JP3389880B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP3389880B2
JP3389880B2 JP08762499A JP8762499A JP3389880B2 JP 3389880 B2 JP3389880 B2 JP 3389880B2 JP 08762499 A JP08762499 A JP 08762499A JP 8762499 A JP8762499 A JP 8762499A JP 3389880 B2 JP3389880 B2 JP 3389880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子妨害環境下にお
いて妨害電波の影響を回避し目標物の探知を行うレーダ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、目標物の探知は、目標物が存在
する方向にビームを放射させ、当該送信ビームの目標物
からの反射波を受信することに基づき行われる。また、
目標物の探知を妨害する装置としては、例えば、ESM
(Electronic Support Measure)と呼ばれるレーダ波解析
装置(以下、ESM装置という。)とECM(Electroni
c Counter Measure)と呼ばれる妨害波発生装置(以下、
ECM装置という。)とを備えた妨害装置がある。
【0003】このような妨害装置は、妨害対象であるレ
ーダ装置から送信ビームが指向されると当該送信ビーム
についてESM装置による検知・解析を行い(周波数、
偏波、変調方式等を解析する。)、この送信ビームと等
価な周波数、偏波又は変調方式の妨害電波をECM装置
から送信電波として放射する。したがって、目標物が妨
害装置の方向に存在している場合には、レーダ装置は妨
害装置から放射された妨害電波による電波干渉の影響を
受け、信号処理器による目標物の検出が困難となる。
【0004】これに対し、例えば、特開昭49−730
94号公報には、妨害波の到来方向に対する目標検出を
改善すべく、妨害波の到来方向及び周波数の解析結果を
記憶装置16に記憶し、この記憶された到来干渉波の周
波数に基づき走査方位に応じて到来干渉波の周波数を避
けたレーダ周波数の送信ビームが放射されるようにした
レーダ装置が記載され、また、特開昭62−23259
0号公報には、周波数を切り換える方式ではなく、可変
電力分配器7と移相器8とにより送信電波の偏波を妨害
波の偏波と直交するよう振幅、位相調整し、妨害波の到
来方向に対する目標検出を改善するレーダ装置が記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、従来のレ
ーダ装置は以上のように構成されており、また、上述し
たようにESM装置はレーダ装置から放射された送信ビ
ームの周波数又は偏波方向を検知し、切り替えた周波数
又は偏波方向に追随して妨害電波を送信してくるため、
レーダ装置の送信ビームが妨害波の到来方向から到来方
向以外に指向された際、アンテナのサイドローブから妨
害波による影響を受け、このサイドローブからの妨害波
の電波干渉により妨害波の到来方向以外の目標検出が困
難になるという問題があった。
【0006】また、レーダ装置が有する送信周波数の可
変範囲あるいは偏波の数を知られ、妨害装置からの妨害
を受けやすくなるという問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、送信ビームが妨害波の到来
方向から到来方向以外に指向された際にアンテナのサイ
ドローブから受ける妨害波の電波干渉を避けてより正確
な目標物の目標探知を行うことができ、かつ、送信ビー
ムの送信周波数の可変範囲あるいは偏波数が妨害装置側
に知られ難い新規な構成のレーダ装置を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ーダ装置は、目標物に対して送信電波を放射しその反射
波を受信する主アンテナと、この主アンテナにより受信
した上記反射波から上記目標物を検出する目標検出器
と、妨害波を受信し上記妨害波の到来方向と送信周波数
とを検出する妨害波探知手段と、上記主アンテナからの
送信電波が上記妨害波の到来方向に指向したときには上
記送信電波の送信周波数を上記妨害波と非干渉の第1の
周波数から上記妨害波と非干渉の第2の周波数に切り換
え、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来
方向から上記到来方向以外に指向するときには上記送信
電波の送信周波数を上記第2の周波数から上記第1の周
波数に戻す周波数制御回路とを備えたものである。
【0009】請求項2の発明に係るレーダ装置は、目標
物に対して送信電波を放射しその反射波を受信する主ア
ンテナと、この主アンテナにより受信した上記反射波か
ら上記目標物を検出する目標検出器と、妨害波を受信し
上記妨害波の到来方向と送信周波数とを検出する妨害波
探知手段と、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害
波の到来方向に指向したときには上記送信電波の送信周
波数を上記妨害波と非干渉の第1の周波数に設定し、上
記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来方向か
ら上記到来方向以外に指向するときには上記送信電波の
送信周波数を上記第1の周波数から上記妨害波と非干渉
の第2の周波数に切り換える周波数制御回路とを備えた
ものである。
【0010】請求項3の発明に係るレーダ装置の上記妨
害波探知手段は、ESM機能を有したESM方探装置に
より構成したものである。
【0011】請求項4の発明に係るレーダ装置は、目標
物に対して送信電波を放射し、その反射波を受信して上
記目標物を検出するレーダ装置において、上記反射波を
受信する主アンテナと、妨害波を受信する補助アンテナ
と、この補助アンテナにより受信した上記妨害波の到来
方向を検出する妨害波方向検出回路と、上記妨害波の偏
波方向を検出する妨害偏波検出回路と、上記主アンテナ
からの送信電波が上記妨害波の到来方向に指向したとき
には上記送信電波の偏波方向を上記妨害波と非干渉の第
1の偏波方向から上記妨害波の偏波方向と垂直な第2の
偏波方向に切り換え、上記主アンテナからの送信電波が
上記妨害波の到来方向から上記到来方向以外に指向する
ときには上記送信電波の偏波方向を上記第2の偏波方向
から上記第1の偏波方向に戻す偏波制御回路とを備えた
ものである。
【0012】請求項5の発明に係るレーダ装置は、目標
物に対して送信電波を放射し、その反射波を受信して上
記目標物を検出するレーダ装置において、上記反射波を
受信する主アンテナと、妨害波を受信する補助アンテナ
と、この補助アンテナにより受信した上記妨害波の到来
方向を検出する妨害波方向検出回路と、上記妨害波の偏
波方向を検出する妨害偏波検出回路と、上記主アンテナ
が上記妨害波の到来方向に指向したときには上記送信電
波の偏波方向を上記妨害波と非干渉の第1の偏波方向に
設定し、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の
到来方向から上記到来方向以外に指向するときには、上
記送信電波の偏波方向を上記第1の偏波方向から上記妨
害波の偏波方向と垂直な第2の偏波方向に切り換える偏
波制御回路とを備えたものである。
【0013】請求項6の発明に係るレーダ装置の上記周
波数制御回路は、上記妨害波を送信する妨害波源の移動
を考慮して上記妨害波の到来方向を決定し、上記送信電
波の送信周波数を切り換えるものである。
【0014】請求項7の発明に係るレーダ装置は、上記
妨害波を送信する妨害波源の移動を予測する妨害波源追
尾回路を有し、この妨害波源追尾回路の追尾結果に基づ
いて上記妨害波の到来方向に指向する送信電波の送信周
波数を制御するものである。
【0015】請求項8の発明に係るレーダ装置の上記主
アンテナは、フェーズドアレイアンテナにより構成され
たものである。
【0016】
【実施の形態】実施の形態.1以下、この発明の一実施
の形態について図1を用いて説明する。図1はこの発明
の一実施の形態によるレーダ装置とその運用状況を示す
システム運用説明図であり、1は本実施の形態によるレ
ーダ装置、2はレーダ装置1の探知対象である目標物、
3はESM装置4とECM装置5とを備え、レーダ装置
1に対して妨害波を送信する妨害波源(以下、妨害装置
という。)である。なお、後述する本実施の形態による
レーダ装置の主アンテナは、位相制御によって送信ビー
ムの指向方向が制御されるフェーズドアレイアンテナに
より構成されているものとする。フェーズドアレイアン
テナによれば、送信ビーム指向方向などの詳細な調整が
可能である。また、妨害装置3は、ESM装置4により
レーダ装置1から送信された送信ビームの送信周波数を
検知しECM装置5により探知した送信周波数と同等の
妨害波をレーダ装置1に対して送信するというものであ
る。
【0017】また、レーダ装置1において、6はビーム
状の送信電波(以下、送信ビームという。)を空間に放
射し目標物2等からの反射波を受信する主アンテナ、7
は送信電波の送信種信号を生成し主アンテナ6に出力す
る送信パルス発生回路、8は主アンテナ6により受信さ
れた目標物等からの反射信号を増幅・検波処理する受信
機、9は受信機4により検波処理された反射信号から目
標物の検出を行う目標検出器、10は主アンテナ6から
放射される送信ビームの指向方向を制御するビーム制御
器である。
【0018】また、11は妨害装置3から送信された妨
害波を受信する補助アンテナである補助受信空中線(以
下、補助アンテナという。)、12は補助アンテナ11
により受信された妨害波を増幅し受信レベルが予め設定
されたスレッショルドレベルを超えた場合の受信信号を
妨害波として認定するECM受信機、13は妨害波の認
定がなされた際、補助アンテナ11の対応するビーム指
向方向を妨害波の到来方向として検出する妨害波方向検
出回路、14はECM受信機12を介して補助アンテナ
11により受信された妨害波の送信周波数を検出する妨
害波周波数検出回路、15は妨害波方向検出回路13に
より検出された妨害波の到来方向と妨害波周波数検出回
路14により検出された当該妨害波の送信周波数とがそ
れぞれ通知されると共に、ビーム制御器5からの送信ビ
ームのビーム指向方向情報が通知され、主アンテナ6か
ら放射される送信ビームの送信周波数を送信ビームの指
向方向に応じて切り替える周波数制御回路である。な
お、周波数制御回路15は送信ビームの送信周波数をF
1、F2、…、FX、…、FY、Fn(nは当該レーダ装
置が有する送信周波数の数)と切り換える制御を行うも
のであり、また、FX、FYは、電波干渉しない任意の送
信周波数を示す。
【0019】次に動作について、さらに図2及び図3を
用いて説明する。図1に示すような状況において、妨害
装置3から妨害波が送信されると、本実施の形態による
レーダ装置1ではそのような妨害波はまず補助アンテナ
11により受信されECM受信機12に対して出力され
る。ここで、ECM受信機12は、例えば図2に示すよ
うな受信信号についてのスレッショルドレベルに基づく
識別判定を行っており、受信した信号の受信レベルが予
め設定したスレッショルドを超えた場合には、その受信
信号を妨害波と認定する。また補助アンテナ11の指向
方向情報は妨害波方向検出器13に出力されており、E
CM受信機12において妨害波の認定がなされると、妨
害波方向検出回路13はそのときの補助アンテナ11の
ビーム指向方向を妨害波の到来方向として周波数制御回
路15に通知する。ECM受信機12において妨害波の
認定がなされなかった場合には、周波数制御回路15に
対する補助アンテナ11についてのビーム指向方向情報
は非通知となる。
【0020】また、ECM受信機12において妨害波の
認定がなされると妨害波周波数検出回路14はそのとき
受信された信号について周波数の検出を行い、検出され
た周波数が受信された妨害波の送信周波数であるとして
周波数制御回路15に通知される。このようにして、本
実施の形態によるレーダ装置1は妨害装置3の位置、即
ち妨害波の到来方向と当該妨害装置3から送信される妨
害波の到来方向と送信周波数とを探知する。
【0021】そして、周波数制御回路15には上述した
ような妨害波の到来方向および送信周波数についての情
報が通知されると共に、ビーム制御器10からのビーム
指向方向情報が通知されており、周波数制御回路15は
ビーム制御器10からのビーム指向方向情報を受け、主
アンテナ6から送信される送信ビームの指向方向に応じ
て送信ビームの送信周波数の切り換えを行う。具体的に
は、図3に示すような送信周波数の切り換えを行うもの
であり、まず、主アンテナ6から送信される送信ビーム
の送信周波数は、周波数制御回路15によって妨害波の
送信周波数と非干渉の第1の周波数(FXとする。)に
設定される。そして、このような送信周波数がFXの送
信ビームが妨害波の到来方向以外から妨害波の到来方向
に指向したときには、周波数制御回路15は送信ビーム
の送信周波数をFXから妨害波の送信周波数と非干渉の
第2の周波数(FYとする。)に切り換える周波数制御
を行う。そして、送信ビームの指向方向が妨害波の到来
方向から再び妨害波の到来方向外に指向するときには、
送信ビームの送信周波数をFYからFXに戻すという周波
数制御を行う。
【0022】つまり、本実施の形態によるレーダ装置で
は、主アンテナ6から放射された送信ビームが妨害波の
到来方向に対して指向されているときには、送信ビーム
の送信周波数をFXからFYに切り替え、その後、送信ビ
ームが走査され、当該送信ビームの指向方向が妨害波の
到来方向から妨害波の到来方向以外に移動するときに
は、送信ビームの送信周波数を再度FYからFXに切り換
える制御を行うことにより、妨害装置3に対しては送信
ビームの送信周波数がFXからFYに切り換えられたこと
だけを通知することとなり、たとえ妨害装置3がレーダ
装置1から放射された送信ビームの送信周波数がFX
らFYに切り換えられたことを探知して対応する送信周
波数FYの妨害波は送信してきても、妨害波の到来方向
外に指向されたレーダ装置1の送信ビームの送信周波数
は既にFYからFXに切換えられており、主アンテナ6の
サイドローブ方向から送信周波数FYである妨害波が受
信されても当該妨害波による電波干渉の影響が大幅に抑
制され、例えば、目標物2の方向に対する探知性能が大
幅に向上し、目標物2をより正確に探知することができ
る。
【0023】以上のように、本実施の形態によるレーダ
装置によれば、周波数制御回路15が、主アンテナのサ
イドローブから受ける電波干渉の影響を考慮して主アン
テナ1から放射される送信ビームの送信周波数を切り替
える制御を行うので、たとえ妨害装置3がレーダ装置1
から送信された送信ビームの送信周波数を探知し当該レ
ーダ装置の送信周波数の切り換えに追随した妨害波の送
信を行ってきても、主アンテナ1のサイドローブからの
妨害波による電波干渉を回避することができ、妨害波の
到来方向外に存在する目標物、例えば目標物2について
より正確な探知を行うことができる。
【0024】実施の形態.2次に本発明の他の実施の形
態について説明する。図4は本発明の他の実施の形態に
よるレーダ装置とその運用状況を示すシステム運用説明
図であり、本実施の形態によるレーダ装置では、図1に
示す補助アンテナ11、ESM受信機12、妨害波方向
検出回路13及び妨害波周波数検出回路14に代えてE
SM方探装置により妨害波探知手段を構成し、これによ
り妨害波の到来方向及び送信周波数を探知するものであ
る。なお、ESM方探装置は、通常、艦船等に装備され
ており、本発明によるレーダ装置をこのようなESM方
探装置を搭載した艦船等に適用すれば、図1に示したよ
うな補助アンテナ11、ECM受信機12、妨害波方向
検出回路13及び妨害波周波数検出回路14から構成さ
れるような妨害波探知手段を新たに設けることなく、上
記実施の形態よるレーダ装置と同様の効果を得ることが
できる。
【0025】図4において、16は図1に示す補助アン
テナ11、ECM受信機12、妨害波方向検出回路13
及び妨害波周波数検出回路14からなる妨害波探知手段
に代えて設けられる本実施の形態によるレーダ装置の妨
害波探知手段であるESM方探装置である。なお、図
中、同一符号は同一又は相当部分を示す。図4に示すよ
うに構成されたレーダ装置において、ESM方探装置1
6はECM受信機12と同様の原理、即ち受信信号の信
号レベルが所定のスレッショルドレベルを超えたか否か
により妨害波の到来方向等を検出することができ、ES
M方探装置16により検出された妨害波の到来方向及び
送信周波数は上記実施の形態によるレーダ装置と同様に
本実施の形態における周波数制御回路15bに通知され
る。そして、周波数制御回路15bには上述したように
ーム制御器10からのビーム指向方向情報が通知されて
おり、図4に示す周波数制御回路15bは、上記実施の
形態によるレーダ装置と同様に、ビーム制御器10から
のビーム指向方向情報に基づいて主アンテナ6から送信
される送信ビームの送信周波数について図3に示すよう
な制御を行う。
【0026】以上のように、本実施の形態によるレーダ
装置では、妨害波探知手段が図3に示すように構成され
るため、図1に示すような補助アンテナ11、ECM受
信機12、妨害波方向検出回路13及び妨害波周波数検
出回路14からなる妨害波探知手段を組み込まずとも妨
害波の到来方向と周波数とを探知することができ、例え
ば、ESM方探装置を備えた艦船等に本実施の形態によ
るレーダ装置が適用した場合、妨害波探知手段を何ら新
たに設けることなく、既存のESM方探装置からデータ
伝送ケーブル等を用いて妨害波の到来方向と送信周波数
についての情報を入手することで上記実施の形態の説明
において述べたと同様の効果を得ることができる。
【0027】実施の形態.3次に本発明の他の実施の形
態について説明する。図5は本発明の他の実施の形態に
よるレーダ装置とその運用状況を示すシステム運用説明
図であり、本実施の形態によるレーダ装置では、上記実
施の形態.1によるレーダ装置の主アンテナ1をフェー
ズドアレイアンテナから水平方向に回転走査する回転型
のアンテナに代え、さらにビーム制御器10を対応する
主アンテナ1に合わせて回転型アンテナの指向方位を検
出するアンテナ方位検出器に代えたものである。なお、
回転型アンテナを主アンテナとした場合、アンテナの構
成及びその製造等は比較的容易となるが、送信ビームの
ビーム幅、あるいは送信ビームの指向方向についての細
かい調整等はフェーズドアレイアンテナの場合よりも比
較的難しい。
【0028】図5において、17は水平方向に回転走査
する回転型アンテナにより構成された本実施の形態によ
るレーダ装置の主アンテナ(以下、単に回転型アンテナ
という。)、18は回転型アンテナ17のアンテナ方位
を検出するアンテナ方位検出器である。なお、図中、同
一符号は同一又は相当部分を示す。図5に示すように構
成されたレーダ装置において、アンテナ方位検出回路1
8は回転型アンテナ17のアンテナ方位を検出すること
ができ、アンテナ方位検出回路18により検出された回
転型アンテナ17のアンテナ方位情報は図1に示すレー
ダ装置1と同様に本実施の形態における周波数制御回路
15cに通知される。
【0029】そして、周波数制御回路15cには上述し
たように妨害波の到来方向および送信周波数についての
情報が通知されており、図5に示す周波数制御回路15
cは、上記実施の形態によるレーダ装置と同様に、アン
テナ方位検出回路18からの送信ビームの指向方向情報
に基づいて主アンテナ6から送信される送信ビームの送
信周波数について図3に示すような制御を行う。
【0030】以上のように、本実施の形態によるレーダ
装置では、主アンテナ1がフェーズドアレイアンテナで
なく、回転型のアンテナにより構成されても、上記実施
の形態.1によるレーダ装置と同様な送信周波数の制御
を行うことができ、主アンテナ1がフェーズドアレイア
ンテナか回転型アンテナかにかかわらず、主アンテナ6
のサイドローブ方向から妨害波が受信されても当該妨害
波による電波干渉の影響が大幅に抑制され、例えば、目
標物2の方向に対する探知性能が大幅に向上し、目標物
2をより正確に探知することができる。
【0031】実施の形態.4次に本発明の他の実施の形
態について説明する。図6は本発明の他の実施の形態に
よるレーダ装置とその運用状況を示すシステム運用説明
図であり、本実施の形態によるレーダ装置では、主アン
テナ6から放射される送信ビームの偏波方向を切り換え
る制御を行う。図6において、19は補助アンテナ1
1、ECM受信機12及び妨害波周波数検出回路14の
出力がそれぞれ入力され、受信した妨害波の偏波方向を
検出する妨害波検波検出回路、20は妨害波方向検出回
路13及び妨害波偏波方向検出回路19からの検出結果
の通知を受け、これらの通知に基づいて送信ビームの偏
波方向を垂直または水平に切り換える偏波制御回路であ
る。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0032】次に動作について説明する。本実施の形態
によるレーダ装置においても妨害装置3から送信された
妨害波は補助アンテナ11により受信されECM受信機
12に出力される。そして、上述したようなスレッショ
ルドレベルの判定に基づく妨害波か否かの認定がなされ
ECM受信機12において妨害波の認定がなされたとき
にはそのときの補助アンテナ11のビーム指向方向が妨
害波の到来方向として偏波制御回路20に通知される。
また、本実施の形態によるレーダ装置においては、妨害
波の認定がなされた場合、妨害波周波数検出回路14に
より検出された妨害波の送信周波数が妨害波偏波検出回
路19に通知されており、妨害波偏波検出回路19はE
CM受信機12を介して得られた受信信号について偏波
方向を検出し、検出された偏波方向を妨害波の偏波方向
として偏波制御回路20に通知する。このようにして、
本実施の形態によるレーダ装置1は妨害装置3の位置、
即ち妨害波の到来方向と当該妨害装置3から送信される
妨害波の偏波方向とを探知する。
【0033】そして、偏波制御回路20には上述したよ
うな妨害波の到来方向および偏波方向についての情報と
ビーム制御器10からのビーム指向方向情報とがそれぞ
れ通知されており、偏波制御回路20はビーム制御器1
0からのビーム指向方向情報を受け、主アンテナ6から
送信される送信ビームの指向方向に応じて送信ビームの
偏波方向の切り換えを行う。具体的には、偏波制御回路
20は、まず主アンテナ6から送信される送信ビームの
偏波方向をが妨害波の到来方向に指向するときには送信
ビームの偏波方向を妨害波の偏波方向と非干渉の第1の
偏波方向に設定しておき、このような偏波方向の送信ビ
ームが妨害波の到来方向以外から妨害波の到来方向に指
向したときに送信ビームの偏波方向を妨害波の偏波方向
と垂直な方向である第2の偏波方向に切り換える偏波制
御を行うものである。そして、送信ビームの指向方向が
妨害波の到来方向から再び妨害波の到来方向外に指向す
るときには、送信ビームの偏波方向を第1の偏波方向に
戻すという偏波制御が行われる。
【0034】以上のように、本実施の形態によるレーダ
装置では、偏波制御回路20により送信ビームの偏波方
向が妨害波の到来方向かそれ以外かに基づいて上述した
ように切り換えられるので、たとえ、妨害装置3がレー
ダ装置1の偏波方向の切り換えに追随した妨害波の送信
を行っても、主アンテナ1のサイドローブからの妨害波
の電波干渉による影響を避けることができ、妨害波の到
来方向外に存在する目標物、例えば目標物2についてよ
り正確な探知を行うことができる。
【0035】実施の形態.5次に本発明の他の実施の形
態について説明する。本実施の形態によるレーダ装置
は、送信ビームの送信周波数の切り換え又は送信ビーム
の偏波方向の切り換えをさらに工夫することにより、レ
ーダ装置から放射される送信ビームの周波数又は偏波数
についての秘匿性をより高めたものである。なお、本実
施の形態によるレーダ装置の構成は、例えば図7又は図
9に示すとおりであり、周波数制御回路又は偏波制御回
路の各制御内容が対応する上記実施の形態によるレーダ
装置と異なるものである。
【0036】例えば、図7は主アンテナ6から放射され
た送信ビームの送信周波数を当該送信ビームの指向方向
に基づいて切り換えるようにした場合における本実施の
形態によるレーダ装置とその運用状況を示すシステム運
用説明図であり、図7では周波数制御回路15dが図1
に示すレーダ装置と異なる。なお、図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。図7に示すレーダ装置の周波数
制御回路15dもビーム制御器10からのビーム指向方
向情報を受け、主アンテナ6から送信される送信ビーム
の指向方向に応じた送信ビームの送信周波数の切り換え
が行われるが、具体的には図8に示すような周波数制御
が行われる。
【0037】即ち、図7に示すレーダ装置では、まず、
主アンテナ6から送信される送信ビームの送信周波数は
周波数制御回路15dによって妨害波の送信周波数と非
干渉の第1の周波数(FXとする。)に設定される。そ
して、このような送信周波数FXの送信ビームが妨害波
の到来方向以外から妨害波の到来方向に最初に指向した
ときには、周波数制御回路15dは送信ビームの送信周
波数の切り換えは行わず、送信ビームの指向方向が妨害
波の到来方向から再び妨害波の到来方向外に指向すると
きにFXから妨害波の送信周波数と非干渉の第2の周波
数(FYとする。)に切り換える制御を行う。そして、
送信ビームの指向方向が再び妨害波の到来方向に指向す
るときは送信ビームの送信周波数をFYからFXに戻すと
いう周波数制御を行い、以後、この切り換え制御を繰り
返す。これにより妨害装置3に知られるレーダ装置1側
の送信周波数はFXだけとなる(図1に示すレーダ装置
では、FX及びFYの送信周波数が妨害装置3に知られて
いる)。
【0038】つまり、本実施の形態によるレーダ装置で
は、主アンテナ6から放射された送信ビームが最初に妨
害波の到来方向に対して指向されたときには、送信ビー
ムの送信周波数の切り換えは行わず第1の送信周波数
(FX)を維持し、その後、送信ビームが走査され、当
該送信ビームの指向方向が妨害波の到来方向から妨害波
の到来方向以外に移動するときに送信ビームの送信周波
数をFXからFYに切り替え、再び送信ビームが妨害波の
到来方向に指向されたときには送信ビームの送信周波数
を第2の送信周波数(FY)からFXに切り換える制御を
行うものであり、このように送信ビームの送信周波数が
制御されることにより、たとえ妨害装置3がレーダ装置
1から放射された送信ビームの送信周波数の切り換えに
追随した妨害波は送信してきても、上記実施の形態.1
によるレーダ装置と同様に主アンテナ6のサイドローブ
方向からの妨害波による電波干渉の影響が大幅に抑制さ
れ、例えば、目標物2の方向に対する探知性能が大幅に
向上し、目標物2をより正確に探知することができる。
【0039】以上のように、本実施の形態によるレーダ
装置によれば、周波数制御回路15dが、主アンテナの
サイドローブから受ける電波干渉の影響と周波数の秘匿
性とを考慮して主アンテナ1から放射される送信ビーム
の送信周波数を切り替える制御を行うので、たとえ妨害
装置3がレーダ装置1から送信された送信ビームの送信
周波数を探知し当該レーダ装置の送信周波数の切り換え
に追随した妨害波の送信を行ってきても、主アンテナ1
のサイドローブからの妨害波による電波干渉を回避し妨
害波の到来方向外に存在する目標物、例えば目標物2に
ついてより正確な探知を行うことができ、また、妨害装
置3に知られる当該レーダ装置の使用送信周波数が少な
いより秘匿性の高いレーダ装置を得ることができる。例
えば、複数ある使用周波数が知られると必然的に使用周
波数範囲も知られてしまうため、妨害装置3による当該
レーダ装置1への妨害を困難にするためにも妨害装置3
に知られる送信周波数は少なくすることが必要である。
【0040】また、図9は主アンテナ6から放射された
送信ビームの偏波方向を当該送信ビームの指向方向に基
づいて切り換えるようにした場合における本実施の形態
によるレーダ装置とその運用状況を示すシステム運用説
明図であり、図9において、20bは本実施の形態によ
るレーダ装置の偏波制御回路である。なお、図中、同一
符号は同一又は相当部分を示す。図9に示すレーダ装置
も図7に示すレーダ装置と同様に妨害装置3に知られる
使用偏波数を少なくするよう偏波制御がなされるもので
あり、図7に示すレーダ装置において、偏波制御回路2
0bは、ビーム制御器10からのビーム指向方向情報を
受け、主アンテナ6から送信される送信ビームの指向方
向が最初に妨害波の到来方向に指向するときには、偏波
方向の切り換えは行わず、この送信ビームの指向方向が
妨害波の到来方向から妨害波の到来方向外に指向したと
きには送信ビームの偏波方向が妨害波の偏波方向に対し
て垂直になるように主アンテナ6の切り換え制御を行
う。そして、送信ビームの指向方向が再び妨害波の到来
方向に指向するときには、送信ビームの偏波方向を元の
偏波方向に切り換える偏波方向制御を行う。
【0041】以上のように、図9に示すレーダ装置によ
れば、図6に示すようなレーダ装置による技術上のメリ
ットに加え、妨害装置3に知られる偏波方向の数を少な
くすることができ(例えば、図6に示すレーダ装置では
水平方向及び垂直方向の両方を知られるのに対し、図9
に示すレーダ装置ではいずれか一方のみ知られる。)、
偏波方向についての秘匿性の高いレーダ装置を得ること
ができる。
【0042】実施の形態.6次に本発明の他の実施の形
態について説明する。上記実施の形態.1によるレーダ
装置では、周波数制御回路15による送信周波数の切り
換えを妨害波方向検出回路13により検出された妨害波
の到来方向に基づいて制御していたが、本実施の形態に
よるレーダ装置では、さらに妨害装置3の移動をも考慮
して制御するようにしたものである。具体的には、妨害
波の到来方向に指向される送信ビームに隣接する所定範
囲における送信ビームの送信周波数を妨害波の到来方向
に指向する送信ビームの送信周波数と同様に制御するも
のである。
【0043】図10は本発明の他の実施の形態によるレ
ーダ装置とその運用状況を示すシステム運用説明図、図
11は図10に示すレーダ装置の送信ビーム配列の例を
示す送信ビーム断面図であって、この送信ビーム配列に
おける送信周波数の切換え範囲を示す切換え範囲説明図
であり、これら図10及び図11を用いて本実施の形態
によるレーダ装置について説明する。図10において、
15eは本実施の形態によるレーダ装置の周波数制御回
路であり、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施の形態によるレーダ装置においては、図11に示
すとおり、妨害波の到来方向に指向された送信ビームに
隣接する所定範囲(図11中の斜線部分)における送信
ビームの送信周波数が妨害波の到来方向に送信する送信
ビームの送信周波数と同様に周波数制御回路15eによ
って切り換え制御される。
【0044】例えば、図12に示すように、図10に示
すレーダ装置についての周波数説明図と図1に示すレー
ダ装置についての周波数説明図とを比較した場合、図1
に示す上記実施の形態.1よるレーダ装置では、図12
(a)に示すように妨害装置3が移動して妨害波の到来
方向が移動前の方向と異なってくると、妨害波の到来方
向以外に向けて送信された送信ビームの送信周波数が妨
害装置3により探知され知られることとなり、主アンテ
ナ6のサイドローブからの妨害波の電波干渉による影響
を回避したレーダ装置を構成することは困難となるが、
本実施の形態によるレーダ装置においては、図12
(b)に示すように妨害装置3の移動を考慮して送信ビ
ームの送信周波数の制御が行われるため、たとえ妨害装
置3が移動して移動後の妨害波の到来方向と移動前の妨
害波の到来方向が異なっても、妨害波の到来方向以外に
送信された送信ビームの送信周波数を妨害装置3に知ら
れることがなく、妨害装置3の移動に拘わらず、主アン
テナ6のサイドローブからの妨害波の電波干渉による影
響を回避したレーダ装置を得ることができる。
【0045】なお、本実施の形態の説明では、図1に示
すレーダ装置を例に説明したが、図4、図5、図7に示
すような構成のレーダ装置においても同様に適用するこ
とができ、各周波数制御回路15b乃至15dを図11
に示すような周波数制御を行う周波数制御回路15eに
置き換えることにより、上記いずれの形式のレーダ装置
においても上述したと同様の効果を得ることができる。
【0046】実施の形態.7次に本発明の他の実施の形
態について説明する。上記実施の形態.6によるレーダ
装置では、周波数制御回路15eによる送信周波数の切
り換えは妨害装置3の移動を考慮して行うようにした
が、本実施の形態によるレーダ装置では、さらに妨害装
置3の具体的な移動位置を予測し、その予測結果に基づ
いて送信ビームの送信周波数を制御するというものであ
る。具体的には、妨害波の到来方向に指向される送信ビ
ーム及びその送信ビームに隣接する所定範囲における全
ての送信ビームの送信周波数を切り換えるのではなく、
妨害波の到来方向に対する送信ビーム及びその送信ビー
ムに隣接する送信ビームのうち、妨害装置の予測移動方
向に対する送信ビームにおいて、送信周波数を切り換え
る制御を行う。
【0047】図13は本発明の他の実施の形態によるレ
ーダ装置とその運用状況を示すシステム運用説明図、図
14は図13に示すレーダ装置の送信ビーム配列の例を
示す送信ビーム断面図であって、この送信ビーム配列に
おける送信周波数の切換え範囲を示す切換え範囲説明図
であり、これら図13及び図14を中心に本実施の形態
によるレーダ装置について説明する。図13において、
15fは本実施の形態によるレーダ装置の周波数制御回
路、21は妨害波方向検出回路13及び妨害波周波数検
出回路14から妨害波の到来方向及び送信周波数情報が
それぞれ通知され、これら各情報に基づいて妨害装置3
の移動方向を予測する妨害波源追尾回路である。なお、
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。図14に示
すとおり、図13に示すレーダ装置においては、妨害波
方向検出回路13により検出された妨害波の到来方向に
送信される送信ビームに隣接する所定範囲における全て
の送信ビームの送信周波数が妨害波の到来方向に送信さ
れる送信ビームの送信周波数と同様に切り換えられるの
ではなく、妨害波源追尾回路21により予測された移動
方向の送信ビームのみ妨害波の到来方向に送信される送
信ビームの送信周波数と同様に制御されるものである。
【0048】次に動作について説明する。妨害波源追尾
回路21は妨害波の到来方向と各ビーム指向方向の送信
ビームにおける受信レベルから妨害装置3の移動方向を
予測し妨害波の到来方向と予測された妨害装置3の移動
方向とを周波数制御回路15fに通知する。そして、周
波数制御回路15fはビーム制御器5からのビーム指向
方向情報をも受けており、主アンテナ6から送信される
送信ビームの送信周波数を図14のビーム配列に対する
周波数の関係に示すように制御する。
【0049】例えば、図15に示すように、図13に示
すレーダ装置についての周波数説明図と図10に示すレ
ーダ装置についての周波数説明図とを比較した場合、図
10に示す上記実施の形態.6よるレーダ装置では、図
15(a)に示すように妨害装置3の移動方向に拘わら
ず、妨害波の到来方向に送信される送信ビームに隣接す
る所定範囲における全ての送信ビームの送信周波数が妨
害波の到来方向に指向される送信ビームの送信周波数と
同様に切換えられるが、本実施の形態によるレーダ装置
によれば、図15(b)に示すように妨害装置3の移動
方向の送信ビームの送信周波数だけが妨害波の到来方向
に指向される送信ビームの送信周波数と同様に切換えら
れ、たとえ妨害装置3が移動して移動後の妨害波の到来
方向と移動前の妨害波の到来方向が異なっても、妨害波
の到来方向以外に送信された送信ビームの送信周波数を
妨害装置3に知られることがなく、妨害装置3の移動に
拘わらず、主アンテナ6のサイドローブからの妨害波の
電波干渉による影響を回避したレーダ装置を得ることが
できる。
【0050】ここで、妨害波源追尾回路21による妨害
装置3の移動方向の予測処理について図16及び図17
を用いて詳細に説明する。図16は主アンテナ6の送信
ビーム配列の例を示すビーム配列説明図、図17(a)
及び図17(b)は図16に示すような送信ビーム配列
においてそれぞれ判定されたX方向及びY方向の受信レ
ベルの例を示す受信レベル説明図である。図16に示す
ような送信ビームの配列において、移動前の妨害波の到
来方向の送信ビームを(Xm,Yn)とすると、妨害波
源追尾回路21は、まず送信ビーム(Xm,Yn)およ
びその周辺部における送信ビームの受信レベルを判定
し、最も妨害波の受信レベルが大きい送信ビームの指向
方向を妨害装置3の移動方向として選択する。例えば、
図17に示す例では、送信ビーム(Xm,Yn)に隣接す
る送信ビームのうち、最も妨害波の受信レベルが大きい
送信ビームは(Xm+1,Yn+1)となり、送信ビーム
(Xm+1,Yn+1)を妨害装置3の移動方向とする
(図14に示す移動後の妨害波の到来方向に対応。)。
【0051】なお、本実施の形態の説明では、図1に示
すレーダ装置を例に説明したが、図4、図5、図7に示
すような構成のレーダ装置においても同様に適用するこ
とができ、妨害波源追尾回路21を設け、各周波数制御
回路15b乃至15dを図13に示すような周波数制御
を行う周波数制御回路15fに置き換えることにより、
上記いずれの形式のレーダ装置においても上述したと同
様の効果を得ることができる。
【0052】以上のように、本実施の形態によるレーダ
装置によれば、たとえ妨害装置3が移動して移動後の妨
害波の到来方向と移動前の妨害波の到来方向が異なって
も、妨害波の到来方向以外に送信された送信ビームの送
信周波数を妨害装置3に知られることがなく、妨害装置
3の移動に拘わらず、主アンテナ6のサイドローブから
の妨害波の電波干渉による影響を回避したレーダ装置を
得ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、目標物に対して送信電波を放射しその反射波を受信
する主アンテナと、この主アンテナにより受信した上記
反射波から上記目標物を検出する目標検出器と、妨害波
を受信し上記妨害波の到来方向と送信周波数とを検出す
る妨害波探知手段と、上記主アンテナからの送信電波が
上記妨害波の到来方向に指向したときには上記送信電波
の送信周波数を上記妨害波と非干渉の第1の周波数から
上記妨害波と非干渉の第2の周波数に切り換え、上記主
アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来方向から上
記到来方向以外に指向するときには上記送信電波の送信
周波数を上記第2の周波数から上記第1の周波数に戻す
周波数制御回路とを備えたので、レーダ装置の送信ビー
ムが妨害波の到来方向以外に指向している場合におい
て、サイドローブからの妨害波による電波干渉が回避で
きより正確な目標物の探知を行うことができる。また、
妨害波の到来方向に対する送信周波数が固定されるた
め、レーダ装置が有する送信周波数の2周波数以外を知
られることを避けることができる。
【0054】また、請求項2の発明によれば、目標物に
対して送信電波を放射しその反射波を受信する主アンテ
ナと、この主アンテナにより受信した上記反射波から上
記目標物を検出する目標検出器と、妨害波を受信し上記
妨害波の到来方向と送信周波数とを検出する妨害波探知
手段と、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の
到来方向に指向したときには上記送信電波の送信周波数
を上記妨害波と非干渉の第1の周波数に設定し、上記主
アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来方向から上
記到来方向以外に指向するときには上記送信電波の送信
周波数を上記第1の周波数から上記妨害波と非干渉の第
2の周波数に切り換える周波数制御回路とを備えたの
で、上記請求項1の発明の効果に加え、さらにレーダ装
置が有する送信周波数の1周波数以外の周波数を知られ
ることを防止することができ、レーダ装置の送信周波数
の秘匿性を向上させることができる。
【0055】また、請求項3の発明によれば、上記妨害
波探知手段は、ESM機能を有するESM方探装置によ
り構成したので、既存の装置にて妨害波探知手段を構成
することができ、新たな妨害波探知手段を設けることな
く、簡単な構成で送信ビームの周波数制御をすることが
できる。
【0056】また、請求項4の発明によれば、目標物に
対して送信電波を放射し、その反射波を受信して上記目
標物を検出するレーダ装置において、上記反射波を受信
する主アンテナと、妨害波を受信する補助アンテナと、
この補助アンテナにより受信した上記妨害波の到来方向
を検出する妨害波方向検出回路と、上記妨害波の偏波方
向を検出する妨害偏波検出回路と、上記主アンテナから
の送信電波が上記妨害波の到来方向に指向したときには
上記送信電波の偏波方向を上記妨害波と非干渉の第1の
偏波方向から上記妨害波の偏波方向と垂直な第2の偏波
方向に切り換え、上記主アンテナからの送信電波が上記
妨害波の到来方向から上記到来方向以外に指向するとき
には上記送信電波の偏波方向を上記第2の偏波方向から
上記第1の偏波方向に戻す偏波制御回路とを備えたの
で、レーダ装置の送信ビームが妨害波の到来方向以外に
指向している場合において、サイドローブからの妨害波
による電波干渉が回避できより正確な目標物の探知を行
うことができる。
【0057】また、請求項5の発明によれば、目標物に
対して送信電波を放射し、その反射波を受信して上記目
標物を検出するレーダ装置において、上記反射波を受信
する主アンテナと、妨害波を受信する補助アンテナと、
この補助アンテナにより受信した上記妨害波の到来方向
を検出する妨害波方向検出回路と、上記妨害波の偏波方
向を検出する妨害偏波検出回路と、上記主アンテナが上
記妨害波の到来方向に指向したときには上記送信電波の
偏波方向を上記妨害波と非干渉の第1の偏波方向に設定
し、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来
方向から上記到来方向以外に指向するときには、上記送
信電波の偏波方向を上記第1の偏波方向から上記妨害波
の偏波方向と垂直な第2の偏波方向に切り換える偏波制
御回路とを備えたので、上記請求項4の発明の効果に加
え、さらに妨害装置にしられる偏波数を少なくすること
ができ、レーダ装置の偏波数の秘匿性を向上させること
ができる。
【0058】また、請求項6の発明によれば、上記周波
数制御回路は、上記妨害波を送信する妨害波源の移動を
考慮して上記妨害波の到来方向を決定し、上記送信電波
の送信周波数を切り換えるので、妨害装置が移動した場
合にもその移動した位置をも含む方向を妨害波の到来方
向として送信ビームを放射することができ、妨害装置に
妨害波の到来方向以外の場合における送信周波数が知ら
れることを防止することができる。
【0059】また、請求項7の発明によれば、上記妨害
波を送信する妨害波源の移動を予測する妨害波源追尾回
路を有し、この妨害波源追尾回路の追尾結果に基づいて
上記妨害波の到来方向に指向する送信電波の送信周波数
を制御するので、具体的な妨害波の到来方向を認識で
き、主アンテナから放射された送信電波のより正確な送
信周波数の切り換えを行うことができる。
【0060】また、請求項8の発明によれば、上記主ア
ンテナは、フェーズドアレイアンテナにより構成された
ので、送信ビームの送信周波数の制御を妨害装置の移動
などに応じて詳細に設定することができ、レーダ装置の
送信ビームが妨害波の到来方向以外に指向している場合
において、サイドローブからの妨害波による電波干渉が
回避できより正確な目標物の探知を行うことができると
共に、送信ビームの送信周波数又は偏波数の秘匿性をよ
り向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるレーダ装置と
その運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図2】 図1に示すレーダ装置により受信された妨害
波の受信レベルを説明するための受信レベル説明図であ
る。
【図3】 図1に示す周波数制御回路による送信ビーム
の制御内容を示す周波数切換え説明図。
【図4】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装置
とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装置
とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装置
とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装置
とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図8】 図7に示す周波数制御回路による送信ビーム
の制御内容を示す周波数切換え説明図。
【図9】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装置
とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装
置とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図11】 図10に示すレーダ装置の送信ビーム配列
における送信周波数の切り換え範囲を示す切換え範囲説
明図である。
【図12】 図10及び図1又は図7に示すレーダ装置
の送信ビーム配列における送信周波数の切り換え範囲を
それぞれ示す切換え範囲比較説明図である。
【図13】 この発明の他の実施の形態によるレーダ装
置とその運用状況を示すシステム運用説明図である。
【図14】 図13に示すレーダ装置の送信ビーム配列
における送信周波数の切り換え範囲を示す切換え範囲説
明図である。
【図15】 図13及び図10に示すレーダ装置の送信
ビーム配列における送信周波数の切り換え範囲をそれぞ
れ示す切換え範囲比較説明図である。
【図16】 図13に示す妨害波源追尾回路21による
移動予測処理を説明するための送信ビーム配列説明図で
ある。
【図17】 図13に示す妨害波源追尾回路21による
移動予測処理を説明するための受信レベル説明図であ
る。
【符号の説明】
1 レーダ装置、2 目標物、3 妨害装置、6,17
主アンテナ、7 送信パルス発生回路、8 受信機、
9 目標検出器、10 ビーム制御器、11 補助アン
テナ、12 ECM受信機、13 妨害波方向検出回
路、14 妨害波周波数検出回路、15,15b,15
c,15d,15e,15f 周波数制御回路、16
ESM方探装置、17 回転型アンテナ、18 アンテ
ナ方位検出回路、19 妨害波偏波検出回路、20,2
0b 偏波制御回路、21 妨害波源追尾回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−160824(JP,A) 特開 平3−282385(JP,A) 特開 昭60−228981(JP,A) 特開 昭62−232589(JP,A) 特開 昭62−232590(JP,A) 特開 平9−257912(JP,A) 特開 平4−123000(JP,A) 特開 平4−235377(JP,A) 特開 平9−15323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標物に対して送信電波を放射しその反
    射波を受信する主アンテナと、この主アンテナにより受
    信した上記反射波から上記目標物を検出する目標検出器
    と、妨害波を受信し上記妨害波の到来方向と送信周波数
    とを検出する妨害波探知手段と、上記主アンテナからの
    送信電波が上記妨害波の到来方向に指向したときには上
    記送信電波の送信周波数を上記妨害波と非干渉の第1の
    周波数から上記妨害波と非干渉の第2の周波数に切り換
    え、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来
    方向から上記到来方向以外に指向するときには上記送信
    電波の送信周波数を上記第2の周波数から上記第1の周
    波数に戻す周波数制御回路とを備えたことを特徴とする
    レーダ装置。
  2. 【請求項2】 目標物に対して送信電波を放射しその反
    射波を受信する主アンテナと、この主アンテナにより受
    信した上記反射波から上記目標物を検出する目標検出器
    と、妨害波を受信し上記妨害波の到来方向と送信周波数
    とを検出する妨害波探知手段と、上記主アンテナからの
    送信電波が上記妨害波の到来方向に指向したときには上
    記送信電波の送信周波数を上記妨害波と非干渉の第1の
    周波数に設定し、上記主アンテナからの送信電波が上記
    妨害波の到来方向から上記到来方向以外に指向するとき
    には上記送信電波の送信周波数を上記第1の周波数から
    上記妨害波と非干渉の第2の周波数に切り換える周波数
    制御回路とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 上記妨害波探知手段は、ESM機能を有
    したESM方探装置により構成したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2いずれかに記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 目標物に対して送信電波を放射し、その
    反射波を受信して上記目標物を検出するレーダ装置にお
    いて、上記反射波を受信する主アンテナと、妨害波を受
    信する補助アンテナと、この補助アンテナにより受信し
    た上記妨害波の到来方向を検出する妨害波方向検出回路
    と、上記妨害波の偏波方向を検出する妨害偏波検出回路
    と、上記主アンテナからの送信電波が上記妨害波の到来
    方向に指向したときには上記送信電波の偏波方向を上記
    妨害波と非干渉の第1の偏波方向から上記妨害波の偏波
    方向と垂直な第2の偏波方向に切り換え、上記主アンテ
    ナからの送信電波が上記妨害波の到来方向から上記到来
    方向以外に指向するときには上記送信電波の偏波方向を
    上記第2の偏波方向から上記第1の偏波方向に戻す偏波
    制御回路とを備えたことを特徴とするレーダ装置。
  5. 【請求項5】 目標物に対して送信電波を放射し、その
    反射波を受信して上記目標物を検出するレーダ装置にお
    いて、上記反射波を受信する主アンテナと、妨害波を受
    信する補助アンテナと、この補助アンテナにより受信し
    た上記妨害波の到来方向を検出する妨害波方向検出回路
    と、上記妨害波の偏波方向を検出する妨害偏波検出回路
    と、上記主アンテナが上記妨害波の到来方向に指向した
    ときには上記送信電波の偏波方向を上記妨害波と非干渉
    の第1の偏波方向に設定し、上記主アンテナからの送信
    電波が上記妨害波の到来方向から上記到来方向以外に指
    向するときには、上記送信電波の偏波方向を上記第1の
    偏波方向から上記妨害波の偏波方向と垂直な第2の偏波
    方向に切り換える偏波制御回路とを備えたことを特徴と
    するレーダ装置。
  6. 【請求項6】 上記周波数制御回路は、上記妨害波を送
    信する妨害波源の移動を考慮して上記妨害波の到来方向
    を決定し、上記送信電波の送信周波数を切り換えること
    を特徴とする請求項1又は請求項2いずれかに記載のレ
    ーダ装置。
  7. 【請求項7】 上記妨害波を送信する妨害波源の移動を
    予測する妨害波源追尾回路を有し、この妨害波源追尾回
    路の追尾結果に基づいて上記妨害波の到来方向に指向す
    る送信電波の送信周波数を制御することを特徴とする請
    求項6記載のレーダ装置。
  8. 【請求項8】 上記主アンテナは、フェーズドアレイア
    ンテナにより構成されたことを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項5又は請求項6いずれかに記載のレーダ
    装置。
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