JP6302767B2 - 半導体装置及びそれを用いた電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びそれを用いた電力変換装置に係り、特に、トレンチゲート構造を有する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:以下、IGBTと略する)に好適な半導体装置及びそれを用いた電力変換装置に関する。
従来、電界の集中を緩和してゲート絶縁膜へのホットキャリアの注入を低減することでゲート絶縁膜の信頼性の向上を図る技術として、第2導電型突出領域を設けて動作状態における第1の溝の電極部底部に発生する電界を緩和させるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、寄生npn型バイポーラトランジスタの動作を抑制してトレンチゲート型パワーMISFETのアバランシェ耐量の向上を図る技術として、ソースとチャネルとのコンタクト領域の下方のエピタキシャル層とチャネル層との接合部付近に高濃度のp型半導体層を形成することによって、チャネル層とエピタキシャル層とが降伏するまで逆バイアスされた時のアバランシェ降伏点を積極的に形成するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
また、従来、対アームのダイオードのリカバリー時に過電圧を低減する技術が知られていた(例えば、特許文献3参照)。
また、従来、ターンオン時のdV/dtの制御性を向上させる技術が知られていた(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−339063号公報 特開2005−57049号公報 特許第4644730号公報 特開2011−119416号公報
IGBTは、コレクタ電極とエミッタ電極間に流れる電流を、ゲート電極に印加する電圧によって制御するスイッチング素子である。IGBTが制御できる電力は、数十ワットから数十万ワットにまで及び、またスイッチング周波数も数十ヘルツから百キロヘルツ超と幅広いため、家庭用のエアコンディショナー、電子レンジ、自動車等の小中電力機器から、鉄道、発電機や製鉄所のインバータ等、大電力機器まで幅広く用いられている。
IGBTには、これら電力機器の高効率化のために低損失化が求められており、導通損失やスイッチング損失の低減が要求されている。同時に小型化・低コスト化のために、1素子当りの定格電流を向上し、部品点数を低減できるようにすることが要求されている。
IGBTのサイズを大きくすること無く1素子当りの定格電流を向上させるためには、ターンオフ時の安全動作領域(Reverse Bias Safe Operating Area:以下、RBSOA)を広げる必要がある。すなわち、より高い電流、電圧でもIGBTが破壊せず、且つ製品寿命を低下させること無く動作する必要がある。
しかし、詳細に評価した結果、図11、12に示されるような従来のトレンチゲート型IGBTにおいては、ターンオフ時の破壊耐量とゲート絶縁膜の信頼性がトレードオフの関係にあることが判明した。図13はターンオフ中にIGBTが破壊せずに動作する最大遮断電流と、図12に示されるIGBTのpウェル−トレンチ間距離L1の測定結果を示す。最大遮断電流が高いほど破壊耐量が強いこと示し、pウェル−トレンチ間距離広いほどトレンチ下部周辺の電界が強くなり、ゲート絶縁膜の信頼性が低下することを示している。評価結果より、ゲート絶縁膜の信頼性を向上するためにトレンチ底部の電界を緩和すると、最大遮断電流が低下することが判明した。このような電界を緩和することによる遮断耐量の低下は、以下に示されるようなIGBTチップ内のセル間電流集中が原因である。
図14a〜図14fはセル間電流集中が発生する原理の模式図を示す。図14aはターンオフ波形を示し、各時間t1〜t5のIGBTチップの内部状態を図14b〜図14fに示している。図14bはゲートがオン状態にある導通時の半導体装置内部の様子を、図14cはゲート電圧が閾値電圧より大きい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、図14dはゲート電圧が閾値電圧以下である状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、図14eはゲート電圧が閾値電圧より小さい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、図14fは寄生サイリスタがラッチアップして絶縁破壊に至った時の半導体装置内部の様子を、それぞれ示す。t1においてIGBTはオン状態であり、図14bに示されるように、n-基板には基板の不純物濃度より高濃度の自由電子、正孔が同時に蓄積される。これにより元々の基板抵抗より数桁低い抵抗で通電することができる(いわゆる伝導度変調が生じている)。ターンオフが開始すると、蓄積された正孔をエミッタ電極に、電子をコレクタ電極に排出しながら主にn-基板が空乏化し、コレクタ電圧が上昇する。ゲート電圧がMOSゲートの閾値電圧以上の期間においては、図14cに示されるように、MOSのチャネルを介して電子がn+ソースからコレクタ電極に向かって注入される。このとき内部に蓄積されている正孔は電子の負電荷を中和するように、電子電流とほぼ同じ経路を通ってエミッタ電極に排出される。従って、ゲート電圧が閾値電圧以上の期間においては、各トレンチゲートから電子電流がほぼ均等に注入されるため、正孔電流も均等に分散されて流れる。ゲート電圧が閾値電圧以下になると、図14dに示されるように、MOSゲートからの能動的な電子注入は無くなる。しかしながら、電界の強いトレンチ下部周辺において、インパクトイオン化による電子注入が不可避的に発生する。このときトレンチの寸法や形状等の微細なばらつきにより局所的に電界の強い箇所があると、電子注入が相対的に多くなるために、周辺の正孔電流が集中し始める。インパクトイオン化による電子の単位時間、単位体積当たりの発生率Geは数式(1)に示されるように、近似的にインパクトイオン化係数αと電流密度Jの積で表される。
従って一度電流が集中し始めると、電流密度の増加により更に電子注入が増加し、図14(e)に示されるように電流集中する範囲が広がっていく。最終的には複数セルからの電流集中と局所的な発熱により、図14(f)に示されるように寄生サイリスタ(n+ソース/pベース/n-基板/pコレクタ層)に電流が流れてオフできなくなるラッチアップが発生し、熱的な破壊に至る。このように、電界を緩和した構造では電流集中による破壊が問題となる。
図15a〜図15dはトレンチ下部周辺の電界が強い構造のターンオフ中の模式図を示す。図15aはターンオフ波形(正常波形)を、図15bはゲートがオン状態にある導通時の半導体装置内部の様子を、図15cはゲート電圧が閾値電圧より大きい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、図15dはゲート電圧が閾値電圧以下である状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、それぞれ示す。オン状態、及びゲート電圧が閾値電圧より大きい期間においては図14b〜図14cと同様である。ゲート電圧が閾値電圧以下の期間においては、図14d〜図14fの構造とは異なり、インパクトイオン化による電子注入がセル毎に比較的均等に発生する。これは以下のような理由による。
図16はイオン化率αの電界依存性のグラフを示す(Okuto-Crowellモデルの式より算出)。低電界領域(例えば2E5V/cm以下)においてはイオン化率の電界に対する感度が強いため、トレンチの寸法や形状等のばらつきによるわずかな電界の違いによって、大きな電子注入のアンバランスが発生する。高電界領域(例えば2E5V/cm以上)では感度が比較的弱くなるため、電子注入がばらつきの影響を受けにくい。従って、電界が強い構造ではセル間の電流集中が発生しにくくなり、最大遮断電流が増加する。ところで、図16の関係は複数提案されている式の一例だが、Okuto-Crowell以外のモデルでも同様の傾向を示す。
しかし、図15a〜図15dのような構造ではトレンチ下部の電界が強いために、ゲート絶縁膜の信頼性が低下するという問題がある。以上のように、ターンオフ時の破壊耐量とゲート絶縁膜の信頼性のトレードオフを改善することがトレンチゲート型IGBTの課題である。
特許文献1にはゲート絶縁膜の信頼性向上の課題に対し、例えば図16に示されるように、突出したp層を設けることでトレンチ下部周辺の電界を緩和することが記載されている。しかしながら、電界を緩和することによりセル間の電流集中が発生する問題、及びその対策方法については記載されていない。閾値電圧のばらつきと、その閾値電圧ばらつきに起因する電流集中を防止する手法については記載されているが、前述のような電界ばらつきに起因するセル間電流集中を防止する手法については記載されていない。
また、前述のような電界の不均一による複数セルからの電流集中は、オン状態でチップ内部に基板より高濃度の電子と正孔を蓄積し、ターンオフする際に蓄積した少数キャリア(正孔)が集中するために初めて顕在化する問題である。従って、IGBTを含む伝導度変調を利用したバイポーラデバイス特有の問題であり、ユニポーラデバイスでは本現象は発生しない。例えばトレンチ型パワーMOSFETでは電界の不均一による電子注入の不均一は発生し得るが、複数セルから少数キャリア(正孔)が集中し、破壊に至ることは無い。従って、特許文献2に記載されているアバランシェ耐量向上の方法とは対象とする破壊に至る原理が異なる。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、例えば、コレクタ電極と、前記コレクタ電極の表面に形成された第1導電型(例えばp型)の第1半導体層と、前記第1半導体層の前記コレクタ電極が形成された側とは反対側に形成された第2導電型(例えばn型)の半導体基板と、前記半導体基板の前記第1半導体層が形成された側とは反対側に形成されたエミッタ電極と、前記エミッタ電極と前記半導体基板との間に形成されたトレンチと、前記トレンチの内側に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極と前記エミッタ電極との間に形成された絶縁層と、前記トレンチに形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層に接して形成され、かつ、前記半導体基板より不純物濃度の高い第2導電型の第2半導体層と、前記エミッタ電極の前記半導体基板側の表面に接して形成され、かつ、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第3半導体層と、前記ゲート絶縁層に接し、かつ、前記第2半導体層の前記半導体基板側に形成され、かつ、前記第3半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第4半導体層と、前記第3半導体層の前記半導体基板側の表面に接し、かつ、前記第4半導体層より前記半導体基板側に突出して形成される、キャリア濃度が前記第3半導体層より低い、第1導電型の第8半導体層と、前記第半導体層の前記コレクタ電極側表面に接して形成され、かつ、不純物濃度が前記半導体基板より高く前記第2半導体層より低い第2導電型の第5半導体層とを有し、前記第5半導体層と前記第8半導体層とのpn接合界面に角部が形成される絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを複数セル備えて構成されることを特徴とする。
また、本発明の電力変換装置は、例えば、一対の入力端子と、該入力端子間に接続され、複数の半導体スイッチング素子が直列接続される複数の直列接続回路と、該複数の直列接続回路の各直列接続点に接続される複数の出力端子とを備え、前記複数の半導体スイッチング素子がオン・オフすることにより電力の変換を行う電力変換装置であって、前記複数の半導体スイッチング素子の各々が上記の半導体装置であることを特徴とする。
本発明によれば、半導体装置及びそれを用いた電力変換装置において、ターンオフ時の破壊耐量を向上させるとともに、ゲート絶縁膜の信頼性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態である実施例1に係る半導体装置1000の一例を示す装置断面図である。 本発明の実施例1の第1の変形例に係る半導体装置1001の一例を示す装置断面図である。 本発明の実施例1の第2の変形例に係る半導体装置1002の一例を示す装置断面図である。 本発明の実施例1の第3の変形例に係る半導体装置1003の一例を示す装置断面図である。 本発明の第2の実施形態である実施例2に係る半導体装置2000の一例を示す装置断面図である。 本発明の実施例2の第1の変形例に係る半導体装置2001の一例を示す装置断面図である。 図6の半導体装置2001のAA’断面におけるキャリア濃度分布の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態である実施例3に係る半導体装置3000の一例を示す装置断面図である。 本発明の第4の実施形態である実施例4に係る半導体装置4000の一例を示す装置断面図である。 本発明の第5実施形態である実施例5に係る電力変換装置5000の回路構成の一例を示す図である。 第1の参考比較例としての従来の半導体装置(IGBTチップ)であって、トレンチ下部周辺の電界強度が弱い半導体装置の断面図である。 第2の参考比較例としての従来の半導体装置(IGBTチップ)であって、トレンチ下部周辺の電界強度が強い半導体装置の断面図である。 ターンオフ時の最大遮断電流と、図12の従来の半導体装置のpウェル−トレンチ間距離L1との関係を測定した結果を示す図である。 図11に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ターンオフ波形を示す図である。 図11に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲートがオン状態にある導通時の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図11に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧より大きい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図11に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧以下である状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図11に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧より小さい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図11に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、寄生サイリスタがラッチアップして絶縁破壊に至った時の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図12に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ターンオフ波形(正常波形)を示す図である。 図12に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲートがオン状態にある導通時の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図12に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧より大きい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 図12に示される従来の半導体装置(IGBTチップ)のターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧以下である状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を示す装置断面図である。 インパクトイオン化係数の電界依存性を示す図である。 本発明の実施例1に係るIGBTのターンオフ中の模式図であって、ターンオフ波形(正常波形)を示す図である。 本発明の実施例1に係るIGBTのターンオフ中の模式図であって、ゲートがオン状態にある導通時の半導体装置(IGBTチップ)内部の様子を示す装置断面図である。 本発明の実施例1に係るIGBTのターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧より大きい状態にあるターンオフ中の半導体装置(IGBTチップ)内部の様子を示す装置断面図である。 本発明の実施例1に係るIGBTのターンオフ中の模式図であって、ゲート電圧が閾値電圧以下である状態にあるターンオフ中の半導体装置(IGBTチップ)内部の様子を示す装置断面図である。
本発明の半導体装置は、例えば、コレクタ電極と、前記コレクタ電極の表面に形成された第1導電型(例えばp型)の第1半導体層(pコレクタ層)と、前記第1半導体層の前記コレクタ電極が形成された側とは反対側に形成された第2導電型(例えばn型)の半導体基板(n-基板)と、前記半導体基板の前記第1半導体層が形成された側とは反対側に形成されたエミッタ電極と、前記エミッタ電極と前記半導体基板との間に形成されたトレンチと、前記トレンチの内側に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極と前記エミッタ電極との間に形成された絶縁層と、前記トレンチに形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層に接して形成され、かつ、前記半導体基板より不純物濃度の高い第2導電型の第2半導体層(n+ソース)と、前記エミッタ電極の前記半導体基板側の表面に接して形成され、かつ、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第3半導体層(p+コンタクト層)と、前記ゲート絶縁層に接し、かつ、前記第2半導体層の前記半導体基板側に形成され、かつ、前記第3半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第4半導体層(pベース層)と、前記第4半導体層の前記コレクタ電極側表面の中央部に接して形成され、かつ、不純物濃度が前記半導体基板より高く前記第2半導体層より低い第2導電型の第5半導体層(n電界集中層)とを有する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを複数セル備えて構成されることを特徴とする。
上記の構成において、前記第4半導体層の幅は、セル内の前記第4半導体層以外の領域の幅より小さくなるように構成してもよい。
また、上記の構成において、前記絶縁層の前記半導体基板側の表面に第1導電型の第6半導体層(pウェル113)が形成されるように構成してもよい。その場合、前記第6半導体層の深さは前記第4半導体層の深さとほぼ等しくするのが好適であり、また、前記半導体基板は、前記第6半導体層と前記ゲート絶縁層とで挟まれた部分を有するように構成するのが好適である。
また、上記の構成において、前記第1半導体層と前記半導体基板との間に第2導電型の第7半導体層(nバッファ層114)が形成されるように構成してもよい。
また、上記の構成において、前記第5半導体層は前記第3半導体層の前記半導体基板側の表面に接して形成されるように構成してもよい。
また、上記の構成において、前記第3半導体層と前記第5半導体層との間に、前記第4半導体層より前記半導体基板側に突出し、かつ、キャリア濃度が前記第3半導体層より低い、第1導電型の第8半導体層(p凸部)が形成されるように構成してもよい。その場合、前記第8半導体層は、複数段の第1導電型の半導体層を含んで構成されるのが好適であり、また、前記第8半導体層のピーク濃度は2×1019cm-3以下とするのが好適である。
また、上記の構成において、前記第5半導体層と同じかそれ以下のキャリア濃度を持つ第2導電型の第9半導体層(バリア層)が、前記第4半導体層の前記半導体基板側の表面と前記ゲート絶縁層とに接して形成されるように構成してもよい。
また、上記の構成において、前記トレンチの内側には前記ゲート電極に加え更にフィールドプレートが形成されるように構成してもよい。その場合、前記ゲート電極はサイドウォール型ゲート電極とするのが好適であり、また、前記サイドウォール型ゲート電極と前記フィールドプレートとの間に前記ゲート絶縁層より厚い第1層間絶縁層が形成されるのが好適であり、また、前記フィールドプレートの前記半導体基板側の表面に接して第2層間絶縁層が形成され、その第2層間絶縁層の一部が前記ゲート絶縁層より厚く形成されるのが好適である。
また、上記の構成において、前記エミッタ電極と電気的に接続されている前記第2半導体層および前記第3半導体層の一部に、前記トレンチより浅いコンタクト溝が形成されるように構成してもよい。
また、上記の構成において、前記第5半導体層のキャリア濃度は、深さ方向に積分した場合の単位面積当たりの値が1×1012cm-2以上となるように構成するのが好適である。
一方、本発明の電力変換装置は、例えば、一対の入力端子と、該入力端子間に接続され、複数の半導体スイッチング素子が直列接続される複数の直列接続回路と、該複数の直列接続回路の各直列接続点に接続される複数の出力端子とを備え、前記複数の半導体スイッチング素子がオン・オフすることにより電力の変換を行う電力変換装置であって、前記複数の半導体スイッチング素子の各々が、上記の半導体装置であることを特徴とする。
以下、本発明の半導体装置及びそれを用いた電力変換装置の実施形態を、各実施例として、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態である実施例1に係る半導体装置1000の断面構成図である。実施例1のIGBTは、コレクタ電極101、pコレクタ層102(第1半導体層)、n-基板103(半導体基板)、エミッタ電極104、トレンチ105、ゲート電極106、絶縁層107、ゲート絶縁層108、n+ソース109(第2半導体層)、p+コンタクト層110(第3半導体層)、pベース層111(第4半導体層)、n電界集中層112(第5半導体層)、pウェル113(第6半導体層)を有する。
図1に示されるように、pコレクタ層102はn-基板103の一方の表面に形成されている。コレクタ電極101はpコレクタ層102の表面上に形成されている。
トレンチ105は、pコレクタ層102とは反対側のn-基板103の表面に形成されている。ゲート絶縁層108はトレンチ105の内壁に沿って形成されている。ゲート電極106はゲート絶縁層108の表面上に形成されている。
pベース層111はn-基板103の表面に選択的に形成され、ゲート絶縁層108に接している。n+ソース109は、pベース層111の表面の一部に選択的に形成され、ゲート絶縁層108に接している。p+コンタクト層110はpベース層111の表面上に形成されている。エミッタ電極104はp+コンタクト層110とn+ソース109の表面上に形成されている。絶縁層107はゲート電極106とエミッタ電極104の間に形成されている。pウェル113はn-基板103の表面に選択的に形成され、少なくとも一部の領域が絶縁層107に覆われている。
実施例1の特徴はpベース層111の下側表面の中央付近に、トレンチ下部周辺のn-基板103よりキャリア濃度の高いn電界集中層112が形成されていることである。その効果はゲート絶縁膜の信頼性低下を抑止しながら、ターンオフ時の遮断耐量が向上することである。その原理の詳細は以下に記される。
図17a〜図17dは実施例1のターンオフ中の模式図を示す。図17aはターンオフ波形(正常波形)を、図17bはゲートがオン状態にある導通時の半導体装置内部の様子を、図17cはゲート電圧が閾値電圧より大きい状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、図17dはゲート電圧が閾値電圧以下である状態にあるターンオフ中の半導体装置内部の様子を、それぞれ示す。オン状態、及びゲート電圧が閾値電圧より大きい期間においては図14b〜図14cに示される従来の構造と同様である。ゲート電圧が閾値電圧以下の期間においては、図14d〜図14fと異なり、n電界集中層のキャリア濃度がトレンチ下部周辺の濃度より高いため、pベース層111とn電界集中層112から形成されるpn接合に電界が集中する。これにより、図16に示す高電界領域の電界がpn接合で発生し、イオン化率αの電界ばらつきに対する感度が小さくなるために、各セル毎のインパクトイオン化による電子注入が比較的均等に発生する。そのため、複数セルからの電流集中を防止でき、遮断耐量を向上することができる。このような高電界を発生させるn電界集中層112のキャリア濃度はピーク値で5E15cm-3以上、ピーク濃度付近の断面を深さ方向に積分した場合の単位面積当たりのキャリア濃度の値は1E12cm-2以上が望ましい。更に望ましくはピークキャリア濃度1E16〜1E17cm-3、深さ方向に積分した面積当たりのキャリア濃度で2E12〜5E12cm-2である。
更に実施例1の構造は図15に示されるような構造とは異なり、高電界が発生する領域がトレンチ下部周辺ではなくpn接合であるため、ゲート絶縁層108の信頼性の低下を防止することができる。
実施例1の1セル内の構成に関し、図1に示されるように、pベース層111の幅aと、残りの領域すなわち1セル内におけるpベース層111以外の領域の幅bとが、a<bの関係(前者が後者より小さいという関係)を満たしていることが望ましい。典型的にはa:b=1:3〜1:40である。このように、エミッタ開口部の幅を狭くすることによりオン状態でのトレンチゲートを介した電子の注入効率を高くすることができ、オン電圧を低減することができる。
また、実施例1の1セル内の構成に関し、図1に示されるように、絶縁層107の下、すなわち絶縁層107のn-基板103側の表面にはpウェル113を形成してもよい。
図2は実施例1の第1の変形例である変形例1の半導体装置1001の装置断面を示す。実施例1のpウェル113は、図2に示されるように、その深さがpベース層111の深さとほぼ等しくなるように構成してもよい。このような構成とすることで、pウェルとpベース層を同じ工程(イオン注入)で形成することができ、低コスト化することができる。
図3は実施例1の第2の変形例である変形例2の半導体装置1002の装置断面を示す。実施例1のpウェル113は、図3に示されるように、トレンチから離れていてもよい。すなわち、n-基板103の一部がpウェル113とゲート絶縁層108と間にある(n-基板103がpウェル113とゲート絶縁層108とで挟まれた部分を有する)ように構成してもよい。このような構成により、対アームのダイオードのリカバリー時に過電圧が低減する効果がある。その原理の詳細は特許文献3に記載されている。
実施例1においては、図1に示されるように、pコレクタ層102とn-基板103との間にnバッファ層114(第7半導体層)が形成されていてもよい。nバッファ層114により、ブロッキング時(コレクタ−エミッタ間電圧印加時)にpコレクタ層102からの正孔注入効率が低減されるため、リーク電流を低減することができる。
図4は実施例1の第3の変形例である変形例3の半導体装置1003の装置断面を示す。実施例1のn電界集中層112は、図4に示されるように、p+コンタクト層110の下に接して形成されていてもよい。すなわち、n電界集中層112がp+コンタクト層110のn-基板103側の表面に接して形成される構成としてもよい。このような構成とすることで、n電界集中層112形成時にイオン注入のエネルギーを低減することができ、1工程当りの時間短縮により低コスト化することができる。更に、pベース層111のn電界集中層112と接している側のコーナー部の曲率が大きくなるため、電界がより強くなり、複数セルからの電流集中を防止しやすくなる効果もある。
図には示されていないが、実施例1のpウェル113はトレンチ下部の一部を覆っていてもよい。このような構成により、トレンチ下部周辺の電界を図1に示される構造より緩和し、ゲート絶縁層の信頼性を更に向上する効果がある。
図5は本発明の第2の実施形態である実施例2に係る半導体装置2000の断面構成図である。実施例2の特徴は、p+コンタクト層110とn電界集中層112との間に、pベース層111より下に突出したp凸部201が形成されることであり、その点において実施例2は実施例1と異なるが、その他の点においては実施例1と同様である。特に、実施例1の図1〜図4で既に説明した部分と同一の参照符号によって示される部分は、実施例2の図5においても実施例1の当該各部分と同様である。
本実施例によれば、p凸部201によりトレンチ下部周辺の電界が緩和されるため、ゲート絶縁層108の信頼性が向上する効果がある。更に、下に突出したp凸部201により、n電界集中層112とのpn接合界面に角部が形成される。そのため、図1に示される実施例1のように、平坦なpベース層111の下にn電界集中層112を形成した場合に比べてpn接合の電界が強くなり、複数セルからの電流集中をより防止しやすくなる効果がある。
p凸部201のキャリア濃度はp+コンタクト層110より低いことが望ましい。p凸部201のキャリア濃度が増加すると、p凸部201の過剰な低抵抗化によってIGBTオン状態においてp凸部201近傍の正孔がエミッタ電極に排出され、キャリアの蓄積が低下し、オン電圧が増加してしまう。p凸部201のキャリア濃度をp+コンタクト層110より低く形成することにより、上記のようなオン電圧の増加を抑えることができる。p凸部201のピークキャリア濃度は2E19cm-3以下であることが望ましい。更に望ましくは5E17cm-3〜5E18cm-3である。
図6は実施例2の一変形例である半導体装置2001の断面図を示す図である。実施例2のp凸部は図6の参照符号202で示されるように、複数段のp層を含んで構成されてもよい。図7は図6のAA’断面のキャリア濃度の模式図を示す。p凸部が複数段のp層を含んで構成された場合、p層のコブが複数形成される。
図8は本発明の第3の実施形態である実施例3に係る半導体装置3000の断面構成図である。実施例3の特徴は、n電界集中層112と同じかそれ以下キャリア濃度を持つn型のバリア層301が、pベース層111の下表面とゲート絶縁層108に接して形成されることであり、その点において実施例3は実施例1と異なるが、その他の点においては実施例1と同様である。特に、実施例1の図1〜図4で既に説明した部分と同一の参照符号によって示される部分は、実施例3の図8においても実施例1の当該各部分と同様である。
本実施例によれば、バリア層301は、コレクタ電極101からエミッタ電極104に向かって流れる正孔電流に対して電気的な障壁としてはたらくため、バリア層301近傍での正孔濃度が増加し、オン電圧が低減する効果がある。
図9は本発明の第4の実施形態である実施例4に係る半導体装置4000の断面構成図である。実施例4の特徴は、幅広のトレンチ401の内側にサイドウォールゲート402とフィールドプレート403とが形成されていることであり、その点において実施例4は実施例1と異なるが、その他の点においては実施例1と同様である。特に、実施例1の図1〜図4で既に説明した部分と同一の参照符号によって示される部分は、実施例4の図9においても実施例1の当該各部分と同様である。
サイドウォールゲート402とフィールドプレート403は、通常はポリシリコンで形成される。サイドウォールゲート402の片側はゲート絶縁層108より厚い第1層間絶縁層404に覆われている。すなわち、幅広トレンチ401内に形成されたサイドウォール型ゲート電極402とフィールドプレート403との間にゲート絶縁層108より厚い第1層間絶縁層404が形成されている。
そのため、本実施例によれば、例えば図1に示されるような通常のトレンチゲートに比べて帰還容量が低減し、高速化により損失が低減する効果がある。更に、フィールドプレート403がサイドウォールゲート下部周辺の電界を緩和するため、ゲート絶縁層108の信頼性を向上する効果がある。更に、ターンオン時のdV/dtの制御性を向上する効果がある(原理の詳細は特許文献4に記載されている)。
実施例4は図9に示されるように、フィールドプレート403の下、すなわちフィールドプレート403のn-基板103側の表面に接して形成される第2層間絶縁層405の一部がゲート絶縁層108より厚くなっていてもよい。このような構成により、第2層間絶縁層405に印加される電界強度が緩和され、信頼性が向上する効果がある。
実施例4は図9に示されるように、エミッタ電極104と電気的に接続されているn+ソース109とp+コンタクト層110の一部にコンタクト溝406が形成されていてもよい。
実施例4のフィールドプレート403は、電気的にエミッタ電極と接続されていてもよいし、ゲート電極と接続されていてもよい。
図10は上述した各実施例に係るIGBTを用いた電力変換装置5000の回路構成の一例を示す図である。501はゲート駆動回路、502はIGBT、503はダイオード、504,505は入力端子、506から508は出力端子であり、インバータ回路に本実施例1から4で説明したIGBTを適用して電力変換装置を構成している。
上述した各実施例で説明したIGBTを電力変換装置に適用することで、電力変換装置の低損失化と高信頼化が実現できる。
尚、本実施例ではインバータ回路について説明したが、コンバータやチョッパ等のその他の電力変換装置についても同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、上述したキャリア濃度や電極材料は一例であり、必ずしもこれに限定されるものではない。また、上述した各実施例では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明は、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としても同様に成り立つ。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、電気配線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての電気配線を示しているとは限らない。
1000 実施例1の半導体装置
101 コレクタ電極
102 pコレクタ層(第1半導体層)
103 n-基板(半導体基板)
104 エミッタ電極
105 トレンチ
106 ゲート電極
107 絶縁層
108 ゲート絶縁層
109 n+ソース(第2半導体層)
110 p+コンタクト層(第3半導体層)
111 pベース層(第4半導体層)
112 n電界集中層(第5半導体層)
113 pウェル(第6半導体層)
114 nバッファ層(第7半導体層)
1001 実施例1の変形例1の半導体装置
1002 実施例1の変形例2の半導体装置
1003 実施例1の変形例3の半導体装置
2000 実施例2の半導体装置
201、202 p凸部(第8半導体層)
3000 実施例3の半導体装置
301 バリア
4000 実施例4の半導体装置
401 幅広トレンチ
402 サイドウォールゲート
403 フィールドプレート
404 第1層間絶縁層
405 第2層間絶縁層
406 コンタクト溝
5000 実施例5の電力変換装置
501 ゲート駆動回路
502 IGBT
503 ダイオード
504、505 入力端子
506、507、508 出力端子

Claims (14)

  1. コレクタ電極と、
    前記コレクタ電極の表面に形成された第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層の前記コレクタ電極が形成された側とは反対側に形成された第2導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1半導体層が形成された側とは反対側に形成されたエミッタ電極と、
    前記エミッタ電極と前記半導体基板との間に形成されたトレンチと、
    前記トレンチの内側に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極と前記エミッタ電極との間に形成された絶縁層と、
    前記トレンチに形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層に接して形成され、かつ、前記半導体基板より不純物濃度の高い第2導電型の第2半導体層と、
    前記エミッタ電極の前記半導体基板側の表面に接して形成され、かつ、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第3半導体層と、
    前記ゲート絶縁層に接し、かつ、前記第2半導体層の前記半導体基板側に形成され、かつ、前記第3半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第4半導体層と、
    前記第3半導体層の前記半導体基板側の表面に接し、かつ、前記第4半導体層より前記半導体基板側に突出して形成される、キャリア濃度が前記第3半導体層より低い、第1導電型の第8半導体層と、
    前記第半導体層の前記コレクタ電極側表面に接して形成され、かつ、不純物濃度が前記半導体基板より高く前記第2半導体層より低い第2導電型の第5半導体層と
    を有し、
    前記第5半導体層と前記第8半導体層とのpn接合界面に角部が形成され
    絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを複数セル備えて構成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第4半導体層の幅は、セル内の前記第4半導体層以外の領域の幅より小さい
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記絶縁層の前記半導体基板側の表面に接して第1導電型の第6半導体層が形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記第6半導体層の深さは前記第4半導体層の深さとほぼ等しい
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板は、前記第6半導体層と前記ゲート絶縁層とで挟まれた部分を有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体層と前記半導体基板との間に第2導電型の第7半導体層が形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第半導体層は、複数段の第1導電型の半導体層を含んで構成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第半導体層のピーク濃度は2×10 19 cm -3 以下であ
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第半導体層と同じかそれ以下のキャリア濃度を持つ第2導電型の第9半導体層が、前記第4半導体層の前記半導体基板側の表面と前記ゲート絶縁層とに接して形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記トレンチの内側には更にフィールドプレートが形成され、
    前記ゲート電極はサイドウォール型ゲート電極であり、
    前記サイドウォール型ゲート電極と前記フィールドプレートとの間に前記ゲート絶縁層より厚い第1層間絶縁層が形成され
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項10に記載の半導体装置において、
    前記フィールドプレートの前記半導体基板側の表面に接して第2層間絶縁層が形成され、
    前記第2層間絶縁層の一部は前記ゲート絶縁層より厚く形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記エミッタ電極と電気的に接続されている前記第2半導体層および前記第3半導体層の一部に、前記トレンチより浅いコンタクト溝が形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第5半導体層のキャリア濃度は、深さ方向に積分した場合の単位面積当たりの値が1×10 12 cm -2 以上であ
    ことを特徴とする半導体装置。
  14. 一対の入力端子と、
    該入力端子間に接続され、複数の半導体スイッチング素子が直列接続される複数の直列接続回路と、
    該複数の直列接続回路の各直列接続点に接続される複数の出力端子と
    を備え、前記複数の半導体スイッチング素子がオン・オフすることにより電力の変換を行う電力変換装置であって、
    前記複数の半導体スイッチング素子の各々が、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置であ
    ことを特徴とする電力変換装置。
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