JP6284756B2 - 酸化ストレス度測定用試薬及び酸化ストレス度の測定方法 - Google Patents

酸化ストレス度測定用試薬及び酸化ストレス度の測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、酸化ストレス度測定用試薬及び酸化ストレス度の測定方法に関する。
生体内における酸化ストレスが各種の疾病や老化に関連することが知られてきており、生体内における酸化ストレスの状態を把握すべく、種々の方法が提案されている。例えば、血液などの生体試料中のフリーラジカルを酸化ストレスのマーカーとして用いることが提案されている。
特許文献1には、被験者から採取した血液中のフリーラジカルの状態を、被験者の酸化ストレス度を測定することで分析する分析装置が開示されている。該分析装置では、酸化ストレス度の測定法の一つとして、生体内にて生じた血中のヒドロキペルオキシド(ROOH)を酸化ストレスのマーカーとして用い、その濃度を呈色反応にて計測するd−ROMテスト(Reactive Oxygen Metabolites)が適用されている。特許文献1は、このd−ROMテストを行なう際に用いる呈色試薬として、N,N−パラエチルフェニレンジアミンを開示する。
また、特許文献2には、N,N−パラエチルフェニレンジアミン及びその4箇所の配位官能基として−CH、−CHCH、−H、又はハロゲン原子を有する化合物を呈色試薬として使用すること、及び該呈色試薬を用いたフリーラジカルの測定方法が開示されている。
特開2009−257909号公報 欧州特許第0783692B1号明細書
しかしながら、特許文献1及び2に開示されるN,N−パラエチルフェニレンジアミン等では、感度又は測定波長領域のいずれの観点からも吸収特性が十分ではない。本発明は、上記の実情に鑑みなされたものであり、従来に比して高感度に或いは広範囲な波長領域において酸化ストレス度の測定が可能な酸化ストレス度測定用試薬、及び該酸化ストレス度測定用試薬を用いた酸化ストレス度の測定方法を提供することを課題とする。
本発明は以下の通りである。
<1> 下記一般式(I)で表される化合物又はその塩を含む酸化ストレス度測定用試薬。

一般式(I)中、R、R、R及びRは、各々独立に、水素原子、エチル基、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、又はフェニル基を表す。但し、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、又はフェニル基を表す。
<2>前記R、R、R及びRのうち少なくとも1つが、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基である<1>に記載の酸化ストレス度測定用試薬。
<3> 前記R、R、R及びRのうち少なくとも1つが、2−ヒドロキシエチル基である<1>に記載の酸化ストレス度測定用試薬。
<4> 前記R、R、R及びRのうち少なくとも1つが、フェニル基である<1>に記載の酸化ストレス度測定用試薬。
<5> <1>から<4>のいずれか1項に記載の酸化ストレス度測定用試薬として用いて生体試料中の酸化ストレス度を測定する酸化ストレス度の測定方法。
<6> <1>から<4>のいずれか1項に記載の酸化ストレス度測定用試薬を製造するための前記一般式(I)で表される化合物又はその塩。
<7> 前記一般式(I)で表される化合物又はその塩と緩衝液とを混合することを含む<1>から<4>のいずれか1項に記載の酸化ストレス度測定用試薬の製造方法。
<8> <1>から<4>のいずれか1項に記載の酸化ストレス度測定用試薬の製造における前記一般式(I)で表される化合物又はその塩の使用。
<9> <1>から<4>のいずれか1項に記載の酸化ストレス度測定用試薬の酸化ストレス度の測定方法における使用。
本発明によれば、従来に比して高感度に或いは広範囲な波長領域において酸化ストレス度の測定が可能な酸化ストレス度測定用試薬、及び該酸化ストレス度測定用試薬を用いた酸化ストレス度の測定方法を提供することができる。
実施例1にて測定した吸収スペクトルを示す図である。 実施例2にて行なった試験Aの結果を示す図である。 実施例2にて行なった試験Bの結果を示す図である。
以下、本発明について説明する。
本発明において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本明細書において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
<酸化ストレス度測定用試薬>
本発明の酸化ストレス度測定用試薬は、下記一般式(I)で表される化合物又はその塩を含む。該一般式(I)で表される化合物又はその塩は発色色素として機能する。下記一般式(I)で表される化合物又はその塩は、酸化ストレス度測定用試薬の製造において使用しうる。なお、以下の説明では、一般式(I)で表される化合物又はその塩を、適宜「特定発色色素」と総称する場合がある。
本発明の酸化ストレス度測定用試薬は、下記一般式(I)で表される化合物又はその塩自体、及び、下記一般式(I)で表される化合物又はその塩と緩衝液とを少なくとも含有する組成物の双方を含む。
本発明の酸化ストレス度測定用試薬は、下記一般式(I)で表される化合物又はその塩と緩衝液とを混合することを含む製造方法により製造してもよい。
本発明の酸化ストレス度測定用試薬は、酸化ストレス度の測定方法において使用しうる。本発明の酸化ストレス度測定用試薬を適用しうる酸化ストレス度の測定方法の詳細については後記する。


一般式(I)中、R、R、R及びRは、各々独立に、水素原子、エチル基、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基(例えば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられ、2−ヒドロキシエチル基が好ましい。)、又はフェニル基を表す。
一般式(I)中、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、又はフェニル基を表し、R、R、R及びRのうち2つ以上が、各々独立に、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、又はフェニル基を表してもよい。
また、R、R、R及びRのうち2つ以上が、各々独立に、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、又はフェニル基を表す場合、同一の基が2つ以上であってもよいし、各々異なる2つ以上の基であってもよい。
特定発色色素の好ましい態様の一つには、R、R、R及びRのうち少なくとも1つが炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基である態様(以下、この態様の特定発色色素を「特定発色色素A」と称する場合がある。)が含まれる。R、R、R及びRのうち少なくとも1つが炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基である特定発色色素Aは、酸化ストレス度測定用試薬として用いられている従来公知の化合物に比較して、より高感度でシャープな吸収を示す。このため、特定発色色素Aを選択することにより、より高精度な酸化ストレス度測定を行なうことが可能となる。
特定発色色素の他の好ましい態様の一つには、R、R、R及びRのうち少なくとも1つがフェニル基である態様(以下、この態様の特定発色色素を「特定発色色素B」と称する場合がある。)が含まれる。R、R、R及びRのうち少なくとも1つがフェニル基である場合、呈色した特定発色色素Bは、その分子構造によって異同はあるが、420nm〜800nmの広範囲な波長領域に吸収波長を有する。
このため、例えば、酸化ストレス度測定の生体試料として血液を用いる場合であれば、タンパク質などの血清成分の存在に起因する干渉による影響を受けない長波長側の波長領域(例えば、600nm以上の領域)にも吸収波長を有する特定発色色素Bを選択することにより、より高精度な酸化ストレス度測定が可能になる。
また、測定感度は測定装置の種類などにより変動が生じる場合があるが、特定発色色素Bは広範囲な波長領域に吸収波長を有することから、測定装置に起因する感度変動を受けにくいという利点がある。特に、測定光源としてLED(light emitting diode)が用いられる場合、LEDのロット間差に起因して測定感度が変動する場合があるが、かかる場合においても特定発色色素Bを用いることにより、より高精度な酸化ストレス測定が可能になる。
また、特定発色色素は、特定発色色素A及びBの両方の特徴を備える態様、即ち、R、R、R及びRのうち少なくとも1つがフェニル基であり、かつR、R、R及びRのうち少なくとも1つが炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基である態様であってもよい。この場合、一般式(I)で表される化合物において、フェニル基が結合する窒素原子と、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基が結合する窒素原子とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
特定発色色素が、一般式(I)におけるR、R、R又はRとして上述した置換基のうちフェニル基以外の置換基をR、R、R又はRに有する化合物である場合には、当該一般式(I)で表される化合物の塩であってもよい。
特定発色色素が一般式(I)で表される化合物の塩である場合、該塩の例としては、塩酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩などが挙げられる。
本発明における特定発色色素としては、試料液を調製する際における溶媒への溶解性の観点から、一般式(I)で表される化合物の塩であることがより好ましい。
一般式(I)におけるR、R、R及びRとしては、Rが水素原子であり、Rが水素原子又はイソプロピル基であり、Rが水素原子、エチル基又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基であり、Rが炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基又はフェニル基である態様が含まれるが、本発明における特定発色色素はこれらに限定されない。
また、特定発色色素の他の例としては、一般式(I)において、Rが水素原子であり、Rが水素原子であり、Rがエチル基又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基であり、Rが炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基である化合物の塩酸塩、硫酸塩又はシュウ酸塩が含まれるが、本発明における特定発色色素はこれらに限定されない。
特定発色色素の具体例を以下に示すが、本発明における特定発色色素はこれらに限定されない。


<酸化ストレス度の測定方法>
本発明の酸化ストレス度の測定方法(以下、適宜、「本発明の測定方法」と称する。)は、既述の一般式(I)で表される化合物又はその塩(特定発色色素)を含む酸化ストレス度測定用試薬を用いて生体試料中の酸化ストレス度を測定する方法である。本発明の測定方法は、生体試料中のヒドロペルオキシド(R−OOH)濃度を呈色反応で計測し、生体内の酸化ストレス度を総合的に評価する方法である。
本発明の測定方法において、計測対象となるヒドロペルオキシド(R−OOH)とは、活性酸素やフリーラジカルによって酸化反応を受けた脂質、タンパク質、アミノ酸、核酸等の総称であり、酸化ストレス度のマーカーとなる。本発明の測定方法において用いられる生体試料は、血液、血漿等の血液由来物、尿などを含む。
本発明の測定方法は、下記第1の反応及び第2の反応により発色させた試料液の吸光度を、分光光度計を用いて測定して、得られた測定値からヒドロペルオキシド(R−OOH)濃度を算出する方法であることが好ましい。
第1の反応:
遷移金属塩及び特定発色色素が溶解され、かつ所定のpHに調整された緩衝液中に生体試料を混合して試料液を得ること、得られた試料液中に、該遷移金属塩に由来する遷移金属イオンを触媒として、生体試料中に含まれるヒドロペルオキシド(R−OOH)を分解して、アルコキシラジカル(R−O)及びヒドロペルオキシラジカル(R−OO)からなるフリーラジカルを生成させること、を含む反応。
第2の反応:
第1の反応において試料液中に生成したアルコキシラジカル(R−O)及びヒドロペルオキシラジカル(R−OO)からなるフリーラジカルにより、試料液に含有される特定発色色素を発色させる反応。
前記緩衝液としては、例えば、酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、Tris−マレイン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)緩衝液、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸(ADA)緩衝液、及びBis−Tris緩衝液などが挙げられ、酢酸緩衝液、MES緩衝液、又はTris−マレイン酸緩衝液が好ましく、酢酸緩衝液が更に好ましい。
前記緩衝液のpHとしては、3.6〜5.6が好ましく、4.6〜5.4がより好ましい。前記緩衝液の濃度としては、100mM〜400mMが好ましく、200mM〜400mMがより好ましい。
前記遷移金属塩としては、例えば、硫酸鉄(II)、硫酸銅(I)などが挙げられ、硫酸鉄(II)が好ましい。前記緩衝液における遷移金属塩の濃度としては、0.06mM〜0.0005mMが好ましく、0.03mM〜0.001mMがより好ましい。
前記緩衝液における特定発色色素の濃度としては、0.4mM〜8mMが好ましく、0.8mM〜6.4mMがより好ましい。
測定は、通常20℃〜40℃の温度範囲内にて行なうことが好ましい。
本発明の測定方法に適用しうる測定装置としては、本発明の測定方法が実施可能な装置であれば特に限定されない。そのような測定装置としては、例えば、特開2009−257909号公報に記載される測定装置を用いてもよい。また、測定装置としては、本発明の測定方法を実施可能な市販品を用いてもよい。
以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。しかしながら、本発明はそれらに何ら限定されるものではない。
[実施例1]
表1に示す各化合物を発色色素とし、発色色素毎に下記処方Aの試料液を調製した。調製した各試料液中にて発色色素と過酸化水素とを反応させて、発色色素を発色させた。
発色後の各試料液とは別個に、下記処方の試料液から過酸化水素のみを除いた試料液を各々作製し、これらを発色前の試料液とした。
発色後及び発色前の各試料液について、光度計(製品名:分光光度計V-550、日本分光社製)を用いて吸収スペクトルを測定し、それらの差スペクトルを求め、図1に示した。なお、図1において、白三角は発色色素(1)、白丸は発色色素(2)、太線は発色色素(3)、細線は発色色素(4)及び、「×」は比較発色色素をそれぞれ用いた場合の結果を示す。
−処方A−
・酢酸緩衝液(pH5.0) 300mM
・FeSO 0.03mM
・発色色素(表1に示す各発色色素) 3.2mM
・過酸化水素 0.003質量%
表1中、実施例1に用いた発色色素(1)〜(4)は、本発明の酸化ストレス度測定用試薬に係る特定発色色素であり、発色色素(1)及び(2)は特定発色色素Aに包含され、発色色素(3)及び(4)は特定発色色素Bに包含される。比較発色色素は、従来公知の発色色素である。なお、発色色素(1)及び(2)は硫酸塩として使用した。
図1に示される結果から、以下のことが分かる。
2−ヒドロキシエチル基を置換基として有する発色色素(1)及び(2)は、比較発色色素の対比において、吸収波長はほぼ同じであるがよりシャープであり、かつ感度が著しく高いことが分かる。
フェニル基を置換基として有する発色色素(3)及び(4)は、比較発色色素との対比において、より広範囲な領域に吸収波長を有しており、従来よりも長波長側における測定が可能であることが分かる。
以上より、本発明に係る特定発色色素を含む酸化ストレス度測定用試薬を用いることにより、より高精度な酸化ストレス度の測定が可能となることが分かる。
[実施例2]
表1に示す各化合物を発色色素とし、発色色素毎に下記処方Bの試料液を調製した。調製した各試料液中にて発色色素とt−ブチルペルオキシド(t−BuOOH)とを反応させて発色色素を発色させた。
発色後の各試料液について、下記の比較試験A又はBを行い、各発色色素の反応性を比較した。
−比較試験A−
発色色素(1)、発色色素(2)、又は比較発色色素を含む発色後の各試料液について、光度計(製品名:分光光度計V-550、日本分光製)を用いて、波長510nmにおける吸光度を測定し、各発色色素の反応性を比較した。発色試験Aの結果を図2に示す。図2における「×」は発色色素(1)を用いた場合の結果を示し、「白丸」は発色色素(2)を用いた場合の結果を示し、「白四角」は比較発色色素を用いた場合の結果を示す。
−比較試験B−
発色色素(3)、発色色素(4)、又は比較発色色素を含む発色後の各試料液について、光度計(製品名:分光光度計V-550、日本分光社製)を用いて、波長660nmにおける吸光度を測定し、各発色色素の反応性を比較した。発色試験Bの結果を図3に示す。図3における「×」は発色色素(3)を用いた場合の結果を示し、「白丸」は発色色素(4)を用いた場合の結果を示し、「白四角」は比較発色色素を用いた場合の結果を示す。
−処方B−
・酢酸緩衝液(pH5.0) 300mM
・FeSO 0.03mM
・発色色素(表1に示す各発色色素) 3.2mM
・t−BuOOH 図2又は図3に示す各測定濃度(質量%)に調整
図2及び図3に示される結果から、以下のことが分かる。
図2に示されるように、2−ヒドロキシエチル基を置換基として有する発色色素(1)及び(2)は、ピーク波長(510nm)で比較した場合、いずれのt−BuOOH濃度においても、比較発色色素に比して反応性が高いことが分かる。
図3に示されるように、フェニル基を置換基として有する発色色素(3)及び(4)は、波長660nmであっても比較発色色素に比して反応性が著しく高く、従来は測定が困難であった長波長側の波長領域においても、酸化ストレス度測定が可能であることが分かる。
以上の通り、本発明によれば、従来に比して高感度に或いは広範囲な波長領域において酸化ストレス度の測定が可能な酸化ストレス度測定用試薬、及び該酸化ストレス度測定用試薬を用いた酸化ストレス度の測定方法を提供できることが明らかになった。

Claims (3)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物又はその塩、及び遷移金属塩を含む酸化ストレス度測定用試薬。


    [一般式(I)中、R、R、R及びRは、各々独立に、水素原子、エチル基、イソプロピル基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、又はフェニル基を表す。但し、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。]
  2. 前記R、R、R及びRのうち少なくとも1つが、2−ヒドロキシエチル基である請求項1に記載の酸化ストレス度測定用試薬。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の酸化ストレス度測定用試薬を用いて生体試料の酸化ストレス度を測定することを含む酸化ストレス度の測定方法。
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