JP6305365B2 - モータ制御用デバイス - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ベクトル制御により生成したPWM信号によりモータを駆動するためのモータ制御用デバイスに関する。
従来、モータの駆動制御には、マイクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processor)が用いられている。これらのソフトウェアをコーディングする場合、ソフトウェアの設計者は、ベクトル制御に関する数々の機能ブロックをソフトウェア化する必要があるため、熟練技術を必要とし、開発日数や仕様要求の達成度は、技術者の技量やコーディングの経験値によって左右されてしまう。
このような問題を解決するため、モータの制御シーケンスを全てハードウェア化した技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の技術によれば、複数の動作制御モジュールがz変換によるディジタルハードウェアにより構成され、これらの動作制御モジュールなどを設定された順序でシーケンサに実行させることでモータを制御している。この場合、ソフトウェアを開発する必要がなく、設定パラメータが少なくなるため、モータを簡便に制御することができ、しかもソフトウェアで機能を実現するよりも処理を高速に実行できる。
しかしながら、上記技術では、制御動作を行うためのモジュールがハードウェア化されているため、ユーザが欲する特有の機能を追加することができず、特有の処理が必要な製品に用いることが困難になってしまう。
上記課題を解決するため、共通である固定処理の部分のみの制御ブロックをハード化し、ユーザの自由度が必要な制御ブロックは、ソフトウェアで構成する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−168282号公報 特開2009−214940号公報
しかしながら、特許文献2記載の技術では、処理の一部はソフトウェアに依存するため、処理を高速に実行するためにはプロセッサのクロック周波数を上げる必要があり、消費電力が大幅に増加してしまう。
そこで、消費電力の増加を抑制しつつ、処理を高速に実行できるモータ制御用デバイスを提供する。
請求項1記載の手段は、電流検出手段がモータの巻線に流れる電流を検出すると、ベクトル演算手段は、前記電流に基づいてUVW/αβ座標変換処理及びαβ/dq座標変換処理を行い、d軸及びq軸電流を求める。位置情報出力手段は、モータの回転位置に関する情報を出力し、電流指令出力手段は、外部より与えられる制御指令に対し、モータの制御状態が一致するようにd軸及びq軸電流指令を出力する。
電圧制御手段は、d軸及びq軸電流がそれぞれd軸及びq軸電流指令に一致するようにd軸及びq軸電圧指令を出力し、電圧指令値演算手段は、d軸及びq軸電圧指令に基づき、dq/αβ座標変換器によりα−β座標系で表わした値に変換し、αβ/UVW座標変換器によりモータの各相電圧指令値を求める。PWM信号演算手段は、電圧指令値に一致する電圧をモータに供給するため、PWM信号を出力する。そして、これらのうち複数の手段が実行する処理を、複数の専用プロセッサを用いて行う。更に、前記専用のプロセッサが2個ある構成において、一方のプロセッサにはα軸及びd軸に係る処理を実行させ、他方のプロセッサにはβ軸及びq軸に係る処理を実行させる。
第1実施形態であり、ベクトル制御によりPWM信号を生成してモータを駆動制御する制御装置の機能ブロック図 図1に示す制御処理を、DC電圧処理,電流・電圧処理,角度処理の3つに分別して示す図 (a)は図1に示す処理内容を1個のプロセッサコアで処理する場合であり、(b)は2個のプロセッサコアに振り分けた一例を示す図(その1) (a)は図1に示す処理内容を1個のプロセッサコアで処理する場合であり、(b)は2個のプロセッサコアに振り分けた一例を示す図(その2) モータ制御用デバイスの構成を示す図 図5に示すモータ制御用デバイスを、より実態に近いハードウェア構成で示す図 メモリアクセスのタイミングチャート 第2実施形態であり、(a)は図1に示す処理に追加した処理内容を1個のプロセッサコアで処理する場合であり、(b)は3個のプロセッサコアに振り分けた一例を示す図 第3実施形態であり、2個のプロセッサにより2つのモータを制御する場合を示す図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1から図7を参照しながら説明する。図1は、ベクトル制御によりPWM信号を生成してモータを駆動制御する制御装置の機能ブロック図である。ベクトル制御では、モータの電機子巻線に流れる電流を、永久磁石の磁束方向と、それに直交する方向とに分離してそれらを独立に調整し、磁束と発生トルクとを制御する。電流制御では、モータの回転子と共に回転するd−q座標系で表されたd軸電流(励磁電流)、q軸電流(トルク成分電流)が用いられる。
モータ制御装置1は、機能的には、速度制御部2(電流指令出力手段),電流制御部3(電圧制御手段),dq/αβ座標(逆Park)変換器4(電圧指令値演算手段),αβ/UVW座標(逆Clark)変換器5(電圧指令値演算手段),PWM形成部6(PWM信号演算手段),A/D変換部7(電流検出手段),UVW/αβ座標(Clark)変換器8(ベクトル演算手段),αβ/dq座標(Park)変換器9(ベクトル演算手段),sin・cos演算部10,R/D変換部11(位置情報出力手段,位置検出手段)及び速度算出部12を備えており、定常状態ではシーケンス制御動作を行なう。
速度制御部2は、減算器13と、この減算器13の減算結果をPID(Proportional-Integral-Differential)制御するPID制御器14とを接続して構成され、PID制御器14は、d軸電流指令Idref及びq軸電流指令Iqrefを出力する。電流制御部3は、減算器15d及び15q,PID制御器16d及び16qにより構成されている。減算器15dは、速度制御部2から与えられるd軸電流指令Idrefからd軸電流Idを減算してd軸電流偏差ΔIdを求める。また、減算器15qは、速度制御部2から与えられるq軸電流指令Iqrefからq軸電流Iqを減算し、q軸電流偏差ΔIqを求める。PID制御部16dは、d軸電流偏差ΔIdに対するPID演算を実行し、d−q座標系で表されるd軸電圧指令Vdを生成する。また、PID制御部16qは、q軸電流偏差ΔIqに対するPID演算を実行し、d−q座標系で表されるq軸電圧指令Vqを生成する。
d軸電圧指令Vd及びq軸電圧指令Vqは、dq/αβ座標変換器4によりα−β座標系で表した値に変換され、さらにαβ/UVW座標変換器5により各相電圧指令Vu,Vv,Vwに変換される。dq/αβ座標変換器4における座標変換の計算には、回転子の回転角度θにより、sin・cos演算部10を介してsinθ,cosθが演算されたものが用いられる。
速度制御部2及びαβ/UVW座標変換器5には、インバータ回路17に供給されているDC電源電圧VdcがA/D変換部7によりA/D変換されたデータVdc_adcも与えられており、この電源電圧Vdcも考慮して、d軸電流指令Idref及びq軸電流指令Iqref並びに各相電圧指令Vu,Vv,Vwが出力される。R/D変換部11は、モータ18の回転子の回転角検出器であるレゾルバ19(位置情報出力手段,位置検出手段)からの信号を回転子の回転角度θに変換して、速度算出部12に入力する。速度算出部12は、回転角度θに基づきモータ18の角速度ωを算出して速度制御部2に入力する。
インバータ回路17の各相出力端子は、それぞれモータ18の各相固定子巻線(図示せず)に接続されており、両者間を接続する配線には、電流センサ20u,20v,20w(電流検出手段)が配置されている。電流センサ20u,20v,20wは、それぞれ相電流Iu,Iv,Iwを検出し、検出信号をA/D変換部7に入力する。電流センサ20u,20v,20wは、インバータ回路17の下アーム側に配置しても良い。また、電流センサ20に替えてシャント抵抗を用いても良い。A/D変換部7は、各相電流Iu,Iv,IwをA/D変換したデータをUVW/αβ座標変換器8に入力する。
UVW/αβ座標変換器8は、入力されたデータをα−β座標系に変換してαβ/dq座標変換器9に入力し、αβ/dq座標変換器9は、入力されたデータをd−q座標系に変換してd軸電流Id及びq軸電流Iqを演算し、電流制御部3に入力する。αβ/dq座標変換器9には、sin・cos演算部10により演算されたsinθ,cosθが入力されている。
図1に示す制御処理は、図2に示すように、大きくDC電圧処理,電流・電圧処理,角度処理の3つに分けられる。また、図中に丸印で示すように、電流電圧処理はα軸・d軸処理とβ軸・q軸処理とに、角度処理はSIN演算とCOS演算とに分けられる。したがって、これらの処理は並列化が可能である。
図3(a)及び図4(a)は、図1に示す処理内容を、1個のプロセッサコアによりステップS1〜S12として処理する場合を示している。そして、図3(b)及び図4(b)は、これらの処理を、図2に示したように並列化が可能な部分を考慮して、2個のプロセッサコアに振り分けた一例をそれぞれ示している。図3(b)では、ステップS4,S6を、それぞれステップS4(α),S4(β)と、ステップS6(S),S6(C)とに分割して2個のプロセッサコア(1),(2)に振り分けている。一方、図3(b)では、ステップS4をプロセッサコア(1)に、ステップS6をプロセッサコア(2)に振り分けている。この場合、各プロセッサコアの処理ができるだけ平均化されるように、各制御処理をどちらのプロセッサコアで実施するか検討する必要がある。
図5は、本実施形態におけるモータ制御用デバイス21の構成を示す。メインプロセッサコア22とは別にモータ制御に特化した2個の専用プロセッサコア23(1),23(2)があり、それぞれが別の制御機能(タスク)を実行する。尚、各処理の振り分けは、図4(b)に示したものと同様である。また、各コア22,23(1)及び23(2)が共通にアクセスするメモリ24(共有メモリ)があり、プロセッサコア23(1),23(2)間でのデータの受け渡しは、メモリ24を介して行われる。
プロセッサコア23(1)では、以下の各処理を実行する。
・DC電圧・フィルタ処理(S1)
・出力補正係数算出;S11
・モータ電流オフセット補正;S2
・SIN演算;S6(S)
・Clark変換(α軸電流演算);S4(α)
・Park変換(d軸電流演算);S7(d)
・d軸電流制御;S8(d)
・d軸非干渉制御;S9(d)
・逆Park変換(α軸電圧演算);S10(α)
・逆Clark変換;S12
一方、プロセッサコア23(2)では、以下の各処理を実行する。
・角速度演算・フィルタ処理;S3
・位相補間;S5
・COS演算;S6(C)
・Clark変換(β軸電流演算);S4(β)
・Park変換(q軸電流演算);S7(q)
・q軸電流制御;S8(q)
・q軸非干渉制御;S9(q)
・逆Park変換(β軸電圧演算);S10(β)
以降は、プロセッサコア23(1),23(2)間において、メモリ24を介して互いの演算に必要なパラメータの転送を行う処理について説明する。
<S5→S6(S)>
プロセッサコア23(2)の位相補間(S5)で出力される回転角度θは、プロセッサコア23(1)のSIN演算(S6(S))でも使用されるため、メモリ24に保存される。
<S2→S4(β)>
プロセッサコア23(1)のモータ電流オフセット補正(S2)で出力されるV相電流IvとW相電流Iwとは、プロセッサコア23(2)のClark変換(S4(β))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S6(S)→S4(β)>
メモリ24に保存されている回転角度θを使ってプロセッサコア23(1)のSIN演算(S6(S))で出力されるsinθは、プロセッサコア23(2)のClark変換(S4(β))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S6(C)→S4(α)>
プロセッサコア23(2)のCOS演算S6(C)で出力されるcosθは、プロセッサコア23(1)のClark変換(S4(α))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S6の実行待ち→S4>
sinθ及びcosθは、プロセッサコア23(1)及び23(2)のClark変換(S4(α)及びS4(β))で使用されるため、プロセッサコア23(1)のSIN演算(S6(S)及びプロセッサコア23(2)のCOS演算(S6(C))が完了するまで処理の待ちを設ける。
<S4(α)→S7(q)>
メモリ24に保存されているcosθを使ってプロセッサコア23(1)のClark変換(S4(α))で出力されるα軸電流Iαは、プロセッサコア23(2)のPark変換(S7(q))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S4(β)→S7(d)>
メモリ24に保存されているIv,Iw,sinθを使ってプロセッサコア23(2)のClark変換(S4(β))で出力されるβ軸電流Iβは、プロセッサコア23(1)のPark変換(S7(d))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S4の実行待ち→S7>
α軸電流Iα及びβ軸電流Iβは、プロセッサコア23(1)及び23(2)のPark変換(S7(d)及びS7(q))で使用されるため、プロセッサコア23(1)及び23(2)のClark変換(S4(α)及びS4(β))が完了するまで処理の待ちを設ける。
<S9(d)→S10(β)>
プロセッサコア23(1)のd軸非干渉制御(S9(d))で出力されるd軸電圧Vd’は、プロセッサコア23(2)の逆Park変換(S10(β))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S9(q)→S10(α)>
一方、プロセッサコア23(2)のq軸非干渉制御(S9(q))で出力されるq軸電圧Vq’は、プロセッサコア23(1)の逆Park変換(S10(α))でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S9の実行待ち→S10>
d軸電圧Vd’及びq軸電圧Vq’は、プロセッサコア23(1)及び23(2)の逆Park変換(S10(α)及びS10(β))で使用されるため、プロセッサコア23(1)及び23(2)の非干渉制御(S9(d)及びS9(q))が完了するまで処理の待ちを設ける。
<S10(β)→S12>
メモリ24に保存されているd軸電圧Vd’を使ってプロセッサコア23(2)の逆Park変換で(S10(β))出力されるβ軸電圧Vβは、プロセッサコア23(1)の逆Clark変換(S12)でも使用されるためメモリ24に保存される。
<S10の実行待ち→S12>
β軸電圧Vβは、プロセッサコア23(1)の逆Clark変換(S12)で使用されるため、プロセッサコア23(1)及び23(2)の逆Park変換(S10(α)及びS10(β))が完了するまで処理の待ちを設ける。
以上のようにして、2つのプロセッサコア23(1)及び23(2)がそれぞれ実行した処理結果のうち、相手側の処理に必要となるパラメータは、メモリ24を介して相手側転送され、必要に応じて処理に待ち(ウェイト)を設けることで互いの処理の同期がとられ、ステップS1〜S12の処理が進行して行くことになる。尚、処理の同期は、例えばポーリングや割込みによって行う。
図6は、図5に示すモータ制御用デバイス21を、より実態に近いハードウェア構成で示している。プロセッサコア23は、演算ユニット25と、ローカルなメモリ(RAM)26と、間接アクセス制御部(indirect access control)27とを備えている。プロセッサコア23がメモリ(Shared RAM)24にアクセスを行う場合は、間接アクセス制御部27を介し、メモリ24へのアクセスを調停するアービタ28を介して行う。
メインプロセッサコア22は、プロセッサコア23のメモリ26にもアクセス可能であり、アービタ28を介してメモリ24へのアクセスも可能となっている。尚、アービタ28においては、メインプロセッサコア22,プロセッサコア23(1)及び23(2)によるアクセス権が、例えばコア23(1)→コア23(2)→コア22→コア23(1)→…というように、循環的に割り当てられる(ラウンドロビン方式)。
図7は、各コア22,23(1)及び23(2)がメモリ24にアクセスを行う場合のタイミングチャートである。プロセッサコア23(1)及び23(2)は、メモリ24にアクセスを行う際には、間接アクセス制御部27(1),27(2)に対してリード/ライトコマンドを発行する。間接アクセス制御部27は、上述した優先順位に従いプロセッサコア23(1),23(2)にメモリ24へのアクセス権が巡って来ると、メモリ24にアクセスする。メインプロセッサコア22に関するアクセス調停は、アービタ28において行われる。
尚、これに限らず、例えば、
コア23(1)→コア23(2)2→コア23(1)→コア22→…
というように、プロセッサコア23(1)の優先度を見かけ上高く設定することも可能である。
以上のように本実施形態によれば、電流センサ20u,20v,20wがモータ18の巻線に流れる電流Iu,Iv,Iwを検出すると、UVW/αβ座標変換器8及びαβ/dq座標変換器9は、電流Iu,Iv,Iwに基づいてUVW/αβ座標変換処理及びαβ/dq座標変換処理を行いd軸及びq軸電流を求める。レゾルバ19は、モータ18の回転位置に関する情報を出力し、速度制御部2は、外部より与えられる制御指令ωrefに対し、モータ18の制御状態が一致するようにd軸及びq軸電流指令Idref及びIqrefを出力する。
電流制御部3は、d軸及びq軸電流がそれぞれd軸及びq軸電流指令に一致するようにd軸及びq軸電圧指令Vd,Vqを出力し、dq/αβ座標変換器4は、d軸及びq軸電圧指令に基づき、dq/αβ座標変換器によりα−β座標系で表わした値に変換し、αβ/UVW座標変換器5によりモータの各相電圧指令値Vu,Vv,Vwを求める。PWM系制御部6は、電圧指令値Vu,Vv,Vwに一致する電圧をモータ18に供給するためPWM信号を出力する。
そして、モータ制御用デバイス21は、これらが実行する処理を専用のプロセッサコア23(1)及び23(2)を用いて行う。具体的には、プロセッサコア23(1)にはα軸及びd軸に係る処理を実行させ、プロセッサコア23(2)にはβ軸及びq軸に係る処理を実行させるようにした。これにより、プロセッサコア23(1)及び23(2)の動作クロックの周波数を上昇させず消費電力を抑えつつも、モータ18の駆動制御処理を高速化することが可能となる。また、制御処理はプロセッサコア23(1)及び23(2)のソフトウェア処理により実現されるので、ユーザ毎の個別の設計変更についても柔軟に対応できる。
また、プロセッサコア23(1)及び23(2)が共通にアクセスするメモリ24を備え、相互に使用する制御パラメータを互いにメモリ24を介して転送するようにした。したがって、両者間に振り分けた処理を互いがスムーズに実行できる。そして、プロセッサコア23(1)及び23(2)よるメモリ24へのアクセスについて優先順位を付与することで、互いによるアクセスが競合する場合でも、各プロセッサコア23(1),23(2)がそれぞれ効率良く処理を実行できる。
更に、プロセッサコア23(1),23(2)の間で、それぞれで実行される処理の同期をとるようにしたので、両者に処理を振り分けた場合でも、各処理の段階で必要な演算パラメータを確実に得ることができる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。第2実施形態では、図8(a)に示すように、第1実施形態で行う処理(S1〜S12)に加えて、矩形波トルク推定(S13),矩形波トルク制御(S15)及び矩形波スイッチング制御(S16)が追加されている。これらの処理は、例えばモータ18の出力を向上させるため、正弦波駆動方式から矩形波駆動方式に切替える場合に必要となるものである。
そして、これらの追加された処理を実行するため、図8(b)に示すように、もう1つのプロセッサコア23(3)を使用し、ステップS13〜S15の処理はプロセッサコア23(3)に実行させるように振り分けている。このように、3つ以上の専用のプロセッサコア23に処理を振り分けて実行させることもできる。尚、プロセッサコア23(3)に実行させるその他の処理としては、例えばフィルタ処理なども考えられる。
(第3実施形態)
図9は第3実施形態を示すものである。図9(a)は第1実施形態におけるモータ18の制御形態を示しており、2つのプロセッサコア23(1),23(2)により1つのインバータ回路17及びモータ18を制御している。しかし、このように、ステップS1〜S12の処理をプロセッサコア23(1),23(2)に振り分けず、それぞれがステップS1〜S12の処理を実行すれば、図9(b)に示すように、プロセッサコア23(1)によりインバータ回路17(1)及びモータ18(1)を制御し、プロセッサコア23(2)によりインバータ回路17(2)及びモータ18(3)を制御することも可能である(但し、処理速度は低下する)。
以上のように第3実施形態によれば、プロセッサコア23(1),23(2)が、それぞれモータ18(1),18(2)を個別に制御するので、処理を高速に実行する必要が無い場合にはこのような制御形態を採用することもできる。
(その他の実施形態)
レゾルバ19を用いることなく、位置センサレス方式により位置推定を行っても良い。
処理の振り分け方は、第1実施形態に示すものに限ることなく、個別の設計に応じて適宜変更しても良い。
4つ以上のプロセッサを用いて処理を振り分けても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1はモータ制御装置、2は速度制御部(電流指令出力手段)、3は電流制御部(電圧制御手段)、4はdq/αβ座標変換器(電圧指令値演算手段)、5はαβ/UVW座標変換器(電圧指令値演算手段)、6はPWM形成部(PWM信号演算手段)、7はA/D変換部(電流検出手段)、8はUVW/αβ座標変換器(ベクトル演算手段)、9はαβ/dq座標変換器9(ベクトル演算手段)、11はR/D変換部(位置情報出力手段,位置検出手段)、19はレゾルバ(位置情報出力手段,位置検出手段)、20は電流センサ(電流検出手段)、21はモータ制御用デバイス、23(1),23(2)はプロセッサコアを示す。

Claims (5)

  1. モータの巻線に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流に基づいてUVW/αβ座標変換処理及びαβ/dq座標変換処理を行い、励磁成分電流であるd軸電流と、トルク成分電流であるq軸電流とを求めるベクトル演算手段と、
    前記モータの回転位置に関する情報を出力する位置情報出力手段と、
    外部より与えられる制御指令に対し、前記モータの制御状態が一致するようにd軸電流指令、q軸電流指令を出力する電流指令出力手段と、
    前記d軸電流、前記q軸電流が、それぞれ前記d軸電流指令、前記q軸電流指令に一致するようにd軸電圧指令、q軸電圧指令を出力する電圧制御手段と、
    前記d軸電圧指令、q軸電圧指令に基づき、dq/αβ座標変換器によりα−β座標系で表わした値に変換され、αβ/UVW座標変換器により前記モータの各相電圧指令値を求める電圧指令値演算手段と、
    前記電圧指令値に一致する電圧を前記モータに供給するため、PWM信号を出力するPWM信号演算手段とを備え、
    前記電流検出手段、前記ベクトル演算手段、前記電制御手段、電圧指令値演算手段及びPWM信号演算手段のうち、複数の手段が実行する処理を、複数の専用プロセッサを用いて行い
    前記専用のプロセッサが2個ある構成において、一方のプロセッサにはα軸及びd軸に係る処理を実行させ、他方のプロセッサにはβ軸及びq軸に係る処理を実行させることを特徴とするモータ制御用デバイス。
  2. 前記複数の専用プロセッサが共通にアクセスする共有メモリを有することを特徴とする請求項記載のモータ制御用デバイス。
  3. 前記複数の専用プロセッサによる前記共有メモリへのアクセスについて、優先順位が付与されていることを特徴とする請求項記載のモータ制御用デバイス。
  4. 前記複数の専用プロセッサ間において、それぞれで実行される処理の同期をとることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のモータ制御用デバイス。
  5. 前記複数の専用プロセッサが、個別にモータを制御することを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のモータ制御用デバイス。
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