JP6311311B2 - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の電子装置の構造およびその製造方法に関する。
近年、順方向に電流を供給すると発光する発光素子が開発されている。その中でも、例えば、有機蛍光性物質の電界発光現象を利用した発光素子である、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と記載する。)が、広く活用されている。
例えば、特許文献1では、有機EL素子を備えた電子装置の一例として、図17に示す有機EL表示パネル901が開示されている。有機EL表示パネル901は、ガラス基板911と、TFT(薄膜トランジスタ)912と、第1導電層913と、有機絶縁層921と、第2導電層923と、中間層935と、隔壁941と、発光層942と、第3導電層943と、保護層948と、接着層949と、カラーフィルター層950と、封止層951とを備える。第1導電層913は、配線として機能する。有機絶縁層921は、第1導電層913上に形成され、第1導電層913の表面の一部を露出する開口があけられている。第2導電層923は、有機絶縁層921上から第1導電層913までを覆うように形成され、陽極として機能する。第1導電層923を構成する材料は、金属である。中間層935は、有機絶縁層921の上面、開口を臨む内周面921a、および底面921bにおいて、有機絶縁層921と第2導電層923との間に拡がっている。中間層935を構成する材料は、金属酸化物の一種であるITO(Indium Tin Oxide)である。発光層942は、第2導電層923上に形成され有機発光材料からなる。第3導電層943は、陰極として機能し透明材料からなる。これにより、有機絶縁層921の開口の底面921bにおいて、中間層935を介して、第1導電層913から第2導電層923に電流が流れる構造が実現できる。一方、金属酸化物は有機材料に対しても金属材料に対しても密着性が高いことが知られている。そのため、有機絶縁層921と中間層935との密着性は高く、且つ、中間層935と第2導電層923との密着性も高い。従って、有機EL表示パネル901では、有機絶縁層921が第2導電層923から剥がれることを抑制できる。
特開2004−355918号公報 特開2005−011792号公報 特開平5−315459号公報 特開平5−315458号公報
ところで、上記従来の有機EL表示パネルのような電子装置において、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を第2導電層の材料として使うと、コスト面で有利である。しかしながら、この場合、第2導電層の中間層と接している部分が、酸化アルミニウムに変質してしまうおそれがある。これは、アルミニウム原子の酸素原子に対する結合力が大きく、例えば、第2導電層に含まれるアルミニウム原子が中間層を構成するITOに含まれる酸素原子と反応しやすいためである。さらに、上記従来の有機EL表示パネルでは、第1導電層と第2導電層との間の全体に亘って中間層が形成されているため、有機絶縁層の開口の底面においても中間層が存在する。そして、有機絶縁層の開口の底面において、第2導電層の中間層と接している部分が酸化アルミニウムに変質すると、第1導電層と第2導電層との間のコンタクト抵抗が上がってしまうおそれがある。これは、酸化アルミニウムの導電性が、アルミニウムおよびアルミニウム合金と比べて小さいためである。このような問題は、第2導電層にアルミニウムあるいは酸化アルミニウムを採用し、且つ、中間層にITOを採用した場合に限らず、中間層に酸素原子または窒素原子が含まれる場合に生じるおそれがある。
そこで、本発明では、有機絶縁層と第2導電層とが剥がれにくく、且つ、第1導電層と第2導電層との間のコンタクト抵抗を抑制できる、電子装置の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る電子装置は、基板と、前記基板上に形成された第1導電層と、前記第1導電層上に形成され、且つ、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられた有機絶縁層と、前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の開口を臨む内周面、および前記開口から露出した第1導電層を覆うように形成された金属製の第2導電層と、前記有機絶縁層の開口を臨む内周面と前記第2導電層との間のみに形成された、酸化物あるいは窒化物を含む中間層とを備え、前記有機絶縁層の開口の底面において、前記第1導電層と前記第2導電層とが接触していることを特徴とする。
本発明の電子装置では、有機絶縁層の開口を臨む内周面と第2導電層との間のみに、酸化物あるいは窒化物を含む中間層が形成されている。ここで、酸化物および窒化物は、有機材料に対しても金属材料に対しても密着性が高いことが知られている。そのため、有機絶縁層と中間層との密着性は高く、且つ、中間層と第2導電層との密着性も高い。従って、中間層が形成されることにより、有機絶縁層と第1導電層とは剥がれにくくなる。
一方、有機絶縁層の開口の底面において、中間層が形成されず、第1導電層と第2導電層とが接触している。そのため、有機絶縁層の開口の底面において、第1導電層と第2導電層との直接接触が維持できるためコンタクト抵抗を小さくすることができる。
したがって、本発明の電子装置では、有機絶縁層と第2導電層とが剥がれにくく、且つ、第1導電層と第2導電層との間のコンタクト抵抗を抑制できる。
実施の形態1に係る、有機EL表示パネルの構成を示す断面図である。 (a)は図1に示した有機EL表示パネルの、第1導電層と第2導電層とのコンタクト部周辺の拡大図であり、(b)は、(a)に示した有機EL表示パネルの、中間層と有機絶縁層との界面周辺部βの拡大図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 (a)は図1に示した有機EL素子のコンタクト部分のTEMによる撮影図であり、(b)は(a)の撮影図のトレース図である。 図1に示した有機EL素子の有機絶縁層の開口を臨む内周面のXPSによるタングステン4f軌道の測定図である。 (a)は比較例に係る中間層形成工程の模式図であり、(b)は本実施の形態に係る中間層形成工程の模式図である。 (a)は実施の形態1に係る有機EL表示パネルの断面図であり、(b)は(a)の拡大図およびEDXによる測定図である。 逆スパッタをしなかったサンプルと、本実施の形態の逆スパッタをしたサンプルのコンタクト抵抗値を示す図である。 実施の形態2に係る、有機EL表示パネルの構成を示す断面図である。 図10に示した有機EL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程の変形例を示す断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程の変形例を示す断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程の変形例を示す断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程の変形例を示す断面図である。 図1に示した有機EL表示パネルの製造工程の変形例を示す断面図である。 従来例に係る有機EL表示パネルの断面図である。
[本発明の一態様の概要]
本発明の一態様に係る電子装置は、 基板と、前記基板上に形成された第1導電層と、前記第1導電層上に形成され、且つ、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられた有機絶縁層と、前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の開口を臨む内周面、および前記開口から露出した第1導電層を覆うように形成された金属製の第2導電層と、前記有機絶縁層の開口を臨む内周面と前記第2導電層との間のみに形成された、酸化物あるいは窒化物を含む中間層とを備え、前記有機絶縁層の開口の底面において、前記第1導電層と前記第2導電層とが接触していることを特徴とする。
この電子装置では、有機絶縁層の開口を臨む内周面と第2導電層との間のみに、酸化物あるいは窒化物を含む中間層が形成されている。ここで、酸化物および窒化物は、有機材料に対しても金属材料に対しても密着性が高いことが知られている。そのため、有機絶縁層と中間層との密着性は高く、且つ、中間層と第2導電層との密着性も高い。従って、中間層が形成されることにより、有機絶縁層と第1導電層とは剥がれにくくなる。一方、有機絶縁層の開口の底面において、中間層が形成されず、第1導電層と第2導電層とが接触している。そのため、有機絶縁層の開口の底面において、第2導電層が酸化物あるいは窒化物に変質することを抑制できる。したがって、本発明の電子装置では、有機絶縁層と第2導電層とが剥がれにくく、且つ、第1導電層と第2導電層との間のコンタクト抵抗を抑制できる。
また、前記第1導電層は、金属で構成され、前記中間層は、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物で構成されてもよい。
また、前記中間層は、導電性酸化物で構成されてもよい。
また、酸化物あるいは窒化物で構成され、前記第1導電層と前記有機絶縁層との間に形成され、且つ、前記有機絶縁層の開口に対応して前記第1導電層の一部を露出する開口があけられた絶縁層をさらに備え、前記中間層は、前記絶縁層と同じ材料で構成されてもよい。
また、前記第1導電層は、金属で構成され、前記中間層と前記第2導電層との間に、前記第1導電層を構成する金属で構成された金属層がさらに形成されてもよい。
また、前記第1導電層は、金属で構成され、前記第1導電層と前記有機絶縁層との間には、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物で構成された金属酸化物層が形成され、前記有機絶縁層で直接覆われた第1導電層の領域の表面の粗さが、前記有機絶縁層から露出した第1導電層の領域の表面の粗さよりも大きくてもよい。
また、前記第1導電層は、金属で構成され、前記有機絶縁層で覆われた第1導電層の領域では、前記第1導電層と前記有機絶縁層との間に、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物で構成される酸化物層が形成されてもよい。
また、前記第1導電層は、W、Mo、Ti、Cr、Cuの少なくともいずれかを含有する金属で構成されてもよい。
また、前記第2導電層は、Al合金あるいはAg合金で構成されてもよい。
さらに、本発明の一態様に係る電子装置の製造方法は、基板を準備する第1工程と、前記基板上に金属で構成された第1導電層を形成する第2工程と、前記第1導電層上に、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられ、有機材料で構成された有機絶縁層を形成する第3工程と、少なくとも前記有機絶縁層から露出した前記第1導電層の表面をスパッタリングすることで、前記有機絶縁層の内周面のみに、酸化物あるいは窒化物を含有する中間層を形成する第4工程と、前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の開口の内周面、および前記有機絶縁層から露出した第1導電層を覆うように、金属製の第2導電層を形成する第5工程と、を含むことを特徴とする。
また、前記中間層が含有する酸化物あるいは窒化物は、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物あるいは窒化物であってもよい。
また、前記第2工程から前記第4工程までの間に、前記第1導電層の少なくとも表面を酸化する工程を有してもよい。
また、前記第4工程と前記第5工程との間に、前記第1導電層の表面をスパッタリングして、前記中間層上に前記第1導電層に含まれる金属からなる金属層を形成する工程を有してもよい。
さらに、本発明の一態様に係る電子装置の製造方法は、基板を準備する第6工程と、前記基板および前記第1導電層上に酸化物あるいは窒化物で構成される絶縁層を形成する第7工程と、前記基板上に金属で構成された第1導電層を形成する第8工程と、前記第1導電層上に、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられ、有機材料で構成された有機絶縁層を形成する第9工程と、前記第1導電層の表面が露出するように前記絶縁層の表面の一部をスパッタリングにより除去することにより、少なくとも前記有機絶縁層から露出した前記絶縁層の表面をスパッタリングすることで、前記有機絶縁層の内周面のみにおいて、前記絶縁層と同じ材料で構成される中間層を形成する第10工程と、前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の開口の内周面、および前記有機絶縁層から露出した第1導電層を覆うように、金属製の第2導電層を形成する第11工程とを含むことを特徴とする。
[実施の形態1]
1.有機EL表示パネル1の全体構成
図1は、本実施の形態1に係る、有機EL表示パネルの1画素分の構成を示す断面図である。
有機EL表示パネル1は、ガラス基板11と、ゲート電極12と、絶縁層14と、第1導電層13と、酸化タングステン層13aと、半導体層15と、パッシベーション層16と、有機絶縁層21と、中間層35と、第2導電層23と、隔壁40と、発光層41と、第3導電層43と、封止層51と、を備える。ゲート電極12、ゲート電極12上に形成された絶縁層14、SD(ソースドレイン)電極として機能する第1導電層13、および絶縁層14を挟んでゲート電極12上に形成された半導体層15により、TFTが構成される。第1導電層13は、ガラス基板11および絶縁層14で構成される基板上に形成されている。第1導電層13を構成する材料は、タングステンである。酸化タングステン層13aは、パッシベーション層16の開口であって有機絶縁層21の開口を除く部分において、第1導電層13と有機絶縁層21との間に形成されている。パッシベーション層16は、第1導電層13上に形成され、第1導電層13の一部および半導体層15を覆うSiN(窒化シリコン)からなる。
有機絶縁層21は、パッシベーション層16を介して第1導電層13上に形成される。有機絶縁層21には、第1導電層13の表面の一部を露出する開口があけられている。有機絶縁層21の開口は、上面から底面に向かうにつれ縮径した逆テーパー状に形成されている。有機絶縁層21の開口の最上面の内径は、例えば15μmであり、有機絶縁層21の開口の底面21b内径は、例えば5μmであり、有機絶縁層21の膜厚は、例えば4μmである。有機絶縁層21を構成する材料は、例えば、絶縁性の有機材料(例えばアクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂等)である。中間層35は、コンタクト部周辺αの拡大図である図2(a)に示すように、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21a上に存在するが、有機絶縁層21の上面には存在せず、また、有機絶縁層21の開口から露出した第1導電層13上にも存在しない。すなわち、中間層35は、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aと第2導電層23との間にのみ形成されている。中間層35の拡がる領域は、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aの第1導電層側の半分のみである。中間層35と有機絶縁層21との界面周辺部βの詳細な構成は、図2(b)に示されている。有機絶縁層21で直接覆われた酸化タングステン層13aの表面13bの粗さは、有機絶縁層21の開口から露出した第1導電層13の表面13cの粗さよりも大きい。この形状は、製造方法によるものと考えられる。図1に戻って、第2導電層23は、有機絶縁層21の上面、中間層35を介した有機絶縁層21の開口を臨む内周面21a、および有機絶縁層21の開口から露出した第1導電層13を覆うように形成され陽極として機能する。第2導電層23を構成する材料は、アルミニウム合金である。有機絶縁層21の開口の底面21bにおいて、第2導電層23は、第1導電層13に直接接触しており、第2導電層23には第1導電層13から電流が供給されている。すなわち、第2導電層23と第1導電層13との接触箇所がコンタクト部となっている。
隔壁40は、有機絶縁層21の開口に埋め込まれ、例えば、絶縁性の有機材料(例えばアクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂等)からなる。発光層41は、第2導電層23上における隣り合う隔壁40の間に形成され、有機発光材料からなる。第3導電層43は、隔壁40および発光層41を覆うように形成され、陰極として働く。第3導電層43を構成する材料は、例えば、透明材料(例えば、ITOあるいはIZO(Indium Zinc Oxide)である。第3導電層43には、有機EL表示パネル1のパネル部の周囲にある駆動回路から電流が供給されている。封止層51は、第3導電層43を覆うように形成され、SiN等のガスバリア性を有する材料からなる。
2.製造方法
以下、有機EL表示パネル1の製造方法、特に、中間層35を形成する工程について、図面を用いて説明する。なお、有機EL表示パネルを形成する工程のうち、下記以外の工程については、公知の技術を適用できるので、説明を省略する。
まず、図3(a)に示すように、絶縁層14を含む基板上に、表面にパッシベーション層16が設けられ、且つタングステンからなる第1導電材料層13dを準備する。具体的には、基板上に、第1導電材料層13dを形成し、さらに、第1導電材料層13d上にパッシベーション層16の材料であるSiNを堆積する。その後、一般的なフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、パッシベーション層16の材料を選択的にエッチングすることにより、パッシベーション層16の所望の位置に開口を形成し、第1導電材料層13dの表面の一部を露出させる。
次に、図3(b)に示すように、第1導電材料層13dの露出した領域およびパッシベーション層16を覆うように、有機絶縁材料層21dを積層する。
図3(c)に示すように、第1導電材料層13dの露出した領域およびパッシベーション層16上に、開口があけられた有機絶縁層21を形成する。具体的には、有機絶縁層21の材料として感光性材料を採用し、一般的なフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、有機絶縁材料層21dの一部を選択的にエッチングし、さらに、焼成を行うことで、開口があけられた有機絶縁層21を形成する。
次に、図3(d)に示すように、タングステンからなる第1導電材料層13dの表面のうちパッシベーション層16から露出した部分を、酸化タングステンからなる金属酸化膜13eに変質させる。具体的には、アニールを行うことで、第1導電材料層13dの表面の一部を酸化する。なお、この第1導電材料層13dの一部酸化工程は、図3(c)で説明した焼成と兼ねてもよい。
図4(a)に示すように、不活性ガスを用いた逆スパッタリング法により、金属酸化膜13eの一部を有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aに付着する。ここで、逆スパッタリング法とは、基板の特定の層をターゲットとして、これに不活性ガスイオンを衝突させることで、ターゲットからターゲット原子を飛び出させる技術である。本実施の形態では、矢印に示される、例えばAr(アルゴン)のような不活性ガスイオンを、酸化タングステンからなる金属酸化膜13eに衝突させ、酸化タングステンを金属酸化膜13eから飛び出させる。飛び出した酸化タングステンの多くは、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aに付着する。なお、この逆スパッタリングの条件は、平行平板電極のDCスパッタ装置を用いて、DC電力1.0kW以上1.5kW以下、アルゴンガス圧力0.3Pa以上7Pa以下、アルゴンガス流量100sccm以上200sccm以下とした。
図4(a)の結果、図4(b)に示すように、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aのみに中間層35が形成される。
さらに、図4(c)に示すように、第2導電層23を形成した後、有機絶縁層21の開口に隔壁40を形成する。
3.考察
以下、中間層35の構造および組成の確認結果を示すとともに、中間層35の形成のメカニズムについて考察する。
(3−1)中間層35の構造
上記製造方法で形成した有機絶縁層21の構成を、TEM(走査透過型電子顕微)で観察した。図5(a)は有機EL素子の本実施の形態によるコンタクト部分のTEMによる撮影図であり、図5(b)は図5(a)の撮影図のトレース図である。なお、酸化タングステン層13aは、第1導電層13と有機絶縁層21との間に存在すると考えられるが図面には現れていない。これは、酸化タングステン層13aと第1導電層13とがTEMでは同じ濃さのものとして撮影されるためである。
図5に示すように、中間層35は、有機絶縁層21と第2導電層23との間に拡がっている。これにより、上記製造方法を実施すれば、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aに、中間層35が形成されていることが確認できた。また、有機絶縁層21で直接覆われた酸化タングステン層13aの表面13bの粗さは、有機絶縁層21の開口から露出した第1導電層13の表面13cの粗さよりも大きいことも確認できた。
(3−2)中間層35の組成
さらに、上記製造方法で形成した有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aを、XPS(X−ray Photoelectron Spectroscopy)で観察した。図6は、図1に示した有機EL素子の有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aのXPSによるタングステン4f軌道の測定図である。タングステン4f軌道を測定すると、金属単体であるタングステンが存在する場合には、2つのピークが観測され、金属酸化物である酸化タングステンが存在する場合には、4つのピークが観測される。図6では、図3(d)の酸化工程を行わなかった場合(比較例)と、図3(d)の酸化工程を行った場合(本実施の形態)との測定結果を示している。一点鎖線が比較例に対応し、二点鎖線が本実施の形態に対応する。図6に示すように、比較例では表面にタングステンが存在し、本実施の形態では酸化タングステンが存在する。このように、上記製造方法により形成した有機EL表示パネル1における中間層35は、酸化タングステンからなることが確認できた。
(3−3)中間層35の形成メカニズム
さらに、上記製造方法における、逆スパッタリング法による中間層の形成について図面を用いて詳しく考察する。図7(a)は特許文献1に係る中間層形成工程の模式図であり、図7(b)は本実施の形態に係る中間層形成工程の模式図である。
従来の中間層935を形成する場合には、図7(a)に示すように、有機絶縁層921の開口の形成後、スパッタリング法を用いて、上方から中間層935の材料となる金属酸化物であるITO935bを、有機絶縁層921の上面から開口を臨む内周面921aおよび底面921bに、スパッタすることが考えられる。しかしながら、特に、有機絶縁層921の開口を臨む内周面921aへのITO935bの入射角が浅いため、ITO935bが内周面921aに付着しづらい傾向がある。そのため、有機絶縁層921の開口を臨む内周面921aにおいて、十分にITO935bを付着させることができず、中間層935が薄く形成されるおそれがある。ここで、スパッタリング法とは、基板の上方にターゲットを設け、これに不活性ガスを衝突させることで、ターゲットからターゲット原子を飛び出させ、基板に付着させる技術である。
一方、本実施の形態では、図7(b)に示すように、まず、逆スパッタリング法を、基板の第1導電層13に形成された金属酸化膜13eをターゲットとして行う。逆スパッタリング法により、不活性ガスイオンであるAr60を第1導電層13に形成された金属酸化膜13eに衝突させることで、金属酸化膜13eから酸化タングステン13fを飛び出させる。このとき、酸化タングステン13fはあらゆる角度に飛び出すため、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aへの酸化タングステン13fの入射角が深いものもある。そのため、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aの傾斜が急であっても、酸化タングステン13fを内周面21aに付着することができる。そのため、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aにおいて、十分に酸化タングステンの厚みを確保できる。これにより、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aに垂直な方向における中間層35の厚みが小さくなることを抑制できる。なお、逆スパッタリング法を用いているため、有機絶縁層21の上部には酸化タングステン13fは付着しにくい。また、酸化タングステン13fは、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aにおける開口の上面から底面に近づくほど付着しやすいため、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aに垂直な方向における中間層35の厚みは、開口の上面から底面に近づくほど大きくなっている。さらに、第1導電層13に形成された金属酸化膜13eから酸化タングステン13fが飛び出すため、図2(b)に示すように、基板に垂直な方向における第1導電層13の厚みは、有機絶縁層21の開口の底面21bにおける厚みの方が、他における厚みよりも小さい。
4.効果
本実施の形態では、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aと第2導電層23との間に、酸化タングステンで構成される中間層35が形成されている。ここで、酸化タングステンは、有機材料に対しても金属材料に対しても密着性が高いことが知られている。そのため、有機絶縁層21と中間層35との密着性は高く、且つ、中間層35と第2導電層23との密着性も高い。従って、中間層35が形成されることにより、有機絶縁層21と第2導電層23とは剥がれにくくなる。
加えて、本実施の形態では、不活性ガスの逆スパッタリングにより、第1導電層13に形成された金属酸化膜13eを構成する酸化タングステン13fを飛び出させる。これにより、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aに付着させ、中間層35を形成する。そのため、上述のように、有機絶縁層21の上方から中間層35の材料をスパッタするよりも、有機絶縁層921の開口を臨む内周面921aにおいて、十分に中間層35の厚みを確保できる。
ところで、本実施の形態では、第1導電層13と第2導電層23との間のコンタクト抵抗の抑制も期待できる。これについて説明するため、まず、第1導電層13と第2導電層23との間のコンタクトについて考察する。図8は、アルミニウム合金を第2導電層23の材料として用いて、ITOからなる中間層35が、有機絶縁層21の開口の底面21bを含む第1導電層13と第2導電層23との間の全部に形成された比較例に関する図であり、図8(a)はTEM(Transmission Electron Microscope)による撮影図であり、図8(b)は図8(a)の拡大図およびEDX(Energy Dispersive X−ray spectroscopy)による測定図である。第2導電層23であるAl合金と中間層35であるITOとの接触部分に、膜厚7nm〜10nm以上で、酸化アルミニウムが形成されている。このように、第2導電層23と中間層35とを接触して形成すると、第2導電層23の接触部分が、中間層35に含まれる酸素原子と反応し、酸化アルミニウムに変質してしまう。これにより、第2導電層23の中間層35と接触している部分のコンタクト抵抗が大きくなるおそれがある。しかしながら、本実施の形態では、有機絶縁層21の開口の底面21bにおいて、中間層35が存在しておらず、第1導電層13と第2導電層23とが接触している。これにより、第1導電層13と第2導電層23との直接接触が維持できるため、コンタクト抵抗は小さくなる。
また、図9は逆スパッタをしないサンプル(比較例)と、本実施の形態の逆スパッタをしたサンプルとのコンタクト抵抗値を示す図である。逆スパッタをしないサンプル(比較例)では、コンタクト抵抗値は約109Ωときわめて大きいが、本実施の形態の逆スパッタをしたサンプルでは、コンタクト抵抗値は約2Ω程度と小さくすることができた。
加えて、第1導電層13と有機絶縁層21との間に、第1導電層13に含まれるタングステンを酸化した、酸化タングステンで構成される酸化タングステン層13aが形成されている。酸化タングステン層13aは第1導電層13が変質されたものであるため、酸化タングステン層13aは第1導電層13から剥がれにくい。また、有機絶縁層21と酸化タングステン層13aとの密着性は高い。そのため、第1導電層13と有機絶縁層21とが剥がれにくくなっている。
さらに、図2(b)で説明したように、有機絶縁層21で直接覆われた酸化タングステン層13aの表面13bの粗さは、有機絶縁層21の開口から露出した第1導電層13の表面13cの粗さよりも大きい。そして、表面13bの粗さが大きいと、機械的な性質により、有機絶縁層21と酸化タングステン層13aとが密着しやすい。その結果、第1導電層13が有機絶縁層21からさらに剥がれにくくなっている。
[実施の形態2]
1.構成
図10は、実施の形態2に係る有機EL表示パネル201の断面図である。実施の形態2では、金属酸化物からなる中間層上に金属層が形成されている。下記以外の構成は、有機EL表示パネル1と同じなので、説明を省略する。
図10に示すように、有機EL表示パネル201は、有機絶縁層21の開口を臨む内周面21aにおいて、中間層35と第2導電層23との間に、金属層である張り出し部213dを備える。張り出し部213dは、第1導電層213と同じ金属であるタングステンで構成されている。
2.製造方法
以下、有機EL表示パネル201の製造方法、特に、中間層35および第1導電層213の張り出し部213dを形成する工程について、図面を用いて説明する。
図11(a)に示すように、有機絶縁層21の開口の内周面21aに中間層35が形成される。具体的には、図3(a)〜(d)と同様の製造方法で、第1導電材料層213cに金属酸化膜を形成した後、図4(a)、(b)と同様の不活性ガスを用いた逆スパッタリング法により、金属酸化膜の一部を有機絶縁層21の開口の内周面21aに付着させる。
さらに、図11(b)に示すように、図4(a)、(b)と同様の不活性ガスを用いた逆スパッタリング法により、第1導電材料層213cの一部を有機絶縁層21の開口の内周面21a上に形成された中間層35上に付着する。本実施の形態では、矢印に示される、例えばAr(アルゴン)のような不活性ガスイオンを、タングステンからなる第1導電材料層213cに衝突させ、タングステンを第1導電層213から飛び出させる。飛び出したタングステンの多くは、有機絶縁層21の開口の内周面21a上に形成された中間層35上に付着する。なお、この逆スパッタリングの条件は、平行平板電極のDCスパッタ装置を用いて、DC電力1.0kW以上1.5kW以下、アルゴンガス圧力0.3Pa以上7.0Pa以下、アルゴンガス流量100sccm以上200sccm以下とした。
図11(b)の結果、図11(c)に示すように、有機絶縁層21の開口の内周面21aに中間層35に加えて第1導電層213と同じくタングステンで構成された張り出し部213dが形成される。
次に、図11(d)に示すように、第2導電層23を形成し、さらに、有機絶縁層21の開口に、隔壁40を形成する。
3.効果
中間層35と第2導電層23との間に、タングステンで構成された張り出し部213dがさらに形成されている。そして、有機絶縁層21の開口において、タングステン層とアルミニウム合金層との界面は、張り出し部213dと第2導電層23との接触面となる。当該接触面の面積は、有機絶縁層21の開口の底部の面積よりも大きい。一方、第1電極層213と張り出し部213dとの間にはコンタクト抵抗は存在しない。従って、この構成では、実施の形態1よりもコンタクト抵抗を抑制できる。なお、当該効果が生じるためには、張り出し部213dが第1導電層213を構成する金属と同じ材料で構成されなければならない。張り出し部213dが第2導電層32を構成する金属と同じ材料で構成される場合は、実施の形態1とコンタクト抵抗が変わらず効果が発生しない。また、張り出し部213dが第1導電層213および第2導電層23の材料と異なる材料で構成される場合、第1導電層213と張り出し部213dとの間にコンタクト抵抗が存在するので、効果が発生しない。
[変形例]
以上の通り、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限らない。以下に、上記実施の形態の変形例について説明する。
1.第1導電層の酸化方法
実施の形態等では、アニールまたは焼成により第1導電層を酸化したが、第1導電層の酸化方法はこれに限らない。例えば、図12、図13に示すように、O2アッシングにより第1導電層13の表面の一部を酸化してもよい。
図12は、第1導電材料層13dを形成した後にO2アッシングを行う工程を示している。具体的には、まず、図12(a)に示すように、図3(a)と同様に、絶縁層14を含む基板上に、パッシベーション層16を形成したタングステンからなる第1導電材料層13dを準備する。次に、図12(b)に示すように、例えば、O2プラズマを用いてアッシングを行い、タングステンからなる第1導電材料層13dの表面におけるパッシベーション層16が形成されていない部分を、酸化タングステンからなる金属酸化膜13eに変質させる。その後、図12(c)(d)に示すように、図3(b)(c)と同様のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、開口があけられた有機絶縁層21を形成する。
一方、図13は、開口があけられた有機絶縁層21を形成した後にO2アッシングを行う工程を示している。具体的には、まず、図13(a)に示すように、図3(a)と同様に、絶縁層14を含む基板上に、パッシベーション層16を形成したタングステンからなる第1導電材料層13dを準備する。次に、図13(b)(c)に示すように、図3(b)(c)と同様のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、開口があけられた有機絶縁層21を形成する。さらに、図13(d)に示すように、例えば、O2プラズマを用いてアッシングを行い、タングステンからなる第1導電材料層13dの表面におけるパッシベーション層16が形成されていない部分を、酸化タングステンからなる金属酸化膜13eに変質させる。
2.中間層の材料
実施の形態等では、中間層を酸化タングステンあるいは酸化タングステンとタングステンとで構成されるとして説明した。しかしながら、これに限らず、中間層の材料は酸化物あるいは窒化物を含むものであればよい。ここでいう「酸化物あるいは窒化物」は酸窒化物を含む。以下、具体的に説明する。
2−1.導電性酸化物
中間層をITOのような導電性酸化物で形成してもよい。中間層335を、酸化タングステンよりも導電性の高い導電性酸化物で形成することにより、有機絶縁層21の開口の底部における中間層335と第1導電層13との間の界面でも電流が流れることとなる。その結果、有機絶縁層21の開口の底部における第1導電層13と第2導電層23とのコンタクト抵抗をさらに抑制できる。以下、導電性酸化物からなる中間層の例として、ITOで構成される中間層を含む有機EL素子の製造方法を、図14に示す。
まず、図14(a)に示すように、絶縁層14を含む基板上に、パッシベーション層16およびITOからなる金属酸化膜313eを形成したタングステンからなる第1導電層13を準備する。
次に、図14(b)、(c)に示すように、図3(b)(c)と同様のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、開口があけられた有機絶縁層21を形成する。
さらに、図14(d)に示すように、図4(a)に示すような、不活性ガスを用いた逆スパッタリング法により、ITOからなる金属酸化膜313eの一部を有機絶縁層21の開口の内周面21aに付着する。
図14(d)の結果、図14(e)に示すように、有機絶縁層21の開口の内周面21aに、ITOからなる中間層335を形成する。
その後、図14(f)に示すように、図4(c)と同様に、第2導電層23を形成し、さらに、有機絶縁層21の開口に、隔壁40を形成する。ここで、図14(f)では、絶縁層21の開口部分で第1導電層13が掘り込まれた形状となっているが、これは逆スパッタの結果、第1導電層13の表面も逆スパッタされた場合の状態を示す一例示である。なお、第1導電層13の表面は掘り込まれていなくてもよい。
2−2.パッシベーション層と同一材料
中間層を、パッシベーション層を構成する材料で形成してもよい。パッシベーション層と中間層とを同一材料で形成することで、中間層を形成するために新たな材料を用いる必要がなくなる。パッシベーション層と中間層とを同一材料で形成する場合も、中間層の形成工程は、上述したような不活性ガスによる逆スパッタリングにより行うことができる。ここで、パッシベーション層と同一材料からなる中間層の例として、SiNで構成される中間層を含む有機EL素子の製造方法を、図15に示す。
まず、図15(a)に示すように、絶縁層14を含む基板上に、第1導電層13であるタングステンを堆積し、さらにパッシベーション層材料113dであるSiNを堆積する。
次に、図15(b)、(c)に示すように、図3(b)(c)と同様のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、パッシベーション層材料113d上に、開口があけられた有機絶縁層21を形成する。
さらに、図15(d)に示すように、例えばCF4を用いた反応性エッチング法により、パッシベーション層材料113dの一部であるSiNを、CF4由来のラジカルガスと反応させ、ガス化して除去する。なお、この反応性エッチングの条件は、平行平板電極のDCスパッタ装置を用いて、DC電力0.25kW以上1.0kW以下、アルゴンガス圧力0.7Pa以上7.0Pa以下、CF4ガス流量100sccm以上200sccm以下、およびO2ガス流量を0sccm以上50sccm以下とした。ここで、反応性エッチングは、不活性ガスによる逆スパッタリングよりもエッチングレートが高いことが知られている。そのため、CF4を用いたパッシベーション層材料113dの反応性エッチングは、Arガスを用いたパッシベーション層材料113dの逆スパッタリングによるエッチングよりも早く進行する。なお、パッシベーション層材料113dの除去は、パッシベーション層材料113dの膜厚が所望の中間層135bを形成するのに必要な膜厚となるまで行えばよい。
CF4を用いた反応性エッチング法により、パッシベーション層材料113dをある程度除去した後、図16(a)に示すように、図4(a)と同様に、Arのような不活性ガスを用いた逆スパッタリング法により、SiNからなるパッシベーション層材料113dの一部を有機絶縁層21の開口の内周面に付着する。本変形例では、矢印に示される、例えばArのような不活性ガスイオンをSiNからなるパッシベーション層材料113dに衝突させ、SiNをパッシベーション層材料113dから飛び出させる。飛び出したSiNの多くは、有機絶縁層21の開口の内周面に付着する。
図16(a)の結果、図16(b)に示すように、有機絶縁層21の開口の内周面21aに中間層135bが形成される
さらに、図16(c)に示すように、図4(c)と同様に、第2導電層23を形成し、さらに、有機絶縁層21の開口に、隔壁40を形成する。
3.中間層の拡がる範囲
上記実施の形態等では、中間層は、有機絶縁層の開口の内周面の第1導電層側の半分のみに拡がっていた。しかしながら、中間層は、有機絶縁層の開口の内周面の全部に拡がっていてもよい。
4.中間層の製造方法
上記実施の形態等では、中間層を逆スパッタリングで形成したが、アルゴンガスを用いたドライエッチングを用いても中間層を形成することができる。
5.その他の構成
上記実施の形態等では、発光層は有機発光材料から構成したが、これに限らず、少なくとも有機EL層を含み、必要に応じて正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層などの各種の機能層を含む材料で構成すればよい。また、第1電極層は、導電性の高い材料で構成すればよく、特に、タングステン、Mo、Ti、Cr、Cuのいずれかを含有することが望ましい。第2導電層は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金に限らず、例えば、Ag合金のような導電性および光反射性を有する材料から構成すればよい。
6.他の電子装置への本発明の適用
本発明は、上記実施の形態等で示した、SD電極である第1導電層と陽極である第2導電層との間のコンタクト以外にも、導電層、開口があけられた有機絶縁層、金属膜の積層構造を採り、有機絶縁層の開口において、導電層と金属膜とが接するような構造の電子装置に用いることができる。
例えば、図1に示したTFT基板のゲート電極12と第1導電層13とのコンタクトにも用いることができる。なお、液晶の場合でも有機物の絶縁層を介してコンタクトホールが存在している場合に用いることができる。
本発明は、有機EL素子のような電子装置に広く利用可能であり、特に有機EL素子を用いた表示パネルに利用可能である。
有機EL表示パネル 1
ガラス基板 11
第1導電層 13
有機絶縁層 21
有機絶縁層の開口の内周面 21a
有機絶縁層の開口の底面 21b
第2導電層 23
中間層 35

Claims (14)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された第1導電層と、
    前記第1導電層上に形成され、且つ、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられた有機絶縁層と、
    前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の開口を臨む内周面、および前記開口から露出した前記第1導電層を覆うように形成された金属製の第2導電層と、
    前記有機絶縁層の前記開口を臨む内周面と前記第2導電層との間における前記第1導電層側の半分のみに形成された酸化物あるいは窒化物を含む中間層と、を備え、
    前記中間層が形成された箇所において、前記有機絶縁層の前記開口を臨む内周面と、前記第2導電層が前記中間層を介して接すると共に
    前記有機絶縁層の開口の底面において、前記第1導電層と前記第2導電層とが接触している
    電子装置。
  2. 前記第1導電層は、金属で構成され、
    前記中間層は、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物で構成されている、
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記中間層は、導電性酸化物で構成されている、
    請求項1に記載の電子装置。
  4. 酸化物あるいは窒化物で構成され、前記第1導電層と前記有機絶縁層との間に形成され、且つ、前記有機絶縁層の開口に対応して前記第1導電層の一部を露出する開口があけられた絶縁層をさらに備え、
    前記中間層は、前記絶縁層と同じ材料で構成されている、
    請求項1に記載の電子装置。
  5. 前記第1導電層は、金属で構成され、
    前記中間層と前記第2導電層との間に、前記第1導電層を構成する前記金属で構成された金属層がさらに形成されている、
    請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記第1導電層は、金属で構成され、
    前記第1導電層と前記有機絶縁層との間には、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物で構成された金属酸化物層が形成され、
    前記有機絶縁層で直接覆われた前記第1導電層の領域の表面の粗さが、
    前記有機絶縁層から露出した前記第1導電層の領域の表面の粗さよりも大きい、
    請求項1に記載の電子装置。
  7. 前記第1導電層は、金属で構成され、
    前記有機絶縁層で覆われた前記第1導電層の領域では、前記第1導電層と前記有機絶縁層との間に、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物で構成される酸化物層が形成されている、
    請求項1に記載の電子装置。
  8. 前記第1導電層は、W、Mo、Ti、Cr、Cuの少なくともいずれかを含有する金属で構成されている
    請求項1に記載の電子装置。
  9. 前記第2導電層は、Al合金あるいはAg合金で構成されている、
    請求項1に記載の電子装置。
  10. 基板を準備する第1工程と、
    前記基板上に金属で構成された第1導電層を形成する第2工程と、
    前記第1導電層上に、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられ、有機材料で構成された有機絶縁層を形成する第3工程と、
    少なくとも前記有機絶縁層から露出した前記第1導電層の表面をスパッタリングすることで、前記有機絶縁層の前記開口を臨む内周面における前記第1導電層側の半分のみに酸化物あるいは窒化物を含有する中間層を形成する第4工程と、
    前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の前記開口の内周面、および前記有機絶縁層から露出した前記第1導電層を覆うように、金属製の第2導電層を形成する第5工程とを含む、
    電子装置の製造方法。
  11. 前記中間層が含有する酸化物あるいは窒化物は、前記第1導電層を構成する前記金属の酸化物あるいは窒化物である、
    請求項10に記載の電子装置の製造方法。
  12. 前記第2工程から前記第4工程までの間に、
    前記第1導電層の少なくとも表面を酸化する工程を有する、
    請求項11に記載の電子装置の製造方法。
  13. 前記第4工程と前記第5工程との間に、
    前記第1導電層の表面をスパッタリングして、前記中間層上に前記第1導電層に含まれる金属からなる金属層を形成する工程を有する、
    請求項11あるいは12に記載の電子装置の製造方法。
  14. 基板を準備する第6工程と、
    前記基板上に金属で構成された第1導電層を形成する第7工程と、
    前記基板および前記第1導電層上に酸化物あるいは窒化物で構成される絶縁層を形成する第8工程と、
    前記第1導電層上に、前記第1導電層の一部を露出する開口があけられ、有機材料で構成された有機絶縁層を形成する第9工程と、
    前記第1導電層の表面が露出するように前記絶縁層の表面の一部をスパッタリングにより除去することにより、少なくとも前記有機絶縁層から露出した前記絶縁層の表面をスパッタリングすることで、前記有機絶縁層の前記開口を臨む内周面における前記第1導電層側の半分のみに前記絶縁層と同じ材料で構成される中間層を形成する第10工程と、
    前記有機絶縁層の上面、前記有機絶縁層の前記開口の内周面、および前記有機絶縁層から露出した前記第1導電層を覆うように、金属製の第2導電層を形成する第11工程とを含む
    電子装置の製造方法。
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