以下、図面を参照しつつ本発明に係る遊技機の一実施形態を説明する。図1に示すように、遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外側誘導レール3および内側誘導レール4が略円形に配置され、上記外側誘導レール3および内側誘導レール4によって区画された部分には遊技球が発射される遊技領域6が上記遊技盤2上に設けられている。上記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘Jが遊技盤2の表面に設けられている。
また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を上記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67、上下左右ボタン68等が設けられている。尚、図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の各構成について説明する。
遊技ボタンスイッチ67、上下左右ボタン68等は、上側球受け皿36の手前側上面に設けられている。遊技ボタンスイッチ67は、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上下左右ボタン68は、それぞれ独立して操作可能な上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンで構成され、十字形に配置され、すなわち遊技盤側が上ボタン、遊技者側が下ボタン、右側が右ボタン、左側が左ボタンとなっている。上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンは、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上記遊技領域6の中央位置には、表示窓7が貫通形成され、その表示窓7の奥部には遊技装置の一例として機能する表示装置10が配置されている。また、表示窓7の周縁部には、遊技盤2の前面側から突出して表示装置10を囲む包囲枠体8が装着されている。また、遊技盤2の下辺側後方には、遊技の演出効果を高めるための可動部材15(いわゆる役物である。)が取り付けられている。
可動部材15は、通常時には遊技盤2の下辺側後方に隠れて遊技者からはほとんど見えない状態にある(以下、この可動部材15の位置を「原位置」という。)。そして、図1に示すように、所定タイミングにおいて包囲枠体8の下辺部分の略中央部から一つの例として「ホイッスル」を模した可動部材15の先端部分が表示装置10の表示部11の下端中央部に重なるように上方へ進出する(以下、この可動部材15の位置を「演出位置」という。)。
また、図1に示すように、上記遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、アウト口48が配置されている。上記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42および上記大入賞口45の左には左袖第1入賞口51、左袖第2入賞口52、左落とし入賞口53が配置されている。また、上記表示装置10の左には普通図柄変動開始用ゲート55が設けられ、その下方には風車76が設けられている。更に、風車76の下方には普通図柄表示装置50が組み込まれている。
上記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、左袖第1入賞口51、左袖第2入賞口52、左落とし入賞口53は、上記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞領域に相当する。上記の各入賞口(入賞領域)に遊技球が入賞して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。上記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、上記入賞口毎に設定されている。
上記表示装置10は、図柄等が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の画像表示装置からなる。本実施形態では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。
上記表示装置10(表示手段)は表示部(表示領域)11を有する。表示部は、特別図柄を表示したり、所定の演出映像・画像を表示するために用いられる。表示部11には、左右に並ぶ左特別図柄(左判定図柄、左識別情報)と中特別図柄(中判定図柄、中識別情報)と右特別図柄(右判定図柄、右識別情報)が、所定時間変動表示された後、所定の演出判定結果に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄、確定停止識別情報)として停止表示される。この際、表示部11には、上記特別図柄に加えて演出映像・画像(キャラクタ、背景、文字等)が表示されることもある。
上記普通図柄表示装置50は、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、記号あるいは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示および停止表示する。本実施形態の普通図柄表示装置50は、LED表示装置からなる。本実施形態における普通図柄表示装置50に変動および停止表示される普通図柄は、『○』と『×』の2種類からなり、小当たり(普通図柄当たり)の場合には小当たり普通図柄『○』で停止表示され、一方、小当たり外れ(普通図柄外れ)の場合には小当たり外れ普通図柄『×』で停止表示される。
上記上側始動入賞口41は、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入賞(入球)可能となっている。また、上記下側始動入賞口42は、始動入賞領域に相当し、2つの開閉部材42A、42Bが背面の下側始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で遊技球の入賞(入球)困難な閉状態と略V字形(逆ハの字形)の入賞容易な開状態間を変化可能に制御されている。上記下側始動入賞口42の開状態への移行は、上記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動した後、小当たりを示す特定の普通図柄(本実施形態では『○』)で確定停止表示された時に行われる。
また、上記遊技盤2の背面には、上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への遊技球のそれぞれの入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因および上記特別図柄の変動表示開始の起因とされている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)は、一旦保留記憶手段(本発明における記憶手段)に記憶される。つまり、上記特別図柄(識別情報)の変動表示が保留されると共に、上記保留記憶手段に記憶した乱数値(数値データ)の記憶数(保留球数)、すなわち上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数が特別図柄変動保留球数として記憶される。
この特別図柄変動保留球数は、特別図柄変動保留球数表示器としての表示部11に表示され、当否判定手段(主制御基板200のCPU)による当否判定が行われることに基づいて、この当否判定と対応する乱数値(数値データ)および上記特別図柄変動保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で特別図柄(識別情報)の変動表示が開始されることに基づいて、特別図柄変動保留球数表示器の保留球数の表示を減らすようにしている。尚、本実施形態では、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限値、すなわち特別図柄変動保留球数の上限値は当該変動中の記憶を除いて4つに設定されている。
上記特別図柄変動保留球数が設定上限数(4つ)まで記憶されている時には、上記上側始動入賞口検出スイッチと下側始動入賞口検出スイッチがそれ以上上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞遊技球を検出しても、特別図柄変動保留球数として記憶されない無効球とされ、その無効球については特別図柄の変動および当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
上記普通図柄変動開始用ゲート55は、上記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55を通過する遊技球が検出されることに基づいて上記普通図柄表示装置50で普通図柄の変動を開始させる。また、上記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4つ普通図柄変動保留球数として記憶する。具体的には、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数値を点灯表示する。普通図柄が変動を開始すると、普通図柄変動保留球数を減らし、普通図柄変動保留球数表示器における表示個数を減らす。
上記左袖第1入賞口51、左袖第2入賞口52、左落とし入賞口53は、それぞれ上方から入球可能な入球口を上部に有している。また、上記左袖第1入賞口51と左袖第2入賞口52の入賞球を検出する左袖第1入賞口用検出スイッチと左袖第2入賞口用検出スイッチ、上記左落とし入賞口53の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤2の背面に設けられている。
上記大入賞口45は、上記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、当否判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技(特典付与)時に、所定ラウンドとして本実施形態では15ラウンド(15回)開放される。また、上記大入賞口45内には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
上記上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)、下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)、左袖第1入賞口用検出スイッチ、左袖第2入賞口用検出スイッチ、左落とし入賞口用検出スイッチ、入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)は、入賞装置(入賞領域)に入賞した遊技球を検出する入賞検出手段に相当する。
上記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、この発射モータの駆動により遊技球を遊技領域6に向けて発射する。この発射装置64により発射された発射球は、遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
ここで、可動部材15の概略構成について図2乃至図4に基づいて説明する。図2乃至図4に示すように、可動部材15は、遊技盤2の下辺側後方にネジ止め等により取り付けられるベース部材16と、ベース部材16に正面視左端部が回動可能に軸支された腕部材17と、腕部材17の正面視右端側、つまり、先端側に回動可能に重なって軸支された可動体の一例として機能するレンズ部材18及び装飾可動体19と、ベース部材16の左端側の背面部にネジ止め等により取り付けられた上下用モータ21と、腕部材17の左端側の背面部にネジ止め等により取り付けられた揺動用モータ22と、から基本的に構成されている。上下用モータ21と揺動用モータ22は、ステッピングモータ等で構成されている。
ベース部材16の左端側の背面部から前側に突出する上下用モータ21のモータ軸21A(図7参照)には、駆動ギヤ23が固定され、腕部材17の正面視左端縁部の外周面に形成された被動ギヤに噛合されている。これにより、上下用モータ21を回転駆動することによって、腕部材17を原位置と演出位置との間で上下方向に回動させることが可能となる。また、揺動用モータ22を所定ステップ数ずつ正面視時計方向と反時計方向に往復回転駆動することによって、後述のように、レンズ部材18と装飾可動体19を図2に示す重なった状態(以下、この重なった位置を「基準位置」という。)から、互いに交差するようにそれぞれ別方向に往復揺動させることが可能となる(図10参照)。
上記遊技機1の裏側には、図5に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、モータ駆動回路(モータ駆動基板)230、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は払出装置、283は球無し検出スイッチ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。また、サブ制御基板205の背面部には、リセット信号を出力するリセットボタン205Aが設けられている。尚、各制御基板には制御回路が設けられている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。
また、図1に示すように、前枠W2の操作レバー65の上側には、前枠W2及びガラス枠Gを施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部71が設けられている。この鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向、例えば、右方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、ガラス枠Gのみがオープンされる。一方、鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向に対して反対側方向、例えば、左方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前枠W2及びガラス枠Gが一体的に外枠W1に対してオープンされる。
これにより、外枠W1に対して前枠W2及びガラス枠Gを一体的にオープンして、前枠W2の背面側に配置された主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、モータ駆動回路(モータ駆動基板)230、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等の修理交換が可能となる。また、サブ制御基板205の背面部に設けられたリセットボタン205Aを押下して、当該サブ制御基板205のRAMを初期化することが可能となる。尚、鍵挿入部71に挿入する所定のキーは、遊技機1を管理する遊技機管理者によって保管管理され、遊技機管理者によってリセットボタン205Aが押下される。
次に、主な制御基板を、図6のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板(主制御回路)200は、遊技の進行を制御する主制御装置に相当し、少なくともCPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを備える。この主制御基板200は、遊技情報や入球検出等の入力信号に従って遊技を制御し、遊技情報を記憶する記憶手段を備えた制御装置であって、サブ制御基板205および払出制御基板240と接続されると共に、中継回路を介して上側始動入賞口41への入賞を検出する上側始動入賞口センサ、下側始動入賞口42への入賞を検出する下側始動入賞口センサや大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ等とも接続されている。上記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
上記主制御基板200におけるCPUは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値(数値データ)を生成し、また制御信号(コマンドとも称される)を、主制御基板200と接続されている各基板(各制御装置)等へ出力(送信)可能に構成されている。また、上記主制御基板200のCPUは、制御プログラムを実行して遊技情報に従って遊技に関わる主制御を行う。遊技情報は、少なくとも遊技状態の情報を含み、当否判定に関する確率情報や、各入賞装置への入賞情報や、払出情報、ラウンド状態、演出に関する情報等、遊技の進行に必要な情報である。尚、上記主制御基板200のCPUは、小当たり(普通図柄当たり)の当否判定や、大当たりの当否判定を行う当否判定手段としても機能する。
上記主制御基板200から出力される制御信号(コマンド)やデータとして、各種入賞コマンド、次回大当たりコマンド、特別図柄(識別情報)や演出態様を変動パターンに基づいて変動表示(演出表示)させるための変動コマンド、特別図柄の変動を停止させるための変動停止コマンド、状態コマンド、大当たり当否判定結果データ、小当たり当否判定結果データ、数値データ取得手段で取得した数値データ、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時のデータ等を挙げることができる。尚、上記状態コマンドには、上記表示装置10で客待ち状態の表示行うための客待ち状態、低確率状態、確変状態(高確率状態)、時短状態、大当たり状態等がある。
上記RAMは、本発明において、上側始動入賞口検出スイッチ及び下側始動入賞口検出スイッチにより入賞を検出したときに数値データ取得手段が取得した数値データを取得順に記憶可能な保留記憶手段に相当し、取得した数値データや保留球数の記憶領域、普通図柄変動開始スイッチで検出された遊技球の普通図柄変動保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データ等を一時的に記憶する記憶領域、フラグおよびCPUの作業領域を備える。
上記ROMは、上記CPUのための制御プログラムや制御データ、上記表示部11での変動表示に関する変動パターンや図柄データ等が書き込まれている他、大当たりおよび小当たりの判定値等が書き込まれている。
サブ制御基板205は、主制御基板(回路)200から送信される制御信号に基づき電気装置の制御を行う従制御装置に相当し、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、上記主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示制御基板210やランプ中継基板、音声制御基板220、モータ駆動回路(モータ駆動基板)230、RAMの初期化を指示するリセット信号を出力するリセットボタン205A、遊技ボタンスイッチ67、上下左右ボタン68(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン)及び外部端子265とを結ぶ入出力回路を備えている。電気装置としては、ランプ装置35、表示制御基板210、音声制御基板220、モータ駆動回路230が挙げられる。さらには、上記表示制御基板210に接続されている表示装置10、上記音声制御基板220に接続されているスピーカ38、モータ駆動回路230に接続されている上下用モータ21、揺動用モータ22等についても、上記サブ制御基板205が制御する電気装置として挙げられる。本実施形態ではサブ制御基板205はランプ制御基板とモータ制御基板を兼ねている。
また、本実施形態のサブ制御基板205には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)205Bが搭載されている。サブ制御基板205のCPUは、RTC205Bから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号が入力され、現在の日時にもとづいて各種処理を実行する。RTC205Bは、通常、遊技機1に供給されている電源によって動作し、遊技機1の電源が切られているときには、電源基板250に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。従って、RTC205Bは、遊技機1の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。尚、RTC205Bは、サブ制御基板205上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。RTC205Bは、本発明における時刻を計時する時刻計時手段に相当する。
上記サブ制御基板205のROMには、制御用のプログラムやデータおよび定数、上記表示部11で表示される複数の演出のデータ等が記憶されている。一方、上記サブ制御基板205のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域等を有する。
上記ランプ中継基板には、装飾ランプ等のランプ装置35が接続され、上記サブ制御基板205からランプ中継基板に送信された制御信号(指令信号)によって、ランプ装置35の作動が制御される。上記モータ駆動回路230には、可動部材15を構成する上下用モータ21と揺動用モータ22が接続され、上記サブ制御基板205からモータ駆動回路230に送信された制御信号(指令信号)によって、上下用モータ21と揺動用モータ22の回転駆動が制御される。上記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、上記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と上記表示装置10、普通図柄表示装置50を結ぶ出力回路等で構成され、上記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づき、上記表示装置10、普通図柄表示装置50に対して表示の制御を行う。
上記表示制御基板210のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。上記表示制御基板210は、上記サブ制御基板205からの制御信号に基づきCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置10に出力され、表示部11に表示される。上記表示制御基板210のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域を有している。
音声制御基板220は、上記サブ制御基板205から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、遊技球の払出を制御する払出制御手段に相当し、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータを有する。払出制御基板240は、上記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置281を制御する。この払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。払出制御基板240のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。払出制御基板240のRAMは、種々の入賞口への入賞検出に基づき上記払出装置281により払い出される賞品球(遊技球)の払出個数を、1入賞球の検出に対する払出個数毎に記憶可能である。
電源基板250は、遊技機1の外部より供給される主電源から遊技機1に適する所定電圧の遊技機用電源を生成して主制御基板200やサブ制御基板205、払出制御基板240等に供給するものであり、電源装置に相当する。上記主電源は、遊技店側で所要の電圧、本実施形態では交流(AC)24Vに変換されて供給される。発射制御基板260は、上記発射装置64における発射モータの制御を行う。
次に、可動部材15の概略構成について図2乃至図4、図7、図8に基づいて説明する。先ず、腕部材17の概略構成について図7及び図8に基づいて説明する。図7及び図8に示すように、腕部材17は、背面側が開放された浅い深さ(例えば、深さ約5mmである。)の横長略箱体状に形成された腕本体部17Aと、腕本体部17Aの背面側にネジ止めによって取り付けられる横長略平板状の腕蓋部17Bとから構成され、薄い横長略箱体状に構成されている。また、腕本体部17Aは、「ホイッスル」を模した装飾可動体19の吹き口部19Aとほぼ同じ幅及び長さで、正面視右端側の上角部から長手方向に対して略直角に突出する突出部17Cが設けられている。
腕本体部17A内には、腕本体部17Aの長手方向に沿って移動可能に配置されたクランク状に形成されたラック部材25が設けられている。腕蓋部17Bの左端側の背面部には揺動用モータ22がネジ止め等によって固定されており、この揺動用モータ22のモータ軸22Aには、腕本体部17A側にて駆動ギヤ26が固定されている。また、駆動ギヤ26は、腕本体部17Aの底面部上に回転可能に軸支された被動ギヤ27Aに噛合されている。更に、被動ギヤ27Aは、腕本体部17A上の底面部に回転可能に軸支された被動ギヤ27Bに噛合されている。また、クランク状に形成されたラック部材25の駆動ギヤ26側の下端部には、ラック歯25Aが形成されており、被動ギヤ27Bはラック部材25のラック歯25Aに噛合されている。
また、クランク状に形成されたラック部材25の突出部17C側の上端部には、ラック歯25Bが形成されており、腕本体部17Aの底面部上に回転可能に軸支された被動ギヤ28Aに噛合されている。被動ギヤ28Aは、底面部上で回転可能に軸支された被動ギヤ28Bに噛合されている。この被動ギヤ28Bは、腕本体部17Aの底面部を貫通して回転可能に支持されたシャフト29の腕蓋部17B側の端部にて固定されている。
また、被動ギヤ28Bの腕本体部17Aの底面部を挟んで反対側には、腕本体部17Aの前面側から突出するシャフト29に従動ギヤ81が固定されている。従って、被動ギヤ28Bと従動ギヤ81は、腕本体部17Aの底面部に、シャフト29を介して一体的に回転可能に軸支されている。従動ギヤ81は、腕本体部17Aの長手方向に沿って従動ギヤ81の正面視左右に配置されて、腕本体部17Aの前面側に回転可能に軸支された各被動ギヤ82、83に噛合されている。従って、揺動用モータ22を回転駆動すると、駆動ギヤ26、各被動ギヤ27A、27B、ラック部材25、各被動ギヤ28A、28Bを介して従動ギヤ81が回転駆動される。そして、従動ギヤ81が回転駆動されると、各被動ギヤ82、83が互いに反対方向に回転駆動される。
また、図4、図7及び図8に示すように、腕部材17の各ギヤ81〜83が配設される前面部及び突出部17Cの前面部と各ギヤ81〜83との間には、「ホイッスル」を模した装飾可動体19の投影形状にほぼ等しい形状のLED基板85がネジ止めによって固定されている。ベース部材の一例として機能するLED基板85の前面部には、突出部17Cに対向する部分の縦方向に沿って、フルカラーLED等で構成された複数個、例えば、3個の発光体86が配置固定されている。
また、LED基板85の前面部には、従動ギヤ81と被動ギヤ82の上側周縁部に対向する部分、つまり、装飾可動体19の略中央部に設けられた略円形状の透明部分19Bに対向する部分には、基準位置に位置する際の装飾可動体19の透明部分19Bの略中央位置に対向する位置を中心とする同心円上に複数個、例えば、3個の発光体86が略90度の中心角度を形成するように配置固定されている。尚、各発光体86はランプ中継基板に電気的に接続され、サブ制御基板205によって点灯駆動制御される。
LED基板85の各発光体86が配置固定された各ギヤ81〜83よりも上側部分の前面側には、透明度が高い樹脂材料、例えば、アクリル樹脂、メタクリル酸メチル等で形成された正面視略逆L字状で、後側が開放された所定深さ(例えば、深さ約2mmである。)の略箱形に形成された基板カバー87が、LED基板85から前面側に突出する一対の取付ボス88を介してネジ止めにより固定されている。
可動体の一例として機能する略平板状のレンズ部材18は、透明度が高い樹脂材料、例えば、アクリル樹脂、メタクリル酸メチル等で、「ホイッスル」を模した装飾可動体19の投影形状よりも少し大きい略相似形状に形成されている。このレンズ部材18は、装飾可動体19の吹き口部19Aに相当する延出部分18Aを、腕本体部17Aの右端部に形成された突出部17Cに対向するように配置した場合には、略円形状の本体部分18Bの従動ギヤ81に対向する位置に形成された断面円形の貫通孔18Cが、従動ギヤ81の前面から同軸に突出するように形成された円筒状の回転支持ボス81Aに回転可能に嵌入されている。
また、貫通孔18Cの左側には、左右方向に長い正面視略長方形のカム溝18Dが形成され、従動ギヤ81の左側に配置された被動ギヤ82の前面部の周縁部に立設された案内ピン82Aが、このカム溝18Dに挿入されている。また、貫通孔18Cの右側には、従動ギヤ81の右側に配置された被動ギヤ83に対向する部分に、この被動ギヤ83よりも大きい略四角形の透かし孔18Eが形成され、被動ギヤ83の前面部の周縁部に立設された案内ピン83Aが、この透かし孔18Eに挿入されている。
これにより、従動ギヤ81が回転された場合には、被動ギヤ82の回転に伴って、カム溝18Dに挿入された案内ピン82Aが、被動ギヤ82の回転軸を中心に同心円上を移動するため、レンズ部材18が貫通孔18Cの中心軸回りに左右方向に揺動される。また、同時に、被動ギヤ83の回転に伴って、透かし孔18E内に挿入された案内ピン83Aは、透かし孔18Eの内周面に接触することなく、被動ギヤ83の回転軸を中心に同心円上を移動するため、レンズ部材18の左右方向の揺動に対して影響を与えないように構成されている。
レンズ部材18の前面側には、延出部分18Aを、腕本体部17Aの右端部に形成された突出部17Cに対向するように配置した際に、つまり、レンズ部材18が基準位置に位置した際に、レンズ部材18の各発光体86に対向する位置には、厚さにほぼ等しい深さですり鉢状に窪む第2拡散部91が形成されている。この第2拡散部91の前面側の開口部は、発光体86と同じ若しくは略同じ大きさの平面視略円形に形成されている。また、本体部分18Bに形成された各第2拡散部91の左右には、貫通孔18Cを中心とする各第2拡散部91を通る円弧上に、後述のようにレンズ部材18が左右に最大角度まで回動した際に、各発光体86に対向する位置にも、更に第2拡散部91が形成されている。
また、図2に示すように、レンズ部材18の前面側に装飾可動体19を重ねて配置した際には、つまり、レンズ部材18及び装飾可動体19が基準位置に位置した際には、このレンズ部材18の外周部は、全周に渡って装飾可動体19の外周部よりも外側方向へ所定幅延出されている。また、図3、図4、図7及び図8に示すように、レンズ部材18の外周部の背面側は、全周に渡って斜め前側方向に面取りされて、その面取りされた斜面には、外周部の法線方向に沿って窪んだ凹凸面として形成された第1拡散部92が、ほぼ全周に渡って形成されている。これにより、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。
図2、図7及び図8に示すように、可動体の一例として機能する装飾可動体19は、透明度が高い樹脂材料、例えば、アクリル樹脂、メタクリル酸メチル等で形成され、背面側が開放された浅い深さ(例えば、深さ約4mmである。)の「ホイッスル」を模した略箱体状に形成されている。この装飾可動体19は、略中央部に設けられた略円形状の透明部分19Bを除いた表面及び内側面は、銀色等でメッキされて、光を反射可能に構成されている。また、略円形状の透明部分19Bは、背面部にモザイク状の凹凸面が形成され、背面側から照射された光を拡散可能に構成されている。
装飾可動体19の背面側の開口部は、透明度が高い樹脂材料、例えば、アクリル樹脂、メタクリル酸メチル等で形成され、「ホイッスル」を模した装飾可動体19の投影形状にほぼ等しい形状の蓋部材95が嵌め込まれて、装飾可動体19の内側底面部に立設された一対の取付ボス19Cにネジ止めにより固定され、一体化されている。蓋部材95は、略平板状に形成され、蓋部材95の背面と装飾可動体19の外周部の背面側端部とが面一になるようにネジ止めにより固定されている。
この蓋部材95は、装飾可動体19の吹き口部19Aに相当する延出部分95Aを、腕本体部17Aの右端部に形成された突出部17Cに対向するように配置した場合には、つまり、装飾可動体19を基準位置に配置した場合には、略円形状の本体部分95Bの従動ギヤ81に対向する位置に形成された断面円形の貫通孔95Cが、従動ギヤ81の前面から同軸に突出するように形成された円筒状の回転支持ボス81Aに回転可能に嵌入されている。
また、貫通孔95Cの右側には、左右方向に長い正面視略長方形のカム溝95Dが形成され、従動ギヤ81の右側に配置された被動ギヤ83の前面部の周縁部に立設された案内ピン83Aが、このカム溝95Dに挿入されている。また、貫通孔95Cの左側には、従動ギヤ81の左側に配置された被動ギヤ82に対向する部分に、この被動ギヤ82よりも大きい略四角形の切欠部95Eが形成され、被動ギヤ82の前面部の周縁部に立設された案内ピン82Aが、この切欠部95Eに挿入されている。
これにより、従動ギヤ81が回転された場合には、被動ギヤ83の回転に伴って、カム溝95Dに挿入された案内ピン83Aが、被動ギヤ83の回転軸を中心に同心円上を移動するため、蓋部材95及び装飾可動体19が、蓋部材95の貫通孔95Cの中心軸回りに左右方向に揺動される。また、同時に、被動ギヤ82の回転に伴って、レンズ部材18のカム溝18Dから前側に突出して、切欠部95E内に挿入された案内ピン82Aは、切欠部95Eの内周面に接触することなく、被動ギヤ82の回転軸を中心に同心円上を移動するため、装飾可動体19及び蓋部材95の左右方向の揺動に対して影響を与えないように構成されている。また、発光体86から照射された光は、蓋部材95を通過した後、装飾可動体19の内側面で反射されて、レンズ部材18に再度照射される。
次に、LED基板85、基板カバー87、レンズ部材18、装飾可動体19及び蓋部材95が前面部の右端側に取り付けられた腕部材17のベース部材16への取り付けについて図2、図7及び図8に基づいて説明する。図7及び図8に示すように、ベース部材16の前面部において、左右方向中央部と左端部との略中央位置に設けられた取付ボス97に、支持軸98の一端が嵌入固定されている。この支持軸98の他端側の端面部には、ネジ孔が形成されている。
また、腕部材17の腕本体部17Aの左端部は、前面部から後側へ一段低くなるように段差部101が形成され、その段差部101の略中央位置には、支持軸98が嵌挿される円筒状のボス99が、前面及び背面から同軸に突出して設けられている。段差部101の前面側に突出するボス99の先端側端面は、腕本体部17Aの前面部とほぼ同一面上に位置している。従って、腕部材17は、ボス99に支持軸98を嵌挿することによって、ベース部材16の前面側において、上下方向に回動可能に軸支される。また、同時に、上下用モータ21のモータ軸21Aに固定された駆動ギヤ23が、腕部材17の正面視左端部の外周面に形成された被動ギヤに噛合される。
そして、図2及び図7に示すように、捩りコイルバネ103は、所定巻数(例えば、巻数が4巻である。)のコイル部103Aが、腕部材17の段差部101の前面に突出するボス99に挿入される。そして、捩りコイルバネ103の一方の腕103Bが、腕本体部17Aの前面部から略垂直に突出して、更に斜め右下方向に略直角に延出されたフック部105に係止される。
また、ベース部材16の取付ボス97から左側の下端縁部から、腕部材17の厚さにほぼ等しい幅になるように略直角前側方向に延出部106が延出されている。そして、捩りコイルバネ103の他方の腕103Cが、延出部106の先端部の前側角部に形成された平面視L字形状の切欠部107に係止される。尚、捩りコイルバネ103の一方の腕103Bと他方の腕103Cは、可動部材15に装着されていない無荷重の状態では、コイル部103Aの軸方向視同一接線上に位置している。
その後、図2に示すように、正面視略台形状の側壁板108が各ネジ109によってベース部材16及び支持軸98にネジ止めにより固定される。従って、可動部材15が図2に示す原位置に位置した場合には、捩りコイルバネ103の一方の腕103Bと他方の腕103Cが正面視略直角になるようにコイル部103Aが巻方向に弾性的に捩れ変形されるため、腕部材17には捩りコイルバネ103を介して上方向へ回動させる付勢力が付勢されている。
次に、サブ制御基板205によって実行される可動部材15の演出位置における動作について図9及び図10に基づいて説明する。図9に示すように、先ず、上下用モータ21が、モータ駆動回路230を介して所定ステップ数、正面視時計方向に回転駆動されて、駆動ギヤ23が正面視時計方向に回転され、腕部材17が表示装置10の表示画面に対して平行に上方へ回動される(矢印110方向である。)。そして、この腕部材17の左端部上方の側面部が、ベース部材16の駆動ギヤ23の上方から前側方向へ突出するストッパ111(図7参照)に当接されて、腕部材17が水平方向に対して所定角度(例えば、約45度の角度である。)傾いた状態で「演出位置」に停止する。そして、上下用モータ21の回転駆動が、モータ駆動回路230を介して停止される。
これにより、可動部材15は、「ホイッスル」を模した装飾可動体19と透明なレンズ部材18とが重なった「基準位置」に位置する状態で、表示装置10の表示部11の下端中央部に重なるように進出して「演出位置」に位置される。また、腕部材17には捩りコイルバネ103を介して上方向へ回動させる付勢力が付勢され、腕部材17が演出位置から下方へ回動されるのが抑止されている。
続いて、可動部材15が演出位置に位置した状態で、サブ制御基板205によって実行される装飾可動体19、レンズ部材18および各発光体86の動作の一例について図10に基づいて説明する。先ず、サブ制御基板205は演出時間の計測を開始する。そして、図10(B)に示すように、「ホイッスル」を模した装飾可動体19と透明なレンズ部材18とが重なった「基準位置」に位置された状態で、ランプ中継基板を介してLED基板85上の各発光体86の点灯駆動が開始される。
これにより、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。また、装飾可動体19の中央部分に設けられた透明部分19Bを介してレンズ部材18に拡散された光が視認される。また、レンズ部材18から蓋部材95を介して装飾可動体19内に入射された光は、装飾可動体19の内側面に形成されたメッキによって反射されて、再度、レンズ部材18内に拡散される。
そして、モータ駆動回路230を介して揺動用モータ22が所定ステップ数、正面視反時計方向に回転駆動されて、駆動ギヤ26が正面視反時計方向に回転され、各被動ギヤ27A、27B、ラック部材25、各被動ギヤ28A、28Bを介して従動ギヤ81が正面視反時計方向に回転駆動される。従って、従動ギヤ81に噛合する各被動ギヤ82、83が互いに反対方向に回転駆動される。
これにより、図10(A)に示すように、レンズ部材18がカム溝18Dに挿入された案内ピン82Aによって正面視左側へ回転されると共に、装飾可動体19が蓋部材95のカム溝95Dに挿入された案内ピン83Aによって正面視右側へ回転される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が互いに左右に開くように回動される。
その後、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いて、本体部分18Bに形成された各第2拡散部91が発光体86に対向して、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。
そして、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いた後、レンズ部材18がカム溝18Dに挿入された案内ピン82Aによって正面視右側へ回転されると共に、装飾可動体19が蓋部材95のカム溝95Dに挿入された案内ピン83Aによって正面視左側へ回転される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が互いに左右から閉じるように回動される。そして、再度、図10(B)に示すように、装飾可動体19とレンズ部材18とが重なった「基準位置」に位置し、レンズ部材18の各第2拡散部91が、点灯駆動されている各発光体86に対向する。
これにより、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。また、装飾可動体19の中央部分に設けられた透明部分19Bを介してレンズ部材18に拡散された光が視認される。また、レンズ部材18から蓋部材95を介して装飾可動体19内に入射された光は、装飾可動体19の内側面に形成されたメッキによって反射されて、再度、レンズ部材18内に拡散される。
続いて、装飾可動体19とレンズ部材18とが重なった後は、図10(C)に示すように、レンズ部材18がカム溝18Dに挿入された案内ピン82Aによって正面視右側へ更に回転されると共に、装飾可動体19が蓋部材95のカム溝95Dに挿入された案内ピン83Aによって正面視左側へ更に回転される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が互いに交差して、再度左右に開くように回動される。
その後、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いて、本体部分18Bに形成された各第2拡散部91が発光体86に対向して、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。
そして、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いた後は、モータ駆動回路230を介して揺動用モータ22が、所定ステップ数、反対方向、つまり、正面視時計方向に回転駆動されて、駆動ギヤ26が正面視時計方向に回転され、各被動ギヤ27A、27B、ラック部材25、各被動ギヤ28A、28Bを介して従動ギヤ81が正面視時計方向に回転駆動される。従って、従動ギヤ81に噛合する各被動ギヤ82、83が互いに反対方向に回転駆動される。
その結果、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いた後、レンズ部材18がカム溝18Dに挿入された案内ピン82Aによって正面視右側へ回転されると共に、装飾可動体19が蓋部材95のカム溝95Dに挿入された案内ピン83Aによって正面視左側へ回転される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が互いに左右から閉じるように回動される。そして、再度、図10(B)に示すように、装飾可動体19とレンズ部材18とが重なった「基準位置」に位置し、レンズ部材18の各第2拡散部91が、点灯駆動されている各発光体86に対向する。
これにより、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。また、装飾可動体19の中央部分に設けられた透明部分19Bを介してレンズ部材18に拡散された光が視認される。また、レンズ部材18から蓋部材95を介して装飾可動体19内に入射された光は、装飾可動体19の内側面に形成されたメッキによって反射されて、再度、レンズ部材18内に拡散される。
続いて、装飾可動体19とレンズ部材18とが重なった後は、図10(C)に示すように、レンズ部材18がカム溝18Dに挿入された案内ピン82Aによって正面視右側へ更に回転されると共に、装飾可動体19が蓋部材95のカム溝95Dに挿入された案内ピン83Aによって正面視左側へ更に回転される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が互いに交差して、再度左右に開くように回動される。
その後、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いて、本体部分18Bに形成された各第2拡散部91が発光体86に対向して、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。
そして、レンズ部材18と装飾可動体19が最大開き角度まで左右に開いた後、レンズ部材18がカム溝18Dに挿入された案内ピン82Aによって正面視右側へ回転されると共に、装飾可動体19が蓋部材95のカム溝95Dに挿入された案内ピン83Aによって正面視左側へ回転される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が互いに左右から閉じるように回動される。そして、再度、図10(B)に示すように、装飾可動体19とレンズ部材18とが重なった「基準位置」に位置し、レンズ部材18の各第2拡散部91が、点灯駆動されている各発光体86に対向する。
これにより、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。また、装飾可動体19の中央部分に設けられた透明部分19Bを介してレンズ部材18に拡散された光が視認される。また、レンズ部材18から蓋部材95を介して装飾可動体19内に入射された光は、装飾可動体19の内側面に形成されたメッキによって反射されて、再度、レンズ部材18内に拡散される。
続いて、サブ制御基板205によって、LED基板85上の各発光体86の点灯駆動が開始されてから所定の演出時間(例えば、約5秒である。)が経過したか否かが判断される。そして、各発光体86の点灯駆動が開始されてから所定の演出時間が経過していないと判断された場合には、再度、上記揺動用モータ22の駆動が繰り返される。つまり、レンズ部材18と装飾可動体19が、重なった基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に往復揺動される。
尚、揺動用モータ22の回転駆動されるステップ数は、上記駆動に限らず、任意のステップ数で変化させ、レンズ部材18と装飾可動体19との最大開き角度を変化させるようにしてもよい。また、揺動用モータ22の回転駆動は、上記駆動に限らず、図10(B)と図10(A)の繰り返しや、図10(B)と図10(C)の繰り返し等、任意に駆動してもよい。
一方、各発光体86の点灯駆動が開始されてから所定の演出時間が経過したと判断された場合には、モータ駆動回路230を介して揺動用モータ22の駆動が停止され、レンズ部材18と装飾可動体19が、重なった基準位置(図10(B)参照)で停止される。また、ランプ中継基板を介してLED基板85上の各発光体86の点灯駆動が停止される。
そして、上下用モータ21が、モータ駆動回路230を介して所定ステップ数、正面視半時計方向に回転駆動されて、駆動ギヤ23が正面視半時計方向に回転され、腕部材17が表示装置10の表示画面に対して平行に下方へ回動され、図2に示す「原位置」に位置される。そして、上下用モータ21の回転駆動が、モータ駆動回路230を介して停止される。これにより、可動部材15は、遊技盤2の下辺側後方に隠れて遊技者からはほとんど見えない状態になる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る遊技機1では、可動部材15が演出位置に位置された際に、揺動用モータ22を介してレンズ部材18と装飾可動体19が、重なった基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に往復揺動される。これにより、演出位置に位置したレンズ部材18と装飾可動体19に、揺動用モータ22を介して互いに交差する種々の往復揺動の動作をさせることが可能となり、可動部材15の動きに新鮮味を与えて、当該可動部材15の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、趣向性を高めることが可能となる。
また、LED基板85に配設されたフルカラーLED等で構成された複数の発光体86を種々の発光状態で発光させることによって、演出位置に位置したレンズ部材18と装飾可動体19に互いに交差する種々の往復揺動の動作をさせると共に、複数の発光体86の光方によりレンズ部材18と装飾可動体19の装飾性の向上を図ることが可能となり、可動部材15の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
また、レンズ部材18と装飾可動体19が、重なった基準位置に位置した場合には、LED基板85上の各発光体86とレンズ部材18の各第2拡散部91とが対向配置される。これにより、各発光体86を点灯駆動することによって、各発光体86から照射された光が各第2拡散部91を介してレンズ部材18内に拡散された後、このレンズ部材18の外周部の背面部に、全周に渡って形成された第1拡散部92から外部へ拡散され出射される。
また、基準位置に位置するレンズ部材18の外周部は、基準位置に位置する装飾可動体19の外周部よりも外側へ延出されているため、当該レンズ部材18の外周部の表面に形成された光を拡散させる第1拡散部92の発光が視認可能となる。これにより、複数の発光体86の光方によって、基準位置に位置するレンズ部材18及び装飾可動体19に多様な光方をさせることが可能となり、装飾性の更なる向上を図ることが可能となり、可動部材15の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
また、レンズ部材18と装飾可動体19とが、基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に往復揺動された場合には、可動部材15が揺れ動いている(震えている)ように見せることができ、各第2拡散部91が発光体86上に位置した際に、第1拡散部92を明るく光らせることが可能となり、レンズ部材18と装飾可動体19に多様な光方をさせることができ、可動部材15の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
また、各第2拡散部91の開口部の大きさは、発光体86の大きさと同じ若しくは略同じ大きさになるように形成されているため、発光体86が発した光を極力集約して第2拡散部91に照射することが可能となり、光の漏れ等を抑止することが可能となる。尚、本実施形態の第2拡散部91は凹状に構成されているが、凸状でもよく、大きさや形状もこれに限らなくてもよい。
また、装飾可動体19のLED基板85に対向する内側面は、メッキが施され、発光体86の光を反射する反射面が形成されているため、レンズ部材18と装飾可動体19に揺動運動に対応して多様な光方をさせることができ、可動部材15の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。また、レンズ部材18から出射された光が、装飾可動体19の内側面で反射されて、レンズ部材18に再度入射されるため、レンズ部材18が光る強度の向上を図ることが可能となり、レンズ部材18と装飾可動体19の動きに対する遊技者の興味を更に惹きつけ、興趣を高めることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)例えば、レンズ部材18と装飾可動体19との間に、更に、レンズ部材18を配置するようにしてもよい。そして、2つのレンズ部材18と1つの装飾可動体19を重なった基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に、往復揺動するようにしてもよい。例えば、一番後側のレンズ部材18と装飾可動体19が一体となって、間に位置するレンズ部材18に対して互いに交差するように別方向に、往復揺動するようにしてもよい。尚、レンズ部材18は、3枚以上配置するようにしてもよい。
(B)また、例えば、フルカラーLED等で構成される発光体86をLED基板85上に7個以上配置するようにしてもよい。これにより、レンズ部材18の光方をより強くすることが可能となり、趣向性の向上を図ることが可能となる。
(C)また、例えば、レンズ部材18と装飾可動体19の往復揺動に対応して、各発光体86の発光される態様を種々に変化させるようにしてもよい。例えば、レンズ部材18の各第2拡散部91が各発光体86に対向する場合に、各発光体86が最も強く光る構成であり、各第2拡散部91が各発光体86に対向していない場合には、各発光体86の光が弱くなるようにしてもよい。また、各発光体86をLED基板85上に傾けて取り付け、レンズ部材18の各第2拡散部91が各発光体86に対向する場合に、レンズ部材18の他の箇所が最も強く光るようにしてもよい。これにより、レンズ部材18と装飾可動体19の往復揺動の演出効果の向上を図ることが可能となり、可動部材15の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
(D)また、本発明に係わる遊技機を具体化した実施形態について上記に説明したが、遊技機は以下の構成を有することも可能であり、その場合には、以下の効果を奏する。
(付記1)例えば、第1の構成に係る遊技機は、所定の演出位置に位置することが可能な可動部材を備えた遊技機において、前記可動部材は、前記所定の演出位置にある所定の面に対して平行若しくは略平行に移動可能に重なって配置される少なくとも2つの可動体と、前記少なくとも2つの可動体を重なった基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に移動可能な駆動手段と、を有することを特徴とする。
このような第1の構成を有する遊技機では、所定の演出位置に位置することが可能な可動部材を備えた遊技機において、前記可動部材は、前記所定の演出位置にある所定の面に対して平行若しくは略平行に移動可能に重なって配置される少なくとも2つの可動体と、前記少なくとも2つの可動体を重なった基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に移動可能な駆動手段と、を有する構成のため、可動部材の動きに新鮮味を与えて趣向性を高めることが可能となる。
つまり、可動部材が演出位置に位置された際に、駆動手段を介して少なくとも2つの可動体を重なった基準位置から互いに交差するようにそれぞれ別方向に移動させることが可能となる。これにより、演出位置に位置した少なくとも2つの可動体に互いに交差する種々の移動動作をさせることが可能となり、可動部材の動きに新鮮味を与えて、当該可動部材の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、趣向性を高めることが可能となる。
(付記2)また、例えば、第2の構成に係る遊技機は、上記第1の構成に係る遊技機において、前記可動部材は、前記演出位置に位置した際に、前記所定の面側に配置されて該所定の面に対して反対側に前記少なくとも2つの可動体を移動可能に支持するベース部材を有し、前記ベース部材は、前記基準位置に位置する前記少なくとも2つの可動体に覆われるように配置されて、光を発する複数の発光手段が配設された発光部材を有することを特徴とする。
上記第2の構成を有する遊技機では、発光部材に配設された複数の発光手段を種々の発光状態で発光させることによって、演出位置に位置した少なくとも2つの可動体に互いに交差する種々の移動動作をさせると共に、複数の発光手段の光方により少なくとも2つの可動体の装飾性の向上を図ることが可能となり、可動部材の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
(付記3)また、例えば、第3の構成に係る遊技機は、上記第2の構成に係る遊技機において、前記少なくとも2つの可動体のうち、前記発光部材に対向配置される前記可動体の少なくとも一部は、前記発光手段の光を拡散させるレンズ部を有することを特徴とする。
上記第3の構成を有する遊技機では、発光部材に対向配置される可動体の少なくとも一部に、光を拡散させるレンズ部が設けられるため、複数の発光手段の光方により少なくとも2つの可動体の装飾性の更なる向上を図ることが可能となり、可動部材の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
(付記4)また、例えば、第4の構成に係る遊技機は、上記第3の構成に係る遊技機において、前記レンズ部を有する前記可動体は、前記基準位置に位置した際に、外周部が該基準位置に位置する他の前記可動体の外周部よりも外側へ延出されると共に、当該レンズ部の外周部の表面に光を拡散させる第1拡散部が形成されていることを特徴とする。
上記第4の構成を有する遊技機では、レンズ部を有する可動体は、基準位置に位置した際に、外周部が該基準位置に位置する他の可動体の外周部よりも外側へ延出されているため、当該レンズ部分の外周部の表面に形成された光を拡散させる第1拡散部の発光が視認可能となる。これにより、複数の発光手段の光方によって、基準位置に位置する少なくとも2つの可動体の装飾性の更なる向上を図ることが可能となり、可動部材の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
(付記5)また、例えば、第5の構成に係る遊技機は、上記第3の構成又は上記第4の構成に係る遊技機において、前記レンズ部は、所定方向に向けて光を拡散させる第2拡散部が形成され、前記レンズ部を有する前記可動体が移動した場合には、前記第2拡散部が前記発光手段上を通過することを特徴とする。
上記第5の構成を有する遊技機では、レンズ部を有する可動体が移動された場合には、所定方向に光を拡散させる第2拡散部が発光手段上に位置した際に、第1拡散部を光らせることが可能となり、レンズ部を有する可動体に多様な光方をさせることができ、可動部材の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
(付記6)また、例えば、第6の構成に係る遊技機は、上記第5の構成に係る遊技機において、前記第2拡散部の大きさは、前記発光手段の大きさと同じ若しくは略同じ大きさになるように形成されていることを特徴とする。
上記第6の構成を有する遊技機では、第2拡散部の大きさは、発光手段の大きさと同じ若しくは略同じ大きさになるように形成されているため、発光手段が発した光を極力集約して第2拡散部に照射することが可能となり、光の漏れ等を抑止することが可能となる。
(付記7)また、例えば、第7の構成に係る遊技機は、上記第5の構成又は上記第6の構成に係る遊技機において、前記複数の発光手段は、前記レンズ部を有する前記可動体が前記基準位置に位置した際に、前記第2拡散部に対向する位置に配置された発光手段を含むことを特徴とする。
上記第7の構成を有する遊技機では、レンズ部を有する可動体が基準位置に位置した際に、発光手段の発した光を第2拡散部に確実に入射させて、レンズ部を有する可動体に多様な光方をさせることが可能となり、趣向性を更に高めることができる。
(付記8)また、例えば、第8の構成に係る遊技機は、上記第2の構成乃至上記第7の構成のいずれかに係る遊技機において、前記少なくとも2つの可動体のうち、少なくとも1つの可動体は、前記発光部材側の面に前記発光手段の光を反射する反射面が形成されていることを特徴とする。
上記第8の構成を有する遊技機では、少なくとも2つの可動体のうち、少なくとも1つの可動体は、発光部材側の面に発光手段の光を反射する反射面が形成されているため、少なくとも2つの可動体の移動に対応して多様な光方をさせることができ、可動部材の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。
(付記9)また、例えば、第9の構成に係る遊技機は、上記第8の構成に係る遊技機において、前記少なくとも1つの可動体は、前記レンズ部を有する前記可動体よりも前記発光部材から離れた側に配置されて、該レンズ部を有する前記可動体に対向する面に前記反射面が形成されていることを特徴とする。
上記第9の構成を有する遊技機では、レンズ部を有する可動体よりも発光部材から離れた側に配置される可動体は、該レンズ部を有する可動体に対向する面に発光手段の光を反射する反射面が形成されている。これにより、レンズ部を有する可動体から出射された光が反射面で反射されて、レンズ部に再度入射されるため、レンズ部が光る強度の向上を図ることが可能となり、可動体の動きに対する遊技者の興味を更に惹きつけ、興趣を高めることが可能となる。
(付記10)また、例えば、第10の構成に係る遊技機は、上記第2の構成乃至上記第9の構成のいずれかに係る遊技機において、前記駆動手段による前記少なくとも2つの可動体の移動に対応して、前記複数の発光手段が発光されることを特徴とする。
上記第10の構成を有する遊技機では、駆動手段による少なくとも2つの可動体の移動に対応して、複数の発光手段が発光されるため、少なくとも2つの可動体の演出効果の向上を図ることが可能となり、可動部材の動きに更に新鮮味を与えて、趣向性を高めることが可能となる。