JP6289741B2 - 妨害波抑圧装置 - Google Patents

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Description

この発明は、到来波に含まれている妨害波を抑圧して、所望波を抽出する妨害波抑圧装置に関するものである。
以下の非特許文献1には、妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重であるDCMP(Directionally Constrained Minimization of Power)荷重を計算し、そのDCMP荷重をアレーアンテナの受信信号に乗算することで、その受信信号に含まれている妨害波を抑圧する妨害波抑圧装置が開示されている。
DCMPは、アレーアンテナの受信信号から妨害波の情報を学習して、妨害波の方向に適応的にヌルを形成するビーム形成法である。
この妨害波抑圧装置では、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であることを想定しており、広帯域受信機によって、広帯域の妨害波が受信された場合や、アレーアンテナを構成している各素子アンテナに対応する受信機の周波数特性が大きく異なる場合、妨害波の抑圧性能が劣化することが考えられる。
以下、非特許文献2,3には、アレーアンテナの受信信号に遅延線を適用する信号処理であるTDL(Tapped Delay Line)が開示されている。
TDLは、アレーアンテナの受信信号のほかに、遅延線を通過した受信信号である遅延信号についても、アレーアンテナの受信信号として扱う信号処理である。したがって、TDL適用後の受信信号は、アレーアンテナの受信信号+遅延信号となる。
妨害波の方向にヌルを形成するビームのDCMP荷重をTDL適用後の受信信号に乗算することで、その受信信号に含まれている妨害波が広帯域の妨害波であっても、妨害波を抑圧することができる。
菊間信良,アレーアンテナによる適応信号処理,科学技術出版社 鷹尾和昭,石崎俊雄,"出力電力最小化方式アダプティブアレイの広帯域所望信号に対する拘束法,"信学論(B),Vol.J68-B No.3,1985. R. T. Compton, JR.," The Relationship Between Tapped Delay-Line and FFT Processing in Adaptive Arrays," IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION, VOL. 36, NO. 1. JANUARY 1988.
従来の妨害波抑圧装置は以上のように構成されているので、TDLを適用すれば、広帯域の妨害波を抑圧することができる。しかし、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であれば、非特許文献1のように、TDLを適用しないでも、妨害波を抑圧することができるが、非特許文献2,3には、妨害波が狭帯域の妨害波であれば、TDLの適用をやめる技術は開示されていない。このため、広帯域の妨害波だけでなく、狭帯域の妨害波にも、常にTDLを適用することになり、妨害波を抑圧するために許容される処理時間である有限の時間リソースを無駄に使用していることになる。時間リソースを無駄に使用することで、例えば、ビームのDCMP荷重を計算する処理等に割り当てる時間リソースを十分に確保することができない状況が発生すると、妨害波の抑圧性能が劣化してしまうことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、有限の時間リソースを有効に活用して、妨害波の抑圧性能を高めることができる妨害波抑圧装置を得ることを目的とする。
この発明に係る妨害波抑圧装置は、到来波を受信するアレーアンテナと、アレーアンテナの受信信号を解析して、到来波に含まれている妨害波を識別する妨害波識別部と、妨害波識別部による妨害波の識別結果から、その受信信号を通す遅延線の本数を決定する遅延線数決定部と、荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1の時間リソースに決定し、遅延線の本数が零の場合、第1の時間リソースより大きい第2の時間リソースに決定する時間リソース決定部と、ビームの指向方向を制御するビーム制御部とを設け、妨害波抑圧部が、遅延線の本数が零以外の場合、第1の時間リソース内で、その指向方向に指向し、かつ、妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重を計算して、その荷重をアレーアンテナの受信信号及び遅延線を通った後の受信信号である遅延信号に乗算する一方、遅延線の本数が零の場合、第2の時間リソース内で、ビームの荷重を計算し、その荷重をアレーアンテナの受信信号に乗算するようにしたものである。
この発明によれば、荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1の時間リソースに決定し、遅延線の本数が零の場合、第1の時間リソースより大きい第2の時間リソースに決定する時間リソース決定部を設け、妨害波抑圧部が、遅延線の本数が零以外の場合、第1の時間リソース内で、指向方向に指向し、かつ、妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重を計算して、その荷重をアレーアンテナの受信信号及び遅延線を通った後の受信信号である遅延信号に乗算する一方、遅延線の本数が零の場合、第2の時間リソース内で、ビームの荷重を計算し、その荷重をアレーアンテナの受信信号に乗算するように構成したので、有限の時間リソースを有効に活用して、妨害波の抑圧性能を高めることができる効果がある。
この発明の実施の形態1による妨害波抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による妨害波抑圧装置の妨害波抑圧部6を示す構成図である。 アレーアンテナ1を除く妨害波抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成される場合のハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態1による妨害波抑圧装置の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による妨害波抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による妨害波抑圧装置の妨害波抑圧部32を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による妨害波抑圧装置の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による妨害波抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による妨害波抑圧装置の目標測角部51を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による妨害波抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による妨害波抑圧装置の目標測角部72を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による妨害波抑圧装置の処理内容を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による妨害波抑圧装置を示す構成図である。
この実施の形態1では、到来波に含まれているレーダのような所望波が低SNR(Signal to Noise Ratio)である環境を想定している。
図1の妨害波抑圧装置は、到来波に含まれている妨害波が広帯域の妨害波であれば、アレーアンテナの受信信号に遅延線を適用した上で、所望の指向方向に指向し、かつ、妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重であるDCMP荷重を計算することで広帯域の妨害波を抑圧し、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であれば、遅延線を適用せずに、DCMP荷重を計算することで狭帯域の妨害波を抑圧する装置である。
この実施の形態1では、DCMP荷重を計算する例を説明するが、所望の指向方向に指向し、かつ、妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重であればよく、DCMP荷重以外の荷重を計算するものであってもよい。
図1において、アレーアンテナ1はL(Lは2以上の整数)本の素子アンテナから構成されており、所望波と妨害波が混在している到来波を受信する。
図1では、説明の簡単化のために省略しているが、アレーアンテナ1を構成しているL本の素子アンテナの後段には、受信機とADコンバータが実装されており、受信機が素子アンテナにより受信された信号をサンプリングして受信信号を出力し、ADコンバータが受信機から出力された受信信号をアナログ信号からディジタル信号に変換し、L個のディジタル信号からなる受信データベクトルx(t)を妨害波識別部2及び妨害波抑圧部6に出力するものとする。
妨害波識別部2は受信データベクトルx(t)を解析して、到来波に含まれている妨害波を識別する。
例えば、妨害波識別部2は到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であるのか、広帯域の妨害波であるのかを識別する。
遅延線数決定部3は妨害波識別部2による妨害波の識別結果から、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を通す遅延線の本数Pを決定する処理を実施する。
即ち、遅延線数決定部3は到来波に含まれている妨害波が広帯域の妨害波であれば、広帯域の妨害波の抑圧に必要な遅延線の本数Pを見積り、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であれば、その妨害波の抑圧に遅延線は不要であると判断して、遅延線の本数Pを零に決定する。
時間リソース決定部4は荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、第1の時間リソースに決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、第1の時間リソースより大きい第2の時間リソースに決定する処理を実施する。
即ち、時間リソース決定部4は荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、荷重計算に用いる受信データベクトルx(t)の観測数を示すスナップショット数Nを決定するものであり、そのスナップショット数Nとして、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、第1のスナップショット数Nに決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、第1のスナップショット数Nより多い第2のスナップショット数Nに決定する。
例えば、第2のスナップショット数Nとして、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零である場合の荷重計算の処理時間と、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが適用可能な最大本数Pmaxである場合の荷重計算の処理時間との差分の時間に対応するスナップショット数ΔNを第1のスナップショット数Nに加算した数に決定する。
ビーム制御部5はビームの指向方向θを設定して、その指向方向θを妨害波抑圧部6に指示する処理を実施する。
妨害波抑圧部6は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部4により決定された第1の時間リソース内で、DCMP荷重wTDLを計算し、そのDCMP荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を得る。遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)は、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)と、遅延線を通過した後の受信データベクトルx(t)である遅延データベクトル(遅延信号)とからなる。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部4により決定された第2の時間リソース内で、DCMP荷重wを計算し、そのDCMP荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を得る。
図2はこの発明の実施の形態1による妨害波抑圧装置の妨害波抑圧部6を示す構成図である。
図2において、荷重計算部11は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部4により決定された第1のスナップショット数Nが示す観測数分の遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)を用いて、DCMP荷重wTDLを計算する処理を実施する。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部4により決定された第2のスナップショット数Nが示す観測数分のアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を用いて、DCMP荷重wを計算する処理を実施する。
荷重適用部12は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に本数Pの遅延線を適用して、遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)を求め、荷重計算部11により計算されたDBF荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する処理を実施する。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、荷重計算部11により計算されたDBF荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する処理を実施する。
図1の例では、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4、ビーム制御部5及び妨害波抑圧部6のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定している。専用のハードウェアとしては、例えばCPUを実装している半導体集積回路や、ワンチップマイコンなどが考えられる。
ただし、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4、ビーム制御部5及び妨害波抑圧部6がコンピュータで構成されるようにしてもよい。
図3はアレーアンテナ1を除く妨害波抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成される場合のハードウェア構成図である。
アレーアンテナ1を除く妨害波抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成される場合には、妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4、ビーム制御部5及び妨害波抑圧部6の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリ21に格納し、当該コンピュータのプロセッサ22がメモリ21に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図4はこの発明の実施の形態1による妨害波抑圧装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
L本の素子アンテナから構成されているアレーアンテナ1は、所望波と妨害波が混在している到来波を受信する(図4のステップST1)。観測時刻tにおいて、アレーアンテナ1を構成している素子アンテナによって観測された受信信号から得られるL個のディジタル信号である受信データベクトルx(t)は、妨害波識別部2及び妨害波抑圧部6に与えられる。
妨害波識別部2は、ビームの荷重を更新するタイミングになると(ステップST2:Yesの場合)、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を解析して、到来波に含まれている妨害波を識別する(ステップST3)。
以下、妨害波識別部2による妨害波の識別処理を具体的に説明するが、この実施の形態1では、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であるのか、広帯域の妨害波であるのかを識別する例を説明する。
まず、妨害波識別部2は、下記の式(1)に示すように、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)と、その受信データベクトルx(t)を時間Δtだけ遅延させた遅延データベクトルとの相関値ρを算出する。
Figure 0006289741
式(1)において、a(θ)は方向θに指向するビームを形成する場合のL×1のDBF(Digital Beam Forming)荷重ベクトル、Nはスナップショット数である。
DBF荷重は、マルチビームフォーマを構成するディジタルビームフォーミングの荷重であり、方向θには指向しているが、妨害波の方向にはヌルを形成していないビームの荷重である。
Δtは遅延線の設計パラメータであり、基本的には、どのような値を用いてもよいが、素子アンテナに接続されている受信機のサンプリング周期をΔtとして扱い、受信機によりサンプリングされた信号を遅延線の出力信号として扱うようにしてもよい。即ち、受信機により今回サンプリングされた信号を受信データベクトルとして扱い、受信機により1回前にサンプリングされた信号を遅延データベクトルとして扱うようにしてもよい。
なお、*は複素共役を示す演算子であり、Hは複素共役転置を示す演算子である。
ここで、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波である場合、下記の式(2)が成立するため、相関値ρが常に大きな値になり、小さな値になることはないが、到来波に含まれている妨害波が広帯域の妨害波である場合、帯域幅による位相変動成分によって、下記の式(2)が成立しないため、相関値ρが小さな値になる。
Figure 0006289741
式(2)において、φは任意の位相である。
そこで、妨害波識別部2は、相関値ρと予め設定された閾値Thを比較し、下記に示すように、相関値ρが閾値Thより大きければ、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であると識別し、相関値ρが閾値Th以下であれば、到来波に含まれている妨害波が広帯域の妨害波であると識別する。
ρ>Th → 狭帯域の妨害波が入射
ρ≦Th → 広帯域の妨害波が入射
ここでは、受信データベクトルx(t)の遅延量であるΔtが固定である例を説明したが、下記の式(3)に示すように、遅延量であるΔtを変化させて、複数の相関値ρを算出し、複数の相関値ρを用いて、妨害波を識別するようにしてもよい。
Figure 0006289741
式(3)において、mは遅延線番号である。
複数の相関値ρを用いて、妨害波を識別する方法としては、例えば、下記に示すような方法が考えられる。
Δtをサンプリング周期とするとき、帯域幅がサンプリング周波数である受信機を用いる場合、遅延線の出力信号は、周波数領域内において、受信機の帯域を分割することに等しいものとなる。したがって、妨害波の帯域幅が受信機の帯域内で飽和していなければ、妨害波の帯域外の領域でサンプリングされた信号と、その信号の遅延信号とが相関を持つため、相関値ρは全てのmで値が小さくはならない。
そこで、下記の式(4)に示すように、遅延量の変化に伴う相関値ρから、妨害波を識別するための評価値ρバーを算出し、その評価値ρバーと複数の閾値αを比較することで、妨害波を識別する。電子出願の関係上、明細書の文章中において、文字「ρ」の上に“−”の記号を付することができないので、「ρバー」 のように表記している。
Figure 0006289741
具体的には、妨害波識別部2は、評価値ρバーと閾値α,αを比較し、下記に示すように、評価値ρバーが閾値αより小さければ、到来波に含まれている妨害波が、周波数領域で受信機の帯域全域に広がっている広帯域の妨害波であると識別する。
また、評価値ρバーが閾値α以上であるが、閾値αより小さければ、到来波に含まれている妨害波が、周波数領域で受信機の帯域の一部を占有する広帯域の妨害波であると識別する。ここでは、到来波に含まれている妨害波を広帯域の妨害波であると識別しているが、狭帯域でもなく、広帯域でもない妨害波として識別するようにしてもよい。
また、評価値ρバーが閾値α以上であれば、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であると識別する。
Figure 0006289741

Figure 0006289741

Figure 0006289741
このように複数の相関値ρを用いることで、妨害波の識別精度を高めることができるが、閾値αの数を増やすことで、より細かく妨害波を分類することができる。
相関値ρを用いる妨害波の識別方法は、到来波の識別によく用いられるFFT(Fast Fourier Transform)と比べて、計算量の面でメリットがある。
即ち、FFTの計算オーダはN×logNであるのに対して、相関値を用いる方法では、計算オーダがM×Nとなる。
したがって、妨害波の識別に利用する相関値ρの数Mが、logN以下であれば、計算量の面で優位性がある。
なお、以下の特許文献1には、FFTを用いて、到来波を識別する技術が開示されている。
[特許文献1] 特開2007−64941号公報
遅延線数決定部3は、妨害波識別部2から妨害波の識別結果を受けると、その識別結果から、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を通す遅延線の本数Pを決定する(ステップST4)。
即ち、遅延線数決定部3は、到来波に含まれている妨害波が広帯域の妨害波であれば、広帯域の妨害波の抑圧に必要な遅延線の本数Pを見積り、到来波に含まれている妨害波が狭帯域の妨害波であれば、その妨害波の抑圧に遅延線は不要であると判断して、遅延線の本数Pを零に決定する。
ここで、広帯域の妨害波の抑圧に必要な遅延線の本数Pを決定する方法として、例えば、処理の簡単化を図る必要性が高い場合には、遅延線の本数Pを、システムで事前に決められている遅延線の最大本数Pmaxに決定する。即ち、遅延線の本数Pを、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に適用可能な遅延線の最大本数Pmaxに決定する方法が考えられる。遅延線の最大本数Pmaxは、受信機の帯域幅だけでなく、アレーアンテナ1や受信機の通過特性によって決まる。
これに対して、広帯域の妨害波の抑圧に必要な遅延線の本数Pをより厳密な値に決定する必要性が高い場合には、例えば、到来波に含まれている妨害波が、複数の相関値ρを用いて識別されていれば、評価値ρバーが閾値αより小さい場合、遅延線の本数Pを最大本数Pmaxに決定し、評価値ρバーが閾値α以上で、かつ、閾値αより小さい場合、遅延線の本数Pを最大本数Pmaxの半分に決定する方法が考えられる。したがって、例えば、最大本数Pmaxが4本であれば、評価値ρバーが閾値α以上で、かつ、閾値αより小さい場合、2本に決定される。
ここでは、遅延線数決定部3が妨害波の識別結果にしたがって遅延線の本数Pを決定する例を示しているが、実機の試験結果から経験則的に遅延線の本数Pを決定するようにしてもよい。
ビーム制御部5は、ビームの指向方向θを設定して、その指向方向θを妨害波抑圧部6に指示する。
ビーム制御部5によるビームの指向方向θは、ビーム制御部5が任意に設定するものでもよいが、予め複数の指向方向θをメモリ内にテーブル化し、そのテーブルを参照しながら、処理の途中で指向方向θを切り換えるようにしてもよい。
また、複数の方向にビームを形成するために、複数の指向方向θを同時に指示するようにしてもよいし、指向方向θを時間的に切り換えるようにしてもよい。
時間リソース決定部4は、遅延線数決定部3が遅延線の本数Pを決定すると、その遅延線の本数Pにしたがって、DCMP荷重の計算処理に割り当てる時間リソースを決定する(ステップST5)。
以下、時間リソース決定部4による時間リソースの決定処理を具体的に説明する。この実施の形態1では、時間リソースとして、荷重計算に用いる受信データベクトルx(t)の観測数を示すスナップショット数Nを決定する例を説明する。
例えば、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に適用可能な遅延線の最大本数がPmaxである場合、妨害波抑圧部6において、荷重計算に用いる相関行列Rxxの計算に要する乗算回数Cmaxは、下記の式(5)のようになる。
max=(L×(Pmax+1))×(L×(Pmax+1))×N
(5)
一方、遅延線の本数Pが零である場合、即ち、P=0の場合、妨害波抑圧部6において、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数Cminは、下記の式(6)のようになる。
min=L×L×N (6)
したがって、遅延線の本数Pが零である場合、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数がΔCだけ減少する。
ΔC=Cmax−Cmin
=N×L×(Pmax +2Pmax) (7)
このため、遅延線の本数Pが零である場合、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、乗算回数ΔCに割く時間リソースが余ることになる。
この余った時間リソースをDBF荷重の計算に適用するスナップショット数Nの増加に割り当てれば、DBF荷重の計算精度が向上するため、妨害波の抑圧性能を高めることができる。
この余った時間リソースをDBF荷重の計算に適用するスナップショット数Nの増加に割り当てる場合、スナップショット数をNから(1+Pmax×Nまで増やすことが可能になる。
そこで、時間リソース決定部4は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、スナップショット数NをNに決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、スナップショット数NをN=(1+Pmax×Nに決定する。なお、Nは妨害波の所望の抑圧性能や、妨害波抑圧部6の計算能力等によって決定される。
ここでは、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、スナップショット数Nを一律にNに決定するものを示しているが、その遅延線の本数Pが0<P<Pmaxであれば、その遅延線の本数Pに応じてスナップショット数Nを決定するようにしてもよい。
即ち、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが、0<P<Pmaxである場合、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数Cmidは、下記の式(8)のようになり、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数がΔCだけ減少する。
mid=(L×(P+1))×(L×(P+1))×N (8)
ΔC=Cmax−Cmid
=N×L×((Pmax+1)−(P+1)) (9)
したがって、遅延線の本数Pが、0<P<Pmaxである場合、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、式(9)に示す乗算回数ΔCに割く時間リソースが余ることになるため、この余った時間リソースをDBF荷重の計算に適用するスナップショット数Nの増加に割り当てるようにすればよい。このため、0<P<Pmaxである場合のスナップショット数Nを((Pmax+1)−(P+1))×Nに決定すればよい。
妨害波抑圧部6の荷重計算部11は、時間リソース決定部4がDCMP荷重の計算処理に割り当てる時間リソースとして、スナップショット数N,Nを決定すると、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、即ち、DCMP荷重を計算するために、多くのスナップショット数を割り当てることが可能な処理時間マージンがある場合(ステップST6:Yesの場合)、時間リソース決定部4により決定されたスナップショット数Nが示す観測数分のアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を用いて、DCMP荷重wを計算する(ステップST7)。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、即ち、DCMP荷重を計算するために、多くのスナップショット数を割り当てることが可能な処理時間マージンがない場合(ステップST6:Noの場合)、時間リソース決定部4により決定されたスナップショット数Nが示す観測数分の遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)を用いて、DCMP荷重wTDLを計算する(ステップST8)。
以下、荷重計算部11によるDCMP荷重の計算処理を具体的に説明する。
最初に、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零である場合のDCMP荷重wの計算例を説明する。
DCMP荷重wは、下記の式(10)に示している最小化問題を解くことによって得られる。
Figure 0006289741
式(10)において、ηは荷重の拘束条件、Rxxは受信データベクトルx(t)の相関行列である。
相関行列Rxxは、N個のスナップショットが与えられる場合、下記の式(11)のように表される。この実施の形態1では、遅延線の本数Pが零である場合、スナップショット数Nとして、時間リソース決定部4によりスナップショット数Nが決定されているので、式(11)のNにはNが代入される。
Figure 0006289741
ここで、η=1として、ラグランジュの未定乗数法を用いることで、式(10)に示している最小化問題は以下の手順で求められる。
Figure 0006289741
式(11)に示している相関行列Rxxの計算に用いられるスナップショット数Nが大きいほど、相関行列Rxxの計算精度が向上するため、DCMP荷重wの計算精度が向上する。
この実施の形態1では、遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部4により決定されるスナップショット数Nが、遅延線の本数Pが零以外の場合のスナップショット数Nより大きな数であるため、DCMP荷重wの計算精度が向上する。
次に、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外である場合のDCMP荷重wTDLの計算例を説明する。
相関行列Rxxは、N個のスナップショットが与えられる場合、下記の式(13)のように表される。この実施の形態1では、遅延線の本数Pが零以外の場合、スナップショット数Nとして、時間リソース決定部4によりスナップショット数Nが決定されているので、式(13)のNにはNが代入される。
Figure 0006289741
式(13)において、xTDL(t)はP本の遅延線が適用された受信データベクトルである。
DCMP荷重wTDLは、式(13)の相関行列Rxxと、L×1のDBF荷重ベクトルaTDL(θ)とから、下記の式(14)のように計算される。
Figure 0006289741
TDL(θ)におけるfは拘束をかける周波数である。
妨害波抑圧部6の荷重適用部12は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零であるとき、荷重計算部11がDCMP荷重wを計算すると、下記の式(15)に示すように、そのDBF荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する(ステップST9)。
Figure 0006289741
また、荷重適用部12は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外であるとき、荷重計算部11がDCMP荷重wTDLを計算すると、下記の式(16)に示すように、そのDBF荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する(ステップST9)。
Figure 0006289741
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、第1の時間リソースに決定し、遅延線の本数Pが零の場合、第1の時間リソースより大きい第2の時間リソースに決定する時間リソース決定部4を設け、妨害波抑圧部6が、遅延線の本数Pが零以外の場合、第1の時間リソース内で、所望の指向方向θに指向し、かつ、妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重wTDLを計算し、当該荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算する一方、遅延線の本数Pが零の場合、第2の時間リソース内で、そのビームの荷重wを計算し、当該荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算するように構成したので、有限の時間リソースを有効に活用して、妨害波の抑圧性能を高めることができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、時間リソース決定部4が荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、荷重計算に用いる受信データベクトルx(t)の観測数を示すスナップショット数を決定するものを示したが、ビームの荷重を計算する周期である更新周期を決定するようにしてもよい。
図5はこの発明の実施の形態2による妨害波抑圧装置を示す構成図であり、図5において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
時間リソース決定部31は荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、第1の時間リソースに決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、第1の時間リソースより大きい第2の時間リソースに決定する処理を実施する。
即ち、時間リソース決定部31は荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、ビームの荷重を計算する周期である更新周期を決定するものであり、荷重計算の更新周期として、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1の更新周期に決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数が零の場合、第1の更新周期より短い第2の更新周期に決定する。
例えば、第2の更新周期Tとして、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零である場合の荷重計算の処理時間と、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが適用可能な最大本数Pmaxである場合の荷重計算の処理時間との差分の時間を第1の更新周期Tから減算した周期に決定する。
妨害波抑圧部32は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部31により決定された第1の更新周期Tで、DCMP荷重wTDLを計算し、そのDCMP荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を得る。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部31により決定された第2の更新周期Tで、DCMP荷重wを計算し、そのDCMP荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を得る。
図6はこの発明の実施の形態2による妨害波抑圧装置の妨害波抑圧部32を示す構成図であり、図6において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
荷重計算部41は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部31により決定された第1の更新周期Tで、DCMP荷重wTDLを計算する処理を実施する。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部31により決定された第2の更新周期Tで、DCMP荷重wを計算する処理を実施する。
図5の例では、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部31、ビーム制御部5及び妨害波抑圧部32のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定している。専用のハードウェアとしては、例えばCPUを実装している半導体集積回路や、ワンチップマイコンなどが考えられる。
ただし、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部31、ビーム制御部5及び妨害波抑圧部32がコンピュータで構成されるようにしてもよい。
アレーアンテナ1を除く妨害波抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成される場合には、妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部31、ビーム制御部5及び妨害波抑圧部32の処理内容を記述しているプログラムを図3に示すコンピュータのメモリ21に格納し、当該コンピュータのプロセッサ22がメモリ21に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図7はこの発明の実施の形態2による妨害波抑圧装置の処理内容を示すフローチャートである。図7において、図4と同一符号は同一または相当部分を示している。
次に動作について説明する。
L本の素子アンテナから構成されているアレーアンテナ1は、所望波と妨害波が混在している到来波を受信する(図7のステップST1)。アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)は、妨害波識別部2及び妨害波抑圧部32に与えられる。
妨害波識別部2は、ビームの荷重を更新するタイミングになると(ステップST2:Yesの場合)、上記実施の形態1と同様に、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を解析して、到来波に含まれている妨害波を識別する(ステップST3)。
ここでは、説明の便宜上、ビームの荷重を計算する周期である更新周期が更新周期Tに初期設定されているものとする。このため、時間が更新周期Tを経過する毎に、ステップST3において、妨害波を識別する処理が行われる。
ただし、これは一例に過ぎず、例えば、更新周期が更新周期Tに初期設定されていてもよい。
遅延線数決定部3は、妨害波識別部2から妨害波の識別結果を受けると、上記実施の形態1と同様に、その識別結果から、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を通す遅延線の本数Pを決定する(ステップST4)。
ビーム制御部5は、ビームの指向方向θを設定して、その指向方向θを妨害波抑圧部32に指示する。
妨害波抑圧部32の荷重計算部41は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、予め設定されている固定のスナップショット数Nが示す観測数分のアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を用いて、DCMP荷重wを計算する(ステップST11)。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、固定のスナップショット数Nが示す観測数分の遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)を用いて、DCMP荷重wTDLを計算する(ステップST11)。
上述したように、更新周期が更新周期Tに初期設定されており、時間リソース決定部31によって更新周期が更新周期Tに変更されていなければ、荷重計算部41は、時間が更新周期Tを経過する毎に、DCMP荷重w又はDCMP荷重wTDLを計算する。
時間リソース決定部31によって更新周期が更新周期Tに変更されていれば、荷重計算部41は、時間が更新周期Tを経過する毎に、DCMP荷重w又はDCMP荷重wTDLを計算する。
DCMP荷重w又はDCMP荷重wTDLの計算処理は、スナップショット数が固定のNである点以外は、上記実施の形態1と同様であるため詳細な説明を省略する。
時間リソース決定部31は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合(ステップST6:Yesの場合)、ビーム荷重の更新周期をTに決定し(ステップST13)、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合(ステップST6:Noの場合)、ビーム荷重の更新周期をTに決定する(ステップST14)。
以下、時間リソース決定部31による更新周期の決定処理を具体的に説明する。
遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零である場合、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数が上記の式(7)に示すΔCだけ減少する。
このため、遅延線の本数Pが零である場合の相関行列Rxxの計算に要する処理時間は、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合の相関行列Rxxの計算に要する処理時間よりも、乗算回数ΔCにかかる処理時間分だけ短くなる。
そこで、時間リソース決定部31は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、荷重計算の更新周期をTに決定する。更新周期Tは、例えば、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合の相関行列Rxxの計算に要する処理時間等によって決定される。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、荷重計算の更新周期として、更新周期Tから、乗算回数ΔCにかかる処理時間を減算した周期Tに決定する。
ここでは、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、荷重計算の更新周期を一律にTに決定するものを示しているが、その遅延線の本数Pが0<P<Pmaxであれば、その遅延線の本数Pに応じて荷重計算の更新周期を決定するようにしてもよい。
即ち、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが、0<P<Pmaxである場合、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数Cmidは、上記の式(8)のようになり、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数が上記の式(9)に示すΔCだけ減少する。
したがって、0<P<Pmaxである場合の荷重計算の更新周期として、更新周期Tから、上記の式(9)に示す乗算回数ΔCにかかる処理時間を減算した周期に決定すればよい。
妨害波抑圧部32の荷重適用部12は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零であるとき、荷重計算部41がDCMP荷重wを計算すると、上記の式(15)に示すように、そのDBF荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する(ステップST9)。
また、荷重適用部12は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外であるとき、荷重計算部41がDCMP荷重wTDLを計算すると、上記の式(16)に示すように、そのDBF荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する(ステップST9)。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、荷重計算の更新周期として、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数が零以外の場合、更新周期Tに決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数が零の場合、更新周期Tより短い更新周期Tに決定する時間リソース決定部31を設け、妨害波抑圧部32の荷重計算部41が、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部31により決定された更新周期Tで、DCMP荷重wTDLを計算する一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部31により決定された更新周期Tで、DCMP荷重wを計算するように構成したので、有限の時間リソースを有効に活用して、妨害波の抑圧性能を高めることができる効果を奏する。
なお、この実施の形態2は、妨害波抑圧装置が、車、航空機や飛翔体などの妨害波環境の変動が大きい移動プラットフォームに搭載される場合に適している。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3による妨害波抑圧装置を示す構成図であり、図8において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図8では、図1の妨害波抑圧装置に対して、目標測角部51及びビーム制御部52を適用している例を示しているが、図5の妨害波抑圧装置に対して、目標測角部51及びビーム制御部52を適用しているものであってもよい。
目標測角部51は妨害波抑圧部6より出力された妨害波抑圧後の受信信号y(t)から観測対象である目標を測角して、目標の測角値を出力するレーダ装置である。
ビーム制御部52は目標測角部51から出力された測角値をビームの指向方向θに設定する処理を実施する。
目標が車や飛行機のように移動する移動体である場合、ビームの指向方向θは目標の移動に伴って変化する。
なお、目標測角部51が目標を測角することができるようにするため、目標を測角する段階では、複数の異なる方向を指向するビームが得られるように、複数の指向方向θ,θを指定する。例えば、目標測角部51から出力された測角値が示す方向に対して、予め設定された角度αを加えた方向をビームの指向方向θに設定するとともに、その測角値が示す方向から、予め設定された角度αを引いた方向をビームの指向方向θに設定する。
θ=測角値が示す方向+α (17)
θ=測角値が示す方向−α (18)
図9はこの発明の実施の形態3による妨害波抑圧装置の目標測角部51を示す構成図である。
図9において、パルス圧縮部61−1はビーム制御部52により指向方向θが指定されているときに、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)を受けると、その受信信号y(t)をパルス圧縮して、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを出力する。
パルス圧縮部61−2はビーム制御部52により指向方向θが指定されているときに、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)を受けると、その受信信号y(t)をパルス圧縮して、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを出力する。
積分処理部62−1はパルス圧縮部61−1から出力されたパルスをコヒーレント積分し、そのコヒーレント積分の積分結果を出力する。
積分処理部62−2はパルス圧縮部61−2から出力されたパルスをコヒーレント積分し、そのコヒーレント積分の積分結果を出力する。
目標検出部63−1は積分処理部62−1から出力された積分結果を離散フーリエ変換し、その離散フーリエ変換結果である周波数領域の信号の電力を比較して、信号の電力が最も高い周波数を探索することで目標を検出する処理を実施する。
目標検出部63−2は積分処理部62−2から出力された積分結果を離散フーリエ変換し、その離散フーリエ変換結果である周波数領域の信号の電力を比較して、信号の電力が最も高い周波数を探索することで目標を検出する処理を実施する。
測角処理部64は目標検出部63−1により検出された目標と、目標検出部63−2により検出された目標との振幅の違いから目標を測角する振幅モノパルスを実施し、目標の測角値をビーム制御部52に出力する。
図9では、信号の処理系統が2つである例を示しているが、信号の処理系統は偶数であればよく、2つであるものに限るものではない。
図8の例では、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4、妨害波抑圧部6、目標測角部51及びビーム制御部52のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定している。専用のハードウェアとしては、例えばCPUを実装している半導体集積回路や、ワンチップマイコンなどが考えられる。
ただし、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4、妨害波抑圧部6、目標測角部51及びビーム制御部52がコンピュータで構成されるようにしてもよい。
アレーアンテナ1を除く妨害波抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成される場合には、妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4、妨害波抑圧部6、目標測角部51及びビーム制御部52の処理内容を記述しているプログラムを図3に示すコンピュータのメモリ21に格納し、当該コンピュータのプロセッサ22がメモリ21に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
次に動作について説明する。
ビーム制御部52は、目標測角部51が目標を測角することができるようにするため、複数の指向方向θ,θを指定する。
妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部4及び妨害波抑圧部6の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略するが、ビーム制御部52により指向方向θが指定されているときは、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)として、y(t)が目標測角部51に出力される。
また、ビーム制御部52により指向方向θが指定されているときは、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)として、y(t)が目標測角部51に出力される。
目標測角部51は、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t),y(t)を受けると、その受信信号y(t),y(t)から観測対象である目標を測角して、目標の測角値をビーム制御部52に出力する。
目標測角部51による目標の測角処理自体は公知のレーダ信号処理であるため、目標測角部51の処理内容は簡単に説明する。
目標測角部51のパルス圧縮部61−1は、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)を受けると、その受信信号y(t)をパルス圧縮して、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを積分処理部62−1に出力する。
パルス圧縮部61−2は、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)を受けると、その受信信号y(t)をパルス圧縮して、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを積分処理部62−2に出力する。
積分処理部62−1は、パルス圧縮部61−1からパルスを受けると、そのパルスをコヒーレント積分し、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−1に出力する。
積分処理部62−2は、パルス圧縮部61−2からパルスを受けると、そのパルスをコヒーレント積分し、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−2に出力する。
目標検出部63−1は、積分処理部62−1からコヒーレント積分の積分結果を受けると、その積分結果を離散フーリエ変換し、その離散フーリエ変換結果である周波数領域の信号の電力を比較して、信号の電力が最も高い周波数を探索することで目標を検出する。
目標検出部63−2は、積分処理部62−2からコヒーレント積分の積分結果を受けると、その積分結果を離散フーリエ変換し、その離散フーリエ変換結果である周波数領域の信号の電力を比較して、信号の電力が最も高い周波数を探索することで目標を検出する。
測角処理部64は、目標検出部63−1により検出された目標と、目標検出部63−2により検出された目標との振幅の違いから目標を測角する振幅モノパルスを実施し、目標の測角値をビーム制御部52に出力する。
振幅モノパルスを実施する際に使用するディスクリカーブは、素子アンテナ間の位相差から計算される一般的なビーム形成荷重の他に、妨害波抑圧後の受信信号y(t)から計算されるものを用いてもよい。
ビーム制御部52は、目標測角部51から目標の測角値を受けると、例えば、上記の式(17)(18)に示すように、その測角値を用いて、妨害波抑圧部6が次の荷重計算に用いるビームの指向方向θ,θを設定する。あるいは目標の測角値から予測される目標の方向にビームの指向方向θ,θを設定する。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、妨害波抑圧部6より出力された妨害波抑圧後の受信信号y(t),y(t)から観測対象である目標を測角して、目標の測角値を出力する目標測角部51を設け、ビーム制御部52が、目標測角部51から出力された測角値を用いて、ビームの指向方向θ,θに設定するように構成したので、観測対象である目標が移動体であっても、目標を高精度に検出することができる効果を奏する。
実施の形態4.
遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、上記実施の形態1では、スナップショット数Nを増やし、上記実施の形態2では、荷重計算の更新周期Tを短くするものを示したが、この実施の形態4では、パルスの積分時間を長くするものについて説明する。
図10はこの発明の実施の形態4による妨害波抑圧装置を示す構成図であり、図10において、図8と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図11はこの発明の実施の形態4による妨害波抑圧装置の目標測角部72を示す構成図であり、図11において、図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
時間リソース決定部71は目標測角部72におけるパルスの積分時間、即ち、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数として、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、ヒット数Hに決定し、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、ヒット数Hより多いヒット数Hに決定する処理を実施する。なお、ヒット数Hは第1の積分時間に対応し、ヒット数Hは第2の積分時間に対応するものであり、ヒット数が増えれば、積分時間が増加する。
目標測角部72は図8の目標測角部51と同様に、妨害波抑圧部6より出力された妨害波抑圧後の受信信号y(t),y(t)から観測対象である目標を測角して、目標の測角値を出力するレーダ装置であるが、目標測角部72は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、遅延線の本数Pが零以外の場合より、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数を増やす点で、図8の目標測角部51と相違している。
目標測角部72の積分処理部65−1は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部71により決定されたヒット数Hで、パルス圧縮部61−1から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−1に出力する一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部71により決定されたヒット数Hで、パルス圧縮部61−1から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−1に出力する。
積分処理部65−2は遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、時間リソース決定部71により決定されたヒット数Hで、パルス圧縮部61−2から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−2に出力する一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、時間リソース決定部71により決定されたヒット数Hで、パルス圧縮部61−2から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−2に出力する。
図11では、信号の処理系統が2つである例を示しているが、信号の処理系統は偶数であればよく、2つであるものに限るものではない。
図10の例では、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部71、妨害波抑圧部6、目標測角部72及びビーム制御部52のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定している。専用のハードウェアとしては、例えばCPUを実装している半導体集積回路や、ワンチップマイコンなどが考えられる。
ただし、妨害波抑圧装置の構成要素である妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部71、妨害波抑圧部6、目標測角部72及びビーム制御部52がコンピュータで構成されるようにしてもよい。
アレーアンテナ1を除く妨害波抑圧装置の構成要素がコンピュータで構成される場合には、妨害波識別部2、遅延線数決定部3、時間リソース決定部71、妨害波抑圧部6、目標測角部72及びビーム制御部52の処理内容を記述しているプログラムを図3に示すコンピュータのメモリ21に格納し、当該コンピュータのプロセッサ22がメモリ21に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図12はこの発明の実施の形態4による妨害波抑圧装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
L本の素子アンテナから構成されているアレーアンテナ1は、所望波と妨害波が混在している到来波を受信する(図10のステップST21)。アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)は、妨害波識別部2及び妨害波抑圧部6に与えられる。
妨害波識別部2は、ビームの荷重を更新するタイミングになると(ステップST22:Yesの場合)、上記実施の形態1と同様に、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を解析して、到来波に含まれている妨害波を識別する(ステップST23)。
この実施の形態4では、ビームの荷重を計算する周期である更新周期が固定されているものとする。このため、時間が固定の更新周期Tを経過する毎に、ステップST23において、妨害波を識別する処理が行われる。
遅延線数決定部3は、妨害波識別部2から妨害波の識別結果を受けると、上記実施の形態1と同様に、その識別結果から、アレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を通す遅延線の本数Pを決定する(ステップST24)。
ビーム制御部52は、上記実施の形態3と同様に、目標測角部51が目標を測角することができるようにするため、複数の指向方向θ,θを指定する。
妨害波抑圧部6の荷重計算部11は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、予め設定されている固定のスナップショット数Nが示す観測数分のアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)を用いて、DCMP荷重wを計算する(ステップST25)。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、固定のスナップショット数Nが示す観測数分の遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)を用いて、DCMP荷重wTDLを計算する(ステップST25)。
上述したように、更新周期Tが固定されているため、時間が固定の更新周期Tを経過する毎に、DCMP荷重w又はDCMP荷重wTDLを計算する。
DCMP荷重w又はDCMP荷重wTDLの計算処理は、スナップショット数が固定のNである点以外は、上記実施の形態1と同様であるため詳細な説明を省略する。
妨害波抑圧部6の荷重適用部12は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零であるとき、荷重計算部11がDCMP荷重wを計算すると、上記の式(15)に示すように、そのDBF荷重wをアレーアンテナ1の受信データベクトルx(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する(ステップST26)。
また、荷重適用部12は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外であるとき、荷重計算部11がDCMP荷重wTDLを計算すると、上記の式(16)に示すように、そのDBF荷重wTDLを遅延線適用後の受信データベクトルxTDL(t)に乗算することで、妨害波抑圧後の受信信号y(t)を算出する(ステップST26)。
なお、ビーム制御部52により指向方向θが指定されているときは、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)として、y(t)が目標測角部72に出力される。
また、ビーム制御部52により指向方向θが指定されているときは、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)として、y(t)が目標測角部72に出力される。
時間リソース決定部71は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合(ステップST27:Yesの場合)、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数をHに決定し(ステップST28)、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合(ステップST27:Noの場合)、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数をHに決定する(ステップST29)。
以下、時間リソース決定部71によるヒット数の決定処理を具体的に説明する。
遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零である場合、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数が上記の式(7)に示すΔCだけ減少する。
このため、遅延線の本数Pが零である場合の相関行列Rxxの計算に要する処理時間は、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合の相関行列Rxxの計算に要する処理時間よりも、乗算回数ΔCにかかる処理時間分だけ短くなる。
そこで、時間リソース決定部71は、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数をHに決定する。ヒット数Hは、例えば、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合の相関行列Rxxの計算に要する処理時間等によって決定される。
一方、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、余っている乗算回数ΔCにかかる処理時間をコヒーレント積分の処理に割り当てて目標検出時のSNRを改善するため、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数を、乗算回数ΔCにかかる処理時間に相当するヒット数だけヒット数Hより大きなヒット数Hに決定する。
ここでは、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零以外の場合、コヒーレント積分のヒット数を一律にHに決定するものを示しているが、その遅延線の本数Pが0<P<Pmaxであれば、その遅延線の本数Pに応じてコヒーレント積分のヒット数を決定するようにしてもよい。
即ち、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが、0<P<Pmaxである場合、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数Cmidは、上記の式(8)のようになり、遅延線の本数Pが最大本数Pmaxである場合よりも、相関行列Rxxの計算に要する乗算回数が上記の式(9)に示すΔCだけ減少する。
したがって、遅延線の本数Pが0<P<Pmaxであれば、式(9)に示すΔCにかかる処理時間に相当するヒット数だけヒット数Hより大きなヒット数に決定すればよい。
目標測角部72は、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t),y(t)を受けると、その受信信号y(t),y(t)から観測対象である目標を測角して、目標の測角値をビーム制御部52に出力する。
即ち、目標測角部72のパルス圧縮部61−1は、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)を受けると、その受信信号y(t)をパルス圧縮して、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを積分処理部65−1に出力する。
パルス圧縮部61−2は、妨害波抑圧部6から妨害波抑圧後の受信信号y(t)を受けると、その受信信号y(t)をパルス圧縮して、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを積分処理部65−2に出力する。
積分処理部65−1は、パルス圧縮部61−1からパルスを受けると、時間リソース決定部71により決定されたヒット数がHであれば、ヒット数Hでパルス圧縮部61−1から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−1に出力する(ステップST30)。一方、時間リソース決定部71により決定されたヒット数がHであれば、ヒット数Hでパルス圧縮部61−1から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−1に出力する(ステップST31)。
積分処理部65−2は、パルス圧縮部61−2からパルスを受けると、時間リソース決定部71により決定されたヒット数がHであれば、ヒット数Hでパルス圧縮部61−2から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−2に出力する(ステップST30)。一方、時間リソース決定部71により決定されたヒット数がHであれば、ヒット数Hでパルス圧縮部61−2から出力されたパルスをコヒーレント積分して、そのコヒーレント積分の積分結果を目標検出部63−2に出力する(ステップST31)。
目標検出部63−1は、積分処理部65−1からコヒーレント積分の積分結果を受けると、その積分結果を離散フーリエ変換し、その離散フーリエ変換結果である周波数領域の信号の電力を比較して、信号の電力が最も高い周波数を探索することで目標を検出する(ステップST32)。
目標検出部63−2は、積分処理部65−2からコヒーレント積分の積分結果を受けると、その積分結果を離散フーリエ変換し、その離散フーリエ変換結果である周波数領域の信号の電力を比較して、信号の電力が最も高い周波数を探索することで目標を検出する(ステップST32)。
測角処理部64は、目標検出部63−1により検出された目標と、目標検出部63−2により検出された目標との振幅の違いから目標を測角する振幅モノパルスを実施し、目標の測角値をビーム制御部52に出力する(ステップST33)。
ビーム制御部52は、目標測角部51から目標の測角値を受けると、例えば、上記の式(17)(18)に示すように、その測角値を用いて、妨害波抑圧部6が次の荷重計算に用いるビームの指向方向θ,θを設定する。あるいは目標の測角値から予測される目標の方向にビームの指向方向θ,θを設定する。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、遅延線数決定部3により決定された遅延線の本数Pが零の場合、その遅延線の本数Pが零以外の場合より、積分処理部65−1,65−2におけるコヒーレント積分のヒット数を増やすように構成したので、有限の時間リソースを有効に活用して、目標の測角性能を高めることができる効果を奏する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る妨害波抑圧装置は、到来波に含まれている妨害波を十分に抑圧して、所望波を抽出する必要があるものに適している。
1 アレーアンテナ、2 妨害波識別部、3 遅延線数決定部、4 時間リソース決定部、5 ビーム制御部、6 妨害波抑圧部、11 荷重計算部、12 荷重適用部、21 メモリ、22 プロセッサ、31 時間リソース決定部、32 妨害波抑圧部、41 荷重計算部、51 目標測角部、52 ビーム制御部、61−1,61−2 パルス圧縮部、62−1,62−2,65−1,65−2 積分処理部、63−1,63−2 目標検出部、64 測角処理部、71 時間リソース決定部、72 目標測角部。

Claims (9)

  1. 到来波を受信するアレーアンテナと、
    前記アレーアンテナの受信信号を解析して、前記到来波に含まれている妨害波を識別する妨害波識別部と、
    前記妨害波識別部による妨害波の識別結果から、前記受信信号を通す遅延線の本数を決定する遅延線数決定部と、
    荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1の時間リソースに決定し、前記遅延線の本数が零の場合、前記第1の時間リソースより大きい第2の時間リソースに決定する時間リソース決定部と、
    ビームの指向方向を制御するビーム制御部と、
    前記遅延線の本数が零以外の場合、前記第1の時間リソース内で、前記指向方向に指向し、かつ、前記妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重を計算して、当該荷重を前記アレーアンテナの受信信号及び前記遅延線を通った後の前記受信信号である遅延信号に乗算する一方、前記遅延線の本数が零の場合、前記第2の時間リソース内で、前記ビームの荷重を計算し、当該荷重を前記アレーアンテナの受信信号に乗算する妨害波抑圧部と
    を備えた妨害波抑圧装置。
  2. 前記時間リソース決定部は、前記荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、前記荷重計算に用いる受信信号の観測数を示すスナップショット数を決定するものであり、
    前記スナップショット数として、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1のスナップショット数に決定し、前記遅延線の本数が零の場合、前記第1のスナップショット数より多い第2のスナップショット数に決定し、
    前記妨害波抑圧部は、前記遅延線の本数が零以外の場合、前記第1のスナップショット数が示す観測数分の前記アレーアンテナの受信信号及び前記遅延信号を用いて、前記ビームの荷重を計算する一方、前記遅延線の本数が零の場合、前記第2のスナップショット数が示す観測数分の前記アレーアンテナの受信信号を用いて、前記ビームの荷重を計算することを特徴とする請求項1記載の妨害波抑圧装置。
  3. 前記時間リソース決定部は、前記第2のスナップショット数として、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零である場合の荷重計算の処理時間と、前記遅延線の本数が零以外である場合の荷重計算の処理時間との差分の時間に対応するスナップショット数を前記第1のスナップショット数に加算した数に決定することを特徴とする請求項2記載の妨害波抑圧装置。
  4. 前記時間リソース決定部は、前記荷重計算の処理に割り当てる時間リソースとして、前記ビームの荷重を計算する周期である更新周期を決定するものであり、
    前記更新周期として、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1の更新周期に決定し、前記遅延線の本数が零の場合、前記第1の更新周期より短い第2の更新周期に決定し、
    前記妨害波抑圧部は、前記遅延線の本数が零以外の場合、前記第1の更新周期で、前記ビームの荷重を計算する一方、前記遅延線の本数が零の場合、前記第2の更新周期で、前記ビームの荷重を計算することを特徴とする請求項1記載の妨害波抑圧装置。
  5. 前記時間リソース決定部は、前記第2の更新周期として、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零である場合の荷重計算の処理時間と、前記遅延線の本数が零以外である場合の荷重計算の処理時間との差分の時間を前記第1の更新周期から減算した周期に決定することを特徴とする請求項4記載の妨害波抑圧装置。
  6. 前記妨害波識別部は、前記アレーアンテナの受信信号と前記遅延信号との相関値を算出して、前記相関値と閾値を比較し、前記相関値と前記閾値の比較結果から、前記到来波に含まれている妨害波を識別することを特徴とする請求項1記載の妨害波抑圧装置。
  7. 前記妨害波抑圧部により荷重が乗算された信号である妨害波抑圧後の受信信号から観測対象である目標を測角する目標測角部を設け、
    前記ビーム制御部は、前記目標測角部により測角された目標の測角値を前記ビームの指向方向に設定することを特徴とする請求項1記載の妨害波抑圧装置。
  8. 到来波を受信するアレーアンテナと、
    前記アレーアンテナの受信信号を解析して、前記到来波に含まれている妨害波を識別する妨害波識別部と、
    前記妨害波識別部による妨害波の識別結果から、前記受信信号を通す遅延線の本数を決定する遅延線数決定部と、
    パルスの積分時間として、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、第1の積分時間に決定し、前記遅延線の本数が零の場合、前記第1の積分時間より長い第2の積分時間に決定する時間リソース決定部と、
    ビームの指向方向を制御するビーム制御部と、
    固定の時間リソース内で、前記指向方向に指向し、かつ、前記妨害波の方向にヌルを形成するビームの荷重を計算し、前記遅延線の本数が零以外の場合、当該荷重を前記アレーアンテナの受信信号及び前記遅延線を通った後の前記受信信号である遅延信号に乗算する一方、前記遅延線の本数が零の場合、当該荷重を前記アレーアンテナの受信信号に乗算する妨害波抑圧部と、
    前記妨害波抑圧部により荷重が乗算された信号である妨害波抑圧後の受信信号をパルス圧縮し、前記遅延線数決定部により決定された遅延線の本数が零以外の場合、前記第1の積分時間中、パルス圧縮後の受信信号であるパルスを積分し、その積分結果から目標を検出して測角を行う一方、前記遅延線の本数が零の場合、前記第2の積分時間中、前記パルス圧縮後の受信信号であるパルスを積分し、その積分結果から目標を検出して測角を行う目標測角部と
    を備えた妨害波抑圧装置。
  9. 前記ビーム制御部は、前記目標測角部により測角された目標の測角値を前記ビームの指向方向に設定することを特徴とする請求項8記載の妨害波抑圧装置。
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