JP4358665B2 - 多孔板消音構造 - Google Patents

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Description

本発明は、装置または装置間の給気または排気用の配管路における消音構造の技術に関する。
従来から、消音構造の技術は公知となっている。例えば、非特許文献1と特許文献2に開示されるものがある。この非特許文献1には、図1に示す消音ダクトAと図2に示す共鳴形消音器Bなどが開示されている。図1に示す消音ダクトAは、断面が四角のダクト11と多孔質消音材12とで構成されている。ダクト11内に多孔質消音材12(例えば、グラスウールや金属繊維など)がダクト11内壁に沿って、一定の厚みをもって配置されていて、この多孔質消音材12で音エネルギを消散させる消音構造である。図2に示す共鳴形消音器Bは、配管路21と配管路21に開けられた小孔23を囲む拡大室24とから構成されている。共鳴形消音器Bは、配管路22を通過するfp=(c/2π)√{sp/(V・mp)}の計算式で定まる周波数の騒音を選択的に消音する。ここで、fpは消音したい騒音の最高周波数、cは媒質の音速、spは小孔の径、Vは拡大室の体積、mpは小孔の深さである。
特許文献2には、図3に示す多孔質防音構造体Cが開示されている。図3に示す多孔質防音構造体Cは、外装板31と多数の貫通穴32aを有した内装板32とを対向配置して形成されている。内装板32は、板厚、穴径および開口率が貫通穴32aを流通する空気に粘性作用を発生させる設計条件を満足するように設定されていて、その粘性作用により音波のエネルギを消散させるものである。
日本機械学会編 「機械騒音ハンドブック」 産業図書 特開2003−50586号公報
しかし、上記非特許文献1の消音ダクトAの構成では、配管路の流速変化、温度変化、結露などにより、多孔質消音材自体が経年変化や劣化を起こして飛散し、消音性能が低下するだけでなく、圧縮機、タービン、ポンプなどの装置に入り込み、これらの装置の性能を著しく低下または故障させるという不具合があった。また、消音ダクトを廃棄する場合、グラスウールなどの多孔質消音材は産業廃棄物となるため、分離して処理する費用が発生するという不具合があった。また、上記非特許文献1の共鳴形消音器Bの構成では、特定の周波数の騒音だけしか消音できないので、広い周波数域で消音効果を得るには、異なった周波数に調節した複数の共鳴形消音器を連結しなければならず、また、配管路の小孔を囲む拡大室を配管路の外側に設ける必要があり、全体として大きな消音構造になってしまうという不具合があった。さらに、上記特許文献2の多孔質防音構造体Cの構成では、通常、開口が狭いほど消音性能は高くなるが、圧縮機などで使用すると、開口が狭いので、スス、ごみ、油滴、液滴が開口を塞いでしまう可能性が高くなり、消音性能が低下するという不具合があった。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段及びその効果を説明する。
即ち、本発明においては、消音構造が、配管路と、配管路の軸方向に延設された第一仕切り部材と、第一仕切り部材で区切られた配管路の軸方向を複数の小室に仕切る第二仕切り部材とを備え、第一仕切り部材の流路側に面した部分の全部または一部に多孔が形成されているものである。
この構成によると、配管路と、配管路の軸方向に延設された第一仕切り部材と、第一仕切り部材で区切られた配管路の軸方向を複数の小室に仕切る第二仕切り部材とを備え、第一仕切り部材の流路側に面した部分の全部または一部に多孔が形成されているので、配管路の定常流には影響を与えずに、周期的な圧力変動を多孔板の孔部の往復運動に変換し、圧力損失の形で圧力変動エネルギを消散させることができ、騒音を消音することができる。また、本実施形態では、配管路内部に消音構造を有するものであるため、余分な装置などを配管路外部に設置することはないので、設備が大型なものとならない。さらに、例えばグラスウールのような多孔質消音材を使用しないので、経年変化や劣化による多孔質消音材自体の飛散による消音性能の低下や、この飛散した多孔質消音材が圧縮機、タービン、ポンプなどの装置に入り込んで、これらの装置の性能を著しく低下または故障させてしまうという問題がない。また、多孔質消音材自体の費用やこの多孔質消音材を保護するための表面保護材などの費用が発生しないという利点もあり、多孔質吸音材を使用する場合に比べ製造コストを抑えることができる。
本発明の消音構造が、消音させる騒音の最高周波数をf、媒質の音速をc、仕切り板の間隔をbとするときに、b<c/(4f)の関係を満たすものである。
この構成によると、消音させる騒音の最高周波数をf、媒質の音速をc、仕切り板の間隔をbとするとき、b<c/(4f)の関係を満たすので、配管路の定常流には影響を与えずに、確実に周期的な圧力変動を多孔板の孔部の往復運動に変換し、圧力損失の形で圧力変動エネルギを消散させることができ、騒音を消音することができる。
本発明の多孔板の開口率を1〜10%としたものである。これによると、多孔板の開口率を1〜10%としたので、130〜180dBに達する領域でも高い消音効果が発揮される。
本発明において、多孔板の開口率が、流路の上流から下流に向かって小さくなったものである。この構成によると、開口率を徐々に小さくすることで、下流側の低くなった音圧下での多孔部の空気振動速度を速くし、吸音に最適な値にすることができ、消音性能をよくすることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図4は本発明に係る第一実施形態を示す図である。図4の消音構造Dは、筒状の配管路41と、配管路41の内部に配管路41の軸方向に延設され、配管路41の配管路断面を区切るように配置された多孔板42と、多孔板42で区切られた配管路41を配管路の軸方向に複数の小室44に仕切る仕切り板43とを備えて成る。
配管路41は、圧縮機、タービン、ポンプ、原動機などの給気又は排気配管路の途中に形成される。この配管路41は、円形断面を有する長尺形状を有している。この配管41は、給気又は排気に伴って衝撃を発する気体が通過する。多孔板42は、板状であって、配管路41の軸方向に平行に配設されている。この配置により、多孔板42'は、配管路41の断面を、気体が通過する空間と、気体が通過しない空間とに区画する。多孔板42は、多数の孔が開口しており、孔の開口率は好ましくは1〜10%である。仕切り板43は、多孔板42が区画する気体が通過しない部分を軸方向に仕切る。仕切り板43は軸方向に所定間隔bを有するように配設される。ここで、bは、消音したい騒音の最高周波数をf、媒質の音速をcとして、b<c/(4f)で表される。
次に、本実施形態の配管路41内における音波の挙動について説明する。音波は主流路45を通ってきて、多孔板42の孔部46を通過して小室44内に入射し、小室44内で反射して再び孔部46を通過する。この音波の入反射が多孔板42の孔部46を介して各小室44において繰り返されるものである。
本実施形態により、配管路の定常流には影響を与えずに、周期的な圧力変動を多孔板の孔部の往復運動に変換し、圧力損失の形で圧力変動エネルギを消散させることができるので、騒音を消音することができる。特に、多孔板の開口率を1〜10%としているので、130〜180dBに達する領域では高い消音効果が発揮される。また、本実施形態では、配管路内部に消音構造を有するものであるため、余分な装置などを配管路外部に設置することはないので、設備が大型なものとならない。
さらに、本実施形態では、例えばグラスウールのような多孔質消音材を使用しないので、経年変化や劣化による多孔質消音材自体の飛散による消音性能の低下や、この飛散した多孔質消音材が圧縮機、タービン、ポンプなどの装置に入り込んで、これらの装置の性能を著しく低下または故障させてしまうという問題がない。さらに、多孔質消音材自体の費用やこの多孔質消音材を保護するための表面保護材などの費用が発生しないという利点もあり、製造コストを抑えることができる。
なお、上記実施形態における多孔板42の設置位置は、例えば、主流路45を広く取りたいときは配管路41内壁に近づけて設置してもよいし、主流路45の広さにこだわらなければ、任意の位置に設置してもよい。また、上記実施形態においては、多孔板42を配管路41の配管路に平行に設置しているが、例えば、主流路45の広さにこだわらないときは、配管路41の配管路に平行に設置する必要は必ずしもなく、任意の角度傾けて設置してもよい。これは、以下の実施形態においても同様である。
図5は本発明に係る第二実施形態を示す図である。図5の消音構造Eは、配管路41の軸を中心として、上記第一実施形態の消音構造Dの小室44と対称側の配管路41内部に同様の小室44'を複数設置したものである。即ち、本実施形態の消音構造Eは、上記消音構造Dと、配管路41の内部に配管路41の軸方向に延設され、配管路41の配管路断面を区切るように配置された多孔板42'と、多孔板42'で区切られた配管路41の配管路の軸方向を複数の小室44'に仕切る仕切り板43'とからなる。
配管路41は、圧縮機、タービン、ポンプ、原動機などの給気又は排気配管路の途中に形成される。この配管路41は、円形断面を有する長尺形状を有している。この配管41は、給気又は排気に伴って衝撃を発する気体が通過する。多孔板42'は、板状であって、配管路41の軸方向に平行に配設されている。この配置により、多孔板42'は、配管路41の断面を、気体が通過する空間と、気体が通過しない空間とに区画する。多孔板42'は、多数の孔が開口しており、孔の開口率は好ましくは1〜10%である。仕切り板43'は、多孔板42'が区画する気体が通過しない部分を軸方向に仕切る。仕切り板43'は軸方向に所定間隔bを有するように配設される。ここで、bは、消音したい騒音の最高周波数をf、媒質の音速をcとして、b<c/(4f)で表される。
小室44'は、多孔板42が区画する気体が通過しない部分の配管路41内壁と、上記多孔板42'と、間隔bで隣り合う上記仕切り板43'とで囲まれてなる。
なお、多孔板42、仕切り板43、小室44は上記第一実施形態の消音構造Dと同様のものである。
次に、本実施形態の配管路41内における音波の挙動について説明する。音波は主流路55を通ってきて、多孔板42、42'のそれぞれの孔部46、46'を通過して小室44、44'内に入射し、小室44、44'内で反射して再び孔部46、46'を通過する。この音波の入反射が多孔板42、42'の孔部46、46'を介してそれぞれの各小室44、44'において繰り返されるものである。
本実施形態により、第一実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態の変形例として、多孔板42、42'の開口率を流路55の上流から下流に向かって小さくする構造であってもよい。具体的には、多孔板42、42’の開口率が、各小室44、44'に臨む領域毎に異なり、下流に向かうに従い開口率が小さくなっている。例えば、流路55の上流側に形成された小室に臨む多孔板の領域における開口率を8%とする。そして、下流側に隣接する小室に臨む多孔板の領域における開口率を5%とする。以下、同様に繰り返し、下流側に向かって小室毎に開口率が小さくなっている構造である。
多孔板42、42’の孔部46、46'における気体の振動速度は、孔部46、46'加わる音波の音圧と開口率とにより決定される。流路55において、下流側の音圧よりも上流側の音圧の方が高いため、下流側の多孔板42、42'の開口率を小さくすることで、孔部46、46'を通過する気体の振動速度を大きくすることができ、消音性能を大きくすることができる。これは、第一実施形態や以下の実施形態においても同様である。尚、開口率は小室44、44'に臨む領域に関係なく徐々に小さくする構造であってもよい。
図6は本発明に係る第三実施形態を示す図である。図6の消音構造Fは、配管路41と、配管路41の内部に配管路41の軸方向に延設された配管路41断面を区切る多孔筒62と、多孔筒62外壁と配管路41内壁の間の空間を配管路41の軸方向を仕切るよう、環状に複数枚設置された仕切り板63とを備えて成る。
配管路41は、圧縮機、タービン、ポンプ、原動機などの給気又は排気配管路の途中に形成される。この配管路41は、円形断面を有する長尺形状を有している。この配管41は、給気又は排気に伴って衝撃を発する気体が通過する。多孔筒62は、孔66が多数開けられている筒状のものであって、配管路41の軸方向に平行に配設されている。この配置により、多孔筒62は、配管路41の断面を、気体が通過する空間と、気体が通過しない空間とに区画する。多孔筒62は、多数の孔が開口しており、孔の開口率は好ましくは1〜10%である。仕切り板63は、多孔筒62が区画する気体が通過しない部分を軸方向に仕切る。仕切り板63は軸方向に所定間隔bを有するように配設される。ここで、bは、消音したい騒音の最高周波数をf、媒質の音速をcとして、b<c/(4f)で表される。
小室64は、多孔筒62が区画する気体が通過しない部分の配管路41内壁と、上記多孔筒62と、間隔bで隣り合う上記仕切り板63とで囲まれてなる。
次に、本実施形態の消音構造Fの製作方法について説明する。まず、筒に孔を開けて多孔筒62とし、この多孔筒62外側に環状の仕切り板63の内側を溶接する。これを隣り合う仕切り板63の間隔がbとなるようにしながら、必要な枚数繰り返す。そして、各仕切り板63の外側を配管路41の内側に溶接することで、消音構造Fは完成する。なお、配管路41そのものに孔を開けこれを多孔筒とし、その外側に別の外管を配置することでも製作できる。
次に、本実施形態の配管路41内における音波の挙動について説明する。音波は主流路65を通ってきて、多孔筒62のそれぞれの孔部66を通過して小室64内に入射し、小室64内で反射して再び孔部66を通過する。この音波の入反射が多孔筒62の孔部66を介してそれぞれの各小室64において繰り返されるものである。
本実施形態により、第一実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記第一、第二実施形態の消音構造において、多孔板は一枚しか設置していないが、多孔板をさらに1枚以上設置し、これにあわせて仕切り板も必要枚数設置する消音構造として、小室をさらに形成することで、上記第一、第二実施形態の消音構造と同等以上の消音効果のある構造としてもよい。また、上記第三実施形態の消音構造において、多孔筒は一つしか設置していないが、半径の異なる多孔筒をさらに一本以上設置し、これにあわせて仕切り板も必要枚数設置する消音構造として、小室をさらに形成することで、上記第三実施形態の消音構造と同等以上の消音効果のある構造としてもよい。さらに、上記第一から第三実施形態を組み合わせた消音構造としてもよい。例えば、多孔筒と多孔板を配管路内に同時に組込み、小室を複数枚の仕切り板で形成した消音構造などである。
図10は第三実施形態の変形例を示すものである。第三実施形態と同様の部分については説明を略すことがある。図10に示すように、第三実施形態の変形例に係る消音構造F1は配管路を段階的に狭めていく配管路41aとしている点で、第三実施形態の消音構造Fと異なる。具体的には、配管路41aが、主流路65の上流側に同じ大きさの小室64aを複数形成し、下流側に小室64aよりも配管路の断面方向における長さ(高さ)が小さい小室64bを複数形成するような形状を有している。小室を大きくすることで、低音域の消音率を大きくすることができるため、消音構造F1の小室を段階的に狭めることにより、消音帯域を広帯域化することができる。
また、図12に示すように、配管路を徐々に狭めていく配管路41'とする構造であってもよい。消音構造F2の配管路41'を徐々に狭めることで、仕切った小室64ごとの共振周波数が変えられるので、幅広い周波数の騒音源に対応できる。また、これら変形例の作用は、第三実施形態と同様であるため、第三実施形態と同様の効果も得られる。
なお、図示しないが、第一、第二実施形態においても同様に、配管路を段階的に狭めたり、配管路を徐々に狭めたりすることで、上記変形例と同様の効果がある。以下の各実施形態や変形例においても同様である。
図13は第四実施形態の配管軸方向の断面図を示すものである。上記各実施形
態と同様の部分については説明を略すことがある。図13に示すように、消音構造Hは、配管路41と、配管路41の内部に配管路41の軸方向に延設され、断面が扇形に区切られた多孔筒62'と、多孔筒62'内部の軸方向を複数の小室104に仕切る仕切り板102と、多孔筒62'を固定支持する支持部材101とを備えてなる。
多孔筒62'は断面が複数の仕切り板102によって8つの扇形に区切られた筒状のものであって、第三実施形態と同様に配管路41の軸方向に平行に配設されている。この配置により、多孔筒62'は、配管路41の断面を、気体が通過する空間と、気体が通過しない空間とに区画する。多孔筒62'は、多数の孔が開口しており、孔の開口率は好ましくは1〜10%である。この多孔筒62'は、配管路41に支持部材101によって固定支持されている。この支持部材101は、例えば、棒状のものとして多孔筒62'を固定支持するのに必要な箇所にのみ取り付けてもいいし、板状のものとして多孔筒62'を固定支持してもよい。
小室104は、多孔筒62'内壁と、隣り合う2枚の上記仕切り板102と、間隔bで隣り合う図示しない上記仕切り板とで囲まれてなる。
次に、本実施形態の配管路41内における音波の挙動について説明する。音波は主流路105を通ってきて、多孔筒62'のそれぞれの孔部66を通過して小室104内に入射し、小室104内で反射して再び孔部66を通過する。この音波の入反射が多孔筒62'の孔部66を介してそれぞれの各小室104において繰り返されるものである。
本実施形態により、第一実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態においては8つの扇形に多孔筒62'を区切っている実施形態を示したが、これに限られず、複数の扇形に区切られていれば本実施形態と同様の効果がある。また、各扇形が均一なものでなくともよい。
図14は第四実施形態の変形例を示すものである。第四実施形態と同様の部分については説明を略すことがある。図14に示すように、消音構造H1は大きさの異なる小室114、115を有している点で、第四実施形態の消音構造Gと異なる。
小室114は、図14に示すように、多孔筒62'内壁と、多孔筒62'断面を区切るように配置された仕切り板113と、この仕切り板113と垂直に配置された仕切り板112と、間隔bで隣り合う多孔筒62'内部の軸方向を仕切る図示しない仕切り板とで囲まれてなる。
小室115は、図14に示すように、多孔筒62'内壁と、多孔筒62'断面を区切るように配置された仕切り板113と、この仕切り板113と垂直に配置された仕切り板111、112と、間隔bで隣り合う多孔筒62'内部の軸方向を仕切る図示しない仕切り板とで囲まれてなる。
次に、本変形例の配管路41内における音波の挙動について説明する。音波は主流路105を通ってきて、多孔筒62'のそれぞれの孔部66を通過して小室114、115内に入射し、小室114、115内で反射して再び孔部66を通過する。この音波の入反射が多孔筒62'の孔部66を介してそれぞれの各小室114、115において繰り返されるものである。
本変形例により、第四実施形態と同様の効果が得られる。また、小室ごとの共振周波数が異なるので、異なる周波数の騒音源に対応できる。
なお、本変形例では小室を上記のように構成したが、さらに仕切り板を仕切り板111、112と平行に設けることにより小室を形成すれば、これらの小室の共振周波数が異なるので、さらに異なる周波数の騒音源に対応できる。
図15は第5実施形態の配管軸方向の断面図を示すものである。上記各実施形態と同様の部分については説明を略すことがある。図15に示すように、消音構造Iは、配管路41と、配管路41の内部に配管路41の軸方向に延設され、断面が四角型で一面のみ孔がある多孔筒121と、多孔筒121内部の軸方向を複数の小室124に仕切る図示しない仕切り板とを備えてなる。
多孔筒121は、断面が四角型で、主流路125側の一面のみに孔が多数開けられた多孔板122を有しているものである。なお、例えば、この多孔筒121の角123が、溶接などで配管路41に取り付けられ、多孔筒121は固定される。
次に、本実施形態の配管路41内における音波の挙動について説明する。音波は主流路125を通ってきて、多孔筒121のそれぞれの孔部126を通過して小室124内に入射し、小室124内で反射して再び孔部126を通過する。この音波の入反射が多孔筒121の孔部126を介してそれぞれの各小室124において繰り返されるものである。
本実施形態により、第一実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では多孔筒121を1つのみ配置したものであるが、この多孔筒121を複数配置するものとしても同様の効果が得られる。また、断面積の大きさの異なる多孔筒121を複数配置することで、これらの共振周波数が異なるので、異なる周波数の騒音源に対応できる。
また、上記各実施形態や各変形例では配管路を円筒としているが、配管路断面が四角などの多角形や楕円など、その他様々な形状であっても、同様に上記効果を有するものである。他に、上記各実施形態や各変形例の多孔板を配管路の軸方向に対して斜めに配置したり、階段状に配置したりしてもよい。このように配置することで、仕切った空間ごとの共振周波数が変えられるので幅広い周波数の騒音源に対応できる。さらに、上記各実施形態や各変形例は、これらの配管路の少なくとも一端にフランジなどを設けて、消音対象となるフランジなどが設けられた他の配管路に、ボルトなどによって着脱自在となるようにしておくことが好ましい。
(検証1)
本発明の消音条件b<c/(4f)について、検証する。例えば図4における第一実施形態において、音波は主流路45から孔部46を通り小室44に進入し、小室44内の配管路41内壁で反射されて逆方向に孔部46を通過する。このとき、孔部46で圧力損失が発生する。ところが小室44の寸法が長いと、音波は寸法の長い方向に進んでしまい、孔部46への反射波が少なくなる。つまり、小室44の最大寸法が音波の波長の1/2に等しくなる周波数で小室44の共鳴現象が発生し、小室44内だけで音波が進行と反射を繰り返して、孔部46への反射波がなくなってしまう。従って、このような小室46内での音波の想定外の挙動を制限するには、消音したい騒音の最高周波数をf、媒質の音速をc、仕切り板43の間隔をbとして、b<c/(4f)となるように仕切り板43の設置間隔を調整すればよいことがわかる。第二、第三実施形態においても同様である。
(検証2)
次に、本発明における多孔板の開口率と消音効果との関係について検証する。消音時における音波エネルギ消散メカニズムは、消音構造表面に形成される境界層の粘性と、流路縮小部における交番流の動圧損失に大別できる。日常生活空間における音圧レベルでは振動振幅は微小であり、速度の2乗に比例する動圧損失は速度の1乗に比例する粘性に比べて無視できる。このため一般的な消音構造では、表面積を広くして境界層の粘性を増すことが課題であり、繊維状(グラスウールなど)や薄膜状(ウレタンなど)の形状となっている。しかし、圧縮機の吐出配管路のように圧力脈動レベルが130〜180dBに達する場合は、動圧損失を無視することはできない。そこで、粘性と動圧損失を考慮した多孔板の消音理論から、本実施形態における多孔板の開口率と消音効果との関係について検証する。
図7は、消音構造Gの断面図である。消音構造Gは、筒71と多孔板72から構成されている。筒71の内部には、筒71の内部を長手方向に仕切るように多孔板72が一枚設置されている。
多孔板の消音理論について、図7を用いて説明する。多孔板の消音理論の式は次式(1)で表され、式(1)より式(2)が導かれる。
Figure 0004358665
Figure 0004358665
ここで、p1は多孔板72左面の音圧、p2は多孔板72右面の音圧、U1は多孔板72左面の体積速度、U2は多孔板72右面の体積速度、Γは多孔部の特性、ρは空気の密度、cは音速、Sは主管の断面積、kは波数である。
上記式(2)のZ1を代入して、Im[Z1]=0、Re[Z1]=Re[Γ]=ρc/Sとなるときに消音率が最大となる。ただし、多孔部の特性Γは次式で表される。
Figure 0004358665
Figure 0004358665
ここで、tは多孔板の板厚、dは多孔板の細孔直径、ρは空気の密度、μは動粘性係数、ωは角周波数、Aは細孔の総面積、ζ0は圧力損失係数、U2は多孔板72右面の体積速度である。
理論上、Re[Γ]=ρc/Sのときに消音率が最大となることがわかっている。正規化するためにΓの実数部に面積Sを乗じて、第一項(粘性項)と第二項(動圧項)の値を比較する。ただし、諸定数の代表値は以下の値を用いる。t=1mm、μ=1.8E−5、f=1kHz、ρ=1.2kg/m3、c=340m/s、ζ0=2.6、d=2mm、|U2|=S|u2|、p=ρcu2、u2=2×10-5×10(L/20)である。
各音圧レベルLで上式を満たす開口率を、常温大気とスクリュー圧縮機吐出配管路の2条件で試算して表1に整理した。ただし、開口率が数%の領域を狙うため、圧力損失係数ζ0=2.6として一定の値を用いている。
Figure 0004358665
表1より、2条件とも、音圧レベルが110dBで粘性項と動圧項は拮抗し、120dBでは動圧項の比率が74%となる。このため、2条件とも、音圧レベルが120dB以上では動圧項が支配的と考えてよい。このときの開口率は1.5%である。大気中で観測される最大音圧は、ジェットエンジン出口で150dB程度であり、開口率は7.3%程度となる。よって、余裕を持たすために開口率が1〜10%の多孔板を用いることが望ましい。圧縮機の吐出配管路では脈動圧レベルは130〜180dBで、この場合も開口率は1〜10%の多孔板を用いることが望ましいことがわかる。
(実験1)
第一実施形態と同一の消音構造を有するスクリュー圧縮機の吐出配管路を用いて、消音効果の実験を行った。この吐出配管路において、1.多孔板と仕切り板の両方を使用、2.仕切り板を使用せず、多孔板だけを使用、3.多孔板と仕切り板どちらも使用しない、の3条件で当該消音構造の前後の圧力脈動を測定し、その圧力脈動差を消音量として表2に示した。
Figure 0004358665
表2より、条件1の消音量が圧倒的に大きく、特に、耳障りな高周波となる1、2kHzのオクターブバンドで25dBの消音量が得られていることがわかる。また、条件2でも有意な消音量が得られたが、仕切り板がないため多孔板背後の全空間に圧力変動が拡散してしまい、多孔板裏表の圧力差が理論通りに形成されず、圧力脈動が十分には減衰されなかったと考えられる。条件3は単なる配管路であり、当然、消音能力はなかった。
また、図8は、上記条件1と条件3のときの吐出配管路出口部の圧力変動の周波数分析結果を示した図である。
この図8より、何も施していない条件3の吐出配管路の場合に比べて、本発明を使用した条件1の吐出配管路は、広帯域において明らかに消音効果があることがわかる。
よって、上記実験結果より、本発明に係る第一実施形態の消音構造は、広帯域において十分な消音効果を有することが確認できた。
(実験2)
第二実施形態と同一の消音構造を有するスクリュー圧縮機の吐出配管路を用いて、消音効果の実験を行った。この吐出配管路において、スクリュー圧縮機の回転数を3000回転と4000回転の二通り設定して、当該消音構造の前後の圧力脈動を測定し、その圧力脈動差を消音量として表2に示した。
Figure 0004358665
表3により、スクリュー圧縮機の回転数が3000回転と4000回転どちらの場合も、広帯域において平均的に高い消音効果が発揮されていることがわかる。よって、本発明に係る第二実施形態の消音構造は、広帯域において十分な消音効果を有することが確認できた。
(実験3)
第ニ実施形態を有するスクリュー圧縮機の吐出配管路を用いて、多孔板の開口率が一定の場合と、第ニ実施形態の変形例である、開口率が流路の上流から下流に向かって徐々に小さくさせた場合とについて消音効果の実験を行った。尚、図5において、互いに対向する小室44、44’の大きさは同じである。開口率を一定にした消音構造は、軸方向における配管路の長さが1.2m、断面方向における小室の長さ(高さ)が10mm、開口率が5%のパラメータで実験を行った。尚、配管路の長さ1.2m内に4つの小室を含んでいる。また、開口率が変化する消音構造は、配管路の長さ、小室の高さ及び数は同じである。そして、小室に臨む多孔板の領域における開口率は、流路の上流にある小室から順に、8%、8%、5%、3%となるパラメータで実験を行った。
図9は、消音構造の開口率が一定の場合と徐々に小さくさせた場合とにおける音波の周波数に対する消音量を表したグラフである。ここで、消音量は、流路の上流側の音量(単位は「dB」)から、下流側の音量を減算した数値であり、値が大きいほど消音効果が大きくなることを意味する。図9より、開口率を徐々に小さくした消音構造の方が、開口率が一定の場合との対比において、消音量が大きい、即ち、消音効果が大きいことが確認できた。
(実験4)
第三実施形態と同一の消音構造Fと図10に示す変形例の消音構造F1とにおいて、それぞれの騒音の消音量を比較した実験を行った。多孔筒62の開口率は5%、消音構造Fの小室64の高さは10mm、軸方向における配管路の長さは1.2mとし、消音構造F1の小室64aの高さは10mm、小室64bの高さは5mm、配管路の長さは1.2mのパラメータで実験を行った。配管路の長さ1.2m内において、どちらも4つの小室を含んでおり、消音構造F1に関しては、小室64a・64bをそれぞれ2つずつ含んでいる。図11は、音波の周波数に対する消音量を表したグラフである。図より、音波の周波数が2500Hzを越え場合、小室を段階的に変化させた消音構造F1の方が、消音量が大きく、消音できる周波数帯域が広いことが確認できた。
従来技術である消音ダクトを示す図。 従来技術である共鳴形消音器を示す図。 従来技術である多孔質防音構造体を示す図。 本発明に係る第一実施形態を示す図。 本発明に係る第二実施形態を示す図。 本発明に係る第三実施形態を示す図。 多孔板の消音理論を検証するための図。 実験1における条件1と条件3のときの吐出配管路出口部の圧力変動の周波数分析結果を示した図。 実験3における実験結果を示した図。 本発明に係る第三実施形態の変形例を示す図。 実験4における実験結果を示した図。 本発明に係る第三実施形態の変形例を示す切り欠き側面図。 本発明に係る第四実施形態を示す断面図。 本発明に係る第四実施形態の変形例を示す断面図。 本発明に係る第五実施形態を示す断面図。
符号の説明
41、41' 配管路
42、42'、72、122 多孔板
43、43'、63、102、111、112、113 仕切り板
44、44'、64、104、114、115、124 小室
46、46'、66、126 孔部
62、62'、121 多孔筒
A、B、C、D、E、F、F1、H、H1、I 消音構造

Claims (3)

  1. 配管路と、
    前記配管路の軸方向に延設された第一仕切り部材と、
    前記第一仕切り部材で区切られた前記配管路の軸方向を複数の小室に仕切る第二仕切り部材とを備え、
    前記第一仕切り部材の流路側に面した部分の全部または一部に多孔が形成されており、
    消音させる騒音の最高周波数をf、媒質の音速をc、前記第二仕切り部材の間隔をbとするとき、b<c/(4f)の関係を満たすことを特徴とする消音構造。
  2. 孔板である前記第一仕切り部材の開口率を1〜10%としたことを特徴とする請求項1に記載の消音構造。
  3. 孔板である前記第一仕切り部材の開口率が、前記流路の上流から下流に向かって小さくなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消音構造。
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