JP6308897B2 - グリル - Google Patents
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Description
前記グリル庫の後部に、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられ、
前記調理容器の存否を検出する容器存否検出センサが、前記調理容器が前記グリル庫の内部に収納された状態において、前記調理容器の後端部に接当する形態で設けられ、
前記容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御する運転制御部が設けられているグリルに関する。
尚、受け皿は、焼き網に載置された魚等の被調理物を加熱調理するときに、被調理物から落下する汁等の落下物を受止めるものであり、設置目的からは、被調理物を保持する調理容器とは異なるものであると考えることもできるが、容器存否検出センサにて検出されるものであるため、焼き網を載置した受け皿も、調理容器であるとする。
前記グリル庫の後部に、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられ、
前記調理容器の存否を検出する容器存否検出センサが、前記調理容器が前記グリル庫の内部に収納された状態において、前記調理容器の後端部に接当する形態で設けられ、
前記容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御する運転制御部が設けられているものであって、その第1特徴構成は、
前記容器存否検出センサが、前記排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に、前記調理容器の後端部のうちの横端側部分に接当する形態で装着されている点にある。
前記グリルバーナとして、前記調理容器の下方に配置される下バーナが設けられ、
前記グリル庫の後部に、当該グリル庫の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、当該グリル庫の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口が開口され、
前記排気通路形成部が、前記排気通路を前記排気出口に連通させる形態で形成するように構成され、
前記容器存否検出センサを装備する前記グリル庫壁部分が、前記グリル庫の後部の下側部分において前記排気出口の横側に位置する壁部分である点にある。
そこで、グリル庫の後部の下側部分において排気出口の横側に位置する壁部分を、容器存否検出センサを装備するグリル庫壁部分として用いて、容器存否検出センサを装備するのである。
前記容器存否検出センサが、センサ本体に対してグリル庫前後幅方向に移動自在にかつ前方側の突出位置に復帰付勢した状態で設けた容器接当部と、前記容器接当部が前記センサ本体に対して前記突出位置から後退位置に後退移動したことを検出する後退移動検出部を備える形態に構成されている点にある。
前記容器接当部が、前記容器存否検出センサの雰囲気温度を検出する温度検知部を備えるように構成されている点にある。
つまり、容器接当部に備える温度検知部にて検出される容器存否検出センサの雰囲気温度は、通常は、かなり低温となる。
前記排気通路内の温度を検出する排気温度センサが設けられ、
前記運転制御部が、前記温度検知部の検出温度と前記排気温度センサの検出温度とに基づいて、前記排気通路の閉塞を判別するように構成されている点にある。
つまり、例えば、温度検知部の検出温度が排気温度センサの検出温度に対して設定値以内に近づくと、排気通路が閉塞した状態であると判別する等、温度検知部の検出温度と排気温度センサの検出温度とに基づいて、排気通路の閉塞を判別することができることになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、コンロ本体Hの上面部に、左右一対のコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの内部にグリルG(図2参照)を備えるガスコンロが構成されている。
このガスコンロは、キッチンカウンタに形成したコンロ装着口に上方から挿入して組付ける、いわゆるビルトインタイプとして構成されるものであって、コンロ本体Hの上部の周縁部には、キッチンカウンタに載置する鍔部が形成されている。
また、天板2の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の被加熱物を載置するための五徳4が、左右のコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
尚、コンロバーナ1の中央部には、図1に示すように、鍋等の被加熱物の存在及び被加熱物の底壁温度を検出するコンロバーナセンサ1Aが設けられている。
グリル用設定操作部6は、複数の指令スイッチを備えて、それらの複数の指令スイッチの操作により、後述する加熱調理用のグリルバーナAに対する点火及び消火の指令、目標火力の指令、目標温度に維持する自動温度調理の指令等、各種の指令情報を指令するように構成されている。
グリルGには、図2及び図3に示すように、前部及び背部が開口する筒状に形成されたグリル庫7(図5参照)が備えられ、被調理物を加熱調理するための調理容器Kを支持し且つグリル扉8(図1参照)を前端部に備えた調理容器支持部Lが、グリル庫7に対して出退自在に設けられている。
ちなみに、本実施形態においては、調理容器Kとして、グリル皿9を装備する場合を例示する。
グリル庫7の後部には、燃焼ガスや加熱される被調理物から排出されるガス類等からなる調理排気をグリル排気口3に導く排気通路Eを形成する排気通路形成部Dが設けられている。
ちなみに、下バーナ10の内部には、図2及び図4に示すように、グリル皿9の底壁温度を検出する容器温度検出センサ13が装備されている。この容器温度検出センサ13の検出情報は、後述する運転制御部W(図16参照)に入力される。
尚、下バーナ10及び容器温度検出センサ13が、グリル庫7の底壁部7dに載置する状態で着脱自在に装着した下バーナ支持板14に装備されている。
図4に示すように、グリル庫7の左右の側壁部7sの底部側部分に、長手方向をグリル庫7の前後方向に向けた姿勢で固定設置される状態で固定レール15が設けられ、その固定レール15に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される中間レール16、及び、その中間レール16に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される可動レール17を備えたスライドレール式の案内機構Bが設けられている(図5参照)。
容器支持枠21の後端部には、カバー体19の左右両端部の上部に載置する状態で設けたレール枠22に対して摺動自在に載置される被載置部21aが設けられている。
尚、グリル皿9を容器支持枠21から取り外すことにより、カバー体19の上面部等、グリル庫7の内部を良好に清掃できることになる。
図2〜図4に示すように、グリル庫7の後部に、グリル庫7の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、グリル庫7の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口Uが開口され、排気通路形成部Dが、排気通路Eを排気出口Uに連通させる形態で形成するように構成されている。
そして、グリル庫7の前後方向視にて、グリル庫7の後部における下側部分には、左右の後板23の間に位置する開口部分がグリル庫7の底壁部7dの上方側に位置する状態で形成され、グリル庫7の後部における上側部分には、グリル庫7の左右の側壁部7s及びグリル庫7の上部壁7uにて囲まれた開口部分が形成されている。
下側形成部分Dsは、複数の部材を組み付けて形成されるものであって、その組付状態においては、傾斜状の下側底壁部d1、左右の後板23のグリル庫内方側横端部から後方に伸びる左右の下方側壁部d2、及び、左右の後板23の上端部から後方に伸びる左右の下側上壁部d3を形成するように構成されている。
また、上側形成部分Duの左右の上方側壁部d5の間には、ラス網等を用いて構成される多孔状の消炎部材25が配設されている。
図15に示すように、メタンガスを主成分とする都市ガス等の燃料ガスが供給される元ガス供給路28に、一対のコンロバーナ1に対する一対のコンロ用分岐路29、及び、グリル用分岐路30が接続されている。
元ガス供給路28に、ガスコンロ全体に対する燃料ガスの供給を断続する元ガス弁31が配置され、一対のコンロ用分岐路29の夫々に、コンロバーナ1の火力を調節するためのコンロバーナ用ガス量調節弁32が設けられている。
図6〜図8に示すように、調理容器Kとしてのグリル皿9の後端部の存在を検出する容器存否検出センサSが、グリル皿9がグリル庫7の内部に収納された状態において、グリル皿9の後端部に接当する形態で設けられている。
すなわち、図3及び図4に示すように、容器存否検出センサSが、排気通路形成部Dの横外方側のグリル庫壁部分としての、上述した後板23に、グリル皿9の後端部のうちの横端側部分(本実施形態では左側に相当する部分)に接当する形態で装着されている。
尚、容器存否検出センサSは、コンロバーナ1に対して装備するコンロバーナセンサ1Aを転用して構成されている。
ちなみに、後退移動検出部42の検出情報及び温度検知部43の検出情報は、後述する運転制御部W(図16参照)に入力される。
図13及び図14に示すように、筒状支持体44が、グリル庫前後幅方向に伸びる部分に続いてグリル庫横幅方向に伸びる部分を備える長尺状のL字状となるように形成され、グリル庫横幅方向に伸びる部分が、排気通路形成部Dの背部側箇所に位置する形態で配設されている。尚、筒状支持体44は、ステンレススチール(例えば、SUS304)にて構成されており、非磁性体である。
すなわち、第1ケーシング部材39は、固定用板状部39Bの上下方向の中央部に、グリル庫前後幅方向の両側に突出する状態で筒部39Aを備える形態に構成されている。
温度検知部43から延びる温度検知用リード線47が、筒状支持体44の内部を通して延出され、温度検知用リード線47の端部には、運転制御部Wに接続するための温度検知用コネクタ48が設けられている。
尚、温度検知用リード線47には、ガラス編組チューブ等にて構成される耐熱性を有する耐熱チューブ47Aが被覆されている。
索状体50は、容器接当部41がグリル庫前後幅方向に移動するのに伴って、筒状支持体44の屈曲形状に沿って湾曲しながら、筒状支持体44の長手方向に沿って移動するように構成され、そして、索状体50の移動に伴って、磁気遮蔽体51が筒状支持体44の長手方向に沿って移動されるように構成されている。
そして、容器接当部41が突出位置に位置するときには、図13に示すように、磁気遮蔽体51がスイッチ本体42Aと磁石42Bとの間に相当する位置に位置し、容器接当部41がグリル皿9との接当により突出位置から後方側に移動したときには、図14に示すように、磁気遮蔽体51がスイッチ本体42Aと磁石42Bとの間に相当する位置から外れた位置に位置するように構成されている。
つまり、後退移動検出部42は、スイッチ本体42Aの開閉に基づいて、グリル皿9が存在する状態であるか、グリル皿9が存在しない状態であるかを検出するように構成されている。
運転制御部Wは、マイクロコンピュータを備えて、グリルGを備えたガスコンロの全体に対する運転を制御するものであるが、以下の説明においては、グリルGに備えた下バーナ10及び上バーナ11に対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
例えば、グリル用設定操作部6から点火指令が指令されると、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、及び、上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10及び上バーナ11に燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下バーナ10及び上バーナ11に対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
すなわち、運転制御部Wは、グリル用設定操作部6から点火指令が指令されたときに、容器存否検出センサSの後退移動検出部42の検出情報に基づいて、グリル皿9の存在が検出されない状態であると判定したときには、点火処理を実行せずに、警報ブザー等の警報装置55を作動させる警報処理を実行するように構成されている。
これに対して、下バーナ10及び上バーナ11の火力を減少させた後、設定時間が経過しても、グリル皿9を備えた調理容器支持部Lがグリル庫7の内部に戻されないときには、無駄な燃焼を回避するために、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼を停止することになる。
ちなみに、例えば、気温が25℃で、容器温度検出センサ13の検出温度が195℃である場合において、排気温度センサ26の検出温度が154℃であり、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度が78℃である。
つまり、調理排気が排気通路Eの内部にて燃焼する等により、排気温度センサ26の検出温度が設定上限値を超えると、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼が停止されることになる。
つまり、例えば、グリル皿9の上部の被調理物が燃焼する等により、容器存否検出センサSの設置箇所の雰囲気温度が上昇して、容器存否検出センサSの温度検知部43の検出温度が設定上限値を超えると、下バーナ10及び上バーナ11の燃焼が停止されることになる。
次に、別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態では、調理容器Kとして、グリル皿9を調理容器支持部Lに支持する場合を例示したが、調理容器Kとしては、蓋部を備えた炊飯用の容器等、グリル庫7の内部に収納して加熱調理するための種々の調理容器を適用できる。
この場合、容器温度検出センサ13を省略することが可能である。
例えば、センサ本体としての筒状支持体44を短い筒状に形成し、筒状支持体44の後端側部分に、後退移動検出部42を装備し、磁気遮蔽体51を容器接当部41に直接接続する形態で実施するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、容器存否検出センサSが、調理容器Kとしてのグリル皿9の左側に対応する位置に設ける場合を例示したが、容器存否検出センサSを、調理容器Kとしてのグリル皿9の右側に対応する位置に設けるようにしてもよく、また、左右一対の容器存否検出センサSを設けるようにしてもよい。
8 グリル扉
10 下バーナ
23 グリル庫壁部分
26 排気温度センサ
41 容器接当部
42 後退移動検出部
43 温度検知部
44 センサ本体
A グリルバーナ
D 排気通路形成部
E 排気通路
K 調理容器
L 調理容器支持部
S 容器存否検出センサ
U 排気出口
Claims (5)
- 被調理物を加熱調理するための調理容器を支持し且つグリル扉を前端部に備えた調理容器支持部が、グリル庫に対して出退自在に設けられ、
前記グリル庫の後部に、調理排気を排出する排気通路を形成する排気通路形成部が上方に伸びる形態で設けられ、
前記調理容器の存否を検出する容器存否検出センサが、前記調理容器が前記グリル庫の内部に収納された状態において、前記調理容器の後端部に接当する形態で設けられ、
前記容器存否検出センサの検出情報に基づいて、加熱調理用のグリルバーナの燃焼を制御する運転制御部が設けられているグリルであって、
前記容器存否検出センサが、前記排気通路形成部の横外方側のグリル庫壁部分に、前記調理容器の後端部のうちの横端側部分に接当する形態で装着されているグリル。 - 前記グリルバーナとして、前記調理容器の下方に配置される下バーナが設けられ、
前記グリル庫の後部に、当該グリル庫の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、当該グリル庫の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口が開口され、
前記排気通路形成部が、前記排気通路を前記排気出口に連通させる形態で形成するように構成され、
前記容器存否検出センサを装備する前記グリル庫壁部分が、前記グリル庫の後部の下側部分において前記排気出口の横側に位置する壁部分である請求項1記載のグリル。 - 前記容器存否検出センサが、センサ本体に対してグリル庫前後幅方向に移動自在にかつ前方側の突出位置に復帰付勢した状態で設けた容器接当部と、前記容器接当部が前記センサ本体に対して前記突出位置から後退位置に後退移動したことを検出する後退移動検出部を備える形態に構成されている請求項1又は2記載のグリル。
- 前記容器接当部が、前記容器存否検出センサの雰囲気温度を検出する温度検知部を備えるように構成されている請求項3記載のグリル。
- 前記排気通路内の温度を検出する排気温度センサが設けられ、
前記運転制御部が、前記温度検知部の検出温度と前記排気温度センサの検出温度とに基づいて、前記排気通路の閉塞を判別するように構成されている請求項4に記載のグリル。
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