JP6308897B2 - グリル - Google Patents

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Description

本発明は、被調理物を加熱調理するための調理容器を支持し且つグリル扉を前端部に備えた調理容器支持部が、グリル庫に対して出退自在に設けられ、
前記グリル庫の後部に、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられ、
前記調理容器の存否を検出する容器存否検出センサが、前記調理容器が前記グリル庫の内部に収納された状態において、前記調理容器の後端部に接当する形態で設けられ、
前記容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御する運転制御が設けられているグリルに関する。
かかるグリルは、主としてガスコンロに装備されるものであって、運転制御手段が、容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御することにより、加熱調理を良好に行えることになる。
すなわち、例えば、運転制御手段が、グリルバーナに対する点火指令が指令されたときに、容器存否検出手段の検出情報に基づいて、調理容器が存在していない状態であると判定した場合には、グリルバーナに対する点火処理を行わないようにして、グリルバーナの無駄な燃焼を牽制し、グリルバーナに対する点火指令が指令されたときに、容器存否検出手段の検出情報に基づいて、調理容器が存在している状態であると判定した場合には、グリルバーナに対する点火処理を行うことにより、加熱調理を良好に行うことができるのである。
かかるグリルの従来例として、容器存否検出センサが、グリル庫の後部におけるグリル庫横幅方向の中央部に、調理容器の後端部のうちの横幅方向の中央部に接当する形態で設置されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1においては、調理容器として、ダッチオーブン用の専用鍋、及び、焼き網を載置する受け皿が例示され、また、ピザを加熱調理する場合には、調理プレートを、受け皿に載置した焼き網の上部に設置することが記載されている。
尚、受け皿は、焼き網に載置された魚等の被調理物を加熱調理するときに、被調理物から落下する汁等の落下物を受止めるものであり、設置目的からは、被調理物を保持する調理容器とは異なるものであると考えることもできるが、容器存否検出センサにて検出されるものであるため、焼き網を載置した受け皿も、調理容器であるとする。
特開2012―200394号公報
従来のグリルにおいては、容器存否検出センサが、グリル庫の後部のグリル庫横幅方向の中央部に設置されて、調理容器の後端部のうちの横幅方向の中央部に接当する形態であるため、容器存否検出センサが複雑な構成となる不都合があった。
すなわち、グリル庫の後部には、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられるものであるから、容器存否検出センサを、グリル庫の後部のグリル庫横幅方向の中央部に設置する場合には、排気通路形成部の内部に突出する形態で容器存否検出センサを設けることになる。具体的には、容器存否検出センサを、排気通路形成部の内部に突出する形態で、排気通路形成部に支持することになる。
しかしながら、グリル庫の内部空間のうちで、排気路形成部の内部の排気通路に連なる空間部分は、グリルバーナの燃焼ガスや被調理物から排出されるガス類等からなる調理排気が集中して流動し、しかも、調理排気が高温(例えば、150℃程度)であるため、容器存否検出センサを排気通路形成部の内部に突出する形態で設置するためには、容器存否検出センサを高温に耐える形態に構成する必要があり、その結果、容器存否検出センサが複雑な構成となるものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、容器存否検出センサの簡素化を図ることができるグリルを提供する点にある。
本発明のグリルは、被調理物を加熱調理するための調理容器を支持し且つグリル扉を前端部に備えた調理容器支持部が、グリル庫に対して出退自在に設けられ、
前記グリル庫の後部に、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられ、
前記調理容器の存否を検出する容器存否検出センサが、前記調理容器が前記グリル庫の内部に収納された状態において、前記調理容器の後端部に接当する形態で設けられ、
前記容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御する運転制御が設けられているものであって、その第1特徴構成は、
前記容器存否検出センサが、前記排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に、前記調理容器の後端部のうちの横端側部分に接当する形態で装着されている点にある。
すなわち、排気通路形成部のグリル庫横幅方向の横外方側箇所には、排気通路を形成することがないため、グリル庫の内部に収納された調理容器の後端部に対向する状態で位置するグリル庫壁部分が存在することになるから、容器存否検出センサを、排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に、調理容器の後端部のうちの横端側部分に接当する形態で装着することになる。
そして、排気通路形成部の内部に形成された排気通路を通して、調理排気が集中して流動することになるため、グリル庫の内部空間のうちで、排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に近接する空間部分の温度は、グリル庫の内部空間のうちで、排気路形成部の排気通路に連なる空間部分よりもかなり低温となる。
したがって、容器存否検出センサを、排気通路形成部の内部に突出する形態で設置する場合よりも、高温に耐える形態に構成する必要がなくなるため、容器存否検出センサの簡素化を図ることができるのである。
ちなみに、排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分は、グリル庫の内部に収納された調理容器の後端部に対して近接する状態で位置するものであるから、容器存否検出センサの支持構成も簡略化することが可能となるものである。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、容器存否検出センサの簡素化を図ることができるグリルを提供できる。
本発明のグリルの第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記グリルバーナとして、前記調理容器の下方に配置される下バーナが設けられ、
前記グリル庫の後部に、当該グリル庫の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、当該グリル庫の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口が開口され、
前記排気路形成部が、前記排気通路を前記排気出口に連通させる形態で形成するように構成され、
前記容器存否検出センサを装備する前記グリル庫壁部分が、前記グリル庫の後部の下側部分において前記排気口の横側に位置する壁部分である点にある。
すなわち、グリル庫の後部に開口される排気出口は、下バーナの燃焼ガスや加熱された被調理物から排出されるガス類等の調理排気を良好に排出するために、グリル庫の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、グリル庫の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で開口されることになり、このように開口された排気出口に合わせて、排気路形成部が、排気通路を排気出口に連通させる形態で形成するように構成されることになる。
したがって、グリル庫の後部の排気出口が、上述の如く開口される状態で形成される関係上、グリル庫の後部の下側部分において排気出口の横側には、グリル庫を形成する壁部分が位置することになり、この壁部分は、グリル庫の内部に収納された調理容器の後端部に対向する状態で位置することになる。
そこで、グリル庫の後部の下側部分において排気口の横側に位置する壁部分を、容器存否検出センサを装備するグリル庫壁部分として用いて、容器存否検出センサを装備するのである。
そして、グリル庫の後部の下側部分において排気口の横側に位置する壁部分の後方側箇所は、排気路形成部の横外方側に位置する空間であり、いわゆるデッドスペースとして存在する箇所であるから、容器存否検出センサを、デッドスペースを利用しながら、適切に装備することができる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、容器存否検出センサを、デッドスペースを利用しながら、適切に装備することができるグリルを提供できる。
本発明のグリルの第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記容器存否検出センサが、センサ本体に対してグリル庫前後幅方向に移動自在にかつ前方側の突出位置に復帰付勢した状態で設けた容器接当部と、前記容器接当部が前記センサ本体に対して前記突出位置から後退位置に後退移動したことを検出する後退移動検出部を備える形態に構成されている点にある。
すなわち、調理容器支持部が前記グリル庫の内部に収納されると、センサ本体に対して前方側の突出位置に復帰付勢した容器接当部が、調理容器支持部に支持された調理容器によって押されて、突出位置から後退位置に後退移動されることになり、そして、後退移動検出部が、容器接当部が突出位置から後退位置に後退移動したことを検出することにより、調理容器の存在が検出されることになる。
このように、センサ本体に対して前方側の突出位置に復帰付勢した容器接当部の後退移動を、後退移動検出部にて検出することにより、調理容器の存在を検出するものであるから、調理容器支持部をグリル庫の内部に収納する際に、調理容器支持部の移動速度が速くても、容器接当部が後退移動しながら、調理容器との接当による衝撃を緩和することになり、容器存否検出センサの損傷が抑制されることになる。
つまり、調理容器支持部をグリル庫の内部に収納する際に、調理容器支持部を高速で移動しながらグリル庫の内部に収納させるようなことがあっても、容器存否検出センサの損傷を抑制しながら、調理容器の存否を長期間に亘って良好に検出することが可能となるのである。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、容器存否検出センサの損傷を抑制しながら、調理容器の存否を長期間に亘って良好に検出することが可能となるグリルを提供できる。
本発明のグリルの第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記容器接当部が、前記容器存否検出センサの雰囲気温度を検出する温度検知部を備えるように構成されている点にある。
すなわち、グリル庫の内部空間のうちで、容器存否検出センサが装着されるグリル庫壁部分に近接する空間部分の温度、つまり、排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に近接する空間部分の温度は、グリル庫の内部空間のうちで、排気路形成部の排気通路に連なる空間部分よりもかなり低温となるものである。
つまり、容器接当部に備える温度検知部にて検出される容器存否検出センサの雰囲気温度は、通常は、かなり低温となる。
ところが、例えば、調理容器としてのグリル皿にて被調理物を加熱調理する際に、被調理物が燃焼するような事態が発生すると、グリル庫の内部空間のうちで、容器存否検出センサが装着されるグリル庫壁部分に近接する空間部分に、被調理物の燃焼ガスが流動することに起因して、容器接当部に備える温度検知部にて検出される容器存否検出センサの雰囲気温度が、定常状態よりも、かなり高温になる。
したがって、容器接当部に備える温度検知部にて検出される容器存否検出センサの雰囲気温度が、定常状態よりも、かなり高温になることに基づいて、被調理物が燃焼する事態等の異常が発生したことを判定して、グリルバーナの燃焼を停止させる等の処理を行うことが可能となるのである。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成による作用効果に加えて、容器存否検出センサの雰囲気温度に基づいて異常状態の発生を判定することが可能となるグリルを提供できる。
本発明のグリルの第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記排気通路内の温度を検出する排気温度センサが設けられ、
前記運転制御部が、前記温度検知部の検出温度と前記排気温度センサの検出温度とに基づいて、前記排気通路の閉塞を判別するように構成されている点にある。
すなわち、グリル庫の内部空間のうちで、容器存否検出センサが装着されるグリル庫壁部分に近接する空間部分の温度、つまり、排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に近接する空間部分の温度は、グリル庫の内部空間のうちで、排気路形成部の排気通路に連なる空間部分よりもかなり低温となるものであるが、排気通路が閉塞すると、調理排気が流動することにより、定常状態よりも高温になることになる。
したがって、運転制御部が、温度検知部の検出温度と排気温度センサの検出温度とに基づいて、排気通路の閉塞を判別することになる。
つまり、例えば、温度検知部の検出温度が排気温度センサの検出温度に対して設定値以内に近づくと、排気通路が閉塞した状態であると判別する等、温度検知部の検出温度と排気温度センサの検出温度とに基づいて、排気通路の閉塞を判別することができることになる。
要するに、本願発明の第5特徴構成によれば、上記第4特徴構成による作用効果のいずれかに加えて、排気通路の閉塞を判別することができるグリルを提供できる。
ガスコンロの斜視図 グリルの切欠側面図 グリルの切欠斜視図 排気通路形成部を外した状態のグリルの縦断正面図 容器支持枠の支持構造を示す斜視図 容器存否検出センサの設置構成を示す斜視図 容器存否検出センサの設置構成を示す平面図 容器検出状態の容器存否検出センサを示す平面図 容器存否検出センサの装着部を示す斜視図 容器存否検出センサの装着部を示す斜視図 容器存否検出センサの装着部を示す分解斜視図 容器存否検出センサの装着部の切欠側面図 容器存否検出センサの横断平面図 容器検出状態の容器存否検出センサの横断平面図 燃料ガス供給構成を示す回路図 グリルの制御構成を示すブロック図
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、コンロ本体Hの上面部に、左右一対のコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの内部にグリルG(図2参照)を備えるガスコンロが構成されている。
このガスコンロは、キッチンカウンタに形成したコンロ装着口に上方から挿入して組付ける、いわゆるビルトインタイプとして構成されるものであって、コンロ本体Hの上部の周縁部には、キッチンカウンタに載置する鍔部が形成されている。
コンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板2が装備され、そして、天板2の後部側箇所には、グリルGの調理排気を排出するためのグリル排気口3が形成されている。
また、天板2の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の被加熱物を載置するための五徳4が、左右のコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
尚、コンロバーナ1の中央部には、図1に示すように、鍋等の被加熱物の存在及び被加熱物の底壁温度を検出するコンロバーナセンサ1Aが設けられている。
コンロ本体Hの上部に装備した天板2の手前側箇所には、左右のコンロバーナ1の夫々に対する左右一対のコンロ用操作具5が、上方に離脱自在に設けられ、コンロ本体Hの前面部の右側箇所には、グリルGに対するグリル用設定操作部6が、下方側を支点にした前後揺動により開閉自在に設けられている。尚、図1は、グリル用設定操作部6の開き状態を例示する。
ちなみに、一対のコンロ用操作具5の夫々は、前後や左右のスライド操作及び左右の回転操作により、点火及び消火の指令、目標火力の指令、目標温度に維持する自動温度調理の指令等、各種の指令情報を指令するように構成されている。
グリル用設定操作部6は、複数の指令スイッチを備えて、それらの複数の指令スイッチの操作により、後述する加熱調理用のグリルバーナAに対する点火及び消火の指令、目標火力の指令、目標温度に維持する自動温度調理の指令等、各種の指令情報を指令するように構成されている。
(グリルの構成)
グリルGには、図2及び図3に示すように、前部及び背部が開口する筒状に形成されたグリル庫7(図5参照)が備えられ、被調理物を加熱調理するための調理容器Kを支持し且つグリル扉8(図1参照)を前端部に備えた調理容器支持部Lが、グリル庫7に対して出退自在に設けられている。
ちなみに、本実施形態においては、調理容器Kとして、グリル皿9を装備する場合を例示する。
グリル庫7の底部には、下バーナ10が装備され、また、グリル庫7の天井部には、上バーナ11が装備されている。つまり、本実施形態においては、加熱調理用のグリルバーナAとして、下バーナ10と上バーナ11とが設けられている。
グリル庫7の後部には、燃焼ガスや加熱される被調理物から排出されるガス類等からなる調理排気をグリル排気口3に導く排気通路Eを形成する排気通路形成部Dが設けられている。
下バーナ10は、図2及び図3示すように、円筒状のバーナ本体部10Aと、そのバーナ本体部10Aに接続される混合管部10Bとを備え、バーナ本体部10Aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。つまり、下バーナ10は、炎孔Fを環状に備える形態に構成されている。
そして、下バーナ10は、燃料ガスが噴出ノズル12から混合管部10Bの端部に噴出供給される際に、一次空気がエジェクタ作用によって混合管部10Bの内部に供給されることにより、一次空気と燃料ガスとの混合ガスを上述の炎孔Fに供給して一次燃焼させ、かつ、グリル庫7の底部等に形成した空気孔(図示せず)等からグリル庫7の内部に取り入れられた外気を二次空気として用いて二次燃焼させる、いわゆるブンゼン式バーナとして構成されている。
このような構成の下バーナ10は、コンロバーナ1の構成と同様であり、コンロバーナ1を転用して構成されている。
ちなみに、下バーナ10の内部には、図2及び図4に示すように、グリル皿9の底壁温度を検出する容器温度検出センサ13が装備されている。この容器温度検出センサ13の検出情報は、後述する運転制御部W(図16参照)に入力される。
尚、下バーナ10及び容器温度検出センサ13が、グリル庫7の底壁部7dに載置する状態で着脱自在に装着した下バーナ支持板14に装備されている。
上バーナ11は、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナとして構成され、そして、下バーナ10と同様に、ガス燃料が噴出状態で供給される際に取入れる一次空気、及び、グリル庫7に取入れられた外気を二次空気として用いて燃焼するものであるが、本実施形態においては、上バーナ11の詳細な説明は省略する。
尚、図15に示すように、下バーナ10及び上バーナ11の夫々に対して、点火装置としての点火プラグP、及び、着火状態検出装置として、熱電対等を用いて構成される着火センサRが装備され、コンロバーナ1についても、同様に、点火プラグP及び着火センサRが装備されている。
(調理容器支持部の具体構成)
図4に示すように、グリル庫7の左右の側壁部7sの底部側部分に、長手方向をグリル庫7の前後方向に向けた姿勢で固定設置される状態で固定レール15が設けられ、その固定レール15に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される中間レール16、及び、その中間レール16に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される可動レール17を備えたスライドレール式の案内機構Bが設けられている(図5参照)。
そして、図5に示すように、左右に並ぶ一対の可動レール17の先端部に、グリル扉8を装着するための扉支持板18が取付けられ、グリル扉8が、扉支持板18の前面側に当て付けた状態で、扉支持板18に装着されるように構成されている(図2参照)。
図2〜図5に示すように、グリル庫7の底壁部を上方から覆う板状のカバー体19が、下バーナ10及び左右のスライドレール式の案内機構Bを覆う状態で設けられ、下バーナ10のバーナ本体部10Aが、カバー体19の中央部の開口を通して上方に突出するように構成されている。
図5に示すように、グリル皿9の前縁部及び後縁部を載置支持する形態に棒状材を曲げ加工して構成された容器支持枠21が、前端部を扉支持板18に上下揺動自在に支持された状態で設けられている。
容器支持枠21の後端部には、カバー体19の左右両端部の上部に載置する状態で設けたレール枠22に対して摺動自在に載置される被載置部21aが設けられている。
すなわち、調理容器支持部Lが、グリル扉8及びグリル皿9を載置支持する容器支持枠21を主要部として構成され、そして、グリル扉8を装着する扉支持板18及び容器支持枠21が、左右のスライドレール式の案内機構B及びレール枠22にて、グリル庫7に対して出退自在に支持されるように構成されている。
尚、グリル皿9を容器支持枠21から取り外すことにより、カバー体19の上面部等、グリル庫7の内部を良好に清掃できることになる。
(排気通路の具体構成)
図2〜図4に示すように、グリル庫7の後部に、グリル庫7の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、グリル庫7の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口Uが開口され、排気通路形成部Dが、排気通路Eを排気出口Uに連通させる形態で形成するように構成されている。
説明を加えると、グリル庫7の後部における下側部分の左右両側部には、グリル庫7の後壁を形成する後板23が設けられている。
そして、グリル庫7の前後方向視にて、グリル庫7の後部における下側部分には、左右の後板23の間に位置する開口部分がグリル庫7の底壁部7dの上方側に位置する状態で形成され、グリル庫7の後部における上側部分には、グリル庫7の左右の側壁部7s及びグリル庫7の上部壁7uにて囲まれた開口部分が形成されている。
したがって、排気出口Uが、グリル庫7の後部の下側部分において左右の後板23の間に位置する開口部分と、グリル庫7の後部の上側部分においてグリル庫7の左右の側壁部7s及びグリル庫7の上部壁7uにて囲まれた開口部分とを合わせた開口として構成されている。
排気通路形成部Dが、グリル庫7の後部における下側部分に接続する下側形成部分Dsと、グリル庫7の後部における上側部分に接続する上側形成部分Duとを備える形態に構成されている。
下側形成部分Dsは、複数の部材を組み付けて形成されるものであって、その組付状態においては、傾斜状の下側底壁部d1、左右の後板23のグリル庫内方側横端部から後方に伸びる左右の下方側壁部d2、及び、左右の後板23の上端部から後方に伸びる左右の下側上壁部d3を形成するように構成されている。
また、上側形成部分Duは、複数の部材を組み付けて形成されるものであって、その組付状態においては、下側形成部分Dsにおける下側底壁部d1の上端部及び左右の下側上壁部d3の後端部に接続される上側底壁部d4、下側形成部分Dsにおける左右の下側上壁部d3の横外方側端部に接続される左右の上方側壁部d5、及び、この上方側壁部d5の上縁部に沿って配置される上側上壁部d6を形成するように構成されている。
ちなみに、下側形成部分Dsの左右の下方側壁部d2の間には、排気通路Eを上下方向で区画する板状の通路区画材24が配設されている。
また、上側形成部分Duの左右の上方側壁部d5の間には、ラス網等を用いて構成される多孔状の消炎部材25が配設されている。
図2及び図3に示すように、排気通路形成部Dの下側形成部分Dsにおける下側底壁部d1に、排気通路Eの内部温度を検出する排気温度センサ26が、通路区画材24を貫通する状態で設けられている。この排気温度センサ26は、通路区画材24の上方側部分の温度を排気通路Eの内部温度として検出するように構成され、排気温度センサ26の検出情報は、後述する運転制御部W(図16参照)に入力される。
(燃料ガス供給構成)
図15に示すように、メタンガスを主成分とする都市ガス等の燃料ガスが供給される元ガス供給路28に、一対のコンロバーナ1に対する一対のコンロ用分岐路29、及び、グリル用分岐路30が接続されている。
元ガス供給路28に、ガスコンロ全体に対する燃料ガスの供給を断続する元ガス弁31が配置され、一対のコンロ用分岐路29の夫々に、コンロバーナ1の火力を調節するためのコンロバーナ用ガス量調節弁32が設けられている。
グリル用分岐路30に、下バーナ10及び上バーナ11に対するガス燃料の供給圧力を設定圧に調整するガバナ33が設けられ、ガバナ33にて設定圧に調整されたガス燃料を下バーナ10に導く下バーナ用供給路34、及び、ガバナ33にて設定圧に調整されたガス燃料を上バーナ11に導く上バーナ用供給路35が設けられている。
下バーナ用供給路34には、下バーナ10の火力を調節するための下バーナ用ガス量調節弁36が設けられ、上バーナ用供給路35には、上バーナ11の火力を調節するための上バーナ用ガス量調節弁37が設けられている。
(調理容器の検出構成)
図6〜図8に示すように、調理容器Kとしてのグリル皿9の後端部の存在を検出する容器存否検出センサSが、グリル皿9がグリル庫7の内部に収納された状態において、グリル皿9の後端部に接当する形態で設けられている。
すなわち、図3及び図4に示すように、容器存否検出センサSが、排気通路形成部Dの横外方側のグリル庫壁部分としての、上述した後板23に、グリル皿9の後端部のうちの横端側部分(本実施形態では左側に相当する部分)に接当する形態で装着されている。
ちなみに、後板23は、上述の説明から明らかな如く、グリル庫7の後部の下側部分において排気出口Uの横側に位置する壁部分であり、排気通路形成部Dの下側形成部分Dsの横外方側に位置するグリル庫壁部分である。
尚、容器存否検出センサSは、コンロバーナ1に対して装備するコンロバーナセンサ1Aを転用して構成されている。
図12〜図14に示すように、容器存否検出センサSが、後板23に装着したセンサ支持枠Mに支持されたセンサ本体としての筒状支持体44と、筒状支持体44に対してグリル庫前後幅方向に移動自在にかつ前方側の突出位置に復帰付勢した状態で設けた容器接当部41と、グリル皿9を備えた調理容器支持部Lがグリル庫7に対して設定収納位置に収納されることによって、容器接当部41が筒状支持体44に対して突出位置から後退位置に後退移動したことを検出する後退移動検出部42を備える形態に構成されている。
また、容器接当部41には、容器存否検出センサSの設置箇所の雰囲気温度を検出する温度検知部43を備えるように構成されている。温度検知部43は、サーミスタ等の温度検出素子を用いて構成されている。
ちなみに、後退移動検出部42の検出情報及び温度検知部43の検出情報は、後述する運転制御部W(図16参照)に入力される。
(容器存否検出センサの詳細)
図13及び図14に示すように、筒状支持体44が、グリル庫前後幅方向に伸びる部分に続いてグリル庫横幅方向に伸びる部分を備える長尺状のL字状となるように形成され、グリル庫横幅方向に伸びる部分が、排気通路形成部Dの背部側箇所に位置する形態で配設されている。尚、筒状支持体44は、ステンレススチール(例えば、SUS304)にて構成されており、非磁性体である。
筒状支持体44を支持するセンサ支持枠Mは、図10〜図12に示すように、グリル庫7の後板23を貫通する筒部39A及び後板23に当て付けた状態でボルト固定される固定用板状部39Bを備えた第1ケーシング部材39と、筒状支持体44を上下方向から挟持する上下一対の第2ケーシング部材40とを備えている。
すなわち、第1ケーシング部材39は、固定用板状部39Bの上下方向の中央部に、グリル庫前後幅方向の両側に突出する状態で筒部39Aを備える形態に構成されている。
上下一対の第2ケーシング部材40は、第1ケーシング部材39の固定用板状部39Bに当て付けた状態で、後板23に対して当該固定用板状部39Bと共締めされる締付用板状部40A、第1ケーシング部材39の筒部39Aを囲う状態にL字状に屈曲する屈曲部40B、筒状支持体44を挟持するための挟持部40C、及び、筒状支持体44の折れ曲がり部分を受止め保持する保持部40Dを、グリル庫前後幅方向に沿って一連に接続される形態で備えるように構成されている。
そして、上下一対の第2ケーシング部材40をビスにて締結することにより、上側と下側の第2ケーシング部材40における挟持部40Cの間に、筒状支持体44を挟持するように構成されている。
容器接当部41は、図12及び図13に示すように、小径部と大径部とからなる2段円筒状の本体部41Aと、その本体部41Aの大径部側の端部開口を閉塞する当接部41Bと、その当接部41Bの裏面に当て付けられた状態で固定された鍔付円筒状のセンサ支持部41Cとを備えて構成されている。
筒状支持体44における容器接当部41が存在する側の端部には、容器接当部41の本体部41Aの小径部の内径よりも大きく且つ大径部の内径よりもやや小さい外径を有するリング状のバネ受け部45が係止され、容器接当部41の当接部41Bとバネ受け部45との間に、容器接当部41をグリル庫前後幅方向の前方側に付勢するコイルバネ46が圧縮状態で配設されている。
すなわち、容器接当部41は、本体部41Aにおける小径部と大径部との段部がバネ受け部45にて受止められる突出位置に、コイルバネ46にて復帰付勢され、グリル皿9がグリル庫7内に収納されるに伴って、コイルバネ46の付勢力に抗して、グリル庫前後幅方向の後方側に後退移動するように構成されている。
温度検知部43が、容器接当部41の当接部41Bの裏面に当て付けられ、かつ、センサ支持部41Cの内部に充填した耐熱性の樹脂(図示省略)にて保持される状態で、センサ支持部41Cの内部に収納されている。
温度検知部43から延びる温度検知用リード線47が、筒状支持体44の内部を通して延出され、温度検知用リード線47の端部には、運転制御部Wに接続するための温度検知用コネクタ48が設けられている。
尚、温度検知用リード線47には、ガラス編組チューブ等にて構成される耐熱性を有する耐熱チューブ47Aが被覆されている。
ちなみに、図8に示すように、容器接当部41がグリル皿9の後端部に接当した状態において、容器接当部41の当接部41Bにおける周縁部が、グリル皿9の後端部に接当することになり、温度検知部43が位置する当接部41Bの径方向の中央部が、グリル皿9に接当しないため、温度検知部43は、容器存否検出センサSの設置箇所の雰囲気温度を検出することになる。
図13及び図14に示すように、容器接当部41におけるセンサ支持部41Cに、ピアノ線等から構成される索状体50が接続され、この索状体50が、筒状支持体44の内部を通して延出され、索状体50の端部に、磁気遮蔽体51が設けられている。
索状体50は、容器接当部41がグリル庫前後幅方向に移動するのに伴って、筒状支持体44の屈曲形状に沿って湾曲しながら、筒状支持体44の長手方向に沿って移動するように構成され、そして、索状体50の移動に伴って、磁気遮蔽体51が筒状支持体44の長手方向に沿って移動されるように構成されている。
後退移動検出部42は、図13及び図14に示すように、リードスイッチを備えたスイッチ本体42Aと磁石42Bとを、筒状支持体44の両側に対向配置する形態に構成されるものであって、検出部保持体52にて保持されている(図9参照)。
そして、容器接当部41が突出位置に位置するときには、図13に示すように、磁気遮蔽体51がスイッチ本体42Aと磁石42Bとの間に相当する位置に位置し、容器接当部41がグリル皿9との接当により突出位置から後方側に移動したときには、図14に示すように、磁気遮蔽体51がスイッチ本体42Aと磁石42Bとの間に相当する位置から外れた位置に位置するように構成されている。
スイッチ本体42Aは、例えば、ノーマルオープンタイプのリードスイッチを用いて構成されて、磁気遮蔽体51がスイッチ本体42Aと磁石42Bとの間に相当する位置に位置する状態と、磁気遮蔽体51がスイッチ本体42Aと磁石42Bとの間に相当する位置から外れた位置に位置する状態とに変化することにより、開閉されるように構成されている。
つまり、後退移動検出部42は、スイッチ本体42Aの開閉に基づいて、グリル皿9が存在する状態であるか、グリル皿9が存在しない状態であるかを検出するように構成されている。
スイッチ本体42Aの開閉状態を判定するための容器存否検出用リード線53が、スイッチ本体42Aから延出され、容器存否検出用リード線53の端部には、運転制御部Wに接続するための容器存在検知用コネクタ54が設けられている。
(運転制御部の制御について)
運転制御部Wは、マイクロコンピュータを備えて、グリルGを備えたガスコンロの全体に対する運転を制御するものであるが、以下の説明においては、グリルGに備えた下バーナ10及び上バーナ11に対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
運転制御部Wは、図16に示すように、グリル用設定操作部6からの指令情報に基づいて、下バーナ10及び上バーナ11に対する燃焼を制御するものである。
例えば、グリル用設定操作部6から点火指令が指令されると、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、及び、上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10及び上バーナ11に燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下バーナ10及び上バーナ11に対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
また、グリル用設定操作部6から消火指令が指令されると、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、及び、上バーナ用ガス量調節弁37を閉状態に操作して、下バーナ10及び上バーナ11を消火する消火処理を実行することになる。
また、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼状態において、グリル用設定操作部6から目標火力の変更が指令されると、下バーナ用ガス量調節弁36及び上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10及び上バーナ11の火力を変更調節する火力調節処理を実行することになる。
また、自動調理制御の一例として、目標温度に維持する自動温度調理の指令が、グリル用設定操作部6から指令されると、容器温度検出センサ13の検出情報に基づいて、グリル皿9の底壁温度が目標温度になるように、下バーナ用ガス量調節弁36及び上バーナ用ガス量調節弁37を操作する自動温度調理処理を実行することになる。
ちなみに、詳細な説明は省略するが、自動調理制御としては、上述の自動温度調理以外にも種々の調理制御があり、それら種々の調理制御に応じて、下バーナ用ガス量調節弁36及び上バーナ用ガス量調節弁37が操作されることになる。
また、運転制御部Wは、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を制御するように構成されている。
すなわち、運転制御部Wは、グリル用設定操作部6から点火指令が指令されたときに、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9の存在が検出されない状態であると判定したときには、点火処理を実行せずに、警報ブザー等の警報装置55を作動させる警報処理を実行するように構成されている。
つまり、グリル皿9を装着せずに、調理容器支持部Lをグリル庫7の収納位置に収納した状態や、グリル皿9を装着した調理容器支持部Lをグリル庫7の適正な収納位置に収納していない状態のときには、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9の存在が検出されない状態であると判定されて、点火処理の実行が牽制されることになる。
また、運転制御部Wは、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼中において、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9が存在しない状態であると判定したときには、下バーナ用ガス量調節弁36及び上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少させるように減少処理を実行するように構成されている。
そして、減少処理を実行した後、設定時間(例えば、15秒)が経過するまでに、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9が存在する状態であると判定したときには、下バーナ用ガス量調節弁36及び上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少前の火力に戻す火力復帰処理を実行する。
また、減少処理を実行した後、設定時間(例えば、15秒)が経過しても、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9が存在しない状態であると判定したときには、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、及び、上バーナ用ガス量調節弁37を閉状態に操作して、下バーナ10及び上バーナ11を消火する消火処理を実行する。
つまり、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼中に、調理容器支持部Lをグリル庫7から前方側に突出させたとき(引き出したとき)には、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9の存在が検出されない状態となるため、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少させることにより、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼ガスがグリル庫7の前方側に流動することを適切に回避し、かつ、下バーナ10及び上バーナ11を燃焼させる燃料ガスの消費を抑制することになる。
そして、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少させた後、設定時間が経過するまでの間に、再び、グリル皿9を備えた調理容器支持部Lがグリル庫7の内部に収納されたときには、加熱調理を継続するために、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少前の火力に戻すことになる。
これに対して、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少させた後、設定時間が経過しても、グリル皿9を備えた調理容器支持部Lがグリル庫7の内部に戻されないときには、無駄な燃焼を回避するために、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を停止することになる。
また、運転制御部Wは、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出情報及び排気温度センサ26の検出情報に基づいて、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を制御するように構成されている。
ちなみに、例えば、気温が25℃で、容器温度検出センサ13の検出温度が195℃である場合において、排気温度センサ26の検出温度が154℃であり、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度が78℃である。
運転制御部Wは、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼中において、排気温度センサ26の検出温度が設定上限値を超えると、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を停止させるために消火処理を実行し、加えて、警報ブザー等の警報装置55を作動させる警報処理を実行するように構成されている。
つまり、調理排気が排気通路Eの内部にて燃焼する等により、排気温度センサ26の検出温度が設定上限値を超えると、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼が停止されることになる。
また、運転制御部Wは、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼中において、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度が設定上限値を超えると、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を停止させるために消火処理を実行し、加えて、警報ブザー等の警報装置55を作動させる警報処理を実行するように構成されている。
つまり、例えば、グリル皿9の上部の被調理物が燃焼する等により、容器存否検出センサSの設置箇所の雰囲気温度が上昇して、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度が設定上限値を超えると、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼が停止されることになる。
また、運転制御部Wは、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼中において、排気温度センサ26の検出温度と容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度とを比較して、温度検知部43の検出温度が排気温度センサ26の検出温度に対して設定値以内(例えば、30℃以内)に近づくと、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を停止させるために消火処理を実行し、加えて、警報ブザー等の警報装置55を作動させる警報処理を実行するように構成されている。
つまり、排気通路Eに設けた消炎部材25に詰まりが発生する等により、調理排気が排気通路Eを通して適正通り排出されないことに起因して、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度が排気温度センサ26の検出温度に対して設定値以内(例えば、30℃以内)に近づくと、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼が停止されることになる。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態では、調理容器Kとして、グリル皿9を調理容器支持部Lに支持する場合を例示したが、調理容器Kとしては、蓋部を備えた炊飯用の容器等、グリル庫7の内部に収納して加熱調理するための種々の調理容器を適用できる。
(ロ)上記実施形態では、容器存否検出センサSに装備する温度検知部43が、容器存否検出センサSの設置箇所の雰囲気温度を検出する場合を例示したが、温度検知部43をグリル皿9に接当させて、グリル皿9の温度を検出させるようにしてもよい。
この場合、容器温度検出センサ13を省略することが可能である。
(ハ)上記実施形態では、容器存否検出センサSが、センサ本体として、長尺状の筒状支持体44を設け、その長尺状の筒状支持体44の先端部に、容器接当部41を装着し、容器接当部41に接続された索状体50にて移動操作される磁気遮蔽体51にて開閉される後退移動検出部42を、筒状支持体44の長手方向の中間部に設ける形態に構成される場合を例示したが、容器存否検出センサSの具体構成は各種変更できる。
例えば、センサ本体としての筒状支持体44を短い筒状に形成し、筒状支持体44の後端側部分に、後退移動検出部42を装備し、磁気遮蔽体51を容器接当部41に直接接続する形態で実施するようにしてもよい。
(ニ)上記実施形態では、調理容器支持部Lにおける容器支持枠21を、前端側をスライドレール式の案内機構Bの可動レール17の先端に取付けた扉支持板18に支持し、かつ、後端側をグリル庫側に別途設けたレール枠22に支持する形態で設ける場合を例示したが、容器支持枠21の全体を、スライドレール式の案内機構Bの可動レール17に支持する形態で設けるようにしてもよい。
(ホ)上記実施形態では、容器存否検出センサSが、温度検知部43を備える場合を例示したが、温度検知部43を省略する形態で実施してもよい。
また、上記実施形態では、容器存否検出センサSが、調理容器Kとしてのグリル皿9の左側に対応する位置に設ける場合を例示したが、容器存否検出センサSを、調理容器Kとしてのグリル皿9の右側に対応する位置に設けるようにしてもよく、また、左右一対の容器存否検出センサSを設けるようにしてもよい。
(ヘ)上記実施形態では、グリルGが、ガスコンロに装備される場合を例示したが、本発明のグリルGは、グリル専用機を構成する場合にも適用できるものである。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
7 グリル庫
8 グリル扉
10 下バーナ
23 グリル庫壁部分
26 排気温度センサ
41 容器接当部
42 後退移動検出部
43 温度検知部
44 センサ本体
A グリルバーナ
D 排気通路形成部
E 排気通路
K 調理容器
L 調理容器支持部
S 容器存否検出センサ
U 排気出口

Claims (5)

  1. 被調理物を加熱調理するための調理容器を支持し且つグリル扉を前端部に備えた調理容器支持部が、グリル庫に対して出退自在に設けられ、
    前記グリル庫の後部に、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられ、
    前記調理容器の存否を検出する容器存否検出センサが、前記調理容器が前記グリル庫の内部に収納された状態において、前記調理容器の後端部に接当する形態で設けられ、
    前記容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御する運転制御が設けられているグリルであって、
    前記容器存否検出センサが、前記排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に、前記調理容器の後端部のうちの横端側部分に接当する形態で装着されているグリル。
  2. 前記グリルバーナとして、前記調理容器の下方に配置される下バーナが設けられ、
    前記グリル庫の後部に、当該グリル庫の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、当該グリル庫の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口が開口され、
    前記排気路形成部が、前記排気通路を前記排気出口に連通させる形態で形成するように構成され、
    前記容器存否検出センサを装備する前記グリル庫壁部分が、前記グリル庫の後部の下側部分において前記排気口の横側に位置する壁部分である請求項1記載のグリル。
  3. 前記容器存否検出センサが、センサ本体に対してグリル庫前後幅方向に移動自在にかつ前方側の突出位置に復帰付勢した状態で設けた容器接当部と、前記容器接当部が前記センサ本体に対して前記突出位置から後退位置に後退移動したことを検出する後退移動検出部を備える形態に構成されている請求項1又は2記載のグリル。
  4. 前記容器接当部が、前記容器存否検出センサの雰囲気温度を検出する温度検知部を備えるように構成されている請求項3記載のグリル。
  5. 前記排気通路内の温度を検出する排気温度センサが設けられ、
    前記運転制御部が、前記温度検知部の検出温度と前記排気温度センサの検出温度とに基づいて、前記排気通路の閉塞を判別するように構成されている請求項4に記載のグリル。
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