JP6285845B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、外装部材によって電線束が保護されるワイヤハーネスに関し、特に、スライドドアを有する車両における該スライドドアの乗降口に配索されるワイヤハーネスに関する。
車両に配索されるワイヤハーネスのなかには、スライドドアを有する車両における該スライドドアの乗降口に配索されるものがある(特許文献1、2)。
特開2013−150540号公報 特開2013−162716号公報
特許文献1に記載されているスライド構造体への給電用装置では、スライド構造体(スライドドア)を固定構造体(車両ボディ)に対して開閉する過程において、ワイヤハーネスの外装部材(コルゲートチューブ)が全体としてS字状に屈曲しつつ、スライド構造体が固定構造体に対して移動する。このように屈曲するワイヤハーネスは、屈曲箇所が2つ形成される。
しかしながら、ワイヤハーネスを構成する電線及び外装部材の長さを極力短くすることが求められる状況においては、ワイヤハーネスに屈曲箇所が2つ形成されると、各屈曲箇所の屈曲半径は小さくならざるを得ない。設計される外装部材の屈曲半径が小さいなかで屈曲が繰り返されると、ワイヤハーネスは、設計される屈曲半径が大きい場合と比較して屈曲耐久性(ワイヤハーネスとしての性能を維持する上で許容される屈曲回数)が低下する傾向にある。このため、屈曲耐久性を向上するという観点からすると、設計される外装部材の屈曲半径は大きいことが好ましい。他方、外装部材の屈曲半径を大きく設計すると、外装部材がその屈曲半径で屈曲することができる空間をワイヤハーネスが配索される車両側に確保しなければならない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設計される外装部材の屈曲半径を大きくしつつも、外装部材が屈曲するために車両側に確保される空間を最低限に抑えることができるワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 一端がスライド構造体に組み付けられ、他端が固定構造体に組み付けられた外装部材を備えるワイヤハーネスであって、
前記外装部材は、前記スライド構造体に組み付けられる一端が、該外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に支持部材によって軸支され、且つ、前記スライド構造体と前記固定構造体との相対位置にかかわらず、前記支持部材が前記外装部材の一端を、前記垂直方向の軸を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に常時付勢することによって、前記外装部材がU字状に屈曲可能である、
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(2) 前記外装部材は、両端が、それぞれの端部を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支されている、
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
(3) 前記外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支するスライド構造体側の前記支持部材としての給電具をさらに備え、
前記スライド構造体側の給電具は、前記外装部材の一端側を、該外装部材の一端を通過する垂直方向を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に付勢する、
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載のワイヤハーネス。
(4) 前記外装部材の他端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支する固定構造体側の給電具をさらに備え、
U字状に屈曲した前記外装部材における、前記スライド構造体と前記固定構造体とが向き合う方向に沿う2点間のうちの最も離間したものの距離は、前記スライド構造体側の給電具と前記固定構造体側の給電具との間隔よりも大きい、
ことを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネス。
(5) 前記外装部材は、一端が前記外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、且つ、他端が水平方向に回動しないように固定されている、
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
上記(1)、(2)構成のワイヤハーネスによれば、ワイヤハーネスの外装部材が全体として、固定構造体に対するスライド構造体の閉じ方向前方に凸の略U字状に屈曲する形状となる。このように屈曲する外装部材は、S字状に屈曲する外装部材に比べて、屈曲半径が大きくなる。このため、ワイヤハーネス(外装部材と外装部材に挿通された複数本の絶縁被覆電線)の屈曲耐久性を高めることができる。
上記(3)構成のワイヤハーネスによれば、給電具によって外装部材に付勢する。これにより、ワイヤハーネスを構成する部材として給電具を設けることができ、ワイヤハーネスのモジュール化を図ることができる。
上記(4)構成のワイヤハーネスによれば、スライド構造体と固定構造体との間隔を小さくしつつも、屈曲する外装部材がU字を描くための空間を確保することができる。
上記(5)の構成のワイヤハーネスによれば、外装部材の固定端となる他端は、水平方向に回動自在に取り付けられる一端側と比較して、取付構造を簡易な構造にすることができ、取付構造の繁雑化によるコストアップを抑止することができる。
本発明によれば、設計される外装部材の屈曲半径を大きくしつつも、外装部材が屈曲するために車両側に確保される空間を最低限に抑えることができるワイヤハーネスを提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)及び図1(b)は、本発明に係るワイヤハーネスを用いた、スライド構造体への給電用装置の第1実施形態を示す図であり、図1(a)はスライドドアの全開時の斜視図、図1(b)は同じく平面図である。 図2(a)及び図2(b)は、本発明に係るワイヤハーネスを用いた、スライド構造体への給電用装置の第1実施形態を示す図であり、図2(a)はスライドドアの半開時の斜視図、図2(b)は同じく平面図である。 図3(a)及び図3(b)は、本発明に係るワイヤハーネスを用いた、スライド構造体への給電用装置の第1実施形態を示す図であり、図3(a)はスライドドアの全閉時の斜視図、図3(b)は同じく平面図である。 図4(a)〜図4(c)は、車両ボディ側の給電具の第1実施形態を示す図であり、図4(a)〜図4(c)それぞれは見る角度や動作をそれぞれ変えて示す斜視図である。 図5は、車両ボディ側の給電具を示す分解斜視図である。 図6(a)及び図6(b)は、車両ボディ側の給電具の作用を示す横断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、スライドドア側の給電具の第1実施形態を示す斜視図である。 図8は、スライドドア側の給電具を示す分解斜視図である。 図9(a)及び図9(b)は、スライドドア側の給電具の作用を示す横断面図である。 図10は、車両ボディ側の給電具の第2実施形態を示す斜視図である。 図11は、車両ボディ側の給電具の第2実施形態を示す分解斜視図である。 図12(a)及び図12(b)は、車両ボディ側の給電具の第2実施形態の作用を示す横断面図である。 図13(a)は本発明の第3実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全開時の状態を示す平面図、図13(b)は第3実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが半開時の状態を示す平面図、図13(c)は第3実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全閉時の状態を示す平面図である。 図14(a)は本発明の第4実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全開時の状態を示す平面図、図14(b)は第4実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが半開時の状態を示す平面図、図14(c)は第4実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全閉時の状態を示す平面図である。 図15は本発明の第5実施形態のワイヤハーネスの、スライドドアが全開時の状態と、半開時の状態と、全閉時の状態を示す平面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
図1(a)〜図3(b)は、本発明に係るスライド構造体への給電用装置の第1実施形態を示すものである。図1(a)及び図1(b)は自動車の車両左側のスライドドア(スライド構造体)の全開状態、図2(a)及び図2(b)は同じくスライドドアの半開状態、図3(a)及び図3(b)は同じくスライドドアの全閉状態をそれぞれ示している。
図1(a)から図3(b)に示すように、車両ボディ1に対して全開状態の位置にあるスライドドア5(図1(a)及び図1(b)参照)を全閉状態の位置に移行するには、まず全開状態の位置にあるスライドドア5を前方(図1(b)中右方)にスライド移動する。そして、半開状態の位置にあるスライドドア5(図2(a)及び図2(b)参照)をさらに前方にスライド移動しつつ車両ボディ1側の不図示のガイドレールに沿って車両ボディ1に向けて近づける。こうして、スライドドア5が車両ボディ1に対して全閉状態の位置に到達する(図3(a)及び図3(b)参照)。尚、上述した移動を逆にたどることにより、スライドドア5を車両ボディ1に対して全開状態の位置にすることができる。なお、符号10は車両ボディ部分である。
図1(a)から図3(b)に示すように、スライド構造体(スライドドア)への給電用装置21は、自動車の固定構造体(車両ボディ)1の乗降口2の例えばステップ3の車両後部側に配設された車両ボディ1側の給電具4と、スライドドア5の金属製のインナパネル5aに車両ボディ側の給電具4と同じ高さで配設されたスライドドア側の給電具6と、両給電具4、6の間に水平に配索されたコルゲートチューブ(外装部材又は保護チューブ)7付きのワイヤハーネス(符号7で代用)とで構成されるものである。
車両ボディ側の給電具4は、車両ボディ側に固定された合成樹脂製のアウタ部材8と、アウタ部材8に水平方向回動自在(首振り自在)に軸支され、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7の他端部を保持(支持)したインナ部材9(図4(a)〜図4(c)参照)とを含んで構成される。アウタ部材8及びインナ部材9により、車両ボディ側の給電具4は、コルゲートチューブ7の他端を通過する垂直方向を軸にして該コルゲートチューブ7を水平方向に回動自在に軸支する。
スライドドア側の給電具6は、スライドドア5のインナパネル5aに固定されたアウタ部材13と、アウタ部材13に水平方向回動自在(首振り自在)に軸支され、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7の一端部を保持(支持)したインナ部材14と、インナ部材14を車室側(車両ボディ側)に向けて付勢する後述のばね部材15(図7(a)及び図7(b)参照)とで構成されている。アウタ部材13とインナ部材14により、スライドドア側の給電具6は、コルゲートチューブ7の一端を通過する垂直方向を軸にして該コルゲートチューブ7を水平方向に回動自在に軸支する。
ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、ばね部材15の付勢力で矢印Aに沿ってインナ部材14と共に車両ボディ1からスライドドア5に向けて離間するように付勢され(押され)る。言い換えれば、スライドドア側の給電具6は、コルゲートチューブ7の一端側を、該コルゲートチューブ7の一端を通過する垂直方向を周回する方向のうちの、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に付勢する。
コルゲートチューブ7が上述のように付勢されることによって、図1(a)及び図1(b)に示すスライドドア5の全開状態から図2(a)及び図2(b)に示すスライドドア5の半開状態に移行する際に、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7が座屈等を生じることなく、全体として、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向前方に凸の略U字状に屈曲する。このように屈曲するコルゲートチューブ7は、S字状に屈曲するコルゲートチューブに比べて、屈曲半径が大きくなる。このため、ワイヤハーネス(コルゲートチューブ7とコルゲートチューブ7に挿通された複数本の絶縁被覆電線)の屈曲耐久性を高めることができる。
具体的には、図1(a)及び図1(b)に示す、スライドドア5が全開状態の位置にあるときは、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、スライドドア側の一端部から視ると、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に、且つスライドドア5から車両ボディ1に向かう方向に、延びる。これは、スライドドア側の一端部がばね部材15の付勢力によって矢印Aに沿う向きに付勢されるためである。このとき、コルゲートチューブ7の車両ボディ側の他端部は、自身の剛性により、前記閉じ方向の後方に向かって回動した状態で車両ボディ側の給電具4に保持されている。このため、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、車両ボディ側の他端部がスライドドア5及び車両ボディ1の並び方向に延びている。
さらに、図2(a)及び図2(b)に示す、スライドドア5が半開状態の位置にあるときは、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、スライドドア側の一端部から視ると、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に延びている。これは、スライドドア側の一端部がばね部材15の付勢力によって矢印Aに沿う向きに付勢されるためである。このとき、コルゲートチューブ7の車両ボディ側の他端部は、自身の剛性により、前記閉じ方向の前方に向かって回動した状態で車両ボディ側の給電具4に保持されている。このため、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、スライドドア側の他端部から視ると、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に延びている。一端部及び他端部がスライドドア5の閉じ方向の前方に延びるワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、その中間付近がスライドドア5及び車両ボディ1の並び方向に延びている。こうして、スライドドア5が半開状態の位置にあるときは、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7が全体として、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向前方に凸の略U字状に屈曲する形状となる。
さらに、図3(a)及び図3(b)に示す、スライドドア5が全閉状態の位置にあるときは、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、スライドドア側の一端部から視ると、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の後方に、且つスライドドア5から車両ボディ1に向かう方向に、延びる。スライドドア側の一端部はばね部材15の付勢力によって矢印Aに沿う向きに付勢されているものの、その付勢力を上回る張力がスライドドア側の一端部に作用するため、コルゲートチューブ7は、スライドドア側の一端部から視ると、スライドドア5の閉じ方向後方に位置することとなる。このとき、コルゲートチューブ7の車両ボディ側の他端部は、自身の剛性により、前記閉じ方向の前方に向かって回動した状態で車両ボディ側の給電具4に保持されている。このため、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向に沿って延びる直線形状となる。
図3(a)及び図3(b)のスライドドア5の全閉状態から図2(a)及び図2(b)のスライドドア5の半開状態にかけての給電用装置21の作用や、図2(a)及び図2(b)のスライドドア5の半開状態から図1(a)及び図1(b)のスライドドア5の全開状態にかけての給電用装置21の作用は、上記したスライドドア5の半開から全閉にかけての作用や、スライドドア5の全開から半開にかけての作用とは逆の動作となるので、説明を省略する。
続いて、車両ボディ側の給電具4について詳細に説明する。図4(a)〜図6(b)は車両ボディ側の給電具の第1実施形態を示すものである。
図4(a)から図4(c)に示すように、車両ボディ側の給電具4は、合成樹脂製のケース状のアウタ部材8と、合成樹脂製のインナ部材9を備える。アウタ部材8は、水平方向に扇状に広がった開口16を有する。インナ部材9は、扇状の開口16に沿ってコルゲートチューブ7と一体に回動(首振り)する。こうして、合成樹脂製のコルゲートチューブ7は、車両ボディ側の給電具4の開口16から突出するとともに、水平方向回動自在(首振り自在)に軸支される。
インナ部材9は、上下の短い円柱状の軸部17、18でアウタ部材8の上下の水平な壁部19、20の円形の孔部22、23に回動自在に支持される。インナ部材9は、アウタ部材8の上下の水平な壁部19、20と前後の垂直な壁部24、25とで囲まれた空間内に回動自在に収容される。前側の壁部24は、開口16側が広くなるように平面視略くの字状(幅広のV字状)に屈曲形成され、上下左右の壁部19、20、24、25の一端部(左端部)の間に扇状の開口16が形成される。アウタ部材8の前後の壁部24、25の下端と下壁20には、車両ボディ側への固定用の水平な鍔状のブラケット部26が重なって設けられている。
図5は、車両ボディ側の給電具4の第1実施形態の分解図を示すものであり、アウタ部材8とインナ部材9とはそれぞれ別体に形成され、組み立てられて図4(a)の車両ボディ側の給電具4を構成する。
アウタ部材8は、下側の水平な板状のベース壁(下壁)20と、ベース壁20に固定される縦断面略逆凹字状の壁部材27とで成り、ベース壁20と壁部材27とは不図示の係止手段で相互に係止される。係止手段(係止部)は例えばベース壁20に立設した係止爪と、壁部材27の前後の壁部24、25に設けた係止孔等とで構成される。
ベース壁20は、前後の小さな円孔28を有するブラケット部26と中央の軸支持用の大きな孔部23とを有する。壁部材27は、水平な上壁19と前後の垂直な壁部24、25と、前後の壁部24、25の下端から鍔状に突出したブラケット部26とで成り、ブラケット部26は小さな円孔29をベース壁20の円孔28に対向して有し、上壁19は軸部支持用の大きな孔部22をベース壁20の中央の孔部23に対向して有している。
インナ部材9は、上下分割式に形成され、不図示の係止手段で環状(筒状)に接合される半環状(半筒状)の上下一対の分割インナ部材30、31で成り、各分割インナ部材30、31は、上下の軸部17、18を外面に有し、コルゲートチューブ保持(支持)用のリブ32とコルゲートチューブ7の一端部7iを当接させるストッパ突条33’とを内面側に有している。
インナ部材9の係止手段(係止部)は、例えば一方の分割インナ部材30の分割面に設けた係止爪と、他方の分割インナ部材31の分割面に設けた係止孔等とで構成される。リブ32はコルゲートチューブ7の周方向の谷部(凹溝)7jに係合する。
コルゲートチューブ7は、周方向の谷部(凹溝)7jと山部(凸条)7kをチューブ長手方向に交互に配列した既存のもので、上下方向に長い断面長円形に形成される。コルゲートチューブ7は、上下端(長径方向)に上下方向の屈曲を抑止するためのリブ7mを長手方向に連続して有している。このため、コルゲートチューブ7は、短径方向に良好な屈曲性を有している。コルゲートチューブ内に不図示の複数本の電線が挿通され、コルゲートチューブ7の端部7iから導出された電線部分がインナ部材9の内側の空間を通って外部に導出されて、図1の車両ボディ1側(電源側)の不図示のワイヤハーネスにコネクタ等で接続される。
なお、例えば、車両ボディ側の給電具4のインナ部材9を回動させるための軸部17、18をアウタ部材8の上壁19と下壁20に設け、この軸部17、18を係合させる孔部22、23ないし凹状(有底)の穴部をインナ部材9の上下の壁部に設けることも可能である。
図6(a)及び図6(b)は車両ボディ側の給電具4の横(水平)断面図をそれぞれ示すものである。図6(a)は図4(b)に対応し、図6(b)は図4(c)に対応する。
図6(a)に示すように、インナ部材9が反時計回りに回動するとき、アウタ部材8の後側の壁部25に当接して、インナ部材9のそれ以上の後方への回動が阻止される。また、図6(b)に示すように、インナ部材9が時計回りに回動するとき、インナ部材9の前側の壁部35の外面が、アウタ部材8の前側の平面視略くの字状に拡がった前側の壁部24の左半側の傾斜部分24aの内面に当接して、インナ部材9のそれ以上の前方への回動が阻止される。
続いて、スライドドア側の給電具6について詳細に説明する。図7(a)〜図9(b)は、スライドドア側の給電具6の第1実施形態を示すものである。図7(a)、図9(a)は図1のスライドドア5が全開状態の位置にある時に対応し、図7(b)、図9(b)は図3のスライドドア5が全閉状態の位置にある時に対応する。図8は図7(a)に対応する分解図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、スライドドア側の給電具6は、スライドドア5(図1)に固定される縦断面略コの字状のアウタ部材13と、アウタ部材13の上下の水平な壁部36、37の間に水平方向回動(首振り)自在に軸支され、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7の他端部を保持(支持)するインナ部材14と、インナ部材14を車両後方に時計回りに回動するように付勢するばね部材15とで構成されている。
アウタ部材13の下側の壁部37に沿ってばね部材である捩りコイルばね15が配置される。捩りコイルばね15の一方(図7(a)で後側)の真直なピン部15aの先端のフック部15a’は、インナ部材14の下側の外面のピン部38に内側から係合する。捩りコイルばね15の図7(b)の他方(前側)の真直なピン部の先端のフック部15b’は、アウタ部材13の上下の壁部36、37を連結する垂直な壁部39の前端に係合する。こうして、インナ部材14は、図7(b)の後側に回動した状態から図7(a)の前側に回動した状態になるように、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に付勢されている。
図8に示すように、アウタ部材13の上側の水平な壁部36は、ハーネス挿通用の円形の孔部40の中心から左右に分割される。壁部36が分割された状態でインナ部材14の上側の環状(筒状)軸部43が孔部(軸受部)40に係合し、インナ部材14の下側の円柱状の軸部44がアウタ部材13の下側の壁部37の筒状の軸受部45内に係合し、上側の分離した半環状の分割壁部36aを上側の固定壁部36bに係止手段で係止する。係止手段は例えば固定壁部36b側の係止孔と分割壁部36a側の係止爪等とで構成される。
アウタ部材13の垂直な壁部39の内面の前端側に、インナ部材14の一側壁46の外面が当接し、インナ部材14の回動を止めるための横断面略三角形状のストッパ突部47が設けられている。ストッパ突部47は車両後方を向く傾斜面47aを有している。
アウタ部材13の下側の軸受部45の周囲において、下壁37の上面に捩りコイルばね15が配置される。捩りコイルばね15の一方(後側)のピン部15aの先端のフック部15a’は、インナ部材14の下側の分割インナ部材42の下向きのピン部38に係止される。他方(前側)のピン部15bのフック部15b’は、アウタ部材13の垂直な壁部39の側端面39aに係止される。捩りコイルばね15は、右巻きのコイル巻き部15’と、コイル巻き部15’の上側の巻き部から延長された一方のピン部15aと、コイル巻き部15’の下側の巻き部から延長された他方のピン部15bとで成る。
インナ部材14は、上下の分割インナ部材41、42で構成される。上側の分割インナ部材41は、基端側48aを閉塞した水平な半筒状壁48と、基端側の上方に貫通して設けられた円形の孔部49と孔部49の周囲の環状軸部43とを有する。下側の分割インナ部材42は、基端側50aを閉塞した水平な半筒状壁50と、基端側の下方に垂設された軸部44と先端側の下方に垂設されたばね係止用のピン部38とを有している。各半筒状壁48、50は、内面にコルゲートチューブ係止用の周方向のリブ51と、コルゲートチューブ7の他端面7pを当接させるストッパ段部52とを有している。
各半筒状壁48、50は、係止手段で相互に係止されて筒状壁となる。係止手段は例えば一方の半筒状壁48の分割面に突設した係止爪と、他方の半筒状壁50の分割面に設けた係止孔とで構成される。コルゲートチューブ7は図では短く示しているが、実際には半筒状壁48、50の先端方向へ長く延長されている。
なお、例えば、スライドドア側の給電具6のインナ部材14の下側の軸部44を排除して、インナ部材14の下壁部にアウタ部材13の筒状ないし円柱状の軸受部45を係合させる不図示の孔部ないし凹状(有底)の穴部を設けたり、インナ部材14の上側の環状軸部43を排除して、インナ部材14の上側の半筒状壁48に平面視円弧状の不図示の小リブ(突部)を上向きに突設し、このリブを係合させる平面視円弧状(略半円状)の不図示の溝部をアウタ部材13の下側の軸受部45と同心に上側の壁部36に設けることも可能である。
図9(a)に示すように、図1(a)及び図1(b)のスライドドア5が全閉状態の位置にある時、スライドドア側の給電具6のインナ部材14が、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方を向く。このとき、アウタ部材13のストッパ突部47の後向きの傾斜面47aは、インナ部材14の基端部48a(50a)の外面に沿って近接して位置する。
他方、図9(b)に示すように、図3(a)及び図3(b)のスライドドア5が全閉状態の位置にある時、スライドドア側の給電具6のインナ部材14は、基端部48a(50a)側における一側壁46がアウタ部材13のストッパ突部47の傾斜面47aに当接して、インナ部材14のそれ以上の反時計回りの回動が阻止される。こうして、インナ部材14とワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、車両内側に向けて斜め前方に傾斜して位置する。
以上、第1実施形態の構成により、全開状態の位置にあるスライドドア5を全閉状態の位置に移動する過程、または全閉状態の位置にあるスライドドア5を全開状態の位置に移動する過程において、スライドドア側の給電具6のインナ部材14とワイヤハーネスのコルゲートチューブ7とが、図1の矢印Aに示される方向に付勢される。これにより、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7が全体として、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向前方に凸の略U字状に屈曲する形状となる。このように屈曲するコルゲートチューブ7は、S字状に屈曲するコルゲートチューブに比べて、屈曲半径が大きくなる。このため、ワイヤハーネス(コルゲートチューブ7とコルゲートチューブ7に挿通された複数本の絶縁被覆電線)の屈曲耐久性を高めることができる。
また、第1実施形態の構成により、車両ボディ側の給電具4よりも車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向前方において、コルゲートチューブ7がU字を描くように屈曲できる空間が確保される。この空間は、車両ボディ1の乗降口2付近の空間に相当するが、スライドドア5が全開状態にあるときには乗員の乗降車に利用されるものの、スライドドア5を全開状態または全閉状態に移動させるときには利用されない。このため、車両ボディ1の乗降口2付近の空間を、屈曲するコルゲートチューブ7がU字を描くための空間として有効に活用することができる。このため、コルゲートチューブ7がU字状に屈曲するための空間を、車両に新たに追加する必要が無い。さらに、このような空間を確保することにより、U字状に屈曲するコルゲートチューブ7の屈曲半径をより大きなものに設計することができる。このため、ワイヤハーネスの屈曲耐久性をより高めることができる。
また、上述のようにコルゲートチューブ7がU字状に屈曲するための空間を確保することにより、車両ボディ側の給電具4とスライドドア側の給電具6との間隔を従来よりも狭くすることができる。より詳細には、図2(b)に示すように、U字状に屈曲したコルゲートチューブ7における、スライドドア5と車両ボディ1とが向き合う方向に沿う2点間のうちの最も離間したものの距離D1を、車両ボディ側の給電具4とスライドドア側の給電具6との間隔D2よりも大きくなるように設計することができる。これにより、スライドドア5と車両ボディ1との間隔を小さくしつつも、屈曲するコルゲートチューブ7がU字を描くための空間を確保することができる。
また、第1実施形態の構成は、スライドドア側の給電具6に付勢手段を設けたものであり、車両ボディ側の給電具4には付勢手段を設ける必要が必ずしもない。この車両ボディ側の給電具4は、コルゲートチューブ7を水平方向に回動自在に軸支する機構さえ備えればよい。このため、車両ボディ側の給電具4の小型化を実現することができる。
また、第1実施形態の構成により、スライドドア5が全閉状態の位置にあるとき、コルゲートチューブ7に作用するばね部材15の付勢力が最大となる。インナ部材14によって保持されるコルゲートチューブ7は、車両走行時、車両ボディ側の給電具4から作用する張力とその付勢力が均衡する。このように外力が均衡する状態においては、コルゲートチューブ7の振動が抑制される。さらに、コルゲートチューブ7に余長が生じていても、その余長分、コルゲートチューブ7が回動した状態で、車両ボディ側の給電具4から作用する張力とその付勢力が均衡する。このため、スライドドア側の給電具6が余長を吸収する機構としても機能すると共に、このように余長が吸収されたワイヤハーネスは、車両走行時の振動が抑制される。
また、第1実施形態の構成により、スライドドア5が全閉状態の位置にあるとき、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向に沿って延びる直線形状となる。これにより、スライドドア5にトリムを設けるなどしてワイヤハーネスの上方を覆うことにより、そのトリムがワイヤハーネスに向かう視線を遮ることができる。このようにワイヤハーネスが視認され難くするための構造を容易に実現することができる。
(第2実施形態)
図10〜図12(b)は、車両ボディ側の給電具の第2実施形態を示すものである。この車両ボディ側の給電具55は、捩りコイルばね56を有し、ばね部材56の付勢力でインナ部材9をワイヤハーネスのコルゲートチューブ7と共に車両前方(図10の矢印D方向)に付勢するようにしたことを特徴としている。図4、図5の実施形態と同様の構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示すように、この車両ボディ側の給電具55は、ベース壁(下側の水平な壁部)57の下向きのピン59で車両ボディ1側に位置決めされてボルト締め等で固定される合成樹脂製のアウタ部材58と、アウタ部材58に水平方向回動自在に軸支され、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7の一端部を保持(支持)する合成樹脂製のインナ部材9と、インナ部材9を時計回りに車両前方(図10の矢印D方向)に付勢する金属製のばね部材(捩りコイルばね)56とで構成されている。捩りコイルばね56は、アウタ部材58のベース壁57とインナ部材9との間に配置されている。
図11に示すように、アウタ部材58は、水平なベース壁57と、ベース壁57に係止手段で固定される縦断面逆凹字状の壁部材60とで成り、ベース壁57は、下面の後端側に車両ボディ側への位置決めピン59を有し、上面の略中央に筒状の軸受部61を有し、前端側に固定用のボルト挿通孔62を有している。壁部材60は、上側の水平な壁部63と前後の垂直な壁部64、65とを有し、上側の壁部63に軸受孔66を有し、前側の壁部64の下端に、ベース壁57のボルト挿通孔62に連通する孔部を有するブラケット67を備えている。ベース壁57と壁部材60とは不図示の係止手段(例えば係止孔と係止爪)で相互に係止される。
インナ部材9は、第1実施形態と同様に、上下の分割インナ部材30、31で成り、各分割インナ部材30、31は外面側に上下の軸部17、18を有し、内面側にコルゲートチューブ保持(支持)用のリブ32と当接用のストッパ突条33’とを有している。
捩りコイルばね56は、右巻きのコイル巻き部56’と、コイル巻き部56’の上側の巻き部から延長されてフック状に屈曲した一方(前側)のピン部56aと、下側の巻き部から延長された他方(後側)のピン部56bとで成り、ベース壁57の軸受部61の周囲に配置される。一方のピン部56aはインナ部材9に係止され、他方のピン部56bがアウタ部材58に係止される。
図12(a)及び図12(b)に示すように、捩りコイルばね56の後側のピン部56bは、アウタ部材58の後側の壁部65の内面に弾性的に当接し、前側のピン部56aは、インナ部材9の例えば下端面に突出した不図示のピン部に係止されている。図12(a)は、図1(a)及び図1(b)のスライドドア5が全開状態の位置にある時に対応する。具体的には、インナ部材9が、捩りコイルばね56の付勢力に抗しつつワイヤハーネスのコルゲートチューブ7に引っ張られて、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の後方にコルゲートチューブ7と共に回動して、インナ部材9がアウタ部材58の後側の壁部65の内面に当接してそれ以上の回動が止められる状態を示している。
図12(b)は、図2(a)及び図2(b)のスライドドア5が半開状態の位置にある時、及び図3(a)及び図3(b)のスライドドア5が全閉状態の位置にある時に対応する。具体的には、捩りコイルばね56の付勢力でインナ部材9がワイヤハーネスのコルゲートチューブ7と共に、スライドドア5を車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に時計回りに回動した状態を示している。本例においては、図12(b)のインナ部材9の回動位置で捩りコイルばね56の付勢力がほぼ消滅し、インナ部材9のそれ以上の矢印D方向の回動は捩りコイルばね56の反力で抑止される。このため、インナ部材9に対するアウタ部材58のストッパ部(図4(c)の符号24参照)は不要である。また、インナ部材9の矢印D方向の過大な回動に対しては、アウタ部材58の前側の壁部64がストッパ部として作用する。
なお、例えば、図11の車両ボディ側の給電具55のインナ部材9を回動させるための上側の軸部17をアウタ部材58の壁部63に設け、同じく下側の軸部18をアウタ部材のベース壁57の大径な軸受部61と一体に且つ段差状に設け、この軸部17、18を係合させる孔部22、23ないし凹状(有底)の穴部をインナ部材9の上下の壁部に設けることも可能である。
図10〜図12(b)に示す車両ボディ側の給電具55のばね部材(捩りコイルばね)56のばね力は、図7(a)〜図8に示すスライドドア側の給電具6のばね部材(捩りコイルばね)15のばね力に比べて同等ないし強く設定されている。捩りコイルばね56のばね力は捩りコイルばね15のばね力よりも強く設定される(捩りコイルばね15のばね力は捩りコイルばね56のばね力よりも弱く設定される)ことが好ましい。
以上、第2実施形態の構成により、全開状態の位置にあるスライドドア5を全閉状態の位置に移動する過程、または全閉状態の位置にあるスライドドア5を全開状態の位置に移動する過程において、スライドドア側の給電具6のインナ部材14とワイヤハーネスのコルゲートチューブ7とが、図1の矢印Aに示される方向に付勢される。さらに、車両ボディ側の給電具4のインナ部材9とワイヤハーネスのコルゲートチューブ7とが、図12の矢印Dに示される方向に付勢される。これにより、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7が全体として、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向前方に凸の略U字状に屈曲する形状となる。両端が付勢されるワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、第1実施形態の構成に比べて、よりU字状に屈曲する形状になり易い。このように屈曲するコルゲートチューブ7は、S字状に屈曲するコルゲートチューブに比べて、屈曲半径が大きくなる。このため、ワイヤハーネス(コルゲートチューブ7とコルゲートチューブ7に挿通された複数本の絶縁被覆電線)の屈曲耐久性を高めることができる。
また、第2実施形態の構成により、車両ボディ側の給電具4よりも車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向前方において、コルゲートチューブ7がU字を描くように屈曲できる空間が確保される。この空間は、車両ボディ1の乗降口2付近の空間に相当するが、スライドドア5が全開状態にあるときには乗員の乗降車に利用されるものの、スライドドア5を全開状態または全閉状態に移動させるときには利用されない。このため、車両ボディ1の乗降口2付近の空間を、屈曲するコルゲートチューブ7がU字を描くための空間として有効に活用することができる。このため、コルゲートチューブ7がU字状に屈曲するための空間を、車両に新たに追加する必要が無い。さらに、このような空間を確保することにより、U字状に屈曲するコルゲートチューブ7の屈曲半径をより大きなものに設計することができる。このため、ワイヤハーネスの屈曲耐久性をより高めることができる。
また、上述のようにコルゲートチューブ7がU字状に屈曲するための空間を確保することにより、車両ボディ側の給電具4とスライドドア側の給電具6との間隔を従来よりも狭くすることができる。より詳細には、図2(b)に示すように、U字状に屈曲したコルゲートチューブ7における、スライドドア5と車両ボディ1とが向き合う方向に沿う2点間のうちの最も離間したものの距離D1を、車両ボディ側の給電具4とスライドドア側の給電具6との間隔D2よりも大きくなるように設計することができる。これにより、スライドドア5と車両ボディ1との間隔を小さくしつつも、屈曲するコルゲートチューブ7がU字を描くための空間を確保することができる。
また、第2実施形態の構成は、車両ボディ側の給電具4に付勢手段を設けたものであり、スライドドア側の給電具6には付勢手段を設ける必要は必ずしもない。スライドドア側の給電具6に付勢手段が設けられていない場合、スライドドア側の給電具6は、コルゲートチューブ7を水平方向に回動自在に軸支する機構さえ備えればよい。このため、車両ボディ側の給電具4に付勢手段が設けられていれば、スライドドア側の給電具6の小型化を実現することができる。
また、第2実施形態の構成により、スライドドア5が全閉状態の位置にあるとき、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ7は、車両ボディ1に対するスライドドア5の閉じ方向に沿って延びる直線形状となる。これにより、スライドドア5にトリムを設けるなどしてワイヤハーネスの上方を覆うことにより、そのトリムがワイヤハーネスに向かう視線を遮ることができる。このようにワイヤハーネスが視認され難くするための構造を容易に実現することができる。
なお、上記各実施形態においては、ワイヤハーネスの外装部材としてコルゲートチューブ7を用いた例で説明したが、コルゲートチューブ7に代えて既存のキャタピラ状の外装部材(図示せず)を用いることも可能である。キャタピラ状の外装部材は、例えば複数(多数)の略矩形筒状の中空の駒部材を軸部と孔部で相互に屈曲自在に連結して構成され、各駒部材は先端側に上下の軸部を有し、基端側に上下の孔部を有する。各駒部材の内側空間に複数本の電線を挿通してワイヤハーネスが構成される。キャタピラ状の外装部材の一端の駒部材の上下の軸部が、車両ボディ側又はスライドドア側の給電具4、6、55のインナ部材9、14の水平な筒状壁(ハーネス導出部)の内面の上下の穴部に係合し、キャタピラ状の外装部材の他端の駒部材の上下の孔部が、スライドドア側又は車両ボディ側の給電具4、6、55のインナ部材9、14の水平な筒状壁(ハーネス導出部)の内面の上下の軸部に係合して、キャタピラ状の外装部材の各端部が各給電具4、6、55に連結される。
なお、上記各実施形態においては、第1実施形態がスライドドア側の給電具6に付勢手段が設けられた構成を、第2実施形態が車両ボディ側の給電具4及びスライドドア側の給電具6に付勢手段が設けられた構成を、それぞれ説明した。さらに別の実施形態として、車両ボディ側の給電具4に付勢手段が設けられた構成が考えられる。この別の実施形態であっても、第1実施形態及び第2実施形態の構成と同様の効果がある。
(第3実施形態)
図13(a)は本発明の第3実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全開時の状態を示す平面図、図13(b)は第3実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが半開時の状態を示す平面図、図13(c)は第3実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全閉時の状態を示す平面図である。
この第3実施形態のワイヤハーネス7Bは、第1実施形態のワイヤハーネスの一部を改良したものである。
改良した点は、以下の通りである。電線束を収容している外装部材であるコルゲートチューブ7の他端が、ステップ3の車両後部側に配設された車両ボディ側の給電具4Bに固定されている。給電具4Bは、第1実施形態の給電具4とは異なり、コルゲートチューブ7の端部を単純に固定支持している。即ち第3実施形態における給電具4Bは、第1実施形態の給電具4とは異なり、垂直方向を軸にしてコルゲートチューブ7の端部を水平方向に回動自在に支持する機構を備えておらず、コルゲートチューブ7の端部を、車体の幅方向(図13(a)では、矢印X1方向)に向けて固定支持している。
この第3実施形態のワイヤハーネス7Bは、以上に示した改良点以外は、第1実施形態と共通である。即ち、第3実施形態のワイヤハーネス7Bの一端側は、第1実施形態に示したスライドドア5側の給電具6によって、垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に支持され、更に、給電具6に組み込まれているばね部材15(図7(a)参照)によって図13(a)における矢印A方向に回動するように付勢されている。なお、第3実施形態のワイヤハーネス7Bにおいて、第1実施形態と共通の構成については、第1実施形態と共通の番号を付して、説明を省略または簡略化する。
以上に説明した第3実施形態のワイヤハーネス7Bは、スライドドア5の全開時には図13(a)に示すように、スライドドア5上の給電具6から車体前方に向かって略真直に延出したコルゲートチューブ7の他端側が、ステップ3上の給電具4Bに接近した位置では、略4分の一円弧状の湾曲R1で、給電具4Bに繋がる形態となる。略4分の一円弧状の湾曲R1は、例えばコルゲートチューブ7をU字状に約180度屈曲させる場合よりも小さな角度範囲での曲げであるため、U字状に屈曲させる場合よりも大きな曲率の曲げとなって、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができ、また、車体幅方向におけるステップ3とスライドドア5との間隔が小さい場合でも、容易にワイヤハーネス7Bを湾曲させることができる。そのため、コルゲートチューブ7が屈曲するために車両側に確保すべき空間を最低限に抑えることができる。
そして、以上に説明した第3実施形態のワイヤハーネス7Bは、スライドドア5の半開時には図13(b)に示すように、コルゲートチューブ7の一端側は、給電具6に装備されているばね部材15によって、スライドドア5の内側面に沿った状態に維持され、コルゲートチューブ7の中間部が略U字状の湾曲R2で屈曲した状態になる。この略U字状の湾曲R2は、例えば従来のS字状に屈曲させる場合よりも大きな曲率の曲げとなって、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができ、また、車体幅方向におけるステップ3とスライドドア5との間隔が小さい場合でも、容易にワイヤハーネス7Bを湾曲させることができる。そのため、コルゲートチューブ7が屈曲するために車両側に確保すべき空間を最低限に抑えることができる。
そして、以上に説明した第3実施形態のワイヤハーネス7Bは、スライドドア5の全閉時には図13(c)に示すように、水平方向に回動自在にコルゲートチューブ7の一端側を軸支する給電具6内の機構のために、コルゲートチューブ7の一端側が、車体後方側を向いた状態に旋回する。そのため、給電具4Bに固定されたコルゲートチューブ7の他端部付近にのみ、略4分の一円弧状の湾曲R3が形成されるが、この湾曲R3も片側への単純な曲げであるため、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができる。
以上に説明した第3実施形態のワイヤハーネス7Bは、換言すると、一端がスライド構造体であるスライドドア5に組み付けられ、他端が固定構造体である車両ボディ1のステップ3に組み付けられたコルゲートチューブ7を備えるワイヤハーネスである。そして、コルゲートチューブ7の一端は、コルゲートチューブ7の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、更に、前記垂直方向の軸を周回する方向のうちの、前記スライドドア5をステップ3に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に付勢されることによって、コルゲートチューブ7がU字状に屈曲可能になっている。
また、コルゲートチューブ7は、他端が、水平方向に回動しないように固定されている。
そのため、スライド構造体であるスライドドア5の半開時には、コルゲートチューブ7の中間部が略U字状の湾曲R2で屈曲した状態になる。この略U字状の湾曲R2は、例えば従来のS字状に屈曲させる場合よりも大きな曲率の曲げとなって、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができ、また、車体幅方向におけるステップ3とスライドドア5との間隔が小さい場合でも、容易にワイヤハーネス7Bを湾曲させることができる。そのため、コルゲートチューブ7が屈曲するために車両側に確保すべき空間を最低限に抑えることができる。
また、以上に説明した第3実施形態のワイヤハーネス7Bの場合、 コルゲートチューブ7の他端が接続される車両ボディ1側の給電具4Bは、コルゲートチューブ7の他端を固定する構造で、コルゲートチューブ7の他端を水平方向に回動自在に支持する場合と比較して、給電具4Bの構成を単純にして、小型化や低コスト化を図ることができる。
更に、コルゲートチューブ7の一端をスライドドア(スライド構造体)5に結合する給電具6には、コルゲートチューブ7を付勢するばね部材15を備えている。そのため、全開時や全閉時は、ばね部材15によってコルゲートチューブ7に張力が作用し、コルゲートチューブ7が緊張した状態に維持される。そのため、車両に伝達される振動等でコルゲートチューブ7が振動したり、振動によって周囲に当たって異音が発生することを防止することができる。
また、給電具6に組み込まれたばね部材15や、コルゲートチューブ7を水平方向に回動可能にする機構が、コルゲートチューブ7の緩みを除去するため、寸法誤差や加工後差によってコルゲートチューブ7の余長が増大しても、余長を吸収して、コルゲートチューブ7に弛みが生じることを防止することができる。
(第4実施形態)
図14(a)は本発明の第4実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全開時の状態を示す平面図、図14(b)は第4実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが半開時の状態を示す平面図、図14(c)は第4実施形態のワイヤハーネスのスライドドアが全閉時の状態を示す平面図である。
この第4実施形態のワイヤハーネス7Cは、電線束を収容した外装部材であるコルゲートチューブ7の一端が給電具6Cを介してスライド構造体であるスライドドア5に組み付けられ、且つ、コルゲートチューブ7の他端が給電具55Cを介して固定構造体であるステップ3に組み付けられている。
給電具6Cは、コルゲートチューブ7の一端部を、当該コルゲートチューブ7が車体幅方向に突出する向きで、スライドドア5に固定されている。即ち、第4実施形態における給電具6Cは、垂直方向を軸にしてコルゲートチューブ7の一端を水平方向に回動自在に支持する機構を備えておらず、また、コルゲートチューブ7をスライドドア5の閉じ方向の前方側に付勢する手段も有していない。
コルゲートチューブ7の他端を支持する給電具55Cは、第2実施形態の給電具55と同様な構成のもので、図14(a)に示すようにコルゲートチューブ7の他端を、該コルゲートチューブ7の他端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支するアウタ部材58と、コルゲートチューブ7の他端側を図14(a)に示した矢印B方向に回転するように付勢する付勢手段(第2実施形態では、捩りコイルばね56)とを有している。
給電具55Cにおける付勢手段は、コルゲートチューブ7の他端を通過する垂直方向の軸を周回する方向のうちの、前記スライドドア5を固定構造体である車両ボディ1に対して閉じ方向に移動する場合の閉じ方向の前方に付勢する付勢手段である。
この第4実施形態のワイヤハーネス7Cは、簡単に説明すれば、コルゲートチューブ7の一端をスライドドア5に固定し、更に、コルゲートチューブ7の他端を固定構造体である車両ボディ1のステップ3に水平方向に回動自在に結合し、且つ、コルゲートチューブ7の他端側は、スライドドア5の閉じ方向の前方側に付勢したものである。
以上に説明した第4実施形態のワイヤハーネス7Cは、スライドドア5の全開時には図14(a)に示すように、コルゲートチューブ7の両端に、略4分の一円弧状の湾曲R11,R12が形成されるが、それぞれの湾曲R11,R12が、U字状に屈曲させる場合と比較して曲げ角度が小さい略4分の一円弧状のため、U字状に屈曲させる場合よりも大きな曲率の曲げとすることができる。従って、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができ、また、車体幅方向におけるステップ3とスライドドア5との間隔が小さい場合でも、容易にワイヤハーネス7Bを湾曲させることができる。そのため、コルゲートチューブ7が屈曲するために車両側に確保すべき空間を最低限に抑えることができる。
そして、以上に説明した第4実施形態のワイヤハーネス7Cは、スライドドア5の半開時には図14(b)に示すように、コルゲートチューブ7の一端側には略4分の一円弧状の湾曲R11に形成され、更に、コルゲートチューブ7の中間部に略U字状の湾曲R13が形成された状態になる。
コルゲートチューブ7の中間部の略U字状の湾曲R13は、例えば従来のS字状に屈曲させる場合よりも大きな曲率の曲げとなって、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができる。
従って、車体幅方向におけるステップ3とスライドドア5との間隔が小さい場合でも、容易にワイヤハーネス7Cを湾曲させることができる。そのため、コルゲートチューブ7が屈曲するために車両側に確保すべき空間を最低限に抑えることができる。
そして、以上に説明した第4実施形態のワイヤハーネス7Bは、スライドドア5の全閉時には図14(c)に示すように、水平方向に回動自在にコルゲートチューブ7の他端側を軸支する給電具55C内の機構のために、コルゲートチューブ7の他端側が、車体前方側を向いた状態に旋回する。そのため、給電具6Cに固定されたコルゲートチューブ7の一端部付近にのみ、湾曲R14が形成されるが、この湾曲R14も片側(車体後方側)への単純な略4分の一円弧状の曲げであるため、曲げのためにワイヤハーネス7Bに作用する負荷を小さく抑えることができる。
以上に説明した第4実施形態のワイヤハーネス7Cの場合も、第3実施形態のワイヤハーネス7Bと同様の作用効果を得ることができる。
従って、本発明に係るワイヤハーネスでは、第3実施形態と第4実施の形態との比較で明らかなように、ワイヤハーネスの両端部の内の何れか一方の端部を、水平方向に回動自在に、且つ、スライドドア5の閉じ方向の前方に向かって付勢された構造とすれば、当該ワイヤハーネスの他端側は、対応する構造体に固定した支持構造とすることができる。
(第5実施形態)
図15は本発明の第5実施形態のワイヤハーネスの、スライドドアが全開時の状態と、半開時の状態と、全閉時の状態を示す平面図である。
この第5実施形態のワイヤハーネス7Dは、電線束を収容した外装部材であるコルゲートチューブ7の一端が給電具6Dを介してスライド構造体であるスライドドア5に組み付けられ、且つ、コルゲートチューブ7の他端が給電具4Dを介して固定構造体であるステップ3に組み付けられている。
図15に示す3つの位置P1,P2,P3の内、位置P1はスライドドア5が全開時の時の給電具6Dの中心の位置を示し、位置P2はスライドドア5が半開時の時の給電具6Dの中心の位置を示し、位置P3はスライドドア5が全閉時の時の給電具6Dの中心の位置を示している。そして、図15における符号H1は、位置P1と位置P2との間を移動する時の給電具6Dの移動方向を示し、符号H2は位置P2と位置P3との間を移動する時の給電具6Dの移動方向を示している。
給電具6Dは、給電具6Dの中心の位置から車体の前後方向に沿って車体前方に延出する基準線から角度αの位置から角度θだけ回動自在に、コルゲートチューブ7の一端を支持(軸支)している。また、給電具6Dは、位置P3の給電具6Dにおいて矢印Cで示したように、コルゲートチューブ7を車体後方に向けて回動させるように付勢する付勢手段(不図示)を内蔵している。
給電具6Dにおいて、角度αは、例えば、0〜15度以下の適宜値に設定される。また、角度θは、α+θ≦180度となる適宜値に設定される。
また、コルゲートチューブ7の他端を支持する給電具4Dは、図15に示すように、コルゲートチューブ7の他端を角度δの範囲で、コルゲートチューブ7を回動自在に軸支している。
この給電具4Dは、給電具6Dがスライドドア5の全閉時の位置P3に移動したときには、コルゲートチューブ7の他端が車体前方から角度α1だけ車体前方側に傾倒した角度位置にコルゲートチューブ7の他端を支持していて、スライドドア5の開く動作に応じてコルゲートチューブ7の他端が車体後方側に回動して、給電具6Dがスライドドア5の全開時の位置P1に移動したときには、スライドドア5の全閉時の状態から角度δだけ回動するように、コルゲートチューブ7の他端を軸支している。
給電具4Dにおけるコルゲートチューブ7の他端の回動角度δは、0度<δ<90度の範囲である。
なお、給電具4Dは、図15において、コルゲートチューブ7の他端を矢印F1方向に付勢する付勢手段を装備しても良いが、付勢手段を装備せずに角度δの範囲で回動自在に軸支するだけの構成としても良い。
第5実施形態のワイヤハーネス7Dの場合、コルゲートチューブ7の両端を給電具6Dと給電具4Dとで支持することで、スライドドア5が半開時の状態では、コルゲートチューブ7の中間部が後方に凸の略U字状の湾曲R17で屈曲した状態になる。また、スライドドア5が半開時の状態では、給電具4D側に略4分の1円弧状の湾曲R18が形成される。図15に示した湾曲R17や湾曲R18は、例えば従来のS字状に屈曲させる場合よりも大きな曲率の曲げとなって、曲げのためにワイヤハーネス7Dに作用する負荷を小さく抑えることができる。
従って、車体幅方向におけるステップ3とスライドドア5との間隔が小さい場合でも、容易にワイヤハーネス7Dを湾曲させることができる。そのため、コルゲートチューブ7が屈曲するために車両側に確保すべき空間を最低限に抑えることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(8)に簡潔に纏めて列記する。
(1)一端がスライド構造体(スライドドア5)に組み付けられ、他端が固定構造体(車両ボディ1)に組み付けられた外装部材(コルゲートチューブ7)を備えるワイヤハーネスであって、
前記外装部材は、少なくとも一端が、該外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、且つ、前記垂直方向の軸を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方又は後方に付勢されることによって、前記外装部材がU字状に屈曲可能である、
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(2) 前記外装部材は、両端が、それぞれの端部を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支されている、
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
(3) 前記外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支するスライド構造体側の給電具(スライドドア側の給電具6)をさらに備え、
前記スライド構造体側の給電具は、前記外装部材の一端側を、該外装部材の一端を通過する垂直方向を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に付勢する、
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載のワイヤハーネス。
(4) 前記外装部材の他端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支する固定構造体側の給電具(車両ボディ側の給電具4)をさらに備え、
U字状に屈曲した前記外装部材における、前記スライド構造体と前記固定構造体とが向き合う方向に沿う2点間のうちの最も離間したものの距離(D1)は、前記スライド構造体側の給電具と前記固定構造体側の給電具との間隔(D2)よりも大きい、
ことを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネス。
(5)前記外装部材(コルゲートチューブ7)は、一端が該一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、且つ、他端が水平方向に回動しないように固定されていること、
を特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
(6) 一端がスライド構造体(スライドドア5)に組み付けられ、他端が固定構造体(車両ボディ1)に組み付けられた外装部材(コルゲートチューブ7)を備えるワイヤハーネスであって、
前記外装部材は、該外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、該外装部材の他端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、
前記外装部材の他端側は、該外装部材の他端を通過する垂直方向を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に付勢されることによって、前記外装部材がU字状に屈曲可能である、
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(7) 前記外装部材の他端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支する固定構造体側の給電具(車両ボディ側の給電具4)をさらに備え、
前記固定構造体側の給電具は、前記外装部材の他端側を、該外装部材の他端を通過する垂直方向を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に付勢する、
ことを特徴とする(6)に記載のワイヤハーネス。
(8) 前記外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支するスライド構造体側の給電具(スライドドア側の給電具6)をさらに備え、
U字状に屈曲した前記外装部材における、前記スライド構造体と前記固定構造体とが向き合う方向に沿う2点間のうちの最も離間したものの距離(D1)は、前記スライド構造体側の給電具と前記固定構造体側の給電具との間隔(D2)よりも大きい、
ことを特徴とする(7)に記載のワイヤハーネス。
1 車両ボディ(固定構造体)
3 ステップ(固定構造体)
4、55 車両ボディ(固定構造体)側の給電具
4B 給電具
4D 給電具
5 スライドドア(スライド構造体)
6 スライドドア(スライド構造体)側の給電具
6C 給電具
6D 給電具
7 コルゲートチューブ(外装部材)
7B,7C ワイヤハーネス
7D ワイヤハーネス
8、58 アウタ部材
9 インナ部材
13 アウタ部材
14 インナ部材
15 ばね部材
21 スライド構造体への給電用装置
47 ストッパ突部
55C 給電具
56 ばね部材

Claims (5)

  1. 一端がスライド構造体に組み付けられ、他端が固定構造体に組み付けられた外装部材を備えるワイヤハーネスであって、
    前記外装部材は、前記スライド構造体に組み付けられる一端が、該外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に支持部材によって軸支され、且つ、前記スライド構造体と前記固定構造体との相対位置にかかわらず、前記支持部材が前記外装部材の一端を、前記垂直方向の軸を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に常時付勢することによって、前記外装部材がU字状に屈曲可能である、
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記外装部材は、両端が、それぞれの端部を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支するスライド構造体側の前記支持部材としての給電具をえ、
    前記スライド構造体側の給電具は、前記外装部材の一端側を、該外装部材の一端を通過する垂直方向を周回する方向のうちの、前記スライド構造体を前記固定構造体に対して閉じ方向に移動する場合の前記閉じ方向の前方に付勢する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記外装部材の他端を通過する垂直方向を軸にして該外装部材を水平方向に回動自在に軸支する固定構造体側の給電具をさらに備え、
    U字状に屈曲した前記外装部材における、前記スライド構造体と前記固定構造体とが向き合う方向に沿う2点間のうちの最も離間したものの距離は、前記スライド構造体側の給電具と前記固定構造体側の給電具との間隔よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記外装部材は、一端が前記外装部材の一端を通過する垂直方向を軸にして水平方向に回動自在に軸支され、且つ、他端が水平方向に回動しないように固定されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
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