JP2015064734A - eラーニング装置及びeラーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】eラーニングの対象となる製品の実物をユーザの近くに置きながらeラーニングを行うことをユーザに強制することにより学習効率を向上させる。【解決手段】eラーニング装置は、ユーザが携帯する携帯機器の表示画面(12)にeラーニングの対象となる製品のサンプル画像を表示して、携帯機器が備えるカメラ(13)を用いて製品のサンプル画像と同じ製品の実物の画像データを取得することをユーザに対して指示し、カメラを用いて取得された画像データが、製品のサンプル画像と同じ製品の実物の画像データであることを認証する。そして、認証された場合に限り、携帯機器を用いてeラーニングを続行する。【選択図】図1
Description
本発明は、eラーニング装置及びeラーニング方法に関するものである。
従来から、携帯電話などの移動端末を用いたeラーニングに関する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された通信学習システムでは、携帯電話の通信機能を用いて学習コンテンツをダウンロードして、ユーザは携帯電話を用いて自己学習を実行する。
eラーニングシステムに携帯電話のような移動端末を用いることで、ユーザは場所を選ばずにどこにいてもeラーニングを行うことができる。このため、eラーニングの対象となる製品の実物を見たり、或いは手で触りながら、eラーニングを行う場合に比べて、eラーニングによる学習効率は低くなってしまう。
本発明は上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、eラーニングの対象となる製品の実物をユーザの近くに置きながらeラーニングを行うことをユーザに強制することにより学習効率が向上するeラーニング装置及びeラーニング方法を提供することである。
本発明の一態様に係わるeラーニング装置は、ユーザが携帯する携帯機器の表示画面にeラーニングの対象となる製品のサンプル画像を表示して、携帯機器が備える撮影手段を用いて製品のサンプル画像と同じ製品の実物の画像データを取得することをユーザに対して指示し、撮影手段を用いて取得された画像データが、製品のサンプル画像と同じ製品の実物の画像データであることを認証する。そして、認証された場合に限り、携帯機器を用いてeラーニングを続行する。
本発明のeラーニング装置及びeラーニング方法によれば、eラーニングの対象となる製品の実物の画像を取得できる距離までユーザを接近させることができる。よって、eラーニングの対象となる製品の実物をユーザの近くに置きながらeラーニングを行うことをユーザに強制することにより学習効率を向上させることができる。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の実施形態では、撮影手段及び表示画面を備える携帯機器を用いたeラーニング装置について説明する。eラーニング装置は、静止画や動画の映像、音声、文章などを組み合わせた教材又は学習材(以後、「コンテンツ」という)を用いて、学習者(ユーザ)に学習を実行させ、ユーザの学習履歴、及び学習効果(試験問題の結果)を管理する。
本発明の実施形態では、撮影手段及び表示画面を備える携帯機器を用いたeラーニング装置について説明する。eラーニング装置は、静止画や動画の映像、音声、文章などを組み合わせた教材又は学習材(以後、「コンテンツ」という)を用いて、学習者(ユーザ)に学習を実行させ、ユーザの学習履歴、及び学習効果(試験問題の結果)を管理する。
第1実施形態では、一例として、携帯機器が単独でeラーニング装置を構成する場合について説明する。第1実施形態の携帯機器として、携帯電話、PHS、スマートフォンを含む携帯通信端末、カメラ(デジタルカメラ、ビデオカメラ)、携帯音楽プレーヤ、ICレコーダ、ポータブルDVDプレーヤを含むAV機器、そして、携帯ゲーム機、ノートパソコン、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)を含むコンピュータを用いることができる。
図1を参照して、第1実施形態に係わるeラーニング装置(携帯機器)の全体構成を説明する。携帯機器は、入力装置及び表示装置としての機能を備えるタッチパネル12と、撮像素子及びレンズを備える撮影手段としてのカメラ13と、ユーザが発する音声を電気信号を変換するマイク14と、コンテンツデータ22及びカメラ13により撮影された画像データ(23、24)を記憶するデータ記憶部15と、携帯機器の動作を制御する制御部としてのCPU11とを備える。マイク14によって変換されたユーザが発する音声の電気信号は、音声データとして、データ記憶部15に記憶される。よって、マイク14及びデータ記憶部15は、音声を録音する録音手段の一例を構成する。
CPU11の機能的構成を説明する。CPU11は、携帯機器を第1実施形態に係わるeラーニング装置として動作させるための手順を記載したコンピュータプログラムに従って情報処理を実行する。CPU11により実行される具体的な情報処理機能について説明する。CPU11は、実物画像取得指示部16、実物認証部17、eラーニング制御部18、録音指示部19、ユーザ画像取得指示部20、及び認定証作成部21として機能する。
実物画像取得指示部16は、ユーザが携帯する携帯機器のタッチパネル12にeラーニングの対象となる製品のサンプル画像を表示して、カメラ13を用いて製品のサンプル画像と同じ製品の実物の画像データを取得することをユーザに対して指示する。具体的には、タッチパネル12にサンプル画像及び画像データの取得を指示する文章を表示する。ユーザがこの指示に従うことにより、携帯機器をユーザに携帯させ、且つ製品の実物の画像を取得できる距離までユーザを接近させることができる。
図2は、タッチパネル12に表示された、サンプル画像DA1と、画像データの取得を指示する文章の一例を示す模式図である。eラーニングの対象となる製品が車両であり、eラーニングは、車種Aの新型車の研修を目的としている場合を示す。図2では、研修を開始するにあたり、研修対象となる車種Aの新型車の全体画像の撮影を指示している。また、サンプル画像DA1と同じ撮影角度で撮影することを指定している。撮影角度を指定することにより、車種Aの新型車のカタログなどに形成された写真の流用などを抑制できる。
タッチパネル12に表示されるサンプル画像DA1は、製品を実写した画像でもよいが、製品の形状を描いた図又は絵であってもよい。前者の場合、タッチパネル12に表示されたサンプル画像DA1がユーザによる撮影の対象となるおそれがあるが、後者の場合、それが無いため、製品の実物の撮影をユーザに強制することができる。
図3に示す他の例では、図2の研修を構成する特定の章の開始にあたり、その章で研修の対象となる部品(ステアリングスイッチ)の画像を撮影することを指示している。タッチパネル12には、サンプル画像DA2としてステアリングスイッチ、及び画像データDA2の取得を指示する文章の一例が表示される。
実物認証部17は、カメラ13を用いて取得された画像データが、製品のサンプル画像(DA1、DA2)と同じ製品の実物の画像データであることを認証する。製品のサンプル画像データ(DA1、DA2)は、コンテンツデータ22の一部として予めデータ記憶部15に格納されている。カメラ13により撮影された画像データは、実物画像データ23としてデータ記憶部15に格納される。実物認証部17は、これらの画像データ(DA1、DA2、23)に基づいて、既知の画像処理技術を用いて実物認証処理を行えばよい。
eラーニング制御部18は、実物認証部17によって認証された場合に限り、携帯機器を用いてeラーニングを続行する。具体的には、携帯機器は、eラーニングを開始する前において、或いは実行中のeラーニングを中断して、実物画像取得指示部16による指示をユーザに対して行う。そして、実物認証部17による認証が成功することを条件として、eラーニングを開始する、或いは、中断したeラーニングの続きを実行する。これにより、eラーニングを開始する前或いはeラーニングの中断時において、携帯機器は、研修対象となる製品の実物の画像を取得できる距離までユーザが接近していることを確認することができる。
録音指示部19は、eラーニングが終了した後に、eラーニングを受けた感想或いはコメントをマイク14を用いて録音することをユーザに対して指示する。具体的には、図5に示すように、タッチパネル12に感想或いはコメントの録音を指示する文章を表示する。ユーザがこの指示に従うことにより、録音された音声に基づいて、eラーニングを受講したユーザ本人を容易に認証することができる。なお、録音指示部19は、音声の録音のみならず、同時にカメラ13を用いてユーザの身体の一部(例えば、顔)の画像を連続して記録してもよい。これにより、感想或いはコメントを録音したユーザ本人を更に容易に認証することができる。
ユーザ画像取得指示部20は、eラーニングを行っている途中或いはeラーニングが終了した後に、カメラ13を用いて、ユーザの顔の画像データを取得することをユーザに対して指示する。具体的には、実行中のeラーニングを中断し、或いはeラーニングが終了した後において、図4に示すように、タッチパネル12に、ユーザの顔の画像データを取得する指示を表示する。そして、カメラ13を用いてユーザの顔の画像データが取得されることを条件として、中断したeラーニングの続きを実行する。これにより、eラーニングの中断時或いはeラーニングの修了時において、携帯機器は、研修を受けている者がユーザ本人であるか否かを確認するための資料を残すことができる。なお、実物の画像データの場合とは異なり、eラーニングの続行の条件として、ユーザ本人の認証は行わなくても構わない。また、撮影されたユーザの顔の画像データは、ユーザ画像データ24としてデータ記憶部15に格納される。データ記憶部15は、カメラ13を用いて取得された、ユーザの顔の画像データを記憶する「ユーザ画像記憶部」の一例を構成する。
認定証作成部21は、eラーニングが修了したことを認定する証書であって、データ記憶部15に記憶されたユーザの顔の画像が添付された証書を作成する。例えば、図6に示すように、eラーニングの対象となる製品(車種Aの新型車)の研修を修了したことを証する認定証を作成する。図6の認定証には、ユーザ画像取得指示部20による指示に従って撮影されたユーザの顔の画像データDA3及びユーザの氏名が明示されている。これにより、ユーザ本人を容易に認証することができる。
認定証作成部21は、図6に示すように、実物認証部17によって認証された製品の実物の画像データDA4を、認定証に更に添付してもよい。画像データDA4は、実物画像取得指示部16による指示に基づいてユーザによって撮影された車種Aの新型車の実物の画像データである。これにより、ユーザが受講した研修対象(車種Aの新型車)を容易に特定することができる。
次に、図7及び図8を参照して、第1実施形態に係わるeラーニング方法として、図1のeラーニング装置によるeラーニングの実施手順の一例を説明する。
ユーザが端末機器にインストールされているアプリケーションを起動することにより、eラーニングによる研修が開始される(ステップS01)。ステップS02に進み、実物画像取得指示部16は、図2に示すように、タッチパネル12に研修の対象となる製品のサンプル画像DA1を表示して、サンプル画像DA1と同じ製品の実物の画像データを取得することをユーザに対して指示する。
ユーザがステップS02の指示に従って、サンプル画像DA1と同じ製品の実物の画像データを取得する(ステップS03)。そして、ステップS04に進み、実物認証部17は、ステップS03で取得された画像データが、サンプル画像DA1と同じ製品の実物の画像データであることを認証する。認証に成功した場合(S04でYES)、ステップS05へ進み、認証に失敗した場合(S04でNO)、S02に戻り、実物の画像データ取得を再度指示する。
ステップS05に進み、eラーニング制御部18は、コンテンツデータ22を用いて、研修を開始する。本例では、コンテンツデータ22は複数の章からなり、ステップS05では、最初の章から研修を開始する。
ステップS06に進み、最初の章の開始にあたり、実物画像取得指示部16は、図3に示すように、タッチパネル12に最初の章で対象となる部品(ステアリングスイッチ)のサンプル画像DA2を表示して、サンプル画像DA2と同じ製品の画像データを取得することを指示する。ユーザがステップS06の指示に従って、サンプル画像DA2と同じ製品の実物の画像データを取得する(ステップS07)。
ステップS08に進み、実物認証部17は、ステップS07で取得された画像データが、サンプル画像DA2と同じ製品の実物の画像データであることを認証する。認証に成功した場合(S08でYES)、ステップS09へ進み、認証に失敗した場合(S08でNO)、S06に戻り、実物の画像データ取得を再度指示する。
ステップS09に進み、ユーザ画像取得指示部20は、研修を行っている途中で、図4に示すように、カメラ13を用いて、ユーザの顔の画像データを取得することをユーザに対して指示する。ユーザがステップS09の指示に従って、ユーザの顔の画像データを取得する(ステップS10)。そして、ユーザの顔の画像データが取得されることを条件として、中断したeラーニングによる研修の続きを実行する(ステップS11)。なお、eラーニングによる研修の続行の条件として、ステップS08の認証処理、或いはステップS07の画像データの取得から所定の時間が経過する前にユーザの顔の画像データが取得されることを条件としても構わない。時間制限を設けることにより、実物の画像取得とユーザの画像取得の時間差を制限して、実物を見ながらユーザ本人が研修することを強制することができる。
eラーニング制御部18は、ステップS12において実行中の章が終了したか否かを判断する。終了していない場合(S12でNO)、次の頁に進み(S13)、研修の続きを実行する(S11)。一方、実行中の章が終了した場合(S12でYES)、ステップS14に進み、eラーニング制御部18は、終了した章の理解度を確認するためのテストを実施する。
ステップS15に進み、eラーニング制御部18は、コンテンツデータ22に含まれる全ての章が実行されたか否かを判断する。未だ全ての章が実行されていない場合(S15でNO)、次の章に進み(S16)、ステップS06に戻る。そして、次の章に係わる実物の画像データの取得指示(S06)、画像データの認証処理(S08)、ユーザの顔の画像データの取得(S10)を経て、eラーニングによる研修の続きを実行する(ステップS11)。
一方、全ての章が実行された場合(S15でYES)、ステップS17に進み、eラーニング制御部18は各章のテストの得点を集計し、合格点に達しているか否かを判断する(S18)。合格点に達していない場合(S18でNO)、ステップS05に戻り、最初の章から研修をやり直す。一方、合格点に達している場合(S18でYES)、ステップS19に進む。そして、録音指示部19は、図5に示す画面を表示して、eラーニングを受けた感想或いはコメントをマイク14を用いて録音し、且つユーザの身体の一部(例えば、顔)の画像を撮影することをユーザに対して指示する。
ユーザがステップS19の指示に従って、感想或いはコメントをマイク14を用いて録音し、且つ、ユーザの顔の画像を撮影する(ステップS20)。そして、ステップS21に進み、認定証作成部21は、図6に示すように、eラーニングの対象となる製品(車種Aの新型車)の研修を修了したことを証する認定証を作成する。認定証には、ステップS10で取得されたユーザの顔の画像データDA3、ステップS04で認証された製品の実物の画像データDA4が添付されている。この認定証をユーザが印刷することにより、図7及び図8に示す一連のeラーニングの実施手順は終了する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
従来の携帯端末を用いたeラーニングシステムは、携帯端末さえあれば、時間と場所を選ばずにどこでもeラーニングを実施できるという利点を活用したものである。よって、学習する場所にはeラーニングの学習対象となる実物は存在しないことが通常である。しかしながら、実物を実際に見ることなく、或いは手に取ることなく、eラーニングの中で再生される写真や映像を見るだけでは、学習効果が十分ではないという問題点があった。eラーニングの後で実際に実物を目の前にしたときに、eラーニンで学習したものと実物とが違うもののように感じられてしまうということが起こりやすい。また、頭の中で理解した内容が自分の手足の動き、操作や取り扱いに連動しずらいということが起こりがちである。このような場合においては、当初予定したeラーニングによる学習効果を実現することは難しい。学習対象となる実物を見ながらeラーニングを実行すること、あるいはeラーニング実行後すみやかに実物を確認することをユーザに要求しても、その要求に強制力が無ければ、その要求が満たされる可能性は低い。
そこで、第1実施形態では、カメラ13によって撮影された画像データが製品の実物の画像データであることが実物認証部17によって認証された場合に限り、eラーニング制御部18は、携帯機器を用いてeラーニングを続行する。これにより、eラーニングの対象となる製品の実物の画像を取得できる距離までユーザを接近させることができる。よって、eラーニングの対象となる製品の実物をユーザの近くに置きながらeラーニングを行うことをユーザに強制することにより学習効率が向上する。
タッチパネル12に表示されるサンプル画像(DA1、DA2)は、製品の形状を描いた図又は絵であってもよい。これにより、タッチパネル12に表示されたサンプル画像(DA1、DA2)がユーザによる撮影の対象となるおそれが無くなり、製品の実物の撮影をユーザに強制することができる。
録音指示部19は、eラーニングが終了した後に、eラーニングを受けた感想或いはコメントをマイク14を用いて録音することをユーザに対して指示する。ユーザがこの指示に従うことにより、録音された音声に基づいて、eラーニングを受講したユーザ本人を容易に認証することができる。
ユーザ画像取得指示部20は、eラーニングを行っている途中或いはeラーニングが修了した後に、カメラ13を用いて、ユーザの顔の画像データを取得することをユーザに対して指示する。ユーザがこの指示に従うことにより、eラーニングの中断時或いはeラーニングの修了時において、研修を受けている者がユーザ本人であるか否かを確認するための資料を残すことができる。
認定証作成部21は、eラーニングが修了したことを認定する証書であって、データ記憶部15に記憶されたユーザの顔の画像データDA3が添付された証書を作成する。これにより、ユーザ本人を容易に認証することができる。
認定証作成部21は、図6に示すように、実物認証部17によって認証された製品の実物の画像データDA4を、認定証に更に添付してもよい。これにより、ユーザが受講した研修対象(車種Aの新型車)を容易に特定することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、携帯機器が単独でeラーニング装置を構成する例を説明したが、第2実施形態では、通信機能を更に備える携帯機器を携帯するユーザに対して、遠隔から学習を実行させ、学習履歴及び学習効果を管理するサーバ型のeラーニング装置について説明する。
第1実施形態では、携帯機器が単独でeラーニング装置を構成する例を説明したが、第2実施形態では、通信機能を更に備える携帯機器を携帯するユーザに対して、遠隔から学習を実行させ、学習履歴及び学習効果を管理するサーバ型のeラーニング装置について説明する。
図9に示すように、通信機能を備える携帯機器5は、コンピュータネットワーク6を介して、サーバ7に接続可能である。携帯機器5は、タッチパネル12、カメラ13、マイク14、CPU31、及び送受信部32を備える。送受信部32は、コンピュータネットワーク6を介してサーバ7と通信を行ってデータの送受信を行う。具体的には、サーバ7から携帯機器5へ、コンテンツデータ22がストリーム配信される。コンテンツデータ22には、図2〜図5に示したユーザに対する指示画面のデータが含まれる。一方、携帯機器5からサーバ7へ、カメラ13により撮影された製品の実物及びユーザの顔の画像データが送信される。CPU31は、サーバ7から送信されるコマンド信号にしたがって、タッチパネル12、カメラ13、マイク14及び送受信部32の動作を制御する。
サーバ7は、図1に示したCPU11及びデータ記憶部15と同じ構成を備える。すなわち、サーバ7は、制御部33及びデータ記憶部35を備える。制御部33は、実物画像取得指示部36、実物認証部37、eラーニング制御部38、録音指示部39、ユーザ画像取得指示部40、及び認定証作成部41として機能する。データ記憶部35は、コンテンツデータ42及びカメラ13により撮影された画像データ(43、44)を記憶する。画像データ(43、44)は、携帯機器5から送信される製品の実物及びユーザの顔の画像データである。
第2実施形態に係わるエラーニング方法は、図7及び図8に示した実施手順と同じであり、説明を省略する。
このように、第2実施形態に係わるeラーニング装置は、クライアントサーバモデルとしても実現可能である。汎用の携帯機器5(クライアント)をコンピュータネットワーク6を介してサーバ7に接続する。これにより、制御部33を備えるサーバ7を、コンピュータネットワーク6を介して、タッチパネル12、カメラ13、マイク14に接続することができる。この場合、eラーニング装置は、主に制御部33(サーバ)により構成され、タッチパネル12、カメラ13、マイク14はeラーニング装置に含まれない。第2実施形態に係わるeラーニング装置及びeラーニング方法によれば、第1実施形態のeラーニング装置及びeラーニング方法と同様な作用効果が得られる。
上記のように、本発明の第1及び第2の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態ではeラーニングの対象となる製品が車両(新型車)である場合について説明した。この場合、学習者(ユーザ)としては、車両の販売員(セールスマン)を想定することができる。更には、車両の販売店に来店したエンドユーザ(車両の購入希望者)を想定することも可能である。実施形態に係わるeラーニングの学習対象としては、車両のリクライニングシート或いはリアシートの使い勝手(倒し方)、シートの座り心地、ワイパースイッチの操作感、運転席からの視界の広さなど、実際に触ったり、操作したりしないと容易に伝えることができないことが挙げられる。これらの学習対象に対して、実施形態によるeラーニングを実施することにより、実物による学習効果が十分に期待できる。また、eラーニングの対象となる製品として車両以外にも適用可能であることは言うまでもない。
5 携帯機器(eラーニング装置)
7 サーバ(eラーニング装置)
12 タッチパネル(表示画面)
13 カメラ(撮影手段)
14 マイク(録音手段)
15、35 データ記憶部
16、36 実物画像取得指示部
17、37 実物認証部
18、38 eラーニング制御部
19、39 録音指示部
20、40 ユーザ画像取得指示部
21、41 認定証作成部
7 サーバ(eラーニング装置)
12 タッチパネル(表示画面)
13 カメラ(撮影手段)
14 マイク(録音手段)
15、35 データ記憶部
16、36 実物画像取得指示部
17、37 実物認証部
18、38 eラーニング制御部
19、39 録音指示部
20、40 ユーザ画像取得指示部
21、41 認定証作成部
Claims (7)
- 撮影手段及び表示画面を備える携帯機器を用いたeラーニング装置であって、
ユーザが携帯する前記携帯機器の前記表示画面にeラーニングの対象となる製品のサンプル画像を表示して、前記撮影手段を用いて前記製品のサンプル画像と同じ前記製品の実物の画像データを取得することをユーザに対して指示する実物画像取得指示部と、
前記撮影手段を用いて取得された画像データが、前記製品のサンプル画像と同じ前記製品の実物の画像データであることを認証する実物認証部と、
前記実物認証部によって認証された場合に限り、前記携帯機器を用いてeラーニングを続行するeラーニング制御部と、
を有することを特徴とするeラーニング装置。 - 前記表示画面に表示される前記サンプル画像は、前記製品の形状を描いた図又は絵であることを特徴とする請求項1に記載のeラーニング装置。
- 前記携帯機器は音声を録音する録音手段を更に備え、
eラーニングが終了した後に、eラーニングを受けた感想或いはコメントを前記録音手段を用いて録音することをユーザに対して指示する録音指示部を更に備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のeラーニング装置。 - eラーニングを行っている途中或いはeラーニングが修了した後に、前記撮影手段を用いて、ユーザの顔の画像データを取得することをユーザに対して指示するユーザ画像取得指示部と、
前記撮影手段を用いて取得された、ユーザの顔の画像データを記憶するユーザ画像記憶部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のeラーニング装置。 - eラーニングが修了したことを認定する証書であって、前記ユーザ画像記憶部に記憶されたユーザの顔の画像が添付された前記証書を作成する認定証作成部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のeラーニング装置。
- 前記認定証作成部は、前記実物認証部によって認証された前記製品の実物の画像データを、前記証書に更に添付することを特徴とする請求項5に記載のeラーニング装置。
- 撮影手段及び表示画面を備える携帯機器を用いたeラーニング方法であって、
ユーザが携帯する前記携帯機器の前記表示画面にeラーニングの対象となる製品のサンプル画像を表示して、前記撮影手段を用いて前記製品のサンプル画像と同じ前記製品の実物の画像データを取得することをユーザに対して指示し、
前記撮影手段を用いて取得された画像データが、前記製品のサンプル画像と同じ前記製品の実物の画像データであることを認証し、
認証された場合に限り、前記携帯機器を用いてeラーニングを続行する
ことを特徴とするeラーニング方法。
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JP7191752B2 (ja) | 2019-03-27 | 2022-12-19 | 本田技研工業株式会社 | 車両制御システム及び車両 |
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