JP5904818B2 - 干渉信号抑圧装置および干渉信号抑圧方法 - Google Patents

干渉信号抑圧装置および干渉信号抑圧方法 Download PDF

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Description

この発明は、アンテナに入射する干渉信号を抑圧するサイドローブキャンセラ等の干渉信号抑圧装置および干渉信号抑圧方法に関する。
従来から、アンテナに入射する干渉信号を抑圧するサイドローブキャンセラ(干渉信号抑圧装置)として、メインローブ方向内から入射された干渉信号を抑圧する機能を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、図面を参照しながら、特許文献1に示された干渉信号抑圧装置について説明する。
図14は、従来の干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図14において、この干渉信号抑圧装置は、主アンテナ101、素子アンテナ102、位相制御器103、ビームフォーミング部104、合成器105、合成器106、加算器107、減算器108、補助アンテナ109、電力比較部110、セレクタ111、荷重計算器112、乗算器113および減算器114を備えている。
ここで、主アンテナ101は、所望信号方向に指向性を有し、ブロックAとブロックBとに分割されている。素子アンテナ102は、指向性を有する主アンテナ101を構成する。位相制御器103は、素子アンテナ102の受信信号の位相を制御する。ビームフォーミング部104は、主アンテナ101の指向性を所望信号の入射方向に向けるために、位相制御器103を制御する。
合成器105は、ブロックAに属する複数の素子アンテナ102の受信信号を合成する。合成器106は、ブロックBに属する複数の素子アンテナ102の受信信号を合成する。加算器107は、合成器105の出力信号と合成器106の出力信号とを加算する。減算器108は、合成器105の出力信号から合成器106の出力信号を減算する。
補助アンテナ109は、ブロードな指向性を有する。電力比較部110は、加算器107の出力信号の電力と補助アンテナ109の受信信号の電力とを比較する。セレクタ111は、電力比較部110の比較結果に基づいて、減算器108の出力信号または補助アンテナ109の受信信号を選択して出力する。
荷重計算器112は、加算器107の出力信号とセレクタ111の出力信号とに基づいて、荷重を計算する。乗算器113は、セレクタ111の出力信号に荷重計算器112で計算された荷重を乗算する。減算器114は、加算器107の出力信号から乗算器113の出力信号を減算する。
次に、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。
なお、主アンテナ101のブロックAの合成器105による合成信号をx(t)と表記する。また、主アンテナ101のブロックBの合成器106による合成信号をx(t)と表記する。また、補助アンテナ109の受信信号をx(t)と表記する。ここで、tは時間因子を示している。
まず、加算器107は、ブロックAの合成信号x(t)とブロックBの合成信号x(t)との加算結果xΣ(t)を出力し、減算器108は、ブロックAの合成信号x(t)とブロックBの合成信号x(t)との減算結果xΔ(t)を出力する。
電力比較部110は、加算器107の出力xΣ(t)の電力PΣと補助アンテナ109の受信信号x(t)の電力Pとを比較した結果を出力する。
セレクタ111は、電力比較部110において、PΣ≧Pという結果が出力された場合に、減算器108の出力xΔ(t)を出力する。また、セレクタ111は、電力比較部110において、PΣ<Pという結果が出力された場合に、補助アンテナ109の出力x(t)を出力する。
荷重計算部112は、加算器107の出力xΣ(t)と、セレクタ111の出力xΔ(t)またはx(t)とから、荷重wを計算して出力する。荷重wの計算方法については、後述する。
乗算器113は、セレクタ111の出力xΔ(t)またはx(t)に、荷重計算部112の荷重wを乗算した結果y(t)を出力する。y(t)は、次式(1)または次式(2)で表される。
y(t)=wΔ(t) (1)
y(t)=w(t) (2)
減算器114は、加算器107の出力xΣ(t)から、乗算器113の出力y(t)を減算した結果z(t)を出力する。z(t)は、次式(3)または次式(4)で表される。
z(t)=xΣ(t)−y(t)
=xΣ(t)−wΔ(t) (3)
z(t)=xΣ(t)−y(t)
=xΣ(t)−w(t) (4)
続いて、荷重計算部112における荷重wの計算方法について説明する。
最適な荷重wは、上記特許文献1に示されているように、セレクタ111の出力がxΔ(t)である場合に、次式(5)で表される。また、最適な荷重wは、セレクタ111の出力がx(t)である場合に、次式(6)で表される。なお、式(5)および式(6)において、E[ ]は時間平均を示している。
=E[xΣ(t)Δ(t)]/E[xΔ(t)Δ(t)] (5)
=E[xΣ(t)(t)]/E[x(t)(t)] (6)
ここで、所望信号s(t)および干渉信号i(t)が入射する場合について考える。また、主アンテナ101のブロックAおよびブロックBの受信信号が加算器107で加算されることによる合成アンテナ利得をGΣ(θ)とし、主アンテナ101のブロックAおよびブロックBの受信信号が減算器108で減算されることによる合成アンテナ利得をGΔ(θ)とし、補助アンテナ109のアンテナ利得をG(θ)とする。
なお、θは信号の入射方向示している。また、補助アンテナ109は、無指向性としているので、アンテナ利得G(θ)は、信号の入射方向によらない定数としている。
このとき、加算器107の出力xΣ(t)に加わる受信機雑音をnΣ(t)とし、減算器108の出力xΔ(t)に加わる受信機雑音をnΔ(t)とし、補助アンテナ109の受信信号x(t)に加わる受信機雑音をn(t)とすると、xΣ(t)、xΔ(t)、x(t)は、それぞれ次式(7)、次式(8)および次式(9)で表される。なお、式(7)、式(8)および式(9)において、θは所望信号s(t)の入射方向を示し、θは干渉信号i(t)の入射方向を示している。
Σ(t)=GΣ(θ)s(t)+GΣ(θ)i(t)+nΣ(t) (7)
Δ(t)=GΔ(θ)s(t)+GΔ(θ)i(t)+nΔ(t) (8)
(t)=G(θ)s(t)+G(θ)i(t)+n(t) (9)
レーダ等においては、所望信号s(t)に比べて、干渉信号i(t)の電力が十分に大きいことが想定される。そのため、セレクタ111がxΔ(t)を出力した場合、式(7)および式(8)の所望信号成分を表す第1項を無視することができる。
このとき、所望信号s(t)、干渉信号i(t)、受信機雑音nΣ(t)および受信機雑音nΔ(t)がそれぞれ独立だとすると、最適な荷重wは、次式(10)で表される。なお、式(10)において、pは干渉信号i(t)の電力を示し、pnΔは減算器108の出力xΔ(t)に加わる受信機雑音nΔ(t)の電力を示している。
={GΣ(θ)GΔ(θ)p}/{GΔ(θ+pnΔ}(10)
また、セレクタ111がx(t)を出力した場合、同様に式(7)および式(9)から、最適な荷重wは、次式(11)で表される。なお、式(11)において、pn9は補助アンテナ109の受信信号x(t)に加わる受信機雑音n(t)の電力を示している。
={GΣ(θ)G(θ)p}/{G(θ+pn9}(11)
最適な荷重wを使用することにより、干渉信号i(t)は抑圧されるが、式(3)、式(4)、式(7)、式(8)および式(9)より、干渉信号i(t)が抑圧されると、減算器114の出力z(t)には、所望信号s(t)および受信機雑音が残ることとなる。このとき、式(3)および式(4)の第2項から、荷重wが乗算されることにより、受信機雑音nΔ(t)または受信機雑音n(t)が増幅されることになる。
図15は、従来の干渉信号抑圧装置のアンテナパターンを模式的に示す説明図である。ここでは、主アンテナ101の合成アンテナ利得GΣ(θ)、GΔ(θ)、および補助アンテナ109のアンテナ利得G(θ)のアンテナパターンを示している。
図15より、GΣ(θ)≧G(θ)の場合、つまりPΣ≧Pの場合には、荷重wが非常に大きくなるので、干渉信号i(t)を抑圧したとしても、受信機雑音n(t)が非常に大きくなり、S/Nが低下するという問題が生じる。
この問題を解決するために、上記特許文献1では、補助アンテナ109の受信信号x(t)の代わりに減算器108の出力xΔ(t)を使用している。しかしながら、GΣ(θ)≧GΔ(θ)の場合、つまりPΣ≧PΔの場合には、荷重wが非常に大きくなるので、干渉信号i(t)を抑圧したとしても、受信機雑音nΔ(t)が非常に大きくなり、S/Nが低下するという問題が生じる。
すなわち、干渉信号i(t)がメインローブ中心方向から入射する場合には、干渉信号i(t)を抑圧することができないという問題がある。
特開2003−215231号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来の干渉信号抑圧装置は、上述したように構成されているので、干渉信号がメインローブ中心方向から入射する場合には、干渉信号を抑圧することができないという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、干渉信号がメインローブ中心方向から入射する場合であっても、干渉信号を抑圧することができる干渉信号抑圧装置および干渉信号抑圧方法を得ることを目的とする。
この発明に係る干渉信号抑圧装置は、複数の素子アンテナによって構成される主アンテナと、複数の素子アンテナの受信信号を合成する第1合成部と、ブロードな指向性を有する補助アンテナと、第1合成部から出力される主アンテナの合成信号を遅延させる遅延器、および補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を有し、遅延された主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する第1干渉信号抑圧部と、を備え、第1干渉信号抑圧部は、遅延された主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算する第1減算部と、第1減算部から出力される信号の電力が最小となる第1荷重を計算して、第1タップ付き遅延線のタップに出力する第1荷重計算部と、を含み、主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第2合成部と、第2合成部から出力される両合成信号の第1加算信号を出力するとともに、両合成信号の第1差分信号を出力する第1加減算部と、第1加算信号の電力と、第1差分信号の電力と、補助アンテナの受信信号の電力とを比較し、比較結果に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第1選択部と、第1選択部によって選択される、第1加算信号および補助アンテナの受信信号を入力とする第1干渉信号抑圧部と、第1選択部によって選択され、第1加算信号と第1差分信号とに基づいて第4荷重を計算する第4荷重計算部と、第1加算信号から第4荷重が乗算された第1差分信号を減算する第2減算部と、を有する第3干渉信号抑圧部と、第1選択部によって選択され、第1加算信号と補助アンテナの受信信号とに基づいて第5荷重を計算する第5荷重計算部と、第1加算信号から第5荷重が乗算された補助アンテナの受信信号を減算する第3減算部と、を有する第4干渉信号抑圧部と、をさらに備えたものである。
この発明に係る干渉信号抑圧方法は、主アンテナを構成する複数の素子アンテナの受信信号を合成する合成ステップと、第2タップ付き遅延線を用いて、合成された主アンテナの合成信号の周波数特性を変化させる第1変化ステップと、第1タップ付き遅延線を用いて、ブロードな指向性を有する補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第2変化ステップと、周波数特性が変化された主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する最小化ステップと、を備え、最小化ステップは、周波数特性が変化された主アンテナの合成信号の電力が、設定された周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第2荷重を計算して、第2タップ付き遅延線のタップに出力する第2荷重計算ステップと、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号の電力が、周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第3荷重を計算して、第1タップ付き遅延線のタップに出力する第3荷重計算ステップと、を含むものである。
この発明に係る干渉信号抑圧装置によれば、第1干渉信号抑圧部は、補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を用いて、遅延器で遅延された主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する。
また、この発明に係る干渉信号抑圧方法によれば、最小化ステップは、遅延ステップで遅延された主アンテナの合成信号から、変化ステップで周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する。
そのため、干渉信号がメインローブ中心方向から入射する場合であっても、干渉信号を抑圧することができる。
この発明の実施の形態1に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る干渉信号抑圧装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る干渉信号抑圧装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る干渉信号抑圧装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4に係る干渉信号抑圧装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5に係る干渉信号抑圧装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態7に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態8に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 従来の干渉信号抑圧装置を示す構成図である。 従来の干渉信号抑圧装置のアンテナパターンを模式的に示す説明図である。
まず、この発明に係る干渉信号抑圧装置の概略構成について説明する。
この発明に係る干渉信号抑圧装置は、主アンテナの合成信号を遅延させる遅延器と、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるタップ付き遅延線(TDL:Tapped Delay Line)とを使用して、主アンテナの合成信号を遅延させた信号から、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させた信号を減算した信号の電力を最小化する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、主アンテナの合成信号を遅延させる遅延器と、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるTDLとを使用して、主アンテナの合成信号を遅延させた信号から、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させた信号を減算した信号の電力を最小化するための荷重を、主アンテナの合成信号を遅延させた信号と補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させた信号とから計算する計算部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、TDLによって、主アンテナの合成信号および補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させた信号の電力を、周波数拘束条件を満たしつつ最小化する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、TDLによって、主アンテナの合成信号および補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させた信号の電力を、周波数拘束条件を満たしつつ最小化するための荷重を、周波数拘束条件とTDLによって遅延させた主アンテナの合成信号およびTDLによって遅延させた補助アンテナの合成信号とから計算する計算部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、主アンテナを構成する第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、その主アンテナを構成する第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する合成部と、合成部による両合成信号の加算信号を出力するとともに、両合成信号の差分信号を出力する加減算部と、補助アンテナを構成する素子アンテナの受信信号を合成する合成部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加算信号を遅延させる遅延器と、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるTDLとを使用して、加算信号を遅延させた信号から、周波数特性を変化させた補助アンテナの合成信号を減算した電力を最小化する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加算信号を遅延させる遅延器と、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるTDLとを使用して、加算信号を遅延させた信号から、周波数特性を変化させた補助アンテナの合成信号を減算した電力を最小化するための荷重を、加算信号を遅延させた信号と補助アンテナの合成信号を遅延させた信号とから計算する計算部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号から、荷重を乗算した差分信号を減算する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号から、荷重を乗算した差分信号を減算した信号の電力を最小化するための荷重を、加算信号と差分信号とから計算する計算部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号から、荷重を乗算した補助アンテナの合成信号を減算する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号から、荷重を乗算した補助アンテナの合成信号を減算した信号の電力を最小化するための荷重を、加算信号と補助アンテナの合成信号とから計算する計算部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号の電力と差分信号の電力と補助アンテナの合成信号の電力とを比較し、その比較結果に応じて干渉信号抑圧部を選択する選択部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号の電力が差分信号の電力および補助アンテナの合成電力よりも大きい場合に、加算信号を遅延させる遅延器と、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるTDLとを使用して、加算信号を遅延させた信号から、周波数特性を変化させた補助アンテナの合成信号を減算した電力を最小化する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された差分信号の電力が加算信号の電力および補助アンテナの合成電力よりも大きい場合に、加算信号から荷重を乗算した差分信号を減算する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された補助アンテナの合成信号の電力が加算信号の電力および差分信号電力よりも大きい場合に、加算信号から荷重を乗算した補助アンテナの合成信号を減算する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、主アンテナを構成する素子アンテナの受信信号から、主アンテナに入射する干渉信号の入射方向を推定し、干渉信号の入射方向に応じて干渉信号抑圧部を選択する選択部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、干渉信号の入射方向がメインローブ中心方向である場合に、加算信号を遅延させる遅延器と、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるTDLとを使用して、加算信号を遅延させた信号から、周波数特性を変化させた補助アンテナの合成信号を減算した電力を最小化する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、干渉信号の入射方向が主アンテナのメインローブ方向内である場合に、加算信号から荷重を乗算した差分信号を減算する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、干渉信号の入射方向が主アンテナのメインローブ方向外である場合に、加算信号から荷重を乗算した補助アンテナの合成信号を減算する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号および差分信号と補助アンテナの合成信号とから、到来している所望信号および干渉信号の周波数帯を特定し、干渉信号の周波数帯に応じて干渉信号抑圧部を選択する選択部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号および減算信号と補助アンテナの合成信号とから、到来している所望信号および干渉信号の周波数帯を特定し、所望信号および干渉信号の周波数帯が重なっていない場合、加算信号の周波数特性を変化させるTDLと、差分信号の周波数特性を変化させるTDLと、補助アンテナの合成信号の周波数特性を変化させるTDLとを使用して、周波数特性を変化させた加算信号と周波数特性を変化させた差分信号と周波数特性を変化させた補助アンテナの合成信号との電力を、周波数拘束条件を満たすように最小化する干渉信号抑圧部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、主アンテナを構成する素子アンテナの一部を補助アンテナとして利用するものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、主アンテナを構成する素子アンテナの受信信号の位相を制御して、その主アンテナの指向性を所望信号の入射方向に合わせる制御部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、補助アンテナが複数の素子アンテナから構成されている場合に、複数の素子アンテナの受信信号の位相を制御して、その補助アンテナの指向性を干渉信号の入射方向に合わせる制御部を設けたものである。
また、この発明に係る干渉信号抑圧装置は、加減算部から出力された加算信号の電力が差分信号の電力および補助アンテナの合成信号の電力よりも大きい場合、または干渉信号の入射方向がメインローブ中心方向である場合に、補助信号の受信機として、主アンテナの受信機の干渉信号に対する周波数特性と異なる干渉信号に対する周波数特性を持つ受信機を選択し、差分信号の電力が加算信号の電力および補助アンテナの合成信号の電力よりも大きい場合、または補助アンテナの合成信号の電力が加算信号の電力および差分信号の電力よりも大きい場合、または干渉信号の入射方向が主アンテナのメインローブ方向内である場合、または干渉信号の入射方向が主アンテナのメインローブ方向外である場合に、主アンテナの受信機と同一の周波数特性を持つ受信機を選択する選択部を設けたものである。
以下、この発明に係る干渉信号抑圧装置および干渉信号抑圧方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図1において、この干渉信号抑圧装置は、主アンテナ1、素子アンテナ2、位相制御器3、ビームフォーミング部4、合成器5、遅延器6、補助アンテナ7、遅延器8、タップ9、合成器10、荷重計算部11および減算器12を備えている。
ここで、主アンテナ1は、所望信号方向に指向性を有する。素子アンテナ2は、指向性を有する主アンテナ1を構成する。位相制御器3は、素子アンテナ2の受信信号の位相を制御する。ビームフォーミング部4は、主アンテナ1の指向性を所望信号の入射方向に向けるために、位相制御器3を制御する。
合成器5は、主アンテナ1を構成する複数の素子アンテナ2の受信信号を合成する。遅延器6は、複数の遅延器から構成され、合成器5から出力される素子アンテナ2の受信信号を遅延させる。なお、素子アンテナ2および合成器5から合成部が構成され、位相制御器3およびビームフォーミング部4から制御部が構成されている。
補助アンテナ7は、ブロードな指向性を有する。遅延器8は、複数の遅延器から構成され、補助アンテナ7から出力される受信信号を遅延させる。タップ9は、遅延器8の各遅延器から出力される遅延信号に、それぞれ荷重(後述する)を乗算した信号を出力する。合成器10は、タップ9の出力する信号を合成する。なお、遅延器8、タップ9および合成器10から、TDLを用いた干渉信号抑圧部が構成されている。
荷重計算部11は、遅延器6から出力される信号と、遅延器8の各遅延器から出力される信号とに基づいて、タップ9の各タップに入力される荷重を計算する。減算器12は、遅延器6の出力信号から合成器10の出力信号を減算する。なお、荷重計算部11から、計算部が構成されている。
次に、図2のフローチャートを参照しながら、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態1では、所望信号の入射方向と干渉信号の入射方向とが同一であるとし、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号と比べて非常に広帯域であり、所望信号の周波数帯と重なっているものとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
まず、合成器5により、主アンテナ1を構成する複数の素子アンテナ2の受信信号が合成される。ここで、合成された信号を信号Mとする。また、補助アンテナ7の受信信号を信号Xとする。
信号Mは、遅延器6によって遅延され、信号Xは、遅延器8によって遅延される(ステップS1)。なお、遅延器8を構成する遅延器の総数は、タップ9のタップの総数をT個とするとT−1個であり、遅延器6を構成する遅延器の総数は、(T−1)/2個である。
続いて、荷重計算部11により、信号Mの遅延信号と、遅延器8の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号とに基づいて、信号Mから信号Xを減算した信号の電力が最小となるような荷重wが計算される(ステップS2)。
次に、荷重wは、タップ9を構成する各タップにそれぞれ入力され、遅延器8の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号と乗算されて、合成器10によって合成される(ステップS3)。信号Xは、遅延器8の各遅延器から出力される遅延信号と荷重wとが乗算されて合成されることにより、周波数特性が信号Mと等しくなるように変化する。
続いて、減算器12により、信号Mの遅延信号から、合成器10で合成された周波数特性が変化した信号が減算される(ステップS4)。このとき、干渉信号が非常に広帯域なので、主アンテナ1と補助アンテナ7とで設計上差異がない受信機を使用していたとしても、干渉信号に対しては、製造誤差等により受信周波数特性に差が生じる。また、干渉信号電力が所望信号電力と比べて非常に大きいので、信号Xの周波数特性は、干渉信号とのみ等しくなるように変化する。そのため、減算結果は、所望信号のみとなる。
このように、TDLを用いて信号Xの周波数特性を変化させ、信号Mの遅延信号から減算することにより、干渉信号を抑圧している。つまり、従来技術とは異なり、所望信号および干渉信号の入射方向等の情報を必要としないので、干渉信号がメインローブ中心方向から入射する場合であっても、干渉信号を抑圧することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、この干渉信号抑圧装置は、複数の素子アンテナによって構成される主アンテナと、複数の素子アンテナの受信信号を合成する第1合成部と、ブロードな指向性を有する補助アンテナと、第1合成部から出力される主アンテナの合成信号を遅延させる遅延器、および補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を有し、遅延された主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する第1干渉信号抑圧部とを備えている。
また、第1干渉信号抑圧部は、遅延された主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号を減算する第1減算部と、第1減算部から出力される信号の電力が最小となる第1荷重を計算して、第1タップ付き遅延線のタップに出力する第1荷重計算部とを含んでいる。
すなわち、主アンテナに遅延器を設け、補助アンテナにTDLを設けて出力電力最小化を行う干渉信号抑圧部を設けるように構成したので、所望信号の周波数帯および干渉信号の周波数帯が重なっていて、かつ干渉信号が主アンテナのメインローブ中心方向から入射する場合であっても、干渉信号を抑圧することができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図3において、この干渉信号抑圧装置は、図1に示した遅延器6、荷重計算部11および減算器12に代えて、周波数拘束条件付与部21、遅延器22、タップ23、合成器24、荷重計算部25および荷重計算部26を備えている。
ここで、周波数拘束条件付与部21は、周波数拘束条件を荷重計算部25および荷重計算部26に与える。遅延器22は、複数の遅延器から構成され、合成器5から出力される素子アンテナ2の受信信号を遅延させる。なお、遅延器22を構成する遅延器の総数は、遅延器8を構成する遅延器の総数と同じである。
また、周波数拘束条件付与部21は、例えば入射している信号の周波数を特定する入射信号周波数特定部(図示せず)から出力される周波数帯の情報に基づいて、干渉信号の周波数帯を抑圧する周波数拘束条件を、荷重計算部25および荷重計算部26に出力する。さらに、入射信号周波数特定部からの入力に頼らず、手動で入力する場合もある。
タップ23は、遅延器22の各遅延器から出力される遅延信号に、それぞれ荷重(後述する)を乗算した信号を出力する。合成器24は、タップ23の出力する信号を合成する。なお、遅延器22、タップ23および合成器24から、TDLが構成されている。
荷重計算部25は、遅延器22の各遅延器から出力される信号Mの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部21から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Mの電力が最小となるような荷重wを計算する。なお、荷重計算部25から、計算部が構成されている。
荷重計算部26は、遅延器8の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部21から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Xの電力が最小となるような荷重wを計算する。なお、荷重計算部26から、計算部が構成されている。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態2では、所望信号の入射方向と干渉信号の入射方向とが同一であるとし、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号の周波数帯と重なっていないものとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
まず、合成器5で合成された信号Mは、遅延器22によって遅延され、補助アンテナ7で受信された信号Xは、遅延器8によって遅延される(ステップS11)。また、遅延器22の各遅延器から出力される信号Mの遅延信号は、荷重計算部25に入力され、遅延器8の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号は、荷重計算部26に入力される。
続いて、荷重計算部25により、遅延器22の各遅延器から出力される信号Mの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部21から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Mの電力が最小となるような荷重wが計算される。
同様に、荷重計算部26により、遅延器8の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部21から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Xの電力が最小となるような荷重wが計算される(ステップS12)。
次に、荷重計算部25から出力される荷重wは、タップ23を構成する各タップにそれぞれ入力され、遅延器22の各遅延器から出力される信号Mの遅延信号と乗算されて、合成器24によって合成される。
同様に、荷重計算部26から出力される荷重wは、タップ9を構成する各タップにそれぞれ入力され、遅延器8の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号と乗算されて、合成器10によって合成される(ステップS13)。
このとき、例えば、信号Mおよび信号Xの周波数スペクトルをフーリエ変換等で見ることにより干渉信号周波数帯を特定し、干渉信号周波数帯を抑圧する条件を周波数拘束条件として与えることにより、信号Mは、TDLによって周波数特性が変化され、干渉信号周波数帯が抑圧された信号となって合成器24から出力される。
また、信号Xも、同様に合成器10から出力される。なお、干渉信号周波数帯が不明な場合は、所望信号を保護する条件を周波数拘束条件として与えることにより、所望信号の周波数帯以外の信号が抑圧される。
このように、所望信号および干渉信号の周波数帯が重なっていなければ、干渉信号の入射方向に関わらず、TDLによって信号Mおよび信号Xから干渉信号を抑圧することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、この干渉信号抑圧装置は、第1干渉信号抑圧部に代えて、第1合成部から出力される主アンテナの合成信号の周波数特性を変化させる第2タップ付き遅延線、および補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を有する第2干渉信号抑圧部を備えている。
また、第2干渉信号抑圧部は、周波数特性が変化された主アンテナの合成信号の電力が、設定された周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第2荷重を計算して、第2タップ付き遅延線のタップに出力する第2荷重計算部と、周波数特性が変化された補助アンテナの受信信号の電力が、周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第3荷重を計算して、第1タップ付き遅延線のタップに出力する第3荷重計算部とを含んでいる。
すなわち、主アンテナおよび補助アンテナにTDLを設け、周波数拘束条件を満たすように出力電力最小化を行う干渉信号抑圧部を設けるように構成したので、所望信号の周波数帯および干渉信号の周波数帯が重なっていなければ、干渉信号の入射される方向に関わらず、干渉信号を抑圧することができる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図5において、この干渉信号抑圧装置は、図1に示した干渉信号抑圧装置に加えて、合成器31、加算器32、減算器33、電力比較部34、セレクタ35、セレクタ36、荷重計算部37、乗算器38および減算器39を備えている。
ここで、主アンテナ1は、ブロックA(第1ブロック)とブロックB(第2ブロック)とに分割されている。合成器5は、ブロックAに属する複数の素子アンテナ2の受信信号を合成する。合成器31は、ブロックBに属する複数の素子アンテナ2の受信信号を合成する。なお、素子アンテナ2および合成器5から、合成部が構成されている。
加算器32は、合成器5の出力信号と合成器31の出力信号とを加算する。減算器33は、合成器5の出力信号から合成器31の出力信号を減算する。なお、加算器32および減算器33から、加減算部が構成されている。
電力比較部34は、加算器32の出力信号の電力と、減算器33の出力信号の電力と、補助アンテナ7の受信信号の電力とを比較し、比較結果をセレクタ35に出力する。セレクタ35は、電力比較部34の比較結果に基づいて、減算器33の出力信号または補助アンテナ7の受信信号を選択して出力する。
セレクタ36は、電力比較部34の比較結果に基づいて、セレクタ35から出力される信号を、遅延器8および荷重計算部11に出力するか、または荷重計算部37および乗算器38に出力するかを選択する。なお、電力比較部34、セレクタ35およびセレクタ36から、選択部が構成されている。
荷重計算部37は、加算器32の出力信号とセレクタ36の出力信号とに基づいて、荷重wSLCを計算して乗算器38に出力する。乗算器38は、セレクタ36の出力信号に荷重計算部37で計算された荷重wSLCを乗算する。なお、荷重計算部37から計算部が構成されている。減算器39は、加算器32の出力信号から乗算器38の出力信号を減算する。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態3では、所望信号の入射方向および干渉信号の入射方向は問わず、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号と比べて非常に広帯域であり、所望信号の周波数帯と重なっているものとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
まず、加算器32により、合成器5の出力信号と合成器31の出力信号とが加算されて出力される。加算器32の出力信号を信号Σとする。また、減算器33により、合成器5の出力信号から合成器31の出力信号が減算されて出力される。減算器33の出力信号を信号Δとする。また、補助アンテナ7の受信信号を信号Xとする。ここで、信号Σ、信号Δおよび信号Xのアンテナパターンは、上述した図15のようになる。
続いて、電力比較部34により、信号Σの電力P(Σ)と、信号Δの電力P(Δ)と、信号Xの電力P(X)とが比較される(ステップS21)。ここで、セレクタ35は、電力比較部34の比較結果から、P(Δ)が最も大きい場合には、信号Δをセレクタ36に出力し、P(Σ)が最も大きい場合またはP(X)が最も大きい場合には、信号Xをセレクタ36に出力する。
また、セレクタ36は、電力比較部34の比較結果から、P(Σ)が最も大きい場合には、セレクタ35の出力信号を遅延器8および荷重計算部11に出力し、P(Δ)が最も大きい場合またはP(X)が最も大きい場合には、セレクタ35の出力信号を荷重計算部37および乗算器38に出力する。
つまり、セレクタ35およびセレクタ36は、電力比較部34の出力に対して連動する。まとめると、電力比較部34の比較結果から、P(Σ)が最も大きい場合には、信号Xが遅延器8および荷重計算部11に出力され、P(Δ)が最も大きい場合には、信号Δが荷重計算部37および乗算器38に出力され、P(X)が最も大きい場合には、信号Xが荷重計算部37および乗算器38に出力される。
ここで、電力比較部34において、電力を比較する理由は、以下の通りである。すなわち、図15からも明らかなように、所望信号の入射方向がメインローブ中心方向であるとすると、信号Σの電力が最も大きい場合、干渉信号がメインローブ中心方向から入射していることが分かる。
また、信号Δの電力が最も大きい場合、干渉信号がメインローブ方向内から入射しており、信号Xの電力が最も大きい場合、干渉信号がメインローブ方向外から入射していることが分かる。そのため、信号Σ、信号Δおよび信号Xの電力を比較することにより、干渉信号の到来方向を推定することが可能となり、干渉信号到来方向の情報から適切な干渉信号抑圧部を選択できるからである。
次に、荷重計算部37により、加算器32の出力信号である信号Σからセレクタ36の出力信号である信号Δまたは信号Xを減算した信号の電力が最小となるような荷重wSLCが計算される。また、乗算器38により、セレクタ36から出力される信号Δまたは信号Xに荷重wSLCが乗算される。また、減算器39により、信号Σから、乗算器38で荷重wSLCが乗算された信号Δまたは信号Xが減算され、減算信号が出力される(ステップS22)。
このように、信号Σ、信号Δおよび信号Xの電力を比較し、干渉信号がメインローブ中心方向から入射する場合に、実施の形態1に示した干渉信号抑圧部によって干渉信号を抑圧し、干渉信号がメインローブ方向内から入射している場合に、信号Δと信号Xとを使用したサイドローブキャンセラによって干渉信号を抑圧し、干渉信号がメインローブ方向外から入射されている場合に、信号Σと信号Xとを使用したサイドローブキャンセラによって干渉信号を抑圧することによって、入射方向に関わらず干渉信号を抑圧することができる。なお、手動により干渉信号抑圧部を切り替えてもよい。
以上のように、実施の形態3によれば、主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第2合成部と、第2合成部から出力される両合成信号の第1加算信号を出力するとともに、両合成信号の第1差分信号を出力する第1加減算部と、第1加算信号の電力と、第1差分信号の電力と、補助アンテナの受信信号の電力とを比較し、比較結果に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第1選択部と、第1選択部によって選択される、第1加算信号および補助アンテナの受信信号を入力とする第1干渉信号抑圧部と、第1選択部によって選択され、第1加算信号と第1差分信号とに基づいて第4荷重を計算する第4荷重計算部と、第1加算信号から第4荷重が乗算された第1差分信号を減算する第2減算部と、を有する第3干渉信号抑圧部と、第1選択部によって選択され、第1加算信号と補助アンテナの受信信号とに基づいて第5荷重を計算する第5荷重計算部と、第1加算信号から第5荷重が乗算された補助アンテナの受信信号を減算する第3減算部と、を有する第4干渉信号抑圧部とを備えている。
また、第1選択部は、第1加算信号の電力が、第1差分信号の電力および補助アンテナの受信信号の電力よりも大きい場合に、第1干渉信号抑圧部を選択し、第1差分信号の電力が、第1加算信号の電力および補助アンテナの受信信号の電力よりも大きい場合に、第3干渉信号抑圧部を選択し、補助アンテナの受信信号の電力が、第1加算信号の電力および第1差分信号の電力よりも大きい場合に、第4干渉信号抑圧部を選択する。
すなわち、主アンテナ受信信号の加減算部および電力比較器を設けて、主アンテナの加減算部が出力した加算信号電力と差分信号電力と補助アンテナが出力した受信電量とを比較し、その比較結果に応じて遅延器およびTDLを用いた干渉信号抑圧部と、加算信号および差分信号を使用したサイドローブキャンセラによる干渉信号抑圧部と、加算信号および補助アンテナの受信信号を使用したサイドローブキャンセラによる干渉信号抑圧部とを選択する選択部を設けるように構成したので、干渉信号の周波数帯および干渉信号の入射される方向に関わらず、干渉信号を抑圧することができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図7において、この干渉信号抑圧装置は、図5に示した電力比較部34、セレクタ35およびセレクタ36に代えて、入射方向推定部41、セレクタ42およびセレクタ43を備えている。
ここで、入射方向推定部41は、素子アンテナ2を構成する各素子アンテナから出力される信号から、干渉信号の入射方向を推定し、推定結果をセレクタ42に出力する。セレクタ42は、入射方向推定部41から出力される干渉信号の推定入射方向に基づいて、セレクタ43に信号Δを出力するか、または信号Xを出力するかを選択する。
セレクタ43は、入射方向推定部41から出力される干渉信号の推定入射方向に基づいて、セレクタ42から入力される信号を、遅延器8および荷重計算部11に出力するか、または荷重計算部37および乗算器38に出力するかを選択する。なお、入射方向推定部41、セレクタ42およびセレクタ43から、選択部が構成されている。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態4では、所望信号の入射方向および干渉信号の入射方向は問わず、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号と比べて非常に広帯域であり、所望信号の周波数帯と重なっているものとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
まず、入射方向推定部41により、素子アンテナ2を構成する各素子アンテナから出力される信号から、干渉信号の入射方向が推定される(ステップS31)。入射方向推定部41では、例えば、MUSIC(Multiple Signal Classification)アルゴリズムと呼ばれるアルゴリズムを用いて、干渉信号の入射方向が推定される。
ここで、セレクタ42は、入射方向推定部41から、干渉信号がメインローブ中心方向から入射している、または干渉信号がメインローブ方向外から入射しているという結果が得られた場合には、信号Xをセレクタ43に出力し、干渉信号がメインローブ方向内から入射しているという結果が得られた場合には、信号Δをセレクタ43に出力する。
また、セレクタ43は、入射方向推定部41から、干渉信号がメインローブ中心方向から入射しているという結果が得られた場合には、セレクタ42の出力信号を遅延器8および荷重計算部11に出力し、干渉信号がメインローブ方向内から入射している、または干渉信号がメインローブ方向外から入射しているという結果が得られた場合には、セレクタ42の出力信号を荷重計算部37および乗算器38に出力する。
つまり、セレクタ42およびセレクタ43は、入射方向推定部41の出力に対して連動する。まとめると、入射方向推定部41の推定結果から、干渉信号がメインローブ中心方向から入射している場合には、信号Xが遅延器8および荷重計算部11に出力され、干渉信号がメインローブ方向内から入射している場合には、信号Δが荷重計算部37および乗算器38に出力され、干渉信号がメインローブ方向外から入射している場合には、信号Xが荷重計算部37および乗算器38に出力される(ステップS32)。
このように、干渉信号の入射を推定し、干渉信号がメインローブ中心方向から入射する場合に、実施の形態1に示した干渉信号抑圧部によって干渉信号を抑圧し、干渉信号がメインローブ方向内から入射している場合に、信号Δと信号Xとを使用したサイドローブキャンセラによって干渉信号を抑圧し、干渉信号がメインローブ方向外から入射されている場合に、信号Σと信号Xとを使用したサイドローブキャンセラによって干渉信号を抑圧することによって、入射方向に関わらず干渉信号を抑圧することができる。なお、手動により干渉信号抑圧部を切り替えてもよい。
以上のように、実施の形態4によれば、主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第3合成部と、第3合成部から出力される両合成信号の第2加算信号を出力するとともに、両合成信号の第2差分信号を出力する第2加減算部と、主アンテナを構成する素子アンテナの受信信号に基づいて、主アンテナに入射する干渉信号の入射方向を推定し、推定された入射方向に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第2選択部と、第2選択部によって選択される、第2加算信号および補助アンテナの受信信号を入力とする第1干渉信号抑圧部と、第2選択部によって選択され、第2加算信号と第2差分信号とに基づいて第6荷重を計算する第6荷重計算部と、第2加算信号から第6荷重が乗算された第2差分信号を減算する第4減算部と、を有する第5干渉信号抑圧部と、第2選択部によって選択され、第2加算信号と補助アンテナの受信信号とに基づいて第7荷重を計算する第7荷重計算部と、第2加算信号から第7荷重が乗算された補助アンテナの受信信号を減算する第5減算部と、を有する第6干渉信号抑圧部と、を備えている。
また、前記第2選択部は、前記干渉信号の入射方向が、前記主アンテナのメインローブ中心方向である場合に、前記第1干渉信号抑圧部を選択し、前記干渉信号の入射方向が、前記主アンテナのメインローブ方向内である場合に、前記第5干渉信号抑圧部を選択し、前記干渉信号の入射方向が、前記主アンテナのメインローブ方向外である場合に、前記第6干渉信号抑圧部を選択する。
すなわち、主アンテナに入射方向推定部を設けて、干渉信号が入射される方向に応じて遅延器とTDLとを用いた干渉信号抑圧部と、加算信号および差分信号を使用したサイドローブキャンセラによる干渉信号抑圧部と、加算信号および補助アンテナの受信信号を使用したサイドローブキャンセラによる干渉信号抑圧部とを選択する選択部を設けるように構成したので、干渉信号の周波数帯および干渉信号の入射される方向に関わらず、干渉信号を抑圧することができる。
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図9において、この干渉信号抑圧装置は、図7に示した干渉信号抑圧装置に加えて、入射信号周波数特定部51、セレクタ52、セレクタ53、セレクタ54、周波数拘束条件付与部55、遅延器56、タップ57、合成器58、荷重計算部59、遅延器60、タップ61、合成器62、荷重計算部63、遅延器64、タップ65、合成器66および荷重計算部67を備えている。
ここで、入射信号周波数特定部51は、信号Σ、信号Δおよび信号Xに基づいて、入射している信号の周波数を特定する。なお、入射信号周波数特定部51から、入射信号周波数特定部が構成されている。
セレクタ52は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、信号Σを遅延器6に出力するか、または遅延器56に出力するかを選択する。セレクタ53は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、信号Δをセレクタ42に出力するか、または遅延器60に出力するかを選択する。
セレクタ54は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、信号Xをセレクタ42に出力するか、または遅延器64に出力するかを選択する。なお、入射信号周波数特定部51、セレクタ52、セレクタ53およびセレクタ54から、選択部が構成されている。
周波数拘束条件付与部55は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、周波数拘束条件を荷重計算部59、荷重計算部63および荷重計算部67に与える。
遅延器56は、複数の遅延器から構成され、セレクタ52からの信号Σを遅延させる。なお、遅延器56を構成する遅延器の総数と、遅延器60を構成する遅延器の総数と、遅延器64を構成する遅延器の総数とは、互いに同じである。
タップ57は、遅延器56の各遅延器から出力される遅延信号に、それぞれ荷重(後述する)を乗算した信号を出力する。合成器58は、タップ57の出力する信号を合成する。なお、遅延器56、タップ57および合成器58から、TDLが構成されている。
荷重計算部59は、遅延器56の各遅延器から出力される信号Σの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部55から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Σの電力が最小となるような荷重wΣを計算する。なお、荷重計算部59から、計算部が構成されている。
遅延器60は、複数の遅延器から構成され、セレクタ53からの信号Δを遅延させる。タップ61は、遅延器60の各遅延器から出力される遅延信号に、それぞれ荷重(後述する)を乗算した信号を出力する。合成器62は、タップ61の出力する信号を合成する。なお、遅延器60、タップ61および合成器62から、TDLが構成されている。
荷重計算部63は、遅延器60の各遅延器から出力される信号Δの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部55から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Δの電力が最小となるような荷重wΔを計算する。なお、荷重計算部63から、計算部が構成されている。
遅延器64は、複数の遅延器から構成され、セレクタ54からの信号Xを遅延させる。タップ65は、遅延器64の各遅延器から出力される遅延信号に、それぞれ荷重(後述する)を乗算した信号を出力する。合成器66は、タップ65の出力する信号を合成する。なお、遅延器64、タップ65および合成器66から、TDLが構成されている。
荷重計算部67は、遅延器64の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部55から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Xの電力が最小となるような荷重wを計算する。なお、荷重計算部67から、計算部が構成されている。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態5では、所望信号の入射方向および干渉信号の入射方向は問わず、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号と比べて非常に広帯域であるとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
まず、入射信号周波数特定部51により、信号Σ、信号Δおよび信号Xに基づいて、入射している信号の周波数帯が特定される(ステップS41)。入射信号周波数特定部51では、例えば、FFT(Fast Furier Transform)と呼ばれる解析法により、入射している信号の周波数帯が特定される。
ここで、セレクタ52は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、所望信号の周波数帯に干渉信号が重なっていると判断された場合には、信号Σを遅延器6に出力し、所望信号の周波数帯に干渉信号が重なっていないと判断された場合には、信号Σを遅延器56に出力する。
また、セレクタ53は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、所望信号の周波数帯に干渉信号が重なっていると判断された場合には、信号Δをセレクタ42に出力し、所望信号の周波数帯に干渉信号が重なっていないと判断された場合には、信号Δを遅延器60に出力する。
また、セレクタ54は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、所望信号の周波数帯に干渉信号が重なっていると判断された場合には、信号Xをセレクタ42に出力し、所望信号の周波数帯に干渉信号が重なっていないと判断された場合には、信号Xを遅延器64に出力する。
続いて、周波数拘束条件付与部55により、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、所望信号の周波数帯を保護しつつ、合成器58、合成器62および合成器66の出力信号電力が最小となるような周波数拘束条件が、荷重計算部59、荷重計算部63および荷重計算部67に出力される。
なお、周波数拘束条件付与部55は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報から、干渉信号の周波数帯を抑圧する周波数拘束条件を、併せて荷重計算部59、荷重計算部63および荷重計算部67に出力する場合もある。さらに、入射信号周波数特定部51からの入力に頼らず、手動で入力する場合もある。
次に、セレクタ52から遅延器56に出力された信号Σは、遅延器56で遅延され、遅延器56の各遅延器から出力される信号Σの遅延信号は、荷重計算部59に入力される。同様に、セレクタ53から遅延器60に出力された信号Δは、遅延器60で遅延され、遅延器60の各遅延器から出力される信号Δの遅延信号は、荷重計算部63に入力される。また、セレクタ54から遅延器64に出力された信号Xは、遅延器64で遅延され、遅延器64の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号は、荷重計算部67に入力される。
続いて、荷重計算部59により、遅延器56の各遅延器から出力される信号Σの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部55から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Σの電力が最小となるような荷重wΣが計算されてタップ57に出力される。
同様に、荷重計算部63により、遅延器60の各遅延器から出力される信号Δの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部55から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Δの電力が最小となるような荷重wΔが計算されてタップ61に出力される。
また、荷重計算部67により、遅延器64の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号に基づいて、周波数拘束条件付与部55から入力される周波数拘束条件を満たしつつ、信号Xの電力が最小となるような荷重wが計算されてタップ65に出力される。
次に、荷重計算部59から出力される荷重wΣは、タップ57を構成する各タップにそれぞれ入力され、遅延器56の各遅延器から出力される信号Σの遅延信号と乗算されて、合成器58によって合成される。
同様に、荷重計算部63から出力される荷重wΔは、タップ61を構成する各タップにそれぞれ入力され、遅延器60の各遅延器から出力される信号Δの遅延信号と乗算されて、合成器62によって合成される。
また、荷重計算部67から出力される荷重wは、タップ65を構成する各タップにそれぞれ入力され、遅延器64の各遅延器から出力される信号Xの遅延信号と乗算されて、合成器66によって合成される(ステップS42)。
このように、所望信号および干渉信号の周波数帯が重なっている場合に、実施の形態4に示した干渉信号抑圧部を使用し、所望信号および干渉信号の周波数帯が重なっていない場合に、実施の形態2に示した干渉信号抑圧部を使用する。よって、干渉信号の入射方向に関わらず、かつ干渉信号の周波数帯に関わらず、干渉信号を抑圧することができる。なお、実施の形態4の代わりに実施の形態3を使用してもよい。また、手動により干渉信号抑圧部を切り替えてもよい。
以上のように、実施の形態5によれば、主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第4合成部と、第4合成部から出力される両合成信号の第3加算信号を出力するとともに、両合成信号の第3差分信号を出力する第3加減算部と、第3加算信号、第3差分信号および補助アンテナの受信信号に基づいて、主アンテナに入射する所望信号および干渉信号の周波数帯を特定し、特定された干渉信号の周波数帯に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第3選択部と、第3選択部によって選択される、第3加算信号、第3差分信号および補助アンテナの受信信号を入力とする第2干渉信号抑圧部と、第3選択部によって選択される、第3加算信号、第3差分信号および補助アンテナの受信信号を入力とする第3干渉信号抑圧部および第4干渉信号抑圧部、または第5干渉信号抑圧部および第6干渉信号抑圧部とを備えている。
また、第3選択部は、所望信号および干渉信号の周波数帯が重なっていない場合に、第2干渉信号抑圧部を選択する。
すなわち、主アンテナに入射方向推定部および入射信号周波数特定部を設けて、干渉信号が入射される方向および干渉信号の周波数帯に応じて、遅延器およびTDLを用いた干渉信号抑圧部と、加算信号および差分信号を使用したサイドローブキャンセラによる干渉信号抑圧部と、加算信号および補助アンテナの受信信号を使用したサイドローブキャンセラによる干渉信号抑圧部と、加算信号と差分信号と補助アンテナの受信信号とを、TDLを用いて周波数拘束条件を満たすように出力電力最小化を行う干渉信号抑圧部とを選択する選択部を設けるように構成したので、干渉信号の周波数帯および干渉信号の入射される方向に関わらず、干渉信号を抑圧することができる。
実施の形態6.
図11は、この発明の実施の形態6に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図9において、この干渉信号抑圧装置は、図9に示した干渉信号抑圧装置に加えて、セレクタ71を備えている。
ここで、セレクタ71は、入射信号周波数特定部51から出力される入射している信号の周波数帯の情報と、入射方向推定部41から出力される入射している信号の推定入射方向とに基づいて、補助アンテナ7の受信信号Xが通過する受信系を選択する。なお、入射方向推定部41およびセレクタ71から、選択部が構成されている。
次に、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態6では、補助アンテナ7の受信系として、所望信号および干渉信号に対する周波数特性が主アンテナ1と同一の系と、所望信号に対する周波数特性が主アンテナ1と同一で、かつ干渉信号に対する周波数特性が異なる系とを用意する。
まず、入射信号周波数特定部51により、信号Σ、信号Δおよび信号Xに基づいて、入射している信号の周波数帯が特定されるとともに、入射方向推定部41により、素子アンテナ2を構成する各素子アンテナ2から出力される信号から、入射している信号の入射方向が推定される。
続いて、セレクタ71により、入射している信号の周波数帯が重なっていないか、または干渉信号がメインローブ中心方向以外から入射している場合には、受信系として、所望信号および干渉信号に対する周波数特性が主アンテナ1と同一の系が選択される。
また、セレクタ71により、入射している信号の周波数帯が重なっており、かつ干渉信号がメインローブ中心方向から入射している場合には、受信系として、所望信号に対する周波数特性が主アンテナ1と同一で、かつ干渉信号に対する周波数特性が異なる系が選択される。
ここで、入射している信号の周波数帯が重なっており、かつ干渉信号がメインローブ中心方向から入射している場合に、所望信号に対する周波数特性が主アンテナ1と同一で、かつ干渉信号に対する周波数特性が異なる系を使用する理由は、以下の通りである。
すなわち、入射している信号の周波数帯が重なっており、かつ干渉信号がメインローブ中心方向から入射している場合、この実施の形態6では、実施の形態1に示したTDLによる干渉信号抑圧部が選択される。
ここで、実施の形態1に示したTDLによる干渉信号抑圧部は、主アンテナ1の干渉信号に対する周波数特性と、補助アンテナ7の干渉信号に対する周波数特性とが互いに異なることを利用しているので、積極的に干渉信号に対する周波数特性を変化させ、抑圧性能を向上させることができる。
以上のように、実施の形態6によれば、補助アンテナは、第2選択部または第3選択部によって、第1干渉信号抑圧部が選択される場合に、主アンテナの受信機の干渉信号に対する周波数特性と異なる干渉信号に対する周波数特性を有する受信機を選択する第4選択部と、第2選択部または第3選択部によって、第3干渉信号抑圧部および第4干渉信号抑圧部、または第5干渉信号抑圧部および第6干渉信号抑圧部が選択される場合に、主アンテナの受信機と同一の周波数特性を有する受信機を選択する第5選択部とを有する。
すなわち、補助アンテナの受信系として、所望信号および干渉信号に対する周波数特性が主アンテナと同一な系と、所望信号に対する周波数特性が主アンテナと同一かつ干渉信号に対する周波数特性が異なる系とを設けて、遅延器およびTDLを用いた干渉信号抑圧部を使用する構成にしたので、所望信号および干渉信号の周波数帯が重なっており、かつ干渉信号が主アンテナのメインローブ中心方向から入射される場合であっても、十分に干渉信号を抑圧することができる。
実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図12において、この干渉信号抑圧装置は、図7に示した干渉信号抑圧装置から、補助アンテナ7を取り除いたものである。
次に、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態7では、所望信号の入射方向および干渉信号の入射方向は問わず、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号と比べて非常に広帯域であり、所望信号の周波数帯と重なっているものとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
上記実施の形態1〜6では、補助アンテナとして、ブロードな指向性を有するアンテナを使用したが、図12に示すように、素子アンテナ2を構成する各素子アンテナの一部を、補助アンテナとして使用してもよい。
以上のように、実施の形態7によれば、主アンテナを構成する素子アンテナの一部を補助アンテナとして利用するように構成したので、構成の簡単化を図ることができる。
実施の形態8.
図13は、この発明の実施の形態8に係る干渉信号抑圧装置を示す構成図である。図13において、この干渉信号抑圧装置は、図7に示した補助アンテナ7を、素子アンテナ81、位相制御器82および合成器83で構成したものである。
ここで、素子アンテナ81は、補助アンテナ7を構成する。位相制御器82は、素子アンテナ81の受信信号の位相を制御する。合成器83は、補助アンテナ7を構成する複数の素子アンテナ81の受信信号を合成する。なお、位相制御器82および入射方向推定部41から、制御部が構成されている。
次に、この干渉信号抑圧装置の動作について説明する。なお、この実施の形態8では、所望信号の入射方向および干渉信号の入射方向は問わず、干渉信号電力は、所望信号電力と比べて非常に大きく、干渉信号の周波数帯は、所望信号と比べて非常に広帯域であり、所望信号の周波数帯と重なっているものとする。また、主アンテナ1の指向性は、ビームフォーミング部4が位相制御器3を制御することにより、信号の入射方向に合わせられているものとする。
補助アンテナ7の受信信号は、素子アンテナ81の受信信号が合成器83によって合成されるので、指向性を有する。そこで、入射方向推定部41から出力される入射している信号の推定入射方向を位相制御器82に入力し、位相制御器82は、入射している信号の推定入射方向に基づいて、補助アンテナ7のメインローブを干渉信号の入射される方向に向ける。
そのため、補助アンテナ7が高いゲインで積極的に干渉信号を受信することにより、サイドローブキャンセラ処理において荷重が大きくなり、受信機雑音が増大することを防ぐことができる。
以上のように、実施の形態8によれば、主アンテナを構成する素子アンテナの受信信号の位相を制御して、その主アンテナの指向性を所望信号方向に合わせる制御部を設けるように構成したので、サイドローブキャンセラの出力信号のS/Nを高めることができる。
1 主アンテナ、2 素子アンテナ、3 位相制御器(制御部)、4 ビームフォーミング部(制御部)、5 合成器(合成部)、6 遅延器、7 補助アンテナ、8 遅延器(TDL)、9 タップ(TDL)、10 合成器(TDL)、11 荷重計算部(計算部)、12 減算器、21 周波数拘束条件付与部、22 遅延器(TDL)、23 タップ(TDL)、24 合成器(TDL)、25 荷重計算部(計算部)、26 荷重計算部(計算部)、31 合成器(合成部)、32 加算器(加減算部)、33 減算器(加減算部)、34 電力比較器(選択部)、35 セレクタ(選択部)、36 セレクタ(選択部)、37 荷重計算部(計算部)、38 乗算器、39 減算器、41 入射方向推定部(選択部)、42 セレクタ(選択部)、43 セレクタ(選択部)、51 入射信号周波数特定部(選択部)、52 セレクタ(選択部)、53 セレクタ(選択部)、54 セレクタ(選択部)、55 周波数拘束条件付与部(周波数拘束条件付与部)、56 遅延器(TDL)、57 タップ(TDL)、58 合成器(TDL)、59 荷重計算部(TDL)、60 遅延器(TDL)、61 タップ(TDL)、62 合成器(TDL)、63 荷重計算部(TDL)、64 遅延器(TDL)、65 タップ(TDL)、66 合成器(TDL)、67 荷重計算部(TDL)、71 セレクタ(選択部)、81 素子アンテナ、82 位相制御器(制御部)、83 合成器(合成部)。

Claims (14)

  1. 複数の素子アンテナによって構成される主アンテナと、
    前記複数の素子アンテナの受信信号を合成する第1合成部と、
    ブロードな指向性を有する補助アンテナと、
    前記第1合成部から出力される前記主アンテナの合成信号を遅延させる遅延器、および前記補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を有し、遅延された前記主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する第1干渉信号抑圧部と、を備え
    前記第1干渉信号抑圧部は、
    遅延された前記主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号を減算する第1減算部と、
    前記第1減算部から出力される信号の電力が最小となる第1荷重を計算して、前記第1タップ付き遅延線のタップに出力する第1荷重計算部と、を含み、
    前記主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、
    前記第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、前記第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第2合成部と、
    前記第2合成部から出力される両合成信号の第1加算信号を出力するとともに、両合成信号の第1差分信号を出力する第1加減算部と、
    前記第1加算信号の電力と、前記第1差分信号の電力と、前記補助アンテナの受信信号の電力とを比較し、比較結果に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第1選択部と、
    前記第1選択部によって選択される、前記第1加算信号および前記補助アンテナの受信信号を入力とする前記第1干渉信号抑圧部と、
    前記第1選択部によって選択され、前記第1加算信号と前記第1差分信号とに基づいて第4荷重を計算する第4荷重計算部と、前記第1加算信号から前記第4荷重が乗算された前記第1差分信号を減算する第2減算部と、を有する第3干渉信号抑圧部と、
    前記第1選択部によって選択され、前記第1加算信号と前記補助アンテナの受信信号とに基づいて第5荷重を計算する第5荷重計算部と、前記第1加算信号から前記第5荷重が乗算された前記補助アンテナの受信信号を減算する第3減算部と、を有する第4干渉信号抑圧部と、をさらに備えた
    ことを特徴とする干渉信号抑圧装置。
  2. 前記第1選択部は、
    前記第1加算信号の電力が、前記第1差分信号の電力および前記補助アンテナの受信信号の電力よりも大きい場合に、前記第1干渉信号抑圧部を選択し、
    前記第1差分信号の電力が、前記第1加算信号の電力および前記補助アンテナの受信信号の電力よりも大きい場合に、前記第3干渉信号抑圧部を選択し、
    前記補助アンテナの受信信号の電力が、前記第1加算信号の電力および前記第1差分信号の電力よりも大きい場合に、前記第4干渉信号抑圧部を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の干渉信号抑圧装置。
  3. 前記補助アンテナは、
    前記第選択部によって、前記第1干渉信号抑圧部が選択される場合に、前記主アンテナの受信機の干渉信号に対する周波数特性と異なる干渉信号に対する周波数特性を有する受信機を選択する第4選択部と、
    前記第選択部によって、前記第3干渉信号抑圧部および前記第4干渉信号抑圧部が選択される場合に、前記主アンテナの受信機と同一の周波数特性を有する受信機を選択する第5選択部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載の干渉信号抑圧装置。
  4. 複数の素子アンテナによって構成される主アンテナと、
    前記複数の素子アンテナの受信信号を合成する第1合成部と、
    ブロードな指向性を有する補助アンテナと、
    前記第1合成部から出力される前記主アンテナの合成信号を遅延させる遅延器、および前記補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を有し、遅延された前記主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する第1干渉信号抑圧部と、を備え
    前記第1干渉信号抑圧部は、
    遅延された前記主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号を減算する第1減算部と、
    前記第1減算部から出力される信号の電力が最小となる第1荷重を計算して、前記第1タップ付き遅延線のタップに出力する第1荷重計算部と、を含み、
    前記主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、
    前記第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、前記第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第3合成部と、
    前記第3合成部から出力される両合成信号の第2加算信号を出力するとともに、両合成信号の第2差分信号を出力する第2加減算部と、
    前記主アンテナを構成する素子アンテナの受信信号に基づいて、前記主アンテナに入射する干渉信号の入射方向を推定し、推定された入射方向に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第2選択部と、
    前記第2選択部によって選択される、前記第2加算信号および前記補助アンテナの受信信号を入力とする前記第1干渉信号抑圧部と、
    前記第2選択部によって選択され、前記第2加算信号と前記第2差分信号とに基づいて第6荷重を計算する第6荷重計算部と、前記第2加算信号から前記第6荷重が乗算された前記第2差分信号を減算する第4減算部と、を有する第5干渉信号抑圧部と、
    前記第2選択部によって選択され、前記第2加算信号と前記補助アンテナの受信信号とに基づいて第7荷重を計算する第7荷重計算部と、前記第2加算信号から前記第7荷重が乗算された前記補助アンテナの受信信号を減算する第5減算部と、を有する第6干渉信号抑圧部と、をさらに備えた
    ことを特徴とする干渉信号抑圧装置。
  5. 前記第2選択部は、
    前記干渉信号の入射方向が、前記主アンテナのメインローブ中心方向である場合に、前記第1干渉信号抑圧部を選択し、
    前記干渉信号の入射方向が、前記主アンテナのメインローブ方向内である場合に、前記第5干渉信号抑圧部を選択し、
    前記干渉信号の入射方向が、前記主アンテナのメインローブ方向外である場合に、前記第6干渉信号抑圧部を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の干渉信号抑圧装置。
  6. 前記補助アンテナは、
    記第選択部によって、前記第1干渉信号抑圧部が選択される場合に、前記主アンテナの受信機の干渉信号に対する周波数特性と異なる干渉信号に対する周波数特性を有する受信機を選択する第4選択部と
    記第選択部によって、前記第5干渉信号抑圧部および前記第6干渉信号抑圧部が選択される場合に、前記主アンテナの受信機と同一の周波数特性を有する受信機を選択する第5選択部と、を有する
    ことを特徴とする請求項4または請求項に記載の干渉信号抑圧装置。
  7. 複数の素子アンテナによって構成される主アンテナと、
    前記複数の素子アンテナの受信信号を合成する第1合成部と、
    ブロードな指向性を有する補助アンテナと、
    前記第1合成部から出力される前記主アンテナの合成信号の周波数特性を変化させる第2タップ付き遅延線、および前記補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第1タップ付き遅延線を有する第2干渉信号抑圧部と、を備え
    前記第2干渉信号抑圧部は、
    周波数特性が変化された前記主アンテナの合成信号の電力が、設定された周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第2荷重を計算して、前記第2タップ付き遅延線のタップに出力する第2荷重計算部と、
    周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号の電力が、前記周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第3荷重を計算して、前記第1タップ付き遅延線のタップに出力する第3荷重計算部と、を含む
    ことを特徴とする干渉信号抑圧装置。
  8. 前記周波数拘束条件は、周波数拘束条件付与部によって設定され、前記周波数拘束条件付与部は、前記主アンテナに入射する信号の周波数を特定する入射信号周波数特定部から出力される周波数帯の情報に基づいて前記周波数拘束条件を設定するか、手動によって前記周波数拘束条件が設定される機能を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の干渉信号抑圧装置。
  9. 前記主アンテナは、第1ブロックと第2ブロックとに分割され、
    前記第1ブロックの素子アンテナの受信信号を合成するとともに、前記第2ブロックの素子アンテナの受信信号を合成する第4合成部と、
    前記第4合成部から出力される両合成信号の第3加算信号を出力するとともに、両合成信号の第3差分信号を出力する第3加減算部と、
    前記第3加算信号、前記第3差分信号および前記補助アンテナの受信信号に基づいて、前記主アンテナに入射する所望信号および干渉信号の周波数帯を特定し、特定された前記干渉信号の周波数帯に応じて何れかの干渉信号抑圧部を選択する第3選択部と、
    前記第3選択部によって選択される、前記第3加算信号、前記第3差分信号および前記補助アンテナの受信信号を入力とする前記第2干渉信号抑圧部と、
    前記第3選択部によって選択され、前記第3加算信号と前記第3差分信号とに基づいて第8荷重を計算する第8荷重計算部と、前記第3加算信号から前記第8荷重が乗算された前記第3差分信号を減算する第6減算部と、を有する第7干渉信号抑圧部と、
    前記第3選択部によって選択され、前記第3加算信号と前記補助アンテナの受信信号とに基づいて第9荷重を計算する第9荷重計算部と、前記第3加算信号から前記第9荷重が乗算された前記補助アンテナの受信信号を減算する第7減算部と、を有する第8干渉信号抑圧部と、を備えた
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の干渉信号抑圧装置。
  10. 前記第3選択部は、前記所望信号および前記干渉信号の周波数帯が重なっていない場合に、前記第2干渉信号抑圧部を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の干渉信号抑圧装置。
  11. 前記主アンテナを構成する素子アンテナの一部を、前記補助アンテナとして使用する
    ことを特徴とする請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の干渉信号抑圧装置。
  12. 前記主アンテナを構成する素子アンテナの受信信号の位相を制御して、前記主アンテナの指向性を、所望信号の入射方向に合わせる第1制御部
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の干渉信号抑圧装置。
  13. 前記補助アンテナは、複数の素子アンテナによって構成され、
    前記補助アンテナを構成する素子アンテナの受信信号の位相を制御して、前記補助アンテナの指向性を、干渉信号の入射方向に合わせる第2制御部
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の干渉信号抑圧装置。
  14. 主アンテナを構成する複数の素子アンテナの受信信号を合成する合成ステップと、
    第2タップ付き遅延線を用いて、合成された前記主アンテナの合成信号の周波数特性を変化させる第1変化ステップと、
    第1タップ付き遅延線を用いて、ブロードな指向性を有する補助アンテナの受信信号の周波数特性を変化させる第2変化ステップと、
    周波数特性が変化された前記主アンテナの合成信号から、周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号を減算した信号の電力を最小化する最小化ステップと、を備え
    前記最小化ステップは、
    周波数特性が変化された前記主アンテナの合成信号の電力が、設定された周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第2荷重を計算して、前記第2タップ付き遅延線のタップに出力する第2荷重計算ステップと、
    周波数特性が変化された前記補助アンテナの受信信号の電力が、前記周波数拘束条件を満たしつつ、最小となる第3荷重を計算して、前記第1タップ付き遅延線のタップに出力する第3荷重計算ステップと、を含む
    ことを特徴とする干渉信号抑圧方法。
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