JP6281223B2 - 通信機器 - Google Patents

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Description

本明細書では、無線ネットワークの親局として動作可能な通信機器を開示する。
非特許文献1には、Group Owner状態の機器(以下では「G/O機器」と呼ぶ)が無線ネットワークを形成することが開示されている。G/O機器では、通常、G/O機器自身が同時的に確立可能な無線接続の数の上限数が決められている。例えば、当該上限数が2以上である場合には、G/O機器は、2台以上の機器との無線接続を確立して、G/O機器によって形成されている1個の無線ネットワークに2台以上の機器を参加させることができる。これにより、G/O機器は、当該1個の無線ネットワークを利用して、2台以上の機器のそれぞれと無線通信を実行することができる。
「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」、Wi−Fi Alliance、2010年
特開2001−326658号公報 特開2004−165953号公報
本明細書では、通信機器が、新規な手法を利用して、複数台の外部機器と無線通信を実行するための技術を提供する。
本明細書によって開示される通信機器は、外部機器から無線接続要求を取得する取得部と、外部機器から無線接続要求が取得される場合に、通信機器が現在確立している無線接続の数である接続数が上限数に達しているのか否かを判断する判断部と、判断の結果に応じた処理を実行する処理実行部と、を備える。処理実行部は、第1の確立部と、第2の確立部と、を備える。第1の確立部は、第1の外部機器から第1の無線接続要求が取得されて、接続数が上限数に達していないと判断される場合に、第1の無線ネットワークを形成して、第1の外部機器との無線接続を確立する。第1の無線ネットワークでは、通信機器が親局として動作すると共に第1の外部機器が子局として動作する。第2の確立部は、第1の無線ネットワークが形成されている状態で、第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第2の無線接続要求が取得されて、接続数が上限数に達していないと判断される場合に、第1の無線ネットワークが形成されている状態を維持しながら、第2の無線ネットワークを新たに形成して、第2の外部機器との無線接続を確立する。第2の無線ネットワークでは、通信機器が親局として動作すると共に第2の外部機器が子局として動作する。
上記の構成によると、通信機器は、接続数が上限数に達していない状態で、第1の外部機器から第1の無線接続要求を取得する場合に、通信機器自身が親局として動作する第1の無線ネットワークを形成して、第1の外部機器との無線接続を確立する。また、通信機器は、接続数が上限数に達していない状態で、第2の外部機器から第2の無線接続要求を取得する場合に、第1の無線ネットワークが形成されている状態を維持しながら、通信機器自身が親局として動作する第2の無線ネットワークを形成して、第2の外部機器との無線接続を確立する。即ち、通信機器は、通信機器自身が親局として動作する第1及び第2の無線ネットワークの双方が同時的に存在する状態を構築することができる。この結果、通信機器は、第1及び第2の無線ネットワークのそれぞれを利用して、第1及び第2の外部機器のそれぞれと無線通信を実行することができる。この構成によると、通信機器が、新規な手法を利用して、複数台の外部機器と無線通信を実行することができる。
通信機器は、さらに、第1のインターフェースを備えていてもよい。接続数は、通信機器が第1のインターフェースを介して現在確立している無線接続の数であってもよい。第1の確立部は、第1のインターフェースを介して、第1の外部機器との無線接続を確立してもよい。第2の確立部は、第1のインターフェースを介した第1の外部機器との無線接続が確立されている状態を維持しながら、第1のインターフェースを介して、第2の外部機器との無線接続を確立してもよい。
通信機器は、さらに、第2のインターフェースを備えていてもよい。取得部は、第2のインターフェースを介して、外部機器から無線接続要求を取得してもよい。
処理実行部は、さらに、第1の外部機器から第1の無線接続要求が取得されて、接続数が上限数に達していると判断される場合に、通信機器との無線接続を確立可能な状況になるまで第1の外部機器を待機させるための第1の待機情報を、第1の外部機器に供給する供給部と、第1の待機情報が第1の外部機器に供給された後に、通信機器と特定の外部機器との間の無線接続が切断される場合に、通信機器と特定の外部機器との双方が所属していた特定の無線ネットワークとは異なる第3の無線ネットワークを新たに形成して、第1の外部機器との無線接続を確立する第3の確立部と、を備えていてもよい。特定の無線ネットワークでは、通信機器が親局として動作すると共に特定の外部機器が子局として動作してもよい。第3の無線ネットワークでは、通信機器が親局として動作すると共に第1の外部機器が子局として動作してもよい。この構成によると、通信機器は、例えば、通信機器自身が親局として動作する特定の無線ネットワークが形成されていて、接続数が上限数に達している状態で、第1の外部機器から第1の無線接続要求を取得する場合に、第1の待機情報を第1の外部機器に供給する。これにより、通信機器との無線接続を確立可能な状況になるまで第1の外部機器を待機させることができる。そして、通信機器は、特定の無線ネットワークの子局として動作する特定の外部機器との無線接続が切断されて、接続数が上限数未満になる場合に、通信機器自身が親局として動作する第3の無線ネットワークを新たに形成して、第1の外部機器との無線接続を確立する。これにより、通信機器は、第3の無線ネットワークを利用して、第1の外部機器と無線通信を実行することができる。この構成によると、特定の無線ネットワークの親局として動作する通信機器は、接続数が上限数に達している状態で、第1の外部機器から第1の無線接続要求を取得する場合に、第1の外部機器と無線通信を適切に実行することができる。
第3の確立部は、通信機器が親局として動作する第3の無線ネットワークを形成した後に、第3の無線ネットワークに子局として参加することを指示するための指示情報を第1の外部機器に供給して、第1の外部機器との無線接続を確立してもよい。この構成によると、通信機器は、第1の外部機器との無線接続を適切に確立することができる。
取得部は、第1の外部機器から、第1の外部機器のMACアドレスを含む第1の無線接続要求を取得してもよい。第3の確立部は、第1の外部機器のMACアドレスを含む指示情報を第1の外部機器に供給してもよい。この構成によると、通信機器は、指示情報を第1の外部機器に適切に供給することができる。
取得部は、さらに、第1の待機情報が第1の外部機器に供給された後であって、通信機器と特定の外部機器との間の無線接続が切断される前に、第3の外部機器から第3の無線接続要求を取得してもよい。供給部は、さらに、第3の外部機器から第3の無線接続要求が取得されて、接続数が上限数に達していると判断される場合に、通信機器との無線接続を確立可能な状況になるまで第3の外部機器を待機させるための第2の待機情報を、第3の外部機器に供給してもよい。第3の確立部は、第1の待機情報が第1の外部機器に供給され、第2の待機情報が第3の外部機器に供給され、その後、通信機器と特定の外部機器との間の無線接続が切断される場合に、第3の無線ネットワークを新たに形成して、第1の外部機器と第3の外部機器とのうち、無線接続要求を通信機器に先に供給した第1の外部機器との無線接続を優先的に確立してもよい。この構成によると、通信機器は、通信機器と特定の外部機器との間の無線接続が切断されて、接続数が上限数未満になる場合に、無線接続要求を通信機器に先に供給した第1の外部機器との無線接続を優先的に確立する。このために、第1の外部機器を長時間に亘って待機させずに済む。
第1の無線ネットワークの識別子と、第2の無線ネットワークの識別子と、は異なっていてもよい。
上記の通信機器の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信機器と、上記のいずれかの外部機器(例えば、第1の外部機器、第2の外部機器、第3の外部機器、特定の外部機器)と、を備えるシステムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 プリンタのメイン処理のフローチャートを示す。 プリンタの第1の通信処理のフローチャートを示す。 プリンタの第2の通信処理のフローチャートを示す。 端末のアプリケーション処理のフローチャートを示す。 端末の待機処理のフローチャートを示す。 プリンタが2個のWFDNWを形成するケースAのシーケンス図を示す。 プリンタが2台の端末を待機させるケースBのシーケンス図を示す。 プリンタが2台の端末を待機させるケースCのシーケンス図を示す。
(システムの構成;図1)
図1に示されるように、本実施例の通信システム2は、プリンタPRと、複数台の端末Ta〜Tdと、を備える。プリンタPRと各端末Ta〜Tdとは、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信であるNFC通信と、Wi−Fi Allianceによって策定されたWi−Fi方式に従った無線通信であるWi−Fi通信と、のそれぞれを実行可能である。
(プリンタPRの構成)
プリンタPRは、印刷機能を実行可能な周辺機器(即ちPC(Personal Computerの略)等の周辺機器)である。プリンタPRは、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、NFCインターフェース18と、無線LAN(Local Area Networkの略)インターフェース20と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタPRに入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。
NFCI/F18は、NFC方式に従ったNFC通信を実行するためのI/Fである。NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。
無線LANI/F20は、Wi−Fi方式に従ったWi−Fi通信を実行するためのインターフェースである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。より具体的に言うと、無線LANI/F20は、Wi−Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Directの略)方式をサポートしているI/Fである。従って、制御部30は、WFD方式の無線ネットワーク(以下では「WFDNW」と呼ぶ)を利用して、無線LANI/F20を介して、Wi−Fi通信を実行することができる。
無線LANI/F20は、物理的には1個のインターフェース(即ち1個のICチップ)である。ただし、無線LANI/F20には、2個のMACアドレス(以下では「MACx」、「MACy」と呼ぶ)が予め割り当てられる。従って、制御部30は、MACxを利用したWi−Fi通信と、MACyを利用したWi−Fi通信と、の両方を同時的に実行し得る。
NFCI/F18と無線LANI/F20とは、以下の点で相違点する。無線LANI/F20を介した無線通信の通信速度(例えば、最大の通信速度が11〜600Mbps)は、NFCI/F18を介した無線通信の通信速度(例えば、最大の通信速度が100〜424Kbps)よりも速い。また、無線LANI/F20を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば、2.4GHz帯、5.0GHz帯)は、NFCI/F18を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば、13.56MHz帯)とは異なる。また、プリンタPRが無線LANI/F20を介して外部機器と無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で100m)は、プリンタPRがNFCI/F18を介して外部機器と無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で10cm)よりも大きい。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。メモリ34は、第1のNW記憶領域SAxと、第2のNW記憶領域SAyと、待機リストWLと、を備える。
第1のNW記憶領域SAxは、プリンタPRのMACアドレスとしてMACxが利用されるWFDNW(以下では「MACxに対応するWFDNW」と呼ぶ)に関係する情報を記憶する。また、第2のNW記憶領域SAyは、プリンタPRのMACアドレスとしてMACyが利用される無線ネットワーク(以下では「MACyに対応するWFDNW」と呼ぶ)に関係する情報を記憶する。プリンタPRは、MACxに対応するWFDNWでも、MACyに対応するWFDNWでも、親局(即ちWFD方式のGroup Owner)として動作する。そして、プリンタPRは、プリンタPR自身が親局として動作する2個のWFDNWが同時的に存在する状態を構築することができる。
第1のNW記憶領域SAxは、MACxに対応するWFDNWが存在する場合に、無線プロファイルPxと、管理リストLxと、を記憶する。無線プロファイルPx及び管理リストLxは、いずれかの端末との無線接続が確立される場合に、第1のNW記憶領域SAxに登録され、当該無線接続が切断される場合に、第1のNW記憶領域SAxから削除される。無線プロファイルPxは、MACxに対応するWFDNWで利用される無線設定情報であり、SSID(Service Set IDentifierの略)と、認証方式と、暗号化方式と、パスワードと、を含む。SSIDは、MACxに対応するWFDNWを識別するための識別子である。認証方式、暗号化方式、及び、パスワードは、MACxに対応するWFDNWで実行される認証及び暗号化で利用される情報である。
管理リストLxには、MACxに対応するWFDNWの子局として動作する機器のMACアドレスが記述される。即ち、管理リストLxには、MACxに対応するWFDNWの親局として動作するプリンタPRとの無線接続が確立されている機器のMACアドレスが記述される。本実施例では、MACxに対応するWFDNWの親局として動作するプリンタPRが確立可能な無線接続の最大数(以下では「MACxに対応する最大数」と呼ぶ)は「1」である。従って、管理リストLxには、最大で1個のMACアドレスが記述される。
第2のNW記憶領域SAyは、MACyに対応するWFDNWが存在する場合に、無線プロファイルPyと、管理リストLyと、を記憶する。無線プロファイルPy及び管理リストLyは、いずれかの端末との無線接続が確立される場合に、第2のNW記憶領域SAyに登録され、当該無線接続が切断される場合に、第2のNW記憶領域SAyから削除される。無線プロファイルPy、管理リストLyは、それぞれ、MACyに対応するWFDNWに関係する情報である点を除くと、無線プロファイルPx、管理リストLyと同様である。MACyに対応するWFDNWの親局として動作するプリンタPRが確立可能な無線接続の最大数(以下では「MACyに対応する最大数」と呼ぶ)は「1」である。従って、管理リストLxには、最大で1個のMACアドレスが記述される。
上述したように、プリンタPRは、MACxに対応するWFDNWと、MACyに対応するWFDNWと、が同時的に存在している状態を構築することができ、さらに、MACxに対応する最大数、MACyに対応する最大数は、それぞれ、「1」である。従って、プリンタPRが同時的に確立可能な無線接続のトータルの数、即ち、プリンタPRが無線接続可能な上限数は、「2」である。
待機リストWLには、1個以上の待機端末に関係する1個以上の端末情報が記述され得る。待機端末は、接続要求をプリンタPRに供給した後に、プリンタPRが無線接続を確立可能な状況になるまで待機している端末である。端末情報は、順位と、受付IDと、MACアドレスと、を含む。順位は、待機端末の接続の優先順位(即ち接続順位)を示す。待機端末は、順位が上位である程(即ち順位が示す数字が小さい程)、プリンタPRとの無線接続を早期に確立することができる。受付IDは、プリンタPRが端末を待機させる際に生成するユニークなIDである。MACアドレスは、待機端末のMACアドレスである。
(端末Ta〜Tdの構成)
各端末Ta〜Tdは、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA(Personal Digital Assistantの略)、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。各端末Ta〜Tdには、1個のMACアドレスが割り当てられている。以下では、各端末Ta〜Tdの各MACアドレスを、「MACa」、「MACb」、「MACc」、「MACd」と記載する。
端末Taの構成を説明する。なお、端末Tb〜Tcは、端末Taと同様の構成を備える。端末Taは、操作部72と、表示部74と、NFCI/F78と、無線LANI/F80と、制御部90と、を備える。各部72〜90は、バス線(符号省略)に接続されている。
操作部72は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部72を操作することによって、様々な指示を端末Taに与えることができる。表示部74は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。NFCI/F78、無線LANI/F80は、それぞれ、プリンタPRのNFCI/F18、無線LANI/F20と同様である。従って、端末Taは、NFC通信とWi−Fi通信とのそれぞれを実行可能である。
制御部90は、CPU92と、メモリ94と、を備える。CPU92は、メモリ94に格納されている各プログラム96,98に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。
OS(Operation Systemの略)プログラム96は、端末Taの基本的な動作を実現するためのプログラムである。アプリケーション98は、プリンタPRに印刷を実行させるためのプログラムである。アプリケーション98は、プリンタPRのベンダによって提供されるアプリケーションであり、インターネット上のサーバから端末Taにインストールされてもよいし、プリンタPRと共に出荷されるメディアから端末Taにインストールされてもよい。
(WFD(Wi-Fi Directの略)方式)
WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。
以下では、プリンタPR及び各端末Ta〜Tdのように、WFD方式をサポートしている機器のことを「WFD機器」と呼ぶ。上記のWFDの規格書では、WFD機器の状態として、Group Owner状態(以下では「G/O状態」と呼ぶ)、クライアント状態(以下では「CL状態」と呼ぶ)、及び、デバイス状態の3つの状態が定義されている。WFD機器は、上記の3つの状態のうちの1つの状態で選択的に動作可能である。
G/O状態のWFD機器(即ちG/O機器)は、当該WFD機器が親局として動作する無線ネットワーク(即ち「WFDNW」)を形成する機器である。CL状態のWFD機器(即ちCL機器)は、WFDNWの子局として動作する機器である。デバイス状態のWFD機器(即ちデバイス機器)は、WFDNWに所属していない機器である。
G/O機器とCL機器との双方が所属しているWFDNWは、例えば、以下の2つの手順のいずれかによって形成される。第1の手順では、一対のデバイス機器は、G/Oネゴシエーションと呼ばれる無線通信を実行する。これにより、当該一対のデバイス機器のうちの一方は、G/O状態(即ちG/O機器)になることを決定し、他方は、CL状態(即ちCL機器)になることを決定する。そして、G/O機器は、WFDNWを形成して、CL機器との無線接続を確立する。これにより、G/O機器とCL機器との双方が所属しているWFDNWが形成される。第2の手順では、デバイス機器は、G/Oネゴシエーションを実行せずに、自発的にG/O状態に移行して、WFDNWを形成する。この場合、WFDNWが形成された後に、他のデバイス機器は、G/Oネゴシエーションを実行せずに、CL状態に移行して、G/O機器との無線接続を確立する。これにより、G/O機器とCL機器との双方が所属しているWFDNWが形成される。
G/O機器は、他の機器を介さずに、CL機器と対象データの無線通信を実行可能である。対象データは、OSI参照モデルのネットワーク層の情報、及び、ネットワーク層よりも上位層(例えばアプリケーション層)の情報を含むデータであり、例えば、印刷対象の画像を表わす印刷データを含む。また、G/O機器は、一対のCL機器の間の対象データの無線通信を中継可能である。このように、WFDNWでは、各機器は、当該各機器とは別体に構成されているアクセスポイント(以下では「AP」と呼ぶ)を介さずに、対象データの無線通信を実行することができる。即ち、WFD方式は、APが利用されない無線通信方式であると言える。
また、G/O機器は、WFDNWに所属していないデバイス機器と対象データの無線通信を実行することができないが、デバイス機器と接続用データの無線通信を実行して、デバイス機器との無線接続を確立することができる。これにより、G/O機器は、デバイス機器をWFDNWに参加させることができる。
G/O機器は、さらに、WFDNWに所属していないレガシー機器と接続用データの無線通信を実行して、レガシー機器との無線接続を確立することもできる。これにより、G/O機器は、レガシー機器をWFDNWに参加させることができる。レガシー機器は、WFD方式をサポートしていないが、Wi−Fi方式に従って例えばAPとの無線接続を確立可能な機器である。
上記の接続用データは、OSI参照モデルのネットワーク層よりも下位層(例えば、物理層、データリンク層等)の情報を含むデータ(即ち、ネットワーク層の情報を含まないデータ)である。より具体的に言うと、上記の接続用データは、WFD方式に特有である特有データを含むWFD接続用データと、特有データを含まない通常接続用データと、のどちらかに分類される。
通常接続用データは、例えば、Probe Request/Response、Authentication Request/Response、Association Request/Response、WSC Exchange、4-Way Handshake等を含む。Probe Requestは、無線ネットワークの親局として動作する機器(例えば、G/O機器、AP)をサーチするための信号であり、Probe Responseは、その応答信号である。Authentication Requestは、認証方式を確認するための信号であり、Authentication Responseは、その応答信号である。Association Requestは、接続を要求するための信号であり、Association Responseは、その応答信号である。WSC Exchangeは、パスワード等の各種情報を供給するための信号である。4-Way Handshakeは、認証を実行するための信号である。
また、WFD接続用データは、上記の通常接続用データに加えて、WFD方式に特有である特有データとして、例えば、Invitation Request/Response、Provision Discovery Request/Response等を含む。Invitation Requestは、WFDNWに参加することを指示するための信号であり、Invitation Responseは、その応答信号である。Provision Discovery Requestは、WPS(Wi-Fi Protected Setupの略)の方式(例えば、プッシュボタン方式、PINコード方式等)を確認するための信号であり、Provision Discovery Responseは、その応答信号である。
一般的には、通常接続用データは、レガシー機器がAPとの無線接続を確立するために利用されるデータである。即ち、レガシー機器は、APと通常接続用データの無線通信を実行して、APとの無線接続を確立し、APによって形成されている無線ネットワークにいわゆるステーションとして参加することができる。これと同様に、レガシー機器は、G/O機器と通常接続用データの無線通信を実行して、G/O機器との無線接続を確立し、WFDNWにステーションとして参加することができる。
デバイス機器(即ち、WFD方式をサポートしている機器)は、状況に応じて、通常接続用データ及びWFD接続用データのどちらかの無線通信をG/O機器と実行して、G/O機器との無線接続を確立し、WFDNWに参加することができる。デバイス機器が通常接続用データのみの無線通信を実行する場合には、デバイス機器は、WFDNWにステーションとして参加すると言える。デバイス機器は、WFD方式の特有データの無線通信を実行しないからである。一方において、デバイス機器がWFD接続用データの無線通信を実行する場合には、デバイス機器は、WFDNWにCL機器として参加すると言える。
上述したように、デバイス機器は、WFDNWにステーションとして参加することもできるし、WFDNWにCL機器として参加することもできる。ただし、以下では、ステーションとCL機器とを区別することなく「子局」と呼ぶ。
(プリンタPRのメイン処理;図2)
図2を参照して、プリンタPRのCPU32が実行するメイン処理の内容を説明する。図2のメイン処理は、端末(例えば端末Ta)から接続要求を含むNFC要求を取得することをトリガとして開始される。以下では、図2のメイン処理の開始のトリガであるNFC要求の供給元の端末のことを「注目端末」と呼ぶ。
注目端末のユーザは、プリンタPRに印刷を実行させることを望む場合に、プリンタPRのためのアプリケーション98(図1参照)を起動させる操作と、印刷の実行を指示する操作と、を注目端末に実行する。次いで、ユーザは、注目端末をプリンタPRに近づける。注目端末のNFCI/FとプリンタPRのNFCI/F18との間の距離が、NFC通信を実行可能な距離(例えば10cm)未満になると、これらのNFCI/Fの間にNFC接続が確立される。この場合、注目端末は、当該NFC接続を利用して、接続要求と、注目端末自身のMACアドレス(例えばMACa)と、を含むNFC要求を、プリンタPRに供給する。
プリンタPRのCPU32は、NFCI/F18を介して、注目端末から接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、図2のメイン処理を開始する。なお、CPU32は、いずれかの端末からNFC要求を取得したことに起因してメイン処理を実行している間に、他の端末からNFC要求をさらに取得する場合には、別処理としてメイン処理を開始する。即ち、CPU32は、複数台の端末から複数個のNFC要求を同時的に取得する場合に、当該複数個のNFC要求に応じた複数個のメイン処理を並列的に実行する。
S20では、CPU32は、プリンタPRが現在確立している無線接続の数(以下では「接続数」と呼ぶ)が、上限数「2」に達しているのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、メモリ34内の第1及び第2のNW記憶領域SAx,SAy(図1参照)のそれぞれに、無線ネットワークに関係する情報(即ち、無線プロファイルPx,Py及び管理リストLx,Ly)が記憶されている場合に、接続数が上限数に達していると判断して(S20でYES)、S30に進む。また、CPU32は、第1及び第2のNW記憶領域SAx,SAyのうちの少なくとも一方に、無線ネットワークに関係する情報が記憶されていない場合に、接続数が上限数に達していないと判断して(S20でNO)、S22に進む。
S22では、CPU32は、プリンタPRがG/O機器として動作するWFDNWを新たに形成する。CPU32は、MACxに対応するWFDNWと、MACyに対応するWFDNWと、のいずれも存在しない状態では、MACxに対応するWFDNWを形成する。また、CPU32は、MACxに対応するWFDNWと、MACyに対応するWFDNWと、のうちの一方のみが存在する状態では、他方のWFDNWを形成する。
具体的には、S22では、CPU32は、G/Oネゴシエーションを実行せずに、MACx又はMACyに対応するWFDNWのG/O機器になり、当該WFDNWで利用されるべき無線プロファイル(即ち、SSID、認証方式、暗号化方式、及び、パスワード)を準備する。CPU32は、過去に生成されていないユニークなSSIDを生成する。CPU32は、例えば、過去に生成された最も新しいSSIDに含まれる数字をインクリメントすることによって、ユニークなSSIDを生成する。また、CPU32は、例えば、ランダムに文字列を選択することによって、パスワードを生成する。そして、CPU32は、予め決められている認証方式及び暗号化方式を準備する。
CPU32は、MACxに対応するWFDNWを形成すべき場合には、準備済みの無線プロファイルPxと、管理リストLxと、を第1のNW記憶領域SAxに記憶させる。また、CPU32は、MACyに対応するWFDNWを形成すべき場合には、準備済みの無線プロファイルPyと、管理リストLyと、を第2のNW記憶領域SAに記憶させる。この段階では、管理リストLx又は管理リストLyには、MACアドレスがまだ記述されない。
上述したように、S22では、プリンタPRは、過去のWFDNWで利用されていた古い無線プロファイルを再び利用するのではなく、新しいSSID及びパスワードを含む新しい無線プロファイルを準備する。このために、注目端末とは異なる端末が、古い無線プロファイルを利用して、プリンタPRとの無線接続を再確立することによって、S22で形成されるWFDNWに参加することを抑制することができる。従って、プリンタPRは、新しい無線プロファイルを利用して、注目端末との無線接続を適切に確立することができる。
S24では、CPU32は、S22で生成されたSSID及びパスワードを含むNFC応答を、NFCI/F18を介して、注目端末に供給する。これにより、CPU32は、当該SSID及びパスワードを利用してプリンタPRとの無線接続を確立すべきことを、注目端末に通知することができる。以下では、S24で供給されるNFC応答のことを「接続用NFC応答」と呼ぶ。
S26では、CPU32は、後述の第1の通信処理(図3参照)を実行して、注目端末との無線接続を確立する。これにより、CPU32は、S22で形成されたWFDNWに注目端末を子局として参加させて、注目端末から印刷データを取得する。S26を終えると、図2の処理が終了する。
一方において、S30(即ち接続数が上限数に達している場合)では、CPU32は、端末情報(即ち、順位、受付ID、及び、MACアドレス)を準備して、メモリ34内の待機リストWL(図1参照)に当該端末情報を記述する。具体的には、CPU32は、待機リストWLに現在記述されている最下位の順位(即ち最も大きい数字を示す順位)に「1」をインクリメントすることによって、順位を決定する。CPU32は、例えば、過去に生成された最も新しい受付IDに含まれる数字をインクリメントすることによって、ユニークな受付IDを生成する。CPU32は、図2の処理の開始のトリガである取得済みのNFC要求から、注目端末のMACアドレスを抽出する。そして、CPU32は、決定済みの順位と、生成済みの受付IDと、抽出済みのMACアドレスと、を含む端末情報を、待機リストWLに記述する。
S32では、CPU32は、S30で記述された順位及び受付IDを含むNFC応答を、NFCI/F18を介して、注目端末に供給する。当該NFC応答は、S24のNFC応答とは異なり、SSID及びパスワードを含まない。これにより、CPU32は、プリンタPRとの無線接続が確立可能な状況になるまで待機すべきことを、注目端末に通知することができる。なお、以下では、S32で供給されるNFC応答のことを「待機用NFC応答」と呼び、S32で注目端末に供給された受付IDのことを「注目受付ID」と呼ぶ。次いで、CPU32は、S40、S50、及び、S60の監視処理を順次実行する。
S40では、CPU32は、プリンタPRが現在確立しているいずれかの無線接続が切断されることを監視する。CPU32は、メモリ34内の第1及び第2のNW記憶領域SAx,SAyのどちらかから無線プロファイル及び管理リストが削除される場合に、無線接続が切断されたと判断して(S40でYES)、S42に進む。
S42では、CPU32は、メモリ34内の待機リストWLを参照して、注目受付IDが待機リストWLの最上位の順位「1」に関連付けられているのか否かを判断する。CPU32は、注目受付IDが最上位の順位に関連付けられていると判断する場合(S42でYES)には、S46に進む。また、CPU32は、注目受付IDが最上位の順位に関連付けられていないと判断する場合(S42でNO)には、S46を実行せずに、S50,S60の監視処理に進む。
S46では、CPU32は、後述の第2の通信処理(図4参照)を実行して、注目端末との無線接続を確立する。これにより、CPU32は、後述の図4のS80で形成されるWFDNWに注目端末を子局として参加させて、注目端末から印刷データを取得し得る。S46を終えると、図2の処理が終了する。
S50では、CPU32は、注目端末から、NFCI/F18を介して、注目受付ID及びキャンセル要求を含むNFC要求を取得することを監視する。CPU32は、当該NFC要求を取得する場合(S50でYES)に、S52に進む。
S52では、CPU32は、注目受付IDを含む端末情報(即ち、順位、注目受付ID、注目端末のMACアドレス)を待機リストWL(図1参照)から削除する。また、CPU32は、削除された端末情報よりも下位の順位を含む1個以上の端末情報が待機リストWLに存在する場合には、当該1個以上の端末情報に含まれる各順位を繰り上げる。S52を終えると、図2の処理が終了する。
S60では、CPU32は、注目端末から、NFCI/F18を介して、注目受付ID及び状況確認要求を含むNFC要求を取得することを監視する。CPU32は、当該NFC要求を取得する場合(S60でYES)に、S62に進む。
S62では、CPU32は、待機リストWL(図1参照)から、注目受付IDに関連付けられている順位を取得する。
次いで、S64では、CPU32は、NFCI/F18を介して、取得済みの順位を含むNFC応答を注目端末に供給する。S64を終えると、S40の監視処理に戻る。
(第1の通信処理;図3)
図3を参照して、図2のS26で実行される第1の通信処理の内容を説明する。第1の通信処理では、CPU32は、プリンタPRのMACアドレスとして、図2のS22で形成されたWFDNW(以下では単に「S22のWFDNW」と呼ぶ)に対応するMACアドレス(即ちMACx又はMACy)を利用して、以下の各通信(S70、S72等)を実行する。即ち、プリンタPRから注目端末に供給される各信号は、供給元のMACアドレスとして、S22のWFDNWに対応するMACアドレスを含む。なお、注目端末からプリンタPRに供給される各信号は、供給元のMACアドレスとして、注目端末のMACアドレスを含む。
S70では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、第1種の接続プロセスを注目端末と実行して、注目端末との無線接続を確立する。具体的には、CPU32は、注目端末からProbe Requestを取得して、Probe Responseを注目端末に供給する。当該Probe Requestは、図2のS24で注目端末に供給されたSSIDを含む。当該Probe Responseは、図2のS22でメモリ34に記憶された認証方式及び暗号化方式を含む。これにより、当該認証方式及び暗号化方式を利用すべきことを、注目端末に通知することができる。次いで、CPU32は、注目端末からAuthentication Request及びAssociation Requestを順次取得して、Authentication Response及びAssociation Responseを注目端末に順次供給する。そして、CPU32は、4-way handshakeを注目端末と実行する。
S70の第1種の接続プロセスが終了すると、注目端末との無線接続が確立される。これにより、CPU32は、S22のWFDNWに注目端末を子局(より具体的にはステーション)として参加させることができる。そして、CPU32は、第1種の接続プロセスで取得される各信号に含まれる注目端末のMACアドレスを、図2のS22で記憶された管理リスト(即ち、図1の管理リストLx又はLy)に記述する。
S72では、CPU32は、S22のWFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して、注目端末から印刷データを取得する。
S74では、CPU32は、取得済みの印刷データを印刷実行部16(図1参照)に供給する。これにより、印刷実行部16は、取得済みの印刷データによって表わされる画像を印刷媒体に印刷する。
S76では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、注目端末から切断要求を取得する。切断要求は、無線接続の切断を要求するための信号であり、供給先のMACアドレスとして、S22のWFDNWに対応するMACアドレスを含む。従って、CPU32は、2個のWFDNWが存在している場合に、切断要求に含まれる供給先のMACアドレスに基づいて、S22のWFDNWを消滅させるべきことを知ることができる。
S78では、CPU32は、注目端末との無線接続を切断して、S22のWFDNWを消滅させる。具体的には、CPU32は、まず、無線LANI/F20を介して、切断要求に対する応答信号を注目端末に供給して、注目端末との無線接続を切断する。次いで、CPU32は、図2のS22でメモリ34に記述された無線プロファイル及び管理リストを、メモリ34から削除する。これにより、S22のWFDNWが消滅する。S78を終えると、図3の処理が終了する。
(第2の通信処理;図4)
図4を参照して、図2のS46で実行される第2の通信処理の内容を説明する。S80では、CPU32は、WFDNWを新たに形成する。ここでWFDNWを形成する手法は、図2のS22と同様である。
CPU32は、プリンタPRのMACアドレスとして、S80で形成されたWFDNW(以下では単に「S80のWFDNW」と呼ぶ)に対応するMACアドレス(即ちMACx又はMACy)を利用して、以下の各通信(S84、S90、S92等)を実行する。即ち、プリンタPRから注目端末に供給される各信号は、供給元のMACアドレスとして、S80のWFDNWに対応するMACアドレスを含む。
S82では、CPU32は、待機リストWL(図1参照)から、最上位の順位「1」に関連付けられているMACアドレスを取得する。上述したように、図2のS42において、注目端末の端末情報が待機リストWLの最上位であると判断される場合(S42でYES)に、図4の処理が実行される。従って、S82で取得されるMACアドレスは、注目端末のMACアドレスである。
S84では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、S80のWFDNWに参加することを指示するための信号であるInvitation Requestを注目端末に供給する。Invitation Requestは、供給先のMACアドレスとして、S82で取得されたMACアドレスを含む。このように、本実施例によると、プリンタPRは、接続数が上限数未満に変化した直後に、注目端末がWFDNWに参加するためのトリガであるInvitation Requestを注目端末に供給することができる。このために、プリンタPRは、注目端末をWFDNWに迅速に参加させることができる。
S86では、CPU32は、最上位の順位「1」を含む端末情報、即ち、注目端末の端末情報を、待機リストWL(図1参照)から削除する。即ち、CPU32は、注目端末の端末情報を待機リストWLから削除する。CPU32は、削除された端末情報よりも下位の順位を含む1個以上の端末情報が待機リストWLに存在する場合には、当該1個以上の端末情報に含まれる各順位を繰り上げる。
S88では、CPU32は、注目端末からInvitation Responseを取得するのか否かを判断する。CPU32は、無線LANI/F20を介して、Invitation Responseを取得する場合(S88でYES)には、S90に進む。
S90では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、第2種の接続プロセスを注目端末と実行して、注目端末との無線接続を確立する。第2種の接続プロセスは、第1の部分プロセスと、第2の部分プロセスと、を含む。第1の部分プロセスは、S80のWFDNWの無線プロファイルを注目端末に供給するためのプロセスである。S90が実行される状況では、図3のS70が実行される状況とは異なり、プリンタPRから注目端末にSSID及びパスワードが未だに供給されていない。従って、S90では、CPU32は、第1の部分プロセスを実行して、S80のWFDNWのSSID及びパスワードを含む無線プロファイルを注目端末に供給する。第2の部分プロセスは、第1の部分プロセスで供給される無線プロファイルを利用して、注目端末との無線接続を確立するためのプロセスである。
第1の部分プロセスでは、CPU32は、注目端末からProvision Discovery Requestを取得して、Provision Discovery Responseを注目端末に供給する。当該Provision Discovery Responseは、WPSのPBC(Push Button Configurationの略)方式を示す情報を含む。これにより、WPSのPBC方式を実行すべきことを、注目端末に通知することができる。次いで、CPU32は、注目端末からProbe Requestを取得して、Probe Responseを注目端末に供給する。当該Probe Responseは、S80のWFDNWのSSIDと、所定の認証方式及び暗号化方式と、を含む。これにより、これらの各情報を利用すべきことを、注目端末に通知することができる。なお、上記の所定の認証方式及び暗号化方式は、S80のWFDNWで利用される認証方式及び暗号化方式とは異なり、WSC Exchangeを実行するために一時的に利用される認証方式及び暗号化方式である。
次いで、CPU32は、注目端末からAuthentication Request及びAssociation Requestを順次取得して、Authentication Response及びAssociation Responseを注目端末に順次供給する。これにより、WSC Exchangeを実行するための準備が完了する。そして、CPU32は、WSC Exchangeを実行して、S80のWFDNWで利用される各情報(即ち、認証方式、暗号化方式、及び、パスワード)を、注目端末に供給する。
第2の部分プロセスでは、CPU32は、第1の部分プロセスで供給されたS80のWFDNWの無線プロファイルを利用して、注目端末との無線接続を確立する。具体的には、CPU32は、注目端末からAuthentication Request及びAssociation Requestを順次取得して、Authentication Response及びAssociation Responseを注目端末に順次供給する。そして、CPU32は、4-way handshakeを注目端末と実行する。
上記の第2種の接続プロセスが終了すると、注目端末との無線接続が確立される。これにより、CPU32は、S80のWFDNWに注目端末を子局(より具体的にはCL機器)として参加させることができる。そして、CPU32は、第2種の接続プロセスで取得される各信号に含まれる注目端末のMACアドレスを、S80で記憶された管理リスト(即ち、図1の管理リストLx又はLy)に記述する。
S92〜S98は、図3のS72〜S78と同様である。ただし、S92では、CPU32は、S80のWFDNWを利用して、注目端末から印刷データを取得する。また、S98では、CPU32は、S80でメモリ34に記述された無線プロファイル及び管理リストをメモリ34から削除して、S80のWFDNWを消滅させる。S98を終えると、図4の処理が終了する。
なお、S88において、CPU32は、S84でInvitation Requestを供給してから所定時間が経過しても、Invitation Responseを取得しない場合(S88でNO)には、S90〜S96をスキップして、S98に進む。例えば、注目端末がプリンタPRからかなり離れた位置に移動した場合、又は、注目端末のユーザがInvitation Requestに応じて接続許可操作を注目端末に実行しない場合には、Invitation Responseが取得されない。
(端末のアプリケーション処理;図5)
図5を参照して、端末TaのCPU92が実行するアプリケーション処理の内容を説明する。他の端末Tb〜Tdも、端末Taと同様に、アプリケーション処理を実行する。
端末TaのCPU92は、アプリ起動操作及び印刷操作がユーザによって操作部72に実行されると、アプリケーション98に従って、図5の処理を開始する。アプリ起動操作は、ユーザが、プリンタPRに印刷を実行させることを望む場合に、アプリケーション98を起動させる操作である。印刷操作は、ユーザが、端末Taのメモリ94から印刷対象の画像を表わす印刷データを指定して、印刷の実行を指示する操作である。
S100では、CPU92は、端末TaをプリンタPRに近づけることを促すメッセージを表示部74に表示させる。これにより、ユーザは、端末TaをプリンタPRに近づける。この結果、端末TaのNFCI/F78とプリンタPRのNFCI/F18との間にNFC接続が確立される。
S102では、CPU92は、NFCI/F78を介して、無線LAN80を介した無線接続のための接続要求とMACaとを含むNFC要求をプリンタPRに供給する。
S104では、CPU92は、NFCI/F78を介して、プリンタPRからNFC応答を取得する。当該NFC応答は、図2のS24のSSIDとパスワードとを含むNFC応答(即ち接続用NFC応答)と、S32の受付IDと順位とを含むNFC応答(即ち待機用NFC応答)と、のどちらかである。
S106では、CPU92は、取得済みのNFC応答が、接続用NFC応答であるのか、待機用NFC応答であるのか、を判断する。CPU92は、取得済みのNFC応答が接続用NFC応答であると判断する場合(S106でYES)には、S108に進む。
S108では、CPU92は、無線LANI/F80を介して、第1種の接続プロセスをプリンタPRと実行して、プリンタPRとの無線接続を確立する。S108でCPU92が実行する動作は、図3のS70で説明した注目端末の動作と同様である。S108の第1種の接続プロセスが終了すると、プリンタPRとの無線接続が確立される。これにより、端末Taは、プリンタPRがG/O機器として動作するWFDNW(即ち図2のS22のWFDNW)に子局(より具体的にはステーション)として参加する。
S110では、CPU92は、S108で参加したWFDNWを利用して、無線LANI/F80を介して、ユーザによって指定された印刷データをプリンタPRに供給する。CPU92は、印刷データの全てをプリンタPRに供給し終えると、S112に進む。
S112では、CPU92は、無線LANI/F80を介して、切断要求をプリンタPRに供給する。これにより、CPU92は、プリンタPRとの無線接続を切断することができる。S112を終えると、図5の処理が終了する。
一方において、S106において、CPU92は、取得済みのNFC応答が待機用NFC応答であると判断する場合(S106でNO)には、S120に進み、後述の待機処理(図6参照)を実行する。待機処理を終えると、図5の処理が終了する。
(待機処理;図6)
図6を参照して、図5のS120で実行される待機処理の内容を説明する。S130では、CPU92は、プリンタPRとの無線接続を確立可能な状況になるまで待機すべきことを示すメッセージと、取得済みの待機用NFC応答に含まれる順位と、を表示部74に表示させる。これにより、ユーザは、待機すべきことを知ることができ、さらに、端末Taが何番目にプリンタPRとの無線接続を確立可能であるのかを知ることができる。次いで、CPU92は、S140、S150、及び、S160の監視処理を順次実行する。
S140では、CPU92は、ユーザによって状況確認操作が実行されることを監視する。CPU92は、ユーザによって状況確認を示すボタンが選択される場合に、状況確認操作が実行されたと判断して(S140でYES)、S142に進む。
S142では、CPU92は、端末TaをプリンタPRに近づけることを促すメッセージを表示部74に表示させる。これにより、ユーザが端末TaをプリンタPRに近づけるので、端末TaとプリンタPRとの間にNFC接続が確立される。
S144では、CPU92は、取得済みの待機用NFC応答に含まれる受付IDと、状況確認要求と、を含むNFC要求を、NFCI/F78を介して、プリンタPRに供給する。
S146では、CPU92は、NFCI/F78を介して、プリンタPRから順位を含むNFC応答(図2のS64参照)を取得する。
S148では、CPU92は、S146で取得されたNFC応答に含まれる順位を表示部74に表示させる。これにより、ユーザは、端末Taが何番目にプリンタPRとの無線接続を確立可能であるのかを知ることができる。S148を終えると、S140に戻る。
S150では、CPU92は、ユーザによってキャンセル操作が実行されることを監視する。CPU92は、ユーザによってキャンセルを示すボタンが選択される場合に、キャンセル操作が実行されたと判断して(S150でYES)、S152に進む。
S152では、CPU92は、端末TaをプリンタPRに近づけることを促すメッセージを表示部74に表示させる。これにより、ユーザが端末TaをプリンタPRに近づけるので、端末TaとプリンタPRとの間にNFC接続が確立される。
S154では、CPU92は、取得済みの待機用NFC応答に含まれる受付IDと、キャンセル要求と、を含むNFC要求を、NFCI/F78を介して、プリンタPRに供給する。この結果、CPU92は、プリンタPRとの無線接続の確立の予定をキャンセルすることができる(図2のS52参照)。S154を終えると、図6の処理が終了する。
S160では、CPU92は、無線LANI/F80を介して、プリンタPRからMACaを含むInvitation Requestを取得することを監視する。CPU92は、MACaを含むInvitation Requestを取得する場合(S160でYES)に、S162に進む。
S162では、CPU92は、プリンタPRとの無線接続を確立するのか否かをユーザに問い合わせるためのメッセージを表示部74に表示させる。そして、CPU92は、ユーザによって接続許可操作が実行されることを監視する。CPU92は、ユーザによって接続許可を示すボタンが選択される場合に、接続許可操作が実行されたと判断して(S162でYES)、S164に進む。また、CPU92は、ユーザによって接続拒否を示すボタンが選択される場合に、接続許可操作が実行されなかったと判断して(S162でNO)、図6の処理を終了する。
S164では、CPU92は、無線LANI/F80を介して、Invitation ResponseをプリンタPRに供給する。
S166では、CPU92は、無線LANI/F80を介して、第2種の接続プロセスをプリンタPRと実行して、プリンタPRとの無線接続を確立する。S166でCPU92が実行する動作は、図4のS90で説明した注目端末の動作と同様である。S166の第2種の接続プロセスが終了すると、プリンタPRとの無線接続が確立される。これにより、端末Taは、プリンタPRがG/O機器として動作するWFDNW(即ち図4のS80で形成されたWFDNW)に子局(より具体的にはCL機器)として参加することができる。
S168では、CPU92は、S166で参加したWFDNWを利用して、無線LANI/F80を介して、ユーザによって指定された印刷データをプリンタPRに供給する。CPU92は、印刷データの全てをプリンタPRに供給し終えると、S170に進む。
S170では、CPU92は、無線LANI/F80を介して、切断要求をプリンタPRに供給する。これにより、CPU92は、プリンタPRとの無線接続を切断することができる。S170を終えると、図6の処理が終了する。
(具体的なケース)
続いて、図7〜図9を参照して、図2〜図6のフローチャートによって実現される具体的なケースを説明する。図7〜図9では、各機器の間の破線の矢印はNFC通信を示し、
実線の矢印はWi−Fi通信を示す。
(ケースA;図7)
図7を参照して、プリンタPRが2台の端末Ta,Tbとの無線接続を順次確立する様子を説明する。図7の初期状態では、プリンタPRの接続数はゼロである。
T10において、端末Taのユーザは、アプリ起動操作及び印刷操作を端末Taに実行して(図5の処理の開始のトリガ)、端末TaをプリンタPRに近づける。この場合、T20において、端末Taは、接続要求とMACaとを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図5のS102)。
T20において、プリンタPRは、端末Taから接続要求を含むNFC要求を取得する場合(図2の処理の開始のトリガ)に、プリンタPRの接続数が上限数に達していないと判断する(図2のS20でNO)。この場合、T22において、プリンタPRは、MACxに対応する第1のWFDNWを新たに形成する(S22)。ここでは、プリンタPRは、SSID「aaa」とパスワード「Pa」とを生成する。そして、T24において、プリンタPRは、SSID「aaa」とパスワード「Pa」とを含む接続用NFC応答を端末Taに供給する(S24)。
次いで、T26では、プリンタPR及び端末Taは、第1種の接続プロセスを実行して、無線接続を確立する(図3のS70、図5のS108)。この結果、端末Taは、プリンタPRがG/O機器として動作する第1のWFDNWに子局として参加する。
T28では、プリンタPRは、第1のWFDNWを利用して、端末Taから印刷データを取得する(図3のS72)。例えば、当該印刷データのデータサイズが比較的に大きい場合には、当該印刷データの通信に長時間を要する。この場合、プリンタPRと端末Taとの間の無線接続が長時間に亘って維持される。ケースAでは、プリンタPRと端末Taとの間の無線接続が維持されている状態、即ち、第1のWFDNWが維持されている状態で、次に説明するように、端末TbからプリンタPRに接続要求を含むNFC要求が供給される。
T30において、端末Tbのユーザは、アプリ起動操作及び印刷操作を端末Tbに実行して(図5の処理の開始のトリガ)、端末TbをプリンタPRに近づける。この場合、T40において、端末Tbは、接続要求とMACbとを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図5のS102)。
T40において、プリンタPRは、端末Tbから接続要求を含むNFC要求を取得する場合(図2の処理の開始のトリガ)に、プリンタPRの接続数が上限数に達していないと判断する(図2のS20でNO)。この場合、T42において、プリンタPRは、MACyに対応する第2のWFDNWを新たに形成する(S22)。ここでは、プリンタPRは、第1のWFDNWのSSID「aaa」とは異なるSSID「bbb」を生成し、さらに、パスワード「Pb」を生成する。そして、T44において、プリンタPRは、SSID「bbb」とパスワード「Pb」とを含む接続用NFC応答を端末Tbに供給する(S24)。
次いで、T46では、プリンタPR及び端末Tbは、第1種の接続プロセスを実行して、無線接続を確立する(図3のS70、図5のS108)。この結果、端末Tbは、プリンタPRがG/O機器として動作する第2のWFDNWに子局として参加する。
T48では、プリンタPRは、第2のWFDNWを利用して、端末Tbから印刷データを取得する(図3のS72)。
(ケースAの効果)
プリンタPRは、端末Taから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、接続数が上限数に達していないと判断する。この場合、プリンタPRは、第1のWFDNWを形成して、端末Taとの無線接続を確立する。これにより、端末Taは、第1のWFDNWの子局として動作する。また、プリンタPRは、第1のWFDNWが形成されている状態で、端末Tbから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、接続数が上限数に達していないと判断する。この場合、プリンタPRは、第1のWFDNWが形成されている状態を維持しながら、第1のWFDNWとは異なる第2のWFDNWを新たに形成して、端末Tbとの無線接続を確立する。これにより、端末Tbは、第2のWFDNWの子局として動作する。このように、プリンタPRは、プリンタPR自身がG/O機器として動作する第1及び第2のWFDNWの双方が同時的に存在する状態を構築することができる。このために、プリンタPRは、第1のWFDNWを利用して、端末Taから印刷データを取得することができ、第2のWFDNWを利用して、端末Tbから印刷データを取得することができる。プリンタPRは、新規な手法を利用して、複数台の端末Ta,Tbとの無線通信を実行することができる。
仮に、プリンタPRが、1個のWFDNWのみを形成して、上限数に一致する複数台の端末との無線接続を確立する手法を採用することを想定する。この手法によると、複数台の端末のそれぞれが1個のWFDNWに子局として同時的に参加している状況が構築され得る。このように、複数台の子局が同じWFDNWに所属している状態では、子局間で当該WFDNWを利用した通信が実行され得る。従って、例えば、第1の子局が、第2の子局に記憶されている情報に不正にアクセスし得る。即ち、複数台の子局が同じWFDNWに所属している状態では、セキュリティ上の問題が発生し得る。一般的には、同じWFDNWに所属している子局の台数が多くなる程、セキュリティが低くなり得る。
これに対し、本実施例の手法では、ケースAに示されるように、プリンタPRは、第1のWFDNWに端末Taを子局として参加させ、第1のWFDNWとは異なる第2のWFDNWに端末Tbを子局として参加させる。即ちプリンタPRが無線接続可能な上限数に一致する複数台の子局が同じWFDNWに同時的に所属する状況が発生せず、この結果、セキュリティを高めることができる。特に、本実施例では、第1のWFDNWに所属可能な子局の最大数、第2のWFDNWに所属可能な子局の最大数は、それぞれ、「1」である。このために、プリンタPRによって形成される1個のWFDNWに2台以上の子局が同時的に所属することがないので、セキュリティをより高めることができる。
(ケースB;図8)
図8は、図7の続きのシーケンス図を示す。図8の初期状態では、プリンタPRは、端末Taとの無線接続と、端末Tbとの無線接続と、の双方を確立している。即ち、プリンタPRの接続数が上限数に達している。
T50では、端末Tcのユーザは、アプリ起動操作及び印刷操作を端末Tcに実行して(図5の処理の開始のトリガ)、端末TcをプリンタPRに近づける。この場合、T60において、端末Tcは、接続要求とMACcとを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図5のS102)。
T60において、プリンタPRは、端末Tcから接続要求を含むNFC要求を取得する場合(図2の処理の開始のトリガ)に、プリンタPRの接続数が上限数に達していると判断する(図2のS20でYES)。この場合、プリンタPRは、順位「1」と受付ID「001」とMACcとを含む端末情報を、待機リストWLに記述する(S30)。そして、T62において、プリンタPRは、順位「1」と受付ID「001」とを含む待機用NFC応答を端末Tcに供給する(S32)。
T52では、端末Tcは、プリンタPRから取得される待機用NFC応答に含まれる順位「1」を表示する(図6のS130)。これにより、端末Tcのユーザは、端末Tcが1番目の接続順位であることを知ることができる。
その後、T70では、端末Tdのユーザは、アプリ起動操作及び印刷操作を端末Tdに実行して(図5の処理の開始のトリガ)、端末TdをプリンタPRに近づける。この場合、T80において、端末Tdは、接続要求とMACdとを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図5のS102)。
T80において、プリンタPRは、端末Tdから接続要求を含むNFC要求を取得する場合(図2の処理の開始のトリガ)に、プリンタPRの接続数が上限数に達していると判断する(図2のS20でYES)。この場合、プリンタPRは、順位「2」と受付ID「002」とMACdとを含む端末情報を、待機リストWLに記述する(S30)。そして、T82において、プリンタPRは、順位「2」と受付ID「002」とを含む待機用NFC応答を端末Tdに供給する(S32)。
T82では、端末Tdは、プリンタPRから取得される待機用NFC応答に含まれる順位「2」を表示する(図6のS130)。これにより、端末Tdのユーザは、端末Tdが2番目の接続順位であることを知ることができる。
その後、T90では、プリンタPRは、端末Taから切断要求を取得する(図3のS76)。この場合、T100において、プリンタPRは、端末Taとの無線接続を切断して、第1のWFDNWを消滅させる(S78)。この結果、プリンタPRの接続数が上限数未満になる。そして、T102では、プリンタPRは、MACxに対応する第3のWFDNWを新たに形成する(図4のS80)。ここでは、プリンタPRは、第1及び第2のWFDNWの各SSIDとは異なるSSID「ccc」を生成し、さらに、パスワード「Pc」を生成する。
次いで、T104では、プリンタPRは、待機リストWLから最上位の順位「1」に関連付けられている端末TcのMACcを取得し(S82)、MACcを含むInvitation Requestを端末Tcに供給する(S84)。そして、プリンタPRは、待機リストWLから端末Tcの端末情報を削除する(S86)。これにより、端末Tdの端末情報のみが待機リストWLに記述されている状態になる。
T106では、端末Tcのユーザは、接続許可操作を端末Tcに実行する(図6のS162でYES)。この場合、T108において、端末Tcは、Invitation ResponseをプリンタPRに供給する(S164)。
T110では、プリンタPR及び端末Tcは、第2種の接続プロセスを実行して、無線接続を確立する(図4のS90、図6のS166)。この結果、端末Tcは、プリンタPRがG/O機器として動作する第3のWFDNWに子局として参加する。
T112では、プリンタPRは、第3のWFDNWを利用して、端末Tcから印刷データを取得する(図4のS92)。
T120では、端末Tdのユーザは、状況確認操作を端末Tdに実行し(図6のS140でYES)、端末TdをプリンタPRに近づける。この場合、T122において、端末Tdは、状況確認要求と受付ID「002」とを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図6のS144)。
T122において、プリンタPRは、端末Tdから状況確認要求と受付ID「002」とを含むNFC要求を取得する場合(図2のS60でYES)に、待機リストWLから受付ID「002」に関連付けられている順位「1」を取得する(S62)。そして、T124において、プリンタPRは、順位「1」を含むNFC応答を端末Tdに供給する(S64)。
T126では、端末Tdは、プリンタPRから取得されるNFC応答に含まれる順位「1」を表示する(図6のS148)。これにより、端末Tdのユーザは、端末Tdの接続順位が2番目から1番目に繰り上がったことを知ることができる。
(ケースBの効果)
プリンタPRは、接続数が上限数に達している状態で、端末Tcから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、待機用NFC応答を端末Tcに供給する。これにより、プリンタPRとの無線接続を確立可能な状況になるまで端末Tcを待機させることができる。そして、プリンタPRは、第1のWFDNWの子局として動作する端末Taとの無線接続が切断されて、接続数が上限数未満になる場合に、第3のWFDNWを新たに形成し、MACcを含むInvitation Requestを端末Tcに供給する。これにより、プリンタPRは、端末Tcとの無線接続を確立することができ、第3のWFDNWを利用して、端末Tcから印刷データを取得することができる。即ち、プリンタPRは、接続数が上限数に達している状態で、端末Tcから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、端末Tcと無線通信を適切に実行することができる。
また、プリンタPRは、端末Taとの無線接続が切断される際に待機している2台の端末Tc,Tdのうち、接続要求を含むNFC要求を先に供給した端末Tcとの無線接続を優先的に確立する。このために、端末Tcを長時間に亘って待機させずに済む。
(ケースC;図9)
図9は、図7の続きのシーケンス図を示す。図9のT50〜T82は、図8のT50〜T82と同様である。
T130では、端末Tcのユーザは、キャンセル操作を端末Tcに実行し(図6のS150でYES)、端末TcをプリンタPRに近づける。この場合、T132において、端末Tcは、キャンセル要求と受付ID「001」とを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図6のS154)。
T132において、プリンタPRは、端末Tcからキャンセル要求と受付ID「001」とを含むNFC要求を取得する場合(図2のS50でYES)に、待機リストWLから受付ID「001」を含む端末Tcの端末情報を削除する(S52)。これにより、端末Tdの端末情報のみが待機リストWLに記述されている状態になる。
その後、T140では、端末Tdのユーザは、状況確認操作を端末Tdに実行し(図6のS140でYES)、端末TdをプリンタPRに近づける。この場合、T142において、端末Tdは、状況確認要求と受付ID「002」とを含むNFC要求をプリンタPRに供給する(図6のS144)。
T142において、プリンタPRは、端末Tdから状況確認要求と受付ID「002」とを含むNFC要求を取得する場合(図2のS60でYES)に、待機リストWLから受付ID「002」に関連付けられている順位「1」を取得する(S62)。そして、T144において、プリンタPRは、順位「1」を含むNFC応答を端末Tdに供給する(S64)。
T146では、端末Tdは、プリンタPRから取得されるNFC応答に含まれる順位「1」を表示する(図6のS148)。これにより、端末Tdのユーザは、端末Tdの接続順位が2番目から1番目に繰り上がったことを知ることができる。
T90〜T102は、図8のT90〜T102と同様である。T164では、プリンタPRは、待機リストWLから最上位の順位「1」に関連付けられている端末TdのMACdを取得し(S82)、MACdを含むInvitation Requestを端末Tdに供給する(S84)。そして、プリンタPRは、待機リストWLから端末Tdの端末情報を削除する(S86)。これにより、いずれの端末情報も待機リストWLに記述されていない状態、即ち、いずれの端末も待機していない状態になる。
T166では、端末Tdのユーザは、接続許可操作を端末Tdに実行する(図6のS162でYES)。この場合、T168において、端末Tdは、Invitation ResponseをプリンタPRに供給する(S164)。
T170では、プリンタPR及び端末Tdは、第2種の接続プロセスを実行して、無線接続を確立する(図4のS90、図6のS166)。この結果、端末Tdは、プリンタPRがG/O機器として動作する第3のWFDNWに子局として参加する。
T172では、プリンタPRは、第3のWFDNWを利用して、端末Tdから印刷データを取得する(図4のS92)。
(ケースCの効果)
ケースCでは、プリンタPRは、接続数が上限数に達している状態で、端末Tdから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、端末Tdと無線通信を適切に実行することができる。また、プリンタPRは、端末Tcからキャンセル要求を取得する場合に、端末Tcの端末情報を待機リストWLから削除することによって、端末Tcとの無線接続の確立の予定をキャンセルすることができる。このために、プリンタPRは、端末Taとの無線接続が切断される場合に、端末Tdとの無線接続を適切に確立することができる。
また、本実施例では、待機リストWLには、順位及びMACアドレスのみならず、ユニークな受付IDが記述される。このために、以下の効果が得られる。例えば、プリンタPRが、端末Tcから接続要求を含むNFC要求を2回に亘って順次取得し、待機用NFC応答を端末Tcに2回に亘って順次供給する状況を想定する。この場合、待機リストWLには、同じMACアドレス(即ちMACc)を含む2個の端末情報が順次記述される。そして、上記の2個の端末情報は、それぞれ、ユニークな受付IDを含む。従って、プリンタPRは、端末Tcからキャンセル要求又は状況確認要求を含むNFC要求を取得する場合に、当該NFC要求に含まれる受付IDに基づいて、当該NFC要求が上記の2個の端末情報のどちらを対象とするものであるのかを区別することができる。
(対応関係)
プリンタPR、無線LANI/F20、NFCI/F18が、それぞれ、「通信機器」、「第1のインターフェース」、「第2のインターフェース」の一例である。図7のケースAでは、端末Ta、端末Tbが、それぞれ、「第1の外部機器」、「第2の外部機器」の一例である。T20のNFC要求、T40のNFC要求が、それぞれ、「第1の無線接続要求」、「第2の無線接続要求」の一例である。また、第1のWFDNW、第2のWFDNWが、それぞれ、「第1の無線ネットワーク」、「第2の無線ネットワーク」の一例である。
図8のケースBでは、端末Ta、端末Tc、端末Tdが、それぞれ、「特定の外部機器」、「第1の外部機器」、「第3の外部機器」の一例である。T60のNFC要求、T80のNFC要求が、それぞれ、「第1の無線接続要求」、「第3の無線接続要求」の一例である。T62の待機用NFC応答、T82の待機用NFC応答が、それぞれ、「第1の待機情報」、「第2の待機情報」の一例である。第1のWFDNW、第3のWFDNWが、それぞれ、「特定の無線ネットワーク」、「第3の無線ネットワーク」の一例である。T104のInvitation Requestが、「指示情報」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)
プリンタPRが無線接続可能な上限数は、上記の実施例の「2」でなくてもよく、「3」以上であってもよい。例えば、プリンタPRの上限数が「4」である場合には、下記の変形例1−1又は1−2が採用されてもよい。
(変形例1−1)
プリンタPRは、プリンタPR自身がG/O機器として動作する4個のWFDNWが同時的に存在している状況を構築可能であってもよい。この場合、当該4個のWFDNWのそれぞれでは、子局の数の最大数が「1」である。プリンタPRは、いずれの端末とも無線接続を確立していない状態で、端末Taから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、接続数が上限数に達していないと判断する。この場合、プリンタPRは、第1のWFDNWを形成して、端末Taとの無線接続を確立する。その後、プリンタPRは、端末Tbから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、接続数が上限数に達していないと判断する。この場合、プリンタPRは、第1のWFDNWが形成されている状態を維持しながら、第2のWFDNWを形成して、端末Tbとの無線接続を確立する。同様に、プリンタPRは、各端末Tc,Tdから接続要求を含むNFC要求を順次取得する場合に、第1及び第2のWFDNWが形成されている状態を維持しながら、第3及び第4のWFDNWを順次形成して、各端末Tc,Tdとの無線接続を順次確立する。これにより、プリンタPRの接続数が上限数になる。本変形例では、端末Ta、端末bが、それぞれ、「第1の外部機器」、「第2の外部機器」の一例である。また、別の側面では、端末Tb(又は端末c)、端末c(又は端末d)が、それぞれ、「第1の外部機器」、「第2の外部機器」の一例である。
(変形例1−2)
プリンタPRは、プリンタPR自身がG/O機器として動作する2個のWFDNWのみが同時的に存在している状況を構築可能であってもよい。この場合、当該2個のWFDNWのそれぞれでは、子局の数の最大数が「2」である。プリンタPRが第1及び第2のWFDNWを形成するまでは、上記の変形例1−1と同様である。プリンタPRは、端末Tcから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、接続数が上限数に達していないと判断する。この場合、プリンタPRは、WFDNWを新たに形成せずに、端末Tcとの無線接続を確立して、端末Tcを第1のWFDNWに参加させる。その後、プリンタPRは、端末Tdから接続要求を含むNFC要求を取得する場合に、接続数が上限数に達していないと判断する。この場合、プリンタPRは、WFDNWを新たに形成せずに、端末Tdとの無線接続を確立して、端末Tdを第2のWFDNWに参加させる。これにより、プリンタPRの接続数が上限数になる。本変形例でも、端末Ta、端末Tbが、それぞれ、「第1の外部機器」、「第2の外部機器」の一例である。本変形例のように、通信機器が親局として動作する無線ネットワークでは、子局の最大数が「2」以上であってもよい。
(変形例2)
プリンタPRは、NFCI/F18を備える代わりに、Bluetooth(登録商標)、Transfer Jet(登録商標)、赤外線等の他の無線通信のための特定のI/Fを備えていてもよい。そして、プリンタPRは、上記の特定のI/Fを介して、端末から無線接続要求を取得してもよい。また、プリンタPRは、例えば、無線LANI/F20を介して、端末から無線接続要求(例えばAssociation Request)を取得してもよい。即ち、通信機器は、どのような種類のI/Fを利用して、外部機器から無線接続要求を取得してもよい。同様に、通信機器は、どのような種類のI/Fを利用して、待機情報を外部機器に供給してもよい。
(変形例3)
CPU32は、プリンタPRをWFD方式のG/O機器として動作させる代わりに、いわゆるSoftAPを起動して、プリンタPRを疑似的なAPとして動作させてもよい。本変形例でも、CPU32は、プリンタPRが親局として動作する無線ネットワークを形成することができる。
(変形例4)
「通信機器」は、プリンタPRに限られず、他の種類の機器(例えば、スキャナ、ファクシミリ、電話機、多機能機、無線アクセスポイント、PC、携帯端末等)であってもよい。一般的に言うと、「通信機器」は、無線ネットワークの親局として動作して、外部機器との無線接続を確立可能な機器であれば、どのような種類の機器であってもよい。
(変形例5)上記の実施例では、プリンタPRのCPU32がメモリ34内のプログラム36(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2〜図4の各処理が実現される。これに代えて、図2〜図4の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
PR:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:NFCインターフェース、20:無線LANインターフェース、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、SAx:第1のNW記憶領域、SAy:第2のNW記憶領域、Px,Py:無線プロファイル、Lx,Ly:管理リスト、WL:待機リスト、Ta〜Td:端末、72:操作部、74:表示部、78:NFCインターフェース、80:無線LANインターフェース、90:制御部、92:CPU、94:メモリ、96:OSプログラム、98:アプリケーション

Claims (8)

  1. 通信機器であって、
    外部機器から無線接続要求を取得する取得部と、
    前記外部機器から前記無線接続要求が取得される場合に、前記通信機器が現在確立している無線接続の数である接続数が上限数に達しているのか否かを判断する判断部と、
    前記判断の結果に応じた処理を実行する処理実行部と、を備え、
    前記処理実行部は、
    第1の外部機器から第1の無線接続要求が取得されて、前記接続数が前記上限数に達していないと判断される場合に、第1の無線ネットワークを形成して、前記第1の外部機器との無線接続を確立する第1の確立部であって、前記第1の無線ネットワークでは、前記通信機器が親局として動作すると共に前記第1の外部機器が子局として動作する、前記第1の確立部と、
    前記第1の無線ネットワークが形成されている状態で、前記第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第2の無線接続要求が取得されて、前記接続数が前記上限数に達していないと判断される場合に、前記第1の無線ネットワークが形成されている状態を維持しながら、第2の無線ネットワークを新たに形成して、前記第2の外部機器との無線接続を確立する第2の確立部であって、前記第2の無線ネットワークの識別子は、前記第1の無線ネットワークの識別子と異なり、前記第2の無線ネットワークでは、前記通信機器が親局として動作すると共に前記第2の外部機器が子局として動作する、前記第2の確立部と、を備える、通信機器。
  2. 前記通信機器は、さらに、
    第1のインターフェースを備え、
    前記接続数は、前記通信機器が前記第1のインターフェースを介して現在確立している前記無線接続の数であり、
    前記第1の確立部は、前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器との前記無線接続を確立し、
    前記第2の確立部は、前記第1のインターフェースを介した前記第1の外部機器との前記無線接続が確立されている状態を維持しながら、前記第1のインターフェースを介して、前記第2の外部機器との前記無線接続を確立する、請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記通信機器は、さらに、
    第2のインターフェースを備え、
    前記取得部は、前記第2のインターフェースを介して、前記外部機器から前記無線接続要求を取得する、請求項1又は2に記載の通信機器。
  4. 前記処理実行部は、さらに、
    前記第1の外部機器から前記第1の無線接続要求が取得されて、前記接続数が前記上限数に達していると判断される場合に、前記通信機器との無線接続を確立可能な状況になるまで前記第1の外部機器を待機させるための第1の待機情報を、前記第1の外部機器に供給する供給部と、
    前記第1の待機情報が前記第1の外部機器に供給された後に、前記通信機器と特定の外部機器との間の無線接続が切断される場合に、前記通信機器と前記特定の外部機器との双方が所属していた特定の無線ネットワークとは異なる第3の無線ネットワークを新たに形成して、前記第1の外部機器との無線接続を確立する第3の確立部であって、前記特定の無線ネットワークでは、前記通信機器が親局として動作すると共に前記特定の外部機器が子局として動作し、前記第3の無線ネットワークでは、前記通信機器が親局として動作すると共に前記第1の外部機器が子局として動作する、前記第3の確立部と、
    を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信機器。
  5. 前記第3の確立部は、前記通信機器が前記親局として動作する前記第3の無線ネットワークを形成した後に、前記第3の無線ネットワークに前記子局として参加することを指示するための指示情報を前記第1の外部機器に供給して、前記第1の外部機器との前記無線接続を確立する、請求項4に記載の通信機器。
  6. 前記取得部は、前記第1の外部機器から、前記第1の外部機器のMACアドレスを含む前記第1の無線接続要求を取得し、
    前記第3の確立部は、前記第1の外部機器の前記MACアドレスを含む前記指示情報を前記第1の外部機器に供給する、請求項5に記載の通信機器。
  7. 前記取得部は、さらに、前記第1の待機情報が前記第1の外部機器に供給された後であって、前記通信機器と前記特定の外部機器との間の前記無線接続が切断される前に、第3の外部機器から第3の無線接続要求を取得し、
    前記供給部は、さらに、前記第3の外部機器から前記第3の無線接続要求が取得されて、前記接続数が前記上限数に達していると判断される場合に、前記通信機器との無線接続を確立可能な状況になるまで前記第3の外部機器を待機させるための第2の待機情報を、前記第3の外部機器に供給し、
    前記第3の確立部は、前記第1の待機情報が前記第1の外部機器に供給され、前記第2の待機情報が前記第3の外部機器に供給され、その後、前記通信機器と前記特定の外部機器との間の前記無線接続が切断される場合に、前記第3の無線ネットワークを新たに形成して、前記第1の外部機器と前記第3の外部機器とのうち、無線接続要求を前記通信機器に先に供給した前記第1の外部機器との無線接続を優先的に確立する、請求項4から6のいずれか一項に記載の通信機器。
  8. 通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信機器に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    外部機器から無線接続要求を取得する取得処理と、
    前記外部機器から前記無線接続要求が取得される場合に、前記通信機器が現在確立している無線接続の数である接続数が上限数に達しているのか否かを判断する判断処理と、
    前記判断の結果に応じた処理を実行する処理実行処理と、を実行させ、
    前記処理実行処理は、
    第1の外部機器から第1の無線接続要求が取得されて、前記接続数が前記上限数に達していないと判断される場合に、第1の無線ネットワークを形成して、前記第1の外部機器との無線接続を確立する第1の確立処理であって、前記第1の無線ネットワークでは、前記通信機器が親局として動作すると共に前記第1の外部機器が子局として動作する、前記第1の確立処理と、
    前記第1の無線ネットワークが形成されている状態で、前記第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第2の無線接続要求が取得されて、前記接続数が前記上限数に達していないと判断される場合に、前記第1の無線ネットワークが形成されている状態を維持しながら、第2の無線ネットワークを新たに形成して、前記第2の外部機器との無線接続を確立する第2の確立処理であって、前記第2の無線ネットワークの識別子は、前記第1の無線ネットワークの識別子と異なり、前記第2の無線ネットワークでは、前記通信機器が親局として動作すると共に前記第2の外部機器が子局として動作する、前記第2の確立処理と、
    を含む、コンピュータプログラム。
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