JP6281895B2 - 断面積急変部を備えた消音器 - Google Patents

断面積急変部を備えた消音器 Download PDF

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Description

本発明は、断面積急変部を備えた消音器に関するものである。
機械の筐体や隔壁の開口部の軸方向にオリフィスを持つ消音構造が知られている。特に、オリフィス型消音構造を二連に配したものは、2つのオリフィスの間が膨張室を成すため、広い周波数域で減音が期待できる。なお、オリフィスと隣接した領域では、通常、断面積が急変(急拡大又は急縮小)する。
しかしながら、このようなオリフィスを二連にした消音器(膨張型消音器、絞り型消音器とも呼ばれる。)は、吸音ピーク間のディップ(落ち込み)が顕著に現れてしまうことが指摘されている。
本発明者は、上記問題に長年の間、取り組んでおり、上記ディップの緩和を期待できる膨張型消音器を既に提案している(例えば、非特許文献1)。非特許文献1に開示の消音器は、軸方向に並んだ第1・第2オリフィスと、これらを連通する拡張室と、が設けられ、さらにこの拡張室内に、第1・第2オリフィス間を連結した不織布製の中空円筒が設けられた構成を成すものである。
しかしながら、非特許文献1に開示の消音構造においては、拡張室の軸方向長さが長くなる程、この長さに適した剛性等を有する不織布製中空円筒を作製することが難しくなるとともに、一方のオリフィスに対する他方のオリフィスの相対位置のずれも大きくなるため、当該円筒を取り付け・保持することも困難になる。
また、非特許文献1に開示の消音器が発揮する消音特性(ディップの緩和や透過損失の増大)は改善の余地がある。
星野陽、他4名、「自然換気用消音器の透過損失の測定および理論解析(膨張型消音器に不織布を内張りした場合)」、北陸信越学生会第40回学生員卒業研究発表講演論文、日本機械学会、2011年3月4日
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、従来よりも簡素かつ据付容易な構造を有しながらも、高い消音特性を発揮する消音器を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の末、非特許文献1等の拡張室に設けられていた不織布製円筒が拡張室の軸方向全長に亘って、必ずしも均一な消音特性を発揮するものではないこと、より具体的には、オリフィスに隣接する部分(つまり管路の断面積が急変する部分)だけに不織布製の環を設けることでも、非特許文献1の消音器とほぼ同等の消音特性が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の構成・特徴を備えるものである。
(態様1)
媒体を区画する第1側壁と、
第1側壁の一側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第1内部空間を形成する第1周囲壁と、
第1側壁中に設けられて第1断面積急変部を形成しかつ第1周囲壁の第1内部空間と第1側壁の他側面との間で前記媒体の流通を可能にするオリフィスと、
を備えた消音器であって、かつ、
前記オリフィスの周縁から第1内部空間へ張り出した第1多孔質筒状体をさらに備え、
第1多孔質筒状体の張り出し長さが、前記オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に設定されており、
第1多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする消音器。
(態様2)
第1側壁の前記他側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第2内部空間を形成する第2周囲壁と、をさらに備えることを特徴とする態様1に記載の消音器。
(態様3)
前記オリフィスの周縁から第2内部空間へ張り出した第1追加多孔質筒状体と、
をさらに備え、かつ、
第1追加多孔質筒状体の張り出し長さが、前記オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に設定されており、
第1追加多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする態様2に記載の消音器。
(態様4)
互いに離間して配置された状態で媒体を区画する第1・第2側壁と、
第1・第2側壁の一側面の間を連結しかつ前記媒体を囲繞して第1内部空間を形成する第1周囲壁と、
第1・第2側壁中に設けられて第1・第2断面積急変部を形成しかつ第1周囲壁の第1内部空間と第1・第2側壁の他側面との間で前記媒体の流通を可能にする第1・第2オリフィスと、
を備えた消音器であって、かつ、
第1・第2オリフィスの周縁から第1内部空間へ張り出した第1・第2多孔質筒状体をさらに備え、
第1・第2多孔質筒状体の張り出し長さが、第1・第2オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に夫々設定されており、
第1・第2多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする消音器。
(態様5)
第1側壁の前記他側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第2内部空間を形成する第2周囲壁と、
第2側壁の前記他側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第3内部空間を形成する第3周囲壁と、
の少なくとも一方をさらに備えることを特徴とする態様4に記載の消音器。
(態様6)
第1・第2オリフィスの周縁から第2・第3内部空間へ張り出した第1・第2追加多孔質筒状体の少なくとも一方をさらに備え、かつ、
第1・第2追加多孔質筒状体の張り出し長さが、第1・第2オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に設定されており、
第1・第2追加多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする態様5に記載の消音器
以上の構成の本発明の消音器によれば、離間するオリフィス間を不織布製筒でブリッジ(連結)させた構造からなる非特許文献1に開示の従来の消音器と比べて、同等の消音性能が達成されるだけでなく、追加の長所(副産物)も得られる。
すなわち、本発明によれば、非特許文献1に開示の消音器において長い離間距離を懸架させるのに必要な大きな剛性を、本発明の多孔質筒状体(不織布製筒)に付与する必要は無く、またその離間距離に対応した長さを付与する必要も無くないため、消音器の重要部材である多孔質筒状体(不織布製筒)を、極めて簡素かつ安価なものにすることができる。また、本発明によれば、現場でのオリフィス同士の整列精度(アライメント精度)の高低に拘わらず、多孔質筒状体の側壁等への据え付けが容易となる。
実施例1の消音器の断面構造を示した概略図である。 実施例2,3の消音器の断面構造を示した概略図である。 実証試験(音響試験)用測定装置を示した図である。 実施例4の消音器サンプルを示した図である。 実施例4の消音器サンプルでの測定結果(透過損失)を示した図である。 実施例5の消音器サンプルとその測定結果(透過損失)を示した図である。 実施例6の消音器サンプルでの測定結果(透過損失)を示した図である。 実施例7の消音器サンプルとその測定結果(透過損失)を示した図である。 実施例8,9の消音器サンプルを示した図である。 実施例8,9の消音器サンプルの測定結果(透過損失)を示した図である。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づき説明するが、本発明は、下記の具体的な実施例に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
(実施例1の消音器の構造)
図1(a)は、実施例1の消音器1の断面構造を示した概略図である。実施例1の消音器1は、具体的には、互いに離間して配置された状態で媒体2を区画する第1・第2側壁3,4と、第1・第2側壁3,4の一側面3A,4Aの間に区画された媒体2を囲繞した第1内部空間2Aを形成する第1周囲壁9と、第1・第2側壁3,4中に設けられて第1周囲壁9の第1内部空間2A(以下の実施例によっては「拡張室」とも呼ぶ。)と第1・第2側壁3,4の他側面3B,4Bとの間で媒体2の流通を可能にする第1・第2オリフィス5,6と、を備える。
ここで、第1・第2オリフィス5,6は、該オリフィス5,6の流通方向前方又は後方に、媒体2の流路断面積が急拡大又は急縮小する第1・第2断面積急変部5A,6Aを形成する。なお、本明細書の実施例においては、第1断面積急変部5Aは流路断面積が急拡大する構成であるため「断面積急拡大部」とも呼び、一方、第2断面積急変部6Aは流路断面積が急縮小する構成であるため「断面積急縮小部」とも呼ぶ。
さらに、実施例1の消音器1は、第1・第2オリフィス5,6の周縁5E,6Eから拡張室2Aへ張り出した第1・第2多孔質筒状体7,8をさらに備える。ここで、第1・第2多孔質筒状体7,8の張り出し長さLが、第1・第2オリフィス5,6の径Dの0.1〜1倍の範囲に夫々設定されていることを特徴とするものである。なお、第1・第2多孔質筒状体7,8は不織布で作られていることが好ましく、以下の説明ではこれらの筒状体7,8を「不織布製筒」、「不織布部」、や「不織布」とも呼ぶ。
実施例1及び以下の実施例では、説明の便宜上、配管内に消音器1を搭載する、つまり、第1周囲壁9が中空筒状(より具体的には、中空円筒状)を成すことを前提にしているが、本発明の消音器1は上記円筒状の配管に限らず、隔壁や機械の換気用通風部などの狭小な空間を有した構造体にも適用しても良い。
(実施例1の変形例)
なお、図1(b)に、実施例1の変形例を示す。この変形例の消音器1は、図1の構成の他に、第1側壁3の他側面3Bから張り出しかつ媒体2を囲繞して第2内部空間2Bを形成する第2周囲壁25と、第2側壁4の他側面4Bから張り出しかつ媒体2を囲繞して第3内部空間2Cを形成する第3周囲壁35と、の少なくとも一方(図示では両方)を備えていてもよい。
さらに、この変形例は、第1・第2オリフィス5,6の周縁5E,6Eから第2・第3内部空間2B,3Bへ張り出した第1・第2追加多孔質筒状体27,38の少なくとも一方をさらに備えてもよく。この場合、第1・第2追加多孔質筒状体27,38の張り出し長さLが、第1・第2オリフィス5,6の径Dの0.1〜1倍の範囲に設定されていることが好ましい。これにより、消音器1の消音特性の向上がさらに望めるようになる。
(配管内での音波の伝播)
なお、配管の一部分たる第1周囲壁9の管径(内直径)は、減音したい周波数に対して平面波が成立する直径以下に設定されていることが好ましい。例えば、配管(第1周囲壁9)の内直径が音波波長の0.58倍以下であれば音波は平面波として軸方向Oにのみ伝搬すると言える。
配管(管路)の管径がこの条件を満たす場合、消音器1内の音波1は、図1(c)に示すように伝播すると考えられる。つまり、オリフィス5に隣接した断面積急拡大部5Aでは、断面積Sを有したオリフィス5から出て軸方向Oに進入した音波は直ちに膨張後の断面積Sに合わせた波面に拡がり、その後、第1内部空間(拡張室)2Aからオリフィス6に向かう断面積急縮小部6Aでは、当該部分6Aに進入した音波は軸方向Oに通過した直ちに縮小後の断面積Sに合わせた波面になると考えられる。なお、SとSとの断面積比(S/S)は、消音器1への通気性(圧力損失)と音響透過損失とのトレードオフで決定される。
(実施例1の消音器での作用)
本発明者は、上述のように急拡大直後または急縮小直前の狭い領域5A,6Aでは半径方向の音波の伝搬が局所的に存在し、当該部分5A,6Aを音響的に特段の対処を施すことが最も肝要であることを見出し、本発明を想到したのである。
つまり、急拡大直後または急縮小直前の領域5A,6Aのみに、音波に対して適度な抵抗を持った透過性の膜(例えば、不織布製の膜)を筒状に設置すれば(つまり、図1(a)及び(c)に示すように、第1・第2多孔質筒状体7,8を設置すれば)、音波が膜7,8を透過する際に音波の媒質粒子の運動に対して大きな摩擦抵抗となり、音響エネルギーを、摩擦などにより熱に変換することができることに想到したのである。なお、第1周囲壁9の管径が上記条件に設定されていない場合はそもそも平面波が成立せず、以上の効果は得られない。
本発明による上記効果は、実施例1の具体的な構成に限定されず、例えば、実施例1の構成の一部を削除又は変更した以下の変形例においても、十分に奏することができる。
(実施例2の消音器の構造)
図2(a)は、実施例2の消音器1の構造を示した概略図である。具体的には、媒体2を区画する第1側壁3と、第1側壁3の一側面3Aから張り出しかつ媒体2を囲繞して第1内部空間2Aを形成する第1周囲壁9と、第1側壁3中に設けられて第1周囲壁9の第1内部空間2Aと第1側壁3の他側面3Bとの間で媒体2の流通を可能にするオリフィス5と、が設けられる。さらに、この消音器1は、オリフィス5の周縁5Eから第1内部空間2Aへ張り出した第1多孔質筒状体7を備え、かつ、第1多孔質筒状体7の張り出し長さLが、オリフィス5の径(内径)Dの0.1〜1倍の範囲に設定されていることを特徴とする。
つまり、実施例2の消音器1は、図1(a)で示した実施例1の上記構成の左半分に相当するものであるが、左半分の構成部分だけでも、オリフィス5と断面積急変部5Aと多孔質筒状体7とを通過する音波のパスが存在するため、十分に減音特性を発揮するものと考えられる。
(実施例2の変形例)
図2(b)は、実施例2の変形例を示した概略図である。実施例2の変形例は、実施例2にて説明した上記各構成要素と略同様であるが、これらに加え、以下の構成要素を備える。
すなわち、実施例2の変形例は、図2(b)に示すように、第1側壁3の他側面3Bから張り出しかつ媒体2を囲繞して第2内部空間2Bを形成する第2周囲壁25をさらに備えていてもよい。
加えて、上記構成に、オリフィス5の周縁5Eから第2内部空間2Bへ張り出した第1追加多孔質筒状体27をさらに設け、第1追加多孔質筒状体27の張り出し長さLを、第1多孔質筒状体7の場合と同様に、オリフィス5の径Dの0.1〜1倍の範囲に設定されていることが好ましい。これにより、消音器1の消音特性の向上がさらに望めるようになる。
また、実施例1,2の上記説明では、図1及び図2に示すように、配管の軸方向O(言い換えれば、媒体2の流れ)に上記構成の消音器1が一つ設けられることを前提としていたが、必ずしも一つに限定されず、配管の軸方向Oに同様の構成の消音器1が多数連結(直列的に連結)されるようにしてもよいし、隔壁に適用した場合には媒体の流れ方向やこの方向に直交する方向に消音器1を多数連結(並列的に連結)するようにしてもよい。
図2(c)は、実施例3の消音器1の構造を示した概略図である。実施例3の消音器1は、互いに離間して配置された状態で媒体2を区画する第1・第2側壁3,4と、第1・第2側壁3,4の一側面3A,4Aの間に区画された媒体2を囲繞して第1内部空間2Aを形成する第1周囲壁9と、第1・第2側壁3,4中に設けられて第1・第2断面積急変部5A,6Aを形成し、第1周囲壁9の第1内部空間2Aと第1・第2側壁3,4の他側面3B,4Bとの間で媒体2の流通を可能にする第1・第2オリフィス5,6と、を備える。
ここで、第1内部空間2Aの軸方向長さは第1・第2オリフィス5,6の径Dよりも大きい。また、第1・第2側壁3,4の間に、第1内部空間2Aを分割するようにオリフィス51,52付きの追加側壁41,42(以下、「仕切り壁」とも呼ぶ。)が少なくとも一つ(図2(c)では二つ)設けられ、各々の追加側壁41,42によって軸方向OのピッチPが、オリフィス5,6,51,52の径Dの0.2〜2倍の範囲に設定されている。また、隣接するオリフィス5,6,51,52のいずれかの区間は多孔質筒状体71,72,73で連結されている。
実施例3の構成は、従来の消音器1内の拡張室(第1内部空間)2Aが、軸方向Oに少なくとも一つ以上の追加側壁(内壁)41,42によって分割されており、その追加壁41,42には最も両側の壁(外壁)3,4に設けられたオリフィス5,6と同心軸O上に追加のオリフィス51,52が設けられている。
つまり、実施例3では、拡張室2Aは、外壁部3,4以外の中央空間において軸方向Oに沿って流路断面積の急拡大・急縮小が何度も繰り返される構成が採用されている。拡張室2A内で流路断面積の急変が繰り返される程、局所的な消音が図られ、消音器1全体としての消音特性が向上するのである。一方、単一拡張室2Aの両側壁3,4間に不織布製筒状体7を架け渡しただけの従来の消音器では、上述のとおり消音は実質的には両壁部3,4の周辺のみで行われており、拡張室2Aの中央領域やこの領域に存在する不織布は、実質的には消音に貢献(寄与)しない領域であった為、無駄の多い構造であったともいえる。
(実証試験)
本発明者は、本発明の作用効果を確認するための実証試験を行った。
(実証試験用測定装置)
図3に、実証試験用の測定装置を示す。この測定装置は、4マイクロホンインピーダンス測定管を用いて音響透過損失(TL)の測定を行うものである。具体的には、測定装置は、内直径29mmを有したインピーダンス測定管(B&K 4206T型)内に、測定対象である消音器サンプルが設置され、サンプル前後の測定管壁面にマイクロホンが2本ずつ取り付けられた構成をしている。信号発生器及び増幅器にて基準信号による音波を発生させ、音波がサンプルを透過する前後の音圧を各マイクロホンで測定し、測定データをAD変換器及び計測ソフトウェアにてデータの取得・解析を行うことが可能である。このインピーダンス測定管において平面波が成立する周波数は6.8kHzまでである。従って、後述の測定結果(図5〜図8及び図10に示す各グラフ)に示す周波数範囲では平面波が成立していることになる。なお、ここで詳細は省略するが波動方程式に基づく理論計算も行い、上記測定装置を用いた実験結果との比較検討も行った。両者の傾向が一致し、理論的にも動作の説明が出来た。
(一方の壁の断面積急拡大部に多孔質筒状体を設置したサンプルの使用)
図4(e)に示すように、側壁3(以下、「リング」とも呼ぶ。)にオリフィスのみが設けられたサンプル(実際には、オリフィスの内周縁には不織布7が設けられているが、リング3の外側へは突出させてはいないサンプル)を用意し比較例とした。一方、図4(a)〜(d)に示すように、リング3から不織布7が一方の外側へ軸方向Oに突出させたサンプル(L=5,10,15,35mm)を幾つか用意し、これらを実施例4とした。なお、図4(f)は、図4(a)〜(e)のサンプルの側面を示した図である。
上記サンプルを上記インピーダンス測定管内に封入して、該サンプルの透過損失を測定した。図6に透過損失の測定結果を示す。
図5から、不織布7をリング3外方へ僅か(L=5mm)に突出させたサンプル(a)を、比較例のサンプル(e)と比較しても、透過損失に大きな差異があることが確認できた。また、サンプル(b)においては、突出長さLの増加によりさらなる透過損失の向上を確認できた。しかしながら、サンプル(c)及び(d)のように突出長さLをさらに増大させても透過損失の向上は頭打ちになっており、突出長さLをこれ以上延長しても改善は期待できないものと予想される。言い換えれば、不織布7の突出長さLを、オリフィス5の内径Dの0.1〜1倍程度まで留めた方が音響的には無駄が無いことが分かる。
(断面積急縮小部及び断面積急拡大部の一方と両方に筒状不織布を設置したサンプル)
次に、図6(a)及び(b)に示すように、断面積急縮小部と断面積急拡大部との間に挟まれ空間的に狭くなった領域(絞り長さは45mm)を有した管を用意し、断面積急縮小部の直前のみに不織布7(突出長さは5mm)を設置したサンプル(つまり、片側のみのサンプル(f))と、断面積急縮小部の直前及び断面積急拡大部の直後に不織布7(突出長さは夫々5mm)を設置したサンプル(つまり、両側付きサンプル(g))と、を実施例として用意し、これらの透過損失を上記装置で評価した。なお、不織布7を設置しない絞りのみのサンプル(不織布なしのサンプル(h))も比較例として用意し、この透過損失を上記装置で評価した。
図6(c)にこれらのサンプル(f)〜(h)の透過損失を示す。この図6(c)から、不織布7を片側に設置しただけのサンプル(f)でも消音効果が向上するが、両側とも設置したサンプル(g)の方が最も消音効果が高くなることが確認された。特に、比較例である絞り型消音器(つまり、サンプル(h))では、3500Hz付近で透過損失が低下してしまうが、サンプル(f)や(g)のように僅かな長さを有した不織布7を取り付けるだけで、この周波数付近及びこれより高い周波数域での消音性能が大幅に改善されることが確認された。
なお、サンプル(f)は、不織布7を片側(上流側)のみに設置して透過損失を測定しているが、このサンプル(f)の上流側と下流側を入れ替えて透過損失を測定しても同じ結果となったため、入れ替えた場合の結果は図示していない。
(オリフィスが軸方向に二重に設置された消音器に筒状不織布を設置したサンプル)
次に、円筒管9内に上流側と下流側にオリフィス5,6付きの側壁3,4を設けた消音器1(二重オリフィス消音器とも呼ぶ。)を用意し(図1(a)を参照)、上流側オリフィス5直後の断面積急拡大部5Aと、下流側オリフィス6直前の断面積急縮小部6Aと、の双方に軸方向長さ5mm又は10mmを有した筒状多孔質体(筒状不織布)7,8を設けた。また、オリフィス5,6間のギャップが35mmの場合と55mmの場合の2つの消音器1を用意した。これらの筒状不織布7,8を設置した構成を実施例(後述の図7の各図では「eliminate」と表記)とした。
また、どちらの側壁3,4にも不織布7,8を設置していない構成を比較例(図7の各図では「Without nonwoven」と表記)とした。また、不織布が両側壁3,4を架け渡すように配置された構成も比較例(図7の各図では「Full length nonwoven」と表記)とした。
図7(a)にギャップが35mmの場合の透過損失を示し、図7(b)に55mmの場合の透過損失を示す。なお、二重オリフィス消音器は膨張型消音器と同様に、「膨張部の長さが半波長の倍数に一致する周波数」において透過損失がほぼゼロになる特性があり、例えば、図7(a)の約5500Hzや図7(b)の約3800Hzにて確認された。実施例のように僅かな長さを有した筒状不織布7,8を取り付けることにより、これらの周波数における消音性能が大幅に改善されていること、全周波数域において消音性能が大幅に改善されていること、及び不織布を両側壁3,4に架け渡した場合に匹敵する程の消音性能を有することが確認された。
(多孔質筒状体の形状及び材料の検討)
以上の実証試験において単純円筒状不織布7,8を使用したが、これ以外のものも用意した。具体的には、不織布7として、末広がりの円錐状を有するもの(図8(a)中央の図形を参照)やL字状断面を有するもの(図8(a)右側の図形を参照)を用意し、これらの透過損失を測定し、比較検討を行った。また、円筒状不織布7と同様の外形を有した筒状金網も併せて用意し、透過損失を測定した。
図8(b)にそれぞれのサンプルでの透過損失を示す。先ず、不織布7や金網等何も設置していないオリフィス単品のサンプルと、金網設置のサンプルとは、ほぼ同様の透過損失を示しており、多孔質の材料が金網では消音性能の改善されないことが確認された。また、単純円筒状サンプルとL字状サンプルとが最も高い透過損失を示しているが、この結果より、L字状サンプルの垂直に立ち上げた追加部分は消音に大きく貢献せず、その効果は限定的であることが確認された。また、斜め状サンプルの透過損失は、周波数全域において、単純円筒状サンプルより低く、オリフィス直後に放射状に広がる音波が直交するように不織布7を設置した方が消音特性向上には望ましいことが確認された。
(膨張型消音器での実証試験)
次に、図9(a)及び(b)に示すように膨張室2Aを有する円管(内径φ=29mm及び長さ80mm)に対し、膨張室2Aの両側壁3,4に円筒状不織布7,8を設けた消音器1に対して上述の測定法により透過損失を評価した。なお、不織布7,8は軸方向長さLが異なるもの(L=2.5mm、5mm、10mm、15mm、20mm、30mm)を幾つか用意した。なお、膨張室2Aの軸方向長さは80mmであり、全長80mmの不織布では膨張室2Aの一端3,4から他端まで円筒状不織布7を架け渡す従来の消音器(以下、ブリッジ型とも呼ぶ。)となり、これを比較例とした。さらに、不織布7,8を付加しないもの(つまり、L=0mm)も比較例として評価した。
図10(a)に各消音器の透過損失を示す。不織布7,8が付加されていない比較例(L=0mm)の透過損失が最も低い結果となり、不織布7,8の長さLが2.5mm、5mmと大きくなるにつれて、透過損失の値も周波数全域に亘って高くなることが分かる。しかしながら、不織布7,8の長さLを10mmより大きくしても透過損失は微増となり、Lが15mm以上(つまり、15mm、20mm、30mm)の場合では80mmのブリッジさせたものとほぼ同等の結果となり、これらの透過損失にほとんど違いが表れないことが確認された。従って、L=10mm〜15mm程度の長さを有した不織布7,8を両側壁3,4に夫々設置するだけで従来のブリッジ型消音器と同程度の消音特性が得られることがわかった。
(膨張型多段式消音器の評価)
また、図9(c)に示すように、前述の膨張室2A内を軸方向Oに仕切るように追加側壁(仕切り壁)41,42をさらに設けた消音器1(以下、「膨張型多段式消音器」とも呼ぶ。)を用意した。それぞれの仕切り壁41,42は、膨張室2Aの両側端3,4に設けられたオリフィス5,6と同径D(φ=29mm)のオリフィス51,52が設けられた構成をなす。つまり、この消音器1は、急拡大と急縮小を繰り返す断面積を有した拡張室2Aが軸方向Oに数個(図示では3個)連続して設けられた構成を有するものとなる。そして、円筒状不織布を全ての拡張室2A,2A,2Aに挿通するように消音器1内に設置した。拡張室2A,2A,2Aの軸方向長さ(言い換えれば、仕切り壁51,52間や仕切り壁51,52と側壁3,4と間のピッチP)はそれぞれ10mm、20mm、40mm、つまり、オリフィス径D(φ=29mm)より小さいかほぼ同程度の大きさ(0.4倍〜2倍)に設定した。
比較例として、拡張室2A内に仕切り壁41,42は設置して拡張室2Aを分割したが不織布を設置しないサンプル、不織布7は設置したが仕切り壁41,42で拡張室2Aを仕切らないサンプル、及び、仕切り壁41,42も不織布7も設置しないサンプルも用意して、図3で説明した手法と同様の測定法で透過損失を評価した。
図10(b)は、膨張型多段式消音器1及びその比較例の透過損失の結果を示す。図10(b)中の破線で示すように、仕切り壁41,42を設けて急拡大と急縮小を繰り返す構成(つまり図9(c)に示すような多段式消音器1)にするだけで、従来の単一拡張室に比べ透過損失が飛躍的に増大することが確認された。また、不織布7を設置していない多段式サンプルでは、低い周波数域では単一拡張室の場合よりも透過損失が低く、高い周波数域では透過損失が上下に振れてしまう傾向が確認された。一方、不織布7付き多段式サンプルでは、透過損失は、周波数全域に亘って(特に2000Hz〜6400Hzの範囲で)、単一拡張室サンプルの場合よりも約10dBも高いことが確認され、極めて消音特性が向上することがわかった。
(不織布の定数についての検討)
なお、本発明の消音器1には、以下の物性値を有した不織布7,8を使用することが好ましい。具体的には、本発明の不織布7,8は、表1に示す固有音響インピーダンスを有することが好ましい。なお、固有音響インピーダンスは、音圧(定常圧力からの音波による媒質の圧力変動)に対する媒質粒子速度の比(音圧/速度)を示し、例えば、固有音響インピーダンスが小さいほど,少ない音圧で粒子速度が大きくなる。つまり、固有音響インピーダンスは音に関する抵抗値を示す。
Figure 0006281895
また、本発明の不織布7,8は、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有することが好ましい。つまり、不織布7,8の厚さ1mmにした場合、この不織布7,8を音が通過した場合に不織布7,8の前後で音圧が0.5〜1.0dB減衰するものを選択することが好ましい。
また、本発明の不織布7,8は、以下の位相速度となるものが好ましい。すなわち、1000Hzの音波が100m/s以下で進み、6000Hzの音波が170m/s(空気中の音速の半分)以下で進むことになる材料を選択することが好ましい。
以上、幾つかの実施例を例示して本発明の消音器1を詳しく説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの具体的な構成に何等限定されるものではない。例えば、上述の実施例では第1・第2オリフィス5,6や第1・第2多孔質筒状体7,8は、説明の便宜上、互いに同一寸法を有したものを前提としたが必ずしもこれに限定されず、例えば、径Dや張り出し長さLなどを異なるように構成しても本発明の作用効果を如何なく発揮するであろう。
本発明によれば、既存の配管等に僅かな寸法の筒状多孔質体(不織布)を付加するだけで従来の不織布ブリッジ型消音器と同様の消音特性を発揮する消音器を提供することができる。
さらに、本発明で提案された筒状多孔質体は、配管に限らず、隔壁や機械の換気用通風部等の狭いスペースしか有しない騒音発生源にも設置可能である。特に、自然換気や通風が見直されている昨今、狭い厚さしか通常与えられない壁に内蔵可能な消音器、又は張り出しが少ない消音器の存在意義は大きいといえる。また、本発明の消音器をアレイ状に並べて配置することで、大きな面を有した騒音発生源に対しても適応可能である。また、本発明の消音器は、強制換気・自然換気に関わらず適用可能である。
このように、本発明の消音器は、産業上の利用価値及び利用可能性が非常に高い。
1 消音器
2 媒体
2A 第1内部空間(拡張室)
3,4 第1・第2側壁
5,6 第1・第2オリフィス
5A 第1断面積急変部(断面積急拡大部)
5E,6E 第1・第2オリフィスの周縁
6A 第2断面積急変部(断面積急縮小部)
7,8 第1・第2多孔質筒状体
9 第1周囲壁
25 第2周囲壁
27 第1追加多孔質筒状体
35 第3周囲壁
38 第2追加多孔質筒状体
41,42 追加側壁(仕切り壁)
51,52 追加側壁内のオリフィス
71,72,73 多孔質筒状体
D 第1・第2オリフィスの径
L 多孔質筒状体の軸方向長さ(張り出し長さ)
O 軸(管路の中心軸)
P 追加側壁間のピッチ又は追加側壁と側壁との間のピッチ

Claims (6)

  1. 媒体を区画する第1側壁と、
    第1側壁の一側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第1内部空間を形成する第1周囲壁と、
    第1側壁中に設けられて第1断面積急変部を形成しかつ第1周囲壁の第1内部空間と第1側壁の他側面との間で前記媒体の流通を可能にするオリフィスと、
    を備えた消音器であって、かつ、
    前記オリフィスの周縁から第1内部空間へ張り出した第1多孔質筒状体をさらに備え、
    第1多孔質筒状体の張り出し長さが、前記オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に設定されており、
    第1多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする消音器。
  2. 第1側壁の前記他側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第2内部空間を形成する第2周囲壁と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  3. 前記オリフィスの周縁から第2内部空間へ張り出した第1追加多孔質筒状体と、
    をさらに備え、かつ、
    第1追加多孔質筒状体の張り出し長さが、前記オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に設定されており、
    第1追加多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする請求項2に記載の消音器。
  4. 互いに離間して配置された状態で媒体を区画する第1・第2側壁と、
    第1・第2側壁の一側面の間を連結しかつ前記媒体を囲繞して第1内部空間を形成する第1周囲壁と、
    第1・第2側壁中に設けられて第1・第2断面積急変部を形成しかつ第1周囲壁の第1内部空間と第1・第2側壁の他側面との間で前記媒体の流通を可能にする第1・第2オリフィスと、
    を備えた消音器であって、かつ、
    第1・第2オリフィスの周縁から第1内部空間へ張り出した第1・第2多孔質筒状体をさらに備え、
    第1・第2多孔質筒状体の張り出し長さが、第1・第2オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に夫々設定されており、
    第1・第2多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする消音器。
  5. 第1側壁の前記他側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第2内部空間を形成する第2周囲壁と、
    第2側壁の前記他側面から張り出しかつ前記媒体を囲繞して第3内部空間を形成する第3周囲壁と、
    の少なくとも一方をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の消音器。
  6. 第1・第2オリフィスの周縁から第2・第3内部空間へ張り出した第1・第2追加多孔質筒状体の少なくとも一方をさらに備え、かつ、
    第1・第2追加多孔質筒状体の張り出し長さが、第1・第2オリフィスの径の0.1〜1倍の範囲に設定されており、
    第1・第2追加多孔質筒状体が、0.5〜1.0dB/mmの減衰定数を有した不織布で作られていることを特徴とする請求項5に記載の消音器。
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