JP3004494B2 - 電波反射型レーダ擬似装置 - Google Patents
電波反射型レーダ擬似装置Info
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- JP3004494B2 JP3004494B2 JP5081902A JP8190293A JP3004494B2 JP 3004494 B2 JP3004494 B2 JP 3004494B2 JP 5081902 A JP5081902 A JP 5081902A JP 8190293 A JP8190293 A JP 8190293A JP 3004494 B2 JP3004494 B2 JP 3004494B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防空監視用の電波反射
型レーダ擬似装置に関する。
型レーダ擬似装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防空監視用のレーダ擬似装置は、
図4に示すように構成されている。図4において、1は
防護対象であるフェーズドアレイ方式のレーダ装置で、
内部に制御装置及び送信機を備え、この送信機から出力
される送信信号をアンテナ2より目標、例えば対レーダ
誘導体等の誘導飛しょう体3に対して放射する。また、
上記レーダ装置1内の制御装置は、電波送信時に通信回
線10により送信タイミング信号を欺まん装置4に出力
する。この欺まん装置4は、上記レーダ装置1から離れ
た位置に配置されるもので、送信制御器5、送信機6及
びアンテナ7からなり、送信制御器5はレーダ装置1か
らの送信タイミング信号に従って送信機6を制御し、ア
ンテナ7から誘導飛しょう体3に対するを欺まん用疑似
レーダ電波を外部に放射する。欺まん装置4から疑似レ
ーダ電波を放射することによって、レーダ装置1を誘導
飛しょう体3から防護する。
図4に示すように構成されている。図4において、1は
防護対象であるフェーズドアレイ方式のレーダ装置で、
内部に制御装置及び送信機を備え、この送信機から出力
される送信信号をアンテナ2より目標、例えば対レーダ
誘導体等の誘導飛しょう体3に対して放射する。また、
上記レーダ装置1内の制御装置は、電波送信時に通信回
線10により送信タイミング信号を欺まん装置4に出力
する。この欺まん装置4は、上記レーダ装置1から離れ
た位置に配置されるもので、送信制御器5、送信機6及
びアンテナ7からなり、送信制御器5はレーダ装置1か
らの送信タイミング信号に従って送信機6を制御し、ア
ンテナ7から誘導飛しょう体3に対するを欺まん用疑似
レーダ電波を外部に放射する。欺まん装置4から疑似レ
ーダ電波を放射することによって、レーダ装置1を誘導
飛しょう体3から防護する。
【0003】図5は、上記レーダ装置1及び欺まん装置
4の動作タイミングを示したものである。即ち、レーダ
装置1は、最初に図5(c)に示す送信タイミング信号
を発生し、欺まん装置4の送信制御器5に出力する。送
信制御器5は、上記送信タイミング信号に同期して送信
機6を駆動し、図5(d)に示す一定時間幅の疑似レー
ダ電波(サイドローブ)をアンテナ7から目標方向に放
射する。
4の動作タイミングを示したものである。即ち、レーダ
装置1は、最初に図5(c)に示す送信タイミング信号
を発生し、欺まん装置4の送信制御器5に出力する。送
信制御器5は、上記送信タイミング信号に同期して送信
機6を駆動し、図5(d)に示す一定時間幅の疑似レー
ダ電波(サイドローブ)をアンテナ7から目標方向に放
射する。
【0004】一方、レーダ装置1は、上記送信タイミン
グ信号を出力した後、図5(b)に示すようにアンテナ
指向方向を捜索追尾方向に切替えると共に、切替え終了
後に図5(a)に示す一定時間幅の捜索追尾用パルスを
発生し、アンテナ2より出力する。
グ信号を出力した後、図5(b)に示すようにアンテナ
指向方向を捜索追尾方向に切替えると共に、切替え終了
後に図5(a)に示す一定時間幅の捜索追尾用パルスを
発生し、アンテナ2より出力する。
【0005】図5(e)は、レーダ装置1から出力され
た送信電波及び欺まん装置4から出力された疑似レーダ
電波の関係を示したもので、欺まん装置4から出力され
る図5(d)に示す疑似レーダ電波は、レーダ装置1か
ら出力される送信電波(サイドローブ)より時間幅が長
く、かつ、出力値が高く設定されている。このようにレ
ーダ装置1から出力される送信電波と欺まん装置4から
出力される疑似レーダ電波との関係を設定することによ
り、誘導飛しょう体3を欺まんすることができる。
た送信電波及び欺まん装置4から出力された疑似レーダ
電波の関係を示したもので、欺まん装置4から出力され
る図5(d)に示す疑似レーダ電波は、レーダ装置1か
ら出力される送信電波(サイドローブ)より時間幅が長
く、かつ、出力値が高く設定されている。このようにレ
ーダ装置1から出力される送信電波と欺まん装置4から
出力される疑似レーダ電波との関係を設定することによ
り、誘導飛しょう体3を欺まんすることができる。
【0006】また、図6は、従来のレーダ擬似装置の他
の例を示したものである。この例は、レーダ装置1に通
信回線10を介して複数のレーダ電波送信機11を接続
し、レーダ装置1から出力される送信タイミング信号に
同期して複数のレーダ電波送信機11から欺まん用の疑
似レーダ電波を出力するようにしたものである。
の例を示したものである。この例は、レーダ装置1に通
信回線10を介して複数のレーダ電波送信機11を接続
し、レーダ装置1から出力される送信タイミング信号に
同期して複数のレーダ電波送信機11から欺まん用の疑
似レーダ電波を出力するようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示したレーダ擬
似装置は、防護するレーダ装置1がフェーズドアレイ方
式の場合、機械回転式レーダと異なり、電波放射のタイ
ミングがランダム性を持つようになったため、レーダ装
置1のタイミングに合わせて疑似レーダ電波を送信する
には、レーダの送信タイミングを示すトリガ信号を欺ま
ん装置4でモニタする必要がある。この結果、欺まん装
置4の配置、即ち、レーダ装置1との距離に制約が生
じ、欺まん効果が低下することになる。また、防護する
レーダ装置1の出力を増加させた場合には、欺まん装置
4の出力も増加させなければならず、この結果、欺まん
装置4の規模が大きくなり、欺まん効果が低下してしま
う。
似装置は、防護するレーダ装置1がフェーズドアレイ方
式の場合、機械回転式レーダと異なり、電波放射のタイ
ミングがランダム性を持つようになったため、レーダ装
置1のタイミングに合わせて疑似レーダ電波を送信する
には、レーダの送信タイミングを示すトリガ信号を欺ま
ん装置4でモニタする必要がある。この結果、欺まん装
置4の配置、即ち、レーダ装置1との距離に制約が生
じ、欺まん効果が低下することになる。また、防護する
レーダ装置1の出力を増加させた場合には、欺まん装置
4の出力も増加させなければならず、この結果、欺まん
装置4の規模が大きくなり、欺まん効果が低下してしま
う。
【0008】また、図6に示すように多数の欺まん用レ
ーダ電波送信機11を配置した場合には、高い欺まん効
果を得ることができるが、多数の送信機、アンテナ、高
周波・高圧電源等の構成が必要であり、非常に高価にな
る。
ーダ電波送信機11を配置した場合には、高い欺まん効
果を得ることができるが、多数の送信機、アンテナ、高
周波・高圧電源等の構成が必要であり、非常に高価にな
る。
【0009】更に、欺まん用レーダ電波送信機11から
の電波放射は、レーダ装置1と協調して行なう必要があ
り、このためレーダ装置1とレーダ電波送信機11との
間に多数の通信回線10を設けなければならない。
の電波放射は、レーダ装置1と協調して行なう必要があ
り、このためレーダ装置1とレーダ電波送信機11との
間に多数の通信回線10を設けなければならない。
【0010】また、多数の構成機器により装置が大型で
大重量であると共に、通信回線11の設置もあり、機動
性に乏しい。
大重量であると共に、通信回線11の設置もあり、機動
性に乏しい。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、欺まん装置はレーダ装置の送信タイミングに同期し
て動作する必要がなく、また、欺まん装置自身が独自の
送信機を持つ必要がない電波反射型レーダ擬似装置を提
供することを目的とする。
で、欺まん装置はレーダ装置の送信タイミングに同期し
て動作する必要がなく、また、欺まん装置自身が独自の
送信機を持つ必要がない電波反射型レーダ擬似装置を提
供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、構成機器を削減して簡略
化でき、小型・軽量化、低価格化及び高機動性を図り得
る電波反射型レーダ擬似装置を提供することを目的とす
る。
化でき、小型・軽量化、低価格化及び高機動性を図り得
る電波反射型レーダ擬似装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】(第1の発明) 第1の発明に係る電波反射型レーダ擬似装置は、疑似レ
ーダ電波及び捜索追尾用レーダ電波を放射するレーダ装
置と、このレーダ装置から送出される反射板角度制御デ
ータにより制御され、該レーダ装置から放射される疑似
レーダ電波を目標方向に反射する反射板を備えた欺まん
装置とを具備し、前記レーダ装置は、目標の位置を検出
し、その目標位置及び前記欺まん装置の位置から反射板
の角度を計算して反射板角度制御データを欺まん装置に
出力すると共に、メインローブのレーダ電波を前記欺ま
ん装置に向けて放射し、サイドローブのレーダ電波を目
標方向に向けて放射することを特徴とする。
ーダ電波及び捜索追尾用レーダ電波を放射するレーダ装
置と、このレーダ装置から送出される反射板角度制御デ
ータにより制御され、該レーダ装置から放射される疑似
レーダ電波を目標方向に反射する反射板を備えた欺まん
装置とを具備し、前記レーダ装置は、目標の位置を検出
し、その目標位置及び前記欺まん装置の位置から反射板
の角度を計算して反射板角度制御データを欺まん装置に
出力すると共に、メインローブのレーダ電波を前記欺ま
ん装置に向けて放射し、サイドローブのレーダ電波を目
標方向に向けて放射することを特徴とする。
【0014】(第2の発明) 第2の発明に係る電波反射型レーダ擬似装置は、捜索追
尾用レーダ電波を放射するレーダ装置と、このレーダ装
置から送出される制御データにより制御され、擬似レー
ダ電波に反射板角度情報を付加して出力する疑似レーダ
電波送信機と、この疑似レーダ電波送信機から出力され
る反射板角度情報に従って反射板角度を調整し、該疑似
レーダ電波送信機から放射される疑似レーダ電波を目標
方向に反射する複数のレーダ電波反射器とを具備し、前
記擬似レーダ電波送信機は、前記レーダ装置から送出さ
れる制御データに基づいて前記レーダ電波反射器を選定
し、その選定されたレーダ電波反射器に向けて前記反射
板角度情報を付加した擬似レーダ電波を放射することを
特徴とする。
尾用レーダ電波を放射するレーダ装置と、このレーダ装
置から送出される制御データにより制御され、擬似レー
ダ電波に反射板角度情報を付加して出力する疑似レーダ
電波送信機と、この疑似レーダ電波送信機から出力され
る反射板角度情報に従って反射板角度を調整し、該疑似
レーダ電波送信機から放射される疑似レーダ電波を目標
方向に反射する複数のレーダ電波反射器とを具備し、前
記擬似レーダ電波送信機は、前記レーダ装置から送出さ
れる制御データに基づいて前記レーダ電波反射器を選定
し、その選定されたレーダ電波反射器に向けて前記反射
板角度情報を付加した擬似レーダ電波を放射することを
特徴とする。
【0015】
(第1の発明)レーダ装置は、予め目標の位置を検出
し、その目標位置、自己の位置及び欺まん装置の位置か
ら反射板の角度を計算し、そのデータを欺まん装置へ送
って反射板の角度を調整する。その後、レーダ装置は、
メインローブによる疑似レーダ電波を欺まん装置に向け
て放射し、欺まん装置の反射板により目標方向に反射さ
せる。次にレーダ装置は、サイドローブによる捜索追尾
用レーダ電波を目標に向けて放射する。この捜索追尾用
レーダ電波は、サイドローブ電波であるので、疑似レー
ダ電波に比較して非常に低い。
し、その目標位置、自己の位置及び欺まん装置の位置か
ら反射板の角度を計算し、そのデータを欺まん装置へ送
って反射板の角度を調整する。その後、レーダ装置は、
メインローブによる疑似レーダ電波を欺まん装置に向け
て放射し、欺まん装置の反射板により目標方向に反射さ
せる。次にレーダ装置は、サイドローブによる捜索追尾
用レーダ電波を目標に向けて放射する。この捜索追尾用
レーダ電波は、サイドローブ電波であるので、疑似レー
ダ電波に比較して非常に低い。
【0016】この結果、常に探索追尾用パルスの前に高
い信号レベルの擬似レーダ電波が存在することになり、
レーダ装置の位置を欺まんすることができる。
い信号レベルの擬似レーダ電波が存在することになり、
レーダ装置の位置を欺まんすることができる。
【0017】(第2の発明)レーダ装置は、放射する電
波の諸元、目標情報等を疑似レーダ電波送信機に送出す
る。疑似レーダ電波送信機は、レーダ装置から送られて
くる情報から、擬似レーダ電波を放射するレーダ電波反
射器を複数の中から選定し、それに向けて擬似レーダ電
波を放射する。また、疑似レーダ電波送信機は、目標の
位置、自己の位置及びレーダ電波反射器の位置から有効
な疑似レーダ電波を反射する角度を各レーダ電波反射器
について算出し、得られた角度情報を疑似レーダ電波に
付加して各レーダ電波反射器に送信する。選定されたレ
ーダ電波反射器は、受信した角度情報より反射面の角度
を変更し、疑似レーダ電波送信機から照射された擬似レ
ーダ電波を目標方向に反射する。
波の諸元、目標情報等を疑似レーダ電波送信機に送出す
る。疑似レーダ電波送信機は、レーダ装置から送られて
くる情報から、擬似レーダ電波を放射するレーダ電波反
射器を複数の中から選定し、それに向けて擬似レーダ電
波を放射する。また、疑似レーダ電波送信機は、目標の
位置、自己の位置及びレーダ電波反射器の位置から有効
な疑似レーダ電波を反射する角度を各レーダ電波反射器
について算出し、得られた角度情報を疑似レーダ電波に
付加して各レーダ電波反射器に送信する。選定されたレ
ーダ電波反射器は、受信した角度情報より反射面の角度
を変更し、疑似レーダ電波送信機から照射された擬似レ
ーダ電波を目標方向に反射する。
【0018】上記疑似レーダ電波送信機は、目標の運動
等に応じて擬似レーダ電波を反射レーダ電波反射器を変
更し、多数の擬似レーダ電波放射源を作ることにより、
レーダ電波源探知によるレーダ位置標定を試みる目標に
対し、欺まんすることが可能となる。
等に応じて擬似レーダ電波を反射レーダ電波反射器を変
更し、多数の擬似レーダ電波放射源を作ることにより、
レーダ電波源探知によるレーダ位置標定を試みる目標に
対し、欺まんすることが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0020】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例に係る電波反射型レーダ擬似装置の構成図である。図
1において、1は防護対象であるフェーズドアレイ方式
のレーダ装置で、内部に制御装置及び送信機を備え、こ
の送信機から出力される送信信号をアンテナ2より欺ま
ん装置21及び誘導飛しょう体3等の目標探索及び追尾
方向に切替えて放射する。また、上記レーダ装置1内の
制御装置は、電波送信時に通信回線10により角度制御
データを欺まん装置21に出力する。この欺まん装置2
1は、上記レーダ装置1から離れた位置に配置されるも
ので、内部に制御装置22及び駆動装置23を備えると
共に、上部に反射板24を備えている。制御装置22
は、レーダ装置1からの角度制御データに従って駆動装
置23を駆動し、反射板24の角度を調整する。上記反
射板24は、レーダ装置1からの電波を誘導飛しょう体
3に向けて反射する。この反射板24により反射した疑
似レーダ電波によってレーダ装置1を誘導飛しょう体3
から防護する。
例に係る電波反射型レーダ擬似装置の構成図である。図
1において、1は防護対象であるフェーズドアレイ方式
のレーダ装置で、内部に制御装置及び送信機を備え、こ
の送信機から出力される送信信号をアンテナ2より欺ま
ん装置21及び誘導飛しょう体3等の目標探索及び追尾
方向に切替えて放射する。また、上記レーダ装置1内の
制御装置は、電波送信時に通信回線10により角度制御
データを欺まん装置21に出力する。この欺まん装置2
1は、上記レーダ装置1から離れた位置に配置されるも
ので、内部に制御装置22及び駆動装置23を備えると
共に、上部に反射板24を備えている。制御装置22
は、レーダ装置1からの角度制御データに従って駆動装
置23を駆動し、反射板24の角度を調整する。上記反
射板24は、レーダ装置1からの電波を誘導飛しょう体
3に向けて反射する。この反射板24により反射した疑
似レーダ電波によってレーダ装置1を誘導飛しょう体3
から防護する。
【0021】次に上記実施例の動作を図2のタイミング
チャートを参照して説明する。レーダ装置1は、予め目
標位置、この場合には誘導飛しょう体3の位置を検出
し、その目標位置、自己の位置及び欺まん装置21の位
置から反射板24の角度を計算し、そのデータを欺まん
装置21へ送って反射板24の角度制御を行なう。即
ち、レーダ装置1から欺まん装置21に放射した電波が
誘導飛しょう体3の到来方向に反射されるように反射板
24の角度を調整する。次いでレーダ装置1は、図2
(b)に示すアンテナ指向方向切替信号a1 を出力し、
アンテナ2から出力される電波のメインローブが欺まん
装置21方向に向くように、アンテナ2の指向方向を切
替える。
チャートを参照して説明する。レーダ装置1は、予め目
標位置、この場合には誘導飛しょう体3の位置を検出
し、その目標位置、自己の位置及び欺まん装置21の位
置から反射板24の角度を計算し、そのデータを欺まん
装置21へ送って反射板24の角度制御を行なう。即
ち、レーダ装置1から欺まん装置21に放射した電波が
誘導飛しょう体3の到来方向に反射されるように反射板
24の角度を調整する。次いでレーダ装置1は、図2
(b)に示すアンテナ指向方向切替信号a1 を出力し、
アンテナ2から出力される電波のメインローブが欺まん
装置21方向に向くように、アンテナ2の指向方向を切
替える。
【0022】その後、レーダ装置1は、アンテナ2から
図2(a)に示す欺まん用パルスP1 (メインローブ)
を欺まん装置21に向けて放射する。このレーダ装置1
から放射された欺まん用パルスP1 は、欺まん装置21
の反射板24で誘導飛しょう体3の到来方向に反射さ
れ、図2(c)に示す疑似レーダ電波となる。従って、
誘導飛しょう体3では、図2(d)に示すようにレーダ
装置1からサイドローブ放射されている送信電波と、欺
まん装置21からの疑似レーダ電波との合成波を受信す
ることになる。この場合、欺まん装置21からの疑似レ
ーダ電波は、レーダ装置1からのメインローブを反射し
たもので、レーダ装置1からサイドローブ放射されてい
る送信電波に比較して信号レベルが非常に高い。従っ
て、誘導飛しょう体3におけるレーダ装置の測定を妨害
することができる。
図2(a)に示す欺まん用パルスP1 (メインローブ)
を欺まん装置21に向けて放射する。このレーダ装置1
から放射された欺まん用パルスP1 は、欺まん装置21
の反射板24で誘導飛しょう体3の到来方向に反射さ
れ、図2(c)に示す疑似レーダ電波となる。従って、
誘導飛しょう体3では、図2(d)に示すようにレーダ
装置1からサイドローブ放射されている送信電波と、欺
まん装置21からの疑似レーダ電波との合成波を受信す
ることになる。この場合、欺まん装置21からの疑似レ
ーダ電波は、レーダ装置1からのメインローブを反射し
たもので、レーダ装置1からサイドローブ放射されてい
る送信電波に比較して信号レベルが非常に高い。従っ
て、誘導飛しょう体3におけるレーダ装置の測定を妨害
することができる。
【0023】次に、レーダ装置1は、上記欺まん用パル
スP1 を立下げた後に、図2(b)に示すアンテナ指向
方向切替信号a2 を出力し、アンテナ2から出力される
電波のサイドローブが誘導飛しょう体3を捜索追尾する
ように、アンテナ2の指向方向を切替える。その後、レ
ーダ装置1は、図2(a)に示す捜索追尾用パルスP2
をアンテナ2から放射する。このとき誘導飛しょう体3
が受信する電波は、レーダ装置1からのサイドローブ電
波であるので、図2(d)に示すようにその受信信号レ
ベルは上記欺まん装置21からの疑似レーダ電波に比較
して非常に低い。この場合、図2(d)に示すように捜
索追尾用パルスに対するサイドローブ電波と疑似レーダ
電波は時間的にずれたものとなるが、常に探索追尾用パ
ルスの前に高い信号レベルで疑似レーダ電波が存在する
ことになるので、誘導飛しょう体3がレーダ装置1の方
向を検出するのを妨害することができる。
スP1 を立下げた後に、図2(b)に示すアンテナ指向
方向切替信号a2 を出力し、アンテナ2から出力される
電波のサイドローブが誘導飛しょう体3を捜索追尾する
ように、アンテナ2の指向方向を切替える。その後、レ
ーダ装置1は、図2(a)に示す捜索追尾用パルスP2
をアンテナ2から放射する。このとき誘導飛しょう体3
が受信する電波は、レーダ装置1からのサイドローブ電
波であるので、図2(d)に示すようにその受信信号レ
ベルは上記欺まん装置21からの疑似レーダ電波に比較
して非常に低い。この場合、図2(d)に示すように捜
索追尾用パルスに対するサイドローブ電波と疑似レーダ
電波は時間的にずれたものとなるが、常に探索追尾用パ
ルスの前に高い信号レベルで疑似レーダ電波が存在する
ことになるので、誘導飛しょう体3がレーダ装置1の方
向を検出するのを妨害することができる。
【0024】(第2実施例)次に図3により本発明の第
2実施例について説明する。図3に示すようにレーダ装
置1は、通信回線10を介して欺まん装置30に接続す
る。この欺まん装置30は、1台の疑似レーダ電波送信
機31と複数のレーダ電波反射器32により構成してい
る。これらの複数のレーダ電波反射器32は、レーダ装
置1及び疑似レーダ電波送信機31とは離れた位置に配
置されるもので、疑似レーダ電波送信機31から送られ
てくる角度情報に従って反射面の角度を変更できるよう
に構成されており、疑似レーダ電波送信機31から放射
される疑似レーダ電波を目標方向に反射する。
2実施例について説明する。図3に示すようにレーダ装
置1は、通信回線10を介して欺まん装置30に接続す
る。この欺まん装置30は、1台の疑似レーダ電波送信
機31と複数のレーダ電波反射器32により構成してい
る。これらの複数のレーダ電波反射器32は、レーダ装
置1及び疑似レーダ電波送信機31とは離れた位置に配
置されるもので、疑似レーダ電波送信機31から送られ
てくる角度情報に従って反射面の角度を変更できるよう
に構成されており、疑似レーダ電波送信機31から放射
される疑似レーダ電波を目標方向に反射する。
【0025】レーダ装置1は、通信回線10を介して疑
似レーダ電波送信機31と互いに情報を交換する。レー
ダ装置1は放射する電波の諸元、レーダ探知によりレー
ダ位置を標定しようとする目標が存在するならば、その
目標情報等を疑似レーダ電波送信機31に送る。疑似レ
ーダ電波送信機31は、レーダ装置1に対し自身の状況
を報告する。
似レーダ電波送信機31と互いに情報を交換する。レー
ダ装置1は放射する電波の諸元、レーダ探知によりレー
ダ位置を標定しようとする目標が存在するならば、その
目標情報等を疑似レーダ電波送信機31に送る。疑似レ
ーダ電波送信機31は、レーダ装置1に対し自身の状況
を報告する。
【0026】疑似レーダ電波送信機31は、通信回線1
0を通して得たレーダ装置1の放射電波の諸元から、放
射する疑似レーダ電波の諸元を定め、また、目標の位
置、進行方向、速度等の目標情報により、擬似レーダ電
波を放射するレーダ電波反射器32を複数の中から選定
し、それに向けて擬似レーダ電波を放射する。この場
合、疑似レーダ電波送信機31は、目標の位置、自己の
位置及びレーダ電波反射器32の位置から有効な疑似レ
ーダ電波を反射する角度を各レーダ電波反射器32につ
いて算出し、得られた角度情報を疑似レーダ電波に付加
して各レーダ電波反射器32に送信する。選定されたレ
ーダ電波反射器32は、受信した角度情報より角度を求
めて反射面の角度を変更し、照射された擬似レーダ電波
を目標方向に反射する。
0を通して得たレーダ装置1の放射電波の諸元から、放
射する疑似レーダ電波の諸元を定め、また、目標の位
置、進行方向、速度等の目標情報により、擬似レーダ電
波を放射するレーダ電波反射器32を複数の中から選定
し、それに向けて擬似レーダ電波を放射する。この場
合、疑似レーダ電波送信機31は、目標の位置、自己の
位置及びレーダ電波反射器32の位置から有効な疑似レ
ーダ電波を反射する角度を各レーダ電波反射器32につ
いて算出し、得られた角度情報を疑似レーダ電波に付加
して各レーダ電波反射器32に送信する。選定されたレ
ーダ電波反射器32は、受信した角度情報より角度を求
めて反射面の角度を変更し、照射された擬似レーダ電波
を目標方向に反射する。
【0027】疑似レーダ電波送信機31は、目標の運動
より擬似レーダ電波を照射するレーダ電波反射器32を
変更し、多数の擬似レーダ電波放射源を作ることによ
り、レーダ電波源探知によるレーダ位置標定を試みる目
標に対し、欺まんすることが可能となる。
より擬似レーダ電波を照射するレーダ電波反射器32を
変更し、多数の擬似レーダ電波放射源を作ることによ
り、レーダ電波源探知によるレーダ位置標定を試みる目
標に対し、欺まんすることが可能となる。
【0028】上記実施例では、1台の疑似レーダ電波送
信機31と機構・構成が簡単な複数のレーダ電波反射器
32により構成しているので、複数の疑似レーダ電波送
信機を用いる場合に比較して構成機器が少なく小型・軽
量化を図ることができる。
信機31と機構・構成が簡単な複数のレーダ電波反射器
32により構成しているので、複数の疑似レーダ電波送
信機を用いる場合に比較して構成機器が少なく小型・軽
量化を図ることができる。
【0029】また、擬似するレ−ダとの通信回線10が
1本で済むと共に、レーダ電波反射器32の設置が容易
であるので、機動・展開が容易となる。
1本で済むと共に、レーダ電波反射器32の設置が容易
であるので、機動・展開が容易となる。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、レ
ーダ装置から欺まん用電波を欺まん装置に向けた放射
し、この欺まん用電波を欺まん装置に設けた反射板で目
標方向に反射するようにしたので、欺まん装置はレーダ
装置の送信タイミングに同期して動作する必要がなくな
り、この結果、欺まん装置は独自の送信機を持つ必要が
なく、構成を簡易化して安価に構成することができる。
ーダ装置から欺まん用電波を欺まん装置に向けた放射
し、この欺まん用電波を欺まん装置に設けた反射板で目
標方向に反射するようにしたので、欺まん装置はレーダ
装置の送信タイミングに同期して動作する必要がなくな
り、この結果、欺まん装置は独自の送信機を持つ必要が
なく、構成を簡易化して安価に構成することができる。
【0031】また、本発明は、レーダ装置に疑似レーダ
電波送信機を接続し、この疑似レーダ電波送信機から放
射した疑似レーダ電波を複数のレーダ電波反射器で目標
方向に反射するようにしたので、構成機器の削減、簡略
化を図ることができ、小型・軽量化、低価格化及び高機
動性を実現することができる。
電波送信機を接続し、この疑似レーダ電波送信機から放
射した疑似レーダ電波を複数のレーダ電波反射器で目標
方向に反射するようにしたので、構成機器の削減、簡略
化を図ることができ、小型・軽量化、低価格化及び高機
動性を実現することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る電波反射型レーダ擬
似装置の構成図。
似装置の構成図。
【図2】同実施例の動作を説明するためのタイミングチ
ャート。
ャート。
【図3】本発明の第2実施例に係る電波反射型レーダ擬
似装置の構成図。
似装置の構成図。
【図4】従来のレーダ擬似装置の構成図。
【図5】図4に示したレーダ擬似装置の動作を説明する
ためのタイミングチャート。
ためのタイミングチャート。
【図6】従来のレーダ擬似装置の他の構成例を示す図。
1 レーダ装置 2 アンテナ 3 誘導飛しょう体 10 通信回線 11 レーダ電波送信機 21 欺まん装置 22 制御装置 23 駆動装置 24 反射板 30 欺まん装置 31 疑似レーダ電波送信機 32 レーダ電波反射器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−53183(JP,A) 特開 昭62−54186(JP,A) 特開 昭60−82875(JP,A) 特開 昭54−161799(JP,A) 特開 平5−34435(JP,A) 実開 昭62−192099(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/64 G01S 13/00 - 13/95 F41H 3/00 F41H 11/02
Claims (2)
- 【請求項1】 疑似レーダ電波及び捜索追尾用レーダ電
波を放射するレーダ装置と、このレーダ装置から送出さ
れる反射板角度制御データにより制御され、該レーダ装
置から放射される疑似レーダ電波を目標方向に反射する
反射板を備えた欺まん装置とを具備し、前記レーダ装置
は、目標の位置を検出し、その目標位置及び前記欺まん
装置の位置から反射板の角度を計算して反射板角度制御
データを欺まん装置に出力すると共に、メインローブの
レーダ電波を前記欺まん装置に向けて放射し、サイドロ
ーブのレーダ電波を目標方向に向けて放射することを特
徴とする電波反射型レーダ擬似装置。 - 【請求項2】 捜索追尾用レーダ電波を放射するレーダ
装置と、このレーダ装置から送出される制御データによ
り制御され、擬似レーダ電波に反射板角度情報を付加し
て出力する疑似レーダ電波送信機と、この疑似レーダ電
波送信機から出力される反射板角度情報に従って反射板
角度を調整し、該疑似レーダ電波送信機から放射される
疑似レーダ電波を目標方向に反射する複数のレーダ電波
反射器とを具備し、前記擬似レーダ電波送信機は、前記
レーダ装置から送出される制御データに基づいて前記レ
ーダ電波反射器を選定し、その選定されたレーダ電波反
射器に向けて前記反射板角度情報を付加した擬似レーダ
電波を放射することを特徴とする電波反射型レーダ擬似
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5081902A JP3004494B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 電波反射型レーダ擬似装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5081902A JP3004494B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 電波反射型レーダ擬似装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06294861A JPH06294861A (ja) | 1994-10-21 |
JP3004494B2 true JP3004494B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=13759381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5081902A Expired - Lifetime JP3004494B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 電波反射型レーダ擬似装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004494B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5522921B2 (ja) * | 2008-10-27 | 2014-06-18 | 三菱電機株式会社 | 送信ビーム形成装置、受信ビーム形成装置および測位装置 |
JP6127369B2 (ja) * | 2012-03-16 | 2017-05-17 | 日本電気株式会社 | レーダ装置およびレーダ探知方法 |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP5081902A patent/JP3004494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06294861A (ja) | 1994-10-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991026 |