JP2007257040A - バイオメトリクス認証装置およびバイオメトリクス認証システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体情報読取手段で読取った生体情報が(S2a)登録生体情報との照合に適さないと判定された原因(S4a)、その照合に適すると判定された生体情報が登録生体情報との照合に失敗した原因(S10a)、およびその照合の処理に既定時間を超えた時間を要した原因(S17a)を制御部が検知するようにし、その制御部がその原因を検知したとき、生体情報読取手段で読取った生体情報を表示させるとともに、その原因を示す文言を表示させて(S15a、S19a)利用者に知らせるようにした。
【選択図】 図1
Description
図2は第1の実施例におけるバイオメトリクス認証システムの構成を示すブロック図である。
1はバイオメトリクス認証装置であり、利用者の虹彩や指紋等の生体情報を読み取り、その読取った生体情報と予め登録された生体情報とを照合し、本人であることを確認する個人認証を行なうものである。なお、このバイオメトリクス認証装置1で複数の利用者の生体情報を読み取り、登録することができるものとする。
3はスピーカであり、音声を出力するためのものである。
4は生体情報読取手段であり、カメラやセンサ等で構成され、虹彩や指紋、手のひらの静脈パターン等の生体情報を読取るためのものである。
6は操作入力手段であり、利用者の操作を受け付けるためのものである。
本発明において、操作入力手段6は、特に利用者が生体認証に失敗した原因を表示させるための指示入力を行うための手段として働くものである。利用者に対しては操作入力手段6の付近に「エラー情報表示ボタン」あるいは単に「情報表示ボタン」等の表示を行うことにより、その機能を明示するようにすることが望ましい。
7は上位装置であり、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算および制御手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、キーボード、マウス等の入力手段、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ等の表示手段および通信手段等を備えるパーソナルコンピュータやサーバコンピュータ等である。
上述したようにバイオメトリクス認証システムは通信回線8で接続されたバイオメトリクス認証装置1および上位装置7で構成されたものである。
図3において、11は表示部であり、表示盤2に文字や図柄を表示させるものである。
12は音声出力部であり、スピーカ3から音声を出力させるものである。
13は操作部であり、利用者による操作入力手段6の押下を検知するものである。
15は記憶部であり、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段である。この記憶部15にはバイオメトリクス装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)等を記憶する。
以下、本実施例では、生体情報を虹彩の生体情報として説明するが、それに限られることなく、指紋や指または手のひらの静脈パターン等の生体情報であってもよい。
局部化手段161は、生体情報入力部14で読取った生体情報から虹彩の部分を切り出すものである。この局部化手段161は白目と虹彩、虹彩と瞳孔の明るさの違いを検出して虹彩を切り出す処理を行なうものである。このとき、局部化手段161は生体情報入力部14で読取った虹彩の一部がめがねのフレーム等の障害物、瞼または睫毛により欠けていること、めがねの反射光により虹彩が確認できないこと、および、虹彩読取時の利用者の動きにより焦点が合わず虹彩が確認できないこと等を検知し、生体情報が正確に読取ることができていること、すなわち、生体情報の品質を確認するものとする。
照合手段163は、特徴抽出手段162で生成された虹彩データと予め記憶部15に記憶(登録)された虹彩データを照合する。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
S1a:上位装置7はバイオメトリクス認証装置1へ利用者の虹彩を撮影することを指示する撮影開始通知を送信する。撮影開始通知を受信したバイオメトリクス認証装置1の制御部16の指示により表示部11は「撮影を開始します」等の文言を表示し、また、音声出力部12は「撮影を開始します」等の文言を音声で出力する。
S3a:読取った生体情報を記憶部15に記憶させると局部化手段161はその生体情報から虹彩を切り出す処理を行なう。
S5a:読取った生体情報が不良と判定されると制御部16はS1aにおいて撮影開始通知を上位装置から受信したときから予め設定された時間を経過したか否かを判定する。その結果、予め設定された時間を経過したと判定されると処理をS6aへ移行し、経過していないと判定されると処理をS2aへ移行して再度、生体情報を撮影する。
S7a:生体情報を記憶部15に記憶させると制御部16は生体情報を撮影した回数が予め設定された撮影回数以下か否かを判定する。その結果、予め設定された撮影回数を超えたと判定されると処理をS13aへ移行し、超えていないと判定されると処理をS2aへ移行して再度、生体情報を撮影する。
S9a:虹彩データ(認証コード)が抽出されると照合手段163はその虹彩データと予め記憶部15に記憶された利用者の虹彩データとを照合し、その照合した結果から本人判定手段164は本人であるか否かの判定を行なう。
S11a:認証に失敗すると制御部16は最後に読取った生体情報を記憶部15に記憶させる。
S12a:生体情報を記憶部15に記憶させると制御部16はS9aで照合した回数が予め設定された照合回数以下か否かを判定する。その結果、予め設定された照合回数を超えたと判定されると処理をS13aへ移行し、超えていないと判定されると処理をS2aへ移行して再度、生体情報を撮影する。
さらに、このとき制御部16の指示により表示部11は「認証失敗の要因を知りたい場合は情報表示ボタンを押してください」等の文言を表示盤2に表示させる。
S15a:操作入力手段6の押下を検知すると制御部16の指示により表示部11は図4に示す通知画面30を表示する。この通知画面30は生体情報入力部14が読取った生体情報を表示する生体情報表示領域31および読取った生体情報が不良、または、個人認証に失敗した理由を表示する理由表示領域32で構成されたものである。
このようにして読取った生体情報が不良と判定された理由、または、個人認証に失敗した理由を利用者に通知する。
S16a:一方、S10aにおいて認証が成功したと判定されると制御部16の指示により表示部11はその旨、例えば、「認証に成功しました」等の文言を表示盤2に表示させ、また、音声出力部12は音声で出力して認証が成功したことを利用者に通知する。
S18a:制御部16は所定の時間、利用者による操作入力手段6の押下を待機し、その時間に操作入力手段6の押下を検知しない場合は個人認証処理を終了し、検知した場合、処理をS19aへ移行する。
S19a:操作入力手段6の押下を検知すると制御部16の指示により表示部11は通知画面を表示する。この通知画面は図4に示す通知画面30と同様に生体情報入力部14が読取った生体情報を表示する生体情報表示領域および個人認証処理に既定時間以上の時間を要してしまった理由を表示する理由表示領域で構成されたものである。
このようにして個人認証に時間を要してしまった理由を利用者に通知して個人認証処理を終了する。
なお、本実施例では生体情報は虹彩としたが指紋や手のひらの静脈パターン等であってもよい。この場合、S15aやS19aで表示等する文言は「指(手)の角度がまっすぐになっていません」、「指(手)の一部がセンサからはみ出ています」等とする。
さらに、本実施例では個人認証処理で説明したが生体情報を予め登録する生体情報登録処理に適用するようにしてもよい。
以上説明したように、第1の実施例では、生体情報入力手段で読取った生体情報および読取った生体情報が不良、個人認証に失敗した理由、または、個人認証処理に時間を要してしまった理由を表示盤に表示するようにしたことにより、利用者はその個人認証が失敗した原因や円滑に行なわれなかった原因を知ることができ、次回以降の個人認証において同様の事象を発生させることなく個人認証を行うことができるようになるという効果が得られる。
なお、第2の実施例の構成は第1の実施例の構成と同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例の構成の作用について説明する。
図5は第2の実施例における個人認証処理を示すフローチャートであり、Sで表すステップにしたがって説明する。
なお、S10aにおいて、「本人であることが確認できると処理をS16aへ移行し」とあるのは「本人であることが確認できると処理をS15bへ移行し」と読み替えるものとする。
以下、S14b以降の処理を説明する。
このようにして生体情報(画像データ)および認証失敗理由情報を上位装置7に記憶させて個人認証処理を終了する。
S15b:一方、S10bにおいて認証が成功したと判定されると制御部16の指示により表示部11はその旨、例えば、「認証に成功しました」等の文言を表示盤2に表示させ、また、音声出力部12は音声で出力して認証が成功したことを利用者に通知する。
S17b:既定時間を超えたと判定されると制御部16はS6bまたはS11bで記憶部15に記憶させた生体情報(画像データ)および局部化手段161が行なった虹彩を切り出す処理、または、特徴抽出手段162が行なう特徴抽出処理において検知した原因を示す「めがねの縁が目にかかっています」、「目が十分に開いていません」、「まつげが目にかかっています」等の個人認証処理に既定時間以上の時間を要してしまった理由を示す時間経過理由情報を上位装置7へ送信する。
このようにして生体情報(画像データ)および個人認証に時間を要してしまった理由を上位装置7に記憶させて個人認証処理を終了する。
バイオメトリクス認証システムの管理者は上位装置7で記憶手段に格納された履歴情報を構成する生体情報(画像データ)、認証失敗理由情報および時間経過理由情報を表示させ、その理由を利用者に口頭または電子メール等で説明する。
こうして、生体情報による個人認証が正しく行なわれ、利用者の個人認証の成功率を向上させることができる。
また、本実施例ではバイオメトリクス認証装置1で個人認証処理を行なうようにしたが上位装置7で行うようにしてもよい。
さらに、本実施例では個人認証処理で説明したが生体情報を予め登録する生体情報登録処理に適用するようにしてもよい。
2 表示盤
3 スピーカ
4 生体情報入力手段
5 照明
6 操作入力手段
7 上位装置
8 通信回線
11 表示部
12 音声出力部
13 操作部
14 生体情報入力部
15 記憶部
16 制御部
Claims (6)
- 生体情報読取手段で読取った利用者の生体情報と記憶部に予め記憶された登録生体情報とを照合して本人確認を行なうバイオメトリクス認証装置において、
生体情報読取手段で読取った生体情報が正確に読取れていないと判定される原因、および前記読取った生体情報と登録生体情報との照合を不可能または困難にする原因を検知する制御部を設け、
前記制御部が、前記読取った生体情報と登録生体情報との照合に失敗したとき、前記読取った生体情報を表示させるとともに、検知した前記原因を示す文言を表示させて利用者に知らせるようにしたことを特徴とするバイオメトリクス認証装置。 - 請求項1のバイオメトリクス認証装置において、
前記制御部が、前記読取った生体情報と登録生体情報との照合の処理に既定時間を超えた時間を要したとき、前記読取った生体情報を表示させるとともに、検知した前記原因を示す文言を表示させて利用者に知らせるようにしたことを特徴とするバイオメトリクス認証装置。 - 請求項1または請求項2のバイオメトリクス認証装置において、
前記生体情報および原因の表示を指示する操作を受け付ける操作入力手段を設け、
前記操作入力手段で操作を受け付けたとき、前記読取った生体情報を表示させるとともに、検知した前記原因を示す文言を表示させて利用者に知らせるようにしたことを特徴とするバイオメトリクス認証装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3のバイオメトリクス認証装置において、
前記原因を、音声で出力させて利用者に知らせるようにしたことを特徴とするバイオメトリクス認証装置。 - 上位装置の指示を受信して生体情報読取手段で読取った利用者の生体情報と記憶部に予め記憶された登録生体情報とを照合して本人確認を行なうバイオメトリクス認証装置を備えたバイオメトリクス認証システムにおいて、
生体情報読取手段で読取った生体情報が正確に読取れていないと判定される原因、および前記読取った生体情報と登録生体情報との照合を不可能または困難にする原因を検知するバイオメトリクス認証装置を設け、
前記読取った生体情報と登録生体情報との照合に失敗したバイオメトリクス認証装置から前記読取った生体情報および検知した前記原因を示す情報を受信した上位装置が該生体情報および原因を示す情報を記憶手段に履歴情報として蓄積して記憶させるようにしたことを特徴とするバイオメトリクス認証システム。 - 請求項4のバイオメトリクス認証システムにおいて、
前記読取った生体情報と登録生体情報との照合の処理に既定時間を超えた時間を要したバイオメトリクス認証装置から前記読取った生体情報および検知した前記原因を示す情報を受信した上位装置が該生体情報および原因を示す情報を記憶手段に履歴情報として蓄積して記憶させるようにしたことを特徴とするバイオメトリクス認証システム。
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