JP6278195B2 - レンズ保持部材の製造方法、その製造方法に用いるスライドコア金型 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを保持するレンズバレル等のレンズ保持部材の製造方法、その製造方法に用いるスライドコア金型に関する。
携帯電話等に用いられるカメラユニットは、外周部に雄ネジ部を有し内周部にレンズを保持するレンズ保持部材であるレンズバレルと、レンズバレルの雄ネジ部が螺合される雌ねじ部を有する螺合部材であるバレルホルダとを備え、レンズバレルに保持されたレンズの焦点がカメラユニットに付設された撮像素子の受光面(撮像面)上の位置にくるように、バレルホルダの雌ねじ部に対してレンズバレルの雄ネジ部を回転させて初期位置設定を調整することが広く一般的に行われている。
その際、バレルホルダの雌ねじ部とレンズバレルの雄ネジ部とが螺合した状態でバレルホルダに対するレンズバレルのガタ(クリランス)が大きい場合には、調整後に振動等でレンズバレルが傾いてしまい、その結果、光学性能が低下する。一方、バレルホルダに対するレンズバレルのガタが小さい場合でも、バレルホルダに対してレンズバレルが振動等で回転してしまい、撮像素子までの距離が変化し、光学性能が低下する。従って、螺合した状態でバレルホルダに対してレンズバレルが振動等で動かない圧接力を確保する必要がある。
また圧接力が大き過ぎると、手動または自動で螺合出来なくなったり、レンズバレル及びバレルホルダを含む撮像装置が破損したりするおそれがある。よって、容易に螺合ができ、振動等で動かず、レンズバレル及び撮像装置等を破損させない程度の圧接力が必要となる。
しかしながら、上記条件を満たす適正な圧接力の範囲は狭く、ネジを形成する金型のネジ形状を追加工する方法では、加工機へのセッティング誤差や、加工誤差により、前記適正な圧接力の範囲を逸脱することが多い。
このような適正な圧接力を確保するようにしたレンズユニットが、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたレンズユニットは、レンズバレルの雄ネジ部の谷底の一部に、バレルホルダの雌ネジ部の山の先端と圧接させるリブを設け、螺合に際しリブによってレンズバレルをバレルホルダに対して雄ネジ部の径方向の圧接力がかかるようにし、これにより、バレルホルダに対してレンズバレルがガタつかないようにしている。
又、例えば特許文献2に、圧接力を確保するねじ部品及び撮像装置が開示されている。この特許文献2に開示されたねじ部品は、レンズバレルの雄ネジのネジ山の斜面に突起物を設け、螺合に際してバレルホルダの雌ネジ部のネジ山の斜面と圧接させることでバレルホルダに対してレンズバレルを固定し、バレルホルダに対してレンズバレルがガタつかないようにしている。
特開2006−163130号公報 特開2010−133458号公報
しかしながら、上記特許文献1では、螺合に際しリブによってレンズバレルをバレルホルダに対して雄ネジ部の径方向の圧接力がかかるようにしているため、雄ネジ部の径方向に直交する軸方向のガタが残り、その結果、螺合に際してレンズバレルがバレルホルダに対して軸方向の傾きが生じた状態で組み付けられる場合もあり、光学性能が劣化してしまうおそれがある。
一方、上記特許文献2では、レンズバレルの突起物の突出量(突出高さ)を揃えることが困難で、容易に製造し難い場合がある。詳しくは、例えば1つの突起物が他の突起物よりも突出量が多いと、螺合に際してレンズバレルがバレルホルダに対して軸方向に傾いて組み付けられてしまう。その場合に、レンズバレルを製造する金型(スライドコア金型)を修正することで突出量を揃えることも可能であるが、スライドコア金型の修正に時間を要してしまう。
本発明は、レンズ保持部材が螺合部材に圧接力を持って螺合され、しかも、圧接力調整が容易に製造できるレンズ保持部材の製造方法、その製造方法に用いるスライドコア金型の提供を目的とする。
本発明の一態様のレンズ保持部材の製造方法は、外周部に雄ネジ部を有するレンズ保持部材における前記雄ネジ部の一部である第1ネジ部を成形する第1ネジ成形部を有するスライドコア本体と、前記雄ネジ部の他の一部である第2ネジ部を成形する第2ネジ成形部を有し、前記スライドコア本体に前記第1ネジ成形部の径方向に移動可能に保持される入れ子とを用い、前記レンズ保持部材の前記雄ネジ部が螺合される螺合部材の雌ネジ部に前記雄ネジ部が螺合された際に、前記雌ネジ部に前記雄ネジ部の前記第2ネジ部が圧接するように、前記スライドコア本体に対して前記入れ子の前記径方向の位置を調整する入れ子位置調整工程と、前記スライドコア本体に対して前記入れ子を位置調整した状態で、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とを有する前記レンズ保持部材の雄ネジ部を成形する成形工程と、を備えていることを特徴とする。
これによれば、スライドコア本体に対して入れ子の第1ネジ成形部の径方向の位置を調整することで、レンズ保持部材の雄ネジ部が螺合部材の雌ネジ部に螺合された際に、第2ネジ部が雌ネジに圧接して径方向及び軸方向に圧接力を受け得るようにでき、レンズ保持部材が螺合部材に軸方向に傾くことなく圧接力を持って螺合される。又、レンズ保持部材の製造に際しては、スライドコア本体に対して入れ子の位置を調整すればよく、レンズ保持部材の製造が容易になる。
他の一態様では、前記レンズ保持部材の製造方法において、前記第2ネジ成形部は、前記レンズ保持部材の前記雄ネジ部と螺合部材の雌ネジ部とが螺合された際に、前記雌ネジ部に前記雄ネジ部の前記第2ネジ部が線接触するように、前記第2ネジ部を成形することを特徴とする。
これによれば、第2ネジ成形部は、雌ネジ部と雄ネジ部の第2ネジ部とが線接触するように第2ネジ部を成形するため、雄ネジ部の第2ネジ部が雌ネジ部に螺合した状態で、例えば雄ネジ部が雌ネジ部に面接触した場合に比べて、接触面積が少なくなり、入れ子の調整量に対する圧接力の上昇量が小さくなり、適正な圧接力にする為の入れ子の位置の許容範囲が拡大するので、調整が容易になる。
本発明の一態様のスライドコア金型は、外周部に雄ネジ部を有するレンズ保持部材の製造方法に用いるスライドコア金型であって、前記雄ネジ部の一部である第1ネジ部を成形する第1ネジ成形部を有するスライドコア本体と、前記雄ネジ部の他の一部である第2ネジ部を成形する第2ネジ成形部を有し前記スライドコア本体に、前記雄ネジ部の径方向に移動可能に挿入される入れ子と、を備えていることを特徴とする。
これによれば、スライドコア本体に対して入れ子の第1ネジ成形部の径方向の位置を調整することで、レンズ保持部材の雄ネジ部が螺合部材の雌ネジ部に螺合された際に、第2ネジ部が雌ネジの斜面に圧接して径方向及び軸方向に圧接力を受けることができるレンズ保持部材を製造でき、レンズ保持部材の製造が容易になる。
本発明のレンズ保持部材の製造方法、その製造方法に用いるスライドコア金型は、レンズ保持部材が螺合部材に圧接力を持って螺合され、しかも、容易に製造できる。
本発明の一実施の形態のレンズバレルの斜視図である。 図1のレンズバレルを製造する際に用いるスライドコア金型の概略の斜視図である。 スライドコア金型を用いて図1のレンズバレルを成形した状態の斜視図である。 図2のスライドコア金型の詳細な斜視図である。 レンズバレルを有する撮像装置の分解斜視図である。 図5の撮像装置の斜視図である。 図5の撮像装置の平面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 図5の撮像装置に用いられるバレルホルダの雌ネジ部とレンズバレルの雄ネジが螺合した状態におけるバレルホルダの雌ネジ部とレンズバレルの雄ネジの第2ネジ部との要部拡大断面図である。 図5の撮像装置に用いられるバレルホルダの雌ネジ部とレンズバレルの雄ネジが螺合した状態におけるバレルホルダの雌ネジ部とレンズバレルの雄ネジの第1ネジ部との要部拡大断面図である。 レンズバレルの他の実施形態の斜視図である。 図12の他の実施形態のレンズバレルをスライドコア金型を用いて成形した状態の斜視図である。 更に他の実施形態のレンズバレルの第2ネジ部がバレルホルダの雌ネジ部と螺合した状態の要部拡大断面図である。 更に他のもう一つの実施形態のレンズバレルの第2ネジ部がバレルホルダの雌ネジ部と螺合した状態の要部拡大断面図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のレンズバレルの一実施の形態の斜視図、図2は、図1のレンズバレルを製造する際に用いるスライドコア金型の概略の斜視図である。
本発明のレンズバレル(レンズ保持部材)1は、後述のレンズ14(図8に図示)を透過した光学像の光束を透過させるための円形状の貫通開口(光束透過開口)を有する円筒状体からなり、その外周部に、雄ネジ部11、12を備え、内周部に、光学レンズを保持するレンズ保持部13を備えている。
雄ネジ部は、第1ネジ部11と、第2ネジ部12とを備えている。第2ネジ部12は、この実施形態では、第1ネジ部11の周方向の2箇所に等間隔に配設されている。
各第2ネジ部12は、この実施形態では、第1ネジ部11とネジ形状及びピッチが同じに形成されている(図10、図11参照)。又、各第2ネジ部12は、第1ネジ部11よりも半径が大きくなるように形成されており、第1ネジ部11よりも径方向外側に突出されている。尚、第1ネジ部11及び第2ネジ部12のネジ山の角度α1は、この実施形態では、60°に設定されている。
レンズ保持部13は、1又は複数のレンズ14を保持する(図8、図9参照)。
このように構成されたレンズバレル1は、スライドコア金型102a、102bを有する製造金型を用いて射出成型によって成形されている。
詳しくは、製造金型は、図2に示すように金型本体101と、金型本体101に対してスライドするスライドコア金型102a、102bとを備えている。金型本体101は、図示しないが、コア、キャビティ等を備え、コアとキャビティとの間に、レンズバレルを成形するレンズバレル成形部が形成されている。
スライドコア金型102a、102bは、金型本体101のレンズバレル成形部の一部を成し、レンズバレル1の雄ネジ部11、12を成形する。この実施形態のスライドコア金型は、第1スライドコア金型102aと、第2スライドコア金型102bとの2つからなる。
第1スライドコア金型102aと第2スライドコア金型102bは、同構成のもので、互いに対向するように配置されており、それぞれ、先端に互い対向して当接する当接面103aを有する一対のスライドコア本体103と、スライドコア本体103のそれぞれに移動可能に保持された入れ子104とを備えている。
このスライドコア本体103の当接面103aには、それぞれ、レンズバレル1の第1ネジ部11を射出成形により成形する第1ネジ成形部131が設けられている。この第1ネジ成形部131は、当接面103aから円弧状に凹設されているとともに、第1ネジ部11に対応するネジ部が形成されている。
入れ子104は、先端に、レンズバレル1の第2ネジ部12を射出成形により成形する第2ネジ成形部141を備えている。第2ネジ成形部141は、スライドコア本体103の第1ネジ成形部131と同じ曲率の円弧状に凹設されているとともに、第2ネジ部12に対応するネジ部が形成されている。
そして、この入れ子104は、スライドコア本体103に設けられた入れ子挿入孔132に、第1ネジ成形部131の径方向に移動可能に挿入されている。又、この状態で、2つの入れ子104の第2ネジ成形部141は、それぞれ、スライドコア本体103の第1ネジ成形部131に露出して互いに対向するとともに、第1ネジ成形部131の周方向に配置されて第1ネジ成形部131とで半円形状になる。
なお、2つのスライドコア本体103の当接面103a同士が当接するとともに、第1ネジ成形部131と入れ子104の第2ネジ成形部141とが互いに径方向の位置が合わされた状態で、連続した1つの円形状の雌ネジを形成するようになっている。
又、入れ子挿入孔132に挿入された入れ子104は、図4に示すように位置調整用スペーサ142によってスライドコア本体103の第1ネジ成形部131に対する位置が調整された後、ボルト等の固定部材143によってスライドコア本体103に固定されるようになっている。
次に、製造金型を用いてレンズバレル1を製造する方法について説明する。予め、レンズバレル1が螺合される図8、図9に示すバレルホルダ(螺合部材)202の雌ネジ部221に関する雌ネジデータをネジ検出装置(図示せず)によって取得し、その雌ネジデータに基づいて、入れ子104の第2ネジ成形部141の径方向の位置が調整される(入れ子位置調整工程)。
より詳しくは、上記雌ネジデータに基づいて、レンズバレル1の雄ネジ部11、12がバレルホルダ202の雌ネジ部221に螺合した際に雌ネジ部221に第2ネジ部12が圧接し得るように、位置調整用スペーサ142によって入れ子104の第2ネジ成形部141の径方向の位置(第2ネジ成形部141の半径)が調整される。
このように位置調整された後の入れ子104の第2ネジ成形部141は、スライドコア本体103の第1ネジ成形部131に対して径方向外側に位置している。
そして、図3に示すように2つのスライドコア本体103の当接面103a同士が当接するように金型本体101にセットされた状態で、溶融樹脂が金型本体101に設けられた図示しないスプルー、ランナーを介して金型本体101のレンズバレル成形部に注入されるとともに、冷却固化される(成形工程)。これにより、外周部に雄ネジ部11、12を、内周部にレンズ保持部13を、それぞれ備えた図1に示すレンズバレル1が得られる。
このようにして製造されたレンズバレル1は、例えば撮像装置200に使用される。この実施形態の撮像装置200は、図5〜図9に示すように、撮像装置本体と、撮像装置本体に保持されたレンズバレル1と、レンズバレル1に保持されたレンズ14と、光学像を電気的な信号に変換する撮像素子201とを備えている。
撮像装置本体は、レンズバレル1と螺合しレンズバレル1を固定的に保持したバレルホルダ202と、バレルホルダ202を駆動する駆動部材203と、カバー204とを備えている。
バレルホルダ202は、円筒状のもので、内周部に、レンズバレル1の雄ネジ部11、12に螺合する雌ネジ部221を備えている。
駆動部材203は、レンズバレル1を保持したバレルホルダ202を軸方向(光軸方向)に駆動する。これにより、レンズバレル1に保持されたレンズ14が光軸方向に移動する。この実施形態では、駆動部材203は、バレルホルダ202に保持されたコイル203aとカバー204に保持された磁石203bとでなるボイスコイルモータ(Voice Coil Motor,VCM…電磁式アクチュエータ)が用いられている。
撮像素子201は、撮像光学系によって結像された物体(被写体)の光学像における光量に応じてR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分の画像信号に光電変換して所定の画像処理回路(不図示)へ出力する素子である。撮像素子201は、例えば、CCD型のイメージセンサや、CMOS型のイメージセンサ等である。
そして、この撮像素子201は、図8、図9に示すようにレンズバレル1に保持されたレンズ14の光軸方向の像側に配設されている。
レンズバレル1は、図1に示すものと同構成のものが使用されている。このレンズバレル1は、次のようにしてバレルホルダ202に保持されている。
レンズバレル1の雄ネジ部11、12がバレルホルダ202の雌ネジ部221に螺合される。その際、レンズバレル1は、図10に示すように第2ネジ部12がバレルホルダ202の雌ネジ部221に圧接状態で螺合され、レンズバレル1は、バレルホルダ202とガタのない状態で回転し得る状態になる。尚、この螺合した状態で、第1ネジ部11はバレルホルダ202の雌ネジ部221と非当接状態になっている。
この状態で、レンズ14の撮像素子201に対する位置が初期設定位置になるように、レンズバレル1がバレルホルダ202に対して回転操作される。そのレンズバレル1の回転操作に際し、第2ネジ部12がバレルホルダ202の雌ネジ部221に圧接状態で回転するため、レンズバレル1がバレルホルダ202に対して傾くことなく回転する。
レンズバレル1がバレルホルダ202に対して初期設定位置に合わされた後、レンズバレル1とバレルホルダ202とが接着剤によって接着されることによって固定的に保持される。
このように構成された撮像装置200は、駆動部材203に電力が供給されることにより、バレルホルダ202が光軸方向に沿って移動する。
尚、上記実施形態では、レンズバレル1の第2ネジ部12は、2つから構成されたが、この形態のものに限らず、1つ又は3つ以上でもよく、構成適宜変更できる。例えば図12、図13に示すように、レンズバレル1の第2ネジ部312は、3つから構成されてもよい(図12では、2つの第2ネジ部312が表れている)。
詳しくは、スライドコア金型は、周方向に配設された同構成を採る第1スライドコア金型302a、第2スライドコア金型302b及び第3スライドコア金型302cの3つから構成されている。
これらの第1スライドコア金型302a、第2スライドコア金型302b及び第3スライドコア金型302cは、それぞれ、スライドコア本体303と、スライドコア本体303のそれぞれに移動可能に保持された入れ子304とを備えている。
各スライドコア本体303の先端には、円弧状に凹設され第1ネジ部311に対応するネジ部が形成された第1ネジ成形部331と、第1ネジ成形部331の両側に、周方向で隣接するスライドコア本体303同士が当接する当接面332とが設けられている。
各入れ子304は、先端に、第2ネジ成形部341を備えている。第2ネジ成形部341は、スライドコア本体303の第1ネジ成形部331と同じ曲率の円弧状に凹設され、第2ネジ部312に対応するネジ部が形成されている。
そして、各入れ子304は、スライドコア本体303に設けられた入れ子挿入孔333に、第1ネジ成形部331の径方向に移動可能に挿入されている。又、この状態で、3つの入れ子304の第2ネジ成形部341は、それぞれ、スライドコア本体303の第1ネジ成形部331に露出し、第1ネジ成形部331の周方向側に配置されている。
なお、この場合も、3つのスライドコア本体303における隣接する2つの当接面332同士が当接するとともに、第1ネジ成形部331と第2ネジ成形部341とが互いに径方向の位置が合わされた状態で、連続した1つの円形状の雌ネジを形成するようになっている。
又、上記実施形態では、レンズバレル1の第2ネジ部12のネジ山の角度α1は、バレルホルダ202の雌ネジ部221のネジ山の角度と同一に形成されたが、第2ネジ部12のネジ山の角度は、バレルホルダ202の雌ネジ部221のネジ山の角度と異なるように形成されてもよい。
例えば図14に示すように第2ネジ部412のネジ山の角度α3は、バレルホルダ202の雌ネジ部221のネジ山の角度α2よりも小さく形成されてもよい。このように形成されることにより、第2ネジ部412がバレルホルダ202の雌ネジ部221に螺合した際に、第2ネジ部412のネジ山の斜面の先端がバレルホルダ202の雌ネジ部221のネジ山の斜面に線接触(図14の断面で点接触)する。これにより、第2ネジ部412がバレルホルダ202の雌ネジ部221に螺合した状態で、レンズバレル1のバレルホルダ202に対する回転抵抗が、第2ネジ部412のネジ山とバレルホルダ202の雌ネジ部221のネジ山とが面接触する場合の回転抵抗に比べて小さくなる。従って、レンズバレル1のバレルホルダ202に対する位置調整を行い易くなる利点を有する。
又、上記実施形態では、レンズバレル1の第2ネジ部12のネジ山は、断面略三角形状に形成されたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば図15に示すように、レンズバレル1の第2ネジ部512のネジ山は、断面湾曲状(円弧状)に形成されてもよい。このようにレンズバレル1の第2ネジ部512のネジ山が断面湾曲状に形成されても、図14に示したものと同様に、第2ネジ部512がバレルホルダ202の雌ネジ部221に螺合した際に、第2ネジ部512のネジ山がバレルホルダ202の雌ネジ部221のネジ山の斜面に線接触(図15の断面で点接触)し、レンズバレル1のバレルホルダ202に対する回転抵抗が小さくなってレンズバレル1のバレルホルダ202に対する位置調整を行い易くなる。
又、上記実施形態では、レンズ保持部材としてレンズバレル1が製造されたが、レンズバレル1が製造される形態のものに限らず、例えばレンズ保持部材として交換レンズの鏡胴の雄ネジを製造することもでき、適宜変更できる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
1 レンズバレル
11 第1ネジ部(雄ネジ部)
12 第2ネジ部(雄ネジ部)
14 レンズ
102a 第1スライドコア金型(スライドコア金型)
102b 第2スライドコア金型(スライドコア金型)
104 入れ子
131 第1ネジ成形部
141 第2ネジ成形部
200 撮像装置
201 撮像素子
202 バレルホルダ(螺合部材)
221 雌ネジ部

Claims (3)

  1. 外周部に雄ネジ部を有するレンズ保持部材における前記雄ネジ部の一部である第1ネジ部を成形する第1ネジ成形部を有するスライドコア本体と、前記雄ネジ部の他の一部である第2ネジ部を成形する第2ネジ成形部を有し前記スライドコア本体に、前記第1ネジ成形部の径方向に移動可能に保持される入れ子とを用い、
    前記レンズ保持部材の前記雄ネジ部が螺合される螺合部材の雌ネジ部に前記雄ネジ部が螺合された際に、前記雌ネジ部に前記雄ネジ部の前記第2ネジ部が圧接するように、前記スライドコア本体に対して前記入れ子の前記径方向の位置を調整する入れ子位置調整工程と、
    前記スライドコア本体に対して前記入れ子を位置調整した状態で、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とを有する前記レンズ保持部材の雄ネジ部を成形する成形工程と、
    を備えていることを特徴とするレンズ保持部材の製造方法。
  2. 前記第2ネジ成形部は、前記レンズ保持部材の前記雄ネジ部と螺合部材の雌ネジ部とが螺合された際に、前記雌ネジ部に前記雄ネジ部の前記第2ネジ部が線接触するように、前記第2ネジ部を成形することを特徴とする請求項1記載のレンズ保持部材の製造方法。
  3. 外周部に雄ネジ部を有するレンズ保持部材の製造方法に用いるスライドコア金型であって、
    前記雄ネジ部の一部である第1ネジ部を成形する第1ネジ成形部を有するスライドコア本体と、
    前記雄ネジ部の他の一部である第2ネジ部を成形する第2ネジ成形部を有し前記スライドコア本体に、前記第1ネジ成形部の径方向に移動可能に保持される入れ子と、
    を備えていることを特徴とするスライドコア金型。
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