JP6295933B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の貯湯式給湯機を備えた貯湯式給湯システムに関する。
従来技術として、例えば特許文献1に記載された貯湯式給湯システムが知られている。従来技術のシステムは、1つのリモコン等からなる上位の制御部が複数の貯湯式給湯機に対して通信を行うことにより、各給湯機の機能の操作、設定の変更等を実行する。このような給湯システムでは、上位の制御部の故障または通信の異常等が生じた状態において、ユーザにより給湯温度が高温に変更された場合に、上位の制御部により設定を変更できず、高温の湯が給湯されるという問題があった。このため、従来技術では、上位の制御部の故障、通信の異常等が生じた場合に、下位の制御部が設定温度を適温に変更して、変更した情報を各給湯機に送信するようにしている。
特開2012−32042号公報
上述した従来技術では、上位の制御部の故障、通信の異常等が生じた場合に、下位の制御部が設定温度を自動的に適温に変更して各給湯機にデータを送信することにより、各給湯機の設定を変更する。しかしながら、従来技術の制御では、通信異常が発生した場合に、システム全体として正常時の給湯温度を可能な限り維持することについて十分に考慮されておらず、通信異常時にユーザの利便性が低下するという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、通信異常が生じた場合でも、給湯時の安全性を確保しつつ、ユーザの希望に近い給湯温度を実現することができ、利便性が高い貯湯式給湯システムを提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯システムは、目標給湯温度を設定することが可能なリモコンと、リモコンと接続された少なくとも1つの貯湯式給湯機により構成され、目標給湯温度を含む情報をリモコンから受信して当該情報を他の貯湯式給湯機に送信する制御部を備えたメイン給湯機と、他の貯湯式給湯機により構成され、メイン給湯機の制御部から受信した情報に基いて作動する制御部を備えた1つまたは複数のサブ給湯機と、メイン給湯機及びサブ給湯機から給湯される湯水を1つの流路に合流させて給湯対象に供給する給湯回路と、を備え、サブ給湯機の制御部は、メイン給湯機から情報を受信できない通信異常が発生した場合に、当該サブ給湯機の個別給湯温度の目標値をリモコンにより設定されていた目標給湯温度から予め設定された異常対応給湯温度に変更する第1の異常対応手段を備え、メイン給湯機の制御部は、少なくとも1つのサブ給湯機が情報を受信できない通信異常が発生した場合に、給湯回路の出口側での給湯温度が目標給湯温度に近づくように、異常対応給湯温度に応じてメイン給湯機の個別給湯温度を制御する第2の異常対応手段を備えるものである。
本発明によれば、システムの通信異常が生じた場合に、該当するサブ給湯機とメイン給湯機の給湯温度をそれぞれ適切に変更することができる。これにより、給湯時の安全性を確保しつつ、システム全体としてユーザの希望に近い温度で給湯を行うことができ、利便性が高い貯湯式給湯システムを実現することができる。
本発明の実施の形態1による貯湯式給湯システムを示す構成図である。 貯湯式給湯システムのメイン給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1において、サブ給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、メイン給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、メイン給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、メイン給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合わせ可能な構成のあらゆる組合わせを含むものである。
実施の形態1.
まず、図1から図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1による貯湯式給湯システムを示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯システムは、複数の貯湯式給湯機1A,1B,1C,1Dと、リモコン5とを備えている。なお、以下の説明では、貯湯式給湯機のことを、単に「給湯機」と表記する場合がある。また、図1では、4台の給湯機1A〜1Dを例示したが、本発明はこれに限らず、2台から3台、及び4台以上の給湯機を備えた貯湯式給湯システムに適用されるものである。
給湯機1A〜1Dは、シャワー、カラン等の給湯対象(図示せず)に対して温水を供給するものである。本実施の形態では、給湯機1Aがメイン給湯機を構成し、他の給湯機1B〜1Dがサブ給湯機を構成する場合を例示している。このため、以下の説明では、「メイン給湯機1A」、「サブ給湯機1B〜1D」と表記する場合がある。メイン給湯機1Aは、タンクユニット2A、ヒートポンプユニット3A及び制御装置4Aを備えている。また、サブ給湯機1Bは、タンクユニット2B、ヒートポンプユニット3B及び制御装置4Bを備えている。これと同様に、給湯機1Cは、タンクユニット2C、ヒートポンプユニット3C及び制御装置4Cを備え、給湯機1Dは、タンクユニット2D、ヒートポンプユニット3D及び制御装置4Dを備えている。
タンクユニット2A,2B,2C,2Dは、貯湯タンクに貯えた温水を給湯対象に供給する機能を有し、それぞれ後述の給湯ヘッダ19に接続されている。ヒートポンプユニット3A,3B,3C,3Dは、それぞれタンクユニット2A,2B,2C,2Dから導入された低温水を加熱する(沸上げる)加熱手段であり、ヒートポンプサイクルにより構成されている。制御装置4A,4B,4C,4Dは、それぞれタンクユニット2A,2B,2C,2Dに搭載された制御部であり、リモコン5の操作内容等に基いて給湯機1A,1B,1C,1Dの運転状態を制御する。
リモコン5は、給湯機1A〜1Dに対して運転状態を変更したり、各種の設定値を変更するための操作を行うものである。リモコン5は、リモコン通信線6を介してメイン給湯機1Aの制御装置4Aと接続され、制御装置4Aとデータ通信を行うように構成されている。また、各給湯機の制御装置4A,4B,4C,4Dは、タンクユニット通信線7を介して互いに接続され、相互にデータ通信を行うように構成されている。ユーザは、リモコン5を操作することにより、給湯対象に供給される温水を所望の温度に調整することができる。
なお、本明細書では、給湯ヘッダ19から給湯対象に供給される温水の温度を「給湯温度」と表記し、当該給湯温度の目標値を「目標給湯温度」と表記する。また、個々の給湯機1A〜1Dから給湯ヘッダ19に供給される温水の温度を「個別給湯温度」と表記し、当該個別給湯温度の目標値を「個別目標給湯温度」と表記する。リモコン5は、ユーザにより目標給湯温度を設定するものである。
次に、図2を参照して、給湯機1A〜1Dの構成について説明する。図2は、メイン給湯機1Aを示す構成図である。メイン給湯機1Aのタンクユニット2Aは、貯湯タンク8、給水口9、第1給水配管9a、第2給水配管9b、第3給水配管9c、減圧弁10、給湯温度センサ11、ヒートポンプ往き配管13、ヒートポンプ戻り配管14、給湯混合弁15、第1湯水配管16a、第2湯水配管16b、給湯口17等を備えている。貯湯タンク8は、ヒートポンプユニット3Aにより加熱された高温水を貯留するものである。貯湯タンク8の下部には、低温水流入口8a及び低温水取出口8bが設けられ、貯湯タンク8の上部には、高温水流入口8c及び高温水取出口8dが設けられている。
給水口9は、市水等の水源に接続されるもので、給水口9には、第1給水配管9aが接続されている。第1給水配管9aには、減圧弁10を介して第2給水配管9b及び第3給水配管9cが接続されている。第2給水配管9bは、減圧弁10により規定の圧力に調整された低温水を貯湯タンク8の低温水流入口8aに導入する。貯湯タンク8の低温水取出口8bは、ヒートポンプ往き配管13を介してヒートポンプユニット3Aの流入側に接続され、ヒートポンプユニット3Aの流出側は、ヒートポンプ戻り配管14を介して貯湯タンク8の高温水流入口8cに接続されている。
給湯機の沸上げ運転時には、貯湯タンク8の低温水取出口8bからヒートポンプ往き配管13に取出された低温水がヒートポンプユニット3Aにより加熱されて高温水となり、この高温水は、ヒートポンプ戻り配管14を介して貯湯タンク8の高温水流入口8cに流入する。これにより、貯湯タンク8には、上部側ほど水温が高くなるように温水が貯留される。なお、貯湯タンク8の表面には、図示しない複数の温度センサが異なる高さ位置に取付けられている。制御装置4Aは、これらの温度センサの出力に基いて貯湯タンク8内の残湯量を検出し、残湯量等に基いて沸上げ運転の開始及び停止等を制御する。
一方、給湯混合弁15は、貯湯タンク8の高温水取出口8dから第1湯水配管16aに取出された高温水と、減圧弁10から第3給水配管9cに供給される低温水とを混合しつつ、両者の流量比を調整することにより、所望温度の温水(中温水)を生成するものである。給湯混合弁15により生成された中温水は、第2湯水配管16bを介して給湯口17に供給される。第2湯水配管16bには、給湯口17から給湯ヘッダ19に供給される温水の温度(個別給湯温度)を検出する給湯温度センサ11が設けられている。制御装置4Aは、給湯温度センサ11の検出結果に基いて給湯混合弁15を制御することにより、個別給湯温度が個別目標給湯温度と一致するように、当該個別給湯温度を調整する。なお、給湯混合弁15を含めて、タンクユニット2A及びヒートポンプユニット3Aに搭載された各種の弁類、ポンプ類等の作動は、制御装置4Aにより制御される。
図2では、メイン給湯機1Aの構成を例に挙げて説明したが、サブ給湯機1B〜1Dも、リモコン5と直接接続されていない点を除いて、メイン給湯機1Aと同様に構成されている。また、個々の給湯機1A,1B,1C,1Dの給湯口17は、図2に示すように、それぞれ給湯配管18A,18B,18C,18Dを介して給湯ヘッダ19に接続されている。給湯ヘッダ19は、メイン給湯機1A及びサブ給湯機1B〜1Dから給湯される湯水を1つの流路に合流させて給湯対象に供給するもので、本実施の形態の給湯回路を構成している。給湯ヘッダ19は、給湯対象に接続される給湯口19aを備えている。
(給湯温度制御)
次に、上述した貯湯式給湯システムの給湯温度制御について説明する。まず、ユーザによりリモコン5が操作され、目標給湯温度が設定されると、リモコン5は、目標給湯温度を含む情報をリモコン通信線6からメイン給湯機1Aの制御装置4Aに送信する。制御装置4Aは、リモコン5から受信した情報を記憶すると共に、当該情報をタンクユニット通信線7からサブ給湯機1B〜1Dの制御装置4B〜4Dに送信する。この結果、リモコン5により設定された目標給湯温度は、個々の給湯機1A〜1Dにおける個別目標給湯温度として、全ての給湯機1A〜1Dに共有される。
この状態で、ユーザにより給湯操作が行われると、個々の給湯機1A〜1Dにおいて、制御装置4A〜4Dにより個別目標給湯温度と一致するように温度が調整された中温水が生成され、これらの中温水は、給湯配管18A〜18D及び給湯ヘッダ19を介して給湯対象に供給される。これにより、ユーザは、リモコン5の設定内容に応じた所望の湯温で給湯を受けることができる。このように、給湯温度制御では、制御装置4A〜4D間の通信状態が正常であれば、リモコン5の設定情報がメイン給湯機1Aの制御装置4Aに受信され、この設定情報がサブ給湯機1B〜1Dの制御装置4B〜4Dに送信されることにより、システム全体としての給湯温度を制御する。
(通信異常時の制御)
貯湯式給湯システムの作動時には、故障、断線等により給湯機1A〜1D間の通信が不能となる通信異常が発生する可能性がある。具体例を挙げると、例えばメイン給湯機1Aとサブ給湯機1Bとの間で通信異常が発生した場合には、制御装置4A,4B間でデータの送受信ができなくなる。この状態で、例えばリモコン5により目標給湯温度の設定が変更されると、サブ給湯機1Bは、設定変更に関する情報を受信できないので、ユーザの意図に反した動作(例えば、変更前の高い目標給湯温度に合わせて個別給湯温度を制御する等の動作)を行う可能性がある。
このため、本実施の形態では、個々の制御装置4A〜4Dが給湯機1A〜1D間の通信状態に応じて個別目標給湯温度を設定することで、通信異常が発生した場合でも、ユーザの意図に合わせた給湯動作を実施し、ユーザの使い勝手を向上させる制御(以下、異常対応制御と表記する)を採用している。以下、この異常対応制御について説明する。
(サブ給湯機の異常対応制御)
まず、図3を参照して、サブ給湯機1B〜1Dの異常対応制御について説明する。図3は、本発明の実施の形態1において、サブ給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。この図に示す異常対応制御は、サブ給湯機1B〜1Dの制御装置4B〜4Dによりそれぞれ個別に実行される。図3に示すルーチンでは、まず、ステップS1において、メイン給湯機1Aの制御装置4Aから情報が受信できない通信異常が発生したか否かを判定する。ステップS1の判定が成立した場合には、通信異常に対応するためにステップS2に移行する。また、ステップS1の判定が不成立の場合には、継続的な通信異常が発生していないので、正常な通信状態であると判定し、ステップS4に移行する。
ステップS2では、通信異常が発生してから、予め設定された規定の時間が経過したか否かを判定する。ここで、規定の時間とは、例えば通信の一時的な不良等を除外して通信異常が継続的に発生したことを判定するのに必要な時間である。ステップS2の判定が成立した場合には、通信異常が規定の時間にわたって継続しているので、ステップS3に移行する。ステップS3では、サブ給湯機の個別目標給湯温度を、リモコン5により設定されていた目標給湯温度(リモコン設定温度)Trから、予め設定された異常対応給湯温度Tsに変更し、本ルーチンを終了する。ここで、異常対応給湯温度Tsは、例えば目標給湯温度の情報が不足した状態でも、安全な給湯動作が可能な温度に設定されるもので、目標給湯温度よりも低い中間温度(例えば、48℃程度)に設定するのが好ましい。
一方、ステップS4では、メイン給湯機から情報を受信可能な状態(正常な通信状態)が維持されているので、サブ給湯機の個別目標給湯温度をリモコン設定温度Tr(例えば、60℃程度)に設定し、本ルーチンを終了する。図3に示す制御によれば、サブ給湯機1B〜1Dのうちメイン給湯機1Aと通信可能なサブ給湯機の個別給湯温度は、リモコン設定温度Trと一致するように制御される。また、メイン給湯機1Aと通信不能なサブ給湯機の個別給湯温度は、異常対応給湯温度Tsと一致するように制御される。
(メイン給湯機の異常対応制御)
次に、図4を参照して、メイン給湯機1Aの異常対応制御について説明する。図4は、本発明の実施の形態1において、メイン給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。この図に示す異常対応制御は、メイン給湯機1Aの制御装置4Aにより実行される。図4に示すルーチンでは、まず、ステップS6において、サブ給湯機1B〜1Dのうち制御装置4B〜4Dから通信信号が受信できないサブ給湯機が存在するか否かを判定する。この通信信号は、例えばサブ給湯機1B〜1Dからメイン給湯機1Aに各種の情報を送信するための信号であってもよいし、メイン給湯機1Aにより通信状態を確認するための専用の信号であってもよい。ステップS6の判定が成立した場合には、通信異常に対応するためにステップS7に移行する。また、ステップS6の判定が不成立の場合には、全てのサブ給湯機1B〜1Dにおいて、継続的な通信異常が発生していないので、正常な通信状態であると判定し、ステップS9に移行する。
ステップS7では、通信異常が発生してから規定の時間が経過したか否かを判定する。なお、規定の時間は、図3で説明した規定の時間と同様の考え方に基いて設定されるものである。ステップS7の判定が成立した場合には、継続的な通信異常が発生しているものと判定し、ステップS8に移行する。ステップS8では、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度を、前述のリモコン設定温度Trから、予め設定された補正温度Taに変更し、本ルーチンを終了する。
ここで、補正温度Taは、通信不能となったサブ給湯機の個別目標給湯温度が異常対応給湯温度Tsに設定される影響を補正するための温度であり、目標給湯温度よりも高い温度に設定される。また、補正温度Taは、異常対応給湯温度Tsと、リモコン5により設定された目標給湯温度とに基いて可変に設定する構成としてもよい。補正温度Taの設定方法の一例を挙げると、例えば目標給湯温度が60℃に設定された状態において、サブ給湯機1Bが通信不能となり、サブ給湯機1Bの個別目標給湯温度が異常対応給湯温度Ts(48℃)に設定された場合には、補正温度Taを63℃に設定するのが好ましい。これにより、通信異常が発生した場合でも、給湯ヘッダ19から給湯対象に供給される温水の給湯温度を、目標給湯温度に近づけることができる。
一方、ステップS9では、正常な通信状態が維持されているので、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度をリモコン設定温度Trに設定し、本ルーチンを終了する。図4に示す制御によれば、全てのサブ給湯機1B〜1Dがメイン給湯機1Aと通信可能である場合には、メイン給湯機1Aの個別給湯温度がリモコン設定温度Trと一致するように制御される。また、メイン給湯機1Aと通信不能なサブ給湯機が存在する場合には、異常対応給湯温度Tsに応じて、メイン給湯機1Aの個別給湯温度が補正温度Taと一致するように制御される。
以上詳述した通り、本実施の形態によれば、サブ給湯機1B〜1Dのうち通信異常が生じたサブ給湯機では、個別給湯温度を目標給湯温度よりも低温な異常対応給湯温度Tsに切換えることができる。これにより、当該サブ給湯機では、ユーザに対して安全な中温水を供給することができる。このとき、通信状態が正常なサブ給湯機では、個別給湯温度が目標給湯温度と一致するように、通常の給湯温度制御を実行することができる。
一方、メイン給湯機1Aでは、個別給湯温度を目標給湯温度よりも高温な補正温度Taに切換えることができる。これにより、通信異常が生じたサブ給湯機の個別給湯温度が低下する影響を補正し、システム全体としての給湯温度をリモコン5により設定された目標給湯温度に近づけることができる。このように、本実施の形態では、システムの通信異常が生じた場合に、該当するサブ給湯機とメイン給湯機1Aとがそれぞれ給湯温度を自動的に変更し、給湯時の安全性を確保しつつ、ユーザの希望に近い温度で給湯を行うことができ、利便性が高い貯湯式給湯システムを実現することができる。
なお、前記実施の形態では、図3に示すルーチンが第1の異常対応手段の具体例を示し、図4に示すルーチンが第2の異常対応手段の具体例を示している。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図5は、本発明の実施の形態2において、メイン給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンでは、まず、ステップS12,S13において、前述したステップS6,S7と同様の処理を実行する。そして、継続的な通信異常が発生していると判定した場合には、ステップS14に移行し、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度を、前述のリモコン設定温度Trから、予め設定された補正温度Taに変更した後に、後述のステップS15に移行する。また、正常な通信状態であると判定した場合には、ステップS17に移行し、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度をリモコン設定温度Trに設定する。
ステップS15では、補正温度Taが予め設定された補正上限温度Thよりも高いか否かを判定する。ここで、補正上限温度Thは、例えば給湯動作の安全上の観点から個別給湯温度を変更することが許される温度範囲の上限値である。ステップS15の判定が成立した場合には、ステップS14で設定された個別目標給湯温度が高過ぎるので、ステップS16に移行し、個別目標給湯温度を補正上限温度Thに設定した後に、本ルーチンを終了する。また、ステップS15の判定が不成立の場合には、ステップS16を実行せずに、本ルーチンを終了する。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。そして、本実施の形態では、補正上限温度Thにより個別目標給湯温度を制限し、メイン給湯機1Aの個別給湯温度を予め設定された温度範囲内で制御する構成としている。これにより、例えば補正温度Taが目標給湯温度と異常対応給湯温度Tsとに基いて可変に設定される場合でも、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度が過度の高温に設定されるのを防止することができる。従って、利便性が高い貯湯式給湯システムを実現することができる。なお、本発明では、サブ給湯機1B〜1Dの個別目標給湯温度についても、予め設定された温度範囲内で制御するのが好ましい。また、例えば複数のサブ給湯機との通信異常が生じた場合、メイン給湯機のみではなく、通信が正常なサブ給湯機のうちのいくつかの個別目標給湯温度を補正温度Taとして、ユーザの希望に近い温度で給湯をおこなうことができるようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。図6は、本発明の実施の形態3において、メイン給湯機の異常対応制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンでは、まず、ステップS18,S19において、前述したステップS6,S7と同様の処理を実行する。そして、継続的な通信異常が発生していると判定した場合には、ステップS20に移行し、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度を、前述のリモコン設定温度Trから、予め設定された補正温度Taに変更した後に、後述のステップS21に移行する。また、正常な通信状態であると判定した場合には、ステップS23に移行し、メイン給湯機1Aの個別目標給湯温度をリモコン設定温度Trに設定する。
ステップS21では、給湯機1A〜1Dにそれぞれ貯湯されている温水の残湯レベル(残湯量)LA,LB,LC,LDに差異が存在するか否かを判定する。この判定処理は、例えば残湯レベルLA〜LDの相互の差分が十分な差分に対応する判定値よりも大きいか否かを判定する処理として実現される。ステップS21の判定が成立した場合には、ステップS22に移行した後に、本ルーチンを終了する。また、ステップS21の判定が不成立の場合には、ステップS22を実行せずに、本ルーチンを終了する。
なお、サブ給湯機1B〜1Dの残湯レベルLB〜LDを含む情報は、サブ給湯機1B〜1Dの制御装置4B〜4Dからメイン給湯機1Aの制御装置4Aにそれぞれ送信される。制御装置4Aは、送信された情報に基いてステップS21の判定処理を実行する。このとき、通信異常が生じたサブ給湯機の残湯レベルについては、判定処理から除外する。
ステップS22では、残湯レベルLA,LB,LC,LDを相互に比較し、給湯機1A,1B,1C,1Dの個別目標給湯温度TaA,TaB,TaC,TaDを、個々の残湯レベルに応じて給湯機毎に設定する。詳しく述べると、給湯機1A〜1Dの個別目標給湯温度TaA〜TaDは、貯湯タンク8の残湯量が多い給湯機ほど高くなるように設定される。この設定方法の一例を挙げると、例えばサブ給湯機1Bで通信異常が生じた状態において、給湯機1A,1C,1Dの残湯レベルの大小関係がLA>LC>LDとなる場合には、給湯機1A,1C,1Dの個別目標給湯温度TaA,TaC,TaDがTaA>TaC>TaDという大小関係をもつように設定される。より具体的な例を挙げると、TaA=49℃、TaC=48℃、TaD=47℃のように設定される。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。そして、本実施の形態では、個々の給湯機1A〜1Dの個別給湯温度を当該給湯機の残湯量に基いてそれぞれ適切に制御することができる。即ち、残湯量が比較的少ない給湯機では、個別給湯温度を低く制御し、湯切れを防止することができる。また、残湯量が多い給湯機では、個別給湯温度を高く制御し、システム全体としての給湯量を確保することができる。従って、利便性が高い貯湯式給湯システムを実現することができる。
なお、前記実施の形態1から3では、リモコン5と制御装置4Aとの間をリモコン通信線6により接続し、制御装置4A〜4Dの間をタンクユニット通信線7により接続する構成を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、リモコン通信線6及びタンクユニット通信線7に代えて、無線通信を用いる構成としてもよい。
また、実施の形態1から3では、1つのリモコン5により給湯機1A〜1Dを制御する構成を例示したが、本発明はこれに限らず、複数のリモコン5により給湯機1A〜1Dを制御する構成としてもよい。また、実施の形態では、1台のメイン給湯機1Aを備えるシステムを例示したが、本発明では、リモコン5を複数の給湯機に接続する構成、即ち、全ての給湯機のうちで複数の給湯機がメイン給湯機となる構成を採用してもよい。また、実施の形態では、給湯機1A〜1Dがヒートポンプユニット3A〜3Dを備える場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば電熱式、燃料燃焼式等のようにヒートポンプユニット以外の加熱手段を備える貯湯式給湯システムに適用してもよい。
1A メイン給湯機
1B,1C,1D サブ給湯機
2A,2B,2C,2D タンクユニット
3A,3B,3C,3D ヒートポンプユニット
4A,4B,4C,4D 制御装置(制御部)
5 リモコン
6 リモコン通信線
7 タンクユニット通信線
8 貯湯タンク
9 給水口
9a,9b,9c 給水配管
11 給湯温度センサ
13 ヒートポンプ往き配管
14 ヒートポンプ戻り配管
15 給湯混合弁
16a,16b 湯水配管
17 給湯口
18A,18B,18C,18D 給湯配管
19 給湯ヘッダ(給湯回路)
19a 給湯口

Claims (5)

  1. 目標給湯温度を設定することが可能なリモコンと、
    前記リモコンと接続された少なくとも1つの貯湯式給湯機により構成され、前記目標給湯温度を含む情報を前記リモコンから受信して当該情報を他の貯湯式給湯機に送信する制御部を備えたメイン給湯機と、
    前記他の貯湯式給湯機により構成され、前記メイン給湯機の制御部から受信した前記情報に基いて作動する制御部を備えた1つまたは複数のサブ給湯機と、
    前記メイン給湯機及び前記サブ給湯機から給湯される湯水を1つの流路に合流させて給湯対象に供給する給湯回路と、を備え、
    前記サブ給湯機の制御部は、
    前記メイン給湯機から前記情報を受信できない通信異常が発生した場合に、当該サブ給湯機の個別給湯温度の目標値を前記リモコンにより設定されていた目標給湯温度から予め設定された異常対応給湯温度に変更する第1の異常対応手段を備え、
    前記メイン給湯機の制御部は、少なくとも1つのサブ給湯機が前記情報を受信できない通信異常が発生した場合に、前記給湯回路の出口側での給湯温度が前記目標給湯温度に近づくように、前記異常対応給湯温度に応じて前記メイン給湯機の個別給湯温度を制御する第2の異常対応手段を備えた貯湯式給湯システム。
  2. 前記第2の異常対応手段は、前記メイン給湯機の個別給湯温度のみでなく、前記情報を受信可能な少なくとも1つの前記サブ給湯機の個別給湯温度も制御する構成としてなる請求項1に記載の貯湯式給湯システム。
  3. 前記第1の異常対応手段は、前記目標給湯温度よりも低い温度に設定された前記異常対応給湯温度を備え、
    前記第2の異常対応手段は、通信異常が発生した場合に、前記メイン給湯機の個別給湯温度を前記目標給湯温度よりも高く設定された補正温度に変更してなる請求項1または2に記載の貯湯式給湯システム。
  4. 前記メイン給湯機及び前記サブ給湯機の個別給湯温度は、予め設定された温度範囲内で制御してなる請求項1から3のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯システム。
  5. 前記メイン給湯機及び前記サブ給湯機の個別給湯温度は、貯湯タンクの残湯量が多い貯湯式給湯機ほど高くなるように制御してなる請求項1から4のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯システム。
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