JP2003014836A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

Info

Publication number
JP2003014836A
JP2003014836A JP2001200922A JP2001200922A JP2003014836A JP 2003014836 A JP2003014836 A JP 2003014836A JP 2001200922 A JP2001200922 A JP 2001200922A JP 2001200922 A JP2001200922 A JP 2001200922A JP 2003014836 A JP2003014836 A JP 2003014836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
signal
received signal
interference
covariance matrix
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001200922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4144195B2 (ja
JP2003014836A5 (ja
Inventor
Ryuhei Takahashi
龍平 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001200922A priority Critical patent/JP4144195B2/ja
Publication of JP2003014836A publication Critical patent/JP2003014836A/ja
Publication of JP2003014836A5 publication Critical patent/JP2003014836A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4144195B2 publication Critical patent/JP4144195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドローブ方向やメインビーム方向から到
来する複数の妨害波に対して、SNR劣化なしに妨害波除
去を行うレーダ装置を得ることを課題としている。 【解決手段】 送信パルスを空中に送信し、反射物から
の反射パルス、妨害波などの到来波を受信するアレイア
ンテナと、到来波をレンジビン毎にデジタル信号に変換
した受信信号を出力する受信機群と、受信信号を入力と
し、これより妨害波ヌル空間への射影行列を算出し、こ
れを出力するヌリング行列算出器と、受信信号と射影行
列とを入力とし、レンジビン毎に受信信号を妨害波ヌル
空間へ射影して妨害波の除去を行い、妨害波除去後受信
信号を出力するベクトル射影器と、妨害波除去後受信信
号とビーム指向角設定値とに基づく受信ビーム形成を行
い目標信号を出力するビームフォーマとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CW妨害波やノ
イズ妨害波が到来する電子妨害環境下にて、コヒーレン
トな複数のパルス波を送信して目標物体からの反射パル
スである所望波を受信する場合、上記妨害波を除去して
目標信号の検出を行うレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のレーダ装置としては、例えばDi
mitris G. Manolakisら著「Statistical and Adaptive
Signal Processing」(McGraw-Hill, 2000)やTim J. N
oharaら著「Adaptive Mainbeam Jamming Suppression f
or Multi-Function Radars」(IEEE National Radar Co
nference, 1998)に示されたものがある。図6は、上記
Manolakisらの文献を元に示した従来のレーダ装置の一
例を示した図である。また、図7及び図8、は上記Noha
raらの文献を元に示した従来のレーダ装置の一例を示し
た図である。なお、レーダ装置における妨害波除去に着
目していることから、上記図6及び7では受信系のみを
示している。
【0003】まず図6について説明する。同図におい
て、1aは複数のM個のアンテナAnt#1〜Ant#Mから構成
されるアレイアンテナ、2aは複数のM個の受信機Rx#1
〜Rx#Mから構成され、それぞれ上記アレイアンテナへの
到来波である所望波と妨害波を受信して、ビデオ信号に
周波数変換し、A/D変換により距離に応じた処理単位で
あるレンジビン毎にデジタル信号に変換した受信信号を
出力する受信機群、3は到来波の内の妨害波のみが存在
するレンジビンの上記受信信号および所望波の到来角を
入力とし、アンテナ指向性が急激に落ち込むヌルを妨害
波到来方向に形成するような荷重係数を求めて出力する
荷重係数算出器、4aは上記受信信号および荷重係数と
を入力とし、妨害波到来方向に対しヌルを有する受信ビ
ーム形成を行い、目標信号を出力するビームフォーマで
ある。
【0004】次に、図7の動作の説明を示す。まず、一
定のパルス繰返し間隔でN回の送受信を行い、受信にお
いてはレンジビン毎に受信処理を行うものとする。この
とき、着目レンジビン(以下、着目レンジビンと記す)
の受信処理において、互いに無相関な所望波と妨害波が
到来するような状況にあるとともに、他のレンジビンで
は妨害波のみが到来する状況にあると想定する。
【0005】まず、アレイアンテナ1aへの到来波であ
る所望波、妨害波が受信機群2aに入力され、周波数変
換によりビデオ信号に変換、さらにA/D変換によりデジ
タル信号に変換された着目レンジビンの受信信号を(x0
(n), x1(n),…, xM-1(n))(nはサンプリング番号、サ
ンプリング間隔は上記パルス繰返し間隔である。)とす
る。ここで、上記受信信号をまとめて受信信号ベクトル
X(n)と呼ぶことにし、数1のように表す。ここでTは転
置を表す記号である。
【0006】
【数1】
【0007】一方、他のレンジビン、即ち到来波の内の
妨害波のみが存在するレンジビンの受信ベクトルをXJ
(r)(n)と表す。なお、rは着目レンジビン以外のレンジ
ビンに対するレンジビン番号である。
【0008】上記受信信号ベクトルXJ (r)(n)および所望
波到来角qsが荷重係数算出器3に入力され、荷重係数
(w0,w1,…,wM-1)が出力される。ここで上記荷重係数
を荷重係数ベクトルと呼ぶことにし、数2の(2)のよ
うに表す。また、任意の到来角fに対し、上記アレイア
ンテナを構成するアンテナAnt#mのアレイ応答am-1(f)を
とし、アレイ応答ベクトルa(f)を数2の(3)のように
表す。
【0009】
【数2】
【0010】上記荷重係数ベクトルWの算出式を数3に
示す。ここでHは複素共役転置、Rはレンジビン総数を表
す。なお、(R-1)は、到来波の内の妨害波のみが存在す
るレンジビン数であることに注意する。
【0011】
【数3】
【0012】次に、上記荷重係数ベクトルWおよび着目
レンジビンの受信信号ベクトルX(n)はビームフォーマ4
aへ入力され、数4に示す演算により妨害波到来方向に
ヌルを有する受信ビーム形成を行い、目標信号y(n)を出
力する。
【0013】
【数4】
【0014】次に、図6について説明する。同図におい
て、1bは3個のアンテナAnt#1〜Ant#3から構成される
アレイアンテナ、2bは3個の受信機Rx#1〜Rx#3から構
成され、それぞれ上記アレイアンテナへの到来波である
所望波1波、妨害波1波を受信して、ビデオ信号に周波数
変換し、A/D変換によりレンジビン毎にデジタル信号に
変換した受信信号を出力する受信機群、5aは到来波の
内の妨害波のみが存在するレンジビンの上記受信信号よ
り妨害波ヌル空間への射影行列を算出するヌリング行列
算出器、6aは上記受信信号と射影行列を入力とし、受
信信号を妨害波ヌル空間への射影を行い、妨害波除去後
受信信号を出力するベクトル射影器である。
【0015】続いて図8について説明する。同図におい
て、7aは到来波の内の妨害波のみが存在するレンジビ
ンの上記受信信号を入力とし、共分散行列を求めて、出
力する共分散行列算出器、8aは上記共分散行列を入力
とし、この固有値・固有ベクトル解析を行い、固有値・
固有ベクトルを出力する固有値・固有ベクトル算出器、
9aは上記固有値・固有ベクトルを入力とし、最大固有
値とその固有ベクトルを選定し、この固有ベクトルを出
力する妨害波空間選定器、10aは上記固有ベクトルを
入力とし、妨害波ヌル空間への射影行列を算出して、出
力する射影行列算出器である。
【0016】次に、図7及び8の動作を説明する。ま
ず、一定のパルス繰返し間隔でN回の送受信を行い、受
信においてはレンジビン毎に受信処理を行うものとす
る。このとき、着目レンジビンの受信処理において、互
いに無相関な所望波と妨害波が到来するような状況にあ
るとともに、他のレンジビンでは妨害波のみが到来する
状況にあると想定する。
【0017】Ant#1~Ant#3から構成されるアレイアンテ
ナ1bへの到来波である所望波1波、妨害波1波がRx#1
〜Rx#3から構成される受信機群2bに入力され、周波数
変換によりビデオ信号に変換、さらにA/D変換によりデ
ジタル信号に変換された着目レンジビンの受信信号を
(x0(n), x1(n), x2(n))とする。ここで、上記受信信
号をまとめて受信信号ベクトルと呼ぶことにし、数5の
ように表す。
【0018】
【数5】
【0019】一方、他のレンジビン、即ち到来波の内の
妨害波のみが存在するレンジビンの受信ベクトルをXJ
(r)(n)と表す。
【0020】次に、上記受信信号ベクトルXJ (r)(n)をヌ
リング行列算出器5aに入力し、共分散行列算出器7a
において、数6に示す共分散行列RJを求める。
【0021】
【数6】
【0022】続いて固有値・固有ベクトル算出器8aに
おいて、上記共分散行列RJに関する固有値・固有ベクト
ルを求め、さらに妨害波空間選定器9aにおいて最大固
有値に対応する固有ベクトルeJを選定する。このとき、
上記固有ベクトルが張る部分空間を妨害波空間、その補
空間を妨害波ヌル空間と呼ぶことにする。これより射影
行列算出器10aにおいて、妨害波ヌル空間への射影行
列PJnullが数7のように求めることができる。ここでI
は単位行列である。
【0023】
【数7】
【0024】上記射影行列PJnullと着目レンジビンの受
信信号ベクトルX(n)をベクトル射影器6aに入力し、数
8に示す演算により、受信信号ベクトルを妨害波ヌル空
間へ射影し、妨害波除去を行う。
【0025】
【数8】
【0026】なお、妨害波除去された受信信号ベクトル
X'(n)の要素は(x0'(n), x1'(n), x 2'(n))である。
【発明が解決しようとする課題】
【0027】まず、図6を用いて説明した従来のレーダ
装置では、妨害波が送信ビームのメインビーム内に到来
する場合、荷重係数は妨害波到来方向にヌルを形成しつ
つ、所望波方向への拘束条件に基づき、同方向へのアン
テナ利得の保持をするような値となり、荷重係数の振幅
が増大してしまう。このため、妨害波がサイドローブ方
向から到来するような場合に比べ、受信ビーム形成後の
目標信号における雑音成分が増加する。従って、サイド
ローブ方向から妨害波が到来するような場合より、信号
電力対雑音電力比(以下、SNRと記す)が劣化してしま
うという問題があった。
【0028】また、図7及び8を用いて説明した従来の
レーダ装置では、妨害波が複数の場合、妨害波空間が妨
害波に対応する複数の固有値の張る部分空間となり、最
大固有値に対応する固有ベクトルが張る部分空間とは異
なってしまう。このため、妨害波ヌル空間への射影行列
が正しく求まらず、複数の妨害波の除去が出来ないとい
う問題があった。
【0029】本発明は、上記のような問題点を解決する
ものであり、サイドローブ方向やメインビーム方向から
到来する複数の妨害波に対して、SNR劣化なしに妨害波
除去するレーダ装置を得ることを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるレーダ
装置は、送信周波数設定値と送信タイミングトリガとビ
ーム指向角設定値を出力する制御器と、送信周波数設定
値に基づく連続波を出力する周波数発振器と、連続波を
送信タイミングトリガに基づきパルス変調し、ビーム指
向角設定値に基づく移相操作を施す送信パルスを出力す
る送信機と、送受信を切換える送受切換器と、送受切換
器を介し入力される送信パルスを空中に送信し、反射物
からの反射パルス、妨害波などの到来波を受信する複数
のアンテナから構成されるアレイアンテナと、到来波を
送受切換器を介し入力して、ビデオ信号に周波数変換、
A/D変換によりレンジビン毎にデジタル信号に変換する
受信信号を出力する複数の受信機から構成される受信機
群と、受信信号を入力として、妨害波ヌル空間への射影
行列を算出、出力するヌリング行列算出器と、受信信号
と射影行列とを入力とし、レンジビン毎に受信信号を妨
害波ヌル空間へ射影して妨害波の除去を行い、妨害波除
去後受信信号を出力するベクトル射影器と、ビーム指向
角設定値に指向する受信ビーム形成を妨害波除去後受信
信号に対して行い目標信号を出力するビームフォーマ
と、目標信号を入力とし、離散フーリエ変換による周波
数解析を行い、目標信号のドップラ周波数に対応するド
ップラビンの目標ドップラ信号を出力する周波数解析器
と、目標ドップラ信号を入力とし、閾値処理による信号
検出を行う信号検出器とを備えたものである。
【0031】第2の発明によるレーダ装置は、第1の発
明において、到来波にクラッタからの反射パルスが含ま
れている場合に、受信信号を入力として、含まれている
クラッタ反射波をデジタルフィルタで抑圧し、受信信号
よりクラッタ反射波を取り除いたクラッタ抑圧後受信信
号を出力するクラッタ抑圧器を備えたものである。
【0032】第3の発明によるレーダ装置は、第1もし
くは2の発明において、妨害波除去後受信信号と信号検
出器より出力される探知ステータスとを入力とし、この
探知ステータスが「目標信号あり」の場合に、妨害波除
去後受信信号の到来方向の測角を行い、所望波到来方向
の測角値を出力する測角装置を備えたものである。
【0033】第4の発明によるレーダ装置は、第3の発
明において、制御器に測角値を入力して、ビーム指向角
設定値として用いることを特徴とするものである。
【0034】第5の発明によるレーダ装置は、第1〜4
のいずれかの発明において、受信信号もしくはクラッタ
抑圧後受信信号の共分散行列を求め、共分散行列の固有
値・固有ベクトル解析を行い、固有値が大きい単一ある
いは複数の妨害波固有値を選び、これに対応する固有ベ
クトル、即ち妨害波固有ベクトルの張る部分空間と補空
間をなす妨害波ヌル空間への射影行列を求める方法を用
いることを特徴とするものである。
【0035】第6の発明によるレーダ装置は、第5の発
明において、妨害波除去の処理対象のレンジビンにおけ
る受信信号以外の受信信号を用いて共分散行列を求める
方法を用いることを特徴とするものである。
【0036】第7の発明によるレーダ装置は、第5の発
明において、妨害波除去の処理対象のレンジビンとその
周囲のレンジビンにおける受信信号以外の受信信号を用
いて共分散行列を求める方法を用いることを特徴とする
ものである。
【0037】第8の発明によるレーダ装置は、第5の発
明において、妨害波除去の処理対象のレンジビン以外の
レンジビンの内、所望波が存在するレンジビン以外にお
ける全てのレンジビンの受信信号を用いて共分散行列を
求める方法を用いることを特徴とするものである。
【0038】第9の発明によるレーダ装置は、第5の発
明において、予め設定してある単一あるいは複数のレン
ジビンの受信信号を用いて共分散行列を求める方法を用
いることを特徴とするものである。
【0039】第10の発明によるレーダ装置は、第5の
発明において、全てのレンジビンの受信信号を用いて共
分散行列を求める方法を用いることを特徴とするもので
ある。
【0040】第11の発明によるレーダ装置は、第5の
発明において、送信を止めた場合に受信する妨害波のみ
の全てのレンジビンの受信信号を用いて共分散行列を求
める方法を用いることを特徴とするものである。
【0041】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示す構成図である。図1において、1
1は送信周波数設定値と送信タイミングトリガとビーム
指向角設定値とを出力する制御器、12は上記送信周波
数設定値に基づく連続波を出力する周波数発振器、13
は上記送信タイミングトリガに基づき上記連続波をパル
ス変調し、上記ビーム指向角設定値に基づく移相操作を
施す送信パルスを出力する送信機、14は送受信を切換
える送受切換器、1aは送受切換器を介し入力される送
信パルスを空中に送信し、反射物からの反射パルス、妨
害波などの到来波を受信する複数のアンテナから構成さ
れるアレイアンテナ、2aは上記到来波を上記送受切換
器を介して、ビデオ信号に周波数変換し、A/D変換によ
りレンジビン毎にデジタル信号に変換した受信信号を出
力する複数の受信機から構成される受信機群、5bは到
来波の内の妨害波のみが存在するレンジビンの上記受信
信号より妨害波ヌル空間への射影行列を算出するヌリン
グ行列算出器、6bは上記受信信号と射影行列とを入力
とし、受信信号を妨害波ヌル空間へ射影して妨害波の除
去を行い、妨害波除去後受信信号を出力するベクトル射
影器、4aは上記ビーム指向角設定値に指向する受信ビ
ーム形成を上記妨害波除去後受信信号とに対して行い目
標信号を出力するビームフォーマ、15は上記目標信号
を入力とし、フーリエ変換による周波数解析を行い、目
標のドップラ周波数に対応するドップラビンの目標ドッ
プラ信号を出力する周波数解析器、16は上記目標ドッ
プラ信号を入力とし、閾値処理による信号検出を行う信
号検出器である。
【0042】図2は、この発明の実施の形態1における
ヌリング行列算出器の構成図である。図2において、7
bは到来波の内の妨害波のみが存在するレンジビンの上
記受信信号を入力とし、共分散行列を求めて、出力する
共分散行列算出器、8bは上記共分散行列を入力とし、
この固有値・固有ベクトル解析を行い、固有値・固有ベ
クトルを出力する固有値・固有ベクトル算出器、9bは
上記固有値・固有ベクトルを入力とし、最大固有値とそ
の固有ベクトルを選定し、この固有ベクトルを出力する
妨害波空間選定器、10bは上記固有ベクトルを入力と
し、妨害波ヌル空間への射影行列を算出して、出力する
射影行列算出器である。
【0043】以下に動作に関する説明をする。まず、一
定のパルス繰返し間隔でN回の送受信を行い、受信にお
いてはレンジビン毎に受信処理を行うものとする。この
とき、着目レンジビンの受信処理において、互いに無相
関な所望波及び妨害波が到来するような状況にあるとと
もに、他のレンジビンでは妨害波j0 (r)(n), j1 (r)(n),
…, jKJ-1 (r)(n)のみが到来する状況にあると想定す
る。但し、アンテナ数Mと妨害波数KJとの間には、数9
に示す関係が成立しているものとする。
【0044】
【数9】
【0045】まず、アレイアンテナ1aへの到来波であ
る所望波、妨害波が受信機群2aに入力され、周波数変
換によりビデオ信号に変換、さらにA/D変換によりデジ
タル信号に変換された着目レンジビンの受信信号を(x0
(n), x1(n),…, xM-1(n))とする。ここで、上記受信信
号をまとめて受信信号ベクトルと呼ぶことにし、数10
のように表す。
【0046】
【数10】
【0047】一方、他のレンジビン、即ち、到来波の内
の妨害波のみが存在するレンジビンの受信ベクトルをXJ
(r)(n)と表す。
【0048】次に、Rx#mにおける受信機内部雑音をwm-1
(r)(n)とし、雑音ベクトルW(r)(n)を数11のように定
義する。
【0049】
【数11】
【0050】また、妨害波を数12に示す妨害波ベクト
ルで表す。
【0051】
【数12】
【0052】ここで、上記妨害波の到来角をψ0, ψ 1,
…,ψkJ-1とし、これら到来角は違いに異なるものとす
る。さらに、任意の到来角fに対し、上記アレイアンテ
ナ1aを構成するアンテナAnt#mのアレイ応答am-1(f)を
とし、アレイ応答ベクトルa(f)を数13のように定義す
る。
【0053】
【数13】
【0054】妨害波の上記アレイ応答ベクトルに関し、
数14のようなアレイ応答行列AJを定義する。
【0055】
【数14】
【0056】よって、到来波の内の妨害波のみが存在す
るレンジビンにおける受信信号ベクトルXJ (r)(n)は、数
15のように表すことができる。
【0057】
【数15】
【0058】次に、上記受信信号ベクトルXJ (r)(n)をヌ
リング行列算出器5bに入力し、共分散行列算出器7b
において、共分散行列RJを数16により求める。但し、
s2は受信機Rx#mにおける受信機内部雑音電力である。
【0059】
【数16】
【0060】ここで、妨害波は互いに無相関であること
から、行列JのランクはKJとなり、妨害波数に一致す
る。また、到来角も互いに異なるため、アレイ応答行列
AJのランクもKJとなる。従って、Graham著「Matrix The
ory and Applications for Engineers and Mathematici
ans」(Ellis Horwood,1979)にあるようにrank(B)≦ra
nk(C)のときrank(BC)≦rank(B)であるので、上記行列AJ
JAJ HのランクもKJとなる。
【0061】さらに、上記行列AJJAJ Hは非負定値エルミ
ート行列であるので、その固有値zj(0≦j< KJ)は必ず
正の実数となる。また、行列s2Iのランクは明らかにMで
あり、その固有値はM個のs2である。従って、上記行列A
JJAJ Hと上記単位行列Iの和である上記共分散行列RJも非
負定値エルミート行列となり、その固有値及び固有ベク
トルに関しては、数17が成立する。
【0062】
【数17】
【0063】従って、固有値・固有ベクトル算出器8b
において固有値・固有ベクトルを求め、さらに妨害波空
間選定器9aにおいて、固有値の大きさから、妨害波に
対応する固有値、受信機内部雑音に対応する固有値とに
分類する。ここで、これらをそれぞれ妨害波固有値、雑
音固有値、また対応する固有ベクトルを妨害波固有ベク
トル、雑音固有ベクトルと呼ぶことにする。
【0064】妨害波固有値が張る部分空間、即ち妨害波
空間は数17の(21)の性質により、雑音固有ベクト
ルが張る部分空間に直交する。ここで、雑音固有ベクト
ルが張る部分空間を妨害波ヌル空間と呼ぶことにする。
【0065】従って、射影行列算出器10bにおいて、
妨害波ヌル空間への射影行列PJNullは数18のように求
まる。
【0066】
【数18】
【0067】よって、上記射影行列PJNullベクトル射影
器6bに入力し、数19に示すように、着目レンジビン
の受信信号ベクトルX(n)に上記射影行列PJNullを乗じる
ことにより、妨害波除去後受信信号X'(n)が求まる。
【0068】
【数19】
【0069】次に、ビームフォーマ4aにおいて、数2
0のように妨害波除去後受信信号X'(n)に対し送信ビー
ム指向角qtxbeamに対する受信ビーム形成を行い、目標
信号y(n)を得る。
【0070】
【数20】
【0071】続いて、上記目標信号y(n)を周波数解析器
へ入力し、フーリエ変換による周波数解析を行う。この
とき、振幅スペクトルが最大値となるドップラ周波数を
fdとし、その最大値をY(fd)とし、それぞれ目標ドップ
ラ周波数、目標ドップラ信号と呼ぶ。このとき、目標ド
ップラ信号Y(fd)は数21で表すことができる。
【0072】
【数21】
【0073】さらに、上記目標ドップラ信号Y(fd)を目
標検出器11に入力し、閾値処理により目標の検出を行
う。
【0074】以上の説明にあるように、本実施の形態で
は、受信信号を入力とし、これより妨害波ヌル空間への
射影行列を算出し、これを出力するヌリング行列算出器
5bと、上記受信信号と上記射影行列とを入力とし、レ
ンジビン毎に上記受信信号を妨害波ヌル空間へ射影して
妨害波の除去を行い、妨害波除去後受信信号を出力する
ベクトル射影器6bとを備えたレーダ装置を構成して上
記の処理を行うことにより、サイドローブ方向やメイン
ビーム方向から到来する複数の妨害波に対して、SNR劣
化なしに妨害波除去をし、目標信号の検出を行うことが
出来る。
【0075】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2を示す構成図である。図において、図1及び図2
に対応する部分は同一符号を付し、その詳細の説明は省
略する。17は、受信機#1〜#Mからの出力である受信信
号毎にクラッタ抑圧を行い、クラッタ抑圧後受信信号を
出力するクラッタ抑圧器#1〜#Mで構成されるクラッタ抑
圧器群である。
【0076】以下に動作に関する説明をする。まず、一
定のパルス繰返し間隔でN回の送受信を行い、受信にお
いてはレンジビン毎に受信処理を行うものとする。この
とき、着目レンジビンの受信処理において、互いに無相
関な所望波、妨害波及びクラッタ反射波が到来するよう
な状況にあるとともに、他のレンジビンでは妨害波j0
(r)(n), j1 (r)(n),…, jKJ-1 (r)(n)及びクラッタ反射波
c0 (r)(n), c1 (r)(n),…,cKC-1 (r)(n)のみが到来する状
況にあると想定する。但し、アンテナ数Mと妨害波数KJ
との間には、実施の形態1の説明で示したとおり、数9
に示す関係が成立しているものとする。
【0077】まず、アレイアンテナ1aへの到来波であ
る所望波、妨害波及びクラッタ反射波が受信機群2aに
入力され、周波数変換によりビデオ信号に変換、さらに
A/D変換によりデジタル信号に変換された着目レンジビ
ンの受信信号を(xc0(n), xc 1(n),…, xcM-1(n))とす
る。
【0078】次に、上記受信信号(xc0(n), xc1(n),…,
xcM-1(n))をクラッタ抑圧器群17に入力し、クラッ
タ抑圧器#mにより受信信号xcm(n)に含まれているクラッ
タ反射波を抑圧し、クラッタ抑圧後受信信号xm(n)を出
力する。クラッタ抑圧はFIR型デジタルフィルタの原理
に従って行われ、例えばMerrill I. Skolnikら著「Rada
r Handbook」(McGraw Hill,1989)によれば、建物、
山、海面等の固定もしくは低速移動クラッタからの反射
波を抑圧することができることが示されている。このよ
うにして、クラッタ抑圧器群17からは、クラッタ抑圧
後受信信号(x0(n),x1(n),…, xM-1(n))、即ち、数1
0のようにまとめて記述すればクラッタ抑圧後受信信号
ベクトルX(n)が出力される。
【0079】さらに、着目レンジビン以外の受信信号に
おいても同様にして、クラッタ抑圧を行い、クラッタ抑
圧後受信信号ベクトルXJ (r)(n)を出力する。ここで、着
目レンジビン以外の受信信号に含まれる到来波数(KJ+K
C)が、クラッタ抑圧後受信信号ベクトルXJ (r)(n)にお
いては到来波数KJに削減されていることに注意する。
【0080】上記クラッタ抑圧後受信信号X(n)もしくは
XJ (r)(n)が出力された以降の動作は、実施の形態1の説
明と同一であるので省略する。
【0081】以上の説明にあるように、本実施の形態で
は、上記到来波にクラッタからの反射パルスが含まれて
いる場合、受信機群2aからの出力である受信信号を入
力とし、これに含まれるクラッタ反射波をデジタルフィ
ルタで抑圧し、上記受信信号よりクラッタ反射波を取り
除いたクラッタ抑圧後受信信号を出力するクラッタ抑圧
器を備えたレーダ装置を構成したことにより、クラッタ
反射波と妨害波とを合わせた到来波数(KJ+KC)がアン
テナ数Mに一致もしくは上回ってしまい、上記射影行列
が正しく求まらなくなることを防ぐとともに、クラッタ
環境下においてクラッタを抑圧し、複数の妨害波をSNR
劣化なしに妨害波除去し、目標信号の検出を行うことが
できる。
【0082】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3を示す構成図である。図において、図1、2及び
3に対応する部分は同一符号を付し、その詳細の説明は
省略する。18は、信号検出器からの探知ステータス及
び妨害波除去後受信信号ベクトルX'(n)を入力とし、測
角処理を行い、測角値を出力する測角器である。
【0083】以下に動作に関する説明をする。信号検出
器16までの動作の説明は、実施の形態1および2と同
一であるので省略する。信号検出器16からの出力であ
る探知ステータスが「目標信号あり」の場合、上記妨害
波除去後受信信号ベクトルX'(n)を用いた測角処理を行
い、所望波到来方向の測角値を出力する。測角処理は、
例えばR.O.Schmit著「Multiple Emitter Location and
Signal Parameter Estimation」(IEEE Trans. AP-34,
3,1986)に示されているような方法により、高精度な測
角値を得ることができる。
【0084】これにより、本実施の形態では、妨害波除
去後受信信号の到来方向の測角を行うための測角装置1
8を備えたレーダ装置を構成したことにより、電子妨害
環境下において複数の妨害波をSNR劣化なしに妨害波除
去し、目標信号の検出を行うとともに、所望波到来方向
の測角値を求めることができる。クラッタ及び電子妨害
環境下においても同様である。
【0085】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態を示す構成図である。図における符号は、全て図1
〜4と同一符号を付してあるので、その詳細な説明は省
略する。
【0086】本実施形態において、測角器18までの動
作の説明は、実施の形態3と同一であるので省略する。
本実施形態では、所望波到来方向の測角値を制御器1に
入力し、送信ビーム中心に目標が存在するように送信ビ
ームの指向角を制御する。
【0087】これにより、本実施の形態では、制御器1
に上記測角値を入力し、これをビーム指向角設定値とし
て用いるレーダ装置を構成したことにより、目標信号が
ビーム中心からずれていたことによる信号電力損失をな
くすことができ、信号電力対雑音電力を改善した上で
の、電子妨害環境下での目標信号の検出を行うことが出
来る。クラッタ及び電子妨害環境下においても同様であ
る。
【0088】実施の形態5.実施の形態1〜4では、着
目レンジビンを1レンジビンとしているが、目標のレン
ジ方向の長さがレンジビン分解能を超えるため、目標信
号が着目レンジビンの周囲まで広がって存在する場合に
は、着目レンジビン及びその周囲のレンジビン以外のレ
ンジビン、即ちゲート外レンジビンの受信信号ベクトル
を用いて共分散行列を求める。
【0089】即ち、着目レンジビン数をrtとすると、共
分散行列RJは数22により求めることができる。
【0090】
【数22】
【0091】以上の説明にあるように、本実施の形態で
は、妨害波除去の処理対象として着目レンジビンとその
周囲のレンジビンにおける受信信号以外の受信信号を用
いて共分散行列を求める方法を用いるレーダ装置を構成
したことにより、共分散行列RJを求めるのに用いる受信
信号ベクトルXJ (r)(n)に、所望波を含む受信信号ベクト
ルが含まれてしまうことを防ぐことができ、より正確な
共分散行列RJを用いた妨害波除去をし、目標信号の検出
を行うことが出来る。
【0092】実施の形態6 実施の形態1〜5では、共分散行列を求める際にゲート
外レンジビンの受信信号ベクトルを用いるが、ゲート外
レンジビン中の幾つかのレンジビンに目標信号が存在す
る場合には、これらを除いたゲート外レンジビンの受信
信号ベクトルを用いて共分散行列を求める。
【0093】即ち、着目レンジビン数をrt1とし、さら
にゲート外レンジビン中の目標信号が存在するレンジビ
ン数をrt2とすれば、共分散行列RJは数23により求め
ることができる。
【0094】
【数23】
【0095】以上の説明にあるように、本実施の形態で
は、妨害波除去の処理対象として着目レンジビン以外の
レンジビンの内、所望波が存在するレンジビン以外にお
ける全てのレンジビンの受信信号を用いて共分散行列を
求める方法を用いるレーダ装置を構成したことにより、
共分散行列RJを求めるのに用いる受信信号ベクトルXJ
(r)(n)に、所望波を含む受信信号ベクトルが含まれてし
まうことを防ぐことができ、より正確な共分散行列RJ
用いた妨害波除去をし、目標信号の検出を行うことが出
来る。
【0096】実施の形態7.実施の形態1〜6では、共
分散行列を求める際に着目レンジビン以外の受信信号ベ
クトルを用いるが、目標信号が存在しないことが既知で
ある指定ゲート内の単一あるいは複数のレンジビンの受
信信号ベクトルを用いて共分散行列を用いる。このよう
な指定ゲート内レンジビンとしては、例えばレーダの性
能上、目標信号が微弱なため受信機内部雑音に埋もれて
いるレンジビンや、レーダ見通外距離のレンジビンがあ
る。
【0097】即ち、指定ゲート内のレンジビン数をr0
すれば、共分散行列RJは数24により求めることができ
る。
【0098】
【数24】
【0099】以上の説明にあるように、本実施の形態で
は、予め設定してある単一あるいは複数のレンジビンの
受信信号を用いて共分散行列を求める方法を用いるレー
ダ装置を構成したことにより、指定ゲート内の受信信号
ベクトルXJ (r)(n)で求めた共分散行列RJを1度求めてし
まえば、着目レンジビンで受信処理毎に共分散行列を求
めるための演算処理をせず、常に上記共分散行列RJを受
信信号ベクトルX(n)に乗じて妨害波除去を行い、目標信
号の検出を行うことが出来る。
【0100】実施の形態8.実施の形態1〜6では、共
分散行列を求める際に着目レンジビン以外の受信信号ベ
クトルを用いるが、全レンジビンの中で目標信号の存在
するレンジビン数が少ない場合には、共分散行列を求め
る際にこれらレンジビンの影響は小さいと想定できるの
で、全レンジビンの受信信号ベクトルを用いて共分散行
列を用いる。
【0101】即ち、目標信号の存在するレンジビン番号
をq、その目標レンジビン総数をQとし、受信信号ベクト
ルをX (q)(n)とすれば、共分散行列RJは数25により求
めることができる。
【0102】
【数25】
【0103】以上の説明にあるように、本実施の形態で
は、全てのレンジビンの受信信号を用いて共分散行列を
求める方法を用いるレーダ装置を構成したことにより、
全レンジビンの受信信号ベクトルXJ (r)(n)及びX
(q)(n)で求めた共分散行列RJを1度求めてしまえば、各
ゲート内レンジビンで受信処理毎に共分散行列を求める
ための演算処理をせず、常に上記共分散行列RJを受信信
号ベクトルX(n)に乗じて妨害波除去を行い、目標信号の
検出を行うことが出来る。
【0104】実施の形態9.実施の形態1〜8では送信
を行っているので、共分散行列を求める際の受信信号ベ
クトルを選ぶ際には必ず目標信号の存在を考慮するが、
妨害波の到来に伴い送信を止め、このとき受信される妨
害波のみの全てのレンジビンの受信信号ベクトルを用い
て共分散行列を用いる。
【0105】即ち、共分散行列RJは数26により求める
ことができる。
【0106】
【数26】
【0107】これにより本実施の形態では、送信を止め
たときに受信される妨害波のみの全てのレンジビンの受
信信号を用いて共分散行列を求める方法を用いるレーダ
装置を構成したことにより、送信停止時の全レンジビン
の受信信号ベクトルXJ (r)(n)で求めた共分散行列RJ
1度求めてしまえば、各ゲート内レンジビンで受信処理
毎に共分散行列を求めるための演算処理をせず、常に上
記共分散行列RJを受信信号ベクトルX(n)に乗じて妨害波
除去を行い、目標信号の検出を行うことが出来る。
【0108】
【発明の効果】請求項1に関わる発明によれば、上記受
信信号を入力して妨害波ヌル空間への射影行列を算出、
出力するヌリング行列算出器と、上記受信信号と上記射
影行列とを入力して、上記レンジビン毎に上記受信信号
を妨害波ヌル空間へ射影して上記妨害波の除去を行い、
妨害波除去後受信信号を出力するベクトル射影器とを備
えたレーダ装置を構成したことにより、サイドローブ方
向やメインビーム方向から到来する複数の上記妨害波に
対して、SNR劣化なしに上記妨害波除去を行うことが出
来るという効果がある。
【0109】また、請求項2に関わる発明によれば、上
記到来波にクラッタからの反射パルスが含まれている場
合に、上記受信信号を入力して、含まれているクラッタ
反射波をデジタルフィルタで抑圧し、上記受信信号より
クラッタ反射波を取り除いたクラッタ抑圧後受信信号を
出力するクラッタ抑圧器を備えた請求項1記載のレーダ
装置を構成したことにより、クラッタ環境下において
も、クラッタを抑圧し、サイドローブ方向やメインビー
ム方向から到来する複数の上記妨害波に対して、SNR劣
化なしに上記妨害波除去を行うことが出来るという効果
がある。
【0110】また、請求項3に関わる発明によれば、上
記妨害波除去後受信信号の到来方向の測角を行うための
測角装置を備えた請求項1もしくは2記載のレーダ装置
を構成したことにより、電子妨害環境下、もしくはクラ
ッタ及び電子妨害環境下においても、複数の上記妨害波
をSNR劣化なしに上記妨害波除去し、上記目標信号の上
記測角値を求めることが出来るという効果がある。
【0111】また、請求項4に関わる発明によれば、上
記制御器に上記測角値を入力して、上記ビーム指向角設
定値として用いる請求項3記載のレーダ装置を構成した
ことにより、上記目標信号がビーム中心からずれていた
ことによる信号電力損失をなくすことができ、信号電力
対雑音電力を改善した上で、電子妨害環境下、もしくは
クラッタ及び電子妨害環境下においても、複数の上記妨
害波をSNR劣化なしに上記妨害波除去し、目標検出を行
うことが出来るという効果がある。
【0112】また、請求項5に関わる発明によれば、上
記受信信号もしくは上記クラッタ抑圧後受信信号の共分
散行列を求め、上記共分散行列の固有値・固有ベクトル
解析を行い、上記固有値が大きい1個あるいは複数個の
妨害波固有値を選び、上記妨害波固有値に対応する妨害
波固有ベクトルの張る部分空間と補空間をなす上記妨害
波ヌル空間への射影行列を求める方法を用いる請求項
1、2、3もしくは4記載のレーダ装置を構成したこと
により、サイドローブ方向やメインビーム方向から到来
する複数の上記妨害波を除去するための妨害波ヌル空間
への射影行列を求めることが出来るという効果がある。
【0113】また、請求項6に関わる発明によれば、上
記妨害波除去の処理対象の上記レンジビンにおける上記
受信信号以外の上記受信信号を用いて共分散行列を求め
る方法を用いる請求項5記載のレーダ装置を構成したこ
とにより、上記共分散行列を求めるのに用いる上記受信
信号ベクトルに、所望波を含む上記受信信号ベクトルが
含まれてしまうことを防ぐことができ、より正確な上記
共分散行列を求めることが出来るという効果がある。
【0114】また、請求項7に関わる発明によれば、上
記妨害波除去の処理対象の上記レンジビンとその周囲の
上記レンジビンにおける上記受信信号以外の上記受信信
号を用いて共分散行列を求める方法を用いる請求項5記
載のレーダ装置を構成したことにより、上記共分散行列
を求めるのに用いる上記受信信号ベクトルに、所望波を
含む上記受信信号ベクトルが含まれてしまうことを防ぐ
ことができ、より正確な上記共分散行列を求めることが
出来るという効果がある。
【0115】また、請求項8に関わる発明によれば、上
記妨害波除去の処理対象の上記レンジビン以外のレンジ
ビンの内、所望波が存在する上記レンジビン以外におけ
る全ての上記レンジビンの上記受信信号を用いて共分散
行列を求める方法を用いる請求項5記載のレーダ装置を
構成したことにより、上記共分散行列を求めるのに用い
る上記受信信号ベクトルに、所望波を含む上記受信信号
ベクトルが含まれてしまうことを防ぐことができ、より
正確な上記共分散行列を求めることが出来るという効果
がある。
【0116】また、請求項9に関わる発明によれば、予
め設定してある単一あるいは複数の上記レンジビンの上
記受信信号を用いて共分散行列を求める方法を用いる請
求項5記載のレーダ装置を構成したことにより、上記レ
ンジビン内の上記受信信号ベクトルで求めた上記共分散
行列を1度求めてしまえば、着目している上記レンジビ
ンで受信処理毎に上記共分散行列を求めるための演算処
理をなくすことが出来るという効果がある。
【0117】また、請求項10に関わる発明によれば、
全ての上記レンジビンの上記受信信号を用いて共分散行
列を求める方法を用いる請求項5記載のレーダ装置を構
成したことにより、上記共分散行列を1度求めてしまえ
ば、着目している上記レンジビンで受信処理毎に上記共
分散行列を求めるための演算処理をなくすことが出来る
という効果がある。
【0118】また、請求項11に関わる発明によれば、
送信を止めた場合に受信する上記妨害波のみの全ての上
記レンジビンの上記受信信号を用いて共分散行列を求め
る方法を用いる請求項5記載のレーダ装置を構成したこ
とにより、上記共分散行列を1度求めてしまえば、着目
している上記レンジビンで受信処理毎に上記共分散行列
を求めるための演算処理をなくすことが出来るという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すレーダ装置の
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるヌリング行
列算出器の構成図
【図3】 この発明の実施の形態2を示すレーダ装置の
構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を示すレーダ装置の
構成図である。
【図5】 従来のレーダ装置を示す構成図である。
【図6】 従来のレーダ装置を示す構成図である。
【図7】 図6の従来のレーダ装置におけるヌリング行
列算出器の構成図である。
【図8】 図6の従来のレーダ装置におけるヌリング行
列算出器の構成図の一部である。
【符号の説明】
1a、1b アレイアンテナ、 2a、2b
受信機群、3 荷重係数算出器、 4a、4b ビ
ームフォーマ、5a、5b ヌリング行列算出器、6
a、6b ベクトル射影器、7a、7b 共分散行列算
出器、 8a、8b 固有値・固有ベクトル
算出器 9a、9b 妨害波空間選定器、 10a、
10b 射影行列算出器 11 制御器、 12 周波数発振器、 13
送信機、14 送受切換器、 15 周波数解析
器、 16 信号検出器、17 クラッタ抑圧器群、
18 測角器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信周波数設定値と送信タイミングトリ
    ガとビーム指向角設定値を出力する制御器と、上記送信
    周波数設定値に基づく連続波を出力する周波数発振器
    と、上記連続波を上記送信タイミングトリガに基づきパ
    ルス変調し、上記ビーム指向角設定値に基づく移相操作
    を施す送信パルスを出力する送信機と、送受信を切換え
    る送受切換器と、上記送受切換器を介し入力される上記
    送信パルスを空中に送信し、反射物からの反射パルス、
    妨害波などの到来波を受信する複数のアンテナから構成
    されるアレイアンテナと、上記到来波を上記送受切換器
    を介し入力して、ビデオ信号に周波数変換、A/D変換に
    よりレンジビン毎にデジタル信号に変換する受信信号を
    出力する複数の受信機から構成される受信機群と、上記
    受信信号を入力として、妨害波ヌル空間への射影行列を
    算出、出力するヌリング行列算出器と、上記受信信号と
    上記射影行列とを入力とし、上記レンジビン毎に上記受
    信信号を妨害波ヌル空間へ射影して上記妨害波の除去を
    行い、妨害波除去後受信信号を出力するベクトル射影器
    と、上記ビーム指向角設定値に指向する受信ビーム形成
    を上記妨害波除去後受信信号に対して行い目標信号を出
    力するビームフォーマと、上記目標信号を入力とし、離
    散フーリエ変換による周波数解析を行い、上記目標信号
    のドップラ周波数に対応するドップラビンの目標ドップ
    ラ信号を出力する周波数解析器と、上記目標ドップラ信
    号を入力とし、閾値処理による信号検出を行う信号検出
    器とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 上記到来波にクラッタからの反射パルス
    が含まれている場合に、上記受信信号を入力として、含
    まれているクラッタ反射波をデジタルフィルタで抑圧
    し、上記受信信号よりクラッタ反射波を取り除いたクラ
    ッタ抑圧後受信信号を出力するクラッタ抑圧器を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 上記妨害波除去後受信信号と上記信号検
    出器より出力される探知ステータスとを入力とし、この
    探知ステータスが「目標信号あり」の場合に、上記妨害
    波除去後受信信号の到来方向の測角を行い、所望波到来
    方向の測角値を出力する測角装置を備えたことを特徴と
    する請求項1もしくは2記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 上記制御器に上記測角値を入力して、上
    記ビーム指向角設定値として用いることを特徴とする請
    求項3記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 上記受信信号もしくは上記クラッタ抑圧
    後受信信号の共分散行列を求め、上記共分散行列の固有
    値・固有ベクトル解析を行い、上記固有値が大きい単一
    あるいは複数の妨害波固有値を選び、これに対応する固
    有ベクトル、即ち妨害波固有ベクトルの張る部分空間と
    補空間をなす上記妨害波ヌル空間への射影行列を求める
    方法を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のレーダ装置。
  6. 【請求項6】 上記妨害波除去の処理対象の上記レンジ
    ビンにおける上記受信信号以外の上記受信信号を用いて
    共分散行列を求める方法を用いることを特徴とする請求
    項5記載のレーダ装置。
  7. 【請求項7】 上記妨害波除去の処理対象の上記レンジ
    ビンとその周囲の上記レンジビンにおける上記受信信号
    以外の上記受信信号を用いて共分散行列を求める方法を
    用いることを特徴とする請求項5記載のレーダ装置。
  8. 【請求項8】 上記妨害波除去の処理対象の上記レンジ
    ビン以外のレンジビンの内、所望波が存在する上記レン
    ジビン以外における全ての上記レンジビンの上記受信信
    号を用いて共分散行列を求める方法を用いることを特徴
    とする請求項5記載のレーダ装置。
  9. 【請求項9】 予め設定してある単一あるいは複数の上
    記レンジビンの上記受信信号を用いて共分散行列を求め
    る方法を用いることを特徴とする請求項5記載のレーダ
    装置。
  10. 【請求項10】 全ての上記レンジビンの上記受信信号
    を用いて共分散行列を求める方法を用いることを特徴と
    する請求項5記載のレーダ装置。
  11. 【請求項11】 送信を止めた場合に受信する上記妨害
    波のみの全ての上記レンジビンの上記受信信号を用いて
    共分散行列を求める方法を用いることを特徴とする請求
    項5記載のレーダ装置。
JP2001200922A 2001-07-02 2001-07-02 レーダ装置 Expired - Lifetime JP4144195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001200922A JP4144195B2 (ja) 2001-07-02 2001-07-02 レーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001200922A JP4144195B2 (ja) 2001-07-02 2001-07-02 レーダ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003014836A true JP2003014836A (ja) 2003-01-15
JP2003014836A5 JP2003014836A5 (ja) 2005-11-04
JP4144195B2 JP4144195B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=19037964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001200922A Expired - Lifetime JP4144195B2 (ja) 2001-07-02 2001-07-02 レーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4144195B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004257761A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Toshiba Corp レーダ信号処理装置およびレーダ信号処理方法
JP2006004175A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Toshiba Corp 自己位置同定装置および自己位置同定方法
JP2006329953A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Toshiba Corp レーダ装置
JP2009162613A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JP2014052299A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Toshiba Corp ウェイト算出方法、ウェイト算出装置、アダプティブアレーアンテナ及びレーダ装置
JP2014169962A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Toshiba Corp ウェイト算出方法、ウェイト算出装置、アダプティブアレーアンテナ及びレーダ装置
KR101555996B1 (ko) 2014-08-14 2015-10-13 국방과학연구소 저피탐 표적 탐지를 위한 주파수 다이버시티를 이용한 공분산 행렬 합성 장치 및 방법
CN105158741A (zh) * 2015-06-17 2015-12-16 电子科技大学 基于矩阵重构的自适应抗干扰多径多波束形成方法
KR20160012284A (ko) * 2014-07-23 2016-02-03 국방과학연구소 송신신호 파형의 직교성을 이용한 재머 신호 억제 및 원신호 도래각 추정 방법 및 장치
CN112444790A (zh) * 2020-12-07 2021-03-05 上海航天电子通讯设备研究所 一种在强干扰情况下目标检测的方法
CN113156383A (zh) * 2021-04-21 2021-07-23 杭州加速科技有限公司 基于国产fpga的雷达信号抗干扰方法、系统及数据处理设备

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101432932B1 (ko) * 2013-04-15 2014-09-23 광운대학교 산학협력단 재머 환경에서의 표적 방향 추정 방법 및 장치
RU2568107C1 (ru) * 2014-04-14 2015-11-10 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство обороны Российской Федерации Когерентно-импульсная радиолокационная станция

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004257761A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Toshiba Corp レーダ信号処理装置およびレーダ信号処理方法
JP2006004175A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Toshiba Corp 自己位置同定装置および自己位置同定方法
US7489255B2 (en) 2004-06-17 2009-02-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Self-position identification apparatus and self-position identification method
JP2006329953A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Toshiba Corp レーダ装置
JP4723910B2 (ja) * 2005-05-30 2011-07-13 株式会社東芝 レーダ装置
JP2009162613A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JP2014052299A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Toshiba Corp ウェイト算出方法、ウェイト算出装置、アダプティブアレーアンテナ及びレーダ装置
JP2014169962A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Toshiba Corp ウェイト算出方法、ウェイト算出装置、アダプティブアレーアンテナ及びレーダ装置
KR20160012284A (ko) * 2014-07-23 2016-02-03 국방과학연구소 송신신호 파형의 직교성을 이용한 재머 신호 억제 및 원신호 도래각 추정 방법 및 장치
KR101603630B1 (ko) 2014-07-23 2016-03-15 국방과학연구소 송신신호 파형의 직교성을 이용한 재머 신호 억제 및 원신호 도래각 추정 방법 및 장치
KR101555996B1 (ko) 2014-08-14 2015-10-13 국방과학연구소 저피탐 표적 탐지를 위한 주파수 다이버시티를 이용한 공분산 행렬 합성 장치 및 방법
CN105158741A (zh) * 2015-06-17 2015-12-16 电子科技大学 基于矩阵重构的自适应抗干扰多径多波束形成方法
CN112444790A (zh) * 2020-12-07 2021-03-05 上海航天电子通讯设备研究所 一种在强干扰情况下目标检测的方法
CN113156383A (zh) * 2021-04-21 2021-07-23 杭州加速科技有限公司 基于国产fpga的雷达信号抗干扰方法、系统及数据处理设备
CN113156383B (zh) * 2021-04-21 2024-02-20 杭州加速科技有限公司 基于fpga的雷达信号抗干扰方法、系统及数据处理设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4144195B2 (ja) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9759806B2 (en) Radar apparatus
US9562968B2 (en) Sensor system and method for determining target location using sparsity-based processing
Abramovich et al. Noncausal adaptive spatial clutter mitigation in monostatic MIMO radar: Fundamental limitations
US9213095B2 (en) Combined direction finder and radar system, method and computer program product
US11269070B2 (en) Radar apparatus
KR101603630B1 (ko) 송신신호 파형의 직교성을 이용한 재머 신호 억제 및 원신호 도래각 추정 방법 및 장치
JP4144195B2 (ja) レーダ装置
JP2012181052A (ja) 相関抑圧フィルタ、ウェイト算出方法、ウェイト算出装置、アダプティブアレーアンテナ及びレーダ装置
JP6296907B2 (ja) レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法
KR20090077756A (ko) 신호 선택을 위한 방법 및 시스템
GB2407210A (en) Time delay beamformer and method of time delay beamforming
Wang et al. Optimum sparse array design for multiple beamformers with common receiver
JP5047002B2 (ja) 波数推定装置
Lesturgie Some relevant applications of MIMO to radar
JP2006145251A (ja) 電波到来方向推定装置
KR102345821B1 (ko) 라이브 신호 기반의 실내 빔포밍 시험 장치
JP2014115160A (ja) 探知装置、探知方法及び探知プログラム
JP2010025576A (ja) 波数推定装置
JP5241147B2 (ja) 不要信号抑圧装置
Kimoto et al. Target direction estimation characteristics of capon algorithm in MIMO radar
Mecca et al. Slow-time MIMO spacetime adaptive processing
JP2013044642A (ja) パッシブレーダ装置
JP7412933B2 (ja) レーダ装置
JP2005121420A (ja) レーダ装置
WO2022168294A1 (ja) レーダ装置、レーダシステムおよびレーダ方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050819

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080609

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4144195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term