JP2005258364A - 遠隔試験・講習システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受験・受講者の自宅において各種試験や講習を受けることが可能な遠隔試験・講習システムを提供する。
【解決手段】試験・講習主催者側に試験・講習を実行する試験・講習装置11を設置するとともに、受験・受講者側(自宅19)に受験・受講端末装置20を設置し、これらを通信回線18を介して互いに通信可能に接続することで、遠隔で受験・受講を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば、各種資格や自動車の運転免許取得を目的とした国家試験の受験や講習の受講を受験・受講者の自宅で行なうことが可能な遠隔試験・講習システムに関する。
一般に、各種資格や自動車の運転免許を取得するために、その受験・受講者は所定の場所で集合方式で受験や受講を受けている。
また、最近、自宅で英会話の講習を受けることが可能な遠隔教育支援システムが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−7586号公報
しかし、集合方式では、受験・受講者にとって、その都度現地へ行くため、特に時間、その次に費用等がかかってしまう。受験・受講の開催者も集合方式では場所の確保が必要である。
これら問題のある集合方式ではなく、自宅で受験・受講する個別方式(たとえば、特許文献1)は、カンニングという問題がある。そのため、自宅で学力試験(単なる力ためし)ができるオンライン学力テストなるものは知られているが、資格や免許取得を目的とする受験・受講のリモート版(オンライン版)は実現されていない。
なお、資料持込可試験とし、自宅にいながら国家試験を受験できるものも知られているが、試験問題の改定等の手間を考えると、リモートでの受験受講のニーズが高く、その実現は待ち望まれている。
そこで、本発明は、受験・受講者の自宅において各種試験や講習を受けることが可能な遠隔試験・講習システムを提供することを目的とする。
本発明の遠隔試験・講習システムは、試験・講習主催者側に設置され、試験・講習を実行する試験・講習装置と、受験・受講者側に設置され、前記試験・講習装置と通信回線を介して互いに通信可能に接続された受験・受講端末装置とを有して構成され、前記受験・受講端末装置は、受験・受講者から本人を確認するための確認情報を取得する第1の確認情報取得手段と、この第1の確認情報取得手段により取得された確認情報を前記試験・講習装置へ送信する第1の送信手段とを具備し、前記試験・講習装置は、前記受験・受講端末装置の第1の送信手段により送信された確認情報を受信し、あらかじめ登録されている確認情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する第1の照合手段と、この第1の照合手段による判定の結果、当該受験・受講者が本人である場合、前記受験・受講端末装置との間で試験・講習データの授受等を行なうことにより当該受験・受講者に対し所望の試験・講習を実行する試験・講習手段とを具備し、前記受験・受講端末装置は、前記試験・講習装置の試験・講習手段により試験・講習が行なわれている際、あらかじめ定められた時間ごとに当該受験・受講者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、この生体情報取得手段により取得された生体情報を前記試験・講習装置へ送信する第2の送信手段とを具備し、前記試験・講習装置は、前記受験・受講端末装置の第2の送信手段により送信された生体情報を受信し、あらかじめ登録されている生体情報と照合することにより当該受験・受講者が他人に入れ替わったか否かを判定する第2の照合手段と、この第2の照合手段の判定結果に基づきあらかじめ定められた所定の制御を実行する第1の制御手段と、前記試験・講習手段による試験・講習が終了すると、その試験・講習結果を前記受験・受講端末装置へ送信する第3の送信手段とを具備し、前記受験・受講端末装置は、前記試験・講習装置の第3の送信手段により送信された試験・講習結果を受信し、当該受験・受講者に対し出力する出力手段を具備している。
本発明によれば、受験・受講者の自宅において各種試験や講習を受けることが可能な遠隔試験・講習システムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、受験・受講者を確認するための確認情報として主に指紋画像を用いた場合を例として述べるが、指紋画像以外に、ID番号、パスワード、顔画像、虹彩情報、掌形画像、指画像、音声情報、精脈情報などの他の情報を1つあるいは複数組合わせて用いても同様に実施できる。
また、以下の説明では、受験・受講者から取得する生体情報として顔画像を用いた場合を例として述べるが、顔画像以外に、指紋画像、虹彩情報、掌形画像、指画像、音声情報、精脈情報、体重情報などの他の生体情報を1つあるいは複数組合わせて用いても同様に実施できる。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る遠隔試験・講習システムの構成を模式的に示すものである。図1において、試験・講習を実行する試験・講習装置としての試験・講習サーバ11は試験・講習主催者側に設置されている。
試験・講習サーバ11には、試験・講習確認端末装置12が接続されている。試験・講習確認端末装置12は、端末用パーソナルコンピュータ(以降、単にパソコンと略称する)13、資格・免許証を受取りにきた受験・受講者から本人を確認するための確認情報として指紋を取得する第2の確認情報取得手段としての指紋入力装置14、同じく受験・受講者から本人を確認するための確認情報として顔画像を取得する第2の確認情報取得手段としてのビデオカメラ15、同じく受験・受講者から本人を確認するための確認情報として音声を取得する第2の確認情報取得手段としてのスピーカ16、後述する引換票などを印刷出力する出力手段としてのプリンタ17などを有して構成されていて、指紋入力装置14、ビデオカメラ15、スピーカ16およびプリンタ17はそれぞれ端末用パソコン13に接続されている。
試験・講習サーバ11には、ネットワークなどの通信回線18を介して、受験・受講者の自宅19に設置された受験・受講端末装置20が接続されている。受験・受講端末装置20は、端末用パソコン21、受験・受講を受ける受験・受講者から本人を確認するための確認情報として指紋を取得する第1の確認情報取得手段としての指紋入力装置22、受験・受講の際に受験・受講者の生体情報として顔画像を取得したり、受験・受講者を含めた周辺の画像を取得したりする生体情報取得手段および画像監視手段としてのビデオカメラ23、受験・受講の際に受験・受講者を含めた周辺の音声を取得する音声監視手段としてのスピーカ24などを有して構成されていて、指紋入力装置22、ビデオカメラ23およびスピーカ24はそれぞれ端末用パソコン21に接続されている。
次に、このような構成において図2〜図4に示すフローチャートを参照して処理の流れを説明する。
まず、試験・講習を受けようとする受験・受講者は、自宅19において、端末用パソコン21のキーボードにおいて所定の操作を行ない、試験・講習サーバ11に対しアクセスすることにより(ステップS1)、端末用パソコン21のディスプレイに確認情報入力画面が表示される(ステップS2)。
受験・受講者は、指紋入力装置22を用いて確認情報としての指紋情報を入力する(ステップS3)。ここに、このステップS3の処理が本発明における第1の確認情報取得手段に対応している。次に、端末用パソコン21は、指紋入力装置22から入力された指紋情報を試験・講習サーバ11に対し送信する(ステップS4)。ここに、このステップS4の処理が本発明における第1の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された指紋情報を受信し、あらかじめ登録されている指紋情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する(ステップS5,S6)。ここに、このステップS5,S6の処理が本発明における第1の照合手段に対応している。
ステップS5,S6における判定の結果、当該受験・受講者が本人でない場合(たとえば、両指紋情報が不一致)、端末用パソコン21のディスプレイにエラー表示を行なうように制御して(ステップS7)、当該処理を終了する。当該受験・受講者が本人である場合(たとえば、両指紋情報が一致)、端末用パソコン21のディスプレイに試験・講習開始ボタンを表示するように制御する(ステップS8)。
ここで、当該受験・受講者が試験・講習開始ボタンを押下(クリック)すると(ステップS9)、試験・講習開始信号が試験・講習サーバ11へ送信される。試験・講習サーバ11は、試験・講習開始信号を受信すると、あらかじめ登録されている試験・講習データに基づき、端末用パソコン21との間で試験・講習データの授受等を行なうことにより、当該受験・受講者に対し所望の試験・講習を実行する(ステップS10)。ここに、このステップS10の処理が本発明における試験・講習手段に対応している。
こうして、試験・講習が開始されると、受験・受講端末装置20では、カメラ23が受験・受講中の受験・受講者の顔画像を含めた周辺の画像を一定時間ごと(たとえば、10秒間隔)に取得し、端末用パソコン21へ送る(ステップS11)。ここに、このステップS11の処理が本発明における生体情報取得手段および画像監視手段に対応している。
端末用パソコン21は、カメラ23により取得された画像を試験・講習サーバ11へ送信する(ステップS12)。ここに、このステップS12の処理が本発明における第2の送信手段および第3の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された画像を受信し、図示しないハードディスク装置などに記録するとともに(ステップS13)、受信した画像内の受験・受講者の顔画像をあらかじめ登録されている顔画像と照合することにより当該受験・受講者が他人と入れ替わったか否かを判定する(ステップS14,S15)。ここに、このステップS13の処理が本発明における記録手段に対応し、ステップS14,S15の処理が本発明における第2の照合手段に対応している。
ステップS14,S15における判定の結果、当該受験・受講者が他人と入れ替わった場合(たとえば、両顔画像が不一致)、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS16)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS16の処理が本発明における第1の制御手段に対応している。
ステップS14,S15における判定の結果、当該受験・受講者が他人と入れ替わっていない場合(たとえば、両顔画像が一致)、試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された画像内に、あらかじめ登録されている不正が行なわれたと見なせる画像が存在するか否かを判定する(ステップS17,S18)。この判定処理は、カンニングを防止したり、第三者の存在をチェックしたりするために行なうものである。ここに、このステップS17,S18の処理が本発明における画像不正判定手段に対応している。
ステップS17,S18における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる画像が存在する場合、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS16)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS16の処理が本発明における第2の制御手段に対応している。
ステップS17,S18における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる画像が存在しない場合、受験・受講端末装置20において、スピーカ24が受験・受講中の受験・受講者を含めた周辺の音声を一定時間ごと(たとえば、10秒間隔)に取得し、端末用パソコン21へ送る(ステップS19)。ここに、このステップS19の処理が本発明における音声監視手段に対応している。
端末用パソコン21は、スピーカ24により取得された音声を試験・講習サーバ11へ送信する(ステップS20)。ここに、このステップS20の処理が本発明における第3の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された音声を受信し、図示しないハードディスク装置などに記録するとともに(ステップS21)、受信した画像内に、あらかじめ登録されている不正が行なわれたと見なせる音声が存在するか否かを判定する(ステップS22,S23)。この判定処理は、カンニングを防止したり、第三者の声の存在をチェックしたりするために行なうものである。ここに、このステップS22,S23の処理が本発明における音声不正判定手段に対応している。
ステップS22,S23における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる音声が存在する場合、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS16)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS16の処理が本発明における第2の制御手段に対応している。
なお、ステップS19〜S23の処理は、実際にはステップS11〜S18の処理と並列的に行なわれる。
ステップS22,S23における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる音声が存在しない場合、端末用パソコン21は、試験・講習が終了したか否かをチェックし(ステップS24)、試験・講習が終了していなければステップS11に戻り、上記同様な処理を繰り返す。
ステップS24のチェックの結果、試験・講習が終了した場合、端末用パソコン21は、試験・講習サーバ11から送られた試験・講習の結果をディスプレイに表示する(ステップS25)。
受験・受講者は、ディスプレイに表示された試験・講習の結果を目視することにより、資格・免許を取得できた場合、所定の場所(試験・講習主催者)へ資格・免許証を受取りに行く。
すなわち、受験・受講者は、試験・講習主催者まで出向き、試験・講習確認端末装置12の指紋入力装置14を用いて確認情報としての指紋情報を入力する(ステップS26)。ここに、このステップS26の処理が本発明における第2の確認情報取得手段に対応している。次に、端末用パソコン13は、指紋入力装置14から入力された指紋情報を試験・講習サーバ11へ送る(ステップS27)。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン13から送られた指紋情報を、試験・講習の際に取得した(ステップS3で取得した)指紋情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する(ステップS28,S29)。ここに、このステップS28,S29の処理が本発明における第3の照合手段に対応している。
ステップS28,S29における判定の結果、当該受験・受講者が本人でない場合(たとえば、両指紋情報が不一致)、端末用パソコン13のディスプレイにエラー表示を行なうように制御して(ステップS30)、当該処理を終了する。当該受験・受講者が本人である場合(たとえば、両指紋情報が一致)、端末用パソコン13は、当該受験・受講者に対し資格・免許証の交付を許可する。すなわち、この例の場合、資格・免許証と引換えるための引換票をプリンタ17により印刷する(ステップS31)。
こうして印刷(発行)した引換票を受取りにきた受験・受講者に渡し、これを受取った受験・受講者が当該引換票を受取り窓口に提出することにより、所望の資格・免許証を受取る(ステップS32)。
以上説明したような第1の実施の形態に係る遠隔試験・講習システムによれば、受験・受講者は自宅において各種試験や講習を受けることが可能となる。また、遠隔で受験・受講を行なう場合、受験・受講者の本人確認が行なえ、受験・受講状況の監視も画像や音声により行なうことができる。したがって、なりすましを防止でき、個別方式による受験・受講が可能となる。
さらに、遠隔で受験・受講と資格・免許証の交付を行なう場合、交付に来た本人が受験・受講した人物と一致するか確認することができる。したがって、なりすましを防止でき、個別方式による受験・受講が可能となる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る遠隔試験・講習システムの構成を模式的に示すものである。第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、受験・受講者から取得する生体情報として顔画像の外に体重情報をも用いるようにしたもので、そのために受験・受講端末装置20内に体重測定手段としての通信機能付き体重測定装置25を設けて、端末用パソコン21に接続したものであり、その他は第1の実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明する。なお、受験・受講者は、体重測定装置25に載った状態で試験や講習を受ける。
次に、このような構成において図6〜図9に示すフローチャートを参照して処理の流れを説明する。
まず、試験・講習を受けようとする受験・受講者は、自宅19において、体重測定装置25に載った状態で、端末用パソコン21のキーボードにおいて所定の操作を行ない、試験・講習サーバ11に対しアクセスすることにより(ステップS41)、端末用パソコン21のディスプレイに確認情報入力画面が表示される(ステップS42)。
受験・受講者は、指紋入力装置22を用いて確認情報としての指紋情報を入力する(ステップS43)。ここに、このステップS43の処理が本発明における第1の確認情報取得手段に対応している。次に、端末用パソコン21は、指紋入力装置22から入力された指紋情報を試験・講習サーバ11に対し送信する(ステップS44)。ここに、このステップS44の処理が本発明における第1の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された指紋情報を受信し、あらかじめ登録されている指紋情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する(ステップS45,S46)。ここに、このステップS45,S46の処理が本発明における第1の照合手段に対応している。
ステップS45,S46における判定の結果、当該受験・受講者が本人でない場合(たとえば、両指紋情報が不一致)、端末用パソコン21のディスプレイにエラー表示を行なうように制御して(ステップS47)、当該処理を終了する。当該受験・受講者が本人である場合(たとえば、両指紋情報が一致)、端末用パソコン21のディスプレイに試験・講習開始ボタンを表示するように制御する(ステップS48)。
ここで、当該受験・受講者が試験・講習開始ボタンを押下(クリック)すると(ステップS49)、試験・講習開始信号が試験・講習サーバ11へ送信される。試験・講習サーバ11は、試験・講習開始信号を受信すると、あらかじめ登録されている試験・講習データに基づき、端末用パソコン21との間で試験・講習データの授受等を行なうことにより、当該受験・受講者に対し所望の試験・講習を実行する(ステップS50)。ここに、このステップS50の処理が本発明における試験・講習手段に対応している。
こうして、試験・講習が開始されると、受験・受講端末装置20では、体重測定装置25が受験・受講中の受験・受講者の体重情報を一定時間ごと(たとえば、10秒間隔)に取得し、端末用パソコン21へ送る(ステップS51)。ここに、このステップS51の処理が本発明における生体情報取得手段に対応している。
端末用パソコン21は、体重測定装置25により取得された体重情報を試験・講習サーバ11へ送信する(ステップS52)。ここに、このステップS52の処理が本発明における第2の送信手段および第3の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された体重情報を受信し、図示しないハードディスク装置などに記録するとともに(ステップS53)、受信した体重情報をあらかじめ登録されている設定値と照合し、変動値の範囲内(体重の10%)か否かにより、当該受験・受講者が他人と入れ替わったか否かを判定する(ステップS54,S55)。ここに、このステップS53の処理が本発明における記録手段に対応し、ステップS54,S55の処理が本発明における第2の照合手段に対応している。
ステップS54,S55における判定の結果、当該受験・受講者が他人と入れ替わった場合(たとえば、体重が変動値の範囲外)、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS56)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS56の処理が本発明における第1の制御手段に対応している。
ステップS54,S55における判定の結果、当該受験・受講者が他人と入れ替わっていない場合(たとえば、体重が変動値の範囲内)、受験・受講端末装置20において、カメラ23が受験・受講中の受験・受講者の顔画像を含めた周辺の画像を一定時間ごと(たとえば、20分あるいは30分間隔)に取得し、端末用パソコン21へ送る(ステップS57)。ここに、このステップS57の処理が本発明における生体情報取得手段および画像監視手段に対応している。
端末用パソコン21は、カメラ23により取得された画像を試験・講習サーバ11へ送信する(ステップS58)。ここに、このステップS58の処理が本発明における第2の送信手段および第3の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された画像を受信し、図示しないハードディスク装置などに記録するとともに(ステップS59)、受信した画像内の受験・受講者の顔画像をあらかじめ登録されている顔画像と照合することにより当該受験・受講者が他人と入れ替わったか否かを判定する(ステップS60,S61)。ここに、このステップS59の処理が本発明における記録手段に対応し、ステップS60,S61の処理が本発明における第2の照合手段に対応している。
ステップS60,S61における判定の結果、当該受験・受講者が他人と入れ替わった場合(たとえば、両顔画像が不一致)、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS56)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS56の処理が本発明における第1の制御手段に対応している。
ステップS60,S61における判定の結果、当該受験・受講者が他人と入れ替わっていない場合(たとえば、両顔画像が一致)、試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された画像内に、あらかじめ登録されている不正が行なわれたと見なせる画像が存在するか否かを判定する(ステップS62,S63)。この判定処理は、カンニングを防止したり、第三者の存在をチェックしたりするために行なうものである。ここに、このステップS62,S63の処理が本発明における画像不正判定手段に対応している。
ステップS62,S63における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる画像が存在する場合、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS56)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS56の処理が本発明における第2の制御手段に対応している。
ステップS62,S63における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる画像が存在しない場合、受験・受講端末装置20において、スピーカ24が受験・受講中の受験・受講者を含めた周辺の音声を一定時間ごと(たとえば、10分間隔)に取得し、端末用パソコン21へ送る(ステップS64)。ここに、このステップS64の処理が本発明における音声監視手段に対応している。
端末用パソコン21は、スピーカ24により取得された音声を試験・講習サーバ11へ送信する(ステップS65)。ここに、このステップS65の処理が本発明における第3の送信手段に対応している。
試験・講習サーバ11は、端末用パソコン21から送信された音声を受信し、図示しないハードディスク装置などに記録するとともに(ステップS66)、受信した画像内に、あらかじめ登録されている不正が行なわれたと見なせる音声が存在するか否かを判定する(ステップS67,S68)。この判定処理は、カンニングを防止したり、第三者の声の存在をチェックしたりするために行なうものである。ここに、このステップS67,S68の処理が本発明における音声不正判定手段に対応している。
ステップS67,S68における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる音声が存在する場合、試験・講習サーバ11は、当該試験・講習を強制終了し(ステップS56)、当該処理を終了する。なお、この場合、端末用パソコン21のディスプレイに警告文を表示するように制御してもよい。ここに、このステップS56の処理が本発明における第2の制御手段に対応している。
なお、ステップS57〜S63の処理、および、ステップS64〜S68の処理は、実際にはステップS51〜S55の処理と並列的に行なわれる。
ステップS67,S68における判定の結果、不正が行なわれたと見なせる音声が存在しない場合、端末用パソコン21は、試験・講習が終了したか否かをチェックし(ステップS69)、試験・講習が終了していなければステップS51に戻り、上記同様な処理を繰り返す。
ステップS69のチェックの結果、試験・講習が終了した場合、ステップS70〜S77の処理を実行する。このステップS70〜S77の処理は、前述した第1の実施の形態(図4)におけるステップS25〜S32の処理と同様であるので、説明は省略する。
このように、第2の実施の形態では、受験・受講者の体重によるチェックを例えば10秒間隔で行ない、これと平行して受験・受講者の顔画像および周辺の画像によるチェックを例えば20分あるいは30分間隔で行なうとともに、周辺の音声によるチェックを例えば10分間隔で行なうものである。
これにより、第2の実施の形態によれば、前述した第1の実施の形態と同様な作用効果が期待できるとともに、さらに、試験・講習サーバ11および端末用パソコン21の負荷を著しく軽減させることができる。
すなわち、受験・受講者の受験・受講状況を画像で監視するには、あらかじめ試験・講習主催者側で登録してある不正画像とタイムリに照合(数メガバイトのデータ同士の照合)しなければならず、その処理を運用に耐えられる範囲内で実現するには、相当のコンピュータ性能が必要になる。そこで、第2の実施の形態では、チェック要素に受験・受講者の体重を加え、この体重によるチェックを主とすることで、画像によるチェックは数十分に一度程度よく、したがって、コンピュータ(試験・講習サーバ11および端末用パソコン21)の負荷を著しく軽減させることができるものである。
なお、上記実施の形態では、資格・免許証を受取る際の確認情報として指紋情報のみを用いたが、たとえば、その他に、カメラ15により受験・受講者の顔画像を取得し、さらに、スピーカ16により受験・受講者の音声情報を取得し、顔画像および音声情報を、試験・講習の際に取得した顔画像および音声情報とそれぞれ照合することにより、当該受験・受講者が本人であるか否かを判定するようにしてもよい。このようにすれば、より一層、本人確認の精度が向上する。
本発明の第1の実施の形態に係る遠隔試験・講習システムの構成を概略的に示す模式図。 第1の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。 第1の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。 第1の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る遠隔試験・講習システムの構成を概略的に示す模式図。 第2の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係る処理の流れを説明するフローチャート。
符号の説明
11…試験・講習サーバ(試験・講習装置)、12…試験・講習確認端末装置、13…端末用パソコン、14…指紋入力装置(第2の確認情報取得手段)、15…ビデオカメラ(第2の確認情報取得手段)、16…スピーカ(第2の確認情報取得手段)、17…プリンタ(出力手段)、18…通信回線、19…自宅、20…受験・受講端末装置、21…端末用パソコン、22…指紋入力装置(第1の確認情報取得手段)、23…ビデオカメラ(生体情報取得手段、画像監視手段)、24…スピーカ(音声監視手段)、25…体重測定装置(体重測定手段)。

Claims (8)

  1. 試験・講習主催者側に設置され、試験・講習を実行する試験・講習装置と、受験・受講者側に設置され、前記試験・講習装置と通信回線を介して互いに通信可能に接続された受験・受講端末装置とを有して構成され、
    前記受験・受講端末装置は、
    受験・受講者から本人を確認するための確認情報を取得する第1の確認情報取得手段と、
    この第1の確認情報取得手段により取得された確認情報を前記試験・講習装置へ送信する第1の送信手段とを具備し、
    前記試験・講習装置は、
    前記受験・受講端末装置の第1の送信手段により送信された確認情報を受信し、あらかじめ登録されている確認情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する第1の照合手段と、
    この第1の照合手段による判定の結果、当該受験・受講者が本人である場合、前記受験・受講端末装置との間で試験・講習データの授受等を行なうことにより当該受験・受講者に対し所望の試験・講習を実行する試験・講習手段とを具備し、
    前記受験・受講端末装置は、
    前記試験・講習装置の試験・講習手段により試験・講習が行なわれている際、あらかじめ定められた時間ごとに当該受験・受講者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
    この生体情報取得手段により取得された生体情報を前記試験・講習装置へ送信する第2の送信手段とを具備し、
    前記試験・講習装置は、
    前記受験・受講端末装置の第2の送信手段により送信された生体情報を受信し、あらかじめ登録されている生体情報と照合することにより当該受験・受講者が他人に入れ替わったか否かを判定する第2の照合手段と、
    この第2の照合手段の判定結果に基づきあらかじめ定められた所定の制御を実行する第1の制御手段と、
    前記試験・講習手段による試験・講習が終了すると、その試験・講習結果を前記受験・受講端末装置へ送信する第3の送信手段とを具備し、
    前記受験・受講端末装置は、
    前記試験・講習装置の第3の送信手段により送信された試験・講習結果を受信し、当該受験・受講者に対し出力する出力手段を具備したことを特徴とする遠隔試験・講習システム。
  2. 試験・講習主催者側に設置され、試験・講習を実行する試験・講習装置と、受験・受講者側に設置され、前記試験・講習装置と通信回線を介して互いに通信可能に接続された受験・受講端末装置とを有して構成され、
    前記受験・受講端末装置は、
    受験・受講者から本人を確認するための確認情報を取得する第1の確認情報取得手段と、
    この第1の確認情報取得手段により取得された確認情報を前記試験・講習装置へ送信する第1の送信手段とを具備し、
    前記試験・講習装置は、
    前記受験・受講端末装置の第1の送信手段により送信された確認情報を受信し、あらかじめ登録されている確認情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する第1の照合手段と、
    この第1の照合手段による判定の結果、当該受験・受講者が本人である場合、前記受験・受講端末装置との間で試験・講習データの授受等を行なうことにより当該受験・受講者に対し所望の試験・講習を実行する試験・講習手段とを具備し、
    前記受験・受講端末装置は、
    前記試験・講習装置の試験・講習手段により試験・講習が行なわれている際、あらかじめ定められた時間ごとに当該受験・受講者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
    この生体情報取得手段により取得された生体情報を前記試験・講習装置へ送信する第2の送信手段と、
    前記試験・講習装置の試験・講習手段により試験・講習が行なわれている際、当該受験・受講者の受験・受講状況を監視する監視手段と、
    この監視手段による監視内容を前記試験・講習装置へ送信する第3の送信手段とを具備し、
    前記試験・講習装置は、
    前記受験・受講端末装置の第2の送信手段により送信された生体情報を受信し、あらかじめ登録されている生体情報と照合することにより当該受験・受講者が他人に入れ替わったか否かを判定する第2の照合手段と、
    この第2の照合手段の判定結果に基づきあらかじめ定められた所定の制御を実行する第1の制御手段と、
    前記受験・受講端末装置の第3の送信手段により送信された監視内容を受信し、この受信した監視内容を記録する記録手段と、
    前記受験・受講端末装置の第3の送信手段により送信された監視内容を受信し、その監視内容に不正な事項がないか否かを判定する第1の判定手段と、
    この第1の判定手段の判定結果に基づきあらかじめ定められた所定の制御を実行する第2の制御手段と、
    前記試験・講習手段による試験・講習が終了すると、その試験・講習結果を前記受験・受講端末装置へ送信する第4の送信手段とを具備し、
    前記受験・受講端末装置は、
    前記試験・講習装置の第4の送信手段により送信された試験・講習結果を受信し、当該受験・受講者に対し出力する出力手段を具備したことを特徴とする遠隔試験・講習システム。
  3. 前記試験・講習装置は、さらに、
    前記受験・受講端末装置の出力手段により出力された試験・講習結果に基づき資格・免許証等を受取りにきた受験・受講者から本人を確認するための確認情報を取得する第2の確認情報取得手段と、
    この第2の確認情報取得手段により取得された確認情報を前記受験・受講端末装置の第1の送信手段により送信された確認情報と照合することにより当該受験・受講者が本人であるか否かを判定する第3の照合手段と、
    この第3の照合手段による判定の結果、当該受験・受講者が本人である場合、当該受験・受講者に対し資格・免許証等の交付を許可する手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項2記載の遠隔試験・講習システム。
  4. 前記受験・受講端末装置の監視手段は、
    前記試験・講習装置の試験・講習手段により試験・講習が行なわれている際、当該受験・受講者の受験・受講状況を画像により監視する画像監視手段と、
    前記試験・講習装置の試験・講習手段により試験・講習が行なわれている際、当該受験・受講者の受験・受講状況を音声により監視する音声監視手段と、
    を有して構成されていることを特徴とする請求項2記載の遠隔試験・講習システム。
  5. 前記試験・講習装置の第1の判定手段は、
    前記受験・受講端末装置の画像監視手段から得られる監視内容にあらかじめ登録された不正が行なわれたと見なせる画像が存在するか否かを判定する画像不正判定手段と、
    前記受験・受講端末装置の音声監視手段から得られる監視内容にあらかじめ登録された不正が行なわれたと見なせる音声が存在するか否かを判定する音声不正判定手段と、
    を有して構成されていることを特徴とする請求項4記載の遠隔試験・講習システム。
  6. 前記試験・講習装置の第1の制御手段が実行する所定の制御とは、前記第2の照合手段により受験・受講者が他人に入れ替わっていないと判定された場合は前記試験・講習手段による試験・講習を継続するよう制御し、前記第2の照合手段により受験・受講者が他人に入れ替わっていると判定された場合は前記試験・講習手段による試験・講習を強制終了するか、前記試験・講習装置に警告文を出力するよう制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔試験・講習システム。
  7. 前記受験・受講者が本人か否かを確認するための確認情報は、顔画像、指紋画像、虹彩情報、掌形画像、指画像、音声情報、精脈情報、ID番号、パスワードのうち少なくともいずれか1つを用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔試験・講習システム。
  8. 前記生体情報取得手段により取得する受験・受講者の生体情報は、顔画像、指紋画像、虹彩情報、掌形画像、指画像、音声情報、精脈情報、体重情報のうち少なくともいずれか1つを用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔試験・講習システム。
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