JP6307308B2 - 接続構造体の製造方法、及び回路接続材料 - Google Patents

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Description

本発明は、異方性導電フィルムなどの回路接続材料を用いる接続構造体の製造方法、及び回路接続材料に関する。
従来、異方性導電フィルム(ACF:Anisortropic Conductive Film)は、ハンダ接続には不向きな微細配線の接続に使用されている。しかし、低温接続が可能などの利点から、端子幅が300μm以上の比較的ラフな配線の接続にも使用されてきている。
一般の微細配線用に設計された異方性導電フィルムは、接着層を形成するバインダーが押し潰す力に対して端子域外に流動して排除され、端子部の接着層の厚みが導電性粒子の径よりも薄くなることで、導電性粒子が潰れ、良好な導電性を得る設計になっている。しかし、比較的広い面積の端子域を接続しようとした場合には、端子間のバインダーを適度に排除することが困難となり、排除が不足である場合、残ったバインダーが導通を妨げてしまう。バインダーの排除不足は、複数の端子が配列された端子部周辺が端子の高さよりも大きな厚みを有するソルダーレジスト等で覆われている回路部材を低温圧着する場合に特に顕著であった。
特開2011−32491号公報
本発明は、前述した従来技術における課題を解決するものであり、端子部周辺が、端子高さより大きな厚みを有するレジストで覆われている場合でも、高い接続信頼性を得られる接続構造体の製造方法、及び回路接続材料を提供する。
前述した課題を解決するために、本発明に係る接続構造体の製造方法は、第1の端子が配列された第1の端子部と、前記第1の端子部の周辺に形成され、前記第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、前記第1の端子よりも高さが低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材とを、膜形成樹脂と、重合性化合物とを含有し、前記第1の回路部材に接する第1の層と、膜形成樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤と、導電性粒子とを含有し、前記第2の回路部材に接する第2の層とを有する回路接続材料を介在させて配置する配置工程と、前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを所定温度にて熱圧着し、接続構造体を得る圧着工程とを有し、前記第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、前記所定温度の−50℃以上及び前記第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る接続構造体は、第1の端子が配列された第1の端子部と、前記第1の端子部の周辺に形成され、前記第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、前記第1の回路部材の端子よりも高さが低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材と、前述の回路接続材料の硬化物であり、前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを接続する接続部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、第1の端子が配列された第1の端子部と、前記第1の端子部の周辺に形成され、前記第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、前記第1の回路部材の端子よりも高さが低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材とを熱圧着させる回路接続材料において、膜形成樹脂と、重合性化合物とを含有し、前記第1の回路部材に接する第1の層と、膜形成樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤と、導電性粒子とを含有し、前記第2の回路部材に接する第2の層とを有し、前記第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着時における回路接続材料の温度の−50℃以上及び前記第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上であることを特徴とする。
本発明は、回路接続材料の第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着時の所定温度の−50℃以上及び第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上であるため、端子部周辺が、端子高さより大きな厚みを有するレジストで覆われている場合でも、高い接続信頼性を得ることができる。
図1は、第1の回路部材、第2の回路部材、及び回路接続材料の配置を示す断面図である。 図2は、端子部の周辺に形成されたレジストを備える第1の回路部材の一例を示す平面図である。 図3は、図2中A−Aにおける端子部の一部を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、下記順序にて詳細に説明する。
1.接続構造体の製造方法
2.実施例
<1.接続構造体の製造方法>
本実施の形態に係る接続構造体の製造方法は、第1の端子が配列された第1の端子部と、第1の端子部の周辺に形成され、第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、第1の端子の高さよりも低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材とを、第1の回路部材に接する第1の層と第2の回路部材に接する第2の層とを有する回路接続材料を介在させて配置する配置工程と、第1の回路部材と前記第2の回路部材とを所定温度にて熱圧着し、接続構造体を得る圧着工程とを有する。
以下、各工程について詳細に説明する。
[配置工程]
図1は、第1の回路部材、第2の回路部材、及び回路接続材料の配置を示す断面図である。配置工程では、第1の回路部材10と第2の回路部材20とを第1の回路部材10に接する第1の層31と第2の回路部材20に接する第2の層32とを有する回路接続材料30を介在させて配置する。
図2は、端子部の周辺に形成されたレジストを備える第1の回路部材の一例を示す平面図であり、図3は、図2中A−Aにおける端子部の一部を示す断面図である。なお、図1は、図2中B−Bにおける端子部の一部を示す断面図である。
第1の回路部材10は、図1〜図3に示すように、第1の基材11と、第1の端子12aが配列された第1の端子部12と、第1の端子部12の周辺に形成され、第1の端子12aの高さhよりも大きな厚みtを有するレジスト13とを備える。
第1の基材11は、電子回路基板材料として使用されている基材、例えば、ガラスエポキシ基板、ガラス基板などを用いることができる。第1の端子部12は、第1の基材11上に配列された複数の端子12aを有する。端子12aの高さhは、例えば25μm〜45μmである。端子12aの幅は、特に限定されないが、本実施の形態では、300μm以上の幅広い端子でも、高い接続信頼性を得ることができる。
レジスト13は、第1の基材11の表面を覆い、回路パターンを保護する絶縁膜となるソルダーレジストである。図2に示すように、レジスト13は、第1の端子部12の周辺を覆っており、また、図3に示すように、レジスト13の高さは、第1の端子12aの高さhよりも大きな厚みtを有する。
このような第1の回路部材10として、例えば、IC(Integrated Circuit)搭載用途のガラスエポキシ基板、LCD(Liquid Crystal Display)パネル用途のガラス基板、タッチパネル用途のシクロオレフィン(COP)などのプラスチック基板、ガラス基板などが挙げられる。
第2の回路部材20は、図1に示すように、第2の基材21と、第2の端子22aが配列された第2の端子部22とを備える。第2の基材21は、電子回路基板材料として使用されている基材、例えば、ポリイミドなどを用いることができる。第2の端子部22は、第2の基材21上に配列された複数の端子22aを有する。端子22aの高さは、例えば5μm〜20μmである。端子12aの幅は、特に限定されないが、本実施の形態では、300μm以上でも、高い接続信頼性を得ることができる。
このような第2の回路部材20として、例えば、COF(Chip On Film)、TCP(Tape Carrier Package)などのフレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuits)、ICなどが挙げられる。
回路接続材料30は、膜形成樹脂と、重合性化合物とを含有し、第1の回路部材に接する第1の層31と、膜形成樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤と、導電性粒子とを含有し、第2の回路部材20に接する第2の層32とを有する。
第1の層31及び第2の層32の膜形成樹脂は、第1の層31の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着工程における圧着温度の−50℃以上及び第2の層32の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上となるように選択される。これにより、第1の層31のバインダーが端子間に適度に排除された後、導電性粒子を含有する第2の層32が、左右の端子間にあまり排除されず、上下の端子間に残るため、適度な導通性能が得られる。
第1の層31の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着温度の−50℃未満である場合、流動性が過多となり、端子間に排除されたバインダーが端子部外にまで流失してしまい、端子部を充填することができない。このため、信頼性試験で浮きが発生して導通性能が低下してしまう。また、第1の層31の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着温度より高い場合、端子上のバインダーを排除しきれない。また、第1の層31の膜形成樹脂のガラス転移温度が、第2の層32の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃未満である場合、第1の層31及び第2の層32のバインダーが同様に流動してしまい、導通性能が低下してしまう。
膜形成樹脂のガラス転移温度は、下記(1)式(FOX式)で示される理論ガラス転移温度として算出することができる。
1/Tg=W1/T1+W2/T2+・・・Wn/Tn ・・・(1)
(1)式中、W1、W2・・・Wnは各モノマーの質量分率であり、T1、T2・・・Tnは各モノマーのガラス転移温度(K)である。
膜形成樹脂としては、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド、EVA等の熱可塑性エラストマー等を使用することができる。これらの中でも、耐熱性、接着性のために、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンより合成されるビスフェノールA型フェノキシ樹脂を用いることが好ましい。
また、第1の層31の厚みは、第1の端子12aの高さの10〜75%であることが好ましい。これにより、第1の端子部12周辺が、端子12a高さより大きな厚みを有するレジスト13で覆われている場合でも、高い接続信頼性を得ることができる。
また、第1の層31及び第2の層32の重合性化合物は、ラジカル重合性化合物であり、第2の層32の重合開始剤は、有機過酸化物であることが好ましい。膜形成樹脂とラジカル重合性化合物とが非相溶であることにより、適度な流動性を得ることができる。
ラジカル重合性化合物としては、ウレタンアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、リン酸エステル型アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート、2−アクリロイロキシエチルコハク酸、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、o−フタル酸ジグリシジルエーテルアクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート、ビスフェノールA型エポキシアクリレート、エポキシアクリレート、及びこれらに相当する(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの中でも、導通信頼性の向上、接着性の向上などの観点から、ウレタンアクリレートとポリエチレングリコールジアクリレートとを併用することが好ましい。
有機過酸化物としては、ジラウロイルパーオキサイド(1分間半減期温度116.4℃)、ジベンゾイルパーオキサイド(1分間半減期温度 130.0℃)、ジ(4−メチルベンゾイル)パーオキサイド(1分間半減期温度128.2℃)、ジ(3−メチルベンゾイル)パーオキサイド(1分間半減期温度131.1℃)、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート(1分間半減期温度160.3℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(1分間半減期温度166.8℃)、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(1分間半減期温度124.3℃)、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド(1分間半減期温度112.6℃)、t−ブチル パーオキシピバレート(1分間半減期温度110.3℃)等が挙げられる。これらの中でも、導通信頼性の向上、接着性の向上などの観点から、ジラウロイルパーオキサイドとジベンゾイルパーオキサイドとを併用することが好ましい。なお、第1の層31は、重合開始剤の配合が必須ではないが、発明の効果を損なわない程度に少量配合しても構わない。
また、第2の層32の導電性粒子としては、異方性導電フィルム(ACF:Anisortropic Conductive Film)において使用されている公知の導電性粒子を用いることができる。例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、錫、鉛、クロム、コバルト、銀、金等の各種金属や金属合金の粒子を挙げることができる。また、金属酸化物、カーボン、グラファイト、ガラス、セラミック、プラスチック等の粒子の表面に金属をコートしたもの、これらの粒子の表面に更に絶縁薄膜をコートしたもの等が挙げられる。樹脂粒子の表面にNi、Au等の金属をコートしたものである場合、樹脂粒子としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子を用いることができる。なお、第1の層31は、導電性粒子の配合が必須ではないが、発明の効果を損なわない程度に少量配合しても構わない。
また、第1の層31及び第2の層32に配合する他の添加物として、必要に応じて、アクリル酸エステル系共重合樹脂(アクリルゴム)、シランカップリング剤、各種アクリルモノマー等の希釈用モノマー、充填剤、軟化剤、着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤等を配合しても構わない。
このような構成からなる回路接続材料30によれば、第1の端子部12周辺が、端子12a高さより大きな厚みを有するレジスト13で覆われている場合でも、高い接続信頼性を得ることができる。
[圧着工程]
圧着工程では、第1の回路部材と第2の回路部材とを所定温度にて熱圧着し、接続構造体を得る。圧着工程では、例えばヒートツールなどの圧着ツールを用いて、第2の回路部材を押圧することにより行われる。ここで、所定温度は、圧着時における回路接続材料の温度をいう。また、所定温度は、100℃以上180℃以下であることが好ましい。
また、圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは、1μm以上10μm未満であることが好ましい。これにより、端子部領域がバインダーで適度に埋まり、信頼性試験での浮きの発生を抑制することができ、高い接続信頼性を得ることができる。
また、圧着ツールと第2の回路部材との間に緩衝材を介装して圧着してもよい。緩衝材を介装することにより、押圧ばらつきを低減できると共に、圧着ツールが汚れるのを防止することができる。
圧着ツールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、押圧対象よりも大面積である押圧部材を用いて押圧を1回で行ってもよく、また、押圧対象よりも小面積である押圧部材を用いて押圧を数回に分けて行ってもよい。
圧着ツールの先端形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、平面状、曲面状などが挙げられる。なお、先端形状が曲面状である場合、曲面状に沿って押圧することが好ましい。
このような接続構造体の製造方法によれば、回路接続材料の第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着時の所定温度の−50℃以上及び第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上であるため、端子部周辺が、端子高さより大きな厚みを有するレジストで覆われている場合でも、高い接続信頼性を得ることができる。
<2.実施例>
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では、第1の回路部材に接する第1の層と第2の回路部材に接する第2の層とを有し、第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgが所定値である異方性導電フィルム(ACF)を作製した。そして、ACFを用いて第1の回路部材と第2の回路部材とを熱圧着して接続構造体を作製し、接続構造体の導通抵抗、ピール強度、及び圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みについて測定、評価した。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
ACFの作製、接続構造体の作製、接続構造体の導通抵抗、ピール強度、及び圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは、次のように測定、評価を行った。
<ACFの作製>
表1に、各層の組成を示す。表1に示す各層の配合組成と、固形分が50質量%になるように酢酸エチルとトルエンとの混合溶液とを、それぞれ常法により均一に混合し、第1の層として組成物A1〜A6、及び第2の層として組成物Bを調整した。なお、膜形成樹脂のガラス転移温度は、下記(1)式(FOX式)で示される理論ガラス転移温度として算出した。
1/Tg=W1/T1+W2/T2+・・・Wn/Tn ・・・(1)
(1)式中、W1、W2・・・Wnは各モノマーの質量分率であり、T1、T2・・・Tnは各モノマーのガラス転移温度(K)である。
組成物A1は、フェノキシ樹脂(商品名:jER4256、三菱化学(株))54質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、65℃である。
組成物A2は、フェノキシ樹脂(商品名:jER1256、三菱化学(株))54質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、98℃である。
組成物A3は、フェノキシ樹脂(商品名:YX8100、三菱化学(株))54質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、150℃である。
組成物A4は、フェノキシ樹脂(商品名:jER4256、三菱化学(株))27質量部と、フェノキシ樹脂(商品名:jER1256、三菱化学(株))27質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、81℃である。
組成物A5は、フェノキシ樹脂(商品名:jER4256、三菱化学(株))27質量部と、フェノキシ樹脂(商品名:YX8100、三菱化学(株))27質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、103℃である。
組成物A6は、フェノキシ樹脂(商品名:jER1256、三菱化学(株))27質量部と、フェノキシ樹脂(商品名:YX8100、三菱化学(株))27質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、122℃である。
組成物Bは、フェノキシ樹脂(商品名:jER4256、三菱化学(株))54質量部と、ウレタンアクリレート(商品名:U−2PPA、新中村化学(株))25質量部と、2官能アクリレート(商品名:A−200、新中村化学(株))20質量部と、リン酸エステル型アクリレート(商品名:PM−2、日本化薬(株))1質量部と、Ni粒子(ニッケルパウダー、平均粒径3μm、バーレインコ(株))2質量部と、ジラウロイルパーオキサイド3質量部と、ジベンゾイルパーオキサイド3質量部とを含有する。膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは、65℃である。
表1に示した組成物A1〜A6、Bを層毎に剥離ポリエステルフィルムに塗布し、70℃の熱風を5分間吹き掛けて乾燥することにより層毎に接着フィルムを作製し、組成物Aからなる層と組成物Bからなる層とを積層し、2層構造のACFを作製した。
<接続構造体の作製>
前述のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材との接合を行い、接続構造体を作製した。第1の回路部材として、端子部の周辺に端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストが形成されたプリント配線板(ガラスエポキシ基板、Cu厚み35μm、200μmP(ピッチ)(ライン:スペース=1:1)、Auフラッシュめっき品)を用いた。レジストは、次のように形成した。太陽インキ製造株式会社製ソルダーレジスト(PSR−4000)をスクリーン印刷やスプレーコーティングによって乾燥後膜厚が40μmになるようにPWB上に塗布し、80℃、30minの条件にて仮乾燥を行った。乾燥後、フォトマスクを介して露光部分を光硬化し、1%炭酸ソーダ水溶液で未露光部分を除去した。そして、露光部分を150℃、60minの条件にて加熱乾燥を行い硬化させ、端子部の開口範囲が2.0mm×40mmのレジストを有する評価基材を作製した。また、300μmP(ピッチ)(ライン:スペース=1:1)の評価基材も同様に作製した。すなわち、評価基材は、図3に示す第1の回路部材において、端子高さhが35μmであり、レジスト厚みtが40μmである。
また、第2の回路部材として、COF基板(ポリイミドフィルム厚み38μm、Cu厚み8μm、200μmP(ピッチ)(ライン:スペース=1:1)、Snめっき品)を使用した。また、300μmP(ピッチ)(ライン:スペース=1:1)のCOF基材も使用した。
PWBとCOFとの接続は、以下の圧着条件により行った。
・ACF幅:2.0mm
・ツール幅:2.0mm
・緩衝材:シリコーンラバー厚み200μm
・加熱加圧:140〜170℃/2MPa/3sec
また、圧着後の隣接端子間におけるACFの第1の層の厚みを断面観察により測定した。
<導通抵抗の測定、評価>
200μmP及び300μmPの接続構造体を、テスターを用いて1mAの定電流を印加した際の電圧を4端子法で導通抵抗〔初期の導通抵抗(Ω)、及び環境試験(85℃、85%RH、1000h)後の導通抵抗(Ω)〕を測定し、下記基準で評価した。
〔初期の導通抵抗の評価基準〕
○:導通抵抗が0.070Ω以下
△:導通抵抗が0.070Ω以上0.100Ω未満
×:導通抵抗が0.100Ω以上
〔環境試験後の導通抵抗の評価基準〕
○:(初期の導通抵抗/環境試験後の導通抵抗)が5倍未満
△:(環境試験後の導通抵抗/初期の導通抵抗)が5倍以上11倍未満
×:(環境試験後の導通抵抗/初期の導通抵抗)が11倍以上
<ピール強度の測定、評価>
200μmPの接続構造体について、引っ張り速度50mm/minで90°Y軸方向ピール強度を測定し、下記基準で評価した。なお、結果はピール強度の最大値(N/cm)で示した。
〔評価基準〕
○:ピール強度が10N/cm以上
△:ピール強度が8N/cm以上10N/cm未満
×:ピール強度が8N/cm未満
<実施例1>
表2に示すように、第1の層を組成物A3からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは150℃であった。
実施例1のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、及び接続構造体のピール強度の評価は△であった。
<実施例2>
表2に示すように、第1の層を組成物A5からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは103℃であった。
実施例2のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを140℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<実施例3>
表2に示すように、第1の層を組成物A6からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは122℃であった。
実施例3のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを150℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<実施例4>
表2に示すように、第1の層を組成物A5からなる厚み10μm、第2の層を組成物Bからなる厚み30μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは103℃であった。
実施例4のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを150℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは3μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<実施例5>
表2に示すように、第1の層を組成物A5からなる厚み5μm、第2の層を組成物Bからなる厚み35μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは103℃であった。
実施例4のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを140℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは1μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は△、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<実施例6>
表2に示すように、第1の層を組成物A5からなる厚み25μm、第2の層を組成物Bからなる厚み15μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは103℃であった。
実施例4のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを140℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは15μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は△、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<比較例1>
表3に示すように、第1の層を組成物A1からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは65℃であった。
比較例1のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<比較例2>
表3に示すように、第1の層を組成物A2からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは98℃であった。
比較例2のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<比較例3>
表3に示すように、第1の層を組成物A4からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは81℃であった。
比較例3のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<比較例4>
表3に示すように、第1の層を組成物Bからなる厚み20μm、第2の層を組成物A3からなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは65℃であった。
比較例4のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは3μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は×であった。
<比較例5>
表3に示すように、第1の層を組成物Bからなる厚み20μm、第2の層を組成物A5からなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは65℃であった。
比較例5のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは3μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は×であった。
<比較例6>
表3に示すように、第1の層を組成物Bからなる厚み20μm、第2の層を組成物A6からなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは65℃であった。
比較例6のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは3μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は×であった。
<比較例7>
表3に示すように、組成物Bからなる厚み40μmとしたACFを作製した。比較例7のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを170℃にて圧着し、接続構造体を作製した。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は△、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
<比較例8>
表3に示すように、第1の層を組成物A3からなる厚み20μm、第2の層を組成物Bからなる厚み20μmとしたACFを作製した。第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度Tgは150℃であった。
比較例8のACFを介して第1の回路部材と第2の回路部材とを140℃にて圧着し、接続構造体を作製した。圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みは10μm未満であった。
200μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は○、300μmPの接続構造体の初期抵抗の評価は△、200μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は△、300μmPの接続構造体の信頼性試験後の抵抗の評価は×、及び接続構造体のピール強度の評価は○であった。
表3に示すように、比較例1〜3のACFは、第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着温度の−50℃以上でないため、比較的広い300μmの端子幅の回路部材を接続しようとした場合、端子間のバインダーの排除が不足し、高い接続信頼性を得ることができなかった。
また、比較例4〜6のACFは、実施例1〜3の第1の層の組成物及び第2の層の組成物をそれぞれ第2の層及び第1の層にしたものであるが、導電性粒子の補足率が悪く、初期の導通抵抗が高かった。また、ピール強度も低かった。
また、比較例7のACFは、組成物Bからなる1層構造であるため、端子間のバインダーの排除が不足し、高い接続信頼性を得ることができなかった。また、比較例8は、圧着温度が低く、第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着温度の−50℃以上でないため、端子間のバインダーの排除が不足し、高い接続信頼性を得ることができなかった。
一方。実施例1〜6のACFは、第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着温度の−50℃以上及び第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上であるため、端子間のバインダーを適度に排除することができ、高い接続信頼性を得ることができた。
また、実施例5及び実施例6より、第1の層の厚みが第1の端子の高さの約10〜75%であることにより、端子部周辺が、端子高さより大きな厚みを有するレジストで覆われている場合でも、高い接続信頼性を得られることがわかった。
また、実施例1〜6より、圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みが1μm以上10μm未満であることにより、端子部領域がバインダーで適度に埋まり、信頼性試験での浮きの発生を抑制することができ、高い接続信頼性を得られることがわかった。
10 第1の回路部材、11 第1の基材、12 第1の端子部、12a 第1の端子、13 レジスト、20 第2の回路部材、21 第2の基材、22 第2の端子部、22a 第2の端子、30 回路接続材料、31 第1の層、32 第2の層

Claims (8)

  1. 第1の端子が配列された第1の端子部と、前記第1の端子部の周辺に形成され、前記第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、前記第1の端子よりも高さが低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材とを、膜形成樹脂と、重合性化合物とを含有し、前記第1の回路部材に接する第1の層と、膜形成樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤と、導電性粒子とを含有し、前記第2の回路部材に接する第2の層とを有する回路接続材料を介在させて配置する配置工程と、
    前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを所定温度にて熱圧着し、接続構造体を得る圧着工程とを有し、
    前記第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、前記所定温度の−50℃以上及び前記第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上である接続構造体の製造方法。
  2. 前記第第1の層の厚みが、第1の端子の高さの約10〜75%である請求項1記載の接続構造体の製造方法。
  3. 前記第1の層及び前記第2の層の重合性化合物が、ラジカル重合性化合物であり、
    前記第2の層の重合開始剤が、有機過酸化物である請求項1又は2記載の接続構造体の製造方法。
  4. 前記第1の端子の幅が300μm以上である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  5. 圧着後の隣接端子間における第1の層の厚みが、1μm以上10μm未満である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  6. 第1の端子が配列された第1の端子部と、前記第1の端子部の周辺に形成され、前記第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、前記第1の回路部材の端子よりも高さが低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材とを熱圧着させる回路接続材料において、
    膜形成樹脂と、重合性化合物とを含有し、前記第1の回路部材に接する第1の層と、
    膜形成樹脂と、重合性化合物と、重合開始剤と、導電性粒子とを含有し、前記第2の回路部材に接する第2の層とを有し、
    前記第1の層の膜形成樹脂のガラス転移温度が、圧着時における回路接続材料の温度の−50℃以上及び前記第2の層の膜形成樹脂のガラス転移温度の+35℃以上である回路接続材料。
  7. 前記圧着時における回路接続材料の温度が、100℃以上180℃以下である請求項6記載の回路接続材料。
  8. 第1の端子が配列された第1の端子部と、前記第1の端子部の周辺に形成され、前記第1の端子の高さよりも大きな厚みを有するレジストとを備える第1の回路部材と、
    前記第1の回路部材の端子よりも高さが低い第2の端子が配列された第2の端子部を備える第2の回路部材と、
    前記請求項6又は7記載の回路接続材料の硬化物であり、前記第1の回路部材と前記第2の回路部材とを接続する接続部と
    を備える接続構造体。
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