JP6349226B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、車体とスライドドアとの間に配策されるワイヤハーネスに関する。
車体とスライドドアとの間に配策されるワイヤハーネスとして、互いに回動可能に連結させたキャタピラや柔軟性を有するコルゲートチューブなどの屈曲可能な外装部材によって外周を保護したものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2010−17025号公報 特開2013−162716号公報
ところで、スライドドアを開閉させる際に、ワイヤハーネスが屈曲されると、その屈曲部分が水平方向へ張り出し、スライドドアや車体などに接触することがある。すると、スライドドアの繰り返しの開閉により、外装部材が破損し、その内部の電線が保護されなくなるおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライドドアの開閉時におけるスライドドアや車体などへの接触を抑制することが可能なワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 車体と、該車体に対して閉位置と開位置との間でスライド可能に設けられて前記車体の昇降口を開閉するスライドドアとの間に配策されるワイヤハーネスであって、
前記車体に対して一端が支持され、前記スライドドアに対して他端が支持された全長にわたって屈曲可能な外装部材と、
前記外装部材の長手方向の一部に装着され、前記外装部材の外周の全周を前記長手方向の所定範囲に亘って覆う硬質のプロテクタと、
を有し、
前記外装部材は、前記プロテクタが装着された部分が非屈曲部とされ、
前記プロテクタは、底面側のケースと、前記ケースの上方開口を塞ぐカバーと、で構成され、
前記カバーは、上方に突出するように湾曲する上壁部と、前記上壁部における長手方向に直交する幅方向の両端部から鉛直下向きに直線状に垂下する一対の垂下部と、で構成されている、
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(2) 前記ケースは、平板状の底板部と、前記底板部における長手方向に直交する幅方向の両端部から鉛直上向きに直線状に立ち上がる一対の側壁部と、で構成されている、
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
(3) 前記カバーは、長手方向の全域に亘って、前記上壁部と、前記一対の垂下部とで構成され、
前記ケースは、長手方向に全域に亘って、前記底板部と、前記一対の側壁部とで構成されている、
ことを特徴とする(2)に記載のワイヤハーネス。
) 前記プロテクタは、前記外装部材における前記スライドドア側及び前記車体側の少なくとも一方に装着されている
ことを特徴とする(1)から()のいずれか一つに記載のワイヤハーネス。
) 前記プロテクタは、前記外装部材における中央部分に装着されている
ことを特徴とする(1)から()のいずれか一つに記載のワイヤハーネス。
) 前記プロテクタの前記ケースは、その底面が長手方向の全域に亘って平面とされ、前記車体の一部に載置されている
ことを特徴とする(1)から()のいずれか一つに記載のワイヤハーネス。
上記(1)から()の構成のワイヤハーネスでは、硬質のプロテクタを外装部材の一部に装着することによって外装部材の一部に非屈曲部が設けられる。これにより、スライドドアの開閉時における外装部材の屈曲範囲及び屈曲位置を制限し、外装部材の車体やスライドドアへの接触を防ぐことができる。
しかも、外装部材が硬質のプロテクタによって保護されているので、乗客によって踏まれたとしても、外装部材の損傷を防ぐことができる。
上記()の構成のワイヤハーネスでは、外装部材のスライドドア側にプロテクタを装着することで、外装部材のスライドドア側への張り出しを抑制することができる。また、外装部材の車体側にプロテクタを装着することで、外装部材の車体側への張り出しを抑制することができる。
上記()の構成のワイヤハーネスでは、外装部材における中央部分にプロテクタを装着することで、スライドドアの開閉時に外装部材における中央部分のプロテクタの車体側及びスライドドア側を屈曲させることができる。また、昇降口を乗り降りする乗客によって踏まれやすい外装部材の中央部分にプロテクタを装着したので、乗客に踏まれることによる外装部材の損傷を確実に防ぐことができる。
上記()の構成のワイヤハーネスでは、プロテクタの底面が平面とされているので、プロテクタが踏まれた際の荷重が車体の一部で分散されて受け止められる。これにより、プロテクタの一部への荷重の集中が回避され、耐荷重性を高めることができる。
本発明によれば、スライドドアの開閉時におけるスライドドアや車体などへの接触を抑制することが可能なワイヤハーネスを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネスを示す図であって、図1(a)はスライドドアが閉状態のときの概略平面図、図1(b)はスライドドアが半開状態のときの概略平面図、図1(c)はスライドドアが開状態のときの概略平面図である。 図2は、ワイヤハーネスのコルゲートチューブの車体側の端部が接続された車体側給電具の水平方向の断面図である。 図3は、ワイヤハーネスのコルゲートチューブのスライドドア側の端部が接続されたドア側給電具の水平方向の断面図である。 図4は、コルゲートチューブに装着されたプロテクタの斜視図である。 図5は、コルゲートチューブに装着されるプロテクタの分解斜視図である。 図6は、コルゲートチューブに装着されたプロテクタの一端側から視た概略正面図である。 図7は、比較例に係るワイヤハーネスを示す図であって、図7(a)はスライドドアが閉状態のときの概略平面図、図7(b)はスライドドアが半開状態のときの概略平面図である。 図8は、コルゲートチューブに装着するプロテクタの装着箇所の例を示すスライドドアが閉状態のときの概略平面図である。 図9は、コルゲートチューブに装着するプロテクタの装着箇所の例を示すスライドドアが閉状態のときの概略平面図である。 図10は、コルゲートチューブに装着するプロテクタの装着箇所の例を示すスライドドアが閉状態のときの概略平面図である。 図11は、コルゲートチューブに装着するプロテクタの装着箇所の例を示すスライドドアが閉状態のときの概略平面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネスを示す図であって、図1(a)はスライドドアが閉状態のときの概略平面図、図1(b)はスライドドアが半開状態のときの概略平面図、図1(c)はスライドドアが開状態のときの概略平面図である。
図1(a)から図1(c)に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネス11は、自動車等の車両の車体1と、車体1に対してスライド可能なスライドドア2との間に配策されている。スライドドア2は、車体1に対してスライドされることで、車体1に設けられた昇降口3を開閉する。昇降口3は、車内の前後に配置された座席4の間における車体1の側部に設けられている。
図1(a)に示すように、スライドドア2が閉位置に配置されて昇降口3が閉じられた閉状態からスライドドア2が開方向A(図1(a)中矢印A方向)へスライドされると、図1(b)に示すように、昇降口3が開かれていき、その後、図1(c)に示すように、スライドドア2が開位置に配置されて昇降口3が開かれた開状態とされることで、昇降口3の全体が開放される。これとは逆に、図1(c)に示すように、スライドドア2が開状態から閉方向B(図1(c)中矢印B方向)へスライドされると、図1(b)に示すように、昇降口3が閉ざされていき、その後、図1(a)に示すように、スライドドア2が閉状態とされることで、昇降口3が閉鎖される。
車体1の昇降口3には、キッキングプレート5が設けられている。キッキングプレート5は、車両の床面よりも低い位置に配置されている。キッキングプレート5は、車体1の一部であり、車体1の昇降口3に形成された窪み3aに設けられている。ワイヤハーネス11は、キッキングプレート5上に配置されている。
ワイヤハーネス11は、スライドドア2に設けられた種々の電装品や補機等への電力供給、あるいは車体1側とスライドドア2の電装品や補機等との間での信号の送受信を行うために設けられる。ワイヤハーネス11は、複数本の電線束(図示略)を有しており、電線束は、コルゲートチューブ(外装部材)12に通されて保護されている。コルゲートチューブ12は、軟質な合成樹脂からなる筒状体であり、外周が蛇腹状に形成されて全長にわたって容易に屈曲可能とされている。
このコルゲートチューブ12には、プロテクタ30が装着されている。プロテクタ30は、コルゲートチューブ12におけるスライドドア2側に装着されている。コルゲートチューブ12におけるプロテクタ30の装着箇所は、プロテクタ30によって外周が覆われている。
車体1には、車体側給電具14が設けられ、スライドドア2には、ドア側給電具16が設けられている。ワイヤハーネス11のコルゲートチューブ12は、一端が車体側給電具14に接続され、他端がドア側給電具16に接続されている。
図2は、ワイヤハーネスのコルゲートチューブの車体側の端部が接続された車体側給電具の水平方向の断面図である。図3は、ワイヤハーネスのコルゲートチューブのスライドドア側の端部が接続されたドア側給電具の水平方向の断面図である。
図2に示すように、車体側給電具14は、車体1に固定された合成樹脂製のアウタ部材21と、アウタ部材21に水平方向回動自在(首振り自在)に軸支され、ワイヤハーネス11のコルゲートチューブ12の端部を支持したインナ部材22とを含んで構成される。アウタ部材21及びインナ部材22により、車体側給電具14は、コルゲートチューブ12の端部を通過する垂直方向を軸にして、コルゲートチューブ12を水平方向に回動自在に軸支する。アウタ部材21は、回動規制壁21a,21bを有しており、インナ部材22は、回動規制壁21a,21bに当接することで回動範囲が規制される。
図3に示すように、ドア側給電具16は、スライドドア2のインナパネルに固定されたアウタ部材25と、アウタ部材25に水平方向回動自在(首振り自在)に軸支され、ワイヤハーネス11のコルゲートチューブ12の端部を支持したインナ部材26とで構成されている。アウタ部材25とインナ部材26により、ドア側給電具16は、コルゲートチューブ12の端部を通過する垂直方向を軸にして、コルゲートチューブ12を水平方向に回動自在に軸支する。アウタ部材25は、回動規制壁25aを有しており、インナ部材26は、回動規制壁25aに当接することで回動範囲が規制される。また、ドア側給電具16には、インナ部材26を車体1側に向けて付勢するばね部材27を備えている。
そして、車体側給電具14及びドア側給電具16では、スライドドア2が開閉されると、ワイヤハーネス11のコルゲートチューブ12の動きに合わせ、コルゲートチューブ12の端部が接続されているインナ部材22,26が垂直軸線を中心に回動する。これにより、スライドドア2の開閉時におけるワイヤハーネス11の端部での無理な屈曲が抑えられる。
図4は、コルゲートチューブに装着されたプロテクタの斜視図である。図5は、コルゲートチューブに装着されるプロテクタの分解斜視図である。図6は、コルゲートチューブに装着されたプロテクタの一端側から視た概略正面図である。
図4から図6に示すように、ワイヤハーネス11のコルゲートチューブ12に装着されたプロテクタ30は、ケース31と、カバー32とから構成されている。ケース31及びカバー32は、それぞれ硬質な合成樹脂から形成されており、ケース31に対して、コルゲートチューブ12を介して上方側からカバー32が組み付けられる。コルゲートチューブ12は、周方向にわたる複数の谷部12aと山部12bとが軸方向に交互に形成された蛇腹形状とされ、曲げ力が付与された際に容易に屈曲可能とされている。
ケース31は、底板部35と、この底板部35の両側部に立設された側壁部36とを有している。ケース31は、その底面31aが平面とされている。側壁部36には、その外面側に、長手方向へ間隔をあけて係止爪37が形成されている。ケース31には、長手方向に間隔をあけてチューブ係止リブ38が形成されている。これらのチューブ係止リブ38は、コルゲートチューブ12の蛇腹形状を形成する谷部12aの間隔と略同一間隔で配置されている。
カバー32は、断面視半円弧状に湾曲されており、その両側部は、平板状の係止壁部41とされている。係止壁部41には、長手方向へ間隔をあけて係止片43が形成されており、係止片43には、係止孔42が形成されている。カバー32には、長手方向に間隔をあけてチューブ係止リブ44が形成されている。これらのチューブ係止リブ44は、コルゲートチューブ12の蛇腹形状を形成する谷部12aの間隔と略同一間隔で配置されている。
プロテクタ30をコルゲートチューブ12に装着するには、まず、コルゲートチューブ12におけるプロテクタ30を装着する箇所を、ケース31上に載せる。そして、その上方からカバー32を被せ、カバー32の係止片43に形成された係止孔42にケース31の係止爪37を係止させる。このようにすると、カバー32がコルゲートチューブ12を介してケース31に組み付けられ、ケース31とカバー32とからなるプロテクタ30がコルゲートチューブ12の所定位置に装着される。このように、コルゲートチューブ12に装着されたプロテクタ30は、ケース31及びカバー32のそれぞれのチューブ係止リブ38,44がコルゲートチューブ12の蛇腹形状を形成する谷部12aに入り込む。これにより、プロテクタ30は、コルゲートチューブ12に対して、長手方向へ位置ずれすることなくコルゲートチューブ12の所定位置に装着された状態に維持される。
コルゲートチューブ12のプロテクタ30が装着された部分では、このプロテクタ30によって外周が覆われている。また、プロテクタ30が硬質であることから、コルゲートチューブ12におけるプロテクタ30の装着箇所では、コルゲートチューブ12の屈曲が規制される。つまり、コルゲートチューブ12は、プロテクタ30の装着部分が非屈曲部Nとされ、それ以外の部分が屈曲可能とされる。前述したように、プロテクタ30は、コルゲートチューブ12のスライドドア2側に装着されている。これにより、このコルゲートチューブ12は、スライドドア2側に非屈曲部Nが設けられ、それ以外の部分が屈曲可能とされている。
ここで、プロテクタ30を装着せず、非屈曲部Nを設けないコルゲートチューブ12の動きについて説明する。
図7は、比較例に係るワイヤハーネスを示す図であって、図7(a)はスライドドアが閉状態のときの概略平面図、図7(b)はスライドドアが半開状態のときの概略平面図である。
図7(a)に示すように、コルゲートチューブ12にプロテクタ30が装着されず、非屈曲部Nが設けられていなと、コルゲートチューブ12は、その全体が屈曲可能である。このため、スライドドア2が閉じられたときに、車体1側へ膨出するように屈曲したコルゲートチューブ12の一部が車体1に接触するおそれがある。また、図7(b)に示すように、閉状態のスライドドア2を開いていくと、コルゲートチューブ12は、スライドドア2のスライドに伴って全体が屈曲する。すると、このコルゲートチューブ12の屈曲部分が車両の外側へ張り出し、スライドドア2に接触するおそれがある。したがって、コルゲートチューブ12は、スライドドア2の開閉によって車体1及びスライドドア2に繰り返し接触し、損傷するおそれがある。また、スライドドア2が半開状態では、キッキングプレート5上に屈曲したコルゲートチューブ12が配置された状態(図7(b)の状態)となる。このため、この状態で乗客が車両に対して乗り降りすると、キッキングプレート5上のコルゲートチューブ12が乗客によって踏み付けられて損傷するおそれがある。
これに対して、本実施形態に係るワイヤハーネス11では、プロテクタ30を装着することでコルゲートチューブ12の一部に非屈曲部Nが設けられている。これにより、図1(a)に示すように、スライドドア2が閉じられたときに、コルゲートチューブ12の車体1側への膨出が抑えられる。したがって、コルゲートチューブ12の車体1への接触が防がれる。また、コルゲートチューブ12は、スライドドア2側にプロテクタ30が装着された非屈曲部Nが設けられているので、屈曲範囲が狭くされる。これにより、図1(b)に示すように、閉状態のスライドドア2を開いていくことで、スライドドア2のスライドに伴ってコルゲートチューブ12に曲げ力が作用しても、コルゲートチューブ12の車両の外側への張り出しが抑制され、スライドドア2への接触が防がれる。また、スライドドア2が半開状態(図1(b)の状態)では、キッキングプレート5上にコルゲートチューブ12のプロテクタ30で保護された部分が配置される。このため、この状態で乗客が車両に対して乗り降りすることで、キッキングプレート5上のプロテクタ30が乗客によって踏み付けられても、外力によってコルゲートチューブ12が損傷するようなこともない。
このように、本実施形態に係るワイヤハーネス11によれば、硬質のプロテクタ30をコルゲートチューブ12に装着することによってコルゲートチューブ12の一部に非屈曲部Nが設けられる。これにより、スライドドア2の開閉時におけるコルゲートチューブ12の屈曲範囲及び屈曲位置を制限し、コルゲートチューブ12の車体1やスライドドア2への接触を防ぐことができる。
しかも、本実施形態に係るワイヤハーネス11では、コルゲートチューブ12が硬質のプロテクタ30によって保護されているので、乗客によって踏まれたとしても、コルゲートチューブ12の損傷を防止することができる。
特に、コルゲートチューブ12のスライドドア2側にプロテクタ30を装着することで、コルゲートチューブ12のスライドドア2側への張り出しを抑制することができ、スライドドア2との接触を防ぐことができる。
また、プロテクタ30のケース31の底面31aが平面とされているので、プロテクタ30が踏まれた際の荷重が車体1の一部であるキッキングプレート5で分散されて受け止められる。これにより、プロテクタ30の一部への荷重の集中が回避され、耐荷重性を高めることができる。
また、プロテクタ30がコルゲートチューブ12に対して着脱可能であるので、コルゲートチューブ12に対してプロテクタ30を所定箇所に装着することができる。したがって、コルゲートチューブ12の所定箇所を容易に非屈曲部Nとすることができ、車両のレイアウト変更や異なる車種に対して容易に対応することができる。つまり、車両のレイアウト変更や異なる車種毎にコルゲートチューブ12を設計して製造する必要がなく、製造コストを削減できる。
なお、コルゲートチューブ12へのプロテクタ30の装着箇所は、コルゲートチューブ12のスライドドア2側に限らない。
図8から図11は、コルゲートチューブに装着するプロテクタの装着箇所の例を示すスライドドアが閉状態のときの概略平面図である。
図8に示すように、プロテクタ30は、コルゲートチューブ12における車体1側に装着しても良い。このように、プロテクタ30をコルゲートチューブ12の車体1側に装着すれば、コルゲートチューブ12の車体1側に非屈曲部Nが設けられる。すると、コルゲートチューブ12の車体1側への屈曲が抑えられ、スライドドア2が開閉される際の車体1との接触をより効果的に防止できる。図9に示すように、プロテクタ30をコルゲートチューブ12におけるスライドドア2側及び車体1側の両方に設け、スライドドア2の開閉時におけるコルゲートチューブ12のスライドドア2及び車体1との接触をより効果的に防ぐようにしても良い。
また、図10に示すように、プロテクタ30は、コルゲートチューブ12の長さ方向の中央部分に装着しても良い。このように、プロテクタ30をコルゲートチューブ12の長さ方向の中央部分に装着すれば、コルゲートチューブ12の長さ方向の中央部分に非屈曲部Nが設けられ、車体1側及びスライドドア2側が屈曲可能とされる。これにより、例えば、スライドドア2の開閉時に、コルゲートチューブ12の車体1側及びスライドドア2側を逆方向へ屈曲させてコルゲートチューブ12をS字形状とする場合に有利である。また、昇降口3で乗り降りする乗客に踏まれやすいコルゲートチューブ12の中央部分をプロテクタ30で覆うことで、ワイヤハーネス11の中央部分をプロテクタ30で保護することができ、乗客に踏まれた際のコルゲートチューブ12の損傷を防ぐことができる。
また、図11に示すように、プロテクタ30をコルゲートチューブ12における車体1側及びスライドドア2側の両方に装着し、さらに、プロテクタ30をコルゲートチューブ12の長さ方向の中央部分に装着しても良い。このようにすれば、コルゲートチューブ12の車体1及びスライドドア2側に非屈曲部Nが設けられ、さらに、コルゲートチューブ12の長さ方向の中央部分に非屈曲部Nが設けられる。このコルゲートチューブ12では、車体1側のプロテクタ30と中央部分のプロテクタ30との間及びスライドドア2側のプロテクタ30と中央部分のプロテクタ30との間で屈曲可能とされる。そして、このコルゲートチューブ12では、車体1及びスライドドア2側への屈曲が抑えられ、スライドドア2が開閉される際の車体1及びスライドドア2との接触をより効果的に防止できる。しかも、スライドドア2の開閉時に、コルゲートチューブ12における中央部分のプロテクタ30の車体1側及びスライドドア2側を逆方向へ屈曲させてコルゲートチューブ12をS字形状とする場合にも有利である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車体(1)と、該車体(1)に対して閉位置と開位置との間でスライド可能に設けられて前記車体(1)の昇降口(3)を開閉するスライドドア(2)との間に配策されるワイヤハーネス(11)であって、
前記車体(1)に対して一端が支持され、前記スライドドア(2)に対して他端が支持された全長にわたって屈曲可能な外装部材(コルゲートチューブ12)と、
前記外装部材(コルゲートチューブ12)の長手方向の一部に装着される、前記外装部材(コルゲートチューブ12)の外周を覆う硬質のプロテクタ(30)と、
を有し、
前記外装部材(コルゲートチューブ12)は、前記プロテクタ(30)が装着された部分が非屈曲部(N)とされている
ことを特徴とするワイヤハーネス。
[2] 前記プロテクタ(30)は、前記外装部材(コルゲートチューブ12)における前記スライドドア(2)側及び前記車体(1)側の少なくとも一方に装着されている
ことを特徴とする[1]に記載のワイヤハーネス。
[3] 前記プロテクタ(30)は、前記外装部材(コルゲートチューブ12)における中央部分に装着されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のワイヤハーネス。
[4] 前記プロテクタ(30)は、その底面(31a)が平面とされ、前記車体(1)の一部(キッキングプレート5)に載置されている
ことを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載のワイヤハーネス。
1 車体
2 スライドドア
3 昇降口
5 キッキングプレート(車体の一部)
11 ワイヤハーネス
12 コルゲートチューブ(外装部材)
30 プロテクタ
31a 底面
N 非屈曲部

Claims (6)

  1. 車体と、該車体に対して閉位置と開位置との間でスライド可能に設けられて前記車体の昇降口を開閉するスライドドアとの間に配策されるワイヤハーネスであって、
    前記車体に対して一端が支持され、前記スライドドアに対して他端が支持された全長にわたって屈曲可能な外装部材と、
    前記外装部材の長手方向の一部に装着され、前記外装部材の外周の全周を前記長手方向の所定範囲に亘って覆う硬質のプロテクタと、
    を有し、
    前記外装部材は、前記プロテクタが装着された部分が非屈曲部とされ、
    前記プロテクタは、底面側のケースと、前記ケースの上方開口を塞ぐカバーと、で構成され、
    前記カバーは、上方に突出するように湾曲する上壁部と、前記上壁部における長手方向に直交する幅方向の両端部から鉛直下向きに直線状に垂下する一対の垂下部と、で構成されている、
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記ケースは、平板状の底板部と、前記底板部における長手方向に直交する幅方向の両端部から鉛直上向きに直線状に立ち上がる一対の側壁部と、で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記カバーは、長手方向の全域に亘って、前記上壁部と、前記一対の垂下部とで構成され、
    前記ケースは、長手方向に全域に亘って、前記底板部と、前記一対の側壁部とで構成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記プロテクタは、前記外装部材における前記スライドドア側及び前記車体側の少なくとも一方に装着されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記プロテクタは、前記外装部材における中央部分に装着されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記プロテクタの前記ケースは、その底面が長手方向の全域に亘って平面とされ、前記車体の一部に載置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
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