JP3809085B2 - 受験処理方法、受験処理プログラム及び受験システム - Google Patents

受験処理方法、受験処理プログラム及び受験システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は受験処理方法、受験処理プログラム及び受験システムに係り、特に、受験ブースとセンタコンピュータをネットワークで接続することでいつでもどこでも受験することができる受験処理方法、受験処理プログラム及び受験システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現代はIT(Information Technology)化時代であり、既存のあらゆる社会システムのIT化が考えられている。そこで“教育”の分野でも、IT化した教育が広範に企画されており、文部省もこの積極的な推進を図っている。その背景には、次の▲1▼〜▲5▼のような社会的・技術的変化の裏付けがある。
▲1▼社会の進歩と知識更新の速度が、近年ではさらに速くなっており、多様な資格試験等が従来以上に重要視されている(医師、看護婦、薬剤師、技術士なども、一度資格を取ったら一生継続するのではなく、5年ほどの間隔で再受験する方向が検討されている)こと、
▲2▼若年者だけに止まらず現職の社会人を再教育する必要性が高まっており、時間や場所の拘束なしに、何時でも何処でも(anytime, anywhere)勉学・評価できるシステム(遠隔地のハンディキャップもなしに)が強く要望されていること、
▲3▼技術や製品類のグローバル化が進んだ結果、技術者の諸資格にも国際化が急速に進んでおり、日本に居ながら米国の資格を、また東南アジアから日本の資格を・・・など、海を越えた教育とその成果を評価するニーズが急速に高まっていること、
▲4▼小中学生を相手にした塾から始まって、個人別の教育効果や進度管理を、客観的かつ簡便で頻繁に評価できれば、各段階での教育システムの実効がより高まること、
▲5▼膨大な試験問題データベースの中から、任意の問題をコンピューターが確率的に選んで試験を実施し、採点もコンピューターが行うIT試験システムがほぼ認知されていること
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、教育のIT化の具体策に際しては新しい次のような課題に直面している。すなわち、学生(以下、小学生から老人までの知的な勉学を志す全ての受講者を念頭にしている)に知識を伝授する「教員⇒学生方向」のIT化には、既存技術の導入が容易ではあるものの、その学生を評価(=試験)する「学生⇒評価者(教員)方向」を実施する際に、IT機器によるanytime, anywhere方式では、“替え玉受験”や“巧妙なカンニング”など不正受験の可能性が排除できず、従来からの試験形態である「受験票を持つ学生を教室に集めて、一斉に試験を実施する」手法を取らざるを得ない。
【0004】
本発明の主な目的は、以上の点に鑑み、インターネット等のネットワークとコンピュータを用いることで、受験者のプライバシーと人権を保護し、不正受験(替玉、カンニング「不許可資料の持込」等)を防止し、快適な受験環境を提供し、いつでもどこでも(Anytime,anywhere)受験することができる受験システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、資格・運転免許証の更新等のように適用範囲が広く、試験前の各種煩わしい手続き等を一切不要とした受験システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の解決手段によると、
センタコンピュータと通信ネットワークを介して接続されたコンピュータを用いた受験処理方法において、
受験ブース内のコンピュータは、入力部により受験番号を含む受験者に関する登録情報が入力されると、センタコンピュータに登録情報を伝送する登録処理ステップと、
コンピュータは、センタコンピュータ又は記憶部から試験問題データを読み込み、出力部に試験問題を表示する問題表示ステップと、
カメラで受験ブース内の状態と受験者顔画像を監視する監視ステップと、
試験中、コンピュータは、入力部により一定時間内に回答が入力されているかを判定し、この判定結果に関する回答状況データを作成する第1判定ステップと、
座席センサにより着席しているかを判定し、且つ、ドア開閉センサにより受験ブースの入り口のドアーが開かれないかを判定し、これら判定結果に関するセンサデータを作成する第2判定ステップと、
コンピュータは、カメラによる画像情報により、顔画像が撮影されているか判定し、判定結果及び画像情報を含む画像データを作成する第3判定ステップと、
コンピュータは、前記第1乃至第3判定ステップにより得られた回答状況データ、センサデータ、画像データと、定期データを示す識別子を含む定期データを作成し、記憶部に記憶し、センタコンピュータに送信するステップと、
コンピュータは、作成された定期データに基づき、回答状況データ、センサデータ、画像データのすべてが正常かどうか判断する判断ステップと、
コンピュータは、受験が終了していなく且つ前記判断ステップで正常と判断された場合、前記監視ステップに戻り以降の処理ステップを繰り返すためのステップと
を含む受験処理方法及び受験処理プログラムが提供される。
【0006】
本発明の第2の解決手段によると、
センタコンピュータに通信ネットワークを介して接続され、試験に関する処理を実行するコンピュータと、
試験問題データ、実験者情報を含む各種情報を記憶する記憶部と、
試験問題を画面に表示するための出力部と、
試験解答データ、受験者の登録用データを入力するための入力部と、
受験者の着席又は離席を検出する座席センサと、
受験ブースへの受験者の入室又は外室を監視するためのドアー開閉センサと、
受験者の顔画像を監視するためのカメラと
を備え、
受験ブース内の前記コンピュータは、前記入力部により受験番号を含む受験者に関する登録情報が入力されると、センタコンピュータに登録情報を伝送する登録処理手段と、
前記コンピュータは、センタコンピュータ又は前記記憶部から試験問題データを読み込み、前記出力部に試験問題を表示する問題表示手段と、
前記カメラで受験ブース内の状態と受験者顔画像を監視する監視手段と、
試験中、前記コンピュータは、前記入力部により一定時間内に回答が入力されているかを判定し、この判定結果に関する回答状況データを作成する第1判定手段と、
前記座席センサにより着席しているかを判定し、且つ、前記ドア開閉センサにより受験ブースの入り口のドアーが開かれないかを判定し、これら判定結果に関するセンサデータを作成する第2判定手段と、
前記コンピュータは、前記カメラによる画像情報により、顔画像が撮影されているか判定し、判定結果及び画像情報を含む画像データを作成する第3判定手段と、
前記コンピュータは、前記第1乃至第3判定手段により得られた回答状況データ、センサデータ、画像データと、定期データを示す識別子を含む定期データを作成し、前記記憶部に記憶し、センタコンピュータに送信する手段と、
前記コンピュータは、作成された定期データに基づき、回答状況データ、センサデータ、画像データのすべてが正常かどうか判断する判断手段と、
前記コンピュータは、受験が終了していなく且つ前記判断手段で正常と判断された場合、前記監視手段に戻り以降の処理手段を繰り返すための手段と
を含む受験システムが提供される。
【0007】
本発明の特徴のひとつとしては、資格試験をITを通じて実施する事業者が備えるホストコンピューター、受験状況を監視・運営する体制と、その試験を受験できる各受験ブースに設置されている汎用コンピューター、電子カメラ、ドアー開閉スイッチ、センサー類、マジックミラー構造を持つ外壁、指紋読みとり装置と、その受験ブースを管理する管理者が備える汎用コンピューター、監視モニターとが、ネットワーク構造を形成して不正受験を排除することを特徴とする公正な任意受験を保証するIT型受験ブースの運営システム。
【0008】
本発明の他の特徴としては、IT試験を実施する事業者が備えるホストコンピューターは、各受験ブース内に設置されている汎用コンピューター、複数の電子カメラ、センサー類と、管理者から送られてくる受験状況に関する情報とを駆使して、不正の無い正常な試験運営機能を有することにある。
【0009】
本発明の他の特徴としては、公正な任意受験を保証するIT型受験ブースは、試験内容を事業者とやり取りする汎用コンピューター、複数の電子カメラ、ドアー開閉スイッチ、受験者の指紋読みとり装置と、電子カメラから見て死角の少ない机と椅子、椅子に設置された荷重センサー、通路から容易にブース内部が監視できるマジックミラー構造、受験者がポケットから物を出し難いガウン型上着から発する振動を監視するセンサーを、備えており、事業者のホストコンピューターと管理者の管理用汎用コンピューターとに、試験遂行上必要な信号を授受して不正の無い正常な試験運営機能を有することにある。
【0010】
さらに、本発明の他の特徴としては、受験ブースを受験者に提供する管理者は、該ブースの他に受験者を管理・監視できる汎用パソコン、監視モニターを備えて、緊急時等には事業者と連携しながら、不正の無い正常な試験運営機能を有することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
1.概要
1)本発明の最も重要な目的のひとつである“替え玉受験”や“カンニング”などを防ぐためには、▲1▼写真による学生(以下、受験者の総称として用いる)の本人か否かの識別、▲2▼受験中の学生、机上、その周辺の画像監視、▲3▼高度なテクニック(例えば、机の下に隠した参考書等、イアホーン・携帯電話等による情報の伝授、など)に対する監視、▲4▼学生本人を確認した後で受験者のすり替わり防止、などを客観的に保証する必要がある。
2)本発明による“遠隔地における個人別受験システム”としては、上述の▲1▼〜▲4▼を簡便に実施できる具体的なモデルを提供するものである。
3)まず遠隔地IT試験は、▲1▼受験ブース(学生)、▲2▼センタコンピュータ(IT試験を実施する事業者(以下、“事業者”と略))、▲3▼管理者用コンピュータ(受験ブースを管理する従業員(以下、従業員と略))、の3者で構成される。
4)次に、試験を実施する場所としては、コンビニエンス・ストアー等、市民の生活環境に密着している店舗等の一角に、学生1人のみが座れて静かな受験環境が提供される「受験ブース」を設置する。そして受験ブース内に入った学生の行動が監視できて、かつ受験行動を妨げない様なマジック・ガラス(外→受験ブース内の1方向しか見えないガラス)を使用することも考えられる。むろん、この受験ブース内には、試験を実施する事業者と接続可能なITシステムが配備されているとともに、学生が座る前面・上部などから電子カメラで学生の顔や受験ブース内での動作を撮影して、事業者に電送するシステムを備えている。受験ブース入り口のドアーは、電子ロック(完全閉鎖ではなく、地震や火事、急病等の突発事故の際に、学生は自由に受験ブース外に出られる→再受験へ)などでドアーの開閉記録が明確にできて、その内容は事業者に通報され試験中に受験ブース外と人や物のやり取り(不正)が無かった事を証明出来るシステムを持つ。また必要ならばコンビニの管理室周辺にも、試験の進行状況を監視できて、かつプライバシー保護等にも配慮したモニターを設置する。
5)受験を実施する手法として、“通常型のタイプA”、“簡便型のタイプB”、“折衷型のタイプC”の3通りが考えられる。
・タイプA:タイプAは、例えば、試験を複数回繰り返して実施する場合に都合が良い
【0012】
学生は受験申込書に本人の写真と他の必要な事項(受験資格や料金など)を添えて事業者に申し込むと、顔写真と他の必要事項(例えば、受験日時、受験条件[字引、計算用紙、ノートなどの受験ブースへの持ち込み、・・・]が印刷され、また、事業者が試験に用いるE-mailアドレス、試験の種類などITの接続に必要な情報が電子記録されている磁気カードが、学生に郵送されてくる。学生は、この磁気カードを持って、近隣の受験ブースに行き、管理する従業員に該カードを提示して、写真本人であることの確認、記載されている受験条件に従った受験ブースへの持ち込み物、さらには、カンニングを可能にする通信機等を所持していない事のチェックを受けて受験ブースに入る。受験ブース入り口のドアーに付いている電子ロックは、試験の開始と同時に事業者により管理されて(緊急時には退出可能に)、試験中に受験ブース外と人や物のやり取り(不正)が無かった事を証明する。一方、カバン等の所持品や受験中に必要のないポケットの中身を、全て(通信機器類を持ち込まないため)保管するロッカーを受験ブース外に設置することも望まれる。
・タイプB:タイプBは、例えば、2〜3時間以内の試験を単発的に実施する場合に都合がよい
【0013】
学生は任意に近隣の受験ブースに行き、従業員に受験しようとしている試験の項目を申請する。従業員は、学生が申請した試験の実施事業者とITで接続して、その試験が実施可能であることを確認した上で、料金を受領すると共に受験条件に従った処理(受験ブース内への持ち込み許可物、不正防止のチェックなど)を行って、学生を受験ブースに入れる。事業者は、試験の開始直前(場合に寄れば、終了直後にも)に、受験者を特定する目的で受験ブース内のカメラを直視するように指示して、記録する。受験ブースのドアーに関する処理や試験中の行動監視などの関連事項に関しては、タイプAに同じ。試験の合格者には、受験時に撮影された写真入りの合格証を発行することで、タイプAと同じ効果が達成できる。
・タイプC:学生が受験する第1回目は、上記のタイプBの手続きを行い、受験直後に電送で発行された(或いは、郵送されてくる)磁気カードを用いて、上記のタイプAの試験を継続して行う。これは受験手続きと本人の確認方法の問題であって、該受験ブース内で学生が試験を開始した以降のプロセスは、いずれも同じになる。
【0014】
2.ハードウェア構成
本発明は、特に、ネットワークを介して受験問題とその解答を送受信することにより、受験者は従来のような受験者が“一堂・一斉に会する”受験用の教室内で試験を受ける必要が無くて、受験者の居住する近辺、或いは、都合の良い場所にあるコンビニエンスストアや駅近辺に設置した受験ブースで“何時でも、何処でも(Anytime, anywhere)”受験することができる“受験システム”である。
【0015】
2−1.全体構成
図1に、受験コンピュータシステムの構成図を示す。受験コンピュータシステムは、受験ブース100、センタコンピュータ200、通信ネットワーク300を備える。
センタコンピュータ200は、事業者側に配置される。なお、事業者とは、IT試験を実施する者をいう。通信ネットワーク300は、例えば、インターネット回線、ISDN回線、電話回線、移動体電話回線、衛星通信回線等の適宜の通信回線・通信網を用いることができる。また、センタコンピュータ200には、複数の受験ブース100が通信ネットワーク300を介して接続される。各受験ブース100には、受験ブース100を管理する管理者が配置されてもよい。なお、事業者又は管理者は、試験中に試験状況を管理してもよいし、場合によっては無人とすることもできる。
【0016】
2−2.受験ブースの構成
1)受験環境(受験ブース100)の整備としては、例えば、次の通りである。
▲1▼受験者が長時間にわたる快適な受験環境(温湿度、騒音、照明、振動、・・)が保証され、かつ、1名のみしか入室できないスペースをもつ受験ブース100を、受験者に便利の良い最寄りの位置に設置する。
▲2▼受験ブース100内に受験者が入室する際に、「IT試験を実施する事業者(以下、事業者)」が許可していない資料等を持ち込んでいないことを確認し、かつ、緊急時(カンニングの疑い、生理状態の急変など)に対応できる「該ブースの管理者(以下、管理者)」が、配置されている。
【0017】
図2に、受験ブースの概要図を示す。
受験者は、受験ブース100により、安静な環境の下で受験できるように配慮される。受験ブース100は、カメラ11〜13、座席センサ20、ドアー開閉センサ21、衣服センサ22、コンピュータ30、出力部31、入力部32、受験端末40、マジックミラー60、管理者用コンピュータ61を備える。
【0018】
図3に、受験ブースの構成図を示す。
コンピュータ30は、例えば、処理部33、入出力制御部34、インターネット接続部35、記憶部36を備える。
受験端末40には、コンピュータ30、出力部31、入力部32が設けられる。コンピュータ30(処理部33)は、試験に関する処理を実行するもので、センタコンピュータ200とインターネット接続部35及び通信ネットワーク300を介して接続される。コンピュータ30は、カメラ11〜13による画像情報や、荷重センサ20、ドアー開閉センサ21、衣服センサ22等のセンサ類による各種の監視情報を入力し、通信ネットワーク300によりセンタコンピュータ200に監視情報を伝送する。さらに、コンピュータ30は、入力部32、出力部31、記憶部36、カメラ11〜13と接続され、各種情報を入出力する。
【0019】
記憶部36は、試験問題、受験者情報等の各種情報を記憶する。出力部31は、試験問題、指示等を画面に表示するためのCRT、LCD等のディスプレイ、プリンタ等の装置である。出力部31は、音声、光等で可聴又は可視表示する装置を含むことができる。入力部32は、試験解答、受験者の各種データ等を入力するための入力手段であり、キーボード、マウス、ポインティングディバイス等の適宜の装置が用いられる。座席センサ20は、椅子等に設けられ、受験者が着席しているか離席しているかを監視・検出する。ドアー開閉センサ21は、受験ブース100への受験者の入室又は外室等を監視する。なお、受験者は、管理者が提供するガウンを着て受験ブース100に入室することで、ポケットから私物を取り出し難いようにしてもよい。このとき、ガウン又は受験者の衣服等に衣服センサ22を設けるようにしてもよい。
【0020】
ガウンとは、例えば、立った場合に膝位までの長さになるものを想定している。こうしたガウンを着た状態で椅子に座っているとすれば、ガウンの内側に着ているズボンや上着のポケットから紙片などを取り出すことは、一般的には立ち上がらなければ困難であろう。立てば座席センサが作動するし、座ったままで何処かのポケットから物を取り出すには、ガウンの片側を大きくめくる必要が有る。そこで、衣服センサ22として、例えば、ガウンの裾の部分に一定間隔で簡単な加速度計を埋めておけば、落ち着いて正常な場合には何の反応も示さないが、上述したように片側をめくる様な行動をした場合には、加速度計の一部が大きく動くので、これを検出することで、受験者の持ち込んだ“紙片など”を取り出す動作を検出するとができる。さらに、衣服センサ22による検出に連動して管理者用コンピュータ61のモニター画面に自動的に映し出されることもできる。なお、ガウンは受験ブース100と一体になっているわけではないので、加速度計等の衣服センサー22と繋がっているコードは、入室直後に受験ブース100内のコネクターと接続するようにすればよい。また、このコネクターが抜かれた場合も、自動的に事業者・管理者に警報を発するシステムとすることも可能である。
【0021】
カメラ11〜13は、主に受験者を監視するためのものであり、この例では、カメラ11は真上に配置され、カメラ12は背面に配置され、さらに、カメラ13は正面に配置されている。マジックミラー60は、受験者を受験ブース100の外部から監視するためのものであり、受験者側からは反対側が見えないようになっている。管理者用コンピュータ61は、管理者により通信ネットワーク300を介してセンタコンピュータ200に対し、適宜の情報を必要に応じて送信受信及び表示をするものである。
【0022】
つぎに、受験ブース100の機能について以下に例示して説明する。
(a)まず、快適な受験環境の保証のために、例えば、適度な温度及び湿度、騒音の防止、十分な照明の確保が挙げられる。
(b)また、複数のカメラ11〜13から見て、死角のない受験端末(机)40、椅子の配置が必要である。
(c)さらに、実験端末(机)40の正面、上部、背面などに配置された複数のカメラ11〜13による本人の確認と正常な受験状況の確認が可能となる。
(d)また、椅子には荷重センサ等の座席センサ20が設けられ、受験者が起立・離席すると荷重センサ20がこれを検出し、コンピュータ30により通信ネットワーク300を介して事業者に警告を通知し、センタコンピュータ200側の事業者は、カメラ11〜13により受験者を注目することができる。
(e)また、受験ブース100の廊下側等にマジックミラー60を配置することで、管理者が必要に応じて監視することが可能となる。
(f)このようにして、十分なIT機器の配備と、通信ネットワーク300による事業者への安定した接続が確保され、
(g)事業者及び管理者による定期的並びに必要に応じた指導と監視を実現することが可能となる。
(h)電子監視方式を採用することで、例えば許可無く開閉された場合等、ドアー開閉センサ70によりドア−の開閉を検出し、コンピュータ30により通信ネットワーク300を介して事業者に警告を通知し、センタコンピュータ200側の事業者は、さらに他の事業者又は管理者に通報することができる。さらに、ドアー開閉センサ70により受験ブース100に出入りするドアーの開閉を検出することで、受験者が外室したことを把握することもでき、地震、火災等緊急時における人権の保護にも役立つ。
【0023】
なお、受験ブース100の構成には、以下が考慮される。(既述項目との重複あり):
▲1▼長時間にわたる快適な受験環境の保証。
▲2▼ITによる事業者との円滑な「やりとり」の保証。
▲3▼受験開始時、受験中など必要な時点での管理者による確認など円滑な試験実施の支援。
▲4▼机の正面を含む複数のカメラの配置。
▲5▼背面、上面などに配置されたカメラから見て、死角のない机と椅子など什器類の構造。
▲6▼ドアーは、電子監視方式で許可無く開閉された場合には、事業者と管理者に直ちに通報するシステムを持つ。
▲7▼1脚のみ配置されている椅子には、「座席センサ」を配置して、受験者が試験中に立ち上がった際(受験者が異常な行動をした場合)には、事業者に警告できる(カメラで注目する、など)ようなシステムを持つ。
▲8▼廊下に面した受験ブース100の外壁は、マジックミラー60(廊下から受験ブース100内は見えても、受験ブース100内から廊下は見えない構造)の機能を持ち、必要ならば管理者が受験者を監視できる。
【0024】
2−3.センタコンピュータ
図4に、センタコンピュータの構成図を示す。
センタコンピュータ200は、事業者側に配置される。主制御部(CPU)1、インターネット接続部2、各種受験問題データベース3、入出力制御部4、記憶手段5、入力手段6、出力手段7、表示手段8を備える。
【0025】
主制御部(CPU)1は、センタコンピュータ200を制御し、試験の出題及び解答に関する各種処理を実行する。インターネット接続部2は、通信ネットワーク300を介してひとつ又は複数の受験ブース100と接続される。入出力制御部4は、主制御部1と各部との情報の送受をするためのインターフェイスである。入力手段6は、例えば、キーボード・マウス等の入力装置である。出力手段7は、音声・光等で警報を出力したり、他の装置にデータを出力する装置である。また、表示手段8は、例えば、CRT・LCD等により、受験ブース100の様子を表示したり、試験結果等の各種データを表示する装置である。
【0026】
受験問題データベース3には、問題番号又は識別子、レベル、学年、科目等に対応して各種問題が記憶されている。この例では、受験問題データベース3は、センタコンピュータ200に設けて、通信ネットワーク300を介して受験問題を受験ブース100に伝送するようにしているが、受験ブース100に実験問題を予め記憶しておくように構成しても良い。
【0027】
2−4.管理者用コンピュータ
図5に、管理者用コンピュータの構成図を示す。管理者用コンピュータ61は、センタコンピュータ200と同様に、主制御部CPU1b、入出力制御部4b、記憶手段5b、入力手段6b、出力手段7b、表示手段8bを備える。ただし、入出力制御部4bは、コンピュータ30の入出力制御部34に接続される。
【0028】
3.ソフトウェア構成
3−1.本格的受験の場合
図6に、受験の前提処理の概要図を示す。
まず、受験者は、事業者に受験申請書、顔写真、受験料等を送付する(S101)。これは郵送でも、e−mail、インターネットによる方法でもよい。事業者は、試験に用いるE-mailアドレス、受験条件等の受験情報の入った書類、磁気カードを受験者に送付する(S103)。磁気カードの代わりにICカード等適宜のカードでもよい。受験者は、最寄りの受験ブース100に行き、管理者に磁気カードを提示する(S105)。受験ブース100では、管理者は、受験条件(計算用紙、電卓、筆記用具等の持ち込み、禁止事項など)に該当する受験者(通常1名)を受験ブース100に導く。ドアー開閉センサ70によりドアーのロックが検出される(S107)。
【0029】
図7に、受験処理の第1の実施の形態のフローチャートを示す。
受験ブース100での登録が開始されると、受験者は、受験端末を設置した専用ブースに入り、コンピュータ30の入力部32により受験番号、氏名等に関するオンライン身分登録処理が実行される(S205)。ここでは、受験者の確認のため、受験ブース100内の受験デスク近傍に設置されたカメラで受験者の顔を撮影し、ネットワークを介し試験管理本部に送られ受験者顔写真としてオンライン登録する。この時身分を明らかに出来る諸免許証、学生証、健康保険証、住民票あるいは写真付き受験票等を同時にカメラに呈示すれば2重の確認が可能となる。
【0030】
図8に、オンライン登録処理のフローチャートを示す。
このとき、管理者(又は受験者)が、磁気カードを管理者用コンピュータ61(又は入力部32)に入力すると、コンピュータ30(処理部33)は、磁気カードに記憶された内容・指示に従って、受験ブース100内のコンピュータ30をインターネット接続部35及び通信ネットワーク300を介して事業者側のセンタコンピュータ200と接続し、磁気カードに記憶された受験情報をセンタコンピュータ200に送信する(S151)。一方、コンピュータ30は、センタコンピュータ200から、受験番号や受験者の顔画像等を含む受験者情報を受信して記憶部36に記憶する(S153)。コンピュータ30は、カメラ11〜13により顔画像を自動撮影して記憶部36に登録する(S155)。撮影された受験時顔とセンタコンピュータ200の受信した登録時顔とを比較して顔による本人認証を行なう(S157)。また、コンピュータ30は、これと並行してドアー開閉スイッチ21により受験ブース100のドアーの閉鎖を確認し、座席センサ20により着席の確認をする(S159)。本人認証、各種センサによる検出が正常であれば(S161)、受験開始となる。一方、ステップS161で異常と判断された場合は、ステップS155からの処理を予め定めた回数を繰返し、それでも異常の場合、受験ブース100、管理者用コンピュータ61及び/又はセンタコンピュータ200にエラーメッセージを出力する。
【0031】
つぎに、図7のフローチャートに戻り、受験が開始されると、コンピュータ30は、試験問題を内部の記憶部36にある場合はそれから読出し、そこにない場合はインターネット接続部35により通信ネットワーク300を介してセンタコンピュータ200にアクセスして、該当する問題を記憶部36にロードすることにより、試験問題を出力部31に表示し、試験を開始する(S207)。IT試験の遂行に当っては、ネットワーク300を介し受験ブース100内に設置したコンピュータ30で受験問題を受信し、モニター上に呈示する(コンピュータ30付属のプリンター(出力部31)に問題を打ち出すことも可能)。解答は問題呈示と同様に、コンピュータ300の入力部32にて解答を打ち込む(キーボードやマウス、あるいはタッチパネルの活用)、(プリンターで問題を打ち出すと同時に打ち出した解答用紙に記載しカメラ11〜13を用いて解答を管理本部にネットワーク300で伝送することも可能)。また、試験に先立って「受験料」を徴収し、合否や合格証(資格証明など)を送付する方法なども適宜採用しうる。
【0032】
受験開始されるとカメラ11〜13で受験ブース100内動態と受験者顔画像を常時監視する(S209)。試験中、コンピュータ30内では、処理部33は、受験態度は順調かどうかを判断する。たとえば、一定時間内に回答がなされているかを判定し、判定結果に関する回答状況データを作成する(S212)。座席センサ20の検出結果により着席しているか等を判定したり、ドア開閉センサ21により受験ブース100のドアーは開かれないか、さらには、衣服センサ22により異常はないかを判定し、判定結果に関するセンサデータを作成する(S213)。さらに並行して、処理部33は受験ブース100内の複数のカメラ11〜13による監視情報により、顔画像が撮影されているか判定し、判定結果及び画像情報を含む画像データを作成する(S211)。
【0033】
このとき、記憶部36に記憶されている登録時顔画像と比較して本人認証を行ってもよい。
つぎに、コンピュータ30の処理部33は、これらステップS211〜S213において得られた回答状況データ、センサデータ、画像データと、定期データであることを示す識別子を含む定期データを記憶部36に記憶し、センタコンピュータ200に送信する(S214)。処理部33は、作成された定期データに基づき、回答状況データ、センサデータ、画像データの全てが正常かどうか判断する(S215)。ここで正常であると判断されると、試験が終了していない場合(S221)、ステップS209に戻り受験者の常時監視処理を繰返す。一方、ステップS215で、受験状況が正常でないと判断されると、処理部33は、アラームメッセージを作成し(S231)、通信ネットワーク300を介してセンタコンピュータ200にアラームメッセージの通報を行い、確認を促す(S233)。さらに、処理部33は、試験中断して、出力部31及び/又は管理者用コンピュータ61で試験の中断を表示する(S235)。
【0034】
ステップS221において、受験者が入力部32により終了を入力するか規定時間が経過することにより処理部33は受験終了と判断し(S221)、解答結果について自動採点し(S223)、採点結果に応じて、撮影された受験時顔画像又は登録時顔画像を用いて受験端末により写真付受験結果及び証明書を印刷する(S225)。受験者は、この受験証明書を受領する。
【0035】
なお、特に、替え玉受験の防止に関して、処理部33は、主に、ステップS209〜S215において以下を確認、判断する。
▲1▼試験の開始時と終了時に受験者の顔を撮影し、同一人物であることを確認する。
▲2▼「身分を明らかに出来る諸免許証、学生証、健康保険証、住民票あるいは写真付き受験票等」と照合して、疑義がないこと。
▲3▼試験の継続中に受験ブース100のドアーが開かなかったこと(緊急時に関しては、あらかじめ基準を決めておき管理者と協議する)。
▲4▼受験開始時に受験ブース100内には受験者1名しか入室していないこと(管理者による目視確認)。
▲5▼該受験ブース100内の椅子に「座席センサ」を配置し、試験中に受験者が立ち上がった際(受験者が異常な行動をした場合)には、事業者に警告できる(カメラで注目する、など)ようにすること。
▲6▼該受験ブース100内に1人だけ居る人物を、連続して撮影することで、その動画像を画像解析ソフトで検査することによって、顔(一般に人の顔は、他の着衣などと簡単に識別できる色をしている)の動きを自動追跡して「大きく動く時」には、事業者に警報を発信すること。
【0036】
また、特に、カンニングの防止に関して、処理部33は、主に、ステップS209〜S215において、以下を確認、判断する。
▲1▼該受験ブース100内に設置されている机や椅子は、受験ブース100内に配置されている複数のカメラから見て死角が無く、受験者の行為が必要なら継続して監視すること。
▲2▼該受験ブース100のドアーは受験中には原則として開かれないので、試験開始後に外から資料を持ち込むことは不可能であること。
▲3▼その他受験者の不審な行動(手の平に数式を書く、など)は、常時、或いは、事業者からの依頼によって管理者がマジックミラー機能を持つ該受験ブース100の外から監視できること。
▲4▼該受験ブース100内の椅子に「座席センサ」を配置し、試験中に受験者が立ち上がった際(受験者が異常な行動をした場合)には、事業者に警告できる(カメラで注目する、など)ようにすること。
▲5▼管理者が提供するガウン様の上っ張りを着て(ポケットから私物が取り出し難い)、受験ブース100に入る。
▲6▼該受験ブース100内に1人だけ居る人物の手を、連続して撮影することで、その2つの手の動画像を画像解析ソフトで検査することによって、手(一般に人の手は顔と同じように、他の着衣などと簡単に識別できる色をしている)の動きを自動追跡して「大きく動く時」には、事業者に警報を発信することが可能になっている。
【0037】
ここで、受験ブース100からセンタコンピュータ200に伝送されるデータについて説明する。
図9は、伝送データのフォーマットの一例の図である。図9(A)のように、ステップS214で伝送される定期データは、受験ブース100からセンタコンピュータ200へ定期的に伝送される情報である。定期データは、送信元、宛先等を含むヘッダ、定期的(又は通常)等を示すデータ識別子、回答データ、受験ブース100内の画像データ、各種センサのセンサデータを含む。
1)回答データは、汎用コンピューターへの受験者の回答状況(長時間回答を中断していないか・・・など)を含む。
2)画像データは、電子カメラ11〜13を通じた受験ブース100内の画像(受験者の挙動は正常か、時々切り替えてモニターからの監視)であり、動画像でも静止画像でもよい。
3)センサデータは、ドアー開閉センサ21、座席センサ20類、からの作動状況(ドアーが開けられたら直ちに電子カメラを通じた当該受験ブース100内画像に切り替えて、受験者の出入りが無かったか確認する。また、受験者が受験ブース100内で立ったり、座ったり挙動不審な態度を取っているか否かを、座席センサ20で一応チェックすることが可能である)、
【0038】
また、図9(B)のように、ステップS231で作成されてステップS233で送信されるアラームメッセージデータは、ヘッダ、非定期的(又は異常)を示すデータ識別子、何がエラーかを示す情報又は管理者用コンピュータ61から入力された情報を含む緊急データ、受験ブース100内の画像データ、各種センサのセンサデータを含む。なお、アラームメッセージデータは、ステップS233で送信される他に、管理者コンピュータ61から事業者のセンタコンピュータ200へ手動により受験状況報告(異常時等にのみ)されるようにしてもよい。
1)カメラ11〜13からの受験ブース100内画像、ドアー開閉スイッチ21・座席センサ20、衣服センサ22等のセンサー類の作動状況、センサとカメラとの連動、さらに、マジックミラー60構造を持つ外壁からの管理者の目視による監視結果、などから、管理者が異常と感じた時、或いは、正常では無いと感じた時、などに事業者に通報して共同して受験状況を監視・評価することが出来よう。これら情報を緊急データとして含むことができる。
2)時には受験者が健康上の問題でトイレに行きたくなったり、受験地で大地震や火事など異常な災害が発生したり、後者は再受験の資格を与えれば良いが、前者の閾値(試験の継続か棄権・中断か、これは受験開始前に受験者と事業者が交わす契約による)をどうするか、など試験の性格によって運営方法が異なる(管理者は、その事務所に簡易な“地震震度計”を備えていて、万が一の時には事業者に震度を知らせることも可能である)。
【0039】
図10に、センタコンピュータにおける定期データ及びアラームメッセージの解析処理のフローチャートについて説明する。
センタコンピュータ200の主制御部1は、受験ブース100から監視データを受信すると(S701)、データ識別子を参照して、定期データかアラームメッセージ(非定期データ)かを判断する(S703)。アラームメッセージの場合、緊急データ、画像データ及びセンサデータを読み取り、異常内容を分析し(S715)、表示手段8に異常表示して、受信したデータ及び異常の関連データを記憶手段5に記憶する。
【0040】
一方、ステップS703で、定期データと判断すると、回答状況データが所定時間以下か判断し(S705)、画像データが正常か判断し(S707)、さらに、センサ類が正常を示しているかを判断する(S709)。これら全てが正常であれば、記憶手段5に受信データ及び正常の関連データを記憶する。一方、いずれかの判断が異常である場合、異常表示して(S713)、必要に応じて異常についてのデータを付加して受信したデータを記憶する(S711)。
【0041】
また、事業者は、1人で同時に多数の受験ブース100をチェックしているために、効率の良い実効のあるチェックシステムを組み立てる必要性がある。そこで具体的に、センタコンピュータ200では、主制御部1により、次のような処理を実行することができる。
▲1▼回答データを参照し、汎用コンピューターへの受験者の回答状況が長時間(例えば、受験時間の1/20、60分なら連続した3分間など)止まったままの状態で有れば、自動的に受験者のモニター画像を映し出すことができる。
▲2▼電子カメラ11〜13に写っている受験者の顔、或いは、頭(俯いている場合など)の位置について定期データ中の画像データを記憶手段3により記憶し、所定時間前の画像データと比較することで、顔/頭の位置が画面から外に出た場合には、受験ブース100内を俯瞰する別のカメラにモニター画面を切り替えて、事業者と管理者に警報を発することができる。
▲3▼センサデータにより、ドアー開閉スイッチが受験中に作動すれば、外界と受験ブース100内との間に人や紙片等のやり取りが予想されるので、直ちに事業者・管理者のモニター画像を当該受験ブース100に切り替えて受験者の行動をチェックすることができる。
▲4▼座席センサの検出信号により、受験中に一般には立ち上がったり床や机の下を覗いたりしないもので、挙動不審と云うことでモニター画面を切り替えて、自動的に事業者・管理者に警告することが可能になる。
▲5▼各受験受験ブース100内全画像やスイッチ類の作動記録を受験完了まで、保存したり、また、受験ブース100間の通路の歩行者の行動状況記録する画像を一定期間保存するなどの処理により、受験者対事業者・管理者が、受験状況の正常性をめぐって係争になった場合などに、証拠資料として記録することができる。
【0042】
図11に、受験開始までの処理についての他の実施の形態のフローチャートを示す。
近年、資格試験は1度合格すればそのまま一生通用するのでは無く、5年に1回程度、更新の為の試験が義務化される傾向にあり、この例では、これらのケースを想定している。
まず、コンピュータ30は、受験ブース100への入室をドア開閉センサ21により検出する(S501)。つぎに、コンピュータ30は、受験システムがサポートしている受験種目(運転免許証の更新、医師・看護婦等、情報処理主任技術者、英語等の語学検定、税理・会計士、宅地建物取扱主任者、建築士、危険物取扱主任技術者、各種受験塾・大学等の試験類)の選択画面を出力部31に表示する(S503)。実際の問題はセンタコンピュータ200にアクセスして読み込まれても、予め記憶部36に記憶されていてもよい。入力部32により、受験種目が選択され(S505)、処理部33はそれぞれに応じた受験料金を出力部31に表示する。入力部32により、電子マネー又は予め与えられた支払い済みキーワード等の入力により受験料金が支払われる(S507)。受験者は入力部32により個人情報を登録する(S509)。受験開始レディ状態かどうかが入力部32により入力され(S511)、Yesであれば受験が開始される(S513)。以降の動作は、上述した図7のステップS207以降の処理である。一方、Noであれば、取消(S515)又は一定時間待った後(S519)、受験が取り消されると受験料金が返金される(S517)。
【0043】
なお、運転免許証等の更新手続きの一部として、次の事項を設けてもよい。
視力検査:受験者の眼と調整されたディスプレーとの間の位置関係を明確にするために、受験者の顔の位置をディスプレーに面して固定する治具を設け、ディスプレーに提示される視力検査画像に対する回答を、キーボード等に回答すること。
本人の確認と写真撮影:視力検査と同時に免許証に添付する受験者の写真を撮影する。
その他の更新手続きに必要な「身体機能」:五体は満足に動いているかをセンタコンピュータ200で確認することで、最寄りの交番等で、証明を貰う。
「住民登録証の確認」:住所変更の有無をセンタコンピュータ200で確認することで、該登録証(身体機能証明証も含めて)を添付郵送する。
この受験システムによって、夜や休日でも運転免許証の更新がAnytime, anywhereで可能になる。
【0044】
3−2.簡易受験の場合
図12に、簡易受験処理の概要フローチャートを示す。ここで、事業者とは、IT試験を実施する者であり、管理者とは、受験ブース100で管理する者である。
受験者は最寄りの受験ブース100に行き、“管理者”に申告して目的とする事業者に接続を依頼し、所定の受験料を管理者に支払う(S301)。管理者は、管理者用操作卓により受験種目を含む目的とする事業者に接続し、その指示に従って、受験条件に応じて(計算用紙や筆記用具等の持ち込みなど)受験者・1名を受験ブース100に導きドアーのロックを確認する(S303)。受験者は、受験ブース100内に設置されているコンピューターのディスプレーに示される事業者の指示に従って、試験開始直前に顔写真を撮影し、その後コンピューターを通じたIT試験に対応する(S305)。
【0045】
これ以降は、センタコンピュータ200の管理者は、受験ブース100から送られてくる定期データ又はアラームメッセージに基づき、以下の処理を行う。まず、回答データにより、受験態度が順調であるか判定する(S307)。順調に回答されていない場合、主制御部1は、ドアー開閉センサ21により、受験ブース100のドアーは開かれないか等を判断し(S113)、異常と思われるとき、入力手段6により管理者用コンピュータ61へ通報し、確認を促す表示をして(S311)、試験の中断を表示・指示する(S313)。これと並行して、入力手段6により、受験ブース100内の複数のカメラ11〜13による監視を行うよう指示を送出し(S315)、管理者用コンピュータ61への通報と確認を行い(S317)、試験の中断を表示・指示する(S319)。一方、受験態度が順調であり、各種センサ20〜22、カメラ11〜13によっても異常でないとき、試験の終了となる(S321)。ここで、カメラ11〜13により、再度、顔写真の撮影がなされ(S323)、採点結果により受験者に資格証等が交付される(S325)。
【0046】
3−3.継続型試験の場合
図13に、継続型受験処理の概要フローチャートを示す。
この例では、資格試験でも科目別の受験が認められている事例や、大学の期末試験など、同じ事業者の試験を複数回繰り返して受験する事例を想定している。
受験者は最寄りの受験ブース100に行き、“管理者”に受験者が既に所持している磁気カードを提示し、事業者への接続を依頼して、所定の受験料を管理者に支払う(S401)。管理者は、提示された磁気カードにより事業者のセンタコンピュータ200に接続し、その指示に従って、受験条件に応じて(計算用紙や筆記用具等の持ち込みなど)受験者・1名を受験ブース100に導きドアーのロックを確認する(S403)。以下、ステップS305〜S341は、上述の実施の形態と同様である。その後、カメラ11〜13により、再度、顔写真の撮影と、次の試験に向けた磁気カードの回収がなされ(S423)、採点結果により受験者に資格証等の交付がなされる(S425)。
【0047】
本発明の受験処理方法又は受験処理システムは、その各手順をコンピュータに実行させるための受験処理プログラム、受験処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、受験処理プログラムを含みコンピュータの内部メモリにロード可能なプログラム製品、そのプログラムを含むサーバ等のコンピュータ、等により提供されることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、以下のような効果を奏する。
1)学生(=受験者)を、時間的・場所的に拘束する必然性を最小限に押さえた(anytime, anywhere)上で、学生の評価・進度判定等が、経費的にも最小限な状態で実施可能になる。
2)模擬試験、入学試験、資格試験など広範で多様な試験類を、実施する事業者側から見ても、受験する学生側から見ても、簡便に低コストで実施できるようになって、かつ、コンビニエンス・ストアー等受験ブースの設置・管理者には、新しいビジネス・チャンスを提供することになる。
3)文部省が強力に推進しようとしている“社会人再教育”など、時間的・場所的な制約を受けている学生にとっては、一般の授業(知識の習得部分)は、自宅などで任意の時間に、また、進度判定や試験・評価などは、内容によって(全ての試験が本発明で実施可能とも思えないが)は、近隣のコンビニエンス・ストアー等で対応可能になり、新しい教育システムが急速かつ大幅に拡大することが予想される。
4)小中学生が、夜の10時過ぎまで塾通いしている実態の半分近くはテストに時間を取られており、自宅の近隣で内容的に同じテストが受けられる事になれば、実効を損なわずに肉体的な負担を軽減できる事が期待されよう。
5)多様な教育や資格試験等を実施する事業者は、従来借用できる教室の大きさで受け入れる学生の数を制限していた。教員と学生が直接接触しないと実効が期待できない部分を除いて、教室の大きさや授業配分による制約が急減することで、対象の大幅拡大と経費の低減が可能になる。
6)海を越えた国際的な教育・評価システムに誰もが自由に参加できるようになって、国際化・グローバル化が、今までよりさらに加速される。
7)季節的や1日の時間的に利用者が集中する一方で、利用する学生の少ない季節や時間が出る可能性もあり、事業者と受験ブース設置者が協議して、利用時期・時間帯によって、利用料金に差を付けて、平均的な利用状態が作れる。また、受験ブース使用の“予約制”なども検討することができる。
8)教室に学生を集めた従来からの一斉受験方式に比較して、資格試験等を実施する事業者は、予想される受験者数に応じた職員の恒常的な雇用(教室の借用、試験問題の秘密印刷と輸送、大勢のアルバイトの雇用、などが無く)が可能になり、経費等が節減された分だけ試験内容の改良と広範な受験者(学生)を集めることになり、日本の科学技術の基盤をより堅固なものにすることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】受験コンピュータシステムの構成図。
【図2】受験ブースの概要図。
【図3】受験ブースの構成図。
【図4】センタコンピュータの構成図。
【図5】管理者用コンピュータの構成図。
【図6】受験の前提処理の概要図。
【図7】実験処理の第1の実施の形態のフローチャート。
【図8】オンライン登録処理のフローチャート。
【図9】伝送データのフォーマットの一例の図。
【図10】センタコンピュータにおける定期データ及びアラームメッセージの解析処理のフローチャート。
【図11】受験開始までの処理についての他の実施の形態のフローチャート。
【図12】簡易受験処理の概要フローチャート。
【図13】継続型受験処理の概要フローチャート。
【符号の説明】
11〜13 カメラ
20 座席センサ
21 ドアー開閉センサ
22 衣服センサ
30 コンピュータ
31 出力部
32 入力部
33 処理部
34 入出力制御部
35 インターネット接続部
36 記憶部
40 受験端末
60 マジックミラー
61 管理者用コンピュータ
100 受験ブース
200 センタコンピュータ
300 通信ネットワーク

Claims (8)

  1. 試験に関する処理を実行するコンピュータと、
    前記コンピュータに通信ネットワークを介して接続されたセンタコンピュータと、
    試験問題データ、受験者情報を含む各種情報を記憶する記憶部と、
    試験問題を画面に表示するための出力部と、
    試験解答データ、受験者の登録情報を入力するための入力部と、
    受験者の着席又は離席を検出する座席センサと、
    受験ブースへの受験者の入室又は外室を監視するためのドアー開閉センサと、
    離席、又は、着席状態でポケットから物を取り出すことを検出するための、受験者に提供されるガウン又は受験者の衣服に設けられた衣服センサと、
    受験者の顔画像を監視するためのカメラと、
    受験者を受験ブースの外部から監視するためのマジックミラーと、
    前記コンピュータに接続され、前記マジックミラーを介して受験者を監視する管理者により入力された受験状況を、前記コンピュータ及び通信ネットワークを介して前記センタコンピュータへ送信するための管理者用コンピュータと
    を備え、
    受験ブース内の前記コンピュータが、前記入力部により受験番号を含む受験者に関する登録情報が入力されると、前記センタコンピュータに登録情報を伝送することと、
    前記コンピュータが、前記センタコンピュータ又は前記記憶部から試験問題データを読み込み、前記出力部に試験問題を表示することと、
    前記カメラで受験ブース内の状態と受験者顔画像を監視することと、
    試験中、前記コンピュータが、前記入力部により一定時間内に回答が入力されているかを判定し、この判定結果に関する回答状況データを作成することと、
    前記コンピュータが、前記座席センサにより受験者が着席しているかを判定し、且つ、前記ドアー開閉センサにより試験中に受験ブースの入り口のドアーが開かれないかを判定し、且つ、前記衣服センサにより着席状態でポケットから物を取り出していないか判定し、これら判定結果に関するセンサデータを作成することと、
    前記コンピュータが、前記カメラによる画像情報により、顔画像が撮影されているか判定し、判定結果及び画像情報を含む画像データを作成することと、
    前記コンピュータが、作成された回答状況データ、センサデータ、画像データと、定期又は通常を示すデータ識別子とを含む定期データを作成し、前記記憶部に記憶し、前記センタコンピュータに送信することと、
    前記コンピュータが、作成された定期データに基づき、回答状況データ、センサデータ、画像データの前記判定結果がすべて正常かどうか判断することと、
    前記コンピュータが、受験が終了していなく且つ判定結果がすべて正常と判断された場合、前記監視すること、前記回答状況データを作成すること、前記センサデータを作成すること、前記画像データを作成すること、前記送信すること、及び、前記判断することを繰り返すことと、
    前記コンピュータが、判定結果のいずれかが正常でないと判断された場合、作成されたセンサデータ、画像データと、非定期又は異常を示すデータ識別子とを含むアラームメッセージを作成し、通信ネットワークを介して前記センタコンピュータに、又は、コンピュータに接続された前記管理者用コンピュータに、作成されたアラームメッセージを通報し、前記出力部及び/又は前記管理者用コンピュータで試験の中断を表示することとを含む受験システム。
  2. 前記コンピュータが、受験者が前記入力部により終了を入力したことを検出するか、又は、規定時間が経過することにより、受験終了とすることと、
    前記コンピュータが、試験結果を自動採点することと、
    前記コンピュータが、採点結果に応じて、前記カメラにより撮影された又は予め前記センタコンピュータに登録された顔画像を用いて、前記出力部により写真付受験結果又は証明書を印刷することと
    をさらに含む請求項1に記載の受験システム。
  3. 前記登録情報を伝送することは、
    前記管理者用コンピュータ又は前記入力部に磁気カードが入力されると、前記コンピュータが、磁気カードに記憶された内容・指示に従って、前記コンピュータを通信ネットワークを介して事業者側の前記センタコンピュータと接続し、磁気カードに記憶された受験情報を前記センタコンピュータに送信することと、
    前記コンピュータが、前記センタコンピュータから、受験者の登録時顔画像を含む受験者情報を受信して前記記憶部に記憶することと、
    前記コンピュータが、前記カメラにより受験時顔画像を自動撮影して前記記憶部に登録することと、
    前記コンピュータが、撮影された受験時顔画像と前記センタコンピュータから受信した登録時顔画像とを比較して、本人認証を行なうことと、
    前記コンピュータが、前記ドアー開閉センサによりドアーの閉鎖を確認し、前記座席センサにより着席の確認をすることと、
    前記コンピュータが、本人認証及び各種センサによる検出が正常であれば登録を正常終了することと
    を含む請求項1又は2に記載の受験システム。
  4. 前記試験問題を表示することは、
    前記コンピュータが、試験問題データが内部の前記記憶部にある場合はそこから読出し、前記記憶部にない場合は通信ネットワークを介して前記センタコンピュータにアクセスして該当する試験問題データを前記記憶部にロードすることを含む請求項1乃至3のいずれかに記載の受験システム。
  5. 前記画像データを作成することは、
    前記カメラにより撮影された受験時顔画像と、前記記憶部に記憶されている登録時顔画像とを比較して本人認証をさらに行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の受験システム。
  6. 前記センタコンピュータが、前記コンピュータから受信したデータが定期データかアラームメッセージかをデータ識別子を参照して判断し、異常を分析し、受信したデータを記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の受験システム。
  7. 試験に関する処理を実行するコンピュータと、
    前記コンピュータに通信ネットワークを介して接続されたセンタコンピュータと、
    試験問題データ、受験者情報を含む各種情報を記憶する記憶部と、
    試験問題を画面に表示するための出力部と、
    試験解答データ、受験者の登録情報を入力するための入力部と、
    受験者の着席又は離席を検出する座席センサと、
    受験ブースへの受験者の入室又は外室を監視するためのドアー開閉センサと、
    離席、又は、着席状態でポケットから物を取り出すことを検出するための、受験者に提供されるガウン又は受験者の衣服に設けられた衣服センサと、
    受験者の顔画像を監視するためのカメラと、
    受験者を受験ブースの外部から監視するためのマジックミラーと、
    前記コンピュータに接続され、前記マジックミラーを介して受験者を監視する管理者により入力された受験状況を、前記コンピュータ及び通信ネットワークを介して前記センタコンピュータへ送信するための管理者用コンピュータと
    を備えた受験システムに用いる受験処理プログラムであって、
    受験ブース内のコンピュータが、入力部により受験番号を含む受験者に関する登録情報が入力されると、センタコンピュータに登録情報を伝送するステップと、
    コンピュータが、センタコンピュータ又は記憶部から試験問題データを読み込み、出力部に試験問題を表示するステップと、
    カメラで受験ブース内の状態と受験者顔画像を監視するステップと、
    試験中、コンピュータが、入力部により一定時間内に回答が入力されているかを判定し、この判定結果に関する回答状況データを作成するステップと、
    コンピュータが、座席センサにより受験者が着席しているかを判定し、且つ、ドアー開閉センサにより試験中に受験ブースの入り口のドアーが開かれないかを判定し、且つ、衣服センサにより着席状態でポケットから物を取り出していないか判定し、これら判定結果に関するセンサデータを作成するステップと、
    コンピュータが、カメラによる画像情報により、顔画像が撮影されているか判定し、判定結果及び画像情報を含む画像データを作成するステップと、
    コンピュータが、作成された回答状況データ、センサデータ、画像データと、定期又は通常を示すデータ識別子とを含む定期データを作成し、記憶部に記憶し、センタコンピュータに送信するステップと、
    コンピュータが、作成された定期データに基づき、回答状況データ、センサデータ、画像データの判定結果がすべて正常かどうか判断するステップと、
    コンピュータが、受験が終了していなく且つ判定結果がすべて正常と判断された場合、前記監視するステップ、前記回答状況データを作成するステップ、前記センサデータを作成するステップ、前記画像データを作成するステップ、前記送信するステップ、及び、前記判断するステップを繰り返すステップと、
    コンピュータが、判定結果のいずれかが正常でないと判断された場合、作成されたセンサデータ、画像データと、非定期又は異常を示すデータ識別子とを含むアラームメッセージを作成し、通信ネットワークを介してセンタコンピュータに、又は、コンピュータに接続された管理者用コンピュータに、作成されたアラームメッセージを通報し、出力部及び/又は管理者用コンピュータで試験の中断を表示するステップ
    をコンピュータに実行させるための前記受験処理プログラム。
  8. 試験に関する処理を実行するコンピュータと、
    前記コンピュータに通信ネットワークを介して接続されたセンタコンピュータと、
    試験問題データ、受験者情報を含む各種情報を記憶する記憶部と、
    試験問題を画面に表示するための出力部と、
    試験解答データ、受験者の登録情報を入力するための入力部と、
    受験者の着席又は離席を検出する座席センサと、
    受験ブースへの受験者の入室又は外室を監視するためのドアー開閉センサと、
    離席、又は、着席状態でポケットから物を取り出すことを検出するための、受験者に提供されるガウン又は受験者の衣服に設けられた衣服センサと、
    受験者の顔画像を監視するためのカメラと、
    受験者を受験ブースの外部から監視するためのマジックミラーと、
    前記コンピュータに接続され、前記マジックミラーを介して受験者を監視する管理者により入力された受験状況を、前記コンピュータ及び通信ネットワークを介して前記センタコンピュータへ送信するための管理者用コンピュータと
    を備えた受験システムを用いた受験処理方法であって、
    受験ブース内のコンピュータが、入力部により受験番号を含む受験者に関する登録情報が入力されると、センタコンピュータに登録情報を伝送するステップと、
    コンピュータが、センタコンピュータ又は記憶部から試験問題データを読み込み、出力部に試験問題を表示するステップと、
    カメラで受験ブース内の状態と受験者顔画像を監視するステップと、
    試験中、コンピュータが、入力部により一定時間内に回答が入力されているかを判定し、この判定結果に関する回答状況データを作成するステップと、
    コンピュータが、座席センサにより受験者が着席しているかを判定し、且つ、ドアー開閉センサにより試験中に受験ブースの入り口のドアーが開かれないかを判定し、且つ、衣服センサにより着席状態でポケットから物を取り出していないか判定し、これら判定結果に関するセンサデータを作成するステップと、
    コンピュータが、カメラによる画像情報により、顔画像が撮影されているか判定し、判定結果及び画像情報を含む画像データを作成するステップと、
    コンピュータが、作成された回答状況データ、センサデータ、画像データと、定期又は通常を示すデータ識別子とを含む定期データを作成し、記憶部に記憶し、センタコンピュータに送信するステップと、
    コンピュータが、作成された定期データに基づき、回答状況データ、センサデータ、画像データの判定結果がすべて正常かどうか判断するステップと、
    コンピュータが、受験が終了していなく且つ判定結果がすべて正常と判断された場合、前記監視するステップ、前記回答状況データを作成するステップ、前記センサデータを作成するステップ、前記画像データを作成するステップ、前記送信するステップ、及び、前記判断するステップを繰り返すステップと、
    コンピュータが、判定結果のいずれかが正常でないと判断された場合、作成されたセンサデータ、画像データと、非定期又は異常を示すデータ識別子とを含むアラームメッセージを作成し、通信ネットワークを介してセンタコンピュータに、又は、コンピュータに接続された管理者用コンピュータに、作成されたアラームメッセージを通報し、出力部及び/又は管理者用コンピュータで試験の中断を表示するステップ
    を含む前記受験処理方法。
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