JP4046260B2 - サイドローブキャンセラ及びその荷重制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アンテナのサイドローブから入射する複数の干渉波を抑圧するサイドローブキャンセラ及びその荷重制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のサイドローブキャンセラとして、例えば特開昭60−41802号公報に示されたものがある。
図9は上記文献に示された従来のサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
図9において、1は所望波信号方向にゲインを有する主アンテナ、2は無指向性の補助アンテナ、14は受信機、4はローカルオシレータ、3は主アンテナ1の受信信号にローカルオシレータ4の出力を乗算してベースバンドにダウンコンバートする乗算器、10は乗算器3を介してダウンコンバートされた主アンテナ1および補助アンテナ2の受信信号から荷重を計算する適応荷重計算手段、11は乗算器3を介してダウンコンバートされた補助アンテナ2の受信信号に適応荷重計算手段10による重み付けをする乗算器、12は乗算器11により重み付けされた補助アンテナ2の各受信信号を加算する加算器、13は乗算器3を介してダウンコンバートされた主アンテナ1の受信信号から加算器12の加算結果を減算して出力信号を得る減算器である。
【0003】
次に、上記構成に係るサイドローブキャンセラの動作について説明する。
今、x0(t)を主アンテナ1の受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号、x1(t)、x2(t)を2つの補助アンテナ2の受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号、y(t)を加算器12の出力信号、z(t)を減算手段13の出力信号、w1、w2を乗算器11で乗じる荷重とする。これらの信号の表記式におけるtは時間を表す因子であり、また、信号はすべて複素信号とする。
【0004】
ここで、説明を簡単化するため、補助アンテナ数を2、干渉波数を2とする。従来のサイドローブキャンセラでは、補助アンテナ2の受信信号x1(t)、x2(t)に乗算器11により荷重w1、w2を乗算し、加算器12により加算して適応フィルタの出力信号y(t)を得る。次に、主アンテナ1の受信信号x0(t)からy(t)を差し引きサイドローブキャンセラの出力信号z(t)を得る。
【0005】
サイドローブキャンセラでは、適応荷重計算手段10により、サイドローブキャンセラの出力信号z(t)と補助アンテナ2の受信信号x1(t)、x2(t)から、出力信号z(t)の電力が最小となるように、荷重w1、w2を制御して、主アンテナ1の受信信号から、補助アンテナ2の受信信号と相関のある信号成分を除去する。このとき、無指向性の補助アンテナ2の受信信号に含まれる所望波電力は、所望波方向に指向性を持つ主アンテナ1の受信信号に比べ十分に小さいので、主アンテナ1の受信信号中に含まれる所望波成分は抑圧されず、干渉波成分のみが抑圧される。
【0006】
図10は、電力レベルの等しい2つの干渉波が入射する場合に、1つの干渉波J1の入射角度φを−10[deg]に固定し、もう一つの干渉波J2の入射角度φを変化させた場合のサイドローブキャンセラ処理後のSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を示したものである。主アンテナ1および補助アンテナ2は、図11に示すように配置し、入射角度φ、θとアンテナを配置する座標系は、図12に示すように定義した。
【0007】
SINRは、所望波の電力対干渉波とノイズの合計電力の比であり、高いほど良い。この性能評価において、主アンテナ1は、所望波方向に40dBの利得を持ち、主アンテナ1の受信信号におけるSNR(Signal to Noise Ratio)を40dBと比較的高い場合を想定した。一方、補助アンテナ2は、無指向性で、補助アンテナ2の受信信号におけるSNRは0dBとした。また、所望波の周波数はダウンコンバート後10kHzの周波数を持っているものとする。この図10の横軸において、干渉波J2の入射角度が−10degのとき2つの干渉波の入射方向は一致するが、このときに大きなSINRの低下が生じていることが分かる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の複数の干渉波を抑圧するサイドローブキャンセラでは、所望波電力レベルが比較的大きく、2干渉波が同一方向から入射し、ダウンコンバート後の信号に含まれる所望波成分の周波数の絶対値が大きい程、抑圧性能が劣化するという課題がある。
【0009】
この発明は上記の課題を解消するためになされたもので、ダウンコンバート後の信号の所望波成分の周波数が小さくなるように周波数補正を行い、抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラ及びその荷重制御方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、主アンテナと、複数の補助アンテナと、ローカルオシレータと、上記主アンテナ及び上記複数の補助アンテナの各受信信号に上記ローカルオシレータの出力をそれぞれ乗算してベースバンドにダウンコンバートする第1の乗算器と、上記第1の乗算器を介してダウンコンバートされた主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を0に近づけるように補正する周波数補正装置と、上記第1の乗算器を介してダウンコンバートされた主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に上記周波数補正装置の出力をそれぞれ乗算して周波数補正された信号を出力する第2の乗算器と、上記第2の乗算器を介して周波数補正された主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に基づいて出力信号を最小化すべく適応荷重を計算する適応荷重計算器と、上記第2の乗算器を介して周波数補正された複数の補助アンテナの受信信号に上記適応荷重計算器から出力される荷重をそれぞれ乗算する第3の乗算器と、上記第3の乗算器の出力信号を合成する合成器と、上記第2の乗算器を介して周波数補正された主アンテナの受信信号と上記合成器の出力との差分を得て出力信号として送出する減算器とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
また、上記第1の乗算器を介してダウンコンバートされた主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に含まれる所望波信号の周波数を推定する所望波周波数推定手段をさらに備え、上記周波数補正装置は、上記所望波周波数推定手段で推定された所望波成分の周波数に基づいて所望波成分の周波数を0に近づけるための周波数の補正値を生成することを特徴とするものである。
【0012】
また、上記周波数補正装置は、所定の複数の周波数補正値を持つメモリを備え、それら周波数補正値のうちで上記減算器の出力電力が最も小さくなるものを選択して出力することを特徴とするものである。
【0013】
また、上記周波数補正装置は、上記減算器の出力電力が小さくなるように周波数補正値を増減することを特徴とするものである。
【0014】
また、レーダ装置に装着するサイドローブキャンセラであって、上記主アンテナは、送信機と受信機とを備え、上記所望波周波数推定手段は、上記送信機から出力する信号の周波数に基づいて所望波成分の周波数を推定することを特徴とするものである。
【0015】
また、上記周波数補正装置は、上記所望波周波数推定手段で推定される周波数を増減する複数の周波数補正値を持つメモリを備え、それら周波数補正値のうちで上記減算器の出力電力が最も小さくなるものを選択して出力することを特徴とするものである。
【0016】
また、上記周波数補正装置は、上記減算器の出力電力が小さくなるように周波数補正値を増減することを特徴とするものである。
【0017】
また、上記受信機の出力する受信信号からドップラ周波数を推定するドップラ周波数推定手段をさらに備え、上記所望波周波数推定手段は、上記送信機から出力する信号の周波数と上記ドップラ周波数推定手段で推定されるドップラ周波数に基づいて所望波成分の周波数を推定することを特徴とするものである。
【0018】
また、上記周波数補正装置は、上記所望波周波数推定手段で推定される周波数を増減する複数の周波数補正値を持つメモリを備え、それら周波数補正値のうちで上記減算器の出力電力が最も小さくなるものを選択して出力することを特徴とするものである。
【0019】
また、上記周波数補正装置は、上記減算器の出力電力が小さくなるように周波数補正値を増減することを特徴とするものである。
【0020】
さらに、この発明に係るサイドローブキャンセラの荷重制御方法は、主アンテナ及び複数の補助アンテナの受信信号とローカルオシレータの出力との乗算をそれぞれ行い、それら乗算結果から上記主アンテナまたは上記補助アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定し、推定された所望波成分の周波数に基づいて上記各乗算結果の信号に含まれる所望波成分の周波数を0に近づけるように周波数の補正を行い、周波数補正された上記主アンテナまたは上記補助アンテナの受信信号に基づいて出力信号の電力が最小化するような適応荷重を計算し、周波数補正された補助アンテナの受信信号に計算された適応荷重を乗じた後合成し、その合成信号と周波数補正された主アンテナの受信信号の差分を出力信号として送出することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るサイドローブキャンセラの構成及びその荷重制御方法を説明するためのブロック構成図である。
図1において、図9に示す従来例と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号として、7はダウンコンバータされた主アンテナ1の受信信号中の所望波成分の周波数を推定する所望波周波数推定手段、8は所望波周波数推定手段7の出力に従って周波数の補正を行う周波数補正装置、9は乗算器3を介してダウンコンバートされた受信信号に上記周波数補正装置8の出力信号を乗算する乗算器である。
【0022】
次に、図1を参照して本実施の形態1に係る動作を説明する。
ここでは、2つの補助アンテナ2を持つサイドローブキャンセラに、2波の干渉波が入射する場合について説明する。
レーダなどにサイドローブキャンセラを実装する場合、高い周波数の入射波をダウンコンバートして低い周波数帯に落としてサイドローブキャンセラに入力する。ここでは、キャリア周波数f0の負の周波数を持つ正弦波信号を出力するローカルオシレータ4と、その正弦波信号と各アンテナの受信信号を乗算する乗算器3により各アンテナの受信信号をベースバンドにダウンコンバートする。ここで、主アンテナ1の受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号をx0(t)、2つの補助アンテナ2の受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号をそれぞれx1(t)、x2(t)とする。
【0023】
もし、所望波信号が純粋な正弦波信号であり、ローカルオシレータ4の周波数と一致する場合には、主アンテナ1の受信信号をダウンコンバートした信号x0(t)に含まれる所望波成分の周波数は0Hzに変換されることになる。しかし、レーダなどでは目標の運動によるドップラ周波数や誤差要素により一般には所望波周波数とローカルオシレータ4の周波数は異なり、信号x0(t)に含まれる所望波成分はある周波数を持つことになる。ここでは、その周波数をfsとする。
【0024】
図2は、図10と同様に、図9に示した従来の構成のサイドローブキャンセラに電力レベルの等しい2つの干渉波が入射する場合に、1つの干渉波J1の入射角度を−10[deg]に固定し、もう一つの干渉波J2の入射角度を変化させた場合のサイドローブキャンセラ処理後のSINRを示したものである。ここでは、主アンテナ1の受信信号を乗算器3によりダウンコンバートした信号x0(t)に含まれる所望波成分の周波数fsが0kHz、1kHz、5kHz、10kHzの場合についてそれぞれ示した。この図から、2つの干渉波の入射角度が一致する干渉波J2の入射角度φが−10degである場合の性能劣化は、x0(t)に含まれる所望波成分の周波数fsが大きいほど大きいことが分かる。
【0025】
そこで、この実施の形態によるサイドローブキャンセラでは、所望波周波数推定手段7により主アンテナ1の受信信号をダウンコンバートした後の信号x0(t)に含まれる所望波成分の周波数fsを推定する。周波数補正装置8では、所望波周波数推定手段7で推定された周波数fsに基づいて、例えば次式(1)に示すような正弦波信号xh(t)を出力し、これをx0(t)、x1(t)、x2(t)のそれぞれに乗算器9により乗算することで、それぞれに含まれる所望波成分の周波数が小さくなるように補正する。
xh(t)=exp(−2πjfst) (1)
【0026】
上述した実施の形態1のサイドローブキャンセラによる主アンテナ1の受信信号をダウンコンバートした後の信号x0(t)に含まれる所望波成分の周波数を補正する方法を図3のフローチャートに示す。
まず、ステップS1では、ローカルオシレータ4から出力する信号と受信信号を乗算することにより、主アンテナ1の受信信号をダウンコンバートする。次に、ステップS2において、ステップS1でダウンコンバートされた信号x0(t)に含まれる所望波成分の周波数fsを推定する。ステップS3では、ステップS2で推定された所望波周波数に基づいてx0(t)に含まれる所望波成分の周波数が小さくなるように補正する。
【0027】
これにより、図2における所望波成分の周波数fsが小さい場合の性能が得られることとなり、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0028】
なお、上記実施の形態1において、所望波周波数推定手段7は、乗算器3を介してダウンコンバータされた主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波信号の周波数を推定するようにしているが、乗算器3を介してダウンコンバータされた複数の補助アンテナ2の受信信号から所望波信号の周波数を推定するようにしてもよい。
【0029】
また、この実施の形態1に係るサイドローブキャンセラの荷重制御方法によれば、主アンテナ及び複数の補助アンテナの受信信号とローカルオシレータの出力との乗算をそれぞれ行い、それら乗算結果から上記主アンテナまたは上記補助アンテナの受信信号に含まれる所望波周波数を推定し、推定された所望波周波数に基づいて上記各乗算結果の信号に含まれる所望波周波数が小さくなるように周波数補正を行い、周波数補正された上記主アンテナまたは上記補助アンテナの受信信号に基づいて出力信号の電力が最小化するような適応荷重を計算し、周波数補正された補助アンテナの受信信号に計算された適応荷重を乗じた後合成し、その合成信号と周波数補正された主アンテナの受信信号の差分を出力信号として送出することにより、所望波成分の周波数が小さくなるように周波数補正された主及び補助アンテナの受信信号に基づいて補助アンテナの受信信号に乗算する適切な荷重を求めて複数の干渉波を抑制するようにしたので、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0030】
実施の形態2.
図4は実施の形態2に係るサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
図4において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号として、8'は本実施の形態2に係る周波数補正装置を示し、この周波数補正装置8'は、サイドローブキャンセラの出力信号を入力してその出力信号電力が小さくなるような周波数補正値を選択して周波数補正を行うようになされている。
【0031】
実施の形態2に係るサイドローブキャンセラでは、周波数補正装置8'がサイドローブキャンセラの出力信号を入力し、その出力信号電力が小さくなるような周波数補正値を選択して周波数補正を行う。出力信号電力が小さくなるように周波数補正値を選択するために、例えば図5に示すように制御する。まず、あらかじめメモリなどにK種類の周波数補正値fs、 k(k=1〜K)を用意しておき、これを順次読み出して周波数補正装置8'により周波数補正を行う(ステップS11)。次に、ステップS11で周波数補正された状態で適応荷重を算出しサイドローブキャンセラの出力信号電力Pkを計算する(ステップS12)。K種類の全ての周波数補正値fs、 kに対して出力信号電力Pkを計算してそのうちで最も小さいものに対応する周波数補正値を採用する(ステップS13)。
【0032】
従って、実施の形態2によれば、抑圧性能が劣化する場合にはそれに応じて出力信号電力が増大するので、適切な周波数補正値を求めることができ、実施の形態1と同様な効果に、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0033】
実施の形態3.
実施の形態3では、前述した実施の形態2と同じ図4に示す構成を備えて、周波数補正装置8'により出力信号電力が小さくなるように図6に示す方法で周波数補正値を求める。
まず、時刻kの周波数補正値fs、 kに基づいて周波数補正装置8'により周波数補正を行う(ステップS21)。次に、ステップS21で周波数補正された状態で適応荷重を算出しサイドローブキャンセラの出力信号電力Pkを計算する(ステップS22)。ここで、時刻k−1において同様に計算されたPk−1から次式(2)に従って時刻k+1で設定する周波数補正値fs、 k+1を求める(ステップS23)。
ここに、Δfsは正の補正値である。
また、sign(・)は(・)内が正の時+1、 (・)内が負の時−1を与える関数である。
【0034】
このような方法により、サイドローブキャンセラの出力電力が減少する方向へ漸化的に周波数補正値を変化させることができる。出力信号電力が最小化する付近では、サイドローブキャンセラの出力信号電力Pkの変化は小さいので周波数補正値fs、 kは出力信号電力が最小化するところへ収束する。
【0035】
従って、上記実施の形態3によれば、適切な周波数補正値を求めることができ、実施の形態1と同様な効果で、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。さらに、この形態3によれば、実施の形態2で必要であったメモリを必要としないので構成が簡単となり、また、速やかに最適な周波数補正値を推定できる効果がある。
【0036】
実施の形態4.
図7は実施の形態4に係るサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
図7において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付して示しその説明は省略する。新たな符号として、15は電波を送信する送信機である。
【0037】
この実施の形態4では、サイドローブキャンセラがレーダのように自身が送信した電波の反射波を計測する機器に装着されている場合の例を示す。レーダにおいては、自身が送信する電波の目標からの反射波が所望波となるので、所望波の周波数は送信周波数と近い周波数となる。
【0038】
そこで、本実施の形態4では、所望周波数推定手段7により、送信機15の送信周波数に基づいて主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を予測し、周波数補正手段8により、主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数が小さくなるように補正を行う。
【0039】
これにより、実施の形態1の効果と同様に、2つの干渉波の入射方向が一致する場合の性能劣化を回避することができる。なお、この実施の形態4では、既知情報のない実施の形態1に比べれば容易に所望波の周波数を予測することができる効果がある。
【0040】
また、所望波周波数を推定する方法としては、例えば実施の形態2で示した方法を用いても良い。すなわち、減算器13の出力信号が最小となる周波数補正値をあらかじめメモリに用意したものの中から選択して用いることにより、主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を小さくするように上記所望周波数推定手段7で推定される周波数を増減するようにしてもよい。これにより、2つの干渉波の入射方向が一致する場合の性能劣化を回避することができる。
【0041】
なお、この実施の形態4では、送信周波数から主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定するので、用意する周波数補正値を少なくすることができ、用意するメモリが小さくて済む。また、短時間で最適な周波数補正値を推定できる。また、例えば送信周波数からの増減分だけをメモリとして持つ構成とすれば、送信周波数を変えた場合でも対処することができる効果がある。
【0042】
また、所望波周波数を推定する方法としては、例えば実施の形態3で示した方法を用いても良い。すなわち、周波数補正装置8により減算器13の出力信号が小さくなる方向へ漸化的に周波数補正値を変化させて、最適な周波数補正値を求めても良い。これにより、2つの干渉波の入射方向が一致する場合の性能劣化を回避することができる。
【0043】
なお、この実施の形態では、送信周波数から最適な周波数補正値に近い値を初期値として設定できるので、短時間に最適な周波数補正値を求めることができる効果がある。また、実施の形態3の場合と同様な効果で、メモリ等を必要としないので構成が簡単になる効果がある。
【0044】
実施の形態5.
図8は実施の形態5に係るサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
図8において、図7に示す実施の形態4と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号として、16は目標のドップラ周波数を推定するドップラ周波数推定手段である。
【0045】
この実施の形態5では、サイドローブキャンセラがレーダのように自身が送信した電波の反射波を計測する機器に装着され、レーダが目標の速度を測定するためにドップラ周波数推定手段16を備えている場合の例を示す。レーダにおいては、自身が送信する電波の目標からの反射波が所望波となり、目標の運動速度に応じて生じるドップラ周波数分だけ送信周波数からずれて受信される。
【0046】
そこで、本実施の形態5において、所望波周波数推定手段7は、送信周波数とドップラ周波数推定手段16の出力とに基づいて主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定して、周波数補正手段8により主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数が小さくなるように補正を行う。
【0047】
これにより、実施の形態1の効果と同様に、2つの干渉波の入射方向が一致する場合の性能劣化を回避することができる。なお、この実施の形態5は、実施の形態1や実施の形態4に比べれて正確かつ速やかに主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を予測することができる効果がある。
【0048】
また、上記所望波周波数推定手段7の推定結果でも誤差を持つ場合に対応して、例えば送信周波数およびドップラ周波数推定手段16の出力から所望波の周波数を推定した後、実施の形態2で示した方法を用いて補正を行っても良い。すなわち、周波数補正装置8により、減算器13の出力信号が最小となる周波数補正値をあらかじめ用意したものの中から選択して用いることにより、主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を小さくするように制御してもよい。これにより、2つの干渉波の入射方向が一致する場合の性能劣化を回避することができる。
【0049】
従って、この実施の形態5によれば、送信周波数とドップラ周波数推定手段16の出力から主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定するので、用意する周波数補正値は実施の形態2や実施の形態4に比べ少なくすることができるので用意するメモリが小さくて済み、また、正確でかつ短時間で最適な周波数補正値を推定できる。また、例えば送信周波数からの増減分だけをメモリとして持つ構成とすれば、送信周波数を変えた場合でも対処することができる効果がある。
【0050】
また、例えば実施の形態3で示した方法を用いても補正を行っても良い。すなわち、周波数補正装置8により、減算器13の出力信号が小さくなる方向へ漸化的に周波数補正値を変化させて、最適な周波数補正値を求めても良い。これにより、2つの干渉波の入射方向が一致する場合の性能劣化を回避することができる。
【0051】
なお、この実施の形態では、送信周波数とドップラ周波数推定手段16の出力から主アンテナ1の受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定するので、最適な周波数補正値に近い値を初期値として設定でき、短時間で正確に最適な周波数補正値を求めることができる効果がある。また、実施の形態3の場合と同様な効果で、メモリ等を必要としないので構成が簡単になる効果がある。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るサイドローブキャンセラによれば、ダウンコンバート後の信号の所望波成分の周波数が小さくなるように周波数補正を行うことにより、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0053】
また、サイドローブキャンセラの出力信号電力が小さくなるような周波数補正を行うことにより、適切な周波数補正値を求めて、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0054】
また、送信周波数から主アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を予測し、周波数補正手段により、主アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数が小さくなるように補正を行うことにより、短時間に最適な周波数補正値を求めることができる。
【0055】
また、送信周波数とドップラ周波数推定手段の出力とに基づいて主アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定して、周波数補正手段により主アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数が小さくなるように補正を行うことにより、正確かつ速やかに主アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を予測することができる効果がある。
【0056】
さらに、この発明に係るサイドローブキャンセラの荷重制御方法によれば、所望波成分の周波数が小さくなるように周波数補正された主及び補助アンテナの受信信号に基づいて補助アンテナの受信信号に乗算する適切な荷重を求めて複数の干渉波を抑制するようにしたので、2つの干渉波の入射方向が一致する場合でも性能劣化を起こさないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るサイドローブキャンセラの構成及びそのか従制御方法を説明するためのブロック構成図である。
【図2】 電力レベルの等しい2つの干渉波が入射する場合に、1つの干渉波の入射角度を固定し、他方の干渉波の入射角度を変化させた場合のサイドローブキャンセラ処理後のSINRを示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のサイドローブキャンセラによる主アンテナの受信信号をダウンコンバートした後の信号に含まれる所望波成分の周波数を補正する方法を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2及び3に係るサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るもので、図4の周波数補正装置8'の動作を説明するフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3に係るもので、図4の周波数補正装置8'の動作を説明するフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態4に係るサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係るサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
【図9】 従来のサイドローブキャンセラの構成を示すブロック図である。
【図10】 図9に示す従来例において、電力レベルの等しい2つの干渉波が入射する場合に、1つの干渉波の入射角度φを固定し、もう一つの干渉波の入射角度φを変化させた場合のサイドローブキャンセラ処理後のSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を示す説明図である。
【図11】 図9に示す従来例における主アンテナおよび補助アンテナの配置説明図である。
【図12】 図9に示す従来例において、入射角度φ、θとアンテナを配置する座標系の説明図である。
【符号の説明】
1 主アンテナ、2 補助アンテナ、3 乗算器、4 ローカルオシレータ、7 所望波周波数推定手段、8,8' 周波数補正装置、9 乗算器、10 適応荷重計算手段、11 乗算器、12 加算器、13 減算器、14 受信機、15 送信機、16 ドップラ周波数推定手段。
Claims (11)
- 主アンテナと、
複数の補助アンテナと、
ローカルオシレータと、
上記主アンテナ及び上記複数の補助アンテナの各受信信号に上記ローカルオシレータの出力をそれぞれ乗算してベースバンドにダウンコンバートする第1の乗算器と、
上記第1の乗算器を介してダウンコンバートされた主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を0に近づけるように補正する周波数補正装置と、
上記第1の乗算器を介してダウンコンバートされた主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に上記周波数補正装置の出力をそれぞれ乗算して周波数補正された信号を出力する第2の乗算器と、
上記第2の乗算器を介して周波数補正された主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に基づいて出力信号を最小化すべく適応荷重を計算する適応荷重計算器と、
上記第2の乗算器を介して周波数補正された複数の補助アンテナの受信信号に上記適応荷重計算器から出力される荷重をそれぞれ乗算する第3の乗算器と、
上記第3の乗算器の出力信号を合成する合成器と、
上記第2の乗算器を介して周波数補正された主アンテナの受信信号と上記合成器の出力との差分を得て出力信号として送出する減算器と
を備えたことを特徴とするサイドローブキャンセラ。 - 請求項1に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記第1の乗算器を介してダウンコンバートされた主アンテナまたは複数の補助アンテナの受信信号に含まれる所望波信号の周波数を推定する所望波周波数推定手段をさらに備え、上記周波数補正装置は、上記所望波周波数推定手段で推定された所望波成分の周波数に基づいて所望波成分の周波数を0に近づけるための周波数の補正値を生成することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項1に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記周波数補正装置は、所定の複数の周波数補正値を持つメモリを備え、それら周波数補正値のうちで上記減算器の出力電力が最も小さくなるものを選択して出力することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項2に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記周波数補正装置は、上記減算器の出力電力が小さくなるように周波数補正値を増減することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項2に記載のサイドローブキャンセラにおいて、レーダ装置に装着するサイドローブキャンセラであって、上記主アンテナは、送信機と受信機とを備え、上記所望波周波数推定手段は、上記送信機から出力する信号の周波数に基づいて所望波成分の周波数を推定することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項5に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記周波数補正装置は、上記所望波周波数推定手段で推定される周波数を増減する複数の周波数補正値を持つメモリを備え、それら周波数補正値のうちで上記減算器の出力電力が最も小さくなるものを選択して出力することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項5に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記周波数補正装置は、上記減算器の出力電力が小さくなるように周波数補正値を増減することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項5に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記受信機の出力する受信信号からドップラ周波数を推定するドップラ周波数推定手段をさらに備え、上記所望波周波数推定手段は、上記送信機から出力する信号の周波数と上記ドップラ周波数推定手段で推定されるドップラ周波数に基づいて所望波成分の周波数を推定することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項8に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記周波数補正装置は、上記所望波周波数推定手段で推定される周波数を増減する複数の周波数補正値を持つメモリを備え、それら周波数補正値のうちで上記減算器の出力電力が最も小さくなるものを選択して出力することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 請求項8に記載のサイドローブキャンセラにおいて、上記周波数補正装置は、上記減算器の出力電力が小さくなるように周波数補正値を増減することを特徴とするサイドローブキャンセラ。
- 主アンテナ及び複数の補助アンテナの受信信号とローカルオシレータの出力との乗算をそれぞれ行い、
それら乗算結果から上記主アンテナまたは上記補助アンテナの受信信号に含まれる所望波成分の周波数を推定し、
推定された所望波成分の周波数に基づいて上記各乗算結果の信号に含まれる所望波成分の周波数を0に近づけるように周波数の補正を行い、
周波数補正された上記主アンテナまたは上記補助アンテナの受信信号に基づいて出力信号の電力が最小化するような適応荷重を計算し、
周波数補正された補助アンテナの受信信号に計算された適応荷重を乗じた後合成し、
その合成信号と周波数補正された主アンテナの受信信号の差分を出力信号として送出する
ことを特徴とするサイドローブキャンセラの荷重制御方法。
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