JP6312450B2 - 受光素子および受光素子を備えた太陽電池 - Google Patents
受光素子および受光素子を備えた太陽電池 Download PDFInfo
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Description
「超格子半導体層」は、障壁層と量子ドット層とが複数回繰り返し積層されて構成された超格子構造を有する。障壁層および量子ドット層はともに化合物半導体材料からなる。障壁層は量子ドット層よりもバンドギャップエネルギーが大きい。
「伝導帯第一超格子ミニバンド」とは、超格子構造の伝導帯側の基底準位により形成された超格子ミニバンドを意味する。
[受光素子の構成]
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る受光素子を備えた太陽電池の構成を示す概略断面図である。受光素子は、障壁層8と量子ドット7を含む量子ドット層6とが交互に繰り返し積層された超格子構造を有する超格子半導体層10を備える。
超格子半導体層10は、n型半導体層4とp型半導体層1との間に配置される。
q≧(3d+10)/100 (式A)
の関係を示す。
q≧(3d+15)/100(式B)
の関係を示すことが好ましい。このとき、量子ドット構造がタイプI構造であるときの輻射寿命(約1〜2ns)よりも輻射寿命を2桁大きくすることができ、受光素子からのキャリアの取り出し効率がさらに向上する。
n型半導体層4は、n型不純物を含む半導体からなる。
p型半導体層は、p型不純物を含む半導体からなる。
実施形態2の受光素子は、基本的には実施形態1と同様の構成を有する。実施形態1と異なる点は、p型半導体1の代わりにn型半導体層を用いることである。これにより、実施形態2の受光素子は、2つのn型半導体層と、その間に挟まれた超格子半導体層とから構成されるnin接合を備える。さらに電極を備えることで、受光により生成されたキャリアを取り出し、受光素子として機能させることができる。
[太陽電池の構成]
実施形態1に係る受光素子を備えた太陽電池の構成を図1を用いて説明する。
バッファ層としては、たとえばn+−GaAsxSb1-x層(0≦x≦1)を用いることができる。バッファ層の厚さは、たとえば100nm〜500nmとすることができる。
以下に、太陽電池の製造方法の一例を説明する。
[量子型赤外線センサー]
実施形態1の受光素子は、量子型赤外線センサーに用いることができる。
[評価方法]
歪とピエゾ電界の効果との影響を考慮に入れた8バンドk・pハミルトニアンの平面波展開法を用いて、超格子構造のミニバンド構造、輻射寿命をシミュレーションした。
実施例1では、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。超格子半導体層では、障壁層を構成する母体半導体材料にガリウム砒素アンチモン(GaAs0.80Sb0.20)、量子ドット材料にインジウム砒素(InAs)を用いた。本実施例では、母体半導体材料をGaAsxSb1-xとし、量子ドット材料をInyGa1-yAsとしたが、x及びyの値は適宜変更することができるし、異なる半導体材料であってもよい。
<比較例1>
比較例1では、実施例1の障壁層をガリウム砒素アンチモン(GaAs0.855Sb0.15)とした以外は実施例1と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
比較例2では、実施例1の量子ドット間の積層方向の距離を5nmとした以外は実施例1と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
式1を用いて超格子半導体層における伝導帯第一超格子ミニバンドおよび価電子帯第一超格子ミニバンド間の輻射寿命(超格子波数Kz=0)を算出したところ、10nsであった。
実施例2では、実施例1の量子ドットの面内方向の直径サイズを25nm、量子ドットの積層方向のサイズ(高さ)を3nmとした以外は実施例1と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。実施例2は、実施例1に加えて、一般的な作製方法により得られる現実的な量子ドットサイズを想定している。
実施例3では、実施例1の量子ドットの面内方向の直径サイズを20nm、量子ドットの積層方向のサイズ(高さ)を5nmとした以外は実施例1と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。実施例3は、実施例1および実施例2に加えて、一般的な作製方法により得られる現実的な量子ドットサイズを想定している。
実施例4では、実施例1の量子ドット間の積層方向の距離を2nmとした以外は実施例1と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
実施例5では、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。超格子半導体層では、障壁層を構成する母体半導体材料にガリウム砒素アンチモン(GaAs0.85Sb0.15)、量子ドット材料にインジウム砒素(InAs)を用いた。
実施例6では、実施例4の障壁層をガリウム砒素アンチモン(GaAs0.70Sb0.30)とした以外は実施例6と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
実施例7では、実施例6の量子ドット間の積層方向の距離を4nmとした以外は実施例6と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
実施例8では、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。超格子半導体層では、障壁層を構成する母体半導体材料にガリウム砒素アンチモン(GaAs0.75Sb0.25)、量子ドット材料にインジウム砒素(InAs)を用いた。
実施例9では、実施例8の量子ドット間の積層方向の距離を3nmとした以外は実施例8と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
比較例3では、実施例8の量子ドット間の積層方向の距離を6nmとした以外は実施例8と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
実施例10では、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。超格子半導体層では、障壁層を構成する母体半導体材料にガリウム砒素アンチモン(GaAs0.65Sb0.35)、量子ドット材料にインジウム砒素(InAs)を用いた。
実施例11では、実施例9の量子ドット材料をIn0.80Ga0.20Asとした以外は実施例9と同様に超格子半導体層を作製し、超格子半導体層に対してバンド計算を行い、輻射寿命をシミュレーションした。
実施例1では、超格子構造の積層方向の量子ドット間距離であるd(nm)が3であることから式Aの右辺は0.19であり、障壁層のSb/(Sb+As)比を示す値であるqは0.20であることから、式Aを満たす。量子ドット構造がタイプI構造であるとき、輻射寿命は一般的に1〜2nsであることから、輻射寿命31nsが得られる実施例1ではキャリアの取り出し効率が向上する。一方で、比較例1は、実施例1の障壁層のSb/(Sb+As)比を示す値であるqが0.15となるものであり、式Aを満たさず、輻射寿命は5nsと小さい。比較例2においても、実施例1の超格子構造の積層方向の量子ドット間距離であるd(nm)が5となるものであり、式Aの右辺が0.25であることから式Aを満たさず、輻射寿命は10nsと小さい。
Claims (4)
- 障壁層と、量子ドットを含む量子ドット層とが交互に繰り返し積層された超格子構造を有する超格子半導体層を備え、
前記超格子半導体層の超格子構造のバンド構造はタイプII構造であり、
前記障壁層は、Ga、AsおよびSbを含み、又は、Ga、Al、AsおよびSbを含み、
前記量子ドット層はInおよびAsを含み、
前記障壁層の組成比Sb/(Sb+As)で表わされる値qと前記超格子半導体層の積層方向における前記量子ドット間の距離d(nm)とが、q≧(3d+10)/100の関係を示す、受光素子。 - 前記障壁層の組成比Sb/(Sb+As)で表わされる値qと前記超格子半導体層の積層方向における前記量子ドット間の距離d(nm)とが、q≧(3d+15)/100の関係を示す、請求項1に記載の受光素子。
- さらにp型半導体層とn型半導体層とを備え、
前記p型半導体層と前記n型半導体層とに挟まれた前記超格子構造とを備えた請求項1または2に記載の受光素子。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の受光素子を備えた太陽電池。
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