JP6310129B1 - 既設階段を互い違い形式に改装する施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】住宅等の建築物の既設階段を互い違い形式の階段に変更し、その蹴上げ高さを低くする。【解決手段】1段目蹴込み板取り付け用桟木12を取り付ける第1−A工程と、1段目蹴込み板11を取り付ける第1−B工程と、1段目踏み板14取り付け用の桟木及び奥付16を取り付ける第1−C工程と、1段目踏み板14を取り付ける第1−D工程と、2段目蹴込み板21取り付け用の桟木22を取り付ける第2−A工程と、2段目蹴込み板21を取り付ける第2−B工程と、2段目踏み板24取り付け用の桟木及び奥付26を取り付ける第2−C工程と、2段目踏み板24を取り付ける第2−D工程と、以上の工程を繰り返し、最上段の踏み板14を取り付けた後に、各段のセンタープレート30を取り付ける工程、又は、それぞれの上段の蹴込み板21を取り付けた後にその下段のセンタープレート30を取り付ける工程を付加した工程から成り、各段の高さを既設階段の各段の高さよりも低く設定できる。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等の建築物の既設階段を踏み板が左右交互に段違いとなる互い違い形式に改装することができる施工方法に関するものである。
従来の技術としては、本願発明者が創案した下記特許文献に記載の発明を挙げることができる。
下記特許文献1に記載の階段用階段アタッチメントは、住宅等の建築物の既設階段を互い違い形式の階段に変更することを課題とする。
その構成は、既設階段の半分の横幅を有する天板と、その両側の側方板と、その前面の蹴込み板からなる上部箱体と、この上部箱体と上下対称形の底板と両側の側方版と蹴込み板からなる下部箱体と、前記天板と前記底板との間に設けられた高さ調整可能な複数の支柱とから成り、下部箱体の側方板と既設階段の側桁との間に長さ調整可能な突っ張り棒を介在させた階段アタッチメントである。
或いは、既設階段の半分の横幅を有する踏板と、踏板の下面に設けた高さ調整可能な複数の支柱とから形成できる。この場合前方側の左右2つの支柱の上端支持板を前方に延長し、これが既設階段の段鼻の下面に当接して既設階段に固定できる。これら階段アタッチメントを既設階段の各段部の手前側に左右互い違いに固定することにより既設階段が互い違い形式となる。
下記特許文献2に記載の階段用階段アタッチメントも、上記発明と同様に、住宅等の建築物の既設階段を互い違い形式の階段に変更することを課題とする。
その構成は、既設階段の踏板の横幅と略同一の横幅を有し、その略半分が手前側に延長する延長面部を有する踏板部と、この踏板部の前方側に直立する蹴込み板部とから成る。踏板部の延長面部の裏面に固定部材を設ける。前記蹴込み板部を既設階段の蹴込み板に接合して既設階段の段鼻に適合させ、前記固定部材により既設階段に固定する。延長面部が左右異なる側に設けた階段アタッチメントを複数用意して既設階段に交互に取り付ける。
或いは既設階段の半分の横幅を有する踏板部と、踏板部の前方の延長部と、踏板部手前側の下面に設けた高さ調整可能な支柱と支柱の下端に設けた固定部材とから成る。これら階段アタッチメントを既設階段の各段部の手前側に左右互い違いに固定することにより既設階段を互い違い形式となる。
特開2012−41768号公報 特開2013−19123号公報
上記従来の階段アタッチメントにおいては、完成した互い違い形式の階段は、踏み板部の前後方向長さは既設階段よりも長くできるものの、その各段の高さは既設階段の高さと同じとなる。
そこで、本発明においては、この既設階段の各段の高さよりもその各段の高さをより低いものとすることができる互い違い形式の階段に改装することができる施工方法を提案することをその課題とする。
勿論、各段の前後方向の長さも既設階段のそれよりも長くなる点は従来の発明と同じである。
本発明においては、建築基準法で規定されている一番急な階段を、「バリアーフリー性に関する基準(高齢者等配慮対策等級5)」に適合するような蹴上げ高さを16cm、踏み面奥行き長さを21cm以上に改修することができるものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、既設階段の各段の略半分を左右交互に手前側に延長して形成する既設階段を互い違い形式に改装する施工方法において、1段目の蹴込み板として既設階段の蹴込み板よりも低い寸法の蹴込み板を使用し、2段目から最上段までの蹴込み板としては、既設階段の蹴込み板の2枚分よりも低い寸法の蹴込み板を使用し、踏み板としては、既設階段の踏み板よりも前後方向長さの長い踏み板を使用し、1段目蹴込み板取り付けるために、既設階段の蹴込み板の手前の床面に、この既設階段の蹴込み板と略平行に横方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に床面又は側方壁面に前後方向の桟木を取り付ける第1−A工程と、1段目蹴込み板を前記横方向の桟木及び前後方向の桟木に取り付ける第1−B工程と、1段目踏み板取り付けるために、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に前記1段目蹴込み板の高さ位置の側方壁面に前後方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の蹴込み板の前面の横方向に前記1段目蹴込み板の高さ位置に奥付を取り付ける第1−C工程と、1段目踏み板を前第1−B工程の蹴込み板と前工程の前後方向の桟木と奥付の上に取り付ける第1−D工程と、2段目蹴込み板取り付けるために、既設階段の蹴込み板の手前の床面に、この蹴込み板と略平行に横方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に床面又は側方壁面に前後方向の桟木を取り付ける第2−A工程と、2段目蹴込み板を前工程の横方向の桟木及び前後方向の桟木に取り付ける第2−B工程と、2段目踏み板取り付けるために、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に前行程の蹴込み板の高さ位置の側方壁面に前後方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の蹴込み板の前面の横方向に前工程の蹴込み板の高さ位置に奥付を取り付ける第2−C工程と、2段目踏み板を前第2−B工程の蹴込み板と前工程の前後方向の桟木と奥付の上に取り付ける第2−D工程と、以上の工程を繰り返して、改装される互い違い式階段の段数が偶数の場合には、前記第1−A工程から第2−D工程迄を繰り返し、その段数が奇数の場合には、上記工程を繰り返して前記第1−D工程迄を施工し、各段の高さを既設階段の各段の高さよりも低く設定したことを特徴とする既設階段を互い違い形式に改装する施工方法である。
ここで、「奥付」というのは、踏み板の前方端を下から支持する支持部材を意味し、板状体のもの又は棒状のもの等、その形態は自由である。その「前方」というのは、階段を上る際の進行方向の前方を意味する。また、「取り付ける」という表現は、「(取り付けて)固定する」という意味をも含む概念である。以下同じである。
また、本発明においては、所望により1段目を右側又は左側の何れの側からも施工開始することができる。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、最上段の踏み板を取り付けた後に、各段のセンタープレートを取り付ける工程、又は、それぞれの上段の蹴込み板若しくは踏み板を取り付けた後にその下段のセンタープレートを取り付け、最後に再上段のセンタープレートを取り付ける工程を付加したことを特徴とする既設階段を互い違い形式に改装する施工方法である。
本発明の第3のものは、上記第1又は第2の発明において、前記第1−A工程又は前記第1−B工程の後に、1段目の踏み板が設けられる側のささら桁を取り付ける工程、及び/又は、前記第2−A工程又は前記第2−B工程の後に、2段目の踏み板が設けられる側のささら桁を取り付ける工程を付加したことを特徴とする既設階段を互い違い形式に改装する施工方法である。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3の発明において、最上段の一つ下の段の踏み面の前後方向長さが、それより下段の他の踏み面の前後方向長さよりも長い場合には、当該前後方向長さを略同一とすべく、最上段の段部の左右反対側に同じ高さで段部を形成したことを特徴とする既設階段を互い違い形式に改装する施工方法である。
本発明の第5のものは、上記それぞれの発明に係る施工方法によって既設階段を被覆し、各段の高さを既設階段よりも低く改装した互い違い式階段である。
本発明の第1の施工方法により、既設階段を互い違い形式の階段に改装することができる。
また、完成した互い違い式階段の各段部は、既設階段の各段部に比べて、各段部の高さを低いものとすることができ、且つ、踏み面の前後方向長さも長くすることができる。
これにより、「バリアーフリー性に関する基準(高齢者等配慮対策等級5)」に適合する階段に改修することが可能となる。
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明によって施工された互い違い式階段の中央の開口部をセンタープレートによって塞ぐものである。
即ち、上記第1の発明においては、左右の互い違い式階段が施工されるのであるが、それぞれの段部の蹴込み板と踏板との中央側に開口部が残るため、この開口部を塞ぐためのセンタープレートを付加したものである。
各段の中央側の側面部に取り付けられるセンタープレートは、それぞれの上段部の蹴込み板又は踏み板が取り付けられた後のその都度、その下段のセンタープレートを取り付けることもできるし、最後にまとめて1段目から最上段までのセンタープレートを取り付けることもできる。
本発明の第3のものにおいては、既設階段において、両側又は一方の側のささら桁の幅が足りない場合もあるために、これら両側の又は何れか一方の側のささら桁の幅をより広くするために付加する工程を設けたものである。
その効果は、上記第1の発明と同じである。
本発明の第4のものにおいては、予め設計段階で、互い違い式階段の段数等が決定されて、改装された互い違い式階段の踏み面の前後方向長さも一定に設定することができるのであるが、当該前後方向長さが、最上段(階上の床面と略同一の段)の一つ下の段でその他の下の段の踏み面の前後方向長さよりも長くなってしまった場合に、その長さを他の踏み面と略同一とすべく、最上段の段の左右反対側に更に蹴込み板と踏み面を設けて、その最上段の踏み面の一つ下の踏み面の前後方向長さを他の下方の段の踏み面の長さと略同一に形成することができる。
本発明の第5のものは、上記何れかの施工方法によって形成された互い違い式階段について、物としての権利請求をしたものである。
本発明の施工方法に係る一実施形態によって施工された互い違い式階段の説明図である。 上記実施形態を示す説明図であって、その(A)は既設階段の最下段部に蹴込み板用の桟木を取り付けた状態(第1−A工程)を示し、その(B)は、更に右側のささら桁を取り付けた状態を示す。 上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第1−B工程と第1−C工程を示し、その(B)が第1−D工程を示す。 上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第2−A工程を示し、その(B)が第2−B工程を示す。 上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第2−C工程を示し、その(B)が第2−D工程を示す。 上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第1−A工程から第1−C工程迄の繰り返しを示し、その(B)が第1−D工程の繰り返しを示す。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の施工方法に係る一実施形態によって施工された互い違い式階段の説明図である。
この図から解る通り、既設階段Kは13段設けられており、この既設階段Kを被覆するように互い違い式階段10が17段設けられ、施工される。
この互い違い式階段10は、第1段目を右側(図中紙背側)に、第2段目を左側(図中紙表側)に配設して右左交互に互い違い形式に全部で17段設けている。
従って、各段の高さは、互い違い式階段10の高さの方が低く形成できる。
具体的に施工方法の手順は、図2乃至図6を用いて説明するが、概略以下の通りである。
まず、1段目蹴込み板11を取り付けるための桟木12等を取り付ける(第1−A工程)。
桟木は、横方向及び縦方向(前後方向)の桟木があるが、図面では、横方向の桟木12を見て取ることができる。桟木は木材製の角材を使用できる。
次に、1段目の蹴込み板11を取り付ける(第1−B工程)。
蹴込み板11を取り付けた後、1段目踏み板14を取り付けるための桟木及び奥付16を取り付ける(第1−C工程)。この奥付16は1段目の踏み板14の前端部を下から支持する支持板材から成る。
これらの桟木と奥付16の上に1段目踏み板14を取り付け、固定する(第1−D工程)。
次に、2段目蹴込み板21を取り付けるための桟木22等を取り付ける(第2−A工程)。
桟木は、横方向及び縦方向(前後方向)の桟木があるが、図面では、横方向の桟木22を見て取ることができる。
次に、2段目の蹴込み板21を取り付ける(第2−B工程)。
蹴込み板21を取り付けた後、2段目踏み板24を取り付けるための桟木及び奥付26を取り付ける(第2−C工程)。この奥付26は2段目の踏み板24の前端部を下から支持する支持板材から成る。
この奥付26は、既設階段の踏み面の位置により、既設階段の踏み面の前端縁部の段鼻に取り付ける際には(8段目踏み板24y)、横方向の桟木26yを利用することができる。
これらの桟木と奥付26の上に2段目踏み板24を取り付け、固定する(第2−D工程)。
上記の2段目踏み板24を固定した後に、一段目のセンタープレートを取り付け、固定する。
以上の工程を繰り返し最上段(17段目)の蹴込み板11tを取り付け(第1−B工程の繰り返し)、その下段のセンタープレート30を取り付け、最上段の踏み板14tを取り付ける(第1−D工程の繰り返し)。
このセンタープレートの取り付け固定は、左右の互い違い式階段の蹴込み板と踏み板との取り付け固定完了後、1段目から最上段までの全部を順次纏めて行うこともできる。
尚、本発明においては、上記施工の前に予め設計図面を作成し、既設階段の段数に応じて改装する互い違い式階段の段数を決定しておくのである。
本実施形態の場合には、既設階段が13段、各段の高さが210mm、踏み面の前後方向の長さが160mmであり、改修した互い違い形式の階段は、その高さを161mm、踏み面の前後方向長さを270mmとした。
これにより、最上段部分(階上の床面)の一段下の踏み面で、踏み面の長さが他の下段の踏み面の長さよりも長い、端数(75mm)が生じ、この実施形態では、最上段の17段目で、左側の蹴込み板21tと、踏み板24tを付加して取り付けている。
この最上段の左側の段部は、これを設けずとも実施できるのであるが、それまでの互い違い形式の階段の踏み面の前後方向長さを統一することを考慮して設けたものである。
この最上段の左側の段を施工した後、センタープレート30tを取り付け固定して、本発明に係る互い違い式階段が完成する。
尚、上記最上段の左側の段部は、予めの設計段階で無しとすることもできる。最初の設計段階で上記踏み面の前後方向長さを統一して、その端数をゼロとすることができるからである。
改装して完成した互い違い式階段が偶数段の場合には、上記第1−A工程から第2−D工程までを偶数回繰り返し、その後、センタープレートを取り付ければよい。センタープレートの取り付けを順次行うことも、最後に纏めて全部を取り付けるようにすることも自由である。
そして、本発明においては、第1段目は、上記実施形態と異なり、左側から施工して、左右逆に設けることも容易に可能となる。
また、本発明においては、センタープレートを設けずに実施することも可能である。というのも、少なくとも蹴込み板と踏み板とによって互い違い式階段は完成するからであり、請求項1においてセンタープレートの構成を排除した理由である。
以下、図2乃至図6を用いて、既設階段に本発明の上記実施形態の施工方法の最初の工程部分について更に具体的に説明する。
図2は、上記実施形態を示す説明図であって、その(A)は既設階段の最下段部に蹴込み板用の桟木を取り付けた状態(第1−A工程)を示し、その(B)は、更に右側のささら桁を取り付けた状態を示す。
まず、最下段の既設階段Kの手前の床Fに、既設階段Kのささら桁17に縦方向の桟木13を取り付け、固定する(第1−A工程)。固定は、従来と同様にネジ又は釘にて行うが、以下、ネジ・釘による固定という説明は省略して「取り付ける」とのみ表記する。この固定は、側面のささら桁17、18の側に固定してもよい。上記縦方向の桟木13は、木材製の角材である。
この実施形態では、既設の階段のささら桁17の幅が狭いために、右側のささら桁18を付加し取り付けている。
上記ささら桁17の幅が広い場合、或いは、ささら桁が側方壁面と一体的に形成されている場合には、このささら桁18の付加は不要である。
図3は、上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第1−B工程と第1−C工程を示し、その(B)が第1−D工程を示す。
図3(A)では、1段目の蹴込み板11が取り付けられる(第1−B工程)のであるが、この図からは縦方向の桟木13が見えているが、この蹴込み板11の下端背面に横方向の桟木も設けている。この横方向桟木と上記縦方向桟木13により蹴込み板11の位置決め及び固定が行われる。
更に、桟木としては、図には表していないが、蹴込み板11の左端背面下部に当接するように縦方法の桟木を付加してもよい。
後に取り付けるセンタープレートの位置決めと固定用として使用できるからである。
そして、縦方向桟木13の前端部の奥側には奥付16を設ける。
この奥付16は、所定幅の板材を使用し、後の工程である踏み板14を支持し固定するために設ける。
図3(B)は、上記工程を経て、第1段目右側の踏み板14が取り付けられた(第1−D工程)状態を示している。
この踏み板14を支持する部材としては、上記蹴込み板11とその前方の奥付16と、更に図には表れていないが、踏み板14の右側端部の下面を支持する縦方向桟木を設けることができる。
従って、踏み板14は、手前側端部、前端部と右側側縁部で支持されることとなる。
図4は、上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第2−A工程を示し、その(B)が第2−B工程を示す。
上記の通り、右側の第1段目が施工された後に、左側の第2段目の蹴込み板21を取り付けるための縦方向の桟木23と横方向の桟木22が取り付けられる。
上記桟木23、22が取り付け固定された後に、蹴込み板21が取り付けられる。
この蹴込み板21が取り付けられた後に1段目の蹴込み板11と踏み板14の側面を塞ぐセンタープレート30が取り付けられる。
このセンタープレート30は、互い違い式階段の各段が完成した後、最後の工程で纏めて取り付けることもできる。
図5は、上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第2−C工程を示し、その(B)が第2−D工程を示す。
左側の蹴込み板21が取り付けられ固定された後に、その背面側前後方向に縦方向桟木23を取り付け、その奥側に奥付26を取り付ける(第2−C工程)。桟木23は角材を、奥付26は板材を使用する。
上記桟木23を取り付ける前に、左側のささら桁18を付加し取り付ける。
既設のささら桁17の幅が不足するからであり、右側のささら桁18と同様である。
その後、図5(B)に示した通り、左側の踏み板24を取り付ける(第2−D工程)。
左側のささら桁17の幅が広い場合、或いは、このささら桁17が側面壁部と一体的に形成されている場合には、上記ささら桁18の付加は不要である。
図6は、上記実施形態を図示する説明図であって、その(A)が第1−A工程から第1−C工程迄の繰り返しを示し、その(B)が第1−D工程の繰り返しを示す。
図6(A)では、上記第1工程から第2工程までが施工されて、再度第1−A工程から第1−C工程迄を示しており、右側の2段目の蹴込み板11sが取り付けられ、縦方向桟木13s及び奥付16sが取り付けられている状態を示している。
上記状態から図6(B)に至り、右側の2段目踏み板14sが取り付けられ、固定される。
その後、2段目の左側の蹴込み板21と踏み板24の中央側の開口部が略四角形の板材からなるセンタープレート30によって塞がれる。
以上の工程を繰り返すことにより、既設階段Kを被覆するように、その段数を増やして、その蹴上げ高さを既設階段のそれよりも低くなるように互い違い式階段を施工することができるのである。
以上、実施形態について説明したが、本発明においては、以下の通りその形態を種々変更することができる。
本発明の既設階段を互い違い式階段に改修する施工方法においては、その第1−A工程の1段目の階段は、右側でも左側でも施工開始できる。
蹴上げ高さを既設階段よりも低くすることができ、その高さも適宜所望の高さに設定できる。
最上段の一つ下の段においては、多少の踏み面の前後方向の長さが他の段部と異なる(長くなる)こともあるが、これを調整すべく、同一高さで、左右反対側に最上段の段と同じ高さで踏み面(段部)を形成することもできる。勿論、これを設けずに実施することも自由である。
各段の踏み板を支持する奥付に関しては、既設階段の踏み面に支持する場合には木製板材を使用しているが、既設階段の段鼻に設ける場合には、木材製の角材からなる横方向桟木を使用することができる。
各段の蹴込み板及び踏み板のサイズも、既設階段のサイズに適合するように適宜設計することがかのうである。
以上、本発明は、既設階段に被覆するようにして互い違い形式の階段に改装することができ、しかもその改装された互い違い式階段の蹴上げ高さを既設階段のそれよりも低く設定することができ、各段の踏み面の前後方向長さも既設階段よりも長くすることができ、安全性に優れたバリアーフリー住宅用の互い違い式階段を施工できる方法を提供することができたものである。
10 互い違い式階段
11、11s、11t、21、21t 蹴込み板
12、13、22、23 桟木
14、24、24t 踏み板
16、16s、26、26y 奥付
17、18 ささら桁
30、30t センタープレート
D 段鼻
F 床
K 既設階段

Claims (5)

  1. 既設階段の各段の略半分を左右交互に手前側に延長して形成する既設階段を互い違い形式に改装する施工方法において、
    1段目の蹴込み板として既設階段の蹴込み板よりも低い寸法の蹴込み板を使用し、
    2段目から最上段までの蹴込み板としては、既設階段の蹴込み板の2枚分よりも低い寸法の蹴込み板を使用し、
    踏み板としては、既設階段の踏み板よりも前後方向長さの長い踏み板を使用し、
    1段目蹴込み板取り付けるために、既設階段の蹴込み板の手前の床面に、この既設階段の蹴込み板と略平行に横方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に床面又は側方壁面に前後方向の桟木を取り付ける第1−A工程と、
    1段目蹴込み板を前記横方向の桟木及び前後方向の桟木に取り付ける第1−B工程と、
    1段目踏み板取り付けるために、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に前記1段目蹴込み板の高さ位置の側方壁面に前後方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の蹴込み板の前面の横方向に前記1段目蹴込み板の高さ位置に奥付を取り付ける第1−C工程と、
    1段目踏み板を前第1−B工程の蹴込み板と前工程の前後方向の桟木と奥付の上に取り付ける第1−D工程と、
    2段目蹴込み板取り付けるために、既設階段の蹴込み板の手前の床面に、この蹴込み板と略平行に横方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に床面又は側方壁面に前後方向の桟木を取り付ける第2−A工程と、
    2段目蹴込み板を前工程の横方向の桟木及び前後方向の桟木に取り付ける第2−B工程と、
    2段目踏み板取り付けるために、既設階段の側方壁面に沿って前後方向に前行程の蹴込み板の高さ位置の側方壁面に前後方向の桟木を取り付け、及び、既設階段の蹴込み板の前面の横方向に前工程の蹴込み板の高さ位置に奥付を取り付ける第2−C工程と、
    2段目踏み板を前第2−B工程の蹴込み板と前工程の前後方向の桟木と奥付の上に取り付ける第2−D工程と、
    以上の工程を繰り返して、改装される互い違い式階段の段数が偶数の場合には、前記第1−A工程から第2−D工程迄を繰り返し、その段数が奇数の場合には、上記工程を繰り返して前記第1−D工程迄を施工し、
    各段の高さを既設階段の各段の高さよりも低く設定したことを特徴とする既設階段を互い違い形式に改装する施工方法。
  2. 最上段の踏み板を取り付けた後に、各段のセンタープレートを取り付ける工程、又は、それぞれの上段の蹴込み板若しくは踏み板を取り付けた後にその下段のセンタープレートを取り付け、最後に再上段のセンタープレートを取り付ける工程を付加したことを特徴とする請求項1に記載の既設階段を互い違い形式に改装する施工方法。
  3. 前記第1−A工程又は前記第1−B工程の後に、1段目の踏み板が設けられる側のささら桁を取り付ける工程、及び/又は、
    前記第2−A工程又は前記第2−B工程の後に、2段目の踏み板が設けられる側のささら桁を取り付ける工程を付加したことを特徴とする請求項1又は2に記載の既設階段を互い違い形式に改装する施工方法。
  4. 最上段の一つ下の段の踏み面の前後方向長さが、それより下段の他の踏み面の前後方向長さよりも長い場合には、当該前後方向長さを略同一とすべく、最上段の段部の左右反対側に同じ高さで段部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の既設階段を互い違い形式に改装する施工方法。
  5. 前記請求項1乃至4の何れか1項に記載の施工方法によって既設階段を被覆し、各段の高さを既設階段よりも低く改装した互い違い式階段。
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