JP6309681B1 - 情報処理端末及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】タブレット端末等の情報処理端末を用いて一斉試験を行う場合であっても、不正行為の発生を防止することができる情報処理端末等を提供する。【解決手段】情報処理端末は、情報の入力を受け付ける入力部と、予め設定された所定の条件を満たすまで、入力部に対する操作を無効とするためのロックを施し、所定の条件を満たすと、ロックを解除する操作管理部と、ロックが解除された後に、テストのアプリケーションを実行する実行部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理端末及びプログラムに関する。
従来、英語等の検定、大学や高等学校など教育機関の入学試験、資格試験といったテストにおいては、テストの主催者又はその代行機関などが指定した会場に受検者が集まり、その場所で受検者が一斉にテストを受ける方式(一斉試験)が採用されている。会場には通常、一又は複数の監督者が配置されており、テストの開始及び終了の時間管理、写真との照合による本人確認、テスト中の見回りなど、テストに際して不正が行われることがないように監督を行っている。
近年においては、マークシート方式や記述式等の筆記問題に加えて、リスニングやスピーキングのテストが会場で行われることもある。例えば、ETS(Educational Testing Service)が実施するTOEFL(Test Of English as Foreign Language)(登録商標。非特許文献1参照)では、受検者はテスト会場において、情報処理装置の画面に表示された問題やヘッドホンから流れる音声を視聴して、解答となる音声をマイクに向かって発声することにより、スピーキングテストを受ける。
TOEFL Home、[online]、[平成28年10月14日検索]、インターネット<URL:https://www.ets.org/toefl>
情報処理装置を用いる従来の外部検定試験などでは、受検会場に設置された情報処理装置を用いる必要があり、受検者がその場所に行かなければテストを受けることができなかった。最近では、一斉試験において、答案用紙に解答を書かせる代わりに、タブレット端末等の情報処理端末を受検者に貸与し、解答を入力させる方式も提案されている。この場合、採点やテスト結果の集計などを効率的に行うことができるという利点がある。また、同じ装置を用いてリスニングやスピーキングのテストを行うこともできる。
しかしながら、一斉試験でタブレット端末等の装置を用いる場合、操作権限のない者が当該装置を勝手に操作し、事前にテスト問題を閲覧したり、テスト終了後に解答データを改ざんしてしまう、などといった不正行為が発生してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、情報処理端末を用いて一斉試験を行う場合であっても、不正行為の発生を抑制することができる情報処理端末及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様である情報処理端末は、情報の入力を受け付ける入力部と、予め設定された所定の条件を満たすまで、入力部に対する操作を無効とするためのロックを施し、所定の条件を満たすと、ロックを解除する操作管理部と、ロックが解除された後に、テストのアプリケーションを実行する実行部と、を備えるものである。
上記情報処理端末において、操作管理部は、所定の条件を満たすまで、入力手段に対する操作を無効とする第1の画面を表示することによりロック処理を行い、所定の条件を満たすと、第1の画面からテストの開始を指示可能な第2の画面に表示画面を切り替えることによりロックの解除処理を行うものである。
上記情報処理端末において、実行部は、第2の画面においてテストの開始が指示されることに応答して、テストのアプリケーションを実行してもよい。
上記情報処理端末において、操作管理部は、前記入力部に所定の操作が行われた場合に前記ロックを解除してもよい。
本発明の別の態様である情報処理端末は、テストのアプリケーションを実行する実行部と、アプリケーションの実行中に出題される複数の問題を記憶する記憶部と、
操作に応じた情報の入力を受け付ける入力部と、音声の入力を受け付ける音声入力部と、記憶部に記憶された複数の問題のうち、前記音声入力部を通じて解答が入力される2つ以上の問題の出題順序を入れ替えて出題させる出題順入替部と、を備えるものである。
上記情報処理端末において、出題順入替部は、受検番号が前後する2者、又は、受検中の座席位置が前後もしくは左右の2者に対して、2つ以上の問題の少なくとも一部について、出題順序が異なるものとなるように出題順序を入れ替えてもよい。
上記情報処理端末において、出題順入替部は、2つ以上の問題の出題順序を受検者ごとにランダムに入れ替えてもよい。
本発明のさらに別の態様である情報処理端末は、テストのアプリケーションを実行する実行部と、テストを受検している受検者の画像を撮像する撮像部と、撮像部に撮像を実行させることにより、当該テストを受検している受検者の顔を含む画像データを取得して記憶手段に記録する取得部と、サーバに記録されている受検者の画像データと照合するために、前記記憶手段に記録された画像データを前記サーバに送信する送信部と、を備えるものである。
上記情報処理端末において、送信部は、前記テスト終了後に、画像データを前記サーバに送信してもよい。
本発明のさらに別の態様であるプログラムは、コンピュータを、情報の入力を受け付ける入力手段と、予め設定された所定の条件を満たすまで、前記入力手段に対する操作を無効とするためのロックを施し、前記所定の条件を満たすと、前記ロックを解除する操作管理手段と、前記ロックが解除された後に、テストのアプリケーションを実行する実行手段と、して機能させるものである。
本発明のさらに別の態様であるプログラムは、コンピュータを、テストのアプリケーションを実行する実行手段と、前記アプリケーションの実行中に出題される複数の問題を記憶する記憶手段と、操作に応じた情報の入力を受け付ける入力手段と、音声の入力を受け付ける音声入力手段と、前記記憶手段に記憶された複数の問題のうち、前記音声入力手段を通じて解答が入力される2つ以上の問題の出題順序を入れ替えて出題させる出題順入替手段と、して機能させるものである。
本発明のさらに別の態様であるプログラムは、コンピュータに、テストのアプリケーションを実行する実行手段と、テストを受検している受検者の画像を撮像する撮像手段と、撮像手段に撮像を実行させることにより、当該テストを受検している受検者の顔を含む画像データを取得して記憶手段に記録する取得手段と、サーバに記録されている受検者の画像データと照合するために、記憶手段に記録された画像データを前記サーバに送信する送信手段と、して機能させるものである。
本発明の第1の態様によれば、予め設定された日時に至った場合に、表示手段に問題の表示を開始させるので、権限のない者がテストの開始前に問題を閲覧してしまうという不正行為を防止することが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、音声入力手段を通じて解答が入力される所謂スピーキング問題等において出題順序を入れ替えるので、テスト会場で他の受検者が発した解答をヒントに解答してしまうという不正行為を抑制することが可能となる。
本発明の第3の態様によれば、撮像手段が撮像した受検者の顔の画像データと、記憶手段に記憶された受検申込者の顔写真の画像データとに基づいて、受検者が受検申込者と一致するか否かを判定するので、所謂替え玉受検のような不正行為を防止することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理端末が用いられるテスト支援システムの概要を説明するための図である。 情報処理端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 情報処理端末の機能構成の一例を示すブロック図である。 識別情報記憶部に記憶される受検申込者の識別情報の一例を示す図である。 テスト支援方法を示すフローチャートである。 テストの実施ステップにおける情報処理端末の動作を示すフローチャートである。 情報処理端末に表示されるロゴ画面の例を示す模式図である。 情報処理端末に表示されるテストのスタート画面の例を示す模式図である。 出題アプリケーションの起動中における情報処理端末の動作を示すフローチャートである。 情報処理端末に表示される本人情報の入力画面の例を示す模式図である。 本人確認部の動作を示すフローチャートである。 スピーキング問題等の出題順序を設定するための出題順テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るテスト支援システムにおけるテストの実施動作を示すフローチャートである。 マスター画像の撮像画面を例示する模式図である。 マスター画像の撮像エラー画面を例示する模式図である。 テスト中に表示される顔認証画面を例示する模式図である。 テスト中に表示される認証エラー画面を例示する模式図である。 テスト以外のときに表示される顔認証画面を例示する模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る情報処理端末及びプログラムを、図面を用いて説明する。以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態においては、複数の受検者が同じ時刻に同じ拠点で受検するテストを例とし、例えば、スピーキングを含む英語資格・検定試験などを想定する。
<テスト支援システムの概要>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理端末が用いられるテスト支援システムの概要を説明するための図である。図1に示すテスト支援システム1は、複数の受検者の各々がテストを受ける際に使用する情報処理端末100と、テストの解答データを収集するサーバ200と、テストの解答の採点に用いられる複数の情報処理装置300とを備える。
情報処理端末100は、テストの主催者又はその代行機関等(以下、単に「主催者」という。)が管理する装置であり、保管場所20からテスト会場10に持ち込まれて各受検者に貸与され、テスト問題の表示及び解答の入力に使用される。テスト終了後、情報処理端末100は回収されて再び保管場所20に運び込まれ、情報処理端末100に記憶された解答データが抽出されてサーバ200に送信される。
サーバ200は、採点システム30側に設置され、受検を申し込んだ受検申込者に関する識別情報を蓄積する。また、サーバ200は、情報処理端末100から送信された解答データ及び解答の採点データを受検申込者の識別情報と関連付けて記憶し、テスト結果の集計、分析、成績表の作成等を行う。
情報処理装置300は、予めテストの主催者と契約した採点者が使用する装置であり、通信ネットワークNを介してサーバ200と接続されている。採点者は、情報処理装置300によりサーバ200に記憶された解答データにアクセスし、ブラウザ機能を用いて採点画面を情報処理装置300に表示させる。そして、採点画面を用いて採点した採点データをサーバ200にアップロードする。これにより、サーバ200に採点データが蓄積される。
ここで、通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
<ハードウェア構成>
次に、テスト支援システム1における各装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、情報処理端末100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理端末100は、例えばタブレット端末、スマートフォン、携帯型情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ノートPC等の可搬型PC(Personal Computer)、その他の携帯可能な情報処理装置を含む。本実施形態においては、情報処理端末100としてタブレット端末を用いることとする。
図2に示すように、情報処理端末100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)102と、メインメモリ104と、BIOS−ROM106と、記憶部108と、通信インタフェース110と、表示部112と、入力部114と、オーディオ出力部116と、オーディオ入力部118と、カメラ120と、クロック122と、これらを接続するシステムバス124とを有する。
CPU102は、例えば、メインメモリ104上に展開されたアプリケーションプログラム(テストプログラムともいう)を実行し、情報処理端末100に各種の機能を実現させる。言い換えれば、情報処理端末100は、CPU102の制御の下、テストプログラムを実行することによりテストを実施する。BIOS−ROM106は、情報処理端末100のハードウェア管理及び制御をするプログラムを記憶する。
記憶部108は、プログラムやプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。通信インタフェース110は、サーバ200や他の装置との通信を可能にするインタフェースである。
表示部112は、CPU102の制御の下で処理された各種の画像を表示する。入力部114は、例えばユーザが操作するタッチパネル、電源ボタン、又はホームボタン等であり、操作に応じた情報を入力する。また、入力部114は、情報処理端末100に接続されたキーボードなどの入力デバイスであってもよい。
オーディオ出力部116は、CPU102の制御の下で処理された各種のサウンドを出力する。オーディオ入力部118は例えば音声を入力するマイクであり、外部から入力された各種のサウンドをCPU102の制御の下でディジタルデータに変換して取り込む。
カメラ120は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の固体撮像素子を含む撮像デバイスである。クロック122は、バックアップ電池により駆動するハードウェアクロックである。
図3は、サーバ200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。サーバ200は、例えば演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、図3に示すように、例えば、CPU202と、メインメモリ204と、BIOS−ROM206と、記憶部208と、通信インタフェース210と、これらを接続するシステムバス212とを有する。CPU202、メインメモリ204、BIOS−ROM206、記憶部208、通信インタフェース210の機能は、それぞれ図2に示すCPU102、メインメモリ104、BIOS−ROM106、記憶部108、通信インタフェース110の機能と同様である。
図4は、情報処理装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置300は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)やノートPCによって構成され、図4に示すように、CPU302と、メインメモリ304と、BIOS−ROM306と、記憶部308と、オーディオ出力部310と、表示部312と、通信インタフェース314と、入力部316と、これらを接続するシステムバス318とを有する。図4に示す入力部316は、キーボードなどの入力装置である。入力部316以外の各部は、図2に示す、対応する各部と同じ機能を有する。オーディオ出力部310は、サーバ200に蓄積された解答データのうち、スピーキング問題に対する解答データを採点する際に、受検者の音声データを再生するために用いられる。
<情報処理端末の機能構成>
図5は、情報処理端末100の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、情報処理端末100は、例えば、テスト実行手段401と、送受信手段402と、表示手段403と、入力手段404と、音声出力手段405と、音声入力手段406と、撮像手段407と、計時手段408と、記憶手段409とを有する。記憶手段409には、操作管理アプリケーションAP1、出題アプリケーションAP2、及び本人確認アプリケーションAP3を含むテストプログラムTPが記憶されており、情報処理端末100はこれらのテストプログラムTPを実行することで、テストを行うための各機能を実現する。
テストプログラムTPのうち、出題アプリケーションAP2は、情報処理端末100に問題を表示させ、その問題に対して入力された解答データを記憶するものであり、テスト内容(例えば教科ごと、グレードごと)に応じて複数種類用意されている。後述するように、出題アプリケーションAP2は、テストの開始日時を予め設定しておくことにより、当該開始日時に至ると受検者による操作により又は自動的に起動するので、テストを行う時間帯(開始日時〜終了日時)さえ重複しなければ、複数種類の出題アプリケーションAP2を1台の情報処理端末100にインストールしておくことができる。また、1台の情報処理端末100にインストールされた1種類の出題アプリケーションAP2に対し、テストを行う複数の時間帯(例えば、同じ日の午前枠と午後枠)を設定しておくことも可能である。
他方、操作管理アプリケーションAP1及び本人確認アプリケーションAP3は、出題アプリケーションAP2の種類によらず、本実施形態において使用され得る情報処理端末100に共通にインストールされている。
テスト実行手段401は、例えばCPU102、メインメモリ104、テストプログラムTP等により実現される。即ち、テスト実行手段401は、CPU102がメインメモリ104にロードされたテストプログラムTPを実行することで、テストに関する各種アプリケーションの機能部として動作する。
詳細には、テスト実行手段401は、テストの前後における情報処理端末100に対する不正な操作を防止するための管理を行う操作管理部410と、テスト中におけるテストの出題及び解答の入力を管理する出題部420と、受検者の本人確認を行う本人確認部430とを有する。
このうち、操作管理部410は、操作ロック管理部411と、一斉開始管理部412とを有する。操作ロック管理部411は、テストの開始前や終了後の時間帯には、情報処理端末100が所定の操作以外の操作を受け付けないように、操作ロックを行う。それにより、操作権限のある者(以下「管理責任者」という。)以外の者が情報処理端末100の操作をできないようにし、もってテスト問題の不正な閲覧や解答データを含む情報の不正な書き換え等を防止する。なお、管理責任者は複数人であってもよい。一斉開始管理部412は、予め設定されたテストの開始日時に至った際に、情報処理端末100に対する操作ロックを解除すると共に、出題アプリケーションAP2を起動する管理を行う。
出題部420は、出題管理部421と、解答受付部422とを有する。出題管理部421は、テスト問題を所定の順序で表示手段403に表示させると共に、スピーキングなどの特定の分野の問題については、座席が近い受検者の間で同じ問題が近いタイミングで出題されないように、出題順序を入れ替えるなどの管理を行う。解答受付部422は、入力手段404又は音声入力手段406から入力された解答データを、受検者の識別情報と関連付けて記憶手段409に記憶させる。ここで、受検者の識別情報とは、受検番号、氏名生年月日、顔写真の画像データ等のことである。識別情報の詳細については後述する。
本人確認部430は、識別情報取得部431と、判定部432とを有する。識別情報取得部431は、当該情報処理端末100を使用してテストを受ける受検者の識別情報を、記憶手段409から取得する。判定部432は、識別情報取得部431が取得した識別情報に照らして、受検者が本人であるか否かを判定する。
送受信手段402は、例えば通信インタフェース110、CPU102、メインメモリ104、及びテストプログラムTPにより実現される。送受信手段402は、通信ネットワークNを介してサーバ200と通信することで、テストの受検申込者の識別情報の受信、当該情報処理端末100に入力された解答データの送信といった情報の送受信を行う。
表示手段403は、例えば表示部112及びCPU102等によりに実現され、受検者の識別情報の入力画面や、テスト問題の画面を表示する。
入力手段404は、例えば入力部114及びCPU102等により実現され、タッチパネル等に対してなされた操作に応じた情報の入力を受け付ける。具体的には、受検者の識別情報やテストの解答データの入力を受け付ける。
音声出力手段405は、例えばオーディオ出力部116及びCPU102等により実現され、リスニング問題の読み上げ等の音声を出力する。
音声入力手段406は、例えばオーディオ入力部118及びCPU102等により実現され、スピーキング問題に対する解答等の音声を入力する。
撮像手段407は、例えばカメラ120及びCPU102等により実現され、当該情報処理端末100を用いてテストを受検している受検者を動画又は静止画により随時撮像し、受検者の顔が写った画像の画像データを生成する。
計時手段408は、例えばクロック122及びCPU102等により実現され、現在の日時が予め設定されたテストの開始日時に至ったか、及び、テストの開始日時から所定のテスト時間が経過したか(即ち、終了時刻に至ったか)といった時間計測を行う。
記憶手段409は、例えばCPU102、メインメモリ104、記憶部108、及びテストプログラムTP等により実現される。記憶手段409は、テストの問題データを記憶する問題記憶部409aと、当該情報処理端末100に入力された解答データを受検者の識別情報と関連付けて記憶する解答記憶部409bと、受検申込者の識別情報を記憶する識別情報記憶部409cとを有する。
図6は、識別情報記憶部409cに記憶される受検申込者の識別情報データベースDBの一例を示す図である。図6に示すように、受検申込者の識別情報データベースDBは、各受検申込者に発行される受検番号、受検申込者の氏名、及び顔写真の画像データを含む情報を対応付けて格納する。これらの他に、生年月日などの情報を、受検申込者に関する情報として格納してもよい。このような識別情報データベースDBは、サーバ200において作成され、テスト会場、日にち、及び時間帯(午前枠、午後枠など)ごとにまとめられ、情報処理端末100に送信される。
なお、問題記憶部409a、解答記憶部409b、及び識別情報記憶部409cと、テストプログラムTPとは、物理的に同じメモリに記憶させてもよいし、異なるメモリに記憶させてもよい。
<テスト支援方法>
図7は、図1に示すテスト支援システム1において行われるテスト支援方法を示すフローチャートである。ここで、テストの実施に先立って、テストの主催者は、受検申込者から受検申込を受け付け、受検番号を発行して受検申込者本人に通知する。また、テストの主催者は、受検申込書に添付された受検申込者の顔写真の画像データを作成すると共に、この画像データと共に受検申込者の識別情報をサーバ200に送信し、図6に例示する識別情報データベースDBに蓄積しておく。なお、受検申込は通信ネットワークNを介して受け付けてもよく、この場合、受検申込者から顔写真の画像データを直接送信させることにより、受検申込者の識別情報が識別情報データベースDBに自動的に蓄積されるようにしてもよい。また、受検申込者が過去にテストを受検したことがあれば、そのときの申込み情報を利用してもよい。
まず、ステップS10において、管理責任者は、情報処理端末100として用いられるタブレット端末に対し、テストの開始日時を設定する。なお、前提として、テストの主催者は、ロック機能を持たせる操作管理アプリケーションAP1、問題を出題する出題アプリケーションAP2及び本人確認を行う本人確認アプリケーションAP3を、情報処理端末100にインストールしておく。
続くステップS11において、管理責任者は、受検申込者の識別情報(図6参照)をサーバ200から情報処理端末100に転送する。なお、情報処理端末100側で本人確認処理を行わない場合、ステップS11を省略してもよい。この場合、受検者の顔写真等のデータを情報処理端末100内に保存させる必要はなく、サーバ200に保管されたデータを用いて照合する。
続くステップS12において、管理責任者は、情報処理端末100(タブレット端末)の電源ボタンを押下することにより、情報処理端末100をスリープさせる。或いは、情報処理端末100を所定時間操作しない場合には、情報処理端末100が自動的にスリープ状態に入ることとしてもよい。
ここで、テストの開始日時が設定された後で情報処理端末100をスリープさせる操作がなされると(或いは自動的にスリープ状態に入ると)、情報処理端末100の操作管理部410が、当該情報処理端末100に対する入力操作をロックすることが好ましい。これにより、テストの開始日時になるまで、管理責任者以外の者は情報処理端末100を実質的に操作できない状態にすることができる。情報処理端末100(タブレット端末)は、この状態でテスト会場10に運搬される(ステップS13)。
続くステップS14において、情報処理端末100を用いてテストを実施する。ここで、テストの開始日時になると、情報処理端末100のロックが自動的に解除され、受検者が操作できる状態になる。なお、実際の運用を踏まえると、テストの開始日時とは、受検者がテスト問題を実際に解き始める日時であってもよいが、むしろ、監督者が受検者に対してテストの説明をしたり、必要事項の入力等を行うなどの時間が必要となるため、実際に問題を解き始める日時よりも所定時間前(例えば5分前)の日時が想定される。すなわち、テストの開始日時とは、受検者が実際に問題を解き始める日時よりも所定時間前の日時を含む。テストの実施ステップにおける情報処理端末100の動作については後述する。このテストの実施により、情報処理端末100は解答データが記憶された状態となる。
その後、テストの終了時刻になると、情報処理端末100に対する入力操作が再びロックされ、管理責任者以外の者が情報処理端末100を操作できない状態になる。テストで使用された情報処理端末100(タブレット端末)は、この状態で回収される(ステップS15)。
続くステップS16において、管理責任者は、情報処理端末100に対して所定の操作を行うことによりロックを解除し、情報処理端末100に記憶された解答データをサーバ200に送信する。また、テストの際に受検者の画像データを取得した場合、情報処理端末100に記憶された画像データをサーバ200に送信する。サーバ200において、情報処理端末100から受信した画像データを、受検者の顔写真データと照合して、本人確認を行う。
続くステップS17において、採点者は、情報処理装置300からサーバ200にアクセスし、情報処理装置300の採点画面を表示させて採点を行う。採点が終了すると、採点データは情報処理装置300からサーバ200に送信される。
続くステップS18において、サーバ200は、解答の集計、分析、成績表の作成等を行う。それにより、テスト支援システム1におけるテスト支援方法が終了する。
<情報処理端末の動作>
次に、テストの実施ステップ(ステップS14)における情報処理端末100の動作について詳しく説明する。図8は、本ステップにおける情報処理端末100の動作を示すフローチャートである。図9は、情報処理端末100として使用されるタブレット端末に表示されるロゴ画面の例を示す模式図である。図10は、同タブレット端末に表示されるテストのスタート画面の例を示す模式図である。
テスト会場10に運搬された情報処理端末100(タブレット端末)は、テスト会場10に集合した各受検者に配布される。このとき、情報処理端末100は、画面上に何も表示されないスリープ状態のままである(ステップS20)。この間、操作管理部410(操作ロック管理部411)が情報処理端末100のロック状態を管理している。
ステップS21において、操作管理部410(一斉開始管理部412)は、現在の日時がテストの開始日時に至ったか否かを判定する。開始日時に至っていない場合(ステップS21:No)、続いて操作管理部410は、当該情報処理端末100をスリープから復帰させる操作を検知したか否かを判定する(ステップS22)。スリープから復帰させる操作とは、例えば電源ボタンを押下する等、情報処理端末100の有する機械的なボタンの操作である。
操作管理部410は、スリープから復帰させる操作を検知すると(ステップS22:Yes)、通常のタブレット装置であればスリープから復帰したとき等に表示されるホーム画面を一切経由することなく、図9に例示するロゴ画面M1を表示手段403に表示させる(ステップS23)。他方、操作管理部410は、スリープから復帰させる操作を検知しない場合(ステップS22:No)、スリープ状態を継続する(ステップS20)。
図9に示すロゴ画面M1は、情報処理端末100への入力操作がロックされている状態のときに表示される画面である。ロゴ画像M1には、テストのタイトルm10、テスト内容やレベル等を示すイラストm11、及びテストの主催者の社名ロゴm12などの情報が含まれているが、受検者が操作することのできるアイコンやボタン画像は含まれない。情報処理端末100がロック状態にあり、このロゴ画面M1が表示されている間、情報処理端末100は、管理責任者のみが知らされている所定のロック解除操作以外の入力は実質的に受け付けない。すなわち、情報処理端末100は受検者からの操作入力を受け付けても、何も応答を返さず、ロゴ画面M1が表示された状態を維持するつまり、情報処理端末100が各受検者に配布されても、テストの開始時刻になるまで、受検者は、ロゴ画面M1以外の画面を表示させることはできない。このため、受検者は情報処理端末100を操作してテストの問題を閲覧することはできないし、情報処理端末100のホーム画面に遷移させることもできない。
ロック解除操作とは、例えば、ロゴ画面M1の4隅の領域m13〜m16を所定の順序で所定の回数だけタップする操作である。なお、図9には、領域m13〜m16が点線で丸く囲まれているが、実際のロゴ画面M1には、このような点線は表示されない。すなわち、領域m13〜m16は、周囲の背景画面と区別できるようには表示されないので、受検者が領域m13〜m16を識別することはできない。操作管理部410は、ロック解除操作を検知すると(ステップS24:Yes)、入力操作のロックを解除し、管理責任者向けの管理画面を表示手段403に表示させる(ステップS25)。管理責任者は、この管理画面において、種々の設定(テストの開始日時の変更、受検申込者の識別情報の追加等)を行うことができる。管理責任者は、必要な操作が終わった後、所定の操作(例えば設定完了ボタンのタップ)を行うことにより情報処理端末100を再びロック状態に戻す(ステップS20)。なお、ここでは、所定の領域を所定の順序・回数タップしてロックを解除する例について説明したが、ロック解除操作はこれに限られない。例えば、所定の領域ないしボタンを長押ししたり、所定の領域をスワイプ(所定の領域上に指をおいてスライド)させる操作によってロックを解除してもよいし、その他任意の操作によってロックを解除してもよい。
他方、操作管理部410がロック解除操作を検知しない場合(ステップS24:No)、ロゴ画面M1が表示されてから所定時間経過後に、情報処理端末100は再びスリープ状態に戻る(ステップS20)。
また、操作管理部410は、現在の日時がテストの開始日時に至ると(ステップS21:Yes)、スリープ状態から復帰させるとともに、入力操作のロックを解除し、図10に例示するスタート画面M2を表示手段403に表示させる(ステップS26)。なお、図8には図示していないが、開始日時前にスリープ状態から復帰してロゴ画面M1が表示されている状態で開始日時に至ったときには、情報処理端末100の画面表示をロゴ画面M1からスタート画面M2に切り替えることにより、入力操作のロックを解除する。
スタート画面M2には、図9に示す社名ロゴm12の代わりに、受検者が操作可能なスタートアイコンm17が含まれている。受検者は、このスタートアイコンm17に対して所定の操作(例えばタップ操作)を行うことで、テストを開始させることができる。
操作管理部410がスタートアイコンm17に対する操作(スタート操作)を検知すると(ステップS27:Yes)、出題アプリケーションAP2が起動し(ステップS28)、出題部420がフォアグラウンドで動作を開始する。これにより、テスト会場10において一斉にテストを開始させることができる。出題アプリケーションAPの起動中の動作については後述する。なお、この間、操作管理部410はバックグランドで動作を続けてもよい。
他方、操作管理部410は、スタート操作を検知しない場合(ステップS27:No)、スタート画面M2を表示させ続ける(ステップS26)。
ここで、情報処理端末100の中には、クロック122(図2参照)のずれや何らかの不具合等により、テストの開始日時になってもスタート画面M2が表示されないものが現れることも考えられる。そのような場合には、図9に示すロゴ画面M1に対して管理責任者がロック解除操作を行うことにより、管理画面から手動でテストを開始させることができる。
テストの開始日時から所定時間が経過し、終了時刻に至ると、出題部420は動作を終了し、操作管理部410が再びフォアグラウンドで動作を開始する。即ち、再び図9に示すロゴ画面M1を表示手段403に表示させ(ステップS29)、情報処理端末100への入力操作をロックし、スリープさせる(ステップS30)。これにより、テストの実施ステップ(図7のステップS14参照)は終了する。テスト終了後に情報処理端末100への入力操作をロックすることにより、受検者が解答を改ざんできないようにしている。なお、情報処理端末100において、ロゴ画面M1やスタート画面M2の表示又は切り替え処理や、これらの画面と出題アプリケーションとの間でフォアグランドとバックグランドを入れ替える処理は、ランチャー機能により実現することができる。
次に、出願アプリケーションAP2の起動中における情報処理端末100の動作について説明する。図11は、出題アプリケーションAP2の起動中における情報処理端末100の動作を示すフローチャートである。なお、出題アプリケーションAP2が起動すると、それと連動して本人確認アプリケーションAP3も起動する。また、図12は、情報処理端末100に表示される本人情報の入力画面の例を示す模式図である。
ステップS40において、出題部420は、図12に示す本人情報の入力画面M3を表示手段403に表示させる。入力画面M3は、受検番号入力欄m30と、氏名入力欄m31と、OKボタンm32とを含む。
続くステップS41において、出題部420は、入力画面M3に入力された情報に基づいて、受検番号と氏名を含む本人情報を記憶する。
続くステップS42において、本人確認部430は、ステップS41において記憶された受検者の本人情報と、識別情報記憶部409cに記憶されている受検申込者の識別情報とに基づいて、本人確認を行う。図13は、本人確認部430の動作を示すフローチャートである。
ステップS60において、本人確認部430(識別情報取得部431)は、識別情報データベースDB(図6参照)を検索し、ステップS41において記憶された受検者の受検番号と一致する受検申込者の識別情報を取得する。具体的には、識別情報のうち、受検申込者の顔写真の画像データを取得する。
また、ステップS61において、本人確認部430は、撮像手段407に受検者を撮像させることにより、受検者の顔が写った画像の画像データを取得する。情報処理端末100に備えられたカメラ等の撮像手段407を用いて、当該情報処理端末100を用いてテストを受検している受検者の画像や動画を、受検中に取得することができる。
続くステップS62において、本人確認部430(判定部432)は、ステップS61において取得した受検者の顔の画像データと、ステップS60において取得した受検申込者の顔写真の画像データとに基づき、当該情報処理端末100を用いてテストを受けている受検者と、受検申込者とが同一人物であるか否かを判定する。
本人確認部430は、両人物が一致すると判定した場合(ステップS63:Yes)、本人確認が成功した旨の情報を出題部420に入力する(ステップS64)。他方、本人確認部430は、両人物が一致しないと判定した場合(ステップS63:No)、本人確認が失敗した旨の情報を出題部420に入力する(ステップS65)。これにより本人確認処理は終了し、情報処理端末100の動作はメインルーチンに戻る。
再び図11を参照すると、本人確認が失敗した場合(ステップS43:No)、出題部420は、当該受検者の識別情報に本人確認が失敗した旨のアラーム情報を記録すると共に(ステップS44)、出題を終了させる(ステップS45)。この場合、情報処理端末100の動作はそのままメインルーチンに戻り(図8のステップS28〜S30参照)、受検者は受検を継続できなくなる。
他方、本人確認が成功した場合(ステップS43:Yes)、出題部420は、問題記憶部409aに記憶された問題を表示手段403に順次表示させると共に、入力手段404から解答の入力を受け付け、解答データを解答記憶部409bに記憶させる(ステップS46)。
出題処理を実行している間、出題部420は、テストが開始されてから所定時間が経過したか、即ち、テストの終了時刻に至ったか否かを判定する。終了時刻に至っていない場合(ステップS47:Yes)、出題部420は出題及び解答入力の受付を継続する(ステップS46)。
他方、終了時刻に至った場合(ステップS47:Yes)、本人確認部430は再び本人確認処理を行う(ステップS48、図13参照)。そして、本人確認に失敗した場合には(ステップS49:No)、ステップS44に移行する。
他方、本人確認に成功した場合(ステップS49:Yes)、出題部420は、試験が終了した旨を通知する終了画面を表示手段403に表示させる(ステップS50)。その後、処理はメインルーチンに戻る(図8参照)。
なお、ステップS46で出題処理を実行している間にも、本人確認部430は随時、ステップS42と同様に本人確認処理を実行してもよい(図13参照)。そして、本人確認に失敗した場合には、その時点でステップS44に移行する。ただし、出題処理を実行中に、本人確認処理を随時実行することは、出題処理の実行が遅くなるなど、本来のテスト結果に何らかの影響を与えるおそれがあり得る。そのため、テスト開始時と終了時に本人確認処理を実行する方が、出題処理への影響がより少ない可能性がある。また、休憩を挟むテストであれば、テストの開始終了時に加え、休憩の前後に本人確認処理を行うことができる。特に、テストの開始時や休憩後は、ヘッドセットの調整やマイクの確認をするため、受検者の顔画像データを取得しやすい。
また、ここでは、本人確認に失敗した場合に出題を終了し、受検者が受検を継続できなくなる例について説明したが、実施の形態はこれに限定されない。本人確認に失敗しても、本人確認に失敗した旨のアラーム情報を記録するまでにとどめ、そのままテストを継続させるものとしてもよい。さらに、本人確認部430は、受検者の画像データを受検中に取得して記録するまでにとどめてもよい。この場合は、テスト終了後に解答データをサーバ200に送信する際に、情報処理端末100に記録した受検者の画像データも併せてサーバ200に送信し、サーバ200側で本人確認処理を行うものとすればよい。サーバ200側で本人確認処理を行う場合には、受検者の過去の受検情報を利用して本人確認処理を行うものとしてもよい。情報処理端末100で受検者の画像データを取得して、サーバ200側で本人確認処理を行う場合は、情報処理端末100内に事前に受検者の顔画像データ等を記録させておく必要がない。実際の運用では、情報処理端末100は、例えばテスト開始前と終了後の2回、撮像手段407で受検者を撮影し、それらを画像データとして保存する。テスト後に情報処理端末100が回収され、データがサーバ200に送信されたとき、サーバ200に保存されている画像データと照合して本人確認を行い、照合結果を出力する。この場合、テスト開始前に取得された画像データと、テスト終了後に取得された画像データと、受検票など申込み時に登録された画像データとをそれぞれ照合して本人確認処理を行えばよい。なお、受検者の画像を取得するタイミングはこれに限定されない。
次に、出題アプリケーションAP2の起動中における出題順の入替え機能について説明する。例えば英語のリスニング問題、リーディング問題、ライティング問題のように、入力手段404から解答を入力するタイプの問題の場合、予め設定された順序で問題を出題させればよい。しかしながら、スピーキング問題のように、音声入力手段406を用いて解答を入力するタイプの問題(以下「スピーキング問題等」という。)の場合には、ある受検者が発した解答の音声が別の受検者に聞こえてしまい、ヒントを与えることになるおそれがある。特に、低学年のテストでは、一語で答えられる問題もあるため、周囲の受検者が発話した内容がヒントにならないよう担保することが好ましい。
そこで、出題部420は、スピーキング問題等については、座席が近い受検者の間で、同じ問題が同時又は近いタイミングで出題されないように、問題の出題順を調整する。具体的には、スピーキング問題等については、受検者毎にランダムな順序で問題を出題する。或いは、受検番号など、受検者を識別できる情報に応じてスピーキング問題等の出題順序を出し分けてもよい。さらに、テスト中の座席位置に基づいて、座席位置が近傍の受検者間では異なる問題を提示してもよい。この場合、例えば、情報処理端末100(タブレット端末)に位置情報を持たせ、受検者の座る位置情報を把握し、一定距離以内の場合は、それぞれ異なる問題を提示することができる。また、少なくとも、受検番号が前後する2人の受検者に対して、問題の出題順序が異なるものとなるように出題順序を入れ替えたり、受検中の座席位置が前後又は左右の2人の受検者に対して、問題の出題順序が異なるものとなるように出題順序を入れ替えてもよい。
図14は、スピーキング問題等の出題順序を設定するための出題順テーブルの一例を示す図である。出題順テーブルとは、受検番号ごとにスピーキング問題等の出題順を定めた対応表である。一斉試験では受検番号順に着席することが多いので、少なくとも受検番号が前後する受検者とは出題順が重ならないことが好ましいが、受検者全員の出題順を異ならせる必要はない。そこで、例えば、受検番号を3以上の整数nで割った際の余りに基づいて、n系列の出題順序を予め決定しておく。図14に示す例では、スピーキング問題が問題A〜問題Fの計6問ある場合に、受検番号を「4」で割った際の余りの数に応じて、4系列の出題順序を決定できるように出題順テーブルが定められている。具体的には、受検番号が「1101」の受検者の場合、受検番号「1101」を4で割った余りは「1」なので、図14において余りが「1」の列の順(問題C、D、E、F、A、Bの順)に問題を出題する。これにより、受検番号が近い、すなわち受検番号順に座っている場合は座席が近い受検者の間では、同時又は近いタイミングで同じ問題が出題されることを回避できる。
ここで説明した出題順の入替え機能は、受検者に同じセットの問題が出題される場合に有効である。また、受検者ごとに完全にランダムな順序で出題されるようにしてもよいが、実際の問題は問題数が限られているので、完全にランダムにすることは困難である。そのため、上記のような出題順テーブルを予め用意しておき、受検番号などの受検者を識別できる情報をもとに疑似的に出題順をランダムに提示することが有効である。
また、スピーキング問題等が複数のパートに分かれている場合には、各パート内で、出題順を入れ替えるようにしてもよい。さらに、複数のパートに分かれている場合に、受検者ごとに、出題するパートの順番を入れ替えてもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、設定されたテストの開始日時に至ると出題アプリケーションAP2が自動的に起動するので、テスト会場においてテストを一斉に開始させることができる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、テストの開始日時に至るまでは、管理責任者以外は当該情報処理端末100を実質的に操作することができなくなる。従って、テスト開始前に権限のない者が問題を閲覧してしまう、或いは、受検申込者の識別情報を改ざんしてしまうといった不正行為を防止することが可能となる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、テストの終了後も情報処理端末100への入力操作がロックされるので、解答データの改ざん等の不正行為を防止することも可能となる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、スピーキング問題等、音声で解答を入力するタイプの問題において出題順序を入れ替えることができるので、他の受検者の解答を聞いて参考にしてしまうという不正行為を抑制することが可能となり、より客観的にスピーキング問題等のテストを実施することができる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、情報処理端末100を使用して受検している受検者の顔をその場で撮像し、この顔の画像データと、予め取得された受検申込者の顔写真の画像データとに基づいて本人確認を行うことができるので、所謂替え玉受検のような不正行為を防止することが可能となる。この本人確認は、テストの開始前や終了後の他、テスト中にも随時行うことができるので、テストの最中の入れ替わりにも対応することが可能である。
上記第1の実施形態においては、複数の受検者が同じ時刻に同じ拠点で受検するテストの例について説明したが、テストの形式はこれに限定されるものではない。本発明は例えば、複数の受検者が受検会場に到着後任意の時刻にテストを開始する形態や、複数の拠点で受検する形態にも適用可能である。
また、情報処理端末100は、テスト終了後に、保管場所20に運び込まれ、保管場所20で解答データが抽出されてサーバ200に送信される例を説明したが、これに限られず、テスト受検中に解答データがサーバ200に送信されるものとしてもよい。
さらに、上記第1の実施形態においては、情報処理端末100としてタブレット端末等の可搬型の端末装置を使用する例を説明したが、情報処理端末100の構成はこれに限定されず、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(PC)やノートPCを用いることもできる。デスクトップ型のPCを用いる場合には、試験会場に設置されたパーソナルコンピュータに対し、予め通信ネットワークを介して出願アプリケーションAP2をインストールしておけばよい。また、テスト終了後には、パーソナルコンピュータからサーバに、通信ネットワークを介して解答データを送信すればよい。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態においては、受検者が自宅など個別の場所において、個別の時刻に受検するテストを例とする。本発明の第2の実施形態に係るテスト支援システムの構成並びに該システムに含まれる各装置の構成及び機能は、全体として第1の実施形態と同様であり(図1〜図5参照)、受検者の本人確認動作が上記第1の実施形態と異なっている。情報処理端末100としては、デスクトップ型PC等の据置き型の機器を用いてもよいし、ノートPC、タブレット端末等の可搬型の機器を用いてもよい。
情報処理端末100としてデスクトップ型PCを用いる場合、撮像手段407(図5参照)としてウェブカメラなどのカメラを用いることができる。例えば、液晶モニタ等の表示手段403(同上)の近傍にカメラが内蔵されたものであってもよいし、USBケーブル等を介してウェブカメラがPC本体に外付けされるものであってもよい。
図15は、本発明の第2の実施形態に係るテスト支援システムにおけるテストの実施動作を示すフローチャートである。以下においては、通信ネットワークNを介して情報処理端末100をサーバ200と接続し得る状態で、ウェブブラウザを用いてテストを実施する場合を説明する。なお、テストは必ずしもオンラインで行う必要はなく、サーバ200から情報処理端末100に出題アプリケーションをダウンロードし、情報処理端末100において出題アプリケーションを実行することによりテストを実施してもよい。
まず、ステップS70において、情報処理端末100は、テスト中に実行する受検者の本人確認のため、顔の画像による認証(以下、顔認証という)に用いられるマスター画像を取得する。図16は、マスター画像の撮像画面を例示する模式図である。図17は、マスター画像の撮像エラー画面を例示する模式図である。
テストを開始する際、受検者が情報処理端末100を用い、通信ネットワークNを介してサーバ200にアクセスすると、サーバ200は、図16に例示するマスター画像の撮像画面M4を情報処理端末100に表示させる。マスター画像の撮像画面M4は、撮像手段407により情報処理端末100に取り込まれた画像を表示する画像表示欄m40と、撮影ボタンm41と、ユーザID入力欄m42と、登録ボタンm43とを含む。なお、情報処理端末100は、マスター画像の取得に先立って、情報処理端末100として使用される機器の動作確認や、マスター画像の撮像画面M4の操作方法及び撮像時の注意事項等の表示を行ってもよい。
受検者は、画像表示欄m40に表示された自身の顔の画像を確認し、撮影ボタンm41に対して所定の操作を行う。この際、受検者は、撮像手段407として外付けのウェブカメラを用いる場合には、画像表示欄m40を見ながらウェブカメラの配置を調節するとよい。また、撮像ボタンm41に対する操作として、具体的には、マウスを用いたクリック操作や、タッチパネル方式の画面であればタップ操作等が挙げられる。それにより、受検者の顔の画像が記録される。続いて受検者は、自身の識別情報であるユーザIDをユーザID入力欄m42に入力し、さらに登録ボタンm43に対してクリック操作等を行う。それにより、受検者の顔の画像データがユーザIDと関連付けられてサーバ200に送信される。
続くステップS71において、サーバ200は、情報処理端末100から送信された画像データに基づき、マスター画像の取得に成功したか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、顔画像を構成するパーツ(目、眉、鼻、口、顎、額等)の相対的な座標(以下、相対座標)を、マスター画像と認証時の顔画像との間で対比することにより顔認証を行う。相対座標とは、顔の中の所定の点(例えば、鼻の頂点)を原点とした場合の座標のことである。詳細には、まず、マスター画像から各パーツを検出し、パーツの位置や形状を特定する所定の検知点の相対座標を記録しておく。具体的には、眉頭、眉尻、眉山、目頭、目尻、黒目上端及び下端、鼻の頂点、小鼻といった点を検知点とし、これらの検知点の相対座標を、一定の範囲の誤差を許容するパラメータとして登録する。顔認証を行う際には、認証時に撮像された顔画像から上記検知点を検出し、各検知点の相対座標をマスター画像における対応する検知点の相対座標と対比して、一致するか否か(誤差が所定範囲に収まるか否か)を判定する。そして、トータルの検知点のうち、相対座標が一致する(誤差が所定範囲に収まる)検知点の比率(パーセンテージ)を算出する。以下、この比率のことを認証率という。例えば、50箇所の検知点のうち35箇所の検知点において相対座標が一致した場合、認証率は75%(=35/50×100)となる。
そのため、サーバ200は、情報処理端末100から送信された画像データに基づく画像から認証に必要な検知点又は認証に必要な数の検知点を検出できた場合には、マスター画像の取得に成功したと判断し、認証に必要な検知点又は認証に必要な数の検知点を検出できない場合には、マスター画像の取得に失敗したと判断する。
マスター画像の取得に成功した場合(ステップS71:Yes)、サーバ200は、当該マスター画像を当該受検者の顔認証用マスター画像として、ユーザID入力欄m42に入力されたユーザIDと関連付けて登録する(ステップS72)。他方、マスター画像の取得に失敗した場合(ステップS71:No)、サーバ200は、図17に例示する撮像エラー画面M5を情報処理端末100に表示させ、撮り直しを指示する(ステップS73)。
図17に示すように、例えばマスクを着けた顔が写った画像からは、鼻及び口に関連する検知点を検出することができないため、エラーとなる。撮像エラー画面M5には、エラーを通知するメッセージm50が表示されると共に、撮り直しボタンm51が表示される。受検者は、撮り直しボタンm51を操作することで、顔認証に使用可能なマスター画像を取得できるまで再撮像を行う。
ステップS72に続くステップS74において、情報処理端末100は、サーバ200から送信されるデータに基づいて問題を順次表示し、受検者がマウスやキーボード等の入力手段404(図5参照)を用いて入力した解答を受け付け、解答データをサーバ200に送信する。なお、情報処理端末100は、解答の入力を受け付ける度に解答データをサーバ200に送信してもよいし、所定の単位で(例えば大問ごとに)解答データを蓄積し、蓄積した解答データを所定のタイミングでまとめてサーバ200に送信してもよい。或いは、テスト全体が終了した際に、全ての解答データをまとめてサーバ200に送信することとしてもよい。
ここで、本実施形態において行われるテストには、顔認証を実行するタイミングが随所に設定されている。顔認証の実行タイミングは特に限定されないが、大問と大問の区切りなど、受検者の思考を妨げないタイミングに設定することが好ましい。図18は、テスト中に表示される顔認証画面を例示する模式図である。図19は、テスト中に表示される認証エラー画面を例示する模式図である。
顔認証のタイミングに至ると(ステップS75:Yes)、情報処理端末100は、図18に例示する顔認証画面M6を表示し、認証用の顔画像を取得する(ステップS76)。顔認証画面M6は、テストの問題及び解答欄の他、撮像手段407により情報処理端末100に取り込まれた画像を表示する画像表示欄m60と、撮影ボタンm61とを含む。受検者は、新たな問題に着手する前に、画像表示欄m60に表示された自身の顔の画像を確認し、撮影ボタンm61に対して所定の操作(マウスを用いたクリック操作、タップ操作等)を行う。それにより、受検者の顔の画像が記録され、画像データがサーバ200に送信される。
ステップS77において、サーバ200は、認証用の顔画像の取得に成功したか否かを判定する。即ち、情報処理端末100から送信された画像データに基づく画像から、認証に必要な検知点又は認証に必要な数の検知点を検出できるか否かを判定する。サーバ200は、当該画像から必要な検知点又は必要な数の検知点を検出できない場合には、図19に例示する認証エラー画面M7を情報処理端末100に表示させ、受検者に再撮像を促す。認証エラー画面M7には、画像表示欄m60及び撮影ボタンm61が引き続き表示されると共に、再撮像を促すメッセージm70が表示される。このような認証エラー画面M7は、画像から必要な検知点又は必要な数の検知点を検出できないとサーバ200が判定する度に、所定回数(例えば3回)まで表示される。つまり、受検者は、顔認証のタイミング1回につき、所定回数まで認証用の顔画像の撮像をやり直すことができる。
認証用の顔画像の取得に成功した場合(ステップS77:Yes)、即ち、顔画像から必要な検知点又は必要な数の検知点を検出できた場合、サーバ200は、当該受検者のユーザIDと関連付けられたマスター画像における検知点の相対座標を読み出し、これらの検知点の相対座標と、認証用の顔画像における検知点の相対座標とを対比して、認証率を算出する(ステップS78)。この認証率が、顔認証の結果として記録される。その後、処理はステップS79に移行する。
他方、認証用の顔画像の取得に失敗した場合(ステップS76:No)、即ち、所定回数撮像を行ったにもかかわらず、顔画像から認証に必要な検知点を検出できなかった場合、処理はそのままステップS79に移行する。本実施形態において、受検者に再撮像させる機会を所定回数に限定するのは、エラーによって試験が無期限に停滞することを回避するためである。
ステップS79において、テストの問題がまだ残っている場合(ステップS79:No)、処理はステップS74に移行する。他方、全ての問題が終了した場合(ステップS79:Yes)、情報処理端末100は、テストの終了画面を表示する(ステップS80)。それにより、テスト支援システムにおけるテストの実施動作が終了する。
この後、サーバ200において、情報処理端末100から送信された解答データに対する採点や、解答の集計、分析、成績表の作成等が行われる(図7のステップS17、S18参照)。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、テストの開始時にマスター画像を取得し、このマスター画像を用いてテスト中に顔認証を行うので、受検者の自宅などで個別にテストを行う場合においても、所謂替え玉受検のような不正行為を防止することができる。特に、マスター画像の取得に成功しない場合には、テストを開始することができないので、不正行為を未然に防ぐ効果を期待することもできる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、テスト中に新たな大問に入ったタイミングなど受検者のアクションをトリガとして顔認証のための撮像を実行するので、受検者の思考を大きく中断させることなく、また、受検者に顔認証を特段意識させることなく、顔認証を実行することができる。
<変形例>
情報処理端末100に出題アプリケーションをダウンロードし、出題アプリケーションを実行することによりテストを実施する場合には、マスター画像取得の成否判断(ステップS71参照)及び認証用顔画像取得の成否判断(ステップS77参照)を情報処理端末100側で行ってもよい。この場合、テスト終了後に、解答データと共にマスター画像及び認証用顔画像の画像データを情報処理端末100からサーバ200に送信し、サーバ200側で顔認証(認証率の算出)を行ってもよい。或いは、情報処理端末100側で認証率を算出し、テスト終了後、解答データと共に認証率をサーバ200に送信することとしてもよい。
上記第2の実施形態においては、顔認証の結果として認証率を算出するのみとしたが(ステップS78参照)、認証率を評価するための基準値を予め設定し、この基準値に従って、顔認証に成功したか否かを判定してもよい。例えば、基準値を70%に設定する場合、認証率が75%であった場合、マスター画像に写った顔を認証用の顔画像に写った顔とは同一人物であり、顔認証に成功したと判定される。この場合、ステップS76において取得された画像から必要な検知点又は必要な数の検知点を検出できないときに認証エラーとする他、算出された認証率が基準値を下回っていた場合にも認証エラーとしてよい。
また、上記第2の実施形態においては、マスター画像と認証用の顔画像との間で単に検知点同士を対比することとしたが、認証精度を向上させるため、対応する検知点同士を対比する前に、マスター画像又は認証用の顔画像に対して補正を行ってもよい。例えば、マスター画像に写った顔の大きさと認証用の顔画像に写った顔の大きさとが概ね揃うように画像を拡大又は縮小してもよい。また、マスター画像又は認証用の顔画像において、左右の眼が水平に並ぶように画像を回転させてもよい。
また、認証精度を向上させるため、顔画像における全ての検知点のうちから、人物間で差が生じ難いパーツ(例えば、額の形状など)に関する検知点を除外した上で、検知点同士の対比を行ってもよい。それにより、人物間で差が生じ易いパーツに関する検知点の対比結果(一致/不一致)が、顔認証の結果に顕著に反映されることになる。例えば、トータルで50個の検知点のうち、35個の検知点で相対座標が一致し、うち10個の検知点が人物間で差が生じ難いパーツに関するものである場合、これらの10個の検知点を除外しないときには、認証率は75%(=35/50×100)となる。この場合、認証の基準値が70%に設定されていれば、顔認証は成功と判定される。これに対し、上記10個の検知点を除外するときには、認証率は63%(=25/40×100)となり、認証の基準値が70%に設定されていれば、顔認証は失敗と判定される。つまり、マスター画像に写った顔と認証用の顔画像に写った顔とが他人であるにもかかわらず、同一人物として認証してしまう誤認証を低減することができる。
また、上記第2の実施形態においては、テストの開始時にマスター画像の登録を行うこととしたが、マスター画像の登録を事前に行ってもよい。この場合、受検者がユーザIDにより本システムにログインしてテストが開始されると、図15のステップS70〜S73は省略される。
また、上記第2の実施形態においては、登録されたマスター画像を、テスト中における顔認証のみに用いているが、当該マスター画像を本システムに関連する各種サービスを受ける際の認証に用いてもよい。図20は、テスト以外のときに情報処理端末100に表示される顔認証画面を例示する模式図である。図20に示す顔認証画面M8において撮像が行われ、ユーザID及びパスワードによる認証に成功し、さらに、顔認証にも成功した場合(認証率が基準値を超えた場合)、サーバ200は、所定のサービス画面を情報処理端末100に表示させる。一例として、受検可能なテストの種類の提示、テストの申込み、テストのレベルの選択、テストの日時の変更、テスト結果の照会といったメニュー画面を表示してもよい。
以上、本発明の種々の実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更ないし改良され得るものである。例えば、上述の処理フローにおける各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で各ステップの一部を省略したり、各処理ステップの順番を任意に変更して又は並列に実行することができる。
1 テスト支援システム
10 テスト会場
20 保管場所
30 採点システム
100 情報処理端末
102、202、302 CPU
104、204、304 メインメモリ
106、206、306 ROM
108、208、308 記憶部
110、210、314 通信インタフェース
112、312 表示部
114、316 入力部
116、310 オーディオ出力部
118 オーディオ入力部
120 カメラ
122 クロック
124、212、318 システムバス
200 サーバ
300 情報処理装置
401 テスト実行手段
402 送受信手段(送信部)
403 表示手段
404 入力手段
405 音声出力手段
405 音声出力手段
406 音声入力手段(音声入力部)
407 撮像手段(撮像部)
408 計時手段
409 記憶手段(記憶部)
409a 問題記憶部
409b 解答記憶部
409c 識別情報記憶部
410 操作管理部
411 操作ロック管理部
420 出題部(実行部)
421 出題管理部(出題順入替部)
422 解答受付部
430 本人確認部
431 識別情報取得部(取得部)
432 判定部
AP1 操作管理アプリケーション
AP3 本人確認アプリケーション
TP テストプログラム

Claims (6)

  1. テストのアプリケーションを実行する実行部と
    作に応じた情報の入力を受け付ける入力部と、
    音声の入力を受け付ける音声入力部と、
    前記アプリケーションの実行中に出題される複数の問題を記憶する記憶部であって、前記複数の問題は、前記入力部を通じて解答が入力される問題と、前記音声入力部を通じて解答が入力される問題とを含む、記憶部と、
    前記記憶部に記憶された複数の問題のうち、前記音声入力部を通じて解答が入力される2つ以上の問題の出題順序を入れ替えて出題させ、前記入力部を通じて解答が入力される問題については出題順序を入れ替えることなく出題させる題部と、
    を備える情報処理端末。
  2. 前記出題部は、前記2つ以上の問題が複数のパートに分かれている場合に、各パート内で出題順序が異なるものとなるように出題順序を入れ替える、請求項1に記載の情報処理端末。
  3. 前記出題部は、前記2つ以上の問題が複数のパートに分かれている場合に、受検者ごとに、出題するパートの順番を入れ替える、請求項1に記載の情報処理端末。
  4. 前記出題部は、n個の系列の出題順序を定めた出題順テーブルを用いて、受検番号をnで割った余りに基づいて決定された系列に基づいて出題順序を入れ替える、請求項1に記載の情報処理端末。
  5. コンピュータを、
    テストのアプリケーションを実行する実行手段
    作に応じた情報の入力を受け付ける入力手段、
    音声の入力を受け付ける音声入力手段、
    前記アプリケーションの実行中に出題される複数の問題を記憶する記憶手段であって、前記複数の問題は、前記入力手段を通じて解答が入力される問題と、前記音声入力手段を通じて解答が入力される問題とを含む、記憶手段、及び
    前記記憶手段に記憶された複数の問題のうち、前記音声入力手段を通じて解答が入力される2つ以上の問題の出題順序を入れ替えて出題させ、前記入力手段を通じて解答が入力される問題については出題順序を入れ替えることなく出題させる題手段、
    として機能させるプログラム。
  6. 入力手段、音声入力手段、及び、テストのアプリケーションの実行中に出題される複数の問題を記憶する記憶部を備える情報処理装置における情報処理方法であって、前記複数の問題は、前記入力手段を通じて解答が入力される問題と、前記音声入力手段を通じて解答が入力される問題とを含み、
    前記情報処理装置が、
    前記テストのアプリケーションを実行すること、
    前記入力手段を通じて、操作に応じた情報の入力を受け付けること、
    前記音声入力手段を通じて、音声の入力を受け付けること
    記記憶部に記憶された複数の問題のうち、前記音声入力手段を通じて解答が入力される2つ以上の問題の出題順序を入れ替えて出題させること、及び
    前記記憶部に記憶された複数の問題のうち、前記入力手段を通じて解答が入力される問題については出題順序を入れ替えることなく出題させること
    を含む情報処理方法。
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