が完了すると、上記と同様に、ランダム周期Trndを設定してから、パルス発生周期Tとランダム周期Trndの合計時間だけ遅延した遅延信号をパルスノイズ生成部3に指示する。
これにより、次のノイズ検出位置(x,y)で、ステップSTST21,ST4〜ST7の処理が繰り返し実施されることで、次のノイズ検出位置(x,y)での電磁界強度の信号波形がM個取り込まれたのち、時間区分毎に、M組の電磁界強度Vの平均値Vmeanが算出されて記録部10に記録される(ステップST8)。
制御部8は、全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理が完了すると(ステップST9:Yesの場合)、上記実施の形態1と同様に、電磁ノイズ分布データの生成指示をデータ処理部9に出力する。
データ処理部9は、制御部8から電磁ノイズ分布データの生成指示を受けると、上記実施の形態1と同様に、記録部10から、時間区分毎に、全てのノイズ検出位置での電磁界強度Vの平均値Vmeanを読み出し、全てのノイズ検出位置での電磁界強度Vの平均値Vmeanを供試機器1の位置座標上にマッピングすることで、電磁ノイズ分布を示すノイズ分布データを生成し、そのノイズ分布データを記録部10に記録する(ステップST11)。これにより、時間区分数Dと等しい数のノイズ分布データが記録部10に記録される。
データ処理部9がD個のノイズ分布データを記録部10に記録すると、ノイズ分布検出処理(全てのノイズ検出位置でのノイズ検出処理、ノイズ分布データの生成処理)が完了する。
制御部8は、ノイズ分布検出処理が完了すると、上記実施の形態1と同様に、D個のノイズ分布データの中から、表示対象の電磁ノイズ分布を示すノイズ分布データの選択を受け付ける処理を開始し、ユーザが図示せぬユーザインタフェース(例えば、キーボードやマウスなど)を用いて、所望のノイズ分布データを選択すると、そのノイズ分布データが示す電磁ノイズ分布の表示指示を表示部11に出力する。
表示部11は、制御部8から電磁ノイズ分布の表示指示を受けると、記録部10からデータ処理部9を介して、ユーザにより選択されたノイズ分布データを読み出し、そのノイズ分布データにしたがって電磁ノイズ分布を画面に表示する(ステップST12)。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、試験信号を繰り返し印加する際、その試験信号の時間間隔であるパルス発生周期Tに対してランダム周期Trndを加算し、ランダム周期加算後の時間間隔で試験信号を印加するように構成したので、供試機器ノイズが発生するタイミングが一定であって、かつ、試験信号の印加タイミングであるパルス発生周期Tと一致する場合でも、M組の電磁界強度V(m=1,2,・・・,M)を平均化することで、供試機器ノイズに係る電磁界強度を抑圧することができる効果を奏する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 供試機器、2 接続ケーブル、3 パルスノイズ生成部(試験信号印加手段)、4 印加プローブ(試験信号印加手段)、5 検出プローブ(電磁界強度検出手段)、6 オシロスコープ(電磁界強度検出手段)、7 可動部(位置関係変更手段)、8 制御部(位置関係変更手段、試験信号印加手段)、9 データ処理部(平均化手段、電磁ノイズ分布表示手段)、10 記録部(記録手段)、11 表示部(電磁ノイズ分布表示手段)、21 基準クロック発生部、22 周期T設定部、23 周期T遅延部、24 乱数発生器、25 周期Trnd遅延部。

Claims (6)

  1. 誤動作の評価対象である供試機器に対して、試験用のノイズである試験信号を繰り返し印加する試験信号印加手段と、
    前記試験信号印加手段により試験信号が印加される毎に、当該試験信号により前記供試機器から発生した電磁界の強度の時間変化である信号波形を検出する電磁界強度検出手段と、
    前記電磁界強度検出手段により検出された複数の試験信号についての前記信号波形における電磁界強度を平均化する平均化手段と、
    前記平均化手段により平均化された電磁界強度を記録する記録手段と、
    前記平均化手段による電磁界強度の平均化処理が完了すると、前記電磁界強度検出手段と前記供試機器間の相対的な位置関係を変更する位置関係変更手段と
    を備えたノイズ検出装置。
  2. 前記平均化手段は、前記電磁界強度検出手段により検出された電磁界強度の平均化処理として、前記電磁界強度の平均値、中央値又は最頻値を算出する処理を実施することを特徴とする請求項1記載のノイズ検出装置。
  3. 前記平均化手段により平均化された電磁界強度を前記供試機器の位置座標上にマッピングし、前記電磁界強度のマッピング結果である電磁ノイズ分布を表示する電磁ノイズ分布表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のノイズ検出装置。
  4. 前記試験信号印加手段は、予め前記供試機器で生じることが想定される試験信号の多重反射の回数を設定して、前記多重反射の回数と前記供試機器の寸法から、繰り返し印加する試験信号の時間間隔を算出し、前記時間間隔で試験信号を繰り返し印加することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のノイズ検出装置。
  5. 前記試験信号印加手段は、予め前記供試機器で生じることが想定される試験信号の多重反射の回数を設定して、前記多重反射の回数と前記供試機器の寸法から、繰り返し印加する試験信号のランダムな時間間隔を算出し、前記ランダムな時間間隔で試験信号を繰り返し印加することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のノイズ検出装置。
  6. 試験信号印加手段が、誤動作の評価対象である供試機器に対して、試験用のノイズである試験信号を繰り返し印加する試験信号印加処理ステップと、
    電磁界強度検出手段が、前記試験信号印加処理ステップで試験信号が印加される毎に、当該試験信号により前記供試機器から発生した電磁界の強度の時間変化である信号波形を検出する電磁界強度検出処理ステップと、
    平均化手段が、前記電磁界強度検出処理ステップで検出された複数の試験信号についての前記信号波形における電磁界強度を平均化する平均化処理ステップと、
    記録手段が、前記平均化処理ステップで平均化された電磁界強度を記録する記録処理ステップと、
    位置関係変更手段が、前記平均化処理ステップでの電磁界強度の平均化処理が完了すると、前記電磁界強度検出手段と前記供試機器間の相対的な位置関係を変更する位置関係変更処理ステップと
    を備えたノイズ検出方法。
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