JP6279804B1 - 水面浮遊型農薬組成物用拡展剤及び水面浮遊型農薬組成物 - Google Patents

水面浮遊型農薬組成物用拡展剤及び水面浮遊型農薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】調製した水面浮遊型農薬組成物に優れた拡展性を付与し、且つ調製した水面浮遊型農薬組成物の農薬有効成分を安定に保持することができる水面浮遊型農薬組成物用拡展剤、及びかかる特性を有する水面浮遊型農薬組成物を提供する。
【解決手段】水面浮遊型農薬組成物用拡展剤として、下記の化1で示されるエステル化合物を用いた。
(化1)
(化1において、
:炭素数6〜9の直鎖のアルキル基又は炭素数6〜9の分岐のアルキル基、
AO:炭素数2のオキシアルキレン基、
n:3〜4の整数、
:炭素数1〜2の直鎖のアルキル基。)
【選択図】なし

Description

水田、イグサ田、湿地帯等の水が存在する場所に主に発生する病害虫や雑草等を水田施用で防除する投げ込み型農薬製剤として、各種形状に成形した水面浮遊型農薬組成物が使用される。かかる水面浮遊型農薬組成物には、その性質上、これを水面施用したときに、そこに生育中の植物の葉茎等の影響を受けることなく、短時間で広範囲に展開することが求められており、そのため拡展剤が使用される。本発明はかかる水面浮遊型農薬組成物用拡展剤及びこれを用いた水面浮遊型農薬組成物に関する。
従来、前記のような水面浮遊型農薬組成物用拡展剤として、アセチレン誘導体(例えば特許文献1参照)、多価アルコールの脂肪酸エステル(例えば特許文献2参照)、特定のアルカンジオール誘導体(例えば特許文献3参照)等の提案がある。しかしこれら従来の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤には、優れた拡展性を有するが、農薬有効成分の分解を促進するという問題がある。また従来、前記のような水面浮遊型農薬組成物用拡展剤として、アルキルアルコールのアルキレンオキサイド付加物及びその誘導体(例えば特許文献4参照)も提案されているが、この従来の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤には、拡展性が悪く、拡展性の経時劣化もあって、農薬有効成分の分解も促進するという問題がある。
特開平6−336403号公報 特開2003−238307号公報 特開2007−039344号公報 特開2000−351701号公報
本発明が解決しようとする課題は、調製した水面浮遊型農薬組成物に優れた拡展性を付与し、且つ調製した水面浮遊型農薬組成物の農薬有効成分を安定に保持することができる水面浮遊型農薬組成物用拡展剤、及びかかる特性を有する水面浮遊型農薬組成物を提供する処にある。
しかして本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、水面浮遊型農薬組成物用拡展剤としては特定のエステル化合物から成るものが正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、下記の化1で示されるエステル化合物から成ることを特徴とする水面浮遊型農薬組成物用拡展剤に係る。
化1において、
:炭素数6〜9の直鎖のアルキル基又は炭素数6〜9の分岐のアルキル基、
AO:炭素数2のオキシアルキレン基、
n:3〜4の整数、
:炭素数1〜2のアルキル基。
また本発明は、前記のような水面浮遊型農薬組成物用拡展剤を0.1〜10質量%、農薬有効成分を0.1〜80質量%及び増量剤を10〜97質量%(合計100質量%)の割合で含有して成ることを特徴とする水面浮遊型農薬組成物に係る。
本発明に係る水面浮遊型農薬組成物用拡展剤及びこれを用いた水面浮遊型農薬組成物には、優れた拡展性を有し、且つ調製した水面浮遊型農薬組成物の農薬有効成分を安定に保持することができるという効果がある。
先ず本発明の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤(以下、本発明の拡展剤という)について説明する。本発明の拡展剤は、前記の化1で示されるエステル化合物から成るものである。
本発明の拡展剤として化1で示されるエステル化合物としては、従来公知の方法で得られる。例えば、脂肪族モノカルボン酸とグリコールエーテルとのエステル化反応等によって製造できる。
化1で示されるエステル化合物において、Rで示されるアルキル基を形成することとなる脂肪族モノカルボン酸としては、Rが炭素数6〜9の直鎖のアルキル基又は炭素数6〜9の分岐のアルキル基である場合のへプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、デカン酸、イソデカン酸等が挙げられるが、なかでもRが炭素数7〜8の直鎖のアルキル基又は炭素数7〜8の分岐のアルキル基である場合のオクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸等が好ましい。
化1で示されるエステル化合物において、AOとn、Rで示される残基を形成することとなるグリコールエーテルとしては例えば、AOが炭素数2のオキシアルキレン基であり、nが3〜4の整数であって、Rが炭素数1〜2の直鎖のアルキル基を有するトリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられるが、なかでもnが3の整数であって、Rが炭素数1の直鎖のアルキル基を有するトリエチレングリコールモノメチルエーテルが好ましい。
前記のグリコールエーテルそれ自体は、公知の方法で製造できる。例えば、相当するアルキルアルコールに、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の塩基性触媒下で、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを逐次付加反応させる方法等が挙げられる。
具体的に化1で示されるエステル化合物としては、化1中のRが炭素数6〜9の直鎖のアルキル基又は炭素数6〜9の分岐のアルキル基であり、AOが炭素数2のオキシアルキレン基であり、nが3〜4の整数であって、Rが炭素数1〜2の直鎖のアルキル基である場合のヘプタン酸とトリエチレングリコールモノエチルエーテルのエステル、ヘプタン酸とテトラエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、イソヘプタン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、イソヘプタン酸とトリエチレングリコールモノエチルエーテルのエステル、イソヘプタン酸とテトラエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、オクタン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、オクタン酸とトリエチレングリコールモノエチルエーテルのエステル、オクタン酸とテトラエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、オクタン酸とテトラエチレングリコールモノエチルエーテルのエステル、イソオクタン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、ノナン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、ノナン酸とテトラエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、イソノナン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、イソノナン酸とトリエチレングリコールモノエチルエーテルのエステル、デカン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、デカン酸とテトラエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル等が挙げられる。
なかでも化1中のRが炭素数7〜8の直鎖のアルキル基又は炭素数7〜8の分岐のアルキル基であり、nが3であって、Rが炭素数1の直鎖のアルキル基であるオクタン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、イソオクタン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、ノナン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル、イソノナン酸とトリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステルが好ましい。
次に本発明に係る水面浮遊型農薬組成物(以下、本発明の組成物という)について説明する。本発明の組成物は、以上説明した本発明の拡展剤を0.1〜10質量%、農薬有効成分を0.1〜80質量%及び増量剤を10〜97質量%(合計100質量%)の割合で含有して成るものである。
本発明の組成物に用いる農薬有効成分としては、それ自体は公知の各種の除草剤、殺虫剤、殺菌剤等が挙げられる。例えば、除草剤としては、アジムスルフロン、イマゾスルフロン、エトキシスルフロン、オキサジアゾン、カフェンストロール、クミルロン、クロメプロップ、シクロスルファムロン、シハロホップブチル、ダイムロン、テフリルトリオン、ピラクロニル、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾレート、ピリミノバックメチル、ブタクロール、プレチラクロール、ブロモブチド、ペノキススラム、ベンスルフロンメチル、ベンゾビシクロン、ペントキサゾン等が挙げられる。
また殺虫剤としては、インドキサカルブ、エトフェンプロックス、カルバリル、カルボスルファン、クロチアニジン、シクロプロトリン、ジノテフラン、ダイアジノン、フェニトロチオン、フラチオカルブ、フロニカミド、ベンスルタップ、メトルカルブ等が挙げられる。
更に殺菌剤としては、イソチアニル、イプロベンホス、エジフェンホス、オリサストロビン、チオファネートメチル、トリシクラゾール、ピラクロストロビン、フェリムゾン、プロベナゾール、ペンシクロン、ペンチオピラド、メトコナゾール、メプロニル等が挙げられる。
以上説明した農薬有効成分の中でも、本発明の拡展剤の効果が著しく、好ましいのはスルホニルウレア系原体であり、例えばアジムスルフロン、イマゾスルフロン、エトキシスルフロン、シクロスルファムロン、ピラゾスルフロンエチル、ベンスルフロンメチル等が挙げられる。
本発明の組成物に用いる増量剤としては、それ自体は公知の各種の無機質粉末、低分子水溶性化合物、合成樹脂粉末、有機質粉末等が挙げられる。例えば、無機質粉末としては、ベントナイト、タルク、クレー、珪藻土、無晶系二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、発泡シラス、発泡軽石、発泡パーライト、中空性ガラス等が挙げられる。また低分子水溶性化合物としては、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウム、尿素等が挙げられる。更に合成樹脂粉末としては、塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン粉末、ポリプロピレン粉末、発泡合成樹脂、マイクロスフィア等が挙げられる。更にまた有機質粉末としては、グルコース、果糖、蔗糖、乳糖等の糖類、カルボキシメチルセルロース及びその塩類、澱粉及びその誘導体、微結晶セルロース、木粉、米糠、ふすま、モミガラ、動植物由来のロウ状物質、パラフィンワックス、コルク等が挙げられる。なかでも増量剤としては、無機質粉末、低分子水溶性化合物が好ましい。
以上説明したような本発明の組成物は、公知の方法で調製できる。例えば、(1)本発明の拡展剤、農薬有効成分、増量剤及び水を撹拌混合機で混練した後、造粒機を用いて造粒し、乾燥する方法、(2)本発明の拡展剤、増量剤及び水を撹拌混合機で混練した後、造粒機を用いて造粒し、その造粒物に農薬有効成分を含浸、吸着させ、乾燥する方法等が挙げられる。ここで撹拌混合機としては、ナウタミキサー、リボンブレンダー、ロータリーブレンダー、V型混合機等を適用でき、また造粒機としては、押し出し造粒機、混合造粒機、転動造粒機、流動層造粒機等を適用できる。
本発明の組成物は、通常の農薬粒剤と同様、手播き散布、機械散布、振込散布のような方法で散布できるが、畦や畔等から散布するいわゆる額縁散布をすることもでき、また水溶紙に分包して畦や畔等から投げ込み施用することもできる。投げ込み施用に用いる水溶紙は、水中での溶解性又は分散性を有するフィルム又はシートであり、例えば、ポリビニルアルコール又はその誘導体、プルラン、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、セルロース、ポリエチレンオキサイド又はその誘導体から成形されたフィルム又はシート等が挙げられるが、なかでもポリビニルアルコール又はその誘導体から成形されたフィルム又はシートが好ましい。
本発明の組成物には以上説明したような拡展剤、農薬有効成分、増量剤の他に、結合剤、造粒性向上剤、崩壊剤、分散剤、乳化剤、溶剤等を併用することもできる。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は質量部を、また%は質量%を意味する。
試験区分1(拡展剤の製造)
実施例1(拡展剤(P−1)の製造)
オクタン酸144.2g及びトリエチレングリコールモノメチルエーテル197.1gをディーンスターク脱水装置がついた反応容器に仕込み、触媒としてメタンスルホン酸1.82g及び次亜リン酸50%水溶液0.37gを加えた。撹拌下に反応温度を120〜150℃に維持し、生成する水を留去しつつエステル化反応を行った。留去液が18mlへ達した時点で反応を終了した。約50℃まで冷却した後、ナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液を2.9g加えて中和した。水154gを加え、撹拌した後、60〜80℃にて成層分離し、油層を得た。得られた油層を80〜100℃で減圧下に脱水して実施例1の拡展剤(P−1)を得た。同様にして実施例2〜15及び比較例1〜14の拡展剤(P−2)〜(P−15)及び(RP−1)〜(RP−14)を得た。
以上で製造した実施例1〜15及び比較例1〜14の拡展剤(P−1)〜(P−15)及び(RP−1)〜(RP−14)の内容を表1にまとめて示した。
試験区分2(農薬有効成分の安定性の評価)
試験区分1で製造した各例の拡展剤を用いて、農薬有効成分0.2g、拡展剤2g及びアセトニトリル97.8gをサンプル瓶へ量り取り、54℃の恒温器で28日間静置した後、高速液体クロマトグラフィーを用いて農薬有効成分濃度を測定した。得られた農薬有効成分のピークエリア値と農薬有効成分の分解物のピークエリア値を用いて、下記の数1による算出値を求め、以下の評価基準で農薬有効成分の安定性を評価し、その結果を表2にまとめて示した。
評価基準
○:算出値が0.08未満。
×:算出値が0.08以上。
表2において、
P−1〜P−15、RP−1〜RP−14:試験区分1で製造した拡展剤
H−1:ベンスルフロンメチル
H−2:アジムスルフロン
試験区分3(水面浮遊型農薬組成物の製造)
試験区分1で製造した拡展剤等を用い、水面浮遊型農薬組成物を下記の製造方法により製造し、その内容を表3及び表4にまとめて示した。
実施例16
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル0.5部、増量剤としてクレー55.5部、ベントナイト15部及び中空性ガラス25部を均一混合した後、拡展剤(P−1)4部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。その混練物を目開き1.0mmのスクリーンを装着したバスケット型造粒器(筒井理化学器械社製の商品名KAR−75形)に供し、押出し成形した。成形物を50℃の恒温器にて十分乾燥させた後、長さ2〜4mmの長さに整粒して実施例16の水面浮遊型農薬組成物を製造した。同様にして実施例18、20、24、26、31、33、34及び比較例15〜28の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例17
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル21.3部、増量剤として炭酸カルシウム38.3部、中空性ガラス31.9部、その他の成分としてヒドロキシエチルセルロース5.3部及び界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンTG−100)1.1部を均一混合した後、試験区分1で製造した拡展剤(P−1)8.5部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例17の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例19
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル2部、ブロモブチド70.7部、増量剤としてクレー1部、中空性ガラス25.3部及びその他の成分として界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−6)1部を均一混合した後、拡展剤(P−2)1部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例19の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例21
農薬有効成分としてアジムスルフロン2.2部、増量剤としてクレー59.3部、中空性ガラス33部、その他の成分としてポリエチレングリコール6.6部、界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−3)1.1部及び界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−4)2.2部を均一混合した後、拡展剤(P−3)5.5部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例21の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例22
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル1.7部、増量剤として塩化カリウム92.6部、その他の成分としてカルボキシメチルセルロース9.1部及び界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンA−74)4.5部を均一混合した後、拡展剤(P−4)5.7部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例22の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例23
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル1部、ダイムロン35.7部、増量剤としてクレー31.6部、中空性ガラス28.6部及びその他の成分として界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−2)2部を均一混合した後、拡展剤(P−4)3.1部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例23の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例25
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル2.1部、増量剤としてラクトース64.2部、中空性ガラス31.6部及びその他の成分としてカルボキシメチルセルロース5.3部を均一混合した後、拡展剤(P−5)2.1部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例25の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例27
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル5.9部、プレチラクロール5.9部、増量剤としてクレー30.6部、珪藻土17.6部、発泡性シラス35.3部、その他の成分としてポリエチレングリコール11.8部及びイソパラフィン5.9部を均一混合した後、拡展剤(P−6)4.7部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例27の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例28
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル2.1部、増量剤としてクレー59.4部、コルク35.4部及びその他の成分としてデキストリン4.2部を均一混合した後、拡展剤(P−7)3.1部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例28の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例29
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル1.3部、増量剤として塩化カリウム95.5部、その他の成分としてポリエチレングリコール6.4部及びポリアクリル酸ナトリウム0.5部を均一混合した後、拡展剤(P−7)3.2部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例29の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例30
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル1.6部、増量剤としてタルク63.3部、中空性ガラス31.9部及びその他の成分としてポリビニルアルコール6.4部を均一混合した後、拡展剤(P−8)3.2部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例30の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例32
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル1.5部、増量剤としてクレー42.9部、ベントナイト15.1部、中空性ガラス35.4部及びその他の成分として界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−3)1部を均一混合した後、拡展剤(P−9)5.1部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例32水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例35
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル4.3部、増量剤としてクレー28.7部、ベントナイト21.3部、中空性ガラス37.2部、その他の成分としてポリビニルアルコール4.3部及び界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンFS−7PG)2.1部を均一混合した後、拡展剤(P−11)8.5部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例35の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例36
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル4.1部、増量剤として塩化カリウム89.7部、その他の成分としてポリアクリル酸ナトリウム0.5部及び界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−4)2.1部を均一混合した後、拡展剤(P−12)6.2部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例36の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例37
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル2部、ダイムロン16.2部、増量剤としてタルク31.3部、ベントナイト10.1部、中空性ガラス36.4部及びその他の成分として界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンWG−1)1部を均一混合した後、拡展剤(P−13)4部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例37の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例38
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル3部、増量剤としてベントナイト16.7部、珪藻土16部、木粉63.8部及びその他の成分としてポリビニルアルコール6.4部を均一混合した後、拡展剤(P−14)0.5部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例38の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例39
農薬有効成分としてベンスルフロンメチル1.1部、増量剤として炭酸カルシウム37.9部、ベントナイト16.8部、中空性ガラス37.9部、その他の成分としてトリポリリン酸Na5.3部及び界面活性剤(竹本油脂社製の商品名ニューカルゲンEP−60P)0.5部を均一混合した後、拡展剤(P−15)6.3部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例39の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
実施例40
農薬有効成分としてプレチラクロール8.7部、増量剤としてクレー41部、スターチ10.9部、中空性ガラス32.8部及びその他の成分としてカルボキシメチルセルロース8.7部を均一混合した後、拡展剤(P−15)6.6部を混合し、これに適量の水を加えて十分混練した。以降は実施例16と同様の手順で行い、実施例40の水面浮遊型農薬組成物を製造した。
試験区分4(拡展性の評価)
縦200cm、横20cm、深さ4cmのステンレス製直方容器に、容器の縦方向一端中央部から縦方向へ190cmの仕切り板を設けた樋を用い、容器内に深さ2cmまで水を入れた。容器の一端から試験区分3で製造した水面浮遊型農薬組成物0.2gを投入して以下の基準で拡展性を評価し、その結果を表3及び表4にまとめて示した。
評価基準:
◎◎:不規則な動きで拡展、粒崩壊時に激しく回転する。
◎:不規則な動きで拡展、粒崩壊時に回転する。
○:不規則な動きで拡展、崩壊時に回転しない。
×:直線的に拡展、崩壊時に回転しない。
表3及び表4において、
P−1〜P−15、RP−1〜RP−14:試験区分1で製造した拡展剤
H−1:ベンスルフロンメチル
H−2:アジムスルフロン
H−3:ダイムロン
H−4:ブロモブチド
H−5:プレチラクロール
J−1:クレー
J−2:炭酸カルシウム
J−3:塩化カリウム
J−4:タルク
J−5:ベントナイト
J−6:珪藻土
J−7:ラクトース
J−8:ホワイトカーボン
J−9:スターチ
J−10:中空性ガラス
J−11:木粉
J−12:コルク
J−13:発泡性シラス
J−14:マイクロスフィア
表1に対応する表2〜表4の結果からも明らかなように、本発明によれば、調製した水面浮遊型農薬組成物に優れた拡展性を付与し、且つ調製した水面浮遊型農薬組成物の農薬有効成分を安定に保持することができる。

Claims (4)

  1. 下記の化1で示されるエステル化合物から成ることを特徴とする水面浮遊型農薬組成物用拡展剤。
    (化1において、
    :炭素数6〜9の直鎖のアルキル基又は炭素数6〜9の分岐のアルキル基、
    AO:炭素数2のオキシアルキレン基、
    n:3〜4の整数、
    :炭素数1〜2の直鎖のアルキル基。)
  2. 前記エステル化合物が、化1中のRが炭素数7〜8の直鎖のアルキル基又は炭素数7〜8の分岐のアルキル基であり、nが3の整数であって、Rが炭素数1の直鎖のアルキル基である場合のものである請求項1記載の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤。
  3. 請求項1又は2記載の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤を0.1〜10質量%、農薬有効成分を0.1〜80質量%及び増量剤を10〜97質量%(合計100質量%)の割合で含有して成ることを特徴とする水面浮遊型農薬組成物。
  4. 前記農薬有効成分がスルホニルウレア系原体である請求項3記載の水面浮遊型農薬組成物。
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