JP6365495B2 - 車両用補機装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車室内に配置される車両用補機と、該車両用補機を車室内に取り付けるブラケットとを備えた車両用補機装置に関する。
自動車等の車両においては、各種の計測機器などの車両用補機が車室内に装着される場合がある。例えば、車室内のフロントガラスの上縁部に、車両前方を撮影する車載カメラや、半導体レーザや赤外線センサを用いた認識装置等の車両用補機が取り付けられる場合がある。このような車両用補機は、取り付け用のブラケットを用いてフロントガラス(又はその近傍)に取り付けられる。通常、フロントガラスに取り付けられたブラケット及び車両用補機は、外装用のハウジングにて覆われる。
車室内ではしばしば結露が発生する。特に、フロントガラスは結露が発生し易い。フロントガラスや車両用補機の要部、例えばカメラレンズ部やセンサ部等に結露が発生したり、結露水が前記要部に滴下したりすると、正確な撮影や計測が阻害され、また車両用補機の故障を誘発する。この問題の解決のため、特許文献1には、デフロスタが生成するデフロスタ風を前記ハウジング内に取り入れるようにし、車載カメラの撮影範囲内の結露を除去する技術が開示されている。
特許第4045871号公報
しかし、デフロスタ風を車両用補機の配置位置に導いたとしても、結露乃至は結露水の発生を完全に抑止できない場合がある。従って、結露水がある程度は発生することを想定して車両用補機の結露対策を施す必要がある。
本発明の目的は、結露等により発生する水が車両用補機に影響を及ぼすことのない構造を備えた車両用補機装置を提供することにある。
本発明の一局面に係る車両用補機装置は、フロントガラスを備える車両の車室内に取り付けられる車両用補機装置であって、前記車両の車幅方向に延びる側面を備え、該側面に通電又は通信のためのコネクタ部を有する車両用補機と、前記車両用補機を保持する保持部を有する下面と、前記フロントガラス又はその近傍に取り付けられる取り付け部とを有する上面とを具備するブラケットと、を備え、前記コネクタ部は、前記側面の前記車幅方向における第1端部寄りの位置に配置され、前記ブラケットは、前記上面に形成された凹部からなる水の貯留部と、前記貯留部から水を排出する通路であって、前記貯留部に上端開口が臨み、前記下面に下端開口が配置された水抜き通路と、を備え、前記下端開口は、前記側面の前記車幅方向における前記第1端部と反対側の第2端部寄りに対応する位置に配置されており、前記貯留部は、前記保持部に前記車両用補機が保持された状態において、前記側面が下方に配置される位置に設けられ、前記水抜き通路は、前記ブラケットを上下方向に貫通する水抜き孔であることを特徴とする。
この車両用補機装置によれば、フロントガラスへの結露によって結露水が発生しても、該結露水はブラケット上面に配置された貯留部でトラップされる。従って、前記結露水が、ブラケット下面にて保持された車両用補機に至ることを防止することができる。また、貯留部に溜まった水は、水抜き通路を通して排出することが可能な構成である。そして、前記水抜き通路の出口となる下端開口が、コネクタ部が配置される第1端部とは反対側の第2端部寄りの側面に対応する位置に設けられているので、コネクタ部の被水を防止することができる。
また、前記貯留部は、前記保持部に前記車両用補機が保持された状態において、前記側面が下方に配置される位置に設けられ、前記水抜き通路は、前記ブラケットを上下方向に貫通する水抜き孔であ
この車両用補機装置によれば、前記水抜き通路を、シンプル且つ形成が容易な水抜き孔によって構成することができる。
上記の車両用補機装置において、前記車両のフロントガラスには、デフロスタ風が吹き当てられるものであって、前記車両用補機装置は、前記ブラケットの前記下面側に組み付けられ、前記ブラケットと共に前記車両用補機を収容するハウジングを形成するハウジング本体をさらに備え、前記ハウジング本体は、デフロスタ風を取り入れる開口部を有し、前記ハウジング内において、デフロスタ風が主に流通する主風路は、前記車両用補機の前記第1端部寄りの位置を通過する経路に設定されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、デフロスタ風によって車両用補機自体への結露の発生を抑止することができる。また、ハウジング内におけるデフロスタ風の主風路は、前記水抜き通路の下端開口が配置される前記第2端部とは反対の、第1端部寄りの位置を通過する経路に設定されている。従って、水の滴下が想定される下端開口付近をデフロスタ風は通過しにくくなり、水滴がデフロスタ風で飛散することを抑止できる。
上記の車両用補機装置において、前記ハウジング本体は、前記開口部から前記ハウジング内に取り入れられたデフロスタ風を逃がすルーバー部を備え、前記主風路は、前記開口部から前記ルーバー部に至る経路に設定されるものであって、前記ルーバー部は、前記ハウジングの前記第1端部寄りの位置に配置されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、ルーバー部を通してデフロスタ風が積極的にハウジング内から排出される。そして、前記ルーバー部が前記第1端部寄りの位置に配置されていることから、前記水抜き通路の下端開口をデフロスタ風は通過しない。また、前記下端開口と前記ルーバー部とは、車幅方向において互いに離間することなる。従って、前記下端開口から滴下した水はハウジング本体で受け止められ、前記ルーバー部を通して車室内へ滴下することはない。
上記の車両用補機装置において、前記車両は、ルームミラーと、該ルームミラーを支える支柱部とを備え、前記ハウジング本体は、前記支柱部を貫通させる貫通孔を備え、前記貫通孔は、前記ハウジング本体の内面から上方に突設されたボス孔からなることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、ルームミラーの支柱部がハウジング本体を貫通する態様とした場合でも、支柱部を貫通させる貫通孔が前記ボス孔からなるので、前記貫通孔から水滴が車室内へ滴下することを防止できる。
上記の車両用補機装置において、前記車両用補機は、前記フロントガラスを通して前記車両の前方を撮影するためのレンズ部と、前記側面を有するカメラ本体とを備えた車載カメラであることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、車室内においてフロントガラスに近接して設置される車載カメラに、結露の影響が可及的に及ばないようにすることができる。
上記の車両用補機装置において、前記レンズ部は前記カメラ本体の車両前方側に配置され、前記側面は前記カメラ本体の車両後方側に配置され、前記ブラケットは、車両前方側に向けて下方に傾斜するように前記フロントガラスに取り付けられるものであって、前記貯留部は、前記カメラ本体の車両後方側の上方に配置されていることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、フロントガラスの前下がり傾斜に沿ってブラケットが傾斜している場合でも、結露により生じる水は前記傾斜に沿ってレンズ部に向けて流動することなく、貯留部にてトラップさせることができる。
上記の車両用補機装置において、前記ブラケットは、前記上面に形成された凹部からなる水の貯留部であって、前記レンズ部が配置される領域の上方に配置される、レンズ部用貯留部をさらに備えることが望ましい。
この車両用補機装置によれば、レンズ部の近傍で発生する結露水をレンズ部用貯留部でトラップすることができるので、レンズ部への水滴の滴下を防止できる。
本発明によれば、結露等により発生する水が車両用補機に影響を及ぼすことのない構造を備えた車両用補機装置を提供することができる。
本発明に係る車両用補機装置が適用される車両の車体を示す側面図である。 前記車体の正面図である。 本発明に係る車両用補機装置(補機ユニット)の斜視図である。 前記車両の車外前方側から見た、前記補機ユニット及びミラーユニットの斜視図である。 前記車両の車室内から見た、前記補機ユニット及びミラーユニットの斜視図である。 前記補機ユニットの上面図である。 前記補機ユニットのブラケットの斜視図である。 前記ブラケットの下面図であって、車載カメラ及び湿度センサユニットの配列状態を示す図である。 ハウジング本体を取り除いた状態の、前記補機ユニットの斜視図である。 前記補機ユニットのハウジング内におけるデフロスタ風の流通状況を示す上面図である。 前記ブラケットの変形例を示す模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
[車両用補機装置の配置位置]
図1は、本発明に係る補機ユニット3(車両用補機装置)が適用される車両の車体1を示す側面図、図2は、車体1の正面図である。これらの図中には、車両の前方を示す「前」及び後方を示す「後」の矢印と、前後方向と直交する車幅方向における「左」及び「右」を示す矢印と、車高方向における「上」及び「下」を示す矢印とを付記している。以下の図に付している前、後、左、右、上、下の矢印は、図1及び図2に示す方向指示に従っている。
車体1は、ボンネットフード11及びルーフパネル12などを含む。ボンネットフード11とルーフパネル12との間には、フロントガラス13が、前下がりに傾斜した状態で取り付けられている。車両の車室内において、フロントガラス13の下縁部には、デフロスタ14が配置されている。デフロスタ14は、フロントガラス13の防曇用のデフロスタ風Fを発生する。デフロスタ風Fは、フロントガラス13の内面に、前記下縁部の側から上方に向けて吹き当てられる。
フロントガラス13の上縁付近であって車幅方向の中央には、ルームミラー21(図5)を有するミラーユニット2が取り付けられている。このミラーユニット2の取り付け位置に近接して、補機ユニット3がフロントガラス13に取り付けられている。補機ユニット3は、デフロスタ風Fが吹き当たる位置に配置されている。本実施形態では、補機ユニット3が、ミラーユニット2と同様にフロントガラス13の上縁付近であって車幅方向の中央に取り付けられている例を示している。これは一例であり、補機ユニット3は、運転視野を阻害しないフロントガラス13の適所、若しくはフロントガラス13の近傍に取り付けられていても良い。
補機ユニット3は、車両の運行制御、安全制御、運転者への情報提供等、各種の目的に応じた補機を備え、車両の車室内に取り付けられるユニットである。前記補機は、例えば車内又は車外の環境状態を計測するため、又は車両前方の物体、標識若しくはレーンマーク等の認識のためのセンシング動作や撮像動作等を行う機器類である。本実施形態では、前記補機として、車両前方の認識のためフロントガラス13を通して画像を撮影する車載カメラと、車室内の湿度を検出する湿度センサとを備える補機ユニット3を例示する。これは一例であり、例えば車載カメラに代えて、半導体レーザや赤外線センサを用いた認識装置が補機として搭載されていても良い。これら以外にも、通電又は通信のためのコネクタ部を有する電気機器類である限りにおいて、補機ユニット3への搭載対象とすることができる。以下、本実施形態の補機ユニット3について詳述する。
[補機ユニットの全体説明]
図3は、補機ユニット3及びミラーユニット2の斜視図、図4は、これらを車両の車外前方側から見た斜視図、図5は車室内から見た斜視図である。補機ユニット3は、ハウジング3Hと、このハウジング3Hに収容される車載カメラ50(車両用補機)及び湿度センサユニット60とを備えている。ハウジング3Hは、フロントガラス13に接着されるブラケット40と、ブラケット40の下面に組み付けられるハウジング本体30とを備えている。
ハウジング本体30は、車載カメラ50及び湿度センサユニット60を収容するキャビティを有する、上面が開口した外装カバーである。前記キャビティの深さは、ハウジング本体30の前方及び後方部分が浅く、前後方向の中央からやや後方部分において最も深くなっている。ハウジング本体30の底壁は、このようなキャビティを形成するよう、下方に凸の湾曲形状を有している。車載カメラ50及び湿度センサユニット60は、ハウジング本体30の前記キャビティが最も深い部分の付近において左右方向(車幅方向)に並列に配置されるように、ハウジング本体30内に収容されている。
ブラケット40は、ハウジング本体30の上面開口を覆うように配置される概ね平板状の部材であり、上面40Uと下面40Dとを有する。このブラケット40と、ハウジング本体30とにより、車載カメラ50及び湿度センサユニット60を収容するハウジング3Hが形成されている。上面40Uは、フロントガラス13に接着される面である。下面40Dは、車載カメラ50を保持する面であると共に、ハウジング本体30が組み付けられる面である。ブラケット40は、フロントガラス13に取り付けられることから、当該フロントガラス13の前下がりの傾斜に応じて、水平線Hに対して車両前方側に向けて下方に所定角度θだけ傾斜した状態となる。なお、フロントガラス13におけるブラケット40の取り付け部分となる上縁付近は、遮光シールドが施されているので、車両の外側からブラケット40は視認されない。
ミラーユニット2は、ルームミラー21と、該ルームミラー21の外縁部を保持するミラーホルダ22と、ミラーホルダ22を支える支柱部23とを含む。図9に示されているように、支柱部23は、支柱本体231、支柱ブラケット232及びミラーアーム233からなる。支柱本体231は、その上端面がフロントガラス13に強固に接着される。ミラーアーム233は、ミラーホルダ22の裏面から延出されたアームである。支柱ブラケット232は、上端部分が支柱本体231に外嵌され、下端部分においてミラーアーム233の延出端を回動自在に支持している。補機ユニット3はミラーユニット2の取り付け位置に近接して取り付けられることから、ハウジング本体30はミラーユニット2の取り付けのための貫通孔(ボス孔35)を有している。
車載カメラ50は、車両前方の画像を撮影するための撮像装置であり、カメラ本体51とレンズ部52とを含む。カメラ本体51は、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子、該撮像素子が出力する画像データの処理回路、画像データを記憶するストレージなどを内蔵している。レンズ部52は、フロントガラス13を通して入射する車両前方の光像を前記撮像素子に結像させるレンズを備えた鏡筒である。
図8、図9に示すように、カメラ本体51は直方体の筐体構造を有し、その後側(車両後方側)の側面である後面53S(側面)にはコネクタ部53が設けられている。なお、レンズ部52は、カメラ本体51の前側(車両前方側)に配置されている。後面53Sは、左右方向に延びる略平坦な側面である。コネクタ部53は、車載カメラ50に対する通電及び通信のために設けられており、後面53Sの左端部寄り(第1端部寄り)の位置に配置されている。車両のバッテリーに一端が接続された電源線、及び制御基板に一端が接続された通信線を含むケーブルのターミナル(図略)が、コネクタ部53に接続される。
車載カメラ50により取得された画像データは、車両前方の映像として単純に記録する用途の他、道路標識を認識しこれを画像としてヘッドアップディスプレイ等に表示する制御、先行車両や歩行者、障害物等を認識して自動ブレーキを掛ける制御などに用いられる。また、画像データの解像度やコントラストに基づき、レンズ部52のレンズが曇ったことを検知し、デフロスタ14を自動運転させる制御にも用いられる。
湿度センサユニット60は、車室内の湿度を検出するものであり、湿度に応じて電気特性が変化するプローブ部を備える。プローブ部としては、例えば湿度に応じて電気抵抗値が変化する高分子抵抗式のプローブ部、或いは湿度に応じて静電容量が変化する高分子容量式のプローブ部等を採用することができる。湿度センサユニット60は、図6他に示す通り、前記プローブ部を備えた略直方体形状のセンサ本体61と、センサ本体61の後面に配置されたコネクタ部62とを含む。
本実施形態では、湿度センサユニット60は、センサ本体61の上面に設けられた接着部63にて、フロントガラス13に直接接着される例を示している。他の実施形態として、車載カメラ50と同様に、湿度センサユニット60もブラケット40で保持させるようにしても良い。湿度センサユニット60の検出データは、例えば車内空調の制御に用いられる。前記制御の具体例としては、車室内が低湿度のときは内気循環型の車内空調とし、閾値を超える高湿度となったときに外気取り入れの車内空調に切り替えるという空調制御を例示することができる。
[ハウジング本体の詳細]
図3〜図5を参照して、ハウジング本体30の前側壁には、当該前側壁の一部を上縁部から下方に切り欠いてなる前スリット31(開口部)が形成されている。前スリット31は、左右方向に細長く延びる切り欠きである。前スリット31の左端、右端は、それぞれハウジング本体30の前側壁の左端、右端付近まで延びており、当該前側壁の大部分を前スリット31が占めている。図4に示す通り、前スリット31は、車両前方に向かうように開口している。また、補機ユニット3は図1に示した態様でフロントガラス13に取り付けられるので、前スリット31は、結果的にはデフロスタ14の吹き出し口とも対向することになる。
ハウジング本体30の後側壁には、当該後側壁の一部を上縁部から下方に切り欠いてなる後スリット32が形成されている。後スリット32も、左右方向に細長く延びる切り欠きであり、当該後側壁の大部分を後スリット32が占めている。図5に示す通り、後スリット32は、車室内に向かうように開口している。この他、ハウジング本体30の底壁の右前方付近には前ルーバー33が(図4)、左後方付近には後ルーバー34が(図5)、各々形成されている。前ルーバー33及び後ルーバー34は、ハウジング3H内の空間と外部とを連通させる通気部である。
前スリット31は、デフロスタ風Fをハウジング3Hに取り入れる開口部として機能する。すなわち、補機ユニット3がフロントガラス13に取り付けられた状態では、ハウジング本体30の上縁部がフロントガラス13に当接乃至は近接する。しかし、前スリット31の形成位置においては隙間が存在することになる。従って、フロントガラス13に沿って上昇してくるデフロスタ風Fを、前スリット31を通してハウジング3H内に進入させることができる。また、前ルーバー33からもデフロスタ風Fがある程度は進入する。なお、前スリット31は車載カメラ50のための撮影開口を兼ねており、図4に示す通り、レンズ部52が前スリット31を通して露呈している。
デフロスタ風Fがハウジング3H内に取り入れられることによって、車載カメラ50及び湿度センサユニット60に発生する結露を除去することができる。これにより、レンズ部52のレンズ表面に結露が生じることによる撮影画像の画質低下、及び、湿度センサユニット60のプローブ部に結露の影響が及ぶことによる湿度検出精度の低下を防止することができる。
後スリット32は、車載カメラ50及び湿度センサユニット60に対する通電又は通信用のケーブルを各々引き出すための開口として利用される。図5に示す通り、後スリット32を通して、車載カメラ50のコネクタ部53、及び湿度センサユニット60のコネクタ部62が露呈している。これらコネクタ部53、62には、前記ケーブルのターミナルコネクタが接続される。後ルーバー34は、ハウジング3H内に取り入れられたデフロスタ風Fを外部(車室内)へ逃がす通気孔として機能する。なお、後ルーバー34からもデフロスタ風Fがある程度は逃がされる。
ハウジング本体30の底壁には、支柱部23を上下方向に貫通させる貫通孔として、ボス孔35が備えられている(図5、図6参照)。ボス孔35は、ハウジング本体30の底壁から上方に突設された、円筒型の孔である。ボス孔35は、ハウジング3H内において左右方向に並列に配置される車載カメラ50と湿度センサユニット60との間に位置するように、ハウジング本体30の立設されている。
[ブラケットの詳細]
図6は、補機ユニット3の上面図であって、ブラケット40の上面40Uの側を示す図、図7は、ブラケット40を上面40Uの側から見た斜視図、図8は、ブラケット40の下面40Dの側を示す平面図であって、車載カメラ50及び湿度センサユニット60の配列状態を示す図、図9は、ハウジング本体30を取り除いた状態の、下面40Dの側から見た補機ユニット3の斜視図である。
ブラケット40は、概ね平板状の部材であって、最も大面積の前部401と、前部401の後方に連設された後部402と、前部401の後端付近から左前方向に延出された前アーム部403と、前アーム部403の延出端側に連設された左前部404と、後部402の後縁部から左方に延出された後アーム部405と、後アーム部405の延出端側に連設された左後部406とを含む。また、ブラケット40は、これらの各部401〜406の適所に形成された、導入部41、一対の通風孔421、422、貯留部43、水抜き孔44(水抜き通路)、車載カメラ50の保持部、案内板46、隙間部47及びフロントガラス13への取り付け部を備えている。以下、これら各部位につき詳述する。
導入部41は、ブラケット40の前部401に形成され、ハウジング3Hの前スリット31から取り入れられたデフロスタ風Fを、車載カメラ50のレンズ部52へ導く役目を果たす。導入部41は、デフロスタ風Fの案内のためにダクト構造を有し、底板411と、左側板412及び右側板413とを備えている。
底板411は、導入部41の上流端411A側が最も広幅で、下流端411Bが最も狭幅のテーパ形状を有する。底板411の表面には、散乱光がレンズ部52に入射しないようにするために、左右方向(光軸と直交する方向)に延びる多数本の凹溝が形成されている。下流端411B付近において、底板411には半円筒型の窪みからなるレンズ嵌合部414が形成されている。下流端411Bの立壁には挿入口411Cが備えられており、当該挿入口411Cを通してレンズ嵌合部414に、円筒形状を有するレンズ部52が嵌め込まれている。
左側板412及び右側板413は、それぞれ底板411の左右の側辺から上方へ略垂直に立設されている。これら側板412、413の立設高さは、前後方向において略均一である。側板412、413は前部401から垂下する形態であり、底板411の高さ位置は前部401よりも側板412、413の高さ分だけ下方に位置している。底板411、左側板412及び右側板413によって囲まれることによって、導入部内空間41Sが画定され、ダクト構造が形成されている。このダクト構造は、レンズ部52が配置される下流端411Bから上流端411A(前スリット31)側に向けてテーパ状に拡開するようなダクト構造である。なお、ブラケット40がフロントガラス13に取り付けられた状態では、導入部内空間41Sの上面が閉じられる。これにより導入部41は、デフロスタ風Fをレンズ部52へ導くのに適した構造体となる。
本実施形態では、導入部41と、その前方の前スリット31とが、車両前方の光像をレンズ部52へ導く光路を形成する部材を兼ねている。従って、導入部41における上述のテーパ状に拡開するダクト構造は、レンズ部52の画角に応じて拡開する形状に設定される。なお、デフロスタ風Fをレンズ部52へ導く導入部41と、光像をレンズ部52へ導く光路とを、別の空間で形成するようにしても良い。しかし、本実施形態によれば、車載カメラ50の撮影のための開口と、デフロスタ風Fの取り入れのための開口とが兼用されるので、補機ユニット3をコンパクトに構成することができる利点がある。
一対の通風孔421、422は、導入部41におけるレンズ部52の嵌合位置の近傍に配置され、導入部内空間41Sとハウジング3H内の他の空間とを連通させる通風孔である。詳しくは、左通風孔421は、左側板412における下流端411Bの近傍に穿孔されている。右通風孔422、右側板413における下流端411Bの近傍に穿孔されている。レンズ嵌合部414の概ね前半分と、左通風孔421及び右通風孔422とが、左右方向に一列に並ぶように、両通風孔421、422は導入部41に配置されている。
レンズ部用貯留部415は、レンズ嵌合部414(レンズ部52が配置される領域)の上方に配置された、水の貯留部である。レンズ部用貯留部415は、ブラケット40の上面40Uを浅く窪ませた凹部であり、上面視でレンズ嵌合部414をV字型に取り囲むように、左側板412及び右側板413、下流端411Bの壁部の上縁に沿って設けられている。レンズ部用貯留部415は、フロントガラス13への結露によって生じた水を貯留することが可能である。
導入部41の上流端411Aからは、フロント片416が前方へ延出されている。フロント片416は、上面視でU字型の部材であり、その両基端部はそれぞれ左側板412、右側板413の前端に連設されている。フロント片416の上面は、フロントガラス13に接する面となり、フロント片416の前縁は前スリット31の付近に位置している。フロント片416と上流端411Aとの間には、入気部417が形成されている。前スリット31から進入したデフロスタ風Fは、入気部417を通して導入部41へ流れ込む。
貯留部43は、ブラケット40の後部402に配置された、水の貯留部である。貯留部43は、後部402において上面40Uを浅く窪ませた凹部であり、上面視で左右方向に長い矩形形状を有している。図8に示す通り、貯留部43が形成されている箇所の直下には、コネクタ部53が設けられるカメラ本体51の後面53Sが近接している。
本実施形態では、デフロスタ風Fがハウジング3H内に取り入れられるとはいえ、フロントガラス13への結露による結露水の発生を完全には抑止できない。しかし、結露水が発生した場合でも、この貯留部43及びレンズ部用貯留部415によって前記結露水をトラップさせることができる。従って、前記結露水が、ブラケット40の下面40Dにて保持された車載カメラ50へ、みだりに滴下しないようにすることができる。
水抜き孔44は、貯留部43の形成位置に配置された、ブラケット40を上下方向に貫通する孔である。水抜き孔44は、貯留部43から水を排出するための孔(通路)であって、貯留部43(凹部)の底面に上端開口が臨み、下面40Dに下端開口が配置されている。貯留部43に溜まった水は、貯留部43においてそのまま自然蒸発するか、或いは、水抜き孔44を通してハウジング本体30の底壁に滴下する。
車載カメラ50を保持する前記保持部として、本実施形態のブラケット40は、係止片451、保持片452及び係止爪453を備えている。係止片451は、後部402に設けられた一対のスナップフィット片であり、その自由端にはカメラ本体51の後面53Sの一部と係合するフック(図には表れていない)が突設されている。保持片452は、後部402における下面40Dに左右一対で設けられ、カメラ本体51の左右側面を各々保持する。係止爪453は、前部401における上面40Uに左右一対で設けられ、カメラ本体51の前面を各々係止している。
案内板46は、前スリット31からハウジング3Hに取り入れられたデフロスタ風Fを、湿度センサユニット60へ案内する機能を果たす。具体的には案内板46は、前アーム部403の下面から下方に延び、前後方向対し、また左右方向に対して約45度傾いた板材である(図8参照)。案内板46の配置位置は、導入部41の左隣であって、湿度センサユニット60が収容される位置の右前方である。また、ルームミラー21の支柱部23を貫通させるボス孔35は、案内板46の後方(下流側)に位置している。案内板46の上流端46Aは、前アーム部403から右斜め前に突出している。案内板46の下流端46Bは、湿度センサユニット60の右前の角部に近接している。
ハウジング3Hに進入するデフロスタ風Fは、案内板46によって湿度センサユニット60に吹き当たるように配向される。但し、デフロスタ風Fの流通方向において、導入部41の上流端411Aは案内板46の上流端46Aよりも上流側に配置されている。これは、案内板46によってデフロスタ風Fの大半が湿度センサユニット60に配向されないようにするためであり、ダクト構造を備える導入部41、つまり風量抵抗が生じがちなダクト構造部に、デフロスタ風Fが入り込み易い構造を実現している。
隙間部47は、案内板46と導入部41との間に配置され、ハウジング3H内においてデフロスタ風Fを車載カメラ50(レンズ部52)と湿度センサユニット60との間に流通させるための開口である。具体的には隙間部47は、案内板46の上流端46Aと、導入部41の左側板412との間に形成されている。従って、隙間部47を通して流れるデフロスタ風Fは、左側板412に形成された左通風孔421の側方を通過する空気流を形成することになる。
フロントガラス13への取り付け部として、本実施形態のブラケット40は、複数の接着テープ48と接着溝49とを備えている。接着テープ48は、ブラケット40をフロントガラス13に接着させる部材であり、ブラケット40の上面40Uにおける、フロントガラス13と当接する面の適所に配置されている。ここでは、前部401における導入部41の両側、フロント片416、後部402の右端付近、左前部404、左後部406などに接着テープ48が配置されている例を示している。接着溝49は、接着剤を溜める直線的な溝である。ブラケット40をフロントガラス13へ接着させる際、接着テープ48を所定位置に配置すると共に、接着溝49に接着剤を担持させた状態で、ブラケット40の上面40Uがフロントガラス13の内面へ当接される。
[ハウジング内におけるデフロスタ風の流れ]
続いて、補機ユニット3のハウジング3H内におけるデフロスタ風Fの流通状況を、図10に基づいて説明する。デフロスタ風Fは、デフロスタ14(図1)と対向する位置にある前スリット31(開口部)からハウジング3H内に取り入れられる。前スリット31は左右方向に広幅であるので、デフロスタ風Fは、右方の入気部417を経て導入部41へ向かう空気流F1と、導入部41の左隣の空間に向かう空気流F2とに概ね分かれる。
空気流F1は、上流端411Aから導入部41に入り、後方に向けてテーパ状に狭幅となるダクト構造を有する導入部内空間41Sを通過して、下流端411Bのレンズ部52へ向かう。導入部内空間41Sは閉じた空間ではなく、開口部として左通風孔421及び右通風孔422を有している。従って、空気流F1は、レンズ部52のレンズ面へ吹き当たる空気流F11となり、その後に左通風孔421、右通風孔422を通して導入部内空間41Sの外の空間に流れ出す空気流F12、F13となる。これらの空気流F11〜F13によって、レンズ部52のレンズ面に発生する結露を除去させることができる。
一方、空気流F2は、案内板46の配置位置において、湿度センサユニット60へ向かう空気流F21と、隙間部47を通過する空気流F22とに分かれる。空気流F21は、湿度センサユニット60に吹き当たり、該ユニット60の結露を除去する役目を果たす。その後、空気流F21は後方に向かい、ハウジング本体30の後ルーバー34乃至は後スリット32からハウジング3Hの外へ抜ける空気流F23となる。このように、案内板46によって湿度センサユニット60へ向けてデフロスタ風が案内されるので、湿度センサユニット60の計測動作に結露の影響が及ばないようにすることができる。
隙間部47から後方に向かう空気流F22は、レンズ部52と湿度センサユニット60との間、より詳しくは左側板412とミラーユニット2の支柱部23との間を流れる空気流F24となる。左側板412には、左通風孔421が形成されている。空気流F24は、左通風孔421の左隣を通過することになるので、当該左通風孔421を通して導入部内空間41Sの空気を吸引する空気流として作用する。つまり、導入部内空間41Sから左通風孔421を通り抜ける空気流F12の風量を増加させる。これにより、導入部41へ取り入れられ、レンズ部52の近傍を通過して左通風孔421へ向かう積極的なデフロスタ風の風流が形成され、レンズ部52の防曇効果を高めることができる。その後、空気流F23は、ハウジング本体30の後ルーバー34乃至は後スリット32からハウジング3Hの外へ抜ける空気流F25となる。
[水抜き孔の配置について]
既述の通り、本実施形態の補機ユニット3は、ブラケット40の上面40Uに、結露水を貯留することが可能な貯留部43及びレンズ部用貯留部415を備える。従って、フロントガラス13への結露によって結露水が発生しても、該結露水を貯留部43、415でトラップさせることができる。従って、前記結露水が、ブラケット40の下面40Dにて保持された車載カメラ50に至ることを防止することができる。
ここで、ブラケット40はフロントガラス13の前下がりの傾きに沿って、後部402が前部401よりも高い状態でフロントガラス13に取り付けられる(図1)。このため、後部402に配置されレンズ部52の後方に位置する貯留部43が、ブラケット40の傾斜に沿ってレンズ部52へ向かおうとする結露水を堰き止める役目を果たす。つまり、フロントガラス13の前下がり傾斜に沿ってブラケット40が傾斜している場合でも、結露水は前記傾斜に沿ってレンズ部52に向けて流動することなく、大部分が貯留部43にてトラップされる。レンズ部用貯留部415は、貯留部43がトラップできない結露水をトラップし、レンズ部52への水滴の滴下を防止する。また、デフロスタ風Fは、前部401の側から進入するので、後部402には吹き当たり難い。このため、レンズ部用貯留部415に貯留された水はデフロスタ風F若しくは自然乾燥によって消失し易いが、後部402の貯留部43には結露水が溜まり易い。水抜き孔44は、このような結露水を貯留部43から逃がすために設けられている。
図9を主に参照して、貯留部43は、ブラケット40の前記保持部で補機ユニット3が保持された状態において、カメラ本体51の後面53S(側面)が下方に配置される位置に設けられている。一方、後面53Sにはコネクタ部53が設けられている。このコネクタ部53、若しくはコネクタ部53に接続されるケーブルのターミナルに、水滴が滴下するのは好ましくない。従って、水抜き孔44の配置位置を適切に設定する必要がある。
既述の通り本実施形態では、後面53Sが左右方向(車幅方向)に延びる平面であって、コネクタ部53は後面53Sの左端部寄り(第1端部寄り)の位置に配置されている。これに対応して、水抜き孔44の下端開口は後面53Sの右端部寄り(第1端部と反対側の第2端部寄り)に対応する位置に配置されている。従って、水抜き孔44から結露水が滴下する状況となっても、コネクタ部53及びその周辺の被水を防止することができ、車載カメラ50の装置故障を抑止できる。
また、図10に基づいて説明した通り、ハウジング3H内におけるデフロスタ風Fの主風路の一つは、空気流F22、F24が流れる、導入部41の左側板412とミラーユニット2の支柱部23との間の風路である。このうち空気流F24の風路が、カメラ本体51の最も近傍を通過する風路である。そして、当該空気流F24の風路は、後面53Sの左端部寄りの位置(カメラ本体51の左側面)を通過する経路に設定されている。つまり、空気流F24(デフロスタ風)の風路は、水抜き孔44が配置される後面53Sの右端部とは反対の、左端部寄りの位置を通過する経路に設定されている。従って、水の滴下が想定される水抜き孔44の下端開口付近を空気流F24は通過しにくくなり、水滴が空気流F24で飛散することを抑止できる。
さらに、後ルーバー34(ルーバー部)の配置位置も、水滴の飛散抑止に貢献する。すなわち、主風路の他の一つは、案内板46によってガイドされ、湿度センサユニット60を経由する空気流F21、F23である。これら空気流F21、F23も、水抜き孔44からは遠い、ハウジング3H内の左端寄りの経路を通過する。また、この湿度センサユニット60を経由る風路、並びに、上述のカメラ本体51の左側面を通過する風路共、主たる出口は、ハウジング本体30の左後方(ハウジングの第1端部寄り)の位置に配置されている後ルーバー34である。このように、デフロスタ風が主に通過する経路は水抜き孔44の下端開口から離間しているので、デフロスタ風による水滴の飛散は防止される。
水抜き孔44から滴下した水滴は、ハウジング本体30の底板で受け止められるので、当該水滴がハウジング本体30から車室内へ滴下しないようにすることが肝要となる。本実施形態では、水抜き孔44はハウジング本体30の右端寄りの位置に、前記底板に設けられる開口である後ルーバー34とは、左右方向において互いに離間している。従って、水抜き孔44から滴下した水はハウジング本体30で受け止められ、みだりに後ルーバー34を通して車室内へ滴下することはない。
なお、本実施形態では、ミラーユニット2の支柱部23がハウジング本体30を貫通する態様を採用しており、支柱部23を貫通させる貫通孔からの水漏れも問題となる。しかし、ボス孔35は、ハウジング本体30の底壁から上方に突設された円筒型の孔である。従って、支柱部23がハウジング本体30を貫通する部分において、水滴が車室内へ滴下することを防止できる。
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)図11は、ブラケット40の水抜き通路の変形例を示す模式的な図である。上記実施形態では、水抜き通路がブラケット40を上下方向に貫通する水抜き孔44である例を示した。つまり、水抜き通路の上端開口及び下端開口が同じ位置に存在する例を示した。図11の変形例では、前記上端開口と前記下端開口とが異なる位置に配置される例を示している。水抜き孔44を有する貯留部43の下方には、水抜き通路44Pを形成可能なキャビティを有するアダプタ43Aが取り付けられている。アダプタ43Aは、開口44Aを有している。
ここでは、貯留部43の水抜き孔44が水抜き通路44Pが上端開口、アダプタ43Aの開口44Aが下端開口となる。貯留部43に溜まった結露水は、水抜き孔44から水抜き通路44Pに入り、開口44Aから排出される。この変形例は、先に説明した車載カメラ50に代えて、コネクタ部530がカメラ本体510の右寄り(水抜き孔44の直下)に備える車載カメラ50Aに機種変更される場合等に有用である。本来の水抜き孔44の配置では、コネクタ部530に水滴が滴下し得るが、アダプタ43Aを装着することで、コネクタ部530を回避した開口44Aから水滴を滴下させることができる。
(2)上記実施形態では、デフロスタ風Fがハウジング3H内に取り入れられる態様の補機ユニット3を例示した。本発明において、デフロスタ風Fの取り入れは必須ではなく、ハウジング本体30への前スリット31の形成を省いても良い。また、上記実施形態では、ミラーユニット2の支柱部23がハウジング3Hを貫通させる態様を例示した。支柱部23は、ハウジング3Hの取り付け部を回避した位置に取り付けられていても良い。
(3)上記実施形態では、湿度センサユニット60がハウジング3H内に収容される例を示したが、該湿度センサユニット60を具備しない態様としても良い。また、湿度センサユニット60がブラケット40ではなく、フロントガラス13に直付けされる例を示したが、湿度センサユニット60がブラケット40の下面で保持される態様としても良い。この場合、湿度センサユニット60の保持部の上面に結露水の貯留部を設けると共に、センサ本体61におけるコネクタ部62の配置位置とは反対側の位置に、水抜き孔を設けることが望ましい。
1 車体(車両)
13 フロントガラス
14 デフロスタ
F デフロスタ風
2 ミラーユニット
21 ルームミラー
23 支柱部
3 補機ユニット(車両用補機装置)
3H ハウジング
30 ハウジング本体
31 前スリット(開口部)
34 後ルーバー(ルーバー部)
35 ボス孔
40 ブラケット
40U 上面
40D 下面
43 貯留部
44 水抜き孔(水抜き通路)
451 係止片(保持部)
452 保持片(保持部)
453 係止爪(保持部)
48 接着テープ(取り付け部)
49 接着溝(取り付け部)
50 車載カメラ(車両用補機)
51 カメラ本体
52 レンズ部
53 コネクタ部
53S 後面(コネクタ部が配置される側面)
60 湿度センサユニット

Claims (7)

  1. フロントガラスを備える車両の車室内に取り付けられる車両用補機装置であって、
    前記車両の車幅方向に延びる側面を備え、該側面に通電又は通信のためのコネクタ部を有する車両用補機と、
    前記車両用補機を保持する保持部を有する下面と、前記フロントガラス又はその近傍に取り付けられる取り付け部とを有する上面とを具備するブラケットと、を備え、
    前記コネクタ部は、前記側面の前記車幅方向における第1端部寄りの位置に配置され、
    前記ブラケットは、
    前記上面に形成された凹部からなる水の貯留部と、
    前記貯留部から水を排出する通路であって、前記貯留部に上端開口が臨み、前記下面に下端開口が配置された水抜き通路と、を備え、
    前記下端開口は、前記側面の前記車幅方向における前記第1端部と反対側の第2端部寄りに対応する位置に配置されており、
    前記貯留部は、前記保持部に前記車両用補機が保持された状態において、前記側面が下方に配置される位置に設けられ、
    前記水抜き通路は、前記ブラケットを上下方向に貫通する水抜き孔であることを特徴とする車両用補機装置。
  2. 請求項1に記載の車両用補機装置において、
    前記車両のフロントガラスには、デフロスタ風が吹き当てられるものであって、
    前記車両用補機装置は、前記ブラケットの前記下面側に組み付けられ、前記ブラケットと共に前記車両用補機を収容するハウジングを形成するハウジング本体をさらに備え、
    前記ハウジング本体は、デフロスタ風を取り入れる開口部を有し、
    前記ハウジング内において、デフロスタ風が主に流通する主風路は、前記車両用補機の前記第1端部寄りの位置を通過する経路に設定されている、車両用補機装置。
  3. 請求項2に記載の車両用補機装置において、
    前記ハウジング本体は、前記開口部から前記ハウジング内に取り入れられたデフロスタ風を逃がすルーバー部を備え、
    前記主風路は、前記開口部から前記ルーバー部に至る経路に設定されるものであって、
    前記ルーバー部は、前記ハウジングの前記第1端部寄りの位置に配置されている、車両用補機装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用補機装置において、
    前記車両は、ルームミラーと、該ルームミラーを支える支柱部とを備え、
    前記ハウジング本体は、前記支柱部を貫通させる貫通孔を備え、
    前記貫通孔は、前記ハウジング本体の内面から上方に突設されたボス孔からなる、車両用補機装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用補機装置において、
    前記車両用補機は、前記フロントガラスを通して前記車両の前方を撮影するためのレンズ部と、前記側面を有するカメラ本体とを備えた車載カメラである、車両用補機装置。
  6. 請求項5に記載の車両用補機装置において、
    前記レンズ部は前記カメラ本体の車両前方側に配置され、前記側面は前記カメラ本体の車両後方側に配置され、
    前記ブラケットは、車両前方側に向けて下方に傾斜するように前記フロントガラスに取り付けられるものであって、
    前記貯留部は、前記カメラ本体の車両後方側の上方に配置されている、車両用補機装置。
  7. 請求項6に記載の車両用補機装置において、
    前記ブラケットは、前記上面に形成された凹部からなる水の貯留部であって、前記レンズ部が配置される領域の上方に配置される、レンズ部用貯留部をさらに備える、車両用補機装置。
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