JP7181121B2 - スライドドア構造、及びワイヤハーネス - Google Patents

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本発明は、車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、を備えたスライドドア構造、及びワイヤハーネスに関する。
従来から、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスとして、柔軟性を有するコルゲートチューブ等の屈曲可能な外装部材によって外周を保護したワイヤハーネスが知られている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
特開2010-017025号公報 特開2013-162716号公報
ところで、スライドドアが車体への出入口を閉じる閉位置にあるとき、ワイヤハーネスの配索経路によっては、ワイヤハーネスを覆うコルゲートチューブが車体内側に露出する場合がある。この場合、車両の乗員からワイヤハーネスが視認されることでスライドドアの美観が損なわれる可能性がある。また、乗員や積載物などがワイヤハーネスを覆うコルゲートチューブに接触することにより、ワイヤハーネス自体の機能に影響は無くとも、コルゲートチューブが傷付く可能性がある。しかし、ワイヤハーネスの露出を防ぐべくワイヤハーネスをスライドドアの内装板(いわゆるトリム)の車体外側に配索すると、スライドドアの移動に伴うワイヤハーネスの変形が制限され、スライドドア及びワイヤハーネスの本来の機能が損なわれる可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなくワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能なスライドドア構造、及びワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るスライドドア構造は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、前記車体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、を備えたスライドドア構造であって、
前記ワイヤハーネスは、
前記車体に一端が支持されるとともに前記スライドドアに他端が支持され、前記スライドドアの移動に伴って変形可能であり、
前記スライドドア及び/又は前記ワイヤハーネスには、
前記スライドドアが前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体内側を覆うように前記ワイヤハーネスに沿って配置され、前記スライドドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネスの変形に追従して前記ワイヤハーネスに沿う状態を維持するように変形可能に構成されたカバーが取り付けられている、
スライドドア構造であること。
[2]
上記[1]に記載のスライドドア構造において、
前記カバーは、
前記スライドドアが前記閉位置にあるときに前記カバーの他端側の部分が前記ワイヤハーネスの前記他端の車体内側を覆うように、前記カバーの前記他端が前記スライドドアに取り付けられている、
スライドドア構造であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のスライドドア構造において、
前記カバーは、
前記スライドドアが前記開位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体外側を覆うように前記ワイヤハーネスに沿って配置される、
スライドドア構造であること。
[4]
上記[1]乃至上記[3]の何れか1つに記載のスライドドア構造において、
前記カバーは、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿う前記カバーの延在方向において伸縮可能に構成された、
スライドドア構造であること。
上記[1]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが閉位置にあるとき、カバーによってワイヤハーネスの車室内側が覆われる。よって、ワイヤハーネスの露出が防がれる。一方、スライドドアが閉位置と開位置との間を移動するとき、ワイヤハーネスの変形に追従してワイヤハーネスに沿う状態を維持するようにカバーが変形する。よって、ワイヤハーネスの変形の自由度が損なわれることがない。したがって、本構成のスライドドア構造によれば、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能である。
上記[2]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが閉位置にあるとき、カバーの他端側の部分がワイヤハーネスの他端の車体内側を覆うので、ワイヤハーネスの他端側全域の車体内側をカバーで覆うことができる。この結果、ワイヤハーネスの他端の車体内側がカバーで覆われずにワイヤハーネスの他端が車体内側から視認できる場合と比べて、車体内側からのスライドドアの美感が向上する。
上記[3]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが開位置にあるとき、カバーがワイヤハーネスの車体外側を覆うので、車体外側からのスライドドアの美感が向上する。
上記[4]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが閉位置と開位置との間を移動するときにワイヤハーネスの変形に追従してカバーが自身の延在方向に伸縮し得る。この結果、カバーが自身の延在方向に伸縮不能な場合と比べて、ワイヤハーネスの変形に追従してカバーがワイヤハーネスに沿う状態を維持するように変形し易くなる。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記[5]を特徴としている。
[5]
車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、前記車体との間に配索されるワイヤハーネスであって、
前記車体に一端が支持されるとともに前記スライドドアに他端が支持され、前記スライドドアの移動に伴って変形可能であり、
前記スライドドアが前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体内側を覆うように前記ワイヤハーネスに沿って配置され、前記スライドドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネスの変形に追従して前記ワイヤハーネスに沿う状態を維持するように変形可能に構成されたカバーが取り付けられている、
ワイヤハーネスであること。
上記[5]の構成のワイヤハーネスによれば、スライドドアが閉位置にあるとき、カバーによってワイヤハーネスの車室内側が覆われる。よって、ワイヤハーネスの露出が防がれる。一方、スライドドアが閉位置と開位置との間を移動するとき、ワイヤハーネスの変形に追従してワイヤハーネスに沿う状態を維持するようにカバーが変形する。よって、ワイヤハーネスの変形の自由度が損なわれることがない。したがって、本構成のスライドドア構造によれば、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能である。
本発明によれば、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能なスライドドア構造、及びワイヤハーネスを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るスライドドア構造を示す図であって、図1(a)はスライドドアが閉位置にあるときの概略平面図、図1(b)はスライドドアが半開状態のときの概略平面図、図1(c)はスライドドアが開位置にあるときの概略平面図である。 図2は、ワイヤハーネスの保護チューブの車体側の端部が接続された車体側給電具の水平方向の断面図である。 図3は、ワイヤハーネスの保護チューブのスライドドア側の端部が接続されたドア側給電具の水平方向の断面図である。 図4は、図1(a)のA-A断面の概略図である。 図5は、図1(b)のB-B断面の概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るスライドドア構造について説明する。
<全体構成>
図1(a)~図1(c)に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネスを含む本実施形態に係るスライドドア構造は、自動車等の車両の車体1に対して閉位置と開位置との間でスライド可能なスライドドア2と、車体1とスライドドア2との間に配索されるワイヤハーネス11と、を備える。スライドドア2は、車体1に対してスライドされることで、車体1に設けられた昇降口3を開閉する。昇降口3は、車内の前後に配置された座席4の間における車体1の側部に設けられている。
図1(a)に示すように、スライドドア2が閉位置に配置されて昇降口3が閉じられた閉状態からスライドドア2が開方向(即ち、図1(a)中の矢印X方向)へスライドされると、図1(b)に示すように、昇降口3が開く。その後、図1(c)に示すように、スライドドア2が開位置に配置されて昇降口3が開かれた開状態とされると、昇降口3の全体が開放される。即ち、図1(b)は、スライドドア2が閉位置と開位置との間の中間位置にある状態(即ち、半開状態)における、スライドドア2及びワイヤハーネス11等の位置関係を表している。逆に、図1(c)に示すように、スライドドア2が開位置から閉方向B(図1(c)中の矢印Y方向)へスライドされると、図1(b)に示すように、昇降口3が閉じる。その後、図1(a)に示すように、スライドドア2が閉位置に達すると、昇降口3が閉鎖される。
このように、スライドドア2は、開位置と閉位置との間を往復するように移動可能に構成されている。スライドドア2には、カバー31が設けられている。カバー31は、スライドドア2が閉位置にあるときにワイヤハーネス11の車体内側を覆うようにワイヤハーネス11に沿って配置され、スライドドア2が開位置と閉位置との間を移動する際にワイヤハーネス11の変形に追従してワイヤハーネス11に沿う状態を維持しながら変形するようになっている。カバー31の構成及び動作については、より詳細に後述する。
車体1の昇降口3には、スカッフプレート5が設けられている。スカッフプレート5は本例では、車体1の昇降口3に形成された窪み3aに設けられている。ワイヤハーネス11は、本例では、スカッフプレート5の上側に配置されている。但し、ワイヤハーネス11の配索経路は車体1の形状などに応じて適宜設計されればよく、例えば、ワイヤハーネス11がスカッフプレート5から車体外側に離れた位置に配置されてもよい。
図4及び図5に示すように、スライドドア2のドアインナパネル8の車体内側に、スライドドア2の内装板6(いわゆるトリム)が設けられている。内装板6の下端縁近傍には、車体外側に窪み且つ車体前後方向に延びるように設けられた凹部7が設けられている。スライドドア2が閉位置にあるとき、この凹部7内に、ワイヤハーネス11の大部分が位置するようになっている。
ワイヤハーネス11は、スライドドア2に設けられた種々の電装品および補機などへの電力供給や、車体1とスライドドア2との間での各種信号の送受信のために設けられる。ワイヤハーネス11は、複数本の電線束(図示略)を有している。電線束は、保護チューブ(外装部材)12に挿通されている。保護チューブ12としては、例えば、コルゲートチューブやケーブルベア(登録商標)が使用され得る。
車体1には車体側給電具14が設けられ、スライドドア2にはドア側給電具16が設けられている。ワイヤハーネス11の保護チューブ12は、その一端が車体側給電具14に接続され、その他端がドア側給電具16に接続されている。
図2は、ワイヤハーネス11の保護チューブ12の車体側の端部が接続された車体側給電具14の水平方向の断面図である。図3は、ワイヤハーネス11の保護チューブ12のスライドドア側の端部が接続されたドア側給電具16の水平方向の断面図である。
図2に示すように、車体側給電具14は、車体1に固定されたアウタ部材21と、アウタ部材21に水平方向に回動自在(首振り可能)に支持され且つワイヤハーネス11の保護チューブ12の端部を支持したインナ部材22と、を含んでいる。アウタ部材21及びインナ部材22により、車体側給電具14は、インナ部材22の軸22aを中心に保護チューブ12を水平方向に回動自在(首振り可能)に支持するようになっている。アウタ部材21は、回動規制壁21a,21bを有している。インナ部材22は、回動規制壁21a,21bに当接することにより、回動範囲が規制される。
図3に示すように、ドア側給電具16は、スライドドア2のインナパネルに固定されたアウタ部材25と、アウタ部材25に水平方向に回動自在(首振り可能)に支持され且つワイヤハーネス11の保護チューブ12の端部を支持したインナ部材26と、を含む。アウタ部材25とインナ部材26により、ドア側給電具16は、インナ部材26の軸26aを中心に保護チューブ12を水平方向に回動自在(首振り可能)に支持するようになっている。アウタ部材25は、回動規制壁25aを有している。インナ部材26は、回動規制壁25aに当接することにより、回動範囲が規制される。更に、本例では、ドア側給電具16は、インナ部材26をスライドドア2の開方向(即ち、図1(a)中の矢印X方向)且つドア側に向けて付勢するばね部材27を備えている。
スライドドア2が開閉されると、ワイヤハーネス11の保護チューブ12の動きに合わせ、保護チューブ12の端部が接続されているインナ部材22,26が回動する。これにより、スライドドア2の開閉時におけるワイヤハーネス11の端部での過剰な屈曲が抑えられる。
具体的には、スライドドア2が閉位置にあるとき、図1(a)及び図4に示すように、ワイヤハーネス11は、他端(ドア側給電具16)が一端(車体側給電具14)より車体前側に位置した状態で、一端の近傍部分を除いた大部分が車体前後方向に直線状に延びる。このワイヤハーネス11の大部分は、図4に示すように、スライドドア2の内装板6の凹部7の内部に位置している。
この状態から、スライドドア2が開位置に向けて移動すると、ワイヤハーネス11の他端が一端に対して相対的に車体後側に移動していく。これに伴い、スライドドア2の半開状態の段階では、図1(b)及び図5に示すように、ワイヤハーネス11は、変形して車体前側に突出するU字状に屈曲した状態となる。
そして、スライドドア2が開位置に到達すると、図1(c)に示すように、ワイヤハーネス11は、他端(ドア側給電具16)が一端(車体側給電具14)より車体後側に位置した状態で、一端の近傍部分を除いた大部分が車体前後方向に略直線状に延びる。このように、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するときに、ワイヤハーネス11が変形する。
<カバーの構成及び動作>
次いで、図1、図4及び図5を参照しながら、スライドドア2に設けられたカバー31の構成及び動作について説明する。
カバー31は、長手方向に延びる細長の板状部材であり、厚さ方向に変形(屈曲)可能且つ長手方向に伸縮可能な材料で構成されている。カバー31の長手方向の一端は、車体側給電具14に固定部材32により固定され、カバー31の長手方向の他端は、ドア側給電具16より車体前側の位置にてスライドドア2の内装板6(凹部7)に固定部材32により固定されている。
図1(a)及び図4に示すように、カバー31は、スライドドア2が閉位置にあるとき、ワイヤハーネス11の車体内側を覆うようにワイヤハーネス11に沿って配置される。この状態では、カバー31における一端の近傍部分を除いた大部分が、図4に示すように、凹部7内に配置されて、内装板6の車体内側面よりも車体外側に位置している。この結果、カバー31自体が乗員から視認され難くなるとともに、積載物などがカバー31に接触し難くなる。
更に、この状態では、カバー31が、車体側給電具14の位置からドア側給電具16より車体前側の位置までに亘って車体前後方向に延びている。このため、カバー31は、ワイヤハーネス11の車体内側をワイヤハーネス11の延在方向全域に亘って覆うと共に、ドア側給電具16の車体内側をも覆っている。これにより、車室内側からのワイヤハーネス11及びドア側給電具16の露出が防がれる。
この状態から、スライドドア2が開位置に向けて移動すると、スライドドア2の半開状態の段階では、図1(b)及び図5に示すように、カバー31は、ワイヤハーネス11の変形に追従してワイヤハーネス11に沿う状態を維持するように変形(屈曲)する。このとき、ワイヤハーネス11の変形に追従してカバー31が自身の長手方向に伸縮し得る。
そして、スライドドア2が開位置に到達すると、図1(c)に示すように、カバー31は、ワイヤハーネス11の車体外側を覆うようにワイヤハーネス11に沿って配置されるようになる。これにより、車体外側からのワイヤハーネス11の露出が防がれる。
以上、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスを含む本実施形態に係るスライドドア構造によれば、スライドドア2が閉位置にあるとき、カバー31によってワイヤハーネス11の車室内側が覆われる。よって、ワイヤハーネス11の露出が防がれる。一方、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するとき、ワイヤハーネス11の変形に追従してワイヤハーネス11に沿う状態を維持するようにカバー31が変形する。よって、ワイヤハーネス11の変形の自由度が損なわれることがない。したがって、本構成のスライドドア構造によれば、スライドドア2及びワイヤハーネス11としての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネス11の車体内側への露出を防ぐことが可能である。
更に、スライドドア2が閉位置にあるとき、カバー31の他端側(車体前側)の部分がワイヤハーネス11の他端(車体前側端)の車体内側を覆うので、ワイヤハーネス11の他端側全域の車体内側をカバー31で覆うことができる。この結果、ワイヤハーネス11の他端(即ち、ドア側給電具16)の車体内側がカバー31で覆われずにワイヤハーネス11の他端が車体内側から視認できる場合と比べて、車体内側からのスライドドア2の美感が向上する。
更に、スライドドア2が開位置にあるとき、カバー31がワイヤハーネス11の車体外側を覆うので、車体外側からのスライドドア2の美感が向上する。
更に、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するときにワイヤハーネス11の変形に追従してカバー31が自身の延在方向に伸縮し得る。この結果、カバー31が自身の延在方向に伸縮不能な場合と比べて、ワイヤハーネス11の変形に追従してカバー31がワイヤハーネス11に沿う状態を維持するように変形し易くなる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、カバー31の長手方向の一端が、車体側給電具14に固定され、カバー31の長手方向の他端が、ドア側給電具16より車体前側の位置にてスライドドア2の内装板6(凹部7)に固定されている。このように、カバー31の他端がスライドドア2側に固定されていることに起因して、ワイヤハーネス11の両端に接続された車体側給電具14及びドア側給電具16を車体1及びスライドドア2に取り付けた後に、カバー31を取り付ける必要がある。
これに対し、カバー31の長手方向の他端が、ドア側給電具16に固定されていてもよい。この場合、ワイヤハーネス11(及び保護チューブ12)、車体側給電具14、ドア側給電具16、及び、カバー31からなるサブアッセンブリを構成することができる。即ち、ワイヤハーネス11の両端に接続された車体側給電具14及びドア側給電具16を車体1及びスライドドア2に取り付ける前に、カバー31の長手方向両端を車体側給電具14及びドア側給電具16に取り付けてサブアッセンブリを構成し、このサブアッセンブリを車体1及びスライドドア2に取り付けることができる。これにより、スライドドア構造の組み付けが容易となる。
また、カバー31の長手方向の一端が、車体側給電具14の近傍のワイヤハーネス11に固定され、カバー31の長手方向の他端が、ドア側給電具16の近傍のワイヤハーネス11に固定されてもよい。これによっても、上記のサブアッセンブリを構成することができるので、スライドドア構造の組み付けが容易となる。ただし、この場合、スライドドア2が閉位置にあるとき、カバー31が、ドア側給電具16の車体内側を覆わなくなるので、車室内側からドア側給電具16が露出することになる。このため、車体内側からのスライドドア2の美感が若干損なわれる。
また、上記実施形態では、カバー31を構成する材料自体としてカバー31の長手方向に伸縮可能な材料を使用することで、カバー31が長手方向において伸縮可能となっている。これに対し、カバー31を構成する材料自体としてカバー31の長手方向に伸縮不能能な弾性材料(典型的には、樹脂材料及び金属材料等)を使用し、且つ、カバー31が、厚さ方向に往復しながら長手方向に延びる蛇腹状の長板形状に構成されることで、カバー31が長手方向において伸縮可能とされてもよい。
ここで、上述した本発明に係るスライドドア構造、及びワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
車体(1)に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドア(2)と、前記車体(1)と前記スライドドア(2)との間に配索されるワイヤハーネス(11)と、を備えたスライドドア構造であって、
前記ワイヤハーネス(11)は、
前記車体(1)に一端が支持されるとともに前記スライドドア(2)に他端が支持され、前記スライドドア(2)の移動に伴って変形可能であり、
前記スライドドア(2)及び/又は前記ワイヤハーネス(11)には、
前記スライドドア(2)が前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネス(11)の車体内側を覆うように前記ワイヤハーネス(11)に沿って配置され、前記スライドドア(2)が前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネス(11)の変形に追従して前記ワイヤハーネス(11)に沿う状態を維持するように変形可能に構成されたカバー(31)が取り付けられている、
スライドドア構造。
[2]
上記[1]に記載のスライドドア構造において、
前記カバー(31)は、
前記スライドドア(2)が前記閉位置にあるときに前記カバー(31)の他端側の部分が前記ワイヤハーネス(11)の前記他端の車体内側を覆うように、前記カバー(31)の前記他端が前記スライドドア(2)に取り付けられている、
スライドドア構造。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のスライドドア構造において、
前記カバー(31)は、
前記スライドドア(2)が前記開位置にあるときに前記ワイヤハーネス(11)の車体外側を覆うように前記ワイヤハーネス(11)に沿って配置される、
スライドドア構造。
[4]
上記[1]乃至上記[3]の何れか1つに記載のスライドドア構造において、
前記カバー(31)は、前記ワイヤハーネス(11)の延在方向に沿う前記カバー(31)の延在方向において伸縮可能に構成された、
スライドドア構造。
[5]
車体(1)に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドア(2)と、前記車体(1)との間に配索されるワイヤハーネス(11)であって、
前記車体(1)に一端が支持されるとともに前記スライドドア(2)に他端が支持され、前記スライドドア(2)の移動に伴って変形可能であり、
前記スライドドア(2)が前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネス(11)の車体内側を覆うように前記ワイヤハーネス(11)に沿って配置され、前記スライドドア(2)が前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネス(11)の変形に追従して前記ワイヤハーネス(11)に沿う状態を維持するように変形可能に構成されたカバー(31)が取り付けられている、
ワイヤハーネス(11)。
1 車体
2 スライドドア
11 ワイヤハーネス
31 カバー

Claims (5)

  1. 車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、前記車体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、を備えたスライドドア構造であって、
    前記ワイヤハーネスは、
    前記車体に一端が支持されるとともに前記スライドドアに他端が支持され、前記スライドドアの移動に伴って変形可能であり、
    前記スライドドア及び/又は前記ワイヤハーネスには、
    前記スライドドアが前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体内側を覆うように前記ワイヤハーネスに沿って配置され、前記スライドドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネスの変形に追従して前記ワイヤハーネスに沿う状態を維持するように変形可能に構成されたカバーが取り付けられている、
    スライドドア構造。
  2. 請求項1に記載のスライドドア構造において、
    前記カバーは、
    前記スライドドアが前記閉位置にあるときに前記カバーの他端側の部分が前記ワイヤハーネスの前記他端の車体内側を覆うように、前記カバーの前記他端が前記スライドドアに取り付けられている、
    スライドドア構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスライドドア構造において、
    前記カバーは、
    前記スライドドアが前記開位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体外側を覆うように前記ワイヤハーネスに沿って配置される、
    スライドドア構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のスライドドア構造において、
    前記カバーは、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿う前記カバーの延在方向において伸縮可能に構成された、
    スライドドア構造。
  5. 車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、前記車体との間に配索されるワイヤハーネスであって、
    前記車体に一端が支持されるとともに前記スライドドアに他端が支持され、前記スライドドアの移動に伴って変形可能であり、
    前記スライドドアが前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体内側を覆うように前記ワイヤハーネスに沿って配置され、前記スライドドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネスの変形に追従して前記ワイヤハーネスに沿う状態を維持するように変形可能に構成されたカバーが取り付けられている、
    ワイヤハーネス。
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