JP6288034B2 - 車両用補機装置 - Google Patents

車両用補機装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6288034B2
JP6288034B2 JP2015200224A JP2015200224A JP6288034B2 JP 6288034 B2 JP6288034 B2 JP 6288034B2 JP 2015200224 A JP2015200224 A JP 2015200224A JP 2015200224 A JP2015200224 A JP 2015200224A JP 6288034 B2 JP6288034 B2 JP 6288034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
housing
humidity sensor
defroster
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015200224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017071335A (ja
Inventor
明良 竹下
明良 竹下
晃裕 久常
晃裕 久常
誠一 山崎
誠一 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015200224A priority Critical patent/JP6288034B2/ja
Publication of JP2017071335A publication Critical patent/JP2017071335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6288034B2 publication Critical patent/JP6288034B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

本発明は、車両の車室内に配置される車両用補機と、該車両用補機を収容するハウジングとを備えた車両用補機装置に関する。
自動車等の車両においては、各種の計測機器などの車両用補機が車室内に装着される場合がある。例えば、車室内のフロントガラスの上縁部に、車両前方を撮影する車載カメラや、車室内の湿度を検出する湿度センサ等の車両用補機が取り付けられる場合がある。このような車両用補機は、通常、外装用のハウジングにて覆われる。
車室内ではしばしば結露が発生する。特に、フロントガラスは結露が発生し易い。フロントガラスや車載カメラのレンズ部に結露が発生したり、結露水が前記レンズ部に滴下したりすると、正確な撮影が阻害され、また車載カメラの故障を誘発する。この問題の解決のため、特許文献1には、デフロスタが生成するデフロスタ風を前記ハウジング内に取り入れるようにし、車載カメラの撮影範囲内の結露を除去する技術が開示されている。
特許第4045871号公報
しかし、デフロスタ風を前記ハウジング内に導いたとしても、そのデフロスタ風が車載カメラのレンズ部へ企図する通りに良好に吹き当たり、防曇効果を発揮するとは限らない。とりわけ、ハウジング内に他の補機、例えば湿度センサが収容される場合、前記レンズ部と温度センサとの双方にデフロスタ風が良好に行き渡らない場合がある。その結果、車載カメラの画質が低下したり、湿度センサの検出精度が低下したりする問題が生じる。
本発明の目的は、ハウジング内に収容された車両用補機に、デフロスタ風が良好に行き渡るようにすることができる構造を備えた車両用補機装置を提供することにある。
本発明の一局面に係る車両の車体構造は、デフロスタ風が吹き当てられるフロントガラスを備える車両の車室内に取り付けられる車両用補機装置であって、前記フロントガラスを通して前記車両の前方を撮影するためのレンズ部を備えた車載カメラと、前記車室内の湿度を検出する湿度センサと、前記車載カメラと前記湿度センサとを、前記車両の車幅方向に並列に配置されるように収容し、前記フロントガラス又はその近傍に取り付けられるハウジングと、を備え、前記ハウジングは、デフロスタ風を前記ハウジング内へ取り入れる開口部と、前記開口部から取り入れられたデフロスタ風を前記レンズ部へ導くダクト構造を備えた導入部と、前記導入部における前記レンズ部の近傍に配置され、当該導入部内の空間と前記ハウジング内の他の空間とを連通させる通風孔と、前記開口部から取り入れられたデフロスタ風を前記湿度センサへ案内する案内部と、前記案内部と前記導入部との間に配置され、前記ハウジング内においてデフロスタ風を前記レンズ部と前記湿度センサとの間に流通させる隙間部と、を備えることを特徴とする。
この車両用補機装置によれば、前記開口部から取り入れられたデフロスタ風は、ダクト構造を備えた導入部によってレンズ部へ向かうと共に、案内部によって湿度センサに向かう。また、隙間部を通して、レンズ部と湿度センサとの間にもデフロスタ風が流れる。この隙間部を通るデフロスタ風は、通風孔を通して導入部内の空間の空気を吸引する空気流として作用する。これにより、導入部から取り入れられレンズ部の近傍を通過して通気孔へ向かう積極的なデフロスタ風の風流が形成され、レンズ部の防曇効果を高めることができる。また、湿度センサに対しては、案内部によってデフロスタ風が案内されるので、結露の影響を排除することができる。
上記の車両用補機装置において、デフロスタ風の流通方向において、前記導入部の上流端が、前記案内部の上流端よりも上流側に配置されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、ダクト構造を備える導入部、つまり風量抵抗が生じがちなダクト構造部に、デフロスタ風が入り込み易い構造とすることができる。
上記の車両用補機装置において、前記開口部及び前記導入部は、前記レンズ部に車両前方の光像を導く光路を兼ね、前記導入部は、前記レンズ部の画角に応じて、当該レンズ部の配置位置から前記開口部に向けてテーパ状に拡開するダクト構造を備えていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、車載カメラの撮影のための開口と、デフロスタ風の取り入れのための開口とが兼用されるので、車両用補機装置をコンパクトに構成することができる。
上記の車両用補機装置において、前記導入部は、前記テーパ状の底板と、該底板の側辺から各々立設された一対の側板とを含み、前記案内部は、前記開口部から取り入れられたデフロスタ風を前記湿度センサへ配向させる案内板であり、前記隙間部は、デフロスタ風の流通方向における前記案内板の上流端と、前記側板の一方との間に形成され、前記通風孔は、前記側板の一方に形成されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、前記導入部に向かわないデフロスタ風は、案内板によって湿度センサに向かう風流と、前記側板の一方と前記案内板との間の隙間部を通して流れる風流とに分けられる。そして、前記側板の一方には通風孔が設けられているので、前記隙間部を通る風流によって、導入部内の空間から前記通風孔を通り抜ける通る風流が積極的に形成される。
上記の車両用補機装置において、前記通風孔は、前記一対の側板の各々に、少なくとも一つずつ形成されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、レンズ部に満遍なくデフロスタ風を吹き当てることが可能となる。
上記の車両用補機装置において、前記ハウジングは、前記車載カメラ及び前記湿度センサを収容するキャビティを有し、上面が開口したハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記開口を覆うように配置され、前記導入部及び前記案内部が一体的に形成されると共に、前記フロントガラスに取り付けられる取り付け部を有するブラケットとを備えることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、車載カメラ及び湿度センサの収容と、フロントガラスへの取り付けを、それぞれハウジング本体とブラケットとにより、簡便に実現させることができる。
上記の車両用補機装置において、前記車両は、ルームミラーと、該ルームミラーを支える支柱部とを備え、前記ハウジングは、前記支柱部を貫通させる受容部を備え、前記受容部は、前記車載カメラと前記湿度センサとの間であって、デフロスタ風の流通方向において前記案内部の下流側に配置されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、ルームミラーの支柱部がハウジング本体を貫通する態様を取る場合、支柱部を貫通させる受容部にはデフロスタ風を吹き当てる必要はない。従って、この受容部を前記案内部の下流側に配置することで、車両用補機装置のレイアウトを効率的なものとすることができる。
本発明によれば、ハウジング内に収容された車載カメラ及び湿度センサに、デフロスタ風が良好に行き渡るようにすることができる。従って、レンズ部の防曇効果を高めることができ、良好な画質の画像を撮影させることができ、また、湿度センサの検出精度を低下させないようにすることができる。
本発明に係る車両用補機装置が適用される車両の車体を示す側面図である。 前記車両の正面図である。 本発明に係る車両用補機装置(補機ユニット)の斜視図である。 前記車両の車外前方側から見た、前記補機ユニット及びミラーユニットの斜視図である。 前記車両の車室内から見た、前記補機ユニット及びミラーユニットの斜視図である。 前記補機ユニットの上面図である。 前記補機ユニットのブラケットの斜視図である。 前記ブラケットの下面図であって、車載カメラ及び湿度センサユニットの配列状態を示す図である。 ハウジング本体を取り除いた状態の、前記補機ユニットの斜視図である。 前記補機ユニットのハウジング内におけるデフロスタ風の流通状況を示す上面図である。 案内部が存在しない場合におけるデフロスタ風の流通状況を、比較例1として示す上面図である。 隙間部が存在しない場合におけるデフロスタ風の流通状況を、比較例2として示す上面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
[車両用補機装置の配置位置]
図1は、本発明に係る補機ユニット3(車両用補機装置)が適用される車両の車体1を示す側面図、図2は、車体1の正面図である。これらの図中には、車両の前方を示す「前」及び後方を示す「後」の矢印と、前後方向と直交する車幅方向における「左」及び「右」を示す矢印と、車高方向における「上」及び「下」を示す矢印とを付記している。以下の図に付している前、後、左、右、上、下の矢印は、図1及び図2に示す方向指示に従っている。
車体1は、ボンネットフード11及びルーフパネル12などを含む。ボンネットフード11とルーフパネル12との間には、フロントガラス13が、前下がりに傾斜した状態で取り付けられている。車両の車室内において、フロントガラス13の下縁部には、デフロスタ14が配置されている。デフロスタ14は、フロントガラス13の防曇用のデフロスタ風Fを発生する。デフロスタ風Fは、フロントガラス13の内面に、前記下縁部の側から上方に向けて吹き当てられる。
フロントガラス13の上縁付近であって車幅方向の中央には、ルームミラー21(図5)を有するミラーユニット2が取り付けられている。このミラーユニット2の取り付け位置に近接して、補機ユニット3がフロントガラス13に取り付けられている。補機ユニット3は、デフロスタ風Fが吹き当たる位置に配置されている。本実施形態では、補機ユニット3が、ミラーユニット2と同様にフロントガラス13の上縁付近であって車幅方向の中央に取り付けられている例を示している。これは一例であり、補機ユニット3は、運転視野を阻害しないフロントガラス13の適所、若しくはフロントガラス13の近傍に取り付けられていても良い。
補機ユニット3は、車両の運行制御、安全制御、運転者への情報提供等、各種の目的に応じた補機を備え、車両の車室内に取り付けられるユニットである。前記補機は、例えば車内又は車外の環境状態を計測するため、又は車両前方の物体、標識若しくはレーンマーク等の認識のためのセンシング動作や撮像動作等を行う機器類である。本実施形態では、前記補機は、車両前方の認識のためフロントガラス13を通して画像を撮影する車載カメラ、及び、車室内の湿度を検出する湿度センサである。以下、本実施形態の補機ユニット3について詳述する。
[補機ユニットの全体説明]
図3は、補機ユニット3及びミラーユニット2の斜視図、図4は、これらを車両の車外前方側から見た斜視図、図5は車室内から見た斜視図である。補機ユニット3は、ハウジング3Hと、このハウジング3Hに収容される車載カメラ50及び湿度センサユニット60(湿度センサ)とを備えている。ハウジング3Hは、フロントガラス13に接着されるブラケット40と、ブラケット40の下面に組み付けられるハウジング本体30とを備えている。
ハウジング本体30は、車載カメラ50及び湿度センサユニット60を収容するキャビティを有する、上面が開口した外装カバーである。前記キャビティの深さは、ハウジング本体30の前方及び後方部分が浅く、前後方向の中央からやや後方部分において最も深くなっている。ハウジング本体30の底壁は、このようなキャビティを形成するよう、下方に凸の湾曲形状を有している。車載カメラ50及び湿度センサユニット60は、ハウジング本体30の前記キャビティが最も深い部分の付近において左右方向(車幅方向)に並列に配置されるように、ハウジング本体30内に収容されている。
ブラケット40は、ハウジング本体30の上面開口を覆うように配置される概ね平板状の部材であり、上面40Uと下面40Dとを有する。このブラケット40と、ハウジング本体30とにより、車載カメラ50及び湿度センサユニット60を収容するハウジング3Hが形成されている。上面40Uは、フロントガラス13に接着される面である。下面40Dは、車載カメラ50を保持する面であると共に、ハウジング本体30が組み付けられる面である。ブラケット40は、フロントガラス13に取り付けられることから、当該フロントガラス13の前下がりの傾斜に応じて、水平線Hに対して車両前方側に向けて下方に所定角度θだけ傾斜した状態となる。なお、フロントガラス13におけるブラケット40の取り付け部分となる上縁付近は、遮光シールドが施されているので、車両の外側からブラケット40は視認されない。
ミラーユニット2は、ルームミラー21と、該ルームミラー21の外縁部を保持するミラーホルダ22と、ミラーホルダ22を支える支柱部23とを含む。図9に示されているように、支柱部23は、支柱本体231、支柱ブラケット232及びミラーアーム233からなる。支柱本体231は、その上端面がフロントガラス13に強固に接着される。ミラーアーム233は、ミラーホルダ22の裏面から延出されたアームである。支柱ブラケット232は、上端部分が支柱本体231に外嵌され、下端部分においてミラーアーム233の延出端を回動自在に支持している。補機ユニット3はミラーユニット2の取り付け位置に近接して取り付けられることから、ハウジング本体30はミラーユニット2の取り付けのための貫通孔(ボス孔35)を有している。
車載カメラ50は、車両前方の画像を撮影するための撮像装置であり、カメラ本体51とレンズ部52とを含む。カメラ本体51は、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子、該撮像素子が出力する画像データの処理回路、画像データを記憶するストレージなどを内蔵している。レンズ部52は、フロントガラス13を通して入射する車両前方の光像を前記撮像素子に結像させるレンズを備えた鏡筒である。
図8、図9に示すように、カメラ本体51は直方体の筐体構造を有し、その後側(車両後方側)の側面である後面53Sにはコネクタ部53が設けられている。なお、レンズ部52は、カメラ本体51の前側(車両前方側)に配置されている。後面53Sは、左右方向に延びる略平坦な側面である。コネクタ部53は、車載カメラ50に対する通電及び通信のために設けられており、後面53Sの左端部寄りの位置に配置されている。車両のバッテリーに一端が接続された電源線、及び制御基板に一端が接続された通信線を含むケーブルのターミナル(図略)が、コネクタ部53に接続される。
車載カメラ50により取得された画像データは、車両前方の映像として単純に記録する用途の他、道路標識を認識しこれを画像としてヘッドアップディスプレイ等に表示する制御、先行車両や歩行者、障害物等を認識して自動ブレーキを掛ける制御などに用いられる。また、画像データの解像度やコントラストに基づき、レンズ部52のレンズが曇ったことを検知し、デフロスタ14を自動運転させる制御にも用いられる。
湿度センサユニット60は、車室内の湿度を検出するものであり、湿度に応じて電気特性が変化するプローブ部を備える。プローブ部としては、例えば湿度に応じて電気抵抗値が変化する高分子抵抗式のプローブ部、或いは湿度に応じて静電容量が変化する高分子容量式のプローブ部等を採用することができる。湿度センサユニット60は、図6他に示す通り、前記プローブ部を備えた略直方体形状のセンサ本体61と、センサ本体61の後面に配置されたコネクタ部62とを含む。
本実施形態では、湿度センサユニット60は、センサ本体61の上面に設けられた接着部63にて、フロントガラス13に直接接着される例を示している。他の実施形態として、車載カメラ50と同様に、湿度センサユニット60もブラケット40で保持させるようにしても良い。湿度センサユニット60の検出データは、例えば車内空調の制御に用いられる。前記制御の具体例としては、車室内が低湿度のときは内気循環型の車内空調とし、閾値を超える高湿度となったときに外気取り入れの車内空調に切り替えるという空調制御を例示することができる。
[ハウジング本体の詳細]
図3〜図5を参照して、ハウジング本体30の前側壁には、当該前側壁の一部を上縁部から下方に切り欠いてなる前スリット31(開口部)が形成されている。前スリット31は、左右方向に細長く延びる切り欠きである。前スリット31の左端、右端は、それぞれハウジング本体30の前側壁の左端、右端付近まで延びており、当該前側壁の大部分を前スリット31が占めている。図4に示す通り、前スリット31は、車両前方に向かうように開口している。また、補機ユニット3は図1に示した態様でフロントガラス13に取り付けられるので、前スリット31は、結果的にはデフロスタ14の吹き出し口とも対向することになる。
ハウジング本体30の後側壁には、当該後側壁の一部を上縁部から下方に切り欠いてなる後スリット32が形成されている。後スリット32も、左右方向に細長く延びる切り欠きであり、当該後側壁の大部分を後スリット32が占めている。図5に示す通り、後スリット32は、車室内に向かうように開口している。この他、ハウジング本体30の底壁の右前方付近には前ルーバー33が(図4)、左後方付近には後ルーバー34が(図5)、各々形成されている。前ルーバー33及び後ルーバー34は、ハウジング3H内の空間と外部とを連通させる通気部である。
前スリット31は、デフロスタ風Fをハウジング3Hに取り入れる開口部として機能する。すなわち、補機ユニット3がフロントガラス13に取り付けられた状態では、ハウジング本体30の上縁部がフロントガラス13に当接乃至は近接する。しかし、前スリット31の形成位置においては隙間が存在することになる。従って、フロントガラス13に沿って上昇してくるデフロスタ風Fを、前スリット31を通してハウジング3H内に進入させることができる。また、前ルーバー33からもデフロスタ風Fがある程度は進入する。なお、前スリット31は車載カメラ50のための撮影開口を兼ねており、図4に示す通り、レンズ部52が前スリット31を通して露呈している。
デフロスタ風Fがハウジング3H内に取り入れられることによって、車載カメラ50及び湿度センサユニット60に発生する結露を除去することができる。これにより、レンズ部52のレンズ表面に結露が生じることによる撮影画像の画質低下、及び、湿度センサユニット60のプローブ部に結露の影響が及ぶことによる湿度検出精度の低下を防止することができる。
後スリット32は、車載カメラ50及び湿度センサユニット60に対する通電又は通信用のケーブルを各々引き出すための開口として利用される。図5に示す通り、後スリット32を通して、車載カメラ50のコネクタ部53、及び湿度センサユニット60のコネクタ部62が露呈している。これらコネクタ部53、62には、前記ケーブルのターミナルコネクタが接続される。後ルーバー34は、ハウジング3H内に取り入れられたデフロスタ風Fを外部(車室内)へ逃がす通気孔として機能する。なお、後ルーバー34からもデフロスタ風Fがある程度は逃がされる。
ハウジング本体30の底壁には、支柱部23を上下方向に貫通させる貫通孔として、ボス孔35(受容部)が備えられている(図5、図6参照)。ボス孔35は、ハウジング本体30の底壁から上方に突設された、円筒型の孔である。ボス孔35は、ハウジング3H内において左右方向に並列に配置される車載カメラ50と湿度センサユニット60との間に位置するように、ハウジング本体30の立設されている。
[ブラケットの詳細]
図6は、補機ユニット3の上面図であって、ブラケット40の上面40Uの側を示す図、図7は、ブラケット40を上面40Uの側から見た斜視図、図8は、ブラケット40の下面40Dの側を示す平面図であって、車載カメラ50及び湿度センサユニット60の配列状態を示す図、図9は、ハウジング本体30を取り除いた状態の、下面40Dの側から見た補機ユニット3の斜視図である。
ブラケット40は、概ね平板状の部材であって、最も大面積の前部401と、前部401の後方に連設された後部402と、前部401の後端付近から左前方向に延出された前アーム部403と、前アーム部403の延出端側に連設された左前部404と、後部402の後縁部から左方に延出された後アーム部405と、後アーム部405の延出端側に連設された左後部406とを含む。また、ブラケット40は、これらの各部401〜406の適所に形成された、導入部41、一対の通風孔421、422、貯留部43、水抜き孔44、車載カメラ50の保持部、案内板46(案内部)、隙間部47及びフロントガラス13への取り付け部を一体的に備えている。以下、これら各部位につき詳述する。
導入部41は、ブラケット40の前部401に形成され、ハウジング3Hの前スリット31から取り入れられたデフロスタ風Fを、車載カメラ50のレンズ部52へ導く役目を果たす。導入部41は、デフロスタ風Fの案内のためにダクト構造を有し、底板411と、左側板412(側板の一方)及び右側板413とを備えている。
底板411は、導入部41の上流端411A側が最も広幅で、下流端411Bが最も狭幅のテーパ形状を有する。底板411の表面には、散乱光がレンズ部52に入射しないようにするために、左右方向(光軸と直交する方向)に延びる多数本の凹溝が形成されている。下流端411B付近において、底板411には半円筒型の窪みからなるレンズ嵌合部414が形成されている。下流端411Bの立壁には挿入口411Cが備えられており、当該挿入口411Cを通してレンズ嵌合部414に、円筒形状を有するレンズ部52が嵌め込まれている。
左側板412及び右側板413(一対の側板)は、それぞれ底板411の左右の側辺から上方へ略垂直に立設されている。これら側板412、413の立設高さは、前後方向において略均一である。側板412、413は前部401から垂下する形態であり、底板411の高さ位置は前部401よりも側板412、413の高さ分だけ下方に位置している。底板411、左側板412及び右側板413によって囲まれることによって、導入部内空間41Sが画定され、ダクト構造が形成されている。このダクト構造は、レンズ部52が配置される下流端411Bから上流端411A(前スリット31)側に向けてテーパ状に拡開するようなダクト構造である。なお、ブラケット40がフロントガラス13に取り付けられた状態では、導入部内空間41Sの上面が閉じられる。これにより導入部41は、デフロスタ風Fをレンズ部52へ導くのに適した構造体となる。
本実施形態では、導入部41と、その前方の前スリット31とが、車両前方の光像をレンズ部52へ導く光路を形成する部材を兼ねている。従って、導入部41における上述のテーパ状に拡開するダクト構造は、レンズ部52の画角に応じて拡開する形状に設定される。なお、デフロスタ風Fをレンズ部52へ導く導入部41と、光像をレンズ部52へ導く光路とを、別の空間で形成するようにしても良い。しかし、本実施形態によれば、車載カメラ50の撮影のための開口と、デフロスタ風Fの取り入れのための開口とが兼用されるので、補機ユニット3をコンパクトに構成することができる利点がある。
一対の通風孔421、422は、導入部41におけるレンズ部52の嵌合位置の近傍に配置され、導入部内空間41Sとハウジング3H内の他の空間とを連通させる通風孔である。詳しくは、左通風孔421(通風孔)は、左側板412における下流端411Bの近傍に穿孔されている。右通風孔422、右側板413における下流端411Bの近傍に穿孔されている。レンズ嵌合部414の概ね前半分と、左通風孔421及び右通風孔422とが、左右方向に一列に並ぶように、両通風孔421、422は導入部41に配置されている。一対の側板412、413の各々に、通風孔421、422が一つずつ形成されているので、レンズ部52に満遍なくデフロスタ風Fを吹き当てることが可能となる。
レンズ部用貯留部415は、レンズ嵌合部414の上方に配置された、水の貯留部である。レンズ部用貯留部415は、ブラケット40の上面40Uを浅く窪ませた凹部であり、上面視でレンズ嵌合部414をV字型に取り囲むように、左側板412及び右側板413、下流端411Bの壁部の上縁に沿って設けられている。レンズ部用貯留部415は、フロントガラス13への結露によって生じた水を貯留することが可能である。
導入部41の上流端411Aからは、フロント片416が前方へ延出されている。フロント片416は、上面視でU字型の部材であり、その両基端部はそれぞれ左側板412、右側板413の前端に連設されている。フロント片416の上面は、フロントガラス13に接する面となり、フロント片416の前縁は前スリット31の付近に位置している。フロント片416と上流端411Aとの間には、入気部417が形成されている。前スリット31から進入したデフロスタ風Fは、入気部417を通して導入部41へ流れ込む。
貯留部43は、ブラケット40の後部402に配置された、水の貯留部である。貯留部43は、後部402において上面40Uを浅く窪ませた凹部であり、上面視で左右方向に長い矩形形状を有している。図8に示す通り、貯留部43が形成されている箇所の直下には、コネクタ部53が設けられるカメラ本体51の後面53Sが近接している。
本実施形態では、デフロスタ風Fがハウジング3H内に取り入れられるとはいえ、フロントガラス13への結露による結露水の発生を完全には抑止できない。しかし、結露水が発生した場合でも、この貯留部43及びレンズ部用貯留部415によって前記結露水をトラップさせることができる。従って、前記結露水が、ブラケット40の下面40Dにて保持された車載カメラ50へ、みだりに滴下しないようにすることができる。
水抜き孔44は、貯留部43の形成位置に配置された、ブラケット40を上下方向に貫通する孔である。水抜き孔44は、貯留部43から水を排出するための孔(通路)であって、貯留部43の底面に上端開口が臨み、下面40Dに下端開口が配置されている。貯留部43に溜まった水は、貯留部43においてそのまま自然蒸発するか、或いは、水抜き孔44を通してハウジング本体30の底壁に滴下する。
車載カメラ50を保持する前記保持部として、本実施形態のブラケット40は、係止片451、保持片452及び係止爪453を備えている。係止片451は、後部402に設けられた一対のスナップフィット片であり、その自由端にはカメラ本体51の後面53Sの一部と係合するフック(図には表れていない)が突設されている。保持片452は、後部402における下面40Dに左右一対で設けられ、カメラ本体51の左右側面を各々保持する。係止爪453は、前部401における上面40Uに左右一対で設けられ、カメラ本体51の前面を各々係止している。
案内板46は、前スリット31からハウジング3Hに取り入れられたデフロスタ風Fを、湿度センサユニット60へ案内する機能を果たす。具体的には案内板46は、前アーム部403の下面から下方に延び、前後方向対し、また左右方向に対して約45度傾いた板材である(図8参照)。案内板46の配置位置は、導入部41の左隣であって、湿度センサユニット60が収容される位置の右前方である。また、ルームミラー21の支柱部23を貫通させるボス孔35は、案内板46の後方(下流側)に位置している。案内板46の上流端46Aは、前アーム部403から右斜め前に突出している。案内板46の下流端46Bは、湿度センサユニット60の右前の角部に近接している。
ハウジング3Hに進入するデフロスタ風Fは、案内板46によって湿度センサユニット60に吹き当たるように配向される。但し、デフロスタ風Fの流通方向において、導入部41の上流端411Aは案内板46の上流端46Aよりも上流側に配置されている。これは、案内板46によってデフロスタ風Fの大半が湿度センサユニット60に配向されないようにするためであり、ダクト構造を備える導入部41、つまり風量抵抗が生じがちなダクト構造部に、デフロスタ風Fが入り込み易い構造を実現している。
隙間部47は、案内板46と導入部41との間に配置され、ハウジング3H内においてデフロスタ風Fを車載カメラ50(レンズ部52)と湿度センサユニット60との間に流通させるための開口である。具体的には隙間部47は、案内板46の上流端46Aと、導入部41の左側板412との間に形成されている。従って、隙間部47を通して流れるデフロスタ風Fは、左側板412に形成された左通風孔421の側方を通過する空気流を形成することになる。
フロントガラス13への取り付け部として、本実施形態のブラケット40は、複数の接着テープ48と接着溝49とを備えている。接着テープ48は、ブラケット40をフロントガラス13に接着させる部材であり、ブラケット40の上面40Uにおける、フロントガラス13と当接する面の適所に配置されている。ここでは、前部401における導入部41の両側、フロント片416、後部402の右端付近、左前部404、左後部406などに接着テープ48が配置されている例を示している。接着溝49は、接着剤を溜める直線的な溝である。ブラケット40をフロントガラス13へ接着させる際、接着テープ48を所定位置に配置すると共に、接着溝49に接着剤を担持させた状態で、ブラケット40の上面40Uがフロントガラス13の内面へ当接される。
[ハウジング内におけるデフロスタ風の流れ]
続いて、補機ユニット3のハウジング3H内におけるデフロスタ風Fの流通状況を、図10に基づいて説明する。デフロスタ風Fは、デフロスタ14(図1)と対向する位置にある前スリット31(開口部)からハウジング3H内に取り入れられる。前スリット31は左右方向に広幅であるので、デフロスタ風Fは、右方の入気部417を経て導入部41へ向かう空気流F1と、導入部41の左隣の空間に向かう空気流F2とに概ね分かれる。
空気流F1は、上流端411Aから導入部41に入り、後方に向けてテーパ状に狭幅となるダクト構造を有する導入部内空間41Sを通過して、下流端411Bのレンズ部52へ向かう。導入部内空間41Sは閉じた空間ではなく、開口部として左通風孔421及び右通風孔422を有している。従って、空気流F1は、レンズ部52のレンズ面へ吹き当たる空気流F11となり、その後に左通風孔421、右通風孔422を通して導入部内空間41Sの外の空間に流れ出す空気流F12、F13となる。これらの空気流F11〜F13によって、レンズ部52のレンズ面に発生する結露を除去させることができる。
一方、空気流F2は、案内板46の配置位置において、湿度センサユニット60へ向かう空気流F21と、隙間部47を通過する空気流F22とに分かれる。空気流F21は、湿度センサユニット60に吹き当たり、該ユニット60の結露を除去する役目を果たす。その後、空気流F21は後方に向かい、ハウジング本体30の後ルーバー34乃至は後スリット32からハウジング3Hの外へ抜ける空気流F23となる。このように、案内板46によって湿度センサユニット60へ向けてデフロスタ風が案内されるので、湿度センサユニット60の計測動作に結露の影響が及ばないようにすることができる。
隙間部47から後方に向かう空気流F22は、レンズ部52と湿度センサユニット60との間、より詳しくは左側板412とミラーユニット2の支柱部23との間を流れる空気流F24となる。左側板412には、左通風孔421が形成されている。空気流F24は、左通風孔421の左隣を通過することになるので、当該左通風孔421を通して導入部内空間41Sの空気を吸引する空気流として作用する。つまり、導入部内空間41Sから左通風孔421を通り抜ける空気流F12の風量を増加させる。これにより、導入部41へ取り入れられ、レンズ部52の近傍を通過して左通風孔421へ向かう積極的なデフロスタ風の風流が形成され、レンズ部52の防曇効果を高めることができる。その後、空気流F23は、ハウジング本体30の後ルーバー34乃至は後スリット32からハウジング3Hの外へ抜ける空気流F25となる。
本実施形態では、ミラーユニット2の支柱部23がハウジング本体30を貫通する態様を採用している。このため、ハウジング本体30はハウジング本体30の底壁から上方に突設された円筒型の孔からなるボス孔35(受容部)を有する。このボス孔35は、車載カメラ50と湿度センサユニット60との間であって、デフロスタ風Fの流通方向において案内板46の下流側に配置されている。この場合、支柱部23を貫通させるボス孔35にはデフロスタ風Fを吹き当てる必要はない。従って、本実施形態のように、デフロスタ風Fを遮ることになる案内板46の下流側にボス孔35を配置することで、車両用補機装置のレイアウトを効率的なものとすることができる。
さらに、上述のデフロスタ風Fの流れは、水抜き孔44から滴下する水滴の飛散を抑止するように設定されている。図9に示した通り本実施形態では、カメラ本体51の後面53Sが左右方向に延びる平面であって、コネクタ部53は後面53Sの左端部寄りの位置に配置されている。これに対応して、結露水を溜める貯留部43の水抜き孔44は後面53Sの右端部寄りに対応する位置に配置されている。従って、水抜き孔44から結露水が滴下する状況となっても、コネクタ部53及びその周辺の被水を防止することができ、車載カメラ50の装置故障を抑止できる。
また、図10に基づいて説明した通り、ハウジング3H内におけるデフロスタ風Fの主風路の一つは、空気流F22、F24が流れる、導入部41の左側板412とミラーユニット2の支柱部23との間の風路である。このうち空気流F24の風路が、カメラ本体51の最も近傍を通過する風路である。そして、当該空気流F24の風路は、後面53Sの左端部寄りの位置(カメラ本体51の左側面)を通過する経路に設定されている。つまり、空気流F24(デフロスタ風)の風路は、水抜き孔44が配置される後面53Sの右端部とは反対の、左端部寄りの位置を通過する経路に設定されている。従って、水の滴下が想定される水抜き孔44の下端開口付近を空気流F24は通過しにくくなり、水滴が空気流F24で飛散することを抑止できる。
さらに、後ルーバー34の配置位置も、水滴の飛散抑止に貢献する。すなわち、主風路の他の一つは、案内板46によってガイドされ、湿度センサユニット60を経由する空気流F21、F23である。これら空気流F21、F23も、水抜き孔44からは遠い、ハウジング3H内の左端寄りの経路を通過する。また、この湿度センサユニット60を経由る風路、並びに、上述のカメラ本体51の左側面を通過する風路共、主たる出口は、ハウジング本体30の左後方の位置に配置されている後ルーバー34である。このように、デフロスタ風が主に通過する経路は水抜き孔44の下端開口から離間しているので、デフロスタ風による水滴の飛散は防止される。
[比較例の説明]
図11は、案内板46が存在しない場合におけるデフロスタ風Fの流通状況を、比較例1として示す上面図である。デフロスタ風Fは、前スリット31からハウジング3H内に取り入れられ、右方の導入部41へ向かう空気流F1と、導入部41の左隣の空間に向かう空気流F2とに概ね分かれる。空気流F1は、導入部41を通してレンズ部52へ向かい、レンズ部52のレンズ面へ吹き当たる空気流F11となり、その後に左通風孔421、右通風孔422を通して導入部内空間41Sの外の空間に流れ出す空気流F12、F13となる。この流れは、上記実施形態と同様である。
一方、空気流F2は、案内板46が存在しないことから、ブラケット40の前アーム部403の直下を直進する空気流F3となる。この空気流F3は、支柱部23を貫通させる筒形のボス孔35に吹き当たり、該ボス孔35の外周壁に沿って流れる空気流F31、F32となる。その後、空気流F31、F32は、ハウジング本体30の後ルーバー34乃至は後スリット32からハウジング3Hの外へ抜ける。
このように、案内板46が存在しない比較例1では、デフロスタ風Fの空気流は、専らボス孔35に吹き当たるようになり、湿度センサユニット60に対するデフロスタ風Fの吹き当たりが不十分となる。このため、湿度センサユニット60の結露を良好に除去できないケースが生じ得る。
さらに、比較例1では、導入部41の左側板412に沿って流れる空気流(図10における空気流F24)、換言すると、左通風孔421の左隣を通過する空気流が乏しくなる。このため、左通風孔421を通して導入部内空間41Sの空気を吸引する空気流F12が形成され難い。従って、空気流F1の風量が少なくなり、レンズ部52へ吹き当たる空気流F11も弱くなる。つまり、ダクト構造を備える導入部41をデフロスタ風Fが吹き抜けにくい状態となり、ハウジング3H内における空気流は、ボス孔35に向かう空気流F2、F3が主流となる(図11中の空気流を表す矢印の幅は、風量の大きさを示している)。これでは、レンズ部52のレンズ面に十分な風量のデフロスタ風Fが吹き当たらず、当該レンズ面の結露を十分に除去できないケースが生じ得る。
図12は、隙間部47が存在しない場合におけるデフロスタ風Fの流通状況を、比較例2として示す上面図である。比較例2では、ブラケット40の前アーム部403に、導入部41の左側板412にまで至る長さを有する案内板460が設けられている例を示している。デフロスタ風Fは、前スリット31からハウジング3H内に取り入れられ、右方の導入部41へ向かう空気流F1と、導入部41の左隣の空間に向かう空気流F2とに概ね分かれる。空気流F1は、導入部41を通してレンズ部52へ向かい、レンズ部52のレンズ面へ吹き当たる空気流F11となり、その後に左通風孔421、右通風孔422を通して導入部内空間41Sの外の空間に流れ出す空気流F12、F13となる。
一方、空気流F2は、案内板460の上流端が導入部41の左側板412まで延び、隙間部47が存在しないことから、当該案内板460にガイドされることによって湿度センサユニット60へ向かう空気流F4となる。この空気流F4は、湿度センサユニット60に吹き当たり、該湿度センサユニット60の側部に沿って流れる空気流F41となる。その後、空気流F41は、ハウジング本体30の後ルーバー34乃至は後スリット32からハウジング3Hの外へ抜ける。従って、湿度センサユニット60については、十分な結露除去を行うことができる。
しかしながら、比較例2においては、案内板460によって導入部41の左側板412に沿って流れる空気流(図10における空気流F24)が遮断されることになる。このため、比較例1と同様に、左通風孔421を通して導入部内空間41Sの空気を吸引する空気流F12が形成され難い。従って、空気流F1の風量が少なくなり、レンズ部52へ吹き当たる空気流F11も弱くなる。従って、レンズ部52のレンズ面については、十分な結露除去が行えないケースが生じるものである。
これに対して本実施形態では、ハウジング3H内へ取り入れられたデフロスタ風Fは、導入部41によってレンズ部52へ向かうと共に、案内板46によって湿度センサユニット60に向かう。また、隙間部47を通して、レンズ部52とボス孔35との間にもデフロスタ風(空気流F24)が流れる。隙間部47を通って後方に向かう空気流F22、F24は、左通風孔421を通して導入部内空間41Sの空気を吸引し、空気流F12の風量を大きくする空気流として作用する。これにより、導入部41から取り入れられレンズ部52の近傍を通過して左通風孔421へ向かう積極的なデフロスタ風の風流が形成され、レンズ部52のレンズ面の防曇効果を高めることができる。また、湿度センサユニット60に対しては、案内板46によってデフロスタ風が案内されるので、十分な結露除去を行うことができる。
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、通風孔として、左側板412、右側板413にそれぞれ左通風孔421、右通風孔422が設けられている例を示した。通風孔は、少なくとも案内板46と対向する左側板412に設けられていれば良く、右通風孔422を省くこともできる。但し、左通風孔421及び右通風孔422を設ければ、つまり、左側板412及び右側板413に各々少なくとも1個ずつ通風孔を設ければ、レンズ部52に片寄りなくデフロスタ風を吹き当てることができる利点がある。
(2)上記実施形態では、ミラーユニット2の支柱部23がハウジング3Hを貫通させる態様を例示した。支柱部23は、ハウジング3Hの取り付け部を回避した位置に取り付けられていても良い。
(3)上記実施形態では、湿度センサユニット60がブラケット40ではなく、フロントガラス13に直付けされる例を示したが、湿度センサユニット60がブラケット40の下面で保持される態様としても良い。この場合、湿度センサユニット60の保持部の上面に結露水の貯留部を設けると共に、センサ本体61におけるコネクタ部62の配置位置とは反対側の位置に、水抜き孔を設けることが望ましい。
1 車体(車両)
13 フロントガラス
14 デフロスタ
F デフロスタ風
2 ミラーユニット
21 ルームミラー
23 支柱部
3 補機ユニット(車両用補機装置)
3H ハウジング
30 ハウジング本体
31 前スリット(開口部)
35 ボス孔(受容部)
40 ブラケット
41 導入部
41S 導入部内空間
411 底板
412 左側板(側板の一方)
413 右側板
421 左通風孔(通風孔)
422 右通風孔
46 案内板(案内部)
46A 上流端
47 隙間部
48 接着テープ(取り付け部)
49 接着溝(取り付け部)
50 車載カメラ
51 カメラ本体
52 レンズ部
60 湿度センサユニット

Claims (7)

  1. デフロスタ風が吹き当てられるフロントガラスを備える車両の車室内に取り付けられる車両用補機装置であって、
    前記フロントガラスを通して前記車両の前方を撮影するためのレンズ部を備えた車載カメラと、
    前記車室内の湿度を検出する湿度センサと、
    前記車載カメラと前記湿度センサとを、前記車両の車幅方向に並列に配置されるように収容し、前記フロントガラス又はその近傍に取り付けられるハウジングと、を備え、
    前記ハウジングは、
    デフロスタ風を前記ハウジング内へ取り入れる開口部と、
    前記開口部から取り入れられたデフロスタ風を前記レンズ部へ導くダクト構造を備えた導入部と、
    前記導入部における前記レンズ部の近傍に配置され、当該導入部内の空間と前記ハウジング内の他の空間とを連通させる通風孔と、
    前記開口部から取り入れられたデフロスタ風を前記湿度センサへ案内する案内部と、
    前記案内部と前記導入部との間に配置され、前記ハウジング内においてデフロスタ風を前記レンズ部と前記湿度センサとの間に流通させる隙間部と、
    を備えることを特徴とする車両用補機装置。
  2. 請求項1に記載の車両用補機装置において、
    デフロスタ風の流通方向において、前記導入部の上流端が、前記案内部の上流端よりも上流側に配置されている、車両用補機装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用補機装置において、
    前記開口部及び前記導入部は、前記レンズ部に車両前方の光像を導く光路を兼ね、
    前記導入部は、前記レンズ部の画角に応じて、当該レンズ部の配置位置から前記開口部に向けてテーパ状に拡開するダクト構造を備えている、車両用補機装置。
  4. 請求項3に記載の車両用補機装置において、
    前記導入部は、前記テーパ状の底板と、該底板の側辺から各々立設された一対の側板とを含み、
    前記案内部は、前記開口部から取り入れられたデフロスタ風を前記湿度センサへ配向させる案内板であり、
    前記隙間部は、デフロスタ風の流通方向における前記案内板の上流端と、前記側板の一方との間に形成され、
    前記通風孔は、前記側板の一方に形成されている、車両用補機装置。
  5. 請求項4に記載の車両用補機装置において、
    前記通風孔は、前記一対の側板の各々に、少なくとも一つずつ形成されている、車両用補機装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用補機装置において、
    前記ハウジングは、
    前記車載カメラ及び前記湿度センサを収容するキャビティを有し、上面が開口したハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の前記開口を覆うように配置され、前記導入部及び前記案内部が一体的に形成されると共に、前記フロントガラスに取り付けられる取り付け部を有するブラケットとを備える、車両用補機装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用補機装置において、
    前記車両は、ルームミラーと、該ルームミラーを支える支柱部とを備え、
    前記ハウジングは、前記支柱部を貫通させる受容部を備え、
    前記受容部は、前記車載カメラと前記湿度センサとの間であって、デフロスタ風の流通方向において前記案内部の下流側に配置されている、車両用補機装置。
JP2015200224A 2015-10-08 2015-10-08 車両用補機装置 Expired - Fee Related JP6288034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200224A JP6288034B2 (ja) 2015-10-08 2015-10-08 車両用補機装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015200224A JP6288034B2 (ja) 2015-10-08 2015-10-08 車両用補機装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017071335A JP2017071335A (ja) 2017-04-13
JP6288034B2 true JP6288034B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=58538540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015200224A Expired - Fee Related JP6288034B2 (ja) 2015-10-08 2015-10-08 車両用補機装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6288034B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114616519A (zh) * 2019-11-07 2022-06-10 索尼半导体解决方案公司 成像设备

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6835653B2 (ja) 2017-03-31 2021-02-24 株式会社ジェイエスピー 表皮被覆発泡粒子成形体
JP6943177B2 (ja) * 2017-12-27 2021-09-29 トヨタ自動車株式会社 外部情報取得装置
JP7025234B2 (ja) * 2018-02-13 2022-02-24 株式会社Subaru 車外監視装置
JP7424582B2 (ja) * 2020-06-03 2024-01-30 株式会社ニフコ 車載機器用ブラケット

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2920653B2 (ja) * 1990-03-15 1999-07-19 アイシン精機株式会社 車載撮像装置
JPH1178717A (ja) * 1997-09-13 1999-03-23 Honda Motor Co Ltd 車両搭載カメラ
US6170955B1 (en) * 1998-02-27 2001-01-09 Iteris, Inc. Vehicle mounted optical assembly
JP4058983B2 (ja) * 2002-03-28 2008-03-12 株式会社デンソー 車載全方位カメラ
JP4045871B2 (ja) * 2002-06-21 2008-02-13 トヨタ自動車株式会社 車両搭載カメラのカメラカバー
EP1827908B1 (en) * 2004-12-15 2015-04-29 Magna Electronics Inc. An accessory module system for a vehicle window
US7889086B2 (en) * 2007-09-28 2011-02-15 Hella Kgaa Camera arrangement in a motor vehicle
JP6171961B2 (ja) * 2013-11-22 2017-08-02 株式会社デンソー 電子装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114616519A (zh) * 2019-11-07 2022-06-10 索尼半导体解决方案公司 成像设备
EP4057058A4 (en) * 2019-11-07 2022-12-21 Sony Semiconductor Solutions Corporation IMAGING DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017071335A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288034B2 (ja) 車両用補機装置
JP6304205B2 (ja) 車載撮像装置
JP6365495B2 (ja) 車両用補機装置
EP3243731B1 (en) Optical sensor disposition structure for saddle riding vehicle
JP6273796B2 (ja) 車載カメラ装置
JP4045871B2 (ja) 車両搭載カメラのカメラカバー
JP2005022643A (ja) 自動車用カメラシステム
CN110658664B (zh) 车载相机
CN110861584B (zh) 车辆用摄像单元
JP7025234B2 (ja) 車外監視装置
JP2019147490A (ja) 車両用インストルメントパネル構造
JPH04138943A (ja) 車載用監視カメラ装置
JP2008126973A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ部構造
JP2019116237A (ja) 車両用インストルメントパネル構造
JP2021187369A (ja) 車載カメラ装置
CN112009366B (zh) 车辆用摄像单元
US20200070727A1 (en) Vehicle imaging unit
JP4944073B2 (ja) 車両用カメラ装置
JP6969651B2 (ja) 車載カメラ
CN218336224U (zh) 一种摄像头清洁装置及摄像头模组
JP7298750B2 (ja) 車載カメラ
CN219904250U (zh) 应用于车辆的前视相机及前风挡清洁系统、以及车辆
JP7218716B2 (ja) 車載カメラカバー
WO2022168395A1 (ja) 物体検知装置
JP2023162811A (ja) 車両外部撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6288034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees